JP2018091770A - 検査対象物の表面の凹凸を検査する方法及びその表面検査装置 - Google Patents

検査対象物の表面の凹凸を検査する方法及びその表面検査装置 Download PDF

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【課題】装置が小型であり、微小な凹凸も素早く確実に検査できる検査方法とその装置を提供する。【解決手段】検査対象部50の表面51の凹凸を検査する方法と装置において、複数の色が同一の照射装置20から各色は所定の角度で放射され、且つ、色毎に平行光で照射される照射光30を検査対象物50の表面51に照射する。検査対象物50の表面51からの反射光40を検出し、検査対象物50の表面51の反射光40の色の変化により検査対象物50の表面51の凹凸を検査する。【選択図】図1

Description

本発明は、検査対象物の表面の凹凸を検査する方法及びその表面検査装置に関する。
検査対象物の表面の凹凸を検査する方法として、検査対象物の表面に平行光線からなる照明を当てて、その反射光から検査対象物の表面の凹凸を検査するものがある。しかし、レンズ等を用いて広い範囲にて平行光を作成するためには、用いる機器が大型で重量をもつことになり、装置全体が大規模となる問題がある。
また、図9に示すように、検査対象物150の表面151の広い範囲に照射装置120から縞状のパターン131の照射光130を投影して、その反射光140を撮影して、縞状のパターン131の乱れから検査対象物150の表面151の凹凸を検査するものがある(例えば、特許文献1及び2参照。)。しかしながら、この場合には、反射光140が照射装置120のどの位置から照射された光であるかを認識することができず、そのため撮影した画像に高度な画像処理を行っている場合がある。そのため、画像処理に時間がかかり、装置も大型になる。
また、図10に示すように、赤色用光源221と青色用光源223と緑色用光源222を有する照射装置220を用いて、検査対象物250の表面251の凹凸を検査する装置がある(例えば、特許文献3参照。)。この場合には、検査対象物250の表面251から反射された反射光をプリズム234で回折させて、撮像部230の赤色用CCD231と青色用CCD232と緑色用CCD233により撮像されて、画像処理が行われる。
この場合には、赤色用光源221と青色用光源223と緑色用光源224がそれぞれ必要であり、装置が大型となる。
特開2014−2041号公報 特開2016−130695号公報 特開2010−112941号公報
そこで本発明は、装置が小型であり、微小な凹凸も素早く確実に検査できる検査方法とその装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、検査対象物の表面の凹凸を検査する方法において、複数の色が同一の照射装置から各色は所定の角度で放射され、且つ、色毎に平行光で照射される照射光を検査対象物の表面に照射して、検査対象物の表面からの反射光を検出し、検査対象物の表面の凹凸の部分と、他の検査対象物の表面との反射光の色の変化により検査対象物の表面の凹凸を検査する方法である。
請求項1の本発明では、検査対象物の表面の凹凸を検査する方法において、複数の色が同一の照射装置から各色は所定の角度で放射され、且つ、色毎に平行光で照射される照射光を検査対象物の表面に照射する。このため、同一照明位置から色毎に異なる角度に光を照射することができるとともに、照射装置を小型化でき、検査装置を置くスペースを小さくすることができる。
検査対象物の表面からの反射光を検出し、検査対象物の表面の凹凸の部分と、他の検査対象物の表面との反射光の色の変化により検査対象物の表面の凹凸を検査する。このため、検査対象物の表面の凹凸を反射光の色の変化により検査できるため、特別な画像処理を必要とせず、検査が容易であるとともに、検査速度を早くすることができる。
請求項2の本発明は、複数の色が各色は所定の角度で放射され、且つ、色毎に平行光で照射される照射光は、白色光源からの光をホログラフィック回折光学素子に透過又は反射した回折光を使用する検査対象物の表面の凹凸を検査する方法である。
請求項2の本発明では、複数の色が各色は所定の角度で放射され、且つ、色毎に平行光で照射される照射光は、白色光源からの光をホログラフィック回折光学素子に透過又は反射した回折光を使用する。このため、ホログラフィック回折光学素子で容易に複数の色が各色は所定の角度で放射され、且つ、色毎に平行光で照射される照射光を作成することができる。また、ホログラフィック回折光学素子は、柔軟性を有して、検査対象物に応じて曲げることができ、局面を有する検査対象物に確実に照射光を照射することができる。
