JP2018097116A - 基材の製造方法、像保持体、画像形成装置 - Google Patents

基材の製造方法、像保持体、画像形成装置 Download PDF

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章彦 中村
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Abstract

【課題】回転力を円筒状の基材に伝達する伝達部材を、接着剤を用いることなく取り付けられる、円筒状の基材を得ることができる基材の製造方法、像保持体、及び画像形成装置を得る。【解決手段】基材の製造方法では、パンチ型120が挿入された円筒材106を、しごき台122の内部に通過させて、円筒材106の内周面106Aをパンチ型120の外周面120Bに倣わせることで、凹部80Aが成形される。【選択図】図4

Description

本発明は、基材の製造方法、像保持体、及び画像形成装置に関する。
特許文献1に記載の電子写真用感光体では、円筒状伝導性基材と、円筒状伝導性基材と一部が嵌合するフランジとを接着剤を用いて固定している。
特開2000−206828号公報
本発明の課題は、回転力を円筒状の基材に伝達する伝達部材を、接着剤を用いることなく取り付けられる、円筒状の基材を得ることである。
本発明の請求項1に係る基材の製造方法は、一方向に延びており、前記一方向に延びた凸部又は凹部が形成されている円柱状の円柱型を、前記一方向に延びた円筒材に挿入し、前記凸部又は前記凹部を、前記円筒材の前記一方向の端部の内周面と対向させる第一工程と、前記円柱型が挿入された前記円筒材を、前記円筒材の外径よりも小さい内径を有する円環型の内部に通過させて、前記円筒材の内周面を前記円柱型の外周面に倣わせ、前記円筒材の内周面に、前記一方向に延びた凹部又は凸部を形成させる第二工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る基材の製造方法は、請求項1に記載の基材の製造方法において、前記第二工程で、前記円筒材の内周面に、深さ0.1〔mm〕以上の凹部、又は高さ0.1〔mm〕以上の凸部を形成させることを特徴とする。
本発明の請求項3に係る像保持体は、請求項1又は2に記載の基材の製造方法によって製造された円筒状の基材と、前記基材の外周面を覆っており、光が照射されて性質が変化する感光層と、前記基材の端部に少なくとも一部が挿入され、前記基材に回転力を伝達する伝達部材であって、前記基材に形成された凹部又は凸部に挿入される、凸部又は凹部が形成されている伝達部材と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、請求項3に記載の像保持体と、前記像保持体を帯電する帯電部材と、帯電した前記像保持体に画像を形成する形成部材とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記像保持体の基材に形成されている凹部又は凸部は、前記像保持体に画像が形成される画像形成範囲の外側に配置されていることを特徴とする。
本発明の請求項1の基材の製造方法によれば、回転力を伝達する伝達部材を、接着剤を用いることなく取り付けられる、円筒状の基材を得ることができる。
本発明の請求項2の基材の製造方法によれば、凹部の深さが0.05〔mm〕以下の場合、又は凸部の高さが0.05〔mm〕以下の場合と比して、基材と伝達部材とのすべりを抑制することができる。
本発明の請求項3の像保持体によれば、請求項1又は2に記載の基材の製造方法によって製造された基材を備えていない場合と比して、像保持体を軽量化することができる。
本発明の請求項4の画像形成装置によれば、請求項3に記載の像保持体を備えていない場合と比して、取付強度における製品ばらつきを抑制することができる。
本発明の請求項5の画像形成装置によれば、凸部又は凹部が、画像形成範囲内に配置されている場合と比して、出力画像の品質低下を抑制することができる。
(A)(B)(C)本発明の第1実施形態に係る基材の製造方法を示した工程図である。 (A)(B)本発明の第1実施形態に係る基材の製造方法を示した工程図である。 本発明の第1実施形態に係る基材の製造方法を示した工程図である。 (A)(B)(C)本発明の第1実施形態に係る基材の製造方法を示した工程図である。 (A)(B)(C)本発明の第1実施形態に係る基材の製造方法を示した工程図である。 本発明の第1実施形態に係る基材の製造方法に用いられるパンチ型、及びしごき台を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る像保持体の基材、及び閉止部材を示した拡大斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る像保持体を示した分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る像保持体を示した正面図である。 