JP2018091275A - 過給機 - Google Patents

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修 五十嵐
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Abstract

【課題】弁体のタービンハウジングへの着座性を確保する機能と、弁体の振動を抑える機能との両立を図ることができる過給機を提供する。
【解決手段】過給機は、タービンホイールを迂回して排気を流すバイパス通路を有するタービンハウジングと、バイパス通路を流れる排気の量を制御するウェイストゲートバルブ60とを備える。ウェイストゲートバルブ60は、弁板62及び弁軸63を含む弁体61と、支持孔68が形成された支持部65である支持板67と、シャフト64と、シャフト64を回転させる回転機構とを有し、弁体61は、支持孔68に弁軸63が挿通された状態で支持部65に組付けられていて、シャフト64の回転に伴って回動する。弁軸63の軸方向視において、シャフト64の軸方向における弁軸63と支持板67とのクリアランスは、軸方向と直交する直交方向における弁軸63と支持板67とのクリアランスよりも小さい。
【選択図】図4

Description

本発明は、過給機に関する。
特許文献1に記載の過給機は、タービンホイールを収容しているタービンハウジングを有している。タービンハウジングには、タービンホイールを迂回して排気を流すためのバイパス通路が形成されている。過給機には、バイパス通路を流れる排気の量を制御するためのウェイストゲートバルブも設けられている。
ウェイストゲートバルブは、弁体と、該弁体を回動させる作動体とを有している。作動体は、タービンハウジングの外から内へ貫通して延びている円柱状のシャフトを有している。シャフトは、タービンハウジングに固定されたブッシュにより回転可能に支持されている。シャフトは、タービンハウジング内に配置されている一端部に、該シャフトの径方向に延びている支持部が連結されている。支持部には、支持孔が形成されている。弁体は、円板状の弁板と該弁板から立設された弁軸とからなる。弁軸は、支持部の支持孔に挿通され、その先端部にワッシャが取り付けられている。ワッシャは支持部から弁軸が抜けることを抑える。このように、弁板とワッシャとの間に支持部が配置され、弁体が作動体に組付けられている。弁軸は断面円形状であり、支持孔は弁軸よりも大径の円形状に形成されている。すなわち、弁軸と支持部との間には所定のクリアランスが設けられており、これにより支持部に対する弁体の傾きが許容されている。
シャフトのタービンハウジング外に配置されている他端部には、該シャフトを回転させる回転機構が連結されている。回転機構がシャフトを回転させると、該シャフトの周方向に弁体が回動する。ウェイストゲートバルブでは、弁体を回動させることでバイパス通路の出口部を閉塞、開放し、バイパス通路を通過する排気の流量を制御する。
特表2015‐500955号公報
特許文献1に記載の過給機では、ウェイストゲートバルブの弁軸と支持部との間にクリアランスが設けられている。このクリアランスにより、支持部に対する弁体の傾きが許容され、バイパス通路を閉塞する際の弁体のタービンハウジングへの着座性が高められている。一方で、弁軸と支持部との間にクリアランスが設けられていると、バイパス通路を流れる排気が弁体に衝突することで、該弁体が振動することもある。過給機においては、弁体の着座性確保と振動抑制との両立が望まれている。
上記課題を解決するための過給機は、タービンホイールを迂回して排気を流すバイパス通路を有するタービンハウジングと、前記バイパス通路を流れる排気の量を制御するウェイストゲートバルブとを備える過給機であって、前記ウェイストゲートバルブは、弁板及び同弁板から該弁板の厚さ方向に立設された弁軸を含む弁体と、前記弁軸が挿通される支持孔が形成された支持部と、前記支持部が連結されたシャフトと、前記シャフトを回転させる回転機構とを有し、前記弁体は、前記支持孔に前記弁軸が挿通された状態で前記支持部に組付けられていて、前記シャフトの回転に伴って回動し、前記弁軸の軸方向視において、前記シャフトの軸方向における前記弁軸と前記支持部とのクリアランスは、前記軸方向と直交する直交方向における前記弁軸と前記支持部とのクリアランスよりも小さい。
ウェイストゲートバルブは、弁体をシャフトを中心として回動させてタービンハウジングに当接することでバイパス通路を閉塞する。シャフトは回転機構によって回転動作される際に傾くこともある。シャフトが傾くなどしてその配置が変化すると、弁体が回動したときに、弁板の周縁全体が均等にタービンハウジングに着座せず、その回動軌跡における外周側または内周側の一部がタービンハウジングに片当たりすることもある。上記構成では、シャフトの軸方向における弁軸と支持部とのクリアランスに比して、シャフトの軸方向と直交する直交方向における弁軸と支持部とのクリアランスが大きいため、弁体は、支持部に対してシャフトの軸方向を中心として傾くことが許容されている。そのため、シャフトの配置が変化して弁板の上記一部がタービンハウジングに片当たりする状態であっても、さらにシャフトを回転させて支持部に対して弁体を傾けることにより、弁板の周縁全体をタービンハウジングに着座させることができる。これにより、弁体の着座性を確保できる。
