JP2018096491A - 連結金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】消防用ホース等の2つの環状部材を連結するときに、別途準備されている締結用工具を用いることなく、効率よく連結作業を行うことが可能な連結金具を提供する。【解決手段】連結金具の各金具1,2は、連結部5と流通部6を備え、流通部5には、環状部材が取り付けられ、連結部6が連結されることで環状部材を連結する。連結部5の内側の流通部7の軸方向端部には、シール部材30が取り付けられ、シール端面30aには、傾斜部31が設けられている。第1金具1の爪部11が、第2金具2の溝部に挿入され、周方向に締め付けられて第1金具1と第2金具2が連結されるときに、傾斜部31が互いに押圧されることにより、流体をシールしている。【選択図】図5

Description

本発明は、ホースや配管等の2つの環状部材を連結するための連結金具に関する。
例えば2本の消防用ホースを連結するための金具には、特許文献1に開示されているように、雄雌の区別がなく、同一構造の2つの金具によって構成されている一対の連結金具が知られている。当該連結金具は、各金具が2本の消防用ホースのそれぞれの端部に取り付けられ、これらの金具が連結可能に構成されている。
消防用ホースを連結する作業は、火災等の消火活動のために行われるため、緊急に行われることが多い。そのため、上記のような連結金具を用いることによって、消防用ホースを連結するときに、雄金具が取り付けられたホース端部と、雌金具が取り付けられたホース端部を探す工程を省くことができる。その結果、ホース連結の作業効率が向上する。
特開2007−333107号公報
上記例において、直径150mmを超えるような消防用ホースに取り付けられている連結金具を連結する場合には、スパナ等の締結用工具を用いて行うのが一般的である。この場合、締結用工具を常備しておく必要がある。緊急時において、締結用工具を設置している場所が、消防用ホースを連結する場所に対して離れている場合には、当該締結用工具を準備する時間を要してしまう。その結果、消防用ホースの連結が完了するまでの時間が長くなってしまう可能性がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、消防用ホース等の2つの環状部材を連結するときに、別途準備されている締結用工具を用いることなく、効率よく連結作業を行うことが可能な連結金具を提供することである。
上記目的を達成するため本発明に係る連結金具は、2つの金具によって構成され、前記各金具は、内部を流体が流通可能な円筒状の流通部と、該流通部を径方向外側から取り囲んでいる円環状の連結部とを備え、前記各流通部は、前記流体が流通可能な環状部材が取付け可能であり、2つの前記金具は、一方の前記連結部と他方の前記連結部が軸方向に連結されることにより、一方の前記流通部と他方の前記流通部が、前記流体が流通可能な状態で接続され、2つの前記環状部材を、前記流体が流通可能な状態で連結するように構成されている。一対の連結金具において、前記各流通部の軸方向端部には、円環状のシール部材がそれぞれ取り付けられ、前記各シール部材の軸方向端部のシール端面には、該シール端面の径方向外側部から径方向内側に向かうに従い軸方向に突出している傾斜部がそれぞれ設けられ、前記各連結部の軸方向端面には、該軸方向端面から軸方向に突出している複数の爪部が設けられ、該複数の爪部は、周方向に間隔を空けて配置され、周方向の隣接する2つの前記爪部の間には、周方向に沿って延びている溝部が設けられ、一方の前記金具の前記爪部が、他方の前記金具の前記溝部に挿入されている状態で、前記各金具を周方向に相対回転させて前記溝部内に前記爪部が係合されることにより、前記各金具が連結されるように構成されており、前記各金具が連結されているときに、一方の前記連結部の軸方向端面と、他方の前記連結部の軸方向端面が当接している状態で、一方の前記傾斜部と、他方の前記傾斜部が互いに押圧され、一方の前記シール端面の径方向外側部と、他方の前記シール端面の径方向外側部とが、こすれ合うことにより、前記流体をシールするように構成されている。
また、本発明に係る一態様では、前記各シール部材の前記シール面には、前記傾斜部の径方向外側縁から、前記シール面の径方向外側に向かって延びている平坦部が設けられており、前記各金具が連結されているときに、一方の前記平坦部と、他方の前記平坦部がこすれ合うことにより、前記流体をシールするように構成されている。
また、本発明に係る一態様では、前記傾斜部の傾斜角度は、10度〜20度である。
