JP2018100268A - ハトムギエキス含有くすみ改善用経口組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハトムギエキスの新規用途を提供すること。【解決手段】ハトムギエキスを含有する、くすみ改善用経口組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、ハトムギエキスを含有する、くすみ改善用の経口組成物等に関する。
ハトムギは、通常、脱穀した子実を食用とするが、脱穀時に得られるハトムギの殻、薄
皮、渋皮等についても有効利用の検討がなされており、例えば、特許文献1には、ハトム
ギの殻、薄皮、渋皮等を酵素処理等して得られるエキスが腫瘍等の治療に有効であること
が記載されている。また、特許文献1に記載のハトムギエキスの一態様は、ハトムギCR
Dエキスとして株式会社アグリリンクテクノロジーから市販されている。
また、ハトムギエキスを安定に含有する液状組成物についても開発が行われている(特
許文献2)。
特許第3590042号公報 特開2014−090675号公報
本発明は、ハトムギエキスの新規用途を提供することを課題とする。
本発明者らは、ハトムギエキスを経口摂取することで角層の透明度を向上させ得ること
を見出し、さらに改良を重ねて本発明を完成させるに至った。
本発明は例えば以下の項に記載の主題を包含する。
項1.
ハトムギエキスを含有する、くすみ改善用経口組成物。
項2.
くすみが、角層が原因のくすみである、項1に記載の経口組成物。
項3.
顔の肌のくすみ改善用である、項1又は2に記載の経口組成物。
項4.
少なくとも4週間継続投与又は摂取するように用いられる、項1〜3のいずれかに記載の
経口組成物。
項5.
液体組成物である、項1〜4のいずれかに記載の経口組成物。
項6.
医薬組成物又は食品組成物である、項1〜5のいずれかに記載の経口組成物。
本発明に係るくすみ改善用経口組成物により、くすみが好ましく改善される。
角層解析画像例を示す。A)は飲用前、B)は飲用4週間後、C)は飲用中断4週間後に採取した角層を示す。 OTC(Optical Coherence Tomography:リアルタイム非破壊光断層測定器)による測定結果として得られる肌内部画像の例を示す。 前腕部の肌をOTC測定解析して得られた、表皮から真皮の上層までの深さ範囲における、反射光の減衰曲線を示す。 前腕部の肌をOTC測定解析して得られた、表皮から真皮の上層までの深さ範囲における、反射光の減衰曲線を示す。 顔の肌をOTC測定解析して得られた、表皮から真皮の上層までの深さ範囲における、反射光の減衰曲線を示す。 顔の肌をOTC測定解析して得られた、表皮から真皮の上層までの深さ範囲における、反射光の減衰曲線を示す。 図3cにおける、一度下降した曲線が上昇に転じた後再度下降していく形のグラフのうち、一度下降した曲線が上昇に転じる直前までの部分を拡大した図を示す。 図3dにおける、一度下降した曲線が上昇に転じた後再度下降していく形のグラフのうち、一度下降した曲線が上昇に転じる直前までの部分を拡大した図を示す。
以下、本発明の各実施形態について、さらに詳細に説明する。
本発明に包含されるくすみ改善用経口組成物は、ハトムギエキスを含有する。
本発明に用いる好ましいハトムギエキスは、特許文献1(特許第3590042号公報
)に記載されるハトムギエキスであり、より詳細には、少なくともハトムギの殻・薄皮・
渋皮の酵素処理物を遠心濾過し、得られた上清画分を濃縮し(目的に応じて更に乾燥して
)得られるハトムギエキスである。よって、当該ハトムギエキスはハトムギ酵素処理エキ
スといえる。当該酵素処理に用いる酵素は、該特許文献1に記載の通りであり、ジアスタ
ーゼ、タカジアスターゼ、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼ等、ペク
チナーゼ、β−ダルコシダーゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、キシラナーゼ等の各種の
酵素が挙げられる。つまり、当該酵素処理に用いる酵素は、多糖類(例えばデンプン、セ
ルロース、ペクチンなど)を構成する各糖分子間のα−1,4結合又はα−1,6結合を
切断する酵素である。酵素処理時には、例えば水などの適当な溶媒を用いることができる
なお、本発明に用いるハトムギエキスは、ハトムギの殻、薄皮及び渋皮から選択される
少なくとも1種から得られるハトムギ酵素処理エキスが含まれていればよい。よって、そ
の他のハトムギエキスが含まれていてもよく、例えば、ハトムギの殻・薄皮・渋皮以外の
部分(例えば子実、茎など)を同様に処理して得られるハトムギ酵素処理エキスが更に含
まれていても、あるいはハトムギの熱水抽出エキスが含まれていてもよい。好ましくは、
