JP2018105201A - 車両、エンジンの制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】暖機運転の実行中に排出される未燃焼ガスの量を抑えることを可能とする。
【解決手段】クランクシャフトが第1角度を回転する第1間隔、第1角度未満の第2角度を回転する第2間隔および第2角度未満の第3角度を回転する第3間隔のそれぞれで、気筒に燃焼行程を実行させるエンジンと、気筒から排出された気体を浄化する触媒と、第1間隔、第2間隔および第3間隔のそれぞれで燃焼行程が発生するように気筒に燃焼行程を実行させる通常モードと、一の気筒に燃焼行程を休止させつつ他の気筒に燃焼行程を実行させる休止モードとを、実行可能なコントローラーとを備え、通常モードでは、連続する第2間隔と第3間隔との境界で一の気筒により爆発が実行され、コントローラーは、通常モードの実行前に触媒の温度を上昇させる暖機運転を休止モードにより実行する。
【選択図】図6

Description

この発明は、鞍乗型車両などの車両に搭載されるエンジンを制御する技術に関する。
特許文献1に記載の車両(自動二輪車)は、複数の気筒に順に不等間隔で燃焼行程を実行させるエンジンにより車輪を駆動する。このようなエンジンでは、例えば最短間隔で燃焼行程を実行した際に車輪のトラクションが低下しても、最大間隔で燃焼行程を実行する期間に車輪のトラクションを回復できるといった利点がある。
ちなみに、このようなエンジンを駆動源とする車両には、燃焼行程で燃焼せずに残った未燃焼ガスの排出を抑えることが求められる。そこで、未燃焼ガスの排出抑制のために、未燃焼ガスを浄化する触媒が一般に用いられている。
特開2014−211156号公報
しかしながら、不等間隔で燃焼行程を実行するエンジンを備えた車両では、次のような要因により、多量の未燃焼ガスが排出されるおそれがあった。つまり、最短間隔で実行される2回の燃焼行程においては、前側の燃焼行程を実行した気筒によりクランクシャフトが加速された影響を受けるため、後側の燃焼行程を実行する気筒での燃焼期間を十分確保できずに、未燃焼ガスの発生を抑えることが難しい。これに対して、暖機運転の実行中は、触媒の温度が低いために、触媒が未燃焼ガスの浄化機能を十分に発揮できず、多量の未燃焼ガスが浄化されないまま車両から排出されるおそれがあった。
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、不等間隔で燃焼行程を実行するエンジンを備えた車両から、暖機運転の実行中に排出される未燃焼ガスの量を抑えることを可能とする技術の提供を目的とする。
本発明に係る車両は、複数の気筒と、複数の気筒に接続されたクランクシャフトとを有し、クランクシャフトが第1角度を回転する第1間隔、クランクシャフトが第1角度未満の第2角度を回転する第2間隔およびクランクシャフトが第2角度未満の第3角度を回転する第3間隔のそれぞれで、気筒に燃焼行程を実行させるエンジンと、複数の気筒から排出された気体を浄化する触媒と、第1間隔、第2間隔および第3間隔のそれぞれで燃焼行程が発生するように複数の気筒に順に燃焼行程を実行させる通常モードと、複数の気筒のうち一の気筒に燃焼行程を休止させつつ他の気筒に燃焼行程を実行させる休止モードとを、実行可能なコントローラーとを備え、通常モードでは、連続する第2間隔と第3間隔との境界で一の気筒により爆発が実行され、コントローラーは、通常モードの実行前に触媒の温度を上昇させる暖機運転を休止モードにより実行する。
本発明に係るエンジンの制御方法は、複数の気筒と、複数の気筒に接続されたクランクシャフトとを備え、触媒により浄化される気体を複数の気筒から排出するエンジンの制御方法であって、複数の気筒のうち一の気筒に燃焼行程を休止させつつ他の気筒に燃焼行程を実行させる休止モードにより暖機運転を実行する工程と、クランクシャフトが第1角度を回転する第1間隔、クランクシャフトが第1角度未満の第2角度を回転する第2間隔およびクランクシャフトが第2角度未満の第3角度を回転する第3間隔のそれぞれで燃焼行程が発生するように複数の気筒に順に燃焼行程を実行させる通常モードを、暖機運転の後に実行する工程とを備え、通常モードでは、連続する第2間隔と第3間隔との境界で一の気筒により爆発が実行される。
このように構成された本発明(車両、エンジンの制御方法)では、第1間隔、第2間隔および第3間隔のそれぞれで燃焼行程が発生するように複数の気筒に順に燃焼行程を実行させる通常モードと、複数の気筒のうち一の気筒に燃焼行程を休止させつつ他の気筒に燃焼行程を実行させる休止モードとが実行される(第1間隔>第2間隔>第3間隔)。特に、通常モードでは、連続する第2間隔と第3間隔との境界で一の気筒により爆発が実行される(ここで、第2間隔と第3間隔とが連続して発生する順序は、第2間隔、第3間隔の順序でも、第3間隔、第2間隔の順序でも構わない)。これに対して、休止モードでは、この一の気筒の燃焼行程を休止するため、最短の第3間隔が無くなる。その結果、休止モードでは、未燃焼ガスの発生量が抑えられている。そして、本発明では、かかる休止モードによって暖機運転が実行されるため、暖機運転の実行中に車両から排出される未燃焼ガスの量を抑えることが可能となっている。
