JP2018096756A - 温度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】温度検出機能の自己診断が可能な温度センサを提供する。【解決手段】測定媒体の中に置かれる基板10と、基板10の一部を内側に含む樹脂封止体80と、基板10のうち樹脂封止体80の外側の部分に配置され、測定媒体の温度に応じた信号を出力する第1温度検出部16と、樹脂封止体80の内側に配置され、樹脂封止体80の温度に応じた信号を出力する第2温度検出部60と、を備え、第1温度検出部16および第2温度検出部60が出力する信号に基づいて、第1温度検出部16の異常を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、温度センサに関するものである。
従来、測定媒体の中に温度検出部を配置し、温度検出部の出力信号に基づいて測定媒体の温度を検出する温度センサが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5943773号公報
測定媒体の中に複数の温度センサを設置し、各温度センサの出力を比較することによって、温度検出機能の異常の有無を調べることができる。しかしながら、複数の温度センサを設置する場合には、温度センサを1つのみ設置する場合よりも広い場所が必要となる。したがって、温度検出機能の異常の有無を1つの温度センサにおいて検出する自己診断が可能であることが望ましい。
本発明は上記点に鑑みて、温度検出機能の自己診断が可能な温度センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、測定媒体の中に置かれる基板(10)と、基板の一部を内側に含む樹脂封止体(80)と、基板のうち樹脂封止体の外側の部分に配置され、測定媒体の温度に応じた信号を出力する第1温度検出部(16)と、樹脂封止体の内側に配置され、樹脂封止体の温度に応じた信号を出力する第2温度検出部(60)と、を備え、第1温度検出部および第2温度検出部が出力する信号に基づいて、第1温度検出部の異常を検出する。
樹脂封止体の内部の温度は基板の温度とほぼ等しい。したがって、第1温度検出部の出力信号と第2温度検出部の出力信号を比較することにより、第1温度検出部の異常の有無を判定し、温度検出機能の自己診断をすることが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態における温度センサの断面図である。 温度センサの回路図である。 測定媒体の温度と温度検出部の出力電圧との関係を示すグラフである。 第2実施形態における温度センサの断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。本実施形態の温度センサは、温度検出機能および圧力検出機能を備えるWLP(ウェハレベルパッケージ)である。図1に示すように、本実施形態の温度センサは、センサ基板10と、キャップ基板20と、接合部材30と、支持部材40と、回路基板50と、ゲージ抵抗60と、ワイヤ70と、樹脂封止体80とを備える。
センサ基板10は、支持層11、犠牲層12、活性層13が順に積層された構成のSOI(Silicon on Insulator)基板で構成されている。活性層13のうちの犠牲層12と反対側の面をセンサ基板10の一面10aとし、支持層11のうちの犠牲層12と反対側の面をセンサ基板10の他面10bとする。
センサ基板10の一部は、モールド樹脂によって封止され、樹脂封止体80の内側に含まれている。具体的には、センサ基板10は、矩形板状とされており、長手方向の一端が樹脂封止体80の内側に位置し、他端が樹脂封止体80の外側に位置している。センサ基板10は、第1基板に相当する。
センサ基板10のうち樹脂封止体80の外側に位置する部分においては、他面10bから凹部14が形成されており、これにより、ダイヤフラム15が形成されている。
凹部14は、センサ基板10の他面10bから犠牲層12に達するように形成されている。つまり、凹部14は支持層11に形成されている。そして、凹部14の底面とセンサ基板10の一面10aとの間に位置する犠牲層12および活性層13にてダイヤフラム15が構成されている。
ダイヤフラム15には、ダイヤフラム15の変形に応じて抵抗値が変化するゲージ抵抗16が形成されている。具体的には、活性層13の表層部には、P型の不純物を拡散させた拡散層17が形成されており、ゲージ抵抗16は、拡散層17の一部によって構成されている。
