JP2018102473A - シャントチューブ保持用器具 - Google Patents

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昇 本村
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Abstract

【課題】施術の妨げにならず、固定する手間や、人員を必要とせず、他端部がシャントチューブに接続された糸状物の一端部を、所定の位置に固定することが可能な、シャントチューブ保持用器具を提供すること。【解決手段】一端部と他端部とを有する糸状物4の他端部にはシャントチューブ5が接続され、糸状物4の一端部に接続される、弾性変形可能な材料により構成された吸盤1を有する、シャントチューブ保持用器具である。吸盤1を構成する弾性変形可能な材料の剛性は、生体軟組織表面の剛性よりも高い。【選択図】図1

Description

本発明は、動脈血流を遮断して手術中の出血を抑止し、かつ内腔により血行を維持する用具として使用されるシャントチューブ、特に冠動脈のバイパス手術に用いるシャントチューブに用いられるシャントチューブ保持用器具に関する。
心筋梗塞等の虚血性心疾患の治療法として、冠動脈バイパス手術が採用されている。冠動脈バイパス手術とは、胸や脚、腕等から健康な血管の一部を採取し、これをバイパス用血管として冠動脈の病変により梗塞や狭窄などを起こした部分を迂回して吻合させ、他の血管から心臓に血流を送ることができる新たな流路を形成し、血流量の回復をはかる手術である。
この手術については、近年では、心臓を停止させず、心拍動下での手術が多用されるようになってきた。また胸骨を切開せず皮膚切開がさらに小さくて済む方法も考案され実施されている。患者に対して低侵襲であれば患者の身体への負担も小さく、従来身体への負担が大きいとの理由で手術ができなかった患者を救うことができ、さらには術後の回復も良好になる。
冠動脈にバイパス用血管を吻合する際、吻合する部分の冠動脈の血流を一時的に遮断し、吻合部を無血視野の状態として吻合が行われる。ただしこの間も心臓は動いているので、血流を遮断している時間が長引けば心筋虚血となってしまう。また短時間で吻合しようとして慌ててしまうと、確実な血流路が形成されず、再手術が必要となるといった恐れも生じてしまう。
このため、例えば特許文献1に示されるシャントチューブと呼ばれるものがいくつか提案されている。このシャントチューブを使用することにより、バイパス用血管を吻合する間も、病変部を間に挟み中枢側から末梢側に心臓へ十分な血流が確保できる為、心筋虚血も起こらず、落ち着いて確実に血管吻合に専念できる。
冠動脈バイパス手術で使用されるシャントチューブは、特許文献1に記載されているように、吻合直前にシャントチューブを血管から取り出せるような引き抜き手段として、シャントチューブの中程に糸状物が取り付けられ、その反対側の端部にはリングが連結されている。血管の吻合が完了する前に、リングを引っ張ると、連結された糸状物が引っ張られ、その端部に取り付けられているシャントチューブが血管中から引き出せる。
特許文献2ではリングの代わりに板状物とし、この板状物を引っ張ることでリングを引っ張った時と同様にシャントチューブを引き出せるようになっている。さらにこの板状物にシャントチューブの寸法等性状に関する情報を表示させ、シャントチューブの性状を容易に確認できるようにしている。
特許文献3および特許文献4では、糸状物の代わりに細い送血管が取り付けられ、送血管を通じてシャントチューブから血管内に送血できる構造が提案されている。これも送血管がシャントチューブの引き抜き手段となっている。
リング、板状物、送血管を接続している糸状物(以下、糸状物等と称する)は、実際の手術の際に、シャントチューブの引き抜き手段としてだけではない使われ方もされている。血管吻合の施術中に糸状物等を牽引することで、糸で結ばれているシャントチューブが牽引され、カウンタートラクションによって、吻合部にテンションをかけて縫合しやすくする方法をとることがある。
特開2002−102260号公報 特開2015−57984号公報 特開2000−5185号公報 特開2004−73522号公報 特許第4556949号公報