ちなみに、エンジンが気筒に燃焼行程を実行させる間隔は、第1間隔、第2間隔および第3間隔の3通りに限られず、それ以上でも構わない。そこで、エンジンは、第1間隔、第2間隔および第3間隔を含む複数の間隔のそれぞれで、気筒に燃焼行程を実行させ、第3間隔は、全ての間隔の中で最も短い間隔であるように、車両を構成しても良い。
さらに、第2間隔は、全ての間隔の中で第3間隔に次いで短い間隔であるように、車両を構成しても良い。
また、通常モードでは、1回目の爆発と2回目の爆発とが第2間隔で実行され、2回目の爆発と3回目の爆発とが第3間隔で実行され、3回目の爆発と4回目の爆発とが第2間隔で実行される4回の爆発が含まれ、2回目の爆発および3回目の爆発のうちの一方が一の気筒により実行されるように、車両を構成しても良い。かかる構成によれば、休止モードでは、最短の第3間隔が無くなるため、未燃焼ガスの発生量が抑えられている。そして、かかる休止モードによって暖機運転が実行されるため、暖機運転の実行中に車両から排出される未燃焼ガスの量を抑えることが可能となっている。
また、エンジンは、複数の気筒のそれぞれに接続された吸気管および排気管を有し、各気筒では、吸気管に対して当該気筒を開閉する吸気バルブが開く期間と、排気管に対して当該気筒を開閉する排気バルブが開く期間とが部分的に重複し、2回目の爆発を実行する気筒および3回目の爆発を実行する気筒のうち、通常モードで排気バルブを閉じる際に当該気筒に接続された排気管内の圧力が高い方の気筒が、一の気筒として休止モードで燃焼行程を休止するように、車両を構成しても良い。
かかる構成では、吸気管に対して当該気筒を開閉する吸気バルブが開く期間と、排気管に対して当該気筒を開閉する排気バルブが開く期間とが部分的に重複する。そのため、この重複期間において、吸気管から気筒へ吸気する際に、排気管から気筒へ気体が逆流する場合がある。特に、排気管内の圧力が脈動してこの重複期間に高くなると、気筒に逆流する気体の量が多くなり、この気筒での燃焼が悪化する。したがって、通常モードにおいて、2回目の爆発を実行する気筒および3回目の爆発を実行する気筒のうち、排気バルブを閉じる際に排気管内の圧力が高い方の気筒では、比較的燃焼が悪い。これに対して、休止モードでは、このように燃焼が悪い気筒での燃焼行程が休止される。その結果、暖機運転の実行中に車両から排出される未燃焼ガスの量をより効果的に抑えることが可能となっている。
また、通常モードにおいて、各気筒では、吸気バルブおよび排気バルブが所定の開閉動作を実行することで、吸気バルブが開いて気体を吸引する吸入工程と、排気バルブが開いて気体を排出する排出工程とが実行される。さらに、休止モードにおいても、一の気筒では、吸気バルブおよび排気バルブが開閉動作を実行して吸入工程と排出工程とが実行されるように、車両を構成しても良い。かかる構成によれば、休止モードでは、一の気筒が吸入工程および排出工程の実行に伴って負の仕事を実行することとなる。したがって、他の気筒の仕事量が増えるため、他の気筒での燃焼が向上する。その結果、暖機運転の実行中に車両から排出される未燃焼ガスの量をより効果的に抑えることが可能となっている。
また、エンジンは、気筒が吸入する気体に燃料を供給する燃料供給部を各気筒に対して有し、コントローラーは、休止モードにおいて、一の気筒に対して設けられた燃料供給部からの燃料の供給を停止することで、一の気筒に燃焼行程を休止させるように、車両を構成しても良い。かかる構成によれば、燃料供給部の燃料供給を停止するといった簡便な制御により、一の気筒に燃焼行程を休止させることができる。
また、コントローラーは、触媒の温度が活性化温度未満である場合に、休止モードにより暖機運転を実行するように、車両を構成しても良い。かかる構成では、触媒の温度が活性化温度未満であると、暖機運転が行われる。そのため、暖機運転により触媒を暖めて、触媒の活性化を図ることができる。しかも、この暖機運転は休止モードで実行されるため、暖機運転の実行中における未燃焼ガスの排出量を抑えることが可能となっている。
また、エンジンの温度を検出する温度センサーと、触媒の温度が活性化温度以上である場合の温度センサーの検出値に相当する閾値を記憶する記憶部とをさらに備え、コントローラーは、温度センサーが閾値以上の温度を検出すると、通常モードを開始するように、車両を構成しても良い。かかる構成では、触媒が活性化してから、通常モードが開始される。そのため、通常モードの実行中に気筒から発生した未燃焼ガスを、触媒によりしっかり浄化してから車両から排出することができる。
また、コントローラーは、車両の停止中に暖機運転を開始し、車両が走行を開始すると通常モードを開始するように、車両を構成しても良い。かかる構成においても、休止モードによって暖機運転が実行されるため、暖機運転の実行中に車両から排出される未燃焼ガスの量を抑えることが可能となっている。
以上のように、本発明によれば、不等間隔で燃焼行程を実行するエンジンを備えた車両から、暖機運転の実行中に排出される未燃焼ガスの量を抑えることを可能とする。
本発明に係る車両に相当する自動二輪車の一例を示す左側面図。 図1の自動二輪車が備えるエンジンの内部構造を模式的に示す図。 図1の自動二輪車が備える電気的構成を示す図。 エンジンの各気筒が実行する4ストロークを模式的に示す図。 エンジンの各気筒が実行する4ストロークを模式的に示す図。 通常モードおよび休止モードのそれぞれでのエンジンの動作を示すタイミングチャート。 エンジンの第1制御例を示すフローチャート。 エンジンの第2制御例を示すフローチャート。
