JP2018093331A - 検知装置、検知方法および検知プログラム - Google Patents

検知装置、検知方法および検知プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車載ネットワークにおける不正な通信を正しく検知することが可能な検知装置、検知方法および検知プログラムを提供する。【解決手段】検知装置は、車両に搭載される車載ネットワークにおける不正な通信を検知する検知装置であって、前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおいて伝送される第1の情報を監視する監視部と、前記監視部によって監視された前記第1の情報に基づいて、前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおける第2の情報の発生を予測する予測部と、前記車載ネットワークにおいて前記第2の情報が伝送された場合に、前記予測部の予測結果に基づいて、伝送された前記第2の情報が不正であるか否かを判断する判断部とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、検知装置、検知方法および検知プログラムに関する。
従来、車載ネットワークにおけるセキュリティを向上させるための車載ネットワークシステムが開発されている。
たとえば、特許文献1(特開2016−116075号公報)には、以下のような車載通信システムが開示されている。すなわち、車載通信システムは、通信データの送信側が生成するメッセージ認証コードである送信側コードと、前記通信データの受信側が生成するメッセージ認証コードである受信側コードとを使用してメッセージ認証を行う車載通信システムであって、車載ネットワークに接続され、第1の暗号鍵と前記第1の暗号鍵とは異なる第2の暗号鍵のうち前記第1の暗号鍵だけを保持する第1のECUと、前記車載ネットワークに接続され、前記第1の暗号鍵を少なくとも保持する第2のECUと、前記車載ネットワーク及び車外ネットワークに接続され、前記第1の暗号鍵と前記第2の暗号鍵のうち前記第2の暗号鍵だけを保持して、前記第2の暗号鍵を使用して前記車載ネットワークにおける通信時に前記送信側コード又は前記受信側コードを生成する第3のECUとを備え、前記第2のECUは、前記第1の暗号鍵を使用して生成した送信側コードを付与した通信データを送信し、前記第1のECUは、前記通信データを受信した場合に、前記第1の暗号鍵を使用して生成した受信側コードによって、前記受信した通信データに付与された送信側コードの検証を行う。
特開2016−116075号公報 特開2016−97879号公報 特開2015−136107号公報
特許文献1には、車載ネットワークに限定して接続される第1のECUおよび第2のECUがメッセージ認証に用いる第1の暗号鍵と、車載ネットワークおよび車外ネットワークの両方に接続される第3のECUが用いる第2の暗号鍵とが異なることにより、車外ネットワークに接続されない第1のECUおよび第2のECUに対する車外ネットワークからのサイバー攻撃を防ぐ構成が開示されている。
しかしながら、メッセージ認証を用いるセキュリティ対策では、プロトコルの脆弱性を突いた攻撃、第1の暗号鍵の不正入手による攻撃、および暗号アルゴリズムの陳腐化を突いた攻撃等により、当該セキュリティ対策が無効化されることがある。
このような場合において、攻撃者が車載ネットワークに侵入したことを正しく検知するための技術が求められる。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、車載ネットワークにおける不正な通信を正しく検知することが可能な検知装置、検知方法および検知プログラムを提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる検知装置は、車両に搭載される車載ネットワークにおける不正な通信を検知する検知装置であって、前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおいて伝送される第1の情報を監視する監視部と、前記監視部によって監視された前記第1の情報に基づいて、前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおける第2の情報の発生を予測する予測部と、前記車載ネットワークにおいて前記第2の情報が伝送された場合に、前記予測部の予測結果に基づいて、伝送された前記第2の情報が不正であるか否かを判断する判断部とを備える。
(6)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる検知方法は、車両に搭載される車載ネットワークにおける不正な通信を検知する検知装置における検知方法であって、前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおいて伝送される第1の情報を監視するステップと、監視した前記第1の情報に基づいて、前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおける第2の情報の発生を予測するステップと、前記車載ネットワークにおいて前記第2の情報が伝送された場合に、予測した結果に基づいて、伝送された前記第2の情報が不正であるか否かを判断するステップとを含む。
(7)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる検知プログラムは、車両に搭載される車載ネットワークにおける不正な通信を検知する検知装置において用いられる検知プログラムであって、コンピュータを、前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおいて伝送される第1の情報を監視する監視部と、前記監視部によって監視された前記第1の情報に基づいて、前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおける第2の情報の発生を予測する予測部と、前記車載ネットワークにおいて前記第2の情報が伝送された場合に、前記予測部の予測結果に基づいて、伝送された前記第2の情報が不正であるか否かを判断する判断部、として機能させるためのプログラムである。
本発明は、このような特徴的な処理部を備える検知装置として実現することができるだけでなく、検知装置を備える車載検知システムとして実現することができる。また、本発明は、検知装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
本発明によれば、車載ネットワークにおける不正な通信を正しく検知することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る車載検知システムの構成を示す図である。 図2は、本発明の実施の形態に係るバス接続装置群の構成を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る車載検知システムにおけるゲートウェイ装置の構成を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るゲートウェイ装置における検知装置の構成を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る対象車両におけるパワーウィンドウ操作の一例を説明するための図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る対象車両におけるスマートエントリの一例を説明するための図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る対象車両におけるスマートエントリを用いた原動機始動の一例を説明するための図である。 図8は、本発明の実施の形態に係る検知装置が付随挙動の発生を検出する際の動作手順を定めたフローチャートである。 図9は、本発明の実施の形態に係る検知装置が対象メッセージの不正を判断する際の動作手順を定めたフローチャートである。 図10は、本発明の実施の形態に係る車載ネットワークの接続トポロジの一例を示す図である。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る検知装置は、車両に搭載される車載ネットワークにおける不正な通信を検知する検知装置であって、前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおいて伝送される第1の情報を監視する監視部と、前記監視部によって監視された前記第1の情報に基づいて、前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおける第2の情報の発生を予測する予測部と、前記車載ネットワークにおいて前記第2の情報が伝送された場合に、前記予測部の予測結果に基づいて、伝送された前記第2の情報が不正であるか否かを判断する判断部とを備える。
