JP5762598B2 - 照明装置、その制御方法、及び映像表示装置 - Google Patents
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Description
晶ディスプレイで映像の輝度を調節する方法としては、液晶の制御により輝度の調節を行う方法と、バックライトの輝度を調節する方法とがある。後者の方法を用いることで、画面内のコントラスト比を高めることが可能になり、また消費電力を抑えられるというメリットもある。
バックライトの輝度を調整する手段として多く用いられるものにPWM制御(パルス幅変
調制御)がある。PWM制御はバックライトを一定周期で点灯及び消灯をさせ、点灯期間と
消灯期間の割合(デューティ比)を変化させることでバックライトの輝度を調整するものである。点灯と消灯の周期が長いと光の点滅が人の目に視認されるため、ちらつき(フリッカ)を感じることがある。そのため、200Hz以上の高い周波数でバックライトのPWM制御を行うことが一般的である。そのため、例えば映像のフレーム周波数が60Hzであるとしたら、映像の1フレーム中にバックライトは複数回点灯と消灯を繰り返すことになる。
なお、LEDを用いたバックライトには多くのLEDが敷き詰められる。LEDの数は表示画面
の大きさや必要な輝度等により異なる。ここで、図13のようにバックライトを各々1つま
たは複数のLEDからなる10個のエリアに分けて、各エリアのLEDの発光を独立に制御可能であり、かつ、PWM信号の位相を異ならせることができるものとする。図14Aにように、全てのLEDの発光タイミングを同じにすると、合計電流量の時間変動が大きくなり、電源効率
の低下および消費電力の増大につながる。そこで、図14Bに示すように、PWM信号の位相を異ならせ、各エリアのLEDの発光期間をずらすことで合計電流の変動を抑制する技術があ
る(たとえば特許文献1)。
劣化等によってもLEDごとに輝度のバラつきが生じる。また複数個のLEDを直列に接続してLEDブロックを形成して、LEDブロックごとに制御を行う場合でも、LEDの輝度バラつきに
より、LEDブロックごとに輝度のバラつきが生じる。LEDブロックごとの輝度のバラつきはバックライトの輝度ムラとなって表示映像に影響する。高品位な映像表示を可能にするためには、LEDブロックごとの輝度のバラつきを正確に把握した上でLEDブロックごとにPWM
信号のデューティ比を変えるなどの方法でバックライトの輝度ムラを抑えることが有効である。
バックライトの輝度ムラを抑える方法として、輝度センサを用いてLEDブロックの輝度
のバラつきを取得し、取得結果を基にLEDブロックごとにデューティ比を変更する等の制
御を行う方法がある。ここでLEDブロックごとの輝度センサ値の取得を正確に行うには該
当LEDブロックのみを点灯させて他のLEDブロックは消灯させ、光漏れによる測定値への影響を抑えることが有効である。そこで、所定のセンサ値取得期間においてセンサ値取得対象のLEDブロック以外のLEDブロックを全て消灯してセンサ値取得対象のLEDブロックのセ
ンサ値の取得を行い、センサ値取得期間終了後に元の点灯状態に戻す制御が考えられる。ここでセンサ値取得期間は光センサにより測定対象のLEDブロックの輝度の測定を行うの
に十分な長さであり、なおかつ人の目には視認されない程度に短い期間である。
得期間前後のPWM制御のタイムチャートの一例を示す。図15Aに示すように、センサ値取得期間において、エリア1のうちのセンサ値取得ブロックのみが点灯し、エリア1の他のLED
ブロック(非センサ値取得ブロック)及び他のエリアの全てのLEDブロックが強制消灯さ
れている。このセンサ値取得期間に輝度センサによって測定された値を取得することで、1ブロック分のLEDの輝度を計測することが可能である。図15Bは、エリア4のうちの1ブロ
ックがセンサ値取得ブロックである場合のPWM制御のタイムチャートである。このように
、エリア点灯させるLEDブロックを変えながら同様に計測を行えば全てのLEDブロックの輝度を計測することが可能になる。
なお、強制消灯に伴いわずかに輝度が低下する。そこで、強制消灯されたLEDブロック
の点灯期間を消灯の分だけ伸長することで輝度の変動を抑制する処理が施される。たとえば、PWM周期2においてエリア4の1ブロックのセンサ値を取得する場合(図15B)の処理を
