JP2018091080A - ドア錠 - Google Patents
ドア錠 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018091080A JP2018091080A JP2016236531A JP2016236531A JP2018091080A JP 2018091080 A JP2018091080 A JP 2018091080A JP 2016236531 A JP2016236531 A JP 2016236531A JP 2016236531 A JP2016236531 A JP 2016236531A JP 2018091080 A JP2018091080 A JP 2018091080A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lock
- cam
- latch bolt
- door lock
- lever
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 claims abstract description 62
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 15
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 4
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 4
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 abstract 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 16
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 10
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 9
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 9
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 7
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 6
- 230000035882 stress Effects 0.000 description 6
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 5
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 4
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 3
- 229910001297 Zn alloy Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 2
- 238000004512 die casting Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 230000003584 silencer Effects 0.000 description 2
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 2
- 241001391944 Commicarpus scandens Species 0.000 description 1
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 1
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 1
- 230000003139 buffering effect Effects 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 1
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Lock And Its Accessories (AREA)
Abstract
【解決手段】ラッチボルト31のラッチボルトシャフト32を前方へ付勢し、ラッチボルトシャフトの後部に、レバーハンドルに連係して回動可能に設けたレバーカム46のカムアーム48を係合可能に配置する。ラッチボルトシャフトの後端部周辺にラッチボルトの施錠状態をロック可能なロック機構61を設け、ロック機構のロックスライド63の下端部をラッチボルトシャフトの後退域に移動可能に配置する。レバーカムに係合可能に配置したバネ受け54に係合爪57または係合溝58を形成し、バネ受けを後方へ付勢して、レバーカムの解錠回動時、係合爪または係合溝を錠ケース4および/または錠カバーの内面に設けた係合爪または係合溝に係合可能に配置する。
