JP2018091091A - アタッチメント着脱装置 - Google Patents

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Yuichi Taguchi
裕一 田口
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Abstract

【課題】アタッチメントに外力が加えられ、掛合フックが動いたとき、前記外力に押されても容易に動かず、掛合フックの開放縁を閉鎖し続けることのできる開閉レバーを備えたアタッチメント着脱装置を提供する。【解決手段】一方又は双方が相手方に接近又は離反してアタッチメントのピンをそれぞれ掛合させる一対の固定フック3及び可動フック4と、前記固定フック3に設けられ、前記固定フック3に対するアタッチメントのピンの掛合方向に交差する方向から接近離反して前記固定フック3の開放縁31を閉鎖又は開放する開閉レバー5とを備えたことを特徴とするアタッチメント着脱装置1である。【選択図】図1

Description

本発明は、建設機械のアームとアタッチメントとに介在するアタッチメント着脱装置に関する。
アタッチメントの交換を容易にする目的で、建設機械のアームや操作シリンダのロッド又はリンクとアタッチメントとに介在するアタッチメント着脱装置が利用される(例えば特許文献1)。特許文献1は、固定フック(2つのジョーのうちの一方)及び可動フック(2つのジョーのうちの他方)を有し、安全装置としての開閉レバー(アーム)を固定フックに備え、開閉レバーが係合位置にあると、アタットメントのピンが前記開閉レバーと固定フックとの間に制限され、前記固定フックから外れることを防ぐアタッチメント着脱装置(油圧連結アセンブリ)を開示する(特許文献1・[請求項1])。
開閉レバーは、回転軸をアタッチメントのピンと平行に設け、固定フックに対してアタッチメントのピンを嵌め込む方向に回動して、係合位置及び非係合位置を切り換える(特許文献1・[0024]、図1)。例示では、開閉レバーを係合位置に向けて揺動させる付勢手段である圧縮バネ(特許文献1・[0025]、図2)や、開閉レバーを係合位置に向けて押し出すアクチュエータである油圧シリンダ(特許文献1・[0030]、図を)を挙げている。
特表2014-503757号公報
アタッチメント着脱装置は、例えば外向きに開放縁を向けた掛合フックを互いに遠ざけて、アタッチメントのピンをそれぞれ内側から掛合する。このとき、何らかの原因で掛合フックが互いに近づくように動くと、アタッチメントのピンが掛合フックから外れてしまう。特許文献1が開示するアタッチメント着脱装置は、固定フックの開放縁を塞ぐ開閉レバーがあるため、仮に掛合フックが互いに近づいても、アタッチメントのピンが掛合フックから不用意に外れない。しかし、特許文献1が開示するアタッチメント着脱装置は、固定フックに対してアタッチメントのピンを嵌め込む方向に回動して固定フックの開放縁を塞ぐ構成であるため、問題がある。
固定フックにアタッチメントのピンを掛合させる方向に回動して前記固定フックの開放縁を塞ぐ開閉レバーは、アタッチメントに大きな外力が加わった場合、固定フックから前記アタッチメントの他方のピンが外れようとして押されると、開いてしまう虞がある。固定フック及び可動フック双方でアタッチメントのピンを掛合している状態では、開閉レバーが開いてもアタッチメントが脱落する迄に至らない。しかし、開閉レバーが開いていると、可動フックを固定フックに接近させたとたんにアタッチメントが脱落してしまう。
このように、特許文献1が開示する開閉レバーは、アタッチメントに加えられた外力により開いてしまい、アタッチメントのピンが掛合フックから外れる虞を完全に解消できない。そこで、アタッチメントに外力が加えられ、掛合フックが動いたとき、前記外力に押されても容易に動かず、掛合フックの開放縁を閉鎖し続けることのできる開閉レバーを備えたアタッチメント着脱装置を開発するため、検討した。
検討の結果開発したものが、建設機械のアームや操作シリンダのロッド又はリンクとアタッチメントとに介在するアタッチメント着脱装置であって、一方又は双方が相手方に接近又は離反してアタッチメントのピンをそれぞれ掛合させる一対の掛合フックと、前記掛合フックの少なくとも一方に設けられ、掛合フックに対するアタッチメントのピンの掛合方向に交差する方向から接近離反して前記掛合フックの開放縁を閉鎖又は開放する開閉レバーとを備えたことを特徴とするアタッチメント着脱装置である。
