JP2015112847A - 液体供給装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空の液体貯留部を取り外すときにポンプ手段の液体収容部内へ空気が入り込むことを低コストで防止することを課題とする。【解決手段】ダイアフラム(液体収容部)を減容させることでインクカートリッジ(液体貯留部)内のインク(液体)を液体収容部内に吸引するとともに、液体収容部を増容させることで液体収容部内の液体をヘッドタンク等の液体供給先へ供給するダイアフラムポンプを有するインク供給装置において、当該液体供給装置が収容される装置ケースの開閉カバーが閉状態から開状態となる動きに連動して、液体貯留部と液体収容部とを接続する入口側流路221を遮蔽状態にする遮蔽部材310を有する。【選択図】図12

Description

本発明は、液体貯留部に貯留されたインク等の液体を液体供給先へ供給する液体供給装置、及び、これを備えたプリンタ、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
従来、この種の液体供給装置では、ダイアフラム(液体収容部)内へ液体を供給するための入口とダイアフラム内から液体を排出するための出口とに、それぞれ、第1逆止弁及び第2逆止弁を備えたダイアフラムポンプを呼ばれるポンプ手段を用いたものが知られている。ダイアフラムは、ダイアフラムを外側に向けて付勢する圧縮コイルスプリング(以下「バネ」という。)を内部に備え、この付勢力によってダイアフラムが外側へ広がると、ダイアフラム内の容積が増加する。ダイアフラムポンプには、ダイアフラムの外側から内側に向けて前記バネの付勢力に抗してダイアフラムを押圧する押圧部材を備えている。
押圧部材がダイアフラムを外側から押圧する押圧状態になると、ダイアフラムの容積が減少する。これにより、ダイアフラムの内圧が上昇して、出口から第2逆止弁を介して液体が排出される。一方、押圧部材の押圧状態が解除されて非押圧状態になると、ダイアフラム内のバネによる付勢力でダイアフラムの容積が増加する。これにより、ダイアフラムの内圧が下がって、入口から第1逆止弁を介して液体が供給(吸引)される。このようなダイアフラムポンプは、液体としてのインクをメインタンク(液体貯留部)からサブタンク(液体供給先)へ送液する手段として、インクジェット記録装置に使用されている(特許文献1)。
液体貯留部内の液体が空になった場合、第1逆止弁を介してダイアフラムの入口に接続される空の液体貯留部を一旦取り外して、新しい液体貯留部を取り付けるという交換作業が必要になる。液体貯留部内の液体が空になると、液体貯留部からの液体がダイアフラム内へ供給されないことから、押圧部材が非押圧状態になっても、ダイアフラムの容積が十分に増加しなくなる。そして、空の液体貯留部を取り外すと、ダイアフラムの入口が第1逆止弁を介して大気に開放(連通)される。そのため、押圧部材が非押圧状態になっている状況で空の液体貯留部を取り外すと、ダイアフラムには押圧部材の押圧力が作用していないので、ダイアフラムの容積が増加して第1逆止弁を介して入口からダイアフラム内へ空気が吸引されてしまう。ダイアフラム内に空気が入ると、新しい液体貯留部をセットしてダイアフラムポンプを稼働させたときに、液体と一緒に空気がダイアフラムから液体供給先へ移動し、液体供給先以降の液体利用に支障を来す。例えば、インクジェット記録装置であれば、印字ヘッドの不吐出などの不具合を引き起こす。そのため、空の液体貯留部が取り外しても、ダイアフラム内に空気が入り込まないようにすることは重要な課題である。
本出願人は、特願2013−190612号(以下「先願」という。)において、空の液体貯留部が取り外したときにダイアフラム内へ空気が入り込まないようにするダイアフラムポンプを提案した。このダイアフラムポンプは、空の液体貯留部を取り外す前に押圧部材が押圧状態になるように制御するというものである。押圧部材が押圧状態になっている状況であれば、空の液体貯留部を取り外しても、押圧部材の押圧力によってダイアフラムの容積が増えることはない。したがって、空の液体貯留部を取り外しても、第1逆止弁を介して入口からダイアフラム内へ空気が吸引されることはない。
しかしながら、先願のダイアフラムポンプにおいては、空の液体貯留部を取り外す前に押圧部材を押圧状態にするという制御を実現するために、押圧部材が押圧状態になっているかどうかを検知するためのセンサや、そのセンサの結果に基づいて押圧部材を駆動する駆動源を制御する制御機構などが必要となる。そのため、構成や制御が複雑化し、コストが高騰するという問題が生じる。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、空の液体貯留部を取り外すときにポンプ手段の液体収容部内へ空気が入り込むことを低コストで防止できる液体供給装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明は、液体収容部を減容させることで液体貯留部内の液体を該液体収容部内に吸引するとともに、該液体収容部を増容させることで該液体収容部内の液体を液体供給先へ供給するポンプ手段を有する液体供給装置において、ユーザーが操作する操作部材と、前記操作部材の動きに連動して、前記液体貯留部と前記液体収容部とを接続する入口側流路を遮蔽状態にする遮蔽手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、空の液体貯留部を取り外すときにポンプ手段の液体収容部内へ空気が入り込むことを低コストで防止できるという優れた効果が奏される。
