JP4627254B2 - ヒートパイプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートパイプを用いて、例えば車両用内燃機関の排気ガスの排熱を回収して、内燃機関の冷却水を加熱する排熱回収に適用して好適なヒートパイプ装置に関するものである。
従来、特許文献1に示されるように、ヒートパイプによる熱移動を、熱電発電システムに用いたものがある。このシステムは、ヒートパイプの蒸発部の表面に熱電発電素子を張り合わせ、この蒸発部を例えば高温排気ガスのような高温流体の流路中に配置固定し、またヒートパイプの凝縮部を冷却水が流通する冷却装置内に配置固定したものとしている。
これにより、熱電発電素子の表面は、高温流体によって加熱され、また、熱電発電素子の裏面、即ちヒートパイプに張り付けられた面は、ヒートパイプの蒸発部によって冷却され、その両面間に生じる温度差によって発電が行われる。
特開平11−215867号公報
しかしながら、上記システムにおいては、ヒートパイプの一端側(蒸発部)と他端側(凝縮部)とがそれぞれ高温流体流路と冷却装置に固定拘束されながら、高温と低温とに晒されるため、この温度差に伴う膨脹差よって、特にヒートパイプの中間部(断熱部)に熱応力がかかるという問題がある。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、ヒートパイプの両端がそれぞれ高温部および低温部に配設固定されるものにおいて、両者の温度差によるヒートパイプの熱応力の緩和を可能とするヒートパイプ装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、内部に作動媒体が封入され、一端側で周囲から吸熱して作動媒体を蒸発させる蒸発部(110A)、および他端側で蒸発部(110A)と連通し、周囲へと放熱して蒸発部(110A)において蒸発した作動媒体を凝縮液化させる凝縮部(110B)を有するヒートパイプ(110)が使用されるものであって、蒸発部(110A)が外部の高温部(130)に、凝縮部(110B)が高温部(130)より低温となる外部の低温部(140)にそれぞれ配置され、ヒートパイプ(110)、高温部(130)、低温部(140)が一体的に形成されるヒートパイプ装置において、蒸発部(110A)と凝縮部(110B)との間に、蒸発部(110A)、凝縮部(110B)よりも大きく弾性変形可能となる弾性変形可能部(111、111A、111B)が形成されており、
弾性変形可能部(111、111A、111B)は、ヒートパイプ(110)の長手方向に対して直交する方向に突出するように曲げられた屈曲部(111)であり、
低温部(140)は、低温流体が内部を流通することで形成され、
蒸発部(110A)は、凝縮部(110B)の下側に配置されており、
屈曲部(111)の凹部(111a)側は、低温流体の上流側を向くように配設されたことを特徴としている。
これにより、蒸発部(110A)と凝縮部(110B)との間に、高温部(130)と低温部(140)との温度差による熱応力がかかっても、ここに設けた弾性変形可能部(111、111A、111B)の弾性変形によってその熱応力を緩和できる。
また、屈曲部(111)の凹部(111a)側と凸部(111b)側とでは、蒸発部(110A)で蒸発して凝縮部(110B)に上昇する蒸気の流速は、凸部(111b)側では流れの淀みができやすいことから、凹部(111a)側で有効に得られる。また、低温流体は凝縮部(110B)からの放熱により上流側から下流側に向けて温度上昇していくので、上流側の方が下流側よりも低温である。
よって、蒸発部(110A)で蒸発した蒸気は、主に屈曲部(111)の凹部(111a)側の内壁を通り、凝縮部(110B)の冷却水上流側の内壁で優先的に凝縮される。そして、凝縮された凝縮液は落下する際に、再び屈曲部(111)の凹部(111a)側の内壁を優先的に通過する。
この時、落下する凝縮液は、上向きの蒸気の流速を受けることになり、蒸発部(110A)での蒸発が促進されると、蒸気流速が増大し、この蒸気流速によって、凝縮部(110B)から下降して蒸発部(110A)に還流しようとする凝縮液は跳ね上げられ、凝縮液の還流量を飛散限界として一定とすることができる。つまり、輸送しうる熱量を限界熱輸送量(最大熱輸送量)として、より効果的に設定することができる。
請求項に記載の発明では、ヒートパイプ(110)は、複数設けられており、屈曲部(111a)の曲げ方向はすべて同一に形成されたことを特徴としている。
これにより、どのヒートパイプ(110)においても熱応力による変形がほぼ等しくなり、凹部(111a)の方向の不統一による余分な熱応力がかかることがない。