図15Cに示す。具体的には、PWM周期1においてエリア10のPWMのデューティ比を上げて、PWM周期2においてエリア1〜3とエリア4の非センサ値取得ブロックのPWMのデューティ比を上げる処理を行う。
、黒浮きを抑制し、画面内のコントラスト比を高めることが可能になる。
りも短い場合にはセンサ値を正確に把握することが出来ないという問題が生じる。また逆に、正確ではないセンサ値が取得されることを防ぐために、デューティ比の下限値をセンサ値の取得に必要な期間を確保可能なように定めると、ローカルディミングによるコントラスト比が制限されてしまい高品位な映像の提供が出来なくなってしまう。
発光期間を確保するような方法も存在する。しかしながらその方法ではセンサへの入力光量が減少するためS/N比の悪化による補正精度の悪化を招く。また、電流値の変更によりLEDの色味が変化する等の問題がある。
それぞれ独立して発光を制御可能な複数の光源と、
前記複数の光源それぞれに対して、点灯期間と消灯期間との比率であるデューティ比を、パルス幅変調により制御する制御手段と、
所定の測定期間以上の時間にわたって、前記複数の光源のうちの測定対象の光源の輝度を測定する測定手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記測定対象の光源の点灯期間が前記所定の測定期間よりも短い場合には、前記測定対象の光源のパルス幅変調の周波数を低くすることにより、前記測定対象の光源の点灯期間を前記所定の測定期間よりも長くする制御を行うことを特徴とする照明装置である。
本発明の第二の態様は、
表示部に光を照射し、それぞれ独立して発光を制御可能な複数の光源と、
前記複数の光源それぞれに対して、点灯期間と消灯期間との比率であるデューティ比を、パルス幅変調により制御する制御手段と、
所定の測定期間以上の時間にわたって、前記複数の光源のうちの測定対象の光源の輝度を測定する測定手段と、
を備え、
前記表示部に画像が表示される1フレーム期間内に複数の前記パルス幅変調の周期を有し、前記制御手段は、前記測定対象の光源の点灯期間が前記所定の測定期間よりも短い場合には、前記測定対象の光源の輝度が測定される前記パルス幅変調の周期におけるデューティ比を増大させ、前記デューティ比の増大量に応じて、前記1フレーム期間内の他の前記パルス幅変調の周期における前記デューティ比を減少させることを特徴とする照明装置である。
本発明の第三の態様は、
それぞれ独立して発光を制御可能な複数の光源と、
前記複数の光源それぞれに対して、点灯期間と消灯期間との比率であるデューティ比を、パルス幅変調により制御する制御手段と、
所定の測定期間以上の時間にわたって、前記複数の光源のうちの測定対象の光源の輝度
を測定する測定手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記測定対象の光源の点灯期間が前記所定の測定期間よりも短い場合には、前記測定対象の光源の前記デューティ比を増大させ、前記測定対象の光源の前記デューティ比の増大分に応じて、前記測定対象の光源の周囲の光源の前記デューティ比を減少させることを特徴とする照明装置である。
本発明の第四の態様は、
それぞれ独立して発光を制御可能な複数の光源と、
前記複数の光源それぞれに対して、点灯期間と消灯期間との比率であるデューティ比を、パルス幅変調により制御する制御手段と、
所定の測定期間以上の時間にわたって、前記複数の光源のうちの測定対象の光源の輝度を測定する測定手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記測定対象の光源の点灯期間が前記所定の測定期間よりも短い場合には、前記測定対象の光源の輝度が測定される点灯期間の前に、前記点灯期間における電流よりも低い電流で前記測定対象の光源を点灯させる発光期間を設ける制御を行うことを特徴とする照明装置である。
上述の照明装置と、
前記照明装置から発せられた光の透過量を制御可能な表示部と、
を備えることを特徴とする映像表示装置である。
表示部に光を照射し、それぞれ独立して発光を制御可能な複数の光源を備える照明装置の制御方法であって、
前記複数の光源それぞれについて、点灯期間と消灯期間との比率であるデューティ比を、パルス幅変調により制御する制御ステップと、
所定の測定期間以上の時間にわたって、前記複数の光源のうちの測定対象の光源の輝度を測定する測定ステップと、
を含み、
