JP2018105045A - ポンプシステム、悪臭防止型排水設備、ポンプ - Google Patents

ポンプシステム、悪臭防止型排水設備、ポンプ Download PDF

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博 打田
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健太 東海林
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剣明 カク
美帆 磯野
Miho Isono
美帆 磯野
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要 栗田
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Abstract

【課題】できる限り人の手を介さずにポンプのメンテナンスを行うことができるようにする。【解決手段】ポンプシステムが提供され、かかるポンプシステムは、ポンプと、前記ポンプの吐出し口に連結される吐出配管と、前記吐出配管に配置される逆止弁と、前記ポンプの吐出し口と前記吐出配管に配置される前記逆止弁との間に連結される洗浄用配管と、有する。【選択図】図1

Description

本発明はポンプシステム、悪臭防止型排水設備、およびこれらに利用されるポンプに関する。
一般に汚水、廃水、または河川水等を水槽に一時貯留し、ポンプで排水する設備では、その液体にごみや汚物が含まれることがある。特に地下構造を備える建築物においては、地階部分で生じた汚水等はもちろんのこと、建物内で発生した汚水も地下に設置された大きな排水槽又は汚水槽(ピット、又はビルピットとも呼ばれる)に一時貯留されることがある。これら一時貯留された液体は公共下水道管よりも下に位置しているので、ピット内に設置されたポンプによって汚水ますに汲み上げられ、汚水ますを介して公共下水道管に排水される。
また、建物の地階部分で生じた汚水及び雑排水等の汚水から発生する悪臭に対する防止策として、従来の大きな排水槽内に小型の水槽を設置して、この小型の水槽内に流入した汚水を汚水・雑排水用水中ポンプによって即時に下水道本管へ排出する。こうして、底面積の小さい小型の水槽を用いることにより、水槽内に滞留する汚水の量を低減している(特許文献1)。
特開2002−70142号公報
上記のような汚水などには汚物やゴミなどが含まれることがある。汚物やゴミ等がポンプの羽根車に付着したりすると、ポンプの適切な動作を妨害することがある。そのため、このような排水設備においては、浄水を扱う設備の場合よりもポンプの消耗が早い。そのため、上記のようは排水設備においては、ポンプの洗浄や、消耗または故障した部品の交換などのメンテナンスが頻繁に必要になるが、メンテナンス時にポンプを分解した際に、ポンプ内に付着した汚水にて周囲を汚してしまう虞がある。
上述した排水設備においては、ポンプの設置環境や取扱う排水の性質によっては、ポンプのメンテナンスを行う環境が必ずしも衛生的ではない。そのため、できる限り人の手を介さずにポンプのメンテナンスを行うことができるようにすることが望ましい。
[形態1]形態1によれば、水槽内の液を排水するポンプと、前記ポンプの吐出口に連結される吐出配管と、前記吐出配管に配置される逆止弁と、を有したポンプシステムが提供され、かかるポンプシステムは、前記ポンプの吐出口と前記吐出配管に配置される前記逆止弁との間に連結され且つポンプおよび/または吐出配管を洗浄するための液体源および/または気体源との接続部を有する洗浄用配管と、有する。形態1のポンプシステムによれば、洗浄用配管を利用してポンプおよび/または吐出配管を洗浄することができる。
[形態2]形態2によれば、形態1のポンプシステムにおいて、さらに、前記接続部に連結される液体源および/または気体源を有する。形態2によるポンプシステムによれば、洗浄用の流体を洗浄用配管に流すことでポンプを洗浄することができる。
[形態3]形態3によれば、形態1または形態2のポンプシステムにおいて、前記洗浄用配管に配置される弁を備える。形態3によれば、洗浄用配管に配置される弁を操作することで、洗浄用配管に流れる流体を制御することができる。
[形態4]形態4によれば、形態1から形態3までのいずれか1つの形態のポンプシステムにおいて、前記ポンプの動作を制御するための制御装置を有する。形態4によれば、制御装置にポンプの動作を制御させることで、ポンプの動作を自動化することが可能になる。たとえば、ポンプの洗浄に関するポンプシステムの動作を予め決められた手順により自動で行うことが可能になる。
[形態5]形態5によれば、形態1から形態4までのいずれか1つの形態のポンプシステムにおいて、前記ポンプは前記水槽外に配置され、前記水槽は流出口を備え、前記流出口に前記ポンプの吸込口が連結される。形態5によれば、ポンプを水槽の外に配置することができる。
[形態6]形態6によれば、形態5のポンプシステムにおいて、前記水槽は、下水道管よりも低い位置にあるピット内に配置され、前記水槽には、ポンプシステムが設置される構造物から排出された排水を前記水槽へ導入するための流入管が接続されている。形態6によれば、ポンプを水槽の外に配置することができる。
[形態7]形態7によれば、形態2を引用する形態6のポンプシステムにおいて、前記ピットの上層階に前記液体源および/または気体源が配置される。形態7によれば、ピット内に人が立ち入らずに、洗浄用配管に流体を通してポンプを洗浄することが可能になる。
[形態8]形態8によれば、形態4を引用する形態6に記載のポンプシステムにおいて、前記制御装置は、前記ピットの上層階に配置される。形態8によれば、ピット内に人が立ち入らずに制御装置を操作することができ、ポンプの洗浄などの操作を行うことが可能になる。