【選択図】図1
Description
出願人はこのような要請に応ずるものとして、種々のドア錠を開発し既に提案している
このような事故の発生を未然に防止する手段として、例えばドア錠の経年的な使用によって、磨耗や変形、疲労等による破断や折損を生じ易い構成部材を想定し、その想定部材の異状を監視することによって、閉じ込め等の事故の発生を未然に防止することが可能になる。
このような観点から、出願人は使用上の安全性を更に向上した新規なドア錠を種々開発し、既に提案している。
そこで、新規の構成部品を可及的に抑制し、構成を簡潔にするとともに、使用上、最も負荷が掛かり、磨耗や変形、破損し易い構成部品と部位を設定し、上記部品の破損に対応してレバーハンドルを回動可能に設け、該レバーハンドルの回動変位によって異状事態を視認可能にし、非常事態の発生を未然に防止することが望ましい。
請求項3の発明は、解錠時のレバーハンドルの回動角度を非常解錠時の回動角度と同一に形成し、前記レバーカムとラッチボルトシャフト、バネ受け、係合爪または係合溝、錠ケースと錠カバー、ロック機構を非常解錠用に利用可能にし、構成の合理化を図るようにしている。
請求項4の発明は、レバーカムの解錠回動時、ロック機構のロックスライドに設けた貫通孔をラッチボルトシャフトの後退域に移動可能にし、レバーカムの解錠操作に備えロック機構のロック状態を解除し得るようにしている。
請求項7の発明は、正常解錠時におけるレバーハンドルを水平位置より僅かに変位可能にし、レバーハンドルの回動位置によって正常状態を視認し得るようにしている。
請求項8の発明は、使用によって将来破損を予想される第1および第2の仮想破損部材を設定し、前記第1または第2の仮想破損部材の破損時、非常解錠可能に設け、第1の仮想破損部材または第2の仮想破損部材の破損時においても解錠可能にし、室内の閉じ込め事故の発生を強力に防止し、使用上の安全性を確保するようにしている。
請求項10の発明は、破損設定部は、カムアームの先端部を縮径して形成し、カムアームの先端部の強度を低下し、破損設定部を設けない場合に比べ、その破断または折損時期を僅かに早めて事前に対応し、突然の室内の閉じ込め事故等の発生を未然に防止し得るようにしている。
請求項11の発明は、破損設定部の破断または折損時にカムアームの先端部をラッチボルトシャフトの後部に係合し、該ラッチボルトシャフトを後退動して非常解錠可能に設け、カムアームの先端部が破断または折損した場合、その直下のカムアームをラッチボルトシャフトの後部に係合して、室内の閉じ込め事故等の発生を未然に防止し得るようにしている。
請求項12の発明は、破損設定部の破断または折損時における非常解錠時、レバーハンドルを水平位置より大きく変位可能にし、レバーハンドルないしドア錠の異常状態を容易に視認させ、その応急の処置と復旧を促すようにしている。
請求項14の発明は、ロック機構を構成するロックカムとロックスライドとを係脱可能に付勢するロックスプリングを第2の仮想破損部材として設定し、該第2の仮想破損部材を前記第1の仮想破損部材の非破損を条件に作動可能にし、第2の仮想破損部材によって第1の仮想破損部材の機能を補完し、室内の閉じ込め事故等の発生を確実かつ強固に防止し、使用上の安全性を確保し得るようにしている。
請求項15の発明は、ロックスプリングの破断または折損時、ロックスライドを自重によって下動可能に設け、ロックスライドに設けた貫通穴をラッチボルトシャフトの後退域に移動可能にし、ロックスプリングの破断または折損時における室内の閉じ込め事故等の発生を未然に防止し得るようにしている。
請求項2の発明は、レバーカムの解錠回動時、前記バネ受けを前方へ移動可能に設け、該バネ受けの係合爪または係合溝を、錠ケースおよび/または錠カバーの内面に設けた係合爪または係合溝に係合可能に配置したから、解錠時におけるバネ受けとレバーカムとレバーハンドルの変位を拘束することができる。
請求項3の発明は、解錠時のレバーハンドルの回動角度を非常解錠時の回動角度と同一に形成したから、前記レバーカムとラッチボルトシャフト、バネ受け、係合爪または係合溝、錠ケースと錠カバー、ロック機構を非常解錠用に利用でき、構成の合理化を図ることができる。
請求項4の発明は、レバーカムの解錠回動時、ロック機構のロックスライドに設けた貫通孔をラッチボルトシャフトの後退域に移動可能にしたから、レバーカムの解錠操作に備えロック機構のロック状態を解除することができる。
請求項7の発明は、正常解錠時におけるレバーハンドルを水平位置より僅かに変位可能にしたから、レバーハンドルの回動位置によって正常状態を視認することができる。