このように、弁板の片当たりが生じている状態から弁板の周縁全体をタービンハウジングに着座した状態にするためには、上記直交方向における弁軸と支持部とのクリアランスを確保する必要がある。一方で、シャフトの軸方向における弁軸と支持部とのクリアランスは、弁体のタービンハウジングへの着座性には影響が少ない。上記構成では、着座性への影響が少ないシャフトの軸方向における弁軸と支持部とのクリアランスを小さくしているため、弁体の着座性を確保しつつ、弁体の支持部に対するシャフトの軸方向への移動を抑制してその移動に起因する振動を抑えることもできる。したがって、上記構成によれば、弁体のタービンハウジングへの着座性を確保する機能と、弁体の振動を抑える機能との両立を図ることができる。
また、上記過給機では、前記支持孔はオーバル形状であって、前記弁軸の断面形状もオーバル形状であることが望ましい。
上記構成では、弁軸と支持部とを曲面同士で接触させることが可能になる。そのため、弁軸や支持部の摩耗を抑えて耐久性向上に貢献できる。
また、上記過給機では、前記弁軸は、前記弁板から前記支持孔を貫通して延びていて、前記支持部から突出している先端部に連結板が連結されており、前記弁板と前記支持部との間、及び前記支持部と前記連結板との間の少なくとも一方には、弾性部材が挟まれていることが望ましい。
上記構成では、弁軸の軸方向に弾性部材が挟まれて配置される。弾性部材はその弾性力によって弁体の傾きを抑える。したがって、上記構成によれば、弁体の振動を抑える機能を高めることができる。
また、上記過給機では、前記タービンハウジングは、前記タービンホイールに排気を導出する第1スクロール通路及び第2スクロール通路を有し、前記バイパス通路は、前記第1スクロール通路の途中から分岐して前記タービンホイールを迂回して排気を流す第1バイパス通路と、前記第2スクロール通路の途中から分岐して前記タービンホイールを迂回して排気を流す第2バイパス通路とを含み、前記第1バイパス通路の開口と前記第2バイパス通路との開口は前記軸方向に並んでいて、前記ウェイストゲートバルブは、1つの前記弁体で前記第1バイパス通路及び前記第2バイパス通路の双方の開口を閉塞、開放することで前記第1バイパス通路及び前記第2バイパス通路を流れる排気の量を制御することが望ましい。
1つの弁体が第1バイパス通路及び第2バイパス通路の双方の開口を閉塞、開放する構成では、第1バイパス通路から排出された排気と第2バイパス通路から排出された排気とが弁体に交互に衝突することがある。そのため、弁体が振動しやすい傾向がある。
上記構成では、第1バイパス通路及び第2バイパス通路の開口をシャフトの軸方向に並べて配置している。このように、弁体の振動を抑える機能が発揮されやすい方向に各開口を配置することによって、弁体の振動を抑える機能をより一層効果的に得ることができる。
過給機の一実施形態の構成を示す斜視図。 過給機の断面図。 タービンハウジングを出口側から視たときの構成を示す部分断面図。 ウェイストゲートバルブの弁軸及び支持部の断面図。 図3の5−5線に沿った断面図。 シャフトの配置が変化したときの弁体の位置の変化態様を示す断面図。 シャフトの配置が変化したときの弁体の回動態様を示す断面図。 シャフトの配置が変化したときの弁体の着座態様を示す断面図。 第1バイパス通路及び第2バイパス通路を流れる排気の弁体への衝突態様を模式的に示す断面図。 弁軸及び貫通孔の変形例を示す断面図。 弁軸の他の変形例を示す断面図。 弁軸及び貫通孔の他の変形例を示す断面図。
過給機の一実施形態について、図1〜図9を参照して説明する。なお、本実施形態では、直列4気筒の内燃機関に適用した例を示している。
図1に示すように、過給機は、タービンハウジング10を有している。タービンハウジング10は、周方向に延びているスクロール部20を有している。スクロール部20には、第1スクロール通路21及び第2スクロール通路22が形成されている。スクロール部20の一端部には、板状の第1フランジ30が連結されている。第1フランジ30には、複数の挿通孔30Aが形成されている。各挿通孔30Aには図示しないボルトが挿通され、該ボルトを図示しないシリンダヘッドのボルト孔に締結することにより、タービンハウジング10とシリンダヘッドとが組付けられる。第1スクロール通路21及び第2スクロール通路22には、シリンダヘッドの排気ポートから排出された排気が流れ込む。シリンダヘッドには、直列に配置された第1気筒♯1〜第4気筒♯4に対応して複数の排気ポートが形成されている。第1スクロール通路21には、第1気筒♯1と第4気筒♯4に対応して配置された排気ポートから排気が流入する。また、第2スクロール通路22には、第2気筒♯2と第3気筒♯3に対応して配置された排気ポートから排気が流入する。内燃機関における各気筒の点火順序は、第1気筒♯1、第3気筒♯3、第4気筒♯4、第2気筒♯2の順である。そのため、第1スクロール通路21と第2スクロール通路22には交互に排気が流入する。