インクジェット記録装置の機構部の概要を示す側面図である。 インクジェット記録装置の機構部の概要を示す要部平面図である。 インク供給ポンプユニットの構成を示す概略図である。 インク供給装置の構成を示す概略図である。 (a)〜(b)は、インクカートリッジにインクが存在する状況でのインク供給装置の動作を説明するための説明図である。 (a)〜(c)は、インクカートリッジ内のインクが無くなった状況でのインク供給装置の動作を説明するための説明図である。 (a)〜(c)は、インク供給装置のカム駆動を説明する図である。 入口側流路を構成する流路板を、インクカートリッジが接続される側から見たときの正面図である。 図8中符号A−Aに沿って切断した同流路板の断面図である。 同流路板の背面図である。 (a)は、開閉カバーが閉状態であるときのインク供給装置の状態を示す模式図である。(b)は、開閉カバーが閉状態から開状態となるときのインク供給装置の状態を示す模式図である。 遮蔽位置へ移動した遮蔽部材により入口側流路が遮蔽状態になっている状態を模式的に示した拡大図である。 (a)及び(b)は、同遮蔽部材のスナップフィットを解除する構成を示す模式図である。 フィルムを流路板内の入口側流路内側から外へ付勢するバネ313を設けた例を示す模式図である。 遮蔽部材によって押圧されるフィルムが押し当てられる流路板内の流路部分に逆止弁を設けた例を示す模式図である。
以下、本発明を、画像形成装置の一例である液体吐出ヘッドを備えるインクジェット記録装置に適用した一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるインクジェット記録装置の機構部の概要を示す側面図である。
図2は、同インクジェット記録装置の要部を示す平面図である。
インクジェット記録装置1の機構部において、フレーム121を構成する左右の側板121A,121Bに横架したガイド部材であるガイドロッド131とステー132とでキャリッジ133を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図2で矢示方向である双方向のキャリッジ主走査方向に移動走査する。
キャリッジ133には、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のインク滴を吐出する4個の印字ヘッド134k,134c,134m,134yとからなる液体吐出ヘッドである印字ヘッド134が、主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着されている。なお、各色のインク液滴を吐出するノズル列を有する1又は複数のヘッド構成などを採用することもできる。
ここで、印字ヘッド134を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
また、キャリッジ133は、各印字ヘッド134k,134c,134m,134yに各色のインクを供給するためのヘッドタンク135k,135c,135m,135yを搭載している。各ヘッドタンク135k,135c,135m,135yには、各色のインクを送液する可撓性のインク供給チューブ136を介して、インクカートリッジ装填部104に装着された液体貯留部としての各色のインクカートリッジ110k,110c,110m,110yから、それぞれの色のインクが充填供給される。なお、このインクカートリッジ装填部104には、インクカートリッジ110内のインクを送液するための液体供給装置としてのインク供給装置124が設けられ、インク供給チューブ136は這い回しの途中でフレーム121を構成する後板121Cに係止部材125にて保持されている。
また、インクジェット記録装置1には、図1の給紙トレイ102の用紙積載部(圧板)141上に積載した用紙142を給紙するための給紙部が備わっている。給紙部は、用紙積載部141から用紙142を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)143と、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド144とが互いに対向して配置され、分離パッド144が給紙コロ143側に付勢された構成をもつ。なお、紙以外の記録材としては、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の材質の媒体を含むものとする。
また、インクジェット記録装置1は、給紙部から給紙される用紙142を印字ヘッド134の下方側に送り込むために、用紙142を案内するガイド部材145と、カウンタローラ146と、搬送ガイド部材147と、先端加圧コロ149を有する押さえ部材148とを備える。
更に、インクジェット記録装置1は、給送された用紙142を静電吸着して印字ヘッド134に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト151も備えている。搬送ベルト151は、無端状ベルトであり、搬送ローラ152とテンションローラ153との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト151の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ156を備えている。この帯電ローラ156は、搬送ベルト151の表層に接触し、搬送ベルト151の回動に従動して回転するように配置されている。更に、搬送ベルト151の裏側には、印字ヘッド134による印写領域に対応してガイド部材157が配置されている。搬送ベルト151は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ152が回転駆動されることによって図2のベルト搬送方向に周回移動する。
