JP2018092113A - 粉体搬送路の粉体凝集防止機構及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
(カラー複写装置)
図1は、本発明による画像形成装置の一実施形態としてのタンデム型間接転写方式の電子写真装置であるカラー複写装置の内部の概略構成を示す図である。このカラー複写装置は、プリンタ部100と、そのプリンタ部100が載置される給紙テーブル200と、プリンタ部100上に取り付けられたスキャナ部300と、そのスキャナ部300上に搭載された原稿自動搬送装置(ADF)400等によって構成されている。
スキャナ部300は、コンタクトガラス32上に載置された原稿の画像情報を読取センサ36で読み取り、その読み取った画像情報をプリンタ部100のコントローラ500へ送る。当該コントローラは、スキャナ部300から受け取った画像情報に基づいて、プリンタ部100の光書込ユニット21におけるレーザーダイオードやLED等の光源を制御する。
給紙テーブル200内には、ペーパバンク43と、そのペーパバンク43内に多段に配設された給紙カセット44からシート状体を送り出す給紙ローラ42、送り出されたシート状体を分離して給紙路46に導く分離ローラ45、プリンタ部100の給紙路48にシート状体を搬送する搬送ローラ47等を備えている。
中間転写ベルト10の下側には図2Aに示す二次転写ユニット24が配設されている。この二次転写ユニット24は軸線を互いに平行に配置した大径ローラ24aと小径ローラ24bとの間に、中間転写ベルト10と同幅のベルト24cを架け渡したものである。ユニット本体24dは図3A、図3Bのように回動軸Cを中心として上下方向に揺動可能に構成され、これにより、二次転写部材である二次転写対向ローラ16に対して、記録媒体であるシート状体を接離可能に構成している。
このカラー複写装置によって、カラー画像のコピーをとるときには、ADF400の原稿台30上に原稿をセットするか、あるいはADF400を開いてスキャナ部300のコンタクトガラス32上に原稿をセットし、ADF400を閉じて原稿を押さえる。そして、図示していない走査パネルのスタートスイッチを押す。すると、原稿がADF400にセットされている場合には、原稿がコンタクトガラス32上に搬送される。
図4は残トナー搬送路80の一例を示したものである。この残トナー搬送路80は、対向する垂直な側板81a、81bを所定隙間を空けて配置した偏平なケース81を有し、一方の側板81aの内面に沿って粉体凝集防止用の撹拌部材である撹拌板82が上下動可能に配設されている。図4の(a)は撹拌板82を正面から見た断面図であり、(b)は撹拌板82を側方から見た断面図である。
図6は画像形成装置のコントローラ500を含むブロック図である。機内温度センサ98によって画像形成装置の機内温度(プリンタ部10の環境温度)が検知され、当該検知結果がコントローラ500に入力される。そしてコントローラ500によって、プリンタ部100、給紙テーブル200、スキャナ部300、原稿自動搬送装置400等が制御される。
図7Aは、コントローラ500による制御例1を示すフローチャートである。この制御例1は、プリンタ部100の連続通紙枚数が増えると、残トナー搬送路80でトナー架橋が起こりやすくなることに着目している。
図7Bは、コントローラ500による制御例2を示すフローチャートである。この制御例2は、プリンタ部100で印刷される記録媒体の所定枚数当たりの平均画像面積率が増えると、残トナー搬送路80でトナー架橋が起こりやすくなることに着目している。すなわち、平均画像面積率が増えた分だけ残トナー搬送路80で搬送される残トナーの量が増大するため、二次転写ユニット24の間欠駆動による撹拌板82の昇降移動にも関わらず、トナー架橋が起こりやすくなるのである。そこで、このような場合は以下に説明するように二次転写ユニット24を強制的に作動してその作動頻度を本来の作動頻度よりも高めることにした。
図7Cは、コントローラ500による制御例3を示すフローチャートである。この制御例3は、プリンタ部100で印刷される記録媒体の所定枚数当たりの平均画像面積率が減ると、残トナー搬送路80でトナー架橋が起こりやすくなることに着目している。
図7Dは、コントローラ500による制御例4を示すフローチャートである。この制御例4は、機内温度が高いと残トナーの流動性が悪くなり、残トナー搬送路80内のトナー架橋が起こりやすくなることに着目している。
図7Eは、コントローラ500による制御例5を示すフローチャートである。この制御例5は、前述した制御例2と制御例4を組み合わせたものである。これにより、平均画像面積率の増大によるトナー架橋と機内温度の上昇によるトナー架橋の両方に対処することができる。
