JP2018089784A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】キャップの寸法変化に、安価かつ簡易に対応できる機構を備えたインクジェットプリンタを提案する。
【解決手段】
本発明に係るインクジェットプリンタは、インクヘッド34と、容器状のキャップ62と、キャップ62を収納する容器状のキャップホルダ64と、を備える。キャップ62は、下面の中央部に凹部または凸部からなる第1の嵌合部62cを有している。キャップホルダ64は、上面の中央部に第1の嵌合部62cの凹部に嵌合する凸部または凸部に嵌合する凹部からなる第2の嵌合部64cを備えるとともに、内側の寸法L2がキャップ62の外側の寸法L1よりも大きく形成されている。即ち、キャップ62の外周面とキャップホルダ64の内周面との間には隙間が設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、インクジェットプリンタに関する。
インクジェットプリンタにおいて、従来から、インクヘッドのノズル面を封止するキャッピング装置が知られている。キャッピング装置は、ノズル開口からのインク溶媒の蒸発に起因するインクの増粘・固化や、塵などの付着、気泡の混入などを抑制することを目的としている。
キャッピング装置においてノズル面に当接するキャップは、印刷待機時間中ずっとインクヘッドに当接されているため、ノズル開口から垂れてきたインク滴を受ける。また、多くのインクジェットプリンタは、目詰まり防止のためにノズル開口からインクを吸引する吸引機構を備えており、吸引機構はキャッピング装置に接続されているため、吸引によっても、キャップはインクを受けることになる。多くの場合、インクに晒されることによって、キャップは、インクを吸収し膨張する。そして、上記膨張により、キャップがキャップを支持する支持部材に対して寸法が大きくなり、支持部材内で波打つなどの不具合を生じる。キャップの波打ちが発生すると、キャップとノズル面の密着性が損なわれる。あるいは逆に、インクに晒されることにより、キャップが収縮する場合もある。この場合は、キャップが支持部材内で動く不具合が発生する。キャップが支持部材内で動くと、インクヘッドに対して位置がずれ、ノズル面にキャッピングできない虞が出てくる。上記問題に対して、特許文献1は、同種のポリマー成分を含有するキャップとキャプホルダが二色成形で一体に成形されたキャップ部を開示している。上記キャップ部にあっては、同種のポリマーが相溶することによってキャップとキャップホルダが接着され、キャップの寸法変化によるキャップホルダからの剥離を抑え込んでいる。
特開2001−341318号
しかしながら、上記二色成形によって製作されるキャップ部は、製作コストが高い。また、同種のポリマーを含有すること等、材料の制約が大きい。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、その目的は、インクによるキャップの寸法変化に対して安価かつ簡易に対応できる機構を備えたインクジェットプリンタを提案することである。
本発明に係るインクジェットプリンタは、インクを吐出する下向きのノズルが形成されたノズル面を備えたインクヘッドと、前記インクヘッドの前記ノズル面に対向する上向きの開口を備えた容器状のキャップと、前記キャップの少なくとも下部を収納する容器状のキャップホルダと、を備える。前記キャップは、下面の中央部に凹部または凸部からなる第1の嵌合部を有している。前記キャップホルダは、上面の中央部に前記第1の嵌合部の凹部に嵌合する凸部または凸部に嵌合する凹部からなる第2の嵌合部を備えるとともに、内側の寸法が前記キャップの外側の寸法よりも大きく形成されている。即ち、前記キャップの外周面と前記キャップホルダの内周面との間には隙間が設けられている。
上記インクジェットプリンタによれば、キャップを収容するキャップホルダの内側の寸法は、キャップの外側の寸法よりも大きく形成され、キャップとキャップホルダとの間には隙間が存在する。従って、キャップが膨張しても、キャップの外周面がキャップホルダの内周面に当接することがなく、キャップが波打つようなことがない。さらに、キャップの膨張率が把握できていない場合や、キャップの材質変更によって膨張率が変化した場合でも、そのまま適用することができる。また、キャップの中央部に形成された第1の嵌合部と、キャップホルダの中央部に形成された第2の嵌合部は、対応し、嵌め合っている。よって、キャップとキャップホルダとは中央部で位置決めされ、隙間があるにも関わらず、位置がずれることがない。キャップが収縮する場合も、キャップとキャップホルダとは中央部で位置決めされているので、位置がずれることがない。
一実施形態に係るプリンタの斜視図である。 キャリッジの模式図である。 インク供給機構およびキャッピング機構の模式図である。 プリンタのブロック図である。 キャップおよびキャップホルダの斜視図である。 キャップ組立の縦断面図である。 キャップ組立を上方から見た平面図である。 補助凹部がキャップの長手方向の中心線に沿って配置されていない変形例を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るインクジェットプリンタ(以下、単にプリンタという。)について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、一実施形態に係るプリンタ10の斜視図である。図1において、プリンタ10を正面から見たときに、プリンタ10から遠ざかる方を前方、プリンタ10に近づく方を後方とする。