JP2018105979A - 照明装置、その制御方法、プログラムおよび画像表示装置 - Google Patents
照明装置、その制御方法、プログラムおよび画像表示装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】本発明は複数回点灯のバックライトスキャンを行い動画ぼけとフリッカを低減しながらも、合計駆動電流の変動を低減するような制御を可能にする照明装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の照明装置は、入力画像データに基づく画像を表示する表示手段を有する画像表示装置の照明装置であって、複数の領域を有し、領域の単位で輝度を制御可能な発光手段と、入力画像データに基づいて発光手段の各領域の輝度をパルス幅変調制御により制御する制御手段と、を有し、発光手段の各領域は、1フレーム期間内に、最も点灯期間の長いメイン点灯期間と、メイン点灯期間よりも短いサブ点灯期間と、を含む複数の点灯期間を有し、制御手段は、発光手段の各領域のメイン点灯期間の点灯開始を表示手段の走査処理に同期させ、サブ点灯期間の点灯開始のタイミングを領域ごとに異ならせることを特徴とする。
【選択図】図5
【解決手段】本発明の照明装置は、入力画像データに基づく画像を表示する表示手段を有する画像表示装置の照明装置であって、複数の領域を有し、領域の単位で輝度を制御可能な発光手段と、入力画像データに基づいて発光手段の各領域の輝度をパルス幅変調制御により制御する制御手段と、を有し、発光手段の各領域は、1フレーム期間内に、最も点灯期間の長いメイン点灯期間と、メイン点灯期間よりも短いサブ点灯期間と、を含む複数の点灯期間を有し、制御手段は、発光手段の各領域のメイン点灯期間の点灯開始を表示手段の走査処理に同期させ、サブ点灯期間の点灯開始のタイミングを領域ごとに異ならせることを特徴とする。
【選択図】図5
Description
本発明は照明装置、その制御方法、プログラムおよび画像表示装置に関する。
近年、画像表示装置における透過パネルとして液晶パネルを用いたものが主流になってきている。液晶パネルは自発光デバイスではないため、照明装置としてLED(Light−Emitting Diode)等を用いたバックライトが用いられる。また、液晶
パネルを用いた画像表示装置で画像の輝度を調節する方法には、信号処理により液晶素子の変調の調整を行う方法と、バックライトの輝度を変化させる方法がある。画面内のコントラスト比を高めるためには、バックライトの最も高い輝度を調整する方法を採用するとよい。バックライトの輝度を調整する方法として、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)が多く用いられる。この方法はバックライトを一定の周期の単位で制御し、各周期で点灯期間と消灯期間の割合(デューティ比)を変化させる。これによって、バックライトの輝度が調整される。パルス幅変調制御(以下「PWM制御」と呼ぶ)においては、点灯と消灯の周期が長いと光の点滅が人の目に視認されるため、視聴者がちらつき(フリッカ)を感じることがある。そのため、200Hz以上の高い周波数でバックライトを点滅させることが一般的である。
パネルを用いた画像表示装置で画像の輝度を調節する方法には、信号処理により液晶素子の変調の調整を行う方法と、バックライトの輝度を変化させる方法がある。画面内のコントラスト比を高めるためには、バックライトの最も高い輝度を調整する方法を採用するとよい。バックライトの輝度を調整する方法として、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)が多く用いられる。この方法はバックライトを一定の周期の単位で制御し、各周期で点灯期間と消灯期間の割合(デューティ比)を変化させる。これによって、バックライトの輝度が調整される。パルス幅変調制御(以下「PWM制御」と呼ぶ)においては、点灯と消灯の周期が長いと光の点滅が人の目に視認されるため、視聴者がちらつき(フリッカ)を感じることがある。そのため、200Hz以上の高い周波数でバックライトを点滅させることが一般的である。
バックライトの光源にLEDが用いられる場合には、バックライトに多くのLEDが敷き詰められる。バックライトに用いられるLEDの数は、表示画面の大きさや必要な輝度等により異なる。ここで、図2のように、画面を10の点灯領域に分けて、点灯領域ごとにLEDの発光制御を行うことが可能であるとする。図7に、全ての点灯領域のLEDを同じ位相で点灯と消灯をさせるPWM制御を行った場合の、バックライト電源の電流の変化を示す。図7の横軸は時間であり、縦軸は電流である。ある時点における各点灯領域内のLEDの駆動電流を足し合わせたものが合計駆動電流である。ここで、各点灯領域の駆動電流は同一であるものとすると、図7に示すように、全ての点灯領域で同じ位相でPWM制御を行った場合、PWM制御の1周期の中において、合計駆動電流が大幅に変動してしまう。このように大幅に合計駆動電流が変動する場合、大電流が必要となる期間では電源の変換効率が低下するため消費電力が増大してしまう。また大幅な変動に耐えうるようにバックライト電源の設計を行う必要があるため、コスト増となる懸念がある。
そこで、合計駆動電流の変動を抑え、電源の変換効率を安定化させるための技術として、PWMの位相を点灯領域ごとにずらして点灯させる制御方法がある(例えば特許文献1を参照)。図8に各点灯領域のPWMの位相を1/12周期ずつずらした場合の点灯パターンと合計駆動電流を示す。図8では、合計駆動電流の変動が抑えられていることがわかる。
