JP2018098233A - 配線基板およびこれを用いた電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定電圧レギュレータから半導体素子への電流供給を十分に行うことが可能であり、それにより半導体素子を安定して作動させることができる配線基板およびこれを用いた電子装置を提供すること。
【解決手段】一部の信号用の配線導体2SSは、接地用または電源用のベタ状導体2GS,2PSが延在するビルドアップ絶縁層1b,1eの表面を、半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの並びの方向に沿って、半導体素子搭載部10Aの下方から定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方かけて延在する配線経路上を辿る帯状導体2SSb,2SScを有し、これらの帯状導体2SSb,2SScは、さらに絶縁基板1における定電圧レギュレータ接続パッド7に接続するビアホール5よりも外周側を経由して外部接続パッド8の上方に延在している。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体素子を搭載するための配線基板およびこれを用いた電子装置に関するものである。
従来、MPU等の半導体素子は、多層高密度配線の小型の配線基板上に搭載されて用いられる。
近時、半導体素子の作動電圧の定電圧化や同時スイッチング数の増加に伴い、半導体素子に供給される作動電圧の僅かな変動が半導体素子の誤動作を引き起こすようになってきている。そこで、半導体素子を搭載する配線基板上に定電圧レギュレータを搭載し、半導体素子の同時スイッチング等に伴う作動電圧の変動を抑制して半導体素子の誤動作を防止することが提案されている。
図13に、半導体素子Sと定電圧レギュレータVとを搭載するための従来の配線基板20を示す。配線基板20は、主として絶縁基板11と、配線導体12と、ソルダーレジスト層13とを備えている。
絶縁基板11は、その上面中央部に半導体素子Sが搭載される半導体素子搭載部20Aを有している。また、その上面外周部に定電圧レギュレータVが搭載される定電圧レギュレータ搭載部20Bを有している。絶縁基板11の下面は、マザーボード等の外部電気回路基板(不図示)に接続するための接続面20Cとなっている。
絶縁基板11は、コア絶縁層11cの上下面に複数のビルドアップ絶縁層11a〜11bおよび11d〜11eが積層されて成る。コア絶縁層11cは、複数のスルーホール14を有している。ビルドアップ絶縁層11a〜11bおよび11d〜11eは、複数のビアホール15を有している。
配線導体12は、コア絶縁層11cの上下面およびスルーホール14内に被着されたコア導体12c,12dと、各ビルドアップ絶縁層11a〜11b,11d〜11eの表面およびビアホール15内に被着されたビルドアップ導体12a〜12bおよび12e〜12fとから成る。
配線導体12のうち、最上層のビルドアップ導体12aの一部は、半導体素子接続パッド16を形成している。半導体素子接続パッド16は、信号用の半導体素子接続パッド16Sと、接地用の半導体素子接続パッド16Gと、電源用の半導体素子接続パッド16Pとを含んでいる。半導体素子接続パッド16には、半導体素子Sの電極端子TSが半田を介して接続される。
配線導体12のうち、最上層のビルドアップ導体12aの別の一部は、定電圧レギュレータ接続パッド17を形成している。定電圧レギュレータ接続パッド17は、接地用の定電圧レギュレータ接続パッド17Gと電源用の定電圧レギュレータ接続パッド17Pとを含んでいる。定電圧レギュレータ接続パッド17には、定電圧レギュレータVの電極端子TVが半田を介して接続される。
配線導体12のうち、最下層のビルドアップ導体12fの一部は、外部接続パッド18を形成している。外部接続パッド18は、信号用の外部接続パッド18Sと、接地用の外部接続パッド18Gと、電源用の外部接続パッド18Pとを含んでいる。外部接続パッド18は、マザーボード等の外部電気回路基板の配線導体に半田を介して接続される。
ソルダーレジスト層13は、最上層のビルドアップ絶縁層11a上および最上層のビルドアップ導体12a上に被着された上面側のソルダーレジスト層13aと、最下層のビルドアップ絶縁層11e上および最下層のビルドアップ導体12f上に被着された下面側のソルダーレジスト層13bとを有している。
上面側のソルダーレジスト層13aは、半導体素子接続パッド16を露出させる開口部および定電圧レギュレータ接続パッド17を露出させる開口部を有している。下面側のソルダーレジスト層13bは、外部接続パッド18を露出させる開口部を有している。
なお、半導体素子接続パッド16と、定電圧レギュレータ接続パッド17と、外部接続パッド18とは、絶縁基板11の表面および内部に配設された配線導体12を介して所定のもの同士が電気的に接続されている。
そのため、配線導体12は、信号用の配線導体12Sと、接地用の配線導体12Gと、電源用の配線導体12Pとを含んでいる。
そして、図14に示すように、半導体素子Sの電極端子TSを半導体素子接続パッド16に半田を介して接続するとともに定電圧レギュレータVの電極端子TVを定電圧レギュレータ接続パッド17に半田を介して接続することにより、配線基板20に半導体素子Sおよび定電圧レギュレータVが搭載された電子装置が完成する。
この電子装置は、外部接続パッド18をマザーボード等の外部電気回路基板の配線導体に半田を介して接続することにより、外部電気回路基板に実装される。
外部電気回路基板に実装された電子装置は、信号用の外部接続パッド18Sを介して外部電気回路基板との信号の授受が行われる。また、接地用の外部接続パッド18Gおよび電源用の外部接続パッド18Pを介してそれぞれ接地電圧および電源電圧の供給が行われる。
さらに、定電圧レギュレータ接続パッド17を介して半導体素子Sの作動電圧の変動を抑制するための電流供給が定電圧レギュレータVから行われる。
ここで、従来の配線基板20における上から2番目のビルドアップ導体12bを図15に上面図で示す。なお、図15においては、半導体素子搭載部20Aおよび定電圧レギュレータ搭載部20Bに対応する領域を2点鎖線で示している。また、上層のビルドアップ導体12aから接続されるビアホール15の位置を破線で示している。
図15に示すように、2番目のビルドアップ導体12bには、主として信号用の配線導体12Sと電源用の配線導体12Pとが配設されている。接地用の配線導体12Gは、ビアホール15用の円形のランドパターンのみが配設されている。
この層の信号用の配線導体12Sは、半導体素子搭載部20Aの下方から配線基板20の外周部にかけて延在する複数の帯状導体12SSを有している。一部の帯状導体12SSは、半導体素子搭載部20Aの下方と定電圧レギュレータ搭載部20Bの下方との間を通って配線基板20の外周部に延在している。
