JP2018105992A - ガイドチューブ及び内視鏡 - Google Patents

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Yasuo Hirata
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Abstract

【課題】内視鏡が管内に残存する薬品の影響を受けても、可能な限り長い時間内視鏡検査ができるガイドチューブを提供する。【解決手段】内視鏡用のガイドチューブ4は、耐薬品性と可撓性を有する外側チューブ11と、外側チューブ11内に配置され、耐薬品性と可撓性を有し、内視鏡2の挿入部5を挿通可能な内側チューブ12と、挿入部5の外周部と内側チューブ12の内周部とを密着させるシール部材24を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、ガイドチューブ及び内視鏡に関し、特に、配管等に挿入される内視鏡の挿入部のためのガイドチューブ及びそのガイドチューブを有する内視鏡に関する。
細長の挿入部を有する内視鏡が、医療分野及び工業分野で広く用いられている。工業分野では、例えば、細長の挿入部が配管などに挿入されて、内視鏡は、配管などの検査に用いられる。挿入部の先端部には観察窓が設けられ、観察窓に入射した被写体像から生成された内視鏡画像がモニタに表示され、検査者であるユーザは、内視鏡画像を見ながら配管などの検査を行う。
さらに、例えば特開2010−158396号公報に開示のように、検査対象内への挿入部の挿入性を向上させるための、内視鏡挿入補助具としてのガイドチューブも提案されている。
特開2010−158396号公報
しかし、工業分野では、挿入部が挿入される配管に流れる物質には、様々な物質がある。例えば、溶剤などの薬品を通すための配管を検査する場合、配管内に残存する薬品により、挿入部の表面が腐食したり、ダメージを受けたりしてしまう場合がある。
内視鏡が配管内に残存する薬品の影響を受けると、内視鏡が壊れて、検査が継続できなくなってしまう。また、上述したガイドチューブを設けても、ガイドチューブの先端開口から薬品が浸入してしまうため、内視鏡検査が継続できなくなってしまう。
そこで、本発明は、内視鏡が管内に残存する薬品の影響を受けても、可能な限り長い時間内視鏡検査ができるガイドチューブ及び内視鏡を提供することを目的とする。
本発明の一態様のガイドチューブは、内視鏡用のガイドチューブであって、耐薬品性と可撓性を有する第1のチューブと、前記第1のチューブ内に配置され、耐薬品性と可撓性を有し、内視鏡の挿入部を挿通可能な第2のチューブと、前記挿入部の外周部と前記第2のチューブの内周部とを密着させる密着機構と、を有する。
本発明の一態様の内視鏡は、本発明のガイドチューブと、前記第2のチューブに挿通された前記挿入部とを有する。
本発明によれば、内視鏡が管内に残存する薬品の影響を受けても、可能な限り長い時間内視鏡検査ができるガイドチューブ及び内視鏡を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態に係わる内視鏡装置の構成を示す構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係わるガイドチューブの先端部の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係わるガイドチューブの断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係わるガイドチューブの先端部分の分解組立図である。 本発明の第1の実施の形態に係わる、ガイドチューブの内部を加圧する加圧機構を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態に係わるガイドチューブの先端部の外観構成図である。 本発明の第2の実施の形態に係わるガイドチューブの先端部の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係わるガイドチューブの先端部の分解組立図である。 本発明の第3の実施の形態に係わるガイドチューブの断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係わるガイドチューブの先端部分の分解組立図である。 本発明の第3の実施の形態に係わるチューブの軸方向に直交する断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係わるガイドチューブの先端部の分解組立図である。 本発明の第4の実施の形態に係わるガイドチューブの先端部の斜視図である。 本発明の変形例1に係わるガイドチューブの先端部の分解組立図である。 本発明の変形例2に係わるガイドチューブの先端部の分解組立図である。 本発明の変形例3に係わるガイドチューブの先端部の断面図である。 本発明の変形例3に係わる、変形したフィルムの状態を示すガイドチューブの先端部の断面図である。 本発明の変形例4に係わるガイドチューブの先端部の断面図である。 本発明の変形例5に係わる螺旋管を有する内視鏡装置の構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係わる内視鏡装置の構成を示す構成図である。
図1に示すように、内視鏡装置1は、内視鏡2と、内視鏡2に接続された本体装置3と、細長の内視鏡用のガイドチューブ4とにより主要部が構成されている。
内視鏡2は、細長で可撓性を有する挿入部5と、挿入部5の基端部に接続された操作部6と、操作部6から延出された可撓性を有するユニバーサルコード7とにより主要部が構成されている。ガイドチューブ4は、内視鏡2の挿入部5の先端側外周部を覆うように装着される。
操作部6は、レリーズボタンなどの各種操作ボタンと、挿入部5の湾曲部5bの湾曲操作用のジョイスティック6aとを有している。