また、インクジェット記録装置1は、印字ヘッド134で記録された用紙142を排紙するための排紙部を有する。排紙部は、搬送ベルト151から用紙142を分離するための分離爪161と、排紙ローラ162及び排紙コロ163とを備え、排紙ローラ162の下方に排紙トレイ103を備えている。
また、インクジェット記録装置1は、その装置本体101の背面部に、両面ユニット171が着脱自在に装着されている。この両面ユニット171は、搬送ベルト151の逆方向回転で戻される用紙142を取り込んで反転させて再度カウンタローラ146と搬送ベルト151との間に給紙する。また、この両面ユニット171の上面は手差しトレイ172となっている。
更に、図2に示すように、キャリッジ133の走査方向一方側の非印字領域には、印字ヘッド134のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構181を配置している。この維持回復機構181には、印字ヘッド134の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)182a〜182d(区別しないときは「キャップ182」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード183と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け184などを備えている。ここでは、キャップ182aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ182b〜182dは保湿用キャップとしている。維持回復機構181による維持回復動作で生じる記録液の廃液、キャップ182に排出されたインク、あるいはワイパーブレード183に付着してワイパークリーナ185で除去されたインク、空吐出受け184に空吐出されたインクは、図示しない廃液タンクに排出されて収容される。
また、図2に示すように、キャリッジ133の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け188を配置し、この空吐出受け188には印字ヘッド134のノズル列方向に沿った開口189などを備えている。
本実施形態のインクジェット記録装置1においては、給紙トレイ102から用紙142が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙142はガイド部材145で案内される。そして、搬送ベルト151とカウンタローラ146との間に挟まれて搬送され、その先端を搬送ガイド部材147で案内されて先端加圧コロ149で搬送ベルト151に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。このとき、後述する制御部のACバイアス供給部から帯電ローラ156に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト151が交番する帯電電圧パターン、すなわち周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト151上に用紙142が給送されると、用紙142が搬送ベルト151に吸着され、搬送ベルト151の周回移動によって用紙142が副走査方向に搬送される。
リニアエンコーダ137による主走査位置情報に基づいてキャリッジ133を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて印字ヘッド134を駆動し、停止している用紙142にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙142を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙142の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙142を排紙トレイ103に排紙する。
また、印字(記録)待機中には、キャリッジ133は維持回復機構181側に移動されて、キャップ182で印字ヘッド134がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ182で印字ヘッド134をキャッピングした状態で図示しない吸引ポンプによってノズルから記録液を吸引(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という。)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行う。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、印字ヘッド134の安定した吐出性能を維持する。
ここで、インク供給ポンプユニットの構成について図面を用いて説明する。