[形態9]形態9によれば、悪臭防止型排水設備が提供され、かかる悪臭防止型排水設備は、形態1から形態8のいずれか1つの形態のポンプシステムを有する。
[形態10]形態10によれば、ポンプシステムに利用されるポンプが提供され、かかるポンプは、形態1から形態8のいずれか1つの形態のポンプシステムに利用される。
[形態11]形態11によれば、形態1から形態8までのいずれか1つの形態によるポンプシステムを洗浄する方法が提供され、かかる方法は、前記洗浄用配管から前記ポンプに向かって液体を通すステップを有する。形態11によれば、洗浄用配管から液体を通すことで、ポンプを配管から取り外すことなく洗浄を行うことができる。
[形態12]形態12によれば、形態11の方法において、前記液体を通すステップの後に、前記ポンプを運転するステップを有する。形態12によれば、ポンプの洗浄にポンプの運転を利用することで、ポンプの洗浄作用を向上させることができる。
[形態13]形態13によれば、形態1から形態8までのいずれか1つの形態によるポンプシステムを洗浄する方法または、形態11または形態12の方法において、前記洗浄用配管から前記ポンプに向かって気体を通すステップを有する。形態13によれば、洗浄用配管から気体を通すことで、ポンプに付着したゴミなどを吹き飛ばしてポンプを洗浄す
ることができる。
一実施形態によるポンプシステムの全体構成を概略的に示す図である。 一実施形態によるポンプの洗浄方法を示すフローチャートである。 一実施形態によるポンプシステムの全体構成を概略的に示す図である。 一実施形態によるポンプシステムの全体構成を概略的に示す図である。 一実施形態によるポンプシステムの全体構成を概略的に示す図である。 一実施形態によるポンプシステムの全体構成を概略的に示す図である。
以下に、本発明に係るポンプシステムの実施形態を添付図面とともに説明する。添付図面において、同一または類似の要素には同一または類似の参照符号が付され、各実施形態の説明において同一または類似の要素に関する重複する説明は省略することがある。また、各実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である
図1は、一実施形態によるポンプシステム10の全体構成を概略的に示す図である。図1は、ポンプシステム10がビルのような建築物100の地階部分Bの排水設備に利用される形態を示している。また、図1に示されるポンプシステム10は、悪臭防止型排水設備として利用することができる。
図1に示されるように、ポンプシステム10は、建築物(たとえばビル)100の地階部分Bの下側に設置された排水槽であるピットPi内に設けられる。ピットPiには、開口部(マンホール)102が形成されており、開口部102には蓋(図示せず)が取り付けられる。図1に示されるように、ポンプシステム10は、ピットPi内に設けられた汚水槽12と、汚水槽12の流出口16に接続されたポンプ20と、を備える。
図1に示される実施形態において、ポンプ20は、水中でも運転可能な水中ポンプとすることができる。水中でも運転可能な水中ポンプを使用することで、たとえば汚水槽12から、汚水がピットPi内に溢れ出してポンプ20のモータ部分Moが水没した場合でもポンプ運転が可能になる。しかし、ポンプ20のモータMoが水没しないことが保障される環境であるなら、耐水性の無い陸上ポンプを使用してもよい。また、図1に示される実施形態において、ピットPi内に浸入した水を排水するためのポンプ(図示せず)及び配管をさらに設けてもよい。
図1に示される実施形態において、汚水槽12は全体として略直方体状(箱型)であり、底面12a、側面12b、および上面12cにより画定される内部空間を有している。一実施形態として、汚水槽12は、たとえば小型の筒形水槽(バレル)とすることができ、または、開口部102からピットPi内に搬入可能な小型の複数のパネル部材を結合して形成される小型の水槽とすることができる。汚水槽12は、建物の規模および地階部分Bの水の使用量に応じて、汚水の流入量に見合った水を貯留することができ、且つ、予備の容量を備えるように形成される。この汚水槽12には、上面12cに開口部13が形成されており、開口部13は蓋14で覆われている。汚水槽12には、蓋14を貫通して流入管15が内部に挿入されている。流入管15は、地階部分Bから配管され、地階部分Bにおいて発生した汚水等を汚水槽12内に流入させる。蓋14は、たとえば、流入管15を汚水槽12に固定するためのものとすることができる。
図1に示されるように、汚水槽12には、貯留した汚水等を流出させる流出口16が設けられ、流出口16にポンプ20が接続されている。図1に示される実施形態において、汚水槽12の底面12aには凹部を設けられ、この凹部の側面12bの底面近傍に流出口
16が設けられている。そのため、汚水槽12内の汚水等が凹部に案内され、ポンプ20の排水運転が終了したときに汚水等の残留量を少なくして汚水槽12内の汚水の腐敗および悪臭の発生を抑制することができる。また、本実施形態では、汚水槽12の底面12aは、流出口16から遠いほど高さが大きく、流出口16に近いほど高さが小さくなる傾斜が設けられている。これにより、汚水槽12の汚水等をさらに効果的に流出口16へ案内することができ、ポンプ20の空運転を防止するとともに、汚水槽12内に残留した汚水の腐敗および悪臭の発生をより抑制できる。