挿入部5は、挿入部5の先端から順に、硬質な先端部5aと、操作部6のジョイスティック6aの傾倒操作により、例えば上下/左右方向に湾曲される湾曲部5bと、可撓性部材にて形成された長尺な可撓管部5cとが連設されており、可撓管部5cの基端部が操作部6に接続されて構成されている。
先端部5aの先端面には、図示しないが、観察光学系である撮像レンズが設けられているとともに、先端部5a内に、CCD等の撮像素子を有する撮像ユニット、照明用の発光ダイオード(LED)等の発光素子が設けられている。
また、先端部5aには、光学アダプタ8が装着可能となっている。光学アダプタ8は、例えば、ステレオ計測用アダプタ、遠点観察用アダプタ、近点観察用アダプタ等である。
操作部6から延出したユニバーサルコード7の端部が接続された装置本体10は、例えば箱状を有しており、外装筐体により覆われた内部には、画像処理用のCPU等の電気部品や、上述したLEDに電源を供給する図示しないバッテリユニット、内視鏡画像を記録する記憶装置等が配設されている。
また、内視鏡2の撮像素子により撮像された内視鏡画像を表示するモニタ3aが、本体装置3の外装筐体に対して開閉自在に固定されている。尚、モニタ3aは、外装筐体に対し着脱自在であっても構わない。
ユーザは、操作部6のレリーズボタンを操作することによって、撮像ユニットにより被写体像の画像を、本体装置3の記憶装置に記録することができる。
ガイドチューブ4は、内視鏡2の挿入部5に対して取り付け可能に構成されている。ユーザは、内視鏡2の挿入部5をガイドチューブ4の基端部から内部に挿入し、ガイドチューブ4内に挿入部5を配置させた状態で、検査対象である配管内にガイドチューブ4を挿入する。言い換えれば、ガイドチューブ4付きの挿入部5が、検査対象内に挿入される。
図2は、ガイドチューブ4の先端部の斜視図である。図3は、ガイドチューブ4の断面図である。図4は、ガイドチューブ4の先端部分の分解組立図である。
細長の内視鏡用のガイドチューブ4は、細長の外側チューブ11と、外側チューブ11内に挿通された細長の内側チューブ12とを有している。ガイドチューブ4は、基端ユニット13と先端ユニット14を有している。
外側チューブ11は、耐薬品性を有する材料からなり、ここでは内部に多数の気泡を含む発泡性のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)からなる、例えば発泡フッ素チューブである。すなわち、外側チューブ11は、耐薬品性と可撓性を有する。
内側チューブ12も、耐薬品性を有する材料からなり、ここではPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)からなる薄肉チューブである。PTFEは、耐薬品性の高い樹脂である。内側チューブ12は、PTFE以外の材料、例えば、ポリオレフィン、PEEKあるいはポリアミドなどでもよい。
内側チューブ12内には、内視鏡2の挿入部5が挿通可能である。そのため、内側チューブ12の内径は、内視鏡2の挿入部5が挿通可能な大きさを有している。すなわち、内側チューブ12は、外側チューブ11内に配置され、耐薬品性と可撓性を有し、内視鏡2の挿入部5を挿通可能に構成されている。
基端ユニット13は、ガイドチューブ4の基端部に接続され、把持部13aと、回動部13bと、回動部13bの基端側に設けられた折れ止め部13cとを有して構成されている。
把持部13aは、円筒形状を有し、ポリカーボネイト等の樹脂からなる。
図示しないが、把持部13aの基端側外周部には雄螺子部が形成され、回動部13bの先端側内周面に形成された雌螺子部と螺合している。さらに、把持部13aの雄螺子部の基端側には、互いに間隔を持って形成された複数の延出部が設けられている。
回動部13bは、円筒形状を有し、ポリカーボネイト等の樹脂からなる。
折れ止め部13cは、ステンレス等の金属の密巻きコイルであり、ガイドチューブ4内に挿入された挿入部5が応力を受けても、大きな角度で折れ曲がらないようにするための部材である。
回動部13bを所定の方向に回動させると、複数の延出部(図示せず)は、回動部13bの内壁により内側へ押圧され、挿入部5をガイドチューブ4の軸方向に沿って動かないように固定することができる。
ユーザが上記所定の方向とは逆方向に回動部13bを回動すると、複数の延出部(図示せず)は、挿入部5の外周部を押圧しなくなるので、ユーザは、挿入部5をガイドチューブ4から引き抜くことができる。
なお、把持部13a及び回動部13bは、ステンレスなどの金属製でもよい。
細長のガイドチューブ4は、例えば数メートルの長さを有する。
また、外側チューブ11は、発泡チューブであり、内側チューブ12は、薄肉チューブであるため、湾曲部5bの湾曲動作がスムーズに行われるような柔らかさを有している。
外側チューブ11の基端部には、ステンレスなどの金属製のパイプ20が接着剤などにより固定されている。パイプ20は、把持部13aの先端側の内側において螺子などの固定手段により、把持部13aに固定されている。
外側チューブ11の先端には、口金21が固定されている。口金21は、円筒形状を有し、ステンレスなどの金属製であり、先端側内周面に雄螺子部(図示せず)が形成されている。
さらに、口金21は、基端側に2つの段差部21a、21bを有している。段差部21aの外周面には周方向に沿った形成されてリング状の周状凸部21cが形成されている。
外側チューブ11の先端部は、周状凸部21cを越えて、口金21の段差部21aに外挿される。外側チューブ11の先端部は、周状凸部21cの先端側において、糸が巻かれて接着剤が塗布された糸巻き部21dにより口金21に固定される。
外側チューブ11は、固定リング22の中央の孔に通されている。固定リング22は、円筒形状を有し、ステンレスなどの金属製である。固定リング22の基端部には、内向フランジ22aが形成されている。
