JP2018096409A - 発進装置の制御装置および制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両発進時の燃費を向上させることができる発進装置の制御装置および制御方法を提供すること。
【解決手段】駆動源からの駆動力を、流体を介して伝達する流体継手と、流体継手の入出力部材間を直結可能なロックアップクラッチと、を備える発進装置の制御装置であって、発進時に、アクセル開度に基づいて、ロックアップクラッチのスリップ制御を開始させる制御部を備える、発進装置の制御装置。
【選択図】図3
【解決手段】駆動源からの駆動力を、流体を介して伝達する流体継手と、流体継手の入出力部材間を直結可能なロックアップクラッチと、を備える発進装置の制御装置であって、発進時に、アクセル開度に基づいて、ロックアップクラッチのスリップ制御を開始させる制御部を備える、発進装置の制御装置。
【選択図】図3
Description
本発明は、発進装置の制御装置および制御方法に関する。
従来より、車両の発進装置として、ロックアップクラッチを備えた流体伝動装置が知られている。特許文献1には、車両の発進時に、エンジンの駆動力を、トルクコンバータを介して変速機に伝達するとともに、エンジン回転数が所定値以上となった場合に、トルクコンバータが備えるロックアップクラッチをスリップ制御するものが開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の発進装置は、アクセルペダルが踏み込まれた後、エンジン回転数が閾値以上となった場合にはじめてロックアップクラッチをスリップ制御するものであるため、車両発進時に流体を介した動力伝達状態が長く続き、燃費が悪くなるという問題があった。
本発明の目的は、車両発進時の燃費を向上させることができる発進装置の制御装置および制御方法を提供することである。
本発明に係る発進装置の制御装置は、駆動源からの駆動力を、流体を介して伝達する流体継手と、前記流体継手の入出力部材間を直結可能なロックアップクラッチと、を備える発進装置の制御装置であって、発進時に、アクセル開度に基づいて、前記ロックアップクラッチのスリップ制御を開始させる制御部を備える。
また、本発明に係る発進装置の制御方法は、駆動源からの駆動力を、流体を介して伝達する流体継手と、前記流体継手の入出力部材間を直結可能なロックアップクラッチと、を備える発進装置の制御方法であって、発進時に、アクセル開度に基づいて、前記ロックアップクラッチのスリップ制御を開始させる。
本発明によれば、車両発進時の燃費を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は一例であり、本発明はこの実施形態により限定されるものではない。
まず、図1を参照して、車両の全体構成について説明する。図1に示すように、車両1は、エンジン10と、流体継手20と、クラッチ30と、変速機40とを備えている。具体的には、エンジン10の出力軸11に流体継手20が連結され、さらに、クラッチ30を介して変速機40が設けられている。そして、変速機40の出力側に、不図示のプロペラシャフトおよびデファレンシャルギヤを介して、駆動輪が動力伝達可能に連結されている。
エンジン10は、アクセル開度センサ101によって検出されるアクセルペダルのアクセル開度に基づいて、ECU50により燃料噴射量、バルブタイミング等が制御され、出力回転数(以下、「エンジン回転数」という。)および出力トルクが制御される。また、エンジン10の出力軸11には、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ102が設けられている。
流体継手20は、エンジン10の出力軸11に接続されたポンプインペラ21と、ポンプインペラ21に対して対向配置され、クラッチ30の入力側に接続されたタービンランナ22と、ポンプインペラ21とタービンランナ22とを直結可能なロックアップクラッチ23とを備える。また、タービンランナ22の後方に延びるタービン軸には、タービンランナ22の回転数(以下、「タービン回転数」という。)を検出するタービン回転数センサ103が設けられている。
