JP2018103134A - 散気装置、散気設備、膜ろ過設備および散気設備の運転方法 - Google Patents

散気装置、散気設備、膜ろ過設備および散気設備の運転方法 Download PDF

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Abstract

【課題】散気用の気体を確実に散気ケース内に供給することができる散気装置を提供する。【解決手段】液体3中に浸漬されて気泡10を放出する散気装置11であって、下部が開放されて内部に気体15を貯留することのできる散気ケース18と、散気ケース18内の気体15を気体放出口28から外部へ放出する気体導出部材19とを有し、気体導出部材19は、散気ケース18内に備えられて上部が開放され且つ下部が閉塞した第1導出部32と、下部が第1導出部32内で開放され且つ上部が気体放出口28に連通する第2導出部34とを有し、散気ケース18内に気体15を供給する気体供給口29が散気ケース18の上部に形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば汚泥等の液体中に浸漬されて用いられる散気装置、散気設備、膜ろ過設備および散気設備の運転方法に関する。
従来、この種の散気装置としては、例えば図26に示すように、下部が開口したハウジング101内に、空気を貯留する空気貯留室103が形成され、ハウジング101の上部に、空気貯留室103の空気を放出する複数の空気放出口104が形成されている。ハウジング101内にはU形状に屈曲した複数本の導管105が設けられており、各導管105の一端開口部106が空気貯留室103内に開口し、各導管105の他端開口部107が空気放出口104に連通している。
また、ハウジング101内には複数の仕切板108が設けられ、空気貯留室103は、仕切板108によって、導管105ごとに仕切られている。
ハウジング101の下部には分配管109が設けられ、分配管109には、空気をハウジング101の下方から空気貯留室103内に供給する複数の空気供給口110が形成されている。
これによると、分配管109に空気を送ることにより、分配管109内の空気102が、空気供給口110から噴出されて、ハウジング101の下方から空気貯留室103内に供給される。このようにして空気貯留室103内に供給される空気102の量が増えるにつれて、空気貯留室103内の液面111が下降し、液面111が導管105内の屈曲部分105aの高さAよりも下降すると、空気貯留室103内の空気が、導管105の一端開口部106から下向きに流れ込んで屈曲部分105aを通り、上向きに流れて他端開口部107から上方へ流出し、空気放出口104から気泡となって液体112中に放出される。
その後、空気貯留室103内の圧力が低下するため、液体112がハウジング101の下方から空気貯留室103内に流入し、空気貯留室103内の液面111が上昇し、空気貯留室103内の液体112が、導管105の一端開口部106から導管105内に流れ込んで、導管105を閉塞させる。
これにより、空気貯留室103内の空気は導管105内を流れず、空気放出口104からの空気の放出は一時遮断(中断)される。
その後、空気貯留室103内に供給される空気の量が増えるにつれて、空気貯留室103内の液面111が下降するため、上記と同様に、再び、空気貯留室103内の空気が空気放出口104から気泡となって放出され、これにより、空気放出口104からの空気の放出と放出の遮断とが交互に繰り返される。
尚、上記のような図26に示した散気装置は例えば下記特許文献1に記載されている。
また、別の散気装置としては、例えば図27に示すように、下部が開口した散気ケース121内に、空気を貯留する空気貯留室122が形成され、散気ケース121の上部に、空気貯留室122の空気を放出する空気放出口123が形成されている。
空気貯留室122内には、揚水管124と、補助管125と、補助管外筒126とが設けられている。揚水管124は、下端部が散気ケース121内に開口し、上端部が空気放出口123に連通している。また、補助管125は、下端部が散気ケース121内に開口し、屈曲した上端部が揚水管124に接続されている。補助管外筒126は、底板127を有し、上部が空気貯留室103に開口した筒である。補助管125の下部は、上方から補助管外筒126内に挿入されている。