固定リング22の先端側内周面には、雌螺子部(図示せず)が形成されている。上述した口金21の段差部21bの先端側外周面には、雄螺子部が形成されている。固定リング22を外側チューブ11の先端側に移動させて、固定リング22の雌螺子部と段差部21bの雄螺子部を螺合させると、外側チューブ11は、周状凸部21cと内向フランジ22aとにより咬み合わされるようにして口金21に固定される。
内側チューブ12は、外側チューブ11の内部管路内に挿通されている。内側チューブ12の先端部には、ワッシャ23とシール部材24が設けられている。具体的には、ワッシャ23は、円板状の部材であり、ステンレスなどの金属製である。シール部材24は、円筒形状をした、ゴムなどの弾力性を有する弾性部材である。
内側チューブ12は、シール部材24の中央の孔と、ワッシャ23の中央の孔に通されている。
シール部材24の外径は、シール部材24を口金21の先端側から入れたときに、口金21の内周面に形成された段差部21fに当接するように、段差部21fの内径d1よりも大きい。
さらに、口金21の先端側には、押さえ部材25が設けられている。具体的には、押さえ部材25は、円筒形状を有する、ステンレスなどの金属製である。内側チューブ12は、押さえ部材25の中央の孔に通されている。
押さえ部材25の外周面には、雄螺子部25aが形成されている。雄螺子部25aは、口金21の先端側内周面に形成された雌螺子部21eと螺合可能に形成されている。
押さえ部材25の先端側には、カバー26が設けられている。カバー26の内側には、カバーガラス27が設けられている。具体的には、カバー26は、円筒形状を有する、ステンレスなどの金属製である。カバー26は、先端側に内向フランジ26aを有している。カバー26の基端側内周面には、雌螺子部26bが形成されている。
カバーガラス27は、カバー26の基端側からカバー26の内側に配置させることができる形状を有する。
口金21に対して固定リング22を固定した後、上述したワッシャ23、シール部材24及び押さえ部材25の各孔に内側チューブ12の先端部を通す。
また、カバーガラス27の基端側の外周部にガスケット28が設けられ、カバーガラス27がカバー26の内向フランジ26aと押さえ部材25の先端面の間に挟持されるように、雌螺子部26bと雄螺子部25aによりカバー26を押さえ部材25の先端部に螺合させて固定する。ガスケット28が、カバーガラス27と押さえ部材25の間をシールする。すなわち、カバーガラス27は、内側チューブ12の先端部に液体が浸入しないように設けられている。
なお、ガスケット28に代えて接着剤をカバーガラス27の外側縁部全体に亘って塗布して、カバーガラス27と押さえ部材25との間をシールするようにしてもよい。
押さえ部材25とカバーガラス27の間が水密状態であるので、液体が先端側からカバーガラス27の背面側に浸入しない。
内視鏡2の挿入部5のガイドチューブ4への固定方法を説明する。
内側チューブ12を外側チューブ11内に挿通させ、さらに内視鏡2の挿入部5を内側チューブ12の管路内に挿通させて、光学アダプタ8の先端面と内側チューブ12の先端面が面一にした状態で、光学アダプタ8と内側チューブ12の先端部とを押さえ部材25の基端側から挿入して、光学アダプタ8の先端面と内側チューブ12の先端面がカバーガラス27の内側表面に当接される。
回動部13bを所定の方向に回動させて、挿入部5をガイドチューブ4の軸方向に沿って動かないように固定する。
光学アダプタ8の先端面と内側チューブ12の先端面がカバーガラス27の内側表面に当接した状態で、押さえ部材25の雄螺子部25aと口金21の雌螺子部21eを螺合させることによって、シール部材24がワッシャ23と段差部21fによって挟まれて圧縮される。
シール部材24が圧縮されると、口金21の内壁によってシール部材24は外径方向には膨らむことができないため、シール部材24の内周部は、内径方向に向かって膨らんでいく。
内側チューブ12は、非常に薄肉であるため、外からの力で変形しやすく、シール部材24の内周部が内径方向に向かって変形して内側チューブ12を介して挿入部5の先端部5aの外周面に密着して押し付けることによって、挿入部5は、口金21に対して固定される。
よって、口金21、ワッシャ23、シール部材24及び押さえ部材25が、挿入部5の外周部と内側チューブ12の内周部とが密着させる密着機構を構成する。
押さえ部材25の雄螺子部25aと口金21の雌螺子部21eの螺合状態において、押さえ部材25が口金21に対して螺子込むことが出来なくなったときに、挿入部5は、口金21に対してしっかりと固定された状態となる。
また、外側チューブ11は柔軟性を有するものである。外側チューブ11は内視鏡の湾曲動作に合わせて湾曲できるように柔軟性を有する材料で構成されている。例えば、発泡状のもので構成されている。そのため、外部からの大きな水圧やアタック性の薬品等が内部に侵入すると破られたりする。配管内の金属部のエッジ等で擦れたり傷つくことで孔が開く可能性がある。さらに内側チューブ12は耐薬品性に優れたチューブであるがこれも内視鏡の湾曲をかけられるようにするために薄肉にした構造で、例えば0.05mmの肉厚のものである。しかし、PTFE等の素材は薄肉にすると折れ曲がりやすく、直接配管等で擦れると折れた部分から孔が開きやすくなる。外からの薬品等のアタックに対して内側のチューブが内視鏡を守り、外からの擦れによる表面のダメージの保護を外側のチューブを行うことで、お互いにチューブを保護する役割を果たし、内視鏡の表面の保護をしている。
シール部材24が先端部5aの外周部に密着しているので、カバーガラス27が万一割れて液体が押さえ部材25の内側に浸入しても、液体によるダメージは、着脱交換可能な光学アダプタ8のみが受けることになり、被害を最小限にとどめることができる。
なお、上述した例では、シール部材24の内周部が内側チューブ12を介して挿入部5の先端部5aの外周面に密着して押し付けているが、シール部材24の内周部が内側チューブ12を介して光学アダプタ8の外周面に密着して押し付けるようにしてもよい。この場合も、液体がカバーガラス27のシール部から万一浸入しても、液体によるダメージは、光学アダプタ8のみが受ける。
