JP2018088961A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2可変入賞装置への入球による遊技の趣向性を高めることが可能となる遊技機を提供する。【解決手段】遊技領域の所定の第2位置に設けられ、流下する遊技球が入球し易い状態と入球し難い又は入球不能な状態との間を変化可能に構成されると共に、内部に入球した遊技球が通過可能な転落領域と、転落領域を通過した遊技球が通過可能な第1特定領域と、内部に入球した遊技球が通過可能な第2特定領域と、内部に入球した遊技球が通過可能な非特定領域とを有する第2可変入賞装置と、第2可変入賞装置に入球した遊技球が転落領域を通過した後、第1特定領域を通過した場合には、第2特別遊技が終了した後、時短遊技継続手段が時短遊技状態を再度所定の終了条件が満たされるまで継続させるように制御する再継続制御手段と、を備えるように構成する。【選択図】図2

Description

本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関するものである。
従来より、所謂1種2種混合機と呼ばれるパチンコ遊技機等の遊技機が種々提案されている。
例えば、下記特許文献1に記載された遊技機では、遊技球の入球し易さが変化しない第1始動口への入球に基づいて1種大当たりの当否判定が行われる。1種大当たりの当否判定の結果は、変動表示を経て停止表示される第1特別図柄及び演出画像の装飾図柄によって表示される。1種大当たりの当否判定の結果が当たりを示す態様である場合には、1種大当たりとして大入賞口を所定ラウンド数開放する大当たり遊技が実行される。そして、大当たり図柄の種類に応じて、大当たり遊技終了時に遊技状態が時短遊技状態又は通常遊技状態に設定される。
遊技状態が時短遊技状態のときに、遊技球がゲートを通過すると、普通図柄判定が行われて一対の羽根部材で閉塞される第2始動口が高い確率で開放される。第2始動口に遊技球が入球すると小当たりの当否判定が行われる。小当たりの当否判定結果は、変動表示を経て停止表示される第2特別図柄によって表示される。小当たりの当否判定結果が当たりを示す小当たり図柄で停止表示された場合には、特定入賞口が一時的に開放される。そして、特定入賞口に入球した遊技球がV入賞口に入球すると2種大当たりとして、大入賞口を所定ラウンド数開放する大当たり遊技が実行される。
この小当たり遊技のときに停止表示された小当たり図柄の種類に応じて、大当たり遊技終了時に遊技状態が時短遊技状態又は通常遊技状態に設定される。また、時短遊技状態において例えば100回小当たりの判定が行われても、2種大当たりが発生しなかった場合には、遊技状態が時短遊技状態から通常遊技状態に設定される。
特開2013−240607号公報
しかしながら、前記した特許文献1に記載された遊技機では、遊技者は、小当たり遊技のときに停止表示された小当たり図柄の種類によって、2種大当たりの大当たり遊技終了時に遊技状態が時短遊技状態に設定されるか否かを判別することが可能となり、特定入賞口への入球による遊技の趣向性が低減する虞があった。
かかる問題に鑑み、本発明は、第2可変入賞装置への入球による遊技の趣向性を高めることが可能となる遊技機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係る遊技機は、遊技領域に設けられた第1始動入賞口と、前記第1始動入賞口への入球に基づいて遊技の第1当否判定を行う第1当否判定手段と、前記第1当否判定手段による第1当否判定の判定結果を報知する第1報知手段と、前記遊技領域の所定の第1位置に設けられ、流下する遊技球が入球し易い状態と入球し難い又は入球不能な状態との間を変化可能な第1可変入賞装置と、前記第1当否判定の結果が当たりである旨が前記報知手段によって報知された後、前記第1可変入賞装置による遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることによって第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、前記遊技領域に設けられて遊技球が通過可能な通過ゲートと、前記遊技領域に設けられて遊技球が入球し難い状態と入球し易い状態に変化可能な第2始動入賞口と、前記第1特別遊技が終了した後、遊技球の前記通過ゲートの通過を契機に前記第2始動入賞口への入球確率を通常遊技状態よりも高めた時短遊技状態を所定の終了条件が満たされるまで継続させる時短遊技継続手段と、前記第2始動入賞口への入球に基づいて遊技の第2当否判定を行う第2当否判定手段と、前記第2当否判定手段による第2当否判定の判定結果を報知する第2報知手段と、前記遊技領域の所定の第2位置に設けられ、流下する遊技球が入球し易い状態と入球し難い又は入球不能な状態との間を変化可能に構成されると共に、内部に入球した遊技球が通過可能な転落領域と、前記転落領域を通過した遊技球が通過可能な第1特定領域と、内部に入球した遊技球が通過可能な第2特定領域と、内部に入球した遊技球が通過可能な非特定領域とを有する第2可変入賞装置と、前記第2当否判定の結果が当たりである旨が前記第2報知手段によって報知された後、前記第2可変入賞装置による遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることによって可変遊技を実行する可変遊技実行手段と、前記可変遊技が実行された際に、前記第2可変入賞装置に入球した遊技球が前記第1特定領域又は前記第2特定領域を通過した場合には、前記第1可変入賞装置による遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることによって第2特別遊技を実行する第2特別遊技実行手段と、前記第2可変入賞装置に入球した遊技球が前記転落領域を通過した後、前記第1特定領域を通過した場合には、前記第2特別遊技が終了した後、前記時短遊技継続手段が前記時短遊技状態を再度前記所定の終了条件が満たされるまで継続させるように制御する再継続制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る遊技機は、請求項1に記載の遊技機において、前記第1特別遊技が終了した後、遊技球が前記第1特定領域又は前記第2特定領域を通過するまで連続して前記第2当否判定が行われた連続判定回数をカウントする連続判定回数カウント手段と、前記時短遊技状態が継続しているか否かを判定する継続判定手段と、前記継続判定手段によって前記時短遊技状態が継続していると判定された場合には、前記連続判定回数が予め設定された規定上限回数に到達した際に、又は、前記連続判定回数が前記規定上限回数に到達するまでに遊技球が前記第2特定領域を通過した際に、前記連続判定回数を初期化した後、再度、前記連続判定回数カウント手段が前記連続判定回数をカウントするように制御する再カウント制御手段と、前記連続判定回数が前記規定上限回数に到達した回数と、前記連続判定回数が前記規定上限回数に到達するまでに遊技球が前記第2特定領域を通過した回数との合計回数をカウントする合計回数カウント手段と、を備え、前記時短遊技継続手段は、前記合計回数が所定回数に達することを前記所定の終了条件として、前記合計回数が所定回数に達するまで前記時短遊技状態を継続することを特徴とする。
また、請求項3に係る遊技機は、請求項2に記載の遊技機において、前記第2可変入賞装置に入球した遊技球が前記転落領域を通過した後、前記第1特定領域を通過した場合には、前記再継続制御手段は、前記合計回数カウント手段がカウントする前記合計回数を前記所定回数に設定した後、該合計回数カウント手段がカウントする前記合計回数を初期化するように制御することを特徴とする。
更に、請求項4に係る遊技機は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機において、前記第2可変入賞装置は、内部に入球した遊技球を前記転落領域及び前記第1特定領域と、前記第2特定領域と、前記非特定領域のうちのいずれかに振り分ける振分け部材を有し、前記振分け部材は、遊技機の正面側から視認可能に設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、遊技領域に設けられた第1始動入賞口と、前記第1始動入賞口への入球に基づいて遊技の第1当否判定を行う第1当否判定手段と、前記第1当否判定手段による第1当否判定の判定結果を報知する第1報知手段と、前記遊技領域の所定の第1位置に設けられ、流下する遊技球が入球し易い状態と入球し難い又は入球不能な状態との間を変化可能な第1可変入賞装置と、前記第1当否判定の結果が当たりである旨が前記報知手段によって報知された後、前記第1可変入賞装置による遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることによって第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、前記遊技領域に設けられて遊技球が通過可能な通過ゲートと、前記遊技領域に設けられて遊技球が入球し難い状態と入球し易い状態に変化可能な第2始動入賞口と、前記第1特別遊技が終了した後、遊技球の前記通過ゲートの通過を契機に前記第2始動入賞口への入球確率を通常遊技状態よりも高めた時短遊技状態を所定の終了条件が満たされるまで継続させる時短遊技継続手段と、前記第2始動入賞口への入球に基づいて遊技の第2当否判定を行う第2当否判定手段と、前記第2当否判定手段による第2当否判定の判定結果を報知する第2報知手段と、前記遊技領域の所定の第2位置に設けられ、流下する遊技球が入球し易い状態と入球し難い又は入球不能な状態との間を変化可能に構成されると共に、内部に入球した遊技球が通過可能な転落領域と、前記転落領域を通過した遊技球が通過可能な第1特定領域と、内部に入球した遊技球が通過可能な第2特定領域と、内部に入球した遊技球が通過可能な非特定領域とを有する第2可変入賞装置と、前記第2当否判定の結果が当たりである旨が前記第2報知手段によって報知された後、前記第2可変入賞装置による遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることによって可変遊技を実行する可変遊技実行手段と、前記可変遊技が実行された際に、前記第2可変入賞装置に入球した遊技球が前記第1特定領域又は前記第2特定領域を通過した場合には、前記第1可変入賞装置による遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることによって第2特別遊技を実行する第2特別遊技実行手段と、前記第2可変入賞装置に入球した遊技球が前記転落領域を通過した後、前記第1特定領域を通過した場合には、前記第2特別遊技が終了した後、前記時短遊技継続手段が前記時短遊技状態を再度前記所定の終了条件が満たされるまで継続させるように制御する再継続制御手段と、を備えているため、第2可変入賞装置への入球による遊技の趣向性を高めることが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、第1特別遊技が終了した後、遊技球が第1特定領域又は第2特定領域を通過するまで連続して第2当否判定が行われた連続判定回数が規定上限回数に到達した回数と、連続判定回数が規定上限回数に到達するまでに遊技球が第2特定領域を通過した回数との合計回数がカウントされる。そして、この合計回数が所定回数に達するまで時短遊技状態が継続される。これにより、第1特別遊技が終了した後、第2当否判定が行われた連続判定回数が規定上限回数に到達した回数と、連続判定回数が規定上限回数に到達するまでに遊技球が第2特定領域を通過した回数との合計回数が所定回数に達するまで時短遊技状態が継続可能となり、遊技の趣向性を高めることが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、第2可変入賞装置に入球した遊技球が転落領域を通過した後、前記第1特定領域を通過した場合には、第2当否判定が行われた連続判定回数が規定上限回数に到達した回数と、連続判定回数が規定上限回数に到達するまでに遊技球が第2特定領域を通過した回数との合計回数が再度所定回数に達するまで時短遊技状態が継続可能となる。これにより、第2可変入賞装置に入球した遊技球が転落領域を通過することに対して遊技者の興味を強く惹きつけることが可能となり、遊技の趣向性を高めることが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、第2可変入賞装置に入球した遊技球が振分け部材によって振り分けられる状態が視認可能となるため、遊技球が振分け部材によって転落領域へ振り分けられる状態に遊技者の興味を強く惹きつけて、遊技の趣向性を高めることが可能となる。
本実施形態に係る遊技機の斜視図である。 遊技盤の正面図である。 第2大入賞装置の内部を示す斜視図である。 第2大入賞装置の背面側の構成を示す斜視図である。 第2大入賞装置の作動状態を説明する正面図である。 図1に示した遊技機の裏側を示す図である。 図1に示した遊技機の主制御基板側の制御ブロック図である。 図1に示した遊技機のサブ制御基板側の制御ブロック図である。 図1に示した遊技機が備える主制御基板が行うメイン処理(主制御メイン処理)のフローチャートである。 図9に示したメイン処理で行われる割り込み処理のフローチャートである。 図10に示した割り込み処理で行われる入賞検出処理のフローチャートである。 図10に示した割り込み処理で行われる普通動作処理の第1フローチャートである。 図10に示した割り込み処理で行われる普通動作処理の第2フローチャートである。 図10に示した割り込み処理で行われる第1特別動作処理のフローチャートである。 図14に示した第1特別動作処理で行われる第1特別図柄待機処理のフローチャートである。 図15に示した第1特別図柄待機処理で行われる第1特別図柄大当たり判定処理のフローチャートである。 図15に示した第1特別図柄待機処理で行われる第1特別図柄変動パターン作成処理のフローチャートである。 図15に示した第1特別図柄待機処理で行われる第1特別図柄乱数シフト処理のフローチャートである。 図14に示した第1特別動作処理で行われる第1変動中処理のフローチャートである。 図14に示した第1特別動作処理で行われる第1特別図柄確定処理のフローチャートである。 図14に示した第1特別動作処理で行われる特別電動役物処理1のフローチャートである。 図21に示した特別電動役物処理1で行われる遊技状態設定処理1のフローチャートである。 図10に示した割り込み処理で行われる第2特別動作処理のフローチャートである。 図23に示した第2特別動作処理で行われる第2特別図柄待機処理のフローチャートである。 図24に示した第2特別図柄待機処理で行われる第2特別図柄大当たり判定処理のフローチャートである。 図24に示した第2特別図柄待機処理で行われる第2特別図柄変動パターン作成処理のフローチャートである。 図24に示した第2特別図柄待機処理で行われる第2特別図柄乱数シフト処理のフローチャートである。 図23に示した第2特別動作処理で行われる第2変動中処理のフローチャートである。 図23に示した第2特別動作処理で行われる第2特別図柄確定処理のフローチャートである。 図29に示した第2特別図柄確定処理で行われる遊技状態管理処理のフローチャートである。 図23に示した第2特別動作処理で行われる特別電動役物処理2の第1フローチャートである。 図23に示した第2特別動作処理で行われる特別電動役物処理2の第2フローチャートである。 図10に示した割り込み処理で行われる特定領域センサ検出処理のフローチャートである。 図10に示した割り込み処理で行われる保留球数処理のフローチャートである。 図1に示した遊技機が備えるサブ制御基板が行うメイン処理(サブ制御メイン処理)のフローチャートである。 図1に示した遊技機が備えるサブ制御基板が行う受信割り込み処理のフローチャートである。 図1に示した遊技機が備えるサブ制御基板が行う2msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 図1に示した遊技機が備えるサブ制御基板が行う10msタイマ割り込み処理のフローチャートである。 図38に示した10msタイマ割り込み処理で行われるコマンド監視処理の第1フローチャートである。 図38に示した10msタイマ割り込み処理で行われるコマンド監視処理の第2フローチャートである。 図39に示したコマンド監視処理で行われる変動コマンド処理の第1フローチャートである。 図39に示したコマンド監視処理で行われる変動コマンド処理の第2フローチャートである。 図41に示した変動コマンド処理で行われる第1種外れ停止特別図柄選択処理のフローチャートである。 図42に示した変動コマンド処理で行われる第2種外れ停止特別図柄選択処理のフローチャートである。 図39に示したコマンド監視処理で行われるラウンド演出設定処理のフローチャートである。 本実施形態の遊技機において展開されるゲームフローについて説明する説明図である。 主制御基板のROMに記憶される演出モードの変動時間対応表の一例を示す図である。 第2大入賞装置の開閉扉が開放された際の転落領域、第1特定領域、第2特定領域、非特定領域の入球可能期間を説明する図である。 サブ御基板のROMに記憶される第1停止特別図柄テーブルの一例を示す図である。 サブ御基板のROMに記憶される第2停止特別図柄テーブルの一例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明にかかる遊技機の一実施形態を説明する。先ず、本実施形態に係る遊技機1の概略構成について図1乃至図8に基づいて説明する。遊技機1は、遊技媒体として遊技球を用いる所謂1種2種混合機と呼ばれるパチンコ遊技機である。図1及び図2に示すように、遊技機1は、遊技盤2の縁に外側誘導レール3および内側誘導レール4が略円形に配置され、上記外側誘導レール3および内側誘導レール4によって区画された部分には遊技球が発射される遊技領域6が上記遊技盤2上に設けられている。上記遊技領域6には遊技球を誘導する誘導釘(不図示)が遊技盤2の表面に設けられている。
また、遊技機1の前面側には、装飾ランプ等からなるランプ装置35、発射装置へ供給する遊技球と払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿36、該上側球受け皿36の満杯時に遊技球を受けるための下側球受け皿37、効果音等を発するスピーカ38、遊技者の発射操作に応じて遊技球を上記遊技領域6へ向けて弾発発射するための発射装置64、遊技者による操作可能な遊技ボタンスイッチ67や上下左右ボタン68等が設けられている。尚、図1における符号W1は遊技機の外枠、W2は外枠W1に取り付けられた前枠、Gは上記前枠W2に開閉可能にヒンジで取り付けられたガラス枠である。以下、遊技機1の各構成について説明する。
