JP2018098933A - 振動型アクチュエータ、レンズ駆動装置及び電子機器 - Google Patents

振動型アクチュエータ、レンズ駆動装置及び電子機器 Download PDF

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亮 山▲崎▼
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Abstract

【課題】振動型アクチュエータの駆動時に不要振動が振動体と接触する部材に発生するのを抑制する。【解決手段】弾性体101と圧電素子102とを有する振動体103と接触ユニット200とが加圧接触し、振動体103に駆動振動が励起されることにより振動体103と接触ユニット200とが相対移動する振動型アクチュエータ100において、接触ユニット200を、振動体103と加圧接触する接触面を有する接触部材201a,201bの間に、接触部材201a,201bに発生する振動を抑制する減衰部材203が挟持された構造とする。【選択図】図1

Description

本発明は、振動型アクチュエータに関し、特に振動型アクチュエータを用いてレンズ等の駆動対象物を駆動する機構に関する。
複数の振動体を備える振動型アクチュエータが知られている。例えば、特許文献1には、複数の振動体で摩擦部材(被駆動体)を挟持し、振動体に発生させた駆動振動により摩擦部材を摩擦駆動することにより、複数の振動体と摩擦部材とを相対移動させる振動型アクチュエータが記載されている。複数の振動体で摩擦部材を駆動する構成とすることにより、1つの振動体で摩擦部材を駆動する場合に比べて、大きな推力(駆動力)を取り出すことができる。
特開2006−67712号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、振動体の駆動振動に対する摩擦部材の共振が考慮されていないため、摩擦部材に不要な振動が発生したときに、振動型アクチュエータの性能が低下してしまうという問題がある。特に、複数の振動体を用いた構成の振動型アクチュエータの場合には、1つのみの振動体を用いた場合に比べて、摩擦部材が振動体から受ける振動の影響が大きくなるために、共振対策が必要と考えられる。
本発明は、駆動時に不要な振動が振動体と接触する部材に発生することを抑制することができる振動型アクチュエータを提供することを目的とする。
本発明に係る振動型アクチュエータは、振動体と接触ユニットとが加圧接触し、前記振動体に駆動振動が励起されることにより前記振動体と前記接触ユニットとが相対移動する振動型アクチュエータであって、前記接触ユニットは、前記振動体と加圧接触する接触面を有する複数の接触部材と、前記複数の接触部材の間に挟持され、前記接触部材に発生する振動を抑制する減衰部材と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、振動型アクチュエータを駆動する際に、振動体と接触する部材に不要な振動が発生することを抑制することができ、これにより、駆動時の性能低下を抑えることが可能になる。
第1実施形態に係る振動型アクチュエータの概略断面図である。 接触ユニットに発生する固有振動を説明する図である。 第2実施形態に係る振動型アクチュエータの概略断面図である。 第3実施形態に係る振動型アクチュエータの概略断面図である。 第4実施形態に係る振動型アクチュエータの概略断面図である。 振動型アクチュエータを用いたレンズ駆動装置の概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る振動型アクチュエータの100の断面図である。図1(b)は、振動型アクチュエータ100の別の断面図である。図1に示すように、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を設定する。後述するように、X軸方向は、固定された接触ユニット200に対して駆動ユニット120が相対移動する方向である。また、Y軸方向は、X軸方向を水平方向としたときに鉛直方向と略平行となる方向である。Z軸方向は、X軸方向及びY軸方向の両方向と直交する方向である。
振動型アクチュエータ100は、カバープレート111、転動ボール112a,112b,112c、筐体部材113、連結板114、転動ボール115、連結部材116、駆動ユニット120、接触ユニット200及び固定ネジ205を備える。駆動ユニット120は、振動体103、振動遮断部材104、支持部材105、加圧力伝達部材106、転動コロ107、保持部材108及び加圧部材109を備える。接触ユニット200は、接触部材201a,201b、スペーサ202、減衰部材203及び固定ネジ204を備える。
