JP2018106965A - 燃料電池発電システム - Google Patents

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哲朗 大西
潤 岩見
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潤 岩見
俊哉 御堂
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Abstract

【課題】固体酸化物形燃料電池部を有する燃料電池発電システムにおいて、運転により生じるデメリットを抑制しつつ、耐久性の低下を抑えることが可能な燃料電池発電システムを提供する。【解決手段】本発明の燃料電池発電システムは、燃料電池部2を加熱する加熱手段26と、加熱手段26を制御する加熱制御部52と、運転制御部51とを備える。運転制御部51は、燃料電池部2で発電した電気を負荷部9に出力する運転状態と、電気を出力しない待機状態とで燃料電池部2を切り替え可能である。加熱制御部52は、燃料電池部2が運転状態にあるときに、燃料電池部2が発電可能な第1の温度帯となるように加熱手段26を制御する。また、燃料電池部2が待機状態にあるときに、燃料電池部2が、第1の温度帯よりも低くかつ安定して燃焼可能な第2の温度帯となるように加熱手段26を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池発電システムに関する。
特許文献1には、従来の燃料電池発電システムが開示されている。この特許文献1記載の燃料電池発電システムは、固体酸化物形の燃料電池を有している。
この固体酸化物形燃料電池は、発電効率が高い一方、セルスタック等を高温(例えば、700〜1000℃)に維持する必要があり、連続的に運転することでセルスタックの温度を定格温度に保つのが一般的である。固体酸化物形燃料電池は、高温で稼働するため、他の方式の燃料電池のように待機状態に切り替えると、温度が下がり過ぎてしまい、再度、運転状態に復帰させようとしても起動に時間がかかる。
ここで、固体酸化物形燃料電池は、一般に発電効率が高いと言われているが、例えば負荷部の稼働率が低い場合には、燃料電池発電システムを運転することで得ようとするメリット(例えば、消費一次エネルギーの削減、エネルギーコストの削減または排出二酸化炭素の削減など)が得られない場合があり、場合によっては、かえってデメリットが生じる可能性もある。
このため、固体酸化物形燃料電池にあっては、負荷部の稼働率が低い期間(例えば、春季や秋季など)は、1ヵ月以上の長いスパンで運転を停止し、デメリットが生じないようにしている。
特開2011−198768号公報
しかしながら、平均的に見れば負荷部の稼働率が低い期間であっても、一時的に負荷部の稼働率が高まるときもある。このため、デメリットを抑制するためとは言え、1ヵ月以上の長いスパンで燃料電池発電システムの運転を停止する点には改善の余地がある。
また、固体酸化物形燃料電池は、運転状態において高温となるため、燃料電池発電システムの運転を停止した状態と、運転した状態とを繰り返すと、耐久性が低下する可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、固体酸化物形燃料電池部を有する燃料電池発電システムにおいて、運転により生じるデメリットを抑制しつつ、耐久性の低下を抑えることが可能な燃料電池発電システムを提供することにある。
本発明に係る一態様の燃料電池発電システムは、固体酸化物形の燃料電池部を含み、原燃料から発生させたエネルギーを負荷部に供給可能な燃料電池発電システムであって、前記燃料電池部を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を制御する加熱制御部と、前記燃料電池部で発電した電気を前記負荷部に出力する運転状態と、電気を出力しない待機状態とで前記燃料電池部を切り替え可能な運転制御部とを備え、前記加熱制御部は、前記燃料電池部が運転状態にあるときに、前記燃料電池部が発電可能な第1の温度帯となるように前記加熱手段を制御し、前記燃料電池部が待機状態にあるときに、前記燃料電池部が、前記第1の温度帯よりも低くかつ安定して燃焼可能な第2の温度帯となるように前記加熱手段を制御することを特徴とする。