また、散気ケース121の下部には空気供給管128が設けられ、空気供給管128には、空気102を散気ケース121の下方から空気貯留室122内に供給する複数の空気供給口131が形成されている。
これによると、空気供給管128に空気を送ることにより、空気供給管128内の空気102が、空気供給口131から噴出されて、散気ケース121の下方から空気貯留室122内に供給される。このようにして空気貯留室122内に供給される空気の量が増えるにつれて、空気貯留室122内の液面132が下降し、空気貯留室122内の空気が補助管外筒126内を下向きに流れる。この際、補助管外筒126内の液体112は、空気貯留室122内の空気に押されて、補助管外筒126内から補助管125の下端開口部129に流れ込み、補助管125内を通って空気放出口123から排出される。
その後、空気貯留室122内の液面132が補助管125の下端開口部129よりも下降すると、空気貯留室122内の空気が、補助管125の下端開口部129から補助管125内に流れ込み、補助管125内から揚水管124内を上昇し、空気放出口123から気泡となって放出される。
尚、上記のような図に示した別の散気装置は例えば下記特許文献2に記載されている。
特表2013−503738 特開2009−183939
しかしながら上記の図26に示した散気装置100では、分配管109は液体112中に没しており、分配管109の空気供給口110は、液体112中に露出して、常時、液体112に晒されている。これにより、分配管109内の空気102が空気供給口110から噴出した際、空気供給口110の周辺に乾燥した汚泥が付着して成長し、空気供給口110が成長した汚泥で閉塞され、空気102を分配管109からハウジング101内の空気貯留室103へ供給することができなくなるといった問題がある。
また、複数台の散気装置100の空気貯留室103に空気102を供給した場合、各散気装置100の空気貯留室103内の液面111が同じタイミングで同期して上下移動するため、空気が各散気装置100の空気放出口104から一斉に放出されることと、各散気装置100の空気放出口104からの空気の放出が一斉に遮断されることとが、それぞれ同期して交互に行われる。
このため、全ての散気装置100の空気放出口104から空気102が放出されない時間(オフ時間)を短縮することは困難であった。
また、上記の図27に示した別の散気装置120では、補助管外筒126内の液体112が、空気貯留室122内の空気に押されて、補助管外筒126内から補助管125の下端開口部129に流れ込む際、図28に示すように、補助管125の下端開口部129の下方に、液体112の流れBが停滞する淀み130が発生し易い。このような淀み130が発生すると、淀み130の発生箇所に、液体112中のし渣133等が堆積し、補助管125の下端開口部129が堆積したし渣133で閉塞されてしまう虞がある。
本発明は、散気用の気体を確実に散気ケース内に供給することができる散気装置、散気設備、膜ろ過設備および散気設備の運転方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、液体中に浸漬されて気泡を放出する散気装置であって、
下部が開放されて内部に気体を貯留することのできる散気ケースと、
散気ケース内の気体を気体放出口から外部へ放出する気体導出部材とを有し、
気体導出部材は、散気ケース内に備えられて上部が開放され且つ下部が閉塞した第1導出部と、下部が第1導出部内で開放され且つ上部が気体放出口に連通する第2導出部とを有し、
散気ケース内に気体を供給する気体供給口が散気ケースの上部に形成されているものである。
これによると、散気用の気体を気体供給口から散気ケース内に供給し、散気ケース内の気体の量が増えるにつれて、散気ケース内の液面が下降し、散気ケース内の気体が第1導出部を下向きに流れる。液面が所定の高さよりも下降すると、散気ケース内の気体は、第1導出部から第2導出部を上向きに流れ、気体放出口から気泡となって液体中に放出される。
このような気体の放出によって、散気ケース内の圧力が低下するため、液体が散気ケースの下方から流入し、散気ケース内の液面が上昇し、気体導出部材が散気ケース内の液体で閉塞される。これにより、散気ケース内の気体は気体導出部材を流れず、気体放出口からの気体の放出は一時遮断(中断)される。
その後、散気ケース内に供給される気体の量が増えるにつれて、散気ケース内の液面が下降するため、上記と同様に、再び、散気ケース内の気体が気体放出口から気泡となって放出され、これにより、気体の放出と放出の遮断とが交互に繰り返される。