ロックアップクラッチ23は、複数の入力側ロックアップクラッチ板24および複数の出力側ロックアップクラッチ板25を有する油圧作動式の多板クラッチである。ロックアップクラッチ23は、断方向に付勢されており、ロックアップ作動油圧によってロックアップピストン26が移動して、入力側ロックアップクラッチ板24および出力側ロックアップクラッチ板25を圧接することで接とされる。
ロックアップクラッチ23は、ECU50によりロックアップ作動油圧が制御されることで断接が制御され、完断状態、完接状態およびスリップ状態とされる。スリップ状態では、ロックアップクラッチ23のスリップ量(「エンジン回転数−タービン回転数」)が、ECU50により制御される。
本発明において、流体継手20は、車両1の発進時におけるクリープ走行時および微速走行時に用いられる。なお、「クリープ走行」とは、アクセルペダルが踏み込まれておらず、車両1が極低速で走行している状態である。また、「微速走行」とは、アクセルペダルが踏み込まれ、車両1が極低速で走行している状態である。
また、車両1の発進時には、ロックアップクラッチ23がスリップ状態とされる(スリップ制御される)。なお、車両1の発進時におけるロックアップクラッチ23のスリップ制御の詳細な内容については後述する。
さらに、車両1の発進時以外の通常走行時には、ロックアップクラッチ23が完接状態とされて、ポンプインペラ21およびタービンランナ22が直結され、エンジン10の駆動力がクラッチ30に直接伝達される。
クラッチ30は、複数の入力側クラッチ板31および複数の出力側クラッチ板32を有する油圧作動式の湿式多板クラッチである。クラッチ30は、不図示のリターンスプリングによって断方向に付勢されており、クラッチ作動油圧によってピストン33が移動して、入力側クラッチ板31および出力側クラッチ板32を圧接することで接とされる。クラッチ30は、ECU50によりクラッチ作動油圧が制御されることで断接が制御される。具体的には、クラッチ30の伝達トルク容量が、ECU50により制御される。
変速機40は、クラッチ30の出力側に接続された入力軸41と、入力軸41と同軸上に配置された出力軸42と、入力軸41および出力軸42と平行に配置された副軸43とを備えている。入力軸41には、入力ギヤ41aが入力軸41と一体回転するように設けられている。副軸43には、入力ギヤ41aと噛合する入力副ギヤ43aおよび複数の出力副ギヤ43b〜43gが副軸43と一体回転するように設けられている。
出力軸42には、複数の出力副ギヤ43b〜43gと噛合する複数の出力ギヤ42b〜42gが出力軸42と相対回転可能に設けられている。また、出力軸42には、各出力ギヤ42b〜42gに対応して、シンクロナイザリングを含むシンクロ機構44a〜44cが設けられている。さらに、出力軸42の後端には、車両1の速度を検出する車速センサ104が設けられている。
変速機40の変速段は、ECU50によって決定される。具体的には、シンクロ機構44a〜44cの動作がECU50によって制御され、出力ギヤ42b〜42gと出力軸42とを選択的に係合状態(一体回転する状態)とすることで、変速段が確立される。
変速機40は、アクセル開度センサ101によって検出されるアクセル開度、および、車速センサ104によって検出される車速に基づいて、ECU50の指示によりアップシフトおよびダウンシフトを実行する。
ECU50は、エンジン10の制御、ロックアップクラッチ23の断接制御、クラッチ30の断接制御、および変速機40の変速制御を行う。なお、本実施形態では、ECU50がエンジン10、ロックアップクラッチ23、クラッチ30および変速機40を統括して制御しているが、エンジン用ECU、ロックアップクラッチ用ECU、クラッチ用ECU、変速機用ECUをそれぞれ別個に備えるものでも構わない。
次に、図2のブロック図を参照して、本発明に係るECU50および周辺の構成要素について説明する。
