JP2018094725A - 箔押し装置及び箔押し制御プログラム並びに箔押し制御方法 - Google Patents

箔押し装置及び箔押し制御プログラム並びに箔押し制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】箔押し対象のオブジェクト同士が近接する場合でも、箔押し画像通りに箔押しを実施することができる箔押し装置及び箔押し制御プログラム並びに箔押し制御方法を提供する。【解決手段】箔押し装置は、箔押しデータで規定される箔押し画像から、箔押し対象画素が連続するオブジェクトを抽出し、オブジェクト同士が近接するかを判定し、互いに近接するオブジェクトを、複数回に分けて別々に箔押しする複数の箔押しデータを再生成して箔押し部に出力し、箔押し部は、その複数の箔押しデータに基づいて、同一の用紙に複数回箔押しを行う。【選択図】図10

Description

本発明は、用紙に箔押しを行う箔押し装置、箔押しを制御する箔押し制御プログラム及び箔押し部を備えるシステムにおける箔押し制御方法に関する。
印刷装置を用いて用紙に原稿を印刷した後、箔押し装置を用いて原稿の一部の領域に箔押しする(例えば、金箔を貼る)といったワークフローが存在する。当該ワークフローでは、一つのジョブに原稿画像だけでなく箔押し画像(箔押しするオブジェクトを定義する白黒の2値の画像)が含まれており、印刷装置は原稿画像を用紙に印刷し、箔押し装置は原稿画像が印刷された用紙に対して箔押し画像で定義されたオブジェクト位置にニス等の接着材を塗布して箔押しを行う。
上記箔押しでは、ニスを塗布した用紙に箔ロールを密着させ、ニスが塗布されていない領域の箔を用紙から切り離すことによって所望のオブジェクトのみに箔を貼り付ける。そのため、例えば、箔押し対象のオブジェクト同士が近接する場合には、本来箔押しされない箇所にも箔が残存するといった問題が生じる可能性がある。
箔押しに関する技術ではないが、カラーや高解像度の黒色印刷におけるドット間の混じり合いなどの相互作用による印刷品質低下を抑制する技術に関して、例えば、下記特許文献1には、複数の走査線を含む印刷幅でインクを噴出する粒子噴出器を備えた液体インクプリントヘッドで記録媒体の上に印刷し、走査線上のピクセル位置に付着された複数のドットからなるイメージを形成する方法において、イメージを形成するために、プリントヘッドの連続しない印刷動作によってひとつの走査線上の隣接ピクセル位置にドットを付着せしめる方法が開示されている。
特開平10−34935号公報
本来箔押しされない箇所にも箔が残存するといった問題を回避するためには、箔押し画像を形成する際に、箔押し対象のオブジェクト同士の間隔を考慮する必要があるが、どの程度、オブジェクトの間隔を広げればよいかをユーザが判断するのは困難であり、箔押し画像通りに箔押しを実施するのが難しいという問題があった。また、特許文献1では、ドット2個を互いに隣接しないように付着する制御を行っているが、オブジェクト同士の関係性を考慮していないため、近接したオブジェクト同士が繋がってしまうという問題を解決することができない。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、箔押し対象のオブジェクト同士が近接する場合でも、箔押し画像通りに箔押しを実施することができる箔押し装置及び箔押し制御プログラム並びに箔押し制御方法を提供することにある。
本発明の一側面は、箔押しデータに基づいて用紙に箔押しを行う箔押し装置において、前記箔押しデータを取得し、当該箔押しデータからオブジェクトを抽出し、互いに近接するオブジェクトがあるかを判定し、前記互いに近接するオブジェクトに対して別々に箔押しを指示する制御部と、前記指示に従って、同一の用紙に複数回箔押しを行う箔押し部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一側面は、箔押しデータに基づいて用紙に箔押しを行う箔押し部を制御する装置で動作する箔押し制御プログラムであって、前記装置に、外部から前記箔押しデータを取得する第1処理、前記箔押しデータからオブジェクトを抽出し、互いに近接するオブジェクトがあるかを判定し、前記互いに近接するオブジェクトに対して、前記箔押し部に別々に箔押しを指示する第2処理、を実行させることを特徴とする。
本発明の一側面は、箔押しデータに基づいて用紙に箔押しを行う箔押し部を備えるシステムにおける箔押し制御方法であって、前記箔押し部を制御する装置は、外部から前記箔押しデータを取得する第1処理と、前記箔押しデータからオブジェクトを抽出し、互いに近接するオブジェクトがあるかを判定し、前記互いに近接するオブジェクトに対して、前記箔押し部に別々に箔押しを指示する第2処理と、を実行し、前記箔押し部は、前記指示に従って、同一の用紙に複数回箔押しを行うことを特徴とする。
本発明の箔押し装置及び箔押し制御プログラム並びに箔押し制御方法によれば、箔押し対象のオブジェクト同士が近接する場合でも、箔押し画像通りに箔押しを実施することができる。
その理由は、箔押し装置の制御部(箔押し制御プログラム)は、箔押しデータを取得し、当該箔押しデータからオブジェクトを抽出し、互いに近接するオブジェクトがあるかを判定し、互いに近接するオブジェクトに対して別々に箔押しを指示し、箔押し部は、その指示に従って、同一の用紙に複数回箔押しを行うからである。
本発明の第1の実施例に係る印刷システムの構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施例に係る印刷システムの他の構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施例に係る印刷システムの他の構成を示す模式図である。 本発明の第1の実施例に係るクライアント端末の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係るコントローラの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る印刷装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る箔押し装置の構成を示すブロック図である。 印刷システムの概略動作(印刷データと箔押しデータとを個別に作成する場合)を説明する模式図である。 印刷システムの概略動作(プリンタドライバが原稿データを印刷データと箔押しデータとに分離する場合)を説明する模式図である。 本発明の第1の実施例に係る箔押し装置の動作(全体処理)を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例に係る箔押し装置の動作(オブジェクト抽出処理)を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例に係る箔押し装置の動作(近接判定処理)を示すフローチャート図である。 本発明の第1の実施例に係る近接判定距離設定画面の一例を示す図である。 本発明の第1の実施例に係るオブジェクト抽出処理を説明する模式図である。 本発明の第1の実施例に係る箔押しデータの再生成例を示す模式図である。 本発明の第2の実施例に係る箔押し装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施例に係る箔押し装置の動作(全体処理)を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施例に係る箔押し装置の動作(オブジェクト判定処理)を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施例に係る箔押し装置の動作(オブジェクト分割処理)を示すフローチャート図である。 本発明の第2の実施例に係るオブジェクト分割設定画面の一例を示す図である。 本発明の第2の実施例に係るオブジェクトの分割例を示す模式図である。 本発明の第2の実施例に係るオブジェクトの分割例を示す模式図である。 従来の箔押しの問題点を説明する模式図である。