しかし、前述の糸状物等では単に静置しているだけなので、そのままではカウンタートラクションをかけられない方向がある。送血管の場合は、配管の関係上、選べる方向が限定される。
また施術中にそれら糸状物等の位置がずれて術野の妨げになることがある。もし牽引したい方向に糸状物等を固定できれば、カウンタートラクションによって血管の吻合がしやすくなり、また、位置がずれて術野の妨げになることもない。
糸状物等を固定する方法として、鉗子等の手術器具を用いる方法が考えられる。しかし元々あまり大きくない術野であり、手術器具を用いればその分術野が狭くなってしまう。また固定の為の器具を操作する手間あるいは人員が必要になる。このため糸状物等を固定する器具が求められているが、現在のところその機能を満足する器具は実現していない。
一方、金属板等の硬い剛性を有するものに固定されるものとして、吸盤が知られている。吸盤は、取り外しが容易で一般的に広く用いられている固定器具として知られている。一般的な吸盤が被吸着面に吸着する仕組みを以下に述べる。
吸盤は軟質かつ弾力のある材料により構成され、吸盤においては、中央部は肉厚で剛性が高いが、周縁に近くにつれて肉厚は薄くなり、柔軟性が顕著になる。吸盤を被吸着面に押し付けたり、吸盤頭部を押しつぶしたりしながら被吸着面に押し当てると、吸盤部と被吸着面との間の空間の容積が減じ、中の空気が押し出される。その後吸盤は自身の弾性力により元の形状に戻ろうとするが、この時、吸盤部と被吸着面との間の空間の圧力が下がり減圧構造ができる。これにより吸盤部の外側の圧力と内側の圧力との差が生じ、この圧力差によって吸着力が発生し、吸盤が被吸着面に固定される。
被吸着面が吸盤に比べて剛性が高く変形しにくい壁や板等の場合、縁部は柔軟なので被吸着面に密着し、吸盤は被吸着面に吸着する。
ところが、生体の軟組織表面のように、減圧によって対象物の吸着面が吸盤側に引き込まれて変形してしまうと、吸盤部、特に縁部は柔軟であるため剛性が低く、一緒に変形する。そうすると圧力が下がらず、吸着力は弱まってしまう。場合によっては吸盤の減圧構造が失われ、吸盤が被吸着面から脱落してしまう。
特許文献5に示されるように、冠動脈バイパス手術等の心臓手術で使用される心臓スタビライザーという器具では、吸盤により心臓を吸着固定して施術を行う。吸盤部は心臓という重要な臓器の外壁に直接吸着させても、組織にダメージを与えないように柔軟に構成されている。
吸盤部は柔軟で変形しやすいが、外部吸引源により吸盤部内部の空気は強制吸引され、常に陰圧に保たれている。形状変形やその他の理由により、吸盤部と対象物の吸着面により構成される減圧構造が瞬間的に失われ、圧力が上昇しても、逆止弁の作動と、常に強制吸引されていることと、により再び圧力が下がり、減圧構造が形成されるため、吸盤が対象物の吸着面から脱落することは無い。逆に、柔軟な対象物に柔軟な吸盤部を吸着させる為には、常に吸引し続けなければならない。
吸盤部が硬質な材料からできているものとしては、例えば心電図用電極が挙げられる。心電図用電極には、電気信号を測定するためのセンサーが取り付けられるので、吸盤部は金属製である。吸着する対象が皮膚のような軟組織でも吸盤部が金属製で剛性が高いので吸盤部の形状は維持され、軟組織が吸盤側に引き込まれても吸盤部は変形せず、吸盤部と対象物吸着面により構成される減圧構造が維持され、吸盤は吸着する。
ただし、金属製の電極を皮膚に取り付ける吸着力を得るには、吸盤はその重さ以上の大気圧を得られるだけの大きさが必要となる。吸盤の頭部はその吸盤内部の空間を陰圧にできるだけの大きさが必要となり、吸盤の小型化には限界がある。また、吸盤は金属製であるため、内臓や筋肉等の軟組織との硬度差が大きく、吸着により軟組織表面に少なからずダメージを与えてしまう。
本発明は、施術の妨げにならず、固定する手間や、人員を必要とせず、他端部がシャントチューブに接続された糸状物の一端部を、所定の位置に固定することが可能な、シャントチューブ保持用器具を提供することを目的とする。
本発明は、一端部と他端部とを有する糸状物の前記他端部にはシャントチューブが接続され、前記糸状物の前記一端部に接続される、弾性変形可能な材料により構成された吸盤を有する、シャントチューブ保持用器具を提供する。
