JP2018103933A - 作業用車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】盗難を未然に防止することができる作業用車両を提供する。【解決手段】キー認証コントローラ105によりキーシリンダ25に挿入されたエンジンキーが未登録のものであると判断されると、オペレータキャビン23内に設けられたブザー装置111によりオペレータキャビン23内において警告音を発生させ、当該エンジンキーが回動操作されると、オペレータキャビン23の外部に設けられたホーン装置28により車両の周囲に対して警告音を発生させるように構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、キーシリンダに始動キーを挿入して回動操作することにより原動機を始動させ、その原動機からの動力により走行等を行う作業用車両に関する。
このような作業用車両の一例として、左右のクローラ機構を有した走行体と、走行体上に旋回可能に設けられた旋回体と、旋回体の前部に設けられた掘削作業等を行うショベル装置とを備えて構成されたパワーショベルがある。パワーショベルは、エンジンと、このエンジンにより駆動させる油圧ポンプとを備え、油圧ポンプから吐出される作動油を用いて左右のクローラ機構の走行油圧モータやショベル装置の油圧シリンダ等を駆動して走行や掘削作業等を行うように構成されている(例えば、特許文献1を参照)。なお、エンジンに代えてバッテリと電動モータを備え、電動モータにより油圧ポンプを駆動する構成のパワーショベルもある。このようなパワーショベルでは、旋回体に操作室を形成するオペレータキャビンが設けられ、このオペレータキャビン内に設けられたキーシリンダに始動キーを挿入してON側に回動操作することにより、エンジン等の原動機を始動させることが可能に構成されている。
特開2016‐53375号公報
パワーショベル等の作業用車両では、従来、同型機種において始動キーが共通になっていることが多く、1つの始動キーを用いて複数台の作業用車両を始動させることが可能になっていた。そのため、作業用車両が盗難の被害にあうことがあり、盗難防止対策が必要である。その対策技術の一つとして、GPS(全地球測位システム)を利用したものがあり、GPS経由で作業用車両の所在位置を把握できるとともに、作業用車両の原動機スタータ回路を遮断して始動できないように規制する技術がある。しかしながら、このようなGPSを利用した技術は、盗難の被害にあった後のものであり、盗難を未然に防止するものではなかった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、盗難を未然に防止することができる作業用車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る作業用車両は、原動機(例えば、実施形態におけるエンジン)を有し、前記原動機からの動力により走行可能な車両(例えば、実施形態における走行体10および旋回体20)と、前記車両に設けられた作業装置(例えば、実施形態におけるショベル装置30)と、前記車両に設けられ、操作室を形成するオペレータキャビンとを備え、前記オペレータキャビン内に設けられたキーシリンダに始動キーを挿入して回動操作することにより、前記原動機を始動させることが可能に構成される。その上で、前記キーシリンダに始動キーが挿入されたときに、その挿入された始動キーが予め登録されたものか否かを判断するキー認証コントローラと、前記オペレータキャビン内に設けられ、前記オペレータキャビン内において警告音を発生させる第1警告装置(例えば、実施形態におけるブザー装置111)と、前記車両に設けられ、前記車両の周囲に警告音を発生させる第2警告装置(例えば、実施形態におけるホーン装置28)とを備える
。そして、前記キー認証コントローラにより前記キーシリンダに挿入された始動キーが未登録のものであると判断されると、前記第1警告装置により前記オペレータキャビン内において警告音を発生させ、当該始動キーが回動操作されると前記第2警告装置により前記車両の周囲に警告音を発生させるように構成される。
上記構成の作業用車両において、前記未登録の始動キーが前記キーシリンダに挿入されてON側に回動操作され、前記第1警告装置により警告音が発生されているときに、前記未登録の始動キーをOFF側に戻す操作が行われると、前記第1警告装置による警告音の発生が停止されるとともに、前記第2警告装置による警告音の発生を行わないように構成されることが好ましい。