また、請求項1に記載の発明において、弾性変形可能部(111、111A、111B)は、請求項に記載の発明のように、ベローズ(111A)としても良い。
請求項に記載の発明では、弾性変形可能部(111、111A、111B)における作動媒体の流路断面積は、蒸発部(110A)、凝縮部(110B)よりも小さく形成されたことを特徴としている。
これにより、流路断面積を予め所定値として決定することにより、ここを流通する蒸気の流速を調整でき、凝縮作動媒体の飛散限界に基づく限界熱輸送量(最大熱輸送量)を任意に設定できる。
請求項に記載の発明のように、高温部(130)を内燃機関(10)の排気ガス流通用の排気管部(130)とし、低温部(140)を内燃機関(10)の冷却水流通用の冷却水管部(140)として、ヒートパイプ(110)によって、排気ガスの排熱を冷却水へ輸送するものに適用して好適である。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態におけるヒートパイプ装置は、エンジン10を走行用の駆動源とする車両(自動車)の排熱回収装置100としたものであり、まず具体的な構成について図1、図2を用いて以下説明する。尚、図1は排熱回収装置100の車両への搭載状態を示す模式図、図2は排熱回収装置100を示す断面図である。
図1に示すように、エンジン10は水冷式の内燃機関であり、燃料が燃焼した後の排気ガスが排出される排気管11を有している。排気管11には排気ガスを浄化する触媒コンバータ12が設けられている。
また、エンジン10は、エンジン冷却水(以下、冷却水)の循環によってエンジン10が冷却されるラジエータ回路20と、冷却水(温水)を加熱源として空調空気を加熱するヒータ回路30とを有している。
ラジエータ回路20にはラジエータ21が設けられており、ラジエータ21は、ウォータポンプ22によって循環される冷却水を外気との熱交換により冷却する。尚、ラジエータ回路20中にはラジエータ21を迂回して冷却水が流通するバイパス通路(図示せず)が設けられており、サーモスタット(図示せず)によってラジエータ21を流通する冷却水量とバイパス通路を流通する冷却水量とが調節されるようになっている。特に暖機時においてはバイパス通路側の冷却水量が増加されて暖機が促進される。つまり、ラジエータ21による冷却水の過冷却が防止される。
ヒータ回路30には、暖房用熱交換器としてのヒータコア31が設けられており、上記のウォータポンプ22によって冷却水(温水)が循環されるようにしている。ヒータコア31は、図示しない空調ユニットの空調ケース内に配設されており、送風機によって送風される空調空気を温水との熱交換により加熱する。
排熱回収装置100は、図1、図2に示すように、連通タンク112によって互いに連通される複数(ここでは4つ)のヒートパイプ110を有している。そして、ヒートパイプ110の外部にはフィン120が設けられて、ヒートパイプ110の一端側(蒸発部110A)が、排気管部130内に配設、固定され、また、他端側(凝縮部110B)が、冷却水管部140内に配設、固定されて形成されている。尚、排熱回収装置100を構成する各部材(以下説明)は、高耐食性を備えるステンレス材から成り、各部材が組み付けされた後に、当接部や嵌合部に設けられたろう材により、一体的にろう付けされている。
ヒートパイプ110は、一端側となる蒸発部110Aと他端側となる凝縮部110Bとの間、即ち中間の断熱部110Cに後述する屈曲部111を有する円管から成り、下端側は開口されている。ヒートパイプ110は、複数(4つ)設けられており、その長手方向が上下方向を向く姿勢で使用される。複数のヒートパイプ110の下端側(開口部)には連通タンク112が接続されて、複数のヒートパイプ110は互いに連通するように形成されている。連通タンク112は、排気管部130の外表面に当接するように配置されている。
ヒートパイプ110には図示しない封入部が設けられており、この封入部からヒートパイプ110内が真空引き(減圧)され、作動媒体が封入された後に封入部は封止されている。作動媒体は、ここでは水を使用している。水の沸点は、通常(1気圧で)100℃であるが、ヒートパイプ110内を減圧(例えば0.04気圧)しているため、沸点は、30〜40℃となる。尚、作動媒体としては、水の他にアルコール、フロロカーボン、フロン等を用いても良い。
上記構成によるヒートパイプ110は、蒸発部110Aが下側、凝縮部110Bが上側となって、ボトムヒート型として機能するようになっている。尚、ヒートパイプ110内に封入された水(作動媒体)は、初期状態(作動前状態)で、連通タンク112によって各ヒートパイプ110の蒸発部110Aに分配されている。
