JP2018104916A5 - - Google Patents

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施解錠装置
本発明は、非電気錠を電気錠化する際に用いて好適な施解錠装置に関する。
施解錠装置として、電動モーターにより施解錠を行うようにした電気錠タイプのものが知られている。また、施解錠装置には、錠機構部に連動連結される杆状のグリップの両端を長手方向両端でそれぞれ台座に支持するプッシュプル錠タイプのものがある(特許文献1等参照)。プッシュプル錠は、室内側から扉を開放する際、例えば台座に対しグリップが押し込み方向に可動されることで、扉に内蔵された錠箱のラッチボルトを錠箱内へ後退させ、扉を押す方向へ開放可能にする。一方、室外側に取り付けられるグリップは、扉を開放する際、台座に対しグリップが引かれる方向に可動されることで、ラッチボルトを錠箱内へ後退させ、扉を引く方向に開放可能にする。これにより、扉の開放方向とラッチボルトの後退操作を一致させ、扉の良好な開放操作性を実現する。
ところで、従来、非電気錠タイプのプッシュプル錠を、電気錠タイプのプッシュプル錠へ変更するには、錠箱がモーターを内蔵した電気錠タイプのものへと交換される。これに伴って一般的には既存室外側グリップユニット及び既存室内側グリップユニットも新規のものへと交換される。また、室外側の自動施解錠を可能とするためのリーダーユニットを扉室外面に取り付けたり、閉扉状態を検知する被検知部材や閉扉検知センサを扉枠や扉に取り付けたりする工事が行われる。さらに、上記リーダーユニット、閉扉検知センサを錠箱内の制御盤や電源部に接続する配線工事が行われていた。
特開2012−87495号公報
しかしながら、電気錠タイプへの変更に際し、事実上殆どの構成部材を交換することは、不経済であり、環境保護の観点からも望ましくない。また、新たな錠箱、室内側グリップユニット、室外側グリップユニット、リーダーユニット等を現場工事にて取り付け、さらに、これを現場配線工事にて接続するのには、多大な施工労力が必要となるとともに、時間もかかり、且つ、コストも増大した。特に、錠箱、シリンダー錠、サムターンがそれぞれ2つずつ必要となるプッシュプル錠タイプの施解錠装置ではこれらの不具合が顕著となった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、取り付け・取り替えを簡易に行うことができる施解錠装置を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の施解錠装置300は、扉25の室内面29に取り付けられる略棒状のプッシュプルグリップ15と、
前記プッシュプルグリップ15の両端をそれぞれ包囲して支持するカバー部33が対となって形成され、一対の前記カバー部33を連結する筐体中央部35が空間部37を有し、前記プッシュプルグリップ15の延在方向と同方向に延びて前記室内面29に沿う筐体17と、
一対の前記カバー部33の少なくともいずれか一方に設けられ、前記扉25に設けられるシリンダー錠13に接続された錠箱11に対し、施解錠操作力を入力するサムターン50と、
前記筐体17の内方に設けられる駆動ユニット(55,57)と、
前記駆動ユニット(55,57)に設けられ、前記サムターン50のサムターン軸を回転させるモーターに接続される制御盤19と、
前記筐体17に付設される電池ボックス21と、
前記筐体17の内方で前記電池ボックス21と前記制御盤19とを接続する給電用配線23と、
を具備することを特徴とする。
この施解錠装置300では、室内側ユニットを交換するだけで、既存のプッシュプル錠が電気錠(電池錠)に交換可能となる。電気的構成を扉25に増設せずに、扉25の室内面29への取り付け、交換作業のみで、手動のプッシュプル錠から電気錠式のプッシュプル錠100に変更が可能となる。取り付けるために扉25の室内面29に彫り込みなどの加工をする必要がなく、配線を通すための貫通孔を扉25に施工する必要もない。すなわち、室内側のユニットを交換するのみで、手動のプッシュプル錠が電気錠式のプッシュプル錠100に変わる。
また、電池ボックス以外の電気錠の構成を、筐体17に収めることにより、筐体17をコンパクト化できる。これにより、ダイカスト製の筐体17の製造を容易にできる。