上記構成の作業用車両において、前記オペレータキャビン内に設けられ、前記オペレータキャビン内において警告表示を行うディスプレイ装置を備え、前記キー認証コントローラにより前記キーシリンダに挿入された始動キーが未登録のものであると判断されると、前記第1警告装置により警告音を発生させるとともに、前記ディスプレイ装置により前記オペレータキャビン内において警告表示を行うように構成されることが好ましい。
上記構成の作業用車両において、前記キー認証コントローラにより前記キーシリンダに挿入された始動キーが未登録のものであると判断されると、前記原動機が始動しないように規制されるように構成されることが好ましい。
本発明に係る作業用車両によれば、キー認証コントローラによりキーシリンダに挿入された始動キーが予め登録されたものか否かが判断され、未登録キーであると判断されると、第1警告装置によりオペレータキャビン内において警告音を発生させ、当該始動キーの回動操作が所定回数繰り返されると第2警告装置により車両の周囲に警告音を発生させるように構成される。そのため、未登録キーを用いて車両を盗もうとしたときには、第1警告装置によりオペレータキャビン内において警告音が発生されるだけではなく、第2警告装置により車両の周囲にも警告音を発生させることができる。従って、車両の周囲に対して盗難されそうな状態であることを知らせることができ、これにより盗難を未然に防ぐことができる。
本発明において、未登録キーであると判断され、第1警告装置により警告音が発生されているときに、未登録キーをOFF側に戻す操作が行われると、第1警告装置による警告音の発生が停止されるとともに、第2警告装置による警告音の発生を行わないように構成されることが好ましい。このような構成によれば、オペレータが間違って未登録キーを用いた場合であっても、第1警告装置によりオペレータに未登録キーであることを知らせるだけで、第2警告装置により車両の周囲に対して警告音を発生させて周囲の注目を集めるような事態を回避させることができる。
本発明において、未登録キーであると判断されると、第1警告装置により警告音を発生させるとともに、ディスプレイ装置によりオペレータキャビン内において警告表示を行うように構成されることが好ましい。このような構成によれば、第1警告装置による警告音およびディスプレイ装置による警告表示により、未登録キーが使用されていることをオペレータキャビン内において確実に報知することができる。
本発明において、未登録キーであると判断されると、前記原動機が始動しないように規制されるように構成されることが好ましい。このような構成によれば、未登録キーを用いた盗難を確実に防止することができる。
本発明に係る作業用車両の一例であるパワーショベルの斜視図である。 エンジンキー認証装置の構成を示すブロック図である。 エンジンキーの認証制御フローを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態では、本発明に係る作業用車両の一例であるクローラ式のパワーショベルについて説明する。まず、パワーショベル1の全体構成について図1を参照して説明する。
パワーショベル1は、図1に示すように、走行可能に構成された走行体10と、走行体10の上部に水平旋回可能に設けられた旋回体20と、旋回体20の前部に設けられたショベル装置30とを有して構成される。
走行体10は、駆動輪、複数の従動輪および、これらの車輪に掛け回された履帯13を有するクローラ機構15L,15Rを、走行体フレーム11の左右両側にそれぞれ備えて構成される。左右のクローラ機構15L,15Rはそれぞれ、駆動輪を回転駆動する走行モータ16を有して構成される。走行体10は、左右の走行モータ16の回転方向および回転速度を制御することにより任意の方向および速度で走行可能に構成されている。走行体フレーム11の前部には、上下揺動自在にブレード18が設けられている。ブレード18は、走行体フレーム11との間に跨設されたブレードシリンダ19を伸縮作動させることにより上下揺動可能に構成されている。