図8は変形実施形態1を示すもので、撹拌板82が垂直な引張バネ93によって下方に付勢されている。引張バネ93の上端は撹拌板82の張出部82bに連結され、下端は残トナー搬送路80のケース81の内側に固定されている。
図9は変形実施形態2を示すもので、残トナー搬送路80のケース81の内側に段付きストッパ81cを形成し、撹拌板82が下降する際に撹拌板82の張出部82bが段付きストッパ81cに当接して停止する構成にしている。したがって、この変形実施形態2では、図9(a)のように撹拌板82の当接部82aに本体パイプ70aが当接して撹拌板82が持ち上げられた状態から、図9(b)のように本体パイプ70aが下降して撹拌板82が下降すると、張出部82bが段付きストッパ81cに衝突して停止する。
図10は変形実施形態3を示すもので、二次転写ユニット24の回動軸Cから離れた方の端部から側方に延びた腕部91を設け、この腕部91の先端に打撃部97を取り付けている。腕部91や打撃部97は間欠駆動伝達部材を構成する。そして図10(a)から図10(b)のように二次転写ユニット24が回動軸Cを中心に上方に回動する通紙時に、当該打撃部97を残トナー搬送路80の外側壁に当てて残トナー搬送路80全体を振動させる。これにより残トナー搬送路80の内面に付着した粉体全体に振動を付与し、粉体凝集を効果的に防止する。なお、前記腕部91を前述した残トナー排出パイプ70で構成することも可能である。
図11は変形実施形態4を示すもので、残トナー搬送路80の外側に水平な張出部81dを形成し、当該張出部81dの上に重り90を載せている。一方、二次転写ユニット24の回動軸Cから離れた方の端部に、側方に向けて水平に張り出した腕部91を設けている。この腕部91は間欠駆動伝達部材を構成する。
図12Bは図12Aの画像形成装置の作像部に適用する変形実施形態5を示すものである。図12Aは画像形成装置の作像部に配置される感光体20の周囲に付着した残トナーを、感光体クリーニング装置63のクリーニングブレード63aで除去する構成を示している。除去された残トナーは、感光体クリーニング装置63の内部において感光体20の軸線方向と平行に配設された粉体搬送路63b及び搬送スクリュー63cによって、感光体クリーニング装置63の側方に向けて排出される。
15:従動ローラ 16:二次転写対向ローラ
17:転写ユニット 18Y,18M,18C,18K:画像形成ユニット
20Y,20M,20C,20K:感光体ドラム 21:光書込ユニット
22:用紙搬送ベルト 23a:駆動ローラ
23b:従動ローラ 24:二次転写ユニット
24a:大径ローラ 24b:小径ローラ
24c:ベルト 24d:ユニット本体
25:定着装置 26:定着ベルト
27:加圧ローラ 30:原稿台
32:コンタクトガラス 33:走行体
34:走行体 35:結像レンズ
36:読取センサ 42:給紙ローラ
43:ペーパバンク 44:給紙カセット
45:分離ローラ 46:給紙路
47:搬送ローラ 48:給紙路
49:ローラ対 50:給紙ローラ
51:トレイ 52:分離ローラ
53:給紙路 55:切替爪
56:排出ローラ対 57:排紙トレイ
58:シート反転装置 61Y,61M,61C,61K:現像ユニット
62:一次転写ローラ 62Y,62M,62C,62K:一次転写ローラ
62Y,62M,62C,62K:次転写ローラ 63:感光体クリーニング装置
63Y,63M,63C,63K:感光体クリーニング装置 63a:クリーニングブレード
63b:粉体搬送路 63c:搬送スクリュー
70:残トナー排出パイプ 70a:本体パイプ
70b:フレキシブルパイプ 71:搬送スクリュー
72:コイルスクリュー 80:残トナー搬送路
81:ケース 81a、81b:側板
81a1:縦長穴 81c:ストッパ
81d:張出部 82:撹拌板
82a:当接部 82b:張出部
83:残トナー搬送スクリュー 84:残トナー搬送スクリュー
90a:把手部 91:腕部
93:引張バネ 94:回動レバー
95:回動支軸 96:打撃部
97:打撃部 98:機内温度センサ
100:プリンタ部 200:給紙テーブル
300:スキャナ部 C:回動軸
Claims (14)
- 粉体を搬送する粉体搬送路と、当該粉体搬送路の外側にあって間欠的に作動する間欠駆動体と、当該間欠駆動体の駆動力を前記粉体搬送路の粉体に伝達する間欠駆動伝達部材と、を有することを特徴とする粉体搬送路の粉体凝集防止機構。
