JP2018103824A - 駐車ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアリークを確実に検出しつつ、駐車ブレーキ解除の応答性を確保することができる駐車ブレーキ制御装置を提供すること。【解決手段】車両に制動力を発生させる駐車ブレーキ30と、駐車ブレーキ30の作動を制御するブレーキチャンバ40と、圧縮エアを供給可能なエアタンク10と、エアタンク10から第1チェックバルブCV1を介してブレーキチャンバ40に圧縮エアを供給可能なリレーバルブ20と、第1チェックバルブCV1とリレーバルブ20との間に形成される第1流路Aと、リレーバルブ20とブレーキチャンバ40との間に形成される第2流路Bと、エアタンク10から第2チェックバルブCV2を介してリレーバルブ20に駆動源としての圧縮エアを供給可能な第3流路Cと、第1流路Aと第3流路Cとを連通する第4流路Dと、第3流路Cを流れる圧縮エアのエア圧を検出するエアスイッチ60とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、駐車ブレーキ制御装置に関する。
中型、及び大型トラック等の商用車において、圧縮エアを利用して駐車ブレーキを制御するホイールパーキング機構が知られている。例えば、特許文献1に開示されたホイールパーキング機構では、エア流路を流れる圧縮エアの圧力でダイヤフラムを変位させる。これにより、駐車ブレーキを作動させているパワースプリングが押し縮められ、当該駐車ブレーキが解除される。
上記のようなホイールパーキング機構に用いられるエア流路の一例としては、例えば、図3に示されるように、2つのチェックバルブを備える構成が考えられる。より詳しくは、図3の構成は、圧縮エアの流通状態を切り替えることでリレーバルブ20の開閉動作を制御する第3流路Cを含み、第3流路C上に第2チェックバルブCV2が備えられている。また、図3の構成では、エアタンク10に貯留された圧縮エアは、リレーバルブ20が開状態である場合に、第1チェックバルブCV1、第1流路A、及び第2流路Bを介して、駐車ブレーキ30を制御するブレーキチャンバ40へ供給される。
特開2008−230500号公報
しかしながら、図3で示される構成では、例えば、リレーバルブ20からブレーキチャンバ40までの第2流路Bにおいてエアリークが生じた場合には、第2流路Bとは独立した第3流路Cにおけるエア圧が変化しない。ここで、エア圧によりエアリークを検出するためのエアスイッチ60は、一般的には第3流路C上に設けられているため、この場合には第2流路Bにおけるエアリークを検出してドライバーに報知することができなくなる虞が生じる。このため、図3で示される構成では、エアリークの検出に係る安全法規を満たすことができない。
上記の課題を考慮し、図4に示されるように、エアタンク10から供給される圧縮エアの流路の一部を共通化することでチェックバルブを1つにする構成が考えられる。この場合には、第1流路Aと第2流路Bとが導通した状態において第2流路Bでエアリークが生じた場合であっても、第1流路Aと導通した第3流路Cにおいてエアスイッチ60が当該エアリークを検出することができる。
しかしながら、図4の構成では、駐車ブレーキ30を解除するためにリレーバルブ20に圧縮エアを供給してリレーバルブ20を開状態にするときに、当該圧縮エアが第1流路Aにも流入することになる。そのため、リレーバルブ20を開状態にするタイミングが遅延し、駐車ブレーキ30の解除の応答性が低下する虞が生じる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エアリークを確実に検出しつつ、駐車ブレーキ解除の応答性を確保することができる駐車ブレーキ制御装置を提供することにある。
<本発明の第1の態様>