走行体フレーム11の上部中央には旋回機構が設けられている。この旋回機構は、走行体フレーム11に固定された内輪と、旋回体20に固定された外輪と、旋回体20に設けられた旋回モータと、旋回体20に設けられた油圧ポンプから走行体10に設けられた左右の走行モータ16およびブレードシリンダ19に作動油を供給するためのロータリーセンタージョイントとを有して構成される。旋回体20は、この旋回機構を介して走行体フレーム11に水平旋回自在に取り付けられ、旋回モータを正転または逆転作動させることにより、走行体10に対して左右方向に旋回可能に構成されている。旋回体20の前部には、前方に突出する本体側ブラケット22が設けられている。
ショベル装置30は、本体側ブラケット22に上下軸を中心に左右方向に揺動自在に取り付けられたブームブラケット39と、ブームブラケット39に第1揺動ピン35aにより上下方向に揺動自在(起伏動自在)に取り付けられたブーム31と、ブーム31の先端部に第2揺動ピン35bにより上下方向に揺動自在(屈伸自在)に取り付けられたアーム32と、アーム32の先端部に設けられたリンク機構33とを有して構成される。ショベル装置30は、さらに、旋回体20とブームブラケット39の間に跨設されたスイングシリンダ34と、ブームブラケット39とブーム31の間に跨設されたブームシリンダ36と、ブーム31とアーム32の間に跨設されたアームシリンダ37と、アーム32とリンク機構33の間に跨設されたバケットシリンダ38とを有して構成される。
ブームブラケット39は、スイングシリンダ34を伸縮作動させることにより旋回体20(本体側ブラケット22)に対して左右方向に揺動可能に構成されている。ブーム31は、ブームシリンダ36を伸縮作動させることにより本体側ブラケット22(旋回体20)に対して上下方向に揺動可能(起伏動可能)に構成されている。アーム32は、アームシリンダ37を伸縮作動させることによりブーム31に対して上下方向に揺動可能(屈伸動可能)に構成されている。
アーム32およびリンク機構33の先端部には、バケット、ブレーカ、圧砕機、カッタ
ー、オーガ装置等の各種アタッチメントを上下方向に揺動自在に取り付けることが可能になっている。アーム32の先端部に取り付けられたアタッチメントは、バケットシリンダ38を伸縮作動させることによりリンク機構33を介してアーム32に対して揺動可能に構成されている。これらのアタッチメントの油圧アクチュエータに作動油を供給するための油圧ホースを接続可能な第1〜第3アタッチメント接続ポート41〜43が、アーム32の左側面に配設されている。
旋回体20には、オペレータ(作業者)が搭乗可能な操作室を形成するオペレータキャビン23が設けられている。オペレータキャビン23は、略矩形箱状に形成されており、左側部に開閉扉23aが設けられている。オペレータキャビン23内には、オペレータが前方を向いて着座するためのオペレータシートと、走行体10の作動操作を行う左右一対の走行操作レバーと、旋回体20およびショベル装置30の作動操作を行う左右一対の作業操作レバーおよび作業操作ペダルと、ブレード18の作動操作を行うブレード操作レバーとが設けられている。
旋回体20(オペレータキャビン23の後方および右方の位置)には、走行体10における左右の走行モータ16およびブレードシリンダ19、旋回体20における上記旋回モータ、並びに、ショベル装置30におけるスイングシリンダ34、ブームシリンダ36、アームシリンダ37およびバケットシリンダ38(以下、これらを纏めて油圧アクチュエータと称する)に作動油を供給して駆動させる油圧駆動装置が設けられている。
この油圧駆動装置は、ディーゼルエンジン(以下、エンジンと称する)と、このエンジンにより駆動される複数の油圧ポンプ(パイロット油圧ポンプを含む)と、油圧アクチュエータに供給する作動油の方向および流量を制御する制御バルブユニットと、上記走行操作レバーおよび作業操作レバー等の操作に応じて制御バルブユニットにおける各制御バルブのスプールを切り換えるためのパイロット油圧を生成するパイロットバルブユニットとを有して構成される。制御バルブユニットおよびパイロットバルブユニットは、油圧アクチュエータの各アクチュエータに対応した制御バルブおよびパイロットバルブ(リモコンバルブ)を有して構成されている。
この油圧駆動装置では、オペレータキャビン23内に設けられた上記走行操作レバー等が操作されると、その操作方向および操作量(操作状態)に対応したパイロット油圧がパイロットバルブユニットから制御バルブユニットに供給され、対応する制御バルブのスプールが切り換えられる。そして、その制御バルブを介して当該操作レバー等の操作状態に応じた作動油が対応するアクチュエータに供給されて駆動されるようになっている。