電源用の配線導体12Pは、半導体素子搭載部20Aに対応する領域および定電圧レギュレータ搭載部20Bに対応する領域を含む広い領域に連続して広がる広面積のベタ状導体12PSを有している。このベタ状導体12PSを介して定電圧レギュレータVからの電流が半導体素子Sに供給される。
しかしながら、この配線基板20においては、一部の信号用の帯状導体12SSが半導体素子搭載部20Aの下方と定電圧レギュレータ搭載部20Bの下方との間を通って配線基板20の外周部に延在していることから、電源用のベタ状導体12PSにおける定電圧レギュレータ搭載部20Bの下方から半導体素子搭載部20Aの下方までの良好な電流供給がこれらの帯状導体12SSにより阻害されて十分な電流供給を行うことができないことがある。その結果、半導体素子Sを安定して作動させることが困難となる場合があった。
特表2007−521574号公報
本発明が解決しようとする課題は、定電圧レギュレータ搭載部から半導体素子搭載部までの間の良好な電流供給経路を確保し、定電圧レギュレータから半導体素子への電流供給を十分に行うことが可能であり、それにより半導体素子を安定して作動させることができる配線基板およびこれを用いた電子装置を提供することにある。
本発明の配線基板は、複数のスルーホールを有するコア絶縁層の上下面に、複数のビアホールを有する複数のビルドアップ絶縁層を積層して成り、上面中央部に半導体素子搭載部および上面外周部に定電圧レギュレータ搭載部を有するとともに下面に外部接続面を有する絶縁基板と、前記コア絶縁層の上下面および前記スルーホール内ならびに前記ビルドアップ絶縁層の表面および前記ビアホール内に被着された導体から成る配線導体と、を具備しており、前記配線導体が、前記半導体素子搭載部に配設された信号用、接地用、電源用の複数の半導体素子接続パッドと、前記定電圧レギュレータ搭載部に配設された接地用、電源用の複数の定電圧レギュレータ接続パッドと、前記外部接続面に配設された信号用、接地用、電源用の複数の外部接続パッドと、前記半導体素子搭載部の下方で前記信号用の半導体素子接続パッドに前記ビアホールを介して接続されるとともに前記絶縁基板の外周部で前記信号用の外部接続パッドに前記ビアホールを介して接続されて前記絶縁基板の内部を前記半導体素子搭載部の下方から前記絶縁基板の外周部まで延び、一部が前記半導体素子搭載部と前記定電圧レギュレータ搭載部との中間部の下方を通る複数の信号用の配線導体と、前記半導体素子搭載部の下方で前記接地用の半導体素子接続パッドに前記ビアホールを介して接続されるとともに前記定電圧レギュレータ搭載部の下方で前記接地用の定電圧レギュレータ接続パッドに前記ビアホールを介して接続され、前記半導体素子搭載部の下方および前記定電圧レギュレータ搭載部の下方で前記接地用の外部接続パッドに前記ビアホールを介して接続されて前記コア絶縁層の上面側および下面側の複数の前記ビルドアップ絶縁層の表面を前記半導体素子搭載部の下方から前記定電圧レギュレータ搭載部の下方まで延在する複数の接地用のベタ状導体と、前記半導体素子搭載部の下方で前記電源用の半導体素子接続パッドに前記ビアホールを介して接続されるとともに前記定電圧レギュレータ搭載部の下方で前記電源用の定電圧レギュレータ接続パッドに前記ビアホールを介して接続され、前記半導体素子搭載部の下方および前記定電圧レギュレータ搭載部の下方で前記電源用の外部接続パッドに前記ビアホールを介して接続されて前記コア絶縁層の上面側および下面側の複数の前記ビルドアップ絶縁層の表面を前記半導体素子搭載部の下方から前記定電圧レギュレータ搭載部の下方まで延在する複数の電源用のベタ状導体と、を有する配線基板であって、前記一部の信号用の配線導体は、前記接地用または電源用のベタ状導体が延在する前記ビルドアップ絶縁層の表面を、前記半導体素子搭載部と前記定電圧レギュレータ搭載部との並びの方向に沿って、該半導体素子搭載部の下方から該定電圧レギュレータ搭載部の下方かけて延在する配線経路上を辿る帯状導体を有し、該帯状導体は、さらに前記絶縁基板における前記定電圧レギュレータ接続パッドに接続する前記ビアホールよりも外周側を経由して前記外部接続パッドの上方に延在していることを特徴とするものである。
本発明の電子装置は、前記配線基板の前記半導体素子搭載部に半導体素子を搭載するとともに前記定電圧レギュレータ搭載部に定電圧レギュレータを搭載して成ることを特徴とするものである。
本発明の配線基板およびこれを用いた電子装置によれば、半導体素子搭載部の下方から半導体素子搭載部と定電圧レギュレータ搭載部との中間部の下方を通って絶縁基板の外周部に延びる信号用の配線導体は、接地用または電源用のベタ状導体が延在するビルドアップ絶縁層の表面を、半導体素子搭載部と定電圧レギュレータ搭載部との並びの方向に沿って、半導体素子搭載部の下方から定電圧レギュレータ搭載部の下方かけて延在する配線経路上を辿る帯状導体を有し、この帯状導体は、さらに絶縁基板における定電圧レギュレータ接続パッドに接続するビアホールよりも外周側を経由して外部接続パッドの上方に延在していることから、帯状導体が設けられたビルドアップ絶縁層表面の接地用または電源用のベタ状導体は、定電圧レギュレータ搭載部直下から半導体素子搭載部直下までの電流経路が信号用の帯状導体により大きく阻害されることがなく、これらのベタ状導体を介して半導体素子に対して十分な電流供給を行うことができる。したがって、半導体素子を安定して作動させることが可能な配線基板およびこれを用いた電子装置を提供することができる。
図1は、本発明の配線基板の実施形態の1番目の例を示す概略断面図である。 図2は、本発明の配線基板の実施形態の1番目の例における最上層のビルドアップ絶縁層の表面に被着されたビルドアップ導体を示す概略上面図である。 図3は、本発明の配線基板の実施形態の1番目の例における上から2番目のビルドアップ絶縁層の表面に被着されたビルドアップ導体を示す概略上面図である。 図4は、本発明の配線基板の実施形態の1番目の例におけるコア絶縁層の上面に被着されたコア導体を示す概略上面図である。 図5は、本発明の配線基板の実施形態の1番目の例におけるコア絶縁層の下面に被着されたコア導体を示す概略上面図である。 図6は、本発明の配線基板の実施形態の1番目の例における下から2番目のビルドアップ絶縁層の表面に被着されたビルドアップ導体を示す概略上面図である。 図7は、本発明の配線基板の実施形態の1番目の例における最下層のビルドアップ絶縁層の表面に被着されたビルドアップ導体を示す概略上面図である。 図8は、本発明の配線基板に半導体素子と定電圧レギュレータを実装した電子装置の実施形態例を示す概略断面図である。 図9は、本発明の配線基板の実施形態の2番目の例における上から2番目のビルドアップ絶縁層の表面に被着されたビルドアップ導体を示す概略上面図である。 図10は、本発明の配線基板の実施形態の3番目の例における上から2番目のビルドアップ絶縁層の表面に被着されたビルドアップ導体を示す概略上面図である。 図11は、本発明の配線基板の実施形態の4番目の例における上から2番目のビルドアップ絶縁層の表面に被着されたビルドアップ導体を示す概略上面図である。 図12は、本発明の配線基板の実施形態の5番目の例における上から2番目のビルドアップ絶縁層の表面に被着されたビルドアップ導体を示す概略上面図である。 図13は、従来の配線基板を示す概略断面図である。 図14は、従来の配線基板に半導体素子および定電圧レギュレータを搭載した電子装置の概略断面図である。 図15は、従来の配線基板における上から2番目のビルドアップ絶縁層の表面に被着されたビルドアップ導体を示す概略上面図である。