また、本発明に係る一態様では、前記環状部材は、直径150mmの消防用ホースであり、前記傾斜部は、前記各流通部の軸方向端部から、軸方向に突出しており、該突出している量は、2.5mm以上で、3.5mm以下である。
また、本発明に係る一態様では、前記環状部材は、直径70mmの消防用ホースであり、前記傾斜部は、前記各流通部の軸方向端部から、軸方向に突出しており、該突出している量は、1.5mm以上で、2.5mm以下である。
本発明によれば、2つの環状部材、例えば2本の消防用ホースを連結するときに、別途準備されている締結用工具等を用いることなく、効果的かつ容易に連結作業を行うことが可能となる。
本発明に係る連結金具の外観を示す斜視図である。 図1の連結金具を第1金具の径小部側から見た斜視図である。 図1の連結金具の第1金具単体を、径大部側から見た斜視図である。 図3の矢印Aの方向から第1爪部の周辺を見た部分斜視図である。 図4の第1爪部周辺の断面図である。 図5のシール部材を単体で示しており、(a)はシール部材全体の軸方向断面示しており、(b)は(a)のB部の拡大図である。 図4の第1金具に従来のシール部材が取り付けられている状態を示す部分斜視図である。 図7の第1爪部周辺の断面図である。 図8の従来のシール部材を単体で示しており、(a)はシール部材全体の軸方向断面示しており、(b)は(a)のC部の拡大図である。 図5のシール部材の変形例を示しており、(a)はシール部材全体の軸方向断面示しており、(b)は(a)のD部の拡大図である。
以下、本発明に係る連結金具の一実施形態について、図面(図1〜図9)を参照して説明する。本実施形態の連結金具は、図1に示すように、内部を流体が流通可能な2本の消防用ホース(環状部材)、すなわち、第1の消防用ホース45及び第2の消防用ホース46を、該流体が流通可能な状態で連結するための金具である。当該連結金具は、第1金具1と、これと同一構造の第2金具2により構成されている。本実施形態における消防用ホース45,46の外径は、約150mmである。
なお、第2金具2は、図1及び図2に示されている。図1及び図2で示されている第2金具2の各部分については、第1金具1の各部分に付されている符号と同じを付して説明している。
先ず、第1金具1の構造について説明する。第1金具1は、径大部(連結部)5と、径小部6を備えており、径大部5及び径小部6は、軸方向に隣接するように一体的に形成されている。すなわち、第1金具1は、段付きの円筒状の部材である。
図1に示すように、径小部6及び径大部5の径方向内側には、これらを貫通するように円環状の流路管部(流通部)7が設けられている。流路管部7の内部には、流路8が形成されている。流路管部7は、径小部6から軸方向に突出している。径小部6の内周面と、流路管部7の外周面との間には、隙間7aが形成されている。流路管部7の外周に第1の消防用ホース45が、シールされた状態で取り付けられる。詳細な図示は省略するが、当該隙間7aに外径150mmの第1の消防用ホース45が挿入された状態で取り付けられている。第1消防用ホース45に係るシール構造等の説明は省略する。
図5に示すように、径大部5の内側に位置する流路管部7の軸方向端部には、シール部9が設けられている。このシール部9は、第1金具1と第2金具2を連結するときに、第1金具1の流路管部7と第2金具2の流路管部7をシールするためのものである。シール部9には、シール部材30が嵌合されている。シール部9と、シール部材30の詳細については後で説明する。
また、図1及び図2に示すように、径小部6の外周面には、複数のリブ43が設けられ、これらのリブ43は、周方向に間隔を空けて配置されている。
径大部5には、図3に示すように、3つの爪部(第1爪部11、第2爪部12、第3爪部13)と、3つの溝部(第1溝部21、第2溝部22、第3溝部23)が設けられている。
図3〜図5に示すように、第1爪部11は、突出部11aと、係合部11bにより構成されている。突出部11aは、径大部5の軸方向端面(基準面)5aにおける径方向外側から、軸方向に突出している部分である。突出部11aは、軸方向に延びる略直方体で、横断面は、略正方形である。ここで突出している方向は、径小部6から径大部5に向かう軸方向である。
係合部11bは、突出部11aの軸方向端部から、径方向外側に張り出している部分である。係合部11bは、軸方向端部は円弧状の端面(円弧端面11f)で、径方向外側面は平坦面である。また、径方向端部と突出部とを繋ぐ面、すなわち、円弧端面11fと反対側の軸方向内側端面11gも平坦面である。第1爪部11は、径方向視で、突出部11aと係合部11bにより、略L字形状の断面を有している。
