JP5999696B2 - 膜エレメント、膜モジュール及び膜分離システム - Google Patents

膜エレメント、膜モジュール及び膜分離システム Download PDF

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Description

本発明は、固液分離に使用される膜エレメント、膜モジュール及び膜分離システムに係り、特に、有機廃水等の膜分離活性汚泥処理で使用される膜エレメント、膜モジュール、及び膜分離システムに関する。
従来、有機廃水等の膜分離活性汚泥処理においては、膜モジュールを配置した活性汚泥膜分離システム(Membrane Bio Reactor System)が利用されている。このシステムは、反応槽の内部に固液分離を行う膜モジュールを配置し、膜モジュールの下方に散気装置を設けたものである。ここで、膜モジュールとは、複数の膜エレメントを、垂直に一定間隔をおいて並列に配置してケーシング内に収容することで、複数の膜エレメントを一体型にしたものをいう。膜エレメントは、例えば、筐体に設けられた開口部を濾過膜で覆い、この筐体に筐体内を陰圧にして筐体内に収容された濾過処理水を吸引するポンプが取り付けられたものである。このポンプを駆動することにより被処理水が濾過されて、濾過処理水が濾過膜を透過し、被処理水中の懸濁物質が濾過膜により捕捉される。そして、濾過膜を透過して膜エレメント内の筐体に吸引された清浄な濾過処理水は反応槽の外部に取り出される。また、散気装置から散気される気泡のエアリフト作用により、濾過膜の面に平行な上昇流が生じ、濾過膜から付着物(懸濁物質)が離脱する。
上記システムにおいては、濾過膜全体で均一に被処理水を濾過して濾過処理水を生成させることにより、濾過膜の目詰まりの頻度を低減し、散気装置の負担を低減することが重要である。しかし、濾過膜の表面において、濾過膜とポンプとの間の圧力損失が不均一となり、濾過膜においてポンプに近く圧力損失が小さな部分で集中的に被処理水が濾過され、その部分に懸濁物質が集中的に付着する場合がある。
この問題を解決するため、特許文献1においては、濾過膜を外壁の一部として有する筐体から分岐配管を複数延出させるとともに、その分岐配管をヘッダ配管に接続し、ヘッダ配管に配置された集水口から濾過膜がろ過した濾過処理水を排出する膜エレメントを開示している。そして、分岐配管は、ヘッダ配管との接続位置が集水口に近いものほど、その断面積が小さくなるように形成したり、分岐配管の設置間隔が前記集水口に近づくほど広くなるように形成している。上記構成とすることにより、分岐配管間の圧力損失のバラつきを抑制して、濾過膜全体で均一に被処理水を濾過することができるとされる。
特開2012−76005号公報
ところで、膜エレメントにおける濾過膜からポンプまでで発生する圧力損失は、濾過膜、分岐配管、ヘッダ配管がほぼ同等に寄与している。一方、最近では比抵抗が従来のものより低減された濾過膜が開発されている。よって、このような濾過膜を膜エレメントに適用すると、濾過膜が膜エレメント全体の圧力損失に殆ど寄与することがなくなる。これにより、濾過膜における圧力損失が不均一になり、濾過膜の一部で集中的に濾過が進行して、濾過膜の目詰まりの頻度及び散気装置の負担が増大することが問題となる。
そこで、本発明は上記問題点に着目し、濾過膜の比抵抗に係らず濾過膜において被処理水を均一に濾過することができる膜エレメント、膜モジュール及び膜分離システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る膜エレメントは、被処理水を濾過して濾過処理水を生成する濾過膜を支持するとともに、前記濾過処理水を収容する空間を有する支持手段と、前記支持手段から複数配列して延出するとともに前記濾過処理水を流出させる分岐配管と、前記分岐配管が複数配列した状態で接続するとともに前記分岐配管から流入した前記濾過処理水を外部に流出させる集水口を有するヘッダ配管と、を備えた膜エレメントにおいて、各分岐配管から前記集水口までの圧力損失が互いに等しくなるように前記ヘッダ配管内の物理的形状を変更してなることを特徴とする。
上記構成により、膜エレメントの濾過膜以外の部分の圧力損失を均一化させることができるので、濾過膜の比抵抗に係らず被処理水の濾過を均一に行なうことができ、濾過膜の局所的な目詰まりを防止することができる。したがって、散気による濾過膜表面の清浄運転が効率化され、濾過運転全体の安定化を図ることができる。