さらになお、上述した実施の形態では、ガイドチューブ4の内側チューブ12の内側の空気を加圧するようにしてもよい。
図5は、ガイドチューブ4の内部を加圧する加圧機構を説明するための図である。
図5に示すように、外側チューブ11の基端部に固定されたパイプ20の基端に、接続管31が固定されている。接続管31の先端側外周面に形成された雄螺子部(図示せず)とパイプ20の基端側内周面に形成された雌螺子部(図示せず)とを螺合させることにより、パイプ20と接続管31が固定される。
接続管31には、孔31aが形成されており、接続管31の孔31aの部分には継手32が設けられている。継手32は、チューブ32aが接続されており、チューブ32aの途中にはレギュレータ33が設けられている。空気供給用のポンプ34がチューブ32aに接続されており、ポンプ34からの空気は、レギュレータ33とチューブ32aを介して継手32に供給される。
孔31aと継手32は連通しており、ポンプ34からの空気は、ガイドチューブ4の内部、すなわち内側チューブ12の内側に供給される。すなわち、ポンプ34と、チューブ32aと、接続管31に設けられた孔31aが、内側チューブ12の内側へ空気を供給して、内側チューブ12内を加圧する加圧機構を構成する。
接続管31の基端側内部には、段差部31bが形成されており、リング状の弾性を有するシール部材35が段差部31bに当接するように接続管31の基端側内部に設けられている。
接続管31の基端側内周面には、雌螺子部(図示せず)が形成されている。
円筒形状の止め部材36が、接続管31に固定されている。具体的には、止め部材36の先端側外周面には雄螺子部(図示せず)が形成されており、シール部材35を圧縮するように接続管31の雌螺子部(図示せず)と止め部材36の雄螺子部(図示せず)とを螺合させる。
シール部材35が接続管31の段差部31bと止め部材36の先端部とにより圧迫されると、シール部材35の内径が小さくなる。
よって、内視鏡2の挿入部5をガイドチューブ4内に挿通した状態で、シール部材35を圧縮するように接続管31の雌螺子部(図示せず)と止め部材36の雄螺子部(図示せず)とを螺合させることにより、内視鏡2の挿入部5を接続管31に固定することができる。
ポンプ34からの空気は、チューブ32aから、内側チューブ12の密閉空間内に供給され、内側チューブ12内の圧力が高くなる。よって、ガイドチューブ4に孔が開いたような場合において、液体がガイドチューブ4の外周部に直接触れ難くなる。
以上のように、上述した実施の形態によれば、内視鏡が管内に残存する薬品の影響を受けても、可能な限り長い時間内視鏡検査ができるガイドチューブ及び内視鏡を提供することができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態のガイドチューブは、先端側にカバーガラス27が設けられているが、本実施の形骸のガイドチューブは、先端側のカバーガラス27を有していない。
本実施の形態のガイドチューブ及び内視鏡は、第1の実施の形態のガイドチューブ及び内視鏡と略同じ構成を有するので、本実施の形態において、第1の実施の形態のガイドチューブ及び内視鏡と同じ構成要素については同じ符号を付し、説明は省略し、異なる構成についてのみ説明する。
図6は、ガイドチューブ4Aの先端部の外観構成図である。図7は、ガイドチューブ4Aの先端部の断面図である。図8は、ガイドチューブ4Aの先端部の分解組立図である。
本実施の形態のガイドチューブ4Aにおいて、外側チューブ11が口金21に固定される構成は、第1の実施の形態と同様の構成である。ガイドチューブ4Aの基端部は、図1に示すように操作部6に接続されている。
内側チューブ12は、第1の実施の形態と同様に、シール部材24の中央の孔と、ワッシャ23の中央の孔に通されている。口金21の先端側には、押さえ部材25Aが設けられている。具体的には、押さえ部材25Aは、円筒形状を有する、ステンレスなどの金属製である。内側チューブ12は、押さえ部材25Aの中央の孔に通されている。
押さえ部材25Aの基端側外周面には、雄螺子部25Aaが形成されている。押さえ部材25Aの外周面に形成された雄螺子部25Aaは、口金21の先端側内周面に形成された雌螺子部21eと螺合可能に形成されている。
内側チューブ12内に挿通された挿入部5の先端部5aに装着された光学アダプタ8は、押さえ部材25Aの先端側の開口部4Aaから突出可能となっている。光学アダプタ8の先端面には、観察窓8aと照明窓8bが設けられている。
内視鏡2のガイドチューブ4Aへの固定方法を説明する。
内側チューブ12を外側チューブ11内に挿通させ、さらに内視鏡2の挿入部5を内側チューブ12の管路内に挿通させて、光学アダプタ8の先端部を内側チューブ12の先端面から所望の長さだけ突出させる。回動部13bを所定の方向に回動させて、挿入部5をガイドチューブ4の軸方向に沿って動かないように固定する。
光学アダプタ8の先端部が内側チューブ12の先端面から突出した状態で、押さえ部材25の雄螺子部25aと口金21の雌螺子部21eを螺合させることによって、シール部材24がワッシャ23と段差部21fによって挟まれて圧縮される。
密着機構を構成するシール部材24が圧縮されると、口金21の内壁によってシール部材24は外径方向には膨らむことができないため、シール部材24の内周部は、内径方向に向かって膨らんでいく。
シール部材24の内周部が内側チューブ12を介して挿入部5の先端部5aの外周面に密着して押し付けることによって、挿入部5は、口金21に対して固定される。
押さえ部材25の雄螺子部25aと口金21の雌螺子部21eの螺合状態において、押さえ部材25が口金21に対して螺子込むことが出来なくなったときに、挿入部5は、口金21に対してしっかりと固定された状態となる。
シール部材24が先端部5aの外周部に密着しているので、液体によるダメージは、光学アダプタ8のみが受けることになる。