遊技ボタンスイッチ67及び上下左右ボタン68は、上側球受け皿36の手前側上面に設けられている。遊技ボタンスイッチ67は、押下可能な押しボタンスイッチからなり、正しく操作されたことを検知する接点型のリミットセンサーが内蔵され、押下操作に対応した出力信号を出力可能に構成されている。上下左右ボタン68は、それぞれ独立して操作可能な上ボタン、下ボタン、右ボタン及び左ボタンで構成され、十字形に配置されている。上ボタン、下ボタン、右ボタン及び左ボタンは、押下可能な押しボタンスイッチからなり、正しく操作されたことを検知する接点型のリミットセンサーが内蔵され、押下操作に対応した出力信号を出力可能に構成されている。
上記遊技盤2に設けられた遊技領域6の中央位置には、表示窓7が貫通形成されている。また、遊技盤2の裏面には、裏セット盤21(図6参照)が取り付けられ、その裏セット盤21の前面部には、表示装置10が取り付けられている。そして、図2に示すように、表示装置10の表示部(表示領域)11が表示窓7を通して前方から視認可能に構成されている。
また、表示窓7の周縁部には、遊技盤2の前面側から突出して表示装置10の表示部11を囲むように包囲枠体8が装着されている。包囲枠体8の左辺部分における上下方向の略中央部から下端寄りの位置に渡る範囲には、所謂ワープ通路である案内通路部13が設けられている。また、包囲枠体8の下辺部分には、案内通路部13内を転動落下して排出された遊技球が転動可能な転動ステージ15が、案内通路部13に連続して設けられている。この案内通路部13及び転動ステージ15は、透明な樹脂で構成され、奥側の表示装置10の表示部(表示領域)11及び内部の遊技球が視認可能に構成されている。
また、遊技領域6には、中心線上の上部から下部に向かって順に表示装置10、第1始動入賞口41、第1大入賞装置(第1可変入賞装置)44、アウト口48が配置されている。第1始動入賞口41及び第1大入賞装置44の左右には左袖入賞口51、左落とし入賞口52、右落とし入賞口53、右袖入賞口54等の入賞口が配置されている。また、上記案内通路部13の下方には風車76が設けられている。また、上記表示装置10の右には右普通図柄変動開始用ゲート(通過ゲート)56が設けられている。
上記左袖入賞口51、左落とし入賞口52、右落とし入賞口53、右袖入賞口54は、それぞれ上方から入球可能な入球口を上部に有している。また、左袖入賞口51と右袖入賞口54の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用検出スイッチ、上記左落とし入賞口52と右落とし入賞口53の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチと右落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する遊技盤2の背面に設けられている。
第1始動入賞口41は、第1始動入賞領域に相当し、上方が開口した形状からなって遊技球が上方から入賞(入球)可能となっている。この第1始動入賞口41の直上には、転動ステージ15上を転動した遊技球が遊技盤2の前面側へ排出される排出口15Aが設けられている。また、上記遊技盤2の背面には、第1始動入賞口検出スイッチ(第1始動入賞口センサ)が入賞球用通路に設けられており、上記第1始動入賞口41への遊技球の入賞(入球)を検出するように構成されている。本実施形態において第1始動入賞口41への遊技球の入賞(入球)検出は、所定の乱数値(数値データ)を取得するための起因と第1種大当たりの当否判定(第1当否判定)の契機、及び、表示部11の略中央部に表示される第1特別図柄81A〜81Cの変動表示開始の起因とされている。
また、第1大入賞装置44は、略横長箱体状に形成され、背面側に設けられた第1大入賞ソレノイド(図7参照)によって開閉される正面視略横長四角形の開閉板46を前面部に備えている。この第1大入賞装置44は、通常は開閉板46が閉じた状態とされ、左右方向のほぼ全幅に渡って前面部が開閉板46によって覆われる。
そして、第1大入賞装置44は、後述のように第1始動入賞口41への入球を契機とする当否判定結果が第1種大当たりの場合に実行される「第1種大当たり遊技(第1特別遊技)」時に、開閉板46が所定ラウンドとして本実施形態では15ラウンド(26秒開放又は10個入賞が15回)開放されて前方傾斜状態となり、左右方向のほぼ全幅に渡って設けられた正面視横長四角形の第1大入賞口45に遊技球が入球可能となる。また、第1大入賞口45内には、第1大入賞口45に入賞(入球)した入賞球を検出する第1入賞球数カウントスイッチ(第1入賞球数カウントセンサ)が設けられている。
上記右普通図柄変動開始用ゲート56の下方には、第2始動入賞口42が配置されている。第2始動入賞口42は、第2始動入賞領域に相当し、2つの開閉部材42A、42Bが背面の第2始動入賞口用ソレノイドによって略垂直で遊技球の入賞(入球)が難しい閉状態と略V字形(逆ハの字形)の入賞容易な開状態間を変化可能に制御される。また、第2始動入賞口42の直上には、3本の釘17が各開閉部材42A、42Bの先端部の間の隙間を塞ぐ三角形の各頂点に配置されている。このため、通常状態では、遊技球の第2始動入賞口42への入球が、閉状態になった2つの開閉部材42A、42Bと釘17によって入球不可能となっている。
また、後述のように、右普通図柄変動開始用ゲート56の遊技球の通過を契機として、表示装置10の表示部11の斜め左下隅部に表示される略四角形の普通図柄表示部50において、記号あるいは絵(キャラクタ)等の普通図柄当たりを判定する普通図柄が変動表示および停止表示される。本実施形態における普通図柄表示部50に変動および停止表示される普通図柄は、『○』と『×』の2種類からなり、普通図柄当たりの場合には当たり普通図柄『○』で停止表示され、一方、普通図柄外れの場合には外れ普通図柄『×』で停止表示される。
そして、普通図柄表示部50で普通図柄が変動した後、普通図柄当たりを示す当たり普通図柄『○』で確定停止表示された時に、第2始動入賞口42の各開閉部材42A、42Bは、閉状態と略V字形(逆ハの字形)の入賞容易な開状態間を変化可能に制御される。
また、上記遊技盤2の背面には、第2始動入賞口検出スイッチ(第2始動入賞口センサ)が入賞球用通路に設けられており、上記第2始動入賞口42への遊技球の入賞(入球)を検出するように構成されている。本実施形態において第2始動入賞口42への遊技球の入賞(入球)検出は、所定の乱数値(数値データ)を取得するための起因と第2種大当たりの当否判定(第2当否判定)の契機、及び、第2特別図柄82A、82Bの変動表示開始の起因とされている。この第2特別図柄82A、82Bは、表示部11の右上角部に設けられた第2特別図柄表示領域82に横並びに表示される。
また、図2に示すように、包囲枠体8の右下角部には、第2大入賞口86を備えた第2大入賞装置(第2可変入賞装置)85が配置されている。ここで、第2大入賞装置85について図2乃至図5に基づいて説明する。図2乃至図4に示すように、第2大入賞装置85は、包囲枠体8の右側縁部に沿って下方に伸びた後、包囲枠体8の下端縁部に沿って遊技領域6の中央側へ伸びた正面視略逆L字状の略箱体状に形成されている。
第2大入賞口86は、第2大入賞装置85の右側面の上端部に縦長四角形状に開口されて、通常は正面視縦長四角形に形成された開閉扉87によって全面が覆われ、遊技球が入球不可能となっている。この開閉扉87は、下端縁部が第2大入賞口86の下端部開口縁において回動可能に軸支され、第2大入賞装置85の右側上端部の背面側に設けられた第2大入賞ソレノイド88によって開閉される。
そして、第2大入賞装置85は、後述のように第2始動入賞口42への入球を契機とする当否判定結果が第2種大当たりの場合に実行される「第2種遊技(可変遊技)」時に、開閉扉87が第2大入賞口86を閉じた閉姿勢から、略60度外側に回動して開いた開姿勢に切り替わり、1ラウンド(10秒開放又は6個入賞が1回)開放されて、第2大入賞口86に遊技球が入球可能となる。また、第2大入賞口86内には、第2大入賞口86に入賞(入球)した入賞球を検出する第2入賞球数カウントスイッチ(第2入賞球数カウントセンサ)89が設けられている。
また、図3乃至図5に示すように、第2入賞球数カウントスイッチ89を通過した入賞球は、第2大入賞装置85の包囲枠体8の下端縁部に沿って遊技領域6の中央側へ伸びる略箱体状に形成された振分け部91の右上角部に形成された中継入球口92に案内される。振分け部91は、透明な樹脂で構成され、内部の構造や内部を転動する遊技球が視認可能に構成されている。この振分け部91の内部には、図3及び図5(1)に示すように、中継入球口92の下端部から左右方向略中央部に向かって左斜め下方向へ緩やかに傾斜する第1傾斜板93が、天井部に対して遊技球が1個転動可能な隙間を形成するように設けられている。
また、第1傾斜板93の左端縁部に対して遊技球が1個通過可能な隙間を形成し、この第1傾斜板93に対して連続して左斜め下方向へ緩やかに傾斜する第2傾斜板95が、天井部に対して遊技球が1個転動可能な隙間を形成するように設けられている。第2傾斜板95の左右方向の長さ及び前後方向の幅は、第1傾斜板93の左右方向の長さ及び前後方向の幅にほぼ等しくなるように形成されている。
更に、第2傾斜板95の左端縁部に対して遊技球が1個通過可能な隙間を形成し、この第2傾斜板95に対して連続して左斜め下方向へ緩やかに傾斜する第3傾斜板96が、天井部に対して遊技球が1個転動可能な隙間を形成するように設けられている。第3傾斜板96の左端縁部は、振分け部91の左側壁部91Aの内側面に対して遊技球が1個通過可能な隙間を形成している。第3傾斜板96の前後方向の幅は、第1傾斜板93及び第2傾斜板95の前後方向の幅にほぼ等しくなるように形成されている。
また、第1傾斜板93の左端縁部と第2傾斜板95の右端縁部との隙間の下方には、この隙間から落下した遊技球が通過可能な転落領域97と、転落領域97に連続して遊技球が通過可能な第1特定領域98とが上下方向に連通するように形成されている。転落領域97の入口部には、転落領域97への遊技球の入球を検出する転落ゲートセンサ97Aが、第2傾斜板95の右端縁部よりも低くなるように配置されている。また、第1特定領域98の入口部には、第1特定領域98への遊技球の入球を検出する第1特定領域センサ98Aが配置されている。
また、第2傾斜板95の左端縁部と第3傾斜板96の右端縁部との隙間の下方には、この隙間から落下した遊技球が通過可能な第2特定領域101が上下方向に形成されている。第2特定領域101の入口部には、第2特定領域101への遊技球の入球を検出する第2特定領域センサ101Aが、第3傾斜板96の右端縁部よりも低くなるように配置されている。
また、第3傾斜板96の左端縁部と振分け部91の左側壁部91Aの内側面との隙間の下方には、この隙間から落下した遊技球が通過可能な非特定領域102が上下方向に形成されている。非特定領域102の入口部には、非特定領域102への遊技球の入球を検出する非特定領域センサ102Aが、振分け部91の後壁部91Bから内側へ突出して、第3傾斜板96の左端縁部よりも低くなるように配置されている。
また、図3乃至図5に示すように、振分け部91の後壁部91Bには、第1傾斜板93の直下の位置に、この第1傾斜板93の略中央位置の下側から第2傾斜板95の右端縁部の近傍位置まで第1スリット105が左右方向に沿って形成されている。そして、第1振分片106が第1スリット105から内側に突出して、左右方向にスライド移動可能に支持されている。この第1振分片106の前後方向の幅は、第1傾斜板93の前後方向の幅にほぼ等しくなるように形成され、第1振分片106の左右方向の長さは、第1傾斜板93の左右方向の長さの約1/2に形成され、遊技球の直径よりも長くなるように形成されている。
また、第1振分片106の後側の端縁部は、振分け部91の後壁部91Bから外側へ所定長さ、例えば、約4mm張出して、下面に不図示のラック歯が形成され、後壁部91Bの背面部に固定された第1特定領域用モータ107のモータ軸に固定された不図示のピニオンギヤに噛み合っている。第1特定領域用モータ107は、ステッピングモータ等で構成されている。
そして、図5(1)に示すように、第1特定領域用モータ107のモータ軸を正面視時計回り方向に原点位置まで回転させて停止することによって、第1振分片106が右方向へスライド移動され、第1振分片106の左側の先端部が第1傾斜板93の左端縁部に対向する開放位置まで移動される。そして、第1振分片106が開放位置、つまり、移動範囲の右端に配置されると、転落領域97の上方が開放され、第1傾斜板93を転動してきた遊技球が、転落領域97及び第1特定領域98に入球可能となる。この第1特定領域98に入球した遊技球は、遊技盤2の背面側へ排出される。
一方、図5(2)に示すように、第1特定領域用モータ107のモータ軸を正面視反時計回り方向に所定ステップ数回転させて停止することによって、第1振分片106が左方向へスライド移動され、第1振分片106の左側の先端部が第2傾斜板95の右端縁部の近傍に位置する閉鎖位置まで移動される。そして、第1振分片106が閉鎖位置、つまり、移動範囲の左端に配置されると、転落領域97の上方が閉鎖され、第1傾斜板93を転動してきた遊技球が、この第1振分片106の上面を転動して、第2傾斜板95の上面へ案内され、第2特定領域101へ入球可能となる。
また、図3及び図4に示すように、振分け部91の後壁部91Bには、第2傾斜板95の直下の位置に、この第2傾斜板95の略中央位置の下側から第3傾斜板96の右端縁部の近傍位置まで第2スリット108が左右方向に沿って形成されている。そして、第2振分片109が第2スリット108から内側に突出して、左右方向にスライド移動可能に支持されている。この第2振分片109の前後方向の幅は、第2傾斜板95の前後方向の幅にほぼ等しくなるように形成され、第2振分片109の左右方向の長さは、第2傾斜板95の左右方向の長さの約1/2に形成され、遊技球の直径よりも長くなるように形成されている。
また、第2振分片109の後側の端縁部は、振分け部91の後壁部91Bから外側へ所定長さ、例えば、約4mm張出して、下面に不図示のラック歯が形成され、後壁部91Bの背面部に固定された第2特定領域用モータ111のモータ軸に固定された不図示のピニオンギヤに噛み合っている。第2特定領域用モータ111は、ステッピングモータ等で構成されている。
そして、図5(2)に示すように、第1振分片106が閉鎖位置、つまり、移動範囲の左端に配置されて、転落領域97の上方が閉鎖された状態で、第2特定領域用モータ111のモータ軸を正面視時計回り方向に原点位置まで回転させて停止することによって、第2振分片109が右方向へスライド移動され、第2振分片109の左側の先端部が第2傾斜板95の左端縁部に対向する開放位置まで移動される。そして、第2振分片109が開放位置、つまり、移動範囲の右端に配置されると、第2特定領域101の上方が開放され、第2傾斜板95を転動してきた遊技球が、第2特定領域101に入球可能となる。この第2特定領域101に入球した遊技球は、遊技盤2の背面側へ排出される。
一方、図5(3)に示すように、第2特定領域用モータ111のモータ軸を正面視反時計回り方向に所定ステップ数回転させて停止することによって、第2振分片109が左方向へスライド移動され、第2振分片109の左側の先端部が第3傾斜板96の右端縁部の近傍に位置する閉鎖位置まで移動される。そして、第2振分片109が閉鎖位置、つまり、移動範囲の左端に配置されると、第2特定領域101の上方が閉鎖され、第2傾斜板95を転動してきた遊技球が、この第2振分片109の上面を転動して、第3傾斜板96の上面へ案内され、非特定領域102へ入球可能となる。この非特定領域102に入球した遊技球は、遊技盤2の背面側へ排出される。
尚、本実施形態に係る遊技機1では、後述のように第2大入賞口86が1ラウンド開放される「第2種遊技(可変遊技)」時に、第1特定領域98と第2特定領域101と非特定領域102の何れに遊技球が入球するかによって、「第2種大当たり遊技(第2特別遊技)」が実行されるか否かの抽選が行われる。具体的には、第1特定領域98と第2特定領域101に入球した場合に、「第2種大当たり遊技(第2特別遊技)」が実行される。一方、非特定領域102に入球した場合には、「第2種大当たり遊技(第2特別遊技)」は実行されない。
また、「第2種大当たり遊技(第2特別遊技)」時には、「第1種大当たり遊技(第1特別遊技)」と同様に、第1大入賞装置44の開閉板46が所定ラウンドとして本実施形態では15ラウンド(26秒開放又は10個入賞が15回)開放されて前方傾斜状態となり、左右方向のほぼ全幅に渡って設けられた正面視横長四角形の第1大入賞口45に遊技球が入球可能となる。
上記第1始動入賞口41、第2始動入賞口42、左袖入賞口51、左落とし入賞口52、右落とし入賞口53、右袖入賞口54、第1大入賞口45、第2大入賞口86は、上記遊技領域6に発射された遊技球が入賞(入球)可能な複数の入賞領域に相当する。上記の各入賞口(入賞領域)に遊技球が入賞して入賞(入球)が検出されると1入賞球の検出に対して所定個数の賞品球(遊技球)が遊技者に払い出される。上記1入賞球の検出に対する賞品球の払出個数は、上記入賞口毎に設定されている。
このように各種の入賞口等が配置されている遊技領域6には、左右方向の中央より左側の左遊技領域6Aと、右側の右遊技領域6Bとがある。左遊技領域6Aを遊技球が流下するように遊技球を発射する打ち方を「左打ち」という。一方、右遊技領域6Bを遊技球が流下するように遊技球を発射する打ち方を「右打ち」という。本実施形態の遊技機1では、左打ちにて、第1始動入賞口41、左袖入賞口51、左落とし入賞口52、第1大入賞口45への入賞を狙うことができる。一方、右打ちにて、右普通図柄変動開始用ゲート56への通過、第2始動入賞口42、第2大入賞口86、右落とし入賞口53、右袖入賞口54、第1大入賞口45への入賞を狙うことができる。
上記表示装置10は、図柄等が表示可能なものであって、液晶、ドットマトリックスもしくはLED表示装置等の画像表示装置からなる。本実施形態では、液晶表示器(TFT−LCDモジュール)で構成されている。
上記表示装置10(表示手段)は、表示部(表示領域)11と、表示部11の斜め左下隅部に表示される略四角形の普通図柄表示部50と、表示部11の右上角部に第2特別図柄82A、82Bが表示される第2特別図柄表示領域82と、表示部11の下方に第1保留球数に対応する演出保留画像9Aが表示される第1演出保留エリアと、第2保留球数に対応する演出保留画像9Bが表示される第2演出保留エリアと、を有する。
