JP2018100616A - ランキンサイクルシステム - Google Patents

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阿部 誠
Makoto Abe
阿部  誠
晋 福永
Susumu Fukunaga
晋 福永
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【課題】膨張機と凝縮器との間に設けられた熱交換機能配管に凝縮器の冷却機能を持たせることにより、熱交換機能配管の下流側に設けられる凝縮器をより小型化することができ、車両に搭載される場合の凝縮器の配置の自由度を向上させる。【解決手段】車両に搭載されるランキンサイクルシステム1であって、作動流体を加熱して蒸発させる蒸発器2と、蒸発器で蒸発された作動流体を膨張させる膨張機4と、膨張機において膨張された作動流体を冷却して凝縮する凝縮器6と、膨張機4と凝縮器6との間に設けられ、及び、内側に突出し且つ作動流体の流れ方向に沿う向きに延びる熱交換内壁面22を備えている熱交換機能配管20と、を有している。【選択図】図3

Description

本発明は、ランキンサイクルシステムに関し、特に、車両に搭載されるランキンサイクルシステムに関する。
従来より、車両に搭載されるランキンサイクルシステムが知られている。ランキンサイクルシステムは、車両のエンジンのエンジン冷却水の熱を排熱として作動流体に回収させ、この回収した熱により動力を生じさせるシステムとして知られている。
特開2013−76373号公報
しかしながら、図6に示すように、従来のランキンサイクルシステム301においては、一般的に、ランキンサイクルシステム301の膨張機304と凝縮器306とは円形配管320により接続されている。円形配管320は、作動流体の流れを凝縮器306に導くものの、特別な冷却機能は有していない配管である。従って、円形配管320の下流側の凝縮器306が作動流体を十分な温度まで冷却し且つ凝縮させるため、凝縮器306が大型化され且つ重量が重くされるという課題があった。凝縮器306のサイズが大型となる場合には、車両Aに搭載される場合の凝縮器306の配置の自由度が制限される。また、凝縮器306が重量化すると、車両Aに搭載される場合の車両Aの燃費が悪化するという課題もあった。
さらに、特許文献1に示すように、膨張機と凝縮器との間の振動による相対変位を吸収するため、膨張機と凝縮器との間に柔性を備えたフレキシブル配管を配置することも提案されている。
しかしながら、特許文献1に示すようなフレキシブル配管は、横断方向に折り目が延びるひだ部分が伸縮するような蛇腹形状に形成され、作動流体が外周近傍のひだ部分において淀むこととなるので、フレキシブル配管の熱交換機能は低くなっている。よって、依然として、フレキシブル配管の下流側の凝縮器が作動流体を十分な温度まで冷却し且つ凝縮させる性能を確保するため、凝縮器が大型化され且つ重量が重くされるという課題が生じている。
本開示の技術は、膨張機と凝縮器との間に設けられた熱交換機能配管に凝縮器の冷却機能を持たせることにより、熱交換機能配管の下流側に設けられる凝縮器をより小型化することができ、車両に搭載される場合の凝縮器の配置の自由度を向上させることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、車両に搭載されるランキンサイクルシステムであって、作動流体を加熱して蒸発させる蒸発器と、蒸発器で蒸発された作動流体を膨張させる膨張機と、膨張機において膨張された作動流体を冷却して凝縮する凝縮器と、膨張機と凝縮器との間に設けられ、及び、内側に突出し且つ作動流体の流れ方向に沿う向きに延びる熱交換内壁面を備えている熱交換機能配管と、を有していることを特徴とする。
このように構成された本発明においては、膨張機と凝縮器との間に設けられた熱交換機能配管において、内側に突出し且つ作動流体の流れ方向に沿う向きに延びる熱交換内壁面により、熱交換面積が従来の円形配管よりも増加され、熱交換機能配管内の作動流体と熱交換機能配管外の外気との熱交換量が増加される。従って、熱交換機能配管の熱交換機能が向上され、作動流体の冷却性能が向上される。