以上のように、上述した実施の形態によれば、内視鏡が管内に残存する薬品の影響を受けても、可能な限り長い時間内視鏡検査ができるガイドチューブ及び内視鏡を提供することができる。
(第3の実施の形態)
上述した第1及び第2の実施の形態では、ガイドチューブは、共に耐薬品性を有する発泡性の外側チューブと薄肉の内側チューブを有しているが、本実施の形態のガイドチューブは、柔軟性を有する外側チューブと耐薬品性を有する薄肉の内側チューブを有している。
本実施の形態のガイドチューブ及び内視鏡は、第1の実施の形態のガイドチューブ及び内視鏡と略同じ構成を有するので、本実施の形態において、第1の実施の形態のガイドチューブ及び内視鏡と同じ構成要素については同じ符号を付し、説明は省略し、異なる構成についてのみ説明する。
図9は、ガイドチューブ4Bの断面図である。図10は、ガイドチューブ4Bの先端部分の分解組立図である。
本実施の形態のガイドチューブ4Bは、ブレード41内に挿通して使用可能なように構成されている。ガイドチューブ4Bの基端部は、図1に示すように操作部6に接続されている。ガイドチューブ4Bは、チューブ11Aを有している。
図11は、チューブ11Aの軸方向に直交する断面図である。チューブ11Aは、外側チューブ11Aaと、内側チューブ11Abとを有する2層構造のチューブである。外側チューブ11Aaは、柔軟性を有する樹脂からなり、ここではウレタン樹脂からなるチューブである。外側チューブ11Aaの内側には、内側チューブ11Abの外周面が外側チューブ11Aaの内周面と密着して設けられている。内側チューブ11Abは、耐薬品性を有する材料からなり、ここではPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)からなる薄肉のチューブである。
なお、ここでは、外側チューブ11Aaの内側に薄肉チューブである内側チューブ11Abを挿通することによって、チューブ11Aを形成しているが、外側チューブ11Aaの内周面上に、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を、外側チューブ11Aaの内周面に塗布、あるいはコーティング等することによって、内側チューブ11Abを形成するようにしてもよい。すなわち、チューブ11Aは、二層構造で構成するようにしてもよい。
チューブ11Aの先端部は、第1の実施の形態の外側チューブ11と同様にして口金21Aに固定される。すなわち、チューブ11Aの先端部は、周状凸部21cを越えて、口金21Aの段差部21aに外挿される。チューブ11Aの先端部は、周状凸部21cの先端側において、糸が巻かれて接着剤が塗布された糸巻き部21dにより口金21Aに固定される。
口金21Aの先端側には、カバーガラス27と円形のガスケット51を収納可能な段差部21Aaが形成されている。さらに、口金21Aの先端側内周面には、雌螺子部21Aeが形成されている。
口金21Aの先端部には、押さえ部材26Aが固定される。押さえ部材26Aは、円筒形状を有する、ステンレスなどの金属製である。押さえ部材26Aの基端側の外周部には、雄螺子部26Aaが形成されている。
口金21Aの内周面には、周溝が形成され、その周溝に沿ってリング状のシール部材24aが装着されている。シール部材24aは、密着機構を構成する。
シール部材であるガスケット51をカバーガラス27と段差部21Aaで挟むように、ガスケット51とカバーガラス27を口金21Aの先端側の開口から挿入し、押さえ部材26Aの雄螺子部26Aaと口金21Aの雌螺子部21Aeとを螺合させることによって、カバーガラス27を口金21Aに固定する。
チューブ11Aの基端部には、先端側に段差部を有する金属製のパイプ部材61が設けられて固定されている。具体的には、パイプ部材61の先端側の段差部が、チューブ11Aの基端部に内挿されて接着剤で固定される。
以上のように構成されたガイドチューブ4Bに内視鏡を挿通して、内視鏡検査を行うことができる。
ガイドチューブ4Bに内視鏡を挿通したとき、内視鏡2の挿入部5の先端部5aの外周部がシール部材24aに密着して先端部5aの基端側部分はシールされる。
また、チューブ11Aは、2層構造であるので、耐薬品性が高い。
さらに、チューブ11Aは、ブレード41内に挿通して使用することができるように構成されている。
ブレード41は、ステンレスなどの金属製の網管であり、口金42に固定されている。具体的には、ブレード41の先端部は、口金42の基端部に外挿され、半田付けによりブレード41と口金42が固定されている。さらに、外筒43が、ブレード41と口金42の接続部を覆うように接着剤などにより固定されている。
すなわち、ブレード41は、外側チューブ11Aaの外周部に設けられたブレード管を構成する。
口金42の先端側内周面には、雌螺子部42aが形成されており、雌螺子部42aは、口金21Aの段差部21bの外周面に形成された雄螺子部と螺合する。
ブレード41の基端部は、口金44に固定されている。具体的には、ブレード41の基端部が口金44に外挿され、半田付けによりブレード41と口金44が固定される。
口金44の基端側には外向フランジ44aが形成されている。外向フランジ44aは、止めリング45の先端側内向フランジ45aと係止している。
止めリング45の基端側内周面には、雌螺子部(図示せず)が形成されており、パイプ部材61の外周面に形成されている雄螺子部61aと螺合する。
パイプ部材61は、把持部13aに螺子などにより固定される。
さらに、外筒46が、ブレード41と口金44の接続部を覆うように接着剤などにより固定されている。
ガイドチューブ4Bにブレード41を装着することにより、ガイドチューブ4Bの外周部が、配管の内壁などに直接当たることがなくなる。
内視鏡2の挿入部5のガイドチューブ4Bへの固定方法は、第1の実施の形態と同じである。
以上のように、上述した実施の形態によれば、内視鏡が管内に残存する薬品の影響を受けても、可能な限り長い時間内視鏡検査ができるガイドチューブ及び内視鏡を提供することができる。
(第4の実施の形態)