本発明の第1実施形態に係る像保持体と、帯電部材とを示した正面図である。 本発明の第1実施形態に係る基材を評価した、評価結果を表で示した図面である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置を示した構成図である。 本発明の第2実施形態に係る基材の製造方法を示した工程図である。 (A)(B)(C)本発明の第2実施形態に係る基材の製造方法を示した工程図である。 本発明の第2実施形態に係る基材の製造方法に用いられるパンチ型を示した斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る像保持体の基材、及び閉止部材を示した拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る基材を評価した、評価結果を表で示した図面である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る基材の製造方法、像保持体、及び画像形成装置の一例を図1〜図12に従って説明する。なお、図1〜図6に示す矢印UPは、鉛直方向の上方を示す。また、図7〜図12に示す矢印Hは装置上下方向(鉛直方向)を示し、矢印Wは装置幅方向(水平方向)を示し、矢印Dは装置奥行方向(水平方向)を示す。
(全体構成)
図12に示されるように、本実施形態に係る画像形成装置10には、記録媒体としてのシート部材Pが収容される収容部14と、収容部14に収容されたシート部材Pを搬送する搬送部16とが備えられている。さらに、画像形成装置10には、収容部14から搬送部16によって搬送されるシート部材Pに画像形成を行う画像形成部20と、各部を制御する制御部48とが備えられている。画像形成部20は、形成部材の一例である。
〔収容部〕
収容部14には、画像形成装置10の装置本体10Aから装置奥行方向の手前側に引き出し可能な収容部材26が備えられており、収容部材26にシート部材Pが積載されている。さらに、収容部材26には、収容部材26に積載されたシート部材Pを、搬送部16を構成する搬送経路28に送り出す送出ロール30が備えられている。
〔搬送部〕
搬送部16には、シート部材Pが搬送される搬送経路28に沿ってシート部材Pを搬送する複数の搬送ロール(符号省略)が備えられている。
〔画像形成部〕
画像形成部20には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの画像形成ユニット18Y、18M、18C、18Kと、後述する像保持体36に露光光を照射する露光装置42とを備えている。なお、以後の説明では、Y、M、C、Kを区別して説明する必要が無い場合は、Y、M、C、Kを省略して記載することがある。
各色の画像形成ユニット18は、装置本体10Aに対して夫々着脱可能とされている。そして、各色の画像形成ユニット18には、像保持体36と、像保持体36の表面を帯電する帯電部材38とが備えられている。さらに、画像形成ユニット18には、露光装置42が帯電した像保持体36に露光光を照射することで形成された静電潜像を現像してトナー画像として可視化する現像装置40が備えられている。なお、像保持体36については、詳細を後述する。
さらに、画像形成部20には、図中矢印A方向に周回する無端状の転写ベルト22と、各色の画像形成ユニット18によって形成されたトナー画像を転写ベルト22に転写する一次転写ロール44とが備えられている。
また、画像形成部20には、転写ベルト22に転写されたトナー画像をシート部材Pに転写する二次転写ロール46と、トナー画像が転写されたシート部材Pを加熱・加圧して、トナー画像をシート部材Pに定着する定着装置50とが備えられている。
(画像形成装置の作用)
画像形成装置10では、次のようにして画像が形成される。
先ず、各色の帯電部材38は、各色の像保持体36の表面を予定の電位で一様にマイナス帯電する。続いて、露光装置42は、帯電した各色の像保持体36の表面に露光光を照射して静電潜像を形成する。これにより、静電潜像が各色の像保持体36の表面に形成される。さらに、各色の現像装置40は、この静電潜像を現像し、トナー画像として可視化する。また、各色の像保持体36の表面に形成されたトナー画像は、一次転写ロール44によって転写ベルト22に順番に転写される。
そこで、収容部材26から送出ロール30によって搬送経路28へ送り出されたシート部材Pは、転写ベルト22と二次転写ロール46とが接触する転写位置Tへ送り出される。転写位置Tでは、シート部材Pが転写ベルト22と二次転写ロール46との間で搬送されることで、転写ベルト22の表面のトナー画像は、シート部材Pの表面に転写される。