前記制御ステップでは、前記測定対象の光源の点灯期間が前記所定の測定期間よりも短い場合には、前記測定対象の光源のパルス幅変調の周波数を低くすることにより、前記測定対象の光源の点灯期間を前記所定の測定期間よりも長くする制御を行うことを特徴とする照明装置の制御方法である。
本発明の第七の態様は、
表示部に光を照射し、それぞれ独立して発光を制御可能な複数の光源を備える照明装置の制御方法であって、
前記複数の光源それぞれに対して、点灯期間と消灯期間との比率であるデューティ比を、パルス幅変調により制御する制御ステップと、
所定の測定期間以上の時間にわたって、前記複数の光源のうちの測定対象の光源の輝度を測定する測定ステップと、
を含み、
前記表示部に画像が表示される1フレーム期間内に複数の前記パルス幅変調の周期を有し、
前記制御ステップでは、前記測定対象の光源の点灯期間が前記所定の測定期間よりも短い場合には、前記測定対象の光源の前記デューティ比を増大させ、前記測定対象の光源の前記デューティ比の増大分に応じて、前記測定対象の光源の周囲の光源の前記デューティ比を減少させることを特徴とする照明装置の制御方法である。
本発明の第八の態様は、
それぞれ独立して発光を制御可能な複数の光源を備える照明装置の制御方法であって、前記複数の光源それぞれに対して、点灯期間と消灯期間との比率であるデューティ比を、パルス幅変調により制御する制御ステップと、
所定の測定期間以上の時間にわたって、前記複数の光源のうちの測定対象の光源の輝度を測定する測定ステップと、
を含み、
前記制御ステップでは、前記測定対象の光源の点灯期間が前記所定の測定期間よりも短い場合には、前記測定対象の光源の前記デューティ比を増大させ、前記測定対象の光源の前記デューティ比の増大分に応じて、前記測定対象の光源の周囲の光源の前記デューティ比を減少させることを特徴とする照明装置の制御方法である。
本発明の第九の態様は、
それぞれ独立して発光を制御可能な複数の光源を備える照明装置の制御方法であって、
前記複数の光源それぞれに対して、点灯期間と消灯期間との比率であるデューティ比をパルス幅変調により制御する制御ステップと、
所定の測定期間以上の時間にわたって、前記複数の光源のうちの測定対象の光源の輝度を測定する測定ステップと、
を含み、
前記制御ステップでは、前記測定対象の光源の点灯期間が前記所定の測定期間よりも短い場合には、前記測定対象の光源の輝度が測定される点灯期間の前に、前記点灯期間における電流よりも低い電流で前記測定対象の光源を点灯させる発光期間を設ける制御を行うことを特徴とする照明装置の制御方法である。
点灯期間と消灯期間のデューティ比を調整するパルス幅変調制御により、前記複数の光源の輝度をそれぞれ制御する制御手段と、
所定の測定期間にわたって測定対象の光源から受光することにより、当該測定対象の光源の輝度を測定する測定手段と、
を備え、
光源の測定期間の前に低電流での発光時間を設けることで、センサの応答時間を短くする制御を行う照明装置である。
本発明の第一の実施形態を説明する。図1は第1の実施形態に係る照明装置をバックライト装置として備える映像表示装置100の概略を示すブロック図である。本実施形態に係
る映像表示装置100は、液晶素子を用いた液晶ディスプレイである。映像表示装置100は映像入力部101から入力された映像信号に対し、映像解析部102で解析を行い、表示映像とバックライトの輝度を決定する。映像解析部102で決定された映像を表示できるようにLCD制御部103はLCDパネル(表示パネル)104を制御して、LCDパネル104の各画素の液晶を配向
させ映像表示が可能な状態にする。またバックライト制御部105は、映像解析部102で決定されたバックライトの輝度が実現されるように、LEDドライバ106に対して必要な電流値やPWMデューティ比等の設定を行う。なお、ここでは液晶表示装置を例に説明するが、バッ
クライト装置(照明装置)から照射される光の透過量を制御可能な表示パネルを用いた任意の映像表示装置に本発明を適用可能である。
を構成するLEDブロック(光源)に接続されている。LEDブロックは、複数のLEDが直列に
接続されたブロックであり、本実施形態では、バックライト107は縦方向と横方向に複数
のLEDブロックに分割される。各LEDブロックは発光を独立に制御可能な光源に相当する。LEDドライバ106は、バックライト制御部105により設定された条件で、1周期内の点灯期
間と消灯期間のデューティ比を調節するパルス幅変調制御(PWM制御)によりLEDブロックの輝度を制御する。本実施形態においては、図11に示すような、複数のLEDブロックか
