JP2018103421A - 流体吐出装置、流体吐出装置の制御方法、および印刷装置 - Google Patents

流体吐出装置、流体吐出装置の制御方法、および印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ノズルから流体を吐出する構成において流体の吐出量をより精度よく求める。【解決手段】プリンター1は、ノズル51a、52a、53a、54aから流体を吐出するインクジェットヘッド24と、インクジェットヘッド24を制御して、印刷データに基づきノズル51a、52a、53a、54aからターゲットに向けてインクを吐出させる通常吐出動作、及び、インクの吐出状態が所定の状態であるノズルを検出するノズル検出動作を実行させる制御部10とを備え、制御部10は、印刷データに基づきインクジェットヘッド24から吐出されるインクの吐出量を算出し、ノズル検出動作として、第1ノズル検出動作と、第1ノズル検出動作の後の第2ノズル検出動作とを実行し、第2ノズル検出動作で検出されたノズルの数および第1ノズル検出動作から第2ノズル検出動作までの経過時間に基づいて吐出量を補正する。【選択図】図3

Description

本発明は、流体吐出装置、流体吐出装置の制御方法、および印刷装置に関する。
従来、ノズルから流体を吐出する流体吐出装置に関して、ノズルに流体が詰まっている状態における流体消費量を推定する技術が知られる(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の手法では、ノズルのクリーニング時における流体消費量を、不吐出ノズルの数に応じて変更する。
特開2010−201879号公報
特許文献1記載の手法はノズルのクリーニング時の吐出量を推定する場合に利用され、この手法を、例えばプリンターの印刷中など、クリーニング以外の動作中における吐出量の推定に適用することは難しい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ノズルから流体を吐出する構成において、クリーニングに限らず、流体の吐出量をより精度よく求めることを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明は、複数のノズルから流体を吐出するヘッドと、前記ヘッドを制御して、流体吐出データに基づき前記ノズルからターゲットに向けて前記流体を吐出させる通常吐出動作、及び、前記流体の吐出状態が所定の状態である前記ノズルを検出するノズル検出動作を実行させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記流体吐出データに基づき前記ヘッドから吐出される前記流体の吐出量を算出し、前記ノズル検出動作として、第1ノズル検出動作と、前記第1ノズル検出動作の後の第2ノズル検出動作とを実行し、前記第2ノズル検出動作で検出された前記ノズルの数および前記第1ノズル検出動作から前記第2ノズル検出動作までの経過時間に基づいて前記吐出量を補正する。
本発明によれば、ノズル検出動作と、次のノズル検出動作との間の経過時間に基づいて、流体の吐出量を補正することにより、ノズルから吐出する流体の吐出量をより精度よく求めることができる。
また、本発明は、前記制御部は、前記ノズル検出動作において、前記ノズルから前記流体を吐出させ、吐出される前記流体の量が予め設定された量よりも少ない前記ノズルを検出する。
本発明によれば、吐出される流体の量が予め設定された量よりも少ないノズルを検出するので、不吐出のノズルを検出して、流体の吐出量をより精度よく求めることができる。
また、本発明は、前記ヘッドを、前記通常吐出動作で前記ターゲットに前記流体を吐出する通常吐出位置と、前記通常吐出位置とは異なるメンテナンス位置と、に移動させるヘッド移動部を備え、前記制御部は、前記ヘッド移動部により前記ヘッドを前記メンテナンス位置に移動させて前記ノズル検出動作を実行させる。
本発明によれば、ノズル検出動作を行う場合に、通常吐出動作の吐出位置とは異なる位置にヘッドを移動させる。このようにノズル検出動作を行うために通常吐出動作を中断する構成を有する装置において、ノズル検出動作の実行頻度に頼らず流体の吐出量をより精度よく求めることができ、スループットの低下を防止できる。
また、本発明は、前記ヘッドの前記メンテナンス位置に設置される流体受け部を備え、前記制御部は、前記ノズル検出動作において、前記ノズルが吐出する前記流体が前記流体受け部に到達する状態に基づき、前記流体の吐出状態が所定の状態である前記ノズルを検出する。
本発明によれば、メンテナンス位置において流体の着弾を検出することで不吐出ノズルを適切に検出でき、流体の吐出量をより精度よく求めることができる。
また、本発明は、前記制御部は、前記流体吐出データに基づき、前記第1ノズル検出動作を実行してから前記第2ノズル検出動作を実行するまでの時間における前記流体の吐出量の推定値を算出し、前記補正において、前記第2ノズル検出動作で検出された前記ノズルの数と前記第1ノズル検出動作を実行してから前記第2ノズル検出動作を実行するまでの経過時間とに基づいて前記吐出量の推定値を補正する。
本発明によれば、第1のノズル検出動作を実行してから第2のノズル検出動作を実行するまでの時間における流体の吐出量の推定値を補正することにより、流体の吐出量をより精度よく求めることができる。
また、本発明は、前記流体吐出装置は、前記ターゲットとしての印刷媒体に対し、前記流体としてインクを吐出する印刷装置であり、前記制御部は、前記ヘッドを制御して、前記印刷媒体に吐出する前記インクの吐出量を示す印刷データに基づき、前記印刷媒体に前記インクを吐出させる印刷動作、及び、前記インクの吐出状態が所定の状態である前記ノズルを検出する前記ノズル検出動作を実行させ、前記印刷データに基づき前記ヘッドから吐出される前記インクの吐出量を算出し、前記補正において、前期第1ノズル検出動作と、前記第1ノズル検出動作の後の前記第2ノズル検出動作とを実行し、前記第2ノズル検出動作で検出された前記ノズルの数および前記第1ノズル検出動作から前記第2ノズル検出動作までの経過時間に基づいて前記インクの吐出量を補正する。
本発明によれば、インクを吐出して印刷を行う印刷装置において、インクの吐出量を、より精度よく求めることができる。
また、本発明は、前記制御部は、印刷ジョブを構成する前記印刷データに基づき、前記印刷ジョブで前記ヘッドから吐出される前記インクの吐出量を算出し、前記補正により、前記印刷ジョブで吐出される前記インクの吐出量を求める。
