WO2022210662A1

WO2022210662A1 - ショベル及びショベル用表示装置

Info

Publication number: WO2022210662A1
Application number: PCT/JP2022/015320
Authority: WO
Inventors: 智之藤川
Original assignee: 住友建機株式会社
Priority date: 2021-03-31
Filing date: 2022-03-29
Publication date: 2022-10-06
Also published as: EP4317603A1; US20240018749A1; JPWO2022210662A1; KR20230162929A; CN117098897A

Abstract

ショベル（１００）は、下部走行体（１）と、下部走行体（１）に旋回可能に搭載される上部旋回体（３）と、上部旋回体（３）に搭載される運転室としてのキャビン（１０）と、キャビン（１０）に配置される表示装置（４０）とを有する。そして、ショベル（１００）は、運転開始前に表示装置（４０）にカスタム設定に関する情報を表示できるように構成されている。カスタム設定に関する情報は、エンジン始動時に表示されてもよく、或いは、ゲートロックレバーがロック状態のときに表示されてもよい。

Description

ショベル及びショベル用表示装置

　本開示は、ショベル及びショベル用表示装置に関する。

　ショベルの操作性を操作者の好みに合わせて調整できるように構成されたショベルが知られている（例えば、特許文献１参照）。

国際公開第２０１９／１８７５１９号

　しかしながら、上述のようなショベルでは、操作者は、ショベルを動作させる前に、ショベルの操作性が調整されているのか否かを把握するために、設定画面を表示させる等の煩雑な操作を行う必要がある。

　そこで、ショベルの状態を操作者がより容易に把握できるようにすることが望ましい。

　本発明の一実施形態に係るショベルは、下部走行体と、前記下部走行体に旋回可能に搭載される上部旋回体と、前記上部旋回体に搭載される運転室と、前記運転室に配置される表示装置と、を有するショベルであって、運転開始前に前記表示装置にカスタム設定に関する情報を表示する。

　上述のショベルによれば、操作者は、ショベルの状態をより容易に認識できる。

本発明の実施形態に係るショベルの構成例を示す図である。図１のショベルの上面図である。図１のショベルに搭載される基本システムの構成例を示す図である。ショベルの詳細構成の一例を示す図である。表示装置の画像表示部及び操作部の構成例を示す図である。表示装置の画像表示部及び操作部の別の構成例を示す図である。相対反応度設定画面の構成例を示す図である。表示処理の一例のフローチャートである。情報画像の構成例を示す図である。ショベル・操作者選択画面の一例を示す図である。表示装置の画像表示部及び操作部の別の構成例を示す図である。

　以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。

　最初に、図１及び図２を参照して、本発明の実施形態に係る掘削機としてのショベルについて説明する。図１は、本発明の実施形態に係るショベルの構成例を示す図である。図２は、図１のショベルの上面図である。

　図１に示されるように、ショベル１００は、クローラ式の下部走行体１の上に、旋回機構２を介して、上部旋回体３を旋回可能に搭載する。上部旋回体３には、作業要素としてのブーム４が取り付けられている。ブーム４の先端には作業要素としてのアーム５が取り付けられ、アーム５の先端には作業要素及びエンドアタッチメントとしてのバケット６が取り付けられている。ブーム４はブームシリンダ７により駆動され、アーム５はアームシリンダ８により駆動され、バケット６はバケットシリンダ９により駆動される。

　上部旋回体３には、運転室としてのキャビン１０が設けられ、且つ、エンジン１１等の動力源が搭載されている。また、上部旋回体３には、旋回油圧モータ、コントローラ３０、撮像装置８０等が取り付けられている。旋回油圧モータは旋回用電動発電機であってもよい。

　キャビン１０の内部には、操作装置２６、表示装置４０、警報装置４９等が設けられている。なお、本明細書では、便宜上、上部旋回体３における、ブーム４等の作業要素が取り付けられている側を前方とし、カウンタウェイトが取り付けられている側を後方とする。

　コントローラ３０は、ショベル１００を制御できるように構成されている。図１の例では、コントローラ３０は、ＣＰＵ、ＲＡＭ、ＮＶＲＡＭ、ＲＯＭ等を備えたコンピュータで構成されている。この場合、コントローラ３０は、各機能要素に対応するプログラムをＲＯＭから読み出してＲＡＭに読み込み、対応する処理をＣＰＵに実行させる。但し、各機能要素は、ハードウェアで構成されていてもよく、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせで構成されていてもよい。

　撮像装置８０は、ショベル１００の周囲を撮像するように構成されている。撮像装置８０は、例えば、単眼カメラ、ステレオカメラ、距離画像カメラ、赤外線カメラ、ＬＩＤＡＲ等である。図１の例では、撮像装置８０は、上部旋回体３の上面の後端に取り付けられた後カメラ８０Ｂ、上部旋回体３の上面の左端に取り付けられた左カメラ８０Ｌ、及び上部旋回体３の上面の右端に取り付けられた右カメラ８０Ｒを含む。

　後カメラ８０Ｂ、左カメラ８０Ｌ及び右カメラ８０Ｒはいずれも、光軸が斜め下方を向くように、且つ、上部旋回体３の一部が撮像範囲に含まれるように上部旋回体３に取り付けられている。そのため、後カメラ８０Ｂ、左カメラ８０Ｌ、及び右カメラ８０Ｒのそれぞれの撮像範囲は、例えば、上面視で約１８０度の視野角を有する。図２の例では、撮像範囲ＡＢは後カメラ８０Ｂの撮像範囲の一例を表し、撮像範囲ＡＬは左カメラ８０Ｌの撮像範囲の一例を表し、撮像範囲ＡＲは右カメラ８０Ｒの撮像範囲の一例を表す。

　撮像装置８０は、ショベル１００の周囲における所定領域内の所定物体を検出する物体検出装置として機能してもよい。この場合、撮像装置８０は、画像処理装置を含んでいてもよい。画像処理装置は、撮像装置８０が撮像した画像（入力画像）に既知の画像処理を施して入力画像に含まれる所定物体の画像を検出する。所定物体の画像を検出した場合、撮像装置８０は、物体検出信号をコントローラ３０に対して出力する。所定物体は、例えば、人、動物、車両、又は機械等である。画像処理装置は、動体を検出する構成であってもよい。画像処理装置は、コントローラ３０に統合されていてもよい。物体検出装置は、ＬＩＤＡＲ、超音波センサ、ミリ波センサ、レーザレーダセンサ、又は赤外線センサ等であってもよい。

　また、ショベル１００は、撮像装置８０（後カメラ８０Ｂ、左カメラ８０Ｌ、及び右カメラ８０Ｒ）とは別に、物体検出手段としての物体検出装置（ＬＩＤＡＲ、ミリ波レーダ、又はステレオカメラ等）を配置するように構成されていてもよい。この場合、ショベル１００は、物体検出装置によって検出された物体に関する情報を表示装置４０に表示させてもよい。

　次に、図３を参照して、図１のショベル１００に搭載される基本システムについて説明する。図３は、図１のショベル１００に搭載される基本システムの構成例を示す。図３において、機械的動力伝達ラインは二重線、作動油ラインは太い実線、パイロットラインは破線、電力ラインは細い実線、電気制御ラインは一点鎖線でそれぞれ示されている。

　図３に示されるように、基本システムは、主に、エンジン１１、メインポンプ１４、パイロットポンプ１５、コントロールバルブユニット１７、操作装置２６、操作圧センサ２９、コントローラ３０、切換弁３５、表示装置４０、警報装置４９、ダイヤル７５、ＥＣＯボタン７６、ゲートロックレバーＤ４、及びキースイッチＤ５等を含む。

　エンジン１１は、負荷の増減に関わらずエンジン回転数を一定に維持するアイソクロナス制御を採用したディーゼルエンジンである。エンジン１１における燃料噴射量、燃料噴射タイミング、ブースト圧等は、エンジンコントロールユニット（ＥＣＵ７４）により制御される。

　エンジン１１は、油圧ポンプとしてのメインポンプ１４及びパイロットポンプ１５のそれぞれに接続されている。メインポンプ１４は、作動油ラインを介してコントロールバルブユニット１７に接続されている。

　コントロールバルブユニット１７は、ショベル１００の油圧系の制御を行う油圧制御装置である。コントロールバルブユニット１７は、左走行油圧モータ、右走行油圧モータ、ブームシリンダ７、アームシリンダ８、バケットシリンダ９、旋回油圧モータ等の油圧アクチュエータに接続されている。

　具体的には、コントロールバルブユニット１７は、各油圧アクチュエータに対応する複数のスプール弁を含む。各スプール弁は、ＰＣポートの開口面積及びＣＴポートの開口面積を増減できるように、パイロット圧に応じて変位可能に構成されている。ＰＣポートは、メインポンプ１４と油圧アクチュエータとを連通させるポートである。ＣＴポートは、油圧アクチュエータと作動油タンクとを連通させるポートである。

　パイロットポンプ１５は、パイロットラインを介して操作装置２６に接続されている。操作装置２６は、例えば、左操作レバー、右操作レバー、及び走行操作装置を含む。走行操作装置は、例えば、走行レバー及び走行ペダルを含む。本実施形態では、操作装置２６のそれぞれは、油圧式操作装置であり、パイロットラインを介してコントロールバルブユニット１７内にある対応するスプール弁のパイロットポートに接続されている。但し、操作装置２６は、電気式操作装置であってもよい。

　また、パイロットポンプ１５は、省略されてもよい。この場合、パイロットポンプ１５が担っていた機能は、メインポンプ１４によって実現されてもよい。すなわち、メインポンプ１４は、コントロールバルブユニット１７に作動油を供給する機能とは別に、絞り等により作動油の圧力を低下させた後で操作装置２６等に作動油を供給する機能を備えていてもよい。

　操作圧センサ２９は、操作装置２６の操作内容を圧力の形で検出する。操作圧センサ２９は、検出値をコントローラ３０に対して出力する。但し、操作装置２６の操作内容は、電気的に検出されてもよい。

　切換弁３５は、操作装置２６の有効状態と無効状態とを切り換えできるように構成されている。操作装置２６の有効状態は、操作者が操作装置２６を用いて油圧アクチュエータを操作できる状態である。操作装置２６の無効状態は、操作者が操作装置２６を用いて油圧アクチュエータを操作できない状態である。本実施形態では、切換弁３５は、コントローラ３０からの指令に応じて動作するように構成されているゲートロック弁である。具体的には、切換弁３５は、パイロットポンプ１５と操作装置２６とを繋ぐパイロットラインに配置され、コントローラ３０からの指令に応じてパイロットラインの遮断・連通を切り換えできるように構成されている。操作装置２６は、例えば、ゲートロックレバーＤ４が引き上げられて切換弁３５（ゲートロック弁）が開かれたときに有効状態となり、ゲートロックレバーＤ４が押し下げられて切換弁３５（ゲートロック弁）が閉じられたときに無効状態となる。

　表示装置４０は、ショベル用表示装置の一例であり、各種の情報を表示するように構成されている。表示装置４０は、ＣＡＮ等の通信ネットワークを介してコントローラ３０に接続されていてもよく、専用線を介してコントローラ３０に接続されていてもよい。本実施形態では、表示装置４０は、撮像装置８０が撮像した１又は２以上の撮像画像と、メニュー画面とを表示できるように構成されている。表示装置４０は、蓄電池７０から電力の供給を受けて動作する。表示装置４０は、制御部４０ａ、画像表示部４１、及び操作部４２を有する。

　制御部４０ａは、画像表示部４１に表示される画像を制御する。本実施形態では、制御部４０ａは、ＣＰＵ、ＲＡＭ、ＮＶＲＡＭ、ＲＯＭ等を備えたコンピュータで構成されている。この場合、制御部４０ａは、各機能要素に対応するプログラムをＲＯＭから読み出してＲＡＭに読み込み、対応する処理をＣＰＵに実行させる。但し、各機能要素は、ハードウェアで構成されていてもよく、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせで構成されていてもよい。また、画像表示部４１に表示される画像は、コントローラ３０又は撮像装置８０によって制御されてもよい。

　画像表示部４１は、撮像装置８０の少なくとも１つが撮像した撮像画像とメニュー画面とを表示する。撮像画像は、例えば、後カメラ８０Ｂが撮像した後方画像、左カメラ８０Ｌが撮像した左方画像、右カメラ８０Ｒが撮像した右方画像のうちのいずれかであってもよい。また、撮像画像は、例えば、後カメラ８０Ｂ、左カメラ８０Ｌ、及び右カメラ８０Ｒによってそれぞれ撮像された撮像画像が合成された俯瞰画像であってもよい。また、撮像画像は、後方画像、左方画像、右方画像、及び俯瞰画像から選択される２以上の画像であってもよい。メニュー画面は、ショベル１００の状態を示す状態画面、ショベル１００の各種設定を示す設定画面を含む。