上述した第3の実施の形態では、2層構造を有するチューブ11Aの先端部には、カバーガラスが設けられているが、本実施の形態のガイドチューブは、2層構造を有するチューブ11Aの先端部にカバーガラスがなく、内視鏡がチューブ11Aの先端開口から突没可能な構成を有する。
本実施の形態のガイドチューブ及び内視鏡は、第1から第3の実施の形態のガイドチューブ及び内視鏡と略同じ構成を有するので、本実施の形態において、第1から第3の実施の形態のガイドチューブ及び内視鏡と同じ構成要素については同じ符号を付し、説明は省略し、異なる構成についてのみ説明する。
図12は、本実施の形態のガイドチューブの先端部の分解組立図である。図13は、本実施の形態のガイドチューブの先端部の斜視図である。
本実施の形態のガイドチューブ4Cは、2層構造のチューブ11Aと、円筒形状を有するシール部材71とを有する。チューブ11Aは、第3の実施の形態で説明したように、外側チューブ11Aaと内側チューブ11Abとを有する。
円筒形状を有するシール部材71は、ゴムなどの弾性部材であり、外周部に周溝71aが形成されている。シール部材71の外径は、D1であり、チューブ11Aの内径D2よりも大きい。
シール部材71は、弾性を有するため、チューブ11Aの内側へやや圧縮された状態で嵌め込むことができる外径D1を有する。
図13は、シール部材71の外周面がチューブ11Aの内周面に密着するように、シール部材71をチューブ11Aの内側に嵌め込んで、結束バンド72でチューブ11Aの外周面からシール部材71を固定した状態を示している。
結束バンド72は、周溝71aに沿って配置されて締められることにより、シール部材71をチューブ11Aに固定すると共に、シール部材71を内径方向に圧迫する。従って、シール部材71と結束バンド72は、挿入部5の外周部と内側チューブ11Abの内周部とを密着させる密着機構を構成する。
以上のように、上述した実施の形態によれば、内視鏡が管内に残存する薬品の影響を受けても、可能な限り長い時間内視鏡検査ができるガイドチューブ及び内視鏡を提供することができる。
上述した第1から第4の実施の形態によれば、内視鏡が管内に残存する薬品の影響を受けても、可能な限り長い時間内視鏡検査ができるガイドチューブ及び内視鏡を提供することができる。
(変形例)
次に第1から第4の実施の形態の変形例について説明する。
(変形例1)
第4の実施の形態において、ガイドチューブ4Cは、チューブ11Aの先端部にカバーガラスがなく、シール部材71と結束バンド72により挿入部5を固定するが、第1の実施の形態で説明したような口金と固定リングにより固定するようにしてもよい。
図14は、変形例1に係わるガイドチューブの分解組立図である。
ガイドチューブ4C1は、口金21Bと、シール部材24Aと、固定リング22Aとを有する。
口金21Bは、ステンレスなどの金属製であり、円筒形状を有し、基端側外周面には、雄螺子部21Baが形成されている。
密着機構を構成するシール部材24Aは、円筒形状で、ゴムなどの弾力性を有する弾性部材である。
固定リング22Aは、ステンレスなどの金属製であり、円筒形状を有し、先端側内周面には、雌螺子部22Aaが形成されている。
さらに、ガイドチューブ4C1の先端側外周面には、複数の突起部73が周方向に沿って等間隔で並んで、外径方向に突出するように形成されている。
口金21B、シール部材24A及び固定リング22Aが、チューブ11Aの基端側から、口金21B、シール部材24A及び固定リング22Aの順で、チューブ11Aに装着される。チューブ11Aは、口金21B、シール部材24A及び固定リング22Aの各中央の孔に通される。
先端部5aの外周部をシール部材24Aが押圧するように、口金21Bの雄螺子部21Baと固定リング22Aの雌螺子部22Aaとを螺合させることにより、チューブ11Aの内周面を内視鏡2の挿入部5に密着させて、挿入部5をチューブ11Aに固定することができる。
また、外側チューブ11Aaの先端部に、外径方向に突出する突出部としての突起部73が設けられている。よって、挿入部5をチューブ11Aに固定するとき、チューブ11Aの先端側外周面に設けられた突起部73があるので、口金21B、シール部材24A及び固定リング22Aがチューブ11Aの先端側から抜け落ちてしまうことがない。
(変形例2)
図14では、チューブ11Aの外周面に形成された複数の突起部73により、口金21B、シール部材24A及び固定リング22Aがチューブ11Aの先端側から抜け落ちないようにしているが、先端部材に設けた突起部をチューブ11Aに形成した孔へ嵌入することによって、口金21B、シール部材24A及び固定リング22Aがチューブ11Aの先端側から抜け落ちないようにしてもよい。
図15は、変形例2に係わる、ガイドチューブの先端部の分解組立図である。
ガイドチューブ4C2は、チューブ11Aの先端に、先端部材74が装着可能となっている。先端部材74は、先端側に外向フランジ74aを有し、基端側の外周部74bには、突出部である複数の突起部75が設けられている。
各先端部材74は、ステンレスなどの金属製であり、ステンレスなどの金属製のピンである突起部75が外周部74bに設けられた孔へ圧入される。
各突起部75の先端部には、拡径部75aが設けられている。チューブ11Aには、複数の突起部75が挿通可能な複数の孔11Aa1が形成されている。各突起部75が孔11Aa1に挿通されて、拡径部75aが、チューブ11Aの外周面から突出する。
図15のような構成によっても、口金21B、シール部材24A及び固定リング22Aがチューブ11Aの先端側から抜け落ちないようにすることができる。
(変形例3)
第1及び第3の実施の形態では、ガイドチューブの先端部にカバーガラスが設けられているが、カバーガラスに代えて、ナイロンフィルム等の変形可能な部材を用いてもよい。
図16は、変形例3に係わるガイドチューブ4Dの先端部の断面図である。
図16では、シール部材24は、口金21内の段差部21fに止めリング25Bにより押圧されて固定される。シール部材24が止めリング25Bにより押圧されると、内径方向に膨らんで、挿入部5の外周面を押圧する。