ら構成されるエリアが定義され、PWM信号の位相はエリアごとに異なる。
て動作する。すなわち、バックライト制御部105は、センサ制御部109によるセンサ値取得が行なわれる期間において、センサ値取得対象の光源以外の光源である非センサ値取得LEDブロックを強制的に消灯する。
ンサ値をバックライト制御部105にフィードバックする。バックライト制御部105は、センサ制御部109から取得するLEDブロック毎のセンサ値に基づき、バックライト107の輝度ム
ラを極力少なくするようにLEDドライバ106によるPWM制御を調整する。バックライト107がLCDパネル104を照射し、照射光がLCDパネル104の各画素の透過率に従って透過することにより、観察者が観察可能な映像が映像表示部110に表示される。
示す。ここでは説明の簡略化のために全てのエリアのデューティ比が同じである場合の説明を行うが、実際にはローカルディミングによりエリアごとや同エリアでも制御単位ブロックごとにデューティ比が違う場合も考えられる。ここでは、LEDブロックのデューティ
比が5%であり、センサ取得に必要な点灯期間は250μsecであるとする。PWM周波数が360Hzの場合においてデューティ比が5%の場合にはPWM1周期あたりの点灯期間は約139μsec(=1/360secの5%)であるためセンサ値取得に必要な期間に対して不足する。この場合には本実
施形態ではセンサを取得するブロックのPWM信号の周波数(以下、PWM周波数ともいう)を、センサ値の取得に必要な点灯期間が得られる程度まで下げる制御を行う。
値取得対象のLEDブロック以外のLEDブロックについて、図4に示すように強制的な消灯に
より削られた点灯期間の減少分をデューティ比の伸長により補償して輝度の低下を防ぐ。この例では各LEDブロックのPWM信号のデューティ比が小さく複数のブロックが同時には点灯しないので、点灯期間が削られるのは同じエリア1のセンサ値非取得ブロックのみであ
る。ただし、ローカルディミングにより他エリアのデューティ比が高い場合はこの限りではない。他エリアのデューティ比が高い場合には、エリア1以外について輝度低下を防ぐ
ためのディーティ比の伸長を適宜行う必要がある。いずれの場合であっても、このようにセンサ値を取得するブロックのPWM周波数を小さくすることで、計測対象ブロックの点灯
期間が長くなるためセンサ値の取得が可能になる。
数の変更が可能な最小単位(複数個のLEDブロック単位)で周波数の変更を行えばよい。
例えばエリアごとに周波数の変更が可能な場合であれば図6のようにエリア1のセンサ値非取得ブロックにおいても同じように周波数を変更すれば良い。この場合においても図5の
場合と同様にフレーム単位ではなく、必要なPWM周期のみ周波数を変更しても良い。また
周波数の変更が可能な最小単位が画面全体であるならば画面全体の周波数を変更しても良い。
に設定すると、PWM1周期あたりの点灯期間は250usecになるのでセンサ値の取得が可能に
なる。
りの点灯期間がセンサ値取得必要期間である250usecに届かなくなる。その場合にはさら
に周波数を下げていくが、例えばPWM周波数を90Hzにすればセンサ値の取得が可能になる
。ここで、図4のようにPWM周期を180Hzとした場合には180Hzの3周期は映像の1フレーム(60Hz)と一致する。また図7のようにPWM周期が120Hzである場合には、120Hzの2周期はや
はり映像の1フレーム(60Hz)と一致する。しかしながらPWM周期が90Hzの場合には映像の1フレーム(60Hz)と一致させる事が出来ない。そこでPWM周波数を90Hzに設定する場合には、図5の場合と同様に1フレーム内において違う周波数を組み合わせることになる。図8
には90HzのPWM周波数を1周期と360HzのPWM周波数を2周期分とを組み合わせた場合の様子
を示す。映像1フレーム内における周波数の組み合わせとしては、例えば90Hzの1周期と180Hzの1周期を組み合わせる等、別の組み合わせでも良い。
げることでセンサ値の取得が可能になる。
の正確な取得が可能になり、コントラスト比の向上とムラの低減の両立を図ることが可能になる。例えば、センサ値取得ブロックのPWM周波数を1/2にする場合にはデューティ比の最低値を1/2に引き下げることが出来るのでコントラスト比を2倍にすることが可能になる。同様にセンサ値取得ブロックのPWM周波数を1/3にする場合はコントラスト比が3倍、セ