係合部11bの軸方向内側端面11gと、基準面5aとの距離は、図5におけるXで示される寸法であり、この例では、寸法公差を、Xに対して±0.3mmに設定されている。また、第1爪部11が、基準面5aから突出する突出量、すなわち、基準面5aから係合部11bにおける円弧端面11fの先端は、図5におけるYで示されている寸法であり、この例では、寸法公差を、Yに対して±0.5mmとしている。
図3に示すように、第2爪部12及び第3爪部13は、第1爪部11と同様に形成されている。すなわち、第2爪部12は、突出部12a及び係合部12bを有し、第3爪部13も、突出部13a及び係合部13bを有しており、上記のような寸法精度で形成されている。第1爪部11、第2爪部12及び第3爪部13は、基準面5aの上に周方向に等間隔、すなわち120度ごとに配置されている。
第1溝部21は、隣り合う爪部の間、すなわち、第1爪部11と第2爪部12との間に、配置されている。第1溝部21は、径大部5の基準面5aにおいて、第1爪部11等の突出方向の軸方向に開口している状態で、周方向に延びている。すなわち、第1溝部21は、第1爪部11とは反対側の軸方向に凹むように形成されている。
また、第1溝部21の径方向外側は、第1溝部21の開口部の一部を塞いでいる第1覆部25を備えている。第1覆部25は、第1溝部21における径方向外側の壁面から、径方向内側に張り出している。第1覆部25の裏面と、第1溝部21の溝底29との距離は、第1爪部11から第2爪部12に向かうに従って小さくなるように形成されている。当該距離は、図3におけるHで示されている寸法であり、この例では、寸法公差を、Hに対して±0.3mmとしている。
第1覆部25の第1爪部11側の周方向端と、第1爪部11との間には、間隙が設けられている。すなわち、第1溝部21の周方向端部は、第1覆部25で塞がれていない。この間隙は、後述する第2金具2の第1爪部が挿入可能な爪挿入部21aとなる。第2金具2の第1爪部が、第1金具1の第1溝部21に係合する状態については、後で説明する。
第2溝部22は、第2爪部12と第3爪部13との間に形成され、第1爪部11と同様に第2覆部26を備えている。第3溝部23は、第3爪部13と第1爪部11との間に形成され、第1爪部11と同様に第3覆部27を備えている。また、第2覆部26の第2爪部12側の周方向端には、第1覆部25と同様に爪挿入部22aが設けられている。また、図3において明確に図示はされていないが、第3覆部27の第3爪部13側の周方向端にも爪挿入部が設けられている。
続いて、シール部9について説明する。図5に示すように、シール部9は、第1爪部11、第2爪部12及び第3爪部12の径方向内側に位置する流路管部7の軸方向端部に設けられている。流路管部7の軸方向端面は、流路8を取り囲む円環状である。軸方向端面には、軸方向に凹むシール部材取付用溝9aが形成されている。
シール部材取付用溝9aの形状について説明する。図5及び図6(b)に示すように、シール部材取付用溝9aの径方向外側の溝壁面は、若干面取りされている。径方向内側の溝縁には、径方向外側に突出する係合爪9bが設けられている。当該係合爪9bに、シール部材30の後述する凹部35aが係合する。
続いて、シール部材30の形状について説明する。シール部材30は、樹脂材料により形成され、図6に示すように、円環状の部材である。図6では、シール部材30の周方向に対して垂直な断面を示している。シール部材30の一方の軸方向端(図5における左端、図6における上端)のシール端面30aには、傾斜部31と、平坦部32と、湾曲部33が設けられている。
図6(b)に示すように、傾斜部31は、該シール端面30aに設けられた傾斜開始位置31bから径方向内端に向かうに従い軸方向に突出している部分である。この例において、傾斜部31の傾斜角度θは約10度である。また、図6(b)のSで示されている傾斜部31における径方向長さ、すなわち、傾斜開始位置31bから傾斜部31の先端31aまでの径方向長さは8.5mmである。また、平坦部32から傾斜部31の先端31aまでの高さは1.5mmである。
平坦部32は、傾斜部31の傾斜開始位置31bから、径方向外側に向かって延びている平坦な部分で、図6(b)のTで示されている径方向長さは1.0mmである。湾曲部33は、平坦部32の径方向外側縁から、シール部材30の外周面30bに向かって湾曲している部分である。この例の湾曲部33の曲率半径は、約1.5mmである。
シール端面30aの反対側の軸方向端には、シール部材取付用溝9aに嵌合する取付部35が設けられている。取付部35の径方向内側部には、径方向外側に凹む凹部35aが設けられている。