また、ゲージ抵抗16は、温度によっても抵抗値が変化し、測定媒体の温度に応じた信号を出力する。ゲージ抵抗16は、第1温度検出部に相当する。
本実施形態では、ゲージ抵抗16は、4つ形成されており、ブリッジ回路を構成するように図示しない接続配線層によって適宜接続されている。これにより、このブリッジ回路から、ダイヤフラム15の変形、および、測定媒体の温度に応じたセンサ信号が出力される。なお、図1では、ゲージ抵抗16を2つのみ図示している。
また、活性層13には、ゲージ抵抗16と電気的に接続される引き出し配線層18が形成されている。引き出し配線層18は、ゲージ抵抗16と接続される部分から、活性層13のうち樹脂封止体80の内側に位置する部分まで引き出されている。
本実施形態では、引き出し配線層18は、4本形成されており、それぞれ、後述する定電流源回路55と接続される1つの配線層、グランド電位と接続される1つの配線層、ブリッジ回路の中点電圧を出力する2つの配線層とされている。なお、図1では、引き出し配線層18を1つのみ図示している。
そして、各引き出し配線層18のうちのゲージ抵抗16と接続される部分と反対側の端部は、後述する配線層28と電気的に接続されている。また、活性層13には、活性層13を所定電位に維持するために配線層28と接続される接続部19が形成されている。ブリッジ回路を構成する図示しない接続配線層、引き出し配線層18、接続部19は、ゲージ抵抗16と同様に、拡散層17の一部で構成されている。
図1に示すように、センサ基板10の一面10aには、キャップ基板20が積層されている。キャップ基板20は、シリコン等の基板21と、基板21のうちのセンサ基板10と対向する一面側に形成された絶縁膜22と、基板21のうちの絶縁膜22側の一面と反対側の他面に形成された絶縁膜23とを有している。
キャップ基板20は、絶縁膜22がセンサ基板10における活性層13と接合されている。キャップ基板20とセンサ基板10とは、絶縁膜22および活性層13のうちの接合面を活性化させて接合するいわゆる直接接合等で接合されている。絶縁膜22のうちの基板21と反対側の一面をキャップ基板20の一面20aとし、絶縁膜23のうちの基板21と反対側の一面をキャップ基板20の他面20bとする。
キャップ基板20の一面20a側には、ダイヤフラム15と対向する部分に凹部24が形成されている。そして、センサ基板10とキャップ基板20との間に、凹部24によって基準圧力室25が構成され、ダイヤフラム15のうちの一面10a側に基準圧力室25から基準圧力が印加される。なお、本実施形態では、基準圧力室25は、真空圧とされている。
キャップ基板20は、センサ基板10と共に一部がモールド樹脂によって封止され、樹脂封止体80の内側に位置している。具体的には、キャップ基板20は、センサ基板10に対応した矩形板状とされており、長手方向の一端が樹脂封止体80の内側に位置し、他端が樹脂封止体80の外側に位置している。
キャップ基板20のうち樹脂封止体80の内側に位置する部分には、キャップ基板20をセンサ基板10とキャップ基板20との積層方向に貫通する貫通孔26が形成されている。具体的には、キャップ基板20には、引き出し配線層18、接続部19を露出させる複数の貫通孔26が形成されている。なお、図1中では、引き出し配線層18を露出させる貫通孔26を1つのみ図示している。
各貫通孔26の壁面には、TEOS(Tetra ethyl ortho silicate)等で構成される絶縁膜27が配置されている。また、絶縁膜27上には、引き出し配線層18または接続部19と電気的に接続されるように配線層28が形成されている。配線層28はキャップ基板20の他面20bまで延設されており、他面20bおよび配線層28を覆うように、TEOS等で構成される保護膜29が形成されている。
保護膜29には、配線層28の一部を露出させるコンタクトホール29aが形成されている。配線層28のうちのコンタクトホール29aから露出する部分は、外部回路との電気的な接続を図るためパッド部として機能する。
図1に示すように、センサ基板10のうち樹脂封止体80の内側に位置する端部は、他面10bにおいて、接合部材30を介して支持部材40に固定されている。支持部材40は、銅や42アロイ等で構成されるリードフレームの一部である。接合部材30、支持部材40は、樹脂封止体80によって封止されている。
支持部材40は矩形板状とされており、センサ基板10は、支持部材40の長手方向の一方の端部に固定されている。そして、支持部材40の他方の端部には、接合部材30を介して回路基板50が固定されている。
