JP2007325998A - ディスポーザ - Google Patents

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Abstract

【課題】貯留槽に貯留された水及び生ゴミが外部へ漏出することを抑制することができるディスポーザを提供する。
【解決手段】生ゴミを生ゴミ処理装置へ搬送するための搬送室14が、破砕機5が破砕した生ゴミ及び水道水Wを貯留する貯留槽4と、貯留槽4を収容する排水槽8との二段構成になっている。オーバーフロースイッチ73が貯留槽4内におけるオーバーフロー水位W3以上の水位を検出した場合、給水部10からの給水が停止するため、シャワー部13から貯留槽4内への散水も、噴水部20から破砕機5内への給水、延いては破砕機5から貯留槽4内への水道水Wの流入も停止する。また、貯留槽4の水位がオーバーフロー水位W3を超えて更に上昇した場合、排水濾過網41を有する排水口40を介して貯留槽4内の水道水Wが排水槽8へ排出され、排水された水道水Wは、防虫蓋82に閉止された排出口81から外部へ排出される。
【選択図】図4

Description

本発明は、投入された生ゴミを破砕し、破砕した生ゴミを、水と共に外部へ搬送するディスポーザに関する。
湿式の生ゴミ処理装置は、水槽の水に微生物を混入させて、生ゴミを水、二酸化炭素等に分解処理するための処理水となし、この処理水の中に生ゴミを投入して水中ポンプで処理水を循環させて攪拌することによって、微生物に生ゴミを分解させる(特許文献1参照)。
生ゴミの分解効率を向上させるために、生ゴミ処理の作業者は、水槽に投入する生ゴミを予め裁断、破砕等しておく必要がある。また、裁断、破砕等された生ゴミを水槽の投入口から投入する必要もある。
生ゴミの裁断、破砕等と水槽への投入とを自動化するために、生ゴミを破砕して水と共に生ゴミ処理装置の水槽へ搬送するディスポーザを用いることが考えられる(特許文献2参照)。
このようなディスポーザは、水道水と共に生ゴミを投入するための投入口を有するシンクと、投入された生ゴミを破砕する破砕機と、破砕された生ゴミ及び水道水を一旦貯留する貯留槽とを備える。
投入口から投入された生ゴミは、シンク内で水道水に流されて、破砕機へ移送される。
破砕機が破砕した生ゴミ、及び水道水は、貯留槽へ流入して貯留される。
貯留槽内部には搬送ポンプが設置してあり、貯留槽の水位が第1の水位以上の水位である場合に、貯留槽に貯留された生ゴミ及び水道水を吸入して生ゴミ処理装置の水槽へ搬送し、貯留槽の水位が第1の水位より低い第2の水位以下である場合に、生ゴミ及び水道水の搬送を停止する。
生ゴミ処理装置においては、ディスポーザから水道水と共に水槽へ搬送された生ゴミが、微生物によって分解処理される。
ところで、生ゴミ処理装置側でトラブルが生じ、生ゴミの分解処理が困難又は不可能になった場合、生ゴミ処理装置がディスポーザへ、生ゴミの搬送を禁止する信号を出力し、この信号が入力されたときにディスポーザの搬送ポンプが停止して生ゴミ及び水道水を生ゴミ処理装置の水槽へ搬送しないようにする生ゴミ処理システムが考えられる。
特開2000−354898号公報 特開2002−336830号公報
ディスポーザへの給水の実行及び停止は、例えば水道の蛇口を開閉することによって、作業者が手動で行なう。
このため、生ゴミ処理装置側のトラブル、搬送ポンプ自身の故障等が原因で搬送ポンプが停止した場合に作業者が搬送ポンプの停止に気づかずディスポーザへの給水を続行していると、貯留槽側から破砕機側への水道水及び生ゴミの逆流、ディスポーザから外部への水道水及び生ゴミの漏出等の問題が生じる可能性がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、生ゴミ及び水を貯留する貯留槽と、貯留槽から排出された水が流入する排水槽との二段構成とし、更に、破砕機及び貯留槽への給水の実行/停止を切り替える構成とすることにより、貯留槽に貯留された水及び生ゴミが外部へ漏出することを抑制することができるディスポーザを提供することにある。
本発明の他の目的は、貯留槽の溢水位置よりも高い位置に配されているシャワー部が、貯留槽の内部へ散水する構成とすることにより、貯留槽の内部を洗浄することができるディスポーザを提供することにある。
本発明の他の目的は、有底円筒形の貯留槽に関し、傾斜面を有する底部の最低部近傍に搬送ポンプの吸入口を配する構成とすることにより、貯留槽中の残留ゴミ及び残留水を低減することができるディスポーザを提供することにある。
本発明の他の目的は、貯留槽の水位の高低に応じて、搬送ポンプによる搬送の実行/停止を切り替え、また、破砕機及び貯留槽への給水の実行/停止を切り替える構成とすることにより、搬送ポンプに適切なタイミングで搬送を実行/停止させることができ、貯留槽からの水及び生ゴミの漏出を抑制することができるディスポーザを提供することにある。
本発明の他の目的は、破砕機が破砕した生ゴミ及び水を貯留槽へ吐出する吐出口より低い水位に基づいて、破砕機及び貯留槽への給水の実行/停止を切り替える構成とすることにより、貯留槽に貯留された水が破砕機側へ逆流することを抑制することができるディスポーザを提供することにある。