図2に示すように、スクロール部20には、タービンホイール15を収容している収容室23も設けられている。第1スクロール通路21及び第2スクロール通路22は、収容室23の周囲を周方向に延びていて、その内周部分が収容室23と連通している。タービンホイール15には、回転軸40の一端が連結されている。回転軸40は、スクロール部20の一端部(図2の左端部)に連結されているベアリングハウジング45に挿通されている。ベアリングハウジング45の内部には収容空間46が形成されており、該収容空間46に軸受け47が配置されている。ベアリングハウジング45には、タービンホイール15側の端面から収容空間46まで延びている連通孔48も形成されている。連通孔48は、タービンホイール15側が拡径されている。回転軸40は、連通孔48及び収容空間46の軸受け47の内側に挿通されている。回転軸40が挿通された状態において、回転軸40の形状と連通孔48の形状とは同じであり、回転軸40は連通孔48の内壁に対して周方向に摺動可能である。回転軸40は、その一端部(図2の右端部)がベアリングハウジング45から突出した状態で、収容空間46に収容された軸受け47によって回転可能に支持されている。タービンホイール15は、回転軸40の軸線Cを中心として該回転軸40と一体に回転する。第1スクロール通路21及び第2スクロール通路22からタービンホイール15に向けて導出された排気の流れは、図2に二点鎖線の矢印で示すように、タービンホイール15を通過する際に、回転軸40の軸線Cの延伸方向(以下「延伸方向」という。)に向けて指向される。
スクロール部20において、ベアリングハウジング45が連結されている一端部とは反対側の他端部(図2の右端部)には、筒状部31が連結されている。筒状部31は、楕円筒状をなしており、スクロール部20の上記他端部の周縁に連結されている。図1に示すように、筒状部31は、その端部に第2フランジ32が連結されている。第2フランジ32には、図示しない排気管が連結される。そのため、第1スクロール通路21及び第2スクロール通路22からタービンホイール15を通過して上記延伸方向に流れた排気は、筒状部31を通じて排気管に排出される。タービンホイール15はこうした排気の流動によって回転する。回転軸40の他端には、図示しないコンプレッサーホイールが連結されている。タービンホイール15が回転することでコンプレッサーホイールが回転し、吸気通路を流れる吸気を各気筒(♯1〜♯4)に圧送する。なお、図1に示すように、ベアリングハウジング45に連結されたコンプレッサーハウジング50にコンプレッサーホイールは収容されている。
図2に示すように、スクロール部20には、第1スクロール通路21の途中から分岐した第1バイパス通路24、及び第2スクロール通路22の途中から分岐した第2バイパス通路25も形成されている。第1バイパス通路24は、第1スクロール通路21から上記延伸方向(図2の左右方向)に延びていて、その一端部がスクロール部20の筒状部31側の端面26に開口している。すなわち、第1バイパス通路24は、収容室23を介さずに第1スクロール通路21を筒状部31の内域に連通している。第1バイパス通路24は、第1スクロール通路21からタービンホイール15を迂回して筒状部31へと排気を流動させる。
第2バイパス通路25は、第2スクロール通路22から上記延伸方向に延びていて、その一端部がスクロール部20の筒状部31側の端面26に開口している。すなわち、第2バイパス通路25は、収容室23を介さずに第2スクロール通路22を筒状部31の内域に連通している。第2バイパス通路25は、第2スクロール通路22からタービンホイール15を迂回して筒状部31へと排気を流動させる。
図3に示すように、第1バイパス通路24の開口24A及び第2バイパス通路25の開口25Aは、半円状に形成されており、それらの直線部分が互いに対向するように配置されている。すなわち、第1バイパス通路24の開口24A及び第2バイパス通路25の開口25Aは、全体として円形状をなすように配置されている。
過給機には、第1バイパス通路24及び第2バイパス通路25を流れる排気の量を制御するウェイストゲートバルブ60も設けられている。図2及び図3に示すように、ウェイストゲートバルブ60は、弁体61を有している。弁体61は、円板状の弁板62と、同弁板62から該弁板62の厚さ方向に立設された弁軸63とからなる。弁板62は、スクロール部20の上記端面26に当接した際に、第1バイパス通路24及び第2バイパス通路25の双方の開口24A,25Aを閉塞可能な大きさに設定されている。弁軸63は、弁体61の上記端面26と当接する当接面62Aとは反対側の裏面62Bに連結されており、上記端面26から離間する方向に延びている。
図3に示すように、ウェイストゲートバルブ60は、シャフト64と、該シャフト64に連結された支持部65とを有している。シャフト64は、円柱状に形成されていて、タービンハウジング10の筒状部31を貫通して延びている。第1バイパス通路24の開口24A及び第2バイパス通路25の開口25Aは、シャフト64の軸方向(図3の左右方向)に並んでいる。シャフト64は、筒状部31に固定されたブッシュ55に挿通されている。シャフト64は、ブッシュ55によって回転可能に支持されている。支持部65は、シャフト64におけるタービンハウジング10の内側に配置されている一端部(図3の右端部)に連結されている。支持部65は、シャフト64の一端部から該シャフト64の軸方向と直交する直交方向(図3の下方)に湾曲している扇状の湾曲部66と、該湾曲部66の下端に連結された支持板67とからなる。支持板67は、正方形板状に形成されている。図2に示すように、支持板67の中心には、支持孔68が形成されている。支持孔68には、弁軸63が挿通されている。