このように、車載ネットワークにおける第1の情報に基づいて第2の情報の発生を予測する構成により、たとえば、第2の情報が発生する可能性の高い期間を取得することができるので、当該期間と異なる期間に発生した第2の情報を不正と判定することができる。これにより、車載ネットワークにおける不正な通信を正しく検知することができる。
(2)好ましくは、前記第1の情報および前記第2の情報の発生要因が異なる。
このような構成により、第1の情報および第2の情報の発生要因が同じ場合と比べて、第1の情報および第2の情報の組み合わせの個数を多くすることができるので、不正通信の検出により適した第1の情報および第2の情報の組み合わせの抽出可能性を高めることができる。
(3)好ましくは、前記監視部は、複数種類の前記第1の情報を監視し、前記判断部は、1種類の前記第2の情報の不正の判断に、前記監視部によって監視された前記複数種類の前記第1の情報に基づく前記予測結果を用いる。
このような構成により、たとえば、ユーザまたは車両の挙動を多様にセンシングした結果に基づいて第2の情報の発生を予測することができるので、第2の情報の発生の予測精度を高めることができる。
(4)好ましくは、前記予測部は、前記車載ネットワークにおいて前記第2の情報が伝送される際に発生する前記第1の情報の履歴に基づいて作成された判断基準情報と、前記監視部によって監視された前記第1の情報とに基づいて、前記第2の情報の発生を予測する。
このような構成により、第1の情報の時系列変化から第2の情報の発生を予測することができるので、第2の情報の発生の予測精度を高めることができる。
(5)好ましくは、前記予測部は、前記監視部によって監視された前記第1の情報の内容に基づいて、前記第2の情報の発生を予測する。
このような構成により、たとえば、第1の情報の示すユーザまたは車両の挙動の内容に基づいて、当該挙動に相関する第2の情報の発生を予測することができるので、第2の情報の発生の予測精度を高めることができる。
(6)本発明の実施の形態に係る検知方法は、車両に搭載される車載ネットワークにおける不正な通信を検知する検知装置における検知方法であって、前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおいて伝送される第1の情報を監視するステップと、監視した前記第1の情報に基づいて、前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおける第2の情報の発生を予測するステップと、前記車載ネットワークにおいて前記第2の情報が伝送された場合に、予測した結果に基づいて、伝送された前記第2の情報が不正であるか否かを判断するステップとを含む。
このように、車載ネットワークにおける第1の情報に基づいて第2の情報の発生を予測する構成により、たとえば、第2の情報が発生する可能性の高い期間を取得することができるので、当該期間と異なる期間に発生した第2の情報を不正と判定することができる。これにより、車載ネットワークにおける不正な通信を正しく検知することができる。
(7)本発明の実施の形態に係る検知プログラムは、車両に搭載される車載ネットワークにおける不正な通信を検知する検知装置において用いられる検知プログラムであって、コンピュータを、前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおいて伝送される第1の情報を監視する監視部と、前記監視部によって監視された前記第1の情報に基づいて、前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおける第2の情報の発生を予測する予測部と、前記車載ネットワークにおいて前記第2の情報が伝送された場合に、前記予測部の予測結果に基づいて、伝送された前記第2の情報が不正であるか否かを判断する判断部、として機能させるためのプログラムである。
このように、車載ネットワークにおける第1の情報に基づいて第2の情報の発生を予測する構成により、たとえば、第2の情報が発生する可能性の高い期間を取得することができるので、当該期間と異なる期間に発生した第2の情報を不正と判定することができる。これにより、車載ネットワークにおける不正な通信を正しく検知することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
[構成および基本動作]
図1は、本発明の実施の形態に係る車載検知システムの構成を示す図である。
図1を参照して、車載検知システム301は、ゲートウェイ装置151と、複数の車載通信機111と、複数のバス接続装置群121とを備える。
図2は、本発明の実施の形態に係るバス接続装置群の構成を示す図である。
図2を参照して、バス接続装置群121は、複数の制御装置122を含む。なお、バス接続装置群121は、複数の制御装置122を備える構成に限らず、1つの制御装置122を含む構成であってもよい。
車載検知システム301は、道路を走行する車両(以下、対象車両とも称する。)に搭載される。車載ネットワーク12は、対象車両に搭載され、対象車両の内部における装置である車載装置を複数含む。具体的には、車載ネットワーク12は、車載装置の一例である、複数の車載通信機111および複数の制御装置122を含む。なお、車載ネットワーク12は、複数の車載装置を含む構成であれば、複数の車載通信機111を含みかつ制御装置122を含まない構成であってもよいし、車載通信機111を含まずかつ複数の制御装置122を含む構成であってもよいし、1つの車載通信機111および1つの制御装置122を含む構成であってもよい。
車載ネットワーク12において、車載通信機111は、たとえば、対象車両の外部における装置と通信する。具体的には、車載通信機111は、たとえば、TCU(Telematics Communication Unit)、近距離無線端末装置、およびITS(Intelligent Transport Systems)無線機である。
TCUは、たとえば、LTE(Long Term Evolution)または3G等の通信規格に従って、無線基地局装置と無線通信を行うことが可能であり、かつゲートウェイ装置151と通信を行うことが可能である。TCUは、たとえば、ナビゲーション、車両盗難防止、リモートメンテナンスおよびFOTA(Firmware Over The Air)等のサービスに用いる情報を中継する。
近距離無線端末装置は、たとえば、Wi−Fi(登録商標)およびBluetooth(登録商標)等の通信規格に従って、対象車両における人間(以下、対象者とも称する。)の保持するスマートホン等の無線端末装置と無線通信を行うことが可能であり、かつゲートウェイ装置151と通信を行うことが可能である。当該近距離無線端末装置は、たとえば、エンターテイメント等のサービスに用いる情報を中継する。
また、近距離無線端末装置は、たとえば、所定の通信規格に従って、対象者の保持するスマートキー等の無線端末装置、およびタイヤに設けられた無線端末装置とLF(Low Frequency)帯またはUHF(Ultra High Frequency)帯の電波を用いて無線通信を行うことが可能であり、かつゲートウェイ装置151と通信を行うことが可能である。当該近距離無線端末装置は、たとえば、スマートエントリおよびTPMS(Tire Pressure Monitoring System)等のサービスに用いる情報を中継する。