本発明によれば、印刷ジョブ単位のインク吐出量を、より精度よく求めることができる。
また、本発明は、ホスト装置に接続される接続部を備え、前記制御部は、前記ホスト装置から前記接続部に入力される前記印刷データに基づき前記インクの吐出量を算出し、前記補正により補正した前記インクの吐出量を前記接続部から前記ホスト装置に出力する。
本発明によれば、高精度で求めたインク吐出量をホストに出力できる。
また、本発明は、前記ヘッドは、複数の色の前記インクに対応する前記ノズルを備え、前記制御部は、前記印刷データに基づき、前記インクの色ごとに、前記ヘッドから吐出される前記インクの吐出量を算出し、前記第2ノズル検出動作で検出された前記ノズルの数と、前記第1ノズル検出動作を実行してから前記第2ノズル検出動作を実行するまでの経過時間とに基づいて、前記インクの色ごとの前記吐出量を補正する。
本発明によれば、インクの色ごとのインク吐出量を、より精度よく求めることができる。
また、上記課題を達成するために、本発明は、複数のノズルから流体を吐出するヘッドを備える流体吐出装置の制御方法であって、前記ヘッドを制御して、流体吐出データに基づき前記ノズルからターゲットに向けて前記流体を吐出させる通常吐出動作、及び、前記流体の吐出状態が所定の状態である前記ノズルを検出するノズル検出動作を実行させ、前記流体吐出データに基づき前記ヘッドから吐出される前記流体の吐出量を算出し、前記ノズル検出動作として、第1ノズル検出動作と、前記第1ノズル検出動作の後の第2ノズル検出動作とを実行し、前記第2ノズル検出動作で検出された前記ノズルの数および前記第1ノズル検出動作から前記第2ノズル検出動作までの経過時間に基づいて前記吐出量を補正する。
本発明によれば、ノズル検出動作と、次のノズル検出動作との間の経過時間に基づいて、流体の吐出量を補正することにより、ノズルから吐出する流体の吐出量をより精度よく求めることができる。
本発明は、上述した流体吐出装置、及び、流体吐出装置の制御方法以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、上記の制御方法をコンピューターにより実行するためのプログラム、上記プログラムを記録した記録媒体、上記プログラムを配信するサーバー装置、上記プログラムを伝送する伝送媒体、上記プログラムを搬送波内に具現化したデータ信号等の形態で実現できる。
本発明の実施形態に係るプリンターの概略構成を示す斜視図。 プリンターのホームポジション及びその近傍の構成を示す模式図。 プリンターの機能ブロック図。 インク吐出量補正部が実行する補正処理の説明図。 プリンターの動作を示すフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1を参照して、本発明の実施形態に係るプリンターの構成を説明する。図1は、本発明の実施形態に係るプリンター1(流体吐出装置)の構成の概略を示す斜視図である。
プリンター1は、後述するノズルからインク(流体)を用紙P(ターゲット)に吐出して、画像、文字、または記号を用紙Pに印刷する印刷動作を行うインクジェットプリンターである。プリンター1から用紙Pへ吐出されたインクがドットの集合を形成し、ドットの集合によって画像、文字、または記号が用紙Pに表現される。
プリンター1は、インクを吐出して印刷を行う対象の媒体すなわちターゲットとして、シート状の印刷媒体を用いることができる。印刷媒体は、例えば、カットシート、連続シート、ロールシートが挙げられる。これらのシートは紙あるいは合成樹脂で構成され、印刷面にコーティングを有してもよい。本実施形態では媒体として用紙Pを用いる場合を例示する。
プリンター1には、印刷部21と、用紙Pを搬送する搬送部41とが設けられる。搬送部41が用紙Pを搬送する搬送方向は、プリンター1の幅方向である主走査方向Y1と直交する。図に矢印で主走査方向Y1および搬送方向を図示する。
搬送部41は、搬送モーター48、および、搬送モーター48により駆動され、用紙Pを搬送する搬送ローラー45を備える。搬送モーター48にはロータリーエンコーダー49が取り付けられ、ロータリーエンコーダー49により搬送モーター48の回転角が検出される。
印刷部21は、ガイド軸28と、キャリッジ22(ヘッド移動部)と、インクジェットヘッド24(ヘッド)と、インクカートリッジ26と、キャリッジベルト32と、キャリッジモーター34とを備える。
ガイド軸28は、主走査方向Y1に沿って延設される。キャリッジ22は、ガイド軸28に沿って往復移動可能である。キャリッジ22には、キャリッジ22とキャリッジモーター34の出力軸とを連結するキャリッジベルト32が取り付けられる。キャリッジ22は、キャリッジモーター34の動力によりキャリッジベルト32を介して駆動され、主走査方向Y1へガイド軸28に沿って往復走査する。
プリンター1は、主走査方向Y1におけるキャリッジ22の位置を検出するキャリッジポジションセンサー36を備える。キャリッジポジションセンサー36は、光学スケール36aと、光学センサー36bとを備える。光学スケール36aは、ガイド軸28に沿って配置され、キャリッジ22の背面に取り付けられた光学センサー36bにより光学スケール36aを読み取ることで、キャリッジ22の位置を検出できる。
キャリッジ22は、インクジェットヘッド24、および、インクジェットヘッド24に供給されるインクを貯留するインクカートリッジ26を搭載する。本実施形態のプリンター1はシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、およびブラック(K)の4色のインクを使用する。このため、インクカートリッジ26は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応するインクカートリッジ26C、26M、26Y、26Kを含む。インクカートリッジ26C、26M、26Y、26Kは、個別に交換可能である。
インクジェットヘッド24は、キャリッジ22とともに、用紙Pの上を往復走査される。以下の説明では、プリンター1が用紙Pに画像を印刷する動作を、印刷動作という。印刷動作において、インクジェットヘッド24が走査される範囲を、通常吐出範囲とする。通常吐出範囲内の位置は、インクジェットヘッド24の通常吐出位置に相当する。
キャリッジ22を走査可能な範囲において、通常吐出範囲の外側、すなわち用紙Pの搬送経路の外には、ホームポジションHP(メンテナンス位置)が設定される。ホームポジションHPは、キャリッジ22の走査範囲の一端部に位置し、ホームポジションHPには、キャッピング装置61が配置される。