図4に示すように、弁軸63の断面は、シャフト64の軸方向(図4の左右方向)を短手方向とし、該軸方向と直交する直交方向(図4の上下方向)を長手方向とするオーバル形状に形成されている。すなわち、図4に示す弁軸63の軸方向視において、弁軸63は、長手方向(図4の上下方向)に延びている一対の縦壁63Aと、短手方向(図4の左右方向)に延びている一対の横壁63Bと、四隅に配置されて縦壁63A及び横壁63Bを連結する湾曲壁63Cとから構成されている。また、支持板67に形成されている支持孔68も、シャフト64の軸方向を短手方向とし、上記直交方向を長手方向とするオーバル形状に形成されている。すなわち、図4に示す弁軸63の軸方向視において、支持孔68は、長手方向(図4の上下方向)に延びている一対の縦内壁68Aと、短手向(図4の左右方向)に延びている一対の横内壁68Bと、四隅に配置されて縦壁63A及び横壁63Bを連結する湾曲内壁68Cとから構成されている。支持孔68における一対の横内壁68B間の距離は、弁軸63における一対の横壁63B間の距離よりも長い。一方で、支持孔68における一対の縦内壁68A間の距離は、弁軸63における一対の縦壁63A間の距離とほぼ等しい。そのため、弁軸63の軸方向視において、シャフト64の軸方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC1は、上記直交方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC2よりも小さい(C1<C2)。なお、クリアランスC1は、弁軸63の一方側の縦壁63Aと支持孔68の一方側の縦内壁68AとのクリアランスC1aと、弁軸63の他方側の縦壁63Aと支持孔68の他方側の縦内壁68AとのクリアランスC1bとを合わせたクリアランスである(C1=C1a+C1b)。また、クリアランスC2は、弁軸63の一方側の横壁63Bと支持孔68の一方側の横内壁68BとのクリアランスC2aと、弁軸63の他方側の横壁63Bと支持孔68の他方側の横内壁68BとのクリアランスC2bとを合わせたクリアランスである(C2=C2a+C2b)。
図5に示すように、弁軸63は、支持孔68を貫通して延びていて、支持板67から突出している先端部に連結板としてのワッシャ69が連結されている。ワッシャ69は環状に形成されている。弁軸63の先端部には、その全周に亘って凹溝63Dが形成されている。凹溝63Dの外径は、ワッシャ69の内径と同じである。ワッシャ69は、凹溝63Dに配置されている。凹溝63Dにワッシャ69を配置した状態で、弁軸63の先端をかしめることにより、弁軸63の先端部にワッシャ69が連結されている。ワッシャ69の外径は支持孔68よりも大きく、ワッシャ69は支持板67から弁軸63が抜けることを抑える。このように、弁板62とワッシャ69との間に支持板67を配置することによって弁体61が支持板67に組付けられている。支持板67とワッシャ69との間には、弾性部材としての皿ばね70が配置されている。皿ばね70は、小径側の端部が支持板67に当接し、大径側の端部がワッシャ69に当接している。皿ばね70は、支持板67とワッシャ69とによって挟まれて弾性変形している。皿ばね70の弾性力によって、弁体61は、弁板62の裏面62Bが支持板67に押しつけられている。これにより、支持板67の弁板62側の面と弁板62の裏面62Bとが面接触している。
図1及び図3に示すように、シャフト64におけるタービンハウジング10の外側に配置されている他端部には、該シャフト64を回転させる回転機構80が連結されている。回転機構80は、シャフト64の他端部が連結されているアーム81と、アーム81に支持されているピン91と、ピン91に連結されているロッド86と、ロッド86を移動させるアクチュエータ87とを有している。アーム81は、三角板状に形成されていて、一端部82に係合孔83が形成されている。係合孔83にはシャフト64が係合されている。図3に示すように、アーム81の他端部84には、ピン91を回転可能に支持するピン孔85が形成されている。ピン91は、ピン孔85を貫通して延びていて、タービンハウジング10側の一端部とは反対側の他端部(図3の左端部)が拡径されている。ピン91における一端部(図3の右端部)は、アーム81とタービンハウジング10との間に配置されている。ピン91は、該一端部が、ロッド86に形成されている係止孔86Aに挿通されて係止されている。図1に示すように、ロッド86は、円柱形状に形成されていて、その途中が折れ曲がった形状を有している。ロッド86は、全体としてタービンハウジング10からベアリングハウジング45側に向かって延びている。
