JP2018206480A - 発電装置、制御装置及び制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】リレーに溶着が発生したか否かを検出する技術の利便性を向上させる。【解決手段】発電装置は、燃料電池と、燃料電池が発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナと、燃料電池とパワーコンディショナとの間の接続を切り換えるリレーと、燃料電池近傍の温度が所定温度範囲内のときに、リレーの下流側の電圧を検出して、リレーが溶着しているか否かを判定する制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、発電装置、制御装置及び制御プログラムに関する。
固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell(以下、SOFCと記す))のような燃料電池を備える発電装置は、燃料電池が発電した直流電力をパワーコンディショナで交流電力に変換して負荷などに供給する。
燃料電池とパワーコンディショナとの間には、燃料電池からパワーコンディショナへの直流電力の供給を遮断することができるリレーが設置されることがある。リレーが設置されている場合、リレーをオフさせることにより、シャットダウン時及びガス停止時などに、パワーコンディショナが燃料電池のセルスタックから電流を引いてセルスタックを破損させることを低減することができる。また、リレーをオフさせることにより、パワーコンディショナが暴走した場合に、パワーコンディショナを燃料電池から遮断することができる。
リレーは、接点開閉時に電流の火花であるアークが飛ぶことにより接点が劣化する。リレーは、接点の劣化が進むと、接点が溶着しオフできなくなることがある。接点の溶着とは、本来離れることが可能な接点が離れなくなってしまう状態である。
発電装置は、リレーに溶着が発生しているか否かを検出する必要がある。リレーの溶着の検出については、例えば特許文献1に開示されている。
特開2006−244900号公報
従来、リレーの溶着を検出する技術については改善の余地があった。
本開示の目的は、リレーに溶着が発生したか否かを検出する技術の利便性を向上させることができる発電装置、制御装置及び制御プログラムを提供することにある。
本開示の一実施形態に係る発電装置は、燃料電池と、前記燃料電池が発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナと、前記燃料電池と前記パワーコンディショナとの間の接続を切り換えるリレーと、制御部と、を備える。前記制御部は、前記燃料電池近傍の温度が所定温度範囲内のときに、前記リレーの下流側の電圧を検出して、前記リレーが溶着しているか否かを判定する。
本開示の一実施形態に係る制御装置は、燃料電池と、前記燃料電池が発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナと、前記燃料電池と前記パワーコンディショナとの間の接続を切り換えるリレーと、を備える発電装置を制御する。また、前記制御装置は、前記燃料電池近傍の温度が所定温度範囲内のときに、前記リレーの下流側の電圧を検出して、前記リレーが溶着しているか否かを判定する。
本開示の一実施形態に係る制御プログラムは、燃料電池と、前記燃料電池が発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナと、前記燃料電池と前記パワーコンディショナとの間の接続を切り換えるリレーと、を備える発電装置を制御する制御装置のための制御プログラムである。前記制御プログラムは、前記制御装置に、前記燃料電池近傍の温度が所定温度範囲内のときに、前記リレーの下流側の電圧を検出して、前記リレーが溶着しているか否かを判定するステップを実行させる。
本開示の一実施形態に係る発電装置、制御装置及び制御プログラムによれば、リレーに溶着が発生したか否かを検出する技術の利便性を向上させることができる。
本開示の実施形態に係る発電装置の構成を概略的に示す機能ブロック図である。 図1のリレー回路及びパワーコンディショナの構成を概略的に示す図である。 発電装置の起動から停止までの様子を説明するための図である。 本開示の実施形態に係る発電装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本開示の実施形態に係る発電装置の構成の変形例を概略的に示す機能ブロック図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。まず、本開示の実施形態に係る発電装置の構成を説明する。
図1は、本開示の実施形態に係る発電装置1の構成を概略的に示す機能ブロック図である。