図1は本発明に係る車両に相当する自動二輪車の一例を示す左側面図である。この自動二輪車1では、前後に延設されたメインフレーム21が設けられている。メインフレーム21の前端部分には、ステアリングハンドル22が左右に揺動自在に取り付けられ、ステアリングハンドル22の下端部分を構成するフロントフォーク221に、前輪23が回転自在に取り付けられている。また、メインフレーム21の略中央部分には、シート24が取り付けられている。このように、自動二輪車1は、乗員がシート24に着座しつつステアリングハンドル22を操作できる鞍乗型車両である。
メインフレーム21の後端部分には、リアアーム25が上下に揺動自在に取り付けられ、このリアアーム25の後端部分に後輪26が回転自在に取り付けられている。また、ステアリングハンドル22とシート23との間に配置された燃料タンク27と、燃料タンク27の下方に配置されたエンジン3とがそれぞれメインフレーム21に取り付けられている。エンジン3は直列に配列された複数(4個)の気筒を備え、燃料タンク27からの燃料供給を受けて後輪26を駆動する。なお、燃料タンク27とエンジン3との間では、ECU(Electronic Control Unit)4がメインフレーム21に取り付けられており、エンジン3の動作はECU4により制御される。
エンジン3の後方では、エンジン3に連通するマフラー28がメインフレーム21に取り付けられており、エンジン3からの排気ガスはマフラー28を介して外部へ排出される。このマフラー28には触媒281が内蔵されており、マフラー28は排気ガスを触媒281により浄化してから排出する。
図2は図1の自動二輪車が備えるエンジンの内部構造を模式的に示す図である。エンジン3は、上述のとおり直列に配列された4個の気筒31を有し、吸気工程、圧縮工程、燃焼行程および排気工程を各気筒31に実行させる4ストロークタイプのエンジンである。なお、4個の気筒31は共通する構成を備えるため、ここでは1個の気筒31を示しつつ説明を行う。
気筒31の上面には、吸気ポート311および排気ポート312のそれぞれが開口する。また、エンジン3は、吸気管321および排気管322を各気筒31に対して有し、吸気管321は気筒31の吸気ポート311に接続され、排気管322は気筒31の排気ポート312に接続される。さらに、エンジン3は、吸気バルブ331および排気バルブ332を各気筒31に対して有し、吸気バルブ331は気筒31の吸気ポート311を開閉し、排気バルブ332は気筒31の排気ポート312を開閉する。したがって、吸気バルブ331が吸気ポート311を開くと、吸気管321が気筒31内の燃焼室310に連通し、吸気バルブ331が吸気ポート311を閉じると、吸気管321と燃焼室310とが隔絶される。また、排気バルブ332が排気ポート312を開くと、排気管322が燃焼室310に連通し、排気バルブ332が排気ポート312を閉じると、排気管322と燃焼室310とが隔絶される。なお、各気筒31の排気管322は後方に延設されており、マフラー28(図1)に連通する。
さらに、エンジン3は、バルブ駆動部M31を各気筒31に対して有する。バルブ駆動部M31は、吸気バルブ331および排気バルブ332を気筒31に対して進退させることで、吸気ポート311および排気ポート312を開閉する。このバルブ駆動部M31の動作によって、吸気工程では、吸気バルブ331が吸気ポート311を開きつつ排気バルブ332が排気ポート312を閉じ、圧縮工程および燃焼行程では、吸気バルブ331および排気バルブ332がそれぞれ吸気ポート311および排気ポート312を閉じ、排気工程では、吸気バルブ331が吸気ポート311を閉じつつ排気バルブ332が排気ポート312を開く。この際、バルブ駆動部M31はバルブオーバーラップを実行する。したがって、吸気バルブ331は排気工程の終了前から開きはじめ、吸気バルブ331が吸気ポート311を開く期間と、排気バルブ332が排気ポート312を開く期間とは部分的に重複している。
また、エンジン3は、スロットルバルブ34とスロットル駆動部M34を各吸気管321に対して有する。スロットルバルブ34は吸気管321内に配置され、スロットル駆動部M34がスロットルバルブ34の開度を変更することで、気筒31の燃焼室310に供給されるエアーの流量を調整する。さらに、エンジン3はインジェクター35を各吸気管321に対して有する。このインジェクター35は、燃料タンク27から供給された燃料を、吸気管321内に噴射する。こうして、スロットルバルブ34を通過したエアーと、インジェクター35から噴射された燃料とが混合された混合ガスが気筒31の燃焼室310に供給される。さらに、エンジン3は、点火プラグ36を各気筒31に対して有し、点火プラグ36が燃焼室310に供給された混合ガスに点火して、燃焼室310で混合ガスを爆発させる。
