JP2018096098A - 排水設備、悪臭防止型排水設備、ポンプ - Google Patents

排水設備、悪臭防止型排水設備、ポンプ Download PDF

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健太 東海林
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Abstract

【課題】ピット内に配置される予備用のポンプの停止時間が長時間とならないようにする。【解決手段】建物内の汚水を下水道本管へ排水するための排水設備が提供され、かかる排水設備は、ピットと、前記ピット内に配置される水槽と、前記水槽に案内される、前記水槽に汚水を導くための汚水流入管と、前記水槽内の汚水を下水道本管へ排水するための第1ポンプと、前記水槽の外であり且つ前記ピット内に連結される、前記ピットに遊水を導くための遊水流入管と、前記水槽の外であり且つ前記ピット内に配置される、前記ピット内の遊水を前記ピット外へ搬送するための第2ポンプと、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、排水設備および悪臭防止型排水設備に関する。また、本発明は排水設備および悪臭防止型排水設備に利用されるポンプに関する。
昨今の都心への人口収集にて、都心におけるビルやマンション等の建築物は、高層化とともに地下空間の活用がなされている。建物の地下階床にて排出される汚水用の排水設備では、地下ピット内で汚水が長時間滞留し悪臭が発生するのを防止するために、大きな排水槽(ピット)内に小型の筒形水槽(バレル)等の小型の水槽を配置した悪臭防止型排水設備が提案されている(たとえば特許文献1)。
また、一方で、汚水が公共下水道に、所定の汚水量を超えないように排水するする建物側汚水平準化装置が提案されている(たとえば、特許文献2)。
特開2002−70142号公報 特開2005−23725号公報
上述した文献1における悪臭防止型排水設備において、大きな排水槽(ピット)内に小型の水槽を配置し小型の水槽に汚水を貯留し排出するため、大きな排水槽(ピット)は、通常は水槽として活用されておらずデッドスペースとなる。
文献1では、大きな排水槽(ピット)内に小型の水槽を配置して、小型の水槽に汚水を貯留するとともに小型の水槽から排水する排水設備においては、昨今の異常気象による短期間の集中豪雨のときには大量の雨水が汚水に混入してしまうことがあり、小型の水槽内のポンプだけでは排水が間に合わなくなり、小型の水槽から汚水が溢れることがある。そのため、大きな排水槽内に、予備用のポンプを配置し、小型の水槽から汚水がピット内に溢れたときに、予備用のポンプでピット内に溢れた汚水を排水するようにすることがある。
しかし、このような排水設備においては、予備用のポンプは、小型の水槽から汚水がピット内に溢れた時にしか起動されない。ポンプ停止時間が長時間となると羽根車が錆つきによりロックし起動不良となる虞がある。そのため、緊急事態にて予備のポンプが必ず起動するためにメンテナンスを頻繁に行い、ポンプが正常に起動するかの確認を行う必要がある。そこで、ピット内に配置される予備用のポンプの停止時間が長時間とならないようにするための排水設備が望まれる。
また、昨今は環境意識の高まりにより、雨水を汚水として排出せずに中水として、建物内の植木の水やり等に利用したいとの要望もある。
更に、昨今の異常気象にてゲリラ雷雨が頻発している。ゲリラ雷雨では大量の雨水がマンホールへ流れ込む虞がある。文献2によれば建物から排出された汚水を一時貯留する一時貯留槽に加えてオリフィス桝を設置し、公共下水に一定量以上の汚水が流れ込まないようにしている。ここで、文献1における悪臭防止型排水設備が設置される建物のように地
下階床が建築されるのは、主に都心のマンションやビルである。そのため、敷地が狭小地であったり、建物が密集している場合もあり、ゲリラ雷雨のような自然現象に対処するために文献2のように敷地内にオリフィス桝を追加で設置することは困難である場合も多い。
[形態1]形態1によれば、建物内の汚水を下水道本管へ排水するための排水設備が提供され、かかる排水設備は、ピットと、前記ピット内に配置される水槽と、前記水槽に連結される、前記水槽に汚水を導くための汚水流入管と、前記水槽内の汚水を下水道本管へ排水するための第1ポンプと、前記水槽の外であり且つ前記ピット内に案内される、前記ピットに遊水を導くための遊水流入管と、前記水槽の外であり且つ前記ピット内に配置される、前記ピット内の遊水を前記ピット外へ搬送するための第2ポンプと、を有する。形態1によれば、遊水流入管を利用して、ピット内にたとえば雨水を流入させて、一時的に雨水をピットに貯留させることができる。そのため、ピットを雨水を貯めるための遊水槽として有効活用できるため、雨水を中水として利用できるとともに、第2ポンプを水槽から汚水が溢れたときの予備用のポンプとしてだけ使用する場合よりも、第2ポンプの停止時間を短くすることができる。また、大雨時に、下水道管渠に負荷を与えないように、建物内のピットに雨水を一時的に貯留することができる。
[形態2]形態2によれば、形態1の排水設備において、前記第1ポンプおよび第2ポンプは、汚水水中ポンプである。これにより、水位が異常上昇しポンプが被水してもポンプが運転継続することが可能である。特に排水設備では、水位の異常上昇時にポンプが停止してしまうと、汚水が溢れ二次災害が発生する虞がある。また、遊水内には固形物等が混ざっている虞があり、ポンプが故障することなく運転することが必要である。
[形態3]形態3によれば、形態1または形態2の排水設備において、前記水槽は、前記ピット内に溜まった遊水を前記水槽内に導くための遊水流入口を有する。形態3によれば、ピット内の水位が上昇した場合に、第2ポンプだけでなく第1ポンプもピット内に流入した遊水の排水に利用することができる。
[形態4]形態4によれば、形態1から形態3のいずれか1つの形態による排水設備において、前記遊水流入管には、前記ピットの満水状態を検知するためのフロート弁が設けられており、前記ピットが満水状態の場合は、前記ピットに前記遊水流入管から遊水が流入するのを防止する。形態4によれば、ピット内に流入する水の量を制限することができる。
[形態5]形態5によれば、形態1から形態4のいずれか1つの形態による排水設備において、前記水槽は、前記水槽内に溜まった汚水を前記ピットに導くための汚水越流口を有する。形態5によれば、水槽に流入する汚水の量が多い場合に、ピット内に汚水を排出させることができる。
[形態6]形態6によれば、形態1から形態5のいずれか1つの形態による排水設備において、さらに、前記第2ポンプの吐出口に連結される吐出配管と、前記吐出配管に設けられる三方弁と、前記水槽と前記三方弁の一端とを連結する汚水戻り管と、を有する。形態6によれば、ピット内に貯留された水を水槽に戻すことができ、汚水用の吐出配管から水を排出させることができる。
[形態7]形態7によれば、形態1から形態6のいずれか1つの形態による排水設備において、前記第1ポンプおよび前記第2ポンプの動作を制御するための制御装置を有する。形態7によれば、第1ポンプおよび第2ポンプを所定の条件で動作するように、制御装
置を構成することで第1ポンプおよび第2ポンプの動作を自動で制御することができる。
[形態8]形態8によれば、形態7による排水設備において、前記水槽内の水位を測定するための第1水位センサと、前記ピット内の水位を測定するための第2水位センサと、を有し、前記制御装置は、前記第1水位センサにより測定された前記水槽内の水位が前記第1ポンプの運転水位以上である場合に前記第1ポンプを運転し、前記第2水位センサにより測定された前記ピット内の水位が前記第2ポンプの停止水位以下まで低下した場合に前記第2ポンプを強制的に停止する、ように構成される。形態8によれば、水槽内の水位およびピット内の水位に応じて、それぞれ第1ポンプおよび第2ポンプを自動で制御することができる。