ITS無線機は、たとえば、道路の近傍に設けられた光ビーコン、電波ビーコンおよびITSスポット等の路側機と路車間通信を行うことが可能であり、他の車両に搭載された車載端末と車車間通信を行うことが可能であり、かつゲートウェイ装置151と通信を行うことが可能である。ITS無線機は、たとえば、渋滞緩和、安全運転支援およびルートガイダンス等のサービスに用いる情報を中継する。
ゲートウェイ装置151は、たとえば、ファームウェアのアップデート等のデータ、およびゲートウェイ装置151により蓄積されたデータ等を対象車両の外部における整備用端末装置とポート112を介して送受信することが可能である。
ゲートウェイ装置151は、たとえばバス13,14を介して車載装置と接続する。具体的には、バス13,14は、たとえば、CAN(Controller Area Network)(登録商標)、FlexRay(登録商標)、MOST(Media Oriented Systems Transport)(登録商標)、イーサネット(登録商標)、およびLIN(Local Interconnect Network)等の規格に従うバスである。
この例では、車載通信機111は、イーサネットの規格に従う対応のバス14を介してゲートウェイ装置151と接続されている。また、バス接続装置群121における各制御装置122は、CANの規格に従う対応のバス13を介してゲートウェイ装置151と接続されている。制御装置122は、たとえば、対象車両における機能部を制御可能である。
バス13は、たとえば系統別に設けられる。具体的には、バス13は、たとえば、駆動系バス、シャーシ/安全系バス、ボディ/電装系バスおよびAV/情報系バスである。
駆動系バスには、制御装置122の一例であるエンジン制御装置、AT(Automatic Transmission)制御装置およびHEV(Hybrid Electric Vehicle)制御装置が接続されている。エンジン制御装置、AT制御装置およびHEV制御装置は、エンジン、AT、およびエンジンとモータとの切替をそれぞれ制御する。
シャーシ/安全系バスには、制御装置122の一例であるブレーキ制御装置、シャーシ制御装置およびステアリング制御装置が接続されている。ブレーキ制御装置、シャーシ制御装置およびステアリング制御装置は、ブレーキ、シャーシおよびステアリングをそれぞれ制御する。
ボディ/電装系バスには、制御装置122の一例である計器表示制御装置、エアコン制御装置、盗難防止制御装置、エアバック制御装置およびスマートエントリ制御装置が接続されている。計器表示制御装置、エアコン制御装置、盗難防止制御装置、エアバック制御装置およびスマートエントリ制御装置は、計器、エアコン、盗難防止機構、エアバック機構およびスマートエントリをそれぞれ制御する。
AV/情報系バスには、制御装置122の一例であるナビゲーション制御装置、オーディオ制御装置、ETC(Electronic Toll Collection System)(登録商標)制御装置および電話制御装置が接続されている。ナビゲーション制御装置、オーディオ制御装置、ETC制御装置および電話制御装置は、ナビゲーション装置、オーディオ装置、ETC装置および携帯電話をそれぞれ制御する。
また、バス13には、制御装置122が接続される構成に限らず、制御装置122以外の車載装置たとえばセンサが接続されてもよい。
ゲートウェイ装置151は、たとえば、セントラルゲートウェイ(Central Gateway:CGW)であり、車載装置と通信を行うことが可能である。
ゲートウェイ装置151は、たとえば、対象車両において異なるバス13に接続された制御装置122間でやり取りされる情報、各車載通信機111間でやり取りされる情報、制御装置122および車載通信機111間でやり取りされる情報を中継する中継処理を行う。
より詳細には、対象車両では、たとえば、所定の取り決めに従って、ある車載装置から他の車載装置へ周期的にメッセージが送信される。この例では、ある制御装置122から他の制御装置122へ周期的に送信されるメッセージについて説明するが、制御装置122および車載通信機111間において送信されるメッセージ、ならびに各車載通信機111間において送信されるメッセージについても同様である。
メッセージの送信は、ブロードキャストによって行われてもよいし、ユニキャストによって行われてもよい。以下、周期的に送信されるメッセージを周期メッセージとも称する。
また、対象車両では、周期メッセージの他に、ある制御装置122から他の制御装置122へ不定期に送信されるイベントメッセージが存在する。イベントメッセージは、たとえば、ドアロック、バッテリー、燃料、エアコン操作、シートベルト、運転支援、照明、メータ表示およびウィンドウ操作に関する情報の伝送に用いられる。
メッセージには、メッセージの内容および送信元等を識別するためのIDが含まれる。メッセージが周期メッセージおよびイベントメッセージのいずれであるかをIDによって識別することが可能である。
図3は、本発明の実施の形態に係る車載検知システムにおけるゲートウェイ装置の構成を示す図である。
図3を参照して、ゲートウェイ装置151は、通信処理部51と、検知装置101とを備える。
ゲートウェイ装置151における通信処理部51は、中継処理を行う。より詳細には、通信処理部51は、ある車載装置から対応のバス経由でメッセージを受信すると、受信したメッセージを他の車載装置へ対応のバス経由で送信する。
図4は、本発明の実施の形態に係るゲートウェイ装置における検知装置の構成を示す図である。
図4を参照して、検知装置101は、監視部31と、予測部32と、判断部33と、学習部34とを備える。
検知装置101は、車載ネットワーク12における不正な通信を検知する。
検知装置101における学習部34は、たとえば、対象車両に関する状態または制御を示し、かつ車載ネットワーク12において伝送される第1の情報の履歴に基づいて判断基準情報を作成する。たとえば、対象車両に関する制御を示し、かつ車載ネットワーク12において伝送される第2の情報が伝送される際に、第1の情報は発生する。
詳細には、学習部34は、たとえば、SVM(Support vector machine)等の機械学習法を用いて、車載ネットワーク12において伝送される複数の情報のうち、相関を有する情報を特定する。
より詳細には、学習部34は、たとえば、発生要因が異なる第1の情報および第2の情報を特定する。具体的には、学習部34は、たとえば、対象者が目的を持って行う動作に伴う挙動(以下、目的挙動とも称する。)に基づく第2の情報、および目的挙動に付随する挙動(以下、付随挙動とも称する。)に基づく第1の情報を特定する。
図5は、本発明の実施の形態に係る対象車両におけるパワーウィンドウ操作の一例を説明するための図である。
図5を参照して、たとえば、対象車両1には、運転席、助手席、助手席側後席および運転席側後席において、開閉可能な窓Wfd、Wfa、WraおよびWrdがそれぞれ設けられる。
運転席の近傍において、窓Wfd,Wfa,Wra,Wrdをそれぞれ開閉するためのパワーウィンドウスイッチSD1〜SD4が設けられる。また、助手席の近傍において、窓Wfaを開閉するためのパワーウィンドウスイッチSAが設けられる。
たとえば、ドライバによるパワーウィンドウスイッチSD1〜SD4の操作に伴う目的挙動IB1が発生する場合、以下の付随挙動が発生する。
すなわち、ドライバがステアリングから手を離す付随挙動AB1、ドライバがスイッチを意識することによりドライバの目線がスイッチに向く付随挙動AB2、およびドライバが運転席上において体を動かす付随挙動AB3等が発生する。
付随挙動AB1が発生すると、たとえばステアリングの回転角が変化する。また、付随挙動AB2が発生すると、たとえばアクセルの開度が変化する。また、付随挙動AB3が発生すると、たとえば運転席におけるドライバの荷重の分布が変化する。
また、たとえば、助手席における対象者によるパワーウィンドウスイッチSAの操作に伴う目的挙動IB4が発生する場合、当該対象者が助手席上において体を動かす付随挙動AB4等が発生する。