図1に示すように、本開示の実施形態に係る発電装置1は、貯湯タンク60と、負荷100と、商用電源(grid)200に接続される。また、図1に示すように、発電装置1は、外部からガス及び空気が供給されることにより発電し、発電した電力を負荷100等に供給する。
図1に示すように、発電装置1は、制御部10と、記憶部12と、燃料電池モジュール20と、ガス供給部32と、空気供給部34と、改質水供給部36と、パワーコンディショナ40と、排熱回収処理部50と、循環水処理部52と、リレー回路70と、電圧センサ80とを備える。
発電装置1は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、制御部10として少なくとも1つのプロセッサを含む。種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)として、又は複数の通信可能に接続された集積回路IC及び/又はディスクリート回路(discrete circuits)として実現されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、種々の既知の技術に従って実現されることが可能である。
ある実施形態において、プロセッサは、1以上のデータ計算手続又は処理を実行するために構成された、1以上の回路又はユニットを含む。例えば、プロセッサは、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせ、又は他の既知のデバイス若しくは構成の組み合わせを含むことにより、以下に説明する機能を実行してもよい。
制御部10は、記憶部12と、燃料電池モジュール20と、ガス供給部32と、空気供給部34と、改質水供給部36と、パワーコンディショナ40と、リレー回路70とに接続され、これらの各機能部をはじめとして発電装置1の全体を制御及び管理する。制御部10は、記憶部12に記憶されているプログラムを取得して、このプログラムを実行することにより、発電装置1の各部に係る種々の機能を実現する。制御部10から他の機能部に制御信号又は各種の情報などを送信する場合、制御部10と他の機能部とは、有線又は無線により接続されていればよい。制御部10が行う本実施形態に特徴的な制御については、さらに後述する。
記憶部12は、制御部10から取得した情報を記憶する。また記憶部12は、制御部10によって実行されるプログラム等を記憶する。その他、記憶部12は、例えば制御部10による演算結果などの各種データも記憶する。さらに、記憶部12は、制御部10が動作する際のワークメモリ等も含むことができるものとして、以下説明する。記憶部12は、例えば半導体メモリ又は磁気ディスク等により構成することができるが、これらに限定されず、任意の記憶装置とすることができる。例えば、記憶部12は、光ディスクのような光学記憶装置としてもよいし、光磁気ディスクなどとしてもよい。
燃料電池モジュール20は、改質器22と、セルスタック24と、温度センサ26とを備えている。燃料電池モジュール20のセルスタック24は、ガス供給部32から供給されるガス(燃料ガス)などを用いて発電し、発電した直流電力をパワーコンディショナ40に出力する。燃料電池モジュール20は、ホットモジュールとも呼ばれる。燃料電池モジュール20において、セルスタック24は、発電に伴い発熱する。本開示において、実際に発電を行うセルスタック24を、適宜、「燃料電池」と記す。また、本開示において、セルスタック24を含めた任意の機能部も、適宜、「燃料電池」と総称することがある。例えば、「燃料電池」としては、他に、単体のセル、又は燃料電池モジュールなどが挙げられる。
セルスタック24は、発電装置1のシャットダウン時、及び、ガス供給部32が燃料電池モジュール20へのガス供給を停止しているときなどに、パワーコンディショナ40から電流を引かれると破損するおそれがある。そのため、このようなときには、リレー回路70は、オフするように制御されている。
改質器22は、ガス供給部32から供給されるガス、及び、改質水供給部36から供給される改質水を用いて、水素及び/又は一酸化炭素を生成する。セルスタック24は、改質器22で生成された水素及び/又は一酸化炭素と、空気中の酸素とを反応させることにより、発電する。すなわち、本実施形態において、燃料電池のセルスタック24は、電気化学反応により発電する。なお、改質器22としては、前述の水蒸気改質を行う改質器を例示しているが、他の改質器として、酸素を含む空気等を用いて水素を生成する部分酸化改質(Partial Oxidation(POX))を行う改質器等であってもよい。