また、エンジン3は、ピストン37およびコネクティングロッド38を、各気筒31に対して有する。ピストン37は気筒31内に配置され、気筒31の内壁との間に燃焼室310を形成し、コネクティングロッド38の一端がピストン37に接続される。さらに、エンジン3はクランクシャフト39を有し、各コネクティングロッド38の他端がクランクシャフト39に接続される。こうして、各ピストン37とクランクシャフト39とがコネクティングロッド38により接続され、各ピストン37の水平運動がクランクシャフト39の回転運動に変換される。このクランクシャフト39は、例えば特開2014−109248号公報に示される2プレーンタイプ(クロスプレーンタイプ)のクランクシャフトである。そのため、各気筒31での燃焼行程は、後述するように不等間隔で実行される。
図3は図1の自動二輪車が備える電気的構成を示す図である。自動二輪車1が備えるECU4は、例えばCPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)などで構成されたコンピューターであり、自動二輪車1の各部を統括的に制御する機能を担う。
具体的には、自動二輪車1には、クランクシャフト39の回転角度θを検出するクランク角センサーS39が設けられており、ECU4はクランク角センサーS39が検出する回転角度θに基づき、インジェクター35からの燃料噴射や、点火プラグ36による爆発のタイミングを制御する。また、ECU4は、スロットル駆動部M34を制御することでスロットルバルブ34の開度を調整する。特にECU4は、アイドリング時において、クランク角センサーS39から求められるエンジン3の回転速度に基づきスロットルバルブ34の開度を制御することで、エンジン3の回転速度を所定速度以上に維持する。
さらに、自動二輪車1には、例えばステアリングハンドル22のグリップの近辺に設けられたスタータースイッチ29と、エンジン3を始動させるスターターM3とが設けられている。そして、ECU4は、スタータースイッチ29が乗員により操作されたのを確認すると、スターターM3にエンジン3を始動させる。
また、自動二輪車1には、エンジン3の温度を検出する温度センサーS3が設けられており、ECU4は温度センサーS3が検出する温度に基づき、エンジン3の動作を制御する。特に、ECU4は、触媒281の温度が活性化温度以上である場合の温度センサーS3の検出温度に相当する閾温度Tthを記憶しており、温度センサーS3の検出温度Tdと閾温度Tthとの比較に基づきエンジン3の動作を制御する。かかる制御については、図7を用いて後述する。
図4および図5はエンジンの各気筒が実行する4ストロークを模式的に示す図である。なお、両図においては、4個の気筒31を区別するために異なる符号31a〜31dを用いている。同図に示すように、気筒31a(第1気筒)、気筒31b(第2気筒)、気筒31c(第3気筒)および気筒31d(第4気筒)のそれぞれは、クランクシャフト39が2回転(720°回転)する間に4ストロークを実行する。この際、気筒31a〜31dそれぞれの4ストロークの動作には位相差が設けられている。具体的には、気筒31aの動作と気筒31cの動作との間には270°の位相差が設けられ、気筒31cの動作と気筒31bの動作との間には180°の位相差が設けられ、気筒31bの動作と気筒31dの動作との間には90°の位相差が設けられ、気筒31dの動作と気筒31aの動作との間には180°の位相差が設けられている。
そして、ECU4は、気筒31a〜31dそれぞれの動作の位相差に対応して、気筒31a、31c、31b、31dの順番に点火プラグ36による爆発を行い、燃焼行程を実行させる。つまり、気筒31aでは、クランクシャフト39の回転角度θが0°(角度θ1)になるタイミングで点火プラグ36による爆発が行われ、気筒31cでは、クランクシャフト39の回転角度θが270°(角度θ2)になるタイミングで点火プラグ36による爆発が行われ、気筒31bでは、クランクシャフト39の回転角度θが450°(角度θ3)になるタイミングで点火プラグ36による爆発が行われ、気筒31dでは、クランクシャフト39の回転角度θが540°(角度θ4)になるタイミングで点火プラグ36による爆発が行われる。
こうして、エンジン3では、間隔P1(270°)、間隔P2(180°)および間隔P3(90°)の3パターンの間隔のそれぞれで、気筒31の燃焼行程が実行される。特に本実施形態では、ECU4は、図4および図5に示した通りに気筒31に燃焼行程を実行させる通常モードと、当該通常モードと比較して一の気筒31に燃焼行程を休止させる休止モードとを選択的に実行する。
図6は通常モードおよび休止モードのそれぞれでのエンジンの動作を示すタイミングチャートである。同図において、横軸はクランクシャフト39の回転角度θを表わす。同図に示すように、通常モードでは、4個の気筒31a〜31dのそれぞれが気筒31a、31c、31b、31dの順序で燃焼行程を実行する。その結果、1回の4ストロークの間に、実行間隔が間隔P1、P2、P3、P2の順で並ぶように(すなわち、発生するように)4個の気筒31それぞれの燃焼行程が順に実行される(P1>P2>P3)。特にこの通常モードでは、間隔P2、P3が連続して発生するように気筒31の燃焼行程が実行される。
一方、休止モードでは、通常モードと比較して、4個の気筒31a〜31dのうち一の気筒31が燃焼行程を休止する。ここで、休止対象となる気筒31は、
・通常モードにおいて間隔P1〜P3のうちの最短間隔P3を挟む2回の燃焼行程のうちの一の燃焼行程を実行すること、かつ、