図3は、インク供給ポンプユニットの構成を示す概略図である。
各ヘッドタンク135k,135c,135m,135yには、対応するインク供給装置124k,124c,124m,124yによって、各色のインクを送液する可撓性のインク供給チューブ136を介してインクカートリッジ装填部104に装着された各色のインクカートリッジ110k,110c,110m,110yからの各色のインクが供給される。また、図3に示すように、各色のインク供給装置124k,124c,124m,124yは、共通の駆動源としての駆動モータ190の駆動によってインクを供給する。
図4は、インク供給装置124の構成を示す概略図である。
図4に示すインク供給装置124は、ダイアフラムポンプ201及び圧力バッファ202を備えている。ダイアフラムポンプ201は、加圧ポンプ203と、加圧ポンプ203の上流側と下流側とにそれぞれ設けられた第1逆止弁204、第2逆止弁205とを含んで構成されている。加圧ポンプ203は、容積の増減の可能な材料、例えば可撓性樹脂で形成されている液体収容部としてのダイアフラム203aと、ダイアフラム203aの内部に設けられたポンプシート203bを介してダイアフラム203aを上方に付勢するバネ203dとを含んで構成されている。押圧部材206は、バネ207によって、加圧ポンプ203のダイアフラム203aの上部からダイアフラム203aを下方へ押圧している。
圧力バッファ202は、インク供給チューブ136を介して連通するヘッドタンク135に対して所定の圧力を付与しながら、ダイアフラムポンプ201による送液を安定させるものである。圧力バッファ202の上部には、バネ209によって下方に押圧される押圧部材210が設けられている。なお、バネ207の付勢力は、バネ209の付勢力より大きく、また、バネ207の付勢力は、バネ203dの付勢力より大きい。
圧力バッファ202の押圧部材210は、図面中の正面方向及び両方の横方向の三方向が開口している形状(コの字形状)に形成され、押圧部材210の一部に形成された係止部では、インクカートリッジ内のインクエンドを検知するエンド検知フィラー211と接している。後述する図6に示すように、圧力バッファ202の容積が減り、圧力バッファ202の上部の位置が下がると、それに連動して押圧部材210も下がる。押圧部材210が下がることで、軸回動するエンド検知フィラー211の先端部分が下がる。エンド検知フィラー211の先端部分が、インクカートリッジのインクエンドを検知する所定の位置に設けられている光学センサ212の検知箇所を通過すると、光学センサ212からの検知信号が上位装置に出力され、インクカートリッジのインクエンドを検知できる。
次に、インク供給装置のインク供給動作について説明する。
インクジェット記録装置1が稼働状態であるときには、インク消費に関わらず、図示しないモータは回転し続けており、これによりカム208も回転し続ける。押圧部材206は、バネ207によって、図中の下方あるいはダイアフラムの中心部分に向けて付勢されている。カム208の回転角度が図4(a)に示す状態では、押圧部材206の内壁上面がカム208の面に押し上げられ、押圧部材206がバネ207の付勢力に抗してダイアフラム203aから離れる方向(図中上方)へ移動する。これにより、押圧部材206は非押圧状態になる。
図4(a)に示す状態からカム208が回転すると、カム208の当接面は押圧部材206の内壁上面から離れる方向(図中下方)へ変位する結果、バネ207の付勢力によって押圧部材206がダイアフラム203aの中心部分に向かう方向(図中下方)へ移動可能となる。ただし、図4(a)及び(b)に示す状態では、インクカートリッジ110、加圧ポンプ203、圧力バッファ202、ヘッドタンク135には、インクがほぼ満タンに収容され、インクが消費されていない状況である。このような状況においては、カム208の回転角度が図4(b)に示すような角度によってバネ207の付勢力で押圧部材206がダイアフラム203aを押圧する押圧状態になっても、ダイアフラム203aは減容しない。
図5(a)に示すように、印字ヘッド134からインクが吐出されてインクが消費されると、ヘッドタンク135のインクが減り、そのインクの減りに応じて圧力バッファ202内のインクがヘッドタンク135へ供給される。圧力バッファ202のインクが減ると、バネ209の付勢力によって圧力バッファ202が減容するが、図5(a)に示すように押圧部材206が押圧状態であるとき、このバネ209の付勢力よりも大きい付勢力をもつバネ207によって押圧部材206がダイアフラム203aを押圧することにより、ダイアフラム203a内のインクが第2逆止弁205を介して圧力バッファ202へ供給される。
このような動作により、圧力バッファ202内のインクはダイアフラム203a内のインクが無くならないかぎりは大きく減ることはなく、圧力バッファ202に設けられたエンド検知フィラー211が光学センサ212によって検知されない。なお、バネ207の付勢力及びバネ209の付勢力は、印字ヘッド134のノズル(不図示)に形成されるメニスカスに影響を及ぼさないように設定されている。
一方、ダイアフラム203aから圧力バッファ202へインクが供給されると、ダイアフラム203aが減容する。ダイアフラム203a内には、ダイアフラム203aを外側(押圧部材側)に付勢するバネ203dが設けられている。そのため、図5(b)に示すように押圧部材206が非押圧状態になることで、バネ203dの付勢力によってダイアフラム203aが増容する。これにより、ダイアフラム203aは負圧状態になって吸引力が働き、第1逆止弁204を介してインクカートリッジ110内のインクがダイアフラム203a内へ吸引、供給される。