　操作部４２は、ハードウェアスイッチを含むスイッチパネルである。操作部４２は、タッチパネルであってもよい。本実施形態では、操作部４２は、画像表示部４１の下側に配置されており、画像表示部４１が表示する画像を変更するためのスイッチ（例えば、メニュースイッチ）を含む。但し、操作部４２の配置は、上記した例に限定されるものではなく、例えば、操作レバーに配置されてもよいし、運転席の左右両側のシート左側コンソール又はシート右側コンソールに配置されてもよい。ここで、表示装置４０に設けられる操作部４２に加えて、操作部４２と同一の機能を有する運転席側操作部５０が、操作レバー、シート左側コンソール、シート右側コンソールの内、少なくとも１つに配置されてもよい。

　本実施形態では、画像表示部４１は、撮像装置８０が撮像した右方画像ＲＧ及び後方画像ＢＧを表示している状態で操作部４２のメニュースイッチが操作されると、メニュー画面を表示する。例えば、画像表示部４１は、操作部４２のメニュースイッチが操作される前後で右方画像ＲＧの大きさを変更することなく、後方画像ＢＧの大きさを縮小すると共に、メニュー詳細項目を選択する画面を表示する。そして、メニュー詳細項目を選択する画面が表示された状態で操作部４２の所定のスイッチが操作されると、画像表示部４１は、後方画像ＢＧを、ショベル１００の状態を示す状態画面、ショベル１００の各種設定を示す設定画面等のメニュー画面に切り換える。このとき、画像表示部４１は、右方画像ＲＧの大きさを変更することなく維持した状態で表示する。

　また、画像表示部４１は、ショベル１００の操作が可能な状態及び操作が不能な状態のいずれであっても、操作部４２のメニュースイッチが操作されるとメニュー画面を表示するように構成されていてよい。また、画像表示部４１は、ショベル１００の操作が不能の状態であるときに限り、操作部４２のメニュースイッチが操作されるとメニュー画面を表示するように構成されていてもよい。また、例えば、切換スイッチ等の切換手段によって、これらが切換可能に構成されていてもよい。ショベル１００の操作が可能な状態とは、例えば、ゲートロックレバーＤ４が引き上げられて切換弁３５が開かれることで操作装置２６が有効である状態である。このときのゲートロックレバーＤ４の状態は、ロック解除状態と称される。ショベル１００の操作が不能な状態とは、例えば、ゲートロックレバーＤ４が押し下げられて切換弁３５が閉じられることで操作装置２６が無効である状態である。このときのゲートロックレバーＤ４の状態は、ロック状態と称される。

　蓄電池７０は、例えば、オルタネータ１１ａで発電した電気で充電される。蓄電池７０の電力は、コントローラ３０等にも供給される。例えば、エンジン１１のスタータ１１ｂは、蓄電池７０からの電力で駆動され、エンジン１１を始動する。

　ＥＣＵ７４は、冷却水温等、エンジン１１の状態に関するデータをコントローラ３０に送信する。メインポンプ１４のレギュレータ１４ａは、斜板傾転角に関するデータをコントローラ３０に送信する。吐出圧センサ１４ｂは、メインポンプ１４の吐出圧に関するデータをコントローラ３０に送信する。作動油タンクとメインポンプ１４との間の管路に設けられた油温センサ１４ｃは、その管路を流れる作動油の温度に関するデータをコントローラ３０に送信する。操作圧センサ２９は、操作装置２６が操作されたときに生成されるパイロット圧に関するデータをコントローラ３０に送信する。コントローラ３０は一時記憶部（メモリ）にこれらのデータを蓄積しておき、必要なときに表示装置４０に送信できる。

　ダイヤル７５は、エンジン１１の目標回転数を調整できるように構成されている。具体的には、ダイヤル７５は、エンジン１１の目標回転数の設定状態を示す情報をコントローラ３０に送信できるように構成されている。本実施形態では、ダイヤル７５は、第１レベル（最も低い目標回転数に対応するレベル）から第１０レベル（最も高い目標回転数に対応するレベル）の１０段階で目標回転数を切り換えできるように構成されている。エンジン１１の実際の回転数は、ダイヤル７５で選択された目標回転数となるように制御される。

　ＥＣＯボタン７６は、ＥＣＯモードのＯＮ・ＯＦＦを切り換えるための操作具の一例である。ＥＣＯモードは、ショベル１００の作業モードの１つであり、燃料の消費を抑制するための機能が実行される作業モードである。本実施形態では、ショベル１００の作業モードは、ＥＣＯボタン７６が押される度に、ＥＣＯモードと通常モードとの間で切り換わるように構成されている。通常モードは、ショベル１００の作業モードの１つであり、燃料の消費を抑制するための機能が実行されない作業モードである。ＥＣＯモードで実行される機能は、例えば、アタッチメントの動きを遅くする機能を含む。アタッチメントの動きを遅くする機能が実行されると、操作レバーを中立位置から遠ざけるときのブームシリンダ７、アームシリンダ８、及びバケットシリンダ９のそれぞれの伸縮加速度が所定値以下に制限される。本実施形態では、最大伸縮速度は制限されないが、最大伸縮速度も制限されるように構成されてもよい。また、本実施形態では、操作レバーを中立位置に戻すときの伸縮加速度は制限されないが、操作レバーを中立位置に戻すときの伸縮加速度も制限されるように構成されてもよい。この機能は、例えば、制御弁１７４，１７５Ｌ，１７５Ｒ，１７６Ｌ，１７６Ｒのストローク加速度（パイロット圧の増加率）を制限することによって実現される。このＥＣＯボタン７６を使用することにより、ショベル１００の操作者は、必要に応じて、燃料の消費を抑制することができる。そのため、ショベル１００は、例えば、操作者がショベル１００の作業性を制限してでも燃料の消費を抑制したいと考える場合に対応できる。

　警報装置４９は、ショベル１００の作業に携わる人の注意を喚起するための装置である。警報装置４９は、例えば、室内警報装置及び室外警報装置の組み合わせで構成される。室内警報装置は、キャビン１０内にいるショベル１００の操作者の注意を喚起するための装置であり、例えば、キャビン１０内に設けられた音出力装置、振動発生装置、及び発光装置の少なくとも１つを含む。室内警報装置は、表示装置４０であってもよい。室外警報装置は、ショベル１００の周囲で作業する作業者の注意を喚起するための装置であり、例えば、キャビン１０の外に設けられた音出力装置及び発光装置の少なくとも１つを含む。室外警報装置としての音出力装置は、例えば、上部旋回体３の底面に取り付けられている走行アラーム装置を含む。また、室外警報装置は、上部旋回体３上に設けられる発光装置であってもよい。但し、室外警報装置は省略されてもよい。警報装置４９は、例えば、物体検出装置として機能する撮像装置８０が所定物体を検出した場合に、ショベル１００の作業に携わる人にその旨を報知してもよい。

　キースイッチＤ５は、ショベル１００を始動させるための装置である。図３に示す例では、キースイッチＤ５は、メカニカルキーが差し込まれるキーシリンダで構成されている。但し、キースイッチＤ５は、スマートエントリーシステム等で用いられるボタン式の装置であってもよい。具体的には、キースイッチＤ５は、キーシリンダに差し込まれたメカニカルキーを回動させることによって４つの回動位置のうちの１つが選択されるように構成されている。４つの回動位置は、ＯＦＦ位置、ＡＣＣ位置、ＯＮ位置、及びＳＴＡＲＴ位置である。メカニカルキーの回動位置がＯＦＦ位置のときには、コントローラ３０への電源供給が遮断される。メカニカルキーの回動位置がＡＣＣ位置又はＯＮ位置のときには、コントローラ３０への電源供給が行われる。メカニカルキーの回動位置がＳＴＡＲＴ位置のときには、エンジン１１のスタータ１１ｂへの電源供給が行われる。

　図４は、本実施形態に係るショベル１００の詳細構成の一例を示す図である。尚、図中、機械的動力ラインは二重線、高圧油圧ラインは実線、パイロットラインは破線、電気駆動・制御ラインは点線でそれぞれ示される。

　本実施形態に係るショベル１００の油圧アクチュエータを油圧駆動する油圧駆動系は、エンジン１１と、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒと、コントロールバルブユニット１７を含む。また、本実施形態に係るショベル１００の油圧駆動系は、上述の如く、下部走行体１、上部旋回体３、ブーム４、アーム５、及びバケット６のそれぞれを油圧駆動する走行油圧モータ１Ｌ，１Ｒ、旋回油圧モータ２Ａ、ブームシリンダ７、アームシリンダ８、及びバケットシリンダ９等の油圧アクチュエータを含む。

　エンジン１１は、油圧駆動系におけるメイン動力源であり、例えば、上部旋回体３の後部に搭載される。具体的には、エンジン１１は、コントローラ３０による制御の下、予め設定される目標回転数で一定回転し、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒ及びパイロットポンプ１５を駆動する。エンジン１１は、例えば、軽油を燃料とするディーゼルエンジンである。

　メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒは、それぞれ、例えば、エンジン１１と同様、上部旋回体３の後部に搭載され、高圧油圧ラインを通じてコントロールバルブユニット１７に作動油を供給する。メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒは、それぞれ、上述の如く、エンジン１１により駆動される。メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒは、それぞれ、例えば、可変容量式油圧ポンプであり、後述するコントローラ３０による制御の下、レギュレータ１３Ｌ，１３Ｒにより斜板の角度（傾転角）が調整されることでピストンのストローク長が調整され、吐出流量（吐出圧）が制御されうる。

　コントロールバルブユニット１７は、例えば、上部旋回体３の中央部に搭載され、操作者等による操作装置２６に対する操作に応じて、油圧駆動系の制御を行う油圧制御装置である。コントロールバルブユニット１７は、上述の如く、高圧油圧ラインを介してメインポンプ１４Ｌ，１４Ｒと接続され、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒから供給される作動油を、操作装置２６の操作状態に応じて、油圧アクチュエータである走行油圧モータ１Ｌ（左側のクローラ用），１Ｒ（右側のクローラ用）、旋回油圧モータ２Ａ、ブームシリンダ７、アームシリンダ８、及びバケットシリンダ９に選択的に供給する。具体的には、コントロールバルブユニット１７は、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒから油圧アクチュエータのそれぞれに供給される作動油の流量と流れる方向を制御する制御弁１７１，１７２，１７３，１７４，１７５Ｌ，１７５Ｒ，１７６Ｌ，１７６Ｒを含む。

　当該油圧駆動系は、エンジン１１により駆動されるメインポンプ１４Ｌ，１４Ｒのそれぞれから、センタバイパス油路Ｃ１Ｌ，Ｃ１Ｒ、パラレル油路Ｃ２Ｌ，Ｃ２Ｒを経て作動油タンクまで作動油を循環させる。

　センタバイパス油路Ｃ１Ｌは、メインポンプ１４Ｌを起点として、コントロールバルブユニット１７内に配置される制御弁１７１，１７３，１７５Ｌ，１７６Ｌを順に通過し、作動油タンクに至る。

　センタバイパス油路Ｃ１Ｒは、メインポンプ１４Ｒを起点として、コントロールバルブユニット１７内に配置される制御弁１７２，１７４，１７５Ｒ，１７６Ｒを順に通過し、作動油タンクに至る。

　制御弁１７１は、メインポンプ１４Ｌが吐出する作動油を走行油圧モータ１Ｌへ供給し、且つ、走行油圧モータ１Ｌが吐出する作動油を作動油タンクに排出させるスプール弁である。

　制御弁１７２は、メインポンプ１４Ｒが吐出する作動油を走行油圧モータ１Ｒへ供給し、且つ、走行油圧モータ１Ｒが吐出する作動油を作動油タンクへ排出させるスプール弁である。

　制御弁１７３は、メインポンプ１４Ｌが吐出する作動油を旋回油圧モータ２Ａへ供給し、且つ、旋回油圧モータ２Ａが吐出する作動油を作動油タンクへ排出させるスプール弁である。

　制御弁１７４は、メインポンプ１４Ｒが吐出する作動油をバケットシリンダ９へ供給し、且つ、バケットシリンダ９内の作動油を作動油タンクへ排出させるスプール弁である。

　制御弁１７５Ｌ，１７５Ｒは、それぞれ、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒが吐出する作動油をブームシリンダ７へ供給し、且つ、ブームシリンダ７内の作動油を作動油タンクへ排出させるスプール弁である。

　制御弁１７６Ｌ，１７６Ｒは、それぞれ、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒが吐出する作動油をアームシリンダ８へ供給し、且つ、アームシリンダ８内の作動油を作動油タンクへ排出させる。

　制御弁１７１，１７２，１７３，１７４，１７５Ｌ，１７５Ｒ，１７６Ｌ，１７６Ｒは、それぞれ、パイロットポートに作用するパイロット圧に応じて、油圧アクチュエータに給排される作動油の流量を調整したり、流れる方向を切り換えたりする。