ECU50には、アクセル開度を検出するアクセル開度センサ101からの信号と、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ102からの信号と、タービン回転数を検出するタービン回転数センサ103からの信号と、車両1の速度を検出する車速センサ104からの信号とが入力される。
また、ECU50には、エンジン10、ロックアップクラッチ23、クラッチ30および変速機40の制御に用いられる各種情報を記憶する記憶部51が設けられている。記憶部51には、発進時におけるロックアップクラッチ23のスリップ量およびスリップ量の時間変化率(詳細は後述する。)も記憶されている。
そして、ECU50は、アクセル開度センサ101、エンジン回転数センサ102、タービン回転数センサ103および車速センサ104からの信号と、記憶部51に記憶されている各種情報とに基づいて、エンジン10、ロックアップクラッチ23、クラッチ30および変速機40を制御する。
特に、ECU50は、発進時に、アクセル開度センサ101および車速センサ104からの信号と、記憶部51に記憶された各種情報とに基づいて、ロックアップクラッチ23のスリップ量またはスリップ量の時間変化率を決定する。そして、このスリップ量またはスリップ量の時間変化率を実現するように、ロックアップクラッチ23のロックアップピストン26の油圧室に供給されるロックアップ作動油圧を制御する制御信号を出力する。
続いて、図3のフローチャートを参照して、本発明において実行される、ロックアップクラッチ23を用いた発進制御について説明する。
まず、ステップS1で、ECU50は、アクセル開度センサ101からの信号に基づいて、アクセル開度が第1のアクセル開度閾値A1(本発明の「第2閾値」に相当)以上であるか否かを判断する。なお、第1のアクセル開度閾値A1は、アクセル開度が第1のアクセル開度閾値A1未満であれば、運転者が微速走行を意図していると判断できるような閾値として、実験等に基づいて予め設定されている。
ステップS1でアクセル開度が第1のアクセル開度閾値A1以上であると判断された場合、処理はステップS2に進む。そして、ステップS2で、ECU50は、アクセル開度が第1のアクセル開度閾値A1よりも大きい第2のアクセル開度閾値A2(本発明の「第1閾値」に相当)以上であるか否かを判断する。なお、第2のアクセル開度閾値A2は、アクセル開度が第2のアクセル開度閾値A2以上であれば、運転者が発進加速を意図していると判断できるような閾値として、実験等に基づいて予め設定されている。
ステップS2でアクセル開度が第2のアクセル開度閾値A2以上であると判断された場合、処理はステップS3に進む。そして、ステップS3で、ECU50は、ロックアップクラッチ23を、スリップ状態を経て完接状態となるようにスリップ制御する。具体的には、ECU50は、ロックアップクラッチ23のスリップ量が予め記憶部51に記憶されている第1の所定の時間変化率で変化するように、ロックアップ作動油圧を制御する。
本実施形態では、スリップ制御時の時間変化率は一定である。なお、スリップ制御時の時間変化率は、一定には限られず、例えば、時間とともにスリップ量の減少率が大きくなるようにすることもできる。また、第1の所定の時間変化率は、アクセル開度の大きさに応じて変化させてもよい。具体的には、例えば、アクセル開度が大きいほど、第1の所定の時間変化率を大きくすることができる。
ステップS2でアクセル開度が第2のアクセル開度閾値A2以上であると判断されなかった場合、すなわち、アクセル開度が第1のアクセル開度閾値A1以上であり、かつ第2のアクセル開度閾値A2未満であると判断された場合、処理はステップS4に進む。
ステップS4で、ECU50は、ロックアップクラッチ23のスリップ量が予め記憶部51に記憶されているスリップ量(一定値)になるように、ロックアップ作動油圧を制御する。
一方、ステップS1でアクセル開度が第1のアクセル開度閾値A1以上であると判断されなかった場合、ステップS5に進む。そして、ステップS5で、ECU50は、車速センサ104からの信号に基づいて、車速が車速閾値V1以上であるか否かを判断する。なお、車速閾値V1は、第1のアクセル開度閾値A1で平坦路を走行する場合の車速よりも大きい値に予め設定されている。すなわち、平坦路においてアクセル開度が第1のアクセル開度閾値A1よりも小さい場合には、車速が車速閾値V1以上となることはなく、アクセル開度が第1のアクセル開度閾値A1よりも小さい状態で車速が車速閾値V1以上となるのは、車両1が降坂路を走行する場合に限られる。