口金21の先端側には、連結リング81を介して押さえリング82が固定される。連結リング81と押さえリング82により、フィルム固定機構80を構成する。具体的には、口金21の先端側内周面には、雌螺子部(図示せず)が形成され、連結リング81の基端側外周面には雄螺子部(図示せず)が形成されている。
連結リング81の先端側外周面には、雄螺子部(図示せず)が形成され、押さえリング82の基端側内周面には、雌螺子部(図示せず)が形成されている。
さらに、連結リング81の先端側には、リング状の段差部81aが形成されている。押さえリング82の基端側には、リング状の段差部82aが形成されている。リング状の2つのシール部材83で挟持されたフィルム84を、段差部81aと段差部82aの間に配置する。フィルム84は、透明で変形可能なナイロンフィルムである。
連結リング81の先端側の雄螺子部(図示せず)と押さえリング82の雌螺子部(図示せず)とを螺合して、リング状の2つのシール部材で挟持されたフィルム84を、連結リング81と押さえリング82に対して固定する。
連結リング81の基端側外周面には、雄螺子部(図示せず)が形成され、口金21の先端側内周面には、雌螺子部(図示せず)が形成されている。
連結リング81の基端部と口金21の先端部とを螺合させることによって、フィルム84を固定するフィルム固定機構80を、口金21に対して固定することができる。
光学アダプタ8が先端側に装着された先端部5aを、シール部材24の押圧力に抗って、ガイドチューブ4Dの先端側へ押し込むと、光学アダプタ8の先端面は、フィルム84の基端面に密着した後、フィルム84を伸ばすように変形させる。
図17は、変形したフィルム84の状態を示すガイドチューブ4Dの先端部の断面図である。
以上のように、フィルム84は、変形性を有し、かつ透明で、内側チューブ12の先端部をシールするように設けられたフィルム部材である。
フィルム84は、図17に示すように、光学アダプタ8の先端面に密着するので、第1の実施の形態と同様の効果を生じる。
上述したフィルム84は、変形性を有し、伸展することによって図17に示すような形状に変形するが、図17に示すような形状を予め有するフィルムを用いてもよい。
また、先端部5aを手元側から押し込んで変形させる方法や挿入部5を止めリング25Bで口金21に対して押圧固定後、フィルム固定機構80を口金21の内側に押し込む構造とすることでフィルムを変形しても良い。
(変形例4)
変形例3では、変形可能なフィルム84を用いているが、フィルム84に代えて、先端部が閉じた、成形された樹脂部材を用いてもよい。
図18は、変形例4に係わるガイドチューブ4D1の先端部の断面図である。
図18に示す成型部材84Aは、先端側が閉じ、基端側が開口した円筒部材である。成型部材84Aは、成型性を有する樹脂、例えばナイロンである。
成型部材84Aは、連結部材91の先端側に固定されている。連結部材91は、中央に帯状凸部91aを有する。成型部材84Aの基端側内周面には、雌螺子部(図示せず)が形成されており、連結部材91の帯状凸部91aよりも先端側の外周面には、雄螺子部(図示せず)が形成されている。成型部材84Aの雌螺子部(図示せず)と連結部材91の雄螺子部(図示せず)を螺合させることにより、連結部材91に成型部材84Aを固定することができる。
連結部材91の帯状凸部91aよりも基端側の部分は、内側チューブ12の先端部分が外挿され、内側チューブ12と接着剤等により固定されている。
なお、ここでは、図示しないが、図16及び図17に示した、シール部材24と止めリング25Bは、連結部材91の内側に設けられる。
成型部材84Aが、円筒形状を有する外カバー92に基端側から挿入される。外カバー92の先端部には、内向フランジ92aが形成されている。よって、連結部材91の先端部に固定された成型部材84Aと共に、内側チューブ12の先端部が、外カバー92に基端側から挿入される。
外カバー92の基端側外周面には、周状凸部92bが設けられている。外カバー92の基端側には、外側チューブ11が周状凸部92bを越えて外挿される。外側チューブ11の先端部は、糸巻き部21dにより外カバー92に固定される。
外カバー92の周状凸部92bの近傍であって周状凸部92bの先端側外周部には雄螺子部(図示せず)が形成されている。
止めリング93の内周面には雌螺子部(図示せず)が形成されている。止めリング93の基端側には段差部93aが形成されている。糸巻き部21dが段差部93a内に収納された状態で、止めリング93の雌螺子部(図示せず)と外カバー92の雄螺子部(図示せず)とを螺合させることにより、止めリング93の基端側内周面と周状凸部92bで外側チューブ11を押圧することにより、外側チューブ11は、外カバー92に固定される。
内側チューブ12の基端側から内視鏡2の挿入部5を挿入して光学アダプタ8を成型部材84Aの内側に配置させることができる。
以上のように、成型部材84Aは、内側チューブ12の先端部をシールするように設けられた透明な成形部材である。
よって、図18に示すような構造によっても、図17のフィルム84と同様の効果を生じる。
(変形例5)
上述した各実施の形態及び各変形例において、挿入性の向上のために、ガイドチューブの周囲に螺旋管を設けてもよい。
図19は、変形例5に係わる螺旋管を有する内視鏡装置の構成図である。
螺旋管101は、可撓性を有し、第1の実施の形態において説明したガイドチューブ4が挿通される。螺旋管101は、図19に示すように、断面が凹凸形状を有する帯状部材を、凹部と凸部が噛み合うように巻回して構成された、金属製のケーシングチューブであり、外力や重力によって曲がる可撓性を有している。螺旋管101を構成する帯状部材は、ステンレス等の金属製である。
さらに、螺旋管101は、ケーシングチューブであるため、巻回された帯状部材間の隙間を介して外側から内側へ液体が通り抜けできる構造を有している。すなわち、螺旋管101は、表面に隙間を有する構造とすることにより柔軟性を有するもので液体を透過する部材である。