この構成によれば、例えば、負荷部の稼働率が低い場合など、運転メリットを得にくい場合には、待機状態に切り替えることができる。一方、例えば、負荷部の稼働率が上がった場合など、運転メリットが得られそうな場合には、運転状態に切り替えることができる。このとき、待機状態において燃料電池部を低い温度帯にできるため、待機状態と運転状態とにおける燃料電池部の温度差を小さくできる。この結果、運転状態に復帰するときの起動時間を短くできる上に、耐久性の低下を抑制できる。つまり、運転により生じるデメリットを抑制しつつ、耐久性の低下を抑えることができる。
また、本発明の燃料電池発電システムは、前記負荷部のエネルギーの使用状態に基づいて、前記燃料電池発電システムを運転するメリットの有無を判定するメリット判定部をさらに備え、前記運転制御部は、前記メリット判定部がメリット有りと判定すると前記燃料電池部を運転状態とし、前記メリット判定部がメリット無しと判定すると前記燃料電池部を待機状態とするように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、燃料電池発電システムを運転するメリットが有る場合、燃料電池発電システムを運転状態とすることができ、燃料電池発電システムを運転するメリットが無い場合には、燃料電池発電システムを待機状態とすることができる。この結果、運転により生じるデメリットを抑制でき、運転により生じるメリットを大きくできる。
また、本発明の燃料電池発電システムにおいて、前記メリット判定部は、前記メリットの有無を判定するための前記負荷部のエネルギーの使用状態として、前記負荷部の消費電力量を用い、現在よりも所定時間前から現在までの前記負荷部の消費電力量が、所定の閾値以下である場合にメリット無しと判定することが好ましい。
この構成によれば、負荷部の電気の使用量に応じて、運転するメリットを判断できるため、運転のメリットを正確に判定できる。
また、本発明の燃料電池発電システムにおいて、前記燃料電池部からの排熱を回収して湯を生成する熱回収部と、前記熱回収部により生成された湯を貯める貯湯部と、前記貯湯部に貯められた湯を前記負荷部へ供給する湯供給路とをさらに備え、前記メリット判定部は、前記メリットの有無を判定するための前記負荷部のエネルギーの使用状態として、前記負荷部の消費電力量および前記負荷部の湯の使用の有無を用い、現在よりも所定時間前から現在までの前記負荷部の消費電力量が所定の閾値以下で、かつ現在よりも所定時間前から現在まで前記負荷部の湯の使用が無い場合に、メリット無しと判定することが好ましい。
この構成によれば、負荷部の電気の使用量と湯の使用の有無の状況とに応じて、運転するメリットを判断できるため、運転のメリットをより正確に判定できる。
また、本発明の燃料電池発電システムにおいて、前記第2の温度帯が、前記第1の温度帯の下限値よりも100±5℃低い値に設定されていることが好ましい。
この構成によれば、燃料電池部を待機状態から運転状態に切り替えるときの起動時間を短くでき、また、待機状態と運転状態とにおける燃料電池部の温度差を抑制できるため、耐久性の低下を抑制できる。
また、本発明の燃料電池発電システムにおいて、前記第2の温度帯が600±5℃に設定されていることが好ましい。
この構成によれば、待機状態における燃料電池部の温度を、ある程度高い温度に保つことができる。
本発明の燃料電池発電システムによれば、固体酸化物形燃料電池部を有する燃料電池発電システムにおいて、運転により生じるデメリットを抑制しつつ、耐久性の低下を抑えることができる。
本発明の一実施形態の燃料電池発電システムのブロック図である。 同上の制御装置のブロック図である。 同上の制御フローのフローチャートである。 同上の消費電力量、燃料電池部の温度、加熱手段の消費ガス量の推移を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
本実施形態の燃料電池発電システムは、原燃料を利用して発電すると共に、発電時の排熱を利用して湯を生成し、電気的なエネルギーと熱エネルギーとを負荷部9に供給することができる、いわゆるコージェネレーションシステムである。本実施形態の燃料電池発電システムは、図1に示すように、発電可能な燃料電池ユニット1と、熱エネルギーを保有する湯を貯留する貯湯ユニット4と、制御装置5とを備えている。
本実施形態の負荷部9は、電気の供給を受ける電力負荷部91と、湯の供給を受ける熱負荷部92とを備えている。電力負荷部91としては、例えば、エアコン,テレビなどの電気機器が挙げられる。熱負荷部92としては、例えば、温水床暖房機,浴室乾燥機,給湯機,浴槽給湯機,シャワー装置などが挙げられる。