ところで、液晶表示装置において、黒を表示するときには、液晶シャッターを閉じることによりバックライトの光を遮光する。しかし、液晶シャッターにより十分に遮光することができず、液晶シャッターを閉じていてもわずかに光が漏れることにより十分な黒の表現が出来ない、いわゆる「黒浮き」が生じることがある。よって、バックライトの輝度が全画面で均一になるように制御を行うと、黒浮きにより画面内のコントラスト比は制限されてしまう。この黒浮きを解消するための技術としてローカルディミングと呼ばれる技術が存在する。ローカルディミングは、表示画像の明暗に合わせて、画面内の点灯領域ごとにバックライトの輝度を変更する技術である(例えば特許文献2を参照)。このローカルディミングを行うことで、黒浮きを抑制し、画面内のコントラスト比を高めることが可能になる。
しかしながら、図8のように点灯領域ごとにPWMの位相をずらす制御をした上で表示画像の明暗に応じてローカルディミングの制御を行うと、表示画像によっては合計駆動電流が大幅に変動してしまう場合がある。図9は、点灯領域ごとのディレイ時間が固定される場合に、画像の明暗に応じてローカルディミングの制御を行うと、合計駆動電流が大幅に変動してしまう例について説明するための図である。図9は、点灯領域1から4までをデューティ比50%、点灯領域5から8までをデューティ比25%、残りをデューティ比0%にした場合の例である。図9で示すように、点灯領域ごとのPWMのデューティ比によっては合計駆動電流が大きく変動してしまう。
このように、PWMの位相を点灯領域ごとにずらしても、ローカルディミング制御によって点灯領域ごとのデューティ比を可変させた場合は合計駆動電流の変動幅が大きくなってしまう可能性がある。合計駆動電流に大幅な変動が生じる場合、前述のように、消費電力の増大やコスト増に繋がってしまう。
これを解決するための技術として、点灯領域ごとのデューティ比に応じて、各点灯領域のPWMの位相を変更する技術がある(例えば特許文献3を参照)。この技術を用いることにより、点灯領域ごとにデューティ比が異なる場合であっても、合計駆動電流の変動を抑えることが可能になる。
またバックライトの制御方法としてバックライトスキャンと呼ばれる制御方法が存在する。液晶表示装置は液晶の応答速度に限界があるため、動きの速い動画などを表示する際に液晶の表示速度が追い付かずに、いわゆる「動画ぼけ」が生じることがある。この動画ぼけを低減するための制御方法がバックライトスキャンである。バックライトスキャンは、バックライトのPWM周波数を動画像のフレーム周波数に合わせて液晶の走査に同期させてバックライトを点滅させることで液晶の切り替わりを見えにくくして動画ぼけの低減を図る制御方法である。単純にPWMの点滅周波数を落とすと前述のように点滅周期がフリッカとして視認されやすくなるため、フリッカの低減を図るためのバックライトスキャンの方法が提案されている(例えば特許文献4)。このように動画像1フレームの中に複数回の点灯期間を設けることでフリッカの低減と動画ぼけの低減の両立を図ることが可能となる。
しかしながら、バックライトスキャンにおいて動画ぼけの低減を図るためには、液晶の走査のタイミングとバックライトの点灯のタイミングを合わせる必要がある。特許文献3のように点灯位相を変える制御を行えばバックライトスキャンの効果は著しく低減してしまう。そこで本発明は複数回点灯のバックライトスキャンを行い動画ぼけとフリッカを低減しながらも、合計駆動電流の変動を低減するような制御を可能にする照明装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
入力画像データに基づく画像を表示する表示手段を有する画像表示装置の照明装置であって、
複数の領域を有し、前記領域の単位で輝度を制御可能な発光手段と、
前記入力画像データに基づいて前記発光手段の各領域の輝度をパルス幅変調制御により制御する制御手段と、
を有し、
前記発光手段の各領域は、1フレーム期間内に、最も点灯期間の長いメイン点灯期間と、前記メイン点灯期間よりも短いサブ点灯期間と、を含む複数の点灯期間を有し、
前記制御手段は、
前記発光手段の各領域の前記メイン点灯期間の点灯開始を前記表示手段の走査処理に同期させ、
前記サブ点灯期間の点灯開始のタイミングを領域ごとに異ならせる
ことを特徴とする照明装置である。
入力画像データに基づく画像を表示する表示手段を有する画像表示装置の照明装置であって、
複数の領域を有し、前記領域の単位で輝度を制御可能な発光手段と、
前記入力画像データに基づいて前記発光手段の各領域の輝度をパルス幅変調制御により制御する制御手段と、
を有し、
前記発光手段の各領域は、1フレーム期間内に、最も点灯期間の長いメイン点灯期間と、前記メイン点灯期間よりも短いサブ点灯期間と、を含む複数の点灯期間を有し、
前記制御手段は、
前記発光手段の各領域の前記メイン点灯期間の点灯開始を前記表示手段の走査処理に同期させ、
前記サブ点灯期間の点灯開始のタイミングを領域ごとに異ならせる
ことを特徴とする照明装置である。
本発明の第2の態様は、
複数の領域を有し、前記領域の単位で輝度を制御可能な発光手段を有し、入力画像データに基づく画像を表示する表示手段を有する画像表示装置の照明装置の制御方法であって、
前記入力画像データに基づいて前記発光手段の各領域の輝度をパルス幅変調制御により制御する制御ステップを有し、
前記発光手段の各領域は、1フレーム期間内に、最も点灯期間の長いメイン点灯期間と、前記メイン点灯期間よりも短いサブ点灯期間と、を含む複数の点灯期間を有し、
前記制御ステップでは、
前記発光手段の各領域の前記メイン点灯期間の点灯開始を前記表示手段の走査処理に同期させ、
前記サブ点灯期間の点灯開始のタイミングが領域ごとに異なるように制御される