次に、本発明の配線基板の実施形態の1番目の例を、図1〜図7を基にして説明する。図1は、本例の配線基板10を示す概略断面図である。配線基板10は、主として絶縁基板1と、配線導体2と、ソルダーレジスト層3とを備えている。配線基板10は、半導体素子Sと定電圧レギュレータVとを搭載するためのものである。
絶縁基板1は、その上面中央部に半導体素子Sが搭載される半導体素子搭載部10Aを有している。また、その上面外周部に定電圧レギュレータVが搭載される定電圧レギュレータ搭載部10Bを有している。絶縁基板1の下面は、マザーボード等の外部電気回路基板(不図示)に接続するための接続面10Cとなっている。
絶縁基板1は、コア絶縁層1cの上下面に複数のビルドアップ絶縁層1a〜1bおよび1d〜1eが積層されて成る。
コア絶縁層1cは、例えばガラス繊維束を縦横に織り込んだガラス織物にエポキシ樹脂やビスマレイミドトリアジン樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させて成る。コア絶縁層1cの厚みは、0.1〜1mm程度である。コア絶縁層1cには、その上面から下面にかけて多数のスルーホール4が形成されている。スルーホール4の直径は50〜200μm程度である。
ビルドアップ絶縁層1a〜1b,1d〜1eは、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂から成る。ビルドアップ絶縁層1a〜1b,1d〜1eの厚みは、それぞれ20〜60μm程度である。ビルドアップ絶縁層1a〜1b,1d〜1eは、各層の上面から下面にかけて複数のビアホール5を有している。ビアホール5の直径は、30〜100μm程度である。
配線導体2は、コア絶縁層1cの上下面およびスルーホール4内に被着されたコア導体2c,2dと、各ビルドアップ絶縁層1a〜1b,1d〜1eの表面およびビアホール5内に被着されたビルドアップ導体2a〜2bおよび2e〜2fとから成る。
コア導体2c,2dは、コア絶縁層1cの上下面においては、例えば銅箔および銅めっきから成り、スルーホール4内においては、例えば銅めっきから成る。コア導体2c,2dの厚みは10〜30μm程度である。コア導体2c,2dは、例えば周知のサブトラクティブ法により形成される。なお、スルーホール4の内部は、コア導体2c,2dと同時に形成された導体により充填されている。
ビルドアップ導体2a〜2b,2e〜2fは、例えば銅めっきから成る。ビルドアップ導体2a〜2b,2e〜2fの厚みは、5〜25μm程度である。ビルドアップ導体2a〜2b,2e〜2fは、例えば周知のセミアディティブ法により形成される。
配線導体2のうち、最上層のビルドアップ導体2aの一部は、半導体素子接続パッド6を形成している。半導体素子接続パッド6は、信号用の半導体素子接続パッド6Sと、接地用の半導体素子接続パッド6Gと、電源用の半導体素子接続パッド6Pとを含んでいる。半導体素子接続パッド6は、直径が50〜100μm程度の円形である。半導体素子接続パッド6は、半導体素子搭載部10Aに例えば格子状の並びで配置されている。半導体素子接続パッド6には、半導体素子Sの電極端子TSが半田を介して接続される。
配線導体2のうち、最上層のビルドアップ導体2aの別の一部は、定電圧レギュレータ接続パッド7を形成している。定電圧レギュレータ接続パッド7は、接地用の定電圧レギュレータ接続パッド7Gと電源用の定電圧レギュレータ接続パッド7Pとを含んでいる。定電圧レギュレータ接続パッド7は、1辺の長さが50〜500μm程度の四角形あるいは直径が50〜500μm程度の円形である。定電圧レギュレータ接続パッド7には、定電圧レギュレータVの電極端子TVが半田を介して接続される。
配線導体2のうち、最下層のビルドアップ導体2fの一部は、外部接続パッド8を形成している。外部接続パッド8は、信号用の外部接続パッド8Sと、接地用の外部接続パッド8Gと、電源用の外部接続パッド8Pとを含んでいる。外部接続パッド8は、直径が250〜1000μm程度の円形である。外部接続パッド8は、半導体素子搭載部10Aの下方および定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方を含む領域の外部接続面10Cに例えば格子状の並びに配置されている。外部接続パッド8は、マザーボード等の外部電気回路基板(不図示)の配線導体に半田を介して接続される。
ソルダーレジスト層3は、アクリル変性エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂から成る。ソルダーレジスト層3は、最上層のビルドアップ絶縁層1a上および最上層のビルドアップ導体2a上に被着された上面側のソルダーレジスト層3aと、最下層のビルドアップ絶縁層1e上および最下層のビルドアップ導体2f上に被着された下面側のソルダーレジスト層3bとを有している。
上面側のソルダーレジスト層3aは、半導体素子接続パッド6を露出させる開口部および定電圧レギュレータ接続パッド7を露出させる開口部を有している。下面側のソルダーレジスト層3bは、外部接続パッド8を露出させる開口部を有している。ソルダーレジスト層3の形成は、感光性を有する熱硬化性樹脂のペーストを最上層のビルドアップ絶縁層1a上および最上層のビルドアップ導体2a上ならびに最下層のビルドアップ絶縁層1e上および最下層のビルドアップ導体2f上に印刷塗布するとともにフォトリソグラフィ技術を採用して露光および現像した後、熱硬化させることにより行われる。
なお、半導体素子接続パッド6と、定電圧レギュレータ接続パッド7と、外部接続パッド8とは、絶縁基板1の表面および内部に配設された配線導体2を介して所定のもの同士が接続されている。
そのため、配線導体2は、信号用の配線導体2Sと、接地用の配線導体2Gと、電源用の配線導体2Pとを含んでいる。
