JP2018090122A - 船尾ダクトとフィンを有した船尾形状及び船舶 - Google Patents
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特にフィンと船尾ダクトを同時に装備する場合は、互いの装置間で強い負の干渉があり、省エネ効果を高めることの技術的な難易度は高い。
また、特許文献2には、船体の船尾部に設けられた案内羽根(フィン)と、スクリューと案内羽根(フィン)の間に設けられた環状ノズル(船尾ダクト)とを備える案内面装置が開示されている。この案内面装置において、湾曲した案内羽根(フィン)は、その後端高さがスクリューの中心軸よりも下方の範囲にわたって設けてあり、前後方向の長さが環状ノズル(船尾ダクト)の前端から後端までの距離よりも短い。また、環状ノズル(船尾ダクト)は、下端と上端の両方が船体に接続されており、環状ノズル(船尾ダクト)の下端は、スクリューの中心軸よりも下方に位置している。
また、特許文献3には、船体の船尾部に設けられた船尾フィンと、プロペラと船尾フィンの間に設けられた船尾ダクトと、プロペラ後方の舵に設けられたラダーフィンとを備える船尾部構造が開示されている。この船尾部構造において、船尾ダクトは半円弧形状であり、水平設置された船尾フィンは、船尾ダクトの下部の高さに配置されている。また、船尾ダクトの前端面と後端面は、平行を成しており、船尾ダクトの前端と船尾フィンの後端との水平方向の間隙が大きい。
また、特許文献4には、船体の船尾部に設けられた第1及び第2のフィンと、推進用プロペラと第1及び第2のフィンの間に設けられた船尾ダクトとを備える船体構造が開示されている。この船体構造において、第1及び第2のフィンは水平に設置されている。また、略円環状の船尾ダクトは、円環の中心がプロペラの中心軸と一致しており、前端と第1及び第2のフィンの後端との水平方向の間隙が大きい。
請求項1に記載の本発明によれば、上流側のフィンによる下流側の船尾ダクトへの悪影響を抑制し、すなわち負の干渉を抑えて省エネ効果の減殺を抑制し、フィンと船尾ダクトのそれぞれから省エネ効果を引き出し、全体の省エネ効果を高めることができる。また、船尾ダクトはプロペラ上半面側に偏心して設置されるため、船尾ダクトより下流側の舵に省エネ付加物を設けた場合には、その省エネ付加物に悪影響を及ぼしにくい。
請求項2に記載の本発明によれば、フィンは、船尾底部で生成された3次元剥離渦を船体から引き離す効果によって船尾部の圧力回復を早めるだけでなく、上向き流れにより揚力を発生し増速することにより、フィン自体が推力を発生し船舶全体として抵抗変化の減少に寄与する。また、フィンにより誘導された流れが船尾ダクトの上部に当たることで周辺の圧力が上昇し、船尾部表面の圧力回復もさらに進み、船体抵抗の減少効果が増大する。
請求項3に記載の本発明によれば、フィンによる推力を更に向上させることができる。
請求項4に記載の本発明によれば、支持手段を介することなくダクト本体を船尾に直接取り付けることもできる。
請求項5に記載の本発明によれば、船尾ダクト本体の下部の長さが過大になることによる省エネ効果の悪化を防止できる。
請求項6に記載の本発明によれば、ダクト本体の下部に一定の長さをもたせることで、ダクト本体の強度を維持するとともに、ダクト本体の下部の長さが過大になることによる抵抗増加を防止できる。
請求項7に記載の本発明によれば、プロペラとの干渉効果も高め推進効率を更に向上させることができる。
請求項8に記載の本発明によれば、翼型により発生する揚力の推進方向成分(スラスト成分)を増大させ、推進効率を上げることができる。
請求項9に記載の本発明によれば、ダクト本体を、船尾ダクト周りの流れの様子に対応した省エネ効果の高い形状とすることができる。
請求項10に記載の本発明によれば、ダクト本体より下流での平均的な流れを遅くして有効伴流率を小さくでき、かつダクト本体の前部側でのスラスト成分を増加させて推力を高めることができる。
請求項11に記載の本発明によれば、支持手段によってダクト本体を船体に取り付けることができる。また、補強手段によって船尾ダクトの強度が向上する。
請求項12に記載の本発明によれば、プロペラの効率を高めることができる。