　パラレル油路Ｃ２Ｌは、センタバイパス油路Ｃ１Ｌと並列的に、制御弁１７１，１７３，１７５Ｌ，１７６Ｌにメインポンプ１４Ｌの作動油を供給する。具体的には、パラレル油路Ｃ２Ｌは、制御弁１７１の上流側でセンタバイパス油路Ｃ１Ｌから分岐し、制御弁１７１，１７３，１７５Ｌ，１７６Ｌのそれぞれに並列してメインポンプ１４Ｌの作動油を供給可能に構成される。これにより、パラレル油路Ｃ２Ｌは、制御弁１７１，１７３，１７５Ｌの何れかによってセンタバイパス油路Ｃ１Ｌを通る作動油の流れが制限或いは遮断された場合に、より下流の制御弁に作動油を供給できる。

　パラレル油路Ｃ２Ｒは、センタバイパス油路Ｃ１Ｒと並列的に、制御弁１７２，１７４，１７５Ｒ，１７６Ｒにメインポンプ１４Ｒの作動油を供給する。具体的には、パラレル油路Ｃ２Ｒは、制御弁１７２の上流側でセンタバイパス油路Ｃ１Ｒから分岐し、制御弁１７２，１７４，１７５Ｒ，１７６Ｒのそれぞれに並列してメインポンプ１４Ｒの作動油を供給可能に構成される。パラレル油路Ｃ２Ｒは、制御弁１７２，１７４，１７５Ｒの何れかによってセンタバイパス油路Ｃ１Ｒを通る作動油の流れが制限或いは遮断された場合に、より下流の制御弁に作動油を供給できる。

　本実施形態に係るショベル１００の操作系は、パイロットポンプ１５と、操作装置２６を含む。

　パイロットポンプ１５は、例えば、エンジン１１と同様、上部旋回体３の後部に搭載され、パイロットライン２５を介して操作装置２６にパイロット圧を供給する。パイロットポンプ１５は、例えば、固定容量式油圧ポンプであり、上述の如く、エンジン１１により駆動される。

　操作装置２６は、キャビン１０の操縦席付近に設けられ、操作者等が各種動作要素（下部走行体１、上部旋回体３、ブーム４、アーム５、バケット６等）の操作を行うための操作入力手段である。換言すれば、操作装置２６は、それぞれの動作要素を駆動する油圧アクチュエータ（即ち、走行油圧モータ１Ｌ，１Ｒ、旋回油圧モータ２Ａ、ブームシリンダ７、アームシリンダ８、バケットシリンダ９等）の操作を行うための操作入力手段である。操作装置２６は、例えば、上部旋回体３、ブーム４、アーム５、バケット６のそれぞれを操作する４つのレバー装置を含む。また、操作装置２６は、例えば、下部走行体１の左側のクローラ及び右側のクローラ（つまり、走行油圧モータ１Ｌ，１Ｒ）のそれぞれを操作する２つのレバー装置或いはペダル装置を含む。操作装置２６は、パイロットラインを介して、コントロールバルブユニット１７にそれぞれ接続される。これにより、コントロールバルブユニット１７には、操作装置２６における下部走行体１、上部旋回体３、ブーム４、アーム５、及びバケット６等の操作状態に応じたパイロット信号（パイロット圧）が入力される。具体的には、左側のクローラ（走行油圧モータ１Ｌ）及び右側クローラ（走行油圧モータ１Ｒ）を操作する二つのレバー装置或いはペダル装置の二次側のパイロット圧は、それぞれ、制御弁１７１，１７２のパイロットポートに作用する。また、上部旋回体３（旋回油圧モータ２Ａ）を操作するレバー装置の二次側のパイロット圧は、制御弁１７３のパイロットポートに作用する。また、ブーム４（ブームシリンダ７）を操作するレバー装置の二次側のパイロット圧は、制御弁１７５Ｌ，１７５Ｒのパイロットポートに作用する。また、アーム５（アームシリンダ８）を操作するレバー装置の二次側のパイロット圧は、制御弁１７６Ｌ，１７６Ｒのパイロットポートに作用する。また、バケット６（バケットシリンダ９）を操作するレバー装置の二次側のパイロット圧は、制御弁１７４のパイロットポートに作用する。そのため、コントロールバルブユニット１７は、操作装置２６における操作状態に応じて、それぞれの油圧アクチュエータを駆動することができる。

　本実施形態に係るショベル１００の制御系は、コントローラ３０と、レギュレータ１３Ｌ，１３Ｒと、ネガティブコントロール用の絞り１８Ｌ，１８Ｒと、制御圧センサ１９Ｌ，１９Ｒと、吐出圧センサ２８と、操作圧センサ２９と、表示装置４０と、操作部４２としての操作入力装置と、通信装置４４を含む。

　コントローラ３０は、ショベル１００の駆動制御を行う。コントローラ３０は、その機能が任意のハードウェア、或いは、ハードウェア及びソフトウェアの組み合わせにより実現されてよい。例えば、コントローラ３０は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）と、ＲＯＭ（Read Only Memory）と、ＲＡＭ（Random Access Memory）と、不揮発性の補助記憶装置と、各種入出力インターフェース等を含むマイクロコンピュータを中心に構成される。コントローラ３０は、例えば、ＲＯＭや不揮発性の補助記憶装置に格納される各種プログラムをＣＰＵ上で実行することにより各種機能を実現する。

　例えば、コントローラ３０は、操作者等の操作により予め設定される作業モード等に基づき、目標回転数を設定し、直接、或いは、エンジン１１の専用の制御装置を介して、エンジン１１を一定回転させる駆動制御を行う。

　また、例えば、コントローラ３０は、レギュレータ１３Ｌ，１３Ｒを制御し、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒの斜板の傾転角を調節することにより、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒの吐出量を制御する。

　具体的には、コントローラ３０は、吐出圧センサ２８Ｌ，２８Ｒにより検出されるメインポンプ１４Ｌ，１４Ｒの吐出圧に応じて、レギュレータ１３Ｌ，１３Ｒを制御し、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒの吐出量を制御してよい。より具体的には、コントローラ３０は、メインポンプ１４Ｌの吐出圧の増大に応じて、レギュレータ１３Ｌを通じて、メインポンプ１４Ｌの斜板傾転角を調節し、吐出量を減少させてよい。レギュレータ１３Ｒについても同様である。これにより、コントローラ３０は、吐出圧と吐出量との積で表されるメインポンプ１４Ｌ，１４Ｒの吸収馬力がエンジン１１の出力馬力を超えないように、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒの全馬力制御を行うことができる。

　また、コントローラ３０は、制御圧センサ１９Ｌ，１９Ｒから入力される、絞り１８Ｌ，１８Ｒにより発生する制御圧に対応する検出信号に応じて、レギュレータ１３Ｌ，１３Ｒを制御し、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒの吐出量を制御してよい。より具体的には、コントローラ３０は、制御圧が大きいほどメインポンプ１４Ｌ，１４Ｒの吐出量を減少させ、制御圧が小さいほどメインポンプ１４Ｌ，１４Ｒの吐出量を増大させる。

　ショベル１００における油圧アクチュエータが何れも操作されていない待機状態の場合（図４の状態）、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒから吐出された作動油は、センタバイパス油路Ｃ１Ｌ，Ｃ１Ｒを通って絞り１８Ｌ，１８Ｒに至る。そして、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒから吐出される作動油の流れは、絞り１８Ｌ，１８Ｒの上流で発生する制御圧を増大させる。その結果、コントローラ３０は、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒの吐出量を許容最小吐出量まで減少させ、吐出される作動油がセンタバイパス油路Ｃ１Ｌ，Ｃ１Ｒを通過する際の圧力損失（ポンピングロス）を抑制させる。

　一方、操作装置２６により何れかの油圧アクチュエータが操作された場合、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒから吐出される作動油は、操作対象の油圧アクチュエータに対応する制御弁を介して、操作対象の油圧アクチュエータに流れ込む。そして、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒから吐出される作動油の流れは、絞り１８Ｌ，１８Ｒに至る量を減少或いは消失させ、絞り１８Ｌ，１８Ｒの上流で発生する制御圧を低下させる。その結果、コントローラ３０は、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒの吐出量を増大させ、操作対象の油圧アクチュエータに十分な作動油を循環させ、操作対象の油圧アクチュエータを確実に駆動させることができる。

　このように、コントローラ３０は、油圧駆動系の待機状態において、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒから吐出される作動油がセンタバイパス油路Ｃ１Ｌ，Ｃ１Ｒで発生させるポンピングロスを含む、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒの無駄なエネルギ消費を抑制することができる。また、コントローラ３０は、油圧アクチュエータが作動する場合、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒから必要十分な作動油を作動対象の油圧アクチュエータに供給できる。

　また、コントローラ３０は、操作装置２６により二つの油圧アクチュエータが同時に操作される複合操作（以下、単に「複合操作」）が行われた場合、予め設定される内容に沿って、二つの油圧アクチュエータが動作するように、レギュレータ１３Ｌ，１３Ｒを制御し、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒの吐出量を制御する。より具体的には、コントローラ３０は、操作装置２６による複合操作時に、二つの油圧アクチュエータに供給される作動油の流量配分が予め設定された内容に調整されるように、レギュレータ１３Ｌ，１３Ｒを制御する。例えば、ブーム４の上げ方向の操作（以下、「ブーム上げ操作」）と上部旋回体３の旋回操作が同時に行われる複合操作（以下、「ブーム上げ旋回操作」）では、メインポンプ１４Ｌから供給される作動油で駆動される旋回油圧モータ２Ａと、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒの双方から作動油が供給されるブームシリンダ７とが作動する。この場合、旋回油圧モータ２Ａには、センタバイパス油路Ｃ１Ｌにおけるブームシリンダ７よりも上流側（メインポンプ１４Ｌ側）から作動油が流入するため、コントローラ３０は、メインポンプ１４Ｌの吐出量の増大により、旋回油圧モータ２Ａの流量を相対的に増加させることができる。一方、ブームシリンダ７は、メインポンプ１４Ｌだけでなく、メインポンプ１４Ｒからも作動油の供給を受けることができるため、コントローラ３０は、メインポンプ１４Ｒの吐出量の増大により、ブームシリンダ７の流量を相対的に増大させることができる。このように、コントローラ３０は、操作装置２６の操作状態に基づき、複合操作時に、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒの吐出量を制御することにより、二つの油圧アクチュエータに供給される作動油の流量を後述の如く設定される内容になるように調整できる。

　また、例えば、コントローラ３０は、操作者やサービスマン等のユーザによる操作部４２に対する操作に応じて、複合操作時における操作装置２６への操作入力に対する二つの油圧アクチュエータの相対的な反応度合い（以下、「相対反応度」）を設定する。コントローラ３０は、例えば、不揮発性の補助記憶装置に格納される一以上のプログラムを実行することにより実現される、複合操作時の二つの油圧アクチュエータの相対反応度の設定（以下、相対反応度設定）関する機能部として、操作画面表示処理部３０１と、複合操作用設定部３０２を含む。また、コントローラ３０は、例えば、補助記憶装置等の不揮発性の内部メモリに規定される、相対反応度設定に関する記憶領域としての記憶部３０３を含む。

　尚、コントローラ３０の機能の一部は、他のコントローラにより実現されてもよい。即ち、コントローラ３０の機能は、複数のコントローラにより分散される態様で実現されてもよい。

　レギュレータ１３Ｌ，１３Ｒは、それぞれ、コントローラ３０による制御の下、メインポンプ１４Ｌ、１４Ｒの斜板の傾転角を調節することによって、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒの吐出量を調節する。

　絞り１８Ｌ，１８Ｒは、センタバイパス油路Ｃ１Ｌ，Ｃ１Ｒにおけるそれぞれの最も下流にある制御弁１７６Ｌ，１７６Ｒのそれぞれと作動油タンクとの間に設けられる。これにより、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒにより吐出された作動油の流れは、絞り１８Ｌ，１８Ｒで制限され、絞り１８Ｌ、１８Ｒは、上述の制御圧を発生させる。

　制御圧センサ１９Ｌ，１９Ｒは、制御圧を検出し、検出された制御圧に対応する検出信号は、コントローラ３０に取り込まれる。

　吐出圧センサ２８Ｌ，２８Ｒは、それぞれ、メインポンプ１４Ｌ，１４Ｒの吐出圧を検出し、検出された吐出圧に対応する検出信号は、コントローラ３０に取り込まれる。

　操作圧センサ２９は、操作装置２６の二次側のパイロット圧、即ち、操作装置２６におけるそれぞれの動作要素（油圧アクチュエータ）の操作状態に対応するパイロット圧を検出する。操作圧センサ２９による操作装置２６における下部走行体１、上部旋回体３、ブーム４、アーム５、及びバケット６等の操作状態に対応するパイロット圧の検出信号は、コントローラ３０に取り込まれる。