ステップS5で車速が車速閾値V1以上であると判断されなかった場合、処理を終了する。一方、ステップS5で車速が車速閾値V1以上であると判断された場合、処理はステップS6に進む。そして、ステップS6で、ECU50は、ロックアップクラッチ23を、スリップ状態を経て完接状態となるようにスリップ制御する。具体的には、ECU50は、ロックアップクラッチ23のスリップ量が予め記憶部51に記憶されている第2の所定の時間変化率で変化するように、ロックアップ作動油圧を制御する。
本実施形態では、第2の所定の時間変化率を、第1の所定の時間変化率より大きい値に設定している。これは、車速が車速閾値V1以上となった場合には、できるだけ早くロックアップクラッチ23を完接状態として、エンジンブレーキを作用させるためである。なお、第2の所定の時間変化率については、これに限定されない。具体的には、例えば、第2の所定の時間変化率を、第1の所定の時間変化率と同じもしくは小さくしてもよい。
次に、図4のタイムチャートを参照して、平坦路または軽登坂路において、運転者が発進加速の意図をもってアクセルペダルを踏み込んで車両1を発進させた場合の動作を説明する。図4には、アクセル開度、ブレーキペダル踏み込み量、ロックアップクラッチ23のスリップ量、エンジン回転数および車速の時間変化がそれぞれ示されている。
時刻t41において、アクセルペダルは踏み込まれておらず、ブレーキペダルが踏み込まれている。エンジン10はアイドル状態であり、車速はゼロである。この場合、ロックアップクラッチ23は完断状態とされている。
時刻t42で、ブレーキペダルが開放される。それに伴い、車両1はクリープ走行状態となるが、アクセルペダルが踏み込まれておらず、また、車速も車速閾値V1未満であるため、ロックアップクラッチ23は完断状態のままである。
なお、図4では、時刻t42において、ロックアップクラッチ23のスリップ量が減少しているが、これは、ブレーキペダルの開放に伴い、車両1がクリープ走行状態となり、タービン回転数が上昇したためである。
時刻t43で、運転者が、発進加速を意図せず、前車両との車間距離を詰めるために、アクセルペダルを軽く(第1のアクセル開度閾値A1未満で)踏み込んだとする。それに伴い、エンジン回転数が少し上昇する。
また、エンジン回転数の上昇に伴い、車速も少し上昇する(微速走行状態となる)が、アクセル開度が第1のアクセル開度閾値A1未満であるため、車速は車速閾値V1以上とはならない。そのため、ロックアップクラッチ23は完断状態のままである。
時刻t44で、運転者が、発進加速を意図して、アクセルペダルを強く踏み込むと(アクセル開度>第2のアクセル開度閾値A2)、ロックアップクラッチ23のスリップ制御が開始され、ロックアップクラッチ23のスリップ量が時間とともに一定の割合で減少する。これにより、車速がエンジン回転数の上昇に応答良く追従して上昇する。
そして、時刻t45で、ロックアップクラッチ23のスリップ量がゼロとなり、ポンプインペラ21およびタービンランナ22が直結され、エンジン10の駆動力がクラッチ30に直接伝達されるようになる。
次に、図5のタイムチャートを参照して、平坦路において、運転者がアクセルペダルを軽く踏み込んで車両1を発進させた場合の動作を説明する。
時刻t51において、アクセルペダルは踏み込まれておらず、ブレーキペダルが踏み込まれている。エンジン10はアイドル状態であり、車速はゼロである。この場合、ロックアップクラッチ23は完断状態とされている。
時刻t52で、ブレーキペダルが開放される。それに伴い、車両1はクリープ走行状態となるが、アクセルペダルが踏み込まれておらず、また、車速も車速閾値V1未満であるため、ロックアップクラッチ23は完断状態のままである。
なお、図5では、時刻t52において、ロックアップクラッチ23のスリップ量が減少しているが、これは、ブレーキペダルの開放に伴い、車両1がクリープ走行状態となり、タービン回転数が上昇したためである。