本発明の他の目的は、貯留槽からの排水を濾過して、濾過された排水を、貯留槽を収容する排水槽から外部へ排出する構成とすることにより、貯留槽に貯留された水及び生ゴミの漏出を抑制しつつ、コンパクトに構成することができるディスポーザを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、排出口の蓋が、水の重さ及び自重によって開閉する構成とすることにより、排出口に防臭蓋を設けることができるディスポーザを提供することにある。
本発明に係るディスポーザは、投入された生ゴミを破砕する破砕機と、該破砕機が破砕した生ゴミ及び水を貯留する貯留槽と、該貯留槽に貯留された生ゴミ及び水を吸入口から吸入して外部へ搬送する搬送ポンプと、前記破砕機及び前記貯留槽へ給水する給水手段とを備えるディスポーザであって、前記貯留槽には、貯留した水を排出する排水口が設けられており、該排水口から排出された水が流入する排水槽と、前記給水手段による給水の実行/停止を切り替える給水切替手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るディスポーザは、前記給水手段に連結され、前記貯留槽の内部へ散水するシャワー部が、前記貯留槽の溢水位置よりも高い位置に配されていることを特徴とする。
本発明に係るディスポーザは、前記貯留槽は有底円筒形であり、該貯留槽の底部は傾斜面を有し、前記搬送ポンプは、前記底部の最低部近傍に前記吸入口が配されていることを特徴とする。
本発明に係るディスポーザは、前記貯留槽の水位に関し、順に低い第1水位、第2水位、及び第3水位を各検出する第1検出手段、第2検出手段、及び第3検出手段と、前記第1検出手段及び前記第2検出手段が検出した水位の高低に応じて、前記搬送ポンプによる搬送の実行/停止を切り替える搬送切替手段とを備え、前記給水切替手段は、前記第3検出手段が検出した水位の高低に応じて、前記給水手段による給水の実行/停止を切り替えるように構成してあることを特徴とする。
本発明に係るディスポーザは、前記破砕機が破砕した生ゴミ及び水を前記貯留槽へ吐出する吐出口が前記貯留槽の内部に開口しており、前記第3水位は、前記吐出口の高さより低い位置に設定されていることを特徴とする。
本発明に係るディスポーザは、前記貯留槽は、該貯留槽から前記排水槽へ排出される水を濾過する濾過部が前記排水口に形成してあり、前記排水槽は、前記貯留槽を収容しており、前記排水槽に流入した水を外部へ排出する排出口を有することを特徴とする。
本発明に係るディスポーザは、前記排出口は、水の重さ及び自重によって開閉可能な蓋を有することを特徴とする。
本発明にあっては、破砕機が破砕した生ゴミ及び水を貯留する貯留槽に、貯留した水を排出する排水口が設けられており、この排水口から排出された水が排水槽へ流入する。
また、破砕機は、ディスポーザに投入された生ゴミを破砕し、破砕された生ゴミは、例えば給水手段が破砕機へ供給した水と共に、貯留槽に貯留される。
貯留槽に貯留された生ゴミ及び水は、搬送ポンプが吸入口から吸入して外部へ搬送する。
給水手段は貯留槽へ給水することによって、貯留槽内部の洗浄、貯留槽に収容されている搬送ポンプの過熱抑制、及び/又は生ゴミ搬送用の水の追加等を行なう。
給水手段による給水の実行/停止は、給水切替手段が適宜に(例えば生ゴミ処理装置側からの指示に応じて、又は破砕機の作動開始/停止に伴って、或いは給水開始からの経過時間に応じて)切り替える。
ここで、貯留槽の排水口からの排水は、例えば搬送ポンプがトラブルによって停止した場合に、又はディスポーザへの給水量が搬送ポンプの搬送能力を上回った場合に実行されるようにしておく(例えば貯留槽の最上部に設けておく)ことが望ましい。
本発明にあっては、給水手段に連結されたシャワー部が、貯留槽の内部へ散水する。
貯留槽の内部は、貯留された生ゴミ及び水によって汚染されるが、シャワー部から散水された水によって洗浄される。洗浄によって除去された生ゴミ及び汚水は、搬送ポンプによって外部へ搬送される。
シャワー部は、貯留槽の溢水位置よりも高い位置に配されているため、貯留槽の貯留水、貯留槽からの排水、溢水等がシャワー部を汚損することが抑制される。
搬送ポンプが貯留槽に収容されている場合は、シャワー部から散水された水は、搬送ポンプの冷却水としても機能する。
本発明にあっては、有底円筒形の貯留槽の底部が傾斜面を有する。このため、貯留槽に貯留された水及び生ゴミは、貯留槽の水位の低下に伴って、傾斜面に沿い、底部の最低部へ自然に流入する。
搬送ポンプは、傾斜面を有する底部の最低部近傍に吸入口が配されているため、最低部に流入した水及び生ゴミを容易に吸入して外部へ搬送する。
本発明にあっては、第2検出手段が、貯留槽の第2水位以上の水位を検出した場合に、搬送切替手段が、搬送ポンプによる搬送を実行側に切り替え、第1検出手段が、第2水位より低い第1水位以下の水位を検出した場合に、搬送切替手段が、搬送ポンプによる搬送を停止側に切り替える。