図2は、最上層のビルドアップ絶縁層1aの表面に被着されたビルドアップ導体2aの上面を示している。図2においては、半導体素子搭載部10Aおよび定電圧レギュレータ搭載部10Bに対応する領域を2点鎖線で示している。また、ソルダーレジスト層3aにおける開口部を破線にて示している。半導体素子搭載部10Aは、絶縁基板1の上面中央部に配設されている。定電圧レギュレータ搭載部10Bは、半導体素子搭載部10Aを挟んだ両側に配設されている。
ビルドアップ導体2aは、搭載部10Aに対応する領域に複数の半導体素子接続パッド6を有している。半導体素子接続パッド6は、信号用の半導体素子接続パッド6Sと、接地用の半導体素子接続パッド6Gと、電源用の半導体素子接続パッド6Pとを含んでいる。信号用の半導体素子接続パッド6Sは、主として半導体素子搭載部10Aの外周部に対応する位置に多数が配設されている。接地用および電源用の半導体素子接続パッド6G,6Pは、主として半導体素子搭載部10Aの中央部に対応する位置に多数が配設されている。
また、ビルドアップ導体2aは、定電圧レギュレータ搭載部10Bに対応する領域に複数の定電圧レギュレータ接続パッド7を有している。定電圧レギュレータ接続パッド7は、接地用の定電圧レギュレータ接続パッド7Gと、電源用の定電圧レギュレータ接続パッド7Pとを含んでいる。接地用の定電圧レギュレータ接続パッド7Gと電源用の定電圧レギュレータ接続パッド7Pとは、互いに交互に位置するように複数列で配設されている。
さらに、ビルドアップ導体2aは、半導体素子搭載部10Aに対応する領域から定電圧レギュレータ搭載部10Bに対応する領域にかけて接地用のベタ状導体2GSを有している。ビルドアップ導体2aにおける接地用のベタ状導体2GSは、接地用の半導体素子接続パッド6Gおよび接地用の定電圧レギュレータ接続パッド7Gを一体的に含んでいる。また、この接地用のベタ状導体2GSは、半導体素子搭載部10Aの下方および定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方において、接地用の外部接続パッド8Gにスルーホール4およびビアホール5を介して接続されている。このベタ状導体2GSを介して半導体素子Sに接地電位を与えるための電流が定電圧レギュレータ搭載部10Bと半導体素子搭載部10Aとの間で供給される。
なお、このビルドアップ導体2aには、半導体素子搭載部10Aに対応する領域と定電圧レギュレータ搭載部10Bに対応する領域との間に両者間の電流供給を阻害するものは配設されていない。そのため、このビルドアップ導体2aに形成された接地用のベタ状導体2GSを介して半導体素子Sに接地電位を与えるための電流を定電圧レギュレータVから良好に供給することができる。
図3は、上から2番目のビルドアップ絶縁層1bの表面に被着されたビルドアップ導体2bの上面を示している。図3においては、半導体素子搭載部10Aおよび定電圧レギュレータ搭載部10Bに対応する領域を2点鎖線で示している。また、上層のビルドアップ導体2aから接続されるビアホール5の位置を破線にて示している。
ビルドアップ導体2bは、主として信号用の帯状導体2SSと電源用のベタ状導体2PSとを有している。接地用の配線導体2Gとしては、上下の導体2a,2cと接続するための円形のランド導体のみが形成されている。
ビルドアップ導体2bにおける信号用の帯状導体2SSは、幅が5〜30μm程度の細い帯状の導体である。帯状導体2SSは、半導体素子搭載部10Aの下方から半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの中間部の下方を通らずに絶縁基板1の外周部にかけて延在する2SSaと、半導体素子搭載部10Aの下方から半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの中間部の下方および定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方を通り絶縁基板1の外周部まで延在する2SSbとを有している。これらの帯状導体2SSは、半導体素子搭載部10Aの下方において、信号用の半導体素子接続パッド6Sに上層のビアホール5を介して電気的に接続されており、絶縁基板1の外周部において外部接続パッド8Sに下層のスルーホール4およびビアホール5を介して電気的に接続されている。
ビルドアップ導体2bにおける電源用のベタ状導体2PSは、半導体素子搭載部10Aの下方から定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方にかけて延在している。電源用のベタ状導体2PSは、半導体素子搭載部10Aの下方において、電源用の半導体素子接続パッド6Pに上層のビアホール5を介して電気的に接続されている。また、定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方において、電源用の定電圧レギュレータ接続パッド7Pに上層のビアホール5を介して電気的に接続されている。さらに、半導体素子搭載部10Aの下方および定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方において、電源用の外部接続パッド8Pにスルーホール4およびビアホール5を介して接続されている。このベタ状導体2PSを介して半導体素子Sに電源電位を与えるための電流が定電圧レギュレータ搭載部10Bと半導体素子搭載部10Aとの間で供給される。
なお、このビルドアップ導体2bには、半導体素子搭載部10Aの下方から半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの中間部の下方および定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方を通り絶縁基板1の外周部まで延在する信号用の帯状導体2SSbは形成されているものの、これらの帯状導体2SSbは、半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの並びの方向に沿って延在し、さらに絶縁基板1における定電圧レギュレータ接続パッド7に接続するビアホール5よりも外周側を経由して外部接続パッド8の上方に延在している。したがって、半導体素子搭載部10Aの下方から定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方にかけての電流供給を大きく阻害するものはない。そのため、このビルドアップ導体2bに形成された電源用のベタ状導体2PSを介して半導体素子Sに電源電位を与えるための電流を定電圧レギュレータVから良好に供給することができる。
図4は、コア絶縁層1cの上面に被着されたコア導体2cの上面を示している。図4においては、半導体素子搭載部10Aおよび定電圧レギュレータ搭載部10Bに対応する領域を2点鎖線で示している。また、上層のビルドアップ導体2bから接続されるビアホール5の位置を破線にて示している。