本発明において、前記ヘッダ配管内には、前記濾過処理水を流通させる複数の第1の流量調整手段を備えるとともに、前記分岐配管に接続した第1の分室と、前記集水口を有する第2の分室と、に仕切る第1の仕切り板が配置され、前記第1の流量調整手段は、前記集水口に近いものほどその開口面積が小さくなっていることを特徴とする。
第1の仕切り板がない場合、各分岐配管から集水口までの流通経路に起因する圧力損失は、集水口に近いものほど小さくなっている。よって、上記構成とすることにより、簡易な構成で分岐配管間の圧力損失の均一化を図り、濾過膜において均一に被処理水を濾過することができる。
本発明において、前記ヘッダ配管内には、前記濾過処理水を流通させる複数の第1の流量調整手段を備え、前記分岐配管に接続した第1の分室と前記集水口を有する第2の分室とに仕切る第1の仕切り板が配置され、前記第1の流量調整手段は、その設置間隔が前記集水口に近づくほど広くなっていることを特徴とする。
第1の仕切り板がない場合、各分岐配管から集水口までの流通経路に起因する圧力損失は、集水口に近いものほど小さくなっている。よって、上記構成とすることにより、簡易な構成で分岐配管間の圧力損失の均一化を図り、濾過膜において均一に被処理水を濾過することができる。
本発明において、前記ヘッダ配管内には、前記第2の分室を、前記第1の流量調整手段を有する第3の分室と、前記集水口を有する第4の分室と、に仕切るとともに前記濾過処理水が流通する第2の流量調整手段を備えた第2の仕切り板が配置され、前記第2の流量調整手段は、前記集水口と前記第1の流量調整手段とを結ぶ直線から離れた位置に配置されていることを特徴とする。
上記構成により、ヘッダ配管内の分岐配管から集水口までの経路がさらに延長されるので、分岐配管間の圧力損失の差分の圧力損失に対する割合を低下させることができる。これにより濾過膜において被処理水をさらに均一に濾過することができる。
本発明において、前記分岐配管は、前記ヘッダ配管との接続位置が前記集水口に近いものほどその開口面積が小さくなっていることを特徴とする。
上記構成により、簡易な構成で分岐配管間の圧力損失の均一化を図り、濾過膜において均一に被処理水を濾過することができる。
本発明において、前記ヘッダ配管に対する前記分岐配管間の接続間隔が、前記集水口に近づくほど広くなっていることを特徴とする。
上記構成により、簡易な構成で分岐配管間の圧力損失の均一化を図り、濾過膜において均一に被処理水を濾過することができる。
本発明において、前記支持手段は、前記濾過膜により封止される開口部を有する筐体であるとともに、前記筐体内は、前記分岐配管のうち、少なくとも一つの分岐配管に接続する複数のセグメントに仕切られていることを特徴とする。
上記構成により、支持手段内部の濾過処理水の流通経路において、分岐配管の配列方向に沿った方向の成分を低減して、セグメントに接続された分岐配管に向かう方向の成分を増加させることができる。これにより、各分岐配管に流れる濾過処理水の流量をより均等にすることができ、濾過膜の表面における目詰まり度合いに差が生じるのを防ぐことができる。
一方、本発明の膜モジュールは、前述の膜エレメントを複数配列してケーシング内に収めたことを特徴とする。
上記構成により、膜モジュールを被処理水に浸漬して複数の膜エレメントにより膜濾過を行うことができ、散気による膜表面の洗浄運転を効率化し、安定した濾過運転を行うことができる。
また、本発明の膜分離システムは、前述の膜エレメントを備えたことを特徴とする。
上記構成により、散気による膜表面の洗浄運転を効率化することができ、濾過運転全体の安定化が実現された膜分離システムを提供することができる。
本発明に係る、膜エレメント、膜モジュール及び膜分離システムによれば、ヘッダ配管内の物理的形状を変化させることにより、濾過膜を透過する際の圧力損失を均一化させ、濾過膜の比抵抗に係らず濾過膜において被処理水を均一に濾過することができる。
第1実施形態の膜エレメントの分解斜視図である。 本実施形態の膜分離システムのブロック図である。 本実施形態の反応槽及び反応槽内の膜モジュールの模式図である。 本実施形態の筐体内のスペーサの模式図である。 第1実施形態の膜エレメントの正面図である。 第2実施形態の膜エレメントの正面図である。 第3実施形態の膜エレメントの正面図である。 第4実施形態の膜エレメントの正面図である。 本実施形態の膜エレメントの圧力損失と濾過膜における被処理水の濾過量の分布(ケース1)を示す図である。 本実施形態の膜エレメントの圧力損失と濾過膜における被処理水の濾過量の分布(ケース2)を示す図である。 本実施形態の膜エレメントの圧力損失と濾過膜における被処理水の濾過量の分布(ケース3)を示す図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。なお、図や以下の説明において、X軸(水平方向)、Y軸(水平方向)、Z軸(鉛直方向)は互いに直交するものとする。