振動体103は、矩形板状の弾性体101と、電気−機械エネルギ変換素子である矩形板状の圧電素子102とを有し、弾性体101と圧電素子102とは接着剤等を用いて接着されている。弾性体101において圧電素子102が接合されている一方の面の反対側の他方の面には、X軸方向に所定の間隔で2つの突起部が設けられており、突起部の先端が接触ユニット200に加圧接触している。支持部材105は、弾性体101の長手方向端(X軸方向端)を保持することによって振動体103を保持している。振動遮断部材104は、圧電素子102における弾性体101との接合面の反対側の面に配置され、振動体103で発生する振動の他の部材への伝達を抑制する。なお、振動遮断部材104としては、フェルト等の繊維からなる部材を用いることができるが、これに限定されるものではない。なお、圧電素子102の振動遮断部材104側の面には、圧電素子102に交流電圧を供給するための不図示のフレキシブルプリント基板が取り付けられている。
加圧力伝達部材106は、振動遮断部材104における圧電素子102との接触面の反対側の面に配置され、加圧部材109から加圧力を振動遮断部材104を介して振動体103へ付与する。加圧部材109は、接触ユニット200に対して振動体103を加圧するための加圧力を発生するバネ部材(付勢部材)を備え、加圧力伝達部材106と振動遮断部材104を介して、振動体103を接触ユニット200に対して加圧接触させる。保持部材108は、2つの転動コロ107を介して支持部材105を保持しており、これにより、支持部材105に支持された振動体103は、支持部材105と共にY軸方向に移動可能となっている。
保持部材108においてカバープレート111と対向する面には、3カ所にガイド部が形成されており、各ガイド部に転動ボール112a〜112cが配置されている。カバープレート111は、筐体部材113に固定されている。また、転動ボール112a〜112cは、X軸方向に延在するようにカバープレート111に形成された溝部に係合している。つまり、保持部材108とカバープレート111との間に転動ボール112a〜112cが転動可能に挟持されている。これにより、保持部材108(駆動ユニット120)は、保持部材108に形成されたガイド部とカバープレート111に形成された溝部に案内されてX軸方向に移動可能となっている。
接触ユニット200において、接触部材201a,201bは、振動体103と加圧接触する接触面を有する部材である。減衰部材203はY軸方向において接触部材201a,201bに挟持されている。減衰部材203は、振動に対して減衰効果を有する部材であり、接触部材201a,201bに対して密着性の高いゴム部材や接着剤等の樹脂材料が用いられる。スペーサ202は、減衰部材203を挟持する接触部材201a、201bの間隔を決めるための部材(減衰部材203の厚みを決める部材)であり、図1(a)に示すように、間隔Tで減衰部材203を挟持している。減衰部材203は、外力を受けて変形する弾性部材であるため、本実施形態では、スペーサ202によって接触部材201a,201bの間隔Tを決定している。接触部材201a,201bは、スペーサ202を介して固定ネジ204により固定される。そして、スペーサ202が筐体部材113に対して固定ネジ205により固定されることで、接触ユニット200は筐体部材113に固定される。
振動型アクチュエータ100は、2つの駆動ユニット120がY軸方向において接触ユニット200を挟持した構造となっており、2つの駆動ユニット120の構造は同等である。接触ユニット200を挟んで対向するように配置された2つの駆動ユニット120は、連結板114によって連結されている。転動ボール115は、2つの駆動ユニット120の移動を駆動力として外部に取り出すための部材であり、連結板114のY軸方向における中央付近に配置されて、不図示の駆動対象物に取り付けられた連結部材116と係合している。連結板114及び連結部材116には、転動ボール115を配置するために、図1(b)の左右方向(Z軸方向)に長さを有するV溝が形成されている。転動ボール115が連結板114及び連結部材116に形成されたV溝に配置されることで、連結板114と連結部材116とは、駆動ユニット120の移動方向であるX軸方向において、がたつくことなく連結されている。
振動型アクチュエータ100では、圧電素子102に位相の異なる2相の交流電圧を印加して、弾性体101に設けられた突起部の先端がXY面で楕円軌跡(又は円軌跡)を描く駆動振動を振動体103に励起させる。これにより、突起部が接触ユニット200を摩擦駆動し、振動体103から接触ユニット200へ推力が与えられる。ここで、接触ユニット200は固定されており、駆動ユニット120がX軸方向において移動可能となっているため、駆動ユニット120が接触ユニット200から受ける反力により、駆動ユニット120がX軸方向に移動する。なお、圧電素子102の電極構造や圧電素子102に印加する交流電圧の制御等には、周知の技術を用いることができるため、詳細な説明を省略する。