これに加え、施解錠装置300は、部品の共通化が可能となる。すなわち、施解錠装置300は、サムターン50が2つの場合と1つの場合がある。施解錠装置300では、サムターン50及び駆動ユニットをそれぞれ収めることのできる一対のカバー部33を筐体17に備えるので、サムターン50及び駆動ユニットを増減することで、どちらの仕様にも対応が可能となる。つまり、筐体17は、サムターンが2つ用と1つ用の共通筐体とすることが可能となる。
本発明の請求項2記載の施解錠装置300は、請求項1記載の施解錠装置であって、前記制御盤19は、前記空間部37に配置されることを特徴とする。
この施解錠装置300では、筐体17の両端に設けられる一対のカバー部33を連結している筐体中央部35が、空間部37を有する。制御盤19は、この空間部37に収容される。空間部37は、プッシュプルグリップ15の背面側に配置されるので、短い距離でアクセスが可能となる。その反面、空間部37は、筐体中央部35に覆われた中空部分であるので、手指が触れないような隠蔽構造に形成できる。
本発明の請求項3記載の施解錠装置300は、請求項1記載の施解錠装置であって、前記電池ボックス21は、前記空間部37に配置されることを特徴とする。
この施解錠装置300では、電池ボックス21が、制御盤19と同様に、空間部37に設けられる。従って、制御盤19を配置した作用と同様の作用を、電池ボックス21に対しても得ることができる。すなわち、電池ボックス21は、プッシュプルグリップ15の背面側に配置されるので、短い距離でアクセスが可能となる。その反面、空間部37は、筐体中央部35に覆われた中空部分であるので、手指が触れないような隠蔽構造に形成できる。
本発明の請求項4記載の施解錠装置300は、扉25の室内面29に取り付けられる略棒状のプッシュプルグリップ15と、
前記プッシュプルグリップ15の一端16を包囲して支持し、前記プッシュプルグリップ15の他端への延在方向と同方向に延びて前記室内面29に沿う筐体17と、
前記一端16から前記プッシュプルグリップ15の仮想延長上における前記筐体17に設けられ、前記扉25に設けられるシリンダー錠13に接続された錠箱11に対し、施解錠操作力を入力するサムターン50と、
前記筐体17の内方に設けられる駆動ユニット(55,57)と、
前記駆動ユニット(55,57)に設けられ、前記サムターン50のサムターン軸を回転させるモーターに接続される制御盤19と、
前記筐体17に付設される電池ボックス21と、
前記筐体17の内方で前記電池ボックス21と前記制御盤19とを接続する給電用配線23と、
を具備することを特徴とする。
この施解錠装置300では、室内側ユニットを交換するだけで、既存のプッシュプル錠が電気錠(電池錠)に交換可能となる。電気的構成を扉25に増設せずに、扉25の室内面29への取り付け、交換作業のみで、手動のプッシュプル錠から電気錠式のプッシュプル錠100に変更が可能となる。取り付けるために扉25の室内面29に彫り込みなどの加工をする必要がなく、配線を通すための貫通孔を扉25に施工する必要もない。すなわち、室内側のユニットを交換するのみで、手動のプッシュプル錠が電気錠式のプッシュプル錠100に変わる。
また、電池ボックス以外の電気錠の構成を、筐体17に収めることにより、筐体17をコンパクト化できる。これにより、ダイカスト製の筐体17の製造を容易にできる。
なお、本発明の施解錠装置300は、前記制御盤19は、前記室内面29と前記プッシュプルグリップ15との間における前記筐体17の内方に設けられ、前記筐体17に備えられた開閉自在な蓋体61により設定スイッチ63が表出自在となることを特徴としてもよい。
この施解錠装置300では、筐体中央部35の空間部37に制御盤19が収容される。制御盤19は、設定スイッチ63を備える。設定スイッチ63は、非操作時、蓋体61により手指が触れないような隠蔽構造で覆われる。一方、操作時には、蓋体61が開かれることにより、プッシュプルグリップ15の近傍で表出し、容易なアクセスが可能となる。これにより、プッシュプルグリップ15の背面側の部分も使い、施解錠装置300をコンパクトに構成しながら、ユーザーの使いやすさに配慮することができる。
また、本発明の施解錠装置300は、前記制御盤19にはアンテナが接続され、
該アンテナは、前記室内面29と前記プッシュプルグリップ15との間における前記筐体17の内方に設けられることを特徴としてもよい。