キャッピング装置61は、インクジェットヘッド24がホームポジションHPに位置する場合に、インクジェットヘッド24の直下に位置する。キャリッジ22は、インクジェットヘッド24のメンテナンスに関する動作(例えば、ノズル検出動作、クリーニング動作)を行う場合にホームポジションHPに移動する。ノズル検出動作は、インクジェットヘッド24が備える複数のノズル51a、52a、53a、54a(図2)のうちインクの吐出状態が良好でないノズルを検出する動作である。クリーニング動作は、インクジェットヘッド24が有するノズル51a、52a、53a、54aの不吐出の軽減、解消あるいは防止を目的として、ノズル51a、52a、53a、54aからインクを強制的に排出させる動作である。
また、印刷動作においてインクジェットヘッド24がインクを吐出する動作を、ノズル検出動作およびクリーニング動作と区別するため、通常吐出動作と呼ぶ。
図2は、プリンター1のホームポジションHP及びその近傍の構成を示す模式図である。図2には、ホームポジションHPに移動されたキャリッジ22及びインクジェットヘッド24を合わせて図示する。
インクジェットヘッド24の下面であるノズル形成面55には、インクを吐出する複数のノズル51a、52a、53a、54aが4列のノズル列をなして配置される。各ノズル列は4色のインクにそれぞれ対応する。
キャッピング装置61は、上面が開口した箱状のキャップ本体62(流体受け部)を有し、キャップ本体62は、枠体63で囲まれる空間であるインクジェットヘッド収納部64を有する。枠体63はキャップ本体62の上部に相当し、天然ゴムや合成ゴム等の弾性部材で構成される。枠体63の内周は、インクジェットヘッド24の外周と略同一形状に形成されるので、インクジェットヘッド収納部64にインクジェットヘッド24を収納できる。
キャップ本体62は、後述する制御部10(図3)の制御に従って駆動する昇降モーター70(図3)に、図示しない昇降機構を介して連結され、昇降モーター70の動作に伴って昇降する。インクジェットヘッド24がホームポジションHPに位置する状態で、キャップ本体62が上昇すると、インクジェットヘッド収納部64に、ノズル形成面55を含むインクジェットヘッド24の下部が収容される。この状態で、インクジェットヘッド24の外周が枠体63の内周に接触することにより、ノズル形成面55はインクジェットヘッド収納部64に気密性を有する状態で収容される。
本実施形態では、ポンプ69及び昇降モーター70が印刷部21に含まれるものとして説明する。この構成において、キャッピング装置61の全体を印刷部21に含めてもよい。
キャップ本体62の底面65には、排出孔66が形成され、排出孔66にはチューブ67が接続される。チューブ67は、廃インクを貯留するための廃インクタンク68に接続され、チューブ67に、インクを輸送するポンプ69が設けられる。インクジェットヘッド24がホームポジションHPにおいてインクを吐出した場合、吐出されたインクは、底面65に溜まり、ポンプ69の動力により排出孔66から廃インクタンク68に送られる。また、ノズル形成面55をインクジェットヘッド収納部64に収容した状態でポンプ69が動作すると、ポンプ69が発生する負圧によりノズル51a、52a、53a、54aからインクが吸い出される。
キャップ本体62の底面65には、導電材65aが配置される。導電材65aの位置及び/またはサイズは、いずれのノズル51a、52a、53a、54aから吐出されるインクの液滴も導電材65aに着弾するように調整されている。導電材65aは板状の導体であり、プリンター1は、導電材65aの静電容量、または静電容量の変化を、後述する制御部10により検出できる。この構成を利用して、ノズル検出動作が行われる。
プリンター1がノズル検出動作を行う場合、インクジェットヘッド24がホームポジションHPに位置し、キャップ本体62は下降した位置にあり、少なくともインクジェットヘッド収納部64に気密性の空間が形成されない状態である。すなわち、インクジェットヘッド24の外周と枠体63の内周とが接触しない状態である。
ノズル検出動作では、制御部10の制御によって、インクジェットヘッド24が、ノズル51a、52a、53a、54aのいずれかからインクを吐出する。インクジェットヘッド24が吐出するインクが導電材65aに着弾すると、導電材65aの静電容量が変化するので、制御部10は、導電材65aの静電容量の変化に基づき、ノズルから規定量のインクが吐出されたか否かを判定できる。これにより、制御部10は、ノズルの吐出状態が正常であるか否かを判定できる。
ノズル検出動作では、インクジェットヘッド24が備える全てのノズル51a、52a、53a、54aから予め設定された数のノズルが選択され、選択されたノズルからインクが吐出される。制御部10は、導電材65aの静電容量の変化から、導電材65aに着弾したインクの量が規定量に達しない、或いは、導電材65aにインクが着弾していないと判定される場合、選択されたノズルを、不吐出ノズルとして検出する。この動作を、選択するノズルを変更しながら繰り返し実行することで、制御部10は、インクジェットヘッド24が有する全てのノズルについて、正常なノズルか、不吐出ノズルかを判定できる。
上記のノズル検出動作の方法は一例であり、ノズル51a、52a、53a、54aの吐出状態を、他の方法により検出してもよい。例えば、プリンター1において、ノズル検出用の用紙Pに、ノズル51a、52a、53a、54aからインクを吐出させ、用紙Pに形成されたドットを光学的に読み取る方法を採用できる。この方法では、用紙Pに形成されたドットの位置やサイズに基づき、不吐出ノズルが検出される。また、その他の方法を採用することも勿論可能である。
プリンター1がクリーニング動作を実行する場合、インクジェットヘッド24がホームポジションHPに位置し、キャップ本体62が上昇し、ノズル形成面55が、インクジェットヘッド収納部64の気密性の空間に収容される。この状態でポンプ69が動作し、ポンプ69が発生する負圧によりノズル51a、52a、53a、54aからインクが吸い出される。このインクの流れにより、ノズル51a、52a、53a、54aの内部に溜まって粘性を増したインクや、ノズル51a、52a、53a、54aの開口部の付着物等が除去される。
プリンター1は、フラッシング動作を行うことも可能である。フラッシング動作の実行時、インクジェットヘッド24およびキャップ本体62がノズル検出動作と同様の位置にある。フラッシング動作は、インクジェットヘッド24が備える全てのノズル51a、52a、53a、54aから予め設定された量のインクを吐出する動作である。この動作により、ノズル51a、52a、53a、54aの内部や開口部に溜まって粘性を増したインクが除去される。