掛合フックの開放縁は、アタッチメントの一方又は他方のピンが掛合フックの内外に通過する開放部分である。開放縁を挟む両端は、アタッチメントの一方又は他方のピンの外径以上に離れている。開閉レバーが掛合フックの開放縁を閉鎖するとは、開放縁を完全になくす、又は開放縁を挟む端部の一方と開閉レバーの端部との距離を、アタッチメントの一方又は他方のピンの外径未満にすることを意味する。開閉レバーが掛合フックの開放縁を開放するとは、開放縁を挟む端部の一方と開閉レバーの端部との距離を、アタッチメントの一方又は他方のピンの外径以上にすることを意味する。
本発明が適用されるアタッチメント着脱装置は、接近又は離反する掛合フックの少なくとも一方に開閉レバーを備える構成であればよい。例えば掛合フックが揺動軸を介して接続され、それぞれに建設機械のアームや操作シリンダのロッド又はリンクを接続するアタッチメント着脱装置は、掛合フックに開閉レバーを支持させる。また、建設機械のアームやロッド又はリンクを接続するアーム接続部に一方又は双方の掛合フックが設けられたアタッチメント着脱装置は、アーム接続部に開閉レバーを支持させる。
本発明のアタッチメント着脱装置は、掛合フックの開口縁を塞ぐ開閉レバーの接近離反方向を、前記掛合フックに対するアタッチメントのピンの掛合方向に交差させることにより、アタッチメントに外力が加えられ、前記アタッチメントのピンを介して前記外力が加えられても開閉レバーを動かさない。開閉レバーは、掛合フックに対するアタッチメントのピンの掛合方向に交差して進退すればよいが、好ましくは前記掛合方向に直交して進退するとよい。開閉レバーの具体的な接近離反の運動は、アタッチメントのピンの掛合方向に交差する回動又は直動である。
開閉レバーは、掛合フックに掛合したアタッチメントのピンに接面する接触面を有する平板又はブロックである。接触面は、回動方向又は直動方向と平行又は少し傾斜させる。接触面を傾斜させた開閉レバーは、掛合フックに掛合したアタッチメントのピンに向けて回動又は直動すると、接触面の押圧力を徐々に高め、前記ピンを掛合フックに強く押し付けて固定できる。開閉レバーの接近離反手段は、回動シリンダの出力軸を開閉レバーの回転軸に接続して前記開閉レバーを回動させる構成、直動シリンダを開閉レバーに接続して前記開閉レバーを直動させる構成や、直動シリンダで前後するラックと前記ラックに噛み合うピニオンを開閉レバーの回転軸に接続して前記開閉レバーを回動させる構成を例示できる。
掛合フック及び開閉レバーは、順番に作動する移動手段及び接近離反手段をそれぞれ設け、掛合フックの双方がアタッチメントのピンを掛合させるまでの間は、接近離反手段を停止して移動手段のみを作動させ、掛合フックの双方がアタッチメントのピンを掛合している間は、移動手段を停止して接近離反手段のみを作動させる構成とする。移動手段及び接近離反手段が電気駆動手段の場合、電源との接続を切り換えるスイッチにより、通電する電気駆動手段を順番に作動させる。また、移動手段及び接近離反手段が油圧駆動手段の場合、手動又は自動で切り換わる切換バルブにより、油を送る油圧回路を順番に作動させる。
アタッチメントをアタッチメント着脱装置に取り付ける場合、接近離反手段を停止させて移動手段を作動させ、接近又は離反させた掛合フックにアタッチメントのピンを掛合させた後、移動手段を停止させて接近離反手段を作動させ、開閉レバーを接近離反させて掛合フックの開放縁を閉鎖してアタッチメントのピンを拘束する。逆に、アタッチメントをアタッチメント着脱装置から外す場合、移動手段を停止させて接近離反手段を作動させ、開閉レバーが接近離反して掛合フックの開放縁を開放した後、接近離反手段を停止させて移動手段を作動させ、接近又は離反させた掛合フックからアタッチメントのピンを解放する。
本発明のアタッチメント着脱装置の掛合フックは、建設機械のアームや操作シリンダのロッド又はリンクを接続するアーム接続部に設けられてアタッチメントの一方のピンを掛合させる固定フックと、前記アーム接続部に支持されて固定フックに接近又は離反してアタッチメントの他方のピンを掛合させる可動フックとであり、開閉レバーは、固定フック又は可動フックの一方又は双方に備える構成が好ましい。一対の掛合フックは、一方を固定フック、他方を可動フックとすれば、互いの距離を増減して接近又は離反できる。可動フックの移動手段や開閉レバーの接近離反手段は、アーム接続部に設けることができる。