振動体103に励起した駆動振動によって接触ユニット200に固有振動が発生してしまうと、振動体103が接触ユニット200の振動の影響を受けて駆動性能が低下してしまう。特に、2つの振動体103で駆動を行う構造では、1つの振動体103で駆動を行う場合に比べて2倍の振動エネルギが接触ユニット200に加わることになり、接触ユニット200に固有振動が発生しやすくなる。そこで本実施形態では、以下に詳細に説明する通り、複数の振動体103による駆動を行う構成において、接触ユニット200の構成を工夫して固有振動の発生を抑制することにより、良好な駆動性能を維持することを可能としている。
図2は、接触ユニット200に発生する固有振動301を説明する図である。固有振動301は、振動体103の駆動周波数の近傍において、接触部材201a,201bに発生する4次の固有振動であり、定在波の振動である。そのため、図2では、固有振動301を位相が180度ずれた実線と破線とで示している。なお、接触部材201a,201bには、数多くの固有振動が発生するが、ここでは、振動型アクチュエータ100の性能に大きな影響を与えるY軸方向に振幅を有する固有振動の1つのみを示している。また、固有振動301の実際の振動振幅は極めて小さいが、理解を容易とするために図2では振動振幅を拡大(誇張)して表している。
図2に一点鎖線で示す位置302a,302b,302c,302d,302eはそれぞれ、固有振動301の節位置を示している。接触部材201a,201bは、固有振動301の節となる位置302a,302eにおいて固定ネジ204により固定されている。そのため、接触ユニット200には、位置302a,302eを節とした固有振動しか励起されない。また、接触ユニット200は、接触部材201a,201bが減衰部材203を挟持した構造となっているため、減衰部材203により固有振動301の振幅を極めて小さくすることができる。これにより、振動型アクチュエータ100の駆動時には、固有振動301が発生したとしても、その振幅を極めて小さく抑えることができるため、駆動性能の低下を抑えて、良好な駆動性能を維持することができる。
ところで、接触ユニット200には多数の共振モード(固有振動モード)が存在する。そのため、接触ユニット200の各寸法を決定する際には、振動型アクチュエータ100の駆動周波数域に接触ユニット200の固有振動が存在しないようにすることが重要となる。従来の単一部材からなる接触ユニットの場合、接触部材の厚み(Y軸方向長さ)や幅(Z軸方向長さ)を大きくして機械的強度を高めることで固有振動間の周波数間隔を広げ、その周波数間隔内に振動型アクチュエータの駆動周波数域を設定する等する必要がある。これに対して、接触ユニット200では、仮に振動型アクチュエータ100の駆動周波数域に接触ユニット200の固有振動の周波数が存在しても、固有振動の振幅が小さく抑えられる。よって、接触ユニット200の厚みや幅を増やす必要がなく、接触ユニット200を小型化することができる。
また、接触部材201a,201bには、焼き入れ処理或いは表面改質処理等によって硬度を高めたステンレス鋼等の金属部材が用いられる。そして、接触部材201a,201bにおいて振動体103と接触する面は、研磨加工等により平滑性の高い均質な面に仕上げられる。一般的な研磨加工機では金属部材の一面のみしか研磨することができず、両面を研磨しようとすると加工難易度が上がり、歩留まりも低下する。これに対して、接触部材201a,201bは、片面のみを研磨加工すればよいため、加工が容易となり、低コストでの製造が可能となる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図3は、第2実施形態に係る振動型アクチュエータ100Aの断面図であり、図1(a)の断面図に対応する図である。振動型アクチュエータ100Aは、第1実施形態に係る振動型アクチュエータ100の減衰部材203を薄型化すると共にスペーサ202と固定ネジ204の使用を廃止することで構成を簡略化したものである。そのため、振動型アクチュエータ100Aにおいて振動型アクチュエータ100と共通する部材については、同じ符号を付して、ここでの説明を省略する。
振動型アクチュエータ100Aを構成する接触ユニット400は、駆動ユニット120(の振動体103)と接触する接触面を有する接触部材401a,401bと、接触部材401a,401bに挟持された減衰部材403を備える。減衰部材403は、接触ユニット400に固有振動が発生するのを抑制し、また、発生した振動を減衰させる部材であり、更に接触部材401a,401b間の間隔T´を定めると共に接触部材401a,401bを固定する部材である。減衰部材403としては、例えば、両面テープを用いることができる。そのため、振動型アクチュエータ100のようにスペーサ202と固定ネジ204は不要となり、接触部材401a,401bは、減衰部材403を介した間隔T´を隔てて減衰部材403により接合される。