コア導体2cは、主として接地用のベタ状導体2GSを有している。信号用の配線導体2Sおよび電源用の配線導体2Gとしては、上下の導体2b,2dと接続するための円形のランド導体のみが形成されている。
コア導体2cにおける接地用のベタ状導体2GSは、半導体素子搭載部10Aの下方から定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方にかけて延在している。接地用のベタ状導体2GSは、半導体素子搭載部10Aの下方において、接地用の半導体素子接続パッド6Gに接続されている。また、定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方において、接地用の定電圧レギュレータ接続パッド7Gに接続されている。さらに、半導体素子搭載部10Aの下方および定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方において、接地用の外部接続パッド8Gに接続されている。このベタ状導体2GSを介して半導体素子Sに接地電位を与えるための電流が定電圧レギュレータ搭載部10Bと半導体素子搭載部10Aとの間で供給される。
なお、このコア導体2cには、半導体素子搭載部10Aの下方と定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方との間に両者間の電流供給を阻害するものはない。そのため、このコア導体2cに形成された接地用のベタ状導体2GSを介して半導体素子Sに接地電位を与えるための電流を定電圧レギュレータVから良好に供給することができる。
図5は、コア絶縁層1cの下面に被着されたコア導体2dの上面を示している。図5においては、半導体素子搭載部10Aおよび定電圧レギュレータ搭載部10Bに対応する領域を2点鎖線で示している。また、上層のコア導体2cから接続されるスルーホール4の位置を破線にて示している。
コア導体2dは、主として電源用のベタ状導体2PSを有している。信号用の配線導体2Sおよび接地用の配線導体2Gとしては、上下の導体2c,2eと接続するための円形のランド導体のみが形成されている。
コア導体2dにおける電源用のベタ状導体2PSは、半導体素子搭載部10Aの下方から定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方にかけて延在している。この電源用のベタ状導体2PSは、半導体素子搭載部10Aの下方において、電源用の半導体素子接続パッド6Pに接続されている。また、定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方において、電源用の定電圧レギュレータ接続パッド7Pに接続されている。さらに、半導体素子搭載部10Aの下方および定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方において、電源用の外部接続パッド8Pに接続されている。このベタ状導体2PSを介して半導体素子Sに電源電位を与えるための電流が定電圧レギュレータ搭載部10Bと半導体素子搭載部10Aとの間で供給される。
なお、このコア導体2dには、半導体素子搭載部10Aの下方と定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方との間に両者間の電流供給を阻害するものはない。そのため、このコア導体2dに形成された電源用のベタ状導体2PSを介して半導体素子Sに電源電位を与えるための電流を定電圧レギュレータVから良好に供給することができる。
図6は、下から2番目のビルドアップ絶縁層1dの表面に被着されたビルドアップ導体2eの上面を示している。図6においては、半導体素子搭載部10Aおよび定電圧レギュレータ搭載部10Bに対応する領域を2点鎖線で示している。また、上層のコア導体2dから接続されるビアホール5の位置を破線にて示している。
ビルドアップ導体2eは、主として接地用のベタ状導体2GSを有している。信号用の配線導体2Sおよび電源用の配線導体2Pとしては、上下の導体2d,2fと接続するための円形のランド導体のみが形成されている。
ビルドアップ導体2eにおける接地用のベタ状導体2GSは、半導体素子搭載部10Aの下方から定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方にかけて延在している。接地用のベタ状導体2GSは、半導体素子搭載部10Aの下方において、接地用の半導体素子接続パッド6Gに接続されている。また、定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方において、接地用の定電圧レギュレータ接続パッド7Gに接続されている。さらに、半導体素子搭載部10Aの下方および定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方において、接地用の外部接続パッド8Gに接続されている。このベタ状導体2GSを介して半導体素子Sに接地電位を与えるための電流が定電圧レギュレータ搭載部10Bと半導体素子搭載部10Aとの間で供給される。
なお、このビルドアップ導体2eには、半導体素子搭載部10Aの下方と定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方との間に両者間の電流供給を阻害するものはない。そのため、このビルドアップ導体2eに形成された接地用のベタ状導体2GSを介して半導体素子Sに接地電位を与えるための電流を定電圧レギュレータVから良好に供給することができる。
図7は、最下層のビルドアップ絶縁層1eの表面に被着されたビルドアップ導体2fの上面図を示している。図7においては、半導体素子搭載部10Aおよび定電圧レギュレータ搭載部10Bに対応する領域を2点鎖線で示している。また、上層のビルドアップ導体2aから接続されるビアホール5の位置および下面側のソルダーレジスト層3bの開口部の位置を破線にて示している。
ビルドアップ導体2fは、主として電源用のベタ状導体2PSと信号用、接地用、電源用の外部接続パッド8S,8G,8Pとを有している。信号用の外部接続パッド8Sは、スルーホール4およびビアホール5を介して信号用の帯状導体2SSに電気的に接続されている。接地用および電源用の外部接続パッド8G,8Pは、それぞれスルーホール4およびビアホール5を介して接地用のベタ状導体2GS,2PSに電気的に接続されている。
この層の電源用のベタ状導体2PSは、電源用の外部接続パッド8Pと一体的に形成されており、半導体素子搭載部10Aの下方から定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方にかけて延在している。このベタ状導体2PSを介して半導体素子Sに電源電位を与えるための電流が定電圧レギュレータ搭載部10Bと半導体素子搭載部10Aとの間で供給される。