インクを消費していくと、図6(a)に示すように、最終的にはインクカートリッジ110内のインクが無くなり、インクカートリッジ110が空になる。インクカートリッジ110が空になった後も、インクが消費されることで、ダイアフラム203a内のインクは圧力バッファ202へ供給され続け、ダイアフラム203aは減容する。ただし、ダイアフラム203a内へ吸引するためのインクがインクカートリッジ110には無いため、図6(b)に示すように、押圧部材206が非押圧状態になっても、ダイアフラム203aの負圧状態が維持され、バネ203dの付勢力によってダイアフラム203aが増容できず、ダイアフラム203aの減容状態が維持されたままとなる。
その後、光学センサ212がエンド検知フィラー211を検知することでインクカートリッジが空になったと判断されると、その旨がユーザーに報知される。これにより、ユーザーは、空になったインクカートリッジ110を取り外して、インクが充填されている新しいインクカートリッジ110を取り付けるという交換作業を行うことになる。
この交換時において、カム208の停止位置が図6(a)のように下死点であれば、押圧部材206が押圧状態であるため、ダイアフラム203aの増容は押圧部材206によって規制された状態である。そのため、空のインクカートリッジ110を取り外しても、ダイアフラム203aは増容せず、空のインクカートリッジ110の接続口から第1逆止弁204を介して空気を流入させる吸引力は発生しない。
しかしながら、カム208の停止位置が図6(b)のように上死点であると、押圧部材206が非押圧状態であるため、ダイアフラム203aの増容は押圧部材206によって規制されていない。このような状態で、空のインクカートリッジ110を取り外すと、図6(c)のように、ダイアフラム203aが増容して、空のインクカートリッジ110の接続口から第1逆止弁204を介して空気を流入させる吸引力が発生し、ダイアフラム203a内に空気が入り込むことになる。ダイアフラム203a内に空気が入り込むと、ダイアフラム203a内の空気がインクとともに印字ヘッド134へ供給され、吐出時の不吐出を引き起こして画像抜けが発生したり、流入した空気をインクとともに印字ヘッド134から外部へ排出する吐出回復処理を行うために無駄なインクを消費したりするといった不具合が生じる。
図7(a)〜(c)は、インク供給装置のカム駆動を説明する図である。
本実施形態のインク供給装置は、4色の各印字ヘッド(不図示)に対応する4つのダイアフラムポンプ(不図示)を駆動させる4つのカム208k,208c,208m,208yの回転位相を互いに90度ずらしたカム構成となっている。すなわち、4つのカム208k,208c,208m,208yは、隣接するカムとの間で、駆動モータ190の回転軸191の周面に対して軸方向からみて回転角度が90度ずれるように固定されている。
このようなカム構成においては、例えば図8(a)に示す状態においては、カム208kに対応するダイアフラムポンプの加圧ポンプ203kについては、その押圧部材206kが押圧状態になる。そのため、そのダイアフラムの増容が押圧部材206kによって規制できているので、空のインクカートリッジ110kを取り外しても、ダイアフラム内に空気が入り込むことはない。しかしながら、他のカム208c,208m,208yに対応するダイアフラムポンプの加圧ポンプ203c,203m,203yについては、その押圧部材206c,206m,206yが完全な押圧状態にならない。そのため、押圧部材206c,206m,206yがダイアフラムの増容を規制できていないので、これらのインクカートリッジ110c,110m,110yを取り外すと、空気が入り込んでしまう。
このとき、取り外される空のインクカートリッジを特定し、そのインクカートリッジに対応するカム208の停止位置が図6(a)に示したように下死点となるように駆動モータ190を制御するという構成を採用すれば、その空のインクカートリッジを取り外したときにダイアフラム内に空気が入り込むのを防止できる。しかしながら、この構成を採用するには、取り外される空のインクカートリッジを特定するためのセンサ、カム208の停止位置を検知するためのセンサ、これらのセンサの検知結果に応じて駆動モータ190を制御する制御機構などを設ける必要があり、コストの高騰を招く。したがって、より低コストで、空のインクカートリッジを取り外したときにダイアフラム内に空気が入り込むのを防止できる構成が望まれる。
以下、本発明の特徴部分であるインク供給装置の構成及び動作について説明する。
図8は、第1逆止弁204が設けられる入口側流路221を構成する流路板220を、インクカートリッジ110が接続される側から見たときの正面図である。
図9は、図8中符号A−Aに沿って切断した流路板220の断面図である。
図10は、流路板220の背面図である。
インクカートリッジ110が取り付けられた状態では、図9に示すように、インクカートリッジ110の排出口が流路板220の入口222に接続される。流路板220の内部には、図9に示すような入口側流路221が形成されている。インクカートリッジ110の排出口から排出されるインクは、図9に示す矢印の方向に沿って入口側流路221内を移動し、流路板220の出口223から排出される。流路板220の出口223から排出されたインクは、更に別の流路板230,240(後述の図11参照。)に形成された入口側流路を通り、ダイアフラム203aへ送られる。