また、シート部材Pの表面に転写されたトナー画像が、定着装置50によってシート部材Pに定着される。そして、トナー画像が定着されたシート部材Pは、装置本体10Aの外部へ排出される。
(要部構成)
次に、像保持体36等について説明する。
像保持体36は、図10に示されるように、帯電部材38の上側に配置され、帯電部材38と接触している。そして、像保持体36は、図8、図9に示されるように、円筒状の基材80と、基材80の一端(図中左側)に嵌められて基材80の開口を閉止する閉止部材82と、基材80の他端(図中右側)に嵌められて基材80の開口を閉止する閉止部材84とを備えている。さらに、像保持体36は、基材80の外周面を覆い、光が照射されて性質が変化する感光層86を備えている。閉止部材84は、伝達部材の一例である。
基材80は、アルミニウムを用いて円筒状に成形され、一例として、外径30〔mm〕、長さ250〔mm〕、厚さ0.4〔mm〕とされている。また、基材80において他端の内周面80Bには、図7、図8に示されるように、装置奥行方向に延びる断面矩形状の凹部80Aが形成されている。凹部80Aについては、一例として、深さ(図7のL1)が0.1〔mm〕以上で、幅(図7のL2)が2〔mm〕で、長さ(図7のL3)が10〔mm〕である。
感光層86は、光が照射されて性質が変化する有機光半導体硫化カドミウムを含んだ材料を基材80の外周面に蒸着することで形成されている(図9参照)。
閉止部材82、84は、樹脂材料で成形されており、図9、図10に示されるように、基材80の回転軸を構成する軸部82A、84Aと、基材80の端に挿入されている断面円状の挿入部82B、84Bとを有している。この軸部82A、84Aが、像保持体36の両端に配置された支持部材90に、回転可能に支持されている。さらに、軸部84Aには、ギア88が取り付けられており、このギア88を介してモータ92からの回転力が、閉止部材84に伝達されるようになっている。
また、閉止部材84の挿入部84Bには、図7、図8に示されるように、装置奥行方向に延び、基材80の凹部80Aに挿入される凸部84Cが形成されている。凸部84Cについては、一例として、高さ(図7のM1)が、凹部80Aの深さと同様の寸法で、幅(図7のM2)が、凹部80Aの幅と同様の寸法で、長さ(図7のM3)が7〔mm〕である。
そして、閉止部材84の凸部84Cを基材80の凹部80Aに挿入することで、閉止部材84が基材80に取り付けられている。なお、閉止部材84を基材80に取り付けるための接着剤等は用いられていない。
さらに、像保持体36が装置本体10A(図12参照)に取り付けられた状態で、像保持体36の基材80に形成されている凹部80Aは、図10に示されるように、装置奥行方向において、画像形成部20(図12参照)によって像保持体36に画像が形成される画像形成範囲H1の外側に配置されている。ここで、画像形成範囲H1は、像保持体36において露光装置42(図12参照)によって露光範囲である。
この構成において、モータ92によって閉止部材84に伝達された回転力は、閉止部材84の凸部84Cを介して、凹部80Aから基材80に伝達されるようになっている(図9参照)。そして、感光層86が形成された基材80、及び閉止部材84が、回転するようになっている。
(基材の製造方法)
次に、基材80の製造方法について説明する。基材80は、円筒状の円筒材106を成形するインパクト加工と、この円筒材106を矯正して基材80とするしごき加工とによって成形(製造)される。
〔インパクト加工〕
先ず、インパクト加工について説明する。インパクト加工は、アルミニウムの塊であるスラグ102から、有底で円筒状の円筒材106を成形する工程である。
インパクト加工には、図1(A)に示されるように、アルミニウムの塊であるスラグ102が収められる凹状型104と、凹状型104に収められたスラグ102を押圧してスラグ102を円筒状とする円柱状のパンチ型100とが用いられる。
インパクト工程では、先ず、スラグ102が凹状型104に収納され、さらに、パンチ型100が、凹状型104の上方に配置される(図1(A)参照)。
次に、パンチ型100が、図1(B)(C)に示されるように、下方に移動して凹状型104に収納されたスラグ102を押し潰して変形させる。これにより、スラグ102が、パンチ型100の周面に沿うように有底で円筒状の円筒材106に変形する。一例として、この円筒材106の厚さは、0.7〔mm〕とされ、内径29.2〔mm〕とされている。
次に、パンチ型100が上方に移動して、図2(A)に示されるように、パンチ型100に密着している円筒材106が凹状型104から離間する。
次に、円筒材106が、図2(B)に示されるように、パンチ型100から引き抜かれる(脱型される)。