学習部34は、たとえば、車載ネットワーク12において伝送される情報の内容を監視し、監視結果に基づいて、第1の情報および第2の情報を特定する。ここで、第1の情報および第2の情報は、たとえば相関を有する。
具体的には、学習部34は、たとえば、第1の情報の一例として、メッセージ群Gc1、Gc2およびGc3、ならびに第2の情報の一例としてイベントメッセージであるメッセージMe1を特定する。
これらのメッセージ群およびイベントメッセージは、たとえば、バス接続装置群121およびバス13を経由してゲートウェイ装置151へ伝送され、ゲートウェイ装置151によって中継される。なお、これらのメッセージ群およびイベントメッセージは、たとえば、ゲートウェイ装置151へバス13経由で直接伝送され、ゲートウェイ装置151によって中継されてもよい。
メッセージ群Gc1は、たとえば、ステアリングに設けられたステアリング回転角センサDRから伝送される複数のメッセージのうち、付随挙動AB1に基づくステアリングの回転角の計測値の時系列変化(以下、時系列変化Ref1とも称する。)を含む複数のメッセージである。
メッセージ群Gc2は、たとえば、アクセルペダルに設けられたアクセル開度センサDAから伝送される複数のメッセージのうち、付随挙動AB2に基づくアクセル開度の計測値の時系列変化(以下、時系列変化Ref2とも称する。)を含む複数のメッセージである。
メッセージ群Gc3は、たとえば、運転席におけるシート荷重センサDSDから伝送される複数のメッセージのうち、付随挙動AB3に基づく運転席におけるシート荷重の計測値の時系列変化(以下、時系列変化Ref3とも称する。)を含む複数のメッセージである。
メッセージMe1は、目的挙動IB1によって発生するメッセージである。具体的には、メッセージMe1は、たとえば、メッセージ群Gc1、Gc2およびGc3と相関を有する、窓Wfd,Wfa,Wra,Wrdのうちの少なくともいずれか1つの開閉を制御するためのメッセージである。
また、学習部34は、たとえば、第1の情報の一例としてメッセージ群Gc4、および第2の情報の一例としてイベントメッセージであるメッセージMe4を特定する。
メッセージ群Gc4は、たとえば、助手席におけるシート荷重センサDSAから伝送される複数のメッセージのうち、付随挙動AB4に基づく助手席におけるシート荷重の計測値の時系列変化(以下、時系列変化Ref4とも称する。)を含む複数のメッセージである。
メッセージMe4は、目的挙動IB4によって発生するメッセージである。具体的には、メッセージMe4は、たとえば、メッセージ群Gc4と相関を有する、窓Wfaの開閉を制御するためのメッセージである。
学習部34は、たとえば、対象者の付随挙動を検出するための付随挙動情報、および対象者の目的挙動を検出するための目的挙動情報を含む判断基準情報を作成する。
具体的には、学習部34は、付随挙動情報ABi1および目的挙動情報IBi1を含む判断基準情報DSi1を作成する。
付随挙動情報ABi1は、メッセージ群Gc1〜Gc3のID(以下、それぞれIDc1〜IDc3とも称する。)および時系列変化Ref1〜Ref3を示す。目的挙動情報IBi1は、メッセージMe1のID(以下、IDe1とも称する。)および相対予定期間を示す。ここで、相対予定期間は、付随挙動の発生タイミングを基準とした場合における、目的挙動の発生が予定される期間である。
この例では、目的挙動の発生が予定される期間は、付随挙動の発生タイミングに対して時間的に後の期間である。なお、目的挙動の発生が予定される期間は、付随挙動の発生タイミングに対して時間的に前の期間であってもよい。
また、学習部34は、付随挙動情報ABi4および目的挙動情報IBi4を含む判断基準情報DSi4を作成する。
付随挙動情報ABi4は、メッセージ群Gc4のID(以下、IDc4とも称する。)および時系列変化Ref4を示す。目的挙動情報IBi4は、メッセージMe4のID(以下、IDe4とも称する。)および相対予定期間を示す。
学習部34は、作成した判断基準情報DSi1およびDSi4を予測部32へ出力する。また、学習部34は、目的挙動情報IBi1およびIBi4の示すメッセージのIDすなわちIDe1およびIDe4を判断部33へ通知する。
予測部32は、学習部34から判断基準情報DSi1およびDSi4を受けると、受けた判断基準情報DSi1およびDSi4からIDc1〜IDc4を取得し、取得したIDc1〜IDc4を監視対象IDとして監視部31に登録する。
監視部31は、車載ネットワーク12において伝送される第1の情報を監視する。より詳細には、監視部31は、たとえば、通信処理部51が中継処理するメッセージに含まれるIDを監視する。
監視部31は、たとえば、複数種類の第1の情報を監視する。具体的には、監視部31は、予測部32によって登録された監視対象IDと同じIDを有するメッセージが通信処理部51において中継処理される場合、当該メッセージのコピーを通信処理部51から取得し、取得したメッセージを予測部32へ出力する。
予測部32は、監視部31によって監視された第1の情報に基づいて、第2の情報の発生を予測する。
より詳細には、予測部32は、たとえば、判断基準情報、および監視部31によって監視された第1の情報に基づいて、第2の情報の発生を予測する。また、予測部32は、たとえば、監視部31によって監視された第1の情報の内容に基づいて、第2の情報の発生を予測する。
具体的には、予測部32は、たとえば、判断基準情報DSi1、および監視部31によって取得されたメッセージすなわちIDc1〜IDc3のうちのいずれか1つを有するメッセージの内容に基づいてメッセージMe1の発生を予測する。また、予測部32は、たとえば、判断基準情報DSi4、およびIDc4を有するメッセージの内容に基づいてメッセージMe4の発生を予測する。
より詳細には、予測部32は、監視部31からメッセージを受けて、受けたメッセージをIDごとに整理することにより、メッセージの内容すなわちステアリングの回転角の計測値、アクセル開度の計測値、運転席におけるシート荷重の計測値、および助手席におけるシート荷重の計測値の時系列データを取得する。
予測部32は、たとえば、取得した時系列データと判断基準情報DSi1に含まれる付随挙動情報ABi1の示す時系列変化との類似度を算出する。
具体的には、予測部32は、ステアリングの回転角の計測値の時系列データと時系列変化Ref1との類似度、アクセル開度の計測値の時系列データと時系列変化Ref2との類似度、および運転席におけるシート荷重の計測値の時系列データと時系列変化Ref3との類似度を算出する。
予測部32は、各類似度が所定条件C1を満たす場合、付随挙動AB1〜AB3が発生したと判断する。ここで、所定条件C1は、たとえば、各類似度が対応のしきい値以上であるという条件である。
予測部32は、付随挙動AB1〜AB3が発生したと判断すると、目的挙動IB1が発生する可能性が高いと判断し、以下の処理を行う。すなわち、予測部32は、付随挙動AB1〜AB3の発生タイミング、および判断基準情報DSi1に含まれる目的挙動情報IBi1の示す相対予定期間に基づいて、IDe1を有するメッセージが発生する絶対予定期間AP1を算出し、IDe1および絶対予定期間AP1を判断部33へ通知する。
また、予測部32は、たとえば、助手席におけるシート荷重の計測値の時系列データと時系列変化Ref4との類似度を算出する。
予測部32は、各類似度が所定条件C4を満たす場合、付随挙動AB4が発生したと判断する。ここで、所定条件C4は、たとえば、当該類似度が対応のしきい値以上であるという条件である。
予測部32は、付随挙動AB4が発生したと判断すると、目的挙動IB4が発生する可能性が高いと判断し、以下の処理を行う。すなわち、予測部32は、付随挙動AB4の発生タイミング、および判断基準情報DSi4に含まれる目的挙動情報IBi4の示す相対予定期間に基づいて、IDe4を有するメッセージが発生する絶対時間を示す絶対予定期間AP4を算出し、IDe4および絶対予定期間AP4を判断部33へ通知する。