流路板220の正面側と背面側には入口側流路221に連通する開口部がそれぞれ形成されており、その開口部を塞ぐようにフィルム224,225がそれぞれ取り付けられている。すなわち、これらのフィルム224,225は、入口側流路221の一部の壁部を構成している。これらのフィルム224,225は、樹脂の流路板220に溶着されており、図中符号224a,225aはそれぞれ溶着部分を示している。
本実施形態のインク供給装置124は、インクジェット記録装置1の装置ケース内に収容されている。装置ケースには、インクカートリッジ110を交換する際にインクカートリッジ110を出し入れするための開口部が形成されており、この開口部にはこれを開閉する開閉カバー300が設けられている。インク供給装置124は、通常、図11(a)に示すように開閉カバー300が閉状態になっているが、インクカートリッジ110を交換する際には、この開閉カバー300を図11(b)に示すように動かして開状態にする。そして、装置ケースの開口部から空のインクカートリッジ110を取り外す。
本実施形態におけるインク供給装置124には、開閉カバー300を閉状態から開状態にする動きに連動して、入口側流路221を遮蔽状態にする遮蔽手段が設けられている。具体的には、ユーザーが開閉カバー300を図11(b)中符号Aで示す矢印のように閉状態から開状態へ動かすと、開閉カバー300に固定されている第1アーム301が図11(b)中符号Bで示す矢印のように回動する。この回動により、第1アーム301の端部が第2アーム302を図11(b)中符号Cで示す矢印のように押し上げる。これにより、遮蔽部材310は、ガイド部312にガイドされた状態で、図11(b)中符号Dで示す矢印のように流路板220側へスライドして、遮蔽位置へ移動する。
図12は、遮蔽位置へ移動した遮蔽部材310により入口側流路221が遮蔽状態になっている状態を模式的に示した拡大図である。
本実施形態においては、開閉カバー300を閉状態から開状態にする動きに連動して遮蔽部材310が遮蔽位置へ移動すると、入口側流路221の壁部の一部を構成している変位部材としてのフィルム224が遮蔽部材310によって押圧される。これにより、フィルム224が構成していた壁部分と対向する反対側の壁部分までフィルム224が押し込まれ、入口側流路221が遮蔽状態になる。その結果、このフィルム224の遮蔽箇所を境に入口側流路221が分断され、入口側流路221のインクカートリッジ110に接続される側から、ダイアフラム203aに接続される側が隔離された状態になる。
このように、本実施形態によれば、開閉カバー300を閉状態から開状態にすると、入口側流路221の壁部の一部を構成するフィルム224が遮蔽部材310によって押圧されて、入口側流路221が遮蔽状態になる。これにより、その後、空のインクカートリッジ110を取り外しても、カムの回転位置に関わらず、ダイアフラム内に空気が入り込むことはない。
特に、本実施形態においては、遮蔽部材310にスナップフィット部材311が設けられており、遮蔽部材310が入口側流路221を遮蔽状態にする遮蔽位置まで移動すると、スナップフィット部材311がガイド部312にスナップフィットする。これにより、遮蔽部材310は、スナップフィットが解除されるまでは、入口側流路221の遮蔽状態を解除する位置(すなわち入口側流路221を開放状態にする開放位置)へスライドすることが禁止され、入口側流路221の遮蔽状態が維持される。このような構成により、インクカートリッジ110が取り外されている状態で開閉カバー300が閉状態にされる状況になっても、入口側流路221の遮蔽状態が維持されるので、このような状況でダイアフラム内に空気が入り込んでしまうのを防止できる。
また、本実施形態においては、インクカートリッジ110を取り付ける動作に連動して、スナップフィットが解除されるように構成されている。具体的には、図13(a)及び(b)に示すように、インクカートリッジ110を挿入する動きにより第3レバー314が押し込まれると、これにより第4レバー315がスナップフィット部材311を押す。これにより、図13(b)に示すように、スナップフィット部材311とガイド部312とのスナップフィットが解除され、遮蔽部材310が遮蔽位置から開放位置への移動が可能になる。その後、開閉カバー300が開状態から閉状態にされると、その動きに連動して遮蔽部材310が遮蔽位置から開放位置へと移動する。その結果、遮蔽部材310によるフィルム224の押圧が解除され、入口側流路221が開放状態になり、インクカートリッジ110内のインクが入口側流路221を流れてダイアフラム203aに供給可能となる。
変位部材としては、ゴム等の可撓性部材を用いてもよいが、その可撓性によって入口側流路221の容積を変化して流量等がばらつきという問題が生じ得る。本実施形態では、非可撓性のフィルム224を用いているので、入口側流路221の容積変化が抑制され、流量等のばらつきを小さくできるというメリットがある。
また、図14に示すように、フィルム224を流路板220内の入口側流路221内側から外へ付勢する付勢手段としてのバネ313等を設けてもよい。このようなバネ313を設けることで、遮蔽部材310がフィルム224を押圧して入口側流路221を遮蔽状態にしていないときに、フィルム224が入口側流路221を遮蔽してしまうような事態を回避できる。
