JP2018103135A - 散気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気などの気体を均一に放出することができる散気装置を提供する。【解決手段】液体中に浸漬されて気泡を放出する散気装置11(12〜14)であって、下部が開放され気体を貯留することのできる散気ケース18と、散気ケース18内の気体を気体放出口28から外部に放出する気体導出部材19とを有し、気体導出部材19は、散気ケース18内に備えられて上部が開放され且つ下部が閉塞した第1導出部(堰体32)と、下部が第1導出部(堰体32)内で開放され且つ散気ケース18内の気体を上部の気体放出口28から放出する第2導出部(導出管34)とを有し、複数の第2導出部(導出管34)の下端がほぼ同じ高さで第1導出部(堰体32)内に位置する。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば汚泥等の液体中に浸漬されて用いられる散気装置に関する。
従来、この種の散気装置としては、図25に示すように、汚泥等の液体112中に浸漬されて下部が開口したハウジング101内に、空気を貯留する空気貯留室103が形成され、ハウジング101の上部に、空気貯留室103の空気を放出する複数の空気放出口104が形成されているものがある。ハウジング101内にはU形状に屈曲した複数本の導管105が設けられており、各導管105の一端開口部106が空気貯留室103内に開口し、各導管105の他端開口部107が空気放出口104に連通している。
また、ハウジング101内には複数の仕切板108が設けられ、空気貯留室103は、仕切板108によって、導管105ごとに仕切られている。ハウジング101の下部には分配管109が設けられ、分配管109には、空気をハウジング101の下方から空気貯留室103内に供給する複数の空気供給口110が形成されている。このような散気装置100は例えば下記特許文献1に記載されている。
この構成において、分配管109に空気を送ることにより、分配管109内の空気102が、空気供給口110から噴出されて、ハウジング101の下方から空気貯留室103内に供給される。このようにして空気貯留室103内に供給される空気102の量が増えるにつれて、空気貯留室103内の液面111が下降し、液面111が導管105内の屈曲部分105aの高さAよりも下降すると、空気貯留室103内の空気が、導管105の一端開口部106から下向きに流れ込んで屈曲部分105aを通り、上向きに流れて他端開口部107から上方へ流出し、空気放出口104から気泡となって液体112中に放出される。
その後、空気貯留室103内の圧力が低下するため、液体112がハウジング101の下方から空気貯留室103内に流入し、空気貯留室103内の液面111が上昇し、空気貯留室103内の液体112が、導管105の一端開口部106から導管105内に流れ込んで、導管105を閉塞させる。これにより、空気貯留室103内の空気は導管105内を流れず、空気放出口104からの空気の放出は一時遮断(中断)される。
その後、空気貯留室103内に供給される空気の量が増えるにつれて、空気貯留室103内の液面111が下降するため、上記と同様に、再び、空気貯留室103内の空気が空気放出口104から気泡となって放出され、これにより、空気放出口104からの空気の放出と放出の遮断とが交互に繰り返される。
なお、この種の散気装置は、例えば複数の膜が縦向きに配置された膜濾過装置の下方に配設され、散気装置から排出される空気によって膜濾過装置の膜を洗浄する用途などに使用される。
特表2013−503738公報
しかし、図25に示した従来の散気装置100では、例えば、分配管109の空気供給口110の孔径が異なったり、空気供給口110の回りに付着物などがたまったりするなどして、各空気供給口110からの空気の排出量が異なると、これに伴って、仕切板108で仕切られている各空気貯留室103内にたまる空気の量も異なってしまうため、各導管105、ひいては各空気放出口104からの空気の放出量が互いに異なってしまい、不均一となる。したがって、この散気装置100を例えば、膜濾過装置の下方に配設した場合には、膜濾過装置の膜を洗浄する機能にムラを生じてしまう。
このような不具合を解消する方法としては、図26に示すように、仕切板108を無くして、各空気貯留室103同士を連通させることが考えられる。この構成によれば、連通させた全ての空気貯留室103が一体化され、各空気供給口110からの空気の排出量が異なっている場合でも、各空気貯留室103内の水面位置が同一となるので、各空気貯留室103内の空気貯留量を均一化できる。