また、第3検出手段が、第2水位より高い第3水位未満の水位を検出した場合に、給水切替手段は、給水手段による給水を実行側に切り替え、第3検出手段が、第3水位以上の水位を検出した場合に、給水切替手段は、給水手段による給水を停止側に切り替える。
本発明にあっては、破砕機が破砕した生ゴミ及び水は、貯留槽の内部に開口している吐出口を介して貯留槽へ吐出され、貯留槽に貯留される。
第3検出手段に設定される第3水位の高さは、吐出口の高さより低い。つまり、第3検出手段が、吐出口の高さより低い第3水位未満の水位を検出した場合に、給水切替手段は、給水手段による給水を実行側に切り替え、第3検出手段が、吐出口の高さより低い第3水位以上の水位を検出した場合に、給水切替手段は、給水手段による給水を停止側に切り替える。
本発明にあっては、貯留槽は排水槽に収容されている。
また、破砕機が破砕した生ゴミ及び水を貯留する貯留槽に、貯留した水を排出する排水口が設けられており、排水口に形成してある濾過部で、貯留槽から排水槽へ排出される水が濾過される。
排水口から排出された水、即ち生ゴミが濾し取られた水は排水槽に流入し、更に、排水槽の排出口から外部へ排出される。
本発明にあっては、排水槽の排出口から外部へ排水される場合に、排水の重さによって排出口の蓋が開き、排水されない場合は、蓋の自重によって排出口の蓋が閉じる。
本発明のディスポーザによる場合、貯留槽の排水口から排出された水が排水槽へ流入するため、貯留槽に貯留された水(及びこの水に含まれる生ゴミ)が外部へ漏出することを抑制することができる。
本発明のディスポーザによる場合、貯留槽の内部を洗浄して、貯留槽における残存ゴミの発生を抑制することができ、貯留槽の内部を清浄に保って汚臭、害虫等の発生を抑制することができる。しかも、搬送ポンプの過熱を抑制することもできる。
また、シャワー部は、貯留槽の溢水位置よりも高い位置に配されているため、水道法の規定を遵守することができる。
本発明のディスポーザによる場合、貯留槽の形状に応じて貯留槽の底部の最低部へ自然に流入した水及び生ゴミを、搬送ポンプが容易に吸入して外部へ搬送することができるため、貯留槽中の残留ゴミ及び残留水を低減することができる。
本発明のディスポーザによる場合、貯留槽内部に、第2水位に対応する水量以上の水及び生ゴミが貯留された場合に搬送ポンプが水及び生ゴミの搬送を開始し、貯留槽内部に、第1水位に対応する水量以下の水及び生ゴミしか残留していない場合に搬送ポンプが水及び生ゴミの搬送を停止する。
このため、搬送ポンプが適切なタイミングで搬送を実行することができ、貯留槽からの水及び生ゴミの漏出を抑制することができる。しかも、搬送ポンプの空運転が生じる前に搬送を停止することができる。
しかも、貯留槽内部に、第3水位に対応する水量未満の水及び生ゴミしか貯留されていない場合に給水手段が破砕機及び/又は貯留槽へ給水する。一方、貯留槽内部に、第3水位に対応する水量以上の水及び生ゴミが貯留されている場合、即ち搬送ポンプが停止しているか、搬送ポンプの搬送能力以上の給水量がある場合には、給水手段が破砕機及び貯留槽への給水を停止する。
このため、給水手段が適切なタイミングで給水を実行することができ、貯留槽からの水及び生ゴミの漏出を抑制することができる。
本発明のディスポーザによる場合、貯留槽内部に、吐出口の高さ未満の水位の水及び生ゴミしか貯留されていない場合に給水手段が破砕機及び/又は貯留槽へ給水する。一方、貯留槽内部に、吐出口の高さ以上の水位の水及び生ゴミが貯留される前に、給水手段が破砕機及び貯留槽への給水を停止する。
つまり、貯留槽に貯留された水及び生ゴミが吐出口を通って破砕機側へ逆流することを抑制することができる。
本発明のディスポーザによる場合、貯留槽が排水槽に収容されている。このため、仮に、貯留槽の排水口以外からの漏水が生じても、漏れ出た水は排水槽へ流入し、外部への漏水を抑制することができる。しかも、例えば貯留槽の外部に別途排水槽を設けないため、ディスポーザの構成がコンパクトである。
貯留槽から排水槽へ排出され、更に排水槽から外部へ排出される水は、生ゴミが濾し取られているため、未処理の生ゴミが外部へ排出されることを抑制することができる。
しかも、排水槽へ流入した水が適切に排水されるため、排水槽からの漏水を抑制することができる。
本発明のディスポーザによる場合、排水槽からの排水時と排水時以外とで排出口を開閉することができる。つまり、排出口の蓋は、排出口から排水槽内部、延いてはディスポーザ内部の汚臭が外部へ漏出することを抑制する防臭蓋として機能することができる。また、この蓋は、ディスポーザ内部へ害虫が侵入することを抑制する防虫蓋としても機能することができる。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明に係るディスポーザ1を備える生ゴミ処理システム3の構成を示す正面図である。
生ゴミ処理システム3は業務用の生ゴミ処理システムであり、夫々地面に設置されたディスポーザ1と、湿式の生ゴミ処理装置30とを備える。ディスポーザ1と生ゴミ処理装置30とは、逆止弁部31及び搬送パイプ32を介して連結されている。また、生ゴミ処理装置30は処理槽33を備え、処理槽33の上方には、生ゴミ処理装置30を操作するための操作盤34が設置してある。