表示部11は、略中央部に第1特別図柄81A〜81Cを表示したり、所定の演出映像・画像を表示するために用いられる。表示部11には、左右に並ぶ左第1特別図柄(左判定図柄、左識別情報)81Aと中第1特別図柄(中判定図柄、中識別情報)81Bと右第1特別図柄(右判定図柄、右識別情報)81Cが、所定時間変動表示された後、所定の演出判定結果に基づき左第1特別図柄81A、中第1特別図柄81B、右第1特別図柄81Cが確定停止特別図柄(確定停止判定図柄、確定停止識別情報)として停止表示される。この際、表示部11には、上記第1特別図柄81A〜81Cに加えて演出映像・画像(キャラクタ、背景、文字等)が表示されることもある。
上記第2特別図柄表示領域82には、2つの第2特別図柄82A、82Bが横並びに表示される。各第2特別図柄82A、82Bは、例えば、「0」〜「9」の数字を表記した複数種類のもので構成され、通常は、各第2特別図柄82A、82B毎に、所定の種類のものが停止表示されている。そして、第2始動入賞口42への入賞を契機に変動表示され、第2当否判定結果が「第2種大当たり」の場合には、例えば、2つの第2特別図柄82A、82Bが同じ図柄、即ち、ぞろ目で停止表示され、第2大入賞口86が1ラウンド開放される。これに対し、第2当否判定結果が「第2種外れ」の場合には、2つの第2特別図柄82A、82Bがぞろ目以外の組み合わせで停止表示される。
上記第1始動入賞口41及び第2始動入賞口42への入賞に起因して取得した乱数値(数値データ)は、一旦保留記憶手段に記憶される。つまり、上記第1特別図柄(識別情報)81A〜81Cと、第2特別図柄82A、82Bの変動表示が保留されると共に、上記保留記憶手段に記憶した乱数値(数値データ)の記憶数(保留球数)、すなわち上記第1始動入賞口41と第2始動入賞口42への入賞回数が、それぞれ第1保留球数と第2保留球数として記憶される。
この第1保留球数と第2保留球数は、上記の通り、第1演出保留エリアと第2演出保留エリアにそれぞれ演出保留画像9Aと演出保留画像9Bとして表示部11に表示され、第1当否判定手段による第1当否判定が行われることに基づいて、この第1当否判定と対応する乱数値(数値データ)および第1保留球数の記憶値(保留数)が減算され、上記表示部11で第1特別図柄(識別情報)81A〜81Cの変動表示が開始されることに基づいて、第1保留球数の表示、つまり、演出保留画像9Aの表示を減らすようにしている。
また、第2当否判定手段による第2当否判定が行われることに基づいて、この第2当否判定と対応する乱数値(数値データ)および第2保留球数の記憶値(保留数)が減算され、上記表示部11で第2特別図柄(識別情報)82A、82Bの変動表示が開始されることに基づいて、第2保留球数の表示、つまり、演出保留画像9Bの表示を減らすようにしている。尚、本実施形態では、上記第1始動入賞口41と第2始動入賞口42への入賞回数記憶値の上限値、すなわち第1保留球数と第2保留球数の上限値は当該変動中の記憶を除いて、それぞれ4つに設定されている。
上記第1保留球数と第2保留球数が、それぞれ設定上限数(4つ)まで記憶されている時には、上記第1始動入賞口検出スイッチと第2始動入賞口検出スイッチがそれ以上上記第1始動入賞口41と第2始動入賞口42への入賞遊技球を検出しても、第1保留球数と第2保留球数として記憶されない無効球とされ、その無効球については第1特別図柄81A〜81Cと第2特別図柄82A、82Bの変動、及び、第1当否判定と第2当否判定を行うことなく、入賞に対する賞品球(賞品遊技球)が所定数払い出される。
また、上記右普通図柄変動開始用ゲート56を遊技球が通過することによって発生する普通図柄の変動を、最高4つ普通図柄変動保留球数として記憶する。具体的には、普通図柄変動保留球数表示器(図示せず)で普通図柄変動保留球数値を点灯表示する。普通図柄が変動を開始すると、普通図柄変動保留球数を減らし、普通図柄変動保留球数表示器における表示個数を減らす。
上記発射装置64は、操作レバー65の操作により駆動する発射モータ64B(図7参照)を裏側に有し、この発射モータ64Bの駆動により遊技球を遊技領域6に向けて発射する。具体的には、発射モータ64Bの回転により不図示の打撃槌が回動されて、操作レバー65の回動量に対応した発射強度で遊技球が発射される。発射モータ64Bは、例えば、1分間に100回転するように構成されている。つまり、例えば、1分間に100球の遊技球を操作レバー65の回動量に応じた発射強度で打ち出すことが可能となっている。
この発射装置64により発射された発射球は、遊技盤2の表面に立設された内側誘導レール4と外側誘導レール3間で構成される発射球誘導路を介して遊技領域6に誘導される。遊技領域6に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下する。そして、左打ちされた場合には、第1始動入賞口41、各入賞口51、52若しくは、第1大入賞口45に入球(入賞)するか、あるいは何処にも入球(入賞)しなければ上記アウト口48から遊技盤2の裏側へ排出される。また、右打ちされた場合には、第2始動入賞口42、各入賞口53、54若しくは、第2大入賞口86、又は、第1大入賞口45に入球(入賞)するか、あるいは何処にも入球(入賞)しなければ上記アウト口48から遊技盤2の裏側へ排出される。
上記遊技機1の裏側には、図6に示すように、複数の制御基板や装置等が設けられている。制御基板の主なものとして、主制御基板200、サブ制御基板205、表示制御基板210、音声制御基板220、払出制御基板240(払出制御手段)、電源基板250、発射制御基板260等がある。符号265は外部端子、281は払出装置、283は球無し検出スイッチ、289は球貯留タンク、291は球誘導樋である。尚、各制御基板には制御回路が設けられている。
主制御基板200、サブ制御基板205、表示制御基板210、音声制御基板220は、上記裏セット盤21の背面部に着脱可能に取り付けられている。また、払出制御基板240、電源基板250、発射制御基板260は、前枠W2の背面部に着脱可能に取り付けられている。また、払出装置281は、各入賞口41、42、51〜54や第1大入賞口45、第2大入賞口86への1入賞球(入球)に対する所定個数の賞品球(遊技球)や、遊技者が購入した貸し球を上側球受け皿36に払い出す。また、各制御基板は、単独でまたは複数まとめてケースに収納された状態で遊技機1の裏側に配置されている。
また、図1に示すように、前枠W2の操作レバー65の上側には、前枠W2及びガラス枠G(透明板保持枠)を施錠する施錠装置(不図示)を操作するための鍵挿入部71が設けられている。この鍵挿入部71に所定のキーを挿入して所定方向、例えば、右方向に回せば、施錠装置のロック状態が解除されて、ガラス枠Gのみがオープンされる。一方、鍵挿入部71に所定のキーを挿入して所定方向に対して反対側方向、例えば、左方向に回せば、施錠装置のロック状態が解除されて、前枠W2及びガラス枠Gが一体的に外枠W1に対してオープンされる。
これにより、外枠W1に対して前枠W2及びガラス枠Gを一体的にオープンして、前枠W2の背面側に配置された主制御基板200、サブ制御基板205、表示制御基板210、音声制御基板220、払出制御基板240、電源基板250、発射制御基板260等の修理交換が可能となる。尚、鍵挿入部71に挿入する所定のキーは、遊技機1を管理する遊技機管理者によって保管管理されている。
次に、主な制御基板を、図7及び図8のブロック図を用いて簡略に示す。
主制御基板(主制御回路)200は、遊技の進行を制御する主制御装置に相当し、少なくともCPU、RAM、ROM、タイマおよび複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータを備える。この主制御基板200は、遊技情報や入球検出等の入力信号に従って遊技を制御し、遊技情報を記憶する記憶手段を備えた制御装置であって、サブ制御基板205および払出制御基板240と接続されている。
また、主制御基板200は、中継回路を介して第1始動入賞口41への入賞を検出する第1始動入賞口センサ、第2始動入賞口42への入賞を検出する第2始動入賞口センサ、第1大入賞口45に入賞した入賞球を検出する第1入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)、第1大入賞口45を塞いでいる開閉板46を開閉する第1大入賞ソレノイド等とも接続されている。
また、主制御基板200は、中継回路を介して第2大入賞口86を塞いでいる開閉扉87を開閉する第2大入賞ソレノイド88、第2大入賞口86に入賞した入賞球を検出する第2入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)89、転落領域97への入球を検出する転落ゲートセンサ97A、第1特定領域98への入球を検出する第1特定領域センサ98A、第2特定領域101への入球を検出する第2特定領域センサ101A、非特定領域102への入球を検出する非特定領域センサ102A等とも接続されている。
また、主制御基板200は、中継回路を介して転落領域97の上方を開閉するように第1振分片106を左右方向へスライド移動させる第1特定領域用モータ107、第2特定領域101の上方を開閉するように第2振分片109を左右方向へスライド移動させる第2特定領域用モータ111、第2始動入賞口42の2つの開閉部材42A、42Bを開閉駆動する第2始動入賞口用ソレノイド等とも接続されている。上記主制御基板200は電源基板250から電源供給を受けて作動する。
上記主制御基板200におけるCPUは、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、乱数値(数値データ)を生成し、また制御信号(コマンドとも称される)を、主制御基板200と接続されている各基板(各制御装置)等へ出力(送信)可能に構成されている。また、上記主制御基板200のCPUは、制御プログラムを実行して遊技情報に従って遊技に関わる主制御を行う。遊技情報は、少なくとも遊技状態の情報を含み、当否判定に関する確率情報や、各入賞装置への入賞情報や、払出情報、ラウンド状態、演出に関する情報等、遊技の進行に必要な情報である。尚、上記主制御基板200のCPUは、普通図柄当たりの当否判定や、第1種大当たりの当否判定(第1当否判定)を行う第1当否判定手段、第2種大当たりの当否判定(第2当否判定)を行う第2当否判定手段としても機能する。
上記主制御基板200から出力される制御信号(コマンド)やデータとして、各種入賞コマンド、次回大当たりコマンド、第1特別図柄(識別情報)81A〜81Cや第2特別図柄82A、82Bの演出態様を変動パターンに基づいて変動表示(演出表示)させるための変動コマンド、第1特別図柄81A〜81Cや第2特別図柄82A、82Bの変動を開始させるための変動開始コマンド、第1特別図柄81A〜81Cや第2特別図柄82A、82Bの変動を停止させるための変動停止コマンド、状態コマンド、第1種大当たりや第2種大当たりの当否判定結果データ、普通図柄当たりの当否判定結果データ、数値データ取得手段で取得した数値データ、電源投入時、異常時、大当たりラウンド時のデータ等を挙げることができる。尚、上記状態コマンドには、上記表示装置10で客待ち状態の表示行うための客待ち状態、低確率状態(通常状態)、時短状態、第1種大当たり遊技状態、第2種大当たり遊技状態等がある。
上記RAMは、本発明において、第1始動入賞口検出スイッチ及び第2始動入賞口検出スイッチにより入賞を検出したときに数値データ取得手段が取得した数値データを取得順に記憶可能な保留記憶手段に相当し、取得した数値データや第1保留球数、第2保留球数の記憶領域、普通図柄変動開始スイッチで検出された遊技球の普通図柄変動保留球数の記憶領域、CPUで生成される各種乱数値用の記憶領域、遊技に必要な遊技データ等の各種データ等を一時的に記憶する記憶領域、フラグおよびCPUの作業領域を備える。
上記ROMは、上記CPUのための制御プログラムや制御データ、上記表示部11での変動表示に関する変動パターンや図柄データ等が書き込まれている他、第1種大当たり、第2種大当たり、及び、普通図柄当たりの判定値等が書き込まれている。
サブ制御基板205は、主制御基板(回路)200から送信される制御信号に基づき電気装置の制御を行う従制御装置に相当し、CPU、ROM、RAM、複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、上記主制御基板200とを結ぶ入出力回路と、表示制御基板210やランプ中継基板、音声制御基板220、遊技ボタンスイッチ67、上下左右ボタン68等とを結ぶ入出力回路を備えている。電気装置としては、ランプ装置35、表示制御基板210、音声制御基板220が挙げられる。さらには、上記表示制御基板210に接続されている表示装置10、上記音声制御基板220に接続されているスピーカ38等についても、上記サブ制御基板205が制御する電気装置として挙げられる。本実施形態ではサブ制御基板205はランプ制御基板を兼ねている。
上記サブ制御基板205のROMには、制御用のプログラムやデータおよび定数、上記表示部11で表示される複数の演出のデータ等が記憶されている。一方、上記サブ制御基板205のRAMは、遊技情報の記憶領域、各種データの記憶領域、CPUによる作業領域等を有する。上記ランプ中継基板には、装飾ランプ等のランプ装置35が接続され、上記サブ制御基板205からランプ中継基板に送信された制御信号(指令信号)によって、ランプ装置35の作動を制御する。上記サブ制御基板205は電源基板250から電源供給を受けて作動する。
表示制御基板210は、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータと、上記サブ制御基板205を結ぶ入力回路と上記表示装置10を結ぶ出力回路等で構成され、上記サブ制御基板205から出力される制御信号に基づき、上記表示装置10や表示部11に設けられた普通図柄表示部50、第2特別図柄表示領域82等に対して表示の制御を行う。
上記表示制御基板210のROMには、制御用のプログラムが記憶されている。上記表示制御基板210は、上記サブ制御基板205からの制御信号に基づきCPUがROMから所定の表示制御データを読み出し、RAMの記憶領域で制御用データを生成してVDP(図示せず)に出力する。VDPは、CPUからの指令に基づいてROMから必要なデータを読み出し、表示画像のマップデータを作成し、VRAMに格納する。VRAMに格納記憶された画像データは、出力回路に備えるD/A変換回路にてRGB信号に変換されて表示装置10に出力され、表示部11に表示される。上記表示制御基板210のRAMは、遊技情報の記憶領域、各種データの記憶領域、CPUによる作業領域を有している。
音声制御基板220は、上記サブ制御基板205から出力される信号により音声信号を合成し、アンプに出力する。アンプは音声信号を増幅してスピーカ38に出力する。
払出制御基板240は、遊技球の払出を制御する払出制御手段に相当し、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータを有する。払出制御基板240は、上記主制御基板200と電気的接続手段で接続され、主制御基板200から出力される制御信号を受信して払出装置281の賞球モータを駆動して賞球の払い出しを行う。また、払出制御基板240には、遊技機1に接続されたカードユニット(遊技機1に隣接して設置され、挿入されたプリペイカード等の情報に基づいて球貸しを可能にするものである。)が電気的に接続されている。
そして、払出制御基板240は、このカードユニットからの信号に基づいて、電気的に接続された貸球払出装置の球貸モータを駆動して貸球の払い出しを行う。払出制御基板240は、電気的に接続された賞球センサにより、払出装置281から払い出された賞球を計数する。また払出制御基板240は、電気的に接続された球貸センサにより、貸球払出装置から払い出された貸球を計数する。
この払出制御基板240は電源基板250から供給される電源によって作動する。払出制御基板240のROMには、制御用のプログラムが記憶されている。払出制御基板240のRAMは、種々の入賞口への入賞検出に基づき上記払出装置281により払い出される賞品球(遊技球)の払出個数を、1入賞球の検出に対する払出個数毎に記憶可能である。
電源基板250は、遊技機1の外部より供給される主電源から遊技機1に適する所定電圧の遊技機用電源を生成して主制御基板200やサブ制御基板205、払出制御基板240、発射制御基板260等に供給するものであり、電源装置に相当する。上記主電源は、遊技店側で所要の電圧、本実施形態では交流(AC)24Vに変換されて供給される。
上記主制御基板200には、第1種大当たり乱数用カウンタ、第2種大当たり乱数用カウンタ、リーチ乱数用カウンタ、変動パターン乱数用カウンタ、普通図柄乱数用カウンタ等の乱数用カウンタが設けられている。
第1種大当たり乱数用カウンタは、上記第1始動入賞口41への入賞に対する第1種大当たりの当否判定に用いられ、‘0’〜‘629’の第1種大当たり乱数値を有する。上記第1種大当たり乱数用カウンタにおける第1種大当たり乱数値(数値データ)は、遊技機の電源投入時‘0’から始まって後述の主要乱数更新処理ごとに1加算され、‘629’に至ると次には‘0’にされて再び上記加算を繰り返す。上記第1種大当たり乱数値は、上記第1始動入賞口41への入賞を上記第1始動入賞口検出スイッチで検出したことに起因して取得される。取得された第1種大当たり乱数値(取得された数値データ)が、予め設定されている第1種当たり成立数値と対比されて一致すれば第1種大当たり(当たり)となり、一致しなければ外れとなる。
本実施形態では、‘3’,‘397’の2個が第1種当たり成立数値として設定され、取得された第1種大当たり乱数値がこの何れかと一致すれば当否判定結果が第1種大当たりとなる(つまり、第1種大当たりとなる確率は2/630である)。このようにして、第1当否判定手段(主制御基板200のCPU)は、第1始動入賞口41への遊技球の入賞という判定条件の成立に起因した乱数取得による抽選が第1種大当たりか否かを判定する。
