JP2018091147A - ブラケットおよびブラケットの支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブラケットがケースから剥がれるのを確実に防止することが可能なブラケットおよびブラケットの支持構造を提供すること。【解決手段】ブラケットは、天板部と、天板部の幅方向両端から高さ方向片側に延在し、高さ方向片端部から幅方向外側に延在し、幅方向外端が溶接部を介して排気浄化装置のケースの外周面に固定される一対の脚部と、を備え、一対の脚部における少なくとも一方の脚部は、溶接部を長さ方向で区分する切込み部を有する。【選択図】図2A

Description

本開示は、ブラケットおよびブラケットの支持構造に関する。
従来、内燃機関の排気系に設けられ、内燃機関から排出される排気ガス中の一酸化炭素および未燃焼炭化水素等を除去するための排気浄化装置が知られている。このような排気浄化装置のうち、内燃機関の周囲に配置される構造のものは、ブラケットを介して内燃機関に支持されることが従来から知られている。
特許文献1の第10〜第12図には、排気系に配置された排気浄化装置(触媒装置)のケース(触媒用ケース)を、車体またはエンジン等の被固定部に支持するためのいわゆるハット型のブラケットが開示されている。このブラケットは、天板部と、天板部の幅方向両端部から高さ方向片側に延在した一対の側壁部と、一対の側壁部の高さ方向片端部から幅方向外側に延在した一対のフランジ部とを備えている。この構造の場合、ブラケットの一対のフランジ部の幅方向外端面が、排気浄化装置のケースの外周面に溶接部を介して固定されている。
実開平4−54929号公報
しかしながら、特許文献1の第10〜第12図に記載された構造では、ブラケットと排気浄化装置のケースとを接続する溶接部分における溶接端部において車体振動による応力集中が発生する。一般的に、溶接部の長さ方向両端部は他の部分に比べて剥離の起点となり易いため、長さ方向両端部の応力が大きいと、ブラケットがケースから剥がれるおそれがあるという問題があった。
本開示の目的は、ブラケットがケースから剥がれるのを確実に防止することが可能なブラケットおよびブラケットの支持構造を提供することである。
本開示のブラケットは、
天板部と、前記天板部の幅方向両端から高さ方向片側に延在し、高さ方向片端部から幅方向外側に延在し、幅方向外端が溶接部を介して排気浄化装置のケースの外周面に固定される一対の脚部と、を備え、
前記一対の脚部における少なくとも一方の脚部は、前記溶接部を長さ方向で区分する切込み部を有する。
本開示のブラケットの支持構造は、
前記ブラケットが前記溶接部を介して前記ケースに支持される。
本開示によれば、ブラケットがケースから剥がれるのを確実に防止することができる。
本開示の一実施の形態に係る排気系を示す概略図 ブラケットの平面図および溶接部の応力分布図 ブラケットの側面図 ブラケット正面図 図2AのA−A断面図 ブラケットの斜視図 比較例に係るブラケットの平面図および溶接部の応力分布図 比較例に係るブラケットの側面図 変形例1に係るブラケットの側面図 変形例2に係るブラケットの側面図
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は一例であり、本開示は実施の形態により限定されるものではない。
図1は、本開示に係る排気系の一例を示す概略図である。なお、図1には、X軸、Y軸及びZ軸が描かれている。以下の説明では、図1における左右方向をX方向又は車両前後方向といい、右方向を「+X方向」又は「車両前側」、左方向を「−X方向」又は「車両後側」という。また、図1における上下方向をY方向又は車両上下方向といい、上方向を「+Y方向」又は「車両上側」、下方向を「−Y方向」又は「車両下側」という。さらに、図1において紙面に垂直な方向をZ方向又は車両幅方向といい、手前方向を「+Z方向」又は「車両右側」、奥方向を「−Z方向」又は「車両左側」という。
図1に示すように、排気系1は、エンジン2の車両右側に設けられた排気マニホールド3と、排気マニホールド3の集合部に連結されたターボ過給機4と、ターボ過給機4から延びる上流側排気通路5、後処理装置6、及び下流側排気通路7と、を備える。なお、本実施形態の場合、上記各部材を、エンジン2の車両右側に配置している。ただし、車両幅方向に関して、上記各部材のエンジン2に対する配置は、図示の構造に限定されるものではない。