　表示装置４０は、キャビン１０内の操縦席付近の操作者等が視認し易い場所（例えば、キャビン１０内の右前部のピラー部分等）に設けられ、コントローラ３０による制御の下、各種情報画面を表示する。表示装置４０は、例えば、液晶ディスプレイや有機ＥＬ（Electro Luminescence）ディスプレイであり、操作部を兼ねるタッチパネル式であってもよい。

　操作部４２は、キャビン１０内の着座した操作者等から手が届く範囲に設けられ、操作者等による各種操作を受け付ける。操作部４２は、各種情報画像を表示する表示装置４０のディスプレイに実装されるタッチパネル、表示装置４０のディスプレイとは別体に設けられるタッチパッド、操作装置２６に含まれるレバー装置のレバー部の先端に設けられるノブスイッチ、表示装置４０の周囲に設置される、或いは、表示装置４０と比較的離れた場所に配置されるボタンスイッチ、レバー、トグル等を含む。操作部４２に対する操作内容に対応する信号は、コントローラ３０に取り込まれる。

　通信装置４４は、例えば、基地局を末端とする移動体通信網、上空の通信衛星を利用する衛星通信網、インターネット網等を含みうる、ショベル１００の外部の通信ネットワークに接続し、外部装置との間で通信を行う。

　次に、図５を参照して、表示装置４０の画像表示部４１及び操作部４２の構成例について説明する。図５は、表示装置４０の画像表示部４１及び操作部４２の構成例を示す図である。図５の例では、画像表示部４１に、操作部４２のメニュースイッチが操作される前に表示される画面として、右方画像及び後方画像を含むホーム画面が表示されている状態を示す。ホーム画面は、ショベル１００の動作中に表示される画面である。

　まず、画像表示部４１について説明する。図５に示されるように、画像表示部４１は、日時表示領域４１ａ、走行モード表示領域４１ｂ、アタッチメント表示領域４１ｃ、燃費表示領域４１ｄ、エンジン制御状態表示領域４１ｅ、エンジン稼働時間表示領域４１ｆ、冷却水温表示領域４１ｇ、燃料残量表示領域４１ｈ、回転数レベル表示領域４１ｉ、尿素水残量表示領域４１ｊ、作動油温表示領域４１ｋ、エアコン運転状態表示領域４１ｍ、画像表示領域４１ｎ、及びメニュー表示領域４１ｐを含む。

　走行モード表示領域４１ｂ、アタッチメント表示領域４１ｃ、エンジン制御状態表示領域４１ｅ、回転数レベル表示領域４１ｉ、及びエアコン運転状態表示領域４１ｍは、ショベル１００の設定状態に関する情報である設定状態情報を表示する領域である。燃費表示領域４１ｄ、エンジン稼働時間表示領域４１ｆ、冷却水温表示領域４１ｇ、燃料残量表示領域４１ｈ、尿素水残量表示領域４１ｊ、及び作動油温表示領域４１ｋは、ショベル１００の稼動状態に関する情報である稼動状態情報を表示する領域である。

　具体的には、日時表示領域４１ａは、現在の日時を表示する領域である。走行モード表示領域４１ｂは、現在の走行モードを表示する領域である。アタッチメント表示領域４１ｃは、現在装着されているアタッチメントを表す画像を表示する領域である。燃費表示領域４１ｄは、コントローラ３０によって算出された燃費情報を表示する領域である。燃費表示領域４１ｄは、生涯平均燃費又は区間平均燃費を表示する平均燃費表示領域４１ｄ１、瞬間燃費を表示する瞬間燃費表示領域４１ｄ２を含む。

　エンジン制御状態表示領域４１ｅは、エンジン１１の制御状態を表示する領域である。エンジン稼働時間表示領域４１ｆは、エンジン１１の累積稼働時間を表示する領域である。冷却水温表示領域４１ｇは、現在のエンジン冷却水の温度状態を表示する領域である。燃料残量表示領域４１ｈは、燃料タンクに貯蔵されている燃料の残量状態を表示する領域である。回転数レベル表示領域４１ｉは、ダイヤル７５によって設定された現在のレベルを画像で表示する領域である。図５は、第１レベルが選択された状態を示している。尿素水残量表示領域４１ｊは、尿素水タンクに貯蔵されている尿素水の残量状態を画像で表示する領域である。作動油温表示領域４１ｋは、作動油タンク内の作動油の温度状態を表示する領域である。

　エアコン運転状態表示領域４１ｍは、現在の吹出口の位置を表示する吹出口表示領域４１ｍ１、現在の運転モードを表示する運転モード表示領域４１ｍ２、現在の設定温度を表示する温度表示領域４１ｍ３、及び現在の設定風量を表示する風量表示領域４１ｍ４を含む。

　画像表示領域４１ｎは、撮像装置８０が撮像した画像を表示する領域である。図５の例では、画像表示領域４１ｎは、右方画像ＲＧ及び後方画像ＢＧを表示している。右方画像ＲＧは、ショベル１００の右方の空間を映し出す画像であり、上部旋回体３の上面右端の画像ＧＣ１を含む。右方画像ＲＧは、制御部４０ａによって生成される実視点画像であり、右カメラ８０Ｒが取得した画像に基づいて生成される。後方画像ＢＧは、ショベル１００の後方の空間を映し出す画像であり、カウンタウェイトの画像ＧＣ２を含む。後方画像ＢＧは、制御部４０ａによって生成される実視点画像であり、後カメラ８０Ｂが取得した画像に基づいて生成される。

　また、画像表示領域４１ｎは、上方に位置する第１画像表示領域４１ｎ１と下方に位置する第２画像表示領域４１ｎ２を有する。図５の例では、右方画像ＲＧを第１画像表示領域４１ｎ１に配置し、且つ、後方画像ＢＧを第２画像表示領域４１ｎ２に配置している。但し、画像表示領域４１ｎは、俯瞰画像を表示するように構成されていてもよい。俯瞰画像は、制御部４０ａによって生成される仮想視点画像であり、後カメラ８０Ｂ、左カメラ８０Ｌ、及び右カメラ８０Ｒのそれぞれが取得した画像に基づいて生成される。また、俯瞰画像の中央部分には、ショベル１００に対応するショベル図形が配置されている。ショベル１００とショベル１００の周囲に存在する物体との位置関係を操作者により直感的に把握させるためである。また、画像表示領域４１ｎは、俯瞰画像、左方画像、右方画像ＲＧ、及び後方画像ＢＧの少なくとも２つを同時に表示するように構成されていてもよい。

　例えば、画像表示領域４１ｎは、俯瞰画像を第１画像表示領域４１ｎ１に配置し、且つ、後方画像ＢＧと右方画像ＲＧとを第２画像表示領域４１ｎ２に配置してもよい。この場合、後方画像ＢＧは、第２画像表示領域４１ｎ２の左側に配置され、右方画像ＲＧは、第２画像表示領域４１ｎ２の右側に配置されてもよい。

　或いは、画像表示領域４１ｎは、左方画像と右方画像ＲＧとを第１画像表示領域４１ｎ１に配置し、且つ、後方画像ＢＧを第２画像表示領域４１ｎ２に配置してもよい。この場合、左方画像は、第１画像表示領域４１ｎ１の左側に配置され、右方画像ＲＧは、第１画像表示領域４１ｎ１の右側に配置されてもよい。

　また、図５の例では、右方画像ＲＧと後方画像ＢＧとは上下に隣接して配置されているが、間隔を空けて配置されていてもよい。また、図５の例では、画像表示領域４１ｎが縦長の領域であるが、画像表示領域４１ｎは横長の領域であってもよい。画像表示領域４１ｎが横長の領域である場合、画像表示領域４１ｎは、左側に第１画像表示領域４１ｎ１として後方画像ＢＧを配置し、右側に第２画像表示領域４１ｎ２として右方画像ＲＧを配置してもよい。この場合、左右に間隔を空けて配置してもよいし、後方画像ＢＧと右方画像ＲＧの位置を入れ換えてもよい。

　メニュー表示領域４１ｐは、タブ４１ｐ１～４１ｐ７を有する。図５の例では、画像表示部４１の最下部に、タブ４１ｐ１～４１ｐ７が左右に互いに間隔を空けて配置されている。タブ４１ｐ１～４１ｐ７には、各種情報を表示するためのアイコンが表示される。

　タブ４１ｐ１には、メニュー詳細項目を表示するためのメニュー詳細項目アイコンが表示されている。操作者によりタブ４１ｐ１が選択されると、タブ４１ｐ２～４１ｐ７に表示されているアイコンがメニュー詳細項目に関連付けされたアイコンに切り換わる。

　タブ４１ｐ４には、デジタル水準器に関する情報を表示するためのアイコンが表示されている。操作者によりタブ４１ｐ４が選択されると、第２画像表示領域４１ｎ２に表示されていた後方画像ＢＧがデジタル水準器に関する情報を示す画面に切り換わる。そして、第１画像表示領域４１ｎ１に表示されていた右方画像ＲＧは縮小され、右方画像ＲＧと後方画像ＢＧとの組み合わせに切り換わる。但し、後方画像ＢＧに重畳したり、後方画像ＢＧが縮小したりしてデジタル水準器に関する情報を示す画面が表示されてもよい。また、右方画像ＲＧがデジタル水準器に関する情報を示す画面に切り換わってもよく、右方画像ＲＧに重畳したり、右方画像ＲＧが縮小したりしてデジタル水準器に関する情報を示す画面が表示されてもよい。なお、第１画像表示領域４１ｎ１に表示されていた右方画像ＲＧがデジタル水準器に関する情報を示す画面に切り換わったときには、第２画像表示領域４１ｎ２に表示されていた後方画像ＢＧは縮小され、右方画像ＲＧと後方画像ＢＧとの組み合わせに切り換わってもよい。

　タブ４１ｐ６には、情報化施工に関する情報を表示するためのアイコンが表示されている。操作者によりタブ４１ｐ６が選択されると、第２画像表示領域４１ｎ２に表示されていた後方画像ＢＧが情報化施工に関する情報を示す画面に切り換わる。そして、第１画像表示領域４１ｎ１に表示されていた右方画像ＲＧは縮小され、右方画像ＲＧと後方画像ＢＧとの組み合わせに切り換わる。但し、後方画像ＢＧに重畳したり、後方画像ＢＧが縮小したりして情報化施工に関する情報を示す画面が表示されてもよい。また、右方画像ＲＧが情報化施工に関する情報を示す画面に切り換わってもよく、右方画像ＲＧに重畳したり、右方画像ＲＧが縮小したりして情報化施工に関する情報を示す画面が表示されてもよい。なお、第１画像表示領域４１ｎ１に表示されていた右方画像ＲＧが情報化施工に関する情報を示す画面に切り換わったときには、第２画像表示領域４１ｎ２に表示されていた後方画像ＢＧは縮小され、右方画像ＲＧと後方画像ＢＧとの組み合わせに切り換わってもよい。

　タブ４１ｐ７には、クレーンモードに関する情報を表示するためのアイコンが表示されている。操作者によりタブ４１ｐ７が選択されると、第２画像表示領域４１ｎ２に表示されていた後方画像ＢＧがクレーンモードに関する情報を示す画面に切り換わる。そして、第１画像表示領域４１ｎ１に表示されていた右方画像ＲＧは縮小され、右方画像ＲＧと後方画像ＢＧとの組み合わせに切り換わる。但し、後方画像ＢＧに重畳したり、後方画像ＢＧが縮小したりしてクレーンモードに関する情報を示す画面が表示されてもよい。また、右方画像ＲＧがクレーンモードに関する情報を示す画面に切り換わってもよく、右方画像ＲＧに重畳したり、右方画像ＲＧが縮小したりしてクレーンモードに関する情報を示す画面が表示されてもよい。なお、第１画像表示領域４１ｎ１に表示されていた右方画像ＲＧがクレーンモードに関する情報を示す画面に切り換わったときには、第２画像表示領域４１ｎ２に表示されていた後方画像ＢＧは縮小され、右方画像ＲＧと後方画像ＢＧとの組み合わせに切り換わってもよい。

　タブ４１ｐ２、４１ｐ３、４１ｐ５には、アイコンが表示されていない。このため、操作者によりタブ４１ｐ２、４１ｐ３、４１ｐ５が操作されても、画像表示部４１に表示される画像に変化は生じない。

　なお、タブ４１ｐ１～４１ｐ７に表示されるアイコンは上記した例に限定されるものではなく、他の情報を表示するためのアイコンが表示されていてもよい。

　次に、操作部４２について説明する。図５に示されるように、操作部４２は、操作者によるタブ４１ｐ１～４１ｐ７の選択、設定入力等が行われる１又は複数のボタン式のスイッチにより構成されている。図５の例では、操作部４２は、上段に配置された７つのスイッチ４２ａ１～４２ａ７と、下段に配置された７つのスイッチ４２ｂ１～４２ｂ７と、を含む。スイッチ４２ｂ１～４２ｂ７は、スイッチ４２ａ１～４２ａ７のそれぞれの下方に配置されている。但し、操作部４２のスイッチの数、形態、及び配置は、上記した例に限定されるものではなく、例えば、ジョグホイール、ジョグスイッチ等により複数のボタン式のスイッチの機能を１つにまとめた形態であってもよいし、操作部４２が表示装置４０と別体になっていてもよい。また、画像表示部４１と操作部４２が一体となったタッチパネルでタブ４１ｐ１～４１ｐ７を直接操作する方式でもよい。