ことを特徴とする照明装置の制御方法である。
複数の領域を有し、前記領域の単位で輝度を制御可能な発光手段を有し、入力画像データに基づく画像を表示する表示手段を有する画像表示装置の照明装置の制御方法であって、
前記入力画像データに基づいて前記発光手段の各領域の輝度をパルス幅変調制御により制御する制御ステップを有し、
前記発光手段の各領域は、1フレーム期間内に、最も点灯期間の長いメイン点灯期間と、前記メイン点灯期間よりも短いサブ点灯期間と、を含む複数の点灯期間を有し、
前記制御ステップでは、
前記発光手段の各領域の前記メイン点灯期間の点灯開始を前記表示手段の走査処理に同期させ、
前記サブ点灯期間の点灯開始のタイミングが領域ごとに異なるように制御される
ことを特徴とする照明装置の制御方法である。
本発明の第3の態様は、本発明に係る照明装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、複数回点灯のバックライトスキャンを行い動画ぼけとフリッカを低減しながらも、合計駆動電流の変動を低減するような制御を可能にする。
<実施例1>
(構成)
以下に図面を参照しながら実施例1を説明する。図1は本実施例に係る画像表示装置の
概略を示すブロック図である。画像表示装置100は、画像入力部101、画像解析部102、LCD制御部103、バックライト制御部104、LEDドライバ109、バックライト110、LCD(Liquid Crystal Display)パネル111を備える。また、バックライト制御部104はさらに、合計駆動電流計算部105、PWM計算部106、PWM決定部107、PWM算出部108を備える。
(構成)
以下に図面を参照しながら実施例1を説明する。図1は本実施例に係る画像表示装置の
概略を示すブロック図である。画像表示装置100は、画像入力部101、画像解析部102、LCD制御部103、バックライト制御部104、LEDドライバ109、バックライト110、LCD(Liquid Crystal Display)パネル111を備える。また、バックライト制御部104はさらに、合計駆動電流計算部105、PWM計算部106、PWM決定部107、PWM算出部108を備える。
画像入力部101は、入力された画像データの入力処理を行う。入力処理は、例えばシリアルデータで送られてきた画像データをパラレルデータに変換する処理などである。入力処理された画像データは、画像解析部102へ送信される。画像解析部102は、画像入力部101で入力処理を施された画像データを解析し、画像データに基づく画像の表示に必要なデータを抽出する。画像の表示に必要なデータとは、例えば、後述するLCDパネル111の各画素値や、バックライト110のPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御値などである。
LCD制御部103は、画像解析部102の解析結果に応じて、LCDパネル111を制御して、入力された画像データに基づく画像を表示する。より具体的には、LCD制御部103は、LCDパネル111の各画素の液晶を配向させ所望の画像を表示する。バックライト制御部104は、画像解析部102の解析結果に応じて、LEDドライバ109がバックライト110が有するLEDの駆動に必要な電流値やPWM制御(パルス幅変調制御)のデューティ比(点灯期間と消灯期間の比)等の設定を行う。
バックライト制御部104が内部に有する各機能部について説明する。合計駆動電流計算部105は、各LEDを駆動する駆動電流の合計である合計駆動電流を計算する。例えば、合計駆動電流計算部105は1フレーム毎に、1フレーム中の各時点の合計駆動電流の瞬時値を、当該フレームが表示される前に事前に予測することが可能である。また、PWM計算部106は、合計駆動電流計算部105の計算結果を基に、合計駆動電流の最大値並びに変動量が抑えられるように、バックライトスキャン時の点灯位相や点灯比率を計算する。PWM決定部107は、PWM計算部106の計算結果を受けてバックライト110の点灯比率と点灯位相を決定する。PWM算出部108は、実際のデューティ比を決定してLEDドライバ109に対して点灯位相と共に設定を行う。バックライト制御部104は、全体として入力画像データに基づいてバックライト110の各領域の輝度をパルス幅変調制御により制御する。なお、点灯比率については後述する。
LEDドライバ109は、バックライト110が有するLEDを駆動する。LEDドライバ109は複数のチャンネルを有し、それぞれのチャンネルがバックライト110を構成する光源であるLEDに接続されており、チャンネルごとに設定された条件でLEDを点灯させる。バックライト110がLCDパネル111を照射し、LCDパネル111が照射光を変調することにより、画像が表示される。
バックライト110は、LCDパネル111を照射する発光手段である。本実施例ではバックライト110は複数の領域に分割され、領域毎に輝度をパルス幅変調制御により制御可能である。また、本実施例では、バックライト110の光源としてLEDが用いられるものとする。例えば、上述の一つの領域に一つ以上のLEDが配置され、領域毎に輝度がPWM制御されるものとする。ただし、領域毎の輝度のパルス幅変調制御が可能であれば、光源はLEDに限定されない。本実施例では、バックライト110の領域を図2のように縦に10点灯領域に分割して点灯領域ごとに、PWMのデューティ比、点灯のタイミングを調整可能であるとする。図2の10点灯領域は、LCDパネル111の表示領域に対応しているものとする。もちろんこれらは一例であり、分割数は10分割に限るものではなく、これよりも多い場合も少ない場合も考えられる。また1つの点灯領域に存在する光源の数は1つの場合も考えられるし、複数の光源が存在する場合も考えられる。