本発明のアタッチメント着脱装置は、アタッチメントのピンを掛合フックに拘束する開閉レバーがアタッチメントのピンに押されても開くことがなく、前記掛合フックの開放縁を閉鎖し続ける。これにより、本発明のアタッチメント着脱装置は、仮に掛合フックが動いてアタッチメントのピンが外れる事態に陥っても、なお開閉レバーが一方又は双方の掛合フックの開放縁を閉鎖し続けることができる。これは、掛合フックからアタッチメントのピンを不用意に外れなくする安全性をもたらす効果である。
本発明のアタッチメント着脱装置は、掛合フック及び開閉レバーそれぞれの移動手段及び接近離反手段を順番に作動させることにより、掛合フックにアタッチメントのピンを掛合させる手順と、前記掛合フックの開放縁を開閉レバーで閉鎖する手順とを確実に連携させることができる。これにより、掛合フックにアタッチメントのピンを掛合させた後、開閉レバーで掛合フックの開放縁を塞ぐことを忘れたり、アタッチメントを解放する際に開閉レバーを開き忘れたりすることがなくなり、確実な掛合フックの移動や開閉レバーの接近離反が実現される。
本発明のアタッチメント着脱装置は、アーム接続部に設けた固定フックと前記アーム接続部に支持された可動フックの組み合わせにより構成すると、可動フックの移動だけで固定フック及び可動フック双方に対してアタッチメントのピンを掛合又は解放させることができ、アタッチメントの着脱操作が容易になる。また、アーム接続部は、可動フックの移動手段や開閉レバーの接近離反手段を支持させて、前記移動手段や接近離反手段の簡素化を可能とし、作動不良等の不具合の発生を減らす。これは、移動手段や接近離反手段の確実な作動を保証し、アタッチメントの脱落防止という安全性を高める。
本発明を適用したアタッチメント着脱装置の一例において、開閉レバーが固定フックの開放縁を閉じた状態を表す正面図である。 本例のアタッチメント着脱装置において、開閉レバーが固定フックの開放縁を閉じた状態を表す左側面図である。 本例のアタッチメント着脱装置において、開閉レバーが固定フックの開放縁を閉じた状態を表す右側面図である。 本例のアタッチメント着脱装置において、開閉レバーが固定フックの開放縁を開いた状態を表す正面図である。 本例のアタッチメント着脱装置において、開閉レバーが固定フックの開放縁を開いた状態を表す左側面図である。 本例のアタッチメント着脱装置において、開閉レバーが固定フックの開放縁を開いた状態を表す右側面図である。 別例のアタッチメント着脱装置において、開閉レバーが固定フックの開放縁を閉じた状態を表す正面図である。 本例のアタッチメント着脱装置において、開閉レバーが固定フックの開放縁を閉じた状態を表す右側面図である。 別例のアタッチメント着脱装置において、開閉レバーが固定フックの開放縁を開いた状態を表す正面図である。 別例アタッチメント着脱装置において、開閉レバーが固定フックの開放縁を開いた状態を表す右側面図である。 アタッチメントを取り付ける手順1を表す正面図である。 アタッチメントを取り付ける手順2における油圧回路のブロック図である。 アタッチメントを取り付ける手順2を表す正面図である。 アタッチメントを取り付ける手順3における油圧回路のブロック図である。 アタッチメントを取り付ける手順3を表す正面図である。 アタッチメントを取り外す手順1における油圧回路のブロック図である。 アタッチメントを取り外す手順1を表す正面図である。 アタッチメントを取り外す手順2における油圧回路のブロック図である。 アタッチメントを取り外す手順2を表す正面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。本発明のアタッチメント着脱装置1は、図1〜図6に見られるように、アーム6(後掲図11参照)に接続するアーム接続部2に設けられ、アタッチメント7(後掲図5参照)の一方のピン71を掛合させる固定フック3と、アーム接続部2に支持されて固定フック3に対して直線的に接近離反し、アタッチメント7の他方のピン72を掛合させる可動フック4と、アーム接続部2に支持されて固定フック3に対するアタッチメント7の一方のピン71の掛合方向に交差して揺動し、固定フック2の開放縁31を閉鎖又は開放する開閉レバー5とを備えて構成される。