上述したように、ポンプ20として、公知の水中ポンプまたは陸上ポンプを使用することができる。一例として、ポンプ20は、立軸形ポンプとすることができる。立軸形ポンプは横軸形ポンプに比べて小さい設置面積に設置することができ、ピットPi内の限られたスペースに設置するのに有効である。また、立軸形ポンプでは、ポンプ20が吸込配管である固定配管23の上方に接続されるため、固定配管23からポンプを外しやすい。図1に示されるように、固定配管23はピットPiの床に固定されている。ポンプ20と固定配管23との間は、ボルト等により固定することができるが、ボルトなどを使用せずにポンプ20の自重により接続を維持する構造としてもよい。ボルトなどを介さずにポンプ20と固定配管23とを接続することで、人がピットPi内に立ち入らずにポンプ20を引き上げてピットPiの開口部102から引き出すことができる。
図1に示されるように、ポンプ20は、吐出口26に吐出配管22が接続されている。吐出配管22には、逆流防止弁17が設けられている。逆流防止弁17は、吐出配管22からポンプ20側に水が戻ることを防止する。なお、逆流防止弁17は、開口部102から手の届く範囲に配置されることが好ましい。たとえば、一例として、逆流防止弁17は、開口部102から50cmの範囲内に設けるようにしてもよい。また、地階部分Bに吐出配管22を延伸して地階部分Bに逆流防止弁17を設けてもよい。それにより、ピットPi内に人が立ち入らずに、開口部102から逆流防止弁17のメンテナンス作業や交換が可能になる。また、吐出配管22の逆流防止弁17の下流側に開閉弁18が設けられている。開閉弁18は、後述する洗浄時に、吐出配管22に洗浄液の圧力がかかった時に、逆流防止弁17が開いて吐出配管22の下流側(たとえば、下水道)に流体が流れ込むことを防止するために使用される。
吐出配管22の少なくとも一部は可撓性の配管とすることができる。可撓性の吐出配管22とすることで、吐出配管22を接続したままポンプ20をピットPi内から引き上げることができる。可撓性の吐出配管22として、ベローズ管、ゴムまたは樹脂製の可撓性の配管を利用することができる。あるいは、吐出配管22を複数の剛性の管を連結させて構成してもよい。この場合、ポンプ20をピットPiから引き上げるときは、複数の剛性の管を順番に取り外しながら、ポンプ20を段階的に引き上げるようにする。
図1に示されるように、吐出配管22には洗浄用配管50が連結されている。洗浄用配管50の少なくとも一部を可撓性の配管としてもよい。洗浄用配管50の1つの端部である接続部50aは、ピットPiの上層階にあり、流体源52に接続可能である。流体源52は、ポンプ20または吐出配管22内を洗浄するための洗浄液(たとえば、上水、中水、清水、消毒液)などの液体および/または空気などの気体を供給するためのものである。流体源52は、加圧した流体を洗浄用配管50へ供給可能な各種装置(例えばエアーコンプレッサ等)に接続されていてもよい。流体源52には各種流体を貯留する圧力タンク(図示せず)や供給用の弁(図示せず)が設けられてもよい。
図1に示されるように、洗浄用配管50は、分岐部54を備え、流体源52から一方が吐出配管22に連結され、もう一方が汚水槽12へ連結されている。洗浄用配管50の1つの端部50bは吐出配管22に連結される。洗浄用配管50の端部50bは、ポンプ2
0の吐出口26と、吐出配管22の逆流防止弁17との間に連結される。そのため、流体源52から洗浄用の各種の流体を洗浄用配管50を介して吐出配管22およびポンプ20に供給することができる。流体源52と分岐部54との間には逆流防止弁56が設けられている。逆流防止弁56は、吐出配管22から流体が流体源52の方へ流れることを防止するための弁である。なお、逆流防止弁56は、開口部102から手の届く範囲に配置されることが好ましい。それにより、ピットPi内に人が立ち入らずに、開口部102から逆流防止弁56のメンテナンス作業や交換が可能になる。洗浄用配管50の分岐部54から延びるもう一方の配管の端部50cは汚水槽12に接続されている。分岐部54と端部50cとの間には弁58が設けられている。汚水槽12に連結される配管は、主にポンプ20の空気抜きのために使用される。弁58は、空気を通すが液体は通さない空気抜き弁の機能を有した仕切弁としてもよい。
ここで、ポンプ20内の羽根車(不図示)は形状が複雑であるため汚れが付着しやすい。よって、ここで記述する吐出口26とは、ポンプ20における羽根車(不図示)の2次側の流路を含み、洗浄用配管50の端部50bはポンプ20の吐出口26に連結されてもよい。
一実施形態として、ポンプシステム10は制御装置200を有する。ポンプ20のモータMoは制御装置200に接続され、制御装置200によりポンプ20の運転制御がされる。また、上述した流体源52の開閉弁、開閉弁18、弁58を電磁弁により形成し、かかる電磁弁を制御装置200により制御することで、洗浄用の流体の供給を制御することができる。一実施形態として、制御装置200は、ピットPiの上層階である地階部分Bに配置することができる。
図2は、一実施形態によるポンプ20の洗浄方法を示すフローチャートである。ポンプ20の洗浄処理を開始する(S100)。この時、吐出配管22の開閉弁18と弁58を閉じる。なお、必要であれば、例えば流入管15を遮断するなどの他の配管の弁を閉じる/開くようにしてもよい。次に、流体源52の弁を操作して、流体源52から吐出配管22へ水(洗浄液)を供給する(S102)。この洗浄液はポンプ20の洗浄用なので、少なくとも生活用水(上水や中水等)として使用できる水質が確保されていることが好ましい。次に、ポンプ20内を洗浄液で満たしたら、ポンプ20を運転することでポンプ20および吐出配管22を洗浄する(S104)。ポンプ20を運転することで、ポンプ20内の洗浄液が撹拌されて、ポンプ20内(特に羽根車やケーシング)に付着した汚物を洗浄することが出来る。次に、吐出配管22の開閉弁18と弁58を開き、ポンプを運転してもよい。