左、右、上、下とは、プリンタ10を正面から見たときの左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。また、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を意味するものとする。ただし、上記方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、プリンタ10の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものでもない。また、図面中の符号Yは主走査方向を示している。ここでは、主走査方向Yは左右方向である。符号Xは、副走査方向を示している。ここでは、副走査方向Xは前後方向である。主走査方向Yと副走査方向Xとは平面視において直交している。ただし、主走査方向Yおよび副走査方向Xは、特に限定されず、プリンタ10の形態に応じて適宜に設定可能である。
本実施形態に係るプリンタ10は、インクジェット方式のプリンタである。本実施形態において、「インクジェット方式」には、二値偏向方式または連続偏向方式などの各種の連続方式、および、サーマル方式または圧電素子方式などの各種のオンデマンド方式が含まれる。プリンタ10は、記録媒体5に印刷を行うものである。
記録媒体5は、例えば、記録紙である。ただし、記録媒体5は、記録紙に限定されない。例えば、記録媒体5は、シート状の記録媒体、例えば、PVC、ポリエステルなどの樹脂製のシートなどであってもよい。記録媒体5には、アルミ、鉄、木材、皮革などによって形成された媒体であってもよい。また、記録媒体5の可撓性や厚みの如何は問わない。すなわち、記録媒体5は、ガラス基板などの硬いものであってもよいし、段ボールなどの厚みのあるものであってもよい。
プリンタ10は、本体10Aと、脚12と、プラテン14と、ガイドレール16と、キャリッジ26と、インク供給機構30(図3参照)と、キャッピング機構50(図3参照)と、制御装置100(図4参照)と、を備えている。本体10Aは、脚12に支持されている。脚12は、本体10Aの下面に設けられている。プラテン14には、記録媒体5が載置される。図示は省略するが、プラテン14には、円筒状のグリッドローラが設けられている。このグリッドローラは、その上面部を露出させた状態でプラテン14に埋設されている。グリッドローラは、副走査方向Xに回転するように設置され、フィードモータ22(図4参照)によって回転される。
ガイドレール16は、プラテン14の上方に配置されている。ガイドレール16は、プラテン14と平行に配置され、主走査方向Yに延びている。図示は省略するが、ガイドレール16の下方には、複数のピンチローラが略等間隔に配置されている。これらピンチローラは、上記グリッドローラに対向している。上記ピンチローラは、記録媒体5の厚さに応じて上下方向の位置を設定可能に構成されている。上記グリッドローラと上記ピンチローラとの間には、記録媒体5が挟み込まれる。上記グリッドローラおよび上記ピンチローラは、記録媒体5を挟持した状態で、記録媒体5を副走査方向Xに搬送可能に構成されている。記録媒体5は、フィードモータ22によるグリッドローラの回転によってプラテン14上を搬送される。
図2は、キャリッジ26の模式図である。キャリッジ26には、インクヘッド34が搭載されている。図1に示すように、このキャリッジ26は、ガイドレール16に係合している。キャリッジ26は、ガイドレール16に沿って摺動可能であり、主走査方向Yに移動可能である。複数のインクヘッド34は、キャリッジ26を介してガイドレール16に沿って主走査方向Yに移動可能である。キャリッジ26には、キャリッジ26を主走査方向Yに移動させる移動機構が接続されている。移動機構の構成は特に限定されない。本実施形態では、図示は省略するが、キャリッジ26の背面上部には、主走査方向Yに延びる駆動ベルトの一部が固定されている。上記駆動ベルトは、スキャンモータ24(図4参照)に接続されている。このスキャンモータ24が駆動することによって、キャリッジ26およびキャリッジ26に搭載された複数のインクヘッド34は、主走査方向Yに移動する。
図3は、インク供給機構30およびキャッピング機構50を示す模式図である。図3に示すように、インク供給機構30は、インクカートリッジ32から、インクヘッド34に向かってインクを供給する機構である。本実施形態に係るプリンタ10は、インクヘッド34の数と同じ数のインク供給機構30を備えている。図2に示されるように、本実施形態にあっては、インクヘッドの数は「8」である。従って、インク供給機構30の数は「8」である。複数のインク供給機構30は、それぞれ同じ構成をしている。そのため、以下では、1つのインク供給機構30の構成について詳述する。
図3に示すように、インク供給機構30は、インクヘッド34と、インクカートリッジ32と、流路40と、ダンパ44と、圧力制御弁46と、ポンプ48と、を備えている。
インクヘッド34は、プラテン14に載置された記録媒体5にインクを吐出する。インクヘッド34の底面は、インクを吐出するノズルが形成されたノズル面である。図2に示されるように、インクヘッド34は、平面視において長方形の形状を備えている。上記長方形は、副走査方向Xを長手方向とする長方形である。インクヘッド34は、長手方向に、例えば、1インチ当たり360個のノズルを備えている。ただし、上記1インチ当たりのノズル数は特に限定されない。