ターボ過給機4の排気ガス出口4aの方向(開放方向)、大きさ及び形状は、後処理装置6の形状、大きさ及び設置場所などに基づいて総合的に定められる。ここでは、排気ガス出口4aの方向は、−X方向である。排気ガス出口4aの形状は、一般的な円形状である。後処理装置6の設置場所は、ターボ過給機4の−X方向の位置に設定される。
上流側排気通路5は、中空管状の管8の内部空間により構成されている。管8は、内部空間に上流側開口部から流入した排気ガスを、管8の延在方向に沿って流通させて、下流側開口部から流出させる流路としての機能を有している。
管8の上流側端部は、排気ガス出口4aに接続されている。一方、管8の下流側端部は、後処理装置6の上流側端部に固定されている。直線管8の延在方向、長さ、及び中空断面形状は、排気ガス出口4aの方向、後処理装置6におけるDOC11(後述する)の位置などに基づいて総合的に定められる。
管8の延在方向は、例えば、DOC11の位置などに基づいて3次元的に傾けられる。ここでは、説明をわかりやすくするために、管8は、図1に示すように、排気ガス出口4aと同じ−X方向に延ばされる。また、管8の長さは、ターボ過給機4とDOC11との間の放熱を防止するために、なるべく短いことが望ましい。
上述のとおり、管8の下流側端部には、排気浄化装置である後処理装置6の上流側端部が接続されている。後処理装置6は、管状のケース10に、排気ガスを浄化するためのDOC11及びディーゼル・パティキュレート・フィルタ(DPF)12が収容されてなる。
ケース10は、ケース10の外周面に溶接固定されたブラケット14を介してエンジン2に固定されている。具体的には、本実施形態の場合、ブラケット14は、エンジン2から突出した(本実施形態の場合、エンジン2から右側に突出した)第2ブラケット15に対して取り付けられる(本実施形態の場合、前方から取り付けられる)。なお、ブラケット14の詳細な構造、および、ブラケット14をケース10に対して支持するためのブラケットの支持構造については、後述する。
DOC11及びDPF12は、無機質マットでケース10に保持される。DOC11は、柱状に形成される。ここでは、説明をわかりやすくするために、DOC11は、−Y方向に延びている。なお、DOC11の基本的構造及び機能については、従来から知られているDOCと同様であるため、詳しい説明は省略する。
DPF12は、柱状に形成される。また、DPF12は、DOC11と同様に、−Y方向に延びている。なお、DPF12の基本的構造及び機能については、従来から知られているDPFと同様であるため、詳しい説明は省略する。
後処理装置6の下流側端部には、下流側排気通路7が接続されている。後処理装置6で浄化された排気ガスは、下流側排気通路7を通過して外部に導出される。下流側排気通路7における下流側は、−X方向へ直線状に延びており、排気ガスは、下流側排気通路7の後端から、後方へ向けて導出される。
次に、図2A〜図2Eを参照して、ブラケット14の構造およびブラケット14をケース10に支持固定するためのブラケットの支持構造の詳細について説明する。なお、以下の説明では、図2Aにおける左右方向を「幅方向」といい、上下方向を「長さ方向」という。また、図2Aの表裏方向および図2C、2Dの上下方向を「高さ方向」という。幅方向に関しては、ブラケット14の幅方向中央部に近づく方向が内側であり、ブラケット14の幅方向中央部から離れる方向が外側である。また、長さ方向に関して「片側」は図2Aの上側に相当し、同じく「他側」は図2Aの下側に相当する。さらに、高さ方向に関して、「片側」は図2Aの裏側および図2C、2Dの下側に相当し、同じく「他側」は図2Aの表側および図2C、2Dの上側に相当する。なお、図2A〜図2Eは、ブラケット14がケース10に対して溶接固定された状態を、ケース10を省略した状態で示している。
ブラケット14は、いわゆるハット型のブラケットであって、例えばステンレス製の矩形の板状部材を曲げ加工することで形成される。ブラケット14は、天板部141と、一対の側壁部142と、一対のフランジ部143とを含んでなる。このようなブラケット14は、後処理装置6(具体的には、後処理装置6のケース10)を、エンジン2に対して支持するためのものである。
天板部141は、ブラケット14を、例えばエンジン2(具体的には、第2ブラケット15)などの被固定部に対して固定するための部分である。このような天板部141は、高さ方向から見た形状が、長さ方向に長い矩形板状である。天板部141は2つの丸孔144a、144bが、長さ方向に離隔した状態で並んで形成されている。丸孔144a、144bには、それぞれ不図示のボルトが挿通され、不図示のナットと締結される。これにより、ブラケット14が第2ブラケット15に対して固定される。