[形態9]形態9によれば、形態1から形態8のいずれか1つの形態による排水設備において、前記ピットは、前記地下階床よりも低く且つ前記建物の地下部分に建設されるピットであり、前記水槽は、前記建物の前記地下階床にて排出された前記汚水を前記下水道本管へ流すための水槽であり、前記水槽は流出口を有し、前記排水設備は、前記第1ポンプの吸込口と前記水槽の前記流出口とが連結される吸込配管を有し、前記第1ポンプは、前記水槽外へ配置される気中連続運転が可能な汚水水中ポンプである。
[形態10]形態10によれば、下水道管よりも低い位置にあるピット内に構成される排水設備が提供され、かかる排水設備は、ピット内に配置される水槽を備え、前記水槽は流出口を有し、前記排水設備はさらに、前記水槽に連結される、前記水槽に汚水を導くための汚水流入管と、前記水槽の前記流出口に連結される吸込配管と、前記吸込配管に連結される、前記水槽内の水を排水するための第1ポンプと、前記水槽の外であり且つピット内に案内される、ピットに遊水を導くための遊水流入管と、前記水槽の外であり且つピット内に配置される、ピット内の遊水を排水するための第2ポンプと、を有する。形態10によれば、たとえば、既存のビルの地下に設けられたピットを有する従来の排水設備を改良して、形態1から形態9のような効果を持つ排水設備とすることができる。
[形態11]形態11によれば、建物の地下部分に建設され且つ地下階床よりも低い位置にあるピットと、前記ピット内に、前記建物の前記地下階床にて排出された汚水を下水道本管へ流すための水槽と、を備えた悪臭防止型排水設備に使われるための排水装置が提供され、かかる排水装置は、前記水槽内に前記汚水を導くための汚水流入管により前記水槽内に流入された前記汚水を排水するための第1ポンプと、前記水槽の外であり且つ前記ピット内に遊水を導くための遊水流入管により前記ピット内に流入された遊水を搬送するための第2ポンプと、を有し、前記第1ポンプは、前記水槽内における汚水の水位が上昇することにより下水道本管へ汚水の排水を行うために起動し、前記第2ポンプは、前記遊水がピット外にて使用された信号を受けたことにより遊水を前記ピット外に搬送するために起動する。形態11によれば、建物の地下部分に設けられたピットを有する従来の悪臭防止型排水設備を改良し遊水を中水として有効活用するためのポンプ動作を特徴とした排水装置を提供する。これにより、通常時には遊水を中水として有効活用できるとともに大雨等で遊水が増加した場合には、建物内にて一時的に遊水を貯留することができる。このようなポンプ動作を特徴とする排水装置を用いることにより、特に建物が密集する都心部においては、遊水槽を設けることなく建物の既設の地下ピットを遊水槽として有効活用することできるため、土地の有効利用につながる。
[形態12]形態12によれば、形態11に記載の排水装置であって、前記第1ポンプおよび第2ポンプは汚水水中ポンプである。
一実施形態による排水設備の全体構成を概略的に示す図である。 一実施形態による排水設備の全体構成を概略的に示す図である。 一実施形態による排水設備の全体構成を概略的に示す図である。 一実施形態による排水設備の全体構成を概略的に示す図である。 建築物の地下部分に形成された排水設備を概略的に示す図である。 一実施形態による、汚水槽内の汚水を排水するためのポンプの起動/停止のタイミングを説明するフローチャートである。 一実施形態による、ピット内の水を排水するためのポンプの起動/停止のタイミングを説明するフローチャートである。
図5は、参考例として、従来の建築物500の地下部分に形成された排水設備を概略的に示す図である。図5に示すように、建築物500の地階部分Bは、公共下水道管80よりも下に位置している場合がある。従来、こうした地階部分Bで生じた汚水及び雑排水等(以下、汚水等という)や建築物500内で発生した汚水等は、流入管81を介して更に下に設置された大きな排水槽(ピット)85に一時貯留される。その後、汚水等は、排水槽85内に設置された排水用のポンプ90によって汚水ます91に汲み上げられ、汚水ます93を介して公共下水道管80に排水される。なお、建築物500の1階以上の部分で生じる汚水等は、直接に自然流下で汚水ます91に排水してもよい。図5に示す排水槽85においては、排水槽85の底盤87にポンプ90に向けて下降する勾配が設けられ、ポンプ90を設置する部分の底盤87に凹部89を設けられている。このような、大きな排水槽(ピット)を用いた排水設備では、排水槽(ピット)内に汚水が長時間滞留して悪臭が発生することがある。そのため、上述のように、大きな排水槽(ピット)内に小型の筒形水槽(バレル)等の小型の水槽を配置した悪臭防止型排水設備が提案されている。
以下に、本発明に係る排水設備の実施形態を添付図面とともに説明する。添付図面において、同一または類似の要素には同一または類似の参照符号が付され、各実施形態の説明において同一または類似の要素に関する重複する説明は省略することがある。また、各実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。
図1は、一実施形態による排水設備10の全体構成を概略的に示す図である。図1は、排水設備10がビルのような建築物500の地階部分Bの排水設備に利用される形態を示している。また、図1に示される排水設備10は、汚水を水槽内に長時間貯留することなく即時排水可能な悪臭防止型排水設備として利用することができる。
図1に示されるように、排水設備10は、建築物500の地階部分Bの下側に設置された排水槽であるピットPiを有する。ピットPiには、開口部(例えば、マンホール)102が形成されており、開口部102には蓋(図示せず、例としてマンホールの蓋)が取り付けられる。ピットPiは、全体として略直方体状(箱型)であり、底面10a、側面10b、および上面10cにより画定される内部空間を有している。
図1に示されるように、排水設備10は、ピットPi内に設けられた汚水槽12を備える。図1に示される実施形態において、汚水槽12は全体として略直方体状(箱型)であり、底面12a、側面12b、および上面12cにより画定される内部空間を有している。一実施形態として、汚水槽12は、たとえば小型の筒形水槽(バレル)とすることができ、または、開口部102からピットPi内に搬入可能な小型の複数のパネル部材を結合して形成される小型の水槽とすることができる。この汚水槽12には、上面12cに開口部13−1が形成されており、開口部13−1は蓋14−1で覆われている。汚水槽12には、蓋14−1を貫通して汚水流入管15が内部に挿入されている。汚水流入管15は、地階部分Bから配管され、地階部分Bにおいて発生した汚水等を汚水槽12内に流入させる。なお、開口部13−1および蓋14−1は、汚水槽12の上面12cでなく、側面
12bに設けるようにし、汚水流入管15を汚水槽12の側面12bから挿入するようにしてもよい。
汚水槽12は、たとえば小型の筒形水槽(バレル)または、開口部102からピットPi内に搬入可能な小型の複数のパネル部材を結合して形成される小型の水槽とすることにより、汚水槽として排水槽を用いていた既設の排水設備に、後から汚水槽(バレルもしくは小型の水槽)を設置し、悪臭防止型排水設備として使用することができる。ここで、悪臭防止型排水設備では、汚水を即時排水するために汚水槽(バレルもしくは小型の水槽)を設置するのであって、汚水槽の設置面積は、排水槽の底面10aの面積の半分以下であると即時排水においてより効果的となる。よって、本実施形態においても排水槽に比較して汚水槽は、貯留できる水の量が少なくなるとよい。また、ピットPiは汚水等が外部に漏れて土壌を汚染しないように防水処理が施される。
一実施形態において、図1に示されるように、汚水槽12の上面12cには、開口部13−2が形成されており、開口部13−2は蓋14−2で覆われている。汚水槽12には、蓋14−2を貫通して、後述する汚水戻り管132が内部に挿入されている。なお、開口部13−2および蓋14−2は、汚水槽12の上面12cでなく、側面12bに設けるようにし、汚水戻り管132を汚水槽12の側面12bから挿入するようにしてもよい。蓋14−1並びに蓋14−2を設けることにより、汚水がピット内に飛び散ることを防止できる。