従って、膨張機と凝縮器との間に設けられた熱交換機能配管に凝縮器の冷却機能を持たせることにより、熱交換機能配管の下流側に設けられる凝縮器をより小型化することができ、車両に搭載される場合の凝縮器の配置の自由度を向上させることができる。また、凝縮器をより軽量化することができ、車両に搭載される場合の車両の燃費を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、熱交換機能配管は、横断面において、多葉状の断面形状を形成していることを特徴とする。
このように構成された本発明においては、熱交換機能配管は、横断面において、多葉状の断面形状を形成しているので、熱交換機能配管は、内側に突出し且つ作動流体の流れ方向に沿う向きに延びる熱交換内壁面を備えることができる。従って、熱交換面積が従来の円形配管よりも増加され、熱交換機能配管内の作動流体と熱交換機能配管外の外気との熱交換量が増加される。従って、熱交換機能配管の熱交換機能が向上され、作動流体の冷却性能が向上され、熱交換機能配管に凝縮器の冷却機能を積極的に持たせることができる。
本発明において、好ましくは、熱交換機能配管は、横断面において、星型多角形の断面形状を形成していることを特徴とする。
このように構成された本発明においては、熱交換機能配管は、横断面において、星型多角形の断面形状を形成しているので、熱交換機能配管は、内側に突出し且つ作動流体の流れ方向に沿う向きに延びる熱交換内壁面を備えることができる。従って、熱交換面積が従来の円形配管よりも増加され、熱交換機能配管内の作動流体と熱交換機能配管外の外気との熱交換量が増加される。従って、熱交換機能配管の熱交換機能が向上され、作動流体の冷却性能が向上され、熱交換機能配管に凝縮器の冷却機能を積極的に持たせることができる。
本開示の技術によれば、膨張機と凝縮器との間に設けられた熱交換機能配管に凝縮器の冷却機能を持たせることにより、熱交換機能配管の下流側に設けられる凝縮器をより小型化することができ、車両に搭載される場合の凝縮器の配置の自由度を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るランキンサイクルシステムを示す模式的な全体構成図である。 本発明の一実施形態に係るランキンサイクルシステムの膨張器と凝縮器の間に配置される熱交換機能配管を示す模式的な構成図である。 図1のIII−III線に沿って見た熱交換機能配管の横断面部分を斜め上方から見た概略部分断面斜視図である。 図3に示すランキンサイクルシステムの熱交換機能配管の変形例を示す図3と同様の概略部分断面斜視図である。 図3に示すランキンサイクルシステムの熱交換機能配管の変形例を示す図3と同様の概略部分断面斜視図である。 従来のランキンサイクルシステムの膨張器と凝縮器の間に配置される円形配管を示す模式的な構成図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係るランキンサイクルシステムについて説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
まず、図1に基づいて、本実施形態に係るランキンサイクルシステム1を説明する。図1は本発明の一実施形態に係るランキンサイクルシステムを示す模式的な全体構成図である。
本実施形態に係るランキンサイクルシステム1は、車両A上に搭載される車載排熱回収ランキンサイクルシステムに関する。図1に示すように、ランキンサイクルシステム1は、車両Aの熱源を利用して作動流体を加熱して蒸発させる蒸発器2と、蒸発器2で蒸発された作動流体を膨張させる膨張機4と、車両Aの冷熱源を利用して膨張機4において膨張された作動流体を冷却して凝縮する凝縮器6と、凝縮器6で凝縮された作動流体を圧送するポンプ8と、作動流体の配管に熱交換機能が向上される形状が形成されている熱交換機能配管20と、を備えている。ランキンサイクルシステム1の蒸発器2、膨張機4、凝縮器6及びポンプ8は、作動流体である冷媒が流れる冷媒通路10を介して順次環状に接続され、閉回路を形成している。