請求項8の発明は、使用によって将来破損を予想される第1および第2の仮想破損部材を設定し、前記第1または第2の仮想破損部材の破損時、非常解錠可能に設けたから、第1の仮想破損部材または第2の仮想破損部材の破損時においても非常解錠でき、室内の閉じ込め事故の発生を強力に防止し、使用上の安全性を確保することができる。
請求項10の発明は、破損設定部は、カムアームの先端部を縮径して形成したから、カムアームの先端部の強度を低下し、破損設定部を設けない場合に比べ、その破断または折損時期を僅かに早めて事前に対応し、突然の室内の閉じ込め事故等の発生を未然に防止することができる。
請求項11の発明は、破損設定部の破断または折損時にカムアームの先端部をラッチボルトシャフトの後部に係合し、該ラッチボルトシャフトを後退動して非常解錠可能に設けたから、カムアームの先端部が破断または折損した場合、その直下のカムアームをラッチボルトシャフトの後部に係合して、室内の閉じ込め事故等の発生を未然に防止することができる。
請求項13の発明は、非常解錠時のレバーカムとバネ受け、およびレバーハンドルの各変位を保持可能にしたから、レバーハンドルないしドア錠の異常状態を確実に視認でき、その応急の処置と復旧を促すことができる。
請求項15の発明は、ロックスプリングの破断または折損時、ロックスライドを自重によって下動可能に設け、ロックスライドに設けた貫通穴をラッチボルトシャフトの後退域に移動可能にしたから、ロックスプリングの破断または折損時における室内の閉じ込め事故等の発生を未然に防止することができる。
前記ドア錠3は合成樹脂製の錠ケース4と錠カバー5とを備え、これらにビス6をねじ込んで固定している。
このうち、補強段部8の略中央に中空円筒状のラッチカムガイド11が設けられ、その中央にガイドロッド(図示略)が突設され、このガイドロッドに後述するラッチカムを回動可能に支持している。
前記補強段部9,10の端部側に軸筒部15,16が設けられ、これらに錠カバー5の外側からビス6がねじ込まれている。
前記フロント板受け22の前部にステンレス鋼板製のフロント板26が重合して取付けられ、その両端部にビス孔27が設けられ、その中間位置に矩形のラッチボルト挿通穴28が形成されている。
図中、29は閉扉時のドア1の端部に対向して設置された縦枠で、その中高位置に箱形のトロヨケ30が埋め込まれ、その内部に亜鉛合金ダイカスト製のラッチボルト31の頭部が出入り可能に収容されている。
図中、35はラッチボルト31の頭部に形成した取付溝で、この溝35に緩衝用の合成樹脂製のラッチショック36が装着されている。
前記係合溝39に、ラッチボルトシャフト32の係合フランジ33と、ラッチボルト31の頭部との間の軸部が摺動可能に挿入され、前記シャフト32は補強段部9のU字状の支持部40に摺動可能に支持されていて、その前部に介挿したラッチスプリング41の弾性によって、前方へ移動可能に付勢されている。
前記揺動アーム38はラッチボルト31の進退動に同動して揺動可能に支持され、その揺動変位にスライド板42を同動可能に構成している。
図中、45はスライド板42の他側端部に設けた一対の係合孔で、該係合孔42に第1の仮想破損部材である、レバーカム46の先端部に設けた後述の破損設定部を挿入している。
前記レバーカム46は亜鉛合金ダイカストによって正面が緩やかなS字形状に成形され、その軸筒部46aの両端に円板状のボス47を突設し、該ボス47を前記通孔18に回動可能に挿入している。
前記軸筒部46aの周面に一対のカムアーム48が離間して突設され、該アーム48の先端部の間にU字状の凹溝48aが形成され、該凹溝48aにラッチシャフト32の後部が摺動可能に収容されている。
前記破損設定部49は、使用による磨耗若しくは変形または疲労によって破断または折損可能にされ、その破断または折損前は、ラッチボルト31の後退変位に伴い、破損設定部49をレバーカム46と同動してスライド板42を後退させ、スライド板42の後端部が後述するロック機構のロックスライドに当接した際、ラッチボルト31の後退を完了させて解錠かつ開扉可能にしている。
この場合、レバーハンドル50はレバーカム46と同動し、正常の操作角度θ1回動して、開扉可能にしている。実施形態ではレバーハンドル50の正常の操作角度θ1を約10°に設定している。
このため、レバーカム46はスライド板42の停止位置に拘束されることなく、前記正常の操作角度θ1を越えて異常に回動し、これにレバーハンドル50を同動可能にしている。図中、49aは破損設定部49の破断または折損片で、ドア錠3内に落下可能にされている。
このように角穴51に大小二種類の角芯棒52,52aを係合可能にし、それらの使用上の互換性を図っている。
この他、図中、53はレバーカム46の基部側周面に突設した張出カムで、その一端にバネ受け54の一端が係合可能に配置されている。
前記セットスプリング55の他端は補強段部9の端面に係合して配置され、該スプリング55の弾性を介してレバーカム46を原位置へ復帰回動可能に付勢している。