本発明のハトムギエキスは、ハトムギの殻、薄皮及び渋皮から選択される少なくとも1種
から得られるハトムギ酵素処理エキスを主に含むものである。
上述した本発明に用いるハトムギエキスとしては、市販品を用いることもでき、例えば
ハトムギCRDエキス(株式会社アグリリンクテクノロジー製)を特に好適に用いること
ができる。
本発明に係るくすみ改善用経口組成物が含有するハトムギエキスは、特に制限はされな
いが、乾燥質量換算で、1000〜20000mg程度が好ましく、3000〜1500
0mg程度がより好ましく、5000〜10000mg程度がさらに好ましい。
くすみとは、顔全体または眼や口元のまわりなどに発生することが多く、例えば、肌の
明度が低下して肌が暗く見える、あるいは肌の赤みが減少して肌が黄み寄りに見えること
などを指す。くすみの原因は、血行不良による赤みの低下やメラニンの沈着、皮膚弾力低
下に起因する皮膚の凹凸による影、ターンオーバーが老化により遅延することによる角層
の肥厚、皮膚表面での乱反射によるツヤの低下、過剰な皮脂が酸化されることで発生する
過酸化資質による角層のカルボニル化に伴う黄色化、など様々に存在する。本発明に係る
くすみ改善用経口組成物は、特に角層の肥厚や、皮膚表面での光の乱反射によるツヤの低
下、角層のカルボニル化に伴う黄色化などの、角層に原因が存するくすみを特に好ましく
改善し得る。言い換えれば、本発明に係るくすみ改善用経口組成物は、角層が原因のくす
みを好ましく改善することができ、特に角層肥厚、角層での光乱反射、及び角層黄色化か
らなる群より選択される少なくとも1種が原因のくすみを好ましく改善することができる
。特に、本発明に係るくすみ改善用経口組成物は、角層における反射光の減衰(角層のく
もり)を抑制することができることから、角層での光乱反射が原因となるくすみに対して
効果的である。
また、くすみは、全身の肌に生じ得るところ、本発明に係るくすみ改善用経口組成物は
、特に制限はされないが、顔の肌のくすみに対してより良好な改善効果を奏し得る。顔の
肌のくすみに対しては、角層のみならず、角層の下の層(例えば真皮層)においても、好
ましく反射光の減衰を抑制することができ、特に好ましい。
なお、肌をより美しく、また若々しく見せたいという強い願望が人(男性女性を問わないが、特に女性)には存在する。例えば、若年層においては、もともと肌の外面的印象に「透明感」が備わっていることが多いが、その肌をより明るく肌の内側から輝いているような印象を他人に与えたい、あるいは、透き通った美しい肌を実現させたい、という願望が存在する。また例えば、その後の年齢(例えば、中年層、初老層、又は老年層)においては、肌の透明感は徐々に失われ、よどんだような印象やくすんだような印象を与える肌の外観に徐々に変化することから、この変化を少しでも遅らせ、若々しく美しい肌に見られたいという願望が存在する。このような願望を満たすためにも、本発明に係るくすみ改善用経口組成物は有用である。すなわち、本発明に係るくすみ改善用経口組成物は、例えば、明るく肌の内側から輝いている印象を与えるため、透き通った美しい肌を実現させるため、加齢によるよどんだ若しくはくすんだ印象を与える肌への進行を遅らせるため、あるいは若々しく美しい肌との印象を与えるため、等の各用途にも好ましく用いることができ、「くすみ改善」との用途は、ここで例示した各用途を包含する。
本発明に係るくすみ改善用経口組成物は、特に制限はされないが、一日適量を継続して
投与又は摂取されることが好ましい。継続期間としては、少なくとも2週間が好ましく挙
げられ、少なくとも4週間がより好ましく挙げられる。本発明に係るくすみ改善用経口組
成物の、一日の適当な投与又は摂取量としては、特に制限はされないが、例えば成人一日
あたり、ハトムギエキスが2000〜40000mg程度含有される量が好ましく、60
00〜30000mg程度含有される量がより好ましく、10000〜20000mg程
度含有される量がさらに好ましい。本発明に係るくすみ改善用経口組成物を継続投与又は
摂取することにより、投与又は摂取を中断したとしても、その投与又は摂取中断中でもく
すみ改善効果が持続及び/増強され得る。
本発明に係るくすみ改善用経口組成物は、固体組成物であっても液体組成物であっても
よく、液体組成物であることが好ましい。液体組成物とする場合には、特許文献2(特開
2014−090675号公報)の記載を参考にすることで、液体組成物中でハトムギエ
キスを安定に含有させることができる。
また、本発明に係るくすみ改善用経口組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で
、ハトムギエキス以外の他の成分を含ませてもよい。他の成分としては、例えば、通常医
薬、食品添加剤又は食品に用いられる基剤、担体、添加物等が挙げられる。また、上述し
た、特許文献2(特開2014−090675号公報)に記載の成分が好ましく挙げられ