・通常モードにおいて間隔P2を挟む2回の燃焼行程のうちの一の燃焼行程を実行すること、
との休止対象条件を満たす。つまり、通常モードにおいて連続して発生する間隔P2、P3の境界で爆発を実行する気筒31がこの休止対象条件を満たす。図6の通常モードの例では、気筒31b、31dがこの休止対象条件を満たすが、図6の休止モードの例では気筒31dが燃焼行程を休止する休止対象気筒31dとなる。
この休止対象気筒31dの燃焼行程の休止は、休止対象気筒31dに対するインジェクター35からの燃料噴射をECU4が停止することで実行される。つまり、ECU4は、通常モードにおいてクランクシャフト39の回転角度が角度θ4となるタイミングに応じて実行するインジェクター35からの燃料噴射を、休止モードでは実行しない。なお、バルブ駆動部M31は、休止モードにおいても、通常モードと同様に吸気バルブ331および排気バルブ332の開閉動作を、休止対象気筒31dに対して実行する。したがって、休止モードにおいて、休止対象気筒31dは、吸気工程、圧縮工程および排気工程を実行する。同様に、休止対象気筒31は、燃料の燃焼を伴わずに燃焼室310を膨張させる膨張行程を、燃焼行程に代えて圧縮工程と排気工程との間に実行する。その結果、休止モードでは、間隔P1、間隔P2および間隔P32(=P3+P2=P1>P3)のそれぞれで、休止対象気筒31d以外の気筒31a、31b、31cそれぞれの燃焼行程が順に実行され、最短間隔P3が無くなる。
このように、ECU4は、通常モードおよび休止モードをエンジン3に選択的に実行させることができる。特にECU4は、エンジン3から排出されてマフラー28を通過する排気ガスによって触媒281を暖める暖機運転を、休止モードにより実行する。続いては、ECU4によるエンジン3の制御例について説明する。
図7はエンジンの第1制御例を示すフローチャートである。同図のフローチャートは、ECU4の制御により実行される。ステップS101では、スターターM3がエンジン3を始動させたかが判断される。そして、エンジン3の始動が確認されると(ステップS101で「YES」)、温度センサーS3により検出されたエンジン3の温度Tdが閾温度Tth以上であるかが判断される(ステップS102)。
温度センサーS3の検出温度Tdが閾温度Tth未満である場合(ステップS102で「NO」の場合)、エンジン3が休止モードを実行する(ステップS103)。なお、休止モードによるアイドリングの間は、ECU4がクランク角センサーS39に基づきスロットルバルブ34の開度を調整することで、エンジン3の回転速度を所定速度以上に維持する。そして、温度センサーS3の検出温度Tdが閾温度Tth以上となるまで(ステップS102で「YES」となるまで)、ステップS102、S103のループが繰り返されて、エンジン3は休止モードを継続する。ちなみに、エンジン3の始動直後は、触媒281の温度が低くて活性化温度未満であることが多いため、休止モードが継続される傾向にある。すなわち、触媒281の温度を上昇させる暖機運転が休止モードにより実行される。
一方、温度センサーS3の検出温度Tdが閾温度Tth以上になると(ステップS102で「YES」)、エンジン3は通常モードを開始する(ステップS104)。そして、エンジン3は、停止するまで(ステップS105で「YES」となるまで)、通常モードを継続する。したがって、自動二輪車1の走行時は、エンジン3は通常モードを実行する。
以上に説明したように本実施形態では、間隔P1、P2、P3のそれぞれで燃焼行程が発生するように4個の気筒31a〜31dに順に燃焼行程を実行させる通常モードと、4個の気筒31a〜31dのうち一の休止対象気筒31dに燃焼行程を休止させつつ他の気筒31a〜31cに燃焼行程を実行させる休止モードとが実行される。特に、通常モードでは、連続して発生する間隔P2、P3との境界で休止対象気筒31dにより爆発が実行される。これに対して、休止モードでは、この休止対象気筒31dの燃焼行程を休止するため、最短間隔P3が無くなる。その結果、休止モードでは、未燃焼ガスの発生量が抑えられている。そして、本実施形態では、かかる休止モードによって暖機運転(ステップS103)が実行されるため、暖機運転の実行中に自動二輪車1のマフラー28から排出される未燃焼ガスの量を抑えることが可能となっている。
ちなみに、エンジン3がアイドリング状態のとき、ECU4は、クランク角センサーS39から求められるエンジン3の回転速度に基づきスロットルバルブ34の開度を制御することで、エンジン3の回転速度を所定速度以上に維持する。その際に、休止モードが実行されると、例えば通常モードでエンジン3の回転速度を所定速度以上に維持する制御を実行した場合と比較して、休止対象気筒31d以外の気筒31a〜31cが吸入するエアーの量が増大する。その結果、これら気筒31a〜31cでの燃焼が改善されて、未燃焼ガスの発生量が抑えられている。
また、触媒281の温度が活性化温度以上となる前に、乗員が自動二輪車1の走行を開始する場合も想定される。このような場合、ECU4は、走行が開始してから触媒281の温度が活性化温度以上になるまでの期間は休止モードを実行しつつ、乗員の操作に応じてスロットルバルブ34を開く。その結果、当該期間に通常モードを実行した場合と比較して、休止対象気筒31d以外の気筒31a〜31cが吸入するエアーの量が増大し、これら気筒31a〜31cでの燃焼が改善するため、未燃焼ガスの発生量が抑えられる。