回路基板50は、一面50aおよび他面50bを有する矩形板状のシリコン基板で構成されており、回路基板50のうち長手方向の一方の端部が、他面50bにおいて支持部材40に固定されている。また、回路基板50は、樹脂封止体80の内側に配置されている。回路基板50は、第2基板に相当する。
本実施形態では、回路基板50に、ゲージ抵抗60が配置されている。具体的には、一面50aにP型の不純物の拡散層51が形成されており、ゲージ抵抗60は、拡散層51の一部で構成されている。ゲージ抵抗60は、温度によって抵抗値が変化し、樹脂封止体80の温度に応じた信号を出力する。ゲージ抵抗60は、第2温度検出部に相当する。
拡散層51は、ゲージ抵抗60の他に、ゲージ抵抗60を外部の回路に接続するための図示しない配線層、および、センサ基板10の拡散層17に接続される接続部52を構成している。
回路基板50の一面50aには配線層53が形成されており、接続部52は、配線層53に接続されている。また、回路基板50には、回路基板50の一面50a、および、配線層53を覆うように、TEOS等で構成される保護膜54が形成されている。
保護膜54には、配線層53の一部を露出させるコンタクトホール54aが形成されており、配線層53は、コンタクトホール54aから露出した部分において、ワイヤ70に接続されている。ワイヤ70は、配線層53とは反対側の端部において、キャップ基板20の配線層28のうち、コンタクトホール29aから露出した部分に接続されている。接続部52は、配線層53およびワイヤ70を介して、配線層28に接続されている。
樹脂封止体80は、センサ基板10の一部と、キャップ基板20の一部と、接合部材30と、支持部材40と、回路基板50と、ワイヤ70とを封止している。また、回路基板50の拡散層51は図示しないリードに接続されており、このリードのうち拡散層51と接続された一方の端部は樹脂封止体80の内側に位置し、他方の端部は樹脂封止体80の外側に延設されている。
センサ基板10および樹脂封止体80は測定媒体の中に置かれ、測定媒体の温度とほぼ等しくなる。また、樹脂封止体80を介して熱が伝わることにより、回路基板50の温度は、センサ基板10の温度とほぼ等しくなる。
拡散層51が接続されたリードは、樹脂封止体80の外側において図示しない電源および図示しないECU(Electronic Control Unit)等の制御部に接続されている。温度センサは、ゲージ抵抗16の異常を検出するための回路を備えており、測定媒体の温度および圧力を示す信号と、ゲージ抵抗16の異常の有無に関する信号とが、温度センサから図示しない制御部へ出力される。
ゲージ抵抗16の異常を検出するための回路について説明する。前述したように、センサ基板10では、4つのゲージ抵抗16と図示しない接続配線層とによってブリッジ回路が構成されている。そして、回路基板50には、ゲージ抵抗16およびゲージ抵抗60の出力信号に基づいてゲージ抵抗16の異常を検出するための回路が形成されている。
具体的には、図2に示すように、回路基板50には、ゲージ抵抗60の他に、定電流源回路55、定電流源回路56、抵抗57、増幅器58、異常検出回路59が形成されており、これらは拡散層51で構成される配線によって接続されている。
定電流源回路55は、4つのゲージ抵抗16で構成されるブリッジ回路に定電流を供給するものであり、定電流源回路55の一端は図示しない電源に接続され、他端は、ワイヤ70、引き出し配線層18等を介して、このブリッジ回路に接続されている。また、ブリッジ回路は、引き出し配線層18を介して、グランド電位、および、図示しない制御部に接続されている。
定電流源回路56は、ゲージ抵抗60および抵抗57に定電流を供給するものであり、図示しない電源には、定電流源回路56、ゲージ抵抗60、抵抗57が直列に接続されている。
増幅器58は、2つの入力端子と、1つの出力端子とを備えている。増幅器58が備える2つの入力端子の一方は、定電流源回路56とゲージ抵抗60との接続点に接続されており、他方は、ゲージ抵抗60と抵抗57との接続点に接続されている。
そして、増幅器58は、ゲージ抵抗60の両端の電位差に応じた信号を出力する。具体的には、センサ基板10の温度と回路基板50の温度が等しく、ゲージ抵抗16に異常が発生していない場合に、ブリッジ回路から異常検出回路59へ出力される電圧と、増幅器58の出力電圧とが等しくなるように、入力電圧が増幅されて出力される。