判断部33は、車載ネットワーク12において第2の情報が伝送された場合に、予測部32の予測結果に基づいて、伝送された第2の情報が不正であるか否かを判断する。
より詳細には、判断部33は、たとえば、1種類の第2の情報の不正の判断に、監視部31によって監視された複数種類の第1の情報に基づく予測結果を用いる。
具体的には、判断部33は、メッセージMe1の不正の判断に、監視部31によって監視されたメッセージ群Gc1〜Gc3に基づく絶対予定期間AP1を用いる。
より具体的には、判断部33は、学習部34からIDe1およびIDe4の通知を受けると、IDe1およびIDe4のいずれか一方を有するメッセージ(以下、対象メッセージとも称する。)の通信処理部51における中継処理を監視する。
判断部33は、通信処理部51において対象メッセージの中継処理が行われた場合、対象メッセージが不正であるか否かを判断する。
より詳細には、判断部33は、たとえば、IDe1を有する対象メッセージが、予測部32からIDe1とともに通知された絶対予定期間AP1において中継処理された場合、当該対象メッセージが正当であると判断する。
一方、判断部33は、たとえば、IDe1を有する対象メッセージが、絶対予定期間AP1と異なる期間において中継処理された場合、当該対象メッセージが不正であると判断する。
また、判断部33は、たとえば、1種類の第2の情報の不正の判断に、監視部31によって監視された1種類の第1の情報に基づく予測結果を用いる。
具体的には、判断部33は、メッセージMe4の不正の判断に、監視部31によって監視されたメッセージ群Gc4に基づく絶対予定期間AP4を用いる。
より具体的には、判断部33は、たとえば、IDe4を有する対象メッセージが、予測部32からIDe4とともに通知された絶対予定期間AP4において中継処理された場合、当該対象メッセージが正当であると判断する。
一方、判断部33は、たとえば、IDe4を有する対象メッセージが、絶対予定期間AP4と異なる期間において中継処理された場合、当該対象メッセージが不正であると判断する。
判断部33は、対象メッセージが不正であると判断した場合、たとえば、判断結果および対応のIDを含む不正情報を作成し、作成した不正情報を対象者の保持するスマートホンおよび計器表示制御装置等へ通信処理部51経由で送信する。
[変形例1]
図6は、本発明の実施の形態に係る対象車両におけるスマートエントリの一例を説明するための図である。
図6を参照して、対象車両1には、運転席側のドア、助手席側のドア、トランクおよび車内において、LF帯のLF信号を送信するためのアンテナAD、AA、ATおよびAIがそれぞれ設けられる。また、運転席側のドアにおいて、開錠スイッチSUDおよび施錠スイッチSLDが設けられる。助手席側のドアにおいて、開錠スイッチSUAおよび施錠スイッチSLAが設けられる。
車載通信機111である近距離無線端末装置111Aは、たとえば、アンテナAD、AA、ATおよびAIからLF信号を送信する。
より詳細には、近距離無線端末装置111Aは、たとえば、送信に用いるアンテナの識別子(以下、送信元識別子とも称する。)を含む各LF信号を間欠的に送信する。これらのLF信号の送信期間は、たとえば互いに重複しない。
(1.開錠時)
スマートキーSKを保持するドライバが運転席側のドアに車両外部側から近づく状況において、スマートキーSKは、近距離無線端末装置111AからLF信号を間欠的に受信すると、受信した各LF信号のRSSI(Received Signal Strength Indicator)を計測する。そして、スマートキーSKは、計測したRSSI、および当該LF信号に含まれる送信元識別子を含むUHF帯のRF(Radio Frequency)信号を対象車両1へ送信する。
近距離無線端末装置111Aは、スマートキーSKからRF信号を受信すると、受信したRF信号からRSSIおよび送信元識別子を取得し、取得したRSSIおよび送信元識別子を含むメッセージMc5を制御装置122であるスマートエントリ制御装置122Aへゲートウェイ装置151経由でたとえば周期的に送信する。
スマートエントリ制御装置122Aは、メッセージMc5を近距離無線端末装置111Aから受信して、メッセージMc5の内容を集計することにより送信元識別子ごとのRSSIを取得する。
スマートエントリ制御装置122Aは、取得した送信元識別子ごとのRSSIに基づいて、対象車両1に対するスマートキーSKの位置すなわちドライバの位置を算出する。この例では、スマートエントリ制御装置122Aは、運転席側のドアの外側にドライバが位置すると導出する。
ドライバが運転席側のドアにおける開錠スイッチSUDを操作すると、操作結果を示すメッセージMe5が、たとえばバス接続装置群121およびバス13を経由してゲートウェイ装置151において中継された後、スマートエントリ制御装置122Aへ伝送される。なお、メッセージMe5が、たとえば、スマートエントリ制御装置122Aおよびゲートウェイ装置151へバス13経由で直接伝送されてもよい。
スマートエントリ制御装置122Aは、メッセージMe5を受信すると、運転席側のドアの鍵を開錠するための制御を行う。
(2.施錠時)
スマートキーSKを保持するドライバが運転席から降車する状況において、スマートエントリ制御装置122Aは、メッセージMc5を近距離無線端末装置111Aからゲートウェイ装置151経由で受信して、受信したメッセージMc5から送信元識別子ごとのRSSIを取得する。
スマートエントリ制御装置122Aは、取得した送信元識別子ごとのRSSIに基づいて、運転席側に位置したドライバが運転席側のドアの外側へ移動したと導出する。
ドライバが運転席側のドアにおける施錠スイッチSLDを操作すると、操作結果を示すメッセージMe6が、たとえばバス接続装置群121およびバス13を経由してゲートウェイ装置151において中継された後、スマートエントリ制御装置122Aへ伝送される。なお、メッセージMe6が、たとえば、スマートエントリ制御装置122Aおよびゲートウェイ装置151へバス13経由で直接伝送されてもよい。
スマートエントリ制御装置122Aは、メッセージMe6を受信すると、運転席側のドアの鍵を施錠するための制御を行う。
再び図4を参照して、たとえば、対象車両1の外部から運転席へ乗車するための、ドライバによる開錠スイッチSUDの操作に伴う目的挙動IB5が発生する場合、以下の付随挙動が発生する。
すなわち、ドライバが運転席側のドアの外側において移動を一定時間停止する付随挙動AB5等が発生する。
付随挙動AB5が発生すると、たとえばスマートキーSKが計測する各LF信号のRSSIが一定時間安定する。
また、たとえば、運転席から降車したドライバが、運転席側のドアを施錠するための、ドライバによる施錠スイッチSLDの操作に伴う目的挙動IB6が発生する場合、以下の付随挙動が発生する。
すなわち、運転席に位置したドライバが、運転席側のドアの外側へ移動した後、当該ドアの外側において移動を一定時間停止する付随挙動AB6等が発生する。
付随挙動AB6が発生すると、たとえばスマートキーSKが計測する各LF信号のRSSIにおいて、ドライバの移動に伴う変動が発生した後、一定時間安定する。
学習部34は、たとえば、第1の情報の一例として、メッセージ群Gc5、および第2の情報の一例としてイベントメッセージであるメッセージMe5を特定する。
メッセージ群Gc5は、たとえば、近距離無線端末装置111Aから伝送される複数のメッセージMc5のうち、付随挙動AB5に基づく送信元識別子ごとのRSSIの時系列変化(以下、時系列変化Ref5とも称する。)を含む複数のメッセージである。
メッセージMe5は、上述のように目的挙動IB5によって発生するメッセージである。
また、学習部34は、たとえば、第1の情報の一例として、メッセージ群Gc6、および第2の情報の一例としてイベントメッセージであるメッセージMe6を特定する。
メッセージ群Gc6は、たとえば、近距離無線端末装置111Aから伝送される複数のメッセージMc5のうち、付随挙動AB6に基づく送信元識別子ごとのRSSIの時系列変化(以下、時系列変化Ref6とも称する。)を含む複数のメッセージである。
メッセージMe6は、上述のように目的挙動IB6によって発生するメッセージである。