ディスポーザ1は、生ゴミを破砕するための破砕室15と、破砕された生ゴミを処理槽33へ搬送するための搬送室14とを並設してあり、搬送室14及び破砕室15の上方に、ディスポーザ1へ、更に詳細には各後述する貯留槽4及び破砕機5夫々へ給水する給水手段としての給水部10を配してなる。
破砕室15上部には、給水部10と連結された蓋部材2が配されている。
また、搬送室14下部には、防臭蓋82付きの排出口81が設けられており、排出口81を介して、搬送室14からの排水が、図示しない下水道、排水処理施設等へ排出されるようにしてある。
図2は、ディスポーザ1の構成を示す模式的な平面図であり、破砕室15側は平面視の構成図を示し、搬送室14側は模式的な透視図を示している。
図3及び図4は、本発明に係るディスポーザ1の構成を示す模式的な透視正面図であり、図3は搬送ポンプ6に関して、図4は各種のスイッチ71,72,73に関して図示してある。
図5は、破砕室15の構成を示す模式的な透視側面図である。
図3〜図5に示すように、ディスポーザ1の破砕室15は、生ゴミGを破砕するカッター部5cとカッター部5cを駆動するモータ5mとを備える破砕機5を内蔵している。
また、破砕室15は、生ゴミGが投入され、水道水Wが流入する投入口51が上向きに形成してあるシンク52を、破砕機5の上側に備えている。
シンク52は、漏斗状をなし、漏斗の天部開口(即ち投入口51)と底部開口とを有する。このようなシンク52は、投入口51から投入された生ゴミGを、投入口51から流入した水道水Wによって破砕機5へ移送するための物であり、シンク52の底部開口が、破砕機5の生ゴミ受け入れ口に連結されている。
生ゴミGは、作業者によって投入口51から投入され、水道水Wは給水部10から供給される。
生ゴミGは、投入口51からシンク52の内面を伝って破砕機5内へ、給水部10から投入口51へ供給される水道水Wと共に投入され、破砕機5は、投入された生ゴミGを約5mm角未満のサイズに破砕する。
破砕機5に破砕された生ゴミGは、破砕機5と、搬送室14の貯留槽4とを連結する連結パイプ53を通過し、連結パイプ53の貯留槽4側端部である吐出口54から、水道水Wと共に貯留槽4へ吐出される。
ここで、連結パイプ53の吐出口54は、貯留槽4内部の高さ方向中央部に開口している。また、吐出口54には、防虫及び防臭のための防臭蓋55が設けられている。防臭蓋55は、吐出口54から貯留槽4へ生ゴミG及び水道水Wが吐出される場合に、生ゴミG及び水道水Wの重さ(流れ)によって吐出口54を開放し、吐出されない場合は、自重によって吐出口54を閉鎖するように構成してある。
このため、貯留槽4(破砕機5)側から破砕機5(貯留槽4)側へ、吐出口54を通って汚臭、害虫等が侵入することが抑制され、侵入した汚臭、害虫等が、例えば投入口51からディスポーザ1外部へ漏れ出ることが抑制される。
同様に、貯留槽4側から破砕機5(貯留槽4)側へ、貯留槽4に収容された生ゴミG及び水道水Wが吐出口54を通って逆流することが抑制される。この場合、破砕機5側から貯留槽4側への生ゴミG及び水道水Wの流れが阻害されることもない。
次に、破砕室15の蓋部材2について説明する。
図3〜図5には、蓋部材2の模式的な縦断面図が示してある。更に、図2には給水パイプ23、回動軸部24等の断面図を含む平面視の外観図が示してある。
図2〜図5に示すように、蓋部材2は、投入口51を開閉する蓋として機能すべく、噴水部20、水ガイド21、及び流入ガイド22を一体的に設けてなり、更に、噴水部20に給水する給水パイプ23が蓋部材2に対して設けられ、給水パイプ23に一体的に配され、蓋部材2を開閉させるための回動軸部24がシンク52の投入口51周縁部に配されている。
噴水部20から噴出された水道水Wは水ガイド21の内面に受け止められて、水ガイド21の内面形状に案内されて拡散し、拡散した水道水Wが落下して流入ガイド22の外面に受け止められて、流入ガイド22の外面形状に案内されて拡散し、拡散した水道水Wが落下して、シンク52に満遍なく流入する。
そして、生ゴミGは、シンク52に満遍なく流入する水道水Wの膜に押し流されて、円滑に破砕機5へ移送される。
次に、搬送室14の構成について説明する。
図2〜図4に示すように、搬送室14は、有底円筒形状の貯留槽4と、内槽である貯留槽4を収容する外槽としての排水槽8との二槽構成になっている。
貯留槽4は、貯留槽4内部の高さ方向中央部に連結パイプ53の吐出口54が開口しており、吐出口54から吐出された生ゴミG及び水道水W、即ち破砕機5が破砕した生ゴミG及び水道水Wを貯留する。
貯留槽4の底部は漏斗状をなし、漏斗の内周面に相当する傾斜面4aを有し、漏斗の最低部、即ち貯留槽4の底部の最低部(以下、最底部という)4bは略水平面である。
このため、貯留槽4に貯留された生ゴミG及び水道水Wは、貯留されている水道水Wの水位の低下に伴って、貯留槽4の底部へ、更には最底部4bへ、貯留槽4の壁部内面及び傾斜面4aに沿って、自然に流入する。