この施解錠装置300では、アンテナが、ユーザーの使うリモコン等の携帯端末と通信を行う。アンテナは、検知範囲がアンテナを中心に球状に広がる。このアンテナは、室内面29とプッシュプルグリップ15との間、すなわち、プッシュプルグリップ15の背面側における筐体17の内方に設けられる。また、アンテナは、プッシュプルグリップ15の延在方向における中央部分の背面側に配置される。これにより、アンテナは、ユーザーが使うリモコン等との高さと近接させ、且つ扉25の室外面により近い部分での配置が可能となる。
本発明に係る請求項1記載の施解錠装置によれば、取り付け・取り替えを簡易に行うことができるとともに、異なる仕様に対して部品を共通化することができる。
本発明に係る請求項2記載の施解錠装置によれば、制御盤の配置位置を空間部としたことで筐体を小型化でき、且つ制御盤には容易には触れないようにできる。
本発明に係る請求項3記載の施解錠装置によれば、空間部に電池ボックスを配置したことで筐体の小型化を図れ、また、電池交換を容易にできる。
本発明に係る請求項4記載の施解錠装置によれば、扉への取り付け・取り替えを簡易に行うことができ、作業性、施工性が向上する。
本発明に係る施解錠装置を室内側から見た斜視図である。 図1に示した施解錠装置の側面図である。 図1に示した施解錠装置の分解斜視図である。 図1に示した施解錠装置の側断面図である。 図4の上側部分の拡大図である。 図4の下側部分の拡大図である。 (a)は図1に示した室内側ユニットにおける上側部分の背面図、(b)は図1に示した室内側ユニットにおける下側部分の背面図である。 (a)は図1に示した室内側ユニットの蓋体閉状態の一部裁断正面図、(b)は図1に示した室内側ユニットの蓋体開状態の一部裁断正面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る施解錠装置を室内側から見た斜視図である。
本実施形態に係る施解錠装置は、非電気錠タイプのプッシュプル錠を、電気錠タイプのプッシュプル錠100へ変更する際に好適となる。プッシュプル錠100は、室外側ユニット200と、室内側ユニット300と、からなる。本実施形態に係る施解錠装置は、このうちの室内側ユニット300に適用される。以下、本実施形態に係る施解錠装置は、室内側ユニット300を例に説明する。
図2は図1に示した施解錠装置の側面図である。
室内側ユニット300を用いた場合、既存の室外側ユニット200及び錠箱11はそのまま使用が可能となる。つまり、室内側ユニット300は、図示しない既存の室内側ユニットと交換される。既存の室外側ユニット200には、上側のシリンダー錠13、下側のシリンダー錠13が設けられ、これらは上側の錠箱11、下側の錠箱11にそれぞれ接続されている。
図3は図1に示した施解錠装置の分解斜視図である。
室内側ユニット300は、プッシュプルグリップ15と、筐体17と、サムターン50と、駆動ユニットと、制御盤19と、電池ボックス21と、給電用配線23と、を有する。
プッシュプルグリップ15は、扉25を開閉するための操作部材である。すなわち、扉25を開閉するための握り部となる。プッシュプルグリップ15は、後述するラッチ機構27(図5参照)によるラッチ操作を行うものが主であるが、ラッチ機構27は必須ではない。そのため、プッシュプルグリップ15は、揺動する構成(軸で支持される等)も必須ではない。プッシュプルグリップ15は、単に扉25を押して開ける又は引いて開けるための棒状の部材であってもよい。
プッシュプルグリップ15は、略棒状に形成され、扉25の室内面29に取り付けられる。本実施形態において、プッシュプルグリップ15は、緩やかに湾曲した略角柱状に形成される。プッシュプルグリップ15は、長手方向が上下方向となる向きで取り付けられ、延在方向の両端が支持される。本実施形態において、プッシュプルグリップ15は、長手方向の中央部が把持部となる。
筐体17は、プッシュプルグリップ15の延在方向と同方向に延びて、室内面29に沿う長尺形状で形成される。筐体17は、背面が室内面29に密接する。また、筐体17は、表面がプッシュプルグリップ15の曲率と同一の曲率の凸曲面で形成される。筐体17の両側面には、プッシュプルグリップ15の中央が容易に把持できるように切欠31が形成される。筐体17には、プッシュプルグリップ15の両端をそれぞれ包囲して支持するカバー部33が上下に対となって形成される。この筐体17は、一対のカバー部33が、筐体中央部35により連結される。筐体中央部35には、内方に空間部37が形成されている。この空間部37と一対のカバー部33の各内側空間と連通している。