回折光の強度を強くするため、ホログラフィック回折光学素子として位相変調型の体積ホログラムを用いることが好ましい。
請求項3の本発明は、ホログラフィック回折光学素子は、回折角度が異なる回折領域を複数個並べた検査対象物の表面の凹凸を検査する方法である。
請求項3の本発明では、ホログラフィック回折光学素子は、回折角度が異なる回折領域を複数個並べたため、反射光は、色の縞模様として観察することができ、検査対象物の表面の微細な変化に対しても、確実に縞模様の色変化として観察することができ、表面の凹凸を容易に発見することができる。
請求項4の本発明は、検査対象物を照射光に対して移動し、又は照射光を検査対象物に対して移動して、検査対象物の表面の広い面積を検査する検査対象物の表面の凹凸を検査する方法である。
請求項4の本発明では、検査対象物を照射光に対して移動し、又は照射光を検査対象物に対して移動して、検査対象物の表面の広い面積を検査する検査対象物の表面の凹凸を検査する。このため、大きな検査対象物の表面を1つの装置で、確実に、素早く検査することができる。
請求項5の本発明は、反射光をカメラで撮影し、撮影した反射光のデータを記録して、記録したデータに基づき検査対象物の表面を検査する検査対象物の表面の凹凸を検査する方法である。
請求項5の本発明では、反射光をカメラで撮影し、撮影した反射光のデータを記録して、記録したデータに基づき検査対象物の表面を検査する。このため、検査対象物から離れて検査することもでき、記録したデータに基づき、自動判断装置を使用して自動的に検査することができる。
請求項6の本発明は、反射光をカメラで撮影し、撮影した反射光のデータを記録して、記録したデータに基づき色の変化を自動的に判断し、検査対象物の表面を検査する記載の検査対象物の表面の凹凸を検査する方法である。
請求項6の本発明では、反射光をカメラで撮影し、撮影した反射光のデータを記録して、記録したデータに基づき色の変化を自動的に判断し、検査対象物の表面を検査する。検査対象物の表面の凹凸を色の変化に基づき判断するため、特別な画像処理を必要としなく、検査を確実に、素早く検査することができる。
請求項7の本発明は、検査対象物は、自動車の車体の塗装面である検査対象物の表面の凹凸を検査する方法である。
請求項7の本発明では、検査対象物は、自動車の車体の塗装面であるため、面積が大きく、曲面を有しているが、様々な方向から平行光を照射することができるため、広い範囲を素早く検査することができる。
請求項8の本発明は、検査対象物の表面の凹凸を検査する表面検査装置において、
光源と、光源から照射される光を複数の色が各色は所定の角度で放射され、且つ、色毎に平行光で照射される照射光に変換し照射する照射装置と、
照射装置から照射された照射光が検査対象物から反射される反射光を検出し、検査対象物の表面の凹凸の部分と、他の検査対象物の表面との反射光の色の変化により検査対象物の表面の凹凸を検査する表面検査装置である。
請求項8の本発明では、検査対象物の表面の凹凸を検査する表面検査装置において、
光源と、光源から照射される光を複数の色が各色は所定の角度で放射され、且つ、色毎に平行光で照射される照射光に変換し照射する照射装置を有する。このため、同一照明位置から色毎に異なる方向に光を照射することができるとともに、照射装置を小型化でき、検査装置を置くスペースを小さくすることができる。
照射装置から照射された照射光が検査対象物から反射される反射光を検出し、検査対象物の表面の凹凸の部分と、他の検査対象物の表面との反射光の色の変化により検査対象物の表面の凹凸を検査する。このため、検査対象物の表面の凹凸を反射光の色の変化により検査できるため、特別な画像処理を必要とせず、検査が容易であるとともに、検査速度を早くすることができる。
請求項9の本発明は、光源は、白色光源であり、照射装置は、白色光源からの光をホログラフィック回折光学素子に透過又は反射した回折光とし、回折光は、複数の色が色毎に平行で放射され、且つ、色毎に平行光で照射される照射光とする表面検査装置である。
請求項9の本発明では、光源は、白色光源であり、照射装置は、白色光源からの光をホログラフィック回折光学素子に透過又は反射した回折光とし、回折光は、複数の色が色毎に平行で放射され、且つ、色毎に平行光で照射される照射光とする。光源は、白色光源であるため、多種類委の光源を使用することができる。