また、図15に示すように、遮蔽部材310によって押圧されるフィルム224が押し当てられる流路板220内の流路部分に逆止弁226を設けてもよい。これにより、逆止弁226が備えている流路遮蔽機能を利用して入口側流路221を遮蔽状態にすることができるので、より安定した遮蔽状態を実現できる。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
ダイアフラム203a等の液体収容部を減容させることでインクカートリッジ110等の液体貯留部内のインク等の液体を該液体収容部内に吸引するとともに、該液体収容部を増容させることで該液体収容部内の液体をヘッドタンク135等の液体供給先へ供給するダイアフラムポンプ201等のポンプ手段を有するインク供給装置124等の液体供給装置において、ユーザーが操作する開閉カバー300等の操作部材と、前記操作部材の動きに連動して、前記液体貯留部と前記液体収容部とを接続する入口側流路221を遮蔽状態にする遮蔽部材310等の遮蔽手段を有することを特徴とする。
これによれば、液体貯留部を取り外す際にユーザーが操作部材を操作すると、その操作部材の動きに連動して遮蔽手段が入口側流路を遮蔽状態にする。これにより、入口側流路から液体貯留部への流れが生じなくなり、液体収容部は増容できなくなる。その結果、液体貯留部を取り外しても、液体収容部の増容によって入口側流路から液体収容部内へ空気が流入するという事態が生じなくなる。このように操作部材の動きに連動して入口側流路を遮蔽状態にする遮蔽手段は、高価なセンサ等を用いる必要がなく、また複雑な構成や制御も必要とせずに実現できる。よって、空の液体貯留部を取り外すときにポンプ手段の液体収容部内へ空気が入り込むことを低コストで防止できる。
(態様B)
前記態様Aにおいて、前記操作部材は、当該液体供給装置が収容される装置ケースの開閉カバー300であり、前記遮蔽手段は、前記開閉カバーが閉状態から開状態となる動きに連動して、前記入口側流路を遮蔽状態にすることを特徴とする。
これによれば、ユーザーが液体貯留部を取り外す際に操作する開閉カバーを閉状態から開状態へ動かすと、この動きに連動して入口側流路が遮蔽状態になるので、ユーザーに特別な操作を強いることなく、入口側流路を遮蔽状態にすることができる。
(態様C)
前記態様A又はBにおいて、前記ポンプ手段は、前記入口側流路内の液体を前記液体貯留部から前記液体収容部へ向かう一方向のみ移動させ、逆方向への移動を禁止する第1逆止弁204と、該液体収容部と前記液体供給先とを接続する出口側流路内の液体を該液体収容部から該液体供給先へ向かう一方向のみ移動させ、逆方向への移動を禁止する第2逆止弁205と、当該液体収容部の内容積を増減させる押圧部材206等の容積増減手段とを有することを特徴とする。
これによれば、ポンプ手段としてダイアフラムポンプ等を利用することができる。
(態様D)
前記態様A〜Cのいずれかの態様において、前記入口側流路221の一部の壁部が、該入口側流路を遮蔽状態にする遮蔽位置と開放状態にする開放位置とに変位可能なフィルム224等の変位部材で構成されており、前記遮蔽手段は、前記操作部材の動きに連動して、前記変位部材を遮蔽位置へ移動させることにより、該入口側流路221を該変位部材で遮蔽状態にすることを特徴とする。
これによれば、遮蔽手段を低コストで実現することが容易になる。
(態様E)
前記態様Dにおいて、前記変位部材は、前記入口側流路の壁部に形成された開口を塞ぐように設けられたフィルム224等の非可撓性部材であることを特徴とする。
これによれば、変位部材としてゴム等の可撓性部材を用いる場合と比べて、環境変化等による可撓性の変化によって生じる入口側流路の容積変化を小さく抑制でき、入口側流路を流れる液体の流量ばらつきを抑制できるので、安定した液体供給を実現できる。
(態様F)
前記態様D又はEにおいて、前記遮蔽手段は、前記変位部材を前記入口側流路内側から外へ付勢するバネ313等の付勢手段を有することを特徴とする。
これによれば、遮蔽手段が入口側流路221を遮蔽状態にしていないときに、変位部材が入口側流路221を遮蔽してしまう事態を抑制でき、安定した液体供給が実現される。
(態様G)
前記態様D〜Fのいずれかの態様において、前記入口側流路内には、該入口側流路内の液体を前記液体貯留部から前記液体収容部へ向かう一方向のみ移動させ、逆方向への移動を禁止する逆止弁226が設けられており、前記遮蔽手段は、前記操作部材の動きに連動して、前記変位部材を遮蔽位置へ移動させることにより該変位部材で前記逆止弁を押圧し、該逆止弁により該入口側流路を遮蔽状態にすることを特徴とする。
これによれば、逆止弁が備えている流路遮蔽機能を利用して入口側流路221を遮蔽状態にすることができるので、より安定した遮蔽状態を実現できる。
(態様H)
前記態様A〜Gのいずれかの態様において、前記液体貯留部が前記液体収容部に接続されていないとき、前記入口側流路が開放状態になることを禁止するスナップフィット部材311等の禁止手段を有することを特徴とする。
これによれば、液体貯留部が液体収容部に接続されないまま入口側流路が開放状態になって、液体収容部内に空気が流入する事態を抑制できる。
(態様I)
前記態様Hにおいて、前記遮蔽手段は、前記液体貯留部が前記液体収容部に接続する動作に連動して、前記入口側流路を開放状態にすることを特徴とする。