LCDパネル111は、バックライト110が発する光を変調することにより、入力された画像データに基づく画像を表示する表示手段である。本実施例では、液晶を用いるLCDパネルが用いられるものとしたが、他の方式の透過パネルを用いても構わない。例えば、液晶素子の代わりにMEMS(Micro Electro Mechanical
System)シャッターを用いたMEMSシャッター方式の透過パネルを用いても構わない。
System)シャッターを用いたMEMSシャッター方式の透過パネルを用いても構わない。
画像解析部102、LCD制御部103、バックライト制御部104等の各機能部は、不図示のCPU(Central Processing Unit)によって実現される。具体的には、不図示のメモリに格納されたプログラムがRAM(Random Access Memory)などのワークメモリ(不図示)に展開され、これをCPUが実行することにより、上述の各機能部が実現される。
本実施例に係る画像表示装置は、LCD制御部103およびLCDパネル111等を有する表示ユニットと、バックライト制御部104、LEDドライバ109およびバックライト110等を有する照明装置を備えると考えることもできる。
(PWM制御)
PWMの周期を決めるために、PWMの1周期ごとにPWM基準信号がバックライト制御部104により生成される。ここで、PWM基準信号の一部であるバックライト基準信号からバックライト110のLEDが点灯開始するまでの時間をディレイ時間として定義する。ディレイ時間により、PWM制御の1周期の期間内におけるLEDの点灯位相が定まる。従って、本実施例では、各LEDのディレイ時間を調整することは、各LEDの点灯位相を調整することを意味する。本実施例では点灯領域毎にPWM制御されるので、このディレイ時間は点灯領域ごとに設定することが可能である。
PWMの周期を決めるために、PWMの1周期ごとにPWM基準信号がバックライト制御部104により生成される。ここで、PWM基準信号の一部であるバックライト基準信号からバックライト110のLEDが点灯開始するまでの時間をディレイ時間として定義する。ディレイ時間により、PWM制御の1周期の期間内におけるLEDの点灯位相が定まる。従って、本実施例では、各LEDのディレイ時間を調整することは、各LEDの点灯位相を調整することを意味する。本実施例では点灯領域毎にPWM制御されるので、このディレイ時間は点灯領域ごとに設定することが可能である。
バックライトスキャンを行う際には、各点灯エリアのPWM制御は図3のようになる。ここで3回点灯のPWM制御において、バックライトスキャンを行う場合の方法を説明する。本実施例では、画像1フレーム期間内には5回のPWMサイクルがあるとし、それぞれサイクル1〜サイクル5と名付ける。このため1フレーム期間内で、最大で5回まで点灯が可能である。ただし、点灯回数は一例であり、動画像フレーム周波数やバックライト110のPWM周波数に応じて、(PWM周波数)/(動画像フレーム周波数) 回の点灯が可能となる。本実施例では動画像フレーム周波数60Hz、バックライトのPWM周波数300Hzの場合を例にとって説明を行う。
複数回点灯のうち、最も長い点灯期間をメイン点灯期間と定義して、それ以外の点灯期間をサブ点灯期間と定義する。通常のバックライトスキャンにおいてはLCDパネル111の走査のタイミングとバックライト110の点灯開始のタイミング(点灯位相)との関係がバックライトスキャンの効果に影響を与える。このため、このバックライト110の点灯位相を適切に設定することが重要である。本実施例のように複数回点灯する場合のバックライトスキャンでは、LCDパネル111の走査に対するメイン点灯期間の点灯位相が動画ぼけの改善効果に対して重要である。本実施例では、LCDパネル111の走査処理は、パネルの上側(点灯領域1側)から下側(点灯領域10側)に、液晶ラインごとに行われるものとする。この場合、図3において、メイン点灯期間の点灯開始のタイミングと、LCDパネル111の走査処理とが同期して行われるものとする。
3回点灯の場合はメイン点灯期間以外の2つの点灯期間をサブ点灯期間とし、それぞれサブ点灯期間1、サブ点灯期間2とする。本実施例では、1フレーム期間が、各点灯期間が含まれる3つのPWM期間に分割される。サイクル1はサブ点灯期間1が含まれるサブ
PWM期間1として、サイクル2とサイクル3はサブ点灯期間2が含まれるサブPWM期間2として設定される。また、サイクル4とサイクル5はメイン点灯期間が含まれるメインPWM期間として設定される。メインとサブの分け方はこれに限らず、3回点灯の場合はサイクル1がサブPWM期間1、サイクル2をサブPWM期間2、サイクル3〜5をメインPWM期間として設定されても良い。また本実施例では点灯回数は最大5回になるが、その場合、各点灯期間はメイン点灯期間とサブ点灯期間1〜4に割り当てられる。また、本実施例ではメインPWM期間はサイクル4とサイクル5にまたがっている。メイン点灯期間を連続のPWM期間とみなすため、メインPWM期間の中における点灯デューティ比が50%を超える場合には、例えば次のように点灯が制御される。すなわち、図3のようにサイクル4のデューティ比が100%に設定され、残りの点灯期間がサイクル5の開始から設定されることで連続点灯が可能になる。同じように図3ではサブPWM期間2はサイクル2とサイクル3にまたがるが、サブPWM期間2における点灯デューティが50%を下回る場合には、サイクル2のみに点灯期間が設定されサイクル3では点灯デューティは0%に設定される。なお、ここでは「点灯期間」という用語は、実際に点灯領域(または光源)が点灯している期間、という意味で用いられており、各PWM期間の点灯デューティは点灯期間とPWM期間の比率により定義される。