螺旋管101の基端部は、ガイドチューブ4の基端部の設けられた把持部13aに螺子などの固定手段により固定されている。
螺旋管101の先端部は、ガイドチューブ4の途中まで達している。ここでは、螺旋管101の先端は、湾曲部5bの基端部まで達している。
検査者であるユーザは、ガイドチューブ4の先端部から配管内に挿入し、ガイドチューブ4の把持部32を持ってガイドチューブ4を押し込みながら、配管内を検査していく。
配管は複雑に曲がっている場合もあるが、螺旋管101は、軸方向に対する剛性は高いので、ガイドチューブ4を先端方向に押し込んだときには、ガイドチューブ4は、座屈し難く、ガイドチューブ4を曲がった配管においても配管の奥へ進め易い。
以上の説明では、第1の実施の形態のガイドチューブ4に螺旋管101を設けた例を説明したが、第2から第4の実施の形態及び各変形例に係るガイドチューブに螺旋管101を設けるようにしても、同様の効果を得ることができる。
(変形例6)
さらにまた、変形例6として、第3の実施の形態で説明したブレードは、第3の実施の形態及び各変形例に係るガイドチューブに適用してもよい。
(変形例7)
さらにまた、変形例7として、第1の実施の形態で説明した加圧機構は、第2、第3及び第4の実施の形態及び各変形例に係るガイドチューブに適用してもよい。
上述した第1から第4の実施の形態及び各変形例によれば、内視鏡が管内に残存する薬品の影響を受けても、可能な限り長い時間内視鏡検査ができるガイドチューブ及び内視鏡を提供することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
1 内視鏡装置、2 内視鏡、3 本体装置、3a モニタ、4、4A ガイドチューブ、4Aa 開口部、4B、4C、4C1、4C2、4D、4D1 ガイドチューブ、5 挿入部、5a 先端部、5b 湾曲部、5c 可撓管部、6 操作部、6a ジョイスティック、7 ユニバーサルコード、8 光学アダプタ、8a 観察窓、8b 照明窓、10 装置本体、11 外側チューブ、11A チューブ、11Aa 外側チューブ、11Aa1 孔、11Ab 内側チューブ、12 内側チューブ、13 基端ユニット、13a 把持部、13b 回動部、13c 折れ止め部、14 先端ユニット、20 パイプ、21、21A 口金、21Aa 段差部、21Ae 雌螺子部、21B 口金、21Ba 雄螺子部、21a、21b 段差部、21c 周状凸部、21d 糸巻き部、21e 雌螺子部、21f 段差部、22、22A 固定リング、22Aa 雌螺子部、22a 内向フランジ、23 ワッシャ、24、24A、24a シール部材、25、25A 押さえ部材、25Aa 雄螺子部、25B 止めリング、25a 雄螺子部、26 カバー、26A 押さえ部材、26Aa 雄螺子部、26a 内向フランジ、26b 雌螺子部、27 カバーガラス、28 ガスケット、31 接続管、31a 孔、31b 段差部、32 継手、32 把持部、32a チューブ、33 レギュレータ、34 ポンプ、35 シール部材、36 止め部材、41 ブレード、42 口金、42a 雌螺子部、43 外筒、44 口金、44a 外向フランジ、45 止めリング、45a 先端側内向フランジ、46 外筒、51 ガスケット、61 パイプ部材、61a 雄螺子部、71 シール部材、71a 周溝、72 結束バンド、73 突起部、74 先端部材、74a 外向フランジ、74b 外周部、75 突起部、75a 拡径部、80 フィルム固定機構、81 連結リング、81a 段差部、82 押さえリング、82a 段差部、83 シール部材、84 フィルム、84A 成型部材、91 連結部材、91a 帯状凸部、92 外カバー、92a 内向フランジ、92b 周状凸部、93 止めリング、93a 段差部、101 螺旋管。

Claims (11)

  1. 内視鏡用のガイドチューブであって、
    耐薬品性と可撓性を有する第1のチューブと、
    前記第1のチューブ内に配置され、耐薬品性と可撓性を有し、内視鏡の挿入部を挿通可能な第2のチューブと、
    前記挿入部の外周部と前記第2のチューブの内周部とを密着させる密着機構と、
    を有することを特徴とするガイドチューブ。
  2. 前記第2のチューブは、前記第1のチューブの内周面に密着して設けられていることを特徴とする請求項1に記載のガイドチューブ。
  3. 前記第2のチューブの先端部に液体が浸入しないように設けられたカバーガラスを有することを特徴とする請求項1又は2に記載のガイドチューブ。
  4. 前記第2のチューブの内側へ空気を供給して前記第2のチューブ内を加圧する加圧機構を有することを特徴とする請求項3に記載のガイドチューブ。
  5. 変形性を有し、かつ透明で、前記第2のチューブの先端部をシールするように設けられたフィルム部材を有する請求項1又は2に記載のガイドチューブ。
  6. 前記第2のチューブの先端部をシールするように設けられた透明な成形部材を有する請求項1又は2に記載のガイドチューブ。
  7. 前記第1のチューブは、発泡チューブであることを特徴とする請求項1に記載のガイドチューブ。
  8. 前記第1のチューブの先端部に、外径方向に突出する突出部を有することを特徴とする請求項1に記載のガイドチューブ。
  9. 前記第1のチューブの外周部に設けられたブレード管を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載のガイドチューブ。
  10. 前記第1のチューブの外周部に設けられた螺旋管を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1つに記載のガイドチューブ。
  11. 請求項1から10のいずれか1つに記載のガイドチューブと、前記第2のチューブに挿通された前記挿入部とを有する内視鏡。
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