一実施形態において、図1に示されるように、汚水槽12の側面12bには、ピットPi内に溜まった水を汚水槽12内に導くための遊水流入口25が設けられている。遊水流入口25には、逆流防止弁が設けられ、遊水流入口25を通じて汚水槽12からピットPiへ汚水が漏れないようにされる。遊水流入口25は、後述する遊水流入管104の開口部104aよりも低い位置に設けられる。
一実施形態において、図1に示されるように、汚水槽12の上面12cには、汚水槽12に溜まった汚水をピットPiに導くための汚水越流口27が設けられている。汚水越流口27は、遊水流入口25よりも高い位置であれば、汚水槽12の側面12bに設けてもよい。また、汚水越流口27は、水槽12内で跳ねた汚水が水槽12の外へ出ないように、図1のように 水槽の側面12bの延長部分と水槽の上面12cの一部分が重なり合う機構を有してもよい。また、汚水越流口27は、水槽12内の水位がある一定以上になると開くような弁としてもよい。
図1に示されるように、汚水槽12の底面12a付近の側面12bには、貯留した汚水等を流出させる流出口16が設けられる。流出口16にはポンプ20の吸込配管である固定配管23が接続されている。図1に示されるように、固定配管23はポンプ20に接続されている。
図1に示される実施形態において、汚水槽12の底面12aには凹部が設けられ、この凹部の側面12bの底面近傍に流出口16が設けられている。そのため、汚水槽12内の汚水等が凹部に案内され、ポンプ20の排水運転が終了したときに汚水等の残留量を少なくして汚水槽12内の汚水の腐敗および悪臭の発生を抑制することができる。また、本実施形態では、汚水槽12の底面12aは、流出口16から遠いほど高さが大きく、流出口16に近いほど高さが小さくなる傾斜が設けられている。これにより、汚水槽12の汚水等をさらに効果的に流出口16へ案内することができ、ポンプ20の空運転を防止するとともに、汚水槽12内に残留した汚水の腐敗および悪臭の発生をより抑制できる。
ポンプ20の吐出口には吐出配管22が連結されており、汚水槽12内の汚水は吐出配
管22を通って、たとえば公共下水道管80(図5参照)へ排出される。吐出配管22には、逆流防止弁17が設けられている。逆流防止弁17は、吐出配管22からポンプ20側に水が戻ることを防止する。
また、排水設備10が工場等の排水設備の場合は、汚水槽12内の汚水の排出先は、工場内の汚水処理設備となる場合もあるが、最終的には公共下水道管80(図5参照)へと排水されることが多い。
図1に示されるように、一実施形態における排水設備10において、汚水槽12内に水位センサ24を配置することができる。水位センサ24は、たとえばフロート式の水位センサとすることができ、また、水圧を測定する方式の水位センサとすることもできる。
一実施形態による排水設備10は、制御装置300を有する。水位センサ24およびポンプ20は、制御装置300に電気的に接続される。一実施形態として、制御装置300は、汚水槽12内の水位に応じてポンプ20を駆動するように構成される。制御装置300は、図1に示されるように、ピットPiの上層階に配置することができる。制御装置300は、たとえば一般的なコンピュータから構成することができる。
制御装置300をピットPiの上層階に配置することにより、ピットPiに降りることなくポンプ20の運転停止などの操作や故障の確認を行うことができる。また、例えば、ゲリラ雷雨などでピットPi内の水位が上昇しても制御装置300が被水するのを防止することが出来る。更には、制御装置300をピットPiの上層階に設けることにより、後述するフロート弁106によるピット内の満水水位を可能な限りピット上端まで上げることも可能となるので、ピットPi内に貯留する最大の水量を多くすることができる。
図1に示される排水設備10は、ピットPiに水を導くための遊水流入管104を備える。遊水流入管104は、ピットPi内で開口する開口部104aを備える。開口部104aには、フロート弁106が設けられてもよい。遊水流入管104の反対側の端部は、ピットPi内に水を導くことができるように構成されている(図示せず)。ここで、ピットPi内に導かれる「水」は、たとえば雨水とすることができ、ピットPiは雨水を一時的に貯留することができる。そのため、排水設備10のピットPiを遊水槽として利用することができる。上述のように、遊水流入管104の開口部104aにフロート弁106が設けられた場合、ピットPiが一定の水位になるとフロート弁106が閉じられ、雨水のピットPi内への流入が遮断される。遊水流入管104の開口部104aの位置およびフロート弁106は、ピットPi内に雨水を貯留することができる最大の量を決めるように位置決めされる。
フロート弁106により、ピットPi内の満水を検知し、ピットPi内への雨水の流入を止めることで、ピットPi外へ雨水が溢れてしまうことを防止することができる。
一実施形態において、図1に示される排水設備10は、ピットPi内に貯留された水を排水するためのポンプ120を備える。ポンプ120の吐出口には吐出配管122が連結されており、ピットPi内に貯留された水は吐出配管122を通って排水されるように構成される。吐出配管122には逆流防止弁117が設けられている。逆流防止弁117は、吐出配管122からポンプ120側に水が戻ることを防止する。なお、図1の実施形態においては、ピットPi内にポンプ120は1台配置されているが、他の実施形態として、ポンプ120を複数台配置してもよい。その場合、各ポンプ120の吐出口は、吐出配管122に連結される。複数台のポンプ120を配置する場合、その中の少なくとも1台をエンジン発電機でも駆動できるように小型のポンプとしてもよい。小型のポンプを採用することで、たとえば停電時において、発電機でポンプ120を駆動して、排水すること
が可能になる。
一実施形態において、図1に示されるように、吐出配管122には三方弁130が設けられる。図1に示されるように、排水設備10は、三方弁130の一端と連結する汚水戻り管132を備え、汚水戻り管132を通ったポンプ120の搬送液は、汚水槽12に流入する。三方弁130の他方は、たとえば雨水排出管134に連結され、ピットPi内に一時的に貯留された水をピットPi外へ排出できるようにする。一実施形態として、三方弁130は、制御装置300により切り替え可能な電磁弁や電動弁にて構成してもよい。
ここで、ピットPi内に貯留される水を雨水とすると、ポンプ120にて排出した雨水を公共下水道管に流して排水せずに、雨水排出管134を例えば庭木の水やり等に用いられる中水専用の水栓(蛇口)に接続する。そうすることで、雨水を有効活用でき、排水を少なくするとともに公共下水道管の負担を減らすことが出来る。ピットPi内に貯留される水を中水としても同様の効果が得られる。
また、大雨時に汚水槽12の水位が低く貯留量に余裕があれば、制御装置300は、汚水戻り管132を通してピットPi内の水をポンプ120にて汚水槽12へと流入するように三方弁130を切り替えても良い。そうすることで、大雨時にはより多くの雨水を一時的に貯水することができる。
一実施形態において、図1に示されるように、排水設備10は、ピット内の水位を測定するための水位センサ124を備える。水位センサ124は、たとえばフロート式の水位センサとすることができ、また、水圧を測定する方式の水位センサとすることもできる。
水位センサ124およびポンプ120は、制御装置300に電気的に接続される。一実施形態として、制御装置300は、ピットPi内の水位に応じてポンプ120を駆動するように構成される。
図1に示される排水設備10は、様々な形態で利用することができる。例えば、汚水槽12を建築物500の地階部分Bで生じた汚水および雑排水を一時貯留するために利用し、一方で、ピットPiを雨水を一時貯留するために利用することができる。つまり、ポンプ120を、汚水槽12から汚水が溢れたときに利用する予備用のポンプとしてだけでなく、一時的に雨水を貯留し、雨水を排水するためのポンプとしても利用することができる。そのため、ポンプ120を汚水槽12から汚水が漏れたときの予備用のポンプとするよりも、ポンプ120の停止時間を短くすることができる。