蒸発器2は、エンジン冷却水又は排気ガスなどの車両の熱源と作動流体との熱交換を行う熱交換器を形成している。蒸発器2には、例えば、エンジン(図示せず)のシリンダブロック内流路(図示せず)で加熱されたエンジン冷却水、及び/又は、EGRクーラ(図示せず)で加熱されたエンジン冷却水が、蒸発器流路12を介して導入される。蒸発器2は、蒸発器流路12に導入される高温のエンジン冷却水と作動流体との間で熱交換することで、作動流体を加熱して気化させる。
膨張機4は、蒸発器2で蒸気化した作動流体の膨張エネルギーを動力(回転力)として回収し、発電機14の駆動軸16を回転させるように形成されている。膨張機4は、駆動軸16を介して発電機14と接続されている。凝縮器6は、例えば車両Aのラジエータ等の冷熱源から供給されるエンジン冷却水と作動流体との熱交換を行う熱交換器を形成している。凝縮器6には、例えばラジエータ(図示せず)で冷却された冷却水が、冷却用流路18を介して導入される。凝縮器6は、冷却用流路18から導入される低温冷却水と作動流体との間で熱交換することで、膨張された作動流体を冷却する。ポンプ8は、例えばエンジン(図示せず)の動力により駆動されることで、凝縮器6で冷却された作動流体を蒸発器2に圧送する。
ランキンサイクルシステム1は、蒸発器2により高温のエンジン冷却水により作動流体を加熱して気化させ、膨張機4により気化した状態の作動流体の膨張エネルギーを動力として回収し、その後、凝縮器6により作動流体を低温のエンジン冷却水により冷却させる。このようにして、ランキンサイクルシステム1は、エンジン冷却水又は排気ガスの廃熱を動力として回収する。膨張機4には発電機14が接続されているので、回収した動力を電気エネルギーに変換することが可能に構成されている。
次に、図1乃至図5に基づいて、本実施形態に係るランキンサイクルシステム1の熱交換機能配管20について説明する。
図2は本発明の一実施形態に係るランキンサイクルシステムの膨張器と凝縮器の間に配置される熱交換機能配管を示す模式的な構成図であり、図3は図1のIII−III線に沿って見た熱交換機能配管の横断面部分を斜め上方から見た概略部分断面斜視図であり、図4は図3に示すランキンサイクルシステムの熱交換機能配管の変形例を示す図3と同様の概略部分断面斜視図であり、図5は図3に示すランキンサイクルシステムの熱交換機能配管の変形例を示す図3と同様の概略部分断面斜視図である。なお、図6は、比較例として、従来のランキンサイクルシステムの膨張器と凝縮器の間に配置される横断面が円形に形成されている配管を示す模式的な構成図である。
図1及び図2に示すように、ランキンサイクルシステム1の熱交換機能配管20は、膨張機4と凝縮器6との間に設けられている。本実施形態においては、熱交換機能配管20は、膨張機4から凝縮器6までの配管のほぼ全部に渡って形成されているが、他の実施形態においては、膨張機4から凝縮器6までの配管の一部領域のみに所定長さに渡って形成されていてもよい。
熱交換機能配管20は、配管内の作動流体と配管外の外気との熱交換機能が向上される形状を形成している。作動流体は、熱交換機能配管20内を上流側の膨張器4から下流側の凝縮器6に向かう流れ方向Dに流れる。
ランキンサイクルシステム1の熱交換機能配管20は、ランキンサイクルシステム1の性能要求により一定範囲の流路断面積が必要とされ、一定範囲の流量の作動流体が流れることができる流路径が必要とされる。本発明の熱交換機能配管20は、このように配管径を変更しにくい条件の中で、熱交換性能を向上させることができる。
図3に示すように、本実施形態においては、熱交換機能配管20は、その横断面において、多葉状の断面形状を形成している。より詳細には、内部流路の外周の配管形状が横断面において多葉状の断面形状となっている。多葉状の断面形状は、例えば、基準となる円形配管の外周の複数の部分が内側に突出されることにより、配管内の流路が中央から外側に向かって複数の葉が広がるような形状に形成されている。多葉状の断面形状には、星型(星型多角形)の断面形状も含まれている(図3参照)。星型の断面形状には、五芒星、六芒星等の星型形状、その他の芒星図形の外形を基にした星型多角形形状、又は中心軸線に対して左右対称の形状とならないような星型形状の断面形状も含まれる。熱交換機能配管20は、膨張機4から凝縮器6までの所定長さLに渡って横断面が多葉状の断面形状となるように形成されるので、剛性を有した配管となっている。熱交換機能配管20は、金属製の配管により構成されている。