図3は、プリンター1の機能ブロック図である。
プリンター1は、プリンター1を制御する制御部10を備える。制御部10には、印刷部21および搬送部41が接続される。また、制御部10には、記憶部13、入力部14、報知部15、RTC16、及び、通信部17が接続される。
プリンター1は、ホスト装置2に通信可能に接続され、ホスト装置2が送信するコマンドやデータを受信する。ホスト装置2は、文書作成等の機能を有する装置であり、例えばパーソナルコンピューターである。ホスト装置2は、プリンター1に対し、設定を指示するコマンド、印刷を指示するコマンド等を含む各種コマンド、及び、コマンドに関するデータを送信する。プリンター1は受信したコマンド及びデータに従って各動作を実行する。
プリンター1に対し印刷実行を指示するコマンドと、印刷する印刷データ(流体吐出データ)との組合せを、印刷ジョブと呼ぶ。ホスト装置2が印刷ジョブを生成してプリンター1に送信すると、プリンター1は、印刷ジョブに含まれるデータを、コマンドに従って用紙Pに印刷する。
制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、およびその他周辺回路等を備え、ROMに記憶された制御プログラムをCPUが読み出して実行することにより、プリンター1を制御する。図示しないRAMは、CPUの演算結果を一時記憶するメモリーとして機能する。
記憶部13は、不揮発性メモリー素子を備え、プログラムやデータを不揮発的に記憶する。記憶部13は、制御部10が実行するプログラムや、制御部10が処理するデータを記憶する。
記憶部13は、不吐出ノズル数記憶部13aと、ノズル検出時刻記憶部13bとを備える。不吐出ノズル数記憶部13aは、後述するノズル検出制御部102がノズル検出動作を行った場合に検出された不吐出ノズルの数を記憶する。ノズル検出時刻記憶部13bは、ノズル検出制御部102によりノズル検出動作が実行された時刻を記憶する。
入力部14は、プリンター1の外装に設けられる操作スイッチ(図示略)、タッチパネルなど、ユーザーの操作を受け付ける操作部14aを備える。操作部14aは電源ON/OFFのスイッチを含む。入力部14は、操作部14aが受け付けた操作に対応する操作信号を制御部10に出力する。
報知部15は、LED(Light Emitting Diode)部15aと、表示部15bとを備える。LED部15aは、プリンター1の動作状態を示すインジケーターとして機能し、制御部10の制御により点灯及び消灯する。表示部15bは、プリンター1の外装に配置される液晶表示パネルを備え、プリンター1の動作状態や設定された内容等の各種情報を表示する。
RTC(Real Time Clock)16は、現在時刻を示す現在時刻情報を制御部10に出力する。現在時刻情報は、秒単位またはそれ以下の単位で現在時刻を示す情報であり、年月日の情報を含んでもよく、時刻の表現形式は限定されない。
通信部17(接続部)は、ホスト装置2に接続され、制御部10の制御に従ってホスト装置2との間で各種データを送受信する。通信部17及びホスト装置2は、USB(Universal Serial Bus)、IEEE1284等の各種規格のケーブルにより有線接続されてもよく、無線通信を実行してもよい。
制御部10は、印刷制御部101と、ノズル検出制御部102と、インク吐出量算出部103と、インク吐出量補正部104と、クリーニング制御部105とを備える。制御部10の各機能ブロックは、制御部10を構成するCPUが、対応するプログラム(例えば、プリンター1のファームウェア)を読み出して実行することで、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現される。
印刷制御部101は、ホスト装置2から受信した印刷ジョブに従って、印刷部21及び搬送部41を制御し、画像、文字、または記号を用紙Pに印刷させる。
印刷制御部101は、印刷ジョブに含まれる印刷データをRAM(図示略)に展開し、インク吐出データを生成する。インク吐出データは、例えば、ノズル51a、52a、53a、54aがインクを吐出する吐出位置、インク量もしくはインクにより形成するドットの大きさ、インク吐出に用いるノズル等を指定するデータを、インクの色毎に含む。
なお、プリンター1がホスト装置2から受信する印刷データに、上述のインク吐出データに相当するデータが含まれてもよい。
印刷制御部101は、ロータリーエンコーダー49の検出値に基づいて搬送モーター48を駆動制御し、用紙Pを搬送させる。また、印刷制御部101は、キャリッジポジションセンサー36の検出値に基づいて、キャリッジモーター34を駆動制御し、キャリッジ22を移動させる。また、印刷制御部101は、インクジェットヘッド24を駆動してインクを吐出させて、画像、文字、または記号を用紙Pに印刷する。また、印刷制御部101は、LED部15aや表示部15bにより、印刷実行を示す報知を行う。
ノズル検出制御部102は、印刷ジョブに従って印刷部21を制御し、ノズル検出動作を実行する。ノズル検出制御部102は、ノズル検出動作において、キャリッジモーター34を駆動してキャリッジ22をホームポジションHPに移動させ、必要に応じて昇降モーター70を動作させてキャッピング装置61の高さ位置を調整する。ノズル検出制御部102は、ノズル51a、52a、53a、54aのうち予め設定された数のノズルを選択し、インクジェットヘッド収納部64を制御して、選択したノズルからインクを吐出させる。ノズル検出制御部102は、選択したノズルからインクを吐出させたときの導電材65aの静電容量の変化を検出する。そして、ノズル検出制御部102は、検出される導電材65aの静電容量の変化に基づきインクが着弾したか否かを判定することにより、選択したノズルが不吐出ノズルであるか否かを判定する。選択されたノズルが不吐出ノズルであると判定された場合は、ノズル検出制御部102は選択したノズルを不吐出ノズルとして検出する。ノズル検出制御部102は、インクジェットヘッド24が備える全てのノズル、或いは、設定されたノズルの全てについて判定を行った後、検出した不吐出ノズルの数を不吐出ノズル数記憶部13aに記憶させる。ここで、ノズル検出制御部102は、不吐出ノズルを特定する情報を不吐出ノズル数記憶部13aに記憶させてもよい。また、ノズル検出制御部102は、ノズル検出動作を実行したときの時刻をノズル検出時刻記憶部13bに記憶させる。時刻の情報は、RTC16が出力する情報から取得できる。