本実施形態では、筐体17は、アンテナ(図示略)を内蔵するために、一部が樹脂材からなる。すなわち、筐体17は、アルミダイカスト部分と樹脂部分とを一体的に成形してなる。筐体17は、少なくともアンテナを覆う部分が樹脂材からなる。アンテナは、プッシュプルグリップ15の背面側となる筐体17の内方に収容されることになる。
サムターン50は、一対のカバー部33の少なくともいずれか一方に設けられる。本実施形態では、一対のカバー部33の双方にサムターン50が設けられる。これらのサムターン50は、扉25に設けられるシリンダー錠13に接続された錠箱11に対し、施解錠操作力を入力する。
なお、室内側ユニット300は、プッシュプルグリップ15の一端16のみが支持されて、サムターンが1つとなる構成であってもよい。この場合、室内側ユニット300は、図示は省略するが、筐体17が、プッシュプルグリップ15の他端への延在方向と同方向に延びて、室内面29に沿う長尺形状に形成される。この場合、筐体17は、プッシュプルグリップ15の一端16を包囲して支持する。そして、サムターン50は、プッシュプルグリップ15の一端16からプッシュプルグリップ15の仮想延長上における筐体17に設けられ、扉25に設けられるシリンダー錠13に接続された錠箱11に対し、施解錠操作力を入力する。
駆動ユニットは、筐体17の内方に設けられる。駆動ユニットは、サムターン50のサムターン軸を回転させるためのモーター(図示略)を備える。この場合、サムターン軸は、駆動ユニットを貫通して、錠箱11に接続される。なお、サムターン軸は、駆動ユニットの出力軸39に連結される構造であってもよい。この場合、出力軸39が錠箱11に接続される。本実施形態では、出力軸39が錠箱11に接続される。
制御盤19は、駆動ユニットのモーターに電気的に接続される。この制御盤19は、筐体中央部35における空間部37に配置される。なお、制御盤19は、電子部品や、半導体装置を実装した回路基板を、樹脂製のハウジングに収容したものとなる。
電池ボックス21は、筐体17と一体的に形成されて、筐体17に付設される。電池ボックス21には、電池41が収容される。本実施形態では複数の電池41で構成され、これら電池41を収容した電池ボックス21は、蓋カバー42により閉鎖される。本実施形態において、電池ボックス21は、筐体17の下端に、筐体17を延出させた形状で、筐体17とは別体構成とされるもののカバー部33の形状に一体的デザインで形成される。電池ボックス21は、ユーザーが電池交換を可能としている。このため、電池ボックス21は、取り扱いしやすい位置であるプッシュプルグリップ15の延在方向下側の位置、正面から見てプッシュプルグリップ15の鉛直方向下側の位置に配設している。言い換えれば、プッシュプルグリップ15が邪魔となって扱いにくい位置であるプッシュプルグリップ15の背面側の位置での設置は避けている。この位置には、後述の設定スイッチを配置している。
なお、室内側ユニット300は、制御盤19と電池ボックス21とが、共に空間部37に配置される構成としてもよい。また、筐体17の側部やカバー部33の側部などに配置される構成としてもよい。
給電用配線23は、筐体17の内方で電池ボックス21と制御盤19とを接続する。この他、筐体17の内方には、給電用配線23に加え、制御信号用の制御用配線が配索される。これら給電用配線23と制御用配線とは、束ねられてワイヤーハーネス43の形態で形成される。ワイヤーハーネス43は、駆動ユニット及び制御盤19を筐体17に固定するベースプレート45の内方で配索される。
図4は図1に示した施解錠装置の側断面図である。
プッシュプル錠100は、室内側から扉25を開放する際、筐体17に対しプッシュプルグリップ15が押し込み方向に可動されることで、扉25に内蔵された錠箱11のラッチボルトを錠箱内へ後退させ、扉25を押す方向に開放可能にする。これにより、扉25の開放方向とラッチボルトの後退操作を一致させ、扉25の良好な開放操作性を実現している。
図5は図4の上側部分の拡大図である。