そうすることで、洗浄液は吐出配管22を通って排出される。また、一実施形態として、流体源52から水を吐出配管22に供給しながら、ポンプ20の羽根車を逆回転させるようにしてもよい。この時、汚水槽12からは、別途バキューム装置などで汚水槽12内に流れ出た水を吸い上げるようにしてもよい。なお、ポンプ20の逆回転は、たとえばポンプ駆動用の3相モータの配線の任意の2つを入れ替えることや、インバータを使用することなどにより実現することができる。次に、ポンプ20の運転を停止して、流体源52から空気を供給する(S106)。吐出配管22から空気を供給することで、ポンプ20に付着したゴミなどを吹き飛ばす。これらにより、ポンプ20の洗浄を終了する(S108)。ポンプ20の洗浄が終了したら、洗浄用に操作した各種の弁を元に戻して、ポンプシステム10を通常通りに使用できるようにする。あるいは、ポンプ20の洗浄が終了した後に、水槽12内の汚水とポンプ20が遮断された状態を維持したままポンプ20をピットPiの外に引き上げて、ポンプ分解作業を伴うメンテナンス作業を行ってもよい。そうすれば、ポンプ分解作業を行っても汚水で周囲が汚染れることはない。
ポンプ20の洗浄に際して、流体源52から吐出配管22へ洗浄液の供給(S102)、上述のポンプの運転(S104)並びに気体の供給(S106)は、同じステップを複数
回繰り返してもよいし、何れかを省略してもよい。汚水の水質によっては、ポンプ20を運転しなくても、吐出配管22およびポンプ20に洗浄液または空気を供給するだけでも、ある程度の洗浄は可能である場合もある。また、上述のS102で用いる洗浄液は、水と空気との両方が混合した流体や、水や空気以外の洗浄用の液体(例えば消毒液など)や気体を供給するようにしてもよい。
また、上述したポンプ洗浄方法において、S100にて固定配管23に設けた仕切弁(不図示)を閉じてもよい。特に複数台のポンプ20で水槽12内の汚水を排水する排水設備の場合は、固定配管23に設けた仕切弁を閉じることで、ポンプ毎の洗浄が可能となる。具体的には、複数のポンプ20のうち、いづれかのポンプ20を洗浄しつつ他のポンプ20にて排水を継続することができる。
一実施形態として、S100にて汚水が水槽12に流入しないよう流入管15を遮断してポンプを運転して汚水槽内の水位を下げ、次にS102において、水槽12内を洗浄液にて満たしても良い。その後、上述した104、S105を実施し、ポンプ20を洗浄する。その後、S108のステップで流入管15を遮断したまま、開閉弁18を開きポンプ20を運転する。そうすれば、水槽12内の洗浄液にて吐出配管22内も洗浄できる。その後、流入管15を解放して汚水を水槽内へ流入すれば通常の排水運転に戻る。ここで、本実施形態では、ポンプ20と水槽12は流体接続された状態である。本実施形態では、ポンプ20の洗浄のみならず、水槽12、吐出配管22の簡易的な洗浄にもなる。
上述のポンプ20の洗浄のためのポンプシステム10の動作は制御装置200により自動的に行ってもよい。ポンプ20のモータMo、流体源52の開閉弁、開閉弁18および弁58を制御装置200に接続し、制御装置200により、モータMo、流体源52の開閉弁、開閉弁18および弁58を制御することで、上述の洗浄動作を自動的に行うことができる。また、上述した固定配管23に設けた仕切弁(不図示)を電磁弁として、制御装置200に接続し制御してもよい。制御装置200をピットPiの上層階に配置することで、人がピットPi内に立ち入らずに、制御装置200を操作することだけで、ポンプ20の洗浄作業を行うことができる。また、制御装置200により洗浄作業を自動化しなくても、流体源52やポンプ20の駆動電源の操作器(例えば、ブレーカスイッチ)をピットPi外(たとえば、ピットPiの上層階)に配置し、手動バルブにより流体源52の接続、開閉弁18、弁58等の各種弁の操作や、ポンプ20の運転/停止の操作を行うようにしても、人がピットPi内に立ち入らずに洗浄作業を行うことができる。更には、流体源52の開閉弁、開閉弁18および弁58もピットPi外で行えるようにするとよい。
図3は、一実施形態によるポンプシステム10の全体構成を概略的に示す図である。図3に示される実施形態によるポンプシステム10は、図1に示される実施形態によるポンプシステム10とは異なり、ピットPi内に汚水槽12が配置されずに、ピットPi内に直接的に汚水が貯留される。図3のポンプシステム10は、ピットPi内にポンプ20が配置されている。そのため、図3のポンプ20は、水中で運転可能な水中ポンプとする必要がある。また、図3のポンプシステム10に示すように、他の実施形態においても、洗浄用配管50は、図1に示されるような汚水槽12へ分岐する管路が存在しなくてもよい。ただし、ポンプ20側の空気を抜くために、洗浄配管50に分岐路と空気抜き用の弁を設けてもよい。また、図3のポンプシステム10においては、ポンプ20は、汚水槽となるピットPi内にあるので、図1に示されるような汚水槽12の流出口16とポンプ20の吸込み口を連結する固定配管23も必要ない。図3の実施形態のポンプシステム10のそれ以外の構成は、図1の実施形態と同様の構成、あるいは任意の構成とすることができる。図3の実施形態によるポンプシステム10においても、図1の実施形態のポンプシステム10と同様の洗浄を実施することができる。
図4は、一実施形態によるポンプシステム10の全体構成を概略的に示す図である。図4は、ポンプシステム10がビルのような建築物100の地階部分Bの排水設備に利用される形態を示している。また、図4に示されるポンプシステム10は、悪臭防止型排水設備として利用することができる。以下では、図4の実施形態について、主に図1の実施形態との違いを説明する。その他の部分は図1の実施形態と同様とすることができる。