貯留槽4の側壁上部の開口4c近傍には、貯留槽4に貯留された水道水Wを排出する排水口40が設けられており、排水口40には、排出される水道水Wを濾過する濾過部としての排水濾過網41が形成してある。
排水口40から排水濾過網41を通過して排出された水道水Wは、排水槽8へ流入する。
排水槽8は中空の直方体状をなし、底部に貯留槽4が立設してあり、貯留槽4の開口4cと排水槽8の天部内面との間、及び貯留槽4の側壁外面と排水槽8の側壁内面との間は夫々適長離隔されている。排水槽8天部の高さは、破砕室15のシンク52の溢水位置W4の高さと略同じ高さである。即ち、貯留槽4の排水口40の高さはシンク52の溢水位置W4の高さより低い。
排水槽8の側壁下部には、排水槽8に流入した水道水Wをディスポーザ1外部へ排出する排出口81を有する。排出口81から排出された水道水Wは、図示しない下水道、排水処理施設等へ流入するようにしてある。
排水槽8が貯留槽4を収容しているため、貯留槽4の排水口40から排水された場合、及び、万が一、例えば貯留槽4の開口4cから漏水した場合であっても、排出された水道水W又は漏出した水道水Wは排水槽8へ流入する。更に、万が一、貯留槽4側から破砕機5側へ水道水Wが逆流した場合でも、貯留槽4の排水口40がシンク52の溢水位置W4よりも低い位置に配されているため、水道水Wは溢水位置W4から溢れることなく、貯留槽4の排水口40から排水槽8へ排水される。
この結果、ディスポーザ1内部の水道水Wは、後述するように搬送ポンプ6によって生ゴミ処理装置30へ搬送されるか、又は、排水槽8へ流入して排水口40から排出口81を通って下水道、排水処理施設等へ適切に排出される。即ち、ディスポーザ1内部の水道水Wがディスポーザ1外部へ不要に漏出することが抑制されている。
ここで、貯留槽4から排水濾過網41を通過して排水槽8へ排出される水道水Wは、排水濾過網41によって生ゴミGが濾し取られているため、未処理の生ゴミGがディスポーザ1外部へ排出されることが抑制されている。
排出口81には、連結パイプ53の吐出口54に対して防臭蓋55が設けられているのと同様に、水道水Wの重さ及び自重によって開閉可能な蓋としての防臭蓋82が配されている。防臭蓋82は、排出口81からディスポーザ1外部へ水道水Wが排出される場合に、水道水Wの重さ(流れ)によって排出口81を開放し、排出されない場合は、自重によって排出口81を閉鎖するように構成してある。
つまり、防臭蓋82は排水時に排出口81を開放するため、排水槽8からの排水を阻害せず、しかも、防臭蓋82が排水時以外に排出口81を閉鎖するため、排水槽8、延いては搬送室14内部からディスポーザ1外部へ汚臭が漏出することが抑制され、逆に、ディスポーザ1外部から搬送室14内部へ害虫が侵入することが抑制される。
さて、図2及び図3に示すように、貯留槽4には、貯留槽4に貯留された生ゴミG及び水道水Wを吸入口61から吸入してディスポーザ1外部へ搬送する搬送ポンプ6が収容されている。更に詳細には、貯留槽4底部の水平面である最底部4b底面上に、円柱状の搬送ポンプ6が立設してある。
搬送ポンプ6は水中ポンプを用いてなり、搬送ポンプ6の底面には、傾斜面4aの高さより低い複数本の脚部が設けられて、搬送ポンプ6底面と最底部4b底面とが適長離隔されている。
また、搬送ポンプ6底面には吸入口61が開口している。吸入口61の高さは搬送ポンプ6の脚部の高さに略等しい。
つまり、搬送ポンプ6の吸入口61は、貯留槽4底部の最底部4b上方、かつ傾斜面4aの高さより低い位置に配されている。
搬送ポンプ6は、搬送ポンプ6がオン状態である場合に、貯留槽4の最底部4bに貯留された水道水W及びこの水道水Wに含まれる生ゴミGを吸入口61から吸入し、搬送ポンプ6が備える搬送パイプ62を介してディスポーザ1外部へ搬送する。即ちオン状態の搬送ポンプ6は、生ゴミG及び水道水Wを生ゴミ処理装置30が備える処理槽33へ搬送する。
搬送ポンプ6の吸入口61が配されている最底部4bは、生ゴミG及び水道水Wが貯留槽4の壁部内面及び傾斜面4aに沿って自然に流入する貯留槽4の底部の最低部である。このため、貯留槽4内の生ゴミG及び水道水Wは、搬送ポンプ6の吸入口61に容易に吸入される。この結果、貯留槽4中の残留ゴミ及び残留水が低減される。
一方、オフ状態の搬送ポンプ6は、生ゴミG及び水道水Wの吸入並びに搬送を実行しない。
ところで、図2及び図4に示すように、貯留槽4内には、第1フロートスイッチ71及び第2フロートスイッチ72が配されている。
第1フロートスイッチ71(第2フロートスイッチ72)は、貯留槽4に収容された水道水Wの水面に浮遊する浮玉を有し、浮玉の上下方向の位置が第1水位W1以上(第2水位W2以上)である場合はオン状態となり、第1水位W1未満(第2水位W2未満)である場合はオフ状態となる。
ここで、第2水位W2は、貯留槽4内部に開口している連結パイプ53の吐出口54の高さより十分に低く、吸入口61の高さより十分に高い位置に設定されており、第1水位W1は、第2水位W2の高さより十分に低く、吸入口61の高さより高い位置に設定されている。