なお、このビルドアップ導体2fには、半導体素子搭載部10Aの下方と定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方との間に両者間の電流供給を阻害するものはない。そのため、このビルドアップ導体2fに形成された電源用のベタ状導体2PSを介して半導体素子Sに電源電位を与えるための電流を定電圧レギュレータVから良好に供給することができる。
そして、本例の配線基板10によれば、図8に示すように、半導体素子Sの電極端子TSを半導体素子接続パッド6に半田を介して接続するとともに定電圧レギュレータVの電極端子TVを定電圧レギュレータ接続パッド7に半田を介して接続することにより、配線基板10に半導体素子Sおよび定電圧レギュレータVが搭載された電子装置が完成する。
そして、この電子装置は、外部接続パッド8をマザーボード等の外部電気回路基板(不図示)の配線導体に半田を介して接続することにより、外部電気回路基板に実装される。
外部電気回路基板に実装された電子装置は、信号用の外部接続パッド8Sを介して外部電気回路基板との信号の授受が行われる。また、接地用の外部接続パッド8Gおよび電源用の外部接続パッド8Pを介してそれぞれ接地および電源電圧の供給が行われる。
さらに、定電圧レギュレータVから接地用のベタ状導体2GSおよび電源用のベタ状導体2PSを介して半導体素子Sの作動電圧の変動を抑制するための電流供給が行われる。
かくして、本例の配線基板10およびこれを用いた電子装置によれば、信号用の配線導体2SSは、電源用のベタ状導体2PSが延在するビルドアップ絶縁層1bの表面を、半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの並びの方向に沿って、半導体素子搭載部10Aの下方から定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方かけて延在する配線経路上を辿る帯状導体2SSbを有し、この帯状導体2SSbは、さらに絶縁基板1における定電圧レギュレータ接続パッド7に接続するビアホール5よりも外周側を経由して外部接続パッド8の上方に延在していることから、帯状導体2SSbが設けられたビルドアップ絶縁層1b表面の電源用のベタ状導体2PSは、定電圧レギュレータ搭載部10B直下から半導体素子搭載部10A直下までの電流経路が信号用の帯状導体2SSbにより大きく阻害されることがなく、このベタ状導体2PSを介して半導体素子Sに対して十分な電流供給を行うことができる。したがって、半導体素子Sを安定して作動させることが可能な配線基板10およびこれを用いた電子装置を提供することができる。
なお、本発明は上述の実施形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変更は可能である。
以下に、本発明の配線基板の実施形態の2〜5番目の例を示す。これらの例は、上述した1番目の例の配線基板10と同様の層構成を有しており、1番目の例と同様の箇所には同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図9は、本発明の配線基板の実施形態の2番目の例における上から2番目のビルドアップ絶縁層1bの表面に形成されたビルドアップ導体2bを実線で示している。また、上層のビルドアップ導体2aから接続されるビアホール5の位置および下から2番目のビルドアップ絶縁層1dの表面に形成されたビルドアップ導体2eにおける信号配線2Sを破線で示している。
図9に示す例では、ビルドアップ導体2bは、主として信号用の帯状導体2SSと電源用のベタ状導体2PSとを有している。接地用の配線導体2Gとしては、上下の導体2a,2cと接続するための円形のランド導体のみが形成されている。また、ビルドアップ導体2eは、信号用の帯状導体2SScを有している。
ビルドアップ導体2bの帯状導体2SSは、半導体素子搭載部10Aの下方から半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの中間部の下方を通らずに絶縁基板1の外周部にかけて延在する2SSaと、半導体素子搭載部10Aの下方から半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの中間部の下方を通って定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方に延在する2SSbとを有している。
これらの帯状導体2SSは、半導体素子搭載部10Aの下方において、信号用の半導体素子接続パッド6Sに上層のビアホール5を介して電気的に接続されている。また、絶縁基板1の外周部において外部接続パッド8Sに下層のスルーホール4およびビアホール5あるいはさらにビルドアップ導体2eの帯状導体2SScを介して電気的に接続されている。
帯状導体2SSbのうちの一部は、半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの並びの方向に沿って延在し、さらに絶縁基板1における定電圧レギュレータ接続パッド7に接続するビアホール5よりも外周側を経由して外部接続パッド8の上方に延在している。
帯状導体2SSbのうちの残りは、半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの並びの方向に沿って定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方の途中まで延在している。そして、ビルドアップ導体2eに形成された帯状導体2SScに接続されている。帯状導体2SScは、絶縁基板1における定電圧レギュレータ接続パッド7に接続するビアホール5よりも外周側を経由して外部接続パッド8の上方に延在している。
このような構成を採ることにより、本例では、半導体素子搭載部10Aの下方から定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方にかけての電流供給を大きく阻害するものはない。そのため、ビルドアップ導体2bに形成された電源用のベタ状導体2PS等を介して半導体素子Sに電源電位を与えるための電流を定電圧レギュレータVから良好に供給することができる。
図10は、本発明の配線基板の実施形態の3番目の例における上から2番目のビルドアップ絶縁層1bの表面に形成されたビルドアップ導体2bを実線で示している。また、上層のビルドアップ導体2aから接続されるビアホール5の位置および下から2番目のビルドアップ絶縁層1dの表面に形成されたビルドアップ導体2eにおける信号配線2Sを破線で示している。