図4に示されるように、ポンプシステム10は、建築物(たとえばビル)100の地階部分Bの下側に設置された排水槽であるピットPi内に設けられる。ピットPiには、開口部(マンホール)102が形成されており、開口部102には蓋(図示せず)が取り付けられる。図4に示されるように、ポンプシステム10は、ピットPi内に設けられた汚水槽12−1〜12−nを備える。図2に示される実施形態において、汚水槽12−1〜12−nは、複数の小型の筒形水槽(バレル)である。バレル型の汚水槽12−1〜12−nは、開口部102からピットPi内に搬入可能なサイズとすることができる。汚水槽12−1〜12−nの数は、建築物100の規模および地階部分Bの水の使用量に応じて、汚水の流入量に見合った水を貯留することができ、且つ、予備の容量を備えるように決定される。バレル型の汚水槽12−1は1つでもよい。バレル型の汚水槽を複数使用する場合、バレル型の汚水槽12−1〜12−nは連結管30により相互に接続して、バレル型の汚水槽12−1〜12−nが流体連通するようにする。
図4に示されるように、最も下流側の汚水槽12−1の内部には、ポンプ20が配置される。なお、ポンプ20は、最も下流側の汚水槽12−1だけでなく、他の汚水槽にも配置して複数台のポンプを備えるポンプシステム10としてもよい。たとえば、最も下流側の汚水槽12−1だけでなく、1つ上流側の汚水槽12−2にも配置することができる。ポンプ20を複数台使用することで、ポンプ20が詰まって使用不可になった場合や、ポンプをメンテナンスする場合などに便宜である。図4の実施形態において、汚水槽12−1の上端は開口している。一実施形態として、汚水槽12−1の上端を蓋で覆ってもよい。
図4に示されるように、最も上流側の汚水槽12−nの上端は閉鎖されている。この汚水槽12−nは、上面に開口部13が形成されており、開口部13は蓋14で覆われている。汚水槽12には、蓋14を貫通して流入管15が内部に挿入されている。蓋14は、たとえば、流入管15を汚水槽12に固定するためのものとすることができる。流入管15は、地階部分Bから配管され、地階部分Bにおいて発生した汚水等を汚水槽12−n内に流入させる。なお、開口部13および蓋14は、汚水槽12−nの上面でなく、側面に設けるようにし、流入管15を汚水槽12−nの側面から挿入するようにしてもよい。
図4に示されるように、最も下流側の汚水槽12−1にはポンプ20が配置される。ポンプ20は、汚水槽12−1に溜まった汚水を排出させることができる。ポンプ20の吐出口は、汚水槽12−1の外部に設置された吐出配管22に接続されている。複数台のポンプ20を使用する場合、複数台のポンプのそれぞれの吐出口が吐出配管22に接続される。汚水槽12−1からポンプ20により吐き出された汚水は吐出配管22を通って排出される。吐出配管22には、逆流防止弁17が設けられている。逆流防止弁17は、吐出配管22からポンプ20側に水が戻ることを防止する。なお、逆流防止弁17は、開口部102から手の届く範囲に配置されることが好ましい。たとえば、一例として、逆流防止弁17は、開口部102から50cmの範囲内に設けるようにしてもよい。また、地階部分Bに吐出配管22を延伸して地階部分Bに逆流防止弁17を設けてもよい。それにより、ピットPi内に人が立ち入らずに、開口部102から逆流防止弁17のメンテナンス作業や交換が可能になる。また、地階部分Bに吐出配管22を延伸して地階部分Bに逆流防止弁17を設けてもよい。更に、吐出配管22の逆流防止弁17の下流側に開閉弁18が設けられている。開閉弁18は、吐出配管22に洗浄液の圧力がかかった時に、逆流防止
弁17が開いて吐出配管22の下流側(たとえば、下水道)に流体が流れ込むことを防止するために使用される。
図4に示されるように、吐出配管22には洗浄用配管50が連結されている。洗浄用配管50の1つの端部である接続部50aは、ピットPiの上層階にあり、流体源52に接続可能である。流体源52は、清水などの液体および/または空気などの気体を供給するためのものである。流体源52には各種流体を供給するための弁(図示せず)が設けられる。
図4に示されるように、洗浄用配管50は、分岐部54を備え、流体源52から一方が吐出配管22に連結され、もう一方が汚水槽12−1へ連結されている。洗浄用配管50の1つの端部50bは吐出配管22に連結される。洗浄用配管50の端部50bは、ポンプ20の吐出口26と、吐出配管22の逆流防止弁17との間に連結される。そのため、流体源52から洗浄用の各種の流体を洗浄用配管50を介して吐出配管22およびポンプ20に供給することができる。流体源52と分岐部54との間には逆流防止弁56が設けられている。逆流防止弁56は、吐出配管22から流体が流体源52の方へ流れることを防止するための弁である。なお、逆流防止弁56は、開口部102から手の届く範囲に配置されることが好ましい。それにより、ピットPi内に人が立ち入らずに、開口部102から逆流防止弁56のメンテナンス作業や交換が可能になる。洗浄用配管50の分岐部54から延びるもう一方の配管の端部50cは汚水槽12−1に接続されている。分岐部54と端部50cとの間には弁58が設けられている。汚水槽12−1に連結される配管は、主に空気抜きのために使用される。弁58は、空気を通すが液体は通さない空気抜き弁の機能を有した仕切弁としてもよい。ここで、洗浄用配管50はポンプ20の吐出口26に設けられても良い。その場合、洗浄用配管50の1つの端部50bがポンプ20の吐出口26に接続される。