異常検出回路59は、ゲージ抵抗16から入力される信号、および、ゲージ抵抗60から増幅器58を介して入力される信号に応じて、ゲージ抵抗16の異常の有無に関する信号を出力するものであり、2つの入力端子と、1つの出力端子とを備えている。異常検出回路59が備える2つの入力端子の一方は、増幅器58の出力端子に接続されており、他方は、定電流源回路55とブリッジ回路との接続点に接続されている。
異常検出回路59は、2つの入力信号の差が所定の値以下であればハイレベルの信号を出力し、これらの差が所定の値よりも大きければ、ゲージ抵抗16に異常が発生していることを示すローレベルの信号を出力する。この所定の値は、抵抗57の抵抗値によって設定される。異常検出回路59は、異常検出部に相当する。
以上が本実施形態における温度センサの構成である。次に、本実施形態の温度センサの製造方法について簡単に説明する。
まず、支持層11、犠牲層12、活性層13が順に積層されたセンサ基板10を用意する。そして、図示しないマスクを用いてセンサ基板10の一面10a側に不純物をイオン注入すると共に加熱処理して不純物を熱拡散させることにより、ゲージ抵抗16、引き出し配線層18、接続部19を含む拡散層17を形成する。
次に、センサ基板10を用意する工程とは別工程において、基板21にCVD(Chemical Vapor Deposition)法等で絶縁膜22を形成し、ドライエッチング等で凹部24を形成する。
続いて、センサ基板10と基板21とを直接接合によって接合する。これにより、センサ基板10と、基板21の凹部24との間に基準圧力室25が構成され、基準圧力室25にゲージ抵抗16等が封止される。
続いて、引き出し配線層18、接続部19が露出するように、ドライエッチング等で基板21および絶縁膜22を貫通する貫通孔26を形成する。そして、各貫通孔26の壁面にTEOS等の絶縁膜27を成膜する。このとき、基板21のうちのセンサ基板10側と反対側の一面に形成された絶縁膜にて絶縁膜23が構成される。つまり、基板21、絶縁膜22、および絶縁膜23を有するキャップ基板20が構成される。
次に、各貫通孔26の底部に形成された絶縁膜27を除去する。そして、スパッタ法や蒸着法等により、各貫通孔26に、引き出し配線層18、接続部19と電気的に接続される配線層28を形成すると共に、絶縁膜23上に金属膜を成膜する。その後、絶縁膜23上に形成された金属膜をパターニングする。続いて、絶縁膜23および配線層28が覆われるように、TEOS等の保護膜29を成膜する。
次に、保護膜29上にフォトレジストを配置し、当該フォトレジストをパターニングした後、フォトレジストをマスクとして保護膜29にコンタクトホール29aを形成する。これにより、キャップ基板20が製造される。
次に、センサ基板10およびキャップ基板20を製造する工程とは別工程において、回路基板50の一面50a側に不純物をイオン注入すると共に加熱処理して不純物を熱拡散させることにより、ゲージ抵抗60を含む拡散層51を形成する。
その後、接合部材30を介して支持部材40にセンサ基板10および回路基板50を固定し、ワイヤ70によってキャップ基板20と回路基板50とを接続する。そして、センサ基板10の一部と、キャップ基板20の一部と、接合部材30と、支持部材40と、回路基板50と、ワイヤ70と、図示しないリードの一部とをモールド樹脂によって封止し、樹脂封止体80を形成することにより、温度センサが製造される。
温度センサの動作について説明する。本実施形態の温度センサでは、ダイヤフラム15のうちの他面10b側に測定媒体の圧力が印加されると、この圧力と一面10a側に印加される基準圧力との差圧に応じてダイヤフラム15が変形し、当該変形に応じて4つのゲージ抵抗16の抵抗値が変化する。これによりブリッジ回路の2つの中点の電圧が変化するため、中点の電圧に基づいて測定媒体の圧力を検出することができる。
また、ゲージ抵抗16の抵抗値は、測定媒体の温度によっても変化する。具体的には、測定媒体の温度が高くなるほど、ブリッジ回路から出力される電圧が大きくなる。したがって、ゲージ抵抗16の出力電圧に基づいて、測定媒体の温度を検出することができる。
しかしながら、ゲージ抵抗16はセンサ基板10のうち樹脂封止体80から露出した部分に配置されているため、樹脂封止体80の内部に配置され、モールド樹脂によって保護されているゲージ抵抗60に比べて、破壊等の異常が発生しやすい。
そこで本実施形態では、温度検出機能の自己診断を行っている。前述したように、回路基板50の温度は、センサ基板10の温度とほぼ等しいため、ゲージ抵抗16の温度は、ゲージ抵抗60の温度とほぼ等しくなる。したがって、ゲージ抵抗16に異常が発生していなければ、増幅器58の出力電圧とブリッジ回路の出力電圧がほぼ等しくなり、異常検出回路59は、ハイレベルの信号を出力する。