説明の便宜上、アタッチメント着脱装置1の上下は図1中上下、同前後は図1中左右、そして同左右は図1中紙面手前及び奥とする。アーム接続部2は、従来のアタッチメント接続装置と大きく異ならない構成で、それぞれアーム接続ピン孔211及びリンク接続ピン孔212を設けた一対の本体板21が、平板状の接続板22と、前記接続板22より上側の屈曲断面の補強板23とを挟んで一体化されている。本例のアーム接続部2は、前記接続板22より下側に、固定フック3、可動フック4、開閉レバー5、そして可動フック4の移動手段であるフック用直動シリンダ(油圧シリンダ)44を配置している。
固定フック3は、本体板21を接続板22より下側に延長した固定フック構成板32に固定フック端部33を設けて構成される。固定フック構成板32は、前縁が後方に向けて湾曲しながら傾斜する側面視略三角状で、下端角部を切り欠いた部分に側面視半円弧状の金属リングを宛てがって固定フック端部33を構成する。固定フック構成板32は、後述する可動フック構成板421や開閉レバー5を挟む位置関係にある。本例の固定フック3は、本体板21の延長部分である左右一対の固定フック構成板32から構成されるため、左右一対ある。本例の固定フック3の開放縁31は、固定フック端部33の開放部分で、後側かつやや下側に傾斜した向きに開放している(図1中仮想線参照)。
可動フック4は、本体板21に挟まれて前後に移動する移動ベース42から下方に降ろした可動フック構成板421に可動フック端部45を設けて構成される。可動フック構成板421は、前後中間位置を下方に突出させた側面視変形五角形状で、下端角部を切り欠いた部分に側面視半円弧状の金属リングを宛てがって可動フック端部45を構成する。可動フック構成板421は、固定フック構成板32の内面に外面を摺接させる位置関係にある。本例の可動フック4は、移動ベース42から降ろされた左右一対の可動フック構成板421から構成されるため、左右一対ある。本例の可動フック4の開放縁41は、可動フック端部45の開放部分で、前側に向けて開放している(図1中仮想線参照)。これにより、固定フック3と可動フック4とは、互いの開放縁31,41を前後逆向きに開放し、アタッチメント7のピン71,72をそれぞれ内側から掛合する。
本例の移動ベース42は、本体板21に挟まれたブロック状で、後述するように、フック用直動シリンダ44のチューブ441を貫通させるために中空になっている。また、本例の移動ベース42は、既述したように、左右の固定フック構成板32に内側から週説する左右一対の可動フック構成板421を降ろしている。そして、本例の移動ベース42は、左右に張り出したスライダ423が、本体板21の内面に形成された前後に延在する段差であるスライダガイド213と接続板22とに挟まれることにより、がたつきなく前後方向へ直線的に移動自在になっている。
本例の移動ベース42は、前側端にチューブ固定板422を設け、後方に向けてロッド422を突出させるフック用直動シリンダ441のチューブ441を貫通させ、かつ前記チューブ固定板422を固定している。フック用直動シリンダ44は、本体板21に挟まれて位置固定されたロッド固定ブロック214にロッド422の前端を固着している。これにより、フック用直動シリンダ44がロッド422を伸縮させると、伸縮する前記ロッド422に対して相対的にチューブ441が前後し、前記チューブ441を固定した移動ベース42が前後に移動する結果、前記移動ベース42に設けられた可動フック4が固定フック3に対して接近離反する。
開閉レバー5は、揺動軸53を挟んだ一方に、固定フック3の開放縁41を閉鎖する閉鎖端部51を延ばし、前記揺動軸53を挟んだ他方に、レバー用揺動シリンダ(油圧シリンダ)54のロッド542に接続する作動端部52を延ばした板材からから構成される。揺動軸53は、ロッド固定ブロック214の下方に延ばした部分に設けられる。本例の開閉レバー5は、閉鎖端部51及び作動端部52が屈曲した正面視形状(図3参照)で、閉鎖端部51が固定フック3に掛合するアタッチメント7の一方のピン71に倣って前面側(図1中左側)が円弧状に面取りされている(図1参照)。レバー用揺動シリンダ54は、ロッド542を下方に向けた逆さまの姿勢で、ロッド固定ブロック214の下方に延ばした部分に、チューブ541の基端を揺動自在に支持させる。