ンサ値取得ブロックのPWM周波数を1/4にすればコントラスト比を4倍にすることが可能に
なる。センサ値取得ブロックのPWM周波数をフレーム周波数と同等の60Hzまで下げること
でコントラスト比は6倍になる。ただし、周波数を引き下げると低周波のちらつき(フリ
ッカ)が目立つ可能性がある。低輝度時には高輝度時に比べると相対的にフリッカを感じにくいが、周波数の引き下げをどこまで許すかについてはコントラスト比とのトレードオフで考える必要がある。例えば、フリッカを抑えることを優先する場合にはPWM周波数は1/2(180Hz)までの引き下げに抑え、コントラスト比を高めることを優先する場合にはPWM周波数を1/6(60Hz)まで引き下げることを許す等が考えられる。
本実施形態では、PWM周波数の変更は行わずに、代わりに1フレーム期間内においてデューティ比の変更を行う事でセンサ値の取得を可能にする場合の説明を行う。図9には、フ
レームの3つ目のPWM周期においてデューティ比を伸長して、そこで伸長した分を、他の5
個のPWM周期においてデューティ比を小さくするときの様子を示す。第1の実施形態の場合と同様に、センサ値取得に必要なLEDの点灯期間が250μsecであるとすると、PWM周波数が360Hzでデューティ比が5%の場合にはPWM1周期あたりの点灯期間は約139μsecである。本
実施形態ではLEDの点灯期間が足りない分は、センサ値取得のPWM周期においてデューティ比を伸ばすことで対応する。
ロックでは、センサ値取得期間においてはPWM信号のデューティ比を高くする一方、その
他の期間ではデューティ比を小さくしている。エリア1のセンサ値非取得ブロックおよび
エリア1以外のエリアにおいては、基本的にPWM信号のデューティ比は変化させない。ただし、エリア1のセンサ値非取得ブロックでは、センサ値取得期間に強制消灯されるので、
それを保証するためにデューティ比を伸長させている。
くなる可能性がある。そのため、本実施形態の場合も第1の実施形態の場合と同様に、デ
ューティ比の下限の設定はコントラストの向上による画質の改善と低周波フリッカとのトレードオフを考えた上で決定する。
クが低輝度状態であってもセンサ値の取得を正確に行うことが出来るため、高コントラスト低輝度ムラのディスプレイを提供する事が可能になる。
ィ比を小さくする必要はない。デューティ比の減少分の合計とデューティ比の増大分とが同じになるように測定時以外の各周期におけるデューティ比の減少量を決定すれば、輝度の変動を抑制できる。なお、デューティ比の増大と減少は、1映像フレーム期間内で行うことが好ましい。
比を調整するようにしてもよい。
第1および第2の実施形態においては、センサ値を取得可能とするためにセンサ値取得対象のLEDブロックの点灯期間を長くしており、これに伴う輝度変動を抑制するためにセン
サ値取得期間以外における当該LEDブロックの点灯期間を短くしている。これに対して本
実施形態では、センサ値取得期間における他のLEDブロック(典型的にはセンサ値取得対
象のLEDブロックの周囲のLEDブロック)の点灯期間を短くすることで、輝度変動を抑制する。すなわち、第1および第2の実施形態では、LEDブロックの点灯期間を同一ブロック
内で時間方向において調整することセンサ値の取得を可能にしたが、本実施形態では、LEDブロックの点灯期間を空間方向において調整する事でセンサ値の取得を可能にする。こ
こで、第1、第2の実施形態と同様、PWMのデューティ比が低いためLEDの点灯期間が足りず、センサ値が取れない場合の説明を行う。
れており、分割ブロックごとにデューティ比の設定が可能であるとする。なお、この分割例は1例であり、実際にはこれよりも分割数が多くても少なくても良い。
るとする。この場合には、第1の実施形態の時と同様に正確なセンサ値の測定が出来なく
なる。そこで本実施形態では、センサ値を取得しようとしているLEDブロックの点灯期間
がセンサ値の取得時間に対して十分でないときに、当該ブロックのセンサ値の取得を可能にする方法する別の方法を示す。本実施形態では、周辺ブロックとの間でデューティ比の調整を行う事により、周辺ブロックを含めた広域で輝度変化が生じないようにした上で、当該ブロックのセンサ値の取得を可能にする。
。
図11BでR1C1ブロックのデューティ比は5%である。PWM周波数300Hzにおいてセンサ値を