学習部34は、付随挙動情報ABi5および目的挙動情報IBi5を含む判断基準情報DSi5を作成する。
付随挙動情報ABi5は、メッセージ群Gc5のID(以下、IDc5とも称する。)および時系列変化Ref5を示す。目的挙動情報IBi5は、メッセージMe5のID(以下、IDe5とも称する。)および相対予定期間を示す。
また、学習部34は、付随挙動情報ABi6および目的挙動情報IBi6を含む判断基準情報DSi6を作成する。
付随挙動情報ABi6は、メッセージ群Gc6のIDすなわちIDc5、および時系列変化Ref6を示す。目的挙動情報IBi6は、メッセージMe6のID(以下、IDe6とも称する。)および相対予定期間を示す。
学習部34は、作成した判断基準情報DSi5およびDSi6を予測部32へ出力する。また、学習部34は、目的挙動情報IBi5およびIBi6の示すメッセージのIDすなわちIDe5およびIDe6を判断部33へ通知する。
予測部32は、学習部34から判断基準情報DSi5およびDSi6を受けると、受けた判断基準情報DSi5およびDSi6のいずれか一方からIDc5を取得し、取得したIDc5を監視対象IDとして監視部31に登録する。
上述のように、監視部31は、予測部32によって登録された監視対象IDと同じIDを有するメッセージが通信処理部51において中継処理される場合、当該メッセージのコピーを予測部32へ出力する。
予測部32は、監視部31からIDc5を有するメッセージすなわちメッセージMc5を受けて、受けたメッセージMc5を整理することにより、送信元識別子ごとのRSSIの時系列変化を取得する。
予測部32は、送信元識別子ごとのRSSIの時系列データと時系列変化Ref5との類似度を算出する。
予測部32は、類似度が所定条件C5を満たす場合、付随挙動AB5が発生したと判断する。ここで、所定条件C5は、たとえば、類似度が対応のしきい値以上という条件である。
予測部32は、付随挙動AB5が発生したと判断すると、目的挙動IB5が発生する可能性が高いと判断し、以下の処理を行う。すなわち、予測部32は、付随挙動AB5の発生タイミング、および判断基準情報DSi5に含まれる目的挙動情報IBi5の示す相対予定期間から、IDe5を有するメッセージが発生する絶対予定期間AP5を算出し、IDe5および絶対予定期間AP5を判断部33へ通知する。
また、予測部32は、送信元識別子ごとのRSSIの時系列データと時系列変化Ref6との類似度を算出する。
予測部32は、類似度が所定条件C6を満たす場合、付随挙動AB6が発生したと判断する。ここで、所定条件C6は、たとえば、類似度が対応のしきい値以上という条件である。
予測部32は、付随挙動AB6が発生したと判断すると、目的挙動IB6が発生する可能性が高いと判断し、以下の処理を行う。すなわち、予測部32は、付随挙動AB6の発生タイミング、および判断基準情報DSi6に含まれる目的挙動情報IBi6の示す相対予定期間から、IDe6を有するメッセージが発生する絶対予定期間AP6を算出し、IDe6および絶対予定期間AP6を判断部33へ通知する。
判断部33は、学習部34からIDe5およびIDe6の通知を受けると、IDe5およびIDe6のいずれか一方を有する対象メッセージの通信処理部51における中継処理を監視する。
判断部33は、たとえば、IDe5を有する対象メッセージが、予測部32からIDe5とともに通知された絶対予定期間AP5において中継処理された場合、当該対象メッセージが正当であると判断する。
一方、判断部33は、たとえば、IDe5を有する対象メッセージが、絶対予定期間AP5と異なる期間において中継処理された場合、当該対象メッセージが不正であると判断する。
同様に、判断部33は、たとえば、IDe6を有する対象メッセージが、予測部32からIDe6とともに通知された絶対予定期間AP6において中継処理された場合、当該対象メッセージが正当であると判断する。
一方、判断部33は、たとえば、IDe6を有する対象メッセージが、絶対予定期間AP6と異なる期間において中継処理された場合、当該対象メッセージが不正であると判断する。
[変形例2]
図7は、本発明の実施の形態に係る対象車両におけるスマートエントリを用いた原動機始動の一例を説明するための図である。
図7を参照して、対象車両1には、原動機始動スイッチSSTが設けられる。スマートキーSKを保持するドライバが運転席に位置する状況において、スマートエントリ制御装置122Aは、メッセージMc5を近距離無線端末装置111Aからゲートウェイ装置151経由で受信して、受信したメッセージMc5から送信元識別子ごとのRSSIを取得する。
スマートエントリ制御装置122Aは、取得した送信元識別子ごとのRSSIに基づいて、対象車両1に対するスマートキーSKの位置すなわちドライバの位置を導出する。この例では、スマートエントリ制御装置122Aは、ドライバが運転席に位置すると導出する。
ドライバが原動機始動スイッチSSTを操作すると、操作結果を示すメッセージMe7が、たとえばバス接続装置群121およびバス13を経由してゲートウェイ装置151において中継された後、エンジン制御装置122Bへ伝送される。なお、メッセージMe7が、たとえば、エンジン制御装置122Bおよびゲートウェイ装置151へバス13経由で直接伝送されてもよい。
エンジン制御装置122Bは、メッセージMe7を受信すると、エンジンを始動するための制御を行う。
再び図4を参照して、たとえば、対象車両1におけるエンジンを始動するための、ドライバによる原動機始動スイッチSSTの操作に伴う目的挙動IB7が発生する場合、以下の付随挙動が発生する。
すなわち、ドライバが運転席において動作を一定時間停止する付随挙動AB7、ドライバがブレーキペダルを踏み込む付随挙動AB8等が発生する。
付随挙動AB7が発生すると、たとえばスマートキーSKが計測する各LF信号のRSSI、および各RSSI間の差が安定する。また、付随挙動AB8が発生すると、たとえばブレーキペダルの踏み込み強度が変化する。
学習部34は、たとえば、第1の情報の一例として、メッセージ群Gc7およびGc8、ならびに第2の情報の一例としてイベントメッセージであるメッセージMe7を特定する。
メッセージ群Gc7は、たとえば、近距離無線端末装置111Aから伝送される複数のメッセージMc5のうち、付随挙動AB7に基づく送信元識別子ごとのRSSIの時系列変化(以下、時系列変化Ref7とも称する。)を含む複数のメッセージである。
メッセージ群Gc8は、たとえば、ブレーキペダルに設けられた踏み込み強度センサDBから伝送される複数のメッセージのうち、付随挙動AB8に基づくブレーキ踏み込み強度の計測値の時系列変化(以下、時系列変化Ref8とも称する。)を含む複数のメッセージである。
メッセージMe7は、上述のように目的挙動IB7によって発生するメッセージである。
学習部34は、付随挙動情報ABi7および目的挙動情報IBi7を含む判断基準情報DSi7を作成する。
付随挙動情報ABi7は、メッセージ群Gc7のIDすなわちIDc5、メッセージ群Gc8のID(以下、IDc8とも称する。)、ならびに時系列変化Ref7およびRef8を示す。目的挙動情報IBi7は、メッセージMe7のID(以下、IDe7とも称する。)および相対予定期間を示す。
学習部34は、作成した判断基準情報DSi7を予測部32へ出力する。また、学習部34は、目的挙動情報IBi7の示すメッセージのIDすなわちIDe7を判断部33へ通知する。
予測部32は、学習部34から判断基準情報DSi7を受けると、受けた判断基準情報DSi7からIDc5およびIDc8を取得し、取得したIDc5およびIDc8を監視対象IDとして監視部31に登録する。
上述のように、監視部31は、予測部32によって登録された監視対象IDと同じIDを有するメッセージが通信処理部51において中継処理される場合、当該メッセージのコピーを予測部32へ出力する。
予測部32は、監視部31からIDc5およびIDc8のいずれか一方を有するメッセージを受けて、受けたメッセージをIDごとに整理することにより、送信元識別子ごとのRSSIの時系列変化、およびブレーキ踏み込み強度の計測値の時系列変化を取得する。