インクカートリッジ32は、インクを貯留する部材である。本実施形態では、インクカートリッジ32の数は、インクヘッド34の数と同じである。1つのインクカートリッジ32には、1つのインクヘッド34が接続されている。インクカートリッジ32に貯留されたインクは、インクヘッド34に供給される。複数のインクカートリッジ32には、通常、それぞれ異なる色のインクが貯留されている。ただし、複数のインクカートリッジ32のうち一部は、同じ色のインクであってもよい。各インクカートリッジ32に貯留されているインクの色の種類は特に限定されない。例えば、各インクカートリッジ32に貯留されているインクは、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインク、ライトシアンインク、ライトマゼンタインク、および、ライトブラックインクなどのプロセスカラーインクと、ホワイトインク、メタリックインク、および、クリアインクなどの特色インクのうちの何れかのインクである。
図3に示すように、流路40は、インクカートリッジ32に貯留されたインクをインクヘッド34に供給する流路である。流路40の種類および材質は特に限定されないが、流路40は、例えば、可撓性を有するチューブである。
流路40の途中には、ポンプ48が設けられている。ポンプ48は、インクカートリッジ32に貯留されたインクをインクヘッド34に供給する部材である。ポンプ48は、動作時には、インクカートリッジ32側からインクヘッド34側に向かってインクを送液する。ポンプ48の種類は特に限定されないが、ポンプ48の種類は、例えば、チューブポンプである。チューブポンプは、内部に内部流路とローラーを備え、ローラーで内部流路を押し潰すことによって、ローラーの進行方向にインクを送液する。
インクヘッド34のすぐ上流には、ダンパ44が設けられている。ダンパ44は、インクの圧力変動を緩和して、インクヘッド34の吐出動作を安定させる部材である。本実施形態に係るダンパ44は、インクを貯留する貯留室と、貯留室に貯留されているインクの圧力を検出するセンサ44aを備えている。印刷時、ダンパ44は、貯留室に貯留されるインクの圧力を一定範囲に保つことで、インクの圧力変動を緩和する。貯留室に貯留されるインクの圧力は、センサ44aが検知している。センサ44aは、例えば、位置検出用のフォトセンサである。貯留室は、壁面の一つが伸縮する膜になっており、貯留室に貯留されているインクの圧力に応じて、膜が凹凸する。センサ44aは、膜の凹凸位置によって、貯留室内のインクの圧力を検出する。センサ44aは、膜が一定の位置を超えて膨張すると、制御装置100に上限信号を送信する。また、センサ44aは、膜が一定の位置以下に収縮すると、制御装置100に下限信号を送信する。もちろん、上記ダンパの圧力検出機構は一実施形態によるものであって、貯留室内のインクの圧力を検出する手段は、上記機構に限定されない。
流路40の、インクカートリッジ32とポンプ48の間には、圧力制御弁46が設けられている。圧力制御弁46は、インクを吐出していないときに、インクヘッド34内を負圧に保つ部材である。インクヘッド34内が負圧に保たれることによって、インクヘッド34内のインクがノズルから外部に垂れ落ちることを抑制できる。圧力制御弁46によって、インクヘッド34内のインクは−1kPa程度に維持されている。圧力制御弁46は、インクが流れる流路と、流路を開閉する弁機構とを備えている。弁機構は、弁機構よりも下流側の液圧に応じて開閉するようになっている。弁機構には、弁機構よりも上流側のインクの液圧と、弁機構よりも下流側のインクの液圧と、弁機構を閉塞しようとする機械的な力と、弁機構を開放しようとする機械的な力が加えられており、プリンタ不使用時には、これらの力が釣り合っている。この釣り合った状態においては、弁機構は流路を封止している。このときのインクの液圧が、約−1kPaに維持された、静止時のインクの液圧である。弁機構を閉塞または開放しようとする機械的な力は、例えば、スプリングの復元力である。ポンプ48が稼働し、弁機構より下流側からインクが吸い出されると、下流側のインクの液圧が減少して釣り合いが崩れ、弁機構は開放方向に動く。弁機構が開放されると、流路が開放され、下流方向に向かってインクが供給される。上記のような機構により、圧力制御弁46は、不使用時にはインクを負圧に保ちながら、使用時にはインクをインクヘッド34方向に送り出す。
キャッピング機構50は、複数のキャップ組立60と、キャップ移動機構52と、吸引装置54と、ドレインタンク56とを備えている。キャッピング機構50は、ガイドレール16の右端部に位置するホームポジションの下方に配置されている。ホームポジションとは、印刷待機時に、インクヘッド34が待機する位置である。図3に示すように、キャップ組立60は、印刷待機時において、インクヘッド34のノズルを覆うように、下方からインクヘッド34に装着される。キャップ組立60の個数は、インクヘッド34と同数であり、本実施形態にあっては「8」である。キャップ組立60は、インクヘッド34に当接するキャップ62、およびキャップ62を収容するキャップホルダ64から構成されている。キャップ62は、インクヘッド34のノズル面に対向する上向きの開口を備えている。キャップ62の材料は、例えば、熱可塑性エストラマーである。キャップ62は、インクヘッド34の外周面に対応した内周面を備えた上開きの容器型に構成されている。印刷待機時、キャップ62の内周面は、インクヘッド34の外周面に嵌っており、キャップ62の上面とインクヘッド34のノズル面とは密着している。キャップホルダ64は、キャップ62を下方から収納する容器状の部材である。キャップホルダ64は、例えば、プラスチックで形成されている。キャップホルダ64は、キャップ62の下部を収納するとともに、キャップ移動機構52によって支持されている。キャップ移動機構52は、インクヘッド34のノズル面の下方で、キャップ組立60を上下に移動させる機構である。キャップ移動機構52によって、キャップ組立60は、インクヘッド34に近接し、また離反する。キャップ移動機構52は、例えば、駆動モータとボールねじ機構である。