図2に、本実施形態の膜分離システムのブロック図を示す。本実施形態の膜分離システム100は、原水ポンプ102により原水が供給されるとともに活性汚泥からの一時的なリン放出を行なう嫌気槽104と、原水の脱窒反応を行なう無酸素槽106と、原水(被処理水)中の有機物の分解やリンの除去及びアンモニアの硝化を行なう反応槽108と、を備えた構成となっている。ここで、原水は、嫌気槽104、無酸素槽106、反応槽108の順で送り出される。また、嫌気槽104には反応槽108内の活性汚泥(リン含有)が供給され、無酸素槽106には反応槽108から活性汚泥と共に硝化液(硝酸含有)が供給される。
図3に、本実施形態の反応槽及び反応槽内の膜モジュールの模式図を示す。図3に示すように、反応槽108内の中央部には、反応槽108内部を2つの領域に仕切る仕切り板110が配置されている。仕切り板110を隔てて、一方の側には膜モジュール112が配置された膜槽領域113が設けられ、他方の側には好気槽領域114が設けられている。
膜モジュール112には、Z軸(鉛直)方向に立設されX軸(水平)方向に一定間隔をおいて並列に配列された複数の膜エレメント10と、この複数の膜エレメント10を収容するケーシング116とを備えている。膜槽領域113において、膜モジュール112の下方となる位置には、気泡を散気する散気装置118が設けられている。散気装置118から膜モジュール112内に気泡が散気されると、気泡が液中を上昇する際の被処理水の随伴作用が発生する。また、膜モジュール112内において発生する気液二相流と膜槽領域113の膜モジュール112外部の被処理水との密度差が発生する。これらにより、膜槽領域113においては、膜モジュール112内部を上昇し、膜モジュール112外部を下降する循環流れが形成される。この循環流れにより、濾過膜12(図1)の膜面は、その膜面に平行な上昇流に曝され、この上昇流によって濾過膜12の膜面の付着物が離脱する。
膜モジュール112の上方には、各膜エレメント10の集水口32(図1)に接続した配管120と、前記配管120に取り付けられた処理水吸引ポンプ122とが設けられている。処理水吸引ポンプ122は、膜エレメント10内を陰圧にして濾過処理水を吸引し、濾過処理水を外部に排出する。
反応槽108内の好気槽領域114には、酸素を被処理水(原水)中に溶解させる微細散気装置124が配設されている。微細散気装置124は微細な空気泡を放出して、反応槽108内の好気槽領域114の溶存酸素濃度を高濃度に維持する。また、反応槽108内の被処理水中には活性汚泥が混合されている。反応槽108内の活性汚泥は、被処理水中の溶存酸素を呼吸しつつ、被処理水中のアンモニアを硝酸性窒素にする好気処理を行う。
図1に、第1実施形態の膜エレメントの分解斜視図を示す。図1に示すように、本実施形態の膜エレメント10は、濾過膜12を支持する支持手段となる筐体14と、筐体14から複数延出した分岐配管28と、分岐配管28を並列に接続したヘッダ配管30と、から全体が構成される。なお、図1においては、ヘッダ配管30の+X軸側の側壁、及びヘッダ配管30内に配置される仕切り板48(第2の仕切り板)を省略している。
濾過膜12は、−X軸側の主面側から陰圧を受けることにより+X軸側の主面から被処理水を濾過して−X軸側の主面側に濾過処理水を生成するものである。筐体14は、濾過膜12を支持するとともに濾過膜12から濾過された濾過処理水を収容するものである。筐体14は、箱型形状を有するとともに反応槽108内でZ軸方向(鉛直方向)に立設されている。また筐体14の+X軸側の側壁には開口部16が形成され、その開口部16が濾過膜12により封止されている。
また筐体14内部には、仕切り板18が、その主面をZ軸方向に向けるとともに、Z軸方向に複数並んで配置されている。この仕切り板18により筐体14がZ軸方向で6つのセグメント20に分割されている。このセグメント20により、筐体14内部において、濾過処理水のZ軸方向に流通する成分を低減して、セグメント20に接続された分岐配管28に向かう方向の成分を増加させることができる。これにより、各分岐配管28に流れる濾過処理水の流量をより均等にすることができ、濾過膜12の表面における目詰まり度合いに差が生じるのを防ぐことができる。