接触ユニット400は、接触部材401a,401bが減衰部材403を介して接合された状態で筐体部材113に固定ネジ405により固定される。よって、振動型アクチュエータ100Aによれば、振動型アクチュエータ100と同様の効果が得られ、また、構造の簡単な接触ユニット400を用いることにより部品点数の削減によるコストの低減と歩留まり(生産性)の向上を図ることができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図4は、第3実施形態に係る振動型アクチュエータ100Bの断面図であり、図1(a)の断面図に対応する図である。振動型アクチュエータ100Bは、第2実施形態に係る振動型アクチュエータ100Aの減衰部材403を、接着剤等の樹脂材料にギャップ材を混入させた減衰部材に代えたものである。そのため、振動型アクチュエータ100Bにおいて振動型アクチュエータ100Aと共通する部材については、同じ符号を付して、ここでの説明を省略する。
振動型アクチュエータ100Bを構成する接触ユニット500は、駆動ユニット120(の振動体103)と接触する接触面を有する接触部材401a,401bと、接触部材401a,401bに挟持された減衰部材503を備える。減衰部材503には、例えば、接着剤に直径が略一定の球状のギャップ材510を所定の割合で混入させたものが用いられる。接触ユニット500では、接触部材401a,401b間の間隔T´を、減衰部材503に含まれるギャップ材510によって定めることができる。例えば、第2実施形態に係る振動型アクチュエータ100Aのように減衰部材403に両面テープを用いた場合、両面テープの潰れ(圧縮)や温度や湿度の影響で間隔T´が変化し、これに応じて駆動特性が変化してしまうおそれがある。これに対して、ギャップ材510を含む減衰部材503を用いることにより、間隔T´をより明確に設定することができ、また、経時的に或いは使用環境によって間隔T´が変化するのを抑制することができる。したがって、振動型アクチュエータ100Bによれば、振動型アクチュエータ100Bと同様の効果が得られることに加えて、接触部材401a,401b間の間隔T´の変化が抑制されることで、駆動性能に変化が生じることを抑制することができる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図5は、第4実施形態に係る振動型アクチュエータ100Cの断面図であり、図1(a)の断面図に対応する図である。振動型アクチュエータ100Cは、第1実施形態に係る振動型アクチュエータ100の接触ユニット200を薄型化したものである。そのため、振動型アクチュエータ100Cにおいて振動型アクチュエータ100と共通する部材については、同じ符号を付して、ここでの説明を省略する。
振動型アクチュエータ100Cを構成する接触ユニット600は、駆動ユニット120(の振動体103)と接触する接触面を有する接触部材601a,601bと、接触部材601a,601bに挟持された減衰部材203を備える。接触ユニット600のX軸方向端にはスペーサ202が設けられており、接触部材601a,601bは、スペーサ202を介して固定ネジ204により固定されている。第1実施形態と同様に、スペーサ202は減衰部材203の厚みを決定しており、接触ユニット600はスペーサ202を介して固定ネジ205により筐体部材113に固定されている。
接触部材601bは、固定ネジ204を固定するための雌ネジが形成された円筒部602を有する。これにより、接触部材601a,601bの厚みを薄型化しても、固定ネジ204による接触部材601a,601bの固定を確実に行うことができる。したがって、振動型アクチュエータ100Cは、振動型アクチュエータ100と同様の効果を奏することに加えて、薄型化された接触ユニット600を用いることで小型化(薄型化)が可能となる。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態に係る振動型アクチュエータ100と同等の構造を有する振動型アクチュエータを用いたレンズ駆動装置について説明する。図6は、レンズ駆動装置700の概略構成を示す断面図である。なお、図6に示す各部材のうち、図1に示した部材と同じ部材については、同じ符号を付して、ここでの説明を省略する。また、第1実施形態に係る振動型アクチュエータ100は、接触ユニット200に対して駆動ユニット120(振動体103)がX軸方向に移動する構成となっていた。これに対して、レンズ駆動装置700には、以下に説明するように、振動体103は固定され、接触ユニット900がX軸方向に移動する振動型アクチュエータ800が用いられている。