〔しごき加工〕
次に、しごき加工について説明する。しごき加工は、円筒材106の厚さを薄くして、円筒材106の形状を矯正する工程である。
しごき加工には、図6に示されるように、円筒材106(図2(B)参照)に先端(図中下端)から挿入されるパンチ型120と、円筒材106の内周面106Aをパンチ型120の外周面120Bに倣わせるしごき台122とが用いられる。パンチ型120は、円柱型の一例であり、しごき台122は、円環型の一例である。
パンチ型120は、鉛直方向(一方向)に延びた円柱状とされており、一例として、パンチ型120の外径は、29.2〔mm〕とされている。さらに、パンチ型120の基端(図中上端)には、鉛直方向に延びる凸部120Aが形成されている。凸部120Aについては、一例として、高さ(図6のN1)が、凹部80A(図7参照)の深さと同様の寸法で、幅(図6のN2)が、凹部80Aの幅と同様の寸法で、長さ(図6のN3)が10〔mm〕以上である。
しごき台122は、円環状とされており、一例として、内径は、30〔mm〕とされている。
しごき加工では、先ず、図3に示されるように、パンチ型120を、先端から円筒材106の内部に挿入し、凸部120Aの少なくとも一部を、円筒材106の上端の内周面106Aに対向させる(第一工程)。
次に、パンチ型120が挿入された円筒材106を、しごき台122の上方に移動させた位置から、図4(A)(B)(C)に示されるように、その下方へ移動させて、しごき台122の内部を通過させる。これにより、しごき台122が、円筒材106をパンチ型120に押し付けることで、円筒材106の厚さが薄くなり、さらに、円筒材106の内周面106Aがパンチ型120の外周面120Bに倣う。そして、円筒材106の内周面106Aには、パンチ型120の凸部120Aと接する位置に、凹部80Aが形成される(第二工程)。
なお、凹部80Aについては、しごき加工で成形されているため、例えば、切削加工で凹部を成形させる場合の切削跡(細かい傷)は、無い。
次に、円筒材106が、図5(A)(B)に示されるように、パンチ型120から引き抜かれる(脱型される)。
次に、円筒材106の下端を切除し、図5(C)に示されるように、両端が開放された円筒状の基材80が成形される。
(評価)
次に、本第1実施形態の実施例に係る像保持体36と、比較例に係る像保持体とに対して行った評価について説明する。
〔評価仕様〕
実施例1:基材80の凹部80Aの深さを0.1〔mm〕とした。
実施例2:基材80の凹部80Aの深さを0.2〔mm〕とした。
比較例1:基材に凹部を成形させなかった。
実施例3:基材80の凹部80Aの深さを0.05〔mm〕とした。
なお、閉止部材84の凸部84Cの形状については、各仕様の基材の凹部と同様の形状とした。また、記載した以外の仕様については、各仕様間で同様とした。
〔評価方法・評価基準〕
各仕様を富士ゼロックス製DocuPrint P350に取り付け、像保持体の外周面に帯電部材を、通常の最大圧力で押し付け、通常使用で像保持体に負荷される最大のトルクが生じるようにした。そして、装置を稼動させて像保持体が回転した場合は、取付強度に問題無し、と判断して、評価を「○」とした。一方、装置を稼動させて像保持体が回転しなかった場合は、取付強度に問題有り、と判断して、評価を「×」とした。
問題無しとなったものについては、さらに通常よりも大きな圧力で押し付け、通常使用で像保持体に負荷される最大トルクよりも大きなトルクが生じるようにし、同様に装置を稼働させて評価した。
〔評価結果〕
評価結果を、図11の表で示す。この表で示されるように、通常最大負荷においては、実施例1、2、3は、評価「○」で通常使用においては問題無かった、比較例1は、評価「×」であった。通常使用においては問題無しとなったものについてさらに行った高負荷条件においては、実施例1、2は、評価「○」で、実施例3は、評価「×」であった。なお、基材80の厚さが0.4〔mm〕であるため、凹部80Aの深さを0.2〔mm〕までとしたが、基材80の厚さが厚ければ、凹部80Aの深さを0.2〔mm〕より深くすることができる。この場合には、凹部80Aと凸部84Cとのかかり代が増えるため、評価結果は、「○」となる、と考える。
(まとめ)
以上説明したように、基材の製造方法では、パンチ型120が挿入された円筒材106を、しごき台122の内部に通過させて、円筒材106の内周面106Aをパンチ型120の外周面120Bに倣わせることで、凹部80Aが成形される。そして、凸部84Cを凹部80Aに挿入することで、回転力を伝達する閉止部材84が、接着剤を用いることなく基材80に取り付けられる。
また、基材の製造方法では、凹部80Aの深さは、0.1〔mm〕以上である。これにより、以上の評価結果からも分かるように、凹部の深さが0.05〔mm〕以下の場合と比して、基材80と閉止部材84とのすべりが抑制される。