燃料電池ユニット1は、原燃料を改質して改質ガスを生成すると共に、この改質ガスを用いて発電することができる。また、本実施形態の燃料電池ユニット1は、発電反応により生じた排熱を利用して湯を生成することができる。燃料電池ユニット1は、燃料電池部2(ホットモジュール)と、加熱手段26と、インバータ27と、熱回収部28とを備えている。
燃料電池ユニット1の発電に用いられる原燃料は、炭化水素を含むガスである。原燃料は、例えば、メタンガスを主成分とする都市ガスにより構成される。原燃料は、燃料供給管を介して燃料電池部2に供給される。
燃料電池部2は、原燃料を改質して改質ガスを生成すると共に、この改質ガスを用いて発電することができる。本実施形態の燃料電池部2は、固体酸化物形の燃料電池部2である。燃料電池部2は、原燃料を改質して水素を含む改質ガスを生成する改質部21と、改質ガスを利用して発電するセルスタック22とで構成されている。
改質部21は、原燃料を改質して水素を含む改質ガスを生成する。改質部21は、原燃料を脱硫処理することで硫黄化合物を除去し、この脱硫処理したガスを、水蒸気下において、触媒に反応させて水蒸気改質させ、水素を主成分とする改質ガスを生成する。改質部21により生成された改質ガスは、セルスタック22に送られる。
セルスタック22は、改質部21により生成された改質ガスと、空気とが供給されると、発電反応を生じさせる。セルスタック22は、燃料極23と電解質24と空気極25とを有するセル単体が複数積層されて構成されている。
セルスタック22は、固体酸化物形のセルスタック22であり、電解質24がセラミックス(例えば、安定化ジルコニア)等の固体電解質により構成されている。空気極25は、例えば(La,Sr)MnO,La,Sr(Co,Fe)O等により構成されており、燃料極23は、例えばNi/YSZにより構成されている。
セルスタック22において、空気極25に空気が供給され、燃料極23に改質ガスが供給されると、空気極25の酸素が電子を受け取って酸素イオンとなり、酸素イオンが電解質24を通過して燃料極23に移動する。燃料極23において、改質ガスが供給されると、空気極25から移動した酸素イオンと一酸化炭素とが反応し、水と二酸化炭素が生成される。このとき、電子が放出され、発電される。発電により生じた電気は、インバータ27に供給される。
ところで、固体酸化物形燃料電池の発電反応には、700〜1000℃の作動温度が必要である。このため、本実施形態の燃料電池部2は、発電に際して、加熱手段26により作動温度にまで加熱される。
加熱手段26は、燃料電池部2を加熱可能に構成されており、燃料電池部2の温度を上昇させることができる。加熱手段26は、例えば、ガスバーナにより構成されている。ガスバーナに供給される燃料は、例えば、都市ガス等の可燃ガスである。なお、加熱手段26は、燃料電池部2を目的の温度(例えば、設定された温度)とするように、制御装置5により制御される。
インバータ27は、燃料電池部2で発電した電流(直流電流)を、交流電流に変換する。これにより、燃料電池発電システムは、電力負荷部91に電力を供給することができる。
熱回収部28は、燃料電池部2の発電時に生じた排熱を回収して、湯を生成し、貯湯ユニット4に送る。熱回収部28には、貯湯ユニット4との間で湯水を循環可能な循環路29が設けられている(熱回収部28よりも上流側の循環路29を給水路30といい、下流側の循環路29を排熱回収路31という)。熱回収部28は、給水路30を介して水が供給されると、燃料電池部2の排熱と熱交換を行い、熱交換して温度上昇した水(つまり、湯)を、排熱回収路31を介して貯湯ユニット4に送る。
貯湯ユニット4は、燃料電池部2の反応時の排熱により生成された湯を貯留し、必要に応じて、湯を熱負荷部92に送る。貯湯ユニット4は、貯湯部41と、湯供給路42とを備えている。
貯湯部41は、排熱回収路31を介して供給された湯を貯留しておくことができ、つまり、燃料電池部2から生じた熱エネルギーを湯水の形態で蓄えることができる。貯湯部41は、断熱性を有するタンクにより構成されており、放熱を抑制することができる。
貯湯部41の上部には、排熱回収路31が接続されており、下部には給水路30が接続されている。これにより、貯湯部41内の湯水は、上部に高温の湯、下部に低温の水となるように、分離した状態で貯められる。