図10に示す例では、ビルドアップ導体2bは、主として信号用の帯状導体2SSと電源用のベタ状導体2PSとを有している。接地用の配線導体2Gとしては、上下の導体2a,2cと接続するための円形のランド導体のみが形成されている。また、ビルドアップ導体2eは、信号用の帯状導体2SScを有している。
ビルドアップ導体2bの帯状導体2SSは、半導体素子搭載部10Aの下方から半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの中間部の下方を通らずに絶縁基板1の外周部にかけて延在する2SSaと、半導体素子搭載部10Aの下方から半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの中間部の下方を通って定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方に延在する2SSbとを有している。
これらの帯状導体2SSは、半導体素子搭載部10Aの下方において、信号用の半導体素子接続パッド6Sに上層のビアホール5を介して電気的に接続されている。また、絶縁基板1の外周部において外部接続パッド8Sに下層のスルーホール4およびビアホール5ならびにビルドアップ導体2eの帯状導体2SScを介して電気的に接続されている。
定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方に延在する帯状導体2SSbは、半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの並びの方向に沿って定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方の途中まで延在している。そして、ビルドアップ導体2eに形成された帯状導体2SScに接続されている。帯状導体2SScは、絶縁基板1における定電圧レギュレータ接続パッド7に接続するビアホール5よりも外周側を経由して外部接続パッド8の上方に延在している。
このような構成を採ることにより、本例では、半導体素子搭載部10Aの下方から定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方にかけての電流供給を大きく阻害するものはない。そのため、ビルドアップ導体2bに形成された電源用のベタ状導体2PS等を介して半導体素子Sに電源電位を与えるための電流を定電圧レギュレータVから良好に供給することができる。
図11は、本発明の配線基板の実施形態の4番目の例における上から2番目のビルドアップ絶縁層1bの表面に形成されたビルドアップ導体2bを実線で示している。また、上層のビルドアップ導体2aから接続されるビアホール5の位置および下から2番目のビルドアップ絶縁層1dの表面に形成されたビルドアップ導体2eにおける信号配線2Sを破線で示している。
図11に示す例では、ビルドアップ導体2bは、主として信号用の帯状導体2SSと電源用のベタ状導体2PSとを有している。接地用の配線導体2Gとしては、上下の導体2a,2cと接続するための円形のランド導体のみが形成されている。また、ビルドアップ導体2eは、信号用の帯状導体2SScを有している。
ビルドアップ導体2bの帯状導体2SSは、半導体素子搭載部10Aの下方から半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの中間部の下方を通らずに絶縁基板1の外周部にかけて延在する2SSaと、半導体素子搭載部10Aの下方から半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの中間部の下方まで延在する2SSbとを有している。
これらの帯状導体2SSは、半導体素子搭載部10Aの下方において、信号用の半導体素子接続パッド6Sに上層のビアホール5を介して電気的に接続されている。また、絶縁基板1の外周部において外部接続パッド8に下層のスルーホール4およびビアホール5を介して電気的に接続されるか、あるいは、半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの中間部の下方においてビルドアップ導体2eの帯状導体2SScに電気的に接続されている。
帯状導体2SSbは、半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの並びの方向に沿って延在している。そして、ビルドアップ導体2eに形成された帯状導体2SScに接続されている。帯状導体2SScは、絶縁基板1における定電圧レギュレータ接続パッド7に接続するビアホール5よりも外周側を経由して外部接続パッド8の上方に延在している。
このような構成を採ることにより、本例では、半導体素子搭載部10Aの下方から定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方にかけての電流供給を大きく阻害するものはない。そのため、ビルドアップ導体2bに形成された電源用のベタ状導体2PS等を介して半導体素子Sに電源電位を与えるための電流を定電圧レギュレータVから良好に供給することができる。
図12は、本発明の配線基板の実施形態の5番目の例における上から2番目のビルドアップ絶縁層1bの表面に形成されたビルドアップ導体2bを実線で示している。また、上層のビルドアップ導体2aから接続されるビアホール5の位置および下から2番目のビルドアップ絶縁層1dの表面に形成されたビルドアップ導体2eにおける信号配線2Sを破線で示している。
図12に示す例では、ビルドアップ導体2bは、主として信号用の帯状導体2SSと電源用のベタ状導体2PSとを有している。接地用の配線導体2Gとしては、上下の導体2a,2cと接続するための円形のランド導体のみが形成されている。また、ビルドアップ導体2eは、信号用の帯状導体2SScを有している。
ビルドアップ導体2bの帯状導体2SSは、半導体素子搭載部10Aの下方から半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの中間部の下方を通らずに絶縁基板1の外周部にかけて延在する2SSaと、半導体素子搭載部10Aの下方から半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの中間部の下方まで延在する、あるいは半導体素子搭載部10Aの下方から半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの中間部の下方まで延在する2SSbとを有している。