第1フロートスイッチ71及び第2フロートスイッチ72は夫々搬送ポンプ6に接続されており、貯留槽4の水位が第1水位W1以上となった場合に、第1フロートスイッチ71がオン状態となって搬送ポンプ6への通電を可能とする。また、貯留槽4の水位が第2水位W2未満となった場合に、第2フロートスイッチ72がオフ状態となって搬送ポンプ6への通電を遮断する。
つまり、第2フロートスイッチ72は、貯留槽4の水位が第2水位W2以上になった場合(図4中、実線で示した第2フロートスイッチ72の状態になった場合)に、オフ状態(停止状態)の搬送ポンプ6をオンにし(作動させ)、オン状態の搬送ポンプ6をオンのままにするよう構成されている。
一方、貯留槽4の水位が第2水位W2未満である場合(図4中、二点鎖線で示した第2フロートスイッチ72の状態である場合)には、第2フロートスイッチ72は搬送ポンプ6のオン/オフには関わらないよう構成されている。
同様に、第1フロートスイッチ71は、貯留槽4の水位が第1水位W1未満になった場合(図4中、二点鎖線で示した第1フロートスイッチ71の状態になった場合)に、オン状態(作動状態)の搬送ポンプ6をオフにし(停止させ)、オフ状態の搬送ポンプ6をオフのままにするよう構成されている。
一方、貯留槽4の水位が第1水位W1以上である場合(図4中、実線で示した第1フロートスイッチ71の状態である場合)には、第1フロートスイッチ71は搬送ポンプ6のオン/オフには関わらないよう構成されている。
即ち、貯留槽4の水位が第2水位W2以上である場合に搬送ポンプ6が作動するようにしてある。第2水位W2は、吐出口54の高さよりも十分に低い位置に設定してあるため、貯留槽4に貯留されている生ゴミG及び水道水Wが、例えば連結パイプ53を介して破砕機5側へ逆流することが抑制され、生ゴミG及び水道水Wは、適切なタイミングで搬送ポンプ6によってディスポーザ1外部へ搬送される。
また、貯留槽4の水位が第1水位W1未満である場合に搬送ポンプ6が停止するようにしてある。第1水位W1は、吸入口61よりも適宜の距離だけ高い位置に設定してあるため、搬送ポンプ6の空運転が抑制される。
さて、貯留槽4内には、第2水位W2よりも十分に高く、連結パイプ53の吐出口54の高さよりも低い位置にオーバーフロー水位W3が設定してあり、このオーバーフロー水位W3近傍に、フロートスイッチを用いてなるオーバーフロースイッチ73が配置してある。
オーバーフロースイッチ73は、貯留槽4に貯留された水道水Wの水面に浮遊する浮玉を有し、浮玉の上下方向の位置がオーバーフロー水位W3以上である場合(図4中、実線で示したオーバーフロースイッチ73の状態になった場合)はオフ状態となり、浮玉の上下方向の位置がオーバーフロー水位W3未満である場合(図4中、二点鎖線で示したオーバーフロースイッチ73の状態である場合)はオン状態となる。
次に、給水部10の構成について詳述する。
図2〜図5に示すように、給水部10は、前述の給水パイプ23、給水パイプ27,101,103、三方弁11及び電磁弁12を用いてなる。
給水パイプ27,103の一端(基端)部は、三方弁11を介して給水パイプ101に連結されており、給水パイプ101は電磁弁12及び図示しない給水栓を介して上水道に連結されている。
給水パイプ27の他端(先端)部は、給水パイプ23に連結されており、給水パイプ103の他端(先端)部は、シャワー部13に連結されている。
給水パイプ101から分岐して、電磁弁12と給水栓との間に清掃用パイプ102が設けられている。清掃用パイプ102には作業者が手動で開閉する清掃用バルブ104が設けられており、作業者は、ディスポーザ1を洗浄する場合に清掃用バルブ104を開放して清掃用パイプ102からディスポーザ1へ給水する。清掃用パイプ102からの給水は、ディスポーザ1の状態(例えば作動中であるか停止中であるか)に関係なく実行可能である。
シャワー部13は、給水パイプ103、即ち給水部10に連結されている。また、シャワー部13には多数の小孔が形成されており、シャワー部13に給水された水道水Wが、貯留槽4の開口4cから貯留槽4の内部へシャワー状に散水されるようにしてある。ここで、シャワー部13は、水道法の規定により、貯留槽4の溢水位置W5よりも高い位置、具体的には貯留槽4の開口4c上端と排水槽8の天部内面との間に配されている。
シャワー部13によって貯留槽4の内部へ散水された水道水Wは、貯留槽4の内面、搬送ポンプ6、及びスイッチ71,72,73に降り注ぐ。このため、貯留槽4の内面、搬送ポンプ6、及びスイッチ71,72,73に付着している生ゴミG及び汚水が洗浄され、更に、作動中の搬送ポンプ6が冷却されて、搬送ポンプ6の過熱が抑制される。
シャワー部13からの散水によって、貯留槽4の内面、搬送ポンプ6及びスイッチ71,72,73から除去された生ゴミG及び汚水は、搬送ポンプ6によってディスポーザ1外部へ搬送される。このため、貯留槽4は清浄に保たれ、残留ゴミの発生、汚臭の発生等が抑制される。
また、生ゴミGの付着によるスイッチ71,72,73の誤作動が抑制される。
さて、給水部10に関し、給水栓は、例えば蛇口を用いてなり、作業者が開閉するが、通常は開状態にしてある。給水栓が閉状態である場合、電磁弁12の開閉にかかわらず、水道水Wはディスポーザ1に給水されない。