本例の開閉レバー5は、レバー用揺動シリンダ54がロッド542を縮めて作動端部52を引き寄せると相対的に閉鎖端部53が降りて、固定フック3の開放縁31を塞ぐ(図1〜図3参照)。逆に、本例の開閉レバー5は、レバー用揺動シリンダ54がロッド542を伸ばして作動端部52を遠ざけると相対的に閉鎖端部53が持ち上がり、固定フック3の開放縁31を開放する(図4〜図6参照)。フック用直動シリンダ44とレバー用揺動シリンダ54とは、作動回路8により、排他的かつ順次作動させる(後掲図12ほか参照)。
別例の開閉レバー5は、図7〜図10に見られるように、ロッド固定ブロック214に摺接し、かつ前記ロッド固定ブロック214に設けられた左右一対の開閉レバーガイド231に挟まれて昇降する正面視変形五角形(図8参照)の板材である。別例の開閉レバー5は、下半分が閉鎖端部51、上半分が作動端部52である。閉鎖端部51の前面側(図7中左側)が、固定フック3に掛合するアタッチメント7の一方のピン71に倣って面取りされた点(図7参照)は、上記例示(図1〜図6参照)と同じである。作動端部53は、下方に向けて伸縮するレバー用直動シリンダ54のロッド552が接続される。レバー用直動シリンダ55は、ロッド542を下方に向けた逆さまの姿勢で、ロッド固定ブロック214の下方に延ばした部分かつ開閉レバーガイド231に挟まれた部分に、チューブ541の基端を揺動自在に支持させる。
別例の開閉レバー5は、レバー用直動シリンダ(油圧シリンダ)55がロッド552を伸ばして作動端部52を押すと閉鎖端部53が降りて、固定フック3の開放縁31を塞ぐ(図7及び図8参照)。逆に、別例の開閉レバー5は、レバー用直動シリンダ55がロッド542を縮めて作動端部52を引くと閉鎖端部53が持ち上がり、固定フック3の開放縁31を開放する(図9及び図10参照)。フック用直動シリンダ44とレバー用直動シリンダ55とは、作動回路8により、排他的かつ順次作動させることができる(後掲図12ほか参照。本例(図1〜図6)とロッド552の伸縮動作が逆になる)。
本例のアタッチメント着脱装置1にアタッチメント7を取り付ける手順1〜手順3(図11〜図14参照)を説明する。アタッチメント着脱装置1は、図11に見られるように、予めアーム接続ピン孔212に装着するアーム連結ピン64を介してアーム6を接続し、リンク接続ピン孔211に装着するリンク連結ピン65を介してリンク61を接続しておく。本例の建設機械は、アタッチメント7を揺動させる操作シリンダ(図示略、油圧シリンダ)のロッド63を、リンク61を介してアタッチメント着脱装置1に連結し、アーム6に支持させたリンクレバー62に前記ロッド63及びリンク61の接続軸を揺動自在に支持させている。
本例のアタッチメント着脱装置1は、固定フック3と可動フック4とがアタッチメント7のピン71,72をそれぞれ内側から掛合する構成であるから、アタッチメント7を接続する際に、可動フック4を固定フック3にできる限り接近させ、それぞれの固定フック端部33と可動フック端部45との距離を小さくし、アタッチメント7のピン71,72の間に固定フック3及び可動フック4が差し込めるようにする必要がある。具体的には、固定フック端部33及び可動フック端部45それぞれの突端を結ぶ最短距離が、アタッチメント7のピン71,72の周面を結ぶ最短距離より短くなれば、アタッチメント7のピン71,72の間に固定フック3及び可動フック4が差し込める。
このとき、開閉レバー5は閉鎖端部51を持ち上げて固定フック3の開放縁31を開放しているので、固定フック3にアタッチメント7の一方のピン71を先行して掛合させる(図11参照)。アタッチメント7の一方のピン71が当接する固定フック端部33の内周縁は、前記ピン71と同心かつ同径の円弧なので、アタッチメント7とアタッチメント着脱装置1との位置関係や姿勢が一様でなくても、ピン71と固定フック端部33とを同軸に揃えれば、固定フック3にアタッチメント7の一方のピン71を掛合できる。固定フック3は、アタッチメント7の一方のピン71に前側から掛合させているだけなので、アタッチメント着脱装置1を前方に、又はアタッチメント7を後方に移動させれば、アタッチメント7の一方のピン71の掛合が解除される。