請求項13に記載の本発明によれば、舵の省エネ付加物によっても推力を得て、高い推進効率を達成して更に輸送効率を高めることができる。特に、船尾ダクトがプロペラ上半面側に偏心して設置され舵の省エネ付加物に悪影響を及ぼしにくいため、舵の省エネ付加物が有効に推力を得ることができる。
請求項14に記載の本発明によれば、推力を得やすい取り付け位置となるため、省エネ付加物が効果を発揮しやすくなり、高い推進効率を達成することができる。
請求項15に記載の本発明によれば、従来よりも省エネ効果が高い船尾ダクトとフィンを有した船尾形状を備えた船舶を提供することができる。
図2は同船尾形状のフィンの概略平面図である。
図3は同船尾ダクトを示す図であり、図3(a)は正面図、図3(b)は側面図、図3(c)は底面図、図3(d)は斜視図である。
図4は同船尾ダクト後端半径(仮想半径)−抵抗変化/船殻効率の関係図、図5は同船尾ダクト上下位置−抵抗変化/船殻効率の関係図、図6は同船尾ダクトと船体フィンとの水平間隙−抵抗変化/船殻効率の関係図である。
また、図2に示すように、フィン30は左舷と右舷に対称的に設けられ、平面視した形状がV状を成す。フィン30は、前端30a側から後端30b側に向かって徐々に幅Wが広くなっている。左舷側のフィン30の後端30bと右舷側のフィン30の後端30bとは、船体中心線Y上で接続されている。
フィン30は、船尾底部で生成された3次元剥離渦を船体10から引き離す効果によって船体10の船尾部の圧力回復を早めるだけでなく、上向き流れにより揚力を発生し増速することにより、フィン30自体が推力を発生し船舶全体として抵抗変化の減少に寄与する。また、フィン30により誘導された流れが船尾ダクト40の上部に当たることで周辺の圧力が上昇し、船体10の船尾部表面の圧力回復もさらに進み、その結果、船体抵抗の減少効果が増大する。また、船体10から引き離された3次元剥離渦に含まれる回転エネルギーを船尾ダクト40の主に上半面で回収することにより。船尾ダクト40に推力が発生し推進性能が向上する。
なお、図1におけるフィン30の船体10への取り付け側面仰角αは、6°以上15°以下とすることが好ましい。取り付け側面仰角αを6°以上15°以下の範囲に設定することで、推力を更に向上させることができる。また、フィン30の前端30aから後端30bまでの水平距離L1は、船体10の船長の2〜8%の範囲とすることが好ましい。この場合、フィン30の前端30aの位置は、船体10の後部垂線より前方7〜10%船長に配置されていることになる。
また、フィン30は、平面視した形状が、左右の後端30bが繋がっていない、V字状に類似した形状であってもよい。また、板状以外の形状や幅Wが広がらずに一定である形状等、各種の形状が採用できる。
また、仮想半径Rdの仮想中心(船尾ダクト本体41の中心)Xdは、プロペラ20の中心軸Xpよりも上方にプロペラ20の半径Rpの30%以上80%以下ずれた位置に設定されている。また、フィン30の後端30bとダクト本体41の前端との水平方向の間隙L3は、プロペラ20の直径Dpの−20%以上+10%以下に設定されている(マイナスは、図1に示すように、フィン30の後端30bがダクト本体41の前端よりも後方に位置した状態である)。ただし、ダクト本体41の下端は、プロペラ20の中心軸Xpよりも下方に位置していない。
フィン30の下流側に配置される船尾ダクト40をこのように適切な形状及び配置に設定することにより、フィン30と船尾ダクト40との間の負の干渉を抑えて省エネ効果の減殺を抑制し、フィン30と船尾ダクト40の両方から省エネ効果を引き出し、抵抗性能と推進性能のバランスをとり、全体の省エネ効果を増大させることができる。
また、ダクト本体41は円筒状のため角部が無く、応力集中しにくい形状であり強度的に優れている。さらに、角部から発生しやすい不要な渦の放出が無くエネルギーロスが少ない。また、フィン30と船尾ダクト40には可動部が無いため、メンテナンスが容易である。
なお、本実施形態では、ダクト本体41の下部が、プロペラ20の駆動軸が貫通する船尾管部11に取り付けられている。このようにダクト本体41の下部を船尾管部11に直接取り付けた場合には、ダクト本体41の下部の船尾管部11との接続部が支持手段を兼ねる。