　スイッチ４２ａ１～４２ａ７は、タブ４１ｐ１～４１ｐ７の下方に、それぞれタブ４１ｐ１～４１ｐ７に対応して配置されており、それぞれタブ４１ｐ１～４１ｐ７を選択するスイッチとして機能する。スイッチ４２ａ１～４２ａ７がそれぞれタブ４１ｐ１～４１ｐ７の下方に、それぞれタブ４１ｐ１～４１ｐ７に対応して配置されているので、操作者は直感的にタブ４１ｐ１～４１ｐ７を選択できる。

　スイッチ４２ｂ１は、画像表示領域４１ｎに表示される撮像画像を切り換えるスイッチである。スイッチ４２ｂ１が操作されるごとに画像表示領域４１ｎの第１画像表示領域４１ｎ１に表示される撮像画像が、例えば、後方画像、左方画像、右方画像、及び俯瞰画像の間で切り換わるように構成されている。また、スイッチ４２ｂ１が操作されるごとに画像表示領域４１ｎの第２画像表示領域４１ｎ２に表示される撮像画像が、例えば、後方画像、左方画像、右方画像、及び俯瞰画像の間で切り換わるように構成されていてもよい。また、スイッチ４２ｂ１が操作されるごとに画像表示領域４１ｎの第１画像表示領域４１ｎ１に表示される撮像画像と第２画像表示領域４１ｎ２に表示される撮像画像とが入れ換わるように構成されていてもよい。このように、操作部４２としてのスイッチ４２ｂ１は、第１画像表示領域４１ｎ１又は第２画像表示領域４１ｎ２に表示される画面を切り換えてもよいし、第１画像表示領域４１ｎ１と第２画像表示領域４１ｎ２に表示される画面を切り換えてもよい。また、第２画像表示領域４１ｎ２に表示される画面を切り換えるためのスイッチを別に設けてもよい。

　スイッチ４２ｂ２、４２ｂ３は、エアコンの風量を調節するスイッチである。図５の例では、スイッチ４２ｂ２が操作されるとエアコンの風量が小さくなり、スイッチ４２ｂ３が操作されるとエアコンの風量が大きくなるように構成されている。

　スイッチ４２ｂ４は、冷房・暖房機能のＯＮ・ＯＦＦを切り換えるスイッチである。図５の例では、スイッチ４２ｂ４が操作されるごとに冷房・暖房機能のＯＮ・ＯＦＦが切り換わるように構成されている。

　スイッチ４２ｂ５、４２ｂ６は、エアコンの設定温度を調節するスイッチである。図５の例では、スイッチ４２ｂ５が操作されると設定温度が低くなり、スイッチ４２ｂ６が操作されると設定温度が高くなるように構成されている。

　スイッチ４２ｂ７は、エンジン稼働時間表示領域４１ｆの表示を切り換得るスイッチである。

　また、スイッチ４２ａ２～４２ａ６、４２ｂ２～４２ｂ６は、それぞれのスイッチ又はスイッチ近傍に表示された数字を入力可能に構成されている。また、スイッチ４２ａ３、４２ａ４、４２ａ５、４２ｂ４は、メニュー画面にカーソルが表示された際、カーソルをそれぞれ左、上、右、下に移動させることが可能に構成されている。

　なお、スイッチ４２ａ１～４２ａ７、４２ｂ１～４２ｂ７に与えられる機能は一例であり、他の機能が実行できるように構成されていてもよい。

　以上に説明したように、画像表示領域４１ｎに右方画像ＲＧ及び後方画像ＢＧが表示されている状態で、タブ４１ｐ１が選択されると、右方画像ＲＧ及び後方画像ＢＧを表示した状態でタブ４１ｐ２～４１ｐ７に第１メニュー詳細項目が表示される。このため、操作者は、右方画像ＲＧ及び後方画像ＢＧを確認しながら、第１メニュー詳細項目を確認できる。

　以上に説明したように、上述の例では、画像表示領域４１ｎに右方画像ＲＧ及び後方画像ＢＧが表示されている状態でタブ４１ｐ２～４１ｐ７が選択されると、後方画像ＢＧが、選択されたタブ４１ｐ２～４１ｐ７に対応する情報を示すメニュー画面に切り換わる。このとき、右方画像ＲＧの表示は右方画像ＲＧと後方画像ＢＧとの組み合わせに切り換わる。このように、右方画像ＲＧと後方画像ＢＧとを表示した状態でメニュー画面が表示されるので、メニュー画面を表示している状態においても周囲視界を確保できる。そのため、メニュー画面を表示した状態でのショベル１００の操作が可能となる。

　次に、図６を参照して、表示装置４０の画像表示部４１及び操作部４２の別の構成例について説明する。図６は、表示装置４０の画像表示部４１及び操作部４２の構成例を示す図である。図６の画像表示部４１に表示される画面は、例えば、機械情報アイコンが現されたタブ（図示せず。図５のタブ４１ｐ１～４１ｐ７のうちの１つ）が選択されたときに表示される。

　図６の例では、画像表示部４１は、主に、後方画像ＢＧ、右方画像ＲＧ、機械情報を示す画像４１ｑ、及び複数のタブ４１ｐ０～４１ｐ７を表示する。

　図６の例では、機械情報を示す画像４１ｑには、予め規定される複数の種類の複合操作の中から相対反応度設定画面による相対反応度の設定対象の種類の複合操作を選択する選択画面（設定対象複合操作選択画面）が表示されている。但し、メニュー画面は、この例に限定されるものではなく、別の情報を含んでいてもよい。

　タブ４１ｐ０には、現在選択されている機械情報を示すアイコンである第１機械情報アイコンが表示されている。

　タブ４１ｐ１には、第１操作性設定を表示するための第１操作性設定アイコンが表示されている。操作者によりタブ４１ｐ１が選択されると、タブ４１ｐ２～４１ｐ７に表示されている第１機械情報に関連付けされたアイコンが第１操作性設定に関連付けされたアイコンに切り換わる。ここで、タブ４１ｐ１には、第２機械情報を表示するための第２機械情報アイコンが表示されてもよい。

　タブ４１ｐ２～４１ｐ６には、機械情報を示す画像４１ｑに示された項目を選択、移動、取消を行うためのアイコンが表示されている。操作者によりタブ４１ｐ２～４１ｐ６が選択されると、項目の選択、移動、取消が行われる。

　タブ４１ｐ７には、予め設定されたホーム画面（例えば、デフォルト画面）を表示するためのホームアイコンが表示されている。操作者によりタブ４１ｐ７が選択されると、予め設定されたホーム画面が表示される。例えば、ホーム画面として、図５で示した画面が表示される。

　なお、図６の例において、機械情報を示す画像４１ｑは、メニュー画面の一例である。

　以上に説明したように、画像表示領域４１ｎに右方画像ＲＧ及び後方画像ＢＧが表示されている状態で所定のタブが選択されると、図５に示す第２画像表示領域４１ｎ２に表示されていた後方画像ＢＧが、選択されたタブに対応する機械情報を示すメニュー画面に切り換わり、図５に示す第１画像表示領域４１ｎ１に表示されていた右方画像ＲＧが、右方画像ＲＧと後方画像ＢＧとの組み合わせに切り換わる。具体的には、図５に示す第２画像表示領域４１ｎ２、エンジン稼働時間表示領域４１ｆ、エアコン運転状態表示領域４１ｍ、及びメニュー表示領域４１ｐが配置されていた部分には、図６に示すように、エンジン稼働時間表示領域４１ｆ、エアコン運転状態表示領域４１ｍ、機械情報を示す画像４１ｑが表示される領域、及びメニュー表示領域４１ｐが配置される。より具体的には、エンジン稼働時間表示領域４１ｆ、エアコン運転状態表示領域４１ｍ、及びタブ４１ｐ０は、機械情報を示す画像４１ｑが表示される領域の上側に配置されている。以下では、タブ４１ｐ０が表示される領域、機械情報を示す画像４１ｑが表示される領域、及びメニュー表示領域４１ｐを含む領域を領域４１ｒとする。このように、右方画像ＲＧ及び後方画像ＢＧを表示した状態で機械情報を示すメニュー画面が表示されるので、操作者は、各種設定を確認しながらショベル１００を操作できる。

　次に、図６～図７を参照して、相対反応度設定画面の具体例について説明する。

　図６における画像４１ｑは、上述のように、ショベル１００の表示装置４０に表示される、予め規定される複数の種類の複合操作の中から相対反応度設定画面による相対反応度の設定対象の種類の複合操作を選択する選択画面（設定対象複合操作選択画面）の一例（設定対象複合操作選択画面３００）を示す。

　例えば、操作画面表示処理部３０１は、表示装置４０に表示される所定の画面（例えば、ホーム画面）上に表示される所定の画面遷移用の選択肢（例えば、ボタンアイコン）が操作部４２を通じて操作されると、表示装置４０の表示内容を設定対象複合操作選択画面３００に遷移させてよい。また、例えば、操作画面表示処理部３０１は、後述する現設定３０３０、初期設定３０３１、カスタム設定３０３２等の登録内容を利用するための登録内容呼び出し画面に対するユーザの操作に応じて、表示装置４０の表示内容を設定対象複合操作選択画面３００に遷移させてもよい。なお、現設定３０３０は、現時点で利用されている登録内容（一又は複数のパラメータの現在値）を意味し、初期設定３０３１は、初期の登録内容（一又は複数のパラメータの初期値）を意味し、カスタム設定は、所望のタイミングで呼び出し可能に登録されている登録内容（一又は複数のパラメータの登録された値）を意味する。操作者は、所定のリセット操作を行うことによって現設定３０３０を初期設定３０３１に戻すことができる。

　図６における画像４１ｑに示すように、設定対象複合操作選択画面３００には、上下方向の中央部に配置される、選択可能な複数の種類の複合操作のリスト３０４を含む。また、設定対象複合操作選択画面３００には、下端部の左右方向に亘り配置され、カーソル操作を行うためのボタンアイコン（タブ４１ｐ２～４１ｐ５）が含まれる。

　リスト３０４には、選択可能な種類の複合操作として、均し作業（"Fine grading"）時のアーム５の閉じ操作（以下、「アーム閉じ操作」）とブーム上げ操作との複合操作（以下、「アーム閉じブーム上げ操作」）が含まれる（"Arm in & Boom up"）。また、リスト３０４には、選択可能な種類の複合操作として、掘削作業（"Digging"）時のアーム閉じ操作とバケット６の閉じ操作（以下、「バケット閉じ操作」）との複合操作（以下、「アーム閉じバケット閉じ操作」）が含まれる（"Arm in & Bucket close"）。また、リスト３０４には、選択可能な種類の複合操作として、掘削作業時のアーム閉じブーム上げ操作が含まれる。また、リスト３０４には、選択可能な種類の複合操作として、掘削作業時のバケット閉じ操作とブーム上げ操作の複合操作（以下、「バケット閉じブーム上げ操作」）が含まれる（"Bucket close & Boom up"）。また、リスト３０４には、選択可能な種類の複合操作として、トラックへの土砂等の積込み作業（"Truck loading"）時のブーム上げ旋回操作が含まれる（"Boom up & Swing"）。

　尚、本例では、均し作業時のアーム閉じブーム上げ操作と、掘削作業時のアーム閉じブーム上げ操作とで、アームシリンダ８及びブームシリンダ７の間の異なる相対反応度が設定されうる。この場合、コントローラ３０は、ショベル１００の作業内容を判断し、判断した作業内容が掘削作業か均し作業かに応じて、作業内容に対応する現設定３０３０に基づくアームシリンダ８及びブームシリンダ７への流量配分の制御を行う。具体的には、コントローラ３０は、例えば、ブームシリンダ７のシリンダ圧の測定値やショベル１００の前方を撮像するカメラの画像等により、掘削作業か均し作業かを判断しうる。また、コントローラ３０は、操作部４２に含まれる、作業種別を選択するスイッチ等に対するユーザの操作に応じて、作業内容が掘削作業か均し作業かを判断してもよい。

　ユーザは、操作部４２を通じて、ボタンアイコン（タブ４１ｐ４）を操作することによりカーソル（例えば、選択可能な種類の複合操作の名称の色が異なる色に変わったり、矢印が表示されたりする）を上下に移動させ、所望の種類の複合操作を選択できる。そして、ユーザは、所望の種類の複合操作がカーソルで選択された状態で、操作部４２を通じて、ボタンアイコン（タブ４１ｐ２）を操作することにより、選択された種類の複合操作を確定させることができる。