複数のキャップ組立60には、吸引装置54が下方から接続されている。吸引装置54は、負圧を発生させる部材であって、キャップ組立60内のインクおよび空気を吸引する部材である。吸引装置54は、例えば、吸引ポンプである。吸引装置54は、吸引口から延びてキャップ組立60の個数に分岐したチューブを備え、分岐したチューブは各キャップ組立60に接続されている。吸引装置54の下流側には、ドレインタンク56が接続されている。ドレインタンク56は、吸引装置54で吸引されたインクが廃棄される部材である。
制御装置100は、上述した機構の一部を制御する。図4は、プリンタ10に係るブロック図である。制御装置100は、吐出制御部102、移動制御部104、供給制御部106、およびキャッピング制御部108を備えている。制御装置100の構成は特に限定されない。例えば、制御装置100は、コンピュータであり、中央演算処理装置(以下、CPUという)と、CPUが実行するプログラムなどを格納したROMと、RAMなどを備えていてもよい。
吐出制御部102は、インクヘッド34に接続されている。吐出制御部102は、インクヘッド34の吐出機構(例えば、圧電素子)を制御することで、インクが吐出されるタイミングを制御する。
移動制御部104は、フィードモータ22、スキャンモータ24に接続されている。移動制御部104は、フィードモータ22を制御することで、記録媒体5の副走査方向Xへの移動を制御する。また、スキャンモータ24を制御することで、インクヘッド34の主走査方向Yへの移動を制御する。移動制御部104は、印刷待機時には、スキャンモータ24を制御することによって、キャリッジ26をホームポジションに待機させる。
供給制御部106は、ダンパ44のセンサ44a、ポンプ48と接続され、インクヘッド34へのインクの供給を制御している。印刷時、供給制御部106は、ポンプ48を制御して駆動させる。ポンプ48によって送液されるインクによってダンパ44の貯留室内のインクの圧力が上昇し、ダンパ44内のセンサ44aが上限信号を送信すると、供給制御部106は、ポンプ48を制御して、ダンパ44への送液を停止させる。上記制御により、ダンパ44の貯留室内のインクの圧力が所定の圧力を下回ると、センサ44aは、供給制御部106に下限信号を送信する。供給制御部106は、下限信号を受信すると、ポンプ48を制御して、ダンパ44への送液を開始させる。このようなフィードバック制御を繰り返すことにより、ポンプ48の送液が制御され、インクの圧力変動が抑制される。
キャッピング制御部108は、キャップ移動機構52、および吸引装置54に接続され、キャップ組立60および吸引装置54の動きを制御している。印刷待機中、キャッピング制御部108は、キャップ移動機構52を上昇させて、ホームポジションに配置されているインクヘッド34のノズル面に対して、キャップ62を当接させる。印刷時には、キャッピング制御部108は、キャップ移動機構52を下降させて、インクヘッド34のノズル面に対して、キャップ62を離反させる。印刷待機時、キャップ組立60がインクヘッド34に装着されている状態で、キャッピング制御部108は、吸引装置54を駆動させ、キャップ組立60およびインクヘッド34からインクを吸引させる。上記吸引は、例えば、一定時間に亘って印刷が行われなかったような所定の場合に実施される。
上記制御装置100の各部は、ソフトウェアによって構成されていてもよいし、ハードウェアによって構成されていてもよい。また、各部は、プロセッサによって行われるものであってもよいし、回路に組み込まれるものであってもよい。
本実施形態に係るプリンタ10は、吐出制御部102が各インクヘッド34からインクが吐出されるタイミングを制御しつつ、移動制御部104がスキャンモータ24を制御してキャリッジ26に搭載されたインクヘッド34を移動させることによって、記録媒体5に印刷を行う。そして、副走査方向Xのひとつの位置で印刷が終了すると、移動制御部104は、フィードモータ22を制御して記録媒体5を副走査方向Xに所定の距離だけ送る。このようにして、プリンタ10は、記録媒体5に印刷を行う。
ところで、先述したように、キャップ組立60のキャップ62は、インクの液滴に晒されることで寸法が変化する。この寸法変化に対して何らかの対策が施されない場合、キャップ62がキャップホルダ64から浮き上がる等の不具合が発生することがある。
そこで、本実施形態に係るプリンタ10は、下面の中央部に凹部または凸部からなる第1の嵌合部を有するキャップ62を備えている。また、上面の中央部に前記第1の嵌合部の凹部に嵌合する凸部または凸部に嵌合する凹部からなる第2の嵌合部を備えるとともに、内側の寸法が前記キャップの外側の寸法よりも大きく形成されたキャップホルダ64を備える。即ち、キャップ62の外周面とキャップホルダ64の内周面との間には隙間が設けられている。