この場合、脚片56に係合爪57または係合溝58の何れか一方を形成しても良く、これに応じて錠ケース4または錠カバー5に係合爪59,60または係合溝を形成することも可能である。
また、バネ受け54が前方へ移動する非常時は、図8のように係合爪57,57が係合爪59,60の前部へ移動し、係合溝58,58が係合爪59,60に係合して、バネ受け54の後退動を阻止し、レバーハンドル50の非常姿勢を保持可能にしている。
すなわち、前記ロック機構61は、前記破損設定部49が破損されずドア錠3が施解錠可能な状況において使用され、該機構61はロックカム62とロックスライド63、およびロックスプリング64から構成され、このうちロックスプリング64は、破断または折損が将来予想される第2の仮想破損部材として設定されている。
前記ロックカム62は合成樹脂によって正面が略逆L字形状に成形され、これは角孔65を貫通形成した軸筒部66を備え、該軸筒部66の一端の小径部を前記通孔17に回動可能に挿入している。
前記ロックスライド63は合成樹脂によって異形のブロック状に成形され、その一端に前記凹部71を形成した係合ブロック72が成形されている。
図中、75はスライドブロック73の両側面に突設したスライドリブで、それらは錠ケース4に形成したガイド溝20と、錠カバー5に形成した後述のガイド溝に摺動可能に挿入され、76は前記角孔65に嵌合したロックシャフトで、室内側の操作摘み(図示略)に連係している。
このため、ロックスライド63の下端部内面が、エンドフランジ34の外側に係合可能に近接し、ラッチシャフト32の後退を阻止して、ドア錠3の施錠状態をロック可能にしている。
この状況は図10のようで、スライドブロック73の貫通穴74がエンドフランジ34の外側へ移動し、ラッチボルトシャフト32の後退域を開放して、前記ドア錠3の施錠状態のロックを解除可能にしている。
すなわち、スライドブロック73の貫通穴74がエンドフランジ34の外側に位置し、ラッチボルトシャフト32の後退域を開放して、前記ドア錠3の施錠状態のロック解除状態を維持し、ラッチボルト31の後退動を可能にしてドア錠3を解錠可能にしている。
また、79,80は錠カバー5の中間部と後端部に形成した横長または縦長のガイド溝で、前記ガイド溝19,20と対向して形成され、前記ガイド44またはスライドリブ75を挿入可能にしている。
この他、図中、85は側片7とフロント板受け22との交差部に形成した補強板である
このうち、錠ケース4は、底面の片側端部に鋸歯状の係合爪59を突設し、また錠カバー5の内面の前記係合爪59と対向位置に鋸歯状の係合爪60を突設する。
更に、ラッチシャフト32の中間部周面にカムフランジ33を突設し、第1の仮想破損部材であるレバーカム46のカムアーム48の先端部に、角状の破損設定部49を突設する。
前記バネ受け56を合成樹脂によって平面略コ字形状に成形し、その一端に前記軸筒部46aの周面に係合可能な凹状曲面54aと、張出カム53に係合可能な平坦面54bとを備え、その内部にリセットスプリング55を収容可能にする。
前記バネ受け54の両側に二つの脚片56を対向して形成し、その脚片56の先端部の外面に鋸歯状の係合爪57と係合溝58を前後位置に形成し、これらを錠ケース4の底面と錠カバー5の内面に突設した前記係合爪59,60に係脱可能に配置する。
また、ラッチガイド11にラッチカム37の軸筒部37aを挿入し、その揺動アーム38をスライド板42の前部側の通孔43に挿入し、先端の係合溝39にラッチシャフト32を挿入し、揺動アーム38を背後のカムフランジ33に係合可能に配置する。
前記錠ケース4の通孔18にレバーカム46のボス47を挿入し、その一対のカムアーム48の先端の凹溝48aをラッチシャフト32の後部に挿入し、カムアーム48の先端の破損設定部49をスライド板42の係合孔45に挿入する。
また、前記脚片56の外面に形成した係合爪57と係合溝58を、錠ケース4の底面と錠カバー5の内面に突設した係合爪59,60に係脱可能に配置する。
前記バネ受け54の内部にセットスプリング55を収容し、該スプリング55の外端部を補強段部9に係合可能に配置し、該スプリング55の弾性によってレバーカム46を反時計方向へ回動可能に付勢し、ラッチボルト31を外側へ突出可能に付勢する。
すなわち、ロック機構61を構成するロックカム62の軸筒部66を、錠ケース4の通孔17に回動可能に挿入し、その第2カム68の軸筒部69にロックスプリング64の一方の捲回部64bを掛け止め、他方の捲回部64aを補強段部8に設けた軸筒部14に掛け止め、ドア錠3の施錠時はロックスプリング64の弾性によって、ロックカム62の第1カム67を側片7の内面に押圧させる。
前記凹部71を形成したスライドブロック73に貫通穴74を形成し、該貫通穴74をドア錠3の施錠時にスライドシャフト32の後方に係入可能に位置付ける。
そして、フロント板受け22の前部にフロント板26を重合し、それらのビス孔27,23にビス(図示略)を挿入し、これをドア1の端部にねじ込んで、ドア錠3をドア1に固定する。