図1の実施形態と同様に、図4の実施形態によるポンプシステム10は制御装置200を有する。ポンプ20のモータMoは制御装置200に接続され、制御装置200によりポンプ20の運転制御がされる。また、上述した流体源52の開閉弁を電磁弁により形成し、かかる電磁弁を制御装置200により制御することで、洗浄用の流体の供給を制御することができる。一実施形態として、制御装置200は、ピットPiの上層階である地階部分Bに配置することができる。
図4に示される実施形態によるポンプシステム10は、図1に示される実施形態によるポンプシステム10と同様に、洗浄用配管50を利用してポンプ20の洗浄を行うことができる。
図5は、一実施形態によるポンプシステム10の全体構成を概略的に示す図である。図5は、ポンプシステム10がビルのような建築物100の地階部分Bの排水設備に利用される形態を示している。また、図4に示されるポンプシステム10は、悪臭防止型排水設備として利用することができる。以下では、図4の実施形態について、主に図1の実施形態との違いを説明する。その他の部分は図1の実施形態と同様とすることができる。
図5に示されるポンプシステム10は、図1に示されるポンプシステム10と異なり、汚水槽12の内部にポンプ20が配置されている。図5においては、汚水槽12内のポンプ20は1台であるが、複数台のポンプ20を使用してもよい。複数台のポンプ20を使用する場合、複数台のポンプ20をそれぞれ吐出配管22に連結させる。
図5に示されるように、ポンプシステム10は、建築物100の地階部分Bの下側に設置された排水槽であるピットPiを有する。ピットPiには、開口部(マンホール)10
2が形成されており、開口部102には蓋(図示せず)が取り付けられる。図5に示されるように、ポンプシステム10は、ピットPi内に設けられた汚水槽12を備える。図5に示される実施形態において、汚水槽12は全体として略直方体状(箱型)であり、底面12a、側面12b、および上面12cにより画定される内部空間を有している。一実施形態として、汚水槽12は、開口部102からピットPi内に搬入可能な小型の複数のパネル部材を結合して形成される小型の水槽とすることができる。汚水槽12は、建築物100の規模および地階部分Bの水の使用量に応じて、汚水の流入量に見合った水を貯留することができ、且つ、予備の容量を備えるように形成される。この汚水槽12には、上面12cに開口部13が形成されており、開口部13は蓋14で覆われている。汚水槽12には、蓋14を貫通して流入管15が内部に挿入されている。蓋14は、たとえば、流入管15を汚水槽12に固定するためのものとすることができる。流入管15は、地階部分Bから配管され、地階部分Bにおいて発生した汚水等を汚水槽12内に流入させる。なお、開口部13および蓋14は、汚水槽12の上面12cでなく、側面12bに設けるようにし、流入管15を汚水槽12の側面12bから挿入するようにしてもよい。
汚水槽12の底面12aには、ポンプ20の吸込口が挿入される円筒状の凹部である釜場19が形成されている。ここで、ポンプ20には、釜場19の深い位置まで吸込口が至るようにノズルが取り付けられてもよい。このように、汚水槽12の底面に釜場19が形成されていることにより、汚水槽12内の汚水等が釜場19に案内され、ポンプ20の排水運転が終了したときに汚水等の残留量を少なくして汚水槽12内の腐敗を抑制できる。なお、複数台のポンプ20を使用する場合、釜場19は、複数のポンプ20に対してそれぞれに設けられてもよいし、複数のポンプ20に共通する釜場19が設けられてもよいし、特定のポンプ20だけに対して釜場19が設けられてもよい。また、本実施形態では、汚水槽12の底面12aは、図1の実施形態による汚水槽12と同様に、ポンプ20から遠いほど高さが大きく、ポンプ20に近いほど高さが小さくなる傾向に傾斜が設けられてもよい。これにより、汚水槽12内の汚水等を更に効果的に釜場19(ポンプ20)に案内することができ、悪臭の発生を防止できる。
図5に示されるように、ポンプ20の吐出口には吐出配管22が連結されており、汚水槽12内の汚水は吐出配管22を通って排出される。吐出配管22には、逆流防止弁17が設けられている。逆流防止弁17は、吐出配管22からポンプ20側に水が戻ることを防止する。なお、逆流防止弁17は、開口部102から手の届く範囲に配置されることが好ましい。たとえば、一例として、逆流防止弁17は、開口部102から50cmの範囲内に設けるようにしてもよい。また、地階部分Bに吐出配管22を延伸して地階部分Bに逆流防止弁17を設けてもよい。それにより、ピットPi内に人が立ち入らずに、開口部102から逆流防止弁17のメンテナンス作業や交換が可能になる。また、吐出配管22の逆流防止弁17の下流側に開閉弁18が設けられている。開閉弁18は、吐出配管22に洗浄液の圧力がかかった時に、逆流防止弁17が開いて吐出配管22の下流側(たとえば、下水道)に流体が流れ込むことを防止するために使用される。
図5に示されるように、吐出配管22には洗浄用配管50が連結されている。洗浄用配管50の1つの端部である接続部50aは、ピットPiの上層階にあり、流体源52に接続可能である。流体源52は、清水などの液体および/または空気などの気体を供給するためのものである。流体源52には各種流体を貯留する圧力タンク(図示せず)や供給用の弁(図示せず)が設けられる。
図5に示されるように、洗浄用配管50は、分岐部54を備え、流体源52から一方が吐出配管22に連結され、もう一方が汚水槽12へ連結されている。洗浄用配管50の1つの端部50bは吐出配管22に連結される。洗浄用配管50の端部50bは、ポンプ20の吐出口26と、吐出配管22の逆流防止弁17との間に連結される。そのため、流体