PWM期間1として、サイクル2とサイクル3はサブ点灯期間2が含まれるサブPWM期間2として設定される。また、サイクル4とサイクル5はメイン点灯期間が含まれるメインPWM期間として設定される。メインとサブの分け方はこれに限らず、3回点灯の場合はサイクル1がサブPWM期間1、サイクル2をサブPWM期間2、サイクル3〜5をメインPWM期間として設定されても良い。また本実施例では点灯回数は最大5回になるが、その場合、各点灯期間はメイン点灯期間とサブ点灯期間1〜4に割り当てられる。また、本実施例ではメインPWM期間はサイクル4とサイクル5にまたがっている。メイン点灯期間を連続のPWM期間とみなすため、メインPWM期間の中における点灯デューティ比が50%を超える場合には、例えば次のように点灯が制御される。すなわち、図3のようにサイクル4のデューティ比が100%に設定され、残りの点灯期間がサイクル5の開始から設定されることで連続点灯が可能になる。同じように図3ではサブPWM期間2はサイクル2とサイクル3にまたがるが、サブPWM期間2における点灯デューティが50%を下回る場合には、サイクル2のみに点灯期間が設定されサイクル3では点灯デューティは0%に設定される。なお、ここでは「点灯期間」という用語は、実際に点灯領域(または光源)が点灯している期間、という意味で用いられており、各PWM期間の点灯デューティは点灯期間とPWM期間の比率により定義される。
各点灯領域における点灯回数と点灯比率は、動画ぼけの改善効果とフリッカの低減効果とのトレードオフにより決定される。メインPWM期間の点灯比率が大きくかつサブ点灯期間の点灯回数が少ない方が動画ぼけの改善効果は高くなり、逆にサブPWM期間の点灯比率が大きく点灯回数が増える方がフリッカの低減効果は大きくなる。
また、ローカルディミングを行う際には点灯領域ごと、また同一点灯領域内においてもLEDごとに点灯デューティ比は変更され得る。しかし本実施例においては説明の簡略化のために、画面内のデューティ比は均一で40%であるとする。またサブPWM期間1の点灯期間(サブ点灯期間1)が1、サブPWM期間2の点灯期間(サブ点灯期間2)が3、メインPWM期間の点灯期間(メイン点灯期間)が6と、各PWM期間の点灯期間の関係(以下「点灯比率」と呼ぶ)は1:3:6であるとする。つまり、点灯比率は、一つの点灯領域に着目した時の、メイン点灯期間およびサブ点灯期間を含む各点灯期間の比率を意味する。PWMサイクルの期間をTとすると、動画像1フレーム期間では合計5Tの期間であるため、1フレーム期間の点灯デューティ比が40%の場合には、1フレーム中の点灯期間の和は2Tとなる。よって上述の点灯比率の場合には、サブ点灯期間1が0.2T、サブ点灯期間2が0.6T、メイン点灯期間が1.2Tになる。ただしこれらは一例であり、実際には入力される画像データに応じて、1フレームの点灯期間や各PWM期間の点灯期間の関係は変更されてもよい。
またLCDパネル111の走査に合わせるために、図3のように点灯領域2は全ての点灯期間が、点灯領域1の点灯期間から1/2サイクル(0.5T)ずつずらされる。この場合、点灯領域2のディレイ時間は0.5Tであると表現される。点灯領域3はさらに0.5Tずらされて、ディレイ時間は1Tであるとする。同様に点灯領域10ではディレイ時間を4.5Tとすることで、1フレームにまたがるバックライトスキャンが可能になる
。これはLCDパネル111の走査が1フレームに渡って行われる場合の例である。しかし、例えばLCDパネル111の走査が1/2フレーム期間で完了するのであれば、液晶の走査に合わせて、点灯領域ごとにディレイ時間が0.25Tずつ増加されるバックライトスキャンが行われても良い。なお、本実施例では点灯期間をずらす時間の事をディレイ時間と呼称している。本実施例においてはバックライト基準信号から点灯開始までの時間をディレイ時間とする。ここでバックライト基準信号とは、図3におけるLEDドライバ基準信号のうち、サイクル1の開始に同期した信号である。なお、ディレイ時間の定義は上述の定義に限らず、例えば、バックライト基準信号から各点灯期間の消灯のタイミングまでの時間をディレイ時間としても良いし、バックライト基準信号から点灯期間の中間点
までの時間をディレイ時間と定義しても良い。
。これはLCDパネル111の走査が1フレームに渡って行われる場合の例である。しかし、例えばLCDパネル111の走査が1/2フレーム期間で完了するのであれば、液晶の走査に合わせて、点灯領域ごとにディレイ時間が0.25Tずつ増加されるバックライトスキャンが行われても良い。なお、本実施例では点灯期間をずらす時間の事をディレイ時間と呼称している。本実施例においてはバックライト基準信号から点灯開始までの時間をディレイ時間とする。ここでバックライト基準信号とは、図3におけるLEDドライバ基準信号のうち、サイクル1の開始に同期した信号である。なお、ディレイ時間の定義は上述の定義に限らず、例えば、バックライト基準信号から各点灯期間の消灯のタイミングまでの時間をディレイ時間としても良いし、バックライト基準信号から点灯期間の中間点
までの時間をディレイ時間と定義しても良い。
図3には1フレーム期間中の各位相における合計駆動電流も示されている。合計駆動電流は、動画像1フレーム期間内の各位相における各点灯領域のLEDの駆動電流を合計したものである。これを見ると分かるように合計駆動電流は最大6Cから最小3Cまで変動を繰り返している。本実施例ではこの変動を抑えるための方法を示す。