背景技術で示したように、用紙にニスなどの接着材を塗布し、接着材を塗布した領域に箔を形成する箔押しが知られている。この箔押しでは、用紙に箔ロールを密着させ、接着材を塗布していない領域の箔を用紙から切り離すことによって所望のオブジェクトのみに箔を貼り付けるため、図23に示すように、箔押し対象のオブジェクト同士が近接する場合には、本来箔押しされない箇所にも箔が残存するといった不具合が生じ、箔押し画像通りに箔押しを実施することが難しいという問題があった。
そこで、本発明の一実施の形態では、箔押し装置の制御部は、箔押しデータを取得したら、当該箔押しデータからオブジェクトを抽出し、互いに近接するオブジェクトがあるかを判定し、互いに近接するオブジェクトに対して別々に箔押しを指示し、箔押し部は、その指示に従って、同一の用紙に複数回箔押しを行うようにする。具体的には、箔押し装置は、箔押しデータで規定される箔押し画像から、箔押し対象画素が連続するオブジェクトを抽出し、オブジェクト同士が近接するかを判定し、互いに近接するオブジェクトを、複数回に分けて別々に箔押しする複数の箔押しデータを再生成して、その複数の箔押しデータに基づいて、同一の用紙に複数回箔押しを行うようにする。また、オブジェクトが、内部に箔押しを行わない閉領域を含む特定オブジェクトであるかを判定し、予め設定した条件に従って、特定オブジェクトを複数のオブジェクトに分割するようにする。
このような制御を行うことにより、箔押し対象のオブジェクト同士が近接する場合でも、本来箔押しされない箇所に箔が残存するといった不具合を未然に防ぐことができるため、箔押し画像通りに箔押しを実施することができる。
なお、特許文献1では、複数ライン単位での1ラインの印刷での隣接関係を考慮して印刷順番を複数回パスに分解しているが、オブジェクトのエッジや距離といった関係性から複数回パスに分解するような制御は行っていないため、近接したオブジェクト同士が繋がってしまうという問題を解決することができない。
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る箔押し装置及び箔押し制御プログラム並びに箔押し制御方法について、図1乃至図15を参照して説明する。図1乃至図3は、本実施例の印刷システムの構成を示す模式図であり、図4乃至図7は、各々、クライアント端末、コントローラ、印刷装置、箔押し装置の構成を示すブロック図である。また、図8及び図9は、印刷システムの概略動作を説明する模式図であり、図10乃至図12は、本実施例の箔押し装置の動作を示すフローチャート図である。また、図13は、本実施例の近接判定距離設定画面の一例を示す図であり、図14は、本実施例のオブジェクト抽出処理を説明する模式図、図15は、本実施例の箔押しデータの再生成例を示す模式図である。
図1に示すように、本実施例の印刷システム10は、ジョブを送信するクライアント端末20と、ジョブを処理して印刷(又は印刷及び箔押し)を指示するコントローラ30と、印刷を実行する印刷装置40と、箔押しを実行する箔押し装置50などで構成される。これらはイーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDI(Fiber-Distributed Data Interface)等の規格により定められるLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の通信ネットワーク60を介して接続されている。なお、コントローラ30と印刷装置40と(必要に応じて箔押し装置50と)はPCI(Peripheral Component Interconnect)接続などの専用線で接続されていてもよい。
また、図1では、通信ネットワーク60を介して各装置が接続される構成としたが、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)カードなどの可搬記憶媒体を介して、データをやりとりする構成としてもよい。また、図1では、印刷システム10をクライアント端末20とコントローラ30と印刷装置40と箔押し装置50とで構成したが、図2に示すように、コントローラ30は印刷装置40に内蔵される構成としてもよい。また、図1及び図2では、印刷装置40と箔押し装置50とを別々の装置としたが、図3に示すように、印刷装置40と箔押し装置50の機能を兼ね備えた箔押し印刷装置70としてもよい。以下、図1の印刷システム10を前提にして、各装置について説明する。
[クライアント端末]
クライアント端末20は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置であり、コントローラ30にジョブを送信する。このクライアント端末20は、図4(a)に示すように、制御部21、記憶部25、ネットワークI/F部26、表示部27、操作部28などで構成される。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)22と、ROM(Read Only Memory)23やRAM(Random Access Memory)24などのメモリとで構成され、CPU22は、ROM23や記憶部25に記憶した制御プログラムをRAM24に展開して実行することにより、クライアント端末20全体の動作を制御する。また、図4(b)に示すように、上記制御部21(CPU22)により、OS(Operating System)21a、アプリケーション21b、プリンタドライバ21cなどが実行される。
OS21aは、Windows(登録商標)やMacOS(登録商標)、Android(登録商標)などであり、クライアント端末20でアプリケーション21bやプリンタドライバ21cなどを動作可能にする。
アプリケーション21bは、例えば、原稿画像や箔押し画像の作成、編集、閲覧等を行うアプリケーションであり、原稿画像と箔押し画像とを含む原稿データをプリンタドライバ21cに転送する。
プリンタドライバ21cは、アプリケーション21bによって作成された原稿データを、PJL(Printer Job Language)やPS(PostScript)、PCL(Printer Control Language)等のページ記述言語で記述されたPDL(Page Description Language)データに変換する。このPDLデータには、用紙に印刷する原稿画像と、印刷後の用紙に対して接着材を用いて箔押しする領域を定義する白黒の2値画像である箔押し画像と、が含まれており、原稿画像に基づく印刷を指示する印刷データを印刷装置40(又はコントローラ30)に送信すると共に、箔押し画像に基づく箔押しを指示する箔押しデータを箔押し装置50(又はコントローラ30)に送信する。
記憶部25は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などで構成され、CPU22が各部を制御するためのプログラム、原稿データ、印刷データ、箔押しデータなどを保存する。
ネットワークI/F部26は、NIC(Network Interface Card)やモデムなどで構成され、クライアント端末20を通信ネットワーク60に接続し、原稿データや印刷データ、箔押しデータを送信可能にする。
表示部27は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)表示装置などで構成され、アプリケーション21bの原稿作成画面、プリンタドライバ21cの印刷設定画面などを表示する。
操作部28は、マウスやキーボードなどで構成され、アプリケーション21bを用いた原稿画像や箔押し画像の作成、プリンタドライバ21cを用いた印刷設定などの操作を可能にする。