アクチュエータ87は、ハウジング88と、該ハウジング88の内部に収容されている駆動部89とを有している。ハウジング88は、有底円筒状に形成されていて、コンプレッサーハウジング50に組付けられている。円板状の底板90には、その中心にロッド86が挿通されている通過孔90Aが形成されている。ロッド86は、通過孔90Aを通じてハウジング88の内部まで延びて駆動部89に連結されている。駆動部89は、図1に矢印で示すように、ロッド86を該ロッド86が延びている方向に移動させる。アクチュエータ87がロッド86をベアリングハウジング45側に移動させると、アーム81の他端部84が一端部82を中心としてベアリングハウジング45側(図1のA方向)に回転してシャフト64を回転させる。これにより、弁体61がタービンハウジング10のスクロール部20側に回動する。その結果、図5に示すように弁体61がタービンハウジング10のスクロール部20に当接し、第1バイパス通路24及び第2バイパス通路25の双方の開口24A,25Aを閉塞する。これにより、ウェイストゲートバルブ60が閉弁状態となり、第1スクロール通路21及び第2スクロール通路22を流れる排気が全てタービンホイール15を通過して流れるようになる。一方で、アクチュエータ87がロッド86をタービンハウジング10側に移動させると、図1に示すように、アーム81の他端部84が一端部82を中心としてタービンハウジング10側(図1のB方向)に回転してシャフト64を回転させる。これにより、弁体61がタービンハウジング10のスクロール部20から離間する方向に回動する。その結果、第1バイパス通路24及び第2バイパス通路25の双方の開口24A,25Aが開放され、ウェイストゲートバルブ60が開弁状態となることで、第1スクロール通路21及び第2スクロール通路22を流れる排気の一部がタービンホイール15を迂回して流れるようになる。このように、過給機では、ウェイストゲートバルブ60は、1つの弁体61で第1バイパス通路24及び第2バイパス通路25の双方の開口24A,25Aを閉塞、開放することにより、タービンホイール15を通過する排気の流量を調節して過給圧を制御している。
本実施形態の作用効果について、図6〜図9を参照して説明する。
(1)ウェイストゲートバルブ60では、シャフト64を回転させることにより、該シャフト64に組付けられている弁体61を回動させる。シャフト64を回転させる回転機構80では、ロッド86をベアリングハウジング45側に移動させることによってシャフト64を回転させて弁体61をスクロール部20に当接させる。こうした回転機構80では、ロッド86を移動させる際の付勢力がシャフト64にも作用し、シャフト64がブッシュ55を中心として傾くこともある。
図6に矢印で示すように、シャフト64の一端部がこうした付勢力の影響を受けてタービンハウジング10から離間する側に移動すると、該シャフト64の一端部に組付けられている弁体61の位置もタービンハウジング10から離間する側に変化する。
図7に示すように、こうして弁体61の位置が変化すると、弁体61が閉弁方向へ回動したときに、弁板62の周縁全体が均等にタービンハウジング10に着座せず、その回動軌跡における外周側の一部(図7の下端部)がタービンハウジング10に片当たりする。本実施形態では、上記直交方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC2を、シャフト64の軸方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC1よりも大きくしている。そのため、弁体61は、支持板67に対してシャフト64の軸方向と平行な仮想線L1を回転中心として傾くことが許容されている。シャフト64の配置が変化して弁板62の上記一部がタービンハウジング10に片当たりする状態であっても、さらにシャフト64を回転させて、図7に矢印で示すように支持板67によって弁体61をタービンハウジング10側に付勢する。これにより、支持部65に対して弁体61を傾けて、弁板62の周縁全体をタービンハウジング10に着座させる。
その結果、図8に示すように、弁板62の周縁全体をタービンハウジング10に当接させることができ、弁体61の着座性を確保できる。このように、弁板62の片当たりが生じている状態から弁板62の周縁全体をタービンハウジング10に着座した状態にするためには、上記直交方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC2を確保する必要がある。一方で、シャフト64の軸方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC1は、弁体61のタービンハウジング10への着座性には影響が少ない。本実施形態では、着座性への影響が少ないシャフト64の軸方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC1を小さくしているため、弁体61の着座性を確保しつつ、弁体61の支持部65に対するシャフト64の軸方向への移動を抑制してその移動に起因する振動を抑えることもできる。したがって、弁体61のタービンハウジング10への着座性を確保する機能と、弁体61の振動を抑える機能との両立を図ることができる。
(2)支持孔68をオーバル形状にし、弁軸63の断面形状もオーバル形状にしている。そのため、弁軸63が支持板67に対して傾いたときに、弁軸63と支持板67とを曲面同士で接触させることが可能になる。そのため、弁軸63や支持板67の摩耗を抑えて耐久性向上に貢献できる。また、弁軸63がその軸線を中心として回転する際には支持板67に係止されてその回転が抑制されるため、弁体61の回り止め機能も兼ねることができる。