電磁弁12は、給水部10による給水の実行/停止を切り替える給水切替手段であり、電磁弁12に対する通電が実行/停止されることによって開状態/閉状態になるよう構成してある。なお、電磁弁12の代わりに電動バルブを用いてもよい。
電磁弁12が閉状態である場合、給水栓が開状態であっても、水道水Wはディスポーザ1に給水されない。
電磁弁12及び給水栓の両方が開状態である場合、水道水Wは、給水パイプ101、三方弁11、給水パイプ27、給水パイプ23及び噴水部20をこの順に通過して、水ガイド21及び流入ガイド22を介し、投入口51から破砕機5へ給水される。破砕機5へ給水された水道水Wは、破砕機5が破砕した生ゴミGと共に、連結パイプ53を通過して貯留槽4へ流入する。
同様に、電磁弁12及び給水栓の両方が開状態である場合、水道水Wは、給水パイプ101、三方弁11、給水パイプ103及びシャワー部13をこの順に通過して、貯留槽4へ給水される。
このような給水部10からディスポーザ1への給水によって、破砕機5及び貯留槽4に生ゴミG、汚水等が残留することが抑制され、このため、悪臭の発生が抑制され、害虫、雑菌等の繁殖が抑制され、衛生的にディスポーザ1が使用される。
ここで、オーバーフロースイッチ73と電磁弁12とは、直列に接続されており、オーバーフロースイッチ73がオン状態である場合(即ち貯留槽4の水位がオーバーフロー水位W3未満である場合)は電磁弁12に対する通電が可能となり、電磁弁12が通電されて開状態となった場合、ディスポーザ1に対する給水が実行される。
一方、オーバーフロースイッチ73がオフ状態である場合(即ち貯留槽4の水位がオーバーフロー水位W3以上である場合)は電磁弁12に対する通電が不可能となり、電磁弁12が閉状態となって、ディスポーザ1に対する給水が停止される。
以上のような第1フロートスイッチ71及び第2フロートスイッチ72、並びにオーバーフロースイッチ73は、貯留槽4の水位に関し、順に低い第1水位W1、第2水位W2、及び第3水位であるオーバーフロー水位W3を各検出する第1検出手段、第2検出手段、及び第3検出手段として機能する。
また、第1フロートスイッチ71及び第2フロートスイッチ72は、第1フロートスイッチ71及び第2フロートスイッチ72が検出した水位の高低に応じて、搬送ポンプ6による搬送の実行/停止を切り替える搬送切替手段として機能する。
更に、給水切替手段である電磁弁12は、オーバーフロースイッチ73が検出した水位の高低に応じて、給水部10による給水の実行/停止を切り替えるように構成してある。
給水部10による給水は、貯留槽4の水位がオーバーフロー水位W3未満である場合、即ち連結パイプ53の吐出口54の高さ未満の水位の水道水Wが貯留されている場合に実行され、貯留槽4の水位がオーバーフロー水位W3以上である場合、即ち吐出口54の高さ未満の以上の水道水Wが貯留されている場合には実行されない。つまり、吐出口54の高さ以上の水位の水道水Wが貯留槽4に貯留される前に、給水部10は給水を停止する。
この結果、給水部10は適切なタイミングで給水を実行及び停止し、このため、貯留槽4に貯留されている生ゴミG及び水道水Wが、例えば連結パイプ53を介して破砕機5側へ逆流することが抑制され、また、貯留槽4からの生ゴミG及び水道水Wの漏出が抑制される。
ただし、給水部10からディスポーザ1への単位時間当たりの給水量は、搬送ポンプ6の単位時間当たりの吸入量よりも少なくしておく必要がある。
貯留槽4の排水口40の高さは、オーバーフロー水位W3よりも高い。このため、排水口40から水道水Wが排出される状態とは、例えばトラブルが生じて搬送ポンプ6が作動せず、又はディスポーザ1への給水量が搬送ポンプ6の搬送能力(吸入量)を上回っており、しかも、何らかの不具合(例えば電磁弁12の故障)で貯留槽4の水位がオーバーフロー水位W3を超過しても給水部10からディスポーザ1へ給水され続けている状態、作業者が清掃用パイプ102から過剰にディスポーザ1へ給水している状態、又は給水部10及び清掃用パイプ102以外の給水手段からディスポーザ1へ給水されている状態等である。
なお、給水部10による給水の実行/停止を、電磁弁12が、例えば生ゴミ処理装置30側からの指示に応じて、又は破砕機5の作動開始/停止に伴って、或いは給水開始からの経過時間に応じて切り替えるように構成してもよい。
さて、生ゴミ処理装置30の処理槽33は、微生物が混入された水(処理水)を収容する水槽であり、この処理槽33とディスポーザ1の貯留槽4とが、図1〜図3に示すように、逆止弁部31及び搬送パイプ32を介して連結されている。
搬送パイプ32のディスポーザ1側の端部は、破砕された生ゴミGを含む水道水Wが搬送ポンプ6側へ逆流することを抑制するために逆止弁31a(図3及び図4)を内蔵する逆止弁部31を介在して搬送ポンプ6の搬送パイプ62に連結されており、搬送パイプ32の生ゴミ処理装置30側の端部は処理槽33の側面上部に連結されている。