本実施形態において、プッシュプルグリップ15は、上端側が、押し込み方向に可動される際の揺動先端側となる。プッシュプルグリップ15の上端には、略T字状の作動片47がリンク機構により連結される。プッシュプルグリップ15は、押し込み操作力を、この作動片47を介して錠箱11のラッチ機構27にラッチボルトを後退させる操作力として入力する。
図6は図4の下側部分の拡大図である。
プッシュプルグリップ15は、下端が、揺動軸49により回転自在となって筐体17に支持される。つまり、プッシュプルグリップ15は、下端側が、押し込み方向に可動される際の揺動中心側となっている。
室内側ユニット300では、サムターン50が、上側サムターン51と下側サムターン53との上下で対となって設けられ、モーターが、上側サムターン51を作動する上側モーターと下側サムターン53を作動する下側モーターとの上下で設けられている。制御盤19は、施解錠ボタン(図示せず)等からの外部からの施解錠信号に応じ、上側モーター、下側モーターを回転させ、サムターン軸を施錠または解錠方向へ回転可能としている。これにより、上側サムターン51及び下側サムターン53は、制御盤19によって上側モーター及び下側モーターの双方が駆動制御されることにより施解錠回転される。
図7(a)は図1に示した室内側ユニットにおける上側部分の背面図、(b)は図1に示した室内側ユニットにおける下側部分の背面図である。
筐体中央部35には、制御盤19が収容される。筐体17には、制御盤19の上方にラッチ機構27を挟んで上側モーターを収容した上側駆動ユニット55が収容される。また、筐体17には、制御盤19の下方にラッチ機構27を挟んで下側モーターを収容した下側駆動ユニット57が収容される。下側駆動ユニット57の下側には、電池ボックス21が付設されている。筐体17には、配線空間が確保される。この配線空間には、上記のワイヤーハーネス43が配索される。すなわち、上側駆動ユニット55は、ワイヤーハーネス43により制御盤19と接続される。下側駆動ユニット57は、ワイヤーハーネス43により制御盤19と接続される。ワイヤーハーネス43は、上側駆動ユニット55、下側駆動ユニット57に対してコネクタ59を介して嵌合接続されている。また、ワイヤーハーネス43には、電池ボックス21からの給電用配線23が一体に束ねられている。
室内側ユニット300では、電池ボックス21と制御盤19とが給電用配線23によって接続され、制御盤19と、上側駆動ユニット55及び下側駆動ユニット57とが、ワイヤーハーネス43によって予め接続される。これにより、現地での電気配線工事が一切不要となっている。
図8(a)は図1に示した室内側ユニットの蓋体閉状態の一部裁断正面図、(b)は図1に示した室内側ユニットの蓋体開状態の一部裁断正面図である。
制御盤19は、室内面29とプッシュプルグリップ15との間における筐体17の内方に設けられる。制御盤19は、筐体17に備えられた開閉自在な蓋体61により設定スイッチ63が表出自在となっている。
制御盤19には、設定スイッチ63が設けられる。設定スイッチは、例えばディップスイッチ63により構成される。この設定スイッチ63は、例えば上下にスライド操作される蓋体61により表出自在に隠される。設定スイッチ63は、ユーザーが頻繁に操作しない。このため、設定スイッチ63は、取り扱いにくい位置であるプッシュプルグリップ15の背面側の位置、正面から見てプッシュプルグリップ15に隠れる位置としている。これにより、設定スイッチ63は、アクセス距離は短いものの、容易には手に触れないようになされている。一方で、上記の電池ボックス21は、取り扱い容易なプッシュプルグリップ15の鉛直方向下側の位置に配置されている。このようにして、電池ボックス21と設定スイッチ63とは、操作性、隠蔽性が考慮されて、適材適所に配置されるようになされている。
制御盤19には、アンテナが接続される。アンテナは、室内面29とプッシュプルグリップ15との間における筐体17の内方に設けられる。アンテナは、筐体17の樹脂材からなる部分に覆われる。このアンテナは、ユーザーが使用するリモコンなどの携帯端末との通信を行う。アンテナは、筐体17の上側のカバー部33と、下側のカバー部33との間の空間部37に収容される。この空間部37の高さ位置は、リモコンなどを使う場合に、ユーザーの持つリモコンの高さと合わせやすい位置となる。