上記形態によれば、キャップ62を収容するキャップホルダ64の内側の寸法は、キャップ62の外側の寸法よりも大きく形成されているので、キャップ62の外周面とキャップホルダ64の内周面との間には隙間が存在する。従って、キャップ62が膨張しても、キャップ62の外周面がキャップホルダ64の内周面に当接することがなく、キャップ62が波打つようなことがない。さらに、キャップ62の膨張率が把握できていない場合や、キャップ62の材質変更によって膨張率が変化した場合でも、そのまま適用することができる。また、キャップ62の下面の中央部に形成された第1の嵌合部と、キャップホルダ64の上面の中央部に形成された第2の嵌合部は、嵌め合っている。よって、キャップ62とキャップホルダ64とは中央部で位置決めされ、上記隙間にも関わらず、位置がずれることがない。キャップが収縮する場合も、キャップとキャップホルダとは中央部で位置決めされているので、位置がずれることがない。
図5は、本実施形態に係るキャップ62およびキャップホルダ64の斜視図である。図5の左方は図1における前方Fであって、図5の左右方向が図1における前後方向である。即ち、インクヘッド34の長手方向である。図5の上方は、図1における上方Uである。図5に示されるように、キャップ62は、上向きの開口62fを備える容器状の部材である。キャップ62がインクヘッド34にキャッピングを行うとき、開口62fは、その内周面がインクヘッド34の外周面に当接するように構成されている。開口62fの内周面の形状は、インクヘッド34の外周面の形状と同形である。つまり、開口62fの内周面は、副走査方向Xに長い長方形に構成されている。キャップ62の、開口62fの下方には、開口62fよりも外周が大きい段部62aが設けられている。段部62aは、キャップ62の外周面全周に亘って設けられている。
キャップホルダ64は、キャップ62を挿入する上向きの開口64fを備える容器状の部材である。キャップホルダ64の内部空間は平面視において開口64fよりも広くなっている。そこで、キャップホルダ64の開口64fの周囲は、全周に亘って、内側に張り出した張り出し部64aを形成している。張り出し部64aの内周面の寸法(=開口64fの内周面の寸法)は、キャップ62の段部62aの外周面の寸法よりも小さく、かつ、キャップ62の開口62fの外周面の寸法よりも大きく形成されている。
図6は、キャップ62をキャップホルダ64に挿入した状態(即ち、キャップ組立60)の縦断面図である。図6の左方は、図1における前方Fである。つまり、図6の左右方向が、プリンタ10における前後方向であって、インクヘッド34の長手方向である。図6の上方が、プリンタ10の上方である。また、図7は、キャップ組立60を上方から見た平面図である。図7の左方はプリンタ10の前方Fであり、図7の上方は、プリンタ10の左方Lである。図6に示されるように、キャップ62は、キャップホルダ64に下方から収納されている。キャップホルダ64の張り出し部64aの内周面の寸法は、キャップ62の段部62aの外周面の寸法よりも小さいが、キャップ62は、張り出し部64aを避けるように撓ませれば、キャップホルダ64に挿入できるようになっている。図6に示されるように、キャップ62は、キャップホルダ64に収納されたとき、段部62aより下方がキャップホルダ64の内部空間に収納され、開口62fはキャップホルダ64の外部に飛び出している。キャップ62の下面62bとキャップホルダ64の上面64bは当接している。キャップ62の下面62bとキャップホルダ64の上面64bは、接着等の固定手段では固定されておらず、キャップ62はキャップホルダ64上に載置されているだけである。キャップホルダ64内側の長手方向の長さL2は、図6、図7のように、キャップ62の長手方向の長さL1よりも長く構成されている。長手方向と直交する短手方向のキャップホルダ64の内側の長さL4も、図7に示すように、キャップ62の短手方向の長さL3よりも長く構成されている。つまり、キャップホルダ64の内側の寸法は、キャップ62の外側の寸法よりも大きく構成されており、両者の間には隙間が存在している。
上記隙間は、キャップ62の予想される最大の膨張長さよりも大きく設定されている。例えば、キャップ62の材料として適合する一般的な材料の膨張率が最大でも5%程度と見積もられている場合、キャップホルダ64の長手方向の長さL2は、キャップ62の長手方向の長さL1よりも、例えば、10%長く設定される。短手方向についても同様である。そこで、キャップ62が予想される最大限まで膨張しても、キャップ62の外周面とキャップホルダ64の外周面は接触せず、キャップ62の波打ち等の不具合は発生しない。このように設定されていれば、キャップ62の材料として適合する一般的な材料すべてに対して同じように対応でき、また、キャップ62の膨張率が予想できない場合でも対応できる。キャップ62が収縮する場合には、当然に対応可能である。
キャップ62には、第1の方向、および、第1の方向に直交する第2の方向が想定されている。キャップ62の第1の方向における長さは、第2の方向における長さよりも長い。即ち、第1の方向がキャップ62の長手方向であり、第2の方向がキャップ62の短手方向である。本実施形態に係るキャップ62において、第1の方向(長手方向)は、副走査方向X方向である。第2の方向(短手方向)は、主走査方向Y方向である。本実施形態に係るキャップ62は、副走査方向Xにおける長さが主走査方向Yにおける長さよりも長いため、副走査方向X(第1の方向)におけるキャップ62の外周面とキャップホルダ64の内周面との隙間が、主走査方向Y(第2の方向)におけるキャップ62の外周面とキャップホルダ64の内周面との隙間よりも大きく形成されている。キャップ62の寸法変化は元の長さが長いほど大きくなるため、上記のように隙間が設定されることで、キャップ62の寸法変化により対応しやすくなる。