また、気体供給口は散気ケースの上部に形成されているため、気体を散気装置に供給する気体供給管を気体供給口に接続した場合、気体供給口は、液体中に露出せず、液体に晒されない。従って、気体が気体供給管内から気体供給口を通って散気ケース内に流れ込む際、気体供給口の周辺に乾燥した汚泥が付着し難く、気体供給口が成長した汚泥で閉塞されてしまうのを防止することができる。これにより、散気用の気体を確実に気体供給管から散気ケース内に供給することができる。
本第2発明における散気装置は、第1導出部の底部に突部が形成されているものである。
これによると、散気用の気体を気体供給口から散気ケース内に供給し、散気ケース内の気体の量が増えるにつれて、散気ケース内の液面が下降し、散気ケース内の気体が第1導出部内を下向きに流れる。この際、第1導出部内の液体は、散気ケース内の気体に押されて、第1導出部内から第2導出部の下端開口部に流れ込み、気体放出口から排出される。このとき、第1導出部内の液体は、突部によって、円滑に第2導出部の下端開口部に向かって流れるため、液体が淀むのを防止することができる。これにより、液体中のし渣等が堆積し易い淀みの発生を防止することができ、第2導出部の下端開口部が堆積したし渣で閉塞されてしまうのを防止することができる。
本第3発明における散気装置は、突部が山型をしているものである。
本第4発明における散気装置は、突部が第2導出部の略直下に位置しているものである。
本第5発明における散気装置は、第2導出部は筒状であり、
突部の頂部が第2導出部の中心の直下に位置しているものである。
本第6発明における散気装置は、複数の第2導出部の下端が第1導出部内に位置し、
第1導出部は散気ケース内に1以上備えられているものである。
本第7発明における散気装置は、突部は隣り合う第2導出部間の略中央に位置しているものである。
本第8発明は、第1発明から第7発明のいずれか1項に記載の散気装置が複数台備えられた散気設備であって、
各散気装置から気体が放出されるタイミングがずれるものである。
これによると、全ての散気装置の気体放出口から気体が放出されない時間(オフ時間)を短縮することができる。
本第9発明は、第1発明から第7発明のいずれか1項に記載の散気装置が複数台備えられた散気設備であって、
各散気装置の気体供給口に気体を供給する気体供給管と、
気体供給管と気体供給口とを接続する接続部材とを有し、
接続部材は気体供給管から各気体供給口へ流れる気体に圧力損失を生じさせる絞り部を有しているものである。
これによると、散気用の気体は、気体供給管から各接続部材を通り、各散気装置の気体供給口を経て散気ケース内に供給される。この際、各接続部材は内部に絞り部を有しているため、各散気装置の散気ケース内の気体の圧力にばらつきが生じた場合、これらの圧力差が縮小して均等になる(均圧化する)速度が低下し、各散気装置の散気ケース内の液面が同じタイミングで上下移動せず、各散気装置において散気ケース内の液面の上下移動がばらつく。これにより、各散気装置の気体放出口からの気体の放出のタイミングに時間差が生じ、気体は、各散気装置毎に同期せずに(非同期で)、気体放出口から放出される。このため、全ての散気装置の気体放出口から気体が放出されない時間(オフ時間)を容易に短縮することができる。
本第10発明は、第1発明から第7発明のいずれか1項に記載の散気装置もしくは請求項8に記載の散気設備を備えた膜ろ過設備であって、
散気装置もしくは散気設備が膜ろ過装置と共に処理槽内に設けられているものである。
本第11発明は、第1発明から第7発明のいずれか1項に記載の散気装置が複数台備えられた散気設備の運転方法であって、
各散気装置から気体を放出するタイミングをずらすものである。
これによると、全ての散気装置の気体放出口から気体が放出されない時間(オフ時間)を短縮することができる。
本第12発明における散気設備の運転方法は、気体供給管から各散気装置の気体供給口へ流れる気体に圧力損失を生じさせることにより各散気装置から気体を放出するタイミングをずらすものである。
以上のように本発明によると、気体供給口は散気ケースの上部に形成されているため、気体を散気装置に供給する気体供給管を気体供給口に接続した場合、気体供給口は、液体中に露出せず、液体に晒されない。従って、気体が気体供給管内から気体供給口を通って散気ケース内に流れ込む際、気体供給口の周辺に乾燥した汚泥が付着し難く、気体供給口が成長した汚泥で閉塞されてしまうのを防止することができる。これにより、散気用の気体を確実に気体供給管から散気ケース内に供給することができる。