この後、外側のレバーハンドル50に連係する角芯棒52を角穴51に挿入し、その貫通部に内側のレバーハンドル(図示略)の軸筒部を係合し、それらをビス止めして内外のレバーハンドルを同期回動可能に連結する。
このようなドア錠3の正常な施錠時に、室内側から操作摘み(図示略)を操作しロック機構61を作動させると、ロックカム62の第1カム67が、室外側から見て通孔17を中心に上向きに回動して側片7の内面に係合し、これに第1カム67に設けた係合ピン70と係合する係合ブロック72を同動させて、ロックスライド63を上動させる。
したがって、ラッチシャフト32の後退動が阻止され、ドア錠3の施錠状態がロックされる。この状況は図1のようである。
この状況は図2,4のようで、上下一対の脚片56,56に設けた係合爪57と係合溝58が、錠ケース4と錠カバー4にそれぞれ設けた係合爪59,60の後方に位置し、それらの係合を解除している。
その場合は、室内側から操作摘み(図示略)を操作してロック機構61を作動し、ロックカム62の第1カム67を通孔17を中心に下向きに回動し、これに係合ブロック72を同動させてロックスライド63を下動させ、第1カム67と係合ブロック72との係合を解除する。
そこで、レバーハンドル50を保持して下方へ押し回し、角芯棒52を中心に図2上時計方向へ回動する。
また、破損設定部49がカムアーム48と同動してスライド板42の係合孔45の内面に係合し、該スライド板42を後方へ引き動かし、スライド板42の通孔43に係合したラッチカム38を同方向へ引き動かす。
このため、ラッチカム38が軸筒部37aを中心に反時計方向へ引き回され、その先端部がカムフランジ33に係合して回動角度を規制される。
また、スライド板42がレバーハンドル50に同動して後方へ引き動かされ、その後端部が貫通穴74の開口縁部に係合して静止する。
このため、上下の脚片56,56に設けた係合爪57,57の斜面が、錠ケース4と錠カバー4にそれぞれ設けた係合爪59,60の斜面に係合ないし重合し、バネ受け54の当該位置を維持する。
このようにして、レバーハンドル50は施錠時の水平位置から下方へθ1、実施形態では10°回動したところで解錠する。この状況は図5のようで、使用者はレバーハンドル50が水平位置から僅かに下方に回動した状態を視認して、通常の正常な解錠状態を確認する。
そして、例えばロック機構61のロックを解除しドア錠3を解錠する際、第1の仮想破損部材であるカムアーム48の先端部、つまり破損設定部49を係合孔45に係合してスライド板42を後退させ、その後端部を貫通穴74の開口縁部に当接させると、破損設定部49に曲げモ−メントが作用し、この曲げモ−メントによって破損設定部49が破断する惧れがある。
その際、スライド板42の後端部は貫通穴74の開口縁部に当接した状態を維持する。この状況は図7のようである。
実施形態では破損設定部49の横断面の面積は、カムアーム48の上端部の横断面の面積よりも狭小に設定され、破損設定部49はカムアーム48の上端部よりも大きな応力が発生して、破断し易い状況に置かれている。
この場合、レバーハンドル50は施錠時の水平位置から下方へθ2、実施形態では30°回動したところで停止する。
この状況は図7のようで、使用者はレバーハンドル50が水平位置からかなり下方に回動した状態を視認して、レバーハンドル50の非常な位置と非常解錠状態を視認する。
このため、上下の脚片56,56に設けた係合爪57,57が、錠ケース4と錠カバー4にそれぞれ設けた係合爪59,60の斜面を越えて前方へ移動し、前記係合爪57,57の後端部が前記係合爪59,60の前端に係合し、脚片56,56に設けた係合溝58,58に前記係合爪59,60が係合して、バネ受け54の移動を阻止し、かつその停止位置を保持する。この状況は図8のようである。
この場合、レバーハンドル50を強制的に押し上げて回動し、カムアーム48をカムフランジ33に係合してラッチシャフト32を前進させない限り、ラッチボルト31はフロント板26から突出し得ない。
例えばドア錠3の施錠時に、室内側から操作摘み(図示略)を操作しロック機構61を作動させると、ロックカム62の第1カム67が、室外側から見て通孔17を中心に上向きに回動して側片7の内面に係合し、これに第1カム67に設けた係合ピン70と係合する係合ブロック72を同動させて、ロックスライド63を上動させる。
したがって、ラッチシャフト32の後退動が阻止され、ドア錠3の施錠状態がロックされる。この状況は図1および図9のようである。
この状況は図2,4のようで、上下一対の脚片56,56に設けた係合爪57と係合溝58は、錠ケース4と錠カバー4にそれぞれ設けた係合爪59,60の後方に位置し、それらの係合を解除している。
この状況は図10のようで、スライドブロック73の貫通穴74がエンドフランジ34の外側へ移動し、ラッチボルトシャフト32の後退域を開放して、前記ドア錠3の施錠状態のロックを解除可能にする。