一般的に、ポンプは停止時間が長くなると、ポンプの内部に残った液によって羽根車等の回転部とケーシング等の固定部が錆付き、起動不良となる虞がある。そのため、ポンプ120の停止時間を短くすることで、ポンプ120の起動不良を防ぐことができる。
一例として、図1に示される排水設備10の動作を説明する。図6は、一実施形態による、汚水槽12内の汚水を排水するためのポンプ20の起動/停止のタイミングを説明するフローチャートである。図7は、一実施形態による、ピットPi内の水を排水するためのポンプ120の起動/停止のタイミングを説明するフローチャートである。建築物500の地階部分Bで生じた汚水および雑排水は、汚水流入管15を通じて汚水槽12に貯留される。水位センサ24において、汚水槽12内の水位が所定値(起動水位)以上になるとポンプ20が駆動されて、汚水槽12内の汚水が吐出配管22から下水道管に排出される。そして、汚水槽12内の水位が所定値(停止水位)以下になるとポンプ20を停止する。また、遊水流入管104からは、遊水(たとえば雨水)をピットPi内に流入する。そして、庭木の水やり等にて中水を用いるために上述した中水用の水栓を開くと、制御装置3
00は、雨水排出管134に設置された吐出し側圧力センサー(不図示)にて圧力低下を検知することによりポンプ120を起動し、ピットPi内の雨水を吐出配管122および雨水排出管134から排出する。もしくは、オペレータが制御装置300を操作することによって、ピットPi内の雨水を吐出配管122および雨水排出管134から排出してもよい。また、制御装置300は、上述した中水の使用を終了したと判断するか、もしくはオペレータによるポンプ120の停止指令によりポンプ120を停止する。更には、制御装置300は、水位センサ124において、ピットPi内の水位が所定値以下になるとポンプ120は強制的に停止し、ドライ運転を防止する。ピットPiを雨水のための遊水槽として利用する場合、三方弁130は、吐出配管122と雨水排出管134とが連通するようにされている。そのため、ピットPi内の雨水は吐出配管122から雨水排出管134を通って排出される。
ここで、図6のフローチャートにて、ポンプ20の起動から停止までの動作を、具体的に説明する。水位センサ24において、汚水槽12内の水位が所定値(起動水位)以上になり、且つ起動可能なポンプ20がある(S610がYes)と、ポンプ20を起動(S611)する。ポンプ20の運転により汚水槽12内の汚水が吐出配管22から下水道管に排出され、汚水槽12内の水位が低下する。そして、汚水槽12内の水位が所定値(停止水位)以下になる(S620がYes)とポンプ20を停止(S621)する。なお、電源起動もしくは自動運転にて開始(S600)し、一連の動作が終了(S630)後はS600へ戻りS610の判断からの動作を繰り返す。
次に、図7のフローチャートにて、ポンプ120の起動から停止までの動作を、具体的に説明する。まず、制御装置300は、水位センサ124において、ピットPi内の水位が所定値以下になる(S710がYes)と、ポンプ120は強制的に停止(S711)させ、ドライ運転を防止する。ピットPi内の水位が停止水位より高い状態(S710がNo)にて、中水の使用ありと判断(S720がYes)すると、起動可能なポンプ120があれば(S730がYes)、起動可能なポンプ120を起動(S731)する。ポンプ120の運転により、ピットPi内の遊水を吐出配管122および雨水排出管134から排出する。ここで、S720の『中水使用あり』か否かの判断の一例として、上述した吐出側圧力センサによる検知や、オペレータによる制御装置300の操作によるポンプ120の起動指令等が考えられ、これらの判断を併用してもよい。ポンプ120の運転中に、制御装置300は、中水の使用を終了したと判断する(S720がNo)と、ポンプ120を停止(S711)する。なお、図6のフローチャートと同様に、電源起動もしくは自動運転にて開始(S700)し、一連の動作が終了(S750)後はS700へ戻り、S710の判断からの動作を繰り返す。
ゲリラ雷雨等により、短時間に大量の雨が降ると、ポンプ120による雨水の排出速度よりも遊水流入管104からの雨水の流入速度が速くなる。この場合、ピットPi内の水位が上昇する。ピット内の雨水の水位が汚水槽12の遊水流入口25よりも高くなると、雨水がピットPiから汚水槽12へ流入する。そうすると、汚水槽12内の水位も上昇するので、汚水槽12内の水位がポンプ20の起動水位を超え、ポンプ20が起動される。そのため、ポンプ20にて、ピットPiから水があふれないように排水することができる。さらに、雨水がピットPi内に流れてピットPi内の水位が上昇する場合は、フロート弁106により遊水流入管104が閉鎖されることになり、それ以上の雨水のピットPi内への流入は防止される。
一方、たとえば、雨水が汚水管へ流入してしまう等何らかの不具合にて、汚水流入管15から汚水槽12へ流入する汚水が大量となった場合を考える。ポンプ20で排出されるよりも早い速度で汚水流入管15から汚水が汚水槽12に流入すると、汚水槽12の水位が上昇する。汚水槽12内の水位が上昇すると、汚水越流口27から汚水がピットPi内
に排出される。ピットPiは、汚水槽12よりも容積が大きいので、汚水槽12から溢れた汚水はピットPi内に一時的に貯留される。ここで、汚水が汚水槽12の汚水越流口27からピットPiに流れたことを検知するセンサを汚水越流口27に設けて、当該センサにより汚水槽12から汚水がピットPiに溢れたことを制御装置300に伝達するようにしてもよい。あるいは、水位センサ24により測定される汚水槽12内の水位が所定値(例えば、汚水槽12の満水水位)を超えたときに汚水がピットPiに流れたと判断するようにしてもよい。制御装置300は、汚水が汚水槽からピットPiへ溢れたと判断すると、三方弁130を操作して、吐出配管122と汚水戻り管132を連通させる。これは、汚水が雨水排出管134に流れることを防止するためである。また、汚水がピットPi内に溢れたと判断し且つひとたび三方弁130により吐出配管122と汚水戻り管132とを連通した後には、制御装置300は吐出配管122と雨水排出管134とを連通しない。具体的には、吐出配管122と雨水排出管134とを連通するように三方弁130を切り替えるのは、手動の操作でのみ行えるように構成する。これは、汚水槽12から汚水がピットPi内に溢れると、ピットPi内が汚水により汚染されるので、ピットPiの清掃、並びにポンプ120、および吐出配管122の洗浄を行うか、もしくは新品に交換しなければ、再びピットPiを遊水槽として利用することはできない。よって、吐出配管122を汚水排水用として使用した虞がある場合には、制御装置300により自動的に吐出配管122と雨水排出管134とを連通しないようにするためである。また、ピットPi内へ汚水が溢れたと判断した場合は、遊水流入管104を閉鎖してもよい。
図1に示される実施形態において、ポンプ120は、ピットPi内に貯留された雨水を排出するため、および汚水槽12から溢れた汚水を排出するために利用することができる。他の実施形態として、ポンプ120は、ピットPi内に貯留された雨水を排出するためだけに利用するようにしてもよい。その場合、図1に示される排水設備10の、汚水越流口27、三方弁130、汚水戻り管132は不要になる。また、ピットPi内に貯留された雨水を汚水槽12へ流入させない構成にしてもよい。その場合、図1の排水設備10の遊水流入口25が不要になる。
なお、図1に示される実施形態におけるポンプ20、ポンプ120の一例としては、搬送液に含まれる固形物の大きさ20mm以下の汚水・雑排水を取り扱う片吸込単段遠心形ポンプである。また、ポンプ20並びにポンプ120は、水没した状態で運転可能な水中ポンプであり、且つ気中連続運転が可能であるように、モータ部を冷却する冷却機構(図示せず)を備えている。本実施形態による気中連続運転が可能なポンプ20とは、一例として、モータ部が水面より露出した状態にて少なくとも30分以上は支障なく連続で運転することが可能であり、且つ気中連続運転が停止した後にモータ冷却期間を設けることなく再運転することが可能な水中ポンプである。