本発明の第1の態様は、車両に制動力を発生させる制動手段と、前記制動手段の作動を制御するブレーキチャンバと、第1チェックバルブと第2チェックバルブとを介して圧縮エアを供給可能なエアタンクと、前記エアタンクから前記第1チェックバルブを介して前記ブレーキチャンバに前記圧縮エアを供給可能なリレーバルブと、前記第1チェックバルブと前記リレーバルブとの間に形成される第1流路と、前記リレーバルブと前記ブレーキチャンバとの間に形成される第2流路と、前記エアタンクから前記第2チェックバルブを介して前記リレーバルブに駆動源としての圧縮エアを供給可能な第3流路と、前記第1流路と前記第3流路とを連通する第4流路と、前記第3流路を流れる圧縮エアのエア圧を検出するエア圧検出手段とを備える駐車ブレーキ制御装置である。
本発明の第1の態様によれば、駐車ブレーキ制御装置は、リレーバルブを開状態にするための第3流路とブレーキチャンバに圧縮エアを供給する第1流路とを連通する第4流路を備え、第3流路に第2チェックバルブを備え、第1流路に第1チェックバルブを備える。これにより、本発明に係る駐車ブレーキ制御装置は、リレーバルブを閉状態から開状態へ切り替えるときに、第1チェックバルブ及び第2チェックバルブの双方により圧縮エアを供給することができるため、ブレーキ解除の応答性を向上させることができる。また、本発明に係る駐車ブレーキ制御装置は、第2流路Bと第3流路Cとの間に第4流路が形成されていることから、第2流路Bにおけるエアリークを第3流路Cに設けられたエア圧検出手段により確実に検出することができる。
<本発明の第2の態様>
本発明の第2の態様は、上記した本発明の第1の態様において、前記第4流路は、前記第1流路から前記第3流路に圧縮エアを供給可能な第3チェックバルブを有し、前記第3チェックバルブは、前記第3流路から前記第1流路への圧縮エアの流入を許容するオリフィスを有する、駐車ブレーキ制御装置である。
本発明の第2の態様によれば、駐車ブレーキ制御装置は、リレーバルブを開状態にするときに第3流路から第1流路への圧縮エアの移動が制限されるため、第3流路におけるエア圧の低下と上昇とが瞬時に切り替わることを抑制する。これにより、エア圧検出手段が過剰応答、すなわち、瞬間的にOFF/ONが切り替わることを防止することができる。ただし、第4流路は、第3チェックバルブが有するオリフィスを介して第1流路から第3流路に圧縮エアを供給可能であるため、上記した本発明の第1の態様と同様に、エアリークを確実に検出することができる。
本発明により、エアリークを確実に検出しつつ、駐車ブレーキ解除の応答性を確保することができる駐車ブレーキ制御装置を提供することができる。
本発明に係る駐車ブレーキ制御装置のリレーバルブが閉状態である場合を示した全体構成図である。 本発明に係る駐車ブレーキ制御装置のリレーバルブが開状態である場合を示した全体構成図である。 従来の駐車ブレーキ制御装置の全体構成図である。 従来の別形態の駐車ブレーキ制御装置の全体構成図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明は以下に説明する内容に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において任意に変更して実施することが可能である。また、実施の形態の説明に用いる図面は、いずれも構成部材を模式的に示すものであって、理解を深めるべく部分的な強調、拡大、縮小、または省略などを行っており、構成部材の縮尺や形状等を正確に表すものとはなっていない場合がある。
図1及び図2は、本発明に係る駐車ブレーキ制御装置1の全体構成図である。駐車ブレーキ制御装置1は、例えば中型又は大型トラック等の車両に搭載され、車両の駐車時に作動させる制動機構を圧縮エアにより制御する。図1では、後述するリレーバルブ20が閉状態である場合の駐車ブレーキ制御装置1の状態を示す。また、図2では、後述するリレーバルブ20が開状態である場合の駐車ブレーキ制御装置1の状態を示す。