この状況は図11のようで、この場合においてもロックスライド63の最下位置が維持され、ラッチボルトシャフト32の後退域が開放されて、ドア錠3の解錠状態が維持されている。
そして、スライドブロック73の貫通穴74をエンドフランジ34の外側へ移動し、ラッチボルトシャフト32の後退域を開放して、前記ロック機構61のロック状態を解除する。
この場合、バネ受け56は図4の状態を維持し、レバーハンドル50を回動し得るから、この後レバーハンドル50を回動してドア錠3を解錠すれば開扉可能になる。
そして、ラッチシャフト32の後端部のエンドフランジ34に、破損設定部49を有しないカムアーム48の先端部が係合し、レバーカム46の角孔51に角芯棒52を嵌合したレバーハンドル50が水平に位置し、レバーカム46と一体の張出カム53にバネ受け54の一端が係合している。
また、ロック機構61のロック解除時は前述と同様で、スライドブロック73の貫通穴74がエンドフランジ34の外側へ移動し、ラッチボルトシャフト32の後退域を開放して、前記ドア錠3の施錠状態のロックを解除している。
したがって、レバーハンドル50の回動角度は、ラッチカム37とスライド板42を有し、破損設定部49を破断したレバーカム46の操作角度θ2、すなわち前記非常解錠角度と同様である。
このため、上下の脚片56,56に設けた係合爪57,57が、錠ケース4と錠カバー4にそれぞれ設けた係合爪59,60の斜面を越えて前方へ移動し、前記係合爪57,57の後端部が前記係合爪59,60の前端に係合し、脚片56,56に設けた係合溝58,58に前記係合爪59,60が係合して、バネ受け54の移動を阻止し、かつその停止位置を保持する。
この場合、レバーハンドル50を強制的に押し上げて回動し、カムアーム48をカムフランジ33に係合してラッチシャフト32を前進させない限り、ラッチボルト31はフロント板26から突出し得ない。
5 錠カバー
31 ラッチボルト
32 ラッチボルトシャフト
33 カムフランジ
37 ラッチカム
38 揺動アーム
43 通孔
45 係合孔
46 第1の仮想破損部材(レバーカム)
48 カムアーム
50 レバーハンドル
51 角穴
52,52a 角芯棒
54 バネ受け
57,60 係合爪
58 係合溝
61 ロック機構
62 ロックカム
64 第2の仮想破損部材(ロックスプリング)
74 貫通穴
θ レバーハンドルの解錠角度
θ1 レバーハンドルの正常解錠角度
θ2 レバーハンドルの非常解錠角度
Claims (15)
- ラッチボルトと同動可能なラッチボルトシャフトを前方へ移動可能に付勢し、該ラッチボルトシャフトの後部にレバーカムのカムアームを係合可能に配置し、前記レバーカムをレバーハンドルに連係して回動可能に設け、前記レバーカムに設けた張出カムにバネ受けを係合可能に配置し、該バネ受けを後方へ移動可能に付勢するとともに、ラッチボルトシャフトの後端部周辺にラッチボルトの施錠状態をロック可能なロック機構を設け、該ロック機構のロックスライドの下端部をラッチボルトシャフトの後退域に移動可能に配置したドア錠において、前記バネ受けに係合爪または係合溝を形成し、レバーカムの解錠回動時、前記係合爪または係合溝を錠ケースおよび/または錠カバーの内面に設けた係合爪または係合溝に係合可能に配置したことを特徴とするドア錠。
- 前記レバーカムの解錠回動時、前記バネ受けを前方へ移動可能に設け、該バネ受けの係合爪または係合溝を、錠ケースおよび/または錠カバーの内面に設けた係合爪または係合溝に係合可能に配置した請求項1記載のドア錠。
- 解錠時のレバーハンドルの回動角度を非常解錠時の回動角度と同一に形成した請求項1記載のドア錠。
- 前記レバーカムの解錠回動時、ロック機構のロックスライドに設けた貫通孔をラッチボルトシャフトの後退域に移動可能にした請求項1記載のドア錠。
- ラッチボルトと同動可能なラッチボルトシャフトを前方へ移動可能に付勢し、該ラッチボルトシャフトの後部にレバーカムのカムアームを係合可能に配置し、前記レバーカムをレバーハンドルに連係して回動可能に設け、前記レバーカムに設けた張出カムにバネ受けを係合可能に配置し、該バネ受けを後方へ移動可能に付勢するとともに、ラッチボルトシャフトの後端部周辺にラッチボルトの施錠状態をロック可能なロック機構を設け、該ロック機構のロックスライドの下端部をラッチボルトシャフトの後退域に移動可能に配置したドア錠において、前記バネ受けに係合爪または係合溝を形成し、レバーカムの解錠回動時、前記係合爪または係合溝を錠ケースおよび/または錠カバーの内面に設けた係合爪または係合溝に係合可能に配置し、前記ラッチボルトシャフトの中間部にカムフランジを突設し、該ラッチボルトシャフトの移動方向に沿ってスライド板を前後に移動可能に配置し、該スライド板の離間位置に揺動アームを有するラッチカムを回動可能に支持し、前記揺動アームをスライド板の通孔を貫通して前記カムフランジに係合可能に配置するとともに、前記カムアームの先端部をスライド板の係合孔に係合可能に挿入したことを特徴とするドア錠。