また、本実施形態におけるポンプ20並びにポンプ120は、其々1台の構成となっているが、ポンプが故障したときでも排水が可能なようにポンプを複数台設けてもよい。
図2は、一実施形態による排水設備10の全体構成を概略的に示す図である。図2は、排水設備10がビルのような建築物500の地階部分Bの排水設備に利用される形態を示している。また、図2に示される排水設備10は、悪臭防止型排水設備として利用することができる。以下では、図2の実施形態について、主に図1の実施形態との違いを説明する。その他の部分は図1の実施形態と同様とすることができる。
図2に示されるように、排水設備10は、建築物500の地階部分Bの下側に設置された排水槽であるピットPiを有する。ピットPiには、開口部(マンホール)102が形成されており、開口部102には蓋(図示せず)が取り付けられる。ピットPiは、全体として略直方体状(箱型)であり、底面10a、側面10b、および上面10cにより画
定される内部空間を有している。
図2に示されるように、排水設備10は、ピットPi内に設けられた汚水槽12−1〜12−nを備える。図2に示される実施形態において、汚水槽12−1〜12−nは、複数の小型の筒形水槽(バレル)である。バレル型の汚水槽12−1〜12−nは、開口部102からピットPi内に搬入可能なサイズとすることができる。汚水槽12−1〜12−nの数は、建築物500の規模および地階部分Bの水の使用量に応じて、汚水の流入量に見合った水を貯留することができ、且つ、予備の容量を備えるように決定される。バレル型の汚水槽12−1は1つでもよい。バレル型の汚水槽を複数使用する場合、バレル型の汚水槽12−1〜12−nは連結管30により相互に接続して、バレル型の汚水槽12−1〜12−nが流体連通するようにする。
図2に示されるように、最も下流側の汚水槽12−1の内部には、ポンプ20が配置される。図2の実施形態において、汚水槽12−1の上端は開口している。一実施形態として、汚水槽12−1の上端を蓋で覆ってもよい。一実施形態において、図2に示されるように、汚水槽12−1の上端の開口から汚水戻り管132が内部に挿入されている。
図2に示されるように、最も上流側の汚水槽12−nの上端は閉鎖されている。この汚水槽12−nは、上面に開口部13−1が形成されており、開口部13−1は蓋14−1で覆われている。汚水槽12には、蓋14−1を貫通して汚水流入管15が内部に挿入されている。汚水流入管15は、地階部分Bから配管され、地階部分Bにおいて発生した汚水等を汚水槽12−n内に流入させる。なお、開口部13−1および蓋14−1は、汚水槽12の上面でなく、側面に設けるようにし、汚水流入管15を汚水槽12−nの側面から挿入するようにしてもよい。
一実施形態において、図2に示されるように、最も下流側の汚水槽12−1の側面には、ピットPi内に溜まった水を汚水槽12内に導くための遊水流入口25が設けられている。遊水流入口25には、逆流防止弁が設けられ、遊水流入口25を通じて汚水槽12−1からピットPiへ汚水が漏れないようにされる。遊水流入口25は、遊水流入管104の開口部104aよりも低い位置に設けられる。
図2に示される実施形態において、上述したように最も下流側の汚水槽12−1の上端は開口している。そのため、短時間に非常に大量の汚水が汚水槽12−1に流れ込んだ場合は、汚水槽12−1の上端から汚水をピットPiに排出させることができる。換言すれば、汚水槽12−1の上端の開口は、図1の実施形態における汚水越流口27として機能する。
図2に示されるように、最も下流側の汚水槽12−1にはポンプ20が配置される。ポンプ20は、汚水槽12−1に溜まった汚水を排出させることができる。ポンプ20の吐出口は、汚水槽12−1の外部に設置された吐出配管22に接続されている。汚水槽12−1からポンプ20により吐き出された汚水は吐出配管22を通って、たとえば公共下水道管80(図5参照)へ排出される。吐出配管22には、逆流防止弁17が設けられている。逆流防止弁17は、吐出配管22からポンプ20側に水が戻ることを防止する。
図2には省略されているが、一実施形態における排水設備10において、最も下流側のバレル型の汚水槽12−1内に水位センサ24(図1参照)を配置することができる。水位センサ24は、たとえばフロート式の水位センサとすることができ、また、水圧を測定する方式の水位センサとすることもできる。
図2による実施形態による排水設備においても、図1の実施形態と同様に、制御装置3
00を有する。水位センサ24およびポンプ20は、制御装置300に電気的に接続される。一実施形態として、制御装置300は、汚水槽12−1内の水位に応じてポンプ20を駆動するように構成される。制御装置300は、図2に示されるように、ピットPiの上層階に配置することができる。制御装置300は、たとえば一般的なコンピュータから構成することができる。
図2に示される排水設備10は、ピットPiに水を導くための遊水流入管104を備える。遊水流入管104は、ピットPi内で開口する開口部104aを備える。開口部104aには、フロート弁106が設けられている。遊水流入管104の反対側の端部は、ピットPi内に水を導くことができるように構成されている(図示せず)。ここで、ピットPi内に導かれる「水」は、たとえば雨水とすることができ、ピットPiは雨水を一時的に貯留することができる。そのため、排水設備10のピットPiを遊水槽として利用することができる。上述のように、遊水流入管104の開口部104aには、フロート弁106が設けられているので、ピットPiが一定の水位になるとフロート弁106が閉じられ、雨水のピットPi内への流入が遮断される。遊水流入管104の開口部104aの位置およびフロート弁106は、ピットPi内に雨水を貯留することができる最大の量を決めるように位置決めされる。
一実施形態において、図2に示される排水設備10は、ピットPi内に貯留された水を排水するためのポンプ120を備える。ポンプ120の吐出口には吐出配管122が連結されており、ピットPi内に貯留された水は吐出配管122を通って排水されるように構成される。吐出配管122には逆流防止弁117が設けられている。逆流防止弁117は、吐出配管122からポンプ120側に水が戻ることを防止する。なお、図2の実施形態においては、ピットPi内にポンプ120は1台配置されているが、他の実施形態として、ポンプ120を複数台配置してもよい。その場合、各ポンプ120の吐出口は、吐出配管122に連結される。複数台のポンプ120を配置する場合、その中の少なくとも1台をエンジン発電機でも駆動できるように小型のポンプとしてもよい。小型のポンプを採用することで、たとえば停電時において、発電機でポンプ120を駆動して、排水することが可能になる。
一実施形態において、図2に示されるように、吐出配管122には三方弁130が設けられる。図2に示されるように、排水設備10は、三方弁130の一端と、汚水槽12とを連結する汚水戻り管132を備える。三方弁130の他方は、たとえば雨水排出管134に連結され、ピットPi内に一時的に貯留された水を排出できるようにする。一実施形態として、三方弁130は、制御装置300により切り替え可能な電磁弁や電動弁から構成してもよい。
一実施形態において、図2に示されるように、排水設備10は、ピット内の水位を測定するための水位センサ124を備える。水位センサ124は、たとえばフロート式の水位センサとすることができ、また、水圧を測定する方式の水位センサとすることもできる。水位センサ124およびポンプ120は、制御装置300に電気的に接続される。