る。特に、液体組成物中でのハトムギエキスの安定性を高めるため、醗酵セルロース、及
びキサンタンガム(特に組成物全量に対して0.05〜0.5質量%のキサンタンガム)
を好ましく含ませることができる。
本発明のくすみ改善用経口組成物は、例えば医薬組成物又は食品組成物として好適に用
いることができる。
本発明に係るくすみ改善用経口組成物を医薬組成物として用いる場合、他の成分として
は、薬学的に許容される基剤、担体、及び/又は添加剤(例えば溶剤、分散剤、乳化剤、
緩衝剤、安定剤、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤等)等が例示できる。当該医薬組成物
は常法により調製することができる。
本発明に係るくすみ改善用経口組成物を食品組成物として用いる場合、他の成分として
は、食品衛生学上許容される基剤、担体、添加剤や、その他食品として利用され得る成分
・材料が例示できる。例えば、フレーバーや、保存剤、香味剤、甘味剤等が挙げられ、よ
り具体的には、例えば香味剤や甘味剤としては、クエン酸やアスコルビン酸、エリソルビ
ン酸、ビタミンEおよびその誘導体、レモンなどの柑橘果実の搾汁、クエン酸などの有機
酸やその塩、エリスリトール、キシリトール、ブドウ糖、ショ糖、異性化糖、甘草エキス
、アスパルテーム、スクロース、アセスルファムカム、などが挙げられる。また、当該く
すみ改善用経口組成物の形態も特に制限されず、例えば飲料として用いることができ、よ
り具体的には例えば加工食品、健康食品(栄養機能食品、機能性表示食品、特定保健用食
品等)、サプリメント、病者用食品(病院食、病人食又は介護食等も含む)等として用い
ることができる。これらは常法により調製することができる。特に、健康食品(栄養機能
食品、機能性表示食品、特定保健用食品等)、又はサプリメントとして調製する場合は、
継続的な摂取が行いやすいように、例えばドリンク剤等の形態で調製することが好ましい
が、特にこれらに限定されるものではない。
なお、本明細書において「含む」とは、「本質的にからなる」と、「からなる」をも包
含する(The term "comprising" includes "consisting essentially of” and "consist
ing of.")。
以下、本発明をより具体的に説明するが、本発明は下記の例に限定されるものではない
試験用経口組成物(被験組成物)の調製
高圧ホモジナイザーを用い、水と増粘剤(醗酵セルロース及びキサンタンガム)を攪拌
し適度な粘度に施した調整液に、ハトムギCRDエキス、クエン酸、フレーバー等を投入
し、再びホモミキサーにより混合して均一に分散させ、30mlあたり当該ハトムギエキ
ス8000mgが含まれる液体組成物を調製した。ビン1本あたり当該液体組成物30m
lを充填し、被験組成物として、以下の検討に用いた。
テープストリッピング法による角層の検討
被験者(28〜59歳の女性7名)に、被験組成物を1日2本4週間飲用してもらい、
その後飲用を中止させた。飲用前、4週間飲用直後、飲用中止後4週間の各時点(0w、
4w、及びaf4wなどと表記する場合がある)で角層の採取を行った。試験期間中、被
験者には過度な日焼けをしないよう指示した。
角層の採取は、次のようにして行った。被験者には、測定部位である左腕をクレンジン
グオイル及び洗顔料で軽く洗ってもらい、22℃50%設定の恒温恒湿室に入室後、その
まま左腕を露出させた状態で15分以上安静にした後に評価を開始した。左腕内側の、中
指の指先から適当な箇所(およそ前腕部の手首側から3/1程度の部位)までの長さをメ
ジャーで測り目印をつけた。15分馴化した後に、目印をつけた前腕部から角層をテープ
ストリッピング法により同一箇所から5層採取した。採取した各角層を暗視野顕微鏡で観
察した。各測定条件等を以下に示す。
[使用ツール]D−squam(角層採取シール)、加圧器、スライドガラス
[採取方法]機器測定部位のすぐ隣の部位にD−squamを1枚貼付し、その上から
常に一定の加圧となるよう、専用の加圧器を使用して押さえ、D−squamを剥がして
角層を採取した。同箇所にて5層採取した。
[サンプル保存条件]温度 20℃以下、湿度10%以下
[使用機器]マイクロスコープVHX−5000(キーエンス)
[観察条件]暗視野顕鏡 ×300観察
採取した角層を、スライドガラスに貼付し、マイクロスコープの暗視野顕鏡条件下で、
300倍に拡大した観察を行った。得られた画像に対し、角層全体の面積における、ある
一定の輝度よりも高い部分の面積の割合により、角層の透明度を評価した。その際の輝度
の閾値は20とした。
なお、統計解析は次のようにして行った。各測定解析結果について、Freedman
により有意差の有無を確認した後に、有意差が見られた場合、Wilcoxonの符号付