オペレータキャビン23内には、図2に示すように、上記エンジンを始動させるためのエンジンキーを差し込み可能なキーシリンダ25と、パワーショベル1の各種情報を表示するディスプレイ装置26と、オペレータにより操作される各種スイッチとが設けられている。この各種スイッチの一つとして、ホーンスイッチが設けられている。このホーンスイッチを押圧操作することにより、オペレータキャビン23の外部に設けられたホーン装置28からパワーショベル1の周囲に注意を促す警告音を発生させることができるようになっている。
パワーショベル1では、オペレータがオペレータキャビン23内に搭乗し、エンジンキーをキーシリンダ25に差し込んでSTART位置まで回動させるとエンジンが駆動し、このエンジンにより複数の油圧ポンプが駆動される。そして、オペレータキャビン23内の左右の走行操作レバーを前後に傾動操作することにより、上記のようにその操作方向および操作量に応じて左右のクローラ機構15L,15R(走行モータ16)を駆動させてパワーショベル1を走行させることができる。また、左右の作業操作レバーを前後左右に
傾動操作したり、左右の作業操作ペダルを踏込操作することにより、それらの操作方向および操作量に応じてショベル装置30等を駆動させて掘削等の作業を行うことができるように構成されている。
オペレータキャビン23内に設けられたキーシリンダ25は、エンジンキーを差し込んだり引き抜いたりすることが可能なOFF位置と、パワーショベル1に設けられた各種装置にバッテリからの電気が供給されるON位置と、エンジンが駆動されるSTART位置とを有し、OFF‐ON‐STARTの順に配置されて構成されている。キーシリンダ25にエンジンキーを差し込んでON位置まで回動操作する(もしくはSTART位置まで回動操作してエンジンを駆動させる)と、オペレータキャビン23内に設けられたディスプレイ装置26に、パワーショベル1の各種情報が表示されるようになっている。ディスプレイ装置26に表示される内容としては、例えば、燃料残量、エンジン回転数、冷却水温度、走行距離、車両の各種警告表示、車両の各種機能のON/OFF状態等が表示されるようになっている。
次に、このように構成されるパワーショベル1に搭載されたエンジンキー認証装置100について説明する。エンジンキー認証装置100は、図2に示すように、キーシリンダ25に挿入されてON位置側に回動操作されたエンジンキーが予め登録されたものか否かを判断するキー認証コントローラ105と、キー認証コントローラ105において未登録のエンジンキー(以下、未登録キーと称する)であると判断されたときに、未登録キーである旨を報知する報知装置110とを有して構成される。
報知装置110は、オペレータキャビン23の内部に設けられ、オペレータキャビン23内において警告音を発生させるブザー装置111と、オペレータキャビン23の内部に設けられた上記ディスプレイ装置26と、オペレータキャビン23の外部に設けられた上記ホーン装置28とを有して構成される。ブザー装置111、ディスプレイ装置26およびホーン装置28は、キー認証コントローラ105からの指令信号に基づいて警告音の発生や警告表示を行うようになっている。
キー認証コントローラ105には、キーシリンダ25に挿入してエンジンを始動させることが可能なエンジンキーを予め登録することができるようになっている。エンジンキーの登録は、キー認証コントローラ105に認証用コンピュータ(サービスツール)を接続して行う。エンジンキーにはID(シリアルナンバー)が設定されているとともにトランスポンダ(送信・応答機)が内蔵されている。第1のエンジンキーをキーシリンダ25に挿入してON位置まで回動させると、キー認証コントローラ105に接続された認証用コンピュータにより、キー認証コントローラ105をキー登録モードにすることができるようになっている。このとき、キーシリンダ25に挿入された第1のエンジンキーのトランスポンダからIDがキー認証コントローラ105に送信され、第1のエンジンキーがマスターキーとしてキー認証コントローラ105のメモリに登録される。なお、この第1のエンジンキー(マスターキー)は、エンジンを始動可能なキーとしては登録されていない。