図2に示される排水設備10は、図1に示される排水設備と同様に様々な形態で利用することができる。また、排水設備10内にポンプ20を複数台設ける場合は、下流側の汚水槽にポンプ20を設置する。それにより、排水設備10内に滞留する汚水を少なくすることができる。また、ポンプ20が設置された全てのバレル型の汚水槽に水位センサ24を設置してもよい。そうすれば、複数あるポンプ20において、各ポンプ毎に起動停止の水位を設定できる。
図3は、一実施形態による排水設備10の全体構成を概略的に示す図である。図3は、
排水設備10がビルのような建築物500の地階部分Bの排水設備に利用される形態を示している。また、図3に示される排水設備10は、悪臭防止型排水設備として利用することができる。以下では、図3の実施形態について、主に図1の実施形態との違いを説明する。その他の部分は図1の実施形態と同様とすることができる。
図3に示される排水設備10は、図1に示される排水設備10と異なり、汚水槽12の内部にポンプ20が配置されている。図3においては、汚水槽12内のポンプ20は1台であるが、複数台のポンプ20を使用してもよい。複数台のポンプ20を使用する場合、複数台のポンプ20をそれぞれ吐出配管22に連結させる。
図3に示されるように、排水設備10は、建築物500の地階部分Bの下側に設置された排水槽であるピットPiを有する。ピットPiには、開口部(たとえば、マンホール)102が形成されており、開口部102には蓋(図示せず)が取り付けられる。ピットPiは、全体として略直方体状(箱型)であり、底面10a、側面10b、および上面10cにより画定される内部空間を有している。
図3に示されるように、排水設備10は、ピットPi内に設けられた汚水槽12を備える。図3に示される実施形態において、汚水槽12は全体として略直方体状(箱型)であり、底面12a、側面12b、および上面12cにより画定される内部空間を有している。一実施形態として、汚水槽12は、開口部102からピットPi内に搬入可能な小型の複数のパネル部材を結合して形成される小型の水槽とすることができる。汚水槽12は、建築物500の規模および地階部分Bの水の使用量に応じて、汚水の流入量に見合った水を貯留することができ、且つ、予備の容量を備えるように形成される。この汚水槽12には、上面12cに開口部13−1が形成されており、開口部13−1は蓋14−1で覆われている。汚水槽12には、蓋14−1を貫通して汚水流入管15が内部に挿入されている。汚水流入管15は、地階部分Bから配管され、地階部分Bにおいて発生した汚水等を汚水槽12内に流入させる。なお、開口部13−1および蓋14−1は、汚水槽12の上面12cでなく、側面12bに設けるようにし、汚水流入管15を汚水槽12の側面12bから挿入するようにしてもよい。
一実施形態において、図3に示されるように、汚水槽12の上面12cには、開口部13−2が形成されとり、開口部13−2は蓋14−2で覆われている。汚水槽12には、蓋14−2を貫通して、後述する汚水戻り管132が内部に挿入されている。なお、開口部13−2および蓋14−2は、汚水槽12の上面12cでなく、側面12bに設けるようにし、汚水戻り管132を汚水槽12の側面12bから挿入するようにしてもよい。
一実施形態において、図3に示されるように、汚水槽12の側面12bには、ピットPi内に溜まった水を汚水槽12内に導くための遊水流入口25が設けられている。遊水流入口25には、逆流防止弁が設けられ、遊水流入口25を通じて汚水槽12からピットPiへ汚水が漏れないようにされる。遊水流入口25は、遊水流入管104の開口部104aよりも低い位置に設けられる。
一実施形態において、図3に示されるように、汚水槽12の上面12cには、汚水槽12に溜まった汚水をピットPiに導くための汚水越流口27が設けられている。汚水越流口27は、遊水流入口25よりも高い位置であれば、汚水槽12の側面12bに設けてもよい。
汚水槽12の底面12aには、ポンプ20の吸込口が挿入される円筒状の凹部である釜場18が形成されている。ここで、ポンプ20には、釜場18の深い位置まで吸込口が至るようにノズルが取り付けられてもよい。このように、汚水槽12の底面に釜場18が形
成されていることにより、汚水槽12内の汚水等が釜場18に案内され、ポンプ20の排水運転が終了したときに汚水等の残留量を少なくして汚水槽12内の腐敗を抑制できる。なお、複数台のポンプ20を使用する場合、釜場18は、複数のポンプ20に対してそれぞれに設けられてもいし、複数のポンプ20に共通する釜場18が設けられてもよいし、特定のポンプ18だけに対して釜場18が設けられてもよい。また、本実施形態では、汚水槽12の底面12aは、図1の実施形態による汚水槽12と同様に、ポンプ20から遠いほど高さが大きく、ポンプ20に近いほど高さが小さくなる傾向に傾斜が設けられてもよい。これにより、汚水槽12内の汚水等を更に効果的に釜場18(ポンプ20)に案内することができ、悪臭の発生を防止できる。
図3に示されるように、ポンプ20の吐出口には吐出配管22が連結されており、汚水槽12内の汚水は吐出配管22を通って、たとえば公共下水道管80(図5参照)へ排出される。吐出配管22には、逆流防止弁17が設けられている。逆流防止弁17は、吐出配管22からポンプ20側に水が戻ることを防止する。
図3に示されるように、一実施形態における排水設備10において、汚水槽12内に水位センサ24を配置することができる。水位センサ24は、たとえばフロート式の水位センサとすることができ、また、水圧を測定する方式の水位センサとすることもできる。
一実施形態による排水設備10は、制御装置300を有する。水位センサ24およびポンプ20は、制御装置300に電気的に接続される。一実施形態として、制御装置300は、汚水槽12内の水位に応じてポンプ20を駆動するように構成される。制御装置300は、図3に示されるように、ピットPiの上層階に配置することができる。制御装置300は、たとえば一般的なコンピュータから構成することができる。
図3に示される排水設備10は、ピットPiに水を導くための遊水流入管104を備える。遊水流入管104は、ピットPi内で開口する開口部104aを備える。開口部104aには、フロート弁106が設けられている。遊水流入管104の反対側の端部は、ピットPi内に水を導くことができるように構成されている(図示せず)。ここで、ピットPi内に導かれる「水」は、たとえば雨水とすることができ、ピットPiは雨水を一時的に貯留することができる。そのため、排水設備10のピットPiを遊水槽として利用することができる。上述のように、遊水流入管104の開口部104aには、フロート弁106が設けられているので、ピットPiが一定の水位になるとフロート弁106が閉じられ、雨水のピットPi内への流入が遮断される。遊水流入管104の開口部104aの位置およびフロート弁106は、ピットPi内に雨水を貯留することができる最大の量を決めるように位置決めされる。
一実施形態において、図3に示される排水設備10は、ピットPi内に貯留された水を排水するためのポンプ120を備える。ポンプ120の吐出口には吐出配管122が連結されており、ピットPi内に貯留された水は吐出配管122を通って排水されるように構成される。吐出配管122には逆流防止弁117が設けられている。逆流防止弁117は、吐出配管122からポンプ120側に水が戻ることを防止する。なお、図3の実施形態においては、ピットPi内にポンプ120は1台配置されているが、他の実施形態として、ポンプ120を複数台配置してもよい。その場合、各ポンプ120の吐出口は、吐出配管122に連結される。複数台のポンプ120を配置する場合、その中の少なくとも1台をエンジン発電機でも駆動できるように小型のポンプとしてもよい。小型のポンプを採用することで、たとえば停電時において、発電機でポンプ120を駆動して、排水することが可能になる。
一実施形態において、図3に示されるように、吐出配管122には三方弁130が設け
られる。図3に示されるように、排水設備10は、三方弁130の一端と、汚水槽12とを連結する汚水戻り管132を備える。三方弁130の他方は、たとえば雨水排出管134に連結され、ピットPi内に一時的に貯留された水を排出できるようにする。一実施形態として、三方弁130は、制御装置300により切り替え可能な電磁弁や電動弁から構成してもよい。