これらの帯状導体2SSは、半導体素子搭載部10Aの下方において、信号用の半導体素子接続パッド6Sに上層のビアホール5を介して電気的に接続されている。また、絶縁基板1の外周部において外部接続パッド8Sに下層のスルーホール4およびビアホール5を介して電気的に接続されるか、あるいは、半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの中間部の下方においてビルドアップ導体2eの帯状導体2SScに電気的に接続されている。
定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方に延在する帯状導体2SSbは、半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの並びの方向に沿って延在し、さらに絶縁基板1における定電圧レギュレータ接続パッド7に接続するビアホール5よりも外周側を経由して外部接続パッド8の上方に延在している。
半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの中間部の下方まで延在する帯状導体2SSbは、半導体素子搭載部10Aと定電圧レギュレータ搭載部10Bとの並びの方向に沿って延在している。そして、ビルドアップ導体2eに形成された帯状導体2SScに接続されている。帯状導体2SScは、絶縁基板1における定電圧レギュレータ接続パッド7に接続するビアホール5よりも外周側を経由して外部接続パッド8の上方に延在している。
このような構成を採ることにより、本例では、半導体素子搭載部10Aの下方から定電圧レギュレータ搭載部10Bの下方にかけての電流供給を大きく阻害するものはない。そのため、ビルドアップ導体2bに形成された電源用のベタ状導体2PS等を介して半導体素子Sに電源電位を与えるための電流を定電圧レギュレータVから良好に供給することができる。
以上、いくつかの例を説明したが、例えば上述の各例における接地用のベタ導体2GSと電源用のベタ導体2PSとが入れ替わってもよい。さらにビルドアップ絶縁層およびビルドアップ導体も上述の層数に限らず、任意の層数とすることができる。
1・・・・・・絶縁基板
1a・・・・・コア絶縁層
1b・・・・・ビルドアップ絶縁層
2・・・・・・配線導体
2GS・・・・接地用のベタ状導体
2PS・・・・電源用のベタ状導体
2S・・・・・信号用の配線導体
2SS・・・・信号用の帯状導体
2SSb・・・上面側の帯状導体
2SSc・・・下面側の帯状導体
4・・・・・・スルーホール
5・・・・・・ビアホール
6・・・・・・半導体素子接続パッド
6G・・・・・接地用の半導体素子接続パッド
6P・・・・・電源用の半導体素子接続パッド
6S・・・・・信号用の半導体素子接続パッド
7・・・・・・定電圧レギュレータ接続パッド
7G・・・・・接地用の定電圧レギュレータ接続パッド
7P・・・・・電源用の定電圧レギュレータ接続パッド
8・・・・・・外部接続パッド
8G・・・・・接地用の外部接続パッド
8P・・・・・電源用の外部接続パッド
8S・・・・・信号用の外部接続パッド
10・・・・・配線基板
10A・・・・半導体素子搭載部
10B・・・・定電圧レギュレータ搭載部
10C・・・・外部接続面

Claims (2)

  1. 複数のスルーホールを有するコア絶縁層の上下面に、複数のビアホールを有する複数のビルドアップ絶縁層を積層して成り、上面中央部に半導体素子搭載部および上面外周部に定電圧レギュレータ搭載部を有するとともに下面に外部接続面を有する絶縁基板と、前記コア絶縁層の上下面および前記スルーホール内ならびに前記ビルドアップ絶縁層の表面および前記ビアホール内に被着された導体から成る配線導体と、を具備しており、前記配線導体が、前記半導体素子搭載部に配設された信号用、接地用、電源用の複数の半導体素子接続パッドと、前記定電圧レギュレータ搭載部に配設された接地用、電源用の複数の定電圧レギュレータ接続パッドと、前記外部接続面に配設された信号用、接地用、電源用の複数の外部接続パッドと、前記半導体素子搭載部の下方で前記信号用の半導体素子接続パッドに前記ビアホールを介して接続されるとともに前記絶縁基板の外周部で前記信号用の外部接続パッドに前記ビアホールを介して接続されて前記絶縁基板の内部を前記半導体素子搭載部の下方から前記絶縁基板の外周部まで延び、一部が前記半導体素子搭載部と前記定電圧レギュレータ搭載部との中間部の下方を通る複数の信号用の配線導体と、前記半導体素子搭載部の下方で前記接地用の半導体素子接続パッドに前記ビアホールを介して接続されるとともに前記定電圧レギュレータ搭載部の下方で前記接地用の定電圧レギュレータ接続パッドに前記ビアホールを介して接続され、前記半導体素子搭載部の下方および前記定電圧レギュレータ搭載部の下方で前記接地用の外部接続パッドに前記ビアホールを介して接続されて前記コア絶縁層の上面側および下面側の複数の前記ビルドアップ絶縁層の表面を前記半導体素子搭載部の下方から前記定電圧レギュレータ搭載部の下方まで延在する複数の接地用のベタ状導体と、前記半導体素子搭載部の下方で前記電源用の半導体素子接続パッドに前記ビアホールを介して接続されるとともに前記定電圧レギュレータ搭載部の下方で前記電源用の定電圧レギュレータ接続パッドに前記ビアホールを介して接続され、前記半導体素子搭載部の下方および前記定電圧レギュレータ搭載部の下方で前記電源用の外部接続パッドに前記ビアホールを介して接続されて前記コア絶縁層の上面側および下面側の複数の前記ビルドアップ絶縁層の表面を前記半導体素子搭載部の下方から前記定電圧レギュレータ搭載部の下方まで延在する複数の電源用のベタ状導体と、を有する配線基板であって、前記一部の信号用の配線導体は、前記接地用または電源用のベタ状導体が延在する前記ビルドアップ絶縁層の表面を、前記半導体素子搭載部と前記定電圧レギュレータ搭載部との並びの方向に沿って、該半導体素子搭載部の下方から該定電圧レギュレータ搭載部の下方かけて延在する配線経路上を辿る帯状導体を有し、該帯状導体は、さらに前記絶縁基板における前記定電圧レギュレータ接続パッドに接続する前記ビアホールよりも外周側を経由して前記外部接続パッドの上方に延在していることを特徴とする配線基板。
  2. 請求項1記載の配線基板における前記半導体素子搭載部に半導体素子を搭載するとともに前記定電圧レギュレータ搭載部に定電圧レギュレータを搭載して成ることを特徴とする電子装置。
JP2016238190A 2016-10-28 2016-12-08 配線基板およびこれを用いた電子装置 Pending JP2018098233A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021075130A1 (ja) * 2019-10-18 2021-04-22 株式会社エネコートテクノロジーズ 素子

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