続いて、シール部材30がシール部9に取り付けられている状態について説明する。図5に示すように、シール部材30の取付部35は、シール部材取付用溝9aに嵌め込まれる。このとき、凹部35aの内側に、シール部材取付用溝9aの係合爪9bが嵌合している。これにより、シール部材30が、シール部9に固定された状態となる。
図5及び図6(b)に示すように、シール部材30が、シール部9に固定されている状態において、シール部材30のシール端面30aは、シール部9の軸方向端面9cから、軸方向に突出している。突出している部分は、図5において破線Zよりも左側の領域で、図6(b)の破線Zよりも上側の領域である。突出している量は、図6(b)のUで示されている寸法であり、この例では、2.5mm以上で3.5mm以下の範囲となるようにすればよい。本実施形態では、3.0mmである。この突出している部分が、変形することにより流路管部7を流れる流体をシールする。シール部9の軸方向端面9cの軸方向位置と、基準面5aの軸方向位置は、ほぼ同じになるように設定されている。この例では、これらの位置ズレ(組立精度)は、1mm以下となるように設定されている。シールされている状態については後で説明する。
次に、第1金具1と第2金具2の連結作業について説明する。
第1金具1の径小部6には、第1の消防用ホース45が取り付けられており、第2金具2の径小部6には、第2の消防用ホース46が取り付けられている。この状態で、以下の手順で、第1金具1と第2金具2を連結する。なお、この作業は、1人または2人で行っている。
先ず、図1及び図2に示すように、第1金具1の径大部5に設けられた目印1aと、第2金具2の径大部5に設けられた目印2aの周方向位置を合わせる状態で、第1金具1の径大部5と、第2金具2の径大部5を対向配置する。その後、第2金具2の第1爪部11を、第1金具1の第1溝部21の爪挿入部21aに軸方向に挿入する。これと同時に、第2金具2の第2爪部及び第3爪部が、第1金具1の第2溝部22及び第3溝部23それぞれの爪挿入部22a,23aに軸方向に挿入される。
第1爪部11等を、第1溝部21等に挿入した後に、作業者は、第1金具1及び第2金具2のそれぞれの径大部2の外周を把持し、第1金具1を、第2金具2に対して相対的に周方向に移動させる(相対回転させる)。このように相対回転しているとき、第1金具1の第1爪部の係合部11bが、第2金具2における第1溝部21の第1覆部25と溝底29との間を周方向に沿って移動する。周方向に移動している間に、係合部11bは、第1覆部25と溝底29との距離Hが小さくなる部分で嵌合する状態となる。
同様に、第2金具2の第2爪部の係合部12bが、第2金具2の第2覆部26及びと溝底29との間を周方向に沿って移動し、その後に嵌合する。また、第2金具2の第3爪部の係合部13bが、第1金具1の第3覆部27及びと溝底29との間を周方向に沿って移動し、その後に嵌合する。各爪部11,12,13の係合部11b,12b,13bが、各溝部21,22,23に嵌合することによって、第1金具1と第2金具2は、連結された状態となる。
このときの第1金具1のシール部材30と第2金具2のシール部材30の状態について説明する。第1金具1の径大部5の基準面5aと、第2金具2の径大部5の基準面が当接している状態で、第1金具1におけるシール部材30の傾斜部31と、第2金具2におけるシール部材30の傾斜部31が互いに押圧される状態となる。このように、各シール部材30の傾斜部31が押圧され、変形することにより、第1金具1のシール部材30と第2金具2のシール部材30とが互いに密着する状態となる。
この状態で、上記のように第1金具1を第2金具2に対して相対的に回転させると、各傾斜部31は、周方向にも変形し、密着性が向上する。さらに、第1金具1におけるシール部材30の平坦部32と、第2金具2におけるシール部材30の平坦部32が、互いにこすれ合う状態となる。各平坦部32がこすれ合うことにより、密着性がさらに向上する。また、このとき各シール部材30の湾曲部33もこすれ合うと共に、傾斜部31等の変形により径方向外側に押し出されるように変形してもよい。この場合には、各シール部材30の湾曲部33は、互いに接触している状態で、且つシール部9の軸方向端面9cの面取りされている部分に押し付けられる。
以上の状態で、第1金具1の流路管部7と第2金具2の流路管部7が、シールされている状態で、連結される。れにより、第1金具1と第2金具2が連結され、第1の消防用ホース45と第2の消防用ホース46が、流体が流通可能な状態で連結される。以上の手順により第1及び第2の消防用ホース45,46の連結作業が完了する。