キャップ62の下面62bの中心には、センター凹部62cが形成されている。本実施形態では、上記「第1の嵌合部」は、センター凹部62cである。センター凹部62cは、下面62bの中心を中心とする円筒状の凹部である。長方形のキャップ62にあっては、キャップ62の下面62bの中心は、図7に示されるように、長手方向の中心線CL1と短手方向の中心線CL2との交点である。また、キャップホルダ64の上面64bの中心には、センター凹部62cと嵌め合うセンター突起64cが形成されている。センター突起64cは、上記「第2の嵌合部」である。センター突起64cは、センター凹部62cと同形の円筒状の形状を有している。センター突起64cの中心は、キャップホルダ64の上面64bの中心と一致している。キャップホルダ64の上面64bの中心は、キャップホルダ64の長手方向の中心線と短手方向の中心線との交点である。キャップホルダ64上にキャップ62が載置されたとき、センター凹部62cとセンター突起64cとは嵌め合うように形成されている。つまり、キャップ62とキャップホルダ64とが嵌め合う際、キャップ62の下面62bの中心と、キャップホルダ64の上面64bの中心とは、一致する。上記中心での嵌め合いによって、キャップ62はキャップホルダ64に対して位置決めされ、キャップ62の外周面とキャップホルダ64の内周面との間に隙間があるにも関わらず、位置ずれすることがない。もちろん、センター凹部62cとセンター突起64cとの嵌め合い具合には、キャップ62の寸法変化による若干の変化(ガタ、または締り)が生じるが、上記嵌め合い具合の変化は、片側につき、センター凹部62cおよびセンター突起64cの半径に比例する分だけ(膨張率が5%であるとすれば、半径×0.05)である。つまり、キャップ62およびキャップホルダ64は、キャップ62の寸法変化によって影響を受けにくいように位置決めされている。
なお、本実施形態では、センター凹部62cの中心はキャップ62の下面62bの中心と一致し、センター突起64cの中心はキャップホルダ64の上面64bの中心と一致しているが、ここで言う「中心」は厳密な、あるいは設計上の中心でなくともよく、中央部、つまり中心付近であれば足りる。勿論、本実施形態におけるように、設計上の中心であってもよい。また、ここで言う「中心」はキャップおよびキャップホルダとしての機能を果たす部分においての実質的な中心である。
ところで、センター凹部62c、およびそれに嵌合するセンター突起64cによる位置決めだけでは、キャップ62とキャップホルダ64の間の短手方向もしくは長手方向の隙間分だけ、キャップ62が回転することがあり得る。
そこで、本実施形態に係るプリンタ10において、キャップ62は、下面62bに、下面62bの中心から外側に向かって延びる長穴状の凹部または凸部からなる第3の嵌合部を備えていてもよく、キャップホルダ64は、上面64bに、第3の嵌合部の凹部に嵌合する凸部または凸部に嵌合する凹部からなりかつ前記第3の嵌合部よりも長穴方向における長さが短い第4の嵌合部を備えていてもよい。上記第3の嵌合部および第4の嵌合部によれば、キャップホルダ64上でのキャップ62の回転を抑えつつ、キャップ62の波打ち等の不具合を抑えることができる。
上記「第3の嵌合部」は、図5〜図7にあっては、キャップ62に形成されている補助凹部62dである。また、上記「第4の嵌合部」は、図5〜図7にあっては、キャップホルダ64に形成されている補助突起64dである。図7に示されるように、補助凹部62dは、キャップ62の下面62bにおいて、長手方向の中心線CL1に沿って形成された長穴状の凹部である。また、補助突起64dは、キャップホルダ64の上面64bにおいて、補助凹部62dと嵌め合う長穴状の突起である。補助突起64dは、長穴の形成されている方向(つまり、キャップ組立60の長手方向であってプリンタ10の前後方向)における長さL6が、補助凹部62dの長穴の形成されている方向(同じく、キャップ組立60の長手方向であってプリンタ10の前後方向)における長さL5よりも短く形成されている。キャップホルダ64上にキャップ62が載置されたとき補助凹部62dと補助突起64dとは嵌め合っているが、補助凹部62dの長さの方が補助突起64dの長さよりも長いので、補助凹部62dの両端が補助突起64dの両端に対して余っている。補助凹部62dおよび補助突起64dは、キャップ62およびキャップホルダ64の中心よりも前方F方向と後方Rr方向にそれぞれ1個ずつ設けられている。
補助凹部62dおよび補助突起64dによれば、キャップ62がキャップホルダ64に対して回転方向に動くのを防止することができる。しかも、キャップ62がセンター凹部62cおよびセンター突起64cだけで一点保持されている状態をサポートし、より安定した保持を可能にする。また、補助凹部62dの長さL5が補助突起64dの長さL6よりも長く、補助凹部62dが余っているため、キャップ62が膨張または収縮しても、補助突起64dがキャップ62に接触して、キャップ62を剥離することがない。なお、キャップ62が膨張すると分かっている場合には、上記補助凹部62dの「余り」は、補助凹部62dの中心に近い方の端部に存在していればよく、補助凹部62dの中心から遠い方の端部に存在する必要はない。また、キャップ62が収縮すると分かっている場合には、上記補助凹部62dの「余り」は、補助凹部62dの中心から遠い方の端部に存在していればよく、補助凹部62dの中心に近い方の端部に存在する必要はない。