時刻t53で、運転者が、発進加速を意図せず、車両1を低車速を維持しながら走行させるために、アクセルペダルを軽く(第1のアクセル開度閾値A1以上、かつ第2のアクセル開度閾値A2未満で)踏み込むと、ロックアップクラッチ23のスリップ制御が開始される。
図5に示す例の場合、ロックアップクラッチ23のスリップ量が時間とともに一定の割合で所定スリップ量S1まで減少し、所定スリップ量S1を維持するように、ロックアップ作動油圧が制御される。これにより、時刻t54で、ロックアップクラッチ23のスリップ量が所定スリップ量S1となり、時刻t54以降、車速はエンジン回転数と一定の関係を保つようになる。
次に、図6のタイムチャートを参照して、降坂路において、ブレーキペダルの踏み込みが解除されたことに伴って車両1が発進を開始した場合の動作を説明する。
時刻t61において、アクセルペダルは踏み込まれておらず、ブレーキペダルが踏み込まれている。エンジン10はアイドル状態であり、車速はゼロである。この場合、ロックアップクラッチ23は完断状態とされている。
時刻t62で、ブレーキペダルが開放される。この場合、図4および図5に示した例と異なり、アクセルペダルが踏み込まれていないにもかかわらず、車速が上昇を開始する。また、ロックアップクラッチ23が完断状態であり、エンジンブレーキが作用しないため、車速の上昇度合いは急である。そして、時刻t63で、車速が車速閾値V1に到達する。
時刻t63で、車速が車速閾値V1に到達すると、ロックアップクラッチ23のスリップ制御が開始され、ロックアップクラッチ23のスリップ量が時間とともに一定の割合で減少する。なお、この場合のスリップ量の減少度合いは、図4に示す例よりも急である。そして、時刻t64で、ロックアップクラッチ23のスリップ量がゼロとなり、ポンプインペラ21およびタービンランナ22が直結される。
時刻t63から時刻t64まで、ロックアップクラッチ23のスリップ量が時間とともに一定の割合で減少することに伴い、エンジンブレーキの作用が徐々に強くなる。また、これに伴い、車速の上昇度合いも徐々に緩やかになる。そして、時刻t64以降は、エンジンブレーキが強く作用するため、車速の上昇度合いは、時刻t62から時刻t63までに比べて緩やかなものとなる。
以上説明したように、本実施形態によれば、車両発進時に、アクセル開度が所定のアクセル開度閾値以上となった場合に、ロックアップクラッチ23のスリップを開始する。そのため、アクセル踏み込み直後からロックアップクラッチ23による動力伝達を行うことができ、流体継手20を介した動力伝達の場合に比べ、車両発進時の燃費を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、車両発進時に、アクセル開度が第2のアクセル開度閾値A2以上の場合、ロックアップクラッチ23を、スリップ状態を経て完接状態とする。そのため、アクセル踏み込み直後から車速をエンジン回転数の上昇に応答良く追従して上昇させることができ、発進時の加速性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態によれば、車両発進時に、アクセル開度が第1のアクセル開度閾値A1以上、かつ第2のアクセル開度閾値A2未満の場合、ロックアップクラッチ23を一定のスリップ量でスリップさせる。そのため、車速とエンジン回転数との関係を一定に保つことができ、車速を所望の車速に維持することが可能となる。
さらに、本実施形態によれば、車両発進時に、車速が車速閾値V1以上の場合、ロックアップクラッチ23を、スリップ状態を経て完接状態とする。そのため、降坂路での発進直後からエンジンブレーキを効かせることができる。
本発明の発進装置の制御装置および制御方法は、流体を介して動力伝達を行う発進装置として有用である。
1 車両
10 エンジン
11 出力軸
20 流体継手
21 ポンプインペラ
22 タービンランナ
23 ロックアップクラッチ
24 入力側ロックアップクラッチ板
25 出力側ロックアップクラッチ板