不吐出ノズル数記憶部13aが記憶する不吐出ノズルの数と、ノズル検出時刻記憶部13bが記憶するノズル検出動作の実行時刻と、は相互に対応付けられる。従って、制御部10は、記憶部13が記憶するデータから、ノズル検出制御部102が過去に実行したノズル検出動作の実行時刻と、当該ノズル検出動作で検出された不吐出ノズルの数とを、取得できる。
ノズル検出制御部102がノズル検出動作を実行するタイミングは、例えば、印刷開始からの時間、印刷したページ数や行数などに基づいて決定される。例えば、ノズル検出制御部102は、印刷動作が開始してから1分毎にノズル検出動作を行ってもよいし、用紙Pを10ページ印刷する毎にノズル検出動作を行ってもよい。ノズル検出動作ではキャリッジ22を通常吐出範囲の外にあるホームポジションHPに移動させるため、印刷を中断する必要がある。このため、ノズル検出動作の回数が極端に多いと印刷スループットが低下する可能性があり、ノズル検出動作を実行する頻度や、実行タイミングを決めるためのパラメーター或いは条件は、これらを考慮して予め設定される。
ノズル検出制御部102は、ノズル検出動作を、印刷動作を実行しない間に行ってもよい。また、ノズル検出制御部102は、印刷動作を実行しない間と、印刷動作中との両方においてノズル検出動作を実行してもよい。この場合、ノズル検出制御部102は、ノズル検出時刻記憶部13bに記憶させるノズル検出動作の実行時刻を示すデータに、印刷動作中であるか否かを示すデータを付加して、記憶させても良い。
インク吐出量算出部103は、ホスト装置2から受信した印刷データから生成されるインク吐出データに基づいてプリンター1が印刷を行う場合の、インクの吐出量(使用量、消費量)を算出する。インク吐出量算出部103が算出する吐出量は、全てのノズルから、制御部10がインク吐出データに基づく制御の通りにインクが吐出される場合の吐出量である。すなわち、算出される吐出量は推定値であり、不吐出ノズルは考慮されていない。
なお、インク吐出量算出部103は、インクを吐出させる動作の間にインクジェットヘッド24に通電された電力に基づき、インク吐出量を算出してもよい。例えば、インクジェットヘッド24が、ピエゾ素子に通電することでインクを吐出する構成である場合、インク吐出量算出部103は、ピエゾ素子に通電した時間、電圧、電流等に基づき、インク吐出量を算出してもよい。
インク吐出量補正部104は、インク吐出量算出部103が算出したインクの吐出量を、ノズル検出制御部102が行ったノズル検出動作の結果に基づいて補正する。より詳細には、インク吐出量補正部104は、ノズル検出制御部102が検出した不吐出ノズルの数に基づいて、吐出されなかったと推定されるインクの量を求める。インク吐出量補正部104は、求めたインクの量を、インク吐出量算出部103が算出したインクの吐出量から減算することにより、インク吐出量を補正する。この補正処理により、実際にインクジェットヘッド24が吐出した量に非常に近いインク吐出量を求めることができる。本実施形態では、インク吐出量補正部104がインク吐出量を補正する処理を、補正処理と呼ぶ。また、補正処理で、インク吐出量補正部104が求める、吐出されなかったと推定されるインクの量を、補正値と呼ぶ。
図4は、インク吐出量補正部104が実行する補正処理の説明図である。図4の縦軸は、インク吐出量補正部104が算出するインク量の補正値であり、横軸は時間の経過を示す。
インク吐出量補正部104は、印刷ジョブを単位として補正処理を行う。図4には、印刷ジョブを開始した時刻をt0で示す。1回目のノズル検出動作(D1)が実行された時刻をt1、2回目のノズル検出動作(D2)が実行された時刻をt2とし、n回目のノズル検出動作(Dn)が実行された時刻をtnで示す。
図4では、1回目のノズル検出動作(D1)で検出された不吐出ノズルの数をN1、2回目のノズル検出動作(D2)で検出された不吐出ノズルの数をN2、n回目のノズル検出動作(Dn)検出された不吐出ノズルの数をNnで示す。
インク吐出量補正部104は、ノズル検出制御部102が実行した1回のノズル検出動作について不吐出ノズル数記憶部13aから不吐出ノズルの数を取得し、ノズル検出時刻記憶部13bから時刻情報を取得する。ここで、インク吐出量補正部104は、前回のノズル検出動作(第1ノズル検出動作)から今回のノズル検出動作(第2ノズル検出動作)までの経過時間を算出する。インク吐出量補正部104は、不吐出ノズル数記憶部13aから読みだした不吐出のノズルの数に、前回から今回までの経過時間を乗算して補正値を算出する。
図4の例で、インク吐出量補正部104は、2回目のノズル検出動作D2で検出された不吐出ノズル数N2に、1回目(前回)のノズル検出動作D1の実行時刻t1から、2回目のノズル検出動作の実行時刻t2までの経過時間を乗算する。インク吐出量補正部104が算出する補正値は、図4の時刻t1〜t2間に斜線で示す面積に相当する。つまり、インク吐出量補正部104は、2回目のノズル検出動作で検出されたN2個の不吐出ノズルが、時刻t1から時刻t2の間、不吐出であったと仮定して、補正値を求める。別の表現をすれば、インク吐出量補正部104は、1回目のノズル検出動作から2回目のノズル検出動作までの間の補正値を、2回目のノズル検出動作で検出された不吐出ノズルの数N2に基づき算出する。同様に、インク吐出量補正部104は、(n−1)回目のノズル検出動作からn回目のノズル検出動作までの間の補正値を、n回目のノズル検出動作で検出された不吐出ノズルの数Nnに基づき求める。
このようにして、インク吐出量補正部104は、インク吐出量の補正を行い、クリーニング動作以外のインク吐出動作、例えば印刷動作において、インクの吐出量をより精度よく求めることができる。
また、補正処理において、インク吐出量補正部104が、前回のノズル検出動作の時刻情報をノズル検出時刻記憶部13bから読み出すことができない場合、前回のノズル検出動作の時刻情報を別の情報に置き換えて経過時間を算出してもよい。例えば、制御部10が、RTC16が検出した印刷開始時刻を記憶部13に記憶させておき、補正処理を行う際、前回のノズル検出動作の時刻情報の代わりに印刷開始時刻情報を読み出してもよい。つまり、インク吐出量補正部104は、印刷ジョブを開始した印刷開始時刻t0から時刻t1までの補正値を、1回目のノズル検出動作で検出された不吐出ノズルの数N1に基づき算出する。この処理は、印刷ジョブを開始した時点を、0回目のノズル検出動作とみなす処理ともいえる。