そして、上記ヒートパイプ110の蒸発部110Aと凝縮部110Bとの間、即ち断熱部110Cには、弾性変形可能部としての屈曲部111が形成されている。屈曲部111は、ヒートパイプ110の長手方向に対して直交する方向にU字状、あるいはV字状を描くように突出する曲げ部として形成されている。ここでは、屈曲部111の内側に凹む側を凹部111a、外側に突出する側を凸部111bとしている。屈曲部111は、上記のように曲げられて形成されていることから、他の蒸発部110A、および凝縮部110Bよりも、より大きく弾性変形が可能であり、ヒートパイプ110の長手方向、あるいは長手方向に交差する方向に付加される力に対して、容易に弾性変形可能となっている。
また、屈曲部111の断面積(本発明における流路断面積に対応)は、上記U字状、あるいはV字状に曲げられることで、他の蒸発部110A、および凝縮部110Bの断面積よりも小さくなるように形成されている。即ち、ヒートパイプ110は、屈曲部111によって、円管の途中部位に所定断面積の絞りが形成されるものに相当するように形成されている。
更に、屈曲部111の凹部111aは、冷却水管部140を流通する冷却水の流れ方向に対して、上流側を向くよう配設されている。ここでは、図2中の左側が冷却水の上流側であり、凹部111aが左側を向き、凸部111bが右側を向いている。そして、この凹部111aの向きは、複数のヒートパイプ110において、すべて同一としている。
フィン120は、薄肉板材から形成されたプレートタイプのフィンであり、上記複数のヒートパイプ110の蒸発部110Aおよび凝縮部110Bに対応する部位の外壁面に複数接合されている。
排気管部130は、排気管11からの排気ガスが流通して高温部を形成する管部材であり、ヒートパイプ110の蒸発部110Aを内部に収容している。
冷却水管部140は、ヒータ回路30を循環する冷却水が流通して低温部を形成する管部材であり、ヒートパイプ110の凝縮部110Bを内部に収容している。
尚、エンジン10の作動に伴って、排気ガスの温度は雰囲気温度〜400℃前後までとなり、また、冷却水温度は雰囲気温度〜100℃前後となり、文字通り、低温部は高温部よりも低温となる。
以上のように本排熱回収装置100は形成されており、排気管部130が触媒コンバータ12の下流側となる排気管11に介在され、また、冷却水管部140がヒータ回路30に介在されている(図1)。
次に、上記構成に基づく作動およびその作用効果について説明する。エンジン10が作動されると併せてウォータポンプ22が作動され、冷却水はラジエータ回路20、ヒータ回路30を循環する。エンジン10で燃焼された燃料の排気ガスは、触媒コンバータ12を経て排気管11、排気管部130を流れ、ヒートパイプ110の蒸発部110Aの外部を通過して大気中に排出される。また、ヒータ回路30を循環する冷却水は、冷却水管部140内を流通し、ヒートパイプ110の凝縮部110Bの外部を通過する。
排熱回収装置100において、エンジン10の始動後、排気ガス温度が比較的低い(約400℃程度以下)場合には、ヒートパイプ110内の水(作動媒体)は、蒸発部110Aで、排気管部130を流れる排気ガスから受熱(吸熱)して沸騰気化し、蒸気となってヒートパイプ110内を上昇し、屈曲部111を経て凝縮部110B内に流れ込む。凝縮部110B内へ流入した蒸気は、冷却水管部140内を流れる冷却水によって冷却され、ヒートパイプ110の内壁面110aで凝縮水となって重力によって下降し、内壁面110aに沿って屈曲部111を経て蒸発部110Aに還流する。
このように、排気ガスの熱が水に伝達されて蒸発部110Aから凝縮部110Bへ輸送され、この凝縮部110Bで蒸気が凝縮する際に凝縮潜熱として放出(放熱)され、ヒータ回路30を流れる冷却水が加熱される(排熱回収の実行)。尚、排気ガスの熱はヒートパイプ110の外壁面を介して熱伝導によって蒸発部110Aから凝縮部110Bに移動される分も存在する。
よって、外気温が比較的低い場合や、エンジン10の始動後等、ヒートパイプ110による排熱回収が実行され、積極的に冷却水が加熱され、エンジン10の暖機が促進されることになるので、エンジン10のフリクションロスの低減、低温始動性向上のための燃料増量の抑制等が図られ燃費性能が向上される。また、冷却水を加熱源とするヒータコア31の暖房性能が向上される。