熱交換機能配管20は、縦断面(作動流体の流れ方向Dに沿う断面)においては、内部流路の上辺及び下辺は共に流れ方向に沿って直線的に形成されている。すなわち、配管の流路内径が作動流体の流れ方向Dにわたってほぼ一定に保たれているほぼ直線的な流路を形成している。従って、熱交換機能配管20内を流れる作動流体は、作動流体の流れ方向Dに淀みなく流れることができ、熱交換機能配管20全体の熱交換効率が向上される。また、熱交換機能配管20内を流れる作動流体は、後述する熱交換内壁面22に沿って、作動流体の流れ方向Dに淀みなく流れることができるため、熱交換内壁面22における熱交換効率が向上される。
熱交換機能配管20は、自身の外縁から内側方向に突出し且つ作動流体の流れ方向Dに沿う向きに延びる熱交換内壁面22を備えている。熱交換機能配管20の熱交換内壁面22は、横断面において、星型の断面の内面を形成している。熱交換機能配管20の熱交換内壁面22は、縦断方向(作動流体の流れ方向D)において、各面が作動流体の流れ方向Dの方向に所定長さLにわたって延びる四角形状の内面を形成している。従って、作動流体は、作動流体の流れ方向Dに熱交換内壁面22に沿ってほぼ直線的に流れることができる。作動流体の熱は、熱交換内壁面22を介して熱交換機能配管20の外周側まで伝達され、熱交換機能配管20の外部の空気の熱と熱交換されることができる。
熱交換機能配管20は、従来の横断面が円形に形成されている配管320(図6参照)に比べて、横断面において、内側方向に突出している熱交換内壁面22により熱交換面積が増大されている。別の言い方によれば、熱交換内壁面22を有する熱交換機能配管20は、従来の横断面が円形に形成されている配管の内周壁面の表面積合計に比べて、横断面において、より大きな内壁面の表面積合計を有するように形成されている。よって、熱交換機能配管20による熱交換が促進されることができる。さらに、熱交換機能配管20は、縦断方向(作動流体の流れ方向D)においても、星型の断面が所定長さLにわたって形成されているので、図6に示すような従来の円形の配管に比べて、熱交換面積が増大されている。よって、熱交換機能配管20による熱交換が促進されることができる。
熱交換機能配管20において作動流体から外気に放熱される熱量が増えるほど、凝縮器6に流入する前に予め放熱される熱量が増加することから、熱交換機能配管20の下流側に設けられる凝縮器6に流入する作動流体の有している熱量が減少し、凝縮器6において低温のエンジン冷却水により冷却する必要がある熱量が減少する。すなわち、凝縮器6の冷却性能を抑制してランキンサイクルシステム1を構成することができ、例えば、凝縮器6を低コストで簡易な凝縮器により構成する、凝縮器6のサイズを小型化する、又は凝縮器6のサイズを小型化することにより軽量化することができる。図2において、本発明により小型化されたサイズの凝縮器の高さh1を示し、図6において、比較例として、従来のサイズの凝縮器の高さh2を示している。凝縮器の幅及び奥行きはほぼ一定であるとして、凝縮器の高さh1は、h2よりも低くなっている。
熱交換機能配管20の変形例として、図4に示すように、熱交換機能配管120は、その横断面において、雲型状の断面形状を形成していてもよい。より詳細には、内部流路の外周の配管形状が横断面において雲型状の断面形状となっている。雲型状の断面形状は、例えば、基準となる円形配管の外周の複数の部分が内側に突出されることにより、配管内の流路が中央から外側に向かって広がるような雲型形状に形成されている。別の言い方によれば、雲型状の断面形状は、自身の外周が、複数の弧が接合されて形成されている。熱交換機能配管120は、膨張機4から凝縮器6までの所定長さLに渡って横断面が雲型状の断面形状となるように形成されるので、剛性を有した配管となっている。
熱交換機能配管120は、縦断面(作動流体の流れ方向Dに沿う断面)においては、内部流路の上辺及び下辺は共に流れ方向に沿って直線的に形成されている。すなわち、配管の流路内径が作動流体の流れ方向Dにわたってほぼ一定に保たれているほぼ直線的な流路を形成している。従って、熱交換機能配管120内を流れる作動流体は、作動流体の流れ方向Dに淀みなく流れることができ、熱交換機能配管120全体の熱交換効率が向上される。また、熱交換機能配管20内を流れる作動流体は、後述する熱交換内壁面122に沿って、作動流体の流れ方向Dに淀みなく流れることができるため、熱交換内壁面122における熱交換効率が向上される。