なお、図4(b)では、プリンタドライバ21cを用いて印刷及び箔押しの指示を行う構成としたが、印刷装置40がダイレクトプリントに対応している場合はプリンタドライバ21cを省略することができる。その場合は、制御部21により、ダイレクトプリントユーティリティが実行され、ダイレクトプリントユーティリティは、所定のフォルダ(例えば、記憶部25内のフォルダ)を監視し、原稿画像に基づく印刷を指示する印刷データ(例えば、PDF(Portable Document Format)データなど)が所定のフォルダに保存されたら、印刷装置40(又はコントローラ30)に印刷データを送信してダイレクトプリントを指示し、箔押し画像に基づく箔押しを指示する箔押しデータ(例えば、PDFデータなど)が所定のフォルダに保存されたら、箔押し装置50(又はコントローラ30)に箔押しデータを送信して箔押しを指示する。
[コントローラ]
コントローラ30は、クライアント端末20から受信した印刷データに対してラスタライズや色変換などの画像処理を行い、画像処理後の画像データを印刷装置40に転送することにより、印刷装置40に印刷を指示する。また、必要に応じて、箔押しデータ(又はラスタライズ後の箔押し画像の画像データ)を箔押し装置50に転送することにより、箔押し装置50に箔押しを指示する。このコントローラ30は、図5に示すように、制御部31、記憶部35、画像処理部36、ネットワークI/F部37、エンジンI/F部38、画像転送用バッファ39などで構成される。
制御部31は、CPU32と、ROM33やRAM34などのメモリとで構成され、CPU32は、ROM33や記憶部35に記憶した制御プログラムをRAM34に展開して実行することにより、コントローラ30全体の動作を制御する。
記憶部35は、HDDやSSDなどで構成され、CPU32が各部を制御するためのプログラム、クライアント端末20から受信した印刷データ(必要に応じて箔押しデータ)などを保存する。
画像処理部36は、RIP(Raster Image Processor)を備え、印刷データ(必要に応じて箔押しデータ)をインタプリタで解析し、ラスタライズして画像データを生成する。また、画像処理部36は、必要に応じて、生成した画像データに対して、スクリーン処理、階調補正、濃度バランス調整、細線化、網点処理などを行う。
ネットワークI/F部37は、NICやモデムなどで構成され、コントローラ30を通信ネットワーク60に接続し、印刷データ(必要に応じて箔押しデータ)を受信可能にする。
エンジンI/F部38は、NICやモデムなどで構成され、コントローラ30を印刷装置40(必要に応じて箔押し装置50)に接続し、印刷装置40に画像処理部36が生成した画像データを送信(必要に応じて箔押し装置50に箔押しデータ又はラスタライズ後の箔押し画像の画像データを送信)可能にする。このエンジンI/F部38には、画像転送用バッファ39が接続されており、画像転送用バッファ39は、印刷装置40(必要に応じて箔押し装置50)に画像を転送するために一時的に画像データを保存する。
[印刷装置]
印刷装置40は、MFP(Multi-Functional Peripherals)や単機能プリンタなどであり、コントローラ30から受信した画像データに基づいて、用紙に原稿画像の印刷を行う。この印刷装置40は、図6に示すように、制御部41、記憶部45、コントローラI/F部46、表示操作部47、印刷部48などで構成される。
制御部41は、CPU42とROM43やRAM44などのメモリとで構成され、CPU42は、ROM43や記憶部45に記憶した制御プログラムをRAM44に展開して実行することにより、印刷装置40全体の動作を制御する。
記憶部45は、HDDやSSDなどで構成され、CPU42が各部を制御するためのプログラム、自装置の処理機能に関する情報、画像データなどを記憶する。
コントローラI/F部46は、NICやモデムなどで構成され、印刷装置40をコントローラ30に接続し、コントローラ30から画像データを受信可能にする。
表示操作部47は、表示部上に透明電極が格子状に配置された感圧式の操作部(タッチセンサ)を設けたタッチパネルなどであり、印刷処理に関する各種画面を表示し、印刷に関する各種操作を可能にする。
印刷部48は、給紙部から供給される用紙に画像データに基づく原稿画像を印刷して排紙部に出力する。この印刷部48は、例えば、画像データに基づいてレーザ光を照射して露光する露光部と、感光体ドラムと現像部と帯電部と感光体クリーニング部と1次転写ローラとを備え、CMYKの各色のトナー像を形成する画像形成部と、ローラによって回転され、画像形成部で形成されたトナー像を用紙に搬送する中間転写体として機能する中間ベルトと、中間ベルト上に形成されたトナー像を用紙に転写する2次転写ローラと、用紙に転写されたトナー像を定着させる定着部などで構成される。
[箔押し装置]
箔押し装置50は、クライアント端末20(又はコントローラ30)から受信した箔押しデータ(又はラスタライズ後の箔押し画像の画像データ)に基づいて、原稿画像が印刷された用紙に箔押しを行う。この箔押し装置50は、図7(a)に示すように、制御部51、記憶部55、ネットワークI/F部56、表示操作部57、箔押し部58などで構成される。
制御部51は、CPU52とROM53やRAM54などのメモリとで構成され、CPU52は、ROM53や記憶部55に記憶した制御プログラムをRAM54に展開して実行することにより、箔押し装置50全体の動作を制御する。上記制御部51は、図7(b)に示すように、オブジェクト抽出部51a、表示制御部51b、近接判定部51c、箔押しデータ再生成部51dなどとして機能する。
オブジェクト抽出部51aは、クライアント端末20(又はコントローラ30)や可搬記憶媒体から取得した箔押しデータをインタプリタで解析し、ラスタライズすることによって箔押し画像の画像データを取得する。又は、コントローラ30からラスタライズ済みの箔押し画像の画像データを取得する。そして、箔押し画像から、箔押し対象画素が連続する領域(以下、オブジェクトと呼ぶ。)を抽出し、オブジェクトを構成する各々の箔押し対象画素に、当該オブジェクトを識別するラベルを付加する。具体的には、箔押し画像の中から注目画素を選択し、その注目画素が箔押し対象画素であり、ラベル付けがされていない場合は、8方向の近接画素をチェックし、近接画素がラベル付けされている場合は注目画素に近接画素と同じラベルを付加し、近接画素がラベル付けされていない場合は注目画素を未ラベルの近接画素に変更する処理を箔押し画像の全画素に対して行うことにより、オブジェクトを構成する各画素に同じラベルを付加する。
表示制御部51bは、表示操作部57に、後述する近接判定距離設定画面を表示させ、近接判定の基準となる距離(近接判定距離設定値と呼ぶ。)を設定可能にする。また、表示制御部51bは、箔押しデータ再生成部51dが再生成した箔押しデータのデータ数に基づいて箔押し回数を特定し、表示操作部57に、箔押し回数を明示する画面を表示させて、ユーザに箔押し後の用紙の給紙部への再装填を指示する。
近接判定部51cは、オブジェクト同士が近接するかを判定する。具体的には、上記近接判定距離設定画面の近接判定距離設定値に基づいて近接関係とする画素数を計算した後、注目ラベル及び注目画素を選択し、上記画素数の8方向の周辺画素をチェックし、その画素数の範囲内に他のラベルが付加された周辺画素が存在する場合は、注目画素のラベル番号と周辺画素のラベル番号とを対応付けて記憶する処理を全ラベルの全画素に対して行うことにより、近接関係にあるオブジェクトを判定する。
箔押しデータ再生成部51dは、互いに近接するオブジェクトを複数回に分けて別々に箔押しする複数の箔押しデータを再生成する。具体的には、近接判定部51cが作成した近接関係にあるオブジェクトのラベル番号を対応付けるテーブルを参照して、各々のラベルに対応する互いに近接するオブジェクトが別々に箔押しされるように、複数の箔押しデータを再生成する。その際、複数の箔押しデータのデータ数が最小になるようにオブジェクトを組み合わせることが好ましく、2回目以降に箔押しを行うオブジェクトは、近接する他のオブジェクト側の周縁部を内側に削って箔押しデータを再生成することが好ましい。そして、箔押しデータ再生成部51dは、再生成した箔押しデータを箔押し部58に出力して、箔押しを繰り返し実行するように指示する。