なお、ダクト本体41は、静的な流体力や繰り返し荷重による疲労に耐え得るだけの構造強度や疲労強度等を維持するために下部にもある程度の長さが必要である。よって、上底41aの長さの比に対する下底41bの長さの比の下限値を5%、より好ましくは10%以上とすることが適切である。また、下底41b部分では抵抗減少と船殻効率向上の効果の源である下向き流れが弱いため、下部が長すぎると抵抗増加を引き起こす恐れがある。よって、上底41aに対する下底41bの比の上限値を70%、より好ましくは50%以下とすることが適切である。したがって、上底41aに対する下底41bの比は、5%以上70%以下の範囲に設定することが好ましく、10%以上50%以下の範囲に設定することがより好ましい。
なお、ダクト本体41の前後方向における各部の仮想半径Rdを異ならせること以外に、ダクト本体41の周方向における各部の仮想半径Rdを異ならせることにより、正面図(図3(a))で略円形以外の形状を有する船尾ダクト40とすることも可能である。
省エネ付加物60の舵50への高さ方向における取り付け位置は、プロペラ20の中心軸Xpからプロペラ20の半径Rpの±10%の範囲とすることが好ましい(プラスは省エネ付加物60の中心軸がプロペラ20の中心軸Xpよりも上側、マイナスは省エネ付加物60の中心軸がプロペラ20の中心軸Xpよりも下側に位置した状態である)。このような範囲とすることで推力を得やすい取り付け位置となるため、省エネ付加物60が効果を発揮しやすくなり、高い推進効率を達成することができる。
なお、舵50の上流側には船尾ダクト40が設けられているが、船尾ダクト40は、プロペラ20の中心軸Xpよりも所定位置上方にずれた位置、すなわち、プロペラ20の上半面側に偏心して設置されているため、下流側の舵50に設けられた省エネ付加物60には殆ど悪影響を及ぼさない。
図4(a)は、ダクト本体の後端の仮想半径[%Rp]と抵抗の関係を示す図、図4(b)は、ダクト本体の後端の仮想半径[%Rp]と船殻効率との関係を示す図である。間隙L3はプロペラ20の直径Dpの−6%とし、後端の仮想半径Rdをプロペラ20の半径Rpの30%、50%、70%、75%としている。
図4より、ダクト本体41の後端の仮想半径Rdが所定範囲より小さいと船尾ダクト40の推力が小さく、所定範囲より大きいと船体の抵抗変化は増加傾向であり、船殻効率も悪化することが分かる。詳細には、図4(a)より、全体の抵抗変化(図中「*」)は計算した全範囲(仮想半径Rd=30〜75[%Rp])で減少しており、その傾向から後端の仮想半径Rdが80[%Rp]のときもその効果は維持されると推定できる。また、図4(b)より、船殻効率が悪化しない範囲は、後端の仮想半径Rdが30〜50[%Rp]のときである。したがって、後端の仮想半径Rdは、プロペラ20の半径Rpの30%以上80%以下に設定する必要があり、30%以上50%以下に設定することが好ましい。
また、図5(a)は、ダクト本体の仮想中心の上下位置[%Rp]と抵抗の関係を示す図、図5(b)は、ダクト本体の仮想中心の上下位置[%Rp]と船殻効率との関係を示す図である。後端の仮想半径Rdはプロペラ20の半径Rpの50%、間隙L3はプロペラ20の直径Dpの−6%とし、仮想中心Xdをプロペラ20の中心軸Xpよりも上方でプロペラ20の半径Rpの34%、50%、60%、74%としている。
図5より、ダクト本体41の仮想中心Xdの位置が所定範囲より上だと全体の抵抗変化が増加に転じ、所定範囲より下でも全体の抵抗変化が増加傾向であり船殻効率も悪化することが分かる。詳細には、図5(a)より、全体の抵抗変化(図中「*」)は計算した全範囲(仮想中心Xd=34〜74[%Rp])で減少しており、その傾向から仮想中心Xdが30[%Rp]のとき、及び80[%Rp]のときもその効果は維持されると推定できる。また、図5(b)より、船殻効率が悪化しない範囲は、仮想中心Xdが50〜74[%Rp]のときである。したがって、仮想中心Xdの上下位置は、プロペラ20の中心軸Xpよりも上方で、プロペラ20の半径Rpの30%以上80%以下ずれた位置に設定する必要があり、50%以上74%以下とすることが好ましい。
また、図6(a)は、フィンの後端とダクト本体の前端との水平方向の間隙[%Dp]と抵抗の関係を示す図、図6(b)は、フィンの後端とダクト本体の前端との水平方向の間隙[%Dp]と船殻効率との関係を示す図である。後端の仮想半径Rdはプロペラ20の半径Rpの50%、仮想中心Xdの上下位置はプロペラ20の半径Rpの50%とし、間隙L3をプロペラ20の直径Dpの−16%、−10%、−6%、−1%、+4%としている。