湯供給路42は、熱負荷部92に対して、貯湯部41に貯められた高温の湯を供給するように構成されている。本実施形態の湯供給路42は、上流側の端部が貯湯部41の上部に接続され、下流側の端部が熱負荷部92に接続される。
このような構成の燃料電池ユニット1および貯湯ユニット4は、制御装置5により制御される。制御装置5は、例えば、マイクロプロセッサを主構成要素とするコンピュータにより構成されている。制御装置5は、図2に示すように、燃料電池部2を制御する運転制御部51と、加熱制御部52と、メリット判定部53とを備えている。
運転制御部51は、電力負荷部91に電力を出力可能な運転状態と、電力負荷部91に電力を出力しない待機状態との間で、燃料電池部2を含む燃料電池ユニット1を切り替えることができる。ここで、本実施形態において「待機状態」とは、燃料電池部2が十分に発電できる温度状態にはないが、加熱手段26により加熱されることで、およそ30分〜1時間程度で発電可能な温度状態にすることができる状態をいう。運転制御部51により、運転状態または待機状態へ切替制御されると、これに伴い、燃料電池部2は、対応する温度になるように温度制御がなされる。この温度制御は、加熱制御部52により行われる。
加熱制御部52は、加熱手段26を制御し、これにより、燃料電池部2の温度制御を行うことができるように構成されている。加熱制御部52による燃料電池部2の温度制御は、例えば、フィードバック制御により行われる。具体的には、燃料電池部2の温度を検知する温度センサ6が燃料電池ユニット1に取り付けられ、この温度センサ6で検知された検知データに基づいて、加熱手段26を制御し、燃料電池部2を目標の温度に近付けることができる。
加熱制御部52は、燃料電池発電システムが運転状態にあると(待機状態から運転状態に切り替えられた場合を含む)、燃料電池部2が第1の温度帯となるように加熱手段26を制御する。第1の温度帯とは、燃料電池部2が発電可能な温度であり、本実施形態では700℃以上、好ましくは700〜1000℃に設定されている。
一方、加熱制御部52は、燃料電池発電システムが待機状態にあると(運転制御部51により運転状態から待機状態に切り替えられた場合を含む)、燃料電池部2が第2の温度帯となるように加熱手段26を制御する。第2の温度帯は、第1の温度帯よりも低い温度帯であり、かつ、安定して燃焼可能な温度帯である。特に、第2の温度帯は、安定して燃焼可能な温度帯のうち、最低温度であることが好ましい。本実施形態の第2の温度帯は、第1の温度帯の下限値よりも100±5℃低い値に設定されており、具体的に、600±5℃に設定されている。
本実施形態の運転制御部51は、リモコンの操作部により切替操作が実行されるのに加え、メリット判定部53による判定結果に基づいて、切替操作が実行される。これにより、燃料電池発電システムを運転するメリットが生じる場合には、メリットを大きくでき、メリットが無い場合には、デメリットを最小限にすることができる。
メリット判定部53は、燃料電池発電システムを運転するメリット(運転メリットという)の有無を判定する。ここで、運転メリットとは、燃料電池発電システムを運転することで得られ得る利益であり、例えば、消費一次エネルギーの削減、エネルギーコストの削減または排出二酸化炭素の削減などが挙げられる。一般に、負荷部9の稼働率が高いと、運転メリットが大きいとされる。このため、本実施形態のメリット判定部53は、負荷部9のエネルギーの使用状態に基づいて運転メリットの有無を判定する。
本実施形態の燃料電池発電システムは、電力負荷部91の消費電力を測定する電力測定部7と、熱負荷部92の湯の使用の有無を検知する湯検知部8とを備えている。これら電力測定部7と湯検知部8とは、メリット判定部53に通信可能に接続されており、メリット判定部53は、電力負荷部91の消費電力の情報と、熱負荷部92の湯の使用の有無の情報とを取得することができる。
メリット判定部53は、負荷部9のエネルギーの使用状態として、電力負荷部91の消費電力量と、熱負荷部92の湯の使用の有無の状況とを用いて判定する。具体的には、現在よりも所定時間前(例えば、1時間前)の時点から現在までの電力負荷部91の消費電力量の平均値が、所定の閾値(例えば、200W)以下であり、かつ、当該期間に熱負荷部92の湯の使用が無い場合に、運転メリットを無しと判定する。
なお、メリット判定部53は、現在よりも所定時間前の時点から現在までの電力負荷部91の消費電力量の平均値と閾値とを比較するが、現在よりも所定時間前の時点から現在までの消費電力量の総量と、これに対応する閾値とを比較してもよい。