上記オブジェクト抽出部51a、表示制御部51b、近接判定部51c、箔押しデータ再生成部51dは、ハードウェアとして構成してもよいし、制御部51をオブジェクト抽出部51a、表示制御部51b、近接判定部51c、箔押しデータ再生成部51d(特に、オブジェクト抽出部51a、近接判定部51c、箔押しデータ再生成部51d)として機能させる箔押し制御プログラムとして構成し、当該箔押し制御プログラムをCPU52に実行させるようにしてもよい。
記憶部55は、HDDやSSDなどで構成され、CPU52が各部を制御するためのプログラム、自装置の処理機能に関する情報、クライアント端末20(又はコントローラ30)から受信した箔押しデータ、箔押しデータ再生成部51dが再生成した箔押しデータ、近接関係にあるオブジェクトのラベル番号を対応付けるテーブルなどを記憶する。
ネットワークI/F部56は、NICやモデムなどで構成され、箔押し装置50を通信ネットワーク60に接続し、クライアント端末20(又はコントローラ30)から箔押しデータ(又はラスタライズ後の箔押し画像の画像データ)を受信可能にする。
表示操作部57は、表示部上に透明電極が格子状に配置された感圧式の操作部(タッチセンサ)を設けたタッチパネルなどであり、箔押しに関する各種画面を表示し、箔押しに関する各種操作を可能にする。本実施例では、特に、近接判定距離設定画面を表示し、当該画面で近接判定の基準となる距離を設定可能にしたり、箔押し回数を明示する画面を表示し、ユーザに箔押し後の用紙の給紙部への再装填を指示したりする。
箔押し部58は、ニス塗布部を備え、給紙部から供給される用紙に対して、箔押しデータに基づいてニスなどの接着材を塗布し、1又は複数の箔ロールを用いて箔押しを行うことにより、接着材が塗布された部分に箔を圧着して箔押しを行い、箔押し後の用紙を排紙部に出力する。
なお、図1乃至図7は、本実施例の印刷システム10の一例であり、各装置の構成や制御は適宜変更可能である。例えば、上記では、コントローラ30が主に印刷装置40を制御する場合について記載したが、コントローラ30が印刷装置40と箔押し装置50の双方を制御するようにしてもよい。その場合、コントローラ30の制御部31をオブジェクト抽出部、表示制御部、近接判定部、箔押しデータ再生成部として機能させる(CPU32に箔押し制御プログラムを実行させる)ようにしてもよい。また、上記では、原稿画像が印刷された用紙に箔押しを行う場合について記載したが、原稿画像の印刷を行わずに、用紙に箔押しのみを行う場合は、印刷装置40(又はコントローラ30及び印刷装置40)を省略することができる。
次に、上記構成の印刷システム10の概略動作について、図8及び図9を参照して説明する。ユーザが印刷と箔押しとを指示する場合、以下の2通りの方法が考えられる。
第1の方法は、図8に示すように、印刷データと箔押しデータを別々に作成する方法である。この方法の場合、ユーザはクライアント端末20のアプリケーション21b等で原稿データを作成し、作成した原稿データに基づいて印刷部分のみで構成される印刷データと箔押ししたい部分のみで構成される箔押しデータ(一般的に白黒の2値データ)を作成する。そして、印刷データと箔押しデータとをPDF等の形式に変換して、コントローラ30(又は印刷装置40)と箔押し装置50とに送信する。
第2の方法は、印刷データに箔押しデータを含める方法である。この方法の場合、ユーザはクライアント端末20のアプリケーション21b等で印刷部分のみで構成される印刷データを作成し、作成した印刷データに箔押し用のレイヤを追加し、追加したレイヤに箔押ししたい部分のみで構成される箔押しデータを作成する。そして、印刷部分のみを指定してプリンタドライバ21c等でコントローラ30(又は印刷装置40)に印刷データを送信し、箔押し部分のみ指定してプリンタドライバ21c等で箔押し装置50に箔押しデータを送信する。
いずれの方法の場合でも、コントローラ30(又は印刷装置40)は受信した印刷データを印刷可能な画像形式に変換し、印刷部48に転送して印刷を実行し、箔押し装置50は受信した箔押しデータを箔押し可能な画像形式に変換し、箔押し部58に転送してニス塗り及び箔押しを実行する。
以下、本実施例の箔押し装置50の動作について具体的に説明する。CPU52は、ROM53又は記憶部55に記憶した箔押し制御プログラムをRAM54に展開して実行することにより、図10乃至図12のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。
なお、クライアント端末20は、印刷データをコントローラ30(又は印刷装置40)に送信して原稿画像の印刷を指示し、ユーザは印刷済みの用紙を箔押し装置50の給紙部に装填するものとする。また、以下のフローの処理に先立って、箔押し装置50の制御部51(表示制御部51b)は、表示操作部57に図13に示すような近接判定距離設定画面80を表示させ、ユーザにオブジェクト同士が近接関係にあるか否かを判断するための基準となる距離を設定させ、設定された距離を記憶部55などに保存する。上記近接判定距離設定画面80で設定された距離は全てのジョブに適用されるものとしてもよいし、ジョブ毎に距離を設定するようにしてもよい。また、本実施例では、ユーザが距離を設定するものとするが、予め記憶部55などに記憶されたデフォルトの距離を使用してもよい。
まず、箔押し装置50は、クライアント端末20(又はコントローラ30)や可搬記憶媒体から箔押しデータ(又は箔押し画像の画像データ)を取得し(S101)、制御部51(オブジェクト抽出部51a)は、必要に応じて、取得した箔押しデータをインタプリタで解析し、ラスタライズして箔押し画像を取得する。
次に、制御部51(オブジェクト抽出部51a)は、箔押し画像からオブジェクトを抽出してラベル付けするオブジェクト抽出処理を実行する(S102)。図11は、このステップの詳細を示しており、まず、注目画素を選択(例えば、左上の画素から順に選択)し(S111)、その注目画素が箔押し対象画素(箔押し画像が白黒2値の画像の場合は黒の画素)であるかを判断する(S112)。注目画素が箔押し対象画素でなければ(S112のNo)、S111に戻って次の注目画素を選択し、注目画素が箔押し対象画素であれば(S112のYes)、その注目画素が既にラベル付けされているかを判断する(S113)。注目画素が既にラベル付けされている場合は(S113のYes)、S111に戻って次の注目画素を選択し、注目画素がラベル付けされていない場合は(S113のNo)、注目画素の8方向(左上、上、右上、右、右下、下、左下、左)の近接画素をチェックする(S114)。近接画素が存在しない場合は(S115のNo)、注目画素(この場合は孤立画素)にラベルを付加して(S116)、S120に遷移する。一方、近接画素が存在する場合は(S115のYes)、その近接画素が既にラベル付けされているかを判断する(S117)。近接画素が既にラベル付けされている場合は(S117のYes)、注目画素にその近接画素と同じラベルを付加し(S118)、近接画素がラベル付けされていない場合は(S117のNo)、注目画素を未ラベルの近接画素に変更する(S119)。その後、全画素のチェックが終了したかを判断し(S120)、チェックしていない画素がある場合は(S120のNo)、S111に戻って次の注目画素を選択し、同様の処理を繰り返す。そして、全画素のチェックが終了したら(S120のYes)、一連のオブジェクト抽出処理を終了する。