しかしながら、このように構成した場合でも、従来の散気装置100は、導管105がU形状に屈曲した形状とされ、空気貯留室103内の空気が導管105における屈曲部分105aの上端部から屈曲部分105aまで流れ込み、この後、液面111が上昇して液体が屈曲部分105aの上端部から屈曲部分105aまで流入することで、導管105における屈曲部分105aの上端部からの液体の流入および空気の放出が終了する構造である。したがって、このような構造では、各導管105で空気放出終了のタイミングが異なってしまい、各導管105からの空気の放出量が不均一となってしまう。
また、この構成では、空気貯留室103内の空気が増え、U形状に屈曲した導管105における屈曲部分105aの上端部の高さAよりも液面111が下降した時点で、空気貯留室103内の空気が導管105の屈曲部分105aから上向きに流れて放出されるため、導管105における屈曲部分105aの上端部の高さAが、導管105の製品自体の製造による誤差や、据付位置の誤差などによって異なっていると、導管105の屈曲部分105aから上向きに流れて放出開始されるタイミングが異なってしまい、各導管105からの放出量が不均一となってしまう。
本発明は、上記課題を解決するもので、空気などの気体を均一に放出することができる散気装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、液体中に浸漬されて気泡を放出する散気装置であって、下部が開放され気体を貯留することのできる散気ケースと、散気ケース内の気体を気体放出口から外部に放出する気体導出部材とを有し、気体導出部材は、散気ケース内に備えられて上部が開放され且つ下部が閉塞した第1導出部と、下部が第1導出部内で開放され且つ散気ケース内の気体を上部の気体放出口から放出する第2導出部とを有し、複数の第2導出部の下端がほぼ同じ高さで第1導出部内に位置することを特徴とする。
この構成によれば、各第2導出部からの空気放出終了のタイミングがほぼ同一となり、各第2導出部からの気体の放出量も均一化される。
なお、複数の第2導出部が散気ケースの長手方向に直線上に並んで設けられていると好適であり、この構成によれば、各第2導出部からの空気放出終了のタイミングが同一となり、したがって、各第2導出部からの気体の放出量も均一化される。
また、本発明は、第2導出部の下端に切欠部が形成されていることを特徴とする。なお、切欠部の形状が、上方ほど切り込み幅が短いと好適である。また、複数の切欠部の位置が、平面視で第2導出部の中心周りに周方向に対して同じ角度間隔であってもよい。
この構成によれば、第2導出部の下端部の位置(高さ)が、第2導出部の製品自体の製造による誤差や、据付位置の誤差などによって、異なっている場合でも、水面が切欠部の上端部に達した場合に空気がわずかしか流れず、各第2導出部の下端部から空気などの気体が上向きに流れて放出開始されるタイミングがほぼ同一となり、各第2導出部からの空気などの気体の放出量をほぼ均一にすることができる。
また、本発明の膜濾過設備は、前記散気装置が、膜濾過装置と同一水槽内に在ることを特徴とする。
本発明の散気装置によれば、散気ケース内の気体を気体放出口から外部に放出する気体導出部材が、散気ケース内に備えられて上部が開放され且つ下部が閉塞した第1導出部と、下部が第1導出部内で開放され且つ散気ケース内の気体を上部の気体放出口から放出する第2導出部とを有し、複数の第2導出部の下端がほぼ同じ高さで第1導出部内に位置することにより、各第2導出部からの空気放出終了のタイミングが同一となり、各第2導出部からの空気の放出量を均一化することができる。
また、本発明の散気装置によれば、第2導出部の下端に切欠部が形成されていることにより、各第2導出部の下端部から空気などの気体が上向きに流れて放出開始されるタイミングが均一化され、各第2導出部からの空気などの気体の放出量をほぼ均一にすることができる。
本発明の第1の実施の形態における散気設備を備えた膜濾過装置の図である。 同、散気設備の斜視図である。 同、散気設備の散気装置の縦断面図である。 同、散気装置の横断面図である。 同、散気装置の底面図である。 同、散気装置の一部拡大縦断面図である。 (a)は図3におけるX−X矢視図、(b)、(c)はそれぞれ変形例のX−X矢視図である。 図3におけるY−Y矢視図である。 同、散気装置の一部拡大縦断面図であって、散気ケース内の水面が堰体の上方に位置している状態を示す。 図9におけるX−X矢視図である。 図9におけるY−Y矢視図である。 同、散気装置の一部拡大縦断面図であって、散気ケース内の水面が堰体の上端と導出管の下端開口部との間まで下降した状態を示す。 図12におけるX−X矢視図である。 図12におけるY−Y矢視図である。 同、散気装置の一部拡大縦断面図であって、散気ケース内の水面が導出管の下端開口部の下方に下降した状態を示す。 