ここで、前記吸盤を構成する前記弾性変形可能な材料の剛性は、生体軟組織表面の剛性よりも高いことが好ましい。
本発明によれば、施術の妨げにならず、固定する手間や、人員を必要とせず、他端部がシャントチューブに接続された糸状物の一端部を、所定の位置に固定することが可能な、シャントチューブ保持用器具を提供することができる。
本発明の第1実施形態によるシャントチューブ保持用器具を構成する吸盤1を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態によるシャントチューブ保持用器具を構成する吸盤1を示す断面図である。 本発明の第1実施形態によるシャントチューブ保持用器具を構成する吸盤1が生体軟組織に吸着している様子を示す断面図である。 本発明の第1実施形態によるシャントチューブ保持用器具を構成する吸盤1が金属板に吸着している様子を示す断面図である。 本発明の第2実施形態によるシャントチューブ保持用器具を構成する吸盤1Aを示す側面図である。 本発明の第3実施形態によるシャントチューブ保持用器具を構成する吸盤1Bを示す側面図である。 本発明の第4実施形態によるシャントチューブ保持用器具を構成する吸盤1Cを示す側面図である。 本発明の第5実施形態によるシャントチューブ保持用器具を構成する吸盤1Dを示す側面図である。 本発明の第6実施形態によるシャントチューブ保持用器具を構成する吸盤1Eを示す側面図である。 本発明の第7実施形態によるシャントチューブ保持用器具を構成する吸盤1Fを示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
シャントチューブ保持用器具は、弾性変形可能な材料により構成された吸盤1により構成されている。吸盤1は、頭部2と、下部フランジ部3とを有している。頭部2は、頭部2の上部として半球形状部21を有しており、頭部2の下部として円筒形状部22を有している。円筒形状部22の上端部は、半球形状部21に一体成形されて接続されており閉塞されている。
下部フランジ部3は、円筒形状部22の下端部に一体成形されて接続されており、円筒形状部22の下端部から円筒形状部22の半径方向外方へ円形に広がる形状を有している。下部フランジ部3は、円筒形状部22の半径方向外方へ進むにつれて、上下方向おける厚さが徐々に薄くならずに、周縁に至るまで一定の厚みを有している。このため、円筒形状部22の下端部に接続されている下部フランジ部3の部分と、下部フランジ部3の周縁の部分とでは、下部フランジ部3は同一の剛性を有している。なお、図2においては、説明の便宜上、糸状物4の図示を省略している。下部フランジ部3と円筒形状部22と半球形状部21とは、軸心が一致する位置関係である同軸的な位置関係を有している。
吸盤1を構成する弾性変形可能な材料の剛性は、生体軟組織表面の剛性よりも高く、鋼板や銅板等の金属板や樹脂板等よりも低い。そして、吸盤1を構成する弾性変形可能な材料は、軽量であることが好ましい。また、医療用途であることから生体に対して安全な材料が好ましい。具体的には、例えば、吸盤1を構成する材料としては、シリコーンゴムやフッ素ゴム等のエラストマーが用いられる。
吸盤1を構成する材料の剛性は、生体軟組織表面の剛性よりも高く、鋼板や銅板等の金属板や樹脂板等よりも低いため、吸盤1が心臓等の外壁面等の生体軟組織表面に吸着すると、図3に示すように、生体軟組織表面Sが下部フランジ部3の内部に吸引されて変形するが、これに対して、吸盤1はほとんど変形しない。これにより、吸着が維持される。一方、図4に示すように、吸盤1が金属板Pに吸着すると、金属板Pは変形しないが、吸盤1においては、頭部2が変形して、頭部2の内部が負圧になり、吸着が維持される。
頭部2には、糸状物4の一端部が固定される。糸状物4の一端部は、容易に吸盤1から外れない接続方法で、且つ、容易に吸盤1から外れない吸盤1との接続位置に接続される。例えば、吸盤1が成形される際に一体成形されて固定されたり、結着、接着、挿着等により、頭部2に糸状物4の一端部が固定されたりする。本実施形態では、一体成形による固定が採用されている。糸状物4は、細長く可撓性を有しており、例えばモノフィラメント、絹糸、撚糸、金属ワイヤー等の糸状のものが用いられる。そして、本実施形態では、頭部2の頂点付近(図4)、糸状物4の一端部は固定されている。
糸状物4の他端部は、シャントチューブ5に接続されている。具体的には、糸状物4の他端部は、環状に形成され、環状の他端部を、シャントチューブ5の長手方向における中央部が貫通している。シャントチューブ5については、細長い可撓性のある糸状物4の他端部を取り付けられるものであれば、その寸法や形状、材質等に制限はない。取り付けの方法についても、容易に外れるようなことが無ければ、一体成形、結着、接着、挿着等、特に制限は無い。
上記構成のシャントチューブ保持用器具によれば、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態によるシャントチューブ保持用器具は、一端部と他端部とを有する糸状物4の他端部にはシャントチューブ5が接続され、糸状物4の一端部に接続される、弾性変形可能な材料により構成された吸盤1を有する。
この構成により、吸盤1を取り付けたい場所に吸着させることが可能となり、吸盤1と細長い可撓性のある糸状物4で繋がれたシャントチューブ5が牽引可能となる。このため、例えば、冠動脈にバイパス用血管を吻合する際に、カウンタートラクションによって吻合部にテンションをかけることができる。
また、吸盤1を構成する弾性変形可能な材料の剛性は、生体軟組織表面の剛性よりも高い。このため、吸盤1が心臓等の外壁面等の生体軟組織表面に吸着する際には、吸盤1の剛性により吸盤1の形状は維持され、生体軟組織が吸盤1側に引き込まれても吸盤1と被吸着面により構成される減圧構造が維持され、吸盤1を吸着固定させることができる。また、被吸着面が、金属や樹脂等、吸盤1の剛性より高い材質の表面により構成される場合には、吸盤1は、弾性材料であることから変形し、特に頭部2が変形して、これにより被吸着面に密着することで、吸着を維持する。
吸盤1を被吸着面から取り外す際には、吸盤1を傾けたり変形させたりして、吸盤1の減圧構造を強制的に失わせることにより、容易に吸盤1を被吸着面から脱着させることができる。このため、施術中にカウンタートラクションをかけたい方向を変更したい時は、吸盤1の吸着と脱着を試行して、最適な方向に固定することが可能となる。
そして、バイパス用血管の吻合が完了する前に、吸盤1を被吸着面から取り外し、糸状物4を牽引することにより、その他端部に取り付けられているシャントチューブ5を血管中から引き出せる。従って、バイパス用血管吻合の際の手技の作業性、確実性を向上させることができる。
次に、本発明の第2実施形態によるシャントチューブ保持用器具について説明する。
第2実施形態によるシャントチューブ保持用器具は、糸状物4の一端部が接続されている位置が第1実施形態によるシャントチューブ保持用器具とは異なる。第1実施形態における各構成と同様の構成については、同様の符号を付して説明を省略する。また、第2実施形態以降の実施形態においては、特に断らない限り、説明の便宜上、図面において糸状物4を第1実施形態における糸状物4よりも細く図示している。
図5に示すように、糸状物4の一端部は、吸盤1Aの円筒形状部22の下部を巻回し、円筒形状部22の下部を縛り付けることにより円筒形状部22の下部に固定されている。
次に、本発明の第3実施形態によるシャントチューブ保持用器具について説明する。
第3実施形態によるシャントチューブ保持用器具は、糸状物4の一端部が接続されている位置が第1実施形態によるシャントチューブ保持用器具とは異なる。第1実施形態における各構成と同様の構成については、同様の符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、吸盤1Bの半球形状部21の上端部には、突起物211Bが一体成形されている。突起物211Bは、軸部2111Bと、軸部2111Bの上端部に一体成形されて接続されたフランジ部2112Bとを有しており、軸部2111Bの下端部は、吸盤1Bの半球形状部21の上端部に一体成形されている。糸状物4の一端部は、突起物211Bを巻回し、突起物211Bの軸部2111Bに縛り付けられることにより軸部2111Bに固定されている。
次に、本発明の第4実施形態によるシャントチューブ保持用器具について説明する。