本発明の第1の実施の形態における散気設備を備えた膜ろ過装置の図である。 同、散気設備の斜視図である。 同、散気設備の散気装置の縦断面図である。 同、散気装置の横断面図である。 同、散気装置の底面図である。 同、散気装置の一部拡大縦断面図である。 図3におけるX−X矢視図である。 図3におけるY−Y矢視図である。 同、散気装置の一部拡大縦断面図であって、散気ケース内の水面が堰体の上方に位置している状態を示す。 図9におけるX−X矢視図である。 図9におけるY−Y矢視図である。 同、散気装置の一部拡大縦断面図であって、散気ケース内の水面が堰体の上端と導出管の下端開口部との間まで下降した状態を示す。 図12におけるX−X矢視図である。 図12におけるY−Y矢視図である。 同、散気装置の一部拡大縦断面図であって、散気ケース内の水面が導出管の下端開口部の下方に下降した状態を示す。 図15におけるX−X矢視図である。 図15におけるY−Y矢視図である。 同、散気装置の一部拡大縦断面図であって、散気ケース内の水面が上昇した状態を示す。 図18におけるX−X矢視図である。 図18におけるY−Y矢視図である。 本発明の第2の実施の形態における散気設備の断面図である。 本発明の第3の実施の形態における散気装置の縦断面図である。 図22におけるX−X矢視図である。 本発明の第4の実施の形態における散気設備の断面図である。 本発明の第5の実施の形態における散気設備の断面図である。 従来の散気装置の図である。 従来の別の散気装置の図である。 同、散気装置の一部拡大断面図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1に示すように、1は下水等の排水を活性汚泥処理する処理槽であり、処理槽1内には膜ろ過装置2が設けられている。膜ろ過装置2は、処理槽1内の被処理水3(液体の一例)中に浸漬されており、膜ケース4と、膜ケース4内に収納された複数の膜エレメント5(膜ろ過装置の一例)と、膜エレメント5の下方に設けられた散気設備6とを有している。
すなわち、膜ろ過設備は、処理槽1と膜ろ過装置2と散気設備6とを有し、後述するように散気設備6に備えられている散気装置11〜14が膜ろ過装置2と共に処理槽1内に設けられている。
散気設備6は、被処理水3中に浸漬されて気泡10を放出する複数台の散気装置11〜14と、これら散気装置11〜14に空気15を供給する空気供給管16(気体供給管の一例)と、空気供給管16に空気15を送るブロワ装置7等を有している。
図3〜図8に示すように、散気装置11は、散気ケース18と、散気ケース18内に設けられた空気導出部材19(気体導出部材の一例)とを有している。
散気ケース18は、天井板21と、前後一対の端板22,23と、左右一対の側板24,25とを有しており、下面が開口している長方形型のケースである。散気ケース18の内部には、空気15を貯留する空気貯留室27(気体貯留室の一例)が形成されている。
散気ケース18の天井板21には、複数の空気放出口28(気体放出口の一例)と、空気15を空気供給管16から空気貯留室27に供給する空気供給口29(気体供給口の一例)とが形成されている。尚、空気放出口28は散気ケース18の長手方向における複数箇所に形成され、空気供給口29は散気ケース18の一端部に形成されている。
空気導出部材19は、散気ケース18内の空気貯留室27の空気15を各空気放出口28から外部へ放出するものであり、空気貯留室27の空気15が下向きに流れる下降流路31を備えた堰体32(第1導出部の一例)と、下降流路31を流れた空気15が上向きに流れる上昇流路33を備えた複数の円筒状の導出管34(第2導出部の一例)とを有している。
各導出管34の上端が各空気放出口28に接続されている。また、各導出管34は、下端に、開口部35を有している。
堰体32は、前後一対の端壁37a,37bと左右一対の側壁38a,38bと底板39とを有しており、上部が空気貯留室27内に開放され、前後左右が端壁37a,37bおよび側壁38a,38bの壁面で囲まれるとともに、底部が底板39で閉塞している。また、堰体32は、複数の支持部材41によって、散気ケース18の側板24,25間に支持されている。