第2種大当たり乱数用カウンタは、上記第2始動入賞口42への入賞に対する第2種大当たりの当否判定に用いられ、‘0’〜‘199’の第2種大当たり乱数値を有する。上記第2種大当たり乱数用カウンタにおける第2種大当たり乱数値(数値データ)は、遊技機の電源投入時‘0’から始まって後述の主要乱数更新処理ごとに1加算され、‘199’に至ると次には‘0’にされて再び上記加算を繰り返す。上記第2種大当たり乱数値は、第2始動入賞口42への入賞を上記第2始動入賞口検出スイッチで検出したことに起因して取得される。取得された第2種大当たり乱数値(取得された数値データ)が、予め設定されている第2種当たり成立数値と対比されて一致すれば第2種大当たり(当たり)となり、一致しなければ外れとなる。
本実施形態では、‘7’,‘113’の2個が第2種当たり成立数値として設定され、取得された第2種大当たり乱数値がこの何れかと一致すれば当否判定結果が第2種大当たりとなる(つまり、第2種大当たりとなる確率は2/200である)。このようにして、第2当否判定手段(主制御基板200のCPU)は、第2始動入賞口42への遊技球の入賞という判定条件の成立に起因した乱数取得による抽選が第2種大当たりか否かを判定する。
リーチ乱数用カウンタは、第1種大当たりの当否判定結果が外れとなる場合において、リーチ状態を経るか否かを決めるリーチ有無決定用のものであり、‘0’〜‘126’のリーチ乱数値からなる。本実施形態におけるリーチ状態は、上記表示部11で変動停止表示される左第1特別図柄81A、中第1特別図柄81Bおよび右第1特別図柄81Cのうち、最後に停止表示される第1特別図柄(例えば中第1特別図柄81B)を除いて他の第1特別図柄(例えば、左第1特別図柄81Aと右第1特別図柄81C)が同一となる状態(最終停止図柄を除いて第1種大当たりの第1特別図柄組み合わせと等しくなる状態であり、最終的に第1種大当たりとなる場合と外れとなる場合が含まれる状態)をいう。
このリーチ乱数値は、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後述の主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、‘126’に至ると、次に‘0’にされて再び上記加算を繰り返す。リーチ乱数値は、上記第1始動入賞口41への入賞を上記第1始動入賞口検出スイッチで検出したことに起因して取得され、第1種大当たりの当否判定結果が外れの場合に、その数値が予め決定されているリーチ成立数値と対比されてリーチ有無が判断される。本実施形態ではリーチ成立数値は、‘5’,‘17’,‘28’,‘40’,‘51’,‘63’,‘74’,‘86’,‘97’,‘109’,‘120’に設定されている。尚、本実施形態では、上記第1種大当たり乱数値による当否判定結果が第1種大当たりとなる場合には、必ずリーチになるため、リーチの有無に関してこのリーチ乱数値は使用されない。
変動パターン乱数用カウンタは、変動パターンテーブルから第1種大当たり、第1種外れ、第1種リーチ外れ、第2種大当たり、第2種外れの変動パターンを選択する際に用いられるものであり、‘0’〜‘198’の変動パターン乱数値を備える。この変動パターン乱数値は、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後述の主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、数値が‘198’に至ると、次に‘0’にされて再び上記加算を繰り返す。変動パターン乱数値は、上記第1始動入賞口41又は第2始動入賞口42への入賞を上記第1始動入賞口検出スイッチ又は第2始動入賞口検出スイッチで検出したことに起因して取得される。
変動パターンテーブルは、表示部11の中央部に第1特別図柄81A〜81C等を変動表示する複数の変動パターンと、表示部11の右上角部に設けられた第2特別図柄表示領域82に2つの第2特別図柄82A、82Bを変動表示する複数の変動パターンとで構成されており、主制御基板200のROMに記憶されている。変動パターンテーブルには、第1種大当たりテーブル、第1種リーチ外れテーブル、第1種外れテーブル、通常状態中第2種大当たりテーブル、通常状態中第2種外れテーブル、時短状態中第2種大当たりテーブル、時短状態中第2種ハズレテーブルの7種類がある。各変動パターンテーブルには複数の変動パターンが設けられ、さらに各変動パターンには変動パターン乱数値が割り当てられている。
上記変動パターンテーブルからの変動パターンの選択は、第1当否判定手段による第1種大当たりの当否判定結果が当たりか外れか、リーチ有りか無しか、第2当否判定手段による第2種大当たりの当否判定結果が当たりか外れか、現在通常状態か時短状態か、に応じて、上記複数の変動パターンテーブルの中から対応するテーブルが選択され、さらに選択されたテーブルから、変動パターン乱数値に基づいて一つの変動パターンが選択されるように構成されている。
この選択された変動パターンは変動コマンドとしてサブ制御基板205に出力される。サブ制御基板205は、この変動コマンドを受信すると、所定の演出(対戦演出パターン等)を実行するか否かを演出態様乱数用カウンタ、演出乱数用カウンタ等によって決定する。各変動パターンには第1特別図柄81A〜81Cや第2特別図柄82A、82Bを所定のパターンで変動表示させる変動時間がそれぞれ設定されており、主制御基板200では、上記表示部11における第1特別図柄81A〜81Cや第2特別図柄82A、82Bの変動表示開始時に変動時間が設定される。
普通図柄乱数用カウンタは、普通図柄当たりを判定するもので、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まって後述の主要乱数更新処理ごとに‘1’ずつ加算され、‘299’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び上記加算が繰り返される。この普通図柄乱数値は、上記右普通図柄変動開始用ゲート56を通過した遊技球を上記右普通図柄変動開始スイッチで検出するごとに取得され、現在上記普通図柄表示部50で普通図柄が変動中のものを除いて最大4個まで上記主制御基板200のRAMの普通図柄乱数値記憶領域に格納される。
また、通常状態(低確率状態)時には、取得された普通図柄乱数値が当たり成立数値として設定されている‘1’と一致すれば普通図柄当たりとなる。つまり、低確率状態時の普通図柄当たりの確率は1/300である。一方、時短状態(高確率状態)時には、当たり成立数値として設定されている‘1’〜‘60’の何れかと一致すれば普通図柄当たりとなる。つまり、時短状態時の普通図柄当たりの確率は60/300(1/5)である。
普通図柄当たりになると、上記第2始動入賞口42を閉塞する各開閉部材42A、42Bが閉状態と略V字形(逆ハの字形)の入賞容易な開状態間を変化可能に制御される。尚、通常状態(低確率状態)時における普通図柄当たりの場合、各開閉部材42A、42Bの開放は0.3秒の開放が1回行われる。一方、時短状態時における普通図柄当たりの場合、各開閉部材42A、42Bの開放は2秒の開放が3回行われる。
上記サブ制御基板(サブ制御装置)205に設けられる乱数用カウンタとしては、演出態様乱数用カウンタ、演出乱数用カウンタ、第1種大当たり図柄乱数用カウンタ、第2種大当たり図柄乱数用カウンタ、左図柄乱数用カウンタ、中図柄乱数用カウンタ、右図柄乱数用カウンタ等がある。
この演出態様乱数用カウンタは、主制御基板200から送信される変動コマンドに基づいて所定の演出の実行有無および実行する演出の態様を決定する際に使用され、‘0’〜‘199’の演出態様乱数値を有する。演出態様乱数用カウンタは、電源投入時に‘0’から始まって後述のサブ制御基板205の制御における乱数更新処理ごとに‘1’ずつ加算され、‘199’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。
演出乱数用カウンタは、演出パターンを決定する際に使用され、‘0’〜‘99’の演出乱数値を有する。演出乱数用カウンタは、電源投入時に‘0’から始まって後述のサブ制御基板205の制御における乱数更新処理ごとに‘1’ずつ加算され、‘99’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。
第1種大当たり図柄乱数用カウンタは、後述のように、第1種大当たり時に表示部11の中央部に停止表示される第1停止特別図柄81A〜81Cを決定する際に使用され、‘0’〜‘11’の第1種大当たり図柄乱数値を有する(図50参照)第1種大当たり図柄乱数用カウンタは、電源投入時に‘0’から始まって後述のサブ制御基板205の制御における乱数更新処理ごとに‘1’ずつ加算され、‘11’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。
第2種大当たり図柄乱数用カウンタは、後述のように、第2種大当たり時に第2特別図柄表示領域82に停止表示される第2停止特別図柄82A、82Bを決定する際に使用され、‘0’〜‘11’の第2種大当たり図柄乱数値を有する(図51参照)第2種大当たり図柄乱数用カウンタは、電源投入時に‘0’から始まって後述のサブ制御基板205の制御における乱数更新処理ごとに‘1’ずつ加算され、‘11’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。
左図柄乱数用カウンタは、第1種大当たりの当否判定結果、及び、第2種大当たりの当否判定結果が外れの時に上記表示部11の中央部、及び、第2特別図柄表示領域82で停止表示する第1特別図柄81A、及び、第2特別図柄82Aを決定するための左図柄乱数値を有する。左図柄乱数値は‘0’〜‘11’からなり、電源投入時に‘0’から始まって後述の主制御基板200の制御における主要乱数更新処理ごとに‘1’ずつ加算され、‘11’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び上記加算が繰り返される。
すなわち、左図柄乱数値‘1’が取得されたときには、第1特別図柄81A、及び、第2特別図柄82Aとして『1』が停止表示されるように設定され、左図柄乱数値‘2’が取得されたときには、第1特別図柄81A、及び、第2特別図柄82Aとして『2』が停止表示されるように設定され、・・・といったように、取得した乱数値が第1特別図柄81A、及び、第2特別図柄82Aとして停止表示されるように設定される。
中図柄乱数用カウンタは、第1種大当たりの当否判定結果、及び、第2種大当たりの当否判定結果が外れの時に上記表示部11の中央部、及び、第2特別図柄表示領域82で停止表示する第1特別図柄81B、及び、第2特別図柄82Bを決定するための中図柄乱数値を有する。中図柄乱数値は‘0’〜‘11’からなり、電源投入時に‘0’から始まって後述の主制御基板200の制御における主要乱数更新処理ごとに‘1’ずつ加算され、‘11’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び上記加算が繰り返される。
すなわち、中図柄乱数値‘1’が取得されたときには、第1特別図柄81B、及び、第2特別図柄82Bとして『1』が停止表示されるように設定され、中図柄乱数値‘2’が取得されたときには、第1特別図柄81B、及び、第2特別図柄82Bとして『2』が停止表示されるように設定され、・・・といったように、取得した乱数値が第1特別図柄81B、及び、第2特別図柄82Bとして停止表示されるように設定される。
右図柄乱数用カウンタは、第1種大当たりの当否判定結果が外れの時に上記表示部11の中央部で停止表示する第1特別図柄81Cを決定するための右図柄乱数値を有する。右図柄乱数値は‘0’〜‘11’からなり、電源投入時に‘0’から始まって後述の主制御基板200の制御における主要乱数更新処理ごとに‘1’ずつ加算され、‘11’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び上記加算が繰り返される。すなわち、右図柄乱数値‘1’が取得されたときには、第1特別図柄81Cとして『1』が停止表示されるように設定され、右図柄乱数値‘2’が取得されたときには、第1特別図柄81Cとして『2』が停止表示されるように設定され、・・・といったように、取得した乱数値が第1特別図柄81Cとして停止表示されるように設定される。
但し、例えば、当否判定結果が外れとなる場合において各乱数用カウンタによって取得された乱数値が一致したり、リーチ状態を経るということがリーチ乱数用カウンタによって決定されたにも拘わらず左図柄乱数値と右図柄乱数値とが異なったり、リーチ無しであるということがリーチ乱数用カウンタで決定されたにも拘わらず左図柄乱数値と右図柄乱数値が一致したりすることがある。このような場合には、当否判定の結果やリーチの有無に合わせた第1停止特別図柄を設定するため、各乱数用カウンタによって取得された乱数値がそのまま第1特別図柄として設定されないこともある(図43参照)。
ここで、上記演出態様乱数値、演出乱数値、第1種大当たり図柄乱数値、第2種大当たり図柄乱数値、左図柄乱数値、中図柄乱数値、右図柄乱数値は、主制御基板200から変動コマンドを受信した際に取得され、サブ制御基板205のRAMに記憶される
次に、上記割り込み処理(S100)が主制御基板200のCPUによって実行された際における、遊技機1の遊技について図2及び図46に基づいて簡単に説明する。図2及び図46に示すように、上記遊技機1においては、遊技領域6へ向けて発射装置64により発射された遊技球が、左遊技領域6A又は右遊技領域6Bを流下して上記種々の入賞口に入賞すると入賞口に応じた所定数の遊技球が賞球として上側球受け皿36に払い出される。
また、「通常状態」では、右普通図柄変動開始用ゲート56を遊技球が通過して、普通図柄当たりになっても第2始動入賞口42に入球し難い。このため、「通常状態」では、遊技者は、所謂左打ちを行い、左遊技領域6Aを流下するように遊技球を発射して、第1始動入賞口41に遊技球を入球させて「第1種大当たり遊技」を実行させる必要がある。
そして、第1大入賞口45が15ラウンド開放される「第1種大当たり遊技」が終了すると、「通常状態」から「時短状態」に切り替わる。この「時短状態」は、第2種大当たりの当否判定(第2当否判定)が連続して最大99回行われるまで、又は、後述のように「第2種大当たり」が発生して開放された第2大入賞口86に入賞(入球)した遊技球が、第2特定領域101に入球し、第1大入賞口45が15ラウンド開放される「第2種大当たり遊技」が行われて終了するまでを1セットとして、3セット行われるまで継続され、3セット行われた後は「時短状態」が解除され、次の「第1種大当たり遊技」が終了するまで「通常状態」となる。
一方、「時短状態」において、後述のように第2大入賞口86に入賞(入球)した遊技球が、転落領域97を通過して、第1特定領域98に入球した場合には、第1大入賞口45が15ラウンド開放される「第2種大当たり遊技」が行われた後、再度、「時短状態」が3セット行われるまで、「時短状態」とされる。そして、「時短状態」が3セット行われた後は「時短状態」が解除され、次の「第1種大当たり遊技」が終了するまで「通常状態」となる。
また、「時短状態」においては、普通図柄当たりの抽選確率が1/300から60/300(1/5)に向上すると共に、第2始動入賞口42の開閉部材42A、42Bの拡開時間が0.3秒から2秒に長くなり、拡開回数も1回から3回に増える。従って、「時短状態」では、遊技者は、所謂右打ちを行い、右遊技領域6Bを流下するように遊技球を発射して、右普通図柄変動開始用ゲート56、及び、第2始動入賞口42に遊技球を入球させて、第2大入賞口86を開放させる「第2種遊技(可変遊技)」を実行させる必要がある。
そして、第2大入賞口86に入賞(入球)した遊技球が、転落領域97を通過して、第1特定領域98に入球した場合、又は、第2特定領域101に入球した場合には、第1大入賞口45が15ラウンド開放される「第2種大当たり遊技」が実行される。従って、「通常状態」においては、遊技者は左打ちにより左遊技領域6Aへ遊技球を発射した方が有利に遊技を進行でき、「時短状態」においては、遊技者は右打ちにより右遊技領域6Bへ遊技球を発射した方が有利に遊技を進行できる。
次に、上記のように構成された遊技機1の制御処理に関して説明する。上記主制御基板(主制御装置)200に設けられる主なフラグとして、第1種大当たりフラグ、第2種大当たりフラグ、大当たり終了フラグ、時短フラグ、第2種大当たり終了フラグ、Vフラグ等が挙げられる。
上記主制御基板200は、上記ROMに記憶されている制御用プログラムに従い上記マイクロコンピュータのCPUにより制御処理を行う。図9は上記主制御基板200が行うメイン処理のフローチャートである。
メイン処理では、先ず、デバイスの初期設定(S10)が行われる。デバイスの初期設定(S10)では、スタックの設定、割り込み時間の設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTCの設定等が行われる。尚、電源投入時のみに必要な処理は、最初の1巡目のみに実行され、その後は実行されないが、周知であるので詳細は省略する。
次に、割り込み禁止処理(S20)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S30)、割り込み許可処理(S40)が行われ、その後に再び割り込み禁止処理(S20)に戻るループ処理が行われ、このループ処理の間に割込処理(S100)が行われる。
上記割り込み禁止処理(S20)では、4msecごとに割込処理(S100)が入ってきても、割り込み許可となるまで、割り込みを禁止する。次の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S30)では、種々の乱数が普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S30)ごとに1加算され、上記のように各乱数の設定上限値に至ると次に最小値に戻って再び加算が行われる。更新された乱数は上記主制御基板200のRAMに記憶される。割り込み許可処理(S40)では、4msecごとに入ってくる割込処理(S100)に対して割り込みを許可をする。
割込処理(S100)では、図10に示すように、出力処理(S110)、入力処理(S120)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S130)、入賞検出処理(S140)、普通動作処理(S150)、第1特別動作処理(S160)、第2特別動作処理(S170)、特定領域センサ検出処理(S180)、保留球数処理(S190)、その他の処理(S200)が順に行われる。