源52から洗浄用の各種の流体を洗浄用配管50を介して吐出配管22およびポンプ20に供給することができる。流体源52と分岐部54との間には逆流防止弁56が設けられている。逆流防止弁56は、吐出配管22から流体が流体源52の方へ流れることを防止するための弁である。なお、逆流防止弁56は、開口部102から手の届く範囲に配置されることが好ましい。それにより、ピットPi内に人が立ち入らずに、開口部102から逆流防止弁56のメンテナンス作業や交換が可能になる。洗浄用配管50の分岐部54から延びるもう一方の配管の端部50cは汚水槽12に接続されている。分岐部54と端部50cとの間には弁58が設けられている。弁58は、空気を通すが液体は通さない空気抜き弁の機能を有した仕切弁としてもよい。汚水槽12に連結される配管は、主にポンプ20の空気抜きのために使用される。
図1の実施形態と同様に、図5の実施形態によるポンプシステム10は制御装置200を有する。ポンプ20のモータMoは制御装置200に接続され、制御装置200によりポンプ20の運転制御がされる。また、上述した流体源52の開閉弁を電磁弁により形成し、かかる電磁弁を制御装置200により制御することで、洗浄用の流体の供給を制御することができる。一実施形態として、制御装置200は、ピットPiの上層階である地階部分Bに配置することができる。
図5に示される実施形態によるポンプシステム10は、図1に示される実施形態によるポンプシステム10と同様に、洗浄用配管50を利用してポンプ20の洗浄を行うことができる。
図6は、一実施形態によるポンプシステム10の全体構成を概略的に示す図である。図6は、ポンプシステム10がビルのような建築物100の地階部分Bの排水設備に利用される形態を示している。また、図6に示されるポンプシステム10は、悪臭防止型排水設備として利用することができる。以下では、図6の実施形態について、主に図1の実施形態との違いを説明する。その他の部分は図1の実施形態と同様とすることができる。
図6に示されるように、ポンプシステム10は、建築物(たとえばビル)100の地階部分Bの下側に設置された排水槽であるピットPi内に設けられる。ピットPiには、開口部(マンホール)102が形成されており、開口部102には蓋(図示せず)が取り付けられる。図6に示されるように、ポンプシステム10は、ピットPi内に設けられた汚水槽12を備える。図6に示される実施形態において、汚水槽12は、小型の筒形水槽(バレル)である。バレル型の汚水槽12は、開口部102からピットPi内に搬入可能なサイズとすることができる。この汚水槽12には、上面12cに開口部13が形成されており、開口部13は蓋14で覆われている。汚水槽12には、蓋14を貫通して流入管15が内部に挿入されている。蓋14は、たとえば、流入管15を汚水槽12に固定するためのものとすることができる。流入管15は、地階部分Bから配管され、地階部分Bにおいて発生した汚水等を汚水槽12内に流入させる。なお、開口部13および蓋14は、汚水槽12の上面12cでなく、側面12bに設けるようにし、流入管15を汚水槽12の側面12bから挿入するようにしてもよい。
図6に示されるように、汚水槽12の底面12a付近の側面12bには、貯留した汚水等を流出させる流出口16が設けられる。流出口16にはポンプ20の吸込配管である固定配管23が接続されている。図に示されるように、固定配管23はポンプ20に接続されている。
図6に示される実施形態において、汚水槽12は小型のバレルであるため、ポンプ20の排水運転が終了したときに汚水等の残留量を少なくして汚水槽12内の汚水の腐敗および悪臭の発生を抑制することができる。
図6に示されるように、ポンプ20の吐出口には吐出配管22が連結されており、汚水槽12内の汚水は吐出配管22を通って排出される。吐出配管22には、逆流防止弁17が設けられている。逆流防止弁17は、吐出配管22からポンプ20側に水が戻ることを防止する。なお、逆流防止弁17は、開口部102から手の届く範囲に配置されることが好ましい。たとえば、一例として、逆流防止弁17は、開口部102から50cmの範囲内に設けるようにしてもよい。また、地階部分Bに吐出配管22を延伸して地階部分Bに逆流防止弁17を設けてもよい。それにより、ピットPi内に人が立ち入らずに、開口部102から逆流防止弁17のメンテナンス作業や交換が可能になる。また、吐出配管22の逆流防止弁17の下流側に開閉弁18が設けられている。開閉弁18は、吐出配管22に洗浄液の圧力がかかった時に、逆流防止弁17が開いて吐出配管22の下流側(たとえば、下水道)に流体が流れ込むことを防止するために使用される。
図6に示されるように、吐出配管22には洗浄用配管50が連結されている。洗浄用配管50の1つの端部である接続部50aは、ピットPiの上層階にあり、流体源52に接続可能である。流体源52は、清水などの液体および/または空気などの気体を供給するためのものである。流体源52には各種流体を貯留する圧力タンク(図示せず)や供給用の弁(図示せず)が設けられる。
図6に示されるように、洗浄用配管50は、分岐部54を備え、流体源52から一方が吐出配管22に連結され、もう一方が汚水槽12へ連結されている。洗浄用配管50の1つの端部50bは吐出配管22に連結される。洗浄用配管50の端部50bは、ポンプ20の吐出口26と、吐出配管22の逆流防止弁17との間に連結される。そのため、流体源52から洗浄用の各種の流体を洗浄用配管50を介して吐出配管22およびポンプ20に供給することができる。流体源52と分岐部54との間には逆流防止弁56が設けられている。逆流防止弁56は、吐出配管22から流体が流体源52の方へ流れることを防止するための弁である。なお、逆流防止弁56は、開口部102から手の届く範囲に配置されることが好ましい。それにより、ピットPi内に人が立ち入らずに、開口部102から逆流防止弁56のメンテナンス作業や交換が可能になる。洗浄用配管50の分岐部54から延びるもう一方の配管の端部50cは汚水槽12に接続されている。分岐部54と端部50cとの間には弁58が設けられている。汚水槽12に連結される配管は、主にポンプ20の空気抜きのために使用される。弁58は、空気を通すが液体は通さない空気抜き弁の機能を有した仕切弁としてもよい。