熱交換機能配管120は、自身の外縁から内側方向に突出し且つ作動流体の流れ方向Dに沿う向きに延びる熱交換内壁面122を備えている。熱交換機能配管120の熱交換内壁面122は、横断面において、雲型の断面の内面を形成している。熱交換機能配管120の熱交換内壁面122は、縦断方向(作動流体の流れ方向D)において、各面が作動流体の流れ方向Dの方向に所定長さLにわたって延びる弧状の内面を形成している。従って、作動流体は、作動流体の流れ方向Dに熱交換内壁面122に沿ってほぼ直線的に流れることができる。作動流体の熱は、熱交換内壁面122を介して熱交換機能配管120の外周側まで伝達され、熱交換機能配管120の外部の空気の熱と熱交換されることができる。
熱交換機能配管120は、従来の横断面が円形に形成されている配管(図6参照)に比べて、横断面において、内側方向に突出している熱交換内壁面122により熱交換面積が増大されている。別の言い方によれば、熱交換内壁面122を有する熱交換機能配管120は、従来の横断面が円形に形成されている配管(図6参照)の内周壁面の表面積合計に比べて、横断面において、より大きな内壁面の表面積合計を有するように形成されている。よって、熱交換機能配管120による熱交換が促進されることができる。さらに、熱交換機能配管120は、縦断方向(作動流体の流れ方向D)においても、雲型状の断面が所定長さLにわたって形成されているので、従来の円形の配管に比べて、熱交換面積が増大されている。よって、熱交換機能配管120による熱交換が促進されることができる。変形例の熱交換機能配管120についても、熱交換機能配管20とほぼ同様の機能及び効果を奏するため、これらの説明については省略する。
熱交換機能配管20のさらなる変形例として、図5に示すように、熱交換機能配管220は、その横断面において、配管内にフィン221が配置されるようなフィン部分付きの断面形状を形成していてもよい。フィン部分付きの断面形状は、例えば、基準となる円形の断面の配管の外周の一部からフィン221が内側に突出されることにより、フィン部分付きの断面形状に形成されている。なお、この変形例においては、配管の外周から内側に延びるフィン221が中央部に配置される支持部223と接続されているが、支持部223が省略されていてもよい。熱交換機能配管220は、膨張機4から凝縮器6までの所定長さLに渡って横断面がフィン部分付きの断面形状となるように形成されるので、剛性を有した配管となっている。
熱交換機能配管220は、縦断面(作動流体の流れ方向Dに沿う断面)においては、内部流路の上辺及び下辺は共に流れ方向に沿って直線的に形成されている。すなわち、配管の流路内径が作動流体の流れ方向Dにわたってほぼ一定に保たれているほぼ直線的な流路を形成している。従って、熱交換機能配管220内を流れる作動流体は、作動流体の流れ方向Dに淀みなく流れることができ、熱交換機能配管120全体の熱交換効率が向上される。また、熱交換機能配管120内を流れる作動流体は、後述する熱交換内壁面222に沿って、作動流体の流れ方向Dに淀みなく流れることができるため、熱交換内壁面222における熱交換効率が向上される。
熱交換機能配管220は、自身の外縁から内側方向に突出し且つ作動流体の流れ方向Dに沿う向きに延びる熱交換内壁面222を備えている。熱交換機能配管220の熱交換内壁面222は、横断面において、フィン221の部分の断面の外面を形成している。熱交換機能配管220の熱交換内壁面222は、縦断方向(作動流体の流れ方向D)において、各面が作動流体の流れ方向Dの方向に所定長さにわたって延びる概ね四角形状の面を形成している。従って、作動流体は、作動流体の流れ方向Dに熱交換内壁面222に沿ってほぼ直線的に流れることができる。作動流体の熱は、熱交換内壁面222を介して熱交換機能配管220の外周側まで伝達され、熱交換機能配管220の外部の空気の熱と熱交換されることができる。