さらに、本実施形態にあっては、プリンタ10は、負圧を発生させる吸引装置54を備え、キャップ62の底面には第1の貫通穴62eが、キャップホルダ64の底面には、第2の貫通穴64eが設けられている。第1の貫通穴62eの位置と、第2の貫通穴64eの位置は重なっている。つまり、キャップ組立60には底面を貫通する貫通穴が形成されている。本実施形態においては、第1の貫通穴62eはキャップ62の中央部に設けられており、センター凹部62cと同軸に配置されている。また、第2の貫通穴64eはキャップホルダ64の中央部に設けられており、センター突起64cと同軸に配置されている。第2の貫通穴64eには、吸引装置54が下方から接続されている。キャッピング制御部108は、キャップ移動機構52を制御して、キャップホルダ64およびキャップ62からなるキャップ組立60を、インクヘッド34のノズル面に接近させ、当接させる。キャッピング制御部108は、キャップ組立60がインクヘッド34に当接された状態で、吸引装置54を駆動させる。それにより、キャップ組立60、およびインクヘッド34からインクが吸引される。吸引されたインクは、吸引装置54を通過してドレインタンク56に廃棄される。
上記のように、キャッピング機構50に吸引装置54が取り付けられていることにより、吸引に係る部品点数を削減することができる。また、印刷待機時であれば、基本的に吸引が可能である。さらに、第1の貫通穴62eおよび第2の貫通穴64eが、それぞれキャップ62の中央部およびキャップホルダ64の中央部に設けられていることにより、キャップ62の寸法変化にも関わらず、第1の貫通穴62eと第2の貫通穴64eとの位置がずれることがない。従って、吸引装置54による吸引力が変化せず、安定した吸引を実施することができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明に係るプリンタは、上述した実施形態に限られるものではない。例えば、以下に説明するような変形例で実施することも可能である。
本発明に係るプリンタ10のセンター凹部62cおよびセンター突起64cは、円筒状の形状を有していなくともよく、多角柱の形状であってもよい。例えば、センター凹部62cおよびセンター突起64cが直方体であれば、キャップ62が補助凹部62dを備えず、キャップホルダ64が補助突起64dを備えない場合でも、キャップ62の回転を抑えることができる。センター凹部62cおよびセンター突起64cは、直方体以外でも、平面視において多角形である柱状の形状であれば、回転を抑えることができる。この実施形態の方が、キャップ62およびキャップホルダ64の形状がより単純である。ただし、本実施形態は、実際にキャップ62を回転させる力が掛かった場合には、センター凹部62cおよびセンター突起64cだけに負荷が集中する。一方、センター凹部62cおよびセンター突起64cを円筒形にし、キャップ62に補助凹部62dを設け、キャップホルダ64に補助突起64dを設ける形態では、負荷は補助凹部62dおよび補助突起64dが受け、位置決めの基本であるセンター凹部62cおよびセンター突起64cには負荷が掛からない。いずれの実施形態を採用するかは、プリンタ全体の構成やコストを勘案して選択するとよい。
あるいは、本願発明に係るプリンタ10の補助凹部62dおよび、それと嵌め合う補助突起64dは、キャップ62およびキャップホルダ64長手方向の中心線に沿って形成されていなくてもよく、中心から外側に向かう別の方向に向かって延びていてもよい。何らかの理由で補助凹部62dおよび補助突起64dを長手方向の中心線に沿って形成しにくい事情があるときでも、補助凹部62dおよび補助突起64dは、キャップ62の回転を抑制する。また、それらが中心から外側に向かう方向に形成されていれば、補助凹部62dの長さL5に対して補助突起64dの長さL6が短いので、キャップ62の寸法が変化しても補助凹部62dと補助突起64dは接触せず、キャップ62の波打ち等は発生しない。図8は、補助凹部62dがキャップ62の長手方向の中心線CL1に沿って配置されていない変形例を示す模式図であって、キャップ62を上方から見た平面図である。例えば、図8(a)においては、補助凹部62dは、長手方向の中心線CL1から外れた位置に、長手方向に平行に2個配置されている。図8(b)においては、補助凹部62dは、長手方向の中心線CL1から外れた位置に、長手方向に平行に4個配置されている。また、図8(c)では、補助凹部62dは、キャップ62の中心から放射方向に4個配置されている。なお、図8にも示されているように、補助凹部62dおよび補助突起64dの個数は2個ずつでなくともよく、その個数は限定されるものではない。また、当然ながら、図8は例示に過ぎない。
さらに、本願発明に係るプリンタ10にあっては、キャップに突起が形成され、キャップホルダに凹部が形成されてもよい。つまり、これまでに説明した実施形態と、凹凸が逆になっていてもよい。また、嵌合部の形状は、これまでに説明された形状でなくてもよい。例えば、第3の嵌合部および第4の嵌合部は長穴状でなくともよく、第1の嵌合部と第1の嵌合部とが隙間なく接触し、かつ、第3の嵌合部と第4の嵌合部の間に第1の嵌合部から第3の嵌合部に向かう方向の隙間が設けられていれば、効果を奏する。
また、本願発明に係るプリンタ10における第1の貫通穴62eおよび第2の貫通穴64eは、それぞれキャップ62およびキャップホルダ64の底面の中央部に設けられていなくともよい。第1の貫通穴62eおよび第2の貫通穴64eは、キャップ62をキャップホルダ64上に載置したときに位置が重なっていれば、吸引装置54がインクを吸引するための通路としての効果を奏する。