図3において合計駆動電流が最大となる位相は、ちょうどサブ点灯期間1の点灯開始の位相である。上述のとおりバックライトスキャンにおいてはメイン点灯期間の位相が最も重要である。そこで本実施例においては、メイン点灯期間の点灯位相を変更せずに、サブ点灯期間の点灯位相を変更することで合計駆動電流の変動を抑える方法を説明する。
合計駆動電流が最小となる期間は、LEDドライバ基準信号から0.2Tが経過した位相から始まる期間である。このため、図4のように点灯領域1のサブ点灯期間1のディレイ時間は0.2Tと設定される。点灯領域2〜10のサブ点灯期間1のディレイ時間は同様に0.2Tずつ加算され、点灯領域2が0.7T、点灯領域3が1.2T、点灯領域4が1.7T、・・・点灯領域9が4.2T、点灯領域10が4.7Tにそれぞれ設定される。すると、図4のように最大合計駆動電流値は5Cとなり、変更前の最大合計駆動電流値6Cよりも低減される。最小合計駆動電流値は3Cで変わらないため、最大で2C分の変動は残っているが、それでもディレイ時間を変更する前の変動量である3Cよりは変動が低減する。
また、図3のサイクル1に着目すると、点灯領域1のサブ点灯期間1の点灯開始と、点灯領域5のメイン点灯期間の点灯開始が同時であり、このタイミングを起点とする期間で合計駆動電流が最大になっている。一方、図4のサイクル1に着目すると、点灯領域1のサブ点灯期間1の点灯開始と、点灯領域5のメイン点灯期間の点灯開始は、異なるタイミングになるように変更されている。つまり本実施例に係るバックライト110の制御は、サブ点灯期間の点灯開始のタイミングを領域ごとに異ならせることによって、合計駆動電流を平準化するものと表現することもできる。また、図3で6Cであった最大合計駆動電流が、図4で5Cに低減したということは、点灯期間が重なる領域の数が少なくなったことを意味する。つまり、本実施例に係るバックライト110の制御は、サブ点灯期間の点灯開始のタイミングを、点灯期間が重なる領域の数が少なくなるように制御するものであると表現することもできる。
実施例1に係るバックライト110の制御によって、複数回点灯のバックライトスキャンを行い動画ぼけとフリッカを低減しながらも、合計駆動電流の変動を低減することが可能となる。これによって、バックライト110に電力を供給する電源の変換効率の低下が抑制され、また合計駆動電流の過大な変動に伴う設計のコスト増を回避できる。
<実施例2>
本実施例においては、サブ点灯期間の点灯比率を変更することで合計駆動電流の変動を抑える方法を解説する。なお、実施例2に係る画像表示装置の構成は実施例1と同様であるため、説明を省略する。実施例1においてディレイ時間のみを変えた状態を示す図4では、LEDドライバ基準信号からの経過時間がt=0.4Tからt=0.6Tまでの期間の合計駆動電流が3Cと最小になっている。この期間に他の期間で点灯している点灯期間を移動させることができれば、合計駆動電流の最小値が4Cとなり、合計駆動電流の変動を抑えることが可能になる。そこで本実施例では、サブ点灯期間1を延長し、代わりにサブ点灯期間2を短縮することで、合計駆動電流が最小となるt=0.4Tからt=0.6Tの期間を埋めることとする。この場合、サブ点灯期間1の長さは0.2Tから0.3Tに延長される。サブ点灯期間1の長さが0.1T延長された分、サブ点灯期間2は0.1
T短縮され、0.6Tから0.5Tに変更される。すると図5に示すように、合計駆動電流の最大値は5C、最小値は4Cとなり、より変動を抑えることが出来る。このようにサブ点灯期間の位相(ディレイ時間)と、各サブ点灯期間の点灯比率を合わせて変更することで、輝度は変わらないまま、またバックライトスキャンの効果も大きく変わらずに合計駆動電流の変動を抑えることが可能になる。
本実施例においては、サブ点灯期間の点灯比率を変更することで合計駆動電流の変動を抑える方法を解説する。なお、実施例2に係る画像表示装置の構成は実施例1と同様であるため、説明を省略する。実施例1においてディレイ時間のみを変えた状態を示す図4では、LEDドライバ基準信号からの経過時間がt=0.4Tからt=0.6Tまでの期間の合計駆動電流が3Cと最小になっている。この期間に他の期間で点灯している点灯期間を移動させることができれば、合計駆動電流の最小値が4Cとなり、合計駆動電流の変動を抑えることが可能になる。そこで本実施例では、サブ点灯期間1を延長し、代わりにサブ点灯期間2を短縮することで、合計駆動電流が最小となるt=0.4Tからt=0.6Tの期間を埋めることとする。この場合、サブ点灯期間1の長さは0.2Tから0.3Tに延長される。サブ点灯期間1の長さが0.1T延長された分、サブ点灯期間2は0.1
T短縮され、0.6Tから0.5Tに変更される。すると図5に示すように、合計駆動電流の最大値は5C、最小値は4Cとなり、より変動を抑えることが出来る。このようにサブ点灯期間の位相(ディレイ時間)と、各サブ点灯期間の点灯比率を合わせて変更することで、輝度は変わらないまま、またバックライトスキャンの効果も大きく変わらずに合計駆動電流の変動を抑えることが可能になる。
次に図6のフローチャートを用いて、ディレイ時間と点灯比率を変更するためのプロセスを説明する。なお、図6のフローチャートの処理においては、バックライト制御部104が処理の主体となって各処理を実行する。まず初めに、ステップS601ではバックライト110の制御モードがバックライトスキャンモードであるかどうかが判定される。バックライト110の制御モードがバックライトスキャンモードではない通常の点灯モードであれば(ステップS601:NO)、ステップS602に処理が進み通常の点灯フローを行う。