キー認証コントローラ105のキー登録モードにおいて、キーシリンダ25からマスターキー(第1のエンジンキー)を引き抜き、第2のエンジンキーをキーシリンダ25に挿入してON位置まで回動させると、この第2のエンジンキーのトランスポンダからID(シリアルナンバー)がキー認証コントローラ105に送信され、第2のエンジンキーがエンジンを始動可能なキーとしてキー認証コントローラ105のメモリに登録される。そして、第2のエンジンキーをキーシリンダ25から引き抜き、第3、第4、・・・のエンジンキーを同様にして登録することができるようになっている。キー認証コントローラ105には、複数のエンジンキー(例えば13個のエンジンキー)を登録可能になっており、登録上限数に達したときにはその旨が認証用コンピュータの画面に表示されるようになっ
ている。そして、マスターキー(第1のエンジンキー)をキーシリンダ25に再び挿入してON位置まで回動させる、もしくは最後のエンジンキーを登録した時点から所定時間(例えば5分)経過すると、キー認証コントローラ105においてキー登録モードが終了するようになっている。
なお、マスターキーをキーシリンダ25に挿入してON位置まで回動させた状態において、キー認証コントローラ105に接続された認証用コンピュータ(サービスツール)により、キー認証コントローラ105のメモリに登録されているマスターキーや登録キーのID情報を削除することもできるようになっている。
キー認証コントローラ105は、キーシリンダ25にエンジンキーが挿入されてON位置もしくはSTART位置まで回動操作されると、当該エンジンキーのIDを、上記のようにメモリに予め登録されたエンジンキー(以下、登録キーと称する)のIDと比較して、キーシリンダ25に挿入されたエンジンキーが登録キーであるか否かを判断するように構成されている。キー認証コントローラ105は、キーシリンダ25に挿入されたエンジンキーが登録キーであると判断すると、当該エンジンキーによるエンジン始動を許可し、START位置に回動操作されたときにエンジンコントロールユニット(ECU)を介してエンジンを始動させる制御を行うようになっている。
一方、キー認証コントローラ105は、キーシリンダ25に挿入されたエンジンキーが登録キーではない(未登録キーである)と判断すると、当該エンジンキーによるエンジン始動を規制し、START位置に回動操作されても、エンジンのスタータ回路を遮断してエンジンを始動させない制御を行うように構成されている。また、未登録キーであると判断すると、ブザー装置111に指令信号を送信してブザー装置111により警告音を発生させるとともに、ディスプレイ装置26に指令信号を送信してディスプレイ装置26により警告表示を行わせるように構成されている。これらの警告音および警告表示により、オペレータキャビン23内において、キーシリンダ25に未登録キーが挿入されている旨を報知するようになっている。さらに、未登録キーのSTART位置への回動操作が所定回数以上(例えば5回)以上繰り返されると、ホーン装置28に指令信号を送信してホーン装置28により警告音を発生させるように構成されている。このホーン装置28による警告音により、パワーショベル1の周囲に対して、キーシリンダ25に未登録キーが挿入されている旨を報知するようになっている。
図3には、キー認証コントローラ105において行われるエンジンキーの認証制御フローを示している。キーシリンダ25にエンジンキーが挿入されてON位置もしくはSTAT位置まで回動操作されると、当該エンジンキーのID(シリアルナンバー)を読み込む(ステップS1)。そして、読み込んだIDと、予め登録されているエンジンキー(登録キー)のIDとを比較する(ステップS2)。読み込んだIDが登録キーのIDと一致した場合には、当該エンジンキーがSTART位置に回動されたか否かを判断し(ステップS3)、START位置に回動されたときにはエンジンコントロールユニットに指令信号を送信してエンジンを始動させる。
ステップS2において、キーシリンダ25に挿入されたエンジンキーのIDが登録キーのIDと一致しない場合には、オペレータキャビン23内のディスプレイ装置26の画面に当該エンジンキーが未登録キーである旨の警告表示を行わせる(ステップS4)。また、オペレータキャビン23内のブザー装置111から警告音を発生させ、当該エンジンキーが未登録キーである旨を報知する(ステップS5)。このとき、ブザー装置111は、例えば短いブザー音を5回発生させる。そして、当該エンジンキーがOFF位置に戻されたか否かを判断し(ステップS6)、OFF位置に戻されたときには、ディスプレイ装置26による警告表示およびブザー装置111による警告音の発生を停止させ(ステップS
7)、制御フローの最初に戻る。