駐車ブレーキ制御装置1は、エアタンク10、リレーバルブ20、「制動手段」としての駐車ブレーキ30、ブレーキチャンバ40、ハンドコントロールバルブ50、「エア圧検出手段」としてのエアスイッチ60、第1チェックバルブCV1、第2チェックバルブCV2、及び第3チェックバルブCV3を備える。
また、駐車ブレーキ制御装置1は、圧縮エアの流路として、第1チェックバルブCV1の下流側とリレーバルブ20とを接続する第1流路A、リレーバルブ20とブレーキチャンバ40とを接続する第2流路B、第2チェックバルブCV2の下流側とリレーバルブ20とをハンドコントロールバルブ50及びエアスイッチ60を介して接続する第3流路C、第1流路Aと第3流路Cとを連通させる第4流路Dを含む。
第1チェックバルブCV1は、所謂逆止弁であり、上流側がエアタンク10に接続され、下流側が第1流路Aに接続されている。そして、第1チェックバルブCV1は、下流側のエア圧が上流側のエア圧よりも低下した場合には、上流側から下流側への圧縮エアの流れを許可する。また、第1チェックバルブCV1は、下流側のエア圧が上流側のエア圧よりも高いか又は等しい場合には、上流側と下流側との圧縮エアの移動を禁止する。
第2チェックバルブCV2は、所謂逆止弁であり、上流側がエアタンク10に接続され、下流側が第3流路Cに接続されている。そして、第2チェックバルブCV2は、下流側のエア圧が上流側のエア圧よりも低下した場合には、上流側から下流側への圧縮エアの流れを許可する。また第2チェックバルブCV2は、下流側のエア圧が上流側のエア圧よりも高いか又は等しい場合には、上流側と下流側との圧縮エアの移動を禁止する。
第3チェックバルブCV3は、所謂オリフィス付きの逆止弁であり、上流側が第1流路Aに接続され、下流側が第3流路Cに接続されている。第3チェックバルブCV3は、下流側のエア圧が上流側のエア圧よりも低下した場合には、上流側から下流側への圧縮エアの流れを許可する。また第3チェックバルブCV3は、下流側のエア圧が上流側のエア圧よりも高いか又は等しい場合には逆止弁が閉状態となる。ただし、第3チェックバルブCV3は、下流側のエア圧が上流側のエア圧よりも高い場合には、圧縮エアの流入を許容するオリフィスを通って下流側から上流側へ圧縮エアが少しずつ移動する。第3チェックバルブCV3の作用については後述する。尚、本発明では、第3チェックバルブCV3を備えない態様であってもよい。
エアタンク10は、後述する駐車ブレーキ30を制御する際に使用する圧縮エアを貯留する。また、エアタンク10は、第1チェックバルブCV1と第2チェックバルブCV2とを介して圧縮エアを供給可能である。当該圧縮エアは、大気から取り込んだ空気を車両に搭載された図示しないコンプレッサによって圧縮することにより生成される。
リレーバルブ20は、駐車ブレーキ30の作動状態と非作動状態とを切り替えるためのバルブ機構である。より詳しくは、リレーバルブ20は、圧力室21及び大気室22が形成され、圧力室21と大気室22とを区画する可動式のダイヤフラム23を備える。ダイヤフラム23は、圧力室21の圧力状態に応じて、リレーバルブ20内において圧力室21側又は大気室22側へ変位可能である。また、ダイヤフラム23は、内部に連通流路24及び開放流路25が形成されている。
駐車ブレーキ30は、駐車ブレーキ制御装置1が搭載される車両の図示しない車輪に設けられる制動機構であり、駐車時において車両に制動力を発生させる。駐車ブレーキ30の作動状態と非作動状態との切り替えは、駐車ブレーキ30に接続されたブレーキチャンバ40により制御される。
ブレーキチャンバ40は、例えば空気の圧力を機械的な往復運動に変換する機構であり、第2流路Bと接続されている。そして、ブレーキチャンバ40は、圧縮エアが供給されない場合には駐車ブレーキ30を作動させ、圧縮エアが供給される場合には駐車ブレーキ30の制動を解除する。