(3)支持板67とワッシャ69との間に皿ばね70を挟んでいる。この皿ばね70は、支持板67とワッシャ69とによって挟まれて弾性変形しており、その弾性復帰にかかる付勢力によって、弁体61の弁板62の裏面62Bを支持板67に押しつけている。そのため、ウェイストゲートバルブ60が開弁している状態において、弁体61の傾きが抑えられる。したがって、弁体61の振動を抑える機能を高めることができる。
(4)本実施形態では、ウェイストゲートバルブ60が1つの弁体61で第1バイパス通路24及び第2バイパス通路25の双方の開口24A,25Aを閉塞、開放している。
図9に一点鎖線の矢印に示すように、ウェイストゲートバルブ60が開弁しているときには、第1バイパス通路24及び第2バイパス通路25から排気が交互に排出される。排出された排気は弁体61に衝突する。
第1バイパス通路24の開口24A及び第2バイパス通路25の開口25Aはシャフト64の軸方向(図9の上下方向)に並んで配置されている。そのため、図9に矢印で示すように、排気は上記直交方向(図9の奥行き方向)と平行な仮想線L2を回転中心として、弁体61を揺動させるように作用する。本実施形態では、シャフト64の軸方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC1が、上記直交方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC2よりも小さくなっており、上記揺動方向への移動が抑えられている。このように、弁体61の振動を抑える機能が発揮されやすい方向に各開口24A,25Aを並べて配置することによって、各開口24A,25Aから交互に排気が排出されても、該排気による弁体61の振動を効果的に抑えることができ、弁体61の振動を抑える機能をより一層効果的に得ることができる。
上記実施形態は以下のように変更して実施することができる。
・第1バイパス通路24の開口24A及び第2バイパス通路25の開口25Aはシャフト64の軸方向に並んでいなくてもよい。例えば、第1バイパス通路24の開口24A及び第2バイパス通路25の開口25Aの並んでいる方向がシャフト64の軸方向に対して傾いていてもよい。こうした場合であっても、シャフト64の軸方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC1を上記直交方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC2よりも小さくすることで、弁体61の振動を抑えることはできる。
・上記ウェイストゲートバルブ60では、1つの弁体61として、弁板62と、該弁板62から支持孔68を貫通して直線状に延びる弁軸63とを備える構成を示したが、弁体の構成はこれに限らない。例えば、1つの弁体として、第1バイパス通路24の開口24Aを閉塞、開放可能に設けられた第1弁板と、第2バイパス通路25の開口25Aを閉塞、開放可能に設けられた第2弁板と、弁軸とを備える。弁軸は、一端部側の分岐端部が二股に分岐し、分岐した端部が第1弁板及び第2弁板にそれぞれ連結されているとともに、他端部側の合流端部が支持孔68に挿通されている。こうした構成であっても、ウェイストゲートバルブ60は、1つの弁体で第1バイパス通路24及び第2バイパス通路25の双方の開口24A,25Aを閉塞、開放することが可能である。
・上記ウェイストゲートバルブ60では、1つの弁体61で第1バイパス通路24の開口24A、及び第2バイパス通路25の開口25Aの双方を閉塞、開放するようにしたが、別々の弁体によって第1バイパス通路24の開口24A、及び第2バイパス通路25の開口25Aを閉塞、開放するようにしてもよい。例えば、シャフト64に2つの支持部を連結し、各支持部に組付けられた弁体によって第1バイパス通路24の開口24A、及び第2バイパス通路25の開口25Aをそれぞれ閉塞、開放してもよい。また、第1バイパス通路24の開口24Aを閉塞、開放する弁体を備える第1ウェイストゲートバルブと、第2バイパス通路25の開口25Aを閉塞、開放する弁体を備える第2ウェイストゲートバルブとの2つのウェイストゲートバルブを備えるようにしてもよい。
・第1バイパス通路24及び第2バイパス通路25の一方を省略してもよい。
・スクロール部20に第1スクロール通路21及び第2スクロール通路22を備える構成を例に説明したが、スクロール部20に一つのスクロール通路を設けるようにしてもよい。この場合には、収容室23を介さずに該スクロール通路と筒状部31の内域とを連通するバイパス通路を設ける。そして、このバイパス通路の開口を閉塞、開放可能にウェイストゲートバルブを配置する。
・支持板67とワッシャ69との間に皿ばね70を挟んだ構成を採用したが、この構成に加えてまたは代えて、弁板62と支持板67との間に皿ばね70を挟むようにしてもよい。なお、皿ばね70への熱の影響の観点では、タービンハウジング10からより遠い位置であって排気からの受熱量が少ない位置、すなわち支持板67とワッシャ69との間に皿ばね70を配置することが好ましい。