図6より、ダクト本体41の位置が所定範囲より前だと抵抗が減らず船殻効率が低下することが分かる。詳細には、図6(a)より、全体の抵抗変化(図中「*」)は計算した全範囲(間隙L3=−16〜+4[%Dp])で減少しており、その傾向から間隙L3が−20[%Dp]のとき、及び+10[%Dp]のときもその効果は維持されると推定できる。また、図6(b)より、船殻効率が悪化しない範囲は、間隙L3が−7〜+4[%Dp]のときである。また、ダクト本体41の位置が所定範囲より後ろだと全体の抵抗変化が減少傾向であり船殻効率は向上するが、プロペラ20と接触する懸念やプロペラ20からの変動力による強度上の懸念が生じる。したがって、水平方向の間隙L3は、プロペラ20の直径Dpの−20%以上+10%以下に設定する必要があり、−7%以上+4%以下に設定することが好ましい。
図8は同船尾ダクトの他の例を示す図であり、図8(a)は正面図、図8(b)は側面図、図8(c)は底面図、図8(d)は斜視図である。
図9は同船尾ダクトの更に他の例を示す図であり、図9(a)は正面図、図9(b)は側面図、図9(c)は底面図、図9(d)は斜視図である。
図10は同船尾ダクトの更に他の例を示す概略平面図であり、図10(a)は捻り無しの補強手段を示し、図10(b)は捻り有りの補強手段を示す。
なお、補強手段42は、ダクト本体41の仮想中心Xd上以外にも、流れを阻害しない範囲で任意の場所に設けることができる。また、複数個設けてもよい。
図8は、板状の補強手段42を、前方側が後方側よりも高い前上がりの配置としたものである。また、図9は、板状の補強手段42が、両端を互いに逆の方向に回したような形状を成すものである。このように「捻られた形状」とは、補強手段42を傾斜して設けた場合と、補強手段42が両端を互いに逆の方向に回したような形状を成す場合の両方を含む。補強手段42を捻られた形状とした場合には、プロペラ20の効率を高めることができる。
なお、補強手段42を鉛直に設ける場合は、補強手段42が支持手段を兼ねることができる。すなわち、補強手段42の下部を船尾管部11に接続することで、ダクト本体41を船体10に支持することができる。
なお、補強手段42の前端よりも左舷寄りに位置する後端は、左舷寄り以外にも流れの向きやプロペラ20の回転方向によっては右舷側に位置させてもよい。
図11(a)は、ダクト本体41の基本形状を示す。ダクト本体41は、ダクト本体41の後部の口径よりも前部の口径の方が大きく設定されている。ダクト本体41の傾斜した前部は、上端が下端よりも前方に位置している。ダクト本体41の後部は略鉛直である。図11(b)〜(d)は、図11(a)に示される基本形状を変更した例であり、点線が変更前の形状を示す。図11(b)は、ダクト本体41の前部の下部を前方に張り出した形状である。形状変更部43の前辺は略鉛直であり、下辺は前下がりに傾斜している。図11(c)は、ダクト本体41の前部の下部を前方に張り出した形状である。形状変更部43の前辺は湾曲しており、下辺は略水平である。図11(d)は、ダクト本体41の前部の上部を前方に張り出した形状である。形状変更部43の上辺は、ダクト本体41の上辺の角度と同角度で前方に延伸されている。
図11(b)に示すように、ダクト本体41の下端は、プロペラ20の中心軸Xpよりも下方に位置する場合もあり、船体10への取り付けを考慮すると、船尾管部11の下端までは、ダクト本体41が位置する場合があり得る。
図12(a)は、ダクト本体41の基本形状を示す。ダクト本体41は、ダクト本体41の後部の口径よりも前部の口径の方が大きく設定されている。ダクト本体41の前部及び後部は傾斜しており、前部は上端が下端よりも前方に位置し、後部は上端が下端よりも後方に位置している。図12(b)は、図12(a)に示される基本形状を変更した例であり、点線が変更前の形状を示す。図12(b)は、ダクト本体41の前部の下部を前方に張り出し、後部の下部を後方に張り出した形状である。前方形状変更部43Aの前辺は略鉛直とし、下辺は略水平としている。また、後方形状変更部43Bの後端は略鉛直とし、下辺はダクト本体41の下辺の角度と同角度で後方に延伸している。
図11又は図12のようにダクト本体41の形状を局所的に変更することで、ダクト本体41の強度を増し、船尾管部11への取り付けを容易にすることができる。