なお、本実施形態の場合、丸孔144a、144bは、高さ方向から見た形状が互いに同じ円形である。また、丸孔144a、144bのうちの一方の丸孔144aの中心軸O144aと、同じく他方の丸孔144bの中心軸O144bとは、幅方向に関して整合している。ただし、一方の丸孔144aの中心O144aと、他方の丸孔144bの中心O144bとが、幅方向にずれている構成を採用してもよい。このような丸孔144a、144b同士の位置関係は、ブラケット14、ケース10およびエンジン2の組み付け状態を考慮して適宜決定される。また、天板部141に設ける孔の形状および数は本実施形態に限定されない。なお、車体への組み付け状態の一例として、一方の丸孔144aの中心軸O144aと他方の丸孔144bの中心軸O144bとを通る仮想平面が、例えば、垂直方向(車両の上下方向)と平行になるようにブラケット14を第2ブラケット15に固定することができる。
一対の側壁部142は、天板部141の幅方向両端縁から高さ方向片側(図2Cの下側)に延在した板状部材である。具体的には、本実施形態の場合、一対の側壁部142は、天板部141の幅方向両端縁から高さ方向片側に、天板部141と直交する状態で延在している。このような一対の側壁部142は、幅方向から見た形状(図2Bに示す形状)が互いに同じ矩形板状である。
なお、一対の側壁部142の形状は、本実施形態の場合に限定されない。また、一対の側壁部142同士の形状を異ならせることもできる。具体的には、例えば、一対の側壁部142のうちの一方の側壁部142の天板部141に対する傾斜角度と、同じく他方の側壁部142の天板部141に対する傾斜角度とを異ならせることができる。また、一方の側壁部142の高さ方向寸法と、他方の側壁部142の高さ方向寸法とを異ならせることもできる。一対の側壁部142の形状は、ケース10への取り付け位置に応じて適宜変更される。
一対のフランジ部143は、一対の側壁部142から幅方向外側に延在した板状部材である。具体的には、本実施形態の場合、一対のフランジ部143は、一対の側壁部142の高さ方向片端部から幅方向外側に一対の側壁部142と直交する(換言すれば、天板部141と平行な)状態で延在している。このような一対のフランジ部143は、高さ方向から見た形状(図2Aに示す形状)が互いに同じ板状である。
以下、本開示にかかるブラケットの支持構造を構成する溶接部16の構造について説明する。
溶接部16は、切込み部17(後述する)により長さ方向中央部で区分される。溶接部16は、長さ方向中央部で分割されたフランジ部143の幅方向外端面と、ケース10の外周面とを接合する。
なお、以下のブラケット14の各部の説明において、側壁部142およびフランジ部143を含むものとして脚部145を用いる場合がある。つまり、ブラケット14は一対の脚部145を備えている。脚部145は、天板部141の幅方向両端縁から高さ方向片側(図2Cの下側)に延在した板状部材としての側壁部142、および、一対の側壁部142から幅方向外側に延在した板状部材としてのフランジ部143を有する。
切込み部17は、一対の脚部145における少なくとも一方に設けられ、溶接部16を長さ方向で区分する。なお、切込み部17を両方の脚部145に設けるのか、いずれか一方の脚部145に設けるのかは、また、脚部145に設けられる切込み部17の位置、形状、および大きさは、例えば、後述するように、天板部141に対して幅方向に繰り返し荷重が負荷される場合に、溶接部16に生じる応力などに基づいて総合的に定められる。
切込み部17は、図2Aに示すように、一対の脚部145のそれぞれに設けられている。
切込み部17は、図2Bに示すように、脚部145の長さ方向中央部に設けられる。切込み部17は、図2Dおよび図2Eに示すように、フランジ部143の幅方向外端面から側壁部142に延在し、一定の溝幅を有するスリット171と、溝幅と同じ大きさの直径を有する半円形状の奥側縁172とを有する。これにより、例えば、天板部141に対して幅方向に繰り返し荷重が負荷される場合に、奥側縁172に生じる応力を小さくすることができる。
<本実施の形態の効果>
本実施の形態の効果について、比較例を示しながら説明する。図2Aには、本実施の形態において溶接部16に負荷される応力分布を示したグラフが示されている。また、図2Aには、比較例における溶接部16に負荷される応力分布を示すグラフを破線で示されている。図3Aは比較例にかかるブラケット14の平面図である。図3Bは、比較例にかかるブラケット14の側面図である。図4Aには、比較例における溶接部16、および、溶接部16に負荷される応力分布を示したグラフが示されている。なお、比較例におけるブラケット14の一対の側壁部142は、長さ方向に関する全長にわたり高さ方向に連続している。すなわち、一対の側壁部142は、高さ方向に不連続となるような、例えば切込み部17などの不連続部が形成されていない。また、比較例における一対のフランジ部143は、長さ方向に関する全長にわたり幅方向に連続している。すなわち、一対のフランジ部143は、幅方向に不連続となるような、例えば切込み部17などの不連続部が形成されていない。
また、以下に説明する本実施の形態の作用・効果は、天板部141に対して幅方向に繰り返し荷重が負荷される場合を想定したものである。以下の説明は、本実施の形態のブラケット14の一方の脚部145(側壁部142およびフランジ部143)に関して行う。天板部141に負荷される繰り返し荷重は、一方の脚部145を伝わって、溶接部16に対して幅方向の引っ張り圧縮荷重として繰り返し負荷される。したがって、図2Aおよび図3Aに示す溶接部16の応力分布は、前述のような幅方向の引っ張り圧縮荷重に基づいて溶接部16に生じる応力に関するものである。
天板部141に負荷される繰り返し荷重の一例としては、図2Aおよび図3Aに実線の方向および破線の方向で示すねじり荷重である。ねじり荷重におけるねじり中心の位置は、図2Aおよび図3Aに示すように、天板部141の長さ方向中央部である。なお、以下の説明は、一例として実線方向のねじり荷重がブラケット14に負荷される場合を想定したものである。
比較例において、図3Aに示す実線方向のねじり荷重がブラケット14に負荷される場合に、図3Aに示すように、ねじり荷重により溶接部16に生じる応力は、溶接部16の長さ方向中央部16aから長さ方向片端16bに近づくに応じて大きくなる。また、ねじり荷重により溶接部16に生じる応力は、溶接部16の長さ方向中央部16aから長さ方向他端16cに近づくに応じて大きくなる。これにより、長さ方向片端16bおよび長さ方向他端16cは、大きな応力集中が発生する箇所となる。この場合、長さ方向片端16bまたは長さ方向他端16cからブラケット14が剥離するおそれがある。
これに対し、本実施の形態におけるブラケット14の脚部145は、長さ方向で溶接部16を区分するように、切込み部17を有する。図2Aに、区分された溶接部16における長さ方向中央側端16d,16eを示す。これにより、図2Aに示す実線方向のねじり荷重がブラケット14に負荷される場合に、ねじり荷重により溶接部16に生じる応力は、図2Aに示すように、溶接部16の長さ方向中央側端16d,16eで比較例に比べて大きくなり、長さ方向中央側端16d,16eで大きくなるに応じて、長さ方向片端16bおよび長さ方向他端16cで比較例に比べて小さくなる。これにより、ねじり荷重により溶接部16に生じる応力は均一化される。その結果、長さ方向片端16bおよび長さ方向他端16cでは、大きな応力集中が発生しないようになり、ブラケット14がケース10から剥離するのを防止することができる。
<変形例>
次に、各変形例について図4Aおよび図4Bを参照して説明する。図4Aは、変形例1にかかるブラケット14の側面図である。
上記実施の形態では、図2Bに示すように、切込み部17における奥側縁172は、スリット171の溝幅と同じ大きさの直径を有する半円形状を備えている。
これに対し、変形例1では、図4Aに示すように、奥側縁172は、スリット171の溝幅より大きな直径を有する円形状を有する。これにより、例えばねじり荷重により奥側縁172に生じる応力をより小さくすることができる。
変形例1において、スリット171および奥側縁172それぞれの位置、形状および大きさは、ねじり荷重により溶接部16に生じる応力に応じて定められる。
奥側縁172は、例えば、高い位置に設けられるほど、ねじり荷重により長さ方向中央側端16d,16eに生じる応力が大きくなり、大きくなる分だけ、長さ方向片端16bおよび長さ方向他端16cに生じる応力が小さくなる傾向がある。これにより、奥側縁172が設けられる位置は、長さ方向中央側端16d,16eに生じる応力と、長さ方向片端16bおよび長さ方向他端16cに生じる応力とが同じになるように定められることで、ねじり荷重により溶接部16に生じる応力をより均一化することができる。