ホログラフィック回折光学素子を使用するため、容易に複数の色が色毎に平行で放射され、且つ、色毎に平行光で照射される照射光を作成することができる。透過又は反射した回折光のため、検査対象物の表面の凹凸を確実に検査することができる。また、ホログラフィック回折光学素子は、柔軟性を有して、検査対象物に応じて曲げることができ、局面を有する検査対象物に確実に照射光を照射することができる。
請求項10の本発明は、ホログラフィック回折光学素子は、回折角度が異なる回折領域を複数個並べた表面検査装置である。
請求項10の本発明では、ホログラフィック回折光学素子は、回折角度が異なる回折領域を複数個並べたため、反射光は、色の縞模様として観察することができ、検査対象物の表面の微細な変化に対しても、確実に縞模様の色変化として観察することができ、容易に発見することができる。
請求項11の本発明は、検査対象物は、照射光に対して移動する駆動装置を有し、又は照射光を検査対象物に対して移動する駆動装置を有する表面検査装置である。
請求項11の本発明では、検査対象物は、照射光に対して移動する駆動装置を有し、又は照射光を検査対象物に対して移動する駆動装置を有するため、大きな検査対象物の表面を確実に、素早く検査することができる。
請求項12の本発明は、反射光を撮影するカメラを有し、撮影した反射光のデータを記録する記録装置を有し、記録したデータに基づき検査対象物の表面を検査する表面検査装置である。
請求項12の本発明では、反射光を撮影するカメラを有し、撮影した反射光のデータを記録する記録装置を有し、記録したデータに基づき検査対象物の表面を検査する。このため、検査対象物から離れて検査することもでき、記録したデータに基づき、自動判断装置を使用して自動的に検査することができる。
請求項13の本発明は、反射光を撮影するカメラと、撮影した反射光のデータを記録する記録装置を有し、記録したデータに基づき色の変化を自動的に判断する判断装置を有する表面検査装置である。
請求項13の本発明では、反射光を撮影するカメラと、撮影した反射光のデータを記録する記録装置を有し、記録したデータに基づき色の変化を自動的に判断する。このため、検査対象物の表面の凹凸を色の変化に基づき判断して、特別な画像処理を必要としなく、検査を確実に、素早く検査することができる。
請求項14の本発明は、検査対象物は、自動車の車体の塗装面である表面検査装置である。
請求項14の本発明では、検査対象物は、自動車の車体の塗装面であるため、面積が大きく、曲面を有しているが、様々な方向から平行光を照射することができるため、広い範囲を素早く検査することができる。
複数の色が同一の照射装置から色毎に平行で放射され、且つ、色毎に平行光で照射される照射光を検査対象物の表面に照射するため、同一照明位置から色毎に異なる方向に光を照射することができるとともに、照射装置を小型化でき、検査装置を置くスペースを小さくすることができる。
検査対象物の表面からの反射光を検出し、検査対象物の表面の凹凸の部分と、他の検査対象物の表面との反射光の色の変化により検査対象物の表面の凹凸を検査するため、検査対象物の表面の凹凸を反射光の色の変化により検査できるため、特別な画像処理を必要とせず、検査が容易であるとともに、検査速度を早くすることができる。
本発明の実施の形態を示すもので、表面検査装置の全体の構成を示す模式図である。 本発明の他の実施の形態を示すもので、表面検査装置の全体の構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態を示すもので、ホログラフィック回折光学素子の波長ごとの回折角度を示すグラフである。 本発明の実施の形態を示すもので、ホログラフィック回折光学素子から照射光を平面状の検査対象物に照射した場合の照射光と反射光を示す模式図である。 本発明の実施の形態を示すもので、ホログラフィック回折光学素子から照射光を斜面状の検査対象物に照射した場合の照射光と反射光を示す模式図である。 本発明の実施の形態を示すもので、ホログラフィック回折光学素子から照射光を水平な検査対象物に照射した場合の凸部の色変化を示す模式図である。 本発明の実施の形態を示すもので、ホログラフィック回折光学素子から照射光を傾斜した検査対象物に照射した場合の凸部の色変化を示す模式図である。 本発明の実施の形態を示すもので、ホログラフィック回折光学素子の複数個の回折領域から照射光を検査対象物に照射した場合の照射光と反射光を示す模式図である。 従来の表面検査装置の全体の構成を示す模式図である。 従来の他の表面検査装置の全体の構成を示す模式図である。