各導出管34は上方から堰体32内に挿入されている。尚、各導出管34の下端開口部35は、堰体32の上端よりも下位に設定されており、堰体32内で開放されている。また、導出管34と導出管34との間は、仕切られておらず、連続した空気貯留室27が形成されている。
堰体32内の底面には、堰体32内から導出管34の下端開口部35に流れる被処理水3が淀むのを防止する複数の突部43a,43bが形成されている。これら突部43a,43bはなだらかな山形状を有しており、このうち、突部43aは各導出管34の下端開口部35の直下に位置し、突部43bは隣り合う各導出管34間の中央部に位置している。尚、図8に示すように、堰体32の両方の側壁38間の間隔を堰体32の幅Wとすると、各突部43a,43bは堰体32の全幅Wにわたって形成されている。
散気装置11は上記のような構成を有しているが、他の散気装置12〜14も散気装置11と同じ構成を有している。
空気供給管16は、各散気装置11〜14の空気貯留室27に空気15を供給するものであり、各散気装置11〜14の空気供給口29に接続されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
ブロワ装置7を駆動して、空気15を空気供給管16に送ることにより、空気供給管16内の空気15が各散気装置11〜14の空気供給口29を通って散気ケース18内の空気貯留室27に供給される。空気貯留室27内の空気15の量が増えるにつれて、図9〜図11に示すように空気貯留室27内の水面45が下降し、図12〜図14に示すように空気貯留室27内の空気15が堰体32内を下向きに流れる。
図15〜図17に示すように、水面45が所定の高さH(すなわち下端開口部35の高さ)よりも下降すると、堰体32内の空気15が、各導出管34の下端開口部35から導出管34内に流れ込み、導出管34内を上向きに流れ、各空気放出口28から気泡10となって処理槽1内の被処理水3中に放出される。
このような空気15の放出によって、空気貯留室27内の圧力が低下するため、被処理水3が散気ケース18の下方から空気貯留室27内に流入し、図18〜図20に示すように空気貯留室27内の水面45が上昇する。図9〜図11に示すように、空気貯留室27内の水面45が堰体32の上端よりも上昇すると、空気貯留室27内の被処理水3が堰体32内に流れ込んで、各導出管34の内部が被処理水3で閉塞される。これにより、空気貯留室27内の空気15は各導出管34内を流れず、各空気放出口28からの空気15の放出は一時遮断(中断)される。
その後、空気貯留室27内の空気15の量が増えるにつれて、図12〜図14に示すように空気貯留室27内の水面45が下降し、図15〜図17に示すように水面45が所定の高さHよりも下降すると、上記と同様に、再び、空気貯留室27内の空気15が各空気放出口28から気泡10となって放出される。これにより、各空気放出口28からの空気15の放出と放出の遮断とが交互に繰り返される。
尚、本第1の実施の形態では、空気15が各散気装置11〜14の空気放出口28から同じタイミングで一斉に放出されるため、各散気装置11〜14において、空気放出口28からの空気15の放出と放出の一時遮断とが同期して行われる。
また、図3に示すように、空気供給口29は、散気ケース18の天井板21に形成されて、空気供給管16に接続されている。これにより、空気供給口29は、被処理水3中に露出せず、被処理水3に晒されない。従って、空気15が空気供給管16内から空気供給口29を通って空気貯留室27内に流れ込む際、空気供給口29の周辺に乾燥した汚泥が付着し難く、空気供給口29が成長した汚泥で閉塞されてしまうのを防止することができる。
さらに、空気貯留室27内の水面45から空気供給口29までの上下間の距離が長くなるため、空気貯留室27内の水面45から上方へ液滴が飛散しても、液滴は、空気供給口29に到達し難く、空気供給口29に付着し難い。これにより、空気供給口29の閉塞を防止することができ、空気15を確実に空気供給管16から空気貯留室27に供給することができる。
また、導出管34と導出管34との間は、仕切られておらず、空気貯留室27が連続して形成されている。このため、空気供給口29の個数を減らすとともに、空気供給口29の口径を大きくすることができる。これにより、空気貯留室27内の水面45から上方へ液滴が飛散しても、空気供給口29が飛散した液滴によって閉塞してしまうのを防止することができる。