以下、セルスタック24は、SOFC(固体酸化物型燃料電池)であるとして説明する。しかしながら、本実施形態に係るセルスタック24はSOFCに限定されない。本実施形態に係るセルスタック24は、例えば固体高分子形燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell(PEFC))、リン酸形燃料電池(Phosphoric Acid Fuel Cell(PAFC))、及び溶融炭酸塩形燃料電池(Molten Carbonate Fuel Cell(MCFC))などのような燃料電池で構成してもよい。また、本実施形態において、セルスタック24は、例えば単体で700W程度の発電ができるものを4つ備えてもよい。この場合、燃料電池モジュール20は、全体として3kW程度の電力を出力することができる。しかしながら、本実施形態に係るセルスタック24及び燃料電池モジュール20は、このような構成に限定されるものではなく、種々の構成を採用することができる。例えば、本実施形態に係る燃料電池モジュール20は、セルスタック24を1つのみ備えるようにしてもよい。本実施形態において、発電装置1は、ガスを利用して発電を行う燃料電池を備えていればよい。したがって、例えば、発電装置1は、燃料電池として、セルスタック24ではなく、単に燃料電池セル1つのみを備えるものも想定できる。また、本実施形態に係る燃料電池は、例えばPEFCのように、モジュールのない燃料電池としてもよい。
温度センサ26は、セルスタック24近傍の温度を検出する。温度センサ26は、図1に示すように、セルスタック24近傍の温度を検出する位置に設置することができる。ここで、温度センサ26が温度を検出するセルスタック24近傍とは、発電装置1においてセルスタック24の温度制御を行うための基準となる温度の測定に好適な位置、例えばセルスタック24が発生する熱が適度に伝導する位置とすることができる。また、本実施形態において、温度センサ26が温度を検出するセルスタック24近傍とは、セルスタック24そのものが存在する位置であってもよい。
温度センサ26は、例えば熱電対などにより構成することができる。また、温度センサ26は、熱電対に限定されず、温度を測定できる部材であれば任意のものを採用することができる。例えば、温度センサ26は、サーミスタ又は白金測温抵抗体としてもよい。
温度センサ26は、制御部10に接続される。温度センサ26は、検出した温度に基づく信号を制御部10に送信する。この信号を受信することで、制御部10は、セルスタック24近傍の温度を把握することができる。
ガス供給部32は、燃料電池モジュール20の改質器22にガスを供給する。このとき、ガス供給部32は、制御部10からの制御信号に基づいて、改質器22に供給するガスの量を制御する。本実施形態において、ガス供給部32は、例えばガスラインによって構成することができる。またガス供給部32は、ガスの脱硫処理を行ってもよいし、ガスを予備的に加熱してもよい。ガスを加熱する熱源として、セルスタック24の排熱が利用されてもよい。ガスは、例えば、都市ガス、又はLPG等であるが、これらに限定されない。例えば、ガスは、燃料電池に応じて、天然ガス又は石炭ガスなどとしてもよい。本実施形態において、ガス供給部32は、セルスタック24が発電する際の電気化学反応に用いられる燃料ガスを供給する。
空気供給部34は、燃料電池モジュール20のセルスタック24に空気を供給する。このとき、空気供給部34は、制御部10からの制御信号に基づいて、セルスタック24に供給する空気の量を制御する。本実施形態において、空気供給部34は、例えば空気ラインによって構成することができる。また空気供給部34は、外部から取り込んだ空気を予備的に加熱して、セルスタック24に供給してもよい。空気を加熱する熱源として、セルスタック24の排熱が利用されてもよい。本実施形態において、空気供給部34は、セルスタック24が発電する際の電気化学反応に用いられる空気を供給する。
改質水供給部36は、水蒸気を生成して燃料電池モジュール20の改質器22に供給する。このとき、改質水供給部36は、制御部10からの制御信号に基づいて、改質器22に供給する水蒸気の量を制御する。本実施形態において、改質水供給部36は、例えば改質水ラインによって構成することができる。改質水供給部36は、セルスタック24の排気から回収された水を原料として水蒸気を生成してもよい。水蒸気を生成する熱源として、セルスタック24の排熱が利用されてもよい。
パワーコンディショナ40は、リレー回路70を介して燃料電池モジュール20のセルスタック24に接続される。パワーコンディショナ40は、セルスタック24が発電した直流電力を、交流電力に変換する。パワーコンディショナ40から出力される交流電力は、分電盤などを介して、負荷100に供給される。負荷100は、分電盤などを介して、パワーコンディショナ40から出力された電力を受電する。図1において、負荷100は、1つのみの部材として図示してあるが、負荷を構成する任意の個数の各種電気機器とすることができる。また、負荷100は、分電盤などを介して、商用電源200から受電することもできる。