図14は、このオブジェクト抽出処理の具体例である。図中の各々の矩形枠が1画素を表し、ハッチングした画素が箔押し対象画素であり、矩形枠内の「1」はその画素のラベル番号が「1」であることを示し、「未」はその画素がラベル付けされていないことを示している。図14(a)に示すように、注目画素を選択(ここでは行番号が「B」、列番号が「4」(以下、B4のように略記する。)の画素を注目画素として選択)する。その注目画素が箔押し対象画素であり、ラベル付けされていない場合は、その注目画素の8方向の近接画素(A3、A4、A5、B5、C5、C4、C3、B3)をチェックする。近接画素が存在しない場合は、注目画素は孤立画素であるため、新たにラベルを付加する。近接画素が存在する場合は、その中にラベル付けされた近接画素があるかを判断する。ここではラベル付けされた近接画素はないため、図14(b)に示すように、注目画素を未ラベルの近接画素(ここではC3の画素)に変更し、同様に8方向の近接画素(B2、B3、B4、C4、D4、D3、D2、C2)をチェックする。この場合、B2の画素は「1」にラベル付けされているため、注目画素にB2の画素と同じラベル番号「1」を付加する。次に、図14(c)に示すように、次の注目画素(ここではB4の画素)を選択し、同様に8方向の近接画素(A3、A4、A5、B5、C5、C4、C3、B3)をチェックする。ここでは、図14(b)でC3の画素にラベル番号「1」が付加されているため、図14(d)に示すように、注目画素にC3と同じラベル番号「1」を付加する。この処理を繰り返し実行することにより、オブジェクトを構成する各画素に同じラベル番号が付加される。
図10に戻って、制御部51(近接判定部51c)は、上記でラベル付けしたオブジェクト同士が近接しているかを判定する近接判定処理を実行する(S103)。図12はこのステップの詳細を示しており、まず、図13に示す近接判定距離設定画面80で設定された近接判定距離設定値と箔押しデータの解像度とから箔押し画像上での近接判定画素数を計算する(S121)。次に、注目ラベル(注目するラベル番号)を選択し(S122)、そのラベル番号が付加された注目画素を選択する(S123)。そして、上記近接判定画素数内で、その注目画素の8方向の周辺画素をチェックし(S124)、近接判定画素数の範囲内に他のラベルが付加された周辺画素が存在するか判断する(S125)。近接判定画素数の範囲内に他のラベルが付加された周辺画素が存在しない(同一ラベルしか存在しない)場合は(S125のNo)、S123に戻って次の注目画素を選択して同様の処理を繰り返す。一方、近接判定画素数の範囲内に他のラベルが付加された周辺画素が存在する場合は(S125のYes)、互いに近接するオブジェクトであると判断し、注目画素のラベル番号と現在チェック中の周辺画素のラベル番号とを対応付けるテーブルを記憶部55などに記憶する(S126)。その後、注目ラベル内の全画素のチェックが終了したかを判断し(S127)、未チェックの画素があれば(S127のNo)、S123に戻って次の注目画素を選択して同様の処理を繰り返す。全画素のチェックが終了したら(S127のYes)、全ラベルのチェックが終了したかを判断し(S128)、未チェックのラベルがあれば(S128のNo)、S122に戻って次の注目ラベルを選択して同様の処理を繰り返す。そして、全ラベルのチェックが終了したら(S128のYes)、一連の近接判定処理を終了する。
再び、図10に戻って、制御部51(箔押しデータ再生成部51d)は、記憶部55などに記憶した近接関係にあるオブジェクトのラベル番号を対応付けるテーブルを参照して、各々のラベルに対応するオブジェクトが別々に箔押しされるように、複数の箔押しデータを再生成し(S104)、再生成した複数の箔押しデータを箔押し部58に送信して複数回の箔押しを指示する(S105)。
図15は、箔押しデータの再生成処理を示す模式図である。図15(a)に示すように、1枚の用紙に対してラベル番号1〜3のオブジェクトを箔押しする場合、図15(b)に示すテーブルを参照して、互いに近接関係でないオブジェクトの組み合わせを決定する。この場合、ラベル番号が「1」のオブジェクトとラベル番号が「3」のオブジェクトとは近接せず、ラベル番号が「2」のオブジェクトは、ラベル番号が「1」のオブジェクトとラベル番号が「3」のオブジェクトの双方に近接していることから、図15(c)に示すラベル番号が「1」のオブジェクト及びラベル番号が「3」のオブジェクトの箔押しを指示する箔押しデータ(1回目の箔押しを指示する箔押しデータ)と、図15(d)に示すラベル番号が「2」のオブジェクトの箔押しを指示する箔押しデータ(2回目の箔押しを指示する箔押しデータ)と、を再生成して箔押し部58に送信する。
なお、複数の箔押しデータを再生成する際に、箔押しデータのデータ数が最小になるようにオブジェクトを組み合わせることが好ましく、データ数を最小にすることにより箔押しに要する時間を節約することができる。また、2回目以降に箔押しを行うオブジェクト(図15の場合はラベル番号が「2」のオブジェクト)は、近接する他のオブジェクト側(図15の場合はラベル番号が「1」のオブジェクトに近接する左側及びラベル番号が「3」のオブジェクトに近接する下側)の周縁部を内側に削って箔押しデータを再生成することが好ましく、周縁部を内側に削ることにより、近接するオブジェクト間に箔が残存するリスクを低減することができる。
その後、ユーザが箔押し装置50の給紙部に原稿画像を印刷した用紙を装填し、箔押しデータを選択すると、箔押し装置50の制御部51(表示制御部51b)は、箔押しデータの分割数(データ数)に基づいて、表示操作部57に、選択された箔押しデータを用いて箔押しする場合に何回箔押しが必要かを表示する。そして、ユーザは、箔押しする枚数を指定して箔押しの開始を指示すると共に、複数回の箔押しが必要な場合は表示された回数分、箔押し後の用紙を給紙部に再装填する。箔押し装置50は、箔押しデータを順次切り替えて指定された枚数分、箔押しを繰り返し実行することにより、原稿画像を印刷した用紙に全てのオブジェクトが箔押しされた印刷物が完成する。
このように、箔押し装置50は、箔押しデータを取得すると、箔押しデータで規定される箔押し画像からオブジェクトを抽出し、オブジェクト同士が近接するかを判定し、互いに近接するオブジェクトを複数回に分けて別々に箔押しする複数の箔押しデータを再生成し、再生成した複数の箔押しデータに基づいて、同一の用紙に複数回箔押しを行うため、箔押し対象のオブジェクト同士が近接する場合であっても、箔押し画像通りに箔押しを実施することができる。
次に、本発明の第2の実施例に係る箔押し装置及び箔押し制御プログラム並びに箔押し制御方法について、図16乃至図22を参照して説明する。図16は、本実施例の箔押し装置の構成を示すブロック図であり、図17乃至図19は、本実施例の箔押し装置の動作を示すフローチャート図である。また、図20は、本実施例のオブジェクト分割設定画面の一例を示す図であり、図21及び図22は、オブジェクトの分割例を示す模式図である。
前記した第1の実施例では、各々のオブジェクトは1回で箔押しする構成としたが、オブジェクトが内部に箔押しを行わない閉領域を含む特定オブジェクトの場合は、閉領域にも箔が残存してしまう場合があり、箔押し画像通りに箔押しを実施することができない場合が生じる。そこで、本実施例では、オブジェクトを抽出した後、各々のオブジェクトが内部に閉領域を含む特定オブジェクトであるかを判定し、オブジェクトが特定オブジェクトの場合は、その特定オブジェクトを複数のオブジェクトに分割することにより、閉領域に箔が残存しないようにする。
その場合、印刷システム10の構成は第1の実施例の図1乃至図7と同様であるが、箔押し装置50の制御部51は、図16(b)に示すように、オブジェクト抽出部51a、表示制御部51b、近接判定部51c、箔押しデータ再生成部51dに加えて、オブジェクト判定部51e、オブジェクト分割部51fとして機能する。オブジェクト抽出部51a、近接判定部51c、箔押しデータ再生成部51dは前記した第1の実施例と同様であるが、表示制御部51bは、表示操作部57に、オブジェクトの分割条件を設定するオブジェクト分割設定画面を表示させ、分割対象とするオブジェクトや分割の基準となるフォントサイズなどを設定可能にする。