図3に戻り、クリーニング制御部105は、インクジェットヘッド24のクリーニング動作を制御する。クリーニング制御部105は、キャリッジモーター34を制御し、インクジェットヘッド24をホームポジションHPへ搬送させ、昇降モーター70を動作させてノズル形成面55をインクジェットヘッド収納部64に収納させる。次に、クリーニング制御部105は、ポンプ69を駆動させ、ポンプ69の吸引力によりノズル51a、52a、53a、54aからインクを吸引する。
図5は、プリンター1の動作を示すフローチャートである。
プリンター1は、操作部14aの操作によって電源がONに切り替えられると、制御部10が制御プログラムを読み出して実行し、制御を開始する。制御部10は、プリンター1の各部を初期化する。初期化が完了すると、制御部10は、プリンター1の動作状態を示すLED部15aを点灯させ、ホスト装置2からコマンドを受信可能な状態に移行して、図5の動作を開始する。
制御部10は、通信部17を介して、ホスト装置2からコマンドを受信すると(ステップS1)、ホスト装置から受信したコマンドを解析して、受信したコマンドが印刷ジョブであるか否かを判定する(ステップS2)。
受信したコマンドが印刷ジョブであると判定した場合(ステップS2:YES)、制御部10は、メモリー(図示略)に印刷データを展開し(ステップS3)、印刷ジョブの実行を開始する。
制御部10は、搬送部41及び印刷部21による用紙Pへの印刷を実行する。すなわち、制御部10は、搬送部41を制御して用紙Pの搬送を開始し(ステップS4)、印刷部21を制御して、用紙Pへのインクの吐出を開始する(ステップS5)。
プリンター1では、印刷ジョブの実行中に所定のタイミングでノズル検出動作を実行するよう、予め設定される。設定されたタイミングを示すデータ等は、例えば記憶部13に設定値として記憶される。
制御部10は、ノズル検出制御部102の機能により、ノズル検出動作を実行するタイミングが達したか否かを判定する(ステップS6)。ノズル検出動作を実行するタイミングに達したと判定した場合(ステップS6:YES)、制御部10はノズル検出制御部102によりノズル検出動作を実行する(ステップS7)。ステップS7で、制御部10は、検出した不吐出ノズルの数を不吐出ノズル数記憶部13aに記憶させ、ノズル検出動作の実行時刻をノズル検出時刻記憶部13bに記憶させ、ステップS8に移行する。また、ノズル検出動作を実行するタイミングに達していないと判定した場合(ステップS6:NO)、制御部10は、ステップS8に移行する。
ステップS8で、制御部10は、印刷が終了したか否かを判定し(ステップS8)、印刷ジョブが完了していない場合は(ステップS8;NO)、ステップS6に戻る。
印刷ジョブの実行が完了して、印刷を終了する場合(ステップS8;YES)、制御部10は、インクの吐出量を算出する(ステップS9)。ステップS9で、制御部10は、インク吐出量算出部103により、ステップS3でメモリーに展開したデータに基づいてインク色毎のインク吐出量を算出する。
続いて、制御部10は、インク吐出量補正部104により、ノズル検出制御部102が検出した不吐出ノズル数に基づき、図4を参照して説明したように補正値を求める(ステップS10)。ステップS10では、インク吐出量補正部104によって、インクの色毎の補正値が算出される。制御部10は、インク吐出量補正部104により、ステップS9で算出されたインク吐出量を、ステップS10で算出された補正値に基づき補正する(ステップS11)。
制御部10は、ステップS11で補正されたインク吐出量を、ステップS3〜S8で実行した印刷ジョブのインク吐出量として、記憶部13に記憶させる(ステップS12)。さらに、制御部10は、ステップS11で補正されたインク吐出量を、ステップS1で受信した印刷ジョブで使用したインクの吐出量として、通信部17からホスト装置2に送信し(ステップS13)、本処理を終了する。
また、ホスト装置2から受信したコマンドが印刷ジョブでないと判定した場合(ステップS2:NO)、制御部10は、ホスト装置2から受信したコマンドに従って動作を実行する。例えば、制御部10は、受信したコマンドがヘッドのクリーニング動作を指示するコマンドである場合、クリーニング制御部105によりクリーニング動作を制御する。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態に係るプリンター1は、複数のノズル51a、52a、53a、54aからインクを吐出するインクジェットヘッド24を備える。プリンター1は、通常吐出動作、及び、ノズル検出動作を実行させる制御部10を備える。通常吐出動作は、インクジェットヘッド24を制御して、印刷データに基づきノズル51a、52a、53a、54aから用紙Pに向けてインクを吐出させる動作である。ノズル検出動作は、インクの吐出状態が所定の状態であるノズルを検出する動作である。制御部10は、印刷データに基づきインクジェットヘッド24から吐出されるインク吐出量を算出する。制御部10は、第1ノズル検出動作と、第1ノズル検出動作の後の第2ノズル検出動作とを実行する。制御部10は、第2ノズル検出動作で検出されたノズルの数および第1ノズル検出動作から第2ノズル検出動作までの経過時間に基づいてインクの吐出量を補正する。第2ノズル検出動作を今回のノズル検出動作とする場合、第1ノズル検出動作は、前回のノズル検出動作に相当する。
これにより、プリンター1は、前回のノズル検出動作と、今回のノズル検出動作との間の経過時間に基づいて、流体の吐出量を補正することにより、クリーニング以外の吐出動作においても、流体の吐出量をより精度よく求めることができる。
制御部10は、ノズル検出動作において、ノズル51a、52a、53a、54aからインクを吐出させる。制御部10は、インク吐出量が予め設定された量よりも少ないノズル51a、52a、53a、54aを検出する。これにより、プリンター1は、不吐出ノズルを検出して、インクの吐出量をより精度よく求めることができる。
プリンター1は、インクジェットヘッド24を、通常吐出動作で用紙Pにインクを吐出する通常吐出位置と、通常吐出位置とは異なるメンテナンス位置と、に移動させるキャリッジ22を備える。制御部10は、キャリッジ22によりインクジェットヘッド24をメンテナンス位置に移動させてノズル検出動作を実行させる。つまり、制御部10は、ノズル検出動作を行う場合に、通常吐出動作の吐出位置とは異なる位置にインクジェットヘッド24を移動させる。このように、ノズル検出動作を行うために通常吐出動作を中断する構成を有するプリンター1において、ノズル検出動作の実行頻度に頼らず、インク吐出量をより精度よく求めることができ、スループットの低下を防止できる。