また、像保持体36においては、基材80を備えることで、閉止部材84を基材80に取り付けるための接着剤が不要となり、基材に凹部が形成されていない場合と比して、軽量化される。
また、画像形成装置においては、像保持体36を備えることで、閉止部材を基材に取り付けるための接着剤が剥がれる恐れが無くなり、像保持体36を備えていない場合と比して、取付強度における製品ばらつきが抑制される。
また、画像形成装置においては、凹部80Aは、画像形成範囲H1の外側に配置されている。これにより、例えば、凹部80Aを基材80に成形することで、基材80の外周面に小さな歪みが生じても、凹部が画像形成範囲H1に配置されている場合と比して、出力画像の低下が抑制される。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る基材の製造方法、像保持体、及び画像形成装置の一例を図13〜図17に従って説明する。なお、第1実施形態と同一部材等については、同一符号を付してその説明を省略し、第1実施形態と異なる部分を主に説明する。また、図13〜図17に示す矢印UPは、鉛直方向の上方を示す。
(構成)
第2実施形態に係る基材280において他端の内周面280Bには、図16に示されるように、装置奥行方向に延びる断面矩形状の凸部280Aが形成されている。凸部280Aについては、一例として、高さ(図16のS1)が0.1〔mm〕以上で、幅(図16のS2)が2〔mm〕で、長さ(図16のS3)が10〔mm〕である。
また、閉止部材284の挿入部284Bの外周面には、装置奥行方向に延び、基材280の凸部280Aが挿入される凹部284Cが形成されている。そして、閉止部材284の凹部284Cに基材280の凸部280Aを挿入することで、閉止部材284が基材280に取り付けられるようになっている。なお、閉止部材284を基材280に取り付けるための接着剤等は用いられていない。閉止部材284は、伝達部材の一例である。
また、凹部284Cについては、一例として、深さ(図16のE1)が、凸部280Aの高さと同様の寸法で、幅(図16のE2)が、凸部280Aの幅と同様の寸法で、長さ(図16のE3)が7〔mm〕である。なお、閉止部材284を基材280に取り付けるための接着剤等は用いられていない。
さらに、像保持体36が装置本体10A(図12参照)に取り付けられた状態で、像保持体36の基材280に形成されている凸部280Aは、装置奥行方向において、画像形成範囲H1(図10参照)の外側に配置されている。
(基材の製造方法)
しごき加工に用いられるパンチ型320は、図15に示されるように、鉛直方向(一方向)に延びた円柱状とされており、一例として、パンチ型320の外径は、29.2〔mm〕とされている。さらに、パンチ型320の先端(図中下端)には、鉛直方向に延びる凹部320Aが形成されている。凹部320Aについては、一例として、深さ(図15のF1)が、凸部280A(図16参照)の高さと同様の寸法で、幅(図15のF2)が、凸部280Aの幅と同様の寸法で、長さ(図15のF3)が10〔mm〕以上である。パンチ型320は、円柱型の一例である。
しごき加工では、図13に示されるように、先ず、パンチ型320を、先端から円筒材106の内部に挿入し、凹部320Aを、円筒材106の下端の内周面106Aに対向させる(第一工程)。
次に、パンチ型320が挿入された円筒材106を、しごき台122の上方に移動させた位置から、図14(A)(B)(C)に示されるように、下方へ移動させて、しごき台122の内部を通過させる。これにより、しごき台122が、円筒材106をパンチ型320に押し付けることで、円筒材106の厚さが薄くなり、さらに、円筒材106の内周面106Aがパンチ型320の外周面320Bに倣う。そして、円筒材106の内周面106Aには、パンチ型320の凹部320Aと接する位置に、凸部280Aが形成される(第二工程)。
なお、凸部280Aについては、しごき加工で成形されているため、例えば、切削加工で凸部を成形させる場合の切削跡(細かい傷)は、無い。
(評価)
次に、本第2実施形態の実施例に係る像保持体36と、比較例に係る像保持体とに対して行った評価について説明する。
〔評価仕様〕
実施例1:基材280の凸部280Aの高さを0.1〔mm〕とした。
実施例2:基材280の凸部280Aの高さを0.2〔mm〕とした。
実施例3:基材280の凸部280Aの高さを0.5〔mm〕とした。
実施例4:基材280の凸部280Aの高さを2.0〔mm〕とした。
比較例1:基材に凸部を成形させなかった。
実施例5:基材280の凸部280Aの高さを0.05〔mm〕とした。