本発明の実施の形態を図1〜図8に基づき説明する。
本発明の表面検査装置は、図1に示すように、検査対象物50の表面51に対して照射光30を照射するホログラフィック回折光学素子20と、ホログラフィック回折光学素子20に光を照射する光源である白色光源10を有し、検査対象物50の表面51からの反射光40を検査するものである。
さらに、図2に示すように、検査対象物50の表面51からの反射光40を撮像するカメラ60を設けて、カメラ60からの画像データを記録する画像データ記録装置61を設けることができる。画像データ記録装置61からのデータに基づき、検査対象物50の表面51からの反射光40の色情報により、表面51の不良情報である凹凸の検査を自動的に行うことができる。
なお、図1に示すように、カメラ60のデータを自動的に判断しない場合には、目視により反射光40を検査することができる。
白色光源としてLED光源を使用することができる。LED光源を使用する場合には、青色発光LEDを黄色蛍光体に当てて白色としたものを使用することができる。また、赤色、緑色及び青色を発光するLED素子を使用することもできる。LED光源を使用すると、安定した波長で、強い光を得ることができる。
なお、白色光源として、キセノン光、ハロゲン光、レーザー光等を使用することもできる。
以下ではホログラフィック回折光学素子20として、回折光が透過光となる、透過型ホログラフィック回折光学素子について説明する。
また、ホログラフィック回折光学素子20は、透光性を有する軟質プラスチックで柔軟性を有するシート状に形成することができ、検査対象物50の形状に応じて、湾曲させることができる。さらに、ホログラフィック回折光学素子20は、透光性であるため、ホログラフィック回折光学素子20の後ろ側にカメラ60等を置き、観察することができる。
ホログラフィック回折光学素子20の回折効率を図3に示す。図3における三角形を結んだ線は、波長が450nmの青色を示し、丸を結んだ線は、波長が532nmの緑色を示し、四角形を結んだ線は、波長が635nmの赤色を示している。ホログラフィック回折光学素子20の回折角度は、プリズムの回折角度よりも大きく、シャープに各色を分離することができる。
このように、ホログラフィック回折光学素子20を使用して、回折させると色毎に明確に回折角度が異なった光を得ることができる。
このため、図4に示すように、ホログラフィック回折光学素子20から出た光は、照射光30の赤成分30a、緑成分30b及び青成分30c毎にそれぞれ異なる角度で照射され、且つ赤成分30a、緑成分30b及び青成分30cは、同色では同じ角度で平行に照射される。
図4に示すように、水平に置いた検査対象物50の表面51にホログラフィック回折光学素子20から出た照射光30を照射すると、照射光30の赤成分30a、緑成分30b及び青成分30cは、それぞれホログラフィック回折光学素子20から出る角度が異なる。赤成分30aは、最も回折角度が大きく、青成分30cは元も回折角度が小さく、緑成分30bの回折角度はその中間である。赤成分30a、緑成分30b及び青成分30cは、それぞれ赤成分30a同士、緑成分30b同士、青成分30c同士ではホログラフィック回折光学素子20から平行に照射される。
本実施の形態では、照射光30は、縦または横に平行に変化するものを使用したが、アーチ状に変化するもの、或いはリング状の縞模様にすることができる。
また、ホログラフィック回折光学素子20を移動して、検査対象物50の表面51を広く検査することも、検査対象物50を移動させる、大きな検査対象物50の広い表面51を検査せることもできる。検査対象物50の表面51及び検査対象物50の移動は、コンベア、1軸又は多軸ロボシリンダ、多関節ロボット等を使用することができる。この場合には、検査対象物50の形状に応じて、自動的に移動するようにプログラムすることができる。
水平に置いた検査対象物50の表面51から反射する反射光40は、色毎に反射角度が異なる。そのため、カメラ60を所定の場所に置くと、平らな表面51からの反射光40のうち特定の色の反射光40のみを見ることができる。図4においては、反射光40は緑成分40bのみを見ることができる。なお、カメラ60を使用せずに、目視により確認することができる。カメラ60に位置に目を置くと、検査対象物50の表面51は、緑色に見える。