取得するのに必要なデューティ比は9%以上とすると、このデューティ比では点灯期間が足りずセンサ値の取得が出来ない。そこで、周辺ブロックのデューティ比を下げ、下げた分のデューティ比をR1C1ブロックのデューティ比に足し合わせることでセンサ値の取得を行うことでセンサ値を取得する。ここでは周辺ブロックとしてR1C2,R2C1,R2C2の3つのブロ
ックのデューティ比を下げることにする。R1C1のデューティ比は5%であり、センサ値取得が可能になるデューティ比が9%であるため、R1C1ブロックのデューティ比を4%以上上げる必要がある。上記3ブロックで4%のデューティ比を均一に割り振ろうとすると、4%/3≒1.33%である。デューティ比の変更を整数単位で行おうとすると、各ブロックのデューティ比を2%ずつ下げることで、R1C1ブロックのデューティ比をセンサ値取得が可能なレベルまで上げることが出来る。まず3つのブロックのデューティ比を5%から3%に下げる。同時に3ブロックのデューティ比減少分に相当するトータル6%分のデューティ比をR1C1ブロックに足して5%から11%に変化させる。調整後のデューティ比の分布を示したものが図11Cである。
際には、各ブロック1%ずつ下げることでR2C2ブロックのデューティ比の不足分を補うことが可能である。そこで上記8つのブロックのデューティ比を5%から4%に下げて、トータル8%のデューティ比をR2C2ブロックに足して5%から13%とする。このデューティ比の操作により、R2C2ブロックのセンサ値の取得が可能になる。このようにデューティ比が9%未満であるブロックのセンサ値を取得する際には同様に周囲のブロックとのデューティ比の調整を行い、広域での輝度を変えずにセンサ値の取得を可能にすることができる。また、周囲のブロックとのデューティ比の調整方法はこの実施形態に示したものに限られるものではない。例えばセンサ取得ブロックのデューティ比が8%であるならば、すぐ隣の1ブロックと
のみで調整を行っても良い。逆に上記のときのようにR1C1ブロックのデューティ比が5%であるときに、隣接3ブロックのデューティ比を2%ずつあげるのではなく、さらに周辺のブ
ロックまで含めて各ブロック1%ずつデューティ比を上げるようにしても良い。
たLEDブロックに対応する部分の液晶の透過率をその分上げることによって、輝度ムラ発
生を抑制することが好ましい。
クが低輝度状態であってもセンサ値の取得を正確に行うことが出来るため、高コントラスト低輝度ムラのディスプレイを提供する事が可能になる。
本実施形態では、LEDの点灯方法を工夫することで低デューティ比でもセンサ値の取得
を可能にする方法の説明を行う。「センサ測定時間」は、輝度を測定しようとしているLEDが発光してからセンサが応答して値が安定するまでの応答時間と、AD変換等のセンサ値
の取得時間までを含めたものである。第1から第3の実施形態では、LEDブロックの点灯期
間を長くすることでセンサ値の取得を可能としている。これに対して、本実施形態では、
センサの応答時間を縮めることによってセンサ値の取得を可能とする。
前にLEDの点灯期間が終わってしまう。
間よりも短い場合には、このLEDブロックを通常時よりも低い電流で点灯させる発光期間
を、センサ値取得期間の前に設ける。この発光期間は、センサに対してプリチャージを行うプリチャージ期間ともいえる。プリチャージ期間を経た後に通常の電流量で点灯を行う事で、センサの応答時間が大幅に短縮され早くセンサ値の測定を開始することが可能になる。このとき、プリチャージ期間中の発光量と測定期間中の発光量の合計が、測定時以外(プリチャージ期間を設けない場合)の点灯期間における発光量と変わらないように点灯期間の長さを調整することとする。図12Cにその時の様子を示す。このように同じ発光量
であっても、低電流発光によるプリチャージ期間を利用することで、応答時間が短縮され低輝度状態であってもセンサによりLED発光量の把握が可能になる。
輝度状態であってもセンサ値の取得を正確に行うことが出来るため、高コントラスト低輝度ムラのディスプレイを提供する事が可能になる。
上記の実施形態はそれぞれ組み合わせて実施することができる。例えば、第1および/
または第2の実施形態の方法によってLEDブロックの点灯期間を伸ばしても十分ではない場合に、第3の実施形態の方法によって周辺ブロックとの輝度調整によってさらに測定対象LEDブロックの点灯期間を伸ばすことができる。同様に、第4の実施形態の方法も、第1〜
第3の実施形態の方法と任意に組み合わせて実施できる。
107 バックライト