第4実施形態によるシャントチューブ保持用器具は、糸状物4の一端部が接続されている位置が第1実施形態によるシャントチューブ保持用器具とは異なる。第1実施形態における各構成と同様の構成については、同様の符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、吸盤1Cの半球形状部21の上端部には、環形物211Cが一体成形されている。環形物は、円環形状を有しており、環形物211Cの下端部は、吸盤1Cの半球形状部21の上端部に一体成形されている。糸状物4の一端部は、環形物211Cの一部を巻回し、環形物211Cに縛り付けられることにより環形物211Cに固定されている。
次に、本発明の第5実施形態によるシャントチューブ保持用器具について説明する。
第5実施形態によるシャントチューブ保持用器具は、吸盤1Dの形状が第2実施形態によるシャントチューブ保持用器具とは異なる。第2実施形態における各構成と同様の構成については、同様の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、吸盤1Dの頭部2Dは、略球状部21Dと、円筒形状部22Dとを有している。略球状部21Dの下端部は、円筒形状部22Dの上端部に一体成形されて接続されている。円筒形状部22Dの軸方向の長さは、第2実施形態における吸盤1Aの円筒形状部22の軸方向の長さと比較して極めて短い。また、円筒形状部22Dの外径よりも、略球状部21Dの外径(直径)の方が大きい。
次に、本発明の第6実施形態によるシャントチューブ保持用器具について説明する。
第6実施形態によるシャントチューブ保持用器具は、管状の細いチューブ4Eが吸盤1Eの裁頭円錐形状部21Eに接続されている点で、第1実施形態によるシャントチューブ保持用器具とは異なる。第1実施形態における各構成と同様の構成については、同様の符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、吸盤1Eの頭部2Eは、円錐形状の上部を切断したような裁頭円錐形状部21Eを有している。裁頭円錐形状部21Eの下端部は、下部フランジ部3に一体成形されて接続されている。裁頭円錐形状部21Eには、糸状物4に代えて、チューブ4Eの一端部が、裁頭円錐形状部21Eに形成された貫通孔211Eを貫通するようにして固定されている。チューブ4Eの他端部は、シャントチューブに固定されている。
次に、本発明の第7実施形態によるシャントチューブ保持用器具について説明する。
第7実施形態によるシャントチューブ保持用器具は、吸盤1Fが情報を伝達する記載を有する点で、第1実施形態によるシャントチューブ保持用器具とは異なる。第1実施形態における各構成と同様の構成については、同様の符号を付して説明を省略する。
吸盤1Fには、シャントチューブの寸法や形状、材質等、あるいはその他の情報が、文字、記号、色、形状等で記載される。これにより、シャントチューブの情報が確実に得られるので、施術時のトラブルが避けられ安全性が確保される。本実施形態においては、図10に示すように、下部フランジ部3Fには、シャントチューブの寸法301Fが記載されている。
本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的範囲において変形が可能である。例えば、吸盤や糸状部やシャントチューブの構成は、本実施形態における吸盤や糸状部やシャントチューブの構成に限定されない。
1:吸盤
4:糸状物
5:シャントチューブ
S:生体軟組織表面

Claims (2)

  1. 一端部と他端部とを有する糸状物の前記他端部にはシャントチューブが接続され、前記糸状物の前記一端部に接続される、弾性変形可能な材料により構成された吸盤を有する、シャントチューブ保持用器具。
  2. 前記吸盤を構成する前記弾性変形可能な材料の剛性は、生体軟組織表面の剛性よりも高い、請求項1に記載のシャントチューブ保持用器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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