　操作画面表示処理部３０１は、複合操作の種類が確定されると、表示装置４０の表示内容を、選択が確定された種類の複合操作に関する相対反応度設定画面（例えば、後述する相対反応度設定画面４００）を含む表示内容に遷移させる。

　本実施形態では、コントローラ３０は、図６に示す領域４１ｒに、相対反応度設定画面を表示する。具体的には、コントローラ３０は、図６に示す機械情報を示す画像４１ｑが表示される領域及びメニュー表示領域４１ｐに、後述する相対反応度設定画面４００又は情報画像５５０等を表示する。但し、コントローラ３０は、相対反応度設定画面４００又は情報画像５５０等を全画面表示するように構成されていてもよい。

　尚、カーソルの代わりに、表示装置４０に実装されるタッチパネルを利用して、各種項目の選択が行われてもよい。以下、図７の相対反応度操作画面の場合についても同様である。

　図７は、相対反応度設定画面の具体例を示す図である。

　まず、図７は、相対反応度設定画面の第１例（相対反応度設定画面４００）を示す図である。具体的には、図７は、均し作業におけるアーム閉じブーム上げ操作を対象とする相対反応度設定画面の一例（相対反応度設定画面４００）を示す図である。

　図７に示すように、相対反応度設定画面４００には、中央部に配置される、設定対象の種類の複合操作（均し作業におけるアーム閉じブーム上げ操作）を模したショベル１００の画像（以下、「ショベル画像」）４０１が含まれる。また、相対反応度設定画面４００には、ショベル画像４０１のアーム５及びブーム４に対応する部分に隣接して配置される、アーム閉じ操作及びブーム上げ操作を模した矢印アイコン４０２，４０３が含まれる。また、相対反応度設定画面４００には、ショベル画像４０１の下に配置される、アームシリンダ８とブームシリンダ７との間の相対反応度を示すバーグラフ４０４が含まれる。また、相対反応度設定画面４００には、設定対象複合操作選択画面３００と同様、下端部の左右方向に亘り配置され、カーソル操作を行うためのボタンアイコン４０５～４０８が含まれる。

　バーグラフ４０４には、アーム閉じ操作に対応するアームシリンダ８の相対反応度示すバーグラフ４０４Ａと、ブーム上げ操作に対応するブームシリンダ７の相対反応度を示すバーグラフ４０４Ｂが含まれる。バーグラフ４０４Ａ，４０４Ｂは、それぞれ、上下に並べられ、相対反応度設定画面４００の左右に亘り配置される。

　本例では、バーグラフ４０４Ａ，４０４Ｂは、それぞれ、１０段階表示になっている。バーグラフ４０４Ａ，４０４Ｂは、それぞれ、"段階１"から"段階９"の範囲で、且つ、双方の合計が"段階１０"になるように表示される。初期設定においては、例えば、バーグラフ４０４Ａは"段階５"を示し、バーグラフ４０４Ｂは"段階５"を示す。図７の状態では、バーグラフ４０４Ａは、"段階４"を示し、バーグラフ４０４Ｂは、"段階６"を示しており、アームシリンダ８の動作よりもブームシリンダ７の動作の方が若干優先される状態を示している。このように、ユーザは、二つの油圧アクチュエータ（アームシリンダ８及びブームシリンダ７）の相対反応度を視覚的（直観的）に確認し易くなるため、容易に、相対反応度の設定を行うことが可能になる。

　例えば、ユーザは、操作部４２を通じて、ボタンアイコン４０７を操作することによりカーソル（例えば、バーグラフ４０４Ａ，４０４Ｂに付記される"ARM IN"、"BOOM UP"の文字が異なる色に変わる）を上下に移動させ、バーグラフ４０４Ａ，４０４Ｂの何れかを選択することができる。そして、ユーザは、バーグラフ４０４Ａ，４０４Ｂの何れかが選択された状態で、操作部４２を通じて、ボタンアイコン４０８を操作することにより、選択された一方のバーグラフの段階を１段階ずつ増加させることができ、ボタンアイコン４０６を操作することにより、選択された一方のバーグラフの段階を１段階ずつ減少させることができる。このとき、操作画面表示処理部３０１は、選択された一方のバーグラフの段階の増加或いは減少に合わせて、選択されていない他方のバーグラフの段階を自動的に減少或いは増加させて、双方の合計が"段階１０"である状態を維持する。これにより、ユーザは、選択されていない他方のバーグラフの段階の変更操作を行う必要がなくなるため、コントローラ３０は、ユーザの利便性を向上させることができる。

　また、操作画面表示処理部３０１は、操作部４２としてのタッチパネル等を通じて、バーグラフ４０４Ａ，４０４Ｂの何れか一方のバーグラフの段階位置がタッチ操作等されるのに応じて、一方のバーグラフの表示をタッチ操作等された段階位置に変更し、他方のバーグラフの表示を変更後の一方のバーグラフの表示との合計が"段階１０"になるように変更してもよい。これにより、ユーザは、タッチパネルを通じて、直接的に、バーグラフ４０４Ａ，４０４Ｂの段階を設定できるため、コントローラ３０は、ユーザの利便性を更に向上させることができる。

　また、操作画面表示処理部３０１は、操作部４２としてのタッチパネル等を通じて、矢印アイコン４０２，４０３の何れかに対する操作（例えば、タッチ操作等）がされるのに応じて、バーグラフ４０４Ａ，４０４Ｂのうちの対応する一方のバーグラフの段階を増加させ、他方のバーグラフの段階を減少させてもよい。これにより、ユーザは、直観的に、アーム閉じ操作か、ブーム上げ操作かをショベル画像４０１に付記される矢印アイコン４０２，４０３で確認し易くなるため、優先させようとしている操作を確認しながら、相対反応度の設定変更を行うことが可能となり、コントローラ３０は、ユーザの利便性を更に向上させることができる。

　また、操作画面表示処理部３０１は、操作部４２としてのタッチパネル等を通じて、ショベル画像４０１における設定対象の複合操作に対応する二つの油圧アクチュエータにより駆動される動作要素（つまり、アーム５或いはブーム４）の部分に対する操作（例えば、タッチ操作等）がされるのに応じて、バーグラフ４０４Ａ，４０４Ｂのうちの対応する一方のバーグラフの段階を増加させ、他方のバーグラフの段階を減少させてもよい。これにより、ユーザは、直観的に、アーム閉じ操作か、ブーム上げ操作かをショベル画像４０１で確認し易くなる。そのため、矢印アイコン４０２，４０３に対する操作が行われる場合と同様、優先させようとしている操作を確認しながら、相対反応度の設定変更を行うことが可能となり、コントローラ３０は、ユーザの利便性を更に向上させることができる。

　また、バーグラフ４０４Ａ，４０４Ｂの段階の変化に応じて、対応する矢印アイコン４０２，４０３の大きさが変化してもよい。具体的には、操作画面表示処理部３０１は、アーム閉じ操作に対応するバーグラフ４０４Ａの段階が増加するに応じて、アーム閉じ操作に対応する矢印アイコン４０２を大きくし、バーグラフ４０４Ａの段階が減少するのに応じて、矢印アイコン４０２を小さくしてよい。また、操作画面表示処理部３０１は、ブーム上げ操作に対応するバーグラフ４０４Ｂの段階が増加するに応じて、ブーム上げ操作に対応する矢印アイコン４０３を大きくし、バーグラフ４０４Ｂの段階が減少するのに応じて、矢印アイコン４０３を小さくしてよい。これにより、ユーザは、二つの油圧アクチュエータの相対反応度の関係を更に視覚的に確認し易くなり、より容易に、相対反応度の設定変更を行うことが可能になる。

　そして、ユーザは、バーグラフ４０４Ａ，４０４Ｂの段階が所望の内容に変更された状態で、操作部４２を通じて、ボタンアイコン４０５を操作することにより、バーグラフ４０４Ａ，４０４Ｂの表示内容に対応するアームシリンダ８及びブームシリンダ７の相対反応度の設定を確定させることができる。このとき、複合操作用設定部３０２は、バーグラフ４０４Ａ，４０４Ｂの表示内容に対応する、均し作業のアーム閉じブーム上げ操作時におけるアームシリンダ８及びブームシリンダ７の相対反応度を記憶部３０３に現設定３０３０として保存する。

　操作画面表示処理部３０１は、呼び出す登録内容の種別が確定されると、当該登録内容の種別を保持した状態で、表示装置４０の表示内容を、設定対象複合操作選択画面に遷移させる。そして、操作画面表示処理部３０１は、上述の如く、操作部４２を通じたユーザによる操作に応じて、設定対象の複合操作が確定されると、保持している種別の登録内容を記憶部３０３から呼び出し（読み出し）、表示装置４０の表示内容を、当該登録内容を反映させた相対反応度設定画面に遷移させる。これにより、ユーザは、自らが選択した登録内容（初期設定３０３１、カスタム設定３０３２）が反映された状態の相対反応度設定画面において、操作部４２を通じて、確定操作を行うことで、相対反応度を登録内容呼び出し画面で選択した登録内容に設定することができる。

　尚、カスタム設定の場合、設定対象の全種類の複合操作に対する登録がされていない可能性がある。そのため、操作画面表示処理部３０１は、例えば、ある種類のカスタム設定に１種類の複合操作に対する内容しか登録されていない場合、当該カスタム設定が呼び出し対象とされると、表示装置４０の表示内容を、設定対象複合操作選択画面に遷移させず、直接、対応する種類の複合操作に関する相対反応度設定画面に遷移させてもよい。また、操作画面表示処理部３０１は、例えば、ある種類のカスタム設定に設定対象の一部の種類の複合操作に対する内容しか登録されていない場合、当該カスタム設定が呼び出し対象とされると、設定対象複合操作選択画面において、カスタム設定として登録されていない種類の複合操作を非表示にしたり、操作不可の状態で表示したりしてよい。

　複合操作用設定部３０２（設定部の一例）は、操作部４２としての操作入力装置を通じて行われる、ユーザによる相対反応度設定画面に対する操作に応じて、複数の種類の複合操作ごとに、複合操作時の二つの油圧アクチュエータの相対反応度を設定する。相対反応度設定画面に対する操作には、当該設定画面を直接的に操作可能なタッチパネルによる操作だけでなく、当然の如く、上述した操作入力装置に含まれうる任意のハードウェアを通じた当該操作画面上のカーソルやアイコン等の操作対象に対する操作が含まれうる。複合操作時の二つの油圧アクチュエータの相対反応度とは、当該二つの油圧アクチュエータが同時に操作されたときの当該二つの油圧アクチュエータの動作の速さの配分度合いであり、何れか一方を高める場合、他方が低下するようにトレードオフの関係になっている。より具体的には、複合操作時の二つの油圧アクチュエータの相対反応度、つまり、トレードオフ関係にある当該二つの油圧アクチュエータの動作の速さには、当該二つの油圧アクチュエータが同時に操作された場合の当該二つの油圧アクチュエータの操作から動作開始までのそれぞれの反応時間、当該二つの油圧アクチュエータのそれぞれの動作速度、動作加速度等を含みうる。換言すれば、複合操作時の二つの油圧アクチュエータの相対反応度は、二つの油圧アクチュエータの何れを優先的に動作させるかに関する相対的な優先度である。二つの油圧アクチュエータの相対反応度は、例えば、二つの油圧アクチュエータに供給される作動油の流量配分を調整することにより変更されうる。つまり、複合操作用設定部３０２は、ユーザによる相対反応度設定画面に対する操作に応じて、予め規定される複数の種類の複合操作ごとに、複合操作時の二つの油圧アクチュエータの相対反応度として、二つの油圧アクチュエータへの作動油の流量配分を設定してよい。複合操作用設定部３０２は、複数の種類の複合操作ごとの設定した内容を記憶部３０３に現設定３０３０として保存する。このとき、現設定３０３０は、ショベル１００の現在のオペレータの識別情報（例えば、複数のオペレータごとに予め規定されるオペレータＩＤ（Identifier））（以下、「オペレータ識別情報」）と紐づけられる態様で、記憶部３０３に保存されてもよい。例えば、ショベル１００の起動時に、予め登録される複数のオペレータの中から実際に操縦を行うオペレータを選択する操作画面（以下、「オペレータ選択画面」）を表示装置４０に表示させ、コントローラ３０は、オペレータ等による操作内容（選択内容）に応じて、ショベル１００のオペレータを特定してよい。また、キャビン１０の内部に操縦席のオペレータの顔を撮像する室内カメラが設置され、コントローラ３０は、室内カメラの画像に対する画像認識結果に基づき、予め登録される複数のオペレータの中からショベル１００のオペレータを特定してもよい。これにより、コントローラ３０は、ショベル１００の現在のオペレータを特定し、現設定３０３０に、現在のオペレータに対応するオペレータ識別情報を紐づけることができる。また、複合操作用設定部３０２は、複数の種類の複合操作ごとの設定した内容、つまり、現設定３０３０の内容を、通信装置４４を通じて、外部装置としての管理装置に送信する。これにより、管理装置の管理者等は、ショベル１００における複合操作時の二つの油圧アクチュエータの相対反応度に関する現在の設定内容を確認することができる。また、現設定３０３０の内容がオペレータ識別情報と紐づけられている場合、管理装置の管理者等は、オペレータごとにどのような相対反応度に関する設定内容を利用しているかを把握することができる。