ちなみに、本実施形態では、休止対象条件を満たす2個の気筒31b、31dのうちから、休止対象となる気筒31dが次のようにして予め決定されている。つまり、上述の通りエンジン3では、吸気バルブ331が開く期間と排気バルブ332が開く期間とが部分的に重複する。そのため、この重複期間において、吸気管321から気筒31への吸気のために燃焼室310が膨張するのに伴って、排気管322から気筒31へ排気ガスが逆流する場合がある。特に、排気管322内の圧力(気圧)が脈動してこの重複期間に高くなると、気筒31に逆流する排気ガスの量が多くなり、この気筒31での燃焼が悪化する。したがって、通常モードでは、休止対象条件を満たす2個の気筒31b、31dのうち、排気バルブ332を閉じる際(換言すれば、上記の重複期間)に排気管322内の圧力が高い方の気筒31では燃焼が悪い。
そこで、エンジン3に通常モードを実行させつつ排気ポート312近傍における排気管322内の圧力変動を測定する実験を予め行った結果、上記重複期間での圧力が高い方の気筒31(ここでは、気筒31d)を休止モードで休止するように決定する。これによって、休止モードでは、比較的燃焼が悪い気筒31dでの燃焼行程が休止される。その結果、ステップS103での暖機運転の実行中に自動二輪車1のマフラー28から排出される未燃焼ガスの量をより効果的に抑えることが可能となっている。
また、休止モードにおいても通常モードと同様に、吸気バルブ331および排気バルブ332は、所定の開閉動作を休止対象気筒31dに対して実行する。したがって、休止モードにおいても、休止対象気筒31dは、吸気工程および排気工程を実行する。この際、気筒31dは燃焼行程を実行しないため、吸気工程および排気工程のためにピストン37を駆動するエネルギーを自らは生成せず、他の気筒31a〜31cが生成したエネルギーを利用して吸気工程および排気工程を実行する。このように気筒31dは、吸入工程および排出工程の実行に伴って負の仕事を行う。したがって、他の気筒31a〜31cの仕事量が増えるため、他の気筒31a〜31cでの燃焼が向上する。その結果、ステップS103での暖機運転の実行中に自動二輪車1のマフラー28から排出される未燃焼ガスの量をより効果的に抑えることが可能となっている。
また、ECU4は、休止モードにおいて、休止対象気筒31dに対して設けられたインジェクター35からの燃料の供給を停止することで、休止対象気筒31dに燃焼行程を休止させる。つまり、インジェクター35の燃料供給を停止するといった簡便な制御により、休止対象気筒31dに燃焼行程を休止させることが可能となっている。
また、ECU4は、触媒281の温度が活性化温度未満である場合に、休止モードにより暖機運転を実行する。つまり、触媒281の温度が活性化温度未満であると、暖機運転が行われるため、暖機運転により触媒281を暖めて、触媒281の活性化を図ることができる。しかも、この暖機運転は休止モードで実行されるため、暖機運転の実行中における未燃焼ガスの排出量を抑えることが可能となっている。
また、エンジン3の温度を検出する温度センサーS3が設けられ、ECU4は、触媒281の温度が活性化温度以上である場合の温度センサーS3の検出温度に相当する閾温度Tthを記憶する。そして、ECU4は、温度センサーS3が閾温度Tth以上の温度を検出すると、通常モードを開始する。かかる構成では、触媒281が活性化してから、通常モードが開始される。そのため、通常モードの実行中に気筒31から発生した未燃焼ガスを、触媒281によりしっかり浄化してから自動二輪車1のマフラー28から排出することができる。
図8はエンジンの第2制御例を示すフローチャートである。以下では、上記実施形態との差異部分を中心に説明することとし、共通部分については相当符号を付して適宜説明を省略する。ただし、上記実施形態と共通する構成を備えることで同様の効果を奏することは言うまでもない。
第2制御例のフローは、第1制御例におけるステップS103に代えてステップS106を実行する以外は、第1制御例のフローと共通する。つまり、第2制御例では、エンジン3の始動が確認されると(ステップS101で「YES」)、自動二輪車1の走行が開始されたかが判断される(ステップS106)。そして、自動二輪車1の走行が開始されておらず自動二輪車1が停止している場合(ステップS106で「NO」の場合)、エンジン3が休止モードを実行する(ステップS103)。そして、自動二輪車1が走行を開始するまで(ステップS106で「YES」となるまで)、ステップS106、S103のループが繰り返されて、エンジン3は休止モードを継続する。このステップS103の休止モードによって、エンジン3の始動直後における活性化温度未満の触媒281を暖める暖機運転を実行できる。一方、自動二輪車1が走行を開始すると(ステップS106で「YES」)、エンジン3は通常モードを開始する(ステップS104)。そして、エンジン3を停止するまで(ステップS105で「YES」)。エンジン3は通常モードを実行する。