ハンドコントロールバルブ50は、第3流路C上に設けられ、第3流路Cにおける圧縮エアの流れを制御するバルブ機構である。駐車ブレーキ制御装置1が搭載される車両のドライバーは、ハンドコントロールバルブ50に設けられたレバー51によって駐車ブレーキ30の作動状態と非作動状態とを切り替えることができる。
エアスイッチ60は、第3流路C上に設けられ、第3流路Cにおけるエア圧を監視する圧力センサーである。エアスイッチ60は、ハンドコントロールバルブ50のレバー51が押し下げられているにも拘らず第3流路Cにおけるエア圧が低下する場合には、駐車ブレーキ制御装置1でエアリークが生じていると判定し、エアリークの検出をドライバーに報知する。
以下、ドライバーがハンドコントロールバルブ50を操作したときの第1〜第3流路A〜Cの連通状態について説明する。図1に示すように、ハンドコントロールバルブ50のレバー51が引き上げられた場合には、開閉弁53を閉じることにより、第3流路Cのうちハンドコントロールバルブ50よりも第2チェックバルブCV2側の流路を遮断する。このとき、ハンドコントロールバルブ50は、第3流路Cのうちハンドコントロールバルブ50よりもリレーバルブ20側の流路における圧縮エアを、手動制御排出口52を介して大気に開放する。
この状態では、圧力室21に圧縮エアが供給されないため、ダイヤフラム23は、スプリング26により押圧付勢されて圧力室21側へ変位する。これにより、リレーバルブ20に接続されている第1流路A及び第2流路Bは、ダイヤフラム23により互いの連通が遮断される。すなわち、リレーバルブ20は閉状態となる。また、このとき、ダイヤフラム23に形成された開放流路25は、第2流路Bと大気室22とを連通させる。これにより、第2流路Bは、開放流路25、大気室22、及び大気室22に設けられた大気室排出口27を介して大気に開放される。
一方、図2に示すように、ハンドコントロールバルブ50のレバー51が押し下げられた場合には、第2チェックバルブCV2側に設けられた開閉弁53を開くことにより、第3流路Cの圧縮エアの流れを許可する。この状態では、リレーバルブ20を開状態にするための駆動源としての圧縮エアが圧力室21に供給されるため、ダイヤフラム23は、スプリング26の押圧力に抗する圧縮エアの圧力により大気室22側へ変位する。これにより、リレーバルブ20に接続されている第1流路A及び第2流路Bは、ダイヤフラム23に形成された連通流路24により互いに連通される。すなわち、リレーバルブ20は開状態となる。
続いて、車両の駐車時における駐車ブレーキ制御装置1の各部の状態について説明する。
図1に示すように、駐車時においては、ハンドコントロールバルブ50のレバー51が引き上げられているため、リレーバルブ20の圧力室21は、エアスイッチ60及びハンドコントロールバルブ50の手動制御排出口52を介して大気に開放されている。そのため、リレーバルブ20は、圧力室21の内部のエア圧が大気圧と等しくなり、ダイヤフラム23が圧力室21側へ変位していることにより閉状態となっている。
また、図1に示す状態においては、リレーバルブ20が閉状態であることにより、ブレーキチャンバ40は、第2流路B、開放流路25、大気室22、及び大気室排出口27を介して、大気に開放されている。そのため、ブレーキチャンバ40は、内部のエア圧が大気圧と等しくなり、駐車ブレーキ30を作動させることにより車両を制動状態に保持する。
さらに、図1に示す状態においては、第1流路Aにおけるエア圧は、前回の制御でリレーバルブ20が開状態となったときにエアタンク10から供給された圧縮エアが閉じ込められることにより、エアタンク10の圧力と等しい状態で保持されている。そのため、第1チェックバルブCV1は、上流側と下流側との圧力差がないため閉状態である。