プリンター1は、インクジェットヘッド24のメンテナンス位置に設置されるキャップ本体62を備える。制御部10は、ノズル検出動作において、ノズル51a、52a、53a、54aが吐出するインクがキャップ本体62に到達する状態に基づき、不吐出ノズルを検出する。これにより、プリンター1は、メンテナンス位置であるホームポジションHPにおいてインクの着弾を検出することで不吐出ノズルを適切に検出でき、インク吐出量をより精度よく求めることができる。
制御部10は、印刷データに基づき、前回のノズル検出動作(第1ノズル検出動作)を実行してから今回のノズル検出動作(第2ノズル検出動作)を実行するまでの時間におけるインクの吐出量の推定値を算出する。制御部10は、補正において、前回のノズル検出動作で検出されたノズル51a、52a、53a、54aの数と経過時間とに基づいてインクの吐出量の推定値を補正する。経過時間は、前回のノズル検出動作を実行してから今回のノズル検出動作を実行するまでの経過時間である。これにより、プリンター1は、前回のノズル検出動作を実行してから今回のノズル検出動作を実行するまでの時間におけるインク吐出量の推定値を補正することにより、インク吐出量をより精度よく求めることができる。
本実施形態では、流体吐出装置として、印刷媒体である用紙Pに対し、インクを吐出する印刷装置であるプリンター1を示す。制御部10は、インクジェットヘッド24を制御して、用紙Pに吐出するインクの吐出量を示す印刷データに基づき、用紙Pにインクを吐出させる印刷動作、及び、インクの吐出状態が所定の状態であるノズルを検出するノズル検出動作を実行させる。制御部10は、印刷データに基づきインクジェットヘッド24から吐出されるインクの吐出量を算出する。制御部10は、補正において、前回のノズル検出動作と、今回のノズル検出動作とを実行する。制御部10は、今回のノズル検出動作で検出されたノズルの数および経過時間に基づいてインクの吐出量を補正する。経過時間とは、54aの数および前回のノズル検出動作から今回のノズル検出動作までの経過時間である。これにより、プリンター1は、インクを吐出して印刷を行う印刷装置において、インクの吐出量を、より精度よく求めることができる。
また、上述した実施形態では、制御部10は、印刷ジョブを構成する印刷データに基づき、印刷ジョブでインクジェットヘッド24から吐出されるインク吐出量を算出する。その後、制御部10は、補正処理を実行することにより、の印刷ジョブで吐出されるインク吐出量を求める。
これにより、プリンター1は、印刷ジョブ単位のインク吐出量を、より精度よく求めることができる。
また、上述した実施形態では、プリンター1は、ホスト装置2に接続される通信部17を備え、制御部10は、ホスト装置2から通信部17に入力される印刷データに基づきインク吐出量を算出する。制御部10は、補正において補正したインク吐出量を通信部17からホスト装置2に出力する。これにより、プリンター1は、高精度で求めたインク吐出量をホストに出力できる。
また、上述した実施形態では、インクジェットヘッド24は、複数の色のインクに対応するノズル51a、52a、53a、54aを備える。また、制御部10は、印刷データに基づき、インクの色ごとに、インクジェットヘッド24から吐出されるインク吐出量を算出する。制御部10は、前回のノズル検出動作で検出されたノズル51a、52a、53a、54aの数と、経過時間とに基づいて、色ごとのインク吐出量を補正する。経過時間は、前回のノズル検出動作を実行してから今回のノズル検出動作を実行するまでの経過時間である。これにより、プリンター1は、インクの色ごとのインク吐出量を、より精度よく求めることができる。
また、上述した実施形態は、複数のノズル51a、52a、53a、54aからインクを吐出するインクジェットヘッド24を備えるプリンター1の制御方法に関する。まず、インクジェットヘッド24を制御して、印刷データに基づきノズル51a、52a、53a、54aから用紙Pに向けてインクを吐出させる通常吐出動作を実行させる。次に、不吐出ノズルを検出するノズル検出動作を実行させる。次に、印刷データに基づきインクジェットヘッド24から吐出されるインク吐出量を算出する。次に、前回のノズル検出動作と、今回のノズル検出動作とを実行させる。次に、今回のノズル検出動作で検出された不吐出ノズルの数および前回のノズル検出動作から今回のノズル検出動作までの経過時間に基づいてインク吐出量を補正する。これにより、クリーニング以外の吐出動作においても、インク吐出量をより精度よく求めることができる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
例えば、上記実施形態ではノズル検出動作を行うときにキャリッジ22をホームポジションHPに位置させる例を説明したが、キャリッジ22の走査範囲内にノズル検出動作専用の位置を設けてもよい。また、上記実施形態で説明したプリンター1は4色のカラープリンターであったが、本発明の流体吐出装置は、4色のプリンターに限らず、モノクロプリンターであってもよいし、6色のカラープリンターであってもよい。また、インクジェットヘッド24に形成されているノズル列の数は、4列に限らない。また、本発明の流体吐出装置は、インクジェットプリンターに限らず、インクジェットプリンターを内蔵する複合機にも適用可能である。この流体吐出装置は、ピエゾ方式のインクジェットプリンターであってもよいし、熱によりインクを吐出するインクジェットプリンターであってもよい。
また、本発明の流体吐出装置は、実施形態で説明したように用紙Pに画像を印刷するプリンターに限らない。すなわち、流体吐出装置が吐出する流体の性状はジェル状であってもよいし、流体として振る舞う微粒子からなる粉末や、微粒子を含む流体であってもよい。また、流体吐出装置が吐出する流体はインクに限定されず、機能材料であってもよく、例えば、液晶ディスプレイやEL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイの製造に用いられる電極材や色材等を吐出する構成であってもよい。また、例えば、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)等の光学部品を形成する材料として、紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する構成としてもよい。また、本発明の液体吐出装置は、試験試料となる液体を吐出する構成としてもよいし、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する構成としてもよい。また、基板などをエッチングするために酸またはアルカリ等のエッチング液を吐出する液体吐出装置としてもよい。