レンズ駆動装置700は、案内部材721a,721b、レンズ保持部材722、レンズ部723及び振動型アクチュエータ800を備える。レンズ駆動装置700は、例えば、デジタルカメラ等の撮像装置(不図示)が備えるレンズ鏡筒の内部に配置される。その場合、被写体からの光がレンズ部723へ入射し、レンズ部723を通過した光は、レンズ鏡筒の内部を通過して、撮像装置の本体部に配置された撮像素子に結像する。撮像素子は、光学像を電気信号に変換することにより画像データを生成する。
レンズ保持部材722は、レンズ部723を保持する。案内部材721a,721bには、ここでは、丸棒状の部材が用いられている。案内部材721a,721bはそれぞれ、長手方向がレンズ部723の光軸Lと略平行となるように配置された状態でレンズ保持部材722と摺動自在に嵌合しており、レンズ保持部材722を光軸方向に移動可能に保持する。なお、光軸LはX軸と平行である。
振動型アクチュエータ800は、駆動ユニット820と接触ユニット900を備える。駆動ユニット820は、振動型アクチュエータ100の駆動ユニット120が備える保持部材108と加圧部材109に代えて、保持部材808と加圧部材を備える。加圧部材は、2枚の加圧板809aと2つの引張バネ部材809bを備える。2つの引張バネ部材809bは、Y軸方向に離間して配置された加圧板809aの間に配置され、2枚の加圧板809aをY軸方向において互いに接近するように力を与えている。これにより、加圧力伝達部材106を介して振動体103は接触ユニット900に加圧接触する。保持部材808は、2つの転動コロ107を介して、支持部材105を保持部材808に対してY軸方向に移動可能に保持している。保持部材808は、レンズ駆動装置700を内包するレンズ鏡筒(不図示)のフレームの等に固定されている。
接触ユニット900は、接触部材201a,201bの間隔Tがこれらの両端に配置されたスペーサ202,902によって決められた状態で、減衰部材203が接触部材201a,201bに挟持された構造を有する。接触部材201a,201bは、これらの両端に配置されたスペーサ202,902を介して固定ネジ204を用いて固定されている。スペーサ202は、接触ユニット900の長手方向がレンズ部723の光軸Lと略平行となるように、固定ネジ205を用いてレンズ保持部材722に固定されている。
レンズ駆動装置700では、接触ユニット900を挟んでY軸方向で対向するように配置された2つの振動体103のそれぞれの弾性体101の突起部先端に楕円運動が生じるように、振動体103に駆動振動を励起する。これにより、振動体103から接触ユニット900に推力が与えられる。ここで、振動体103は固定されており、接触ユニット900はX軸方向に移動可能となっているため、接触ユニット900は振動体103から受ける推力によってX軸方向に移動する。レンズ保持部材722は、接触ユニット900と連結されているため、接触ユニット900の移動に伴って案内部材721a,721bに案内されてX軸方向に移動し、こうしてレンズ部723はX軸方向(光軸方向)に駆動される。
なお、レンズ駆動装置700が上述したように撮像装置の構成要素である場合において、レンズ部723がズームレンズであれば、レンズ部723を光軸方向で進退させることにより、撮影画角の変更(ズーム動作)を行うことができる。また、レンズ部723がフォーカスレンズであれば、レンズ部723を光軸方向で進退させることにより、被写体に対する合焦動作を行うことができる。レンズ駆動装置700は、振動型アクチュエータ800を駆動するための駆動回路や制御回路を備えるが、振動型アクチュエータ800の駆動制御には周知の技術を用いることができ、ここでの説明は省略する。
ところで、振動型アクチュエータ800は、接触ユニット900の長手方向の一端(スペーサ202側)のみが固定ネジ205でレンズ保持部材722に固定される片持ち構造となっている。従来の接触部材を片持ち構造とした場合には、両持ち構造とした場合に比べてより多くの固有振動が発生する。しかしながら、減衰部材203を有する接触ユニット900を用いることで、固有振動の発生を抑制することができるため、振動型アクチュエータ800は、片持ち構造であっても、駆動中の性能低下を抑えることができる。