排熱回収処理部50は、セルスタック24の発電により生じる排気から排熱を回収する。排熱回収処理部50は、例えば熱交換器等で構成することができる。排熱回収処理部50は、循環水処理部52及び貯湯タンク60に接続される。
循環水処理部52は、貯湯タンク60から排熱回収処理部50へ水を循環させる。排熱回収処理部50に供給された水は、排熱回収処理部50で回収された排熱によって加熱され、貯湯タンク60に戻る。排熱回収処理部50は、排熱を回収した排気を外部に排出する。また、上述のように、排熱回収処理部50で回収された熱は、ガス、空気、又は改質水の加熱などに用いることができる。
貯湯タンク60は、排熱回収処理部50及び循環水処理部52に接続される。貯湯タンク60は、燃料電池モジュール20のセルスタック24などから回収された排熱を利用して生成された湯を、貯えることができる。
リレー回路70は、制御部10からの制御信号に基づき、燃料電池モジュール20のセルスタック24とパワーコンディショナ40との間の接続を切り換える。リレー回路70がオンのとき、リレー回路70の両端は導通している。したがって、リレー回路70がオンのとき、セルスタック24が出力する直流電圧は、パワーコンディショナ40に供給される。リレー回路70がオフのとき、リレー回路70の両端は開放されている。言いかえれば、図2に示す第1リレー71及び第2リレー72の接点はそれぞれ開放状態にある。したがって、リレー回路70がオフのとき、セルスタック24が出力する直流電圧は、パワーコンディショナ40に供給されない。
電圧センサ80は、リレー回路70の下流側の電圧を検出する。リレー回路70の下流側とは、リレー回路70のパワーコンディショナ40側のことを意味する。電圧センサ80は、制御部10に接続される。電圧センサ80は、検出した電圧に基づく信号を制御部10に送信する。この信号を受信することで、制御部10は、リレー回路70の下流側の電圧を把握することができる。電圧センサ80は、パワーコンディショナ40の内部に設けられていてもよい。
次に、図2を参照して、リレー回路70及びパワーコンディショナ40の構成について説明する。図2は、リレー回路70及びパワーコンディショナ40の構成の一例を概略的に示す図である。
図2に示すように、リレー回路70は、第1リレー71と、第2リレー72と、抵抗73とを備える。第1リレー71は、メインリレーとして機能する。第2リレー72は、突入防止リレーとして機能する。抵抗73は、突入防止抵抗として機能する。本開示において、リレー回路70を、適宜、「リレー」と記す。また、本開示において、リレー回路70内の第1リレー71及び/又は第2リレー72について、適宜、「リレー」と記すこともある。
リレー回路70は、セルスタック24近傍の温度が、セルスタック24が定常的な発電をする温度に達していないときは、オフするように制御部10によって制御されている。リレー回路70は、発電装置1の起動時において、セルスタック24近傍の温度が、セルスタック24が定常的な発電を開始する温度に達すると、オンするように制御部10によって制御される。
制御部10は、リレー回路70をオンさせる際、まず第2リレー72をオンさせる。これは、セルスタック24からパワーコンディショナ40へ突入電流が流れることを、抵抗73によって抑制するためである。第2リレー72がオンして所定時間が経過すると、制御部10は、第1リレー71をオンさせる。この所定時間は、突入電流を抑制するために必要な時間を考慮して予め設定されている時間である。なお、リレー回路70は、第2リレー72及び抵抗73を備える構成に限定されず、第1リレー71のみで接続を切り換える構成であってもよい。
第1リレー71及び第2リレー72は、接点の劣化により接点が溶着すると、制御部10からオフするようにとの制御信号を受けても、接点を開放することができなくなる。第1リレー71及び第2リレー72のいずれかが溶着していると、セルスタック24の故障などを引き起こす場合があるため、発電装置1は、第1リレー71及び第2リレー72の溶着を検出する必要がある。第1リレー71及び第2リレー72の溶着の検出については後述する。
図2に示すように、パワーコンディショナ40は、DC/DCコンバータ41と、インバータ47とを備える。DC/DCコンバータ41は、第1コンデンサ42と、チョークコイル43と、トランジスタ44と、ダイオード45と、第2コンデンサ46とを備える。
DC/DCコンバータ41は、セルスタック24が発電した電力の直流電圧を、所定の直流電圧に変換する。インバータ47は、DC/DCコンバータ41から供給される直流電圧を交流電圧に変換する。
DC/DCコンバータ41は、第1コンデンサ42、チョークコイル43、トランジスタ44、ダイオード45、及び第2コンデンサ46によって、昇圧型のDC/DCコンバータとして機能する。図2に示すDC/DCコンバータ41の構成は、通常知られている一般的な昇圧型のDC/DCコンバータの構成であるため、詳細な説明は省略する。なお、DC/DCコンバータ41は、昇圧型の構成に限定されず、降圧型のDC/DCコンバータであってもよい。