また、空気貯留室27内の空気15の量が増えるにつれて、空気貯留室27内の水面45が下降し、図12〜図14に示すように空気貯留室27の空気15が堰体32内を下向きに流れる。この際、堰体32内の被処理水3は、空気貯留室27の空気15に押されて、堰体32内から各導出管34の下端開口部35に流れ込み、各導出管34内を通って空気放出口28から排出される。このとき、図6の点線の矢印で示すように、堰体32内の被処理水3は、突部43a,43bによって、円滑に導出管34の下端開口部35に向かって流れるため、被処理水3の流れが停滞して淀むのを防止することができる。これにより、被処理水3中のし渣等が堆積し易い淀みの発生を防止することができ、導出管34の下端開口部35が堆積したし渣で閉塞されてしまうのを防止することができる。
また、ブロワ装置7の運転を定期的に一時停止させることにより、ブロワ装置7の運転が停止している時には、空気貯留室27内の水面45が散気ケース18の天井板21まで上昇するため、被処理水3が空気供給口29を湿潤にする。これにより、空気供給口29の周囲に付着した被処理水3の汚泥が乾燥して固化するのを防止することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、図21に示すように、空気供給管16と各散気装置11〜14の空気供給口29とがそれぞれ接続部材51を介して接続されている。接続部材51内には、空気供給管16内と空気供給口29とに連通する通路52と、通路52の開口断面積を縮小した絞り部53(オリフィス)とが形成されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
空気15は、空気供給管16から各接続部材51を通り、各散気装置11〜14の空気供給口29を経て散気ケース18内の空気貯留室27に供給される。この際、空気15が各接続部材51内の絞り部53を通過することによって圧力損失が発生する。従って、各散気装置11〜14の空気貯留室27内の空気15の圧力にばらつきが生じた場合、これらの圧力差が縮小して均等になる(均圧化する)速度が低下し、各散気装置11〜14の空気貯留室27内の水面45が同じタイミングで上下移動せず、各散気装置11〜14の空気貯留室27内の水面45の上下移動がばらつく。
これにより、各散気装置11〜14の空気放出口28からの空気15の放出のタイミングに時間差(時間的ずれ)が生じ、空気15は、各散気装置11〜14毎に同期せずに(非同期で)、空気放出口28から放出される。このため、全ての散気装置11〜14の空気放出口28から空気15が放出されない時間(オフ時間)を容易に短縮することができる。
(第3の実施の形態)
先に説明した第1の実施の形態では、図4,図7に示すように、堰体32と導出管34とが散気ケース18の一対の側板24,25間の中央部分に配置されているが、以下に説明する第3の実施の形態では、図22,図23に示すように、堰体32と導出管34とが散気ケース18のいずれか片方の側板24に寄せられて配置されている。
すなわち、導出管34は、半割りのパイプであり、片方の側板24の内面に取り付けられている。また、片方の側板24は堰体32のいずれか片方の側壁38a(図4,図7参照)を兼用している。
これによると、先に説明した第1の実施の形態と同様の作用および効果が得られる。
尚、上記第3の実施の形態では、堰体32と導出管34とを、散気ケース18の一方の側板24に寄せて配置しているが、反対側の他方の側板25に寄せて配置してもよい。
(第4の実施の形態)
先に説明した第1の実施の形態では、図3に示すように、空気供給口29を散気ケース18の天井板21に形成しているが、第4の実施の形態として、図24に示すように、空気供給口29を散気ケース18の一方の端板23の上部に形成してもよい。或いは、空気供給口29を、散気ケース18の他方の端板22の上部又はいずれかの側板24,25の上部に形成してもよい。
(第5の実施の形態)
先に説明した第1の実施の形態では、図3に示すように、散気ケース18内に1個の堰体32を設けているが、第5の実施の形態として、図25に示すように、散気ケース18内に複数個の堰体32を設けてもよい。
上記各実施の形態では、突部43を堰体32の全幅Wにわたって形成しているが、突部43の形成範囲は、堰体32の全幅Wでなくてもよく、堰体32の幅Wの一部分であってもよい。この場合、突部43の頂部を導出管34の中心の真下に位置させてもよい。