従来のシール部材30は、図7及び図8に示すように、傾斜部31の径方向外側に、リップ部51が設けられている。リップ部51は、傾斜部31の径方向外側端から、軸方向に突出しており、さらに、シール部材30の外周面30bよりも径方向外側に突出している。これに対して、本実施形態では、従来のリップ部51に相当する部分は、平坦部32及び湾曲部33が設けられている。
本実施形態では、シール部9から突出している部分は、図4〜図6に示すように、傾斜部31と、平坦部32と湾曲部33で構成されている。これに対して、従来例における当該部分は、傾斜部31とリップ部51で構成されている。リップ部51は、平坦部32よりも軸方向に突出しており、さらに、湾曲部33よりも径方向外側に張り出している。そのため、従来例では、シール部9から突出している部分の体積は、本実施形態の対応する部分の体積よりも大きくなる。なお、突出している軸方向長さは、従来例と本実施形態において、差はない。
上述したように、第1金具1と第2金具2を連結させるときの相対回転で、第1金具1及び第2金具2のそれぞれに取り付けられているシール部材30が押圧されることにより、シール状態が確保される。従来例では、シール部9から突出している体積、すなわち変形する部分が本実施形態よりも大きいため、金具1,2の相対回転を阻害する力(回転抵抗)が大きくなる。そのため、スパナ等の締結用工具を必要としている。
従来の第1金具1及び第2金具2の爪部11,12,13や溝部21,22,23の寸法のばらつきは、シール性能を低下させる可能性がある。そのため、シール部材30にリップ部51を設け、シール部材30がシール部9の軸方向端面9cから突出している体積を増加させることによって、上記の寸法ばらつきを吸収し、シール性能を確保していた。
しかし、第1金具1や第2金具2の爪部11,12,13や溝部21,22,23の寸法によっては、リップ部51が設けられていることによって、傾斜部31やリップ部51が必要以上に押圧され、変形する場合がある。この場合、相対回転を阻害する力が大きくなり、作業者が単に径大部5等を把持して回転させようとしても、回転させることができなくなる。そのため、スパナ等の回転力を補うために、締結用工具が必要となる。
これに対して、本実施形態では、第1爪部11等における寸法Xや寸法Yや、第2爪部21等における寸法Hの寸法精度を上記のように設定し、さらに、シール部9の軸方向端面9cの軸方向位置と、金具1,2同士の当接面となる基準面5aの軸方向位置を上記の組立精度で合わせいるため、各爪部11,12,13の係合部11b,12b,13bが、各溝部21,22,23における各覆部25,26,27と溝底29との間に嵌合する位置のばらつきが、抑制される。そのため、シール部材30が押圧される部分の体積を小さくすることが可能となる。
本実施形態では、押圧により主に変形する部分は傾斜部31となり、平坦部32の変形量は、傾斜部31に比べて少なくなる。その結果、相対回転を阻害する力は、リップ部51が設けられている場合に比べて小さくなり、スパナ等の締結用工具を用いることなく、第1金具1と第2金具2を連結することが可能となる。
以上の説明からわかるように本実施形態の連結金具によれば、第1及び第2の消防用ホース45,46を連結するときに、第1金具1及び第2金具2のシール部材30が容易に密着されることにより、別途準備されているスパナ等の締結用工具を用いることなく、容易に連結作業を行うことが可能となる。
上記実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
上記の実施形態では、外径が150mmの消防用ホース46,47を用いており、傾斜部31と湾曲部33との間に平坦部32を設けているが、これに限らない。例えば、図9は、外径が75mmの消防用ホース46,47に対応する金具の流路管部7に取り付けられるシール部材30を示している。この例では、傾斜部31の傾斜開始位置31bの径方向外側に、湾曲部33が設けられている。この例では、各金具の傾斜部31が互いに押圧されることで変形し、各湾曲部33の表面がこすれ合うことで、シールすることが可能となる。
図9の例においては、傾斜部等が流路管部の軸方向端から軸方向に突出している量Uは、1.5mm以上で、2.5mm以下の範囲であり、この例では、2.0mmに設定されている。
また、本実施形態では、第1及び第2の消防用ホース45,46の連結について説明したがこれに限らない。例えば水源から延びる金属配管の端部に、消防用ホースを連結するときにも、第1金具1及び第2金具2を用いることができる。同様に、2つの金属配管を連結するときにも、第1金具1及び第2金具2を用いることができる。