一実施形態において、図3に示されるように、排水設備10は、ピット内の水位を測定するための水位センサ124を備える。水位センサ124は、たとえばフロート式の水位センサとすることができ、また、水圧を測定する方式の水位センサとすることもできる。水位センサ124およびポンプ120は、制御装置300に電気的に接続される。
図3に示される排水設備10は、図1に示される排水設備と同様に様々な形態で利用することができる。
図4は、一実施形態による排水設備10の全体構成を概略的に示す図である。図4は、排水設備10がビルのような建築物500の地階部分Bの排水設備に利用される形態を示している。また、図4に示される排水設備10は、悪臭防止型排水設備として利用することができる。以下では、図4の実施形態について、主に図1の実施形態との違いを説明する。その他の部分は図1の実施形態と同様とすることができる。
図4に示されるように、排水設備10は、建築物500の地階部分Bの下側に設置された排水槽であるピットPiを有する。ピットPiには、開口部(マンホール)102が形成されており、開口部102には蓋(図示せず)が取り付けられる。ピットPiは、全体として略直方体状(箱型)であり、底面10a、側面10b、および上面10cにより画定される内部空間を有している。
図4に示されるように、排水設備10は、ピットPi内に設けられた汚水槽12を備える。図4に示される実施形態において、汚水槽12は、小型の筒形水槽(バレル)である。バレル型の汚水槽12は、開口部102からピットPi内に搬入可能なサイズとすることができる。このバレル型の汚水槽12には、上面12cに開口部13−1が形成されており、開口部13−1は蓋14−1で覆われている。汚水槽12には、蓋14−1を貫通して汚水流入管15が内部に挿入されている。汚水流入管15は、地階部分Bから配管され、地階部分Bにおいて発生した汚水等を汚水槽12内に流入させる。なお、開口部13−1および蓋14−1は、汚水槽12の上面12cでなく、側面12bに設けるようにし、汚水流入管15を汚水槽12の側面12bから挿入するようにしてもよい。
一実施形態において、図4に示されるように、汚水槽12の上面12cには、開口部13−2が形成されとり、開口部13−2は蓋14−2で覆われている。汚水槽12には、蓋14−2を貫通して、後述する汚水戻り管132が内部に挿入されている。なお、開口部13−2および蓋14−2は、汚水槽12の上面12cでなく、側面12bに設けるようにし、汚水戻り管132を汚水槽12の側面12bから挿入するようにしてもよい。
一実施形態において、図4に示されるように、汚水槽12の側面12bには、ピットPi内に溜まった水を汚水槽12内に導くための遊水流入口25が設けられている。遊水流入口25には、逆流防止弁が設けられ、遊水流入口25を通じて汚水槽12からピットPiへ汚水が漏れないようにされる。遊水流入口25は、後述する遊水流入管104の開口部104aよりも低い位置に設けられる。
一実施形態において、図4に示されるように、汚水槽12の側面12bの最上部には、汚水槽12に溜まった汚水をピットPiに導くための汚水越流口27が設けられている。
汚水越流口27は、汚水槽12の上面12cに設けてもよい。
図4に示されるように、汚水槽12の底面12a付近の側面12bには、貯留した汚水等を流出させる流出口16が設けられる。流出口16にはポンプ20の吸込配管である固定配管23が接続されている。図4に示されるように、固定配管23はポンプ20に接続されている。
図4に示される実施形態において、汚水槽12は小型のバレルであるため、ポンプ20の排水運転が終了したときに汚水等の残留量を少なくして汚水槽12内の汚水の腐敗および悪臭の発生を抑制することができる。
ポンプ20の吐出口には吐出配管22が連結されており、汚水槽12内の汚水は吐出配管22を通って、たとえば公共下水道管80(図5参照)へ排出される。吐出配管22には、逆流防止弁17が設けられている。逆流防止弁17は、吐出配管22からポンプ20側に水が戻ることを防止する。
図4に示されるように、一実施形態における排水設備10において、汚水槽12内に水位センサ24を配置することができる。水位センサ24は、たとえばフロート式の水位センサとすることができ、また、水圧を測定する方式の水位センサとすることもできる。
一実施形態による排水設備10は、制御装置300を有する。水位センサ24およびポンプ20は、制御装置300に電気的に接続される。一実施形態として、制御装置300は、汚水槽12内の水位に応じてポンプ20を駆動するように構成される。制御装置300は、図4に示されるように、ピットPiの上層階に配置することができる。制御装置300は、たとえば一般的なコンピュータから構成することができる。
図4に示される排水設備10は、ピットPiに水を導くための遊水流入管104を備える。遊水流入管104は、ピットPi内で開口する開口部104aを備える。開口部104aには、フロート弁106が設けられている。遊水流入管104の反対側の端部は、ピットPi内に水を導くことができるように構成されている(図示せず)。ここで、ピットPi内に導かれる「水」は、たとえば雨水とすることができ、ピットPiは雨水を一時的に貯留することができる。そのため、排水設備10のピットPiを遊水槽として利用することができる。上述のように、遊水流入管104の開口部104aには、フロート弁106が設けられているので、ピットPiが一定の水位になるとフロート弁106が閉じられ、雨水のピットPi内への流入が遮断される。遊水流入管104の開口部104aの位置およびフロート弁106は、ピットPi内に雨水を貯留することができる最大の量を決めるように位置決めされる。
一実施形態において、図4に示される排水設備10は、ピットPi内に貯留された水を排水するためのポンプ120を備える。ポンプ120の吐出口には吐出配管122が連結されており、ピットPi内に貯留された水は吐出配管122を通って排水されるように構成される。吐出配管122には逆流防止弁117が設けられている。逆流防止弁117は、吐出配管122からポンプ120側に水が戻ることを防止する。なお、図4の実施形態においては、ピットPi内にポンプ120は1台配置されているが、他の実施形態として、ポンプ120を複数台配置してもよい。その場合、各ポンプ120の吐出口は、吐出配管122に連結される。複数台のポンプ120を配置する場合、その中の少なくとも1台をエンジン発電機でも駆動できるように小型のポンプとしてもよい。小型のポンプを採用することで、たとえば停電時において、発電機でポンプ120を駆動して、排水することが可能になる。
一実施形態において、図4に示されるように、吐出配管122には三方弁130が設けられる。図4に示されるように、排水設備10は、三方弁130の一端と、汚水槽12とを連結する汚水戻り管132を備える。三方弁130の他方は、たとえば雨水排出管134に連結され、ピットPi内に一時的に貯留された水を排出できるようにする。一実施形態として、三方弁130は、制御装置300により切り替え可能な電磁弁や電動弁から構成してもよい。
一実施形態において、図4に示されるように、排水設備10は、ピット内の水位を測定するための水位センサ124を備える。水位センサ124は、たとえばフロート式の水位センサとすることができ、また、水圧を測定する方式の水位センサとすることもできる。水位センサ124およびポンプ120は、制御装置300に電気的に接続される。
図4に示される排水設備10は、図1に示される排水設備と同様に様々な形態で利用することができる。
ここで、既設のビルやマンション等の建物の地下階にて排出された汚水を排水するための悪臭防止型排水設備を改良して、上述した図1〜4における実施形態の排水設備を実施する方法を記す。