109 センサ制御部
Claims (19)
- それぞれ独立して発光を制御可能な複数の光源と、
前記複数の光源それぞれに対して、点灯期間と消灯期間との比率であるデューティ比を、パルス幅変調により制御する制御手段と、
所定の測定期間以上の時間にわたって、前記複数の光源のうちの測定対象の光源の輝度を測定する測定手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記測定対象の光源の点灯期間が前記所定の測定期間よりも短い場合には、前記測定対象の光源のパルス幅変調の周波数を低くすることにより、前記測定対象の光源の点灯期間を前記所定の測定期間よりも長くする制御を行うことを特徴とする照明装置。 - 表示部に光を照射する前記複数の光源と、
前記表示部に画像が表示される1フレーム期間内に複数の前記パルス幅変調の周期を有し、輝度の測定が行われる前記1フレーム期間の全体にわたって、前記測定対象の光源の前記パルス幅変調の周波数を低くする前記制御手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 表示部に光を照射する前記複数の光源と、
前記表示部に画像が表示される1フレーム期間内に複数の前記パルス幅変調の周期を有し、輝度の測定が行われる前記パルス幅変調の周期に対してのみ、前記測定対象の光源の前記パルス幅変調の周波数を低くする前記制御手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。 - 前記制御手段は、前記測定対象の光源についてのみ、前記パルス幅変調の周波数を低くすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明装置。
- 前記制御手段は、前記測定対象の光源を含む複数の光源について、前記パルス幅変調の周波数を低くすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明装置。
- 表示部に光を照射し、それぞれ独立して発光を制御可能な複数の光源と、
前記複数の光源それぞれに対して、点灯期間と消灯期間との比率であるデューティ比を、パルス幅変調により制御する制御手段と、
所定の測定期間以上の時間にわたって、前記複数の光源のうちの測定対象の光源の輝度を測定する測定手段と、
を備え、
前記表示部に画像が表示される1フレーム期間内に複数の前記パルス幅変調の周期を有し、前記制御手段は、前記測定対象の光源の点灯期間が前記所定の測定期間よりも短い場合には、前記測定対象の光源の輝度が測定される前記パルス幅変調の周期におけるデューティ比を増大させ、前記デューティ比の増大量に応じて、前記1フレーム期間内の他の前記パルス幅変調の周期における前記デューティ比を減少させることを特徴とする照明装置。 - 前記測定対象の光源の輝度が測定される前記パルス幅変調の周期におけるデューティ比の増大分は、前記1フレーム期間内の他の前記パルス幅変調の周期における前記デューティ比の減少分の合計と等しいことを特徴とする請求項6に記載の照明装置。
- それぞれ独立して発光を制御可能な複数の光源と、
前記複数の光源それぞれに対して、点灯期間と消灯期間との比率であるデューティ比を、パルス幅変調により制御する制御手段と、
所定の測定期間以上の時間にわたって、前記複数の光源のうちの測定対象の光源の輝度を測定する測定手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記測定対象の光源の点灯期間が前記所定の測定期間よりも短い場合には、前記測定対象の光源の前記デューティ比を増大させ、前記測定対象の光源の前記デューティ比の増大分に応じて、前記測定対象の光源の周囲の光源の前記デューティ比を減少させることを特徴とする照明装置。 - 前記測定対象の光源の周囲の光源の前記デューティ比の減少分の合計と、前記測定対象の光源の前記デューティ比の増大分が等しいことを特徴とする請求項8に記載の照明装置。
- それぞれ独立して発光を制御可能な複数の光源と、
前記複数の光源それぞれに対して、点灯期間と消灯期間との比率であるデューティ比を、パルス幅変調により制御する制御手段と、