バックライト110の制御モードがバックライトスキャンモードであれば(ステップS601:YES)、ステップS603に処理が進み、点灯輝度の変更が行われたかどうかが判定される。点灯輝度の変更が行われない限り(ステップS603:NO)は、バックライト110は以前と同じ点灯デューティ比やディレイ時間のまま点灯を続ける。バックライト110の起動直後や、例えば表示される画像が動画像のように時間的に変化する場合、輝度変更ありと判断され(ステップS603:YES)、ステップS604に処理が進み、点灯比率が決定される。ステップS604では、動画ぼけの改善効果とフリッカの低減とのトレードオフを考慮して、メイン点灯期間およびサブ点灯期間を含む各点灯期間の点灯比率が決定される。ステップS605では、ステップS604で決定された点灯比率を基に、所望の輝度が得られるようにメインPWM期間とサブPWM期間のそれぞれの期間のデューティ比が算出される。ステップS606では、LCDパネル111の走査のタイミングを考慮したうえで点灯領域ごとの点灯位相(ディレイ時間)が設定される。ステップS607では、ステップS606で決定された位相で点灯を行った時の位相ごとの合計駆動電流が計算される。
ステップS608では、ステップS607で計算された合計駆動電流の計算結果から、合計駆動電流の変動(最大値と最小値の差)が予め定めた閾値より大きいかどうか判定される。変動が閾値よりも小さければ(ステップS608:NO)、処理はステップS612に進み、ステップS606までの処理で決定された設定値がそのままLEDドライバに対して設定される。一方で電流値の変動が予め定められた閾値よりも大きい場合は(ステップS608:YES)、ステップS609に処理が進む。ステップS609では、実施例1で示したように、合計駆動電流の特に大きい期間の合計駆動電流が低減し、かつ/または、合計駆動電流が小さい期間の合計駆動電流が増大するように、サブ点灯期間の位相(ディレイ時間)が変更される。位相の変更に際しては、なるべく合計駆動電流の小さい期間にサブ点灯期間が収まるように、各点灯領域の点灯期間の位相が決定される。
ステップS610では、合計駆動電流が計算され、計算結果から合計駆動電流の変動が予め定めた閾値より大きいかどうか判定される。この状態で電流の変動が閾値以下に収まった場合には(ステップS610:NO)、処理はステップS612に進み、その時点での設定値がLEDドライバに設定される。ステップS610において、ステップS609までの処理ではまだ閾値よりも合計駆動電流の変動が大きいと判定された場合は(ステップS610:YES)、処理はステップS611に進む。ステップS611では、メイン点灯期間およびサブ点灯期間を含む各点灯期間の点灯比率が変更される。より具体的には、合計駆動電流の大きい位相で点灯しているサブ点灯期間が短縮され、なるべく合計駆動電流が小さい期間に点灯している別のサブ点灯期間が優先的に、短縮されたサブ点灯期間の短縮分だけ延長される。本実施例では、点灯比率が変更されるのはサブ点灯期間だけと
して説明したが、メイン点灯期間も含めて点灯比率が変更されてもよい。点灯比率の変更量が微小であればメイン点灯期間の変動も軽微であり、動画ぼけ、フリッカに与える影響も限定的であると考えられるためである。ステップS612では、ステップS611までの処理で点灯位相および点灯比率が決定された状態の設定値がLEDドライバに設定される。通常の画像再生時は、1フレーム毎にステップS603〜S612までの処理が実行される。
して説明したが、メイン点灯期間も含めて点灯比率が変更されてもよい。点灯比率の変更量が微小であればメイン点灯期間の変動も軽微であり、動画ぼけ、フリッカに与える影響も限定的であると考えられるためである。ステップS612では、ステップS611までの処理で点灯位相および点灯比率が決定された状態の設定値がLEDドライバに設定される。通常の画像再生時は、1フレーム毎にステップS603〜S612までの処理が実行される。
以上の例では点灯位相に関してはサブ点灯期間1のみを変更する例を示したが、複数のサブ点灯期間の点灯位相をそれぞれ変更しても良いし、サブ点灯期間の数も2つに限らないため様々な例が考えられ、本実施例で示した方法に限るものではない。
以上のようにメイン点灯期間の位相と点灯比率を変更せずに、サブ点灯期間の点灯比率と点灯位相を変更することでバックライトスキャンの効果が大きく変わらずに合計駆動電流の変動を抑えることが可能になる。また、実施例2に係るバックライト110の制御によって、複数回点灯のバックライトスキャンを行い動画ぼけとフリッカを低減しながらも、合計駆動電流の変動を低減することが可能となる。これによって、バックライト110に電力を供給する電源の変換効率の低下が抑制され、また合計駆動電流の過大な変動に伴う設計のコスト増を回避できる。また、実施例1に比べて実施例2では、点灯位相の変更に加えて点灯比率の変更も行われるため、合計駆動電流の変動の抑制効果がより高いといえる。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
なお、実施例1〜2はあくまで一例であり、本発明の要旨の範囲内で実施例1〜2の構成を適宜変形したり変更したりすることにより得られる構成も、本発明に含まれる。実施例1〜2の構成を適宜組み合わせて得られる構成も、本発明に含まれる。
100:画像表示装置 104:バックライト制御部 110:バックライト 111:LCDパネル
Claims (12)
- 入力画像データに基づく画像を表示する表示手段を有する画像表示装置の照明装置であって、
複数の領域を有し、前記領域の単位で輝度を制御可能な発光手段と、