出力処理(S110)では、各処理で設定された出力用のコマンド(制御信号)や取得された数値データ等が各制御基板に送信される。入力処理(S120)では、遊技機1に取り付けられている各種センサ(スイッチ)が検知した場合の信号入力が行われる。普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S130)では、上記メイン処理におけるループ処理内で行われている普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S30)と同様の処理が行われる。
入賞検出処理(S140)では、図11に示すように、先ず、上記第1始動入賞口41への入賞(入球)が検出されたか判断され(S140−1)、入賞が検出されていない場合には(S140−1でNO)、上記第2始動入賞口42への入賞(入球)が検出されたか判断される(S140−5)。一方、第1始動入賞口41への入賞が検出された場合には(S140−1でYES)、上記第1保留球数が4以上か判断され(S140−2)、4以上であると判断された場合には(S140−2でYES)、上記第2始動入賞口42への入賞が検出されたか判断される(S140−5)。
一方、上記第1保留球数が4未満であると判断された場合には(S140−2でNO)、第1保留球数に1加算され(S140−3)、第1種大当たり乱数値、リーチ乱数値、変動パターン乱数値等が取得されて主制御基板200のRAM(保留記憶手段)の第1始動入賞口41の入賞(入球)に対応する領域(アドレス)に記憶される(S140−4)。
続いて、上記第2始動入賞口42への入賞が検出されたか判断され(S140−5)、入賞が検出されていない場合には(S140−5でNO)、上記右普通図柄変動開始用ゲート56への遊技球の通過が検出されたか判断される(S140−10)。一方、第2始動入賞口42への入賞が検出された場合には(S140−5でYES)、上記第2保留球数が4以上か判断され(S140−6)、4以上であると判断された場合には(S140−6でYES)、上記右普通図柄変動開始用ゲート56への遊技球の通過が検出されたか判断される(S140−10)。
一方、上記第2保留球数が4未満であると判断された場合には(S140−6でNO)、第2保留球数に1加算され(S140−7)、第2種大当たり乱数値、変動パターン乱数値等が取得されて主制御基板200のRAM(保留記憶手段)の第2始動入賞口42の入賞(入球)に対応する領域(アドレス)に記憶される(S140−8)。続いて、第2特別動作ステータスが「2」にセットされる(S140−9)。
続いて、上記右普通図柄変動開始用ゲート56への遊技球の通過が検出されたか否かが判断され(S140−10)、右普通図柄変動開始用ゲート56への遊技球の通過が検出されていない場合には(S140−10でNO)、この入賞検出処理(S140)が終了する。一方、右普通図柄変動開始用ゲート56への遊技球の通過が検出された場合には(S140−10でYES)、上記普通図柄変動保留球数(普通保留球数)が4以上か判断される(S140−11)。
そして、普通図柄変動保留球数(普通保留球数)が4以上であると判断された場合には(S140−11でYES)、この入賞検出処理(S140)が終了する。一方、上記普通図柄変動保留球数(普通保留球数)が4未満であると判断された場合には(S140−11でNO)、普通図柄変動保留球数(普通保留球数)に1加算されると共に(S140−12)、普通図柄乱数値が取得され、取得した普通図柄乱数値が主制御基板200のRAMの右普通図柄変動開始用ゲート56の入球に対応する領域(アドレス)に記憶され(S140−13)、この入賞検出処理(S140)が終了する。
次に、普通動作処理(S150)では、図12及び図13に示すように、先ず、上記第2始動入賞口42の両側に設けられた開閉部材42A、42Bが作動中か否かが判定される(S150−1)。上記開閉部材42A、42Bが作動中でないと判定された場合には(S150−1でNO)、当たり普通図柄「○」又は外れ普通図柄「×」の停止表示中か否かが判定される(S150−2)。そして、当たり普通図柄「○」又は外れ普通図柄「×」の停止表示中でないと判定された場合には(S150−2でNO)、普通図柄の変動表示中か否かが判定される(S150−3)。
そして、普通図柄の変動表示中でないと判定された場合には(S150−3でNO)、普通図柄変動保留球数がRAMから読み出されて、「0」か否かが判定される(S150−4)。そして、普通図柄変動保留球数が「0」であると判定された場合には(S150−4でYES)、当該普通動作処理(S150)が終了する。一方、普通図柄変動保留球数が「0」でないと判定された場合には(S150−4でNO)、時短フラグがRAMから読み出され、時短フラグが「ON」に設定されているか否か、つまり、「時短状態」中か否かが判定される(S150−5)。
時短フラグが「OFF」に設定されている、つまり、「通常状態」中であると判定された場合には(S150−5でNO)、上記入賞検出処理(S140)の普通図柄乱数取得処理(S140−13)で取得されて主制御基板200のRAMに記憶されている普通図柄乱数値が読み出され、普通図柄乱数値が1/300の低確率状態時の普通図柄当たり成立数値、例えば、「1」と対比されて両者が一致するか確認され、一致する場合には1/300の低確率状態での普通図柄当たりとなり、一致しない場合には普通図柄外れと判断される(S150−6)。
それに対して、S150−5で時短フラグが「ON」に設定されている、つまり、「時短状態」中であると判定された場合には(S150−5でYES)、上記入賞検出処理(S140)の普通図柄乱数取得処理(S140−13)で取得されて主制御基板200のRAMに記憶されている普通図柄乱数値が読み出され、普通図柄乱数値が60/300の高確率状態時の普通図柄当たり成立数値、例えば、「1」〜{60」と対比されて、普通図柄当たり成立数値の何れかと一致するか確認され、何れかと一致すると判定された場合には60/300の高確率状態での普通図柄当たりとなり、一致しない場合には普通図柄外れと判断される(S150−7)。
続いて、普通図柄表示部50に停止表示される当たり普通図柄「○」又は外れ普通図柄「×」が普通停止図柄に設定され、RAMに記憶される(S150−8)。具体的には、普通図柄当たりの場合には、当たり普通図柄『○』が普通停止図柄に設定され、普通図柄外れの場合には、外れ普通図柄『×』が普通停止図柄に設定されて、RAMに記憶される。その後、普通図柄変動時間決定処理が実行される(S150−9)。この普通図柄変動時間決定処理では、「通常状態」であれば、つまり、時短フラグがOFFであれば、普通図柄の変動時間が約30秒の普通図柄変動パターンが選択され、一方、「時短状態」であれば、つまり、時短フラグがONであれば、普通図柄の変動時間が約1秒の普通図柄変動パターンが選択されて、RAMに記憶される。
そして、普通図柄変動保留球数がRAMから読み出されて、「1」減算されて、再度RAMに記憶される(S150−10)。次いで、普通図柄乱数シフト処理が行われる(S150−11)。普通図柄乱数シフト処理(S150−11)では、上記主制御基板200のRAMにおける普通図柄変動保留球数のデータ記憶領域において、ロード(読み出し)順位一位のアドレスの記憶領域に記憶されていた普通図柄乱数値のデータが、上記S150−6又はS150−7でロードされたことに起因して、ロード順位が二位以降のアドレスに記憶されている普通図柄乱数値のデータについて、ロード順位を一つずつ繰り上げるアドレスのシフトが行われ、ロード順位が最も低い普通図柄乱数値のデータが記憶されたアドレスの記憶領域がクリアされる。
その後、上記S150−8で決定されて普通停止図柄と、上記S150−9で選択された普通図柄変動パターンを含む普通図柄の変動を開始するように指示する普通図柄変動開始コマンドが送信バッファにセットされた後(S150−12)、当該普通動作処理(S150)が終了する。尚、ここで送信バッファにセットされた普通図柄変動開始コマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。
一方、上記S150−3において、普通図柄の変動表示中であると判定された場合には(S150−3でYES)、S150−13の処理に移行して、普通図柄の変動時間が経過したか否かが判定される(S150−13)。具体的には、「通常状態」では、つまり、時短フラグが「OFF」に設定されている場合には、普通図柄の変動開始から約30秒経過したか否かが判定され、一方、「時短状態」では、つまり、時短フラグが「ON」に設定されている場合には、普通図柄の変動開始から約1秒〜2秒経過したか否かが判定される。従って、「時短状態」では、普通図柄の変動時間が「通常状態」よりも短くなっている。
そして、普通図柄の変動時間が経過していないと判定された場合には(S150−13でNO)、当該普通動作処理(S150)が終了する。一方、普通図柄の変動時間が経過したと判定された場合には(S150−13でYES)、2個のLED等で構成された不図示の普通図柄表示器が、上記S150−8で決定された当たり普通図柄「○」又は外れ普通図柄「×」に対応して点灯表示される(S150−14)。
続いて、上記S150−8で決定された当たり普通図柄「○」又は外れ普通図柄「×」の普通停止図柄を普通図柄表示部50に停止表示するように指示する普通図柄変動停止コマンドが送信バッファにセットされる(S150−15)。そして、当たり普通図柄「○」又は外れ普通図柄「×」の停止表示時間、例えば、約1秒がセットされて(S150−16)、当該普通動作処理(S150)が終了する。尚、ここで送信バッファにセットされた普通図柄変動停止コマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。
一方、上記S150−1において、第2始動入賞口42の両側に設けられた開閉部材42A、42Bが作動中であると判定された場合には(S150−1でYES)、開閉部材42A、42Bの作動時間が経過(終了)したか否かが判定される(S150−17)。具体的には、時短フラグが「OFF」に設定されている、つまり、「通常状態」中では、作動時間「0.3秒」が経過したか否かが判定され、一方、時短フラグが「ON」に設定されている、つまり、「時短状態」中では、作動時間「6秒」が経過したか否かが判定される。
そして、開閉部材42A、42Bの作動時間が経過していないと判定された場合には(S150−17でNO)、この普通動作処理(S150)が終了する。一方、開閉部材42A、42Bの作動時間が経過したと判定された場合には(S150−17でYES)、開閉部材42A、42Bの作動を終了して閉鎖する(狭小開放状態とする)処理が行われ(S150−18)、その後に、この普通動作処理(S150)が終了する。
他方、上記S150−2において、当たり普通図柄「○」又は外れ普通図柄「×」の停止表示中であると判定された場合には(S150−2でYES)、図13に示すように、当たり普通図柄「○」又は外れ普通図柄「×」の停止表示時間が経過したか否かが判定される(S150−19)。そして、当たり普通図柄「○」又は外れ普通図柄「×」の停止表示時間が経過していないと判定された場合には(S150−19でNO)、当該普通動作処理(S150)が終了する。
一方、当たり普通図柄「○」又は外れ普通図柄「×」の停止表示時間が経過したと判定された場合には(S150−19でYES)、上記S150−8で当たり普通図柄「○」が普通停止図柄として設定されたか否か、つまり、普通図柄当たりであるか否かが判定される(S150−20)。そして、外れ普通図柄「×」が普通停止図柄として設定されたと判定された場合、つまり、普通図柄外れであると判定された場合には(S150−20でNO)、当該普通動作処理(S150)が終了する。
それに対して、当たり普通図柄「○」が普通停止図柄として設定されたと判定された場合、つまり、普通図柄当たりであると判定された場合には(S150−20でYES)、時短フラグがRAMから読み出され、時短フラグが「ON」に設定されているか否か、つまり、「時短状態」中か否かが判定される(S150−21)。時短フラグが「OFF」に設定されている、つまり、「通常状態」中であると判定された場合には(S150−21でNO)、上記開閉部材42A、42Bを開放時間0.3秒、開放回数1回で開放する開放パターン1がセットされた後(S150−22)、後述のS150−24の処理が実行される。
一方、時短フラグが「ON」に設定されている、つまり、「時短状態」中であると判定された場合には(S150−21でYES)、上記開閉部材42A、42Bを開放時間2秒、開放回数3回で開放する開放パターン2がセットされる(S150−23)。そして、上記S150−22又はS150−23でセットされた開放パターンに従って、開閉部材42A、42Bの作動が開始された後(S150−24)、当該普通動作処理(S150)が終了する。
次に、第1特別動作処理(S160)について図14乃至図22に基づいて説明する。ここで、第1特別動作処理(S160)では、表示装置10及び第1大入賞装置44に関する処理を4つの段階に分け、それらの各段階に「第1特別動作ステータス1、2、3、4」を割り当てている。第1特別動作処理(S160)は、第1種大当たり遊技の発生に関する処理である。尚、遊技機1の起動時には、上記初期設定(S10)において、第1特別動作ステータスは「1」に設定されてRAMに記憶される。
尚、後述のように第2特別動作処理(S170)(図23参照)では、表示装置10及び第2大入賞装置85に関する処理を4つの段階に分け、それらの各段階に「第2特別動作ステータス1、2、3、4」を割り当てている。第2特別動作処理(S170)は、第2種遊技及び第2種大当たり遊技の発生に関する処理である。尚、遊技機1の起動時には、上記初期設定(S10)において、第2特別動作ステータスは「1」に設定されてRAMに記憶される。
第1特別動作処理(S160)では、図14に示すように、先ず、「第2特別動作ステータス」が「4」であるか否かが判定される(S160−1)。そして、「第2特別動作ステータス」が「4」であると判定された場合には(S160−1でYES)、当該第1特別動作処理(S160)が終了する。「第2特別動作ステータス」が「4」であれば、後述するように第2種大当たりの場合に実行される「第2種遊技(可変遊技)」の実行中だからである。
一方、「第2特別動作ステータス」が「4」でないと判定された場合には(S160−1でNO)、第1特別動作ステータスが1〜4の何れであるか判断される(S160−2〜S160−4)。第1特別動作ステータスが「1」の場合には(S160−2でYES)、第1特別図柄待機処理(S160−5)が行われる。第1特別動作ステータスが「2」の場合には(S160−2でNO、S160−3でYES)、第1変動中処理(S160−6)が行われる。第1特別動作ステータスが「3」の場合には(S160−2、S160−3でNO、S160−4でYES)、第1特別図柄確定処理(S160−7)が行われる。第1特別動作ステータスが「4」の場合には(S160−2、S160−3、S160−4で全てNO)、特別電動役物処理1(S160−8)が行われる。
第1特別動作ステータスが「1」の場合に行われる第1特別図柄待機処理(S160−5)では、図15に示すように、先ず、第1始動入賞口41への入賞回数である第1保留球数が「0」か否かが判定される(S160−5−1)。そして、第1保留球数が「0」であると判定された場合には(S160−5−1でYES)、第2始動入賞口42への入賞回数である第2保留球数が「0」か否かが判定される(S160−5−2)。
そして、第2保留球数が「0」でないと判定された場合には(S160−5−2でNO)、当該第1特別図柄待機処理(S160−5)が終了する。これに対し、第2保留球数が「0」であると判定された場合には(S160−5−2でYES)、表示部11が特別図柄の変動中ではない待機画面(待ち受け画面)中か否かが判定され(S160−5−3)、待機画面(待ち受け画面)中であると判定された場合には(S160−5−3でYES)、この第1特別図柄待機処理(S160−5)が終了する。
一方、待機画面(待ち受け画面)中ではないと判定された場合には(S160−5−3でNO)、表示部11を待機画面(待ち受け画面)にするための客待ちコマンドを送信バッファにセットする待機画面設定処理(S160−5−4)が行われて、表示部11が待機画面にセットされ(S160−5−5)、その後に、この第1特別図柄待機処理(S160−5)が終了する。
他方、上記S160−5−1で第1保留球数が「0」ではないと判定された場合、即ち、第1始動入賞口41への入賞に起因して取得した乱数値(数値データ)群(以下、「第1特図保留」という。)の記憶が1つ以上ある場合には(S160−5−1でNO)、後述の第1特別図柄大当たり判定処理(S160−5−6)、第1特別図柄変動パターン作成処理(S160−5−7)、第1特別図柄乱数シフト処理(S160−5−8)が、この順番で行われる。
次に、第1特別図柄大当たり判定処理(S160−5−6)について図16に基づいて説明する。図16に示すように、第1特別図柄大当たり判定処理(S160−5−6)では、先ず、上記S140−4で取得された第1特図保留に対応する記憶領域に1番目に記憶されている第1大当たり乱数値を読み出す(S160−5−6−1)。そして、この読み出された第1大当たり乱数値が、予め設定されている第1種当たり成立数値と対比されて、一致するか否かが判定される(S160−5−6−2)。
そして、第1種大当たり成立数値と一致しないと判定された場合には(S160−5−6−2でNO)、外れであると判断されて、当該第1特別図柄大当たり判定処理(S160−5−6)が終了する。一方、第1種大当たり成立数値と一致したと判定された場合には(S160−5−6−2でYES)、第1種大当たりであると判断されて、主制御基板200のRAMから第1種大当たりフラグが読み出されて、「ON」に設定されて再度RAMに記憶された後(S160−5−6−3)、当該第1特別図柄大当たり判定処理(S160−5−6)が終了する。尚、第1種大当たりフラグは、遊技機1の起動時に「OFF」に設定されてRAMに記憶される。
第1特別図柄大当たり判定処理(S160−5−6)の次に第1特別図柄変動パターン作成処理(S160−5−7)が行われ、第1特別図柄81A〜81Cを変動表示する変動パターンが選択される。第1特別図柄変動パターン作成処理(S160−5−7)について図17に基づいて説明する。図17に示すように、第1特別図柄変動パターン作成処理(S160−5−7)では、先ず、第1種大当たりフラグがRAMから読み出され、「ON(当否判定結果が第1種大当たり)」か否かが判定される(S160−5−7−1)。