第1コンデンサ42は、主にDC/DCコンバータ41への入力電流の平滑化のためのコンデンサである。第2コンデンサ46は、主にDC/DCコンバータ41のトランジスタ44直下の出力電流を平滑化するコンデンサである。第1コンデンサ42は、通常、大容量のコンデンサである。発電装置1の停止時にリレー回路70がオフされても、第1コンデンサ42に蓄積された電荷が抜けるのに時間がかかる。そのため、リレー回路70の下流側の電圧が所定電圧以下に下がるまでには時間がかかる。
次に、制御部10の動作について説明する。
制御部10は、リレー回路70のオン/オフを制御する。制御部10は、リレー回路70をオンに制御することにより、セルスタック24の出力電圧をパワーコンディショナ40に供給することができる。制御部10は、リレー回路70をオフに制御することにより、セルスタック24の出力電圧がパワーコンディショナ40に供給されないようにすることができる。
制御部10は、発電装置1の起動時においては、温度センサ26から取得した温度が、セルスタック24が安定した発電をする温度(以後「安定温度」と称する)に達するまでは、リレー回路70をオフに制御している。制御部10は、発電装置1の起動時において、温度センサ26から取得した温度が安定温度に達すると、発電装置1の出力を開始するタイミングで、リレー回路70をオフからオンに切り換える制御をする。
制御部10は、発電装置1の停止時においては、リレー回路70をオンからオフに切り換える制御をした後に、発電装置1の停止処理を開始する。
制御部10は、リレー回路70をオフに制御した状態で、リレー回路70の下流側の電圧値を電圧センサ80から取得して、第1リレー71及び第2リレー72のいずれかに溶着が発生しているか否かを判定する。
例えば、セルスタック24が発電していて所定の電圧以上の電圧がリレー回路70の上流側に印加されている状態において、リレー回路70がオフに制御されていると、制御部10は、電圧センサ80からリレー回路70の下流側の電圧値を取得することによって、溶着が発生しているか否かを判定することができる。ここで、リレー回路70の上流側とは、リレー回路70の燃料電池モジュール20側のことを意味する。
制御部10は、リレー回路70がオフに制御されているにも関わらず、電圧センサ80から、所定の閾値以上の電圧値を取得した場合は、第1リレー71及び第2リレー72のいずれかが溶着していると判定する。なお、「第1リレー71及び第2リレー72のいずれかが溶着している」との表現は、第1リレー71及び第2リレー72の双方が溶着している場合も含むものとする。
制御部10は、リレー回路70がオフに制御されている状態で、電圧センサ80から、所定の閾値より小さい電圧値を取得した場合は、第1リレー71及び第2リレー72のいずれも溶着していないと判定する。
上述のように、制御部10は、基本的には、リレー回路70がオフに制御されている状態で、電圧センサ80からリレー回路70の下流側の電圧値を取得することにより、第1リレー71及び第2リレー72のいずれかが溶着しているか否かを判定することができる。以後、簡略化のため、「第1リレー71及び第2リレー72のいずれかが溶着しているか否か」との内容は、「リレーが溶着しているか否か」とのようにも、適宜、記載する。
しかしながら、単に、リレー回路70をオフに制御した状態で、リレー回路70の下流側の電圧値を電圧センサ80から取得しても、制御部10は、リレーが溶着しているか否かを精度よく判定することはできない。
制御部10は、リレーが溶着しているか否かを精度よく判定するため、温度センサ26から取得したセルスタック24近傍の温度が所定温度範囲内のときに、電圧センサ80からリレー回路70の下流側の電圧値を取得して、リレーが溶着しているか否かを判定する。
以下、制御部10がこのように判定する理由について、図3を参照して説明する。図3は、発電装置1が起動してから停止するまでのセルスタック24近傍の温度変化の様子を模式的に示したものである。
図3に示す例においては、安定温度は700℃であり、所定温度範囲は300〜400℃であるものとする。以後の説明において、所定温度範囲の下限値(図4においては300℃)を、第1温度とも称する。また、所定温度範囲の上限値(図4においては400℃)を、第2温度とも称する。なお、安定温度の700℃、所定温度範囲の300〜400℃は、一例として示したものであり、これに限定されるものではない。
時間0〜t3は、発電装置1の起動時におけるセルスタック24近傍の温度を模式的に示したものである。発電装置1の起動時においては、セルスタック24近傍の温度は、例えば室温程度の低い温度から安定温度である700℃まで上昇していく。時間t3において、セルスタック24近傍の温度が安定温度である700℃に達すると、制御部10は、発電装置1の出力を開始するタイミングで、リレー回路70をオフからオンに切り換える制御をする。