図15におけるX−X矢視図である。 図15におけるY−Y矢視図である。 同、散気装置の一部拡大縦断面図であって、散気ケース内の水面が上昇した状態を示す。 図18におけるX−X矢視図である。 図18におけるY−Y矢視図である。 図3のさらに変形例のX−X矢視図である。 図21のX−X矢視図(底面断面図)である。 本発明の第2の実施の形態における散気装置の縦断面図である。 図21におけるX−X矢視図である。 従来の散気装置の図である。 同従来の散気装置の図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1において、1は下水等の排水を活性汚泥処理する処理槽であり、処理槽1内には膜濾過装置2が設けられている。膜濾過装置2は、処理槽1内の被処理水3(液体の一例)中に浸漬されており、膜ケース4と、膜ケース4内に収納された複数の膜エレメント5と、膜エレメント5の下方に設けられた散気設備6とを有している。すなわち、膜濾過設備は、処理槽1と膜濾過装置2と散気設備6とを有し、後述するように散気設備6に設けられている散気装置11〜14が、膜濾過設備の膜濾過装置2と同じ処理槽1内に設けられている。
散気設備6は、被処理水3中に浸漬されて気泡10を放出する複数台の散気装置11〜14と、これらの散気装置11〜14に空気(気体の一例)15を供給する空気供給管16(気体供給管の一例)と、空気供給管16に空気15を送るブロワ装置7等を有している。
図3〜図8に示すように、散気装置11は、散気ケース18と、散気ケース18内に設けられた空気導出部材19(気体導出部材の一例)とを有している。散気ケース18は、天井板21と、前後一対の端板22,23と、左右一対の側板24,25とを有しており、下部が開放されている長方形型のケースである。散気ケース18の内部には、空気15を貯留できる空気貯留室27(気体貯留室の一例)が形成されている。
散気ケース18の天井板21には、空気貯留室27の空気15を放出する複数の空気放出口28(気体放出口の一例)と、空気15を空気供給管16から空気貯留室27に供給する空気供給口29(気体供給口の一例)とが形成されている。尚、空気放出口28は散気ケース18の長手方向における複数箇所に形成され、空気供給口29は散気ケース18の一端部に形成されている。
空気導出部材19は、散気ケース18内の空気貯留室27の空気15を各空気放出口28から外部に放出するものであり、散気ケース18内に備えらえて散気ケース18内(空気貯留室27)の空気15が下向きに流れる下降流路31を備えた第1導出部としての堰体32と、下降流路31を流れた空気15が上向きに流れる上昇流路33を備えた第2導出部としての複数の導出管34とを有している。
各導出管34の上端が各空気放出口28に接続されている。また、各導出管34は、下端に、開口部35を有している。堰体32は、前後一対の端壁37a,37bと左右一対の側壁38a,38bと底板39とを有している。堰体32は、上部が空気貯留室27内に開口され、前後左右が端壁37a,37bおよび側壁38a,38bの壁面で囲まれるとともに、底部(下部)が底板39で閉じられている。また、堰体32は、複数の支持部材41によって、散気ケース18の側板24,25間に支持されている。
各導出管34は上方から堰体32内に挿入され、これら複数の導出管34の下端がほぼ同じ高さで第1導出部としての堰体32内に位置している。また、この実施の形態では、複数の導出管34が散気ケース18の長手方向に直線上に並んで設けられている。尚、各導出管34の下端開口部35は堰体32の上端よりも下位に設定されている。また、空気貯留室27および、下降流路の空間である下降流路空間36において、導出管34間(導出管34と導出管34との間)は仕切られておらず、連続した空気貯留室27および連続した下降流路空間36が形成されている。
図7(a)〜(c)に示すように、各導出管34における堰体32内の下降流路空間36に挿入された下端には切欠部(いわゆるノッチ)42が形成されている。切欠部42は、上方ほど切込み幅が短く(小さく)なるように形成されている。例えば、図7(a)に示すように、その切欠形状が、上方ほど切込み幅が短く(小さく)なるように逆V形状の直線状に形成されていてもよいが、これに限るものではなく、図7(b)に示すように、切欠部42の切欠形状が斜め下方に湾曲するように形成されていたり、図7(c)に示すように、切欠部42の切欠形状が斜め上方に湾曲するように形成されていたりしてもよい。また、最上端位置を中心に周方向に対して左右均等に切欠かれていると好適であるが、これに限るものではなく、例えば、一方が上方に延び、他方が傾斜形状とされていてもよく、上方ほど切込み幅が短く(小さく)なる形状であればよい。
なお、散気装置11は上記のような構成を有しているが、他の散気装置12〜14も散気装置11と同じ構成を有している。空気供給管16は、各散気装置11〜14の空気貯留室27に空気15を供給するものであり、各散気装置11〜14の空気供給口29に接続されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
ブロワ装置7を駆動して、空気15を空気供給管16に送ることにより、空気供給管16内の空気15が各散気装置11〜14の空気供給口29を通って空気貯留室27に供給される。空気貯留室27内の空気15の量が増えるにつれて、図9〜図11に示すように空気貯留室27内の水面45が下降し、図12〜図14に示すように空気貯留室27内の空気15が堰体32内を下向きに流れる(増加する)。
図15〜図17に示すように、水面45が所定の高さH(すなわち下端開口部35の高さであり、さらに詳しくは、下端開口部35に設けられている切欠部42の上端部)よりも下降すると、堰体32内の空気15が、各導出管34の下端開口部35から導出管34内に流れ込み、導出管34内を上向きに流れ、各空気放出口28から気泡10となって処理槽1内の被処理水3中に放出される。
このような空気15の放出によって、空気貯留室27内の圧力が低下するため、被処理水3が散気ケース18の下方から空気貯留室27内に流入し、図18〜図20に示すように空気貯留室27内の水面45が上昇する。図9〜図11に示すように、空気貯留室27内の水面45が堰体32の上端よりも上昇すると、空気貯留室27内の被処理水3が堰体32内に流れ込んで、各導出管34の内部が被処理水3で閉塞される。これにより、空気貯留室27内の空気15は各導出管34内を流れず、各空気放出口28からの空気15の放出は一時遮断(中断)される。
その後、空気貯留室27内の空気15の量が増えるにつれて、図12〜図14に示すように空気貯留室27内の水面45が下降し、図15〜図17に示すように水面45が所定の高さHよりも下降すると、上記と同様に、再び、空気貯留室27内の空気15が各空気放出口28から気泡10となって放出される。これにより、各空気放出口28からの空気15の放出と放出の遮断とが交互に繰り返される。
ここで、上記構成によれば、散気ケース18内の空気を空気放出口28から外部に放出する空気導出部材19が、散気ケース18内に備えられて上部が開放され且つ下部が閉塞した第1導出部としての堰体32と、下部が堰体32内で開放され且つ散気ケース18内の空気を上部の空気放出口28から放出する第2導出部としての導出管34を有し、複数の導出管34の下端がほぼ同じ高さで堰体32内に位置させることにより、各導出管34からの空気放出終了のタイミングが同一となり、各導出管34からの空気の放出量を均一化することができる。また、導出管34の下端が挿入される堰体32内の下降流路空間36が、導出管34間(導出管34と導出管34との間)で仕切られておらず、連続して形成されているので、下降流路空間36の液面は当然ながら同一であり、この結果、各導出管34の空気放出終了のタイミングが同一となり、したがって、各導出管34からの空気の放出量も均一化される。
また、図23、図24に示すような従来の散気装置100では、導管105がU形状に屈曲した形状とされ、空気貯留室103内の空気が導管105における屈曲部分105aの上端部から屈曲部分105aまで流れ込み、この後、液面111が上昇して液体が屈曲部分105aの上端部から屈曲部分105aまで流入することで、導管105における屈曲部分105aの上端部からの液体の流入および空気の放出が終了する構造である。この場合に、導管105における屈曲部分105aの上端部から屈曲部分105aまでの断面積が小さいとともに、空気貯留室103内への空気注入量が大きい場合には、間欠的に空気が放出されずに、連続的に放出(散気)することがあった。
これに対して、本散気装置11(12〜14)では、導出管34の下端が挿入される堰体32内の下降流路空間36が、導出管34間(導出管34と導出管34との間)で仕切られておらず、連続して形成されているので、下降流路の断面積が極めて大きくなり、空気貯留室27への空気注入量が大きい場合でも、空気を確実に間欠的に放出することができる。
また、本散気装置11(12〜14)では、複数の導出管34の下端開口部35(第2導出部の下端部)に上方ほど切込み幅が小さくなる切欠部(いわゆるノッチ)42が形成されている。したがって、複数の導出管34の下端開口部35の位置(高さ)(より具体的には、切欠部42の上端位置)が、導出管34の製品自体の製造による誤差や、据付位置の誤差などによって、異なっている場合でも、水面が一部の導出管34における切欠部42の上端部に達した場合でも空気がわずかしか流れず、これにより、複数の導出管34の下端開口部35から空気などの気体が上向きに流れて放出開始されるタイミングがほぼ同一となり、各導出管34からの空気などの気体の放出量をほぼ均一にすることができる。
したがって、この散気装置11〜14を膜濾過装置2の下方に配設した場合において、膜濾過装置2の膜エレメント5を均一に洗浄することができて、散気装置11〜14や散気設備6として信頼性を向上させることができる。
なお、上記の実施の形態では、導出管34の下端部において周方向に対して2つの切欠部(いわゆるノッチ)42が形成されている(すなわち、周方向に対して180度間隔で形成されている)場合を述べたが、これに限るものではなく、導出管34の下端部に、1つまたは3つ以上の切欠部が形成されていてもよい。また、切欠部42が複数形成されている場合には、導出管34を平面視して、切欠部42が、導出管34の中心部を中心として周方向に対して同じ角度の間隔で形成されている(例えば、切欠部42が3つ設けられている場合には切欠部42の中心が120度間隔となるように形成され、切欠部42が4つ設けられている場合には切欠部42の中心が90度間隔となるように形成されている)と好適である(図21、図22においては、導出管34の下端に切欠部42が4つ設けられている場合を示す)が、これに限るものではない。
(第2の実施の形態)
先に説明した第1の実施の形態では、図4,図7に示すように、堰体32と導出管34とが散気ケース18の一対の側板24,25間の中央部分に配置されているが、以下に説明する第2の実施の形態では、図21,図22に示すように、堰体32と導出管34とが散気ケース18のいずれか片方の側板24に寄せられて配置されている。
すなわち、導出管34は、半割りのパイプであり、片方の側板24の内面に取り付けられている。また、片方の側板24は堰体32のいずれか片方の側壁38a(図4,図7参照)を兼用している。
これによると、先に説明した第1の実施の形態と同様の作用および効果が得られる。
尚、上記第2の実施の形態では、堰体32と導出管34とを、散気ケース18の一方の側板24に寄せて配置しているが、反対側の他方の側板25に寄せて配置してもよい。
上記各実施の形態では、図1に示すように、散気設備6は4台の散気装置11〜14を有しているが、4台のみに限定されるものではない。また、上記各実施の形態では、散気装置11〜14から空気15を放出しているが、空気15以外の気体を放出してもよい。
上記各実施の形態では、堰体32(第1導出部の一例)と導出管34(第2導出部の一例)とを別の部品で個々に製作しているが、堰体32と導出管34とを一体形成してもよい。
2 膜濾過装置
3 被処理水(液体)
6 散気設備
10 気泡
11〜14 散気装置
15 空気(気体)
16 空気供給管(気体供給管)
18 散気ケース
19 空気導出部材(気体導出部材)
21 天井板
27 空気貯留室(気体貯留室)
28 空気放出口(気体放出口)
29 空気供給口(気体供給口)
31 下降流路
32 堰体(第1導出部)
33 上昇流路
34 導出管(第2導出部)
35 (下端)開口部
36 下降流路空間
42 切欠部(ノッチ)
45 水面

Claims (6)

  1. 液体中に浸漬されて気泡を放出する散気装置であって、
    下部が開放され気体を貯留することのできる散気ケースと、散気ケース内の気体を気体放出口から外部に放出する気体導出部材とを有し、
    気体導出部は、散気ケース内に備えられて上部が開放され且つ下部が閉塞した第1導出部と、下部が第1導出部内で開放され且つ散気ケース内の気体を上部の気体放出口から放出する第2導出部とを有し、
    複数の第2導出部の下端がほぼ同じ高さで第1導出部内に位置する
    ことを特徴とする散気装置。
  2. 複数の第2導出部が散気ケースの長手方向に直線上に並んで設けられていることを特徴とする請求項1に記載の散気装置。
  3. 第2導出部の下端に切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の散気装置。
  4. 切欠部の形状が、上方ほど切り込み幅が短いことを特徴とする請求項3に記載の散気装置。
  5. 複数の切欠部の位置が、平面視で第2導出部の中心周りに周方向に対して同じ角度間隔であることを特徴とする請求項3または4に記載の散気装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載の散気装置を備えた膜濾過設備であって、
    散気装置が、膜濾過設備の膜濾過装置と同じ処理槽内に設けられていることを特徴とする膜濾過設備。
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