なお、接触ユニット900のスペーサ902側を、X軸方向に移動可能な状態で不図示の部材により支持又は保持した構造としてもよい。また、接触ユニット900をその長手方向の任意の位置で保持する構成とすることもできる。このように、レンズ駆動装置700では、接触ユニット900を保持する構造設計の自由度を高めることができる。更に、レンズ駆動装置700では、接触ユニット900をX軸方向に移動可能な構成としたが、接触ユニット900を固定し、駆動ユニット820をX軸方向に移動可能とし、レンズ保持部材722を駆動ユニット820に連結した構成としてもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
例えば、接触ユニットを2つの振動体で挟持して、接触ユニットと振動体とを相対移動させる構成について説明した。しかし、このような構成に限らず、接触ユニットを1つの振動体で駆動する構成であっても、減衰部材を有する接触ユニットを用いることで接触ユニットでの不要振動の発生は抑制され、よって、駆動中の性能低下が抑えられるという効果が得られる。また、接触ユニットを3つ以上の振動体で挟持して、接触ユニットと振動体とを相対移動させる構成となっていてもよい。
接触ユニットの構成は、上述した2枚の接触部材の間に1層の減衰部材が配置された構成に限定されるものではなく、例えば、3枚の接触部材のそれぞれの間に1層(合計で2層)の減衰部材が配置された構造とすることもできる。上記実施形態では、振動体と接触ユニットとが相対的に一方向に直線的に移動する構成の振動型アクチュエータについて説明した。しかし、上述した接触ユニットの構成は、これに限定されず、振動体が接触ユニットに対して与える推力により振動体又は接触ユニットが回転駆動する回転型の振動型アクチュエータの接触ユニットにも適用が可能である。更に、振動型アクチュエータによる駆動が可能な駆動対象物はレンズに限定されるものではなく、上記の各種の振動型アクチュエータは、各種の機械装置や撮像装置やレンズ鏡筒等の光学機器以外の電子機器への適用が可能である。
100,100A〜100C 振動型アクチュエータ
101 弾性体
102 圧電素子
103 振動体
200 接触ユニット
201a,201b 接触部材
202,902 スペーサ
203 減衰部材
510 ギャップ材
700 レンズ駆動装置
721a,721b 案内部材
722 レンズ保持部材
723 レンズ部
800 振動型アクチュエータ
900 接触ユニット

Claims (8)

  1. 振動体と接触ユニットとが加圧接触し、前記振動体に駆動振動が励起されることにより前記振動体と前記接触ユニットとが相対移動する振動型アクチュエータであって、
    前記接触ユニットは、
    前記振動体と加圧接触する接触面を有する複数の接触部材と、
    前記複数の接触部材の間に挟持され、前記接触部材に発生する振動を抑制する減衰部材と、を有することを特徴とする振動型アクチュエータ。
  2. 複数の前記振動体が、前記複数の接触部材が前記減衰部材を挟む方向において前記接触ユニットを挟持するよう配置されていることを特徴とする請求項1に記載の振動型アクチュエータ。
  3. 前記振動体は、板状の弾性体の一方の面に電気−機械エネルギ変換素子が接着されており、
    前記弾性体の他方の面には、前記振動体と前記接触ユニットとが相対移動する方向に所定の間隔で2つの突起部が設けられ、
    2つの前記振動体のそれぞれの突起部が前記接触ユニットを挟んで対向するように前記2つの振動体が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の振動型アクチュエータ。
  4. 前記接触ユニットは、前記複数の接触部材に挟持されたスペーサを備え、
    前記スペーサは、前記接触部材に生じる共振モードの節位置の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  5. 前記減衰部材は、両面テープまたは樹脂材料であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  6. 前記減衰部材は、樹脂材料にギャップ材を混入したものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータと、
    レンズと、
    前記レンズを保持し、前記振動体または前記接触ユニットのうち前記振動型アクチュエータの前記振動体に駆動振動を励起したときに移動する部材に連結されるレンズ保持部材と、
    前記レンズ保持部材と係合し、前記振動体と前記接触ユニットが相対移動する方向に前記レンズ保持部材を案内する案内部材と、を備えることを特徴とするレンズ駆動装置。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータと、
    前記振動型アクチュエータによる駆動が可能な駆動対象物と、を備えることを特徴とする電子機器。
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