- 前記揺動アームの解錠回動時にカムフランジに係合し、ラッチボルトシャフトを後退動可能にするとともに、前記スライド板を後退動可能に設け、該スライド板の後端部をロックスライドに当接し、かつラッチボルトシャフトをロックスライドに設けた貫通孔に移動して、正常解錠可能に設けた請求項5記載のドア錠。
- 前記正常解錠時におけるレバーハンドルを水平位置より僅かに変位可能にした請求項5記載のドア錠。
- 使用によって将来破損を予想される第1および第2の仮想破損部材を設定し、前記第1または第2の仮想破損部材の破損時、非常解錠可能に設けた請求項5記載のドア錠。
- 前記レバーカムを第1の仮想破損部材として設定し、そのカムアームの先端部に破損設定部を設けた請求項5記載のドア錠。
- 前記破損設定部は、カムアームの先端部を縮径して形成した請求項9記載のドア錠。
- 前記破損設定部の破断または折損時にカムアームの先端部をラッチボルトシャフトの後部に係合し、該ラッチボルトシャフトを後退動して非常解錠可能に設けた請求項9記載のドア錠。
- 前記破損設定部の破断または折損時における非常解錠時、レバーハンドルを水平位置より大きく変位可能にした請求項5記載のドア錠。
- 前記非常解錠時のレバーカムとバネ受け、およびレバーハンドルの各変位を保持可能にした請求項5記載のドア錠。
- ロック機構を構成するロックカムとロックスライドとを係脱可能に付勢するロックスプリングを第2の仮想破損部材として設定し、該第2の仮想破損部材を前記第1の仮想破損部材の非破損を条件に作動可能にした請求項5記載のドア錠。
- 前記ロックスプリングの破断または折損時、ロックスライドを自重によって下動可能に設け、ロックスライドに設けた貫通穴をラッチボルトシャフトの後退域に移動可能にした請求項14記載のドア錠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016236531A JP6484212B2 (ja) | 2016-12-06 | 2016-12-06 | ドア錠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016236531A JP6484212B2 (ja) | 2016-12-06 | 2016-12-06 | ドア錠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018091080A true JP2018091080A (ja) | 2018-06-14 |
JP6484212B2 JP6484212B2 (ja) | 2019-03-13 |
Family
ID=62564443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016236531A Active JP6484212B2 (ja) | 2016-12-06 | 2016-12-06 | ドア錠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6484212B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020094470A (ja) * | 2018-12-12 | 2020-06-18 | 株式会社WEST inx | ラッチ錠 |
CN114059855A (zh) * | 2021-11-08 | 2022-02-18 | 东联信息技术有限公司 | 一种机柜锁 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0545724Y2 (ja) * | 1987-05-20 | 1993-11-25 | ||
JP4828621B2 (ja) * | 2009-07-22 | 2011-11-30 | 株式会社長沢製作所 | ドア錠 |
JP5452637B2 (ja) * | 2012-01-16 | 2014-03-26 | 株式会社長沢製作所 | ドア錠 |
JP2016041867A (ja) * | 2014-08-18 | 2016-03-31 | 株式会社長沢製作所 | ドア錠 |
JP2016047746A (ja) * | 2014-08-27 | 2016-04-07 | ニチユ三菱フォークリフト株式会社 | リーチ式フォークリフト |
JP2017160724A (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-14 | 株式会社WEST inx | ラッチ錠 |
-
2016