各セグメント20内には、板状のスペーサ22(図4、図5参照)が配置され、スペーサ22の端面(+X軸側の面)により濾過膜12を支持し、陰圧時の濾過膜12の撓みを防止している。なお、図1では、筐体14の+X軸側の開口部16を濾過膜12で封止する形となっているが、その裏面である−X軸側の側壁にも開口部(不図示)を設けてその開口部(不図示)を別の濾過膜(不図示)で封止し、その濾過膜(不図示)もスペーサ22の−X軸側の端面で支持するようにしてもよい。
図4に、本実施形態の筐体内のスペーサの模式図を示す。図4に示すように、スペーサ22は、細長い矩形の平板24を縦横に連結して構成されている。平板24の短辺が筐体14若しくは仕切り板18に接続され、長辺が濾過膜12を支持(または接着)する。そして平板24の主面は、Y軸方向またはZ軸方向に向けられている。また、平板24には、厚さ方向に貫通する円形の流通孔26が設けられている。この流通孔26により、濾過処理水はセグメント20内を流通することができる。なお、流通孔26の形状は図4に示すような円形に限らず、例えば楕円形、矩形、多角形等であってもよい。また、スペーサ22は、流通孔26が設けられた平板24に限らず、例えば筐体14の内壁に円柱(角柱)を多数配置して円柱の端面で濾過膜12を支持する構成や、水を透過する構造体であってもよい。
図1に示すように、分岐配管28は、セグメント20内に収容された濾過処理水を後述のヘッダ配管30側に流通させるものである。分岐配管28は、筐体14の+Y軸側の側壁においてZ軸方向に並んで複数配列する形で筐体14から水平に延出している。また分岐配管28は、各セグメント20から少なくとも1つ以上延出した形となる必要がある。本実施形態では、分岐配管28は12本配置され、各セグメント20が2つの分岐配管28に接続している。なお、図1において、分岐配管の断面形状は矩形となっているが、円形やその他の形状を適用することができる。
ヘッダ配管30は、筐体14同様にZ軸方向の立設された箱型の筐体であり、−Y軸方向の側壁に分岐配管28が接続している。これにより、セグメント20に収容された濾過処理水は分岐配管28を経由してヘッダ配管30に流入する。またヘッダ配管30の上端には、濾過処理水を排出するための集水口32があり、この集水口32に前述の配管120が接続される。
よって処理水吸引ポンプ122を駆動させることにより、ヘッダ配管30内、分岐配管28内、セグメント20内を陰圧にすることができ、これにより、濾過膜12が被処理水を濾過して濾過処理水をセグメント20内に生成し、生成された濾過処理水が分岐配管28、ヘッダ配管30を経由して膜エレメント10外に排出される。
膜エレメント10において、処理水吸引ポンプ122を駆動させると、圧力損失が発生する。圧力損失の発生箇所は、主に濾過膜12、及び濾過膜12から集水口32までの流通経路(分岐配管28、ヘッダ配管30)である。そして、流通経路における圧力損失は、流通経路の長さが長くなるほど大きくなり、また流通経路の断面積が小さくなるほど大きくなる。このため、濾過膜12において集水口32から遠くなる部分ほど圧力損失が大きくなる。
よって、この状態で濾過作業を行なうと、濾過膜12における単位時間当たりの濾過量が濾過膜12の位置ごとに異なった値となり、特定の場所で濾過量が大きくなり、それ以外の場所では濾過量が小さくなる状態となり得る。特に後述のように、濾過膜12の圧力損失(比抵抗)が、上述の流通経路の圧力損失に比べて十分小さくなる場合には、濾過膜12の特定の場所のみで濾過が進行し、他の場所では濾過が行なわれない場合が起こりうる。そこで、本実施形態では、ヘッダ配管30において、各分岐配管28から集水口32までの圧力損失が均一となるように、ヘッダ配管30内の物理的形状を変えている。
図5に第1実施形態の膜エレメントの正面図を示す。なお、図5〜図8では濾過膜12、及びヘッダ配管30の+X軸側の側壁を省略している。図5(図1)に示すように、集水口32は、ヘッダ配管30の+Z軸側の外壁の+Y軸側となる位置に配置されている。そして、ヘッダ配管30内には、分岐配管28に接続した第1の分室34と、集水口32を有する第2の分室36とに仕切る仕切り板38(第1の仕切り板)が配置されている。
仕切り板38は、Z軸方向に長手方向を有する部材であるが、その長手方向に沿って複数の第1の流量調整手段となるスリット40(オリフィスでもよい)が形成されている。本実施形態では、スリット40は11個形成されている。そして、スリット40は、集水口32に近いものほど、すなわち+Z軸側に配置されているものほど、その開口面積が小さくなっている。開口面積が小さいスリット40ほど圧力損失は大きくなる。
本実施形態の仕切り板38により、ヘッダ配管30において、一つの分岐配管28から流入する濾過処理水の流通経路は、各スリット40を個別に流通する流通成分に分けることができる。他の分岐配管28から流入する濾過処理水の流通経路も同様の流通成分に分けることができる。したがって、各スリット40には、各分岐配管28からの流通成分を足し合わせた流通量の濾過処理水が流通するものと考えることができる。各流通成分は、いずれも分岐配管28から対応するスリット40を経由して集水口32に至る経路をたどることになる。
例えば、一番上に配置された(最も+Z軸側に配置された)分岐配管28から流入した濾過処理水の流通経路を考えると、スリット40を個別に流通する11の流通成分が考えられる。そして最も+Z軸側のスリット40を流通する流通成分を考えると、集水口32までの距離が最も短いので、圧力損失における流通経路の長さに起因する成分は小さなものとなっている。しかし、そのスリット40の開口面積は最も小さくなっているので、圧力損失における流通経路の流通断面積(律速の要因となるスリット40の開口面積)に起因する成分は大きなものとなっている。
逆に、最も−Z軸側のスリット40を流通する流通成分を考えると、そのスリット40の開口面積は最も大きくなっているので、圧力損失における流通経路の流通断面積に起因する成分は小さなものとなっているが、集水口32までの距離が最も長いので、圧力損失における流通経路の長さに起因する成分は大きなものとなっている。よって、仕切り板38は、上から1番目に配置された分岐配管28から流入した濾過処理水を全てのスリット40を流通させるが、それぞれの流通経路において一定の圧力損失を発生させている。したがって、上から1番目に配置された分岐配管28から流入した濾過処理水の吸引に対して大きな圧力損失を発生させている。
次に、上から2番目以降に配置された分岐配管28から流入した濾過処理水の流通経路を考えると、各分岐配管28の出口と集水口32とを結ぶ直線よりも+Z軸側となるスリット40を流通する経路は、前述の直線よりも長くなるとともにスリット40の開口面積も小さいので、そのスリット40を流通する流通成分はほとんどなく、前述の直線よりも−Z軸側となるスリット40を流通する流通成分が大部分となる。
例えば、図5に示すように、上から7番目の分岐配管28の出口と直線42を考えた場合、直線42から+Z軸側に配置される一番上のスリット40から4番目のスリット40までは、この分岐配管28から流入した濾過処理水は殆ど流通しない。したがって、仕切り板38は、分岐配管28から流入した濾過処理水において、−Z軸側に配置された分岐配管28から流入した濾過処理水ほど、その吸引に対する圧力損失が小さくなるように作用する。
また、仕切り板38がない場合は、−Z軸側に配置された分岐配管28から流入した濾過処理水ほど、その吸引に対する圧力損失は大きくなる。したがって、本実施形態の仕切り板38をヘッダ配管30に配置することにより、各分岐配管28から流入する濾過処理水の吸引に対する圧力損失を均一化することができる。したがって、各セグメント20における濾過量を均一化して、濾過膜12における被処理水の濾過の均一性を高めることができる。
図6に、第2実施形態の膜エレメントの正面図を示す。図6に示すように、仕切り板38におけるスリット40の配置形態を、図1、図5に示す配置形態とは異なる形態にすることも可能である。すなわち、仕切り板38に形成するスリット40の開口面積は共通であるが、設置間隔が集水口32に近づくほど広くなるように配置している。逆に言えば、−Z軸側に向かうにつれて設置間隔が狭くなるように配置している。
このような構成とすることにより、+Z軸側に配置された分岐配管28から流入した濾過処理水ほど、大きく迂回する流通成分が大きくなるので、圧力損失が大きくなる。逆に、−Z軸側に配置された分岐配管28から流入した濾過処理水ほど、大きく迂回する流通成分が小さくなるので、圧力損失が小さくなる。したがって、上述同様に、各分岐配管28から流入する濾過処理水の吸引に対する圧力損失を均一化することができる。
なお、図1、図5に示す第1実施形態と、図6に示す第2実施形態は同時に実現することができる。すなわち、仕切り板38に配置するスリット40を、その開口面積を集水口32に近いものほど小さくし、且つスリット40の設置間隔を集水口32に近くなるほど広くすることができる。これにより、各セグメント20における被処理水の濾過量を均一化させる効果をさらに高めることができる。
また、図5、図6に示すように、ヘッダ配管30内には、第2の分室36を、スリット40(第1の流量調整手段)を有する第3の分室44と、集水口32を有する第4の分室46と、に仕切るとともに濾過処理水が流通するスリット50(第2の流量調整手段)を備えた仕切り板48(第2の仕切り板)が配置されている。そして、スリット50(オリフィスでもよい)は、集水口32とスリット40(第1の流量調整手段)とを結ぶ直線から離れた位置に配置されている。
このように構成することにより、スリット40から集水口32に至る直線的な流通経路が遮断され、ヘッダ配管30内の分岐配管28から集水口32までの経路がさらに延長されるので、分岐配管28間の圧力損失の差分の圧力損失に対する割合を低下させることができる。これにより濾過膜12において被処理水をさらに均一に濾過することができる。
なお、スリット40及びスリット50の開口面積や設置間隔等は、適用対象となる濾過膜12の比抵抗、分岐配管28の位置、被処理水の流量や粘性抵抗、そして処理水吸引ポンプ122の出力等を考慮して適宜設計される。
図7、図8に第3、第4実施形態の膜エレメントの正面図を示す。図7、図8に示すように、スリット40と同様に、分岐配管28を、その開口面積(断面積)が集水口32に近いものほど小さくし(第3実施形態)、分岐配管28の配置間隔を集水口32に近づくほど広くなるように配置する(第4実施形態)ことができる。このように、ヘッダ配管30のみならず分岐配管28の物理的形状を変えることにより、各分岐配管28(各セグメント20)から集水口32に至る流通経路における圧力損失を効率的に均一化して、濾過膜12において被処理水の濾過の均一化を高度に行なうことができる。なお、上述同様に、第3実施形態と第4実施形態は、同時に実現することができる。
本願発明者は、膜エレメント10の濾過膜12における被処理水の濾過量の分布をシミュレーションにより調査した。適用対象とする構成は、ケース1からケース3があり、いずれのケースも、前述の濾過膜12、筐体14、分岐配管28、ヘッダ配管30を有しており、筐体14内が6つのセグメント20に分割されている。また濾過対象となる液体を水(粘度:0.001kg/m・s)とした。ケース1では、第4実施形態と同様に分岐配管28の設置間隔及び開口面積を変更するとともに、ヘッダ配管30内の仕切り板38,48を取り除き、濾過膜12の比抵抗を1.5×1014[1/m]とした(特許文献1と同様の構成)。ケース2では、ケース1の構成において、濾過膜12の比抵抗を1.4×1012[1/m]とした。ケース3では、ケース2の構成において、ヘッダ配管30内に仕切り板38(スリット40)を配置した。
図9乃至図11に、本実施形態の膜エレメントの圧力損失と濾過膜における被処理水の濾過量の分布を示す。図9乃至図11では、各セグメント20における濾過膜12を透過する濾過処理水の速度範囲を、ケースごとに20段階に分けて表した濾過膜12における濾過処理水の速度分布と、Z軸方向における濾過膜12の圧力損失、そしてZ軸方向における分岐配管28及びヘッダ配管30の圧力損失のグラフを表している。グラフでは、連続した線を引いているので、セグメント20の境界のところで段差が生じている。また、濾過膜12における圧力損失は、濾過処理水の速度の2乗に比例する。
図9に示すように、ケース1では、分岐配管28が第4実施形態の構成を有しているので、各分岐配管28から集水口32に向かう流通経路における圧力損失は、ある程度均一化される。しかし、その流通経路における圧力損失は、一番上のセグメント20に接続する流通経路がもっとも小さく(500Pa弱)、下のセグメント20に移るにつれて大きくなっている(最大1500Pa弱)。これにより、濾過膜12においては、一番上のセグメント20に属する部分で最も圧力損失が大きく、下のセグメント20に属する部分に移っていくにつれて圧力損失が小さくなっていく。
しかし、ケース1においては、グラフからわかるように、濾過膜12の圧力損失が3000Pa弱から4000Pa弱の範囲で推移し、図9の分布図から分かるように濾過処理水の速度も1.0〜1.4×10−5m/sの範囲で推移している。これにより、ケース1においては、濾過膜12において比較的均一に被処理水を濾過していることがわかる。
図9のグラフから分かるように、ケース1では、濾過膜12における圧力損失が、分岐配管28及びヘッダ配管30における圧力損失よりも2〜3倍程度大きい関係となっている。よって、分岐配管28の圧力損失を調整することにより、膜エレメント10全体の圧力損失に対する濾過膜12の寄与をセグメント20ごとに調整することができ、これにより濾過膜12おける圧力損失をある程度均一にすることが可能となっている。