・皿ばね70は、小径側の端部が支持板67に当接し、大径側の端部がワッシャ69に当接するように配置したが、大径側の端部が支持板67に当接し、小径側の端部がワッシャ69に当接するように配置してもよい。また、弾性部材として2つの皿ばね70を並べて配置することも可能である。この場合、2つの皿ばね70の大径側の端部同士を当接させて連結した状態で、弁板62と支持板67との間、及び支持板67とワッシャ69との間の少なくとも一方に配置することが望ましい。
・弾性部材として、皿ばね70以外の構成を採用することも可能である。例えば、板ばねやスプリングワッシャなどを採用してもよい。また、弾性部材を省略することも可能である。
・弁軸63は、支持孔68を貫通せず、弁板62から支持孔68の内部まで延びている構成であってもよい。この場合であっても、例えば弾性を有する環状部材を支持孔68の内壁に連結し、環状部材に弁軸63を嵌挿することで、弁体61を支持板67に組付けることは可能である。この構成であっても、上記直交方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC2が、シャフト64の軸方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC1よりも大きければ、ウェイストゲートバルブ60の閉弁時に環状部材を弾性変形させて、弁体61を支持板67に対してシャフト64の軸方向を中心として傾けることは可能である。
・弁軸63及び支持孔68の構成は上述したものに限らない。例えば、弁軸63の断面形状を、シャフト64の軸方向を短手方向とし、該軸方向と直交する直交方向を長手方向とするオーバル形状に形成していたが、オーバル形状における長手方向は、上記軸方向であってもよいし、上記直交方向であってもよい。また、支持孔68のオーバル形状も、その長手方向は、上記軸方向であってもよいし、上記直交方向であってもよい。さらに他の構成として、例えば、図10〜図12に示す構成を採用することも可能である。
図10に示すように、弁軸63の断面は、シャフト64の軸方向(図10の左右方向)を長手方向とし、該軸方向と直交する直交方向(図10の上下方向)を短手方向とするオーバル形状に形成されている。また、支持板67に形成されている支持孔68は、シャフト64の軸方向及び上記直交方向の長さが等しいオーバル形状に形成されている。支持孔68における一対の横内壁68B間の距離は、弁軸63における一対の横壁63B間の距離よりも長い。一方で、支持孔68における一対の縦内壁68A間の距離は、弁軸63における一対の縦壁63Aの距離とほぼ等しい。こうした構成であっても、弁軸63の軸方向視において、シャフト64の軸方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC1を、上記直交方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC2よりも小さくすることができる。
また、図11に示すように、弁軸63の断面を真円状に構成することも可能である。この構成では、支持孔68は、シャフト64の軸方向(図11の左右方向)を短手方向とし、該軸方向と直交する直交方向(図11の上下方向)を長手方向とするオーバル形状に形成されている。支持孔68における一対の横内壁68B間の距離は、弁軸63の直径よりも長く、支持孔68における一対の縦内壁68A間の距離は、弁軸63の直径とほぼ等しい。こうした構成であっても、弁軸63の軸方向視において、シャフト64の軸方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC1を、上記直交方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC2よりも小さくすることができる。
さらに、図12に示すように、弁軸63の断面を真円状に構成しつつ、支持孔68を長方形状に形成することも可能である。すなわち、この構成では、支持孔68は、シャフト64の軸方向(図12の左右方向)を短手方向とし、該軸方向と直交する直交方向(図12の上下方向)を長手方向とする長方形状に形成されている。支持孔68における一対の横内壁68B間の距離は、弁軸63の直径よりも長く、支持孔68における一対の縦内壁68A間の距離は、弁軸63の直径とほぼ等しい。こうした構成であっても、弁軸63の軸方向視において、シャフト64の軸方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC1を、上記直交方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC2よりも小さくすることができる。
また、上記各構成において、支持孔68における一対の縦内壁68A間の距離を、弁軸63における一対の縦壁63A間の距離または弁軸63の直径よりも長くしてもよい。すなわち、シャフト64の軸方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC1は必ずしも0である必要はない。この場合であっても、支持孔68の縦内壁68Aから弁軸63までの距離よりも、支持孔68の横内壁68Bから弁軸63までの距離を長くして、弁軸63の軸方向視において、シャフト64の軸方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC1を、上記直交方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC2よりも小さくすればよい。