また、アンテナは、筐体中央部35に配置することで、室内面29により近い位置で、室外側との距離を短くしている。このアンテナの検知範囲は、アンテナを中心に球状に広がるものである。このことで、アンテナは、室外からのリモコンの検知エリアを広げ、リモコンの操作の確実さも向上する。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本実施形態に係る室内側ユニット300では、室内側ユニット300のみを交換するだけで、既存のプッシュプル錠が電気錠(電池錠)に交換可能となる。つまり、扉25に簡単に取り付けできる。電気的構成を扉25に増設せずに、扉25の室内面29への取り付け、交換作業のみで、手動の施解錠装置から電気錠式のプッシュプル錠100に変更が可能となる。取り付けるために扉25の室内面29に彫り込みなどの加工をする必要がなく、配線を通すための貫通孔を扉25に施工する必要もない。また、内外ユニット間の配線なしに取り付けできる。すなわち、室内側のユニットを交換するのみで、既存の手動施解錠装置が電気錠式のプッシュプル錠100に変わる。
また、電池ボックス以外の電気錠の構成を、筐体17に収めることにより、筐体17をコンパクト化できる。これにより、ダイカスト製の筐体17の製造を容易にできる。また、室内側ユニット300は、電池ボックス21を筐体17と別体に構成することにより、電池ボックス21に対する取付位置の自由度を高めることもできる。
また、室内側ユニット300は、取り付けるために扉25の室内面29に彫り込みなどの加工をする必要がなく、配線を通すための貫通孔を扉25に施工する必要もない。すなわち、室内側のユニットを交換するのみで、電気工事を一切行うことなく、手動の施解錠装置が電気錠式のプッシュプル錠100に変わる。
また、電池ボックス以外の電気錠の構成を、筐体17に収めることにより、筐体17をコンパクト化できる。これにより、金型や射出装置を小型にでき、ダイカスト製の筐体17の製造を容易にでき、また外観のデザイン変更なども容易となる。
これに加え、室内側ユニット300は、部品の共通化が可能となる。すなわち、室内側ユニット300は、サムターンが2つの場合と1つの場合がある。室内側ユニット300では、サムターン及び駆動ユニットをそれぞれ収めることのできる一対のカバー部33を筐体17に備えるので、サムターン及び駆動ユニットを増減することで、どちらの仕様にも対応が可能となる。つまり、筐体17は、サムターンが2つ用と1つ用の共通筐体となっている。その結果、取り付け・取り替えを簡易に行うことができるとともに、異なる仕様に対して部品を共通化することができる。
また、室内側ユニット300は、筐体17の両端に設けられる一対のカバー部33を連結している筐体中央部35が、空間部37を有する。制御盤19は、この空間部37に収容される。空間部37は、プッシュプルグリップ15の背面側に配置されるので、上下カバー部33の間を短い距離で配置・配線が可能となる。その反面、空間部37は、筐体中央部35に覆われた中空部分であるので、手指が触れないような隠蔽構造に形成できる。その結果、制御盤19に対する設定作業を行いやすく、且つ制御盤19には容易には触れないようにできる。
また、室内側ユニット300は、電池ボックス21を、制御盤19と同様に、空間部37に設けるように構成してもよい。これにより、制御盤19を配置した作用と同様の作用を、電池ボックス21に対しても得ることができる。すなわち、電池ボックス21を、プッシュプルグリップ15の背面側に配置した場合では、短い距離で配置・配線が可能となる。
空間部37は、筐体中央部35に覆われた中空部分であるので、手指が触れないような隠蔽構造に形成できる。空間部37は、制御盤19に対する設定作業を行いやすく、且つ制御盤19には容易には触れないようにできる。
また、室内側ユニット300は、制御盤19が設定スイッチ63を備える。設定スイッチ63は、非操作時、蓋体61により手指が触れないような隠蔽構造で覆われる。一方、操作時には、蓋体61が開かれることにより、プッシュプルグリップ15の近傍で表出し、容易なアクセスが可能となる。これにより、プッシュプルグリップ15の背面側の部分も使い、室内側ユニット300をコンパクトに構成しながら、ユーザーの使いやすさに配慮することができる。その結果、制御盤19に設けられた設定スイッチ63に対し、容易な設定作業と、不用意な接触の回避とを簡素な構造で実現できる。