一方、ゲージ抵抗16に異常が発生した場合には、図3に示すように、増幅器58の出力電圧とブリッジ回路の出力電圧との差が所定の値よりも大きくなり、異常検出回路59は、ローレベルの信号を出力する。なお、図3において、実線はブリッジ回路の出力電圧を示し、破線は増幅器58の出力電圧を示す。
異常検出回路59の出力信号は図示しない制御部に入力され、この制御部は、異常検出回路59からの入力信号に基づいて温度センサの温度検出機能に異常が発生しているか否かを判定する。
このように、本実施形態では、ゲージ抵抗16の温度とゲージ抵抗60の温度がほぼ等しくなることを利用して、ゲージ抵抗60の出力信号を処理することで異常判定の規格値を設定している。そして、ゲージ抵抗16の出力信号をこの規格値と比較して、ゲージ抵抗16における温度検出機能の異常をリアルタイムで検出することを可能としている。
なお、正確な自己診断を行うためには、2つの温度検出部の距離を短くして、温度を近付けることが好ましい。これについて、本実施形態では、2つの温度検出部をそれぞれ半導体抵抗で構成しているため、2つの温度検出部の距離を短くすることが容易である。また、例えば2つの温度検出部をそれぞれサーミスタで構成した場合に比べて、体格を小さくすることができる。
また、本実施形態では、第2温度検出部として、回路基板50に形成された拡散層51の一部で構成されるゲージ抵抗60を用いているため、ウェハプロセス内で容易に第2温度検出部を作ることができる。したがって、温度センサの設計の自由度が高くなる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対してゲージ抵抗60の位置を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図4に示すように、本実施形態では、ゲージ抵抗60がセンサ基板10のうち樹脂封止体80の内側に位置する部分に配置されている。そして、ゲージ抵抗60は、センサ基板10の拡散層17の一部で構成されており、ゲージ抵抗16、引き出し配線層18、接続部19と共に、不純物の拡散により形成される。
ゲージ抵抗60をセンサ基板10に配置した本実施形態においても、第1実施形態と同様に、温度検出機能の自己診断が可能である。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、温度を検出するためのゲージ抵抗16が、圧力を検出するためのゲージ抵抗とは別に配置されていてもよい。また、センサ基板10にブリッジ回路が形成されていなくてもよい。また、温度センサが圧力検出機能を備えていなくてもよい。また、温度検出機能の異常を検出するための回路を図2に示す回路とは異なる構成としてもよい。また、第1温度検出部、第2温度検出部をゲージ抵抗以外の温度センサで構成してもよい。
10 センサ基板
16 ゲージ抵抗
60 ゲージ抵抗
80 樹脂封止体

Claims (5)

  1. 測定媒体の中に置かれる基板(10)と、
    前記基板の一部を内側に含む樹脂封止体(80)と、
    前記基板のうち前記樹脂封止体から露出した部分に配置され、前記測定媒体の温度に応じた信号を出力する第1温度検出部(16)と、
    前記樹脂封止体の内側に配置され、前記樹脂封止体の温度に応じた信号を出力する第2温度検出部(60)と、を備え、
    前記第1温度検出部および前記第2温度検出部が出力する信号に基づいて、前記第1温度検出部の異常を検出する温度センサ。
  2. 前記第1温度検出部から入力される信号と前記第2温度検出部から入力される信号との差が所定の値よりも大きいとき、前記第1温度検出部に異常が発生していることを示す信号を出力する異常検出部(59)を備える請求項1に記載の温度センサ。
  3. 前記基板を第1基板として、
    前記樹脂封止体の内側に配置された第2基板(50)を備え、
    前記第2温度検出部は、前記第2基板に配置されている請求項1または2に記載の温度センサ。
  4. 前記第2基板に形成された拡散層(51)、を備え、
    前記第2温度検出部は、前記拡散層の一部で構成されている請求項3に記載の温度センサ。
  5. 前記第2温度検出部は、前記基板のうち前記樹脂封止体の内側の部分に配置されている請求項1または2に記載の温度センサ。
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