なお、閉止部材284の凹部284Cの形状については、各仕様の基材の凸部と同様の形状とした。また、記載した以外の仕様については、各仕様間で同様とした。
〔評価結果〕
第1の実施形態で行った評価と同様にして評価を行った評価結果を、図17の表で示す。この表で示されるように、通常最大負荷においては、実施例1、2、3、4、5は、評価「○」で通常使用においては問題なかった、比較例1は、評価「×」であった。通常使用においては問題なかったものについてさらに行った高負荷条件においては、実施例1、2、3、4は、評価「○」で、実施例5は、評価「×」であった。なお、基材280の厚さが0.4〔mm〕であるため、凸部280Aの高さを2.0〔mm〕までとしたが、基材280の厚さが厚ければ、凸部280Aの高さを2.0〔mm〕より高くすることができる。この場合には、凸部280Aと凹部284Cとのかかり代が増えるため、評価結果は、「○」となる、と考える。
(まとめ)
以上説明したように、基材の製造方法では、凸部280Aの高さは、0.1〔mm〕以上である。これにより、以上の評価結果からも分かるように、凸部の高さが0.05〔mm〕以下の場合と比して、基材280と閉止部材284とのすべりが抑制される。
他の作用については、基材に凹部が形成されることで生じる第1実施形態の作用以外の第1実施形態の作用と、同様である。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記第1、2実施形態では、しごき加工で、凹部80A、又は凸部280Aを成形したが、円筒材の厚さを薄くし、かつ、円筒材の外径を小さくする、絞りしごき加工で、凹部80A、又は凸部280Aを成形してもよい。
また、上記第1、2実施形態では、凹部80A、及び凸部280Aの断面は、矩形状であったが、他の断面形状でもよく、例えば、三角形状等であってもよい。
また、上記第1、2実施形態では、基材80、280に形成されている凹部80A、又は凸部280Aは、画像形成範囲H1の外側に配置されていたが、画像形成範囲H1内に配置されてもよい。しかし、この場合には、凹部80A、又は凸部280Aが、画像形成範囲H1の外側に配置されていることで生じる作用は、生じない。
また、上記第1、2実施形態では、特に説明しなかったが、パンチ型120、320を円筒材106から抜き取った後、円筒材106の下端だけではなく、円筒材106の上端を切除してもよい。
また、上記第1、1、2実施形態では、凹部80A、凸部280Aが1個であったが、2個以上であってもよい。
10 画像形成装置
20 画像形成部(形成部材の一例)
36 像保持体
38 帯電部材
80 基材
80A 凹部
80B 内周面
84 閉止部材(伝達部材の一例)
84C 凸部
86 感光層
106 円筒材
106A 内周面
120 パンチ型(円柱型の一例)
120A 凸部
120B 外周面
122 しごき台(円環型の一例)
280 基材
280A 凸部
280B 内周面
284 閉止部材(伝達部材の一例)
284C 凹部
320 パンチ型(円柱型の一例)
320A 凹部
320B 外周面

Claims (5)

  1. 一方向に延びており、前記一方向に延びた凸部又は凹部が形成されている円柱状の円柱型を、前記一方向に延びた円筒材に挿入し、前記凸部又は前記凹部を、前記円筒材の前記一方向の端部の内周面と対向させる第一工程と、
    前記円柱型が挿入された前記円筒材を、前記円筒材の外径よりも小さい内径を有する円環型の内部に通過させて、前記円筒材の内周面を前記円柱型の外周面に倣わせ、前記円筒材の内周面に、前記一方向に延びた凹部又は凸部を形成させる第二工程と、
    を備える円筒状の基材の製造方法。
  2. 前記第二工程で、前記円筒材の内周面に、深さ0.1〔mm〕以上の凹部、又は高さ0.1〔mm〕以上の凸部を形成させる請求項1に記載の円筒状の基材の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の基材の製造方法によって製造された円筒状の基材と、
    前記基材の外周面を覆っており、光が照射されて性質が変化する感光層と、
    前記基材の端部に少なくとも一部が挿入され、前記基材に回転力を伝達する伝達部材であって、前記基材に形成された凹部又は凸部に挿入される、凸部又は凹部が形成されている伝達部材と、
    を備える像保持体。
  4. 請求項3に記載の像保持体と、
    前記像保持体を帯電する帯電部材と、
    帯電した前記像保持体に画像を形成する形成部材と、
    を備える画像形成装置。
  5. 前記像保持体の基材に形成されている凹部又は凸部は、前記像保持体に画像が形成される画像形成範囲の外側に配置されている請求項4に記載の画像形成装置。
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