上記各実施の形態では、突部43を、導出管34の直下に形成しているが、導出管34の直下から僅かにずれた位置に形成してもよい。また、突部43を、隣り合う各導出管34間の中央部に形成しているが、中央部から僅かにずれた位置に形成してもよい。
上記各実施の形態では、図1,図21に示すように、散気設備6は4台の散気装置11〜14を有しているが、4台のみに限定されるものではない。
上記各実施の形態では、散気装置11〜14から空気15を放出しているが、空気15以外の気体を放出してもよい。
上記各実施の形態では、堰体32(第1導出部の一例)と導出管34(第2導出部の一例)とを別の部品で個々に製作しているが、堰体32と導出管34とを一体成形してもよい。
1 処理槽
2 膜ろ過装置
3 被処理水(液体)
6 散気設備
10 気泡
11〜14 散気装置
15 空気(気体)
16 空気供給管(気体供給管)
18 散気ケース
19 空気導出部材(気体導出部材)
21 天井板
27 空気貯留室(気体貯留室)
28 空気放出口(気体放出口)
29 空気供給口(気体供給口)
31 下降流路
32 堰体(第1導出部)
33 上昇流路
34 導出管(第2導出部)
35 下端開口部
43 突部
45 水面
51 接続部材
53 絞り部

Claims (12)

  1. 液体中に浸漬されて気泡を放出する散気装置であって、
    下部が開放されて内部に気体を貯留することのできる散気ケースと、
    散気ケース内の気体を気体放出口から外部へ放出する気体導出部材とを有し、
    気体導出部材は、散気ケース内に備えられて上部が開放され且つ下部が閉塞した第1導出部と、下部が第1導出部内で開放され且つ上部が気体放出口に連通する第2導出部とを有し、
    散気ケース内に気体を供給する気体供給口が散気ケースの上部に形成されていることを特徴とする散気装置。
  2. 第1導出部の底部に突部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の散気装置。
  3. 突部が山型をしていることを特徴とする請求項2記載の散気装置。
  4. 突部が第2導出部の略直下に位置していることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の散気装置。
  5. 第2導出部は筒状であり、
    突部の頂部が第2導出部の中心の直下に位置していることを特徴とする請求項4記載の散気装置。
  6. 複数の第2導出部の下端が第1導出部内に位置し、
    第1導出部は散気ケース内に1以上備えられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の散気装置。
  7. 突部は隣り合う第2導出部間の略中央に位置していることを特徴とする請求項6記載の散気装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の散気装置が複数台備えられた散気設備であって、
    各散気装置から気体が放出されるタイミングがずれることを特徴とする散気設備。
  9. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の散気装置が複数台備えられた散気設備であって、
    各散気装置の気体供給口に気体を供給する気体供給管と、
    気体供給管と気体供給口とを接続する接続部材とを有し、
    接続部材は気体供給管から各気体供給口へ流れる気体に圧力損失を生じさせる絞り部を有していることを特徴とする散気設備。
  10. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の散気装置もしくは請求項8又は請求項9に記載の散気設備を備えた膜ろ過設備であって、
    散気装置もしくは散気設備が膜ろ過装置と共に処理槽内に設けられていることを特徴とする膜ろ過設備。
  11. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の散気装置が複数台備えられた散気設備の運転方法であって、
    各散気装置から気体を放出するタイミングをずらすことを特徴とする散気設備の運転方法。
  12. 気体供給管から各散気装置の気体供給口へ流れる気体に圧力損失を生じさせることにより各散気装置から気体を放出するタイミングをずらすことを特徴とする請求項11記載の散気設備の運転方法。
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