なお、ここで説明したいずれの実施形態においても、インク供給機構は、流路が1本の機構であった。しかし、インク供給機構は、上記に説明した以外の機構であってもよい。例えば、本願発明は、メイン流路のほかに、印刷待機時のインク成分の沈降を抑制するためにインクを循環させる循環流路、および循環システムを備えたプリンタにおいて実施されてもよい。
5 記録媒体
10 プリンタ(インクジェットプリンタ)
32 インクカートリッジ
34 インクヘッド
40 流路
44 ダンパ
46 圧力制御弁
48 ポンプ
52 キャップ移動機構
54 吸引装置
62 キャップ
62c センター凹部
62d 補助凹部
62e 第1の貫通穴
64 キャップホルダ
64c センター突起
64d 補助突起
64e 第2の貫通穴
100 制御装置
108 キャッピング制御部

Claims (9)

  1. インクを吐出する下向きのノズルが形成されたノズル面を備えたインクヘッドと、
    前記インクヘッドの前記ノズル面に対向する上向きの開口を備えた容器状のキャップと、
    前記キャップの少なくとも下部を収納する容器状のキャップホルダと、
    を備え、
    前記キャップは、下面の中央部に凹部または凸部からなる第1の嵌合部を有し、
    前記キャップホルダは、上面の中央部に前記第1の嵌合部の凹部に嵌合する凸部または凸部に嵌合する凹部からなる第2の嵌合部を備えるとともに、内側の寸法が前記キャップの外側の寸法よりも大きく形成されており、
    前記キャップの外周面と前記キャップホルダの内周面との間に隙間が設けられている、インクジェットプリンタ。
  2. 前記第1の嵌合部は、前記キャップの前記下面の中心に設けられ、
    前記第2の嵌合部は、前記キャップホルダの前記上面の中心に設けられている、
    請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記キャップは、第1の方向における長さが前記第1の方向と直交する第2の方向における長さよりも長く、
    前記第1の方向における前記キャップの外周面と前記キャップホルダの内周面との隙間は、前記第2の方向における前記キャップの外周面と前記キャップホルダの内周面との隙間よりも大きく形成されている、
    請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記キャップは、前記下面に前記第1の嵌合部と離間した第3の嵌合部を備え、
    前記キャップホルダは、前記上面に前記第3の嵌合部と嵌合する第4の嵌合部を備え、
    前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部は、隙間なく接触し、
    前記第3の嵌合部と前記第4の嵌合部との間には、前記第1の嵌合部から前記第3の嵌合部に向かう方向の隙間が設けられている、
    請求項1〜3のいずれか一つに記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記キャップは、前記下面に、前記下面の中心から外側に向かって延びる長穴状の凹部または凸部からなる第3の嵌合部を備え、
    前記キャップホルダは、前記上面に、前記第3の嵌合部の凹部に嵌合する凸部または凸部に嵌合する凹部からなり、かつ前記第3の嵌合部よりも長穴方向における長さが短い第4の嵌合部を備えた、
    請求項1〜3のいずれか一つに記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記キャップは、第1の方向における長さが前記第1の方向と直交する第2の方向における長さよりも長く、
    前記第3の嵌合部は、前記キャップの前記第1の方向に沿って長穴状に延びている、
    請求項4または5に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記第1の嵌合部は、多角柱状の凹部または凸部からなり、
    前記第2の嵌合部は、前記第1の嵌合部の凹部に嵌合する凸部または凸部に嵌合する凹部からなる、
    請求項1〜3のいずれか一つに記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記キャップホルダを支持し、前記キャップホルダおよび前記キャップを前記インクヘッドに対して相対的に近接または離反させるキャップ移動機構と、
    負圧を発生させる吸引機構と、
    前記キャップ移動機構および前記吸引機構を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記キャップは、底面に第1の貫通穴を備え
    前記キャップホルダは、前記第1の貫通穴と重なる第2の貫通穴を底面に備え、
    前記吸引機構は、前記第2の貫通穴に下方から接続され、
    前記制御装置は、前記キャップ移動機構を制御して前記キャップを前記インクヘッドの前記ノズル面に当接させるとともに、前記吸引機構を制御して前記インクヘッドから前記インクを吸引させるように設定された、
    請求項1〜7のいずれか一つに記載のインクジェットプリンタ。
  9. 前記第1の貫通穴は、前記キャップの底面の中央部に設けられ、
    前記第2の貫通穴は、前記キャップホルダの底面の中央部に設けられている、
    請求項8に記載のインクジェットプリンタ。
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