また、図5に示すように、斜めに置いた検査対象物50の表面51から反射する反射光40は、色毎に反射角度が異なる。そのため、カメラ60を所定の場所に置くと、平らな表面51からの反射光40のうち特定の色の反射光40、すなわち赤成分30aのみを見ることができる。反射光40の青成分30cについては、カメラ60の視界から外れることとなる。目視では、目をカメラ60に位置に置くと、検査対象物50の表面51は、赤色に見える。
そのため、図6に示すように、検査対象物50の表面51に凸部52を有する場合に、図4に示す場合と同様に、水平に置いた検査対象物50の表面51にホログラフィック回折光学素子20から出た照射光30を照射すると、凸部52以外の表面51は、カメラ60に対して反射光40は、緑成分40bのみを反射して、凸部52以外の表面51は緑色に見える。
一方、検査対象物50の凸部52の部分では、凸部52の表面は円弧状に形成されているため、平らな表面とは反射光40の反射角度が異なる。
そのため、図6における凸部52の表面の左側は青成分40cが反射して、青色に見えることとなり、右側は赤成分40aが反射して、赤色に見えることとなる。凸部52の反射光40の角度によっては、反射光40が視野から外れて、凸部52は、暗色に見えることがある。
したがって、検査対象物50の表面51の凹凸を、凹凸以外の部分とは、異なった色で識別することができ、検査対象物50の表面51の不良部分である凹凸の部分の発見が容易である。
また、図7に示すように、斜めに置いた検査対象物50の表面51に凸部52を有する場合に、図5に示す場合と同様に、斜めに置いた検査対象物50の表面51にホログラフィック回折光学素子20から出た照射光30を照射すると、凸部52以外の表面51は、カメラ60に対して反射光40は、赤成分40aのみを反射して、凸部52以外の表面51は赤色に見える。
一方、検査対象物50の凸部52の部分では、凸部52の表面は円弧状に形成されているため、平らな表面とは反射光40の反射角度が異なる。
そのため、図7における凸部52の表面の左側は緑成分40bが反射して、緑色に見えることとなり、右側は青成分40cが反射して、青色に見えることとなる。
したがって、検査対象物50の表面51の凹凸の僅かな角度の違いでも、凹凸以外の部分とは、異なった色で識別することができ、不良部分である凹凸の部分の発見が容易である。
このように、検査対象物50の表面51が水平でも、傾いていても、凹凸があれば周囲の色とは異なった色の光を反射することができ、ホログラフィック回折光学素子20を同じ位置においても、両方の面を検査することができる。そのため、検査対象物50の表面51が湾曲していても、容易に検査することができる。
カメラ60への入射光を平行光にしない場合、撮影画像は赤色、緑色及び青色が連続的に変化する縞模様のグラデーションとなる。凹凸では変化が異なる。例えばHSV表示の色度を計算することで明確に凹凸を判別することができる。
次に、図8に基づき、ホログラフィック回折光学素子20の回折領域を複数個並べた場合について説明する。本実施の形態では、例えば、縦方向の長さが1.6mmで、幅方向の長さが50mmのバー領域を有するものを8本並べたホログラフィック回折光学素子20を使用した。
各解析領域は、それぞれの各解析領域の角度を任意に変えたホログラフィック回折光学素子20を作成することができる。
そして、この実施の形態では、各バー領域には、緑波長(532nm)がマイナス10.5度からプラス10.5度まで3度ずつ回析角度が異なるように制作している。赤波長及び青波長についても同様に緑波長の変化に応じて、回折角度が異なるように制作している。これにより、30mm程度の距離にて、赤、緑、青のパターンの縞模様が繰り返し発生することとなり、急峻な色変化を与えることができ、凹凸部の色変化をより明確にすることができる。
図8に示すように、ホログラフィック回折光学素子20の回折第1領域21から出た照射光31を照射すると、照射光31の青成分31a、緑成分31b及び赤成分31cは、それぞれ角度が異なる。
また、ホログラフィック回折光学素子20の回折第2領域22から出た照射光32を照射すると、照射光32の青成分32a、緑成分32b及び赤成分32cは、それぞれ角度が異なる。
水平に置いた検査対象物50の表面51にホログラフィック回折光学素子20から出た照射光31及び照射光32を照射すると、凸部52以外の平らな表面51は、反射光41及び反射光42は、青成分41a、42aと緑成分41b、42bと赤成分41c、42cをホログラフィック回折光学素子20から出た色彩の変化に対応して縞模様として反射する。
一方、検査対象物50の凸部52の部分では、凸部52の表面は円弧状に形成されているため、平らな表面とは反射光40の反射角度が異なる。