そして、第1種大当たりフラグが「ON」であると判定された場合、すなわち第1種大当たりであると判定された場合には(S160−5−7−1でYES)、上記S140−4で取得された第1特図保留に対応する記憶領域に1番目に記憶されている変動パターン乱数値が読み出される。そして、第1種大当たりテーブルにおける変動パターン乱数値と一致する第1種大当たりの変動パターンが選択される(S160−5−7−2)。
一方、上記S160−5−7−1において、第1種大当たりフラグが「OFF」であると判定された場合には(S160−5−7−1でNO)、上記S140−4で取得された第1特図保留に対応する記憶領域に1番目に記憶されているリーチ乱数値がRAMから読み出される。そして、このリーチ乱数値が、予め設定されているリーチ成立数値と一致しているか否かが判定される(S160−5−7−3)。
そして、リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致していると判定された場合には(S160−5−7−3でYES)、リーチ有りとなり、上記S140−4で取得された第1特図保留に対応する記憶領域に1番目に記憶されている変動パターン乱数値が読み出される。そして、第1種リーチ外れテーブルにおける変動パターン乱数値と一致する第1種リーチ外れの変動パターンが選択される(S160−5−7−4)。
一方、上記S160−5−7−3において、リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致していないと判定された場合には(S160−5−7−3でNO)、リーチ無しとなり、上記S140−4で取得された第1特図保留に対応する記憶領域に1番目に記憶されている変動パターン乱数値が読み出される。そして、第1種外れテーブルにおける変動パターン乱数値と一致する第1種外れの変動パターンが選択される(S160−5−7−5)。
その後、S160−5−7−6において、選択された第1種外れの変動パターン又は第1種リーチ外れの変動パターン、若しくは、第1種大当たりの変動パターンのデータ等を含む第1変動コマンドが送信バッファに格納され(S160−5−7−6)、その他必要な処理(S160−5−7−7)が行われた後、この第1特別図柄柄変動パターン作成処理(S160−5−7)が終了する。尚、ここで送信バッファにセットされた第1変動コマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。
図15に示すように、上記第1特別図柄変動パターン作成処理(S160−5−7)に次いで第1特別図柄乱数シフト処理(S160−5−8)が行われる。第1特別図柄乱数シフト処理(S160−5−8)では、上記S140−4で記憶された第1特図保留に対応する記憶領域において、ロード(読み出し)順位一位のアドレスの記憶領域に記憶されていた第1特別図柄主要乱数値(第1種大当たり乱数値、リーチ乱数値、変動パターン乱数値)等のデータが、先の処理でロードされて空席となることに起因して、ロード順位が二位以降のアドレスに記憶されている第1特別図柄主要乱数値(第1種大当たり乱数値、リーチ乱数値、変動パターン乱数値)等のデータについて、ロード順位を一つずつ繰り上げるアドレスのシフトが行われる。
具体的には、図18に示すように、第1特別図柄乱数シフト処理(S160−5−8)では、先ず、第1当否判定手段の判定結果に基づく左、中、右の各第1特別図柄(識別図柄)81A〜81Cの変動表示が行われることにより、上記S140−4で記憶された第1特図保留に対応する記憶領域に記憶されていた上記第1保留球数から1減算(例えば、第1保留球数が2のものは1にされ、3のものは2にされる等)される(S160−5−8−1)。
そして、各第1特図保留に対応するデータが各第1保留球数から1減算した第1保留球数のRAMアドレスにシフトされる(S160−5−8−2)。続いて、最下位(ロード順位が最後、例えば、4個目)の第1特図保留に対応するRAMアドレスに0がセットされて初期化された後(S160−5−8−3)、この第1特別図柄乱数シフト処理(S160−5−8)が終了する。
図15に示すように、上記第1特別図柄乱数シフト処理(S160−5−8)に次いで、第1特別図柄変動開始設定処理(S160−5−9)が行われる。第1特別図柄変動開始設定処理(S160−5−9)では、各第1特別図柄81A〜81Cの変動開始に必要なコマンドの準備等の設定が行われ、第1変動開始コマンドが送信バッファにセットされる。
そして、上記第1特別図柄変動開始設定処理(S160−5−9)の次に、第1特別動作ステータスが「2」に設定され(S160−5−10)、待機中が解除され(S160−5−11)、当該第1特別図柄待機処理(S160−5)が終了する。尚、ここで送信バッファにセットされた第1変動開始コマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。
次に、上記第1特別動作ステータスが「2」の場合に行われる第1変動中処理(S160−6)について図19に基づいて説明する。図19に示すように、先ず、第1特別動作タイマ判定処理が行われる(S160−6−1)。詳しくは、各第1特別図柄81A〜81Cの変動時間(第1種大当たり、第1種リーチ外れ、又は、第1種外れの変動パターンの変動時間)が終了したか否か(動作タイマ=0か否か)が判断され(S160−6−2)、変動時間が終了していなければ(S160−6−2でNO)、この第1変動中処理(S160−6)が終了する。尚、各第1特別図柄81A〜81Cの変動時間(第1大当たり、第1種リーチ外れ、又は、第1種外れの変動パターンの変動時間)は、約3秒〜180秒に設定されている。
一方、変動時間が終了していれば(S160−6−2でYES)、第1変動停止コマンドが送信バッファにセットされる(S160−6−3)。続いて、第1特別動作ステータスが「3」にセットされ(S160−6−4)、その他必要な処理(S160−6−5)が行われた後に、この第1変動中処理(S160−6)が終了する。尚、ここで送信バッファにセットされた第1変動停止コマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。また、各第1特別図柄81A〜81Cの変動時間は、当否判定結果が大当たりに該当した場合も、外れに該当した場合でも、各変動パターンに対応して3秒〜180秒に設定されている。
次に、上記第1特別動作ステータスが「3」の場合に行われる第1特別図柄確定処理(S160−7)について図20に基づいて説明する。図20に示すように、先ず、第1種大当たりフラグがRAMから読み出され、「ON(当否判定結果が第1種大当たり)」か否かが判定される(S160−7−1)。そして、第1種大当たりフラグが「ON」であると判定された場合、即ち、第1種大当たりの場合には(S160−7−1でYES)、ラウンドカウンタのカウント値がRAMから読み出され、このカウント値に15ラウンドを表す「15」が代入されて、再度RAMに記憶される(S160−7−2)。
続いて、ラウンド終了時間の値がRAMから読み出され、このラウンド終了時間に第1大入賞口45の1開放当たりの最大開放時間である「26秒」が代入されて、再度RAMに記憶される(S160−7−3)。その後、「第1種大当たり遊技」を開始するべく、第1種大当たりのオープニングコマンドが送信バッファに格納される(S160−7−4)。そして、「第1種大当たり遊技」を実行するべく、第1特別動作ステータスが「4」にセットされた後(S160−7−5)、当該第1特別図柄確定処理(S160−7)が終了する。尚、送信バッファに格納されたオープニングコマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。
一方、上記S160−7−1において、第1種大当たりフラグが「OFF」であると判定された場合には(S160−7−1でNO)、第1特別動作ステータスが「1」にセットされた後(S160−7−6)、当該第1特別図柄確定処理(S160−7)が終了する。
次に、第1特別動作ステータスが「4」の場合に行われる特別電動役物処理1(第1種大当たり遊技又は第2種大当たり遊技)(S160−8)について図21に基づいて説明する。図21に示すように、先ず、大当たりのオープニングが実施されたか否か(これから大当たりが始まる旨の映像が表示部11に表示されたか否か等)が確認される(S160−8−1)。大当たりオープニングが実施されていない場合には、大当たりオープニングが実施されるのを待ち(S160−8−2)、若しくは、大当たりオープニングが実施されたことが確認された場合には(S160−8−1でYES)、その後に、大当たり終了フラグがRAMから読み出され、ONか否かが判断される(S160−8−3)。
そして、大当たり終了フラグがOFFであると判断された場合、即ち、大当たり遊技終了ではないと判断された場合には(S160−8−3でNO)、現在、第1大入賞口45が開放中か否か判断され(S160−8−4)、開放中ではなく閉鎖中の場合には(S160−8−4でNO)、第1大入賞口45を開放させる時間に至ったか否か判断される(S160−8−5)。即ち、大当たりのオープニングの時間が経過して初回のラウンド遊技における開放開始の時間に至ったか、又は、一旦閉鎖した第1大入賞口45を再び開放させるまでのインターバル時間(閉鎖時間)が経過して開放開始の時間に至ったか否かが判断される(S160−8−5)。
そして、第1大入賞口45を開放させる時間に至っていないと判断された場合には(S160−8−5でNO)、この特別電動役物処理1(S160−8)が終了する。それに対して、第1大入賞口45を開放させる時間に至ったと判断された場合には(S160−8−5でYES)、第1大入賞口45の開放処理が行われる(S160−8−6)。続けて、実行中の第1種大当たり遊技又は第2種大当たり遊技のラウンド数の情報を含むラウンド指定コマンドが送信バッファに格納された後(S160−8−7)、この特別電動役物処理(S160−8)が終了する。
この実行中の第1種大当たり遊技又は第2種大当たり遊技のラウンド数は、「16」からラウンドカウンタのカウンタ値を減算した数値である。尚、送信バッファに格納されたラウンド指定コマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。
一方、上記S160−8−4で第1大入賞口45が開放中と判断された場合には(S160−8−4でYES)、第1大入賞口45に10個遊技球が入賞しておらず(S160−8−8でNO)、且つ、上記S160−7−3でRAMに記憶されたラウンド終了時間(26秒である。)が、当該ラウンドの開始から、つまり、第1大入賞口45を開放してから経過していない(S160−8−9でNO)か否か判断され、何れでもない場合には(S160−8−8及びS160−8−9でNO)、そのままこの特別電動役物処理1(S160−8)が終了する。
それに対して、第1大入賞口45に10個遊技球が入賞し(S160−8−8でYES)、若しくは、ラウンド終了時間(26秒である。)が、当該ラウンドの開始から、つまり、第1大入賞口45を開放してから経過した(S160−8−9でYES)か否か判断され、何れかである場合には(S160−8−8でYES、若しくは、S160−8−9でYES)、開閉板46を閉じて第1大入賞口45を閉鎖する第1大入賞口閉鎖処理が実行される(S160−8−10)。
そして、ラウンドカウンタのカウント値から1減算する処理が行われる(上述したように、本実施形態では、ラウンド数が15Rであるため、15から減算が開始される。)(S160−8−11)。尚、上記第1大入賞口閉鎖処理(S160−8−10)では、第1大入賞口45の閉鎖を知らせる第1大入賞口45の閉鎖コマンドが送信バッファにセットされ、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。
続いて、ラウンドカウンタのカウント値が再度RAMから読み出され、「0」か否か判断される(S160−8−12)。そして、ラウンドカウンタのカウント値が「0」ではない場合には(S160−8−12でNO)、そのままこの特別電動役物処理1(S160−8)が終了する。
それに対して、ラウンドカウンタのカウント値が「0」である場合には(S160−8−12でYES)、第1種大当たり遊技又は第2種大当たり遊技の終了処理として、第1種大当たり遊技又は第2種大当たり遊技の終了を報知するべく、第1種大当たり遊技又は第2種大当たり遊技のエンディングコマンドが送信バッファに格納される(S160−8−13)。そして、大当たり終了フラグがRAMから読み出され、「ON」に設定され、再度RAMに記憶された後(S160−8−14)、この特別電動役物処理1(S160−8)が終了する。尚、送信バッファに格納されたエンディングコマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。
他方、上記S160−8−3で大当たり終了フラグが「ON」であると判断された場合、即ち、第1種大当たり遊技又は第2種大当たり遊技の終了と判断された場合には(S160−8−3でYES)、第1種大当たり遊技又は第2種大当たり遊技のエンディング演出の時間が経過したか否かが判断される(S160−8−15)。そして、エンディング演出の時間が経過していないと判断された場合には(S160−8−15でNO)、この特別電動役物処理1(S160−8)が終了する。
一方、エンディング演出の時間が経過したと判断された場合には(S160−8−15でYES)、大当たり終了フラグがRAMから読み出され、OFFに設定されて再度、RAMに記憶される(S160−8−16)。そして、第1種大当たりフラグがRAMから読み出され、「OFF」に設定されて再度、RAMに記憶される(S160−8−17)。
続いて、第1特別動作ステータスが「1」にセットされる(S160−8−18)。これにより、次回の割り込み処理(S100)において、第1特別動作処理(S160)として第1特別図柄待機処理(S160−5)が実行されることとなる。その後、第2特別動作ステータスが「1」にセットされる(S160−8−19)。これにより、次回の割り込み処理(S100)において、後述のように第2特別動作処理(S170)として第2特別図柄待機処理(S170−5)が実行されることとなる。そして、後述の遊技状態設定処理1(S160−8−20)(図22参照)が実行された後、この特別電動役物処理1(S160−8)が終了する。
次に、上記遊技状態設定処理1(S160−8−20)について図22に基づいて説明する。図22に示すように、先ず、「時短状態」のセット数をカウントするセットカウンタのセットカウント値がRAMから読み出され、「0」か否かが判定される(S160−8−20−1)。つまり、「時短状態」に設定されているか否かが判定される。そして、セットカウンタのセットカウント値が「0」であると判定された場合、つまり、「時短状態」に設定されておらず、「通常状態」に設定されていると判定された場合には(S160−8−20−1でYES)、このセットカウンタのセットカウント値が「3」にセットされる(S160−8−20−2)。
続いて、時短フラグがRAMから読み出されて「ON」に設定された後、再度RAMに記憶される(S160−8−20−3)。そして、時短カウンタの時短カウント値が「99」にセットされる(S160−8−20−4)。これにより、第1種大当たり遊技が終了した後、「時短状態」が連続して3セット行われるように設定される。
その後、今回設定した遊技状態の情報(時短フラグのON状態、時短カウンタの時短カウント値「99」である。)を含む遊技状態指定コマンドが送信バッファに格納された後(S160−8−20−5)、この遊技状態設定処理1(S160−8−20)が終了する。尚、送信バッファに格納された遊技状態指定コマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。
一方、上記S160−8−20−1において、セットカウンタのセットカウント値が「0」でないと判定された場合、つまり、「時短状態」に設定されていると判定された場合には(S160−8−20−1でNO)、セットカウンタのセットカウント値から「1」減算する処理が行われる(S160−8−20−6)。続いて、セットカウンタのセットカウント値が再度RAMから読み出され、「0」か否かが判定される(S160−8−20−6)。つまり、3セット目の「時短状態」における第2種大当たり遊技が終了したか否かが判定される。
そして、セットカウンタのセットカウント値が「2」又は「1」であると判定された場合、つまり、1セット目又は2セット目の「時短状態」における第2種大当たり遊技が終了したと判定された場合には(S160−8−20−7でNO)、上記S160−8−20−3〜S160−8−20−4の処理が実行される。これにより、第2種大当たり遊技が終了した後、2セット目、又は、3セット目の「時短状態」に設定される。
その後、今回設定した遊技状態の情報(時短フラグのON状態、時短カウンタの時短カウント値「99」である。)を含む遊技状態指定コマンドが送信バッファに格納された後(S160−8−20−5)、この遊技状態設定処理1(S160−8−20)が終了する。尚、送信バッファに格納された遊技状態指定コマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。
これに対して、上記S160−8−20−7において、セットカウンタのセットカウント値が「0」であると判定された場合、つまり、3セット目の「時短状態」における第2種大当たり遊技が終了したと判定された場合には(S160−8−20−7でYES)、時短フラグがRAMから読み出されて「OFF」に設定された後、再度RAMに記憶される(S160−8−20−8)。そして、時短カウンタの時短カウント値が「0」にセットされる(S160−8−20−9)。これにより、第2種大当たり遊技が終了した後、当該「時短状態」が解除され、次の第1種大当たり遊技が終了するまで「通常状態」に設定される。
その後、上記S160−8−20−5に移行して、今回設定した遊技状態の情報(時短フラグのOFF状態、時短カウンタの時短カウント値「0」である。)を含む遊技状態指定コマンドが送信バッファに格納された後(S160−8−20−5)、この遊技状態設定処理1(S160−8−20)が終了する。尚、送信バッファに格納された遊技状態指定コマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。
次に、第2特別動作処理(S170)について図23乃至図32に基づいて説明する。図23に示すように、第2特別動作処理(S170)では、先ず、「第1特別動作ステータス」が「4」であるか否かが判定される(S170−1)。そして、「第1特別動作ステータス」が「4」であると判定された場合には(S170−1でYES)、当該第2特別動作処理(S170)が終了する。「第1特別動作ステータス」が「4」であれば、上記のように特別電動役物処理1(第1種大当たり遊技又は第2種大当たり遊技)の実行中だからである。
一方、「第1特別動作ステータス」が「4」でないと判定された場合には(S170−1でNO)、第2特別動作ステータスが1〜4の何れであるか判断される(S170−2〜S170−4)。第2特別動作ステータスが「1」の場合には(S170−2でYES)、第2特別図柄待機処理(S170−5)が行われる。第2特別動作ステータスが「2」の場合には(S170−2でNO、S170−3でYES)、第2変動中処理(S170−6)が行われる。第2特別動作ステータスが「3」の場合には(S170−2、S170−3でNO、S170−4でYES)、第2特別図柄確定処理(S170−7)が行われる。第2特別動作ステータスが「4」の場合には(S170−2、S170−3、S170−4で全てNO)、特別電動役物処理2(S170−8)が行われる。
第2特別動作ステータスが「1」の場合に行われる第2特別図柄待機処理(S170−5)では、図24に示すように、先ず、第2始動入賞口42への入賞回数である第2保留球数が「0」か否かが判定される(S170−5−1)。そして、第2保留球数が「0」であると判定された場合には(S170−5−1でYES)、当該第2特別図柄待機処理(S170−5)が終了する。
一方、上記S170−5−1で第2保留球数が「0」ではないと判定された場合、即ち、第2始動入賞口42への入賞に起因して取得した乱数値(数値データ)群(以下、「第2特図保留」という。)の記憶が1つ以上ある場合には(S170−5−1でNO)、後述の第2特別図柄大当たり判定処理(S170−5−2)、第2特別図柄変動パターン作成処理(S170−5−3)、第2特別図柄乱数シフト処理(S170−5−4)が、この順番で行われる。
次に、第2特別図柄大当たり判定処理(S170−5−2)について図25に基づいて説明する。図25に示すように、第2特別図柄大当たり判定処理(S170−5−2)では、先ず、上記S140−9で取得された第2特図保留に対応する記憶領域に1番目に記憶されている第2大当たり乱数値を読み出す(S170−5−2−1)。そして、この読み出された第2大当たり乱数値が、予め設定されている第2種当たり成立数値と対比されて、一致するか否かが判定される(S170−5−2−2)。
そして、第2種大当たり成立数値と一致しないと判定された場合には(S170−5−2−2でNO)、外れであると判断されて、当該第2特別図柄大当たり判定処理(S170−5−2)が終了する。一方、第2種大当たり成立数値と一致したと判定された場合には(S170−5−2−2でYES)、第2種大当たりであると判断されて、主制御基板200のRAMから第2種大当たりフラグが読み出されて、「ON」に設定されて再度RAMに記憶された後(S170−5−2−3)、当該第2特別図柄大当たり判定処理(S160−5−2)が終了する。尚、第2種大当たりフラグは、遊技機1の起動時に「OFF」に設定されてRAMに記憶される。
第2特別図柄大当たり判定処理(S170−5−2)の次に第2特別図柄変動パターン作成処理(S170−5−3)が行われ、第2特別図柄82A、82Bを変動表示する変動パターンが選択される。第2特別図柄変動パターン作成処理(S170−5−3)について図26に基づいて説明する。図26に示すように、第2特別図柄変動パターン作成処理(S170−5−3)では、先ず、遊技状態が「時短状態」か否か、つまり、時短フラグが「ON」に設定されているか否かが判定される(S170−5−3−1)。
そして、遊技状態が「通常状態」中、つまり、時短フラグが「OFF」に設定されていると判定された場合には(S170−5−3−1でNO)、第2種大当たりフラグが「ON」に設定されているか否かが判定される(S170−5−3−2)。そして、第2種大当たりフラグが「ON」であると判定された場合、すなわち第2種大当たりであると判定された場合には(S170−5−3−2でYES)、上記S140−9で取得された第2特図保留に対応する記憶領域に1番目に記憶されている変動パターン乱数値が読み出される。そして、通常状態中第2種大当たりテーブルにおける変動パターン乱数値と一致する第2種大当たりの変動パターンが選択される(S170−5−3−3)。
一方、上記S170−5−3−2において、第2種大当たりフラグが「OFF」であると判定された場合、つまり、第2種外れであると判定された場合には(S170−5−3−2でNO)、上記S140−9で取得された第2特図保留に対応する記憶領域に1番目に記憶されている変動パターン乱数値が読み出される。そして、通常状態中第2種外れテーブルにおける変動パターン乱数値と一致する第2種外れの変動パターンが選択される(S170−5−3−4)。
他方、上記S170−5−3−1において、遊技状態が「時短状態」中、つまり、時短フラグが「ON」に設定されていると判定された場合には(S170−5−3−1でYES)、第2種大当たりフラグが「ON」に設定されているか否かが判定される(S170−5−3−5)。そして、第2種大当たりフラグが「ON」であると判定された場合、すなわち第2種大当たりであると判定された場合には(S170−5−3−5でYES)、上記S140−9で取得された第2特図保留に対応する記憶領域に1番目に記憶されている変動パターン乱数値が読み出される。そして、時短状態中第2種大当たりテーブルにおける変動パターン乱数値と一致する第2種大当たりの変動パターンが選択される(S170−5−3−6)。
一方、上記S170−5−3−5において、第2種大当たりフラグが「OFF」であると判定された場合、つまり、第2種外れであると判定された場合には(S170−5−3−5でNO)、上記S140−9で取得された第2特図保留に対応する記憶領域に1番目に記憶されている変動パターン乱数値が読み出される。そして、時短状態中第2種外れテーブルにおける変動パターン乱数値と一致する第2種外れの変動パターンが選択される(S170−5−3−7)。
その後、S170−5−3−8において、選択された第2種大当たりの変動パターン又は第2種外れの変動パターンのデータ等を含む第2変動コマンドが送信バッファに格納され(S170−5−3−8)、その他必要な処理(S170−5−3−9)が行われた後、この第2特別図柄柄変動パターン作成処理(S170−5−3)が終了する。尚、ここで送信バッファにセットされた第2変動コマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。
図24に示すように、上記第2特別図柄変動パターン作成処理(S170−5−3)に次いで第2特別図柄乱数シフト処理(S170−5−4)が行われる。第2特別図柄乱数シフト処理(S170−5−4)では、上記S140−9で記憶された第2特図保留に対応する記憶領域において、ロード(読み出し)順位一位のアドレスの記憶領域に記憶されていた第2特別図柄主要乱数値(第2種大当たり乱数値、変動パターン乱数値)等のデータが、先の処理でロードされて空席となることに起因して、ロード順位が二位以降のアドレスに記憶されている第2特別図柄主要乱数値(第2種大当たり乱数値、変動パターン乱数値)等のデータについて、ロード順位を一つずつ繰り上げるアドレスのシフトが行われる。
具体的には、図27に示すように、第2特別図柄乱数シフト処理(S170−5−4)では、先ず、第2当否判定手段の判定結果に基づく左、右の各第2特別図柄82A、82Bの変動表示が行われることにより、上記S140−9で記憶された第2特図保留に対応する記憶領域に記憶されていた上記第2保留球数から1減算(例えば、第2保留球数が2のものは1にされ、3のものは2にされる等)される(S170−5−4−1)。
そして、各第2特図保留に対応するデータが各第2保留球数から1減算した第2保留球数のRAMアドレスにシフトされる(S170−5−4−2)。続いて、最下位(ロード順位が最後、例えば、4個目)の第2特図保留に対応するRAMアドレスに0がセットされて初期化された後(S170−5−4−3)、この第2特別図柄乱数シフト処理(S170−5−4)が終了する。
図24に示すように、上記第2特別図柄乱数シフト処理(S170−5−4)に次いで、第2特別図柄変動開始設定処理(S170−5−5)が行われる。第2特別図柄変動開始設定処理(S170−5−5)では、各第2特別図柄82A、82Bの変動開始に必要なコマンドの準備等の設定が行われ、第2変動開始コマンドが送信バッファにセットされる。
そして、上記第2特別図柄変動開始設定処理(S170−5−5)の次に、第2特別動作ステータスが「2」に設定された後(S170−5−6)、当該第2特別図柄待機処理(S170−5)が終了する。尚、ここで送信バッファにセットされた第2変動開始コマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。
次に、上記第2特別動作ステータスが「2」の場合に行われる第2変動中処理(S170−6)について図28に基づいて説明する。図28に示すように、先ず、第2特別動作タイマ判定処理が行われる(S170−6−1)。詳しくは、各第2特別図柄82A、82Bの変動時間(第2種大当たり、又は、第2種外れの変動パターンの変動時間)が終了したか否か(動作タイマ=0か否か)が判断され(S170−6−2)、変動時間が終了していなければ(S170−6−2でNO)、この第2変動中処理(S170−6)が終了する。
一方、変動時間が終了していれば(S170−6−2でYES)、第2変動停止コマンドが送信バッファにセットされる(S170−6−3)。続いて第2特別動作ステータスが「3」にセットされ(S170−6−4)、その他必要な処理(S170−6−5)が行われた後に、この第2変動中処理(S170−6)が終了する。尚、ここで送信バッファにセットされた第2変動停止コマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。
ここで、第2特別図柄82A、82Bの変動時間(第2種大当たり、又は、第2種外れの変動パターンの変動時間)について図47に示す変動時間対応表115に基づいて説明する。図47に示すように、遊技状態が「通常状態」の場合には、第2特別図柄82A、82Bの変動は「通常演出モード」で表示される。そして、この「通常演出モード」における第2特別図柄82A、82Bの変動時間は、当否判定結果が第2種大当たりに該当した場合も、第2種外れに該当した場合でも、3秒〜180秒に設定される。
一方、遊技状態が「時短状態」の場合には、第2特別図柄82A、82Bの変動は「時短演出モード」で表示される。そして、この「時短演出モード」における第2特別図柄82A、82Bの変動時間は、当否判定結果が第2種大当たりに該当した場合も、第2種外れに該当した場合でも、1秒〜60秒に設定される。従って、時短状態の場合、「時短演出モード」のときの第2特別図柄82A、82Bの変動時間は、「通常演出モード」のときの第2特別図柄82A、82Bの変動時間と比較して、当否判定結果によらず共通して短時間に設定されている。
次に、上記第2特別動作ステータスが「3」の場合に行われる第2特別図柄確定処理(S170−7)について図29及び図30に基づいて説明する。図29に示すように、先ず、後述の遊技状態管理処理(図30参照)(S170−7−1)が実行された後、第2種大当たりフラグがRAMから読み出され、「ON(当否判定結果が第2種大当たり)」か否かが判定される(S170−7−2)。そして、第2種大当たりフラグが「ON」であると判定された場合、即ち、第2種大当たりの場合には(S170−7−2でYES)、第2種ラウンド終了時間の値がRAMから読み出され、この第2種ラウンド終了時間に第2大入賞口86の最大開放時間である「10秒」が代入されて、再度RAMに記憶される(S170−7−3)。
続いて、「第2種遊技(可変遊技)」を開始するべく、第2特別動作ステータスが「4」にセットされた後(S170−7−4)、当該第2特別図柄確定処理(S170−7)が終了する。一方、上記S170−7−2において、第2種大当たりフラグが「OFF」であると判定された場合には(S170−7−2でNO)、第2特別動作ステータスが「1」にセットされた後(S170−7−5)、当該第2特別図柄確定処理(S170−7)が終了する。
次に、上記遊技状態管理処理(S170−7−1)について図30に基づいて説明する。図30に示すように、先ず、時短フラグがRAMから読み出され、「ON」に設定されているか否か、即ち、「時短状態」か否かが判定される(S170−7−1−1)。そして、時短フラグが「ON」でない、つまり、時短フラグが「OFF」であると判定された場合には(S170−7−1−1でNO)、後述のS170−7−1−11の処理が実行される。
一方、時短フラグが「ON」である、つまり、「時短状態」であると判定された場合には(S170−7−1−1でYES)、「時短状態」中に実行された第2特別図柄82A、82Bの変動の回数をカウントする時短カウンタの時短カウント値がRAMから読み出され、「1」減算された後、再度RAMに記憶される(S170−7−1−2)。続いて、時短カウンタの時短カウント値が再度RAMから読み出され、「0」か否かが判定される(S170−7−1−3)。そして、時短カウント値が「0」でないと判定された場合には(S170−7−1−3でNO)、後述のS170−7−1−11の処理が実行される。
これに対して、時短カウント値が「0」であると判定された場合には(S170−7−1−3でYES)、時短フラグがRAMから読み出され、「OFF」に設定されて再度、RAMに記憶される(S170−7−1−4)。そして、時短状態中に実行された第2特別図柄82A、82Bの変動の回数が「99回」に達したと判定されて、セットカウンタのセットカウント値から「1」減算する処理が行われる(S170−7−1−5)。続いて、セットカウンタのセットカウント値が再度RAMから読み出され、「0」か否かが判定される(S170−7−1−6)。つまり、3セット目の「時短状態」が終了したか否かが判定される。
そして、セットカウンタのセットカウント値が「2」又は「1」であると判定された場合、つまり、1セット目又は2セット目の「時短状態」が終了したと判定された場合には(S170−7−1−6でNO)、時短フラグがRAMから読み出されて「ON」に設定された後、再度RAMに記憶される(S170−7−1−7)。そして、時短カウンタの時短カウント値が「99」にセットされた後(S170−7−1−8)、後述のS170−7−1−11の処理が実行される。
一方、上記S170−7−1−6において、セットカウンタのセットカウント値が「0」であると判定された場合、つまり、3セット目の「時短状態」が終了したと判定された場合には(S170−7−1−6でYES)、時短フラグがRAMから読み出されて「OFF」に設定された後、再度RAMに記憶される(S170−7−1−9)。そして、時短カウンタの時短カウント値が「0」にセットされる(S170−7−1−10)。これにより、3セット目の「時短状態」が終了した後、当該「時短状態」が解除され、次の第1種大当たり遊技が終了するまで「通常状態」に設定される。
その後、S170−7−1−11において、現在の遊技状態の情報(時短フラグのON・OFF状態、時短カウンタの時短カウント値である。)を含む遊技状態指定コマンドが送信バッファに格納された後(S170−7−1−11)、この遊技状態管理処理(S170−7−1)が終了する。尚、送信バッファに格納された遊技状態指定コマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。
次に、第2特別動作ステータスが「4」の場合に行われる特別電動役物処理2(第2種遊技)(S170−8)について図31及び図32に基づいて説明する。図31に示すように、先ず、第2種大当たり終了フラグがRAMから読み出され、「ON」か否かが判定される(S170−8−1)。そして、第2種大当たり終了フラグが「OFF」であると判定された場合、即ち、第2種遊技が終了していないと判定された場合には(S170−8−1でNO)、現在、第2大入賞口86が開放中か否かが判定される(S170−8−2)。
そして、第2大入賞口86が開放中ではなく閉鎖中であると判定された場合には(S170−8−2でNO)、第2大入賞口86を開放させる時間に至ったか否か、即ち、所定の開放前インターバル時間が経過して第2大入賞口86を開放する時間に至ったか否かが判定される(S170−8−4−3)。そして、第2大入賞口86を開放させる時間に至っていないと判断された場合には(S170−8−3でNO)、この特別電動役物処理2(S170−8)が終了する。それに対して、第2大入賞口86を開放させる時間に至ったと判断された場合には(S170−8−3でYES)、第2大入賞口86の開放処理が行われる(S170−8−4)。
続いて、V有効期間が設定される(S170−8−5)。このV有効期間とは、転落ゲートセンサ97A、第1特定領域センサ98A、及び、第2特定領域センサ101Aによる遊技球の検出があった場合に、その検出を有効なものとして、後述のようにVフラグを「ON」に設定する期間である。V有効期間は、第2大入賞口86を閉鎖する開閉扉87が開放されてから閉鎖されるまでの開放時間よりも長い時間に設定されている。
例えば、図48に示すように、本実施形態の遊技機1では、V有効期間は、第2大入賞口86を閉鎖する開閉扉87が開放されてから閉鎖されるまでの開放時間よりも約1秒長く設定されている。これにより、第2大入賞口86が閉鎖された後であっても、第2大入賞装置85内に入球した遊技球が装置外に排出されるまでV有効期間が続くように設定される。
そして、第2大入賞装置85の第1振分片106を左右方向に移動させる第1特定領域用モータ107と、第2振分片109を左右方向に移動させる第2特定領域用モータ111の駆動パターンをROMから読み出して、各モータ107、111をこの駆動パターンに従って駆動するV口開放パターン設定処理を開始した後(S170−8−6)、当該特別電動役物処理2(第2種遊技)(S170−8)を終了する。
例えば、図48に示すように、第1特定領域用モータ107の駆動パターンは、第2大入賞装置85の開閉扉87の開放開始から1秒経過するまで、第1振分片106を原点位置に移動させて転落領域97の上方を開放した後、開閉扉87の開放開始から10秒経過するまで、この第1振分片106を転落領域97の上方を閉鎖する閉鎖位置に移動させるように駆動する。また、第2特定領域用モータ111の駆動パターンは、第2大入賞装置85の開閉扉87の開放開始から3秒経過するまで、第2振分片109を原点位置に移動させて第2特定領域101の上方を開放した後、開閉扉87の開放開始から10秒経過するまで、この第2振分片109を第2特定領域101の上方を閉鎖する閉鎖位置に移動させるように駆動する。
これにより、図5(1)及び図48に示すように、第2大入賞装置85の開閉扉87の開放開始から1秒経過するまで、第2大入賞装置85の第1振分片106と第2振分片109が移動範囲の右端位置、つまり、開放位置まで移動された「第1の状態」に設定される。これにより、第2大入賞口86に入球した遊技球は、第1傾斜板93を転動して転落領域97及び第1特定領域98に入球可能となる。従って、第2大入賞口86が開放されてから1秒以内に入球した遊技球のみが、転落領域97及び第1特定領域98に入球可能となる。
続いて、図5(2)及び図48に示すように、第2大入賞装置85の開閉扉87の開始から1秒経過した場合には、第1振分片106が転落領域97の上方を閉鎖する閉鎖位置まで移動される。一方、開閉扉87の開始から3秒経過するまで、第2振分片109が第2特定領域101の上方を開放する開放位置に停止された「第2の状態」に設定される。これにより、第2大入賞口86に入球した遊技球は、第1振分片106の上面を転動して、第2傾斜板95の上面へ案内され、第2特定領域101へ入球可能となる。従って、第2大入賞口86が開放されてから1秒経過した後、2秒以内に入球した遊技球のみが、第2特定領域101へ入球可能となる。
その後、図5(3)及び図48に示すように、第2大入賞装置85の開閉扉87の開始から3秒経過した場合には、第1振分片106が転落領域97の上方を閉鎖する閉鎖位置に停止される。また、開閉扉87の開始から最長10秒経過するまで、第2振分片109が第2特定領域101の上方を閉鎖する閉鎖位置に停止された「第3の状態」に設定される。これにより、第2大入賞口86に入球した遊技球は、第2振分片109の上面を転動して、第3傾斜板96の上面へ案内され、非特定領域102へ入球可能となる。
一方、上記S170−8−2で第2大入賞口86が開放中であると判定された場合には(S170−8−2でYES)、第2大入賞口86に6個遊技球が入賞しておらず(S170−8−7でNO)、且つ、上記S170−7−3でRAMに記憶された第2種ラウンド終了時間(10秒である。)が、第2大入賞口86を開放してから経過していない(S170−8−8でNO)か否か判断され、何れでもない場合には(S170−8−7及びS170−8−8でNO)、そのままこの特別電動役物処理2(S170−8)が終了する。
それに対して、第2大入賞口86に6個遊技球が入賞し(S170−8−7でYES)、若しくは、第2種ラウンド終了時間(10秒である。)が、第2大入賞口86を開放してから経過した(S170−8−8でYES)か否かが判定され、何れかである場合には(S170−8−7でYES、若しくは、S170−8−8でYES)、開閉扉87を閉じて第2大入賞口86を閉鎖する第2大入賞口閉鎖処理が実行される(S170−8−9)。
そして、第2大入賞装置85の第1振分片106が転落領域97の上方を閉鎖する閉鎖位置に停止され、また、第2振分片109が第2特定領域101の上方を閉鎖する閉鎖位置に停止されるように、第1特定領域用モータ107と第2特定領域用モータ111を駆動して停止するV口閉鎖処理が実行される(S170−8−10)。その後、第2種大当たり終了フラグがRAMから読み出され、「ON」に設定され、再度RAMに記憶された後(S170−8−11)、この特別電動役物処理2(S170−8)が終了する。
他方、上記S170−8−1で第2種大当たりフラグが「ON」であると判定された場合、即ち、第2種遊技(可変遊技)が終了したと判定された場合には(S170−8−1でYES)、図32に示すように、第2大入賞口86が閉鎖されてから所定時間(閉鎖後インターバル時間)が経過したか否かが判定される(S170−8−12)。そして、第2大入賞口86が閉鎖されてから所定時間(閉鎖後インターバル時間)が経過していないと判定された場合には(S170−8−12でNO)、当該特別電動役物処理2(第2種遊技)が終了する。この閉鎖後インターバル時間は、V有効期間の終了と共に終了するように設定されている。
一方、第2大入賞口86が閉鎖されてから所定時間(閉鎖後インターバル時間)が経過したと判定された場合には(S170−8−12でYES)、第2種大当たり終了フラグがRAMから読み出され、「OFF」に設定され、再度RAMに記憶される(S170−8−13)。そして、第2種大当たりフラグがRAMから読み出され、「OFF」に設定され、再度RAMに記憶される(S170−8−14)。その後、第2特別動作ステータスが「1」にセットされる(S170−8−15)。これにより、次回の割り込み処理(S100)において、第2特別動作処理(S170)として第2特別図柄待機処理(S170−5)が実行されることとなる。
続いて、VフラグがRAMから読み出され、「ON」か否かが判定される(S170−8−16)。そして、Vフラグが「OFF」であると判定された場合、即ち、第1特定領域98又は第2特定領域101に入球しなかったと判定された場合には(S170−8−16でNO)、当該特別電動役物処理2(S170−8)が終了する。つまり、第2種大当たり遊技(S160−8)は実行されない。
一方、Vフラグが「ON」であると判定された場合、即ち、第1特定領域98又は第2特定領域101に入球したと判定された場合には(S170−8−16でYES)、第1種大当たりフラグがRAMから読み出されて、「ON」に設定されて再度RAMに記憶される(S170−8−17)。そして、第1特別動作ステータスが「3」にセットされる(S170−8−18)。
続いて、VフラグがRAMから読み出されて、「OFF」に設定されて再度RAMに記憶された後(S170−8−19)、当該特別電動役物処理2(S170−8)が終了する。これにより、次回の割り込み処理(S100)において、第1特別動作処理(S160)として第1特別図柄確定処理(S160−7)が実行された後、上記特別電動役物処理1(第2種大当たり遊技)(S160−8)が実行されることとなる。
次に、第2特別動作処理(S170)に次いで実行される特定領域センサ検出処理(S180)について図33に基づいて説明する。図33に示すように、特定領域センサ検出処理(S180)では、先ず、転落ゲートセンサ97Aによる遊技球の検出があったか否かが判定される(S180−1)。そして、転落ゲートセンサ97Aによる遊技球の検出があったと判定された場合には(S180−1でYES)、上記S170−8−5で設定されたV有効期間中か否かが判定される(S180−2)。つまり、特別電動役物処理2(S170−8)の実行中の期間であるか否かが判定される。
そして、V有効期間中でないと判定された場合には(S180−2でNO)、当該特定領域センサ検出処理(S180)が終了する。一方、V有効期間中であると判定された場合には(S180−2でYES)、「時短状態」のセット数をカウントするセットカウンタのセットカウント値がRAMから読み出され、「0」に設定されて再度RAMに記憶される(S180−3)。これにより、一度、「時短状態」が3セット実行された状態となり、「時短状態」が強制的に終了される。
続いて、第1特定領域センサ98Aによる遊技球の検出があったか否かが判定される(S180−4)。そして、第1特定領域センサ98Aによる遊技球の検出がないと判定された場合には(S180−4でNO)、当該特定領域センサ検出処理(S180)が終了する。一方、第1特定領域センサ98Aによる遊技球の検出があったと判定された場合には(S180−4でYES)、「時短状態」のセット数をカウントするセットカウンタのセットカウント値がRAMから読み出され、「3」に設定されて再度RAMに記憶される(S180−5)。これにより、「時短状態」のセット数が再度「3セット」にセットされて復活することとなる。
その後、VフラグがRAMから読み出され、「ON」に設定されて再度RAMに記憶される(S180−6)。続いて、第1特定領域98を遊技球が通過した旨を表す「V1通過コマンド」が送信バッファに格納された後(S180−7)、当該特定領域センサ検出処理(S180)が終了する。尚、送信バッファに格納されたV1通過コマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。V1通過コマンドは、サブ制御基板205に第1特定領域98を遊技球が通過して、第2種大当たり遊技が実行されると共に、「時短状態」のセット数が3セットに復活した旨の報知を行わせるためのコマンドである。
一方、上記S180−1で転落ゲートセンサ97Aによる遊技球の検出がなかったと判定された場合には(S180−1でNO)、第2特定領域センサ101Aによる遊技球の検出があったか否かが判定される(S180−8)。そして、第2特定領域センサ101Aによる遊技球の検出がないと判定された場合には(S180−8でNO)、当該特定領域センサ検出処理(S180)が終了する。一方、第2特定領域センサ101Aによる遊技球の検出があったと判定された場合には(S180−8でYES)、上記S170−8−5で設定されたV有効期間中か否かが判定される(S180−9)。つまり、特別電動役物処理2(S170−8)の実行中の期間であるか否かが判定される。
そして、V有効期間中でないと判定された場合には(S180−9でNO)、当該特定領域センサ検出処理(S180)が終了する。一方、V有効期間中であると判定された場合には(S180−9でYES)、VフラグがRAMから読み出され、「ON」に設定されて再度RAMに記憶される(S180−10)。続いて、第2特定領域101を遊技球が通過した旨を表す「V2通過コマンド」が送信バッファに格納された後(S180−11)、当該特定領域センサ検出処理(S180)が終了する。
尚、送信バッファに格納されたV2通過コマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。V2通過コマンドは、サブ制御基板205に第2特定領域101を遊技球が通過して、第2種大当たり遊技が実行されると共に、「時短状態」のセット数が1セット消化された旨の報知を行わせるためのコマンドである。
次に、特定領域センサ検出処理(S180)に次いで実行される保留球数処理(S190)について図34に基づいて説明する。図34に示すように、先ず、現在の第1保留球数、第2保留球数、及び、普通図柄変動保留球数がロードされ(S190−1)、この第1保留球数、第2保留球数、及び、普通図柄変動保留球数を含む保留球数コマンドが送信バッファにセットされた後(S190−2)、この保留球数処理(S190)が終了する。
そして、送信バッファに格納された保留球数コマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。従って、この保留球数処理(S190)により、上記主制御基板200のRAM(保留記憶手段)の第1保留球数、第2保留球数、及び、普通図柄変動保留球数に関する記憶がサブ制御基板205へ出力されるようにセットされる。
次に、上記サブ制御基板205が行う処理について説明する。上記サブ制御基板205が行うサブ制御メイン処理(S300)では、図35に示すように、先ず、CPU初期化処理が行われる(S301)。詳しくは、スタックの設定、CPUの設定、SIO、CTCの設定等が行われる。そして、電源断信号がONした際に、サブ制御基板205のRAMに記憶されている内容が正常か否かが判断され(S302)、正常な場合には(S302でYES)、そのまま割り込み禁止処理(S304)、乱数更新処理(S305)、割り込み許可処理(S306)が行われ、その後に再び割り込み禁止処理(S304)に戻るループ処理が行われる。一方、RAMに記憶されている内容が正常でない場合には、RAMが初期化された後(S303)、割り込み禁止処理(S304)、乱数更新処理(S305)、割り込み許可処理(S306)を繰り返し行うループ処理が行われる。
この割り込み禁止処理(S304)では、割り込み処理が入ってきても、割り込み許可となるまで、割り込みを禁止する。次の乱数更新処理(S305)では、種々の乱数用カウンタが乱数更新処理(S305)毎に1加算され、上記のように各乱数用カウンタの上限値に至ると次に最小値に戻って再び加算が行われる。更新された各乱数用カウンタの乱数値はサブ制御基板205のRAMに記憶される。割り込み許可処理(S306)では、割り込みが許可され、後述の受信割り込み処理(S400)、2msタイマ割り込み処理(S500)、10msタイマ割り込み処理(S600)の実行が可能となる。
図36に示すように、受信割り込み処理(S400)は、主制御基板200からのコマンド(制御信号)を受信するための処理である。受信割り込み処理(S400)では、先ず、上記主制御基板200からのストローブ(STB)信号がONか確認され(S401)、ストローブ信号がON、すなわち外部INT入力部にストローブ信号が入力されると(S401でYES)、上記主制御基板200から出力されたコマンド(制御信号)の受信およびRAMへの格納が行われる(S402)。ここで主制御基板200から受信するコマンドには、入賞コマンド、変動コマンド、変動開始コマンド、変動停止コマンド、オープニングコマンド、ラウンド指定コマンド、エンディングコマンド、客待ちコマンド、大当たり判定データ、保留球数コマンド、遊技状態指定コマンド等が含まれる。一方、ストローブ信号がONになっていなければ(S401でNO)、その時点でこの受信割り込み処理(S400)が終了する。
図37に示すように、2msタイマ割り込み処理(S500)では、データ出力処理(S501)、入力処理(S502)、ウォッチドッグタイマ処理(S503)が行われる。データ出力処理(S501)では、ランプ点灯パターンや音声パターン等を2ms毎に作成して出力する処理や駆動物を駆動するための制御データが作成される。入力処理(S502)では、例えば、遊技ボタンスイッチ67等の操作状況等が入力される。ウォッチドッグタイマ処理(S503)では、ウォッチドッグタイマをリセットする処理が行われる。
図38に示すように、10msタイマ割り込み処理(S600)では、スイッチ状態取得処理(S601)、コマンド受信許可確認処理(S602)、下皿状態確認処理(S603)、ループシナリオ再設定処理(S604)、コマンド監視処理(S605)、ランプ処理(S606)、スイッチ処理(S607)、コマンド送信処理(S608)等が行われる。
スイッチ状態取得処理(S601)では、2msタイマ割り込み処理で作成したスイッチデータが10msタイマ割り込み処理用のスイッチデータとして格納することが行われる。コマンド受信許可確認処理(S602)では、RAMクリア時等の演出禁止期間の判定が行われる。下皿状態確認処理(S603)では、下側球受け皿37の満杯報知用タイマ設定が行われる。ループシナリオ再設定処理(S604)では、客待ち演出等の一定間隔で行う演出の設定が行われる。
続いて、後述するコマンド監視処理(S605)が行われた後、ランプ処理(S606)において、出力するランプデータの作成が行われる。そして、スイッチ処理(S607)では、遊技ボタンスイッチ67等の押下を検出して、それぞれの押下に対応した処理が行われる。その後、コマンド送信処理(S608)において、送信コマンドがある場合には当該コマンドが表示制御基板210や音声制御基板220等に送信される。これにより、10msタイマ割り込み処理(S600)が終了する。尚、遊技機1の機能等に合わせて、10msタイマ割り込み処理(S600)にその他の処理を含めてもよい。
次に、上記コマンド監視処理(S605)について図39及び図40に基づいて説明する。コマンド監視処理(S605)では、主制御基板200から受信したコマンド(制御信号)を解析し、コマンドに対応した処理が行われる。図39に示すように、コマンド監視処理(S605)では、先ず、主制御基板200からコマンド(制御信号)を受信したか否かが判断される(S605−1)。主制御基板200からコマンドを受信していないときには(S605−1でNO)、このコマンド監視処理(S605)は終了する。
一方、主制御基板200からコマンドを受信したときには(S605−1でYES)、そのコマンドが上記第1変動コマンド(S160−5−7−6でセット)又は上記第2変動コマンド(S170−5−3−8でセット)か否かが判断される(S605−2)。そして、第1変動コマンド又は第2変動コマンドであると判断された場合には(S605−2でYES)、後述する変動コマンド処理が実行された後(S605−3)、主制御基板200から上記第1変動開始コマンド(S160−5−9でセット)又は第2変動開始コマンド(S170−5−5でセット)を受信したか否かが判断される(S605−4)。
また、一方、上記S605−2で受信したコマンドが第1変動コマンド及び第2変動コマンドでないと判断された場合には(S605−2でNO)、主制御基板200から上記第1変動開始コマンド(S160−5−9でセット)又は上記第2変動開始コマンド(S170−5−5でセット)を受信したか否かが判断される(S605−4)。そして、第1変動開始コマンド又は第2変動開始コマンドであると判断された場合には(S605−4でYES)、S605−5において、第1変動コマンド又は第2変動コマンドによって指定された第1種外れ、第1種リーチ外れ、又は、第2種外れの変動パターン、若しくは、第1種大当たり又は第2種大当たりの変動パターンにて演出表示を開始するための変動演出開始コマンドを出力バッファにセットする変動開始設定処理が実行された後(S605−5)、S605−6の処理が実行される。
この変動演出開始コマンドが上記コマンド送信処理(S608)で表示制御基板210に送信されると、第1種外れ、又は、第1種リーチ外れの変動パターン、若しくは、第1種大当たりの変動パターンに対応する所定の演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、表示装置10の表示部11にて第1特別図柄81A〜81Cの変動表示演出が開始される。または、第2種外れの変動パターン、若しくは、第2種大当たりの変動パターンに対応する所定の演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、表示装置10の第2特別図柄表示領域82にて第2特別図柄82A、82Bの変動表示演出が開始される。
一方、上記S605−4において、第1変動開始コマンド及び第2変動開始コマンドでないと判断された場合には(S605−4でNO)、主制御基板200から上記第1変動停止コマンド(S160−6−3でセット)又は上記第2