ここで、ヒートパイプ110の蒸発部110Aは高温の排気ガスに晒され、また、凝縮部110Bは低温の冷却水に晒されるため、両者110A、110B間に温度差が生じ、この温度差に伴う膨張差によって、特に断熱部110Cに熱応力がかかりやすくなる。しかし、本実施形態では、弾性変形可能部としての屈曲部111を断熱部110Cに設けているので、屈曲部111の弾性変形によってその熱応力を緩和でき、耐久性に優れる排熱回収装置100とすることができる。
更に、屈曲部111の凹部111aの方向を複数のヒートパイプ110においてすべて同一となるようにしているので、どのヒートパイプ110においても熱応力による変形がほぼ等しくなり、凹部111aの方向の不統一による余分な熱応力がかかることがない。
また、屈曲部111の凹部111aを、冷却水管部140を流通する冷却水の上流側となるように配置しているので、以下説明するように、ヒートパイプ110によって輸送しうる熱量としての限界熱輸送量(最大熱輸送量)を、より効果的に設定することができる。
つまり、図3に示すように、屈曲部111の凹部111a側と凸部111b側とでは、蒸発部110Aで蒸発して凝縮部110Bに上昇する蒸気の流速は、凸部111b側では流れの淀みができやすいことから、凹部111a側で有効に得られる。また、冷却水は凝縮部110Bからの放熱により上流側から下流側に向けて温度上昇していくので、上流側の方が下流側よりも低温である。
よって、蒸発部110Aで蒸発した蒸気は、主に屈曲部111の凹部111a側の内壁を通り、凝縮部110Bの冷却水上流側の内壁で優先的に凝縮される。そして、凝縮された凝縮水は落下する際に、再び屈曲部111の凹部111a側の内壁を優先的に通過する。
この時、落下する凝縮水は、上向きの蒸気の流速を受けることになり、蒸発部110Aでの蒸発が促進されると、蒸気流速が増大し、この蒸気流速によって、凝縮部110Bから下降して蒸発部110Aに還流しようとする凝縮液は跳ね上げられ、凝縮水の還流量を飛散限界として一定とすることができる。つまり、輸送しうる熱量を限界熱輸送量(最大熱輸送量)として、より効果的に設定することができるようになる。
更に、屈曲部111における断面積が、蒸発部110A、凝縮部110Bに対して小さくなるように設定しており、この断面積を予め所定値として決定することにより、ここを流通する蒸気の流速を調整でき、凝縮水の飛散限界に基づく限界熱輸送量(最大熱輸送量)を任意に設定できる。具体的には、断面積を小さくするほど、蒸気流速を大きくでき、凝縮水の飛散量を増大させて、限界熱輸送量を小さくすることができる。
また、複数のヒートパイプ110を連通させる連通タンク112を設けるようにしているので、複数のうち一箇所からの真空引きや水の封入が可能となる。また、各ヒートパイプ110においては、連通タンク112によって、水が均等に分配されるので、安定した熱輸送能力を得ることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図4に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、弾性変形可能部を屈曲部111に代えて、ベローズ111Aとして形成したものである。
ベローズ111Aは、ヒートパイプ110の円管に対して蛇腹状に形成されたものであり、上記屈曲部111と同様に、他の蒸発部110A、および凝縮部110Bよりも、より大きく弾性変形が可能であり、ヒートパイプ110の長手方向、あるいは長手方向に交差する方向に付加される力に対して、容易に弾性変形可能となっている。
また、ベローズ111Aの蛇腹のうち、ヒートパイプ110の内側にへこむ部位は、円管の断面積に対して小さくなる絞り部に相当する部位として形成されている。これにより、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
尚、ベローズ111Aは、図5に示すように、単純にヒートパイプ110の全周に突出するのみの一重のベローズ111A1としても良い。この場合、断面積縮小による限界熱輸送量(最大熱輸送量)の任意設定はできなくなるが、ベローズ111A1の加工が容易となって、安価な排熱回収装置100とすることができる。
また、ベローズ111A1に対して、単純にヒートパイプ110の全周にへこむのみのものとしても良い。この場合は、断面積縮小による限界熱輸送量(最大熱輸送量)の任意設定が可能であり、且つ、安価な排熱回収装置100とすることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図6に示す。第3実施形態は、上記第1実施形態に対して、弾性変形可能部を屈曲部111に代えて、薄肉部111Bとして形成したものである。