また、図1に示す状態においては、第3流路Cのうち第2チェックバルブCV2から開閉弁53までのエア圧は、第1流路Aと同様に、前回の制御で開閉弁53が開状態となったときにエアタンク10から供給された圧縮エアが閉じ込められることにより、エアタンク10の圧力と等しい状態で保持されている。そのため、第2チェックバルブCV2は、上流側と下流側との圧力差がないため閉状態である。尚、このときの第4流路Dは、第1流路Aと第3流路Cとが共にエアタンク10の圧力と等しいことから、第3チェックバルブCV3の有無に拘らず、圧縮エアの移動が生じない。
次に、車両の発進時における駐車ブレーキ制御装置1の動作、及び各部の状態について説明する。
図2に示すように、車両の発進時においては、ドライバーがハンドコントロールバルブ50のレバー51を押し下げることにより、車両に発生させていた制動力を解除する。レバー51が押し下げられると、ハンドコントロールバルブ50は、手動制御排出口52を閉じると共に、開閉弁53を開いて第3流路Cにおける圧縮エアの移動を許可する。
開閉弁53が開くと、第2チェックバルブCV2から開閉弁53までの流路に閉じ込められていた圧縮エアは、開閉弁53を介してエアスイッチ60側へ移動しようとする。このとき、第3流路Cのエア圧が低下することで第2チェックバルブCV2が開状態となり、エアタンク10の圧縮エアが第3流路Cを通って、リレーバルブ20の圧力室21に供給される。これにより、リレーバルブ20は、ダイヤフラム23を大気室22側へ変位させ、開状態となる。尚、第2チェックバルブCV2は、第3流路Cに圧縮エアが満たされるまで開状態を維持し、第3流路Cとエアタンク10とのエア圧が等しくなる時点で閉状態に切り替わる。
ここで、第4流路D上に第3チェックバルブCV3を備えない場合には、第1流路Aと第3流路Cとが連通していることから、第3流路Cのエア圧の低下に伴って、第1チェックバルブCV1及び第2チェックバルブCV2が共に開状態となる。このとき、第1流路Aへの圧縮エアの供給は、エアタンク10から第1チェックバルブCV1を介する流路が担うことになる。これにより、第2チェックバルブCV2を介して第3流路Cに供給すべき圧縮エアが第1流路Aに供給されてしまうことを抑制することができる。従って、リレーバルブ20の圧力室21に圧縮エアを供給してリレーバルブ20を開状態にするタイミングの遅延を抑制し、駐車ブレーキ30の解除の応答性を向上させることができる。
また、第4流路D上に第3チェックバルブCV3を備える場合には、第3流路Cのエア圧の低下に伴って第2チェックバルブCV2が開状態になっても、第3流路Cから第1流路Aへ圧縮エアがほとんど流れない。従って、この場合にも、リレーバルブ20の圧力室21に圧縮エアを供給してリレーバルブ20を開状態にするタイミングの遅延を抑制し、駐車ブレーキ30の解除の応答性を向上させることができる。
リレーバルブ20が開状態になると、ダイヤフラム23に形成された連通流路24は、第1流路Aと第2流路Bとを連通させる。このとき、第4流路D上に第3チェックバルブCV3を備えない場合には、第1チェックバルブCV1が既に開状態である。一方、第4流路D上に第3チェックバルブCV3を備える場合には、第1流路Aにおける圧縮エアが連通流路24側に移動しようとして第1流路Aのエア圧が低下することで、第1チェックバルブCV1が開状態となる。
そして、第1チェックバルブCV1が開状態になると、エアタンク10の圧縮エアは、第1チェックバルブCV1、第1流路A、連通流路24、及び第2流路Bを介して、ブレーキチャンバ40に供給される。尚、第1チェックバルブCV1は、ブレーキチャンバ40までの当該供給路に圧縮エアが満たされるまで開状態を維持し、当該供給路とエアタンク10とのエア圧が等しくなる時点で閉状態に切り替わる。