図1の実施形態と同様に、図6の実施形態によるポンプシステム10は制御装置200を有する。ポンプ20のモータMoは制御装置200に接続され、制御装置200によりポンプ20の運転制御がされる。また、上述した流体源52の開閉弁を電磁弁により形成し、かかる電磁弁を制御装置200により制御することで、洗浄用の流体の供給を制御することができる。一実施形態として、制御装置200は、ピットPiの上層階である地階部分Bに配置することができる。
図6に示される実施形態によるポンプシステム10は、図1に示される実施形態によるポンプシステム10と同様に、洗浄用配管50を利用してポンプ20の洗浄を行うことができる。
上述の実施形態においては、ポンプシステムが建築物の地階部分の排水設備に利用される形態として説明してきたが、本開示によるポンプシステムは、建築物の地上階において利用することもできる。また、ポンプが配置されるピットが建築物の地下部分にあり、上述の実施形態の制御装置や洗浄用の流体源が地上部分に配置されるような構造とすることもできる。
以上、いくつかの例に基づいて本発明の実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明には、その均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
10…ポンプシステム
12…汚水槽
13…開口部
14…蓋
15…流入管
16…流出口
17…逆流防止弁
18…開閉弁
20…ポンプ
22…吐出配管
23…固定配管
26…吐出口
50…洗浄用配管
52…流体源
54…分岐部
56…逆流防止弁
58…弁
100…建築物
102…開口部
200…制御装置
50a…接続部
50b,50c…端部
Mo…モータ部分
Pi…ピット
B…地階部分

Claims (13)

  1. 水槽内の液を排水するポンプと、
    前記ポンプの吐出口に連結される吐出配管と、
    前記吐出配管に配置される逆止弁と、
    を有した
    ポンプシステムであって、
    前記ポンプの吐出口と前記逆止弁との間に連結され、且つ前記ポンプを洗浄するための液体源および/または気体源との接続部を有する洗浄用配管を有する、
    ポンプシステム。
  2. 請求項1に記載のポンプシステムであって、さらに、
    前記接続部に連結される液体源および/または気体源を有する、
    ポンプシステム。
  3. 請求項1または2に記載のポンプシステムであって、
    前記洗浄用配管に配置される弁を備える、
    ポンプシステム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のポンプシステムであって、
    前記ポンプの動作を制御するための制御装置を有する、
    ポンプシステム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のポンプシステムであって、
    前記ポンプは前記水槽外に配置され、
    前記水槽は流出口を備え、前記流出口に前記ポンプの吸込口が連結される、
    ポンプシステム。
  6. 請求項5に記載のポンプシステムであって、
    前記水槽は、下水道管よりも低い位置にあるピット内に配置され、
    前記水槽には、ポンプシステムが設置される構造物から排出された排水を前記水槽へ導入するための流入管が接続されている、
    ポンプシステム。
  7. 請求項2を引用する請求項6に記載のポンプシステムであって、
    前記ピットの上層階に前記液体源および/または気体源が配置される、
    ポンプシステム。
  8. 請求項4を引用する請求項6に記載のポンプシステムであって、
    前記制御装置は、前記ピットの上層階に配置される、
    ポンプシステム。
  9. 悪臭防止型排水設備であって、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載のポンプシステムを有する、
    悪臭防止型排水設備。
  10. ポンプシステムに利用されるポンプであって、
    前記ポンプシステムは、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のポンプシステムを有する、
    ポンプ。
  11. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載のポンプシステムを洗浄する方法であって、
    前記洗浄用配管から前記ポンプに向かって液体を通すステップを有する、
    方法。
  12. 請求項11に記載の方法であって、
    前記液体を通すステップの後に、前記ポンプを運転するステップを有する、
    方法。
  13. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載のポンプシステムを洗浄する方法または、請求項11または12に記載の方法であって、
    前記洗浄用配管から前記ポンプに向かって気体を通すステップを有する、
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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