　上述のように、ショベル１００には、ショベル１００の操作性を操作者の好みに合わせて操作者がカスタマイズできる機能が搭載されている。ショベル１００の操作性は、例えば、相対反応度等の値を初期値から変更することによってカスタマイズされる。このような機能を有する場合、ショベル１００の運転が開始される前に、ショベル１００の操作性がカスタマイズされているか否かを操作者が確認できるようにすることが望ましい。特に、ショベル１００が複数の操作者によって共用される場合、ショベル１００の操作性がカスタマイズされているか否かを操作者が確認できるようにすることが望ましい。ショベル１００の操作性が別の操作者によってカスタマイズされている蓋然性が高いためである。

　しかしながら、ショベル１００の操作性がカスタマイズされているか否かを確認するために操作者が煩雑な操作を行う必要がある構成では、操作者は、そのような煩雑な操作の手間を惜しんでしまうおそれがある。この場合、操作者は、操作者の好みに合わない操作性が維持された状態でショベル１００を操作することとなり、ブーム４を上げ過ぎたり、アーム５を閉じ過ぎたり、上部旋回体３を旋回させ過ぎたり、ブーム４を急激に動かしたり、アーム５を急激に動かしたり、或いは、上部旋回体３を急激に旋回させたりといった、操作者の意図しない動きをショベル１００にさせてしまうおそれがある。

　そこで、本実施形態では、コントローラ３０は、所定の条件が満たされる場合には、ショベル１００の運転が開始される前に、自動的に、すなわち、操作者による手動操作が行われることなしに、表示装置４０にカスタム設定に関する情報を表示するように構成されている。所定の条件は、例えば、ショベル１００の操作性に関するパラメータがカスタマイズされていることである。カスタム設定に関する情報は、例えば、エンジン１１の始動時に表示され、或いは、ゲートロックレバーＤ４がロック状態のときに表示される。そして、カスタム設定に関する情報は、例えば、操作レバーの操作性に関する情報である。操作レバーの操作性に関する情報は、例えば、相対反応度に関する情報である。

　具体的には、カスタム設定に関する情報は、例えば、操作レバーの操作性に関する現在の設定が初期設定とは異なることを知らせる情報である。そして、操作レバーの操作性に関する現在の設定が初期設定とは異なることを知らせる情報は、例えば、テキスト情報又はアイコンである。

　また、カスタム設定に関する情報は、操作レバーの操作性に関する現在の設定内容を含んでいてもよい。操作レバーの操作性に関する現在の設定内容は、例えば、過去に操作者によって設定された相対反応度の値である。

　ここで、図８を参照し、ショベル１００の運転が開始される前にコントローラ３０が表示装置４０にカスタム設定に関する情報を表示する処理（以下、「表示処理」とする。）について説明する。図８は、表示処理の一例のフローチャートである。図８に示す例では、コントローラ３０は、キースイッチＤ５の回動位置がＡＣＣ位置になったときに表示処理を実行する。すなわち、コントローラ３０は、エンジン１１が始動していない状態で、キースイッチＤ５の回動位置がＡＣＣ位置になったときに表示処理を実行する。但し、コントローラ３０は、ゲートロックレバーＤ４の状態がロック状態からロック解除状態に切り換えられたときに表示処理を実行してもよい。この場合、コントローラ３０は、エンジン１１が始動しているときであっても、ゲートロックレバーＤ４の状態がロック状態からロック解除状態に切り換えられたときに表示処理を実行してもよい。すなわち、コントローラ３０は、エンジン１１が始動しているときであっても、ゲートロックレバーＤ４の状態がロック状態からロック解除状態に切り換えられるまでは、表示処理を実行しないように構成されていてもよい。

　最初に、コントローラ３０は、パラメータが初期値から変更されているか否かを判定する（ステップＳＴ１）。図８に示す例では、パラメータは、例えば、ショベル１００の操作性に関するパラメータである。ショベル１００の操作性に関するパラメータは、例えば、相対反応度である。具体的には、相対反応度の値が初期設定３０３１として記憶されている初期値とは異なる場合、コントローラ３０は、パラメータとしての相対反応度の値が初期値から変更されていると判定する。一方で、相対反応度の値が初期設定３０３１として記憶されている初期値と同じである場合、コントローラ３０は、パラメータとしての相対反応度の値が初期値から変更されていないと判定する。

　パラメータが初期値から変更されていないと判定した場合（ステップＳＴ１のＮＯ）、コントローラ３０は、ホーム画面を表示する（ステップＳＴ５）。図８に示す例では、コントローラ３０は、図５に示すホーム画面を表示装置４０に表示する。すなわち、カスタム設定に関する情報は、操作レバーの操作性に関する現在の設定が初期設定である場合には表示されない。

　一方、パラメータが初期値から変更されていると判定した場合（ステップＳＴ１のＹＥＳ）、コントローラ３０は、カスタム設定に関する情報を表示する（ステップＳＴ２）。図８に示す例では、コントローラ３０は、図６に示す領域４１ｒに、図９に示す情報画像５５０を表示する。このように、カスタム設定に関する情報は、設定状態情報、稼動状態情報、及び撮像画像の少なくとも一つと同時に表示される。情報画像５５０は、パラメータが初期値から変更されていることを表すテキストメッセージを含む。図９におけるテキストメッセージ（"MULTI FUNCTION SETTING ACTIVE"）は、相対反応度設定がアクティブであること、すなわち、相対反応度の値が初期値から変更されていることを表している。また、図９におけるテキストメッセージ（"ADDITIONAL PUMP FLOW ACTIVE"）は、油圧ポンプによる作動油の追加的な供給がアクティブであること、すなわち、相対反応度以外の別のパラメータの値が初期値から変更されていることを表している。但し、情報画像５５０は、パラメータが初期値から変更されていることを表すアイコン等のグラフィック画像であってもよく、グラフィック画像とテキストメッセージとの組み合わせであってもよい。

　また、表示装置４０に表示されるカスタム設定に関する情報は、より詳細な情報を含んでいてもよい。より詳細な情報は、例えば、操作レバーの操作性に関する現在の設定値、又は、図６に示す設定対象複合操作選択画面３００、若しくは、図７に示す相対反応度設定画面４００等に含まれる情報である。

　その後、コントローラ３０は、スイッチ操作が行われたか否かを判定する（ステップＳＴ３）。図８に示す例では、コントローラ３０は、図９に示すタブ５５５がタッチ操作された否かを判定する。タブ５５５には、ホームアイコンが表示されている。

　スイッチ操作が行われたと判定した場合（ステップＳＴ３のＹＥＳ）、コントローラ３０は、ホーム画面を表示する（ステップＳＴ５）。図８に示す例では、ホームアイコンが表示されているタブ５５５がタッチ操作された場合、コントローラ３０は、図５に示すホーム画面を表示装置４０に表示する。

　なお、コントローラ３０は、カスタム設定に関する情報を表示した後で、操作レバーが操作されたことを検知した場合に、ホーム画面を表示装置４０に表示するように構成されていてもよい。或いは、コントローラ３０は、カスタム設定に関する情報を表示した後で、ゲートロックレバーＤ４の状態がロック状態からロック解除状態に切り換えられたことを検知した場合に、ホーム画面を表示装置４０に表示するように構成されていてもよい。

　スイッチ操作が行われていないと判定した場合（ステップＳＴ３のＮＯ）、コントローラ３０は、一定時間が経過したか否かを判定する（ステップＳＴ４）。図８に示す例では、コントローラ３０は、タブ５５５がタッチ操作されないまま、カスタム設定に関する情報が表示された時点からの経過時間が所定時間を上回ったか否かを判定する。

　一定時間が経過していないと判定した場合（ステップＳＴ４のＮＯ）、コントローラ３０は、ステップＳＴ３に戻る。すなわち、コントローラ３０は、一定時間が経過するまでは、ステップＳＴ３の判定とステップＳＴ４の判定とを繰り返す。図８に示す例では、コントローラ３０は、タブ５５５がタッチ操作されたか否かの判定と、カスタム設定に関する情報が表示された時点からの経過時間が所定時間を上回ったか否かの判定とを繰り返す。

　一定時間が経過したと判定した場合（ステップＳＴ４のＹＥＳ）、コントローラ３０は、ホーム画面を表示する（ステップＳＴ５）。図８に示す例では、タブ５５５がタッチ操作される前に、カスタム設定に関する情報が表示された時点からの経過時間が所定時間を上回った場合、コントローラ３０は、図５に示すホーム画面を表示装置４０に表示する。すなわち、コントローラ３０は、タブ５５５がタッチ操作されることなく、カスタム設定に関する情報が表示された時点からの経過時間が所定時間を上回った場合、表示装置４０の画像表示部４１における画像表示領域４１ｎからカスタム設定に関する情報を消去する。他の情報が表示されるようにするためである。

　この表示処理により、コントローラ３０は、例えば、ショベル１００の操作性に関するパラメータが初期値から変更されている場合、操作者に煩雑な手動操作を強いることなく、カスタム設定に関する情報を自動的に表示装置４０に表示することができる。そして、操作者は、煩雑な手動操作を行うことなく、ショベル１００の運転を開始する前に、ショベル１００の操作性がカスタマイズされているか否かを容易に確認できる。煩雑な手動操作は、例えば、図５に示すタブ４１ｐ１～４１ｐ７のうちの１又は複数のタブを１回又は複数回押して図７に示すような相対反応度設定画面を１つずつ表示装置４０に表示するといった手動操作である。

　そのため、コントローラ３０は、操作者の好みに合わない操作性が維持された状態で操作者がショベル１００を操作してしまうといった状況が発生するのを防止できる。操作者は、表示装置４０に表示されたカスタム設定に関する情報を見ることで、ショベル１００の操作性がカスタマイズされていることに気付くことができるためである。また、表示装置４０に表示されたカスタム設定に関する情報が詳細な情報を含む場合には、操作者は、ショベル１００の操作性がどのようにカスタマイズされているかを容易に確認でき、そのカスタム設定が所望のカスタム設定となっているか否かを容易に確認できるためである。更に、操作者は、現在のカスタム設定が所望のカスタム設定と異なる場合であっても、どのパラメータの値を変更すればよいかを容易に認識でき、必要最小限の手動操作によって所望のカスタム設定を実現できるためである。

　その結果、コントローラ３０は、ブーム４が上昇し過ぎたり、アーム５が閉じ過ぎたり、上部旋回体３が旋回し過ぎたり、ブーム４が急激に動いたり、アーム５が急激に動いたり、或いは、上部旋回体３が急激に旋回したりといった、操作者の意図しないショベル１００の動きが行われてしまうのを防止でき、ひいては、ショベル１００の周囲で作業する作業者の安全性を高めることができる。

　なお、コントローラ３０は、パラメータが初期値から変更されているか否かにかかわらず、ショベル１００の運転が開始される前に、カスタム設定に関する情報を表示装置４０に表示してもよい。例えば、コントローラ３０は、キースイッチＤ５の回動位置がＡＣＣ位置になったときに、或いは、ゲートロックレバーＤ４の状態がロック状態からロック解除状態に切り換えられたときに、カスタム設定に関する情報を表示装置４０に表示してもよい。この場合、パラメータが初期値から変更されていないときには、カスタム設定に関する情報として、パラメータが初期値になっている旨を表すテキストメッセージ等を表示してもよい。このように、カスタム設定に関する情報は、安全が確保されている状態で表示されてもよい。安全が確保されている状態とは、例えば、操作レバーを動かしてもショベルが動かない状態である。

　次に、図１０を参照し、ショベル・操作者選択画面について説明する。図１０は、表示装置４０に表示されるショベル・操作者選択画面の一例（ショベル・操作者選択画面６００）を示す図である。

　図１０に示すように、ショベル・操作者選択画面６００には、選択可能な複数のショベル１００のリスト６０１と、選択可能な複数の操作者のリスト６０２が含まれる。

　ユーザは、操作部４２を通じて、何れかのショベル１００或いは操作者を選択し決定する操作を行うことで、選択されたショベル又は操作者に関連付けて記憶されている相対反応度等のショベル１００の操作性に関するカスタム設定を利用することができる。そして、表示装置４０の表示内容は、ショベル・操作者選択画面６００から設定対象複合操作選択画面に遷移する。