予測部32は、送信元識別子ごとのRSSIの時系列データと時系列変化Ref7との類似度、およびブレーキ踏み込み強度の計測値の時系列変化と時系列変化Ref8との類似度を算出する。
予測部32は、各類似度が所定条件C7を満たす場合、付随挙動AB7およびAB8が発生したと判断する。ここで、所定条件C7は、たとえば、各類似度が対応のしきい値以上という条件である。
予測部32は、付随挙動AB7およびAB8が発生したと判断すると、目的挙動IB7が発生する可能性が高いと判断し、以下の処理を行う。すなわち、予測部32は、付随挙動AB7およびAB8の発生タイミング、および判断基準情報DSi7に含まれる目的挙動情報IBi7の示す相対予定期間から、IDe7を有するメッセージが発生する絶対予定期間AP7を算出し、IDe7および絶対予定期間AP7を判断部33へ通知する。
判断部33は、学習部34からIDe7の通知を受けると、IDe7を有する対象メッセージの通信処理部51における中継処理を監視する。
判断部33は、たとえば、IDe7を有する対象メッセージが、予測部32からIDe7とともに通知された絶対予定期間AP7において中継処理された場合、当該対象メッセージが正当であると判断する。
一方、判断部33は、たとえば、IDe7を有する対象メッセージが、絶対予定期間AP7と異なる期間において中継処理された場合、当該対象メッセージが不正であると判断する。
[動作]
車載検知システム301における各装置は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のシーケンス図またはフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリからそれぞれ読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図8は、本発明の実施の形態に係る検知装置が付随挙動の発生を検出する際の動作手順を定めたフローチャートである。
図8を参照して、まず、検知装置101は、ゲートウェイ装置151において中継処理されたメッセージを用いて判断基準情報を作成する(ステップS102)。
次に、検知装置101は、判断基準情報に含まれる付随挙動情報、およびゲートウェイ装置151において中継処理されたメッセージの内容に基づいて、対象者の付随挙動の発生を監視する(ステップS104)。
次に、検知装置101は、対象者の付随挙動の発生を検出した場合(ステップS106でYES)、付随挙動の発生タイミング、および判断基準情報に含まれる目的挙動情報に基づいて絶対予定期間を設定し(ステップS108)、対象者の付随挙動の発生の監視を継続する(ステップS104)。
一方、検知装置101は、対象者の付随挙動の発生を検出しなかった場合(ステップS106でNO)、対象者の付随挙動の発生の監視を継続する(ステップS104)。
図9は、本発明の実施の形態に係る検知装置が対象メッセージの不正を判断する際の動作手順を定めたフローチャートである。なお、検知装置101は、図8および図9にそれぞれ示す各フローチャートの処理を、異なる処理として独立に実行する。
図9を参照して、まず、検知装置101は、ゲートウェイ装置151における対象メッセージの中継処理を監視する(ステップS202)。
次に、検知装置101は、ゲートウェイ装置151において対象メッセージの中継処理が行われた場合(ステップS204でYES)、対象メッセージの中継処理が絶対予定期間内に行われた否かを確認する(ステップS206)。
検知装置101は、対象メッセージの中継処理が絶対予定期間内に行われた場合(ステップS206でYES)、対象メッセージが正当であると判断し(ステップS208)、ゲートウェイ装置151における対象メッセージの中継処理の監視を継続する(ステップS202)。
一方、検知装置101は、対象メッセージの中継処理が絶対予定期間内に行われなかった場合(ステップS206でNO)、対象メッセージが不正であると判断し(ステップS210)、ゲートウェイ装置151における対象メッセージの中継処理の監視を継続する(ステップS202)。
また、検知装置101は、ゲートウェイ装置151において対象メッセージの中継処理が行われなかった場合(ステップS204でNO)、ゲートウェイ装置151における対象メッセージの中継処理の監視を継続する(ステップS202)。
なお、本発明の実施の形態に係る車載検知システムでは、検知装置101は、ゲートウェイ装置151の内部に設けられる構成であるとしたが、これに限定するものではない。検知装置101は、ゲートウェイ装置151の外部に設けられる構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る車載検知システムでは、第2の情報は、対象車両に関する制御を示したが、これに限定するものではない。第2の情報は、対象車両に関する状態を示してもよい。具体的には、第2の情報は、たとえば、運転支援に用いられる、対象車両のふらつきおよび速度超過等の状態を示す情報である。ふらつきを示す情報の発生は、たとえば、対象車両の加速度、対象車両におけるステアリングの回転角、および対象車両におけるアクセルの開度についての時系列変化に基づいて予測される。また、速度超過を示す情報の発生は、たとえば、対象車両の加速度、および対象車両におけるアクセルの開度についての時系列変化に基づいて予測される。
また、本発明の実施の形態に係る車載検知システムでは、第1の情報および第2の情報は、発生要因が異なるとしたが、これに限定するものではない。第1の情報および第2の情報は、発生要因が同じであってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る車載検知システムでは、予測部32は、判断基準情報および第1の情報に基づいて、第2の情報の発生を予測する構成であるとしたが、これに限定するものではない。予測部32は、判断基準情報を用いずに第2の情報の発生を予測する構成であってもよい。具体的には、たとえば、車載ネットワーク12における情報の伝送が、第1の情報の伝送から所定時間経過後に第2の情報の伝送が行われるようなプロトコルに従う場合、予測部32は、第1の情報の発生に基づいて第2の情報の発生を予測可能である。
また、本発明の実施の形態に係る車載検知システムでは、予測部32は、第1の情報の内容に基づいて、第2の情報の発生を予測する構成であるとしたが、これに限定するものではない。予測部32は、第1の情報の内容の代わりに、第1の情報の伝送の有無等に基づいて、第2の情報の発生を予測する構成であってもよい。
また、本発明の実施の形態に係る車載検知システムでは、検知装置を備えるゲートウェイ装置151がバス13に直接接続される構成であるとしたが、これに限定するものではない。
図10は、本発明の実施の形態に係る車載ネットワークの接続トポロジの一例を示す図である。
図10を参照して、検知装置131が、車載装置たとえば制御装置122を介してバス13に接続される構成であってもよい。この場合、検知装置131は、たとえば、当該車載装置が送受信する対象メッセージを監視することにより、バス13に伝送される不正メッセージを検知する。
ところで、特許文献1には、車載ネットワークに限定して接続される第1のECUおよび第2のECUがメッセージ認証に用いる第1の暗号鍵と、車載ネットワークおよび車外ネットワークの両方に接続される第3のECUが用いる第2の暗号鍵とが異なることにより、車外ネットワークに接続されない第1のECUおよび第2のECUに対する車外ネットワークからのサイバー攻撃を防ぐ構成が開示されている。
しかしながら、メッセージ認証を用いるセキュリティ対策では、プロトコルの脆弱性を突いた攻撃、第1の暗号鍵の不正入手による攻撃、および暗号アルゴリズムの陳腐化を突いた攻撃等により、当該セキュリティ対策が無効化されることがある。
このような場合において、攻撃者が車載ネットワークに侵入したことを正しく検知するための技術が求められる。