このように、ECU4は、自動二輪車1の停止中に暖機運転を開始し(ステップS103)、自動二輪車1が走行を開始すると通常モードを開始する。かかる構成においても、ステップS103での休止モードによって暖機運転が実行されるため、暖機運転の実行中に自動二輪車1のマフラー28から排出される未燃焼ガスの量を抑えることが可能となっている。
以上に説明したように本実施形態では、自動二輪車1が本発明の「車両」の一例に相当する。エンジン3が本発明の「エンジン」の一例に相当する。気筒31が本発明の「気筒」の一例に相当する。休止対象気筒31dが本発明の「一の気筒」の一例に相当する。クランクシャフト39が本発明の「クランクシャフト」の一例に相当する。間隔P1が本発明の「第1間隔」の一例に相当し、間隔P2が本発明の「第2間隔」の一例に相当し、間隔P3が本発明の「第3間隔」の一例に相当する。間隔P1の間のクランクシャフト39の回転角度(270°)が本発明の「第1角度」の一例に相当する。間隔P2の間のクランクシャフト39の回転角度(180°)が本発明の「第2角度」の一例に相当する。間隔P3の間のクランクシャフト39の回転角度(90°)が本発明の「第3角度」の一例に相当する。触媒281が本発明の「触媒」の一例に相当する。ECU4が本発明の「コントローラー」および「記憶部」それぞれの一例に相当する。ステップS103が本発明の「休止モード」の一例に相当し、ステップS104が本発明の「通常モード」の一例に相当する。吸気バルブ331が本発明の「吸気バルブ」の一例に相当し、排気バルブ332が本発明の「排気バルブ」の一例に相当する。インジェクター35が本発明の「燃料供給部」の一例に相当する。温度センサーS3が本発明の「温度センサー」の一例に相当する。閾温度Tthが本発明の「閾値」の一例に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、上記実施形態では、休止対象条件を満たす2個の気筒31b、31dのうち、気筒31dの燃焼行程を休止モードで休止させていた。しかしながら、気筒31bの燃焼行程を休止モードで休止させても良い。この変形例の休止モードにおいても、最短間隔P3が無くなる。すなわち、爆発間隔が間隔P1(第1間隔)、間隔P23(=P2+P3=P1)、間隔P2(第2間隔)の順で発生するように、気筒31a、31c、31dそれぞれの燃焼行程が順に実行される。その結果、休止モードでは、未燃焼ガスの発生量が抑えられる。そして、かかる休止モードによって暖機運転(ステップS103)を実行することで、暖機運転の実行中に自動二輪車1のマフラー28から排出される未燃焼ガスの量を抑えることが可能となる。
また、休止モードおよび通常モードのいずれを実行するかの判断基準は、上述の制御例に限られない。したがって、例えばステップS102、S106のいずれかの判断基準が満たされた場合(YESの場合)に通常モードを実行し、ステップS102、S106の両方の判断基準が満たされない場合(NOの場合)に休止モードを実行するようにしても良い。
また、図7のフローチャートにおいて、ステップS104の通常モードを開始するタイミングは、閾温度Tth以上のエンジン3の温度Tdを検出した直後である必要は無い。したがって、閾温度Tth以上のエンジン3の温度Tdを検出してから所定時間の経過後にステップS104の通常モードを開始しても良い。
また、図8のフローチャートにおいて、ステップS104の通常モードを開始するタイミングは、自動二輪車1の走行開始を確認した直後である必要は無い。したがって、自動二輪車1の走行開始を確認してから所定時間の経過後にステップS104の通常モードを開始しても良い。
また、インジェクター35からの燃料噴射を停止することで気筒31の燃焼行程を休止させていた。しかしながら、気筒31の吸気ポート311を4ストロークの期間を通じて閉じることで、気筒31の燃焼行程を休止させることもできる。
また、直列4気筒のエンジン3を例に挙げて説明したが、エンジン3での気筒31の配列態様は直列型に限られず、例えば特開2014−211156号公報に記載されているようなV型であっても良い。また、エンジン3が有する気筒31の個数も「4」に限られない。
また、例えば気筒31の個数が「4」より多い場合には、エンジン3が気筒31に燃焼行程を実行させる間隔は、間隔P1、P2、P3の3通りに限られず、4通り以上にもなりうる。すなわち、エンジン3が間隔P1、P2、P3を含む複数(4以上)の間隔のそれぞれで気筒31に燃焼行程を実行させる場合がある。このような場合には、複数の間隔の全ての中で最も短い間隔を上記の間隔P3と同様に取り扱って、休止対象条件に従い休止対象気筒31を決定すれば良い。かかる変形例においても、間隔P3が本発明の「第3間隔」の一例に相当することとなる。
さらに、複数の間隔の全ての中で間隔P3に次いで短い間隔を上記の間隔P2と同様に取り扱って、休止対象条件に従い休止対象気筒31を決定しても良い。かかる変形例においても、間隔P2が本発明の「第2間隔」の一例に相当することとなる。
また、自動二輪車1を例に挙げて説明したが、自動二輪車1以外の車両、例えば自動四輪車のエンジンに対しても、同様の制御を実行することができる。
1…自動二輪車(車両)、
281…触媒、
3…エンジン、
31…気筒、
31d…休止対象気筒(一の気筒)、
331…吸気バルブ、
332…排気バルブ、