熱交換機能配管220は、従来の横断面が円形に形成されている配管に比べて、横断面において、フィン221の外周の熱交換内壁面222により熱交換面積が増大されている。別の言い方によれば、熱交換内壁面222を有する熱交換機能配管220は、従来の横断面が円形に形成されている配管の内周壁面の表面積合計に比べて、横断面において、より大きな内壁面の表面積合計を有するように形成されている。よって、熱交換機能配管220による熱交換が促進されることができる。さらに、熱交換機能配管220は、縦断方向(作動流体の流れ方向D)においても、フィン部分付きの断面が所定長さLにわたって形成されているので、従来の円形の配管に比べて、熱交換面積が増大されている。よって、熱交換機能配管220による熱交換が促進されることができる。変形例の熱交換機能配管220についても、熱交換機能配管20とほぼ同様の機能及び効果を奏するため、これらの説明については省略する。
上述した本発明の一実施形態によるランキンサイクルシステム1によれば、膨張機4と凝縮器6との間に設けられた熱交換機能配管20において、内側に突出し且つ作動流体の流れ方向Dに沿う向きに延びる熱交換内壁面22により、熱交換面積が従来の円形配管よりも増加され、熱交換機能配管20内の作動流体と熱交換機能配管20外の外気との熱交換量が増加される。従って、熱交換機能配管20の熱交換機能が向上され、作動流体の冷却性能が向上される。従って、膨張機4と凝縮器6との間に設けられた熱交換機能配管20に凝縮器6の冷却機能を持たせることにより、熱交換機能配管20の下流側に設けられる凝縮器6をより小型化することができ、車両Aに搭載される場合の凝縮器6の配置の自由度を向上させることができる。また、凝縮器6をより軽量化することができ、車両Aに搭載される場合の車両Aの燃費を向上させることができる。
また、本実施形態によるランキンサイクルシステム1によれば、熱交換機能配管20は、横断面において、多葉状の断面形状を形成しているので、熱交換機能配管20は、内側に突出し且つ作動流体の流れ方向Dに沿う向きに延びる熱交換内壁面22を備えることができる。従って、熱交換面積が従来の円形配管よりも増加され、熱交換機能配管20内の作動流体と熱交換機能配管20外の外気との熱交換量が増加される。従って、熱交換機能配管20の熱交換機能が向上され、作動流体の冷却性能が向上され、熱交換機能配管20に凝縮器6の冷却機能を積極的に持たせることができる。
また、本実施形態によるランキンサイクルシステム1によれば、熱交換機能配管20は、横断面において、星型多角形の断面形状を形成しているので、熱交換機能配管20は、内側に突出し且つ作動流体の流れ方向に沿う向きに延びる熱交換内壁面22を備えることができる。従って、熱交換面積が従来の円形配管よりも増加され、熱交換機能配管20内の作動流体と熱交換機能配管20外の外気との熱交換量が増加される。従って、熱交換機能配管20の熱交換機能が向上され、作動流体の冷却性能が向上され、熱交換機能配管20に凝縮器6の冷却機能を積極的に持たせることができる。
1 ランキンサイクルシステム
2 蒸発器
4 膨張機
6 凝縮器
8 ポンプ
10 冷媒通路
12 蒸発器流路
14 発電機
16 駆動軸
18 冷却用流路
20 熱交換機能配管
22 熱交換内壁面
120 熱交換機能配管
122 熱交換内壁面
220 熱交換機能配管
221 フィン
222 熱交換内壁面
223 支持部
301 ランキンサイクルシステム
304 膨張機
306 凝縮器
320 円形配管

Claims (3)

  1. 車両に搭載されるランキンサイクルシステムであって、
    作動流体を加熱して蒸発させる蒸発器と、
    前記蒸発器で蒸発された作動流体を膨張させる膨張機と、
    前記膨張機において膨張された作動流体を冷却して凝縮する凝縮器と、
    前記膨張機と前記凝縮器との間に設けられ、及び、内側に突出し且つ作動流体の流れ方向に沿う向きに延びる熱交換内壁面を備えている熱交換機能配管と、を有している
    ことを特徴とするランキンサイクルシステム。
  2. 前記熱交換機能配管は、横断面において、多葉状の断面形状を形成している
    請求項1に記載のランキンサイクルシステム。
  3. 前記熱交換機能配管は、横断面において、星型多角形の断面形状を形成している
    請求項1に記載のランキンサイクルシステム。
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