そのため、図8における凸部52の表面から反射した反射光は、所定の角度からは赤成分41cの光として観察され、検査対象物50の凸部52から反射した赤成分41cの光は、緑成分42bの間に入り、青成分41aや緑成分42bの縞模様が乱れて色変化を観測することができる。このため、検査対象物50の表面51の微細な変化に対しても、反射角度が変化して、確実に色変化として検査することができ、表面51の凹凸を容易に発見することができる。
10 白色光源
20 ホログラフィック回折光学素子
21 回折第1領域
22 回折第2領域
30 照射光
40 反射光
50 検査対象物
51 表面
52 凸部

Claims (14)

  1. 検査対象物の表面の凹凸を検査する方法において、
    複数の色が同一の照射装置から各色は所定の角度で放射され、且つ、色毎に平行光で照射される照射光を上記検査対象物の表面に照射して、上記検査対象物の表面からの反射光を検出し、上記検査対象物の表面の凹凸の部分と、他の上記検査対象物の表面との上記反射光の色の変化により上記検査対象物の表面の凹凸を検査する方法。
  2. 上記複数の色が各色は所定の角度で放射され、且つ、色毎に平行光で照射される照射光は、白色光源からの光をホログラフィック回折光学素子に透過又は反射した回折光を使用する請求項1に記載の検査対象物の表面の凹凸を検査する方法。
  3. 上記ホログラフィック回折光学素子は、回折角度が異なる回折領域を複数個並べた請求項2に記載の検査対象物の表面の凹凸を検査する方法。
  4. 上記検査対象物を上記照射光に対して移動し、又は上記照射光を上記検査対象物に対して移動して、上記検査対象物の表面の広い面積を検査する請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の検査対象物の表面の凹凸を検査する方法。
  5. 上記反射光をカメラで撮影し、撮影した上記反射光のデータを記録して、記録したデータに基づき上記検査対象物の表面を検査する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の検査対象物の表面の凹凸を検査する方法。
  6. 上記反射光をカメラで撮影し、撮影した上記反射光のデータを記録して、記録したデータに基づき色の変化を自動的に判断し、上記検査対象物の表面を検査する請求項5記載の検査対象物の表面の凹凸を検査する方法。
  7. 上記検査対象物は、自動車の車体の塗装面である請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の検査対象物の表面の凹凸を検査する方法。
  8. 検査対象物の表面の凹凸を検査する表面検査装置において、
    光源と、該光源から照射される光を複数の色が各色は所定の角度で放射され、且つ、色毎に平行光で照射される照射光に変換し照射する照射装置と、
    該照射装置から照射された照射光が検査対象物から反射される反射光を検出し、上記検査対象物の表面の凹凸の部分と、他の上記検査対象物の表面との上記反射光の色の変化により上記検査対象物の表面の凹凸を検査する表面検査装置。
  9. 上記光源は、白色光源であり、上記照射装置は、上記白色光源からの光をホログラフィック回折光学素子に透過又は反射した回折光とし、該回折光は、複数の色が各色は所定の角度で放射され、且つ、色毎に平行光で照射される照射光とする請求項7に記載の表面検査装置。
  10. 上記ホログラフィック回折光学素子は、回折角度が異なる回折領域を複数個並べた請求項9に記載の表面検査装置。
  11. 上記検査対象物は、上記照射光に対して移動する駆動装置を有し、又は上記照射光を上記検査対象物に対して移動する駆動装置を有する請求8乃至請求項10のいずれか一項に記載の表面検査装置。
  12. 上記反射光を撮影するカメラを有し、撮影した上記反射光のデータを記録する記録装置を有し、記録したデータに基づき上記検査対象物の表面を検査する請求8乃至請求項11のいずれか一項に記載の表面検査装置。
  13. 上記反射光を撮影するカメラと、撮影した上記反射光のデータを記録する記録装置を有し、記録したデータに基づき色の変化を自動的に判断する判断装置を有する請求12に記載の表面検査装置。
  14. 上記検査対象物は、自動車の車体の塗装面である請求8乃至請求項13のいずれか一項に記載の表面検査装置。
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