所定の測定期間以上の時間にわたって、前記複数の光源のうちの測定対象の光源の輝度を測定する測定手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記測定対象の光源の点灯期間が前記所定の測定期間よりも短い場合には、前記測定対象の光源の輝度が測定される点灯期間の前に、前記点灯期間における電流よりも低い電流で前記測定対象の光源を点灯させる発光期間を設ける制御を行うことを特徴とする照明装置。 - 前記発光期間における発光量と前記点灯期間における発光量との合計は、輝度を測定されないパルス幅変調の周期の点灯期間における発光量と等しいことを特徴とする請求項10に記載の照明装置。
- 前記制御手段は、前記測定対象の光源の輝度が測定される期間において、前記測定対象の光源以外の光源を強制的に消灯させることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の照明装置。
- 前記制御手段は、前記測定対象の光源以外の光源について、消灯された期間を含むパルス幅変調の周期内で、消灯された期間に応じて、前記点灯期間を増大させることを特徴とする請求項12に記載の照明装置。
- 請求項1〜13のいずれか1項に記載の照明装置と、
前記照明装置から発せられた光の透過量を制御可能な表示部と、
を備えることを特徴とする映像表示装置。 - 請求項8又は請求項9に記載の照明装置と、
前記照明装置から発せられた光の透過量を制御可能な表示部と
を備え、
前記表示部は、デューティ比を増大させた光源に対応する部分の光の透過量を低下させ、デューティ比を低下させた光源に対応する部分の光の透過量を増大させる、映像表示装置。 - 表示部に光を照射し、それぞれ独立して発光を制御可能な複数の光源を備える照明装置の制御方法であって、
前記複数の光源それぞれに対して、点灯期間と消灯期間との比率であるデューティ比を、パルス幅変調により制御する制御ステップと、
所定の測定期間以上の時間にわたって、前記複数の光源のうちの測定対象の光源の輝度を測定する測定ステップと、
を含み、
前記制御ステップでは、前記測定対象の光源の点灯期間が前記所定の測定期間よりも短い場合には、前記測定対象の光源のパルス幅変調の周波数を低くすることにより、前記測定対象の光源の点灯期間を前記所定の測定期間よりも長くする制御を行うことを特徴とする照明装置の制御方法。 - 表示部に光を照射し、それぞれ独立して発光を制御可能な複数の光源を備える照明装置の制御方法であって、
前記複数の光源それぞれに対して、点灯期間と消灯期間との比率であるデューティ比を、パルス幅変調により制御する制御ステップと、
所定の測定期間以上の時間にわたって、前記複数の光源のうちの測定対象の光源の輝度を測定する測定ステップと、
を含み、
前記表示部に画像が表示される1フレーム期間内に複数の前記パルス幅変調の周期を有し、
前記制御ステップでは、前記測定対象の光源の点灯期間が前記所定の測定期間よりも短い場合には、前記測定対象の光源の前記デューティ比を増大させ、前記測定対象の光源の前記デューティ比の増大分に応じて、前記測定対象の光源の周囲の光源の前記デューティ比を減少させることを特徴とする照明装置の制御方法。 - それぞれ独立して発光を制御可能な複数の光源を備える照明装置の制御方法であって、前記複数の光源それぞれに対して、点灯期間と消灯期間との比率であるデューティ比を、パルス幅変調により制御する制御ステップと、
所定の測定期間以上の時間にわたって、前記複数の光源のうちの測定対象の光源の輝度を測定する測定ステップと、
を含み、
前記制御ステップでは、前記測定対象の光源の点灯期間が前記所定の測定期間よりも短い場合には、前記測定対象の光源の前記デューティ比を増大させ、前記測定対象の光源の
前記デューティ比の増大分に応じて、前記測定対象の光源の周囲の光源の前記デューティ比を減少させることを特徴とする照明装置の制御方法。 - それぞれ独立して発光を制御可能な複数の光源を備える照明装置の制御方法であって、
前記複数の光源それぞれに対して、点灯期間と消灯期間との比率であるデューティ比をパルス幅変調により制御する制御ステップと、
所定の測定期間以上の時間にわたって、前記複数の光源のうちの測定対象の光源の輝度を測定する測定ステップと、
を含み、
前記制御ステップでは、前記測定対象の光源の点灯期間が前記所定の測定期間よりも短い場合には、前記測定対象の光源の輝度が測定される点灯期間の前に、前記点灯期間における電流よりも低い電流で前記測定対象の光源を点灯させる発光期間を設ける制御を行うことを特徴とする照明装置の制御方法。
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