これに対し、メリット判定部53は、現在よりも所定時間前(例えば、1時間前)の時点から現在までの電力負荷部91の消費電力量の平均値が、所定の閾値(例えば、200W)よりも多ければ、メリット有りと判定する。また、当該期間において、熱負荷部92の湯の使用が有れば、メリット有りと判定する。
メリット判定部53がメリット無しと判定すると、運転制御部51は、燃料電池ユニット1を待機状態に切り替える。これにより、デメリットを抑制することができる。一方、メリット判定部53がメリット有りと判定すると、運転制御部51は、燃料電池ユニット1が運転状態であれば、運転状態のまま継続させ、燃料電池ユニット1が待機状態であれば、待機状態から運転状態に切り替える。これにより、運転メリットを大きく発生させることができる。
このとき、待機状態の燃料電池ユニット1では、燃料電池部2の温度が、安定して燃焼可能な温度帯のうちの最低温度に維持されているため、運転状態に切り替えられても、30分〜1時間程度で発電可能な状態とすることができる。しかも、待機状態においては、燃料電池部2の温度が、安定して燃焼可能な温度帯のうちの最低温度に維持されているため、運転状態時に比べて、加熱手段26で消費する可燃ガスのガス量を抑制することができる。
次に、本実施形態の制御装置5の制御フローを図3に基づいて説明する。
燃料電池発電システムの通常運転が実行されると、燃料電池ユニット1を運転状態とする(S1)。この後、燃料電池発電システムの電源をOFFする旨の指示があると、燃料電池発電システムの運転を停止する(S2)。一方、電源OFFの指示がされない場合、リモコンの操作部による待機運転の指示がされたか否かを確認し(S3)、待機運転の指示がされていない場合には、1時間前の時点から現在までの電力負荷部91の消費電力量の平均値が200W以下か否かを確認する(S4)。
ステップ4において、1時間前の時点から現在までの電力負荷部91の消費電力量の平均値が200W以下である場合には、当該期間において、熱負荷部92の湯の使用の有無を確認する。湯の使用が無い場合には、待機運転を実行し、燃料電池ユニット1を待機状態に切り替える(S6)。ステップ3において、リモコンの操作部による待機運転の指示がされた場合にも、待機運転を実行する。
ステップ4において、1時間前の時点から現在までの電力負荷部91の消費電力量の平均値が200Wよりも多い場合には、ステップ2に移行する。また、ステップ5において、1時間前の時点から現在までの間に熱負荷部92が湯を使用した場合にもステップ2に移行する。
燃料電池ユニット1が待機状態にある場合、電源OFFの指示があると、燃料電池発電システムの運転を停止する(S7)。一方、電源OFFの指示がされない場合、リモコンの操作部による通常運転の指示がされたかどうかを確認し(S8)、通常運転の指示がされていない場合には、1時間前の時点から現在までの電力負荷部91の消費電力量の平均値が200W以下か否かを確認する(S9)。
ステップ9において、1時間前の時点から現在までの電力負荷部91の消費電力量の平均値が200W以下である場合、当該期間における熱負荷部92の湯の使用の有無を確認し、湯の使用が無い場合には、ステップ7に移行する。
ステップ8において、リモコンの操作部による通常運転の指示がされた場合には、通常運転を実行する(S8,S1)。
ステップ9において、1時間前の時点から現在までの電力負荷部91の消費電力量の平均値が200Wよりも大きい場合、通常運転を実行する(S9,S1)。また、ステップ10において、1時間前の時点から現在までの間に熱負荷部92が湯を使用した場合にもステップ1に移行する(S10,S1)。
以上のような構成の燃料電池発電システムは、運転状態から待機状態に切り替わると、消費電力量の平均値,燃料電池部2の温度,加熱部の消費ガス量が、図4に示すように推移する。この図からもわかるように、待機運転が実行されることで、燃料電池部2の温度を抑えることができ、加熱部の消費ガス量が抑制されることがわかる。
〔応用〕
上記実施形態では、メリット判定部53が、直近1時間の電力負荷部91の消費電力量の平均値が200W以上か否かを判定したが、この閾値は、例えばセルスタック22の発電能力等によって変化するため、200Wに限定されない。また、上述したが、閾値と消費電力量の平均値との比較でなくてもよく、閾値と消費電力量の総量とを比較してもよい。さらに、消費電力量の期間は、1時間前から現在までの期間でなくてもよく、当該期間は特に限定されない。