なお、図11や図12に示す構成においては、弁軸63の一方の縦内壁68A側の左端と該一方の縦内壁68AとのクリアランスC1aと、弁軸63の他方の縦内壁68A側の右端と該他方の縦内壁68AとのクリアランスC1bとを合わせたクリアランスをシャフト64の軸方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC1とすればよい。また、弁軸63の一方の横内壁68B側の上端と該一方の横内壁68BとのクリアランスC2aと、弁軸63の他方の横内壁68B側の下端と該他方の横内壁68BとのクリアランスC2bとを合わせたクリアランスを上記直交方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC2とすればよい。
さらに、弁軸63を楕円状や多角形状など他の形状に形成することも可能である。こうした場合であっても、弁軸63の軸方向視において、シャフト64の軸方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC1が、上記直交方向における弁軸63と支持部65とのクリアランスC2よりも小さくなるように、支持孔68を弁軸63の断面形状に合わせて構成すればよい。
・過給機を直列4気筒の内燃機関に適用した例を示したが、これに限らない。直列6気筒や、V型の内燃機関などに採用される過給機に上記実施形態と同様の構成を適用することも可能である。
10…タービンハウジング、15…タービンホイール、20…スクロール部、21…第1スクロール通路、22…第2スクロール通路、23…収容室、24…第1バイパス通路、24A…開口、25…第2バイパス通路、25A…開口、26…端面、30…第1フランジ、30A…挿通孔、31…筒状部、32…第2フランジ、40…回転軸、45…ベアリングハウジング、46…収容空間、47…軸受け、48…連通孔、50…コンプレッサーハウジング、55…ブッシュ、60…ウェイストゲートバルブ、61…弁体、62…弁板、62A…当接面、62B…裏面、63…弁軸、63A…縦壁、63B…横壁、63C…湾曲壁、63D…凹溝、64…シャフト、65…支持部、66…湾曲部、67…支持板、68…支持孔、68A…縦内壁、68B…横内壁、68C…湾曲内壁、69…ワッシャ(連結板)、70…皿ばね(弾性部材)、80…回転機構、81…アーム、82…一端部、83…係合孔、84…他端部、85…ピン孔、86…ロッド、86A…係止孔、87…アクチュエータ、88…ハウジング、89…駆動部、90…底壁、90A…貫通孔、91…ピン。

Claims (4)

  1. タービンホイールを迂回して排気を流すバイパス通路を有するタービンハウジングと、
    前記バイパス通路を流れる排気の量を制御するウェイストゲートバルブと
    を備える過給機であって、
    前記ウェイストゲートバルブは、弁板及び同弁板から該弁板の厚さ方向に立設された弁軸を含む弁体と、前記弁軸が挿通されている支持孔が形成された支持部と、前記支持部が連結されたシャフトと、前記シャフトを回転させる回転機構とを有し、
    前記弁体は、前記支持孔に前記弁軸が挿通された状態で前記支持部に組付けられていて、前記シャフトの回転に伴って回動し、
    前記弁軸の軸方向視において、前記シャフトの軸方向における前記弁軸と前記支持部とのクリアランスは、前記軸方向と直交する直交方向における前記弁軸と前記支持部とのクリアランスよりも小さい過給機。
  2. 前記支持孔はオーバル形状であって、前記弁軸の断面形状もオーバル形状である
    請求項1に記載の過給機。
  3. 前記弁軸は、前記弁板から前記支持孔を貫通して延びていて、前記支持部から突出している先端部に連結板が連結されており、
    前記弁板と前記支持部との間、及び前記支持部と前記連結板との間の少なくとも一方には、弾性部材が挟まれている
    請求項1または2に記載の過給機。
  4. 前記タービンハウジングは、前記タービンホイールに排気を導出する第1スクロール通路及び第2スクロール通路を有し、
    前記バイパス通路は、前記第1スクロール通路の途中から分岐して前記タービンホイールを迂回して排気を流す第1バイパス通路と、前記第2スクロール通路の途中から分岐して前記タービンホイールを迂回して排気を流す第2バイパス通路とを含み、
    前記第1バイパス通路の開口と前記第2バイパス通路との開口は前記軸方向に並んでいて、
    前記ウェイストゲートバルブは、1つの前記弁体で前記第1バイパス通路及び前記第2バイパス通路の双方の開口を閉塞、開放することで前記第1バイパス通路及び前記第2バイパス通路を流れる排気の量を制御する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の過給機。
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