一方、ケース2においては、濾過膜12の比抵抗がケース1の場合のほぼ100分の1になっている。これにより、膜エレメント10全体の圧力損失は、分岐配管28及びヘッダ配管30が大半を占め、濾過膜12は殆ど圧力損失に寄与しないことになる。このように、濾過膜12の圧力損失が分岐配管28及びヘッダ配管30の圧力損失よりも著しく小さくなると、分岐配管28の圧力損失を調整しても、膜エレメント10全体の圧力損失に対する濾過膜12の寄与をセグメント20ごとに変化させることは困難となる。よって、濾過膜12における圧力損失は、分岐配管28及びヘッダ配管30の圧力損失のほぼ逆比で発生するものの、著しく小さなものとなる。
ケース2では、図10のグラフに示すように、濾過膜12において、流通経路由来の圧力損失の比較的小さい、上から3番目までのセグメント20に属する部分では、圧力損失が発生しているが、それ以下のセグメント20に属する部分では、圧力損失がほとんど発生していない。
したがって、図10の分布図に示すように、濾過膜12において、分岐配管28及びヘッダ配管30の圧力損失の比較的小さい上から3番目のセグメント20に属する部分で被処理水の濾過が行われ、分岐配管28及びヘッダ配管30の圧力損失が比較的大きい4番目以降のセグメント20に属する部分では、濾過が殆ど行なわれていないことがわかる。
この状態で、濾過を続行すると、濾過膜12の上から3番目までのセグメント20に属する部分で濾過が進行するとともに、その膜面に被処理水中の活性汚泥等が付着する。よってその部分において目詰まりが集中的に進行することになり、散気装置118の負担が増加することになる。
そこで、ケース3では、ヘッダ配管30において、前述の仕切り板38(スリット40)を配置している。ケース3においては、ヘッダ配管30中の仕切り板38(スリット40)が集水口32に近い分岐配管28から流入する濾過処理水の吸引に対して大きな圧力損失を与えることができる。
図11のグラフに示すように、ケース3においては、各セグメント20(分岐配管28及びヘッダ配管30)における圧力損失をほぼ均一にすることができる。これにより、濾過膜12における圧力損失も、10Pa〜40Paの範囲に留まり、ケース2の場合によりも均一にすることができる。したがって、図11の分布図に示すように、全てのセグメント20において被処理水の濾過が行なわれていることがわかる。特に、上から2番目から6番目のセグメント20においては、ほぼ均一に濾過が行なわれていることがわかる。また、ケース2と比べ、濾過膜透過時の圧力損失が平均化されており、均等に濾過されていることがわかる。
本実施形態の仕切り板38(スリット40)は、分岐配管28から集水口32までの流通経路に対して圧力損失を与えることができるが、流通経路の断面積のみならず流通経路の長さも変更することができるので、ケース1、ケース2のように、分岐配管28のみに圧力損失を変化させる構成を加えた場合よりも、圧力損失の変化量を大きくすることができる。よって、ケース3において、仮に分岐配管28に圧力損失を変化させる構成を加えなくても、仕切り板38(スリット40)のみで、セグメント20(分岐配管28及びヘッダ配管30)に対する圧力損失の均一化を容易に行うことができる。もちろん、ケース3のように、仕切り板38のみならず、分岐配管28に上述の圧力損失を変化させる構成を加えることにより、圧力損失の均一化をより容易に行うことができる。さらに、ヘッダ配管30内に前述の仕切り板48(スリット50)を配置することにより、圧力損失の均一化をより安定的に行なうことができる。
本実施形態では、支持手段は、濾過膜12を支持する筐体14であったが、これを、溝(不図示)を形成した支持板(不図示)とすることもできる。支持板(不図示)は、その主面がX軸方向に向けられている。そして支持板(不図示)の+X軸側の主面には、Y軸方向(水平)に延びるとともに、互いに平行に配置され濾過処理水を収容する複数の溝(不図示)が配置されている。また支持板(不図示)の+Y軸側の側面には前述の分岐配管28が取り付けられる。そして、各溝(不図示)は、その端部が支持板(不図示)の分岐配管28の接続位置に来るように配置され、分岐配管28に接続した構成とすることができる。
これにより、処理水吸引ポンプ122を駆動させると、ヘッダ配管30、分岐配管28、溝(不図示)内部が陰圧となり、濾過膜12の溝(不図示)に対向する部分において被処理水が濾過され、濾過処理水が溝(不図示)に収容されるとともに、溝(不図示)に収容された濾過処理水が分岐配管28、ヘッダ配管30を経由させ、集水口32から膜エレメント10の外部に排出することができる。
ヘッダ配管内の物理的形状を変化させることにより、濾過膜における圧力損失を均一化させ、濾過膜の比抵抗に係らず濾過膜において被処理水を均一に濾過することができる膜エレメント、膜モジュール及び膜分離システムとして利用できる。