図3に示した各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上述した実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、プリンター1、および、ホスト装置2の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
1…プリンター(流体吐出装置)、2…ホスト装置、10…制御部、13…記憶部、13a…不吐出ノズル数記憶部、13b…ノズル検出時刻記憶部、14…入力部、14a…操作部、15…報知部、15a…LED部、15b…表示部、16…RTC、17…通信部(接続部)、21…印刷部、22…キャリッジ、24…インクジェットヘッド(ヘッド)、36…キャリッジポジションセンサー、41…搬送部、48…搬送モーター、49…ロータリーエンコーダー、51a、52a、53a、54a…ノズル、55…ノズル形成面、61…キャッピング装置、62…キャップ本体(流体受け部)、63…枠体、64…インクジェットヘッド収納部、65a…導電材、101…印刷制御部、102…ノズル検出制御部、103…インク吐出量算出部、104…インク吐出量補正部、105…クリーニング制御部、HP…ホームポジション(メンテナンス位置)、P…用紙(ターゲット)。

Claims (10)

  1. 複数のノズルから流体を吐出するヘッドと、
    前記ヘッドを制御して、流体吐出データに基づき前記ノズルからターゲットに向けて前記流体を吐出させる通常吐出動作、及び、前記流体の吐出状態が所定の状態である前記ノズルを検出するノズル検出動作を実行させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記流体吐出データに基づき前記ヘッドから吐出される前記流体の吐出量を算出し、
    前記ノズル検出動作として、第1ノズル検出動作と、前記第1ノズル検出動作の後の第2ノズル検出動作とを実行し、前記第2ノズル検出動作で検出された前記ノズルの数および前記第1ノズル検出動作から前記第2ノズル検出動作までの経過時間に基づいて前記吐出量を補正する流体吐出装置。
  2. 前記制御部は、前記ノズル検出動作において、前記ノズルから前記流体を吐出させ、吐出される前記流体の量が予め設定された量よりも少ない前記ノズルを検出する請求項1記載の流体吐出装置。
  3. 前記ヘッドを、前記通常吐出動作で前記ターゲットに前記流体を吐出する通常吐出位置と、前記通常吐出位置とは異なるメンテナンス位置と、に移動させるヘッド移動部を備え、
    前記制御部は、前記ヘッド移動部により前記ヘッドを前記メンテナンス位置に移動させて前記ノズル検出動作を実行させる請求項2記載の流体吐出装置。
  4. 前記ヘッドの前記メンテナンス位置に設置される流体受け部を備え、
    前記制御部は、前記ノズル検出動作において、前記ノズルが吐出する前記流体が前記流体受け部に到達する状態に基づき、前記流体の吐出状態が所定の状態である前記ノズルを検出する請求項3記載の流体吐出装置。
  5. 前記制御部は、前記流体吐出データに基づき、前記第1ノズル検出動作を実行してから前記第2ノズル検出動作を実行するまでの時間における前記流体の吐出量の推定値を算出し、
    前記補正において、前記第2ノズル検出動作で検出された前記ノズルの数と前記第1ノズル検出動作を実行してから前記第2ノズル検出動作を実行するまでの経過時間とに基づいて前記吐出量の推定値を補正する請求項1から4のいずれか1項に記載の流体吐出装置。
  6. 前記流体吐出装置は、前記ターゲットとしての印刷媒体に対し、前記流体としてインクを吐出する印刷装置であり、
    前記制御部は、前記ヘッドを制御して、前記印刷媒体に吐出する前記インクの吐出量を示す印刷データに基づき、前記印刷媒体に前記インクを吐出させる印刷動作、及び、前記インクの吐出状態が所定の状態である前記ノズルを検出する前記ノズル検出動作を実行させ、
    前記印刷データに基づき前記ヘッドから吐出される前記インクの吐出量を算出し、
    前記ノズル検出動作として、第1ノズル検出動作と、前記第1ノズル検出動作の後の第2ノズル検出動作とを実行し、前記第2ノズル検出動作で検出された前記ノズルの数および前記第1ノズル検出動作から前記第2ノズル検出動作までの経過時間に基づいて前記インクの吐出量を補正する請求項1から5のいずれか1項に記載の流体吐出装置。
  7. 前記制御部は、印刷ジョブを構成する前記印刷データに基づき、前記印刷ジョブで前記ヘッドから吐出される前記インクの吐出量を算出し、
    前記補正により、前記印刷ジョブで吐出される前記インクの吐出量を求める請求項6記載の流体吐出装置。
  8. ホスト装置に接続される接続部を備え、
    前記制御部は、前記ホスト装置から前記接続部に入力される前記印刷データに基づき前記インクの吐出量を算出し、前記補正により補正した前記インクの吐出量を前記接続部から前記ホスト装置に出力する請求項6または7記載の流体吐出装置。
  9. 前記ヘッドは、複数の色の前記インクに対応する前記ノズルを備え、
    前記制御部は、前記印刷データに基づき、前記インクの色ごとに、前記ヘッドから吐出される前記インクの吐出量を算出し、
    前記第2ノズル検出動作で検出された前記ノズルの数と、前記第1ノズル検出動作を実行してから前記第2ノズル検出動作を実行するまでの経過時間とに基づいて、前記インクの色ごとの前記吐出量を補正する請求項6から8のいずれか1項に記載の流体吐出装置。
  10. 複数のノズルから流体を吐出するヘッドを備える流体吐出装置の制御方法であって、
    前記ヘッドを制御して、流体吐出データに基づき前記ノズルからターゲットに向けて前記流体を吐出させる通常吐出動作、及び、前記流体の吐出状態が所定の状態である前記ノズルを検出するノズル検出動作を実行させ、
    前記流体吐出データに基づき前記ヘッドから吐出される前記流体の吐出量を算出し、
    前記ノズル検出動作として、第1ノズル検出動作と、前記第1ノズル検出動作の後の第2ノズル検出動作とを実行し、前記第2ノズル検出動作で検出された前記ノズルの数および前記第1ノズル検出動作から前記第2ノズル検出動作までの経過時間に基づいて前記吐出量の補正を行う流体吐出装置の制御方法。
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