薄肉部111Bは、ヒートパイプ110の円管に対して外径側から除肉して形成したものであり、上記屈曲部111と同様に、他の蒸発部110A、および凝縮部110Bよりも、より大きく弾性変形が可能であり、ヒートパイプ110の長手方向、あるいは長手方向に交差する方向に付加される力に対して、容易に弾性変形可能となっている。
これにより、上記第1実施形態と同様に、蒸発部110Aと凝縮部110Bとの温度差に伴う熱応力を緩和できる。
尚、薄肉部111Bは、図7に示すように、薄肉化と共に断面積を小さくした薄肉部111B1としても良い。この場合、断面積縮小による限界熱輸送量(最大熱輸送量)の任意設定が可能となる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態においては、ヒートパイプ110の形状を円管としたが、これに限らず、角管、扁平管、多穴管等としても良い。
また、高温部として排気管部130、低温部として冷却水管部140として、排気ガスの熱を冷却水に輸送するものとして説明したが、他の発熱機器の排熱を所定部位の加熱用に用いるようにしても良い。あるいは高温部から低温部に熱輸送させて、高温部を冷却するものとして良い。
排熱回収装置の車両への搭載状態を示す模式図である。 第1実施形態における排熱回収装置を示す断面図である。 第1実施形態におけるヒートパイプの作動状態を示す断面図である。 第2実施形態における排熱回収装置を示す断面図である。 第2実施形態におけるヒートパイプの変形例を示す断面図である。 第3実施形態における排熱回収装置を示す断面図である。 第3実施形態におけるヒートパイプの変形例を示す断面図である。
符号の説明
10 エンジン(内燃機関)
100 排熱回収装置(ヒートパイプ装置)
110 ヒートパイプ
110A 蒸発部
110B 凝縮部
111 屈曲部(弾性変形可能部)
111a 凹部
111A ベローズ(弾性変形可能部)
111B 薄肉部(弾性変形可能部)
130 排気管部(高温部)
140 冷却水管部(低温部)

Claims (5)

  1. 内部に作動媒体が封入され、一端側で周囲から吸熱して前記作動媒体を蒸発させる蒸発部(110A)、および他端側で前記蒸発部(110A)と連通し、周囲へと放熱して前記蒸発部(110A)において蒸発した作動媒体を凝縮液化させる凝縮部(110B)を有するヒートパイプ(110)が使用されるものであって、
    前記蒸発部(110A)が外部の高温部(130)に、前記凝縮部(110B)が前記高温部(130)より低温となる外部の低温部(140)にそれぞれ配置され、前記ヒートパイプ(110)、前記高温部(130)、前記低温部(140)が一体的に形成されるヒートパイプ装置において、
    前記蒸発部(110A)と前記凝縮部(110B)との間に、前記蒸発部(110A)、前記凝縮部(110B)よりも大きく弾性変形可能となる弾性変形可能部(111、111A、111B)が形成されており、
    前記弾性変形可能部(111、111A、111B)は、前記ヒートパイプ(110)の長手方向に対して直交する方向に突出するように曲げられた屈曲部(111)であり、
    前記低温部(140)は、低温流体が内部を流通することで形成され、
    前記蒸発部(110A)は、前記凝縮部(110B)の下側に配置されており、
    前記屈曲部(111)の凹部(111a)側は、前記低温流体の上流側を向くように配設されたことを特徴とするヒートパイプ装置。
  2. 前記ヒートパイプ(110)は、複数設けられており、
    前記屈曲部(111a)の曲げ方向はすべて同一に形成されたことを特徴とする請求項に記載のヒートパイプ装置。
  3. 前記弾性変形可能部(111、111A、111B)は、ベローズ(111A)であることを特徴とする請求項1に記載のヒートパイプ装置。
  4. 前記弾性変形可能部(111、111A、111B)における前記作動媒体の流路断面積は、前記蒸発部(110A)、前記凝縮部(110B)よりも小さく形成されたことを
    特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1つに記載のヒートパイプ装置。
  5. 前記高温部(130)は、内燃機関(10)の排気ガス流通用の排気管部(130)であり、
    前記低温部(140)は、前記内燃機関(10)の冷却水流通用の冷却水管部(140)であり、
    前記ヒートパイプ(110)によって、前記排気ガスの排熱を前記冷却水へ輸送することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1つに記載のヒートパイプ装置。
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