これに対して、本発明の実施の形態に係る検知装置は、対象車両に搭載される車載ネットワーク12における不正な通信を検知する。監視部31は、対象車両に関する状態または制御を示す、車載ネットワーク12において伝送される第1の情報を監視する。予測部32は、監視部31によって監視された第1の情報に基づいて、対象車両に関する状態または制御を示す、車載ネットワーク12における第2の情報の発生を予測する。そして、判断部33は、車載ネットワーク12において第2の情報が伝送された場合に、予測部32の予測結果に基づいて、伝送された第2の情報が不正であるか否かを判断する。
このように、車載ネットワーク12における第1の情報に基づいて第2の情報の発生を予測する構成により、たとえば、第2の情報が発生する可能性の高い期間を取得することができるので、当該期間と異なる期間に発生した第2の情報を不正と判定することができる。これにより、車載ネットワークにおける不正な通信を正しく検知することができる。
また、本発明の実施の形態に係る検知装置では、第1の情報および第2の情報の発生要因が異なる。
このような構成により、第1の情報および第2の情報の発生要因が同じ場合と比べて、第1の情報および第2の情報の組み合わせの個数を多くすることができるので、不正通信の検出により適した第1の情報および第2の情報の組み合わせの抽出可能性を高めることができる。
また、本発明の実施の形態に係る検知装置では、監視部31は、複数種類の第1の情報を監視する。そして、判断部33は、1種類の第2の情報の不正の判断に、監視部31によって監視された複数種類の第1の情報に基づく予測結果を用いる。
このような構成により、たとえば、ユーザまたは車両の挙動を多様にセンシングした結果に基づいて第2の情報の発生を予測することができるので、第2の情報の発生の予測精度を高めることができる。
また、本発明の実施の形態に係る検知装置では、予測部32は、車載ネットワーク12において第2の情報が伝送される際に発生する第1の情報の履歴に基づいて作成された判断基準情報と、監視部31によって監視された第1の情報とに基づいて、第2の情報の発生を予測する。
このような構成により、第1の情報の時系列変化から第2の情報の発生を予測することができるので、第2の情報の発生の予測精度を高めることができる。
また、本発明の実施の形態に係る検知装置では、予測部32は、監視部31によって監視された第1の情報の内容に基づいて、第2の情報の発生を予測する。
このような構成により、たとえば、第1の情報の示すユーザまたは車両の挙動の内容に基づいて、当該挙動に相関する第2の情報の発生を予測することができるので、第2の情報の発生の予測精度を高めることができる。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
車両に搭載される車載ネットワークにおける不正な通信を検知する検知装置であって、
前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおいて伝送される第1の情報を監視する監視部と、
前記監視部によって監視された前記第1の情報に基づいて、前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおける第2の情報の発生を予測する予測部と、
前記車載ネットワークにおいて前記第2の情報が伝送された場合に、前記予測部の予測結果に基づいて、伝送された前記第2の情報が不正であるか否かを判断する判断部とを備え、
前記予測部は、前記車両におけるステアリングの回転角を示す情報、前記車両におけるアクセルの開度を示す情報、および前記車両における運転席のシート荷重を示す情報に基づいて、前記車両の運転席の近傍の設けられたパワーウィンドウスイッチの操作結果を示す情報の発生を予測し、
前記予測部は、前記車両における助手席のシート荷重を示す情報に基づいて、前記車両の助手席の近傍の設けられたパワーウィンドウスイッチの操作結果を示す情報の発生を予測し、
前記予測部は、前記車両に設けられた複数のアンテナからそれぞれ送信された電波のスマートキーにおける各受信強度を示す情報に基づいて、前記車両のドアに設けられた開錠スイッチまたは施錠スイッチの操作結果を示す情報の発生を予測し、
前記予測部は、前記各受信強度を示す情報、および前記車両におけるブレーキペダルの踏み込み強度を示す情報に基づいて、前記車両に設けられた原動機始動スイッチの操作結果を示す情報の発生を予測する、検知装置。
1 対象車両
12 車載ネットワーク
13,14 バス
31 監視部
32 予測部
33 判断部
34 学習部
51 通信処理部
101 検知装置
151 ゲートウェイ装置
111 車載通信機
111A 近距離無線端末装置
112 ポート
121 バス接続装置群
122 制御装置
122A スマートエントリ制御装置
122B エンジン制御装置
131 検知装置
301 車載検知システム

Claims (7)

  1. 車両に搭載される車載ネットワークにおける不正な通信を検知する検知装置であって、
    前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおいて伝送される第1の情報を監視する監視部と、
    前記監視部によって監視された前記第1の情報に基づいて、前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおける第2の情報の発生を予測する予測部と、
    前記車載ネットワークにおいて前記第2の情報が伝送された場合に、前記予測部の予測結果に基づいて、伝送された前記第2の情報が不正であるか否かを判断する判断部とを備える、検知装置。
  2. 前記第1の情報および前記第2の情報の発生要因が異なる、請求項1に記載の検知装置。
  3. 前記監視部は、複数種類の前記第1の情報を監視し、
    前記判断部は、1種類の前記第2の情報の不正の判断に、前記監視部によって監視された前記複数種類の前記第1の情報に基づく前記予測結果を用いる、請求項1または請求項2に記載の検知装置。
  4. 前記予測部は、前記車載ネットワークにおいて前記第2の情報が伝送される際に発生する前記第1の情報の履歴に基づいて作成された判断基準情報と、前記監視部によって監視された前記第1の情報とに基づいて、前記第2の情報の発生を予測する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の検知装置。
  5. 前記予測部は、前記監視部によって監視された前記第1の情報の内容に基づいて、前記第2の情報の発生を予測する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の検知装置。
  6. 車両に搭載される車載ネットワークにおける不正な通信を検知する検知装置における検知方法であって、
    前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおいて伝送される第1の情報を監視するステップと、
    監視した前記第1の情報に基づいて、前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおける第2の情報の発生を予測するステップと、
    前記車載ネットワークにおいて前記第2の情報が伝送された場合に、予測した結果に基づいて、伝送された前記第2の情報が不正であるか否かを判断するステップとを含む、検知方法。
  7. 車両に搭載される車載ネットワークにおける不正な通信を検知する検知装置において用いられる検知プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおいて伝送される第1の情報を監視する監視部と、
    前記監視部によって監視された前記第1の情報に基づいて、前記車両に関する状態または制御を示す、前記車載ネットワークにおける第2の情報の発生を予測する予測部と、
    前記車載ネットワークにおいて前記第2の情報が伝送された場合に、前記予測部の予測結果に基づいて、伝送された前記第2の情報が不正であるか否かを判断する判断部、
    として機能させるための、検知プログラム。
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