また、本実施形態では、爪部11,12,13が120度ごとに周方向に等間隔に配置されているが、これに限らない。例えば90度ごとに4つの爪部を設けてもよい。また、2つの爪部を180度ごとに配置してもよい。
また、本実施形態のシール部材30が取り付けられている第1金具1を、リップ部51を有する従来のシール部材が取り付けられている第2金具2に連結することも可能である。この場合、回転させる力が必要な場合には、径小部6に設けられたリブ43にスパナをかけて回転させることが可能となる。
1 第1金具
2 第2金具
5 径大部(連結部)
5a 軸方向端面(基準面)
6 径小部
7 流路管部(流通部)
7a 間隙
8 流路
9 シール部
9a シール部材取付用溝
9b 係合爪
9c 軸方向端面
11 第1爪部
11a 突出部
11b 係合部
11f 円弧端面
11g 軸方向内側端面
12 第2爪部
12a 突出部
12b 係合部
13 第3爪部
13a 突出部
13b 係合部
21 第1溝部
21a 爪挿入部
22 第2溝部
22a 爪挿入部
23 第3溝部
23a 爪挿入部
25 第1覆部
26 第2覆部
27 第3覆部
29 溝底
30 シール部材
30a シール端面
30b 外周面
31 傾斜部
31a 先端
31b 傾斜開始位置
32 平坦部
33 湾曲部
35 取付部
35a 凹部
43 リブ
45 第1の消防用ホース
46 第2の消防用ホース
51 リップ部

Claims (5)

  1. 2つの金具によって構成され、前記各金具は、内部を流体が流通可能な円筒状の流通部と、該流通部を径方向外側から取り囲んでいる円環状の連結部とを備え、
    前記各流通部は、前記流体が流通可能な環状部材が取付け可能であり、
    2つの前記金具は、一方の前記連結部と他方の前記連結部が軸方向に連結されることにより、一方の前記流通部と他方の前記流通部が、前記流体が流通可能な状態で接続され、
    2つの前記環状部材を、前記流体が流通可能な状態で連結するように構成された一対の連結金具において、
    前記各流通部の軸方向端部には、円環状のシール部材がそれぞれ取り付けられ、前記各シール部材の軸方向端部のシール端面には、該シール端面の径方向外側部から径方向内側に向かうに従い軸方向に突出している傾斜部がそれぞれ設けられ、
    前記各連結部の軸方向端面には、該軸方向端面から軸方向に突出している複数の爪部が設けられ、該複数の爪部は、周方向に間隔を空けて配置され、
    周方向の隣接する2つの前記爪部の間には、周方向に沿って延びている溝部が設けられ、
    一方の前記金具の前記爪部が、他方の前記金具の前記溝部に挿入されている状態で、前記各金具を周方向に相対回転させて前記溝部内に前記爪部が係合されることにより、前記各金具が連結されるように構成されており、
    前記各金具が連結されているときに、一方の前記連結部の軸方向端面と、他方の前記連結部の軸方向端面が当接している状態で、一方の前記傾斜部と、他方の前記傾斜部が互いに押圧され、一方の前記シール端面の径方向外側部と、他方の前記シール端面の径方向外側部とが、こすれ合うことにより、前記流体をシールするように構成されていることを特徴とする連結金具。
  2. 前記各シール部材の前記シール面には、前記傾斜部の径方向外側縁から、前記シール面の径方向外側に向かって延びている平坦部が設けられており、
    前記各金具が連結されているときに、一方の前記平坦部と、他方の前記平坦部がこすれ合うことにより、前記流体をシールするように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の連結金具。
  3. 前記傾斜部の傾斜角度は、10度〜20度であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の連結金具。
  4. 前記環状部材は、直径150mmの消防用ホースであり、
    前記傾斜部は、前記各流通部の軸方向端部から、軸方向に突出しており、該突出している量は、2.5mm以上で、3.5mm以下であることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の連結金具。
  5. 前記環状部材は、直径70mmの消防用ホースであり、
    前記傾斜部は、前記各流通部の軸方向端部から、軸方向に突出しており、該突出している量は、1.5mm以上で、2.5mm以下であることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の連結金具。
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