10………膜エレメント、12………濾過膜、14………筐体、16………開口部、18………仕切り板、20………セグメント、22………スペーサ、24………平板、26………流通孔、28………分岐配管、30………ヘッダ配管、32………集水口、34………第1の分室、36………第2の分室、38………仕切り板、40………スリット、42………直線、44………第3の分室、46………第4の分室、48………仕切り板、50………スリット、100………膜分離システム、102………原水ポンプ、104………嫌気槽、106………無酸素槽、108………反応槽、110………仕切り板、112………膜モジュール、113………膜槽領域、114………好気槽領域、116………ケーシング、118………散気装置、120………配管、122………処理水吸引ポンプ、124………微細散気装置。

Claims (8)

  1. 被処理水を濾過して濾過処理水を生成する濾過膜を支持するとともに、前記濾過処理水を収容する空間を有する支持手段と、前記支持手段から複数配列して延出するとともに前記濾過処理水を流出させる分岐配管と、前記分岐配管が複数配列した状態で接続するとともに前記分岐配管から流入した前記濾過処理水を外部に流出させる集水口を有するヘッダ配管と、を備えた膜エレメントにおいて、
    各分岐配管から前記集水口までの圧力損失が互いに等しくなるように前記ヘッダ配管内には、
    前記濾過処理水を流通させる複数の第1の流量調整手段を備えるとともに、前記分岐配管に接続した第1の分室と、前記集水口を有する第2の分室と、に仕切る第1の仕切り板が配置され、
    前記第1の流量調整手段は、前記集水口に近いものほどその開口面積が小さくなっていることを特徴とする膜エレメント。
  2. 被処理水を濾過して濾過処理水を生成する濾過膜を支持するとともに、前記濾過処理水を収容する空間を有する支持手段と、前記支持手段から複数配列して延出するとともに前記濾過処理水を流出させる分岐配管と、前記分岐配管が複数配列した状態で接続するとともに前記分岐配管から流入した前記濾過処理水を外部に流出させる集水口を有するヘッダ配管と、を備えた膜エレメントにおいて、
    各分岐配管から前記集水口までの圧力損失が互いに等しくなるように前記ヘッダ配管内には、
    前記濾過処理水を流通させる複数の第1の流量調整手段を備えるとともに、前記分岐配管に接続した第1の分室と、前記集水口を有する第2の分室と、に仕切る第1の仕切り板が配置され、
    前記第1の流量調整手段は、前記集水口に近づくほどその設置間隔が広くなっていることを特徴とする膜エレメント。
  3. 前記ヘッダ配管内には、
    前記第2の分室を、前記第1の流量調整手段を有する第3の分室と、前記集水口を有する第4の分室と、に仕切るとともに前記濾過処理水が流通する第2の流量調整手段を備えた第2の仕切り板が配置され、
    前記第2の流量調整手段は、
    前記集水口と前記第1の流量調整手段とを結ぶ直線から離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の膜エレメント。
  4. 前記分岐配管は、前記ヘッダ配管との接続位置が前記集水口に近いものほどその開口面積が小さくなっていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の膜エレメント。
  5. 前記ヘッダ配管に対する前記分岐配管間の接続間隔が、前記集水口に近づくほど広くなっていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の膜エレメント。
  6. 前記支持手段は、
    前記濾過膜により封止される開口部を有する筐体であるとともに、
    前記筐体内は、
    前記分岐配管のうち、少なくとも一つの分岐配管に接続する複数のセグメントに仕切られていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の膜エレメント。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の膜エレメントを複数配列してケーシング内に収めたことを特徴とする膜モジュール。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の膜エレメントを備えたことを特徴とする膜分離システム。
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