11 船尾管部
20 プロペラ
30 フィン
30b 後端
40 船尾ダクト
41 ダクト本体
41a 上底
41b 下底
42 補強手段(兼支持手段)
50 舵
60 省エネ付加物
α 取り付け側面仰角
Rp プロペラの半径
Rd ダクト本体の仮想半径
Xp プロペラの中心軸
Xd ダクト本体の仮想中心
L3 間隙
Claims (15)
- 船体の船尾に設けられたプロペラと、前記船体の船尾部に設けられた前記プロペラに流れを導くフィンと、前記プロペラと前記フィンの間に設けられた船尾ダクトとを備え、前記船尾ダクトのダクト本体の後端の仮想半径が前記プロペラの半径の30%以上80%以下であって、前記仮想半径の仮想中心が前記プロペラの中心軸よりも上方に前記プロペラの前記半径の30%以上80%以下ずれており、前記フィンの後端と前記ダクト本体の前端との水平方向の間隙が前記プロペラの直径の−20%以上+10%以下であることを特徴とする船尾ダクトとフィンを有した船尾形状。
- 前記フィンは、平面視した形状がV状を成し、前記フィンの後端が前記中心軸よりも上方で前記プロペラの前記半径の60%以上70%以下の範囲の高さに取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の船尾ダクトとフィンを有した船尾形状。
- 前記フィンの前記船体への取り付け側面仰角が6°以上15°以下の上向角度であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の船尾ダクトとフィンを有した船尾形状。
- 前記ダクト本体の下部が、前記プロペラの駆動軸が貫通する船尾管部に取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちの1項に記載の船尾ダクトとフィンを有した船尾形状。
- 前記ダクト本体が、前記ダクト本体を側方視した場合に、上底が下底よりも長い倒立した台形状を成していることを特徴とする請求項1から請求項4のうちの1項に記載の船尾ダクトとフィンを有した船尾形状。
- 前記上底に対する下底の比が5%以上70%以下の範囲であることを特徴とする請求項5に記載の船尾ダクトとフィンを有した船尾形状。
- 前記ダクト本体の前記後端と前記プロペラの前縁との距離を、前記プロペラの前記直径の1.0%以上50%以下の範囲に設定したことを特徴とする請求項1から請求項6のうちの1項に記載の船尾ダクトとフィンを有した船尾形状。
- 前記ダクト本体の断面形状が内側に凸の翼型を成していることを特徴とする請求項1から請求項7のうちの1項に記載の船尾ダクトとフィンを有した船尾形状。
- 前記ダクト本体の前後方向及び/又は周方向における各部の前記仮想半径が異なっていることを特徴とする請求項1から請求項8のうちの1項に記載の船尾ダクトとフィンを有した船尾形状。
- 前記仮想半径を、前記ダクト本体の後部よりも前部の方を大きく設定したことを特徴とする請求項9に記載の船尾ダクトとフィンを有した船尾形状。
- 前記ダクト本体を前記船尾に支持する支持手段、及び/又は前記ダクト本体を補強する補強手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項10のうちの1項に記載の船尾ダクトとフィンを有した船尾形状。
- 前記支持手段が、前記プロペラに対して対向流を生じるように、又は前記フィンにより導かれた前記流れの向きに沿うように、捻られた形状を成していることを特徴とする請求項11に記載の船尾ダクトとフィンを有した船尾形状。
- 前記プロペラの後方に舵を備え、前記舵に前記船体の推進効率を向上する省エネ付加物を有したことを特徴とする請求項1から請求項12のうちの1項に記載の船尾ダクトとフィンを有した船尾形状。
- 前記省エネ付加物の前記舵への高さ方向における取り付け位置が、前記プロペラの前記中心軸から前記プロペラの前記半径の±10%の位置であることを特徴とする請求項13に記載の船尾ダクトとフィンを有した船尾形状。
- 請求項1から請求項14のうちの1項に記載の船尾ダクトとフィンを有した船尾形状を前記船体に備えたことを特徴とする船舶。
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