　上述のように、本発明の一実施形態に係るショベル１００は、下部走行体１と、下部走行体１に旋回可能に搭載される上部旋回体３と、上部旋回体３に搭載される運転室としてのキャビン１０と、キャビン１０に配置される表示装置４０とを有する。そして、ショベル１００は、運転開始前に表示装置４０にカスタム設定に関する情報を表示するように構成されている。

　「運転開始前」は、例えば、キースイッチＤ５の回動位置がＡＣＣ位置、ＯＮ位置、若しくはＳＴＡＲＴ位置になったとき、ゲートロックレバーＤ４がロック状態のとき、エンジン始動後で且つゲートロックレバーＤ４がロック状態のとき、操作レバーが中立位置にあるとき、又は、エンジン始動後で且つ操作レバーが中立位置にあるとき等である。

　カスタム設定に関する情報は、例えば、エンジン始動時に表示されてもよく、或いは、ゲートロックレバーがロック状態のときに表示されてもよい。

　例えば、ショベル１００は、ショベル１００の操作性に関するパラメータの値が初期値から変更されている場合、キースイッチＤ５の回動位置がＡＣＣ位置になったときに、カスタム設定に関する情報を、自動的に、すなわち、操作者によるスイッチ操作等の手動操作が行われなくとも、表示装置４０に表示するように構成されている。

　この構成により、ショベル１００は、例えば、相対反応度設定画面を表示装置４０に表示するための操作を操作者が行わない場合であっても、ショベル１００の運転が開始される前に、カスタム設定に関する情報を自動的に表示装置４０に表示することができる。そのため、操作者は、煩雑な手動操作を行うことなく、例えば、ショベル１００の操作性に関するパラメータがカスタマイズされているか否かを確認することができる。

　なお、カスタム設定に関する情報は、例えば、操作レバーの操作性に関する情報であってもよい。そして、操作レバーの操作性に関する情報は、例えば、操作レバーを操作したとき、すなわち、操作レバーを傾けたとき（中立位置から動かしたとき）の油圧アクチュエータの動きに関する情報であってもよい。具体的には、操作レバーの操作性に関する情報は、エンジン１１に関する条件を等しくしたときの、操作レバーの操作内容（例えば操作量、操作速度、又は操作加速度等）と油圧アクチュエータの動作内容（例えば、動作量、動作速度、又は動作加速度等）との対応関係に関する情報であってもよい。或いは、操作レバーの操作性に関する情報は、複合操作が行われたときに複数の油圧シリンダのそれぞれに供給される作動油の流量の配分に関する情報であってもよい。なお、回転数レベル表示領域４１ｉ又はエンジン制御状態表示領域４１ｅ等に表示されるエンジン１１の回転数に関する情報は、操作レバーの操作性に関する情報には含まれない。また、カスタム設定に関する情報は、例えば、操作レバーの操作性に関する現在の設定が初期設定とは異なることを知らせる情報であってもよい。また、カスタム設定に関する情報は、操作レバーの操作性に関する現在の設定内容を含んでいてもよい。操作レバーの操作性に関する現在の設定内容は、例えば、相対反応度の現設定３０３０の値である。

　或いは、操作レバーの操作性に関する情報は、単一の油圧アクチュエータを動かすための単独操作が行われる場合においては、エンジン１１に関する条件を等しくしたときの、単一の操作レバーの操作内容（例えば操作量、操作速度、又は操作加速度等）に対する、単一の油圧アクチュエータの相対反応度に関する情報であってもよい。具体的には、このような単独操作が行われる場合、操作レバーの操作性に関する情報は、エンジン１１に関する条件を等しくしたときの、単一の操作レバーの操作内容に対する、油圧アクチュエータに供給される作動油の量に関する情報であってもよい。或いは、このような単独操作が行われる場合、操作レバーの操作性に関する情報は、エンジン１１に関する条件を等しくしたときの、単一の操作レバーの操作内容に対する、方向制御弁（制御弁１７１，１７２，１７３，１７４，１７５Ｌ，１７５Ｒ，１７６Ｌ，１７６Ｒ）の開口量（開口面積）に関する情報であってもよい。

　或いは、操作レバーの操作性に関する情報は、複数の油圧アクチュエータを動かすための複合操作が行われる場合においては、エンジン１１に関する条件を等しくしたときの、複数の操作レバーの操作内容（例えば操作量、操作速度、又は操作加速度等）に対する複数の油圧アクチュエータの相対反応度に関する情報であってもよい。このような複合操作が行われる場合、操作レバーの操作性に関する情報は、エンジン１１に関する条件を等しくしたときの、複数の油圧アクチュエータに供給される作動油の量の配分に関する情報であってもよい。或いは、このような複合操作が行われる場合、操作レバーの操作性に関する情報は、エンジン１１に関する条件を等しくしたときの、複数の油圧アクチュエータのそれぞれに対応する方向制御弁（制御弁１７１，１７２，１７３，１７４，１７５Ｌ，１７５Ｒ，１７６Ｌ，１７６Ｒ）の開口量（開口面積）に関する情報であってもよい。

　以上、本発明の好ましい実施形態について詳説した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態に制限されることはない。上述した実施形態は、本発明の範囲を逸脱することなしに、種々の変形、置換等が適用され得る。また、別々に説明された特徴は、技術的な矛盾が生じない限り、組み合わせが可能である。

　例えば、上述の実施形態では、コントローラ３０は、図９に示すような情報画像５５０を表示することにより、カスタム設定に関する情報を操作者に伝えている。しかしながら、コントローラ３０は、情報画像５５０を表示することに加え、或いは、情報画像５５０を表示することに代えて、ブザー音又は音声ガイダンス等の音を出力することにより、カスタム設定に関する情報を操作者に伝えてもよい。或いは、コントローラ３０は、図６に示す領域４１ｒに情報画像５５０を表示する代わりに、図１１に示すような画像４１ｓを表示するように構成されていてもよい。図１１は、表示装置４０の画像表示部４１及び操作部４２の別の構成例を示す図であり、図５に対応している。図１１に示す画像表示部４１に表示される情報は、画像４１ｓを含む点で、図５に示す画像表示部４１に表示される情報と異なる。画像４１ｓは、ショベル１００の操作者に伝えるべき情報が存在することを表すアイコンである。画像４１ｓは、ショベル１００の操作者に伝えるべき情報が現時点において存在しない場合にはその表示が省略されてもよい。ショベル１００の操作者に伝えるべき情報は、例えば、パラメータが初期値から変更されていることである。この場合、画像４１ｓを見た操作者は、確認すべき情報があること（例えばパラメータが初期値から変更されていること）を容易に認識することができる。この場合、操作者は、例えば、画像４１ｓが表示されている部分をタッチ操作することにより、操作者が確認すべき情報に関する詳細な情報を表示させることができる。詳細な情報は、例えば、図６に示す設定対象複合操作選択画面３００、図７に示す相対反応度設定画面４００等に含まれる情報である。なお、画像４１ｓは、操作性に関するパラメータが初期値から変更されていることを示すアイコンであってもよく、テキストメッセージであってもよい。また、画像４１ｓは、点滅表示されてもよく、或いは、他の態様で強調表示されてもよい。

　また、ショベル１００は、遠隔操作式のショベルであってもよい。この場合、遠隔操作室にいる操作者は、ショベル１００に搭載されている通信装置４４を通じてショベル１００と遠隔操作室との間の情報のやり取りを行う。例えば、操作者は、遠隔操作室に設置されたキースイッチを操作してショベル１００を始動させる。このとき、遠隔操作室に設置された制御装置は、ショベル１００に向けて始動指令を送信する。ショベル１００は、通信装置４４を通じて始動指令を受信すると始動し、パラメータが初期値から変更されている場合、遠隔操作室に向けて注意喚起指令を送信する。注意喚起指令を受信した遠隔操作室の制御装置は、カスタム設定に関する情報を表示装置に表示させる。この表示装置は、ショベル用表示装置の別の一例であり、ショベル１００の操作の際に操作者が利用できるように、遠隔操作室に設置されている。この表示装置は、例えば、操作者を取り囲むように設置されたディスプレイであってもよい。この場合、カスタム設定に関する情報が表示されるディスプレイ上の位置は、キャビン１０内の表示装置４０の位置（例えば操作者の右斜め前方の位置）に対応する位置であってもよい。この場合、遠隔操作室にいる操作者は、あたかもキャビン１０内で表示装置４０を見ているかのような臨場感を得ることができる。

　本願は、２０２１年３月３１日に出願した日本国特許出願２０２１－０６２４２９号に基づく優先権を主張するものであり、この日本国特許出願の全内容を本願に参照により援用する。

　１・・・下部走行体　１Ｌ、１Ｒ・・・走行油圧モータ　２・・・旋回機構　２Ａ・・・旋回油圧モータ　３・・・上部旋回体　４・・・ブーム　５・・・アーム　６・・・バケット　７・・・ブームシリンダ　８・・・アームシリンダ　９・・・バケットシリンダ　１０・・・キャビン　１１・・・エンジン　１１ａ・・・オルタネータ　１１ｂ・・・スタータ　１３Ｌ、１３Ｒ・・・レギュレータ　１４、１４Ｌ、１４Ｒ・・・メインポンプ　１４ａ・・・レギュレータ　１４ｂ・・・吐出圧センサ　１４ｃ・・・油温センサ　１５・・・パイロットポンプ　１７・・・コントロールバルブユニット　１８Ｌ、１８Ｒ・・・絞り　１９Ｌ、１９Ｒ・・・制御圧センサ　２６・・・操作装置　２８Ｌ、２８Ｒ・・・吐出圧センサ　２９・・・操作圧センサ　３０・・・コントローラ　３５・・・切換弁　４０・・・表示装置　４０ａ・・・制御部　４１・・・画像表示部　４２・・・操作部　４９・・・警報装置　５０・・・運転席側操作部　７０・・・蓄電池　７４・・・エンジンコントロールユニット　７５・・・ダイヤル　７６・・・ＥＣＯボタン　８０・・・撮像装置　８０Ｂ・・・後カメラ　８０Ｌ・・・左カメラ　８０Ｒ・・・右カメラ　１００・・・ショベル　１７１～１７４、１７５Ｌ、１７５Ｒ、１７６Ｌ、１７６Ｒ・・・制御弁　３０１・・・操作画面表示処理部　３０２・・・複合操作用設定部　３０３・・・記憶部　３０３０・・・現設定　３０３１・・・初期設定　３０３２・・・カスタム設定　ＢＧ・・・後方画像　Ｃ１Ｌ、Ｃ１Ｒ・・・センタバイパス油路　Ｃ２Ｌ、Ｃ２Ｒ・・・パラレル油路　Ｄ４・・・ゲートロックレバー　Ｄ５・・・キースイッチ　ＧＣ１、ＧＣ２・・・画像　ＲＧ・・・右方画像

Claims

　下部走行体と、
　前記下部走行体に旋回可能に搭載される上部旋回体と、
　前記上部旋回体に搭載される運転室と、
　前記運転室に配置される表示装置と、を有するショベルであって、
　運転開始前に前記表示装置にカスタム設定に関する情報を表示する、
　ショベル。
　前記カスタム設定に関する情報は、エンジン始動時に表示され、或いは、ゲートロックレバーがロック状態のときに表示される、
　請求項１に記載のショベル。
　前記カスタム設定に関する情報は、操作レバーの操作性に関する情報である、
　請求項１に記載のショベル。
　前記カスタム設定に関する情報は、操作レバーの操作性に関する現在の設定が初期設定とは異なることを知らせる情報である、
　請求項１に記載のショベル。
　前記カスタム設定に関する情報は、操作レバーの操作性に関する現在の設定内容を含む、
　請求項１に記載のショベル。
　前記カスタム設定に関する情報を音で出力する、
　請求項１に記載のショベル。
　前記カスタム設定に関する情報は、操作レバーの操作性に関する現在の設定が初期設定である場合には表示されない、
　請求項１に記載のショベル。
　前記カスタム設定に関する情報は、設定状態情報と同時に表示される、
　請求項１に記載のショベル。
　前記カスタム設定に関する情報は、稼動状態情報と同時に表示される、
　請求項１に記載のショベル。
　前記カスタム設定に関する情報は、撮像画像と同時に表示される、
　請求項１に記載のショベル。
　前記カスタム設定に関する情報は、安全が確保されている状態で表示される、
　請求項１に記載のショベル。
　前記安全が確保されている状態とは、操作レバーを動かしてもショベルが動かない状態である、
　請求項１１に記載のショベル。
　前記操作レバーの操作性に関する現在の設定が初期設定とは異なることを知らせる情報は、テキスト情報又はアイコンで表示される、
　請求項４に記載のショベル。
　下部走行体と、前記下部走行体に旋回可能に搭載される上部旋回体と、を有するショベルの設定に利用されるショベル用表示装置であって、
　前記ショベルの運転開始前にカスタム設定に関する情報を表示する、
　ショベル用表示装置。