前記入力画像データに基づいて前記発光手段の各領域の輝度をパルス幅変調制御により制御する制御手段と、
を有し、
前記発光手段の各領域は、1フレーム期間内に、最も点灯期間の長いメイン点灯期間と、前記メイン点灯期間よりも短いサブ点灯期間と、を含む複数の点灯期間を有し、
前記制御手段は、
前記発光手段の各領域の前記メイン点灯期間の点灯開始を前記表示手段の走査処理に同期させ、
前記サブ点灯期間の点灯開始のタイミングを領域ごとに異ならせる
ことを特徴とする照明装置。 - 前記制御手段は、前記サブ点灯期間の点灯開始のタイミングを、点灯期間が重なる領域の数が少なくなるように制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記制御手段は、前記入力画像データに基づいて、1フレーム中の各位相における前記表示手段の合計駆動電流を予測し、前記合計駆動電流の変動幅が閾値を超える場合に、前記サブ点灯期間の点灯開始のタイミングを領域ごとに異ならせる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。 - 前記制御手段は、前記入力画像データに基づいて、1フレーム中の各位相における前記表示手段の合計駆動電流を予測し、前記合計駆動電流の変動幅が閾値を超える場合に、前記合計駆動電流が最大となる位相を含む点灯期間である第1の点灯期間を短縮し、前記合計駆動電流が最小となる位相を含む点灯期間であり前記第1の点灯期間とは異なる第2の点灯期間を、前記第1の点灯期間の短縮分だけ延長させる
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の照明装置。 - 前記第1の点灯期間および前記第2の点灯期間は、サブ点灯期間である
ことを特徴とする請求項4に記載の照明装置。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の照明装置と、
前記照明装置が発する光を変調することにより前記入力画像データに基づく画像を表示する表示手段と、
を備える画像表示装置。 - 複数の領域を有し、前記領域の単位で輝度を制御可能な発光手段を有し、入力画像データに基づく画像を表示する表示手段を有する画像表示装置の照明装置の制御方法であって、
前記入力画像データに基づいて前記発光手段の各領域の輝度をパルス幅変調制御により制御する制御ステップを有し、
前記発光手段の各領域は、1フレーム期間内に、最も点灯期間の長いメイン点灯期間と、前記メイン点灯期間よりも短いサブ点灯期間と、を含む複数の点灯期間を有し、
前記制御ステップでは、
前記発光手段の各領域の前記メイン点灯期間の点灯開始を前記表示手段の走査処理に同期させ、
前記サブ点灯期間の点灯開始のタイミングが領域ごとに異なるように制御される
ことを特徴とする照明装置の制御方法。 - 前記制御ステップでは、前記サブ点灯期間の点灯開始のタイミングが、点灯期間が重なる領域の数が少なくなるように制御される
ことを特徴とする請求項7に記載の照明装置の制御方法。 - 前記制御ステップでは、前記入力画像データに基づいて、1フレーム中の各位相における前記表示手段の合計駆動電流が予測され、前記合計駆動電流の変動幅が閾値を超える場合に、前記サブ点灯期間の点灯開始のタイミングが領域ごとに異なるように制御される
ことを特徴とする請求項7または8に記載の照明装置の制御方法。 - 前記制御ステップでは、前記入力画像データに基づいて、1フレーム中の各位相における前記表示手段の合計駆動電流が予測され、前記合計駆動電流の変動幅が閾値を超える場合に、前記合計駆動電流が最大となる位相を含む点灯期間である第1の点灯期間が短縮され、前記合計駆動電流が最小となる位相を含む点灯期間であり前記第1の点灯期間とは異なる第2の点灯期間が、前記第1の点灯期間の短縮分だけ延長される
ことを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の照明装置の制御方法。 - 前記第1の点灯期間および前記第2の点灯期間は、サブ点灯期間である
ことを特徴とする請求項10に記載の照明装置の制御方法。 - 請求項7から請求項11のいずれか1項に記載の照明装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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JP2016251364A JP2018105979A (ja) | 2016-12-26 | 2016-12-26 | 照明装置、その制御方法、プログラムおよび画像表示装置 |
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---|---|---|---|---|
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CN112689867A (zh) * | 2018-09-18 | 2021-04-20 | 松下知识产权经营株式会社 | 显示器驱动装置及显示器的驱动方法 |
JP2023520702A (ja) * | 2020-04-08 | 2023-05-18 | ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド | 表示輝度調整方法および関連装置 |
-
2016
- 2016-12-26 JP JP2016251364A patent/JP2018105979A/ja active Pending
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