また、奥側縁172は、例えば、円形状の直径が大きいほど、ねじり荷重により長さ方向中央側端16d,16eに生じる応力が大きくなり、大きくなる分だけ、長さ方向片端16bおよび長さ方向他端16cに生じる応力が小さくなる傾向がある。これにより、奥側縁172の円形状の大きさは、長さ方向中央側端16d,16eに生じる応力と、長さ方向片端16bおよび長さ方向他端16cに生じる応力とが同じになるように定められることで、ねじり荷重により溶接部16に生じる応力をより均一化することができる。
また、スリット171は、例えば、溝幅を狭くするほど、溶接部16の溶接長が長くなるため、ねじり荷重により溶接部16に生じる応力を低下させることができる。
また、スリット171の位置等および奥側縁172の位置等との組合せは、例えば、スリット171の溝幅と奥側縁172の直径との組合せは、ねじり荷重により溶接部16に生じる応力に応じて適宜選択される。
図4Bは、変形例2にかかるブラケット14の側面図である。
上記変形例1において、奥側縁172は円形状を有している。これに対し、変形例2において、奥側縁172は、図4Bに示すように、溝幅より大きな直径を有する半円形状を備えた水滴形を有する。変形例2においても、変形例1と同様に、スリット171および奥側縁172それぞれの位置、形状および大きさは、ねじり荷重により溶接部16に生じる応力に応じて定められる。
なお、上記実施の形態では、切込み部17が一対の脚部145にそれぞれ設けられる。本発明はこれに限らず、例えばねじり荷重により溶接部16に生じる応力に対応させて、切込み部17が一対の脚部145のいずれか一方に設けられてもよい。
また、上記実施の形態では、切込み部17は、側壁部142およびフランジ部143に設けられる。本発明は、これに限らず、例えばねじり荷重により溶接部16に生じる応力に応じて、フランジ部143のみに設けてもよい。
また、上記実施の形態および各変形例において、切込み部17は、天板部141に負荷される繰り返し荷重の一例としてのねじり荷重により溶接部16に生じる応力に応じて設けられる。しかし、本発明は、これに限らず、切込み部17は、長さ方向または幅方向の引っ張り圧縮荷重により溶接部16に生じる応力に応じて設けられてもよい。
また、上記実施の形態では、ケース10にDOC11およびDPF12を収容したものを説明したが、これに限定されない。例えば、DPF12は省略してもよい。また、DOC11に代えて、他の触媒としてのリーンNOxトラップ触媒(LNT)、選択接触還元触媒(SCR)等、排気ガスを浄化する様々な触媒としてもよい。また、触媒の下流に、DPF12に代えて、DOC、LNT、SCR等、排気ガスを浄化する様々な触媒を収容するようにしてもよい。
本開示のブラケットは、排気浄化装置のケースからブラケットが剥がれるのを確実に防止することが要求される排気浄化装置の支持構造として有用である。
6 後処理装置
10 ケース
14 ブラケット
141 天板部
142 側壁部
143 フランジ部
144a、144b 丸孔
145 脚部
16 溶接部
17 切込み部
171 スリット
172 奥側縁

Claims (6)

  1. 天板部と、前記天板部の幅方向両端から高さ方向片側に延在し、高さ方向片端部から幅方向外側に延在し、幅方向外端が溶接部を介して排気浄化装置のケースの外周面に固定される一対の脚部と、を備え、
    前記一対の脚部における少なくとも一方の脚部は、前記溶接部を長さ方向で区分する切込み部を有するブラケット。
  2. 前記切込み部は、前記脚部の長さ方向中央部に設けられる請求項1に記載のブラケット。
  3. 前記脚部は、前記天板部の幅方向片端から前記高さ方向片側に延在する側壁部と、前記高さ方向片端部から前記幅方向外側に延在するフランジ部とを有し、
    前記切込み部は、前記フランジ部に設けられる請求項1または2に記載のブラケット。
  4. 前記脚部は、前記天板部の幅方向片端から前記高さ方向片側に延在する側壁部と、前記高さ方向片端部から前記幅方向外側に延在するフランジ部とを有し、
    前記切込み部は、前記フランジ部および前記側壁部に設けられる請求項1または2に記載のブラケット。
  5. 前記切込み部は、前記幅方向外端から前記側壁部に延在するスリットと、前記側壁部に設けられ、前記スリットに連絡し、前記スリットの溝幅より大きな直径を有する半円形状の奥側縁と、を有する請求項4に記載のブラケット。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のブラケットが前記溶接部を介して前記ケースに支持されるブラケットの支持構造。
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