ここで、第4流路D上に第3チェックバルブCV3を備えない場合には、第1チェックバルブCV1が開状態となったときには、第1流路Aからブレーキチャンバ40へ圧縮エアが供給されることに加え、第3流路Cから第4流路Dを介してブレーキチャンバ40の方向へ圧縮エアが供給される。このとき、エアスイッチ60は、第3流路Cのエア圧の瞬間的な低下に伴いOFFになり、第1流路A、第2流路B、第3流路C、及び第4流路Dが圧縮エアで満たされた時点で再びONになる。一方、第4流路D上に第3チェックバルブCV3を備える場合には、圧縮エアが第4流路Dをほとんど流れないため、このようなエアスイッチ60の過剰応答、すなわち、瞬間的なOFF/ONの切り替わりを防止することができる。
そして、ブレーキチャンバ40は、圧縮エアが供給されることにより、駐車ブレーキ30の制動を解除して、車両の速やかな発進を可能にする。
ここで、図2に示す制動解除時において、万が一、第2流路Bにエアリークが生じた場合には、第1チェックバルブCV1の開閉状態に拘らず、第1流路A及び第2流路Bのエア圧がエアタンク10のエア圧よりも低下する。このとき、第4流路D上に第3チェックバルブCV3を備えない場合には、第2チェックバルブCV2の開閉状態に拘らず、第3流路Cのエア圧がエアタンク10のエア圧よりも低下する。また、第4流路D上に第3チェックバルブCV3を備える場合にも、第3チェックバルブCV3のオリフィスを介して第3流路Cから第1流路Aへ圧縮エアが少しずつ流出することで、やはり第3流路Cのエア圧がエアタンク10のエア圧よりも低下する。これにより、第3流路C上に設けられたエアスイッチ60は、第2流路Bにおけるエアリークに伴うエア圧の低下を、第3流路Cのエア圧の低下として確実に検出することができる。
以上のように、本発明に係る駐車ブレーキ制御装置1によれば、リレーバルブ20を開状態にするための第3流路Cと、ブレーキチャンバ40に圧縮エアを供給する第1流路Aとを接続する第4流路Dを設け、第3流路Cに第2チェックバルブCV2を備え、第1流路Aに第1チェックバルブCV1を備える。これにより、本発明に係る駐車ブレーキ制御装置1は、リレーバルブ20を閉状態から開状態へ切り替えるブレーキ解除の応答性を向上させることができる。
また、本発明に係る駐車ブレーキ制御装置1は、第2流路Bと第3流路Cとの間に第4流路Dが形成されていることから、第2流路Bにおけるエアリークを確実に検出することができる。さらに、本発明に係る駐車ブレーキ制御装置1は、第3チェックバルブCV3を備えることにより、エアスイッチ60の過剰応答を防止することができる。
1 駐車ブレーキ制御装置
10 エアタンク
20 リレーバルブ
30 駐車ブレーキ
CV1 第1チェックバルブ
CV2 第2チェックバルブ
CV3 第3チェックバルブ
A 第1流路
B 第2流路
C 第3流路
D 第4流路

Claims (2)

  1. 車両に制動力を発生させる制動手段と、
    前記制動手段の作動を制御するブレーキチャンバと、
    第1チェックバルブと第2チェックバルブとを介して圧縮エアを供給可能なエアタンクと、
    前記エアタンクから前記第1チェックバルブを介して前記ブレーキチャンバに前記圧縮エアを供給可能なリレーバルブと、
    前記第1チェックバルブと前記リレーバルブとの間に形成される第1流路と、
    前記リレーバルブと前記ブレーキチャンバとの間に形成される第2流路と、
    前記エアタンクから前記第2チェックバルブを介して前記リレーバルブに駆動源としての圧縮エアを供給可能な第3流路と、
    前記第1流路と前記第3流路とを連通する第4流路と、
    前記第3流路を流れる圧縮エアのエア圧を検出するエア圧検出手段と
    を備える駐車ブレーキ制御装置。
  2. 前記第4流路は、前記第1流路から前記第3流路に圧縮エアを供給可能な第3チェックバルブを有し、
    前記第3チェックバルブは、前記第3流路から前記第1流路への圧縮エアの流入を許容するオリフィスを有する、請求項1に記載の駐車ブレーキ制御装置。
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