ピットPiを排水槽として用いたことにより悪臭が発生した建物では、バレルや小型の水槽を排水槽であるピットPi内に追加で設置し悪臭防止型排水設備とする改修工事を行うことがある。その場合、改修工事前のピット内の汚水を排水するために使用していたポンプをポンプ120とし、改修工事前のピット内へ汚水を流入するための配管を遊水流入管104、更には改修工事前のピット外へ汚水を排出する配管を雨水排出管134として利用し、その上で従来の悪臭防止型排水設備と同様に小型の水槽12と水槽内の汚水を即時排水するポンプ20を追加して悪臭防止型排水設備とすれば本実施形態の排水設備とすることができる。
ここで、もともと汚水を排水するために使用されていたポンプの動作は、ポンプ120の動作とは異なるため、上述した制御装置300による指令により始動停止を行うことが可能なポンプ20もしくはポンプ120とするポンプ装置とするとよい。
これにより、悪臭防止型排水設備におけるピットPi内のデッドスペースを遊水槽として有効活用できるとともに、建物内にて排出された遊水を一時的に貯水できる悪臭防止型排水設備とすることができる。
また、他の形態として、改修工事前のピット内の汚水を排水するために使用していたポンプをポンプ20とし、改修工事前のピットPi内へ汚水を流入するための配管を汚水流入管15、更には改修工事前のピットPi外へ汚水を排出する配管を吐出配管22として利用し、ポンプ120、遊水流入管104雨水排出管134、を新規で追加して悪臭防止型排水設備を本実施形態の排水設備としてもよい。そうすれば、改修工事前に汚水を搬送したポンプは汚水ポンプ20として使用され、改修工事前の汚水配管は汚水配管として使用し、更には遊水槽用のポンプ120と配管とを新規にて追加できる。また、改修工事だけではなく建築時に悪臭防止型排水設備とした建物でも同様である。
以上、いくつかの例に基づいて本発明の実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明には、その均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の
範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
10…排水設備
12…汚水槽
13…開口部
14…蓋
15…汚水流入管
16…流出口
17…逆流防止弁
20…ポンプ
22…吐出配管
23…固定配管
24…水位センサ
25…遊水流入口
27…汚水越流口
102…開口部
104…遊水流入管
104a…開口部
106…フロート弁
117…逆流防止弁
120…ポンプ
122…吐出配管
124…水位センサ
130…三方弁
132…汚水戻り管
134…雨水排出管
300…制御装置
500…建築物
Pi…ピット
B…地階部分

Claims (12)

  1. 建物内の汚水を下水道本管へ排水するための排水設備であって、
    ピットと、
    前記ピット内に配置される水槽と、
    前記水槽内に案内される、前記水槽に汚水を導くための汚水流入管と、
    前記水槽内の汚水を下水道本管へ排水するための第1ポンプと、
    前記水槽の外であり且つ前記ピット内に案内される、前記ピットに遊水を導くための遊水流入管と、
    前記水槽の外であり且つ前記ピット内に配置される、前記ピット内の遊水を前記ピット外へ搬送するための第2ポンプと、を有する、
    排水設備。
  2. 請求項1に記載の排水設備であって、
    前記第1ポンプおよび前記第2ポンプは汚水水中ポンプである
    排水設備。
  3. 請求項1または2に記載の排水設備であって、
    前記水槽は、前記ピット内に溜まった遊水を前記水槽内に導くための遊水流入口を有する、
    排水設備。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の排水設備であって、
    前記遊水流入管には、前記ピットの満水状態を検知するためのフロート弁が設けられており、前記ピットが満水状態の場合は、前記ピットに前記遊水流入管から遊水が流入するのを防止する、
    排水設備。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の排水設備であって、
    前記水槽は、前記水槽内に溜まった汚水を前記ピットに導くための汚水越流口を有する、
    排水設備。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の排水設備であって、さらに、
    前記第2ポンプの吐出口に連結される吐出配管と、
    前記吐出配管に設けられる三方弁と、
    前記水槽と前記三方弁の一端とを連結する汚水戻り管と、を有する、
    排水設備。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の排水設備であって、さらに、
    前記第1ポンプおよび前記第2ポンプの動作を制御するための制御装置を有する、
    排水設備。
  8. 請求項7に記載の排水設備であって、
    前記水槽内の水位を測定するための第1水位センサと、
    前記ピット内の水位を測定するための第2水位センサと、を有し、
    前記制御装置は、
    前記第1水位センサにより測定された前記水槽内の水位が前記第1ポンプの運転水位以上である場合に前記第1ポンプを運転し、
    前記第2水位センサにより測定された前記ピット内の水位が前記第2ポンプの停止水
    位以下まで低下した場合に前記第2ポンプを強制的に停止する、ように構成される、
    排水設備。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の排水設備であって、
    前記ピットは、前記地下階床よりも低く且つ前記建物の地下部分に建設されるピットであり、
    前記水槽は、前記建物の前記地下階床にて排出された前記汚水を前記下水道本管へ流すための水槽であり、
    前記水槽は流出口を有し、
    前記排水設備は、前記第1ポンプの吸込口と前記水槽の前記流出口とが連結される吸込配管を有し、
    前記第1ポンプは、前記水槽外へ配置される気中連続運転が可能な汚水水中ポンプである
    排水設備。
  10. 下水道管よりも低い位置にあるピット内に構成される排水設備であって、
    ピット内に配置される水槽を備え、
    前記水槽は流出口を有し、
    前記排水設備はさらに、前記水槽に連結される、前記水槽に汚水を導くための汚水流入管と、
    前記水槽の前記流出口に連結される吸込配管と、
    前記吸込配管に連結される、前記水槽内の水を排水するための第1ポンプと、
    前記水槽の外であり且つピット内に案内される、ピットに遊水を導くための遊水流入管と、
    前記水槽の外であり且つピット内に配置される、ピット内の遊水を排水するための第2ポンプと、を有する、
    排水設備。
  11. 建物の地下部分に建設され且つ地下階床よりも低い位置にあるピットと、
    前記ピット内に、前記建物の前記地下階床にて排出された汚水を下水道本管へ流すための水槽と、
    を備えた
    悪臭防止型排水設備に使われるための排水装置であって、
    前記水槽内に前記汚水を導くための汚水流入管により前記水槽内に流入された前記汚水を排水するための第1ポンプと、
    前記水槽の外であり且つ前記ピット内に遊水を導くための遊水流入管により前記ピット内に流入された遊水を搬送するための第2ポンプと、
    を有し、
    前記第1ポンプは、前記水槽内における汚水の水位が上昇することにより下水道本管へ汚水の排水を行うために起動し、
    前記第2ポンプは、前記遊水がピット外にて使用された信号を受けたことにより遊水を前記ピット外に搬送するために起動することを特徴とする
    排水装置。
  12. 前記第1ポンプおよび第2ポンプは汚水水中ポンプであることを特徴とする請求項11に記載の排水装置。
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