時間t3〜t4は、発電装置1の発電時におけるセルスタック24近傍の温度を模式的に示したものである。発電時は、発電装置1が安定して発電し、発電電力を負荷100などに供給している状態である。発電装置1の発電時においては、セルスタック24近傍の温度は、安定温度である700℃付近で安定している。
時間t4以降は、発電装置1の停止時におけるセルスタック24近傍の温度を模式的に示したものである。制御部10は、時間t4において発電装置1の停止処理を開始する前に、リレー回路70をオンからオフに切り換える制御をする。時間t4において、制御部10が発電装置1の停止処理を開始すると、セルスタック24近傍の温度は、安定温度である700℃から、室温程度の低い温度まで低下していく。
リレー回路70の下流側の電圧値を取得することによって、リレーが溶着しているか否かを精度よく判定するためには、以下の3つの条件を満たしている必要がある。
(条件1)セルスタック24が所定の電圧以上の電圧を出力していること。これは、セルスタック24がほとんど電圧を出力していない状態では、リレーが溶着していたとしても、リレー回路70の下流側の電圧値は小さい電圧となるためである。
(条件2)DC/DCコンバータ41内の第1コンデンサ42から電荷が十分に抜けていること。これは、例えば図3のt4直後のような、リレー回路70がオンからオフに切り換えられた直後の時間は、第1コンデンサ42にまだ多くの電荷が残っており、リレーが溶着していなくても、リレー回路70の下流側で大きい電圧値を検出してしまうためである。
(条件3)リレー回路70がオフに制御されていること。
図3に示す例においては、セルスタック24近傍の温度が第1温度である300℃以上であれば、条件1を満たす。これは、セルスタック24は、近傍の温度が300℃以上程度であれば、所定の電圧以上の電圧を出力するからである。
また、図3に示す例においては、セルスタック24近傍の温度が第2温度である400℃以下であれば、条件2を満たす。例えば、発電装置1の起動時においてセルスタック24近傍の温度が第2温度以下である場合、すなわち、図3のt2以前の時間においては、リレー回路70が長時間オフに制御された状態であり、第1コンデンサ42から電荷が十分に抜けているからである。また、例えば、発電装置1の停止時においてセルスタック24近傍の温度が第2温度以下である場合、すなわち、図3のt5以以降の時間においては、リレー回路70がオンからオフに切り換えられてから十分に時間が経過しているため、発電時に第1コンデンサ42に蓄積された電荷が十分に抜けているからである。
また、図3に示す例においては、セルスタック24近傍の温度が第2温度である400℃以下であれば、条件3を満たす。これは、制御部10は、起動時においては、セルスタック24が安定温度である700℃に達するまでは、リレー回路70をオフに制御しており、また、停止時においては、リレー回路70をオフに制御しているからである。
したがって、セルスタック24近傍の温度が所定温度範囲内、すなわち第1温度である300℃以上で、第2温度である400℃以下のとき、制御部10は、電圧センサ80からリレー回路70の下流側の電圧値を取得することにより、リレーが溶着しているか否かを精度よく判定することができる。
このように、制御部10は、リレーが溶着しているか否かを精度よく判定することができる条件を満たす所定温度範囲内のときに、電圧センサ80からリレー回路70の下流側の電圧値を取得して、リレーが溶着しているか否かを判定する。したがって、制御部10は。リレーが溶着しているか否かを精度よく判定することができる。
また、制御部10は、セルスタック24近傍の温度が所定温度範囲内にあるか否かという簡便な判定をするだけで、リレーが溶着しているか否かを精度よく判定することができる条件であるか否かを決定することができる。これにより、本実施形態に係る発電装置1は、リレーに溶着が発生したか否かを検出する技術の利便性を向上させることができる。
続いて、本実施形態に係る発電装置1の動作の一例について、図4のフローチャートを参照して説明する。
発電装置1の制御部10は、温度センサ26から取得したセルスタック24近傍の温度が所定温度範囲内であるか否かを判定する(ステップS101)。
セルスタック24近傍の温度が所定温度範囲内でない場合(ステップS101のNo)、制御部10は、ステップS101の処理を繰り返す。
セルスタック24近傍の温度が所定温度範囲内である場合(ステップS101のYes)、制御部10は、電圧センサ80から取得したリレー回路70の下流側の電圧値が、所定の閾値以上の直流電圧であるか否かを判定する(ステップS102)。