順位検定の後、Bonferroni補正を行い、飲用前vs飲用4週間後、飲用前vs
飲用8週間後での有意差検定を行った。なお、統計学的検討には、統計計算ソフトSPS
S version 22.0 for Windows (SPSS Japan I
nc.)を用いた。
解析画像結果例を図1、解析結果を表1に示す。
表1からわかるように、飲用前に比べ、4週間飲用直後は角層の透明度は高くなる又は
維持されたのに対して、飲用中止後4週間時点では角層の透明度は大きく低下していた。
OCT(Optical Coherence Tomography:リアルタイム非
破壊光断層測定器)による角層の検討
被験者(40代男性1名(被験者A)、40代女性1名(被験者B))に、被験組成物
を1日2本4週間飲用してもらい、その後飲用を中止させた。4週間飲用直後、飲用中止
後2週間、飲用中止後4週間の各時点(4w、af2w、及びaf4wなどと表記する場
合がある)で角層の採取を行った。試験期間中、被験者には過度な日焼けをしないよう指
示した。
被験者には、測定部位である左腕をクレンジングオイル及び洗顔料で軽く洗ってもらい
、22℃50%設定の恒温恒湿室に入室後、そのまま左腕を露出させた状態で15分以上
安静にした後に評価を開始した。左腕内側の、中指の指先から適当な箇所(およそ前腕部
の手首側から3/1程度の部位)までの長さをメジャーで測り目印をつけた。15分馴化
した後に、目印をつけた前腕部、及び右目の1cmほど下の部位に対し、OCTを用いて
測定を行った。OTCの測定条件等を以下に示す。
[使用機器]
Inner Vision IVS−2000(santec)
[測定条件]
Lateral.Range(mm):5
Lateral.PixelSize:500
Lateral.PixelResolution(mm):0.01
Depth.Range(mm):4.902
Depth.PixelSize:1000
Depth.PixelResolution(mm):0.004902
Refractive Index:0.45
3回測定
OTCによる測定結果として、リアルタイムの肌内部からの干渉信号に基づいて、表皮
から真皮の上層までの深さ範囲における深さに対する光の反射率のプロファイルが得られ
、リアルタイム画像としては図2に例示するような肌内部画像が得られる。この得られた
生プロファイルに対し、水平方向測定範囲として500ピクセル得られるが、その中心1
00ピクセルを解析対象とした。ある一定の閾値よりも低い強度(今回は20以下とした
)はノイズと判断し、垂直方向にゼロ補正を施した後に、計測位置方向(垂直方向)に平
均化(今回は移動平均n=5とした)することでスムージング処理を施し、反射光の減衰
曲線を得た。得られた結果を図3a〜3dに示す。図3a及び図3cは被験者Aの結果を
、図3b及び図3dは被験者Bの結果を、それぞれ示す。なお、図3a〜3dでは、n=
3の平均値を示している。
図3a〜3dでは、反射光の減衰が少ないほど(つまり、減衰曲線が下降しないほど)
透明度が高いことを意味する。また、いずれのグラフにおいても、一度下降した曲線が上
昇に転じた後、再度下降していく形をしている。この一度上昇して再度下降に転じた折り
返し地点が表皮と真皮との境目を反映しているのではないかと推察される。
概ね、被験者A及びBの、前腕部及び顔のいずれにおいても、4週間飲用直後>飲用中
止後2週間>飲用中止後4週間の順に透明度が高く、特に顔の肌においては皮膚の深度に
関わらずほぼ一貫してこの順に透明度が高かった。このことから、顔の肌において、より
効率的に反射光の減衰が抑制されたことがわかった。
また、図3c及び図3dにおける、一度下降した曲線が上昇に転じた後再度下降してい
く形のグラフのうち、一度下降した曲線が上昇に転じる直前までの部分を拡大した図を、
それぞれ、図4a及び図4bに示す。図4a及び図4bには、データの近似線も併せて示
す。図4a及び図4bともに、経時的にグラフの傾きが増加していることが確認できた。
これは、飲用期間終了後時間が経つにつれて、角層のくもりのために角層部位の反射強度
が減衰したためと推察された。

Claims (6)

  1. ハトムギエキスを含有する、くすみ改善用経口組成物。
  2. くすみが、角層が原因のくすみである、請求項1に記載の経口組成物。
  3. 顔の肌のくすみ改善用である、請求項1又は2に記載の経口組成物。
  4. 少なくとも4週間継続投与又は摂取するように用いられる、請求項1〜3のいずれかに記
    載の経口組成物。
  5. 液体組成物である、請求項1〜4のいずれかに記載の経口組成物。
  6. 医薬組成物又は食品組成物である、請求項1〜5のいずれかに記載の経口組成物。
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