ステップS6においてOFF位置に戻されていないときには、当該エンジンキーがSTART位置に回動されたか否かを判断する(ステップS8)。START位置に回動されていないときにはステップS6に戻る。一方、START位置に回動されたときには、そのSTART位置への回動が5回目以上か否かを判断し(ステップS9)、1〜4回目のときには、オペレータキャビン23内のブザー装置111から再び警告音を発生させ(ステップS10)、ステップS6に戻る。ステップS10においてもブザー装置111は、例えば短いブザー音を5回発生させる。
ステップS9において当該エンジンキーがSTART位置に5回以上回動されたと判断されたときには、オペレータキャビン23の外部に設けられたホーン装置28から警告音を発生させ、未登録キーを用いてエンジンを始動させようとしている旨をパワーショベル1の周囲に対して報知する(ステップS11)。このとき、ホーン装置28は、警告音を所定時間(例えば2分間)鳴らし続け、その後、警告音が鳴り止む。そして、当該エンジンキーがOFF位置に戻されたか否かを判断し(ステップS12)、OFF位置に戻されたときには、ホーン装置28による警告音の発生を停止させ(ステップS13)、制御フローの最初に戻る。一方、OFF位置に戻されていないときには、ホーン装置28は警告音を所定時間発生させた後に自動的に止まり、ステップS8に戻る。このように、キー認証コントローラ105においてエンジンキーの認証制御が行われるようになっている。
このようにパワーショベル1では、キー認証コントローラ105において未登録キーであると判断すると、オペレータキャビン内のブザー装置111およびディスプレイ装置26により警告音の発生および警告表示を行い、未登録キーのSTART位置への回動操作が5回以上繰り返されるとホーン装置28によりパワーショベル1の周囲に対しても警告音を発生させるように構成されている。そのため、未登録キーを用いてパワーショベル1を盗もうとしたときには、ブザー装置111およびディスプレイ装置26によりオペレータキャビン23内において警告報知が行われるだけではなく、ホーン装置28によりパワーショベル1の周囲にも警告報知を行うことができる。従って、パワーショベル1の周囲に対して盗難されそうな状態であることを知らせることができ、これにより盗難を未然に防ぐことができる。
また、キー認証コントローラ105において未登録キーであると判断され、オペレータキャビン内のブザー装置111等により警告報知が行われているときに、当該未登録キーをOFF位置に戻すと、ブザー装置111等による警告報知が停止され、ホーン装置28による警告音の発生を行わないように構成されている。そのため、オペレータが間違って未登録キーを用いた場合であっても、ブザー装置111等によりオペレータに未登録キーであることを知らせるだけで、ホーン装置28により車両の周囲に対して警告音を発生させて周囲の注目を集めるような事態を回避させることができる。また、オペレータキャビン23内において、ブザー装置111だけではなく、ディスプレイ装置26によっても警告表示を行うように構成されているため、未登録キーが使用されていることをオペレータキャビン内において確実に報知することができる。さらに、未登録キーであると判断されたときには、エンジンが始動しないように規制されるように構成されている。そのため、未登録キーを用いた盗難を確実に防止することができる。
これまで、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、キー認証コントローラ105が、キーシリンダ25にエンジンキーが挿入されてON位置もしくはSTART位置まで回動操作されたときに、キーシリンダ25に挿入されたエンジンキーが登録キーであるか否かを判断するように構成されているが、キーシリンダ25に挿入されたとき(ON位置まで
回動操作されていないとき)に登録キーであるか否かを判断する構成としてもよい。
上述の実施形態では、未登録キーのSTART位置への回動操作が5回以上繰り返されるとホーン装置28により警告音を発生させるように構成されているが、この5回という回数は一例であって1〜4回、もしくは6回以上と適宜変更してもよい。また、未登録キーのSTART位置への回動操作が所定回数以上繰り返されたときではなく、ブザー装置111およびディスプレイ装置26により警告音および警告表示が行われた時点から所定時間が経過したときに、ホーン装置28により警告音を発生させるように構成してもよい。また、上述の実施形態では、未登録キーをOFF位置に戻されたときに、ディスプレイ装置26、ブザー装置111およびホーン装置28による警告を停止させるように構成されているが、所定の停止操作が行われるまで警告を続けるように構成してもよい。