また、オブジェクト判定部51eは、オブジェクトが、内部に箔押しを行わない閉領域を含む特定オブジェクトであるか否かを判定する。具体的には、オブジェクトを囲む領域内にラベルが付加されていない領域がある場合に、その中から注目画素を選択し、その注目画素の8方向の近接画素をチェックして、ラベル付けされた近接画素がある場合はそのラベル番号を記憶する処理を全画素に対して行い、記憶したラベル番号が全て同一である場合は、そのオブジェクトを、閉領域を含む特定オブジェクトと判定する。
オブジェクト分割部51fは、特定オブジェクトを複数のオブジェクトに分割する。具体的には、特定オブジェクトを構成する画素の属性情報に基づいて、当該特定オブジェクトの種別を判断する。そして、オブジェクト分割設定画面でオブジェクト分割設定がONになっている場合は、オブジェクト分割設定画面で分割対象が全てのオブジェクトに設定されているかテキストオブジェクトに設定されているかを判断し、全てのオブジェクトが分割対象の場合、及び、テキストオブジェクトが分割対象であり、特定オブジェクトがテキスト属性であって、そのフォントサイズが設定値以下の場合に、特定オブジェクトを、閉領域を通過する任意の線(例えば、閉領域の重心位置を通る垂直線や水平線)で分割する。
上記オブジェクト抽出部51a、表示制御部51b、近接判定部51c、箔押しデータ再生成部51d、オブジェクト判定部51e、オブジェクト分割部51fは、ハードウェアとして構成してもよいし、制御部51をオブジェクト抽出部51a、表示制御部51b、近接判定部51c、箔押しデータ再生成部51d、オブジェクト判定部51e、オブジェクト分割部51f(特に、オブジェクト抽出部51a、近接判定部51c、箔押しデータ再生成部51d、オブジェクト判定部51e、オブジェクト分割部51f)として機能させる箔押し制御プログラムとして構成し、当該箔押し制御プログラムをCPU52に実行させるようにしてもよい。
また、コントローラ30が印刷装置40と箔押し装置50の双方を制御する場合は、コントローラ30の制御部31をオブジェクト抽出部、表示制御部、近接判定部、箔押しデータ再生成部、オブジェクト判定部、オブジェクト分割部として機能させる(CPU32に箔押し制御プログラムを実行させる)ようにしてもよい。
以下、本実施例の箔押し装置50の動作について具体的に説明する。CPU52は、ROM53又は記憶部55に記憶した箔押し制御プログラムをRAM54に展開して実行することにより、図17乃至図19のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。
なお、クライアント端末20は、印刷データをコントローラ30(又は印刷装置40)に送信して用紙に原稿画像の印刷を指示し、ユーザは印刷済みの用紙を箔押し装置50の給紙部に装填するものとする。また、以下のフローの処理に先立って、箔押し装置50の制御部51(表示制御部51b)は、表示操作部57に、図20に示すようなオブジェクト分割設定画面81を表示させ、ユーザにオブジェクト分割を行うか否か、分割対象とするオブジェクトの種別、分割の基準となるフォントサイズなどを設定させ、各設定値を記憶部55などに保存する。上記オブジェクト分割設定画面81の設定値は全てのジョブに適用されるものとしてもよいし、ジョブ毎に設定するようにしてもよい。また、本実施例では、ユーザがフォントサイズを設定することを前提としているが、例えば一般的に箔押し指定するオブジェクトは、適切に箔押しを行うためには、フォントサイズは7ポイントや8ポイント以上、間隔は0.5ポイント以上にすることが推奨されているため、これらの値を機器のデフォルトとして記憶部55などに記憶しておき、このデフォルトの設定値を使用してもよい。
まず、箔押し装置50は、クライアント端末20(又はコントローラ30)や可搬記憶媒体から箔押しデータ(又は箔押し画像の画像データ)を取得し(S201)、制御部51(オブジェクト抽出部51a)は、必要に応じて、取得した箔押しデータをインタプリタで解析し、ラスタライズして箔押し画像を取得する。その際、箔押し画像の各画素の属性情報(オブジェクト種別など)を保持する。
次に、第1の実施例(図11のフローチャート図)と同様に、制御部51(オブジェクト抽出部51a)は、箔押し画像からオブジェクトを抽出してラベル付けするオブジェクト抽出処理を実行する(S202)。
次に、制御部51(オブジェクト判定部51e)は、各々のオブジェクトが内部に閉領域を含む特定オブジェクトであるかを判定するオブジェクト判定処理を実行する(S203)。図18は、このステップの詳細を示しており、まず、オブジェクトを囲む領域内にラベルが付与されていない領域があるかを判断する(S211)。ラベルが付与されていない領域がなければ(S211のNo)、閉領域を含む特定オブジェクトではないため、一連のオブジェクト判定処理を終了する。一方、ラベルが付与されていない領域がある場合は(S211のYes)、その中から注目画素を選択し(S212)、8方向の近接画素をチェックする(S213)。次に、8方向の近接画素の中にラベルが付加された画素が存在するかを判断し(S214)、ラベルが付加された画素が存在する場合は(S214のYes)、そのラベル番号を記憶部55などに記憶する(S215)。そして、全画素のチェックが終了したかを判断し(S216)、未チェックの画素があれば(S216のNo)、S212に戻って次の注目画素を選択して同様の処理を繰り返す。一方、全画素のチェックが終了したら(S216のYes)、記憶したラベル番号が全て同一であるかを判断し(S217)、ラベル番号が全て同一であれば(S217のYes)、そのオブジェクトを、閉領域を含む特定オブジェクトと判定する(S218)。なお、オブジェクトが図23に示すような形態の場合は、画素のラベル番号及び位置を記憶しておき(S215)、記憶したラベル番号が外側の画素及び内側の画素の各々で同一であるかを判断し(S217)、外側の画素及び内側の画素の各々でラベル番号が同一であれば、そのオブジェクトを、閉領域を含む特定オブジェクトと判定すればよい(S218)。
図17に戻って、制御部51(オブジェクト分割部51f)は、閉領域を含む特定オブジェクトを分割するオブジェクト分割処理を実行する(S204)。図19は、このステップの詳細を示しており、まず、箔押し画像に閉領域を含む特定オブジェクトがあるかを判断する(S221)。特定オブジェクトがない場合は(S221のNo)、一連のオブジェクト分割処理を終了し、特定オブジェクトがある場合は(S221のYes)、記憶部55などから図20のオブジェクト分割設定画面81の設定値を読み込み(S222)、オブジェクト分割設定がONになっているかを判断する(S223)。オブジェクト分割設定がOFFであれば(S223のNo)、本来箔押しされない箇所に箔が残存しないように、特定オブジェクトのシェイプ化を行って(S224)、一連のオブジェクト分割処理を終了する。なお、上記シェイプ化では、例えば、閉領域を挟んで対向するオブジェクト間の幅を広げるために、オブジェクトの内側の周縁部を数画素分削ったり、オブジェクトが図23に示すような形態の場合は、一方のオブジェクトの、他方のオブジェクト側の周縁部を数画素分削ったりする。一方、オブジェクト分割設定がONの場合は(S223のYes)、特定オブジェクトを選択し(S225)、その特定オブジェクト内の注目画素を選択する(S226)。そして、S222で読み込んだ設定値に基づいて、全てのオブジェクトが分割対象であるかを判断し(S227)、全てのオブジェクトが分割対象であれば(S227のYes)、S230に遷移し、テキストのみが分割対象であれば(S227のNo)、注目画素がテキスト属性であるかを判断する(S228)。注目画素がテキスト属性でなければ(S228のNo)、特定オブジェクトを分割する必要がないため、S231に遷移し、注目画素がテキスト属性であれば(S228のYes)、S222で読み込んだ設定値に基づいて、注目画素を含む特定オブジェクトのフォントサイズが設定値以下であるかを判断する(S229)。注目画素を含む特定オブジェクトのフォントサイズが設定値を超えていれば(S229のNo)、特定オブジェクトを分割する必要がないため、S231に遷移する。注目画素を含む特定オブジェクトのフォントサイズが設定値以下の場合(S229のYes)、及び、全てのオブジェクトが分割対象の場合は(S227のYes)、注目画素を含む特定オブジェクトの分割処理を実施する(S230)。その後、全ての特定オブジェクトのチェックが終了したかを判断し(S231)、未チェックの特定オブジェクトがあれば(S231のNo)、S225に戻って次の特定オブジェクトを選択して同様の処理を繰り返し、全ての特定オブジェクトのチェックが終了したら(S231のYes)、一連のオブジェクト分割処理を終了する。