本例のアタッチメント着脱装置1は、可動フック4がアタッチメント7のピン72に掛合した状態でフック用直動シリンダ44へ油を送り続けると、油の流れが切り換わり、レバー用揺動シリンダ54に油を送る作動回路8を用いている。本例の作動回路8は、図12に見られるように、フック用直動シリンダ44のボトム側室に接続するフック用ボトム側配管81からレバー用揺動シリンダ54のロッド側室に接続するレバー用ロッド側配管86を分岐し、フック用直動シリンダ44のロッド側室に接続するフック用ロッド側配管82からレバー用揺動シリンダ54のボトム側室に接続するレバー用ボトム側配管85を分岐した構成である。
フック用ロッド側配管82は、レバー用ボトム側配管85の分岐位置からロッド側室寄りにフック用リリーフ弁83を介在させている。フック用パイロットライン831は、ロッド側室と反対側のフック用ロッド側配管82に設けている。また、フック用ロッド側配管82は、前記フック用リリーフ弁83と並列に、フック用直動シリンダ44のロッド側室から油が戻る方向に開くフック用チェック弁841を介在させたフック用ロッド側迂回配管84を設けている。
レバー用ロッド側配管86は、レバー用リリーフ弁87を介在させている。レバー用パイロットライン871は、フック用ボトム側配管81寄りに設けている。また、レバー用ロッド側配管86は、前記レバー用リリーフ弁87と並列に、レバー用揺動シリンダ54のロッド側室へ油を送る方向に開くレバー用チェック弁881を介在させたレバー用ロッド側迂回配管88を設けている。
フック用直動シリンダ44のロッド442を伸ばす場合、フック用ボトム側配管81にポンプが繋がれ、フック用直動シリンダ44のボトム側室へ油が送られる。フック用ボトム側配管81を流れる油は、レバー用ロッド側配管86がレバー用リリーフ弁87及びレバー用チェック弁881により遮断されているため、レバー用揺動シリンダ54のロッド側室へ送られない。フック用直動シリンダ44のロッド側室から排出される油は、フック用ロッド側迂回配管84及びフック用チェック弁841を通り、フック用ロッド側配管82からタンクへ戻される。
このように、可動フック4を固定フック3に近づけ、かつ開閉レバー5を揺動させて閉鎖端部51を持ち上げることにより前記固定フック3の開放縁31を開放した状態では、フック用直動シリンダ44のみがロッド442を伸ばし、レバー用揺動シリンダ54のロッド542は伸縮しない。これから、固定フック3にピン71を掛合させた状態のアタッチメント7は、前記ピン71を中心に揺動させて他方のピン72を持ち上げ、固定フック3に近づけていた可動フック4の前方に位置させてから、フック用直動シリンダ44のロッド442を伸ばして可動フック4を固定フック3から遠ざけると、図13に見られるように、可動フック4が前記ピン72に後方から掛合し、アタッチメント着脱装置1に対するアタッチメント7の取付が一応完了する。
アタッチメント7のピン72に可動フック4が掛合した後もフック用直動シリンダ44のボトム側室へ油を送り続けるとすると、フック用直動シリンダ44のピストンはもう動かないので、前記油の圧力が上昇する。これにより、図14に見られるように、レバー用パイロットライン871に送られる油に押されてレバー用リリーフ弁87が開き、レバー用揺動シリンダ54のロッド側室へ油が送られるようになり、ロッド542を縮めていく。開閉レバー5は、前記ロッド542が縮むことにより閉鎖端部51を降ろすように揺動し、図15に見られるように、前記閉鎖端部51が固定フック3の開放縁51を閉鎖して、アタッチメント7のピン71を固定フック3に拘束する。
本例のアタッチメント着脱装置1からアタッチメント7を取り外す手順1〜手順2(図16〜図19参照)を説明する。アタッチメント着脱装置1からアタッチメント7を取り外すには、可動フック4を固定フック3に近づけるように、フック用直動シリンダ44のロッド442を縮めるため、作動回路8のフック用ロッド側配管82にポンプを接続し、油を送り込む。しかし、図16に見られるように、フック用ロッド側配管82は、フック用リリーフ弁83及びフック用チェック弁841により遮断され、フック用直動シリンダ44のロッド側室に油が送られず、レバー用ボトム側配管85に油が流れ込む。