26 ロックアップピストン
30 クラッチ
31 入力側クラッチ板
32 出力側クラッチ板
33 ピストン
40 変速機
41 入力軸
41a 入力ギヤ
42 出力軸
42b、42c、42d、42e、42f、42g 出力ギヤ
43 副軸
43a 入力副ギヤ
43b、43c、43d、43e、43f、43g 出力副ギヤ
44a、44b、44c シンクロ機構
50 ECU
51 記憶部
101 アクセル開度センサ
102 エンジン回転数センサ
103 タービン回転数センサ
104 車速センサ
10 エンジン
11 出力軸
20 流体継手
21 ポンプインペラ
22 タービンランナ
23 ロックアップクラッチ
24 入力側ロックアップクラッチ板
25 出力側ロックアップクラッチ板
26 ロックアップピストン
30 クラッチ
31 入力側クラッチ板
32 出力側クラッチ板
33 ピストン
40 変速機
41 入力軸
41a 入力ギヤ
42 出力軸
42b、42c、42d、42e、42f、42g 出力ギヤ
43 副軸
43a 入力副ギヤ
43b、43c、43d、43e、43f、43g 出力副ギヤ
44a、44b、44c シンクロ機構
50 ECU
51 記憶部
101 アクセル開度センサ
102 エンジン回転数センサ
103 タービン回転数センサ
104 車速センサ
Claims (8)
- 駆動源からの駆動力を、流体を介して伝達する流体継手と、
前記流体継手の入出力部材間を直結可能なロックアップクラッチと、を備える発進装置の制御装置であって、
発進時に、アクセル開度に基づいて、前記ロックアップクラッチのスリップ制御を開始させる制御部を備える、
発進装置の制御装置。 - 前記制御部は、さらに、車速に基づいて前記スリップ制御を開始させる、
請求項1に記載の発進装置の制御装置。 - 前記制御部は、前記アクセル開度が所定アクセル開度以上となった場合に、前記スリップ制御を開始させる、
請求項1または2に記載の発進装置の制御装置。 - 前記制御部は、前記アクセル開度が所定アクセル開度未満である場合、前記車速が所定車速以上となった時に、前記スリップ制御を開始させる、
請求項2に記載の発進装置の制御装置。 - 前記制御部は、前記スリップ制御開始時の前記アクセル開度が第1閾値以上の場合、前記ロックアップクラッチのスリップ量を、前記ロックアップクラッチが完接状態になるまで、第1の所定の時間変化率で変化させる、
請求項3に記載の発進装置の制御装置。 - 前記制御部は、前記スリップ制御開始時の前記アクセル開度が第2閾値以上かつ前記第1閾値未満の場合、前記ロックアップクラッチのスリップ量を一定とする、
請求項5に記載の発進装置の制御装置。 - 車速が所定車速以上となった時にスリップ制御を開始する際には、前記ロックアップクラッチのスリップ量を、前記ロックアップクラッチが完接状態になるまで、前記第1の所定の時間変化率より大きい第2の所定の時間変化率で変化させる、
請求項5または6に記載の発進装置の制御装置。 - 駆動源からの駆動力を、流体を介して伝達する流体継手と、
前記流体継手の入出力部材間を直結可能なロックアップクラッチと、を備える発進装置の制御方法であって、
発進時に、アクセル開度に基づいて、前記ロックアップクラッチのスリップ制御を開始させる、
発進装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016239419A JP2018096409A (ja) | 2016-12-09 | 2016-12-09 | 発進装置の制御装置および制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016239419A JP2018096409A (ja) | 2016-12-09 | 2016-12-09 | 発進装置の制御装置および制御方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20190612 |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20191024 |