図21及び図22は、特定オブジェクトのオブジェクト分割処理方法を示す模式図である。閉領域を含むオブジェクト(特定オブジェクト)を分割する場合、例えば図21(a)に示すように、閉領域の重心位置を求め、特定オブジェクトを、重心位置を通る水平線(分割位置1)若しくは垂直線(分割位置2)で分割し、図21(b)のオブジェクトと共に、図21(c)、(d)に示すような2つのオブジェクトにする。また、図22(a)に示すように、閉領域が複雑な形状の場合は、閉領域の間隔が最も狭くなる分割位置で分割し、図22(b)、(c)に示すような2つのオブジェクトにする。なお、図21及び図22では、特定オブジェクトを2分割しているが、3以上に分割しても良い。
図17に戻って、第1の実施例(図12のフローチャート図)と同様に、制御部51(近接判定部51c)は、オブジェクト同士が近接しているかを判定する近接判定処理を実行する(S205)。次に、制御部51(箔押しデータ再生成部51d)は、記憶部55などに記憶した近接関係にあるオブジェクトのラベル番号を対応付けるテーブルを参照して、各々のラベルに対応するオブジェクトが別々に箔押しされるように、複数の箔押しデータを再生成し(S206)、再生成した複数の箔押しデータを箔押し部58に送信して複数回の箔押しを指示する(S207)。その際、第1の実施例と同様に、箔押しデータのデータ数が最小になるようにオブジェクトを組み合わせることが好ましく、また、2回目以降に箔押しを行うオブジェクトは、近接する他のオブジェクト側の周縁部を内側に削って箔押しデータを再生成することが好ましい。
その後、ユーザが箔押し装置50の給紙部に原稿画像を印刷した用紙を装填し、箔押しデータを選択すると、箔押し装置50の制御部51(表示制御部51b)は、箔押しデータの分割数(データ数)に基づいて、表示操作部57に、選択された箔押しデータを用いて箔押しする場合に何回箔押しが必要かを表示する。そして、ユーザは、箔押しする枚数を指定して箔押しの開始を指示すると共に、複数回の箔押しが必要な場合は表示された回数分、箔押し後の用紙を給紙部に再装填する。箔押し装置50は、箔押しデータを順次切り替えて指定された枚数分、箔押しを繰り返し実行することにより、原稿画像を印刷した用紙に対して全てのオブジェクトが箔押しされた印刷物が完成する。
このように、箔押し装置50は、箔押しデータを取得すると、オブジェクトを抽出し、オブジェクトが閉領域を含む特定オブジェクトであるかを判定し、オブジェクト分割設定画面81の設定値に基づいて特定オブジェクトを複数のオブジェクトに分割し、オブジェクト同士が近接するかを判定し、互いに近接するオブジェクトを複数回に分けて別々に箔押しする複数の箔押しデータを再生成し、再生成した複数の箔押しデータに基づいて、同一の用紙に複数回箔押しを行うため、オブジェクトが閉領域を含む場合やオブジェクト同士が近接する場合であっても、箔押し画像通りに箔押しを実施することができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成や制御は適宜変更可能である。
例えば、上記各実施例では、印刷データを印刷装置40に送信すると共に箔押しデータを箔押し装置50に送信する場合について記載したが、印刷装置40による印刷を行わずに、箔押し装置50による箔押しのみを行う場合に対しても、本発明の箔押し制御を同様に適用することができる。
また、上記各実施例では、箔押し装置50の制御部51が、オブジェクトの抽出、オブジェクトの判定、オブジェクトの分割、オブジェクト同士の近接判定、複数の箔押しデータの再生成を行う場合について記載したが、箔押し装置50を制御するコントローラ30などの制御装置が、上記処理を実施する場合に対しても、本発明の箔押し制御を同様に適用することができる。
本発明は、用紙に箔押しを行う箔押し装置、箔押しを制御する箔押し制御プログラム、当該箔押し制御プログラムを記録した記録媒体及び箔押し部を備えるシステムにおける箔押し制御方法に利用可能である。
10 印刷システム
20 クライアント端末
21 制御部
21a OS
21b アプリケーション
21c プリンタドライバ
22 CPU
23 ROM
24 RAM
25 記憶部
26 ネットワークI/F部
27 表示部
28 操作部
30 コントローラ
31 制御部
32 CPU
33 ROM
34 RAM
35 記憶部
36 画像処理部
37 ネットワークI/F部
38 エンジンI/F部
39 画像転送用バッファ
40 印刷装置
41 制御部
42 CPU
43 ROM
44 RAM
45 記憶部
46 コントローラI/F部
47 表示操作部
48 印刷部
50 箔押し装置
51 制御部
51a オブジェクト抽出部
51b 表示制御部
51c 近接判定部
51d 箔押しデータ再生成部
51e オブジェクト判定部
51f オブジェクト分割部
52 CPU
53 ROM
54 RAM
55 記憶部
56 ネットワークI/F部
57 表示操作部
58 箔押し部
60 通信ネットワーク
70 箔押し印刷装置
80 近接判定距離設定画面
81 オブジェクト分割設定画面

Claims (24)

  1. 箔押しデータに基づいて用紙に箔押しを行う箔押し装置において、
    前記箔押しデータを取得し、当該箔押しデータからオブジェクトを抽出し、互いに近接するオブジェクトがあるかを判定し、前記互いに近接するオブジェクトに対して別々に箔押しを指示する制御部と、
    前記指示に従って、同一の用紙に複数回箔押しを行う箔押し部と、を備える、
    ことを特徴とする箔押し装置。
  2. 前記制御部は、
    前記箔押しデータで規定される箔押し画像から、箔押し対象画素が連続するオブジェクトを抽出するオブジェクト抽出部と、
    前記オブジェクト同士が近接するかを判定する近接判定部と、
    前記互いに近接するオブジェクトを複数回に分けて別々に箔押しするための、複数の箔押しデータを再生成する箔押しデータ再生成部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の箔押し装置。
  3. 前記オブジェクト抽出部は、前記オブジェクトを構成する各々の箔押し対象画素に、当該オブジェクトを識別するラベルを付加し、
    前記近接判定部は、前記各々の箔押し対象画素から予め設定された画素数の範囲内に、他のラベルが付加された画素がある場合に、前記ラベルと前記他のラベルとを対応付ける情報を記憶部に記憶し、
    前記箔押しデータ再生成部は、前記情報を参照して、各々のラベルに対応する前記オブジェクトが別々に箔押しされるように、前記複数の箔押しデータを再生成する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の箔押し装置。
  4. 前記制御部は、
    前記オブジェクトが、内部に箔押しを行わない閉領域を含む特定オブジェクトであるかを判別するオブジェクト判定部と、
    前記特定オブジェクトを、前記閉領域を通過する線で複数のオブジェクトに分割するオブジェクト分割部と、を更に備える、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の箔押し装置。
  5. 前記制御部は、
    前記オブジェクトの分割条件を設定する画面を表示部に表示させる表示制御部を更に備え、