これによれば、液体貯留部が液体収容部に接続されたときに入口側流路を開放状態にすることができ、液体収容部内に空気を流入させることなく、新しい液体貯留部内の液体を液体収容部へ供給することができる。
(態様J)
印字ヘッド134等の液体吐出ヘッドから用紙142等の記録材に対してインク滴等の液滴を吐出して該記録材上に画像を形成するインクジェット記録装置1等の画像形成装置において、インクカートリッジ110等の液体貯留部内のインク等の液体を前記液体吐出ヘッドへ供給する液体供給装置として、前記態様A〜Iのいずれかの態様に係る液体供給装置を用いることを特徴とする。
これによれば、空の液体貯留部を取り外すときにポンプ手段の液体収容部内へ空気が入り込むことを低コストで防止できる画像形成装置を実現できる。
1 インクジェット記録装置
104 インクカートリッジ装填部
110 インクカートリッジ
124 インク供給装置
134 印字ヘッド
135 ヘッドタンク
136 インク供給チューブ
201 ダイアフラムポンプ
202 圧力バッファ
203 加圧ポンプ
203a ダイアフラム
203b ポンプシート
203d バネ
204 第1逆止弁
205 第2逆止弁
206 押圧部材
207 バネ
208 カム
209 バネ
210 押圧部材
220,230,240 流路板
221 入口側流路
222 入口
223 出口
224,225 フィルム
226 逆止弁
300 開閉カバー
301 第1アーム
302 第2アーム
310 遮蔽部材
311 スナップフィット部材
312 ガイド部
313 バネ
314 第3レバー
315 第4レバー
特開2002−355992号公報

Claims (10)

  1. 液体収容部を減容させることで液体貯留部内の液体を該液体収容部内に吸引するとともに、該液体収容部を増容させることで該液体収容部内の液体を液体供給先へ供給するポンプ手段を有する液体供給装置において、
    ユーザーが操作する操作部材と、
    前記操作部材の動きに連動して、前記液体貯留部と前記液体収容部とを接続する入口側流路を遮蔽状態にする遮蔽手段とを有することを特徴とする液体供給装置。
  2. 請求項1の液体供給装置において、
    前記操作部材は、当該液体供給装置が収容される装置ケースの開閉カバーであり、
    前記遮蔽手段は、前記開閉カバーが閉状態から開状態となる動きに連動して、前記入口側流路を遮蔽状態にすることを特徴とする液体供給装置。
  3. 請求項1又は2の液体供給装置において、
    前記ポンプ手段は、前記入口側流路内の液体を前記液体貯留部から前記液体収容部へ向かう一方向のみ移動させ、逆方向への移動を禁止する第1逆止弁と、該液体収容部と前記液体供給先とを接続する出口側流路内の液体を該液体収容部から該液体供給先へ向かう一方向のみ移動させ、逆方向への移動を禁止する第2逆止弁と、当該液体収容部の内容積を増減させる容積増減手段とを有することを特徴とする液体供給装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液体供給装置において、
    前記入口側流路の一部の壁部が、該入口側流路を遮蔽状態にする遮蔽位置と開放状態にする開放位置とに変位可能な変位部材で構成されており、
    前記遮蔽手段は、前記操作部材の動きに連動して、前記変位部材を遮蔽位置へ移動させることにより、該入口側流路を該変位部材で遮蔽状態にすることを特徴とする液体供給装置。
  5. 請求項4の液体供給装置において、
    前記変位部材は、前記入口側流路の壁部に形成された開口を塞ぐように設けられた非可撓性部材であることを特徴とする液体供給装置。
  6. 請求項4又は5の液体供給装置において、
    前記遮蔽手段は、前記変位部材を前記入口側流路内側から外へ付勢する付勢手段を有することを特徴とする液体供給装置。
  7. 請求項4乃至6のいずれか1項に記載の液体供給装置において、
    前記入口側流路内には、該入口側流路内の液体を前記液体貯留部から前記液体収容部へ向かう一方向のみ移動させ、逆方向への移動を禁止する逆止弁が設けられており、
    前記遮蔽手段は、前記操作部材の動きに連動して、前記変位部材を遮蔽位置へ移動させることにより該変位部材で前記逆止弁を押圧し、該逆止弁により該入口側流路を遮蔽状態にすることを特徴とする液体供給装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の液体供給装置において、
    前記液体貯留部が前記液体収容部に接続されていないとき、前記入口側流路が開放状態になることを禁止する禁止手段を有することを特徴とする液体供給装置。
  9. 請求項8の液体供給装置において、
    前記禁止手段は、前記液体貯留部が前記液体収容部に接続する動作に連動して、前記禁止を解除することを特徴とする液体供給装置。
  10. 液体吐出ヘッドから記録材に対して液滴を吐出して該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、
    液体貯留部内の液体を前記液体吐出ヘッドへ供給する液体供給装置として、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の液体供給装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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