- 前記間欠駆動体が、画像形成装置の一次転写ベルトに対して接離可能に配設された二次転写ユニットであって、前記間欠駆動伝達部材が、前記二次転写ユニットの接離作動に連動して、前記粉体搬送路の内部に配設された撹拌部材又は前記粉体搬送路自体を間欠的に揺動又は振動することを特徴とする請求項1の粉体凝集防止機構。
- 前記二次転写ユニットが、前記一次転写ベルトに対して接離可能な二次転写ローラと、当該二次転写ローラの外周面に付着した残トナーを除去する清掃部材と、当該清掃部材によって除去された残トナーを受け入れて前記二次転写ユニットの一端側に排出する残トナー排出パイプとを有し、
前記残トナー排出パイプが前記間欠駆動伝達部材を構成し、前記二次転写ユニットの接離作動に伴う前記残トナー排出パイプの上下動に連動して、前記残トナー排出パイプが、前記粉体搬送路の内部に配設された撹拌部材又は前記粉体搬送路自体を間欠的に上下方向に揺動又は振動することを特徴とする請求項2の粉体凝集防止機構。 - 前記粉体搬送路が、重り受け部と、当該重り受け部に載置される重りを有し、
前記二次転写ユニットが、その接離作動に連動して前記重りに係合して当該重りを前記重り受け部から昇降させる係合部を有し、
前記二次転写ユニットの接離作動によって、前記重りを前記係合部で上下動させて前記重り受け部に対して間欠的に載置することで前記粉体搬送路自体を間欠的に振動することを特徴とする請求項2の粉体凝集防止機構。 - 前記間欠駆動体が、画像形成装置の感光体に対して接離可能に配置された一次転写ユニットであって、前記間欠駆動伝達部材が、前記一次転写ユニットの接離作動に連動して、前記粉体搬送路自体を間欠的に振動することを特徴とする請求項1の粉体凝集防止機構。
- 前記一次転写ユニットが、前記感光体に対して接離可能な一次転写ローラと、当該一次転写ローラを支持し前記感光体に対して前記一次転写ローラを接離作動するため揺動可能に配設された回動レバーとを有し、前記回動レバーに配置されて前記粉体搬送路に当接可能な打撃部の間欠揺動によって、前記粉体搬送路自体を、間欠的に振動することを特徴とする請求項5の粉体凝集防止機構。
- 前記撹拌部材がバネによって付勢されていることを特徴とする請求項2の粉体凝集防止機構。
- 前記撹拌部材がその揺動端において、前記粉体搬送路に形成されたストッパに当接すると共に、前記間欠駆動伝達部材が前記撹拌部材から離間することを特徴とする請求項2の粉体凝集防止機構。
- 請求項1から8のいずれか1項の粉体凝集防止機構を有することを特徴とする画像形成装置。
- 静電潜像が形成された感光体に現像剤としてのトナーを供給することでトナー画像を形成すると共に、当該トナー画像を転写ユニットによって記録媒体に転写するプリンタ部と、
当該プリンタ部から発生した残トナーを搬送する残トナー搬送路と、
前記残トナー搬送路の外側にあって間欠的に作動する間欠駆動体の駆動力を前記残トナー搬送路に伝達可能な間欠駆動伝達部材と、
前記プリンタ部のジョブ内容又は前記プリンタ部の環境に応じて、前記間欠駆動体の作動頻度を本来の作動頻度よりも強制的に高めるように前記間欠駆動体を制御可能なコントローラと、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記コントローラが、前記プリンタ部の1回のジョブ当たりの記録媒体の通紙枚数に応じて、前記間欠駆動体の作動頻度を本来の作動頻度よりも強制的に高めるように前記間欠駆動体を制御すると共に、前記プリンタ部に対する記録媒体の供給を一時的に停止することを特徴とする請求項10の画像形成装置。
- 前記コントローラが、前記プリンタ部を通る前記記録媒体の所定数当たりの平均画像面積率に応じて、前記間欠駆動体の作動頻度を本来の作動頻度よりも強制的に高めるように前記間欠駆動体を制御すると共に、前記プリンタ部に対する記録媒体の供給を一時的に停止することを特徴とする請求項10の画像形成装置。
- 前記コントローラが、前記プリンタ部を通る前記記録媒体の所定数当たりの平均画像面積率が所定値以下のときに前記プリンタ部のトナーを前記感光体に強制的に吐き出して新品のトナーと入れ替える吐き出し制御モードを有し、当該吐き出し制御モードのときに、前記間欠駆動体の作動頻度を本来の作動頻度よりも強制的に高めるように前記間欠駆動体を制御すると共に、前記プリンタ部に対する記録媒体の供給を一時的に停止することを特徴とする請求項12の画像形成装置。
- 前記コントローラが、前記プリンタ部の環境である機内温度に応じて、前記間欠駆動体の作動頻度を本来の作動頻度よりも強制的に高めるように前記間欠駆動体を制御すると共に、前記プリンタ部に対する記録媒体の供給を一時的に停止することを特徴とする請求項10の画像形成装置。
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