これから、本例のアタッチメント着脱装置1は、図17に見られるように、フック用直動シリンダ44のロッド442を縮める前に先行してレバー用揺動シリンダ54のロッド542が伸張する。レバー用揺動シリンダ54のロッド側室の油は、レバー用ロッド側迂回配管88からフック用ボトム側配管81を通じてタンクに戻され、レバー用揺動シリンダ54のピストンの動きは円滑である。こうして、開閉レバー5を揺動させて閉鎖端部51を持ち上げ、固定フック3の開放縁31を開放する。この状態では、未だ固定フック3に一方のピン71が、また可動フック4に他方のピン72がそれぞれ掛合しており、アタッチメント7が不用意に脱落する虞はない。
レバー用揺動シリンダ54のピストンがロッド側室の作動端に達すると、ロッド542を伸ばすためにこれ以上油をロッド側室に送ることができなくなり、ポンプからフック用ロッド側配管82に送られる油の圧力が上昇する。これにより、図18に見られるように、フック用パイロットライン831に送られる油に押されてフック用リリーフ弁83が開き、フック用直動シリンダ44のロッド側室へ油が送られるようになり、ロッド442を縮めていく。可動フック4は、先端が位置固定されたロッド442が縮むことにより移動するチューブ441に従って固定フック3に近づき、図19に見られるように、アタッチメント7のピン72を解放する。
可動フック4が固定フック3に近き、固定フック端部33及び可動フック端部45それぞれの突端を結ぶ最短距離が、アタッチメント7のピン71,72の周面を結ぶ最短距離より短くなり、開閉レバー5が固定フック3の開放縁31を開放していれば、アタッチメントのピン71,72は、固定フック3又は可動フック4のいずれか先又は同時に解放できる。作動回路8は、可動フック4の移動と開閉レバー5の揺動とを連動させてアタッチメント着脱装置1にアタッチメント7を取り付ける作業を容易にし、また前記アタッチメント7を取り外す際、確実に固定フック3を開放し、アタッチメント着脱装置1からアタッチメント7を取り外す作業を円滑かつ確実にする働きを有する。
1 アタッチメント着脱装置
2 アーム接続部
21 本体板
22 補強板
23 接続板
3 固定フック
31 固定フックの開放縁
32 固定フック構成板
33 固定フック端部
4 可動フック
41 可動フックの開放縁
42 移動ベース
44 フック用直動シリンダ
45 可動フック端部
5 開閉レバー
51 閉鎖端部
52 作動端部
53 揺動軸
54 レバー用揺動シリンダ
55 レバー用直動シリンダ
6 アーム
61 リンク
62 リンクレバー
63 操作シリンダのロッド
64 アーム連結ピン
65 リンク連結ピン
7 アタッチメント
71 一方のピン
72 他方のピン
8 作動回路
81 フック用ボトム側配管
82 フック用ロッド側配管
83 フック用リリーフ弁
84 フック用ロッド側迂回配管
85 レバー用ボトム側配管
86 レバー用ロッド側配管
87 レバー用リリーフ弁
88 レバー用ロッド側迂回配管

Claims (3)

  1. 建設機械のアームや操作シリンダのロッド又はリンクとアタッチメントとに介在するアタッチメント着脱装置であって、
    一方又は双方が相手方に接近又は離反してアタッチメントのピンをそれぞれ掛合させる一対の掛合フックと、
    前記掛合フックの少なくとも一方に設けられ、掛合フックに対するアタッチメントのピンの掛合方向に交差する方向から接近離反して前記掛合フックの開放縁を閉鎖又は開放する開閉レバーとを備えたことを特徴とするアタッチメント着脱装置。
  2. 掛合フック及び開閉レバーは、順番に作動する移動手段及び接近離反手段をそれぞれ設け、
    掛合フックの双方がアタッチメントのピンを掛合させるまでの間は、接近離反手段を停止して移動手段のみを作動させ、掛合フックの双方がアタッチメントのピンを掛合している間は、移動手段を停止して接近離反手段のみを作動させる請求項1記載のアタッチメント着脱装置。
  3. 掛合フックは、建設機械のアームや操作シリンダのロッド又はリンクを接続するアーム接続部に設けられてアタッチメントの一方のピンを掛合させる固定フックと、前記アーム接続部に支持されて固定フックに接近又は離反してアタッチメントの他方のピンを掛合させる可動フックとであり、
    開閉レバーは、固定フック又は可動フックの一方又は双方に備える請求項1又は2いずれか記載のアタッチメント着脱装置。
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