    前記オブジェクト分割部は、前記特定オブジェクトの種別を判別し、当該特定オブジェクトが前記画面で設定された分割対象オブジェクトに合致するか否かに応じて、前記特定オブジェクトの分割を制御する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の箔押し装置。
  6. 前記オブジェクト分割部は、前記特定オブジェクトの種別がテキストであり、前記テキストのフォントサイズが前記画面で設定されたフォントサイズ以下の場合は、前記特定オブジェクトの分割を行う、
    ことを特徴とする請求項5に記載の箔押し装置。
  7. 前記箔押しデータ再生成部は、2回目以降に箔押しを行う前記オブジェクトは、近接する他のオブジェクト側の周縁部を内側に削って前記箔押しデータを再生成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の箔押し装置。
  8. 前記箔押しデータ再生成部は、前記複数の箔押しデータのデータ数が最小になるように前記オブジェクトを組み合わせる、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一に記載の箔押し装置。
  9. 箔押しデータに基づいて用紙に箔押しを行う箔押し部を制御する装置で動作する箔押し制御プログラムであって、
    前記装置に、
    外部から前記箔押しデータを取得する第1処理、
    前記箔押しデータからオブジェクトを抽出し、互いに近接するオブジェクトがあるかを判定し、前記互いに近接するオブジェクトに対して、前記箔押し部に別々に箔押しを指示する第2処理、を実行させる、
    ことを特徴とする箔押し制御プログラム。
  10. 前記装置に、前記第2処理として、
    前記箔押しデータで規定される箔押し画像から、箔押し対象画素が連続するオブジェクトを抽出するオブジェクト抽出処理、
    前記オブジェクト同士が近接するかを判定する近接判定処理、
    前記互いに近接するオブジェクトを複数回に分けて別々に箔押しするための、複数の箔押しデータを再生成する箔押しデータ再生成処理、
    前記複数の箔押しデータを前記箔押し部に出力する指示処理、を実行させる、
    ことを特徴とする請求項9に記載の箔押し制御プログラム。
  11. 前記オブジェクト抽出処理では、前記オブジェクトを構成する各々の箔押し対象画素に、当該オブジェクトを識別するラベルを付加し、
    前記近接判定処理では、前記各々の箔押し対象画素から予め設定された画素数の範囲内に、他のラベルが付加された画素がある場合に、前記ラベルと前記他のラベルとを対応付ける情報を記憶部に記憶し、
    前記箔押しデータ再生成処理では、前記情報を参照して、各々のラベルに対応する前記オブジェクトが別々に箔押しされるように、前記複数の箔押しデータを再生成する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の箔押し制御プログラム。
  12. 前記装置に、前記第2処理として、
    前記オブジェクトが、内部に箔押しを行わない閉領域を含む特定オブジェクトであるかを判別するオブジェクト判定処理、
    前記特定オブジェクトを、前記閉領域を通過する線で複数のオブジェクトに分割するオブジェクト分割処理、を更に実行させる、
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の箔押し制御プログラム。
  13. 前記オブジェクト分割処理では、前記特定オブジェクトの種別を判別し、当該特定オブジェクトが予め設定された分割対象オブジェクトに合致するか否かに応じて、前記特定オブジェクトの分割を制御する、
    ことを特徴とする請求項12に記載の箔押し制御プログラム。
  14. 前記オブジェクト分割処理では、前記特定オブジェクトの種別がテキストであり、前記テキストのフォントサイズが予め設定されたフォントサイズ以下の場合は、前記特定オブジェクトの分割を行う、
    ことを特徴とする請求項13に記載の箔押し制御プログラム。
  15. 前記箔押しデータ再生成処理では、2回目以降に箔押しを行う前記オブジェクトは、近接する他のオブジェクト側の周縁部を内側に削って前記箔押しデータを再生成する、
    ことを特徴とする請求項9乃至14のいずれか一に記載の箔押し制御プログラム。
  16. 前記箔押しデータ再生成処理では、前記複数の箔押しデータのデータ数が最小になるように前記オブジェクトを組み合わせる、
    ことを特徴とする請求項9乃至15のいずれか一に記載の箔押し制御プログラム。
  17. 箔押しデータに基づいて用紙に箔押しを行う箔押し部を備えるシステムにおける箔押し制御方法であって、
    前記箔押し部を制御する装置は、
    外部から前記箔押しデータを取得する第1処理と、
    前記箔押しデータからオブジェクトを抽出し、互いに近接するオブジェクトがあるかを判定し、前記互いに近接するオブジェクトに対して、前記箔押し部に別々に箔押しを指示する第2処理と、を実行し、
    前記箔押し部は、前記指示に従って、同一の用紙に複数回箔押しを行う、
    ことを特徴とする箔押し制御方法。
  18. 前記装置は、前記第2処理として、
    前記箔押しデータで規定される箔押し画像から、箔押し対象画素が連続するオブジェクトを抽出するオブジェクト抽出処理と、
    前記オブジェクト同士が近接するかを判定する近接判定処理と、
    前記互いに近接するオブジェクトを複数回に分けて別々に箔押しするための、複数の箔押しデータを再生成する箔押しデータ再生成処理と、
    前記複数の箔押しデータを前記箔押し部に出力する指示処理と、を実行する、
    ことを特徴とする請求項17に記載の箔押し制御方法。
  19. 前記オブジェクト抽出処理では、前記オブジェクトを構成する各々の箔押し対象画素に、当該オブジェクトを識別するラベルを付加し、
    前記近接判定処理では、前記各々の箔押し対象画素から予め設定された画素数の範囲内に、他のラベルが付加された画素がある場合に、前記ラベルと前記他のラベルとを対応付ける情報を記憶部に記憶し、
    前記箔押しデータ再生成処理では、前記情報を参照して、各々のラベルに対応する前記オブジェクトが別々に箔押しされるように、前記複数の箔押しデータを再生成する、
    ことを特徴とする請求項18に記載の箔押し制御方法。
  20. 前記装置は、前記第2処理として、
    前記オブジェクトが、内部に箔押しを行わない閉領域を含む特定オブジェクトであるかを判別するオブジェクト判定処理と、
    前記特定オブジェクトを、前記閉領域を通過する線で複数のオブジェクトに分割するオブジェクト分割処理と、を更に実行する、
    ことを特徴とする請求項18又は19に記載の箔押し制御方法。
  21. 前記オブジェクト分割処理では、前記特定オブジェクトの種別を判別し、当該特定オブジェクトが予め設定された分割対象オブジェクトに合致するか否かに応じて、前記特定オブジェクトの分割を制御する、
    ことを特徴とする請求項20に記載の箔押し制御方法。
  22. 前記オブジェクト分割処理では、前記特定オブジェクトの種別がテキストであり、前記テキストのフォントサイズが予め設定されたフォントサイズ以下の場合は、前記特定オブジェクトの分割を行う、
    ことを特徴とする請求項21に記載の箔押し制御方法。
  23. 前記箔押しデータ再生成処理では、2回目以降に箔押しを行う前記オブジェクトは、近接する他のオブジェクト側の周縁部を内側に削って前記箔押しデータを再生成する、
    ことを特徴とする請求項17乃至22のいずれか一に記載の箔押し制御方法。
  24. 前記箔押しデータ再生成処理では、前記複数の箔押しデータのデータ数が最小になるように前記オブジェクトを組み合わせる、
    ことを特徴とする請求項17乃至23のいずれか一に記載の箔押し制御方法。
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