35…インジェクター(燃料供給部)、
39…クランクシャフト、
4…ECU(コントローラー、記憶部)、
S103…休止モード、
S104…通常モード、
P1…間隔(第1間隔)、
P2…間隔(第2間隔)、
P3…間隔(第3間隔)、
S3…温度センサー、
Tth…閾温度(閾値)、

Claims (11)

  1. 複数の気筒と、前記複数の気筒に接続されたクランクシャフトとを有し、前記クランクシャフトが第1角度を回転する第1間隔、前記クランクシャフトが前記第1角度未満の第2角度を回転する第2間隔および前記クランクシャフトが前記第2角度未満の第3角度を回転する第3間隔のそれぞれで、前記気筒に燃焼行程を実行させるエンジンと、
    前記複数の気筒から排出された気体を浄化する触媒と、
    前記第1間隔、前記第2間隔および前記第3間隔のそれぞれで燃焼行程が発生するように前記複数の気筒に順に燃焼行程を実行させる通常モードと、前記複数の気筒のうち一の気筒に燃焼行程を休止させつつ他の気筒に燃焼行程を実行させる休止モードとを、実行可能なコントローラーと
    を備え、
    前記通常モードでは、連続する前記第2間隔と前記第3間隔との境界で前記一の気筒により爆発が実行され、
    前記コントローラーは、前記通常モードの実行前に前記触媒の温度を上昇させる暖機運転を前記休止モードにより実行する車両。
  2. 前記エンジンは、前記第1間隔、前記第2間隔および前記第3間隔を含む複数の間隔のそれぞれで、前記気筒に燃焼行程を実行させ、
    前記第3間隔は、全ての間隔の中で最も短い間隔である請求項1に記載の車両。
  3. 前記第2間隔は、全ての間隔の中で前記第3間隔に次いで短い間隔である請求項2に記載の車両。
  4. 前記通常モードでは、1回目の爆発と2回目の爆発とが前記第2間隔で実行され、2回目の爆発と3回目の爆発とが前記第3間隔で実行され、3回目の爆発と4回目の爆発とが前記第2間隔で実行される4回の爆発が含まれ、前記2回目の爆発および前記3回目の爆発のうちの一方が前記一の気筒により実行される請求項1ないし3のいずれか一項に記載の車両。
  5. 前記エンジンは、前記複数の気筒のそれぞれに接続された吸気管および排気管を有し、
    前記各気筒では、前記吸気管に対して当該気筒を開閉する吸気バルブが開く期間と、前記排気管に対して当該気筒を開閉する排気バルブが開く期間とが部分的に重複し、
    前記2回目の爆発を実行する前記気筒および前記3回目の爆発を実行する前記気筒のうち、前記通常モードで前記排気バルブを閉じる際に当該気筒に接続された前記排気管内の圧力が高い方の気筒が、前記一の気筒として前記休止モードで燃焼行程を休止する請求項4に記載の車両。
  6. 前記通常モードにおいて、前記各気筒では、吸気バルブおよび排気バルブが所定の開閉動作を実行することで、前記吸気バルブが開いて気体を吸引する吸入工程と、前記排気バルブが開いて気体を排出する排出工程とが実行され、
    前記休止モードにおいて、前記一の気筒では、前記吸気バルブおよび前記排気バルブが前記開閉動作を実行して吸入工程と排出工程とが実行される請求項1ないし5のいずれか一項に記載の車両。
  7. 前記エンジンは、前記気筒が吸入する気体に燃料を供給する燃料供給部を前記各気筒に対して有し、
    前記コントローラーは、前記休止モードにおいて、前記一の気筒に対して設けられた前記燃料供給部からの燃料の供給を停止することで、前記一の気筒に燃焼行程を休止させる請求項1ないし6のいずれか一項に記載の車両。
  8. 前記コントローラーは、前記触媒の温度が活性化温度未満である場合に、前記休止モードにより前記暖機運転を実行する請求項1ないし7のいずれか一項に記載の車両。
  9. 前記エンジンの温度を検出する温度センサーと、
    前記触媒の温度が活性化温度以上である場合の前記温度センサーの検出値に相当する閾値を記憶する記憶部と
    をさらに備え、
    前記コントローラーは、前記温度センサーが前記閾値以上の温度を検出すると、前記通常モードを開始する請求項8に記載の車両。
  10. 請求項1ないし9のいずれか一項に記載の車両であって、
    前記コントローラーは、前記車両の停止中に前記暖機運転を開始し、前記車両が走行を開始すると前記通常モードを開始する車両。
  11. 複数の気筒と、前記複数の気筒に接続されたクランクシャフトとを備え、触媒により浄化される気体を前記複数の気筒から排出するエンジンの制御方法であって、
    前記複数の気筒のうち一の気筒に燃焼行程を休止させつつ他の気筒に燃焼行程を実行させる休止モードにより暖機運転を実行する工程と、
    前記クランクシャフトが第1角度を回転する第1間隔、前記クランクシャフトが前記第1角度未満の第2角度を回転する第2間隔および前記クランクシャフトが前記第2角度未満の第3角度を回転する第3間隔のそれぞれで燃焼行程が発生するように前記複数の気筒に順に燃焼行程を実行させる通常モードを、前記暖機運転の後に実行する工程と
    を備え、
    前記通常モードでは、連続する前記第2間隔と前記第3間隔との境界で前記一の気筒により爆発が実行されるエンジンの制御方法。
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