また、燃料電池発電システムにおいて、メリット判定部53は無くてもよい。すなわち、ユーザーが、例えば、日中外出するときに待機状態に切り替えるようにしてもよい。また、負荷部9の消費電力の過去の使用実績を記録し、この使用実績からメリットが得られない時間帯を予測して(いわゆる学習機能)、これに基づいて運転制御部51を制御してもよい。
また、貯湯ユニット4および負荷部9のうちの熱負荷部92は無くてもよい。この場合、メリットの有無を判定するための負荷部9のエネルギーの使用状態として、現在よりも所定時間前から現在までの負荷部9の消費電力量のみを用い、当該消費電力量が閾値以下であるかどうかで運転メリットの有無を判定すればよい。
加熱手段26は、燃料電池部2を加熱することができればよく、ガスバーナにより構成されなくてもよい。例えば、電気的なヒータを用いてもよい。
その他、上記実施形態の構成は、本発明の主旨を逸脱しない範囲であれば、適宜設計変更を行うことができる。
2 燃料電池部
26 加熱手段
28 熱回収部
41 貯湯部
42 湯供給路
51 運転制御部
52 加熱制御部
53 メリット判定部
9 負荷部

Claims (6)

  1. 固体酸化物形の燃料電池部を含み、原燃料から発生させたエネルギーを負荷部に供給可能な燃料電池発電システムであって、
    前記燃料電池部を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段を制御する加熱制御部と、
    前記燃料電池部で発電した電気を前記負荷部に出力する運転状態と、電気を出力しない待機状態とで前記燃料電池部を切り替え可能な運転制御部と
    を備え、
    前記加熱制御部は、
    前記燃料電池部が運転状態にあるときに、前記燃料電池部が発電可能な第1の温度帯となるように前記加熱手段を制御し、
    前記燃料電池部が待機状態にあるときに、前記燃料電池部が、前記第1の温度帯よりも低くかつ安定して燃焼可能な第2の温度帯となるように前記加熱手段を制御する
    ことを特徴とする燃料電池発電システム。
  2. 前記負荷部のエネルギーの使用状態に基づいて、前記燃料電池発電システムを運転するメリットの有無を判定するメリット判定部をさらに備え、
    前記運転制御部は、
    前記メリット判定部がメリット有りと判定すると前記燃料電池部を運転状態とし、
    前記メリット判定部がメリット無しと判定すると前記燃料電池部を待機状態とするように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料電池発電システム。
  3. 前記メリット判定部は、
    前記メリットの有無を判定するための前記負荷部のエネルギーの使用状態として、前記負荷部の消費電力量を用い、
    現在よりも所定時間前から現在までの前記負荷部の消費電力量が、所定の閾値以下である場合にメリット無しと判定する
    ことを特徴とする請求項2記載の燃料電池発電システム。
  4. 前記燃料電池部からの排熱を回収して湯を生成する熱回収部と、
    前記熱回収部により生成された湯を貯める貯湯部と、
    前記貯湯部に貯められた湯を前記負荷部へ供給する湯供給路と
    をさらに備え、
    前記メリット判定部は、
    前記メリットの有無を判定するための前記負荷部のエネルギーの使用状態として、前記負荷部の消費電力量および前記負荷部の湯の使用の有無を用い、
    現在よりも所定時間前から現在までの前記負荷部の消費電力量が所定の閾値以下で、かつ現在よりも所定時間前から現在まで前記負荷部の湯の使用が無い場合に、メリット無しと判定する
    ことを特徴とする請求項2記載の燃料電池発電システム。
  5. 前記第2の温度帯が、前記第1の温度帯の下限値よりも100±5℃低い値に設定されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料電池発電システム。
  6. 前記第2の温度帯が600±5℃に設定されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の燃料電池発電システム。
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