所定の閾値以上の直流電圧である場合(ステップS102のYes)、制御部10は、リレーが溶着していると判定する(ステップS103)。
所定の閾値以上の直流電圧でない場合(ステップS102のNo)、制御部10は、リレーが溶着していないと判定する(ステップS104)。
[制御装置を外部に有する構成]
本開示の実施形態は、図1に示す発電装置1の制御部10及び記憶部12に相当する機能ブロックを、発電装置1の外部に有する構成として実現することもできる。このような実施形態の一例を図5に示す。図5に示す例においては、発電装置1を外部から制御する制御装置2は、制御部10と、記憶部12とを備える。図5に示す制御装置2の制御部10及び記憶部12の機能は、図1に示す発電装置1の制御部10及び記憶部12の機能とそれぞれ同等である。
また、本開示の実施形態は、例えば、図5に示す制御装置2に実行させる制御プログラムとして実現することもできる。
本発明を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形及び修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各機能部、各手段、各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の機能部及びステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。また、上述した本発明の各実施形態は、それぞれ説明した各実施形態に忠実に実施することに限定されるものではなく、適宜、各特徴を組み合わせたり、一部を省略したりして実施することもできる。
以上の開示においては、本実施形態として、SOFCとするセルスタック24を備える発電装置1について説明した。しかしながら、上述したように、本実施形態に係る発電装置1は、SOFCを備えるものに限定されず、例えばモジュールのないPEFCなど、各種の燃料電池を備えるものとすることができる。本開示において「燃料電池」とは、例えば発電システム、発電ユニット、燃料電池モジュール、ホットモジュール、セルスタック、又はセルなどを意味する。
1 発電装置
2 制御装置
10 制御部
12 記憶部
20 燃料電池モジュール
22 改質器
24 セルスタック
26 温度センサ
32 ガス供給部
34 空気供給部
36 改質水供給部
40 パワーコンディショナ
41 DC/DCコンバータ
42 第1コンデンサ
43 チョークコイル
44 トランジスタ
45 ダイオード
46 第2コンデンサ
47 インバータ
50 排熱回収処理部
52 循環水処理部
60 貯湯タンク
70 リレー回路
71 第1リレー
72 第2リレー
73 抵抗
80 電圧センサ
100 負荷
200 商用電源

Claims (5)

  1. 燃料電池と、
    前記燃料電池が発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナと、
    前記燃料電池と前記パワーコンディショナとの間の接続を切り換えるリレーと、
    前記燃料電池近傍の温度が所定温度範囲内のときに、前記リレーの下流側の電圧を検出して、前記リレーが溶着しているか否かを判定する制御部と、を備える発電装置。
  2. 請求項1に記載の発電装置において、
    前記所定温度範囲の下限である第1温度は、前記燃料電池が所定電圧以上の電圧を出力し、且つ、前記リレーがオフになるように制御される温度である、発電装置。
  3. 請求項1又は2に記載の発電装置において、
    前記パワーコンディショナはコンデンサを含み、
    前記所定温度範囲の上限である第2温度は、前記燃料電池の停止時に前記燃料電池近傍の温度が該第2温度以下であれば、前記燃料電池の発電時に前記コンデンサに蓄積された電荷が前記コンデンサから抜けている温度である、発電装置。
  4. 燃料電池と、前記燃料電池が発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナと、前記燃料電池と前記パワーコンディショナとの間の接続を切り換えるリレーと、を備える発電装置を制御する制御装置であって、
    前記燃料電池近傍の温度が所定温度範囲内のときに、前記リレーの下流側の電圧を検出して、前記リレーが溶着しているか否かを判定する、制御装置。
  5. 燃料電池と、前記燃料電池が発電した直流電力を交流電力に変換するパワーコンディショナと、前記燃料電池と前記パワーコンディショナとの間の接続を切り換えるリレーと、を備える発電装置を制御する制御装置に、
    前記燃料電池近傍の温度が所定温度範囲内のときに、前記リレーの下流側の電圧を検出して、前記リレーが溶着しているか否かを判定するステップを実行させる、制御プログラム。
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