上述の実施形態では、オペレータキャビン23内のディスプレイ装置26によっても警告表示を行うように構成されているが、オペレータキャビン23内では、ブザー装置111によって警告音を発生させるたけで、ディスプレイ装置26では警告表示を行わないように構成してもよい。また、パワーショベル1に従来から設けられているホーン装置28を用いてパワーショベル1の周囲に対して警告音(未登録キーである旨の警告音)を発生させるように構成されているが、ホーン装置28とは別の警告装置を設け、その警告装置により当該警告音を発生させる構成としてもよい。
上述の実施形態では、エンジンの動力により油圧ポンプを駆動し、その油圧ポンプから吐出される作動油を用いて走行等を行うパワーショベルに本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、エンジンに代えて、バッテリおよび電動モータを搭載し、その電動モータにより油圧ポンプを駆動する、もしくは電動モータにより各アクチュエータを直接駆動するように構成されてもよい。さらに、上述の実施形態では、本発明をクローラ走行式のパワーショベルに適用した場合について説明したが、本発明は、ホイール走行式のパワーショベルや、スキッドステアローダ等のパワーショベル以外の作業機械においても適用することが可能である。
1 パワーショベル(作業用車両)
10 走行体(車両)
20 旋回体(車両)
23 オペレータキャビン
25 キーシリンダ
26 ディスプレイ装置
28 ホーン装置(第2警告装置)
30 ショベル装置(作業装置)
100 エンジンキー認証装置
105 キー認証コントローラ
110 報知装置
111 ブザー装置(第1警告装置)

Claims (4)

  1. 原動機を有し、前記原動機からの動力により走行可能な車両と、
    前記車両に設けられた作業装置と、
    前記車両に設けられ、操作室を形成するオペレータキャビンとを備え、
    前記オペレータキャビン内に設けられたキーシリンダに始動キーを挿入して回動操作することにより、前記原動機を始動させることが可能に構成された作業用車両において、
    前記キーシリンダに始動キーが挿入されたときに、その挿入された始動キーが予め登録されたものか否かを判断するキー認証コントローラと、
    前記オペレータキャビン内に設けられ、前記オペレータキャビン内において警告音を発生させる第1警告装置と、
    前記車両に設けられ、前記車両の周囲に警告音を発生させる第2警告装置とを備え、
    前記キー認証コントローラにより前記キーシリンダに挿入された始動キーが未登録のものであると判断されると、前記第1警告装置により前記オペレータキャビン内において警告音を発生させ、当該始動キーが回動操作されると前記第2警告装置により前記車両の周囲に警告音を発生させるように構成されたことを特徴とする作業用車両。
  2. 前記第1警告装置により警告音が発生されているときに、前記未登録の始動キーを挿入位置側に戻す操作が行われると、前記第1警告装置による警告音の発生が停止されるとともに、前記第2警告装置による警告音の発生を行わないように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の作業用車両。
  3. 前記オペレータキャビン内に設けられ、前記オペレータキャビン内において警告表示を行うディスプレイ装置を備え、
    前記キー認証コントローラにより前記キーシリンダに挿入された始動キーが未登録のものであると判断されると、前記第1警告装置により警告音を発生させるとともに、前記ディスプレイ装置により前記オペレータキャビン内において警告表示を行うように構成されたことを特徴とする請求項1もしくは2に記載の作業用車両。
  4. 前記キー認証コントローラにより前記キーシリンダに挿入された始動キーが未登録のものであると判断されると、前記原動機が始動しないように規制されるように構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の作業用車両。
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