また、室内側ユニット300は、アンテナが、ユーザーの使うリモコン等の携帯端末と通信を行うことができる。アンテナは、検知範囲がアンテナを中心に球状に広がる。このアンテナは、室内面29とプッシュプルグリップ15との間、すなわち、プッシュプルグリップ15の背面側における筐体17の内方に設けられる。また、アンテナは、プッシュプルグリップ15の延在方向における中央部分の背面側に配置される。これにより、アンテナは、ユーザーが使うリモコン等との高さと近接させ、且つ扉25の室外面により近い部分での配置が可能となる。その結果、ユーザーが使用するリモコン等に対する検知エリアを広げることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
例えば、上記構成例の施解錠装置は、プッシュプルグリップの両端が支持される構成を説明したが、施解錠装置はプッシュプルグリップの両端が支持されない片持ち状の構造であってもよい。その場合、サムターン及びシリンダー錠は1組になる。また、施解錠装置は、プッシュプルグリップの両端が支持される構造であっても、サムターンとシリンダーとの組み合わせが1組で片側、すなわち上または下のみであってもよい。すなわち、施解錠装置は、錠装置(錠箱)が扉に1つしか構成されていないタイプや、錠装置(錠箱)が上下にそれぞれ構成されるとともに連動機構で連結され、1組のサムターンとシリンダー錠で施解錠が行える構成のタイプにも共通部品で対応できる。また、施解錠装置は、電池ボックスが、一対のカバー部の間にある空間部にあってもよい。この他、電池ボックスは、筐体の側部や上部などであってもよい。さらに、電池ボックスは、筐体と一体化構造としてもよい。
従って、本実施形態に係る室内側ユニット300によれば、取り付け・取り替えを簡易に行うことができる。
11…錠箱
13…シリンダー錠
15…プッシュプルグリップ
17…筐体
19…制御盤
21…電池ボックス
23…給電用配線
25…扉
29…室内面
33…カバー部
35…筐体中央部
37…空間部
50…サムターン
55…駆動ユニット(上側駆動ユニット)
57…駆動ユニット(下側駆動ユニット)
61…蓋体
63…設定スイッチ(ディップスイッチ)
300…施解錠装置(室内側ユニット)

Claims (4)

  1. 扉の室内面に取り付けられる略棒状のプッシュプルグリップと、
    前記プッシュプルグリップの両端をそれぞれ包囲して支持するカバー部が対となって形成され、一対の前記カバー部を連結する筐体中央部が空間部を有し、前記プッシュプルグリップの延在方向と同方向に延びて前記室内面に沿う筐体と、
    一対の前記カバー部の少なくともいずれか一方に設けられ、前記扉に設けられるシリンダー錠に接続された錠箱に対し、施解錠操作力を入力するサムターンと、
    前記筐体の内方に設けられる駆動ユニットと、
    前記駆動ユニットに設けられ、前記サムターンのサムターン軸を回転させるモーターに接続される制御盤と、
    前記筐体に付設される電池ボックスと、
    前記筐体の内方で前記電池ボックスと前記制御盤とを接続する給電用配線と、
    を具備することを特徴とする施解錠装置。
  2. 前記制御盤は、前記空間部に配置されることを特徴とする請求項1記載の施解錠装置。
  3. 記電池ボックスは、前記空間部に配置されることを特徴とする請求項1記載の施解錠装置。
  4. 扉の室内面に取り付けられる略棒状のプッシュプルグリップと、
    前記プッシュプルグリップの一端を包囲して支持し、前記プッシュプルグリップの他端への延在方向と同方向に延びて前記室内面に沿う筐体と、
    前記一端から前記プッシュプルグリップの仮想延長上における前記筐体に設けられ、前記扉に設けられるシリンダー錠に接続された錠箱に対し、施解錠操作力を入力するサムターンと、
    前記筐体の内方に設けられる駆動ユニットと、
    前記駆動ユニットに設けられ、前記サムターンのサムターン軸を回転させるモーターに接続される制御盤と、
    前記筐体に付設される電池ボックスと、
    前記筐体の内方で前記電池ボックスと前記制御盤とを接続する給電用配線と、
    を具備することを特徴とする施解錠装置。
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