以上のような生ゴミ処理システム3を用いる場合、投入口51から生ゴミGが投入され、噴水部20から投入口51へ水道水Wが給水されることによって、投入された生ゴミGは破砕機5によって破砕され、破砕された生ゴミGと投入口51から給水された水道水Wとが連結パイプ53を介して貯留槽4へ流入し、貯留槽4の水位が第2水位W2になるまで貯留槽4に貯留される。
破砕機5から貯留槽4へ生ゴミG及び水道水Wが流入し、更にシャワー部13から貯留槽4へ水道水Wが給水されることによって、貯留槽4内の水位が上昇する。そして、貯留槽4の水位が第2水位W2以上になった場合、即ち貯留槽4内に適量の生ゴミG及び水道水Wが貯留された場合、搬送ポンプ6が作動開始して、貯留槽4内の生ゴミG及び水道水Wが搬送ポンプ6の吸入口61から吸入されて、搬送パイプ62、逆止弁部31及び搬送パイプ32を通過して処理槽33へ連続的に搬送される。
更に、貯留槽4の水位が第1水位W1未満になった場合、即ち貯留槽4内の生ゴミG及び水道水Wを処理槽33へ搬送し終えた場合、搬送ポンプ6が作動停止する。
以上のようにしてディスポーザ1は、破砕した生ゴミGを生ゴミ処理装置30の処理槽33へ搬送する。
処理槽33内では、ディスポーザ1から搬送された生ゴミG及び水道水Wが処理水と混合され、この処理水中に含まれる微生物によって生ゴミGが分解処理される。
なお、本実施の形態においては、業務用の生ゴミ処理システム3が備えるディスポーザ1を例示したが、これに限らず、家庭用の生ゴミ処理システムが備えるディスポーザでもよい。
本発明に係るディスポーザを備える生ゴミ処理システムの構成を示す正面図である。 本発明に係るディスポーザの構成を示す模式的な平面図である。 本発明に係るディスポーザの構成を示す模式的な透視正面図である。 本発明に係るディスポーザの構成を示す模式的な透視正面図である。 本発明に係るディスポーザが備える破砕室の構成を示す模式的な透視側面図である。
符号の説明
1 ディスポーザ
10 給水部(給水手段)
12 電磁弁(給水切替手段)
13 シャワー部
4 貯留槽
4a 傾斜面
4b 最底部(底部の最低部)
40 排水口
41 排水濾過網(濾過部)
5 破砕機
54 吐出口
6 搬送ポンプ
61 吸入口
71 第1フロートスイッチ(第1検出手段,搬送切替手段)
72 第2フロートスイッチ(第2検出手段,搬送切替手段)
73 オーバーフロースイッチ(第3検出手段)
8 排水槽
81 排出口
82 防臭蓋(蓋)
G 生ゴミ
W 水道水(水)
W1 第1水位
W2 第2水位
W3 オーバーフロー水位(第3水位)
W5 溢水位置

Claims (7)

  1. 投入された生ゴミを破砕する破砕機と、
    該破砕機が破砕した生ゴミ及び水を貯留する貯留槽と、
    該貯留槽に貯留された生ゴミ及び水を吸入口から吸入して外部へ搬送する搬送ポンプと、
    前記破砕機及び前記貯留槽へ給水する給水手段と
    を備えるディスポーザであって、
    前記貯留槽には、貯留した水を排出する排水口が設けられており、
    該排水口から排出された水が流入する排水槽と、
    前記給水手段による給水の実行/停止を切り替える給水切替手段と
    を備えることを特徴とするディスポーザ。
  2. 前記給水手段に連結され、前記貯留槽の内部へ散水するシャワー部が、前記貯留槽の溢水位置よりも高い位置に配されていることを特徴とする請求項1に記載のディスポーザ。
  3. 前記貯留槽は有底円筒形であり、
    該貯留槽の底部は傾斜面を有し、
    前記搬送ポンプは、前記底部の最低部近傍に前記吸入口が配されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のディスポーザ。
  4. 前記貯留槽の水位に関し、順に低い第1水位、第2水位、及び第3水位を各検出する第1検出手段、第2検出手段、及び第3検出手段と、
    前記第1検出手段及び前記第2検出手段が検出した水位の高低に応じて、前記搬送ポンプによる搬送の実行/停止を切り替える搬送切替手段と
    を備え、
    前記給水切替手段は、前記第3検出手段が検出した水位の高低に応じて、前記給水手段による給水の実行/停止を切り替えるように構成してあることを特徴とする請求項1乃至3の何れかひとつに記載のディスポーザ。
  5. 前記破砕機が破砕した生ゴミ及び水を前記貯留槽へ吐出する吐出口が前記貯留槽の内部に開口しており、
    前記第3水位は、前記吐出口の高さより低い位置に設定されていることを特徴とする請求項4に記載のディスポーザ。
  6. 前記貯留槽は、
    該貯留槽から前記排水槽へ排出される水を濾過する濾過部が前記排水口に形成してあり、
    前記排水槽は、
    前記貯留槽を収容しており、
    前記排水槽に流入した水を外部へ排出する排出口を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れかひとつに記載のディスポーザ。
  7. 前記排出口は、水の重さ及び自重によって開閉可能な蓋を有することを特徴とする請求項6に記載のディスポーザ。
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