- 2016-12-06 JP JP2016236531A patent/JP6484212B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0545724Y2 (ja) * | 1987-05-20 | 1993-11-25 | ||
JP4828621B2 (ja) * | 2009-07-22 | 2011-11-30 | 株式会社長沢製作所 | ドア錠 |
JP5452637B2 (ja) * | 2012-01-16 | 2014-03-26 | 株式会社長沢製作所 | ドア錠 |
JP2016041867A (ja) * | 2014-08-18 | 2016-03-31 | 株式会社長沢製作所 | ドア錠 |
JP2016047746A (ja) * | 2014-08-27 | 2016-04-07 | ニチユ三菱フォークリフト株式会社 | リーチ式フォークリフト |
JP2017160724A (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-14 | 株式会社WEST inx | ラッチ錠 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020094470A (ja) * | 2018-12-12 | 2020-06-18 | 株式会社WEST inx | ラッチ錠 |
CN114059855A (zh) * | 2021-11-08 | 2022-02-18 | 东联信息技术有限公司 | 一种机柜锁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6484212B2 (ja) | 2019-03-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8146961B2 (en) | Exit device | |
US9273495B2 (en) | Panic exit door lock with an indication of a locking state | |
CA2901255C (en) | Reinforced strike assembly | |
JP4918604B2 (ja) | ロック | |
US20100109352A1 (en) | Outer Operational Device for Panic Exit Door Lock | |
CN101021117B (zh) | 盖件锁定装置 | |
US8915105B2 (en) | Latch assembly | |
KR20140139518A (ko) | 후드와 같은 마감 패널을 위한 이중 풀 래치 | |
JP6484212B2 (ja) | ドア錠 | |
JP2009266554A (ja) | 非常停止用押ボタンスイッチ | |
JP6126422B2 (ja) | 建具 | |
JP2006255297A (ja) | 安全帯用フック | |
JP2008019622A (ja) | カマ錠 | |
JP4566225B2 (ja) | ドア錠 | |
JP2013189843A (ja) | ラッチ錠 | |
WO2005118988A1 (en) | Locks | |
JP5452637B2 (ja) | ドア錠 | |
JP5394075B2 (ja) | 扉用施錠装置 | |
JP2016041867A (ja) | ドア錠 | |
JP2008202264A (ja) | 窓換気用のステー | |
JP4828621B2 (ja) | ドア錠 | |
JP4530294B2 (ja) | 扉開閉用ハンドルの掛金装置 | |
JP2009062776A (ja) | 開口部装置 | |
JP2000204830A (ja) | ヒンジ装置の雌側部材 | |
JP7014488B2 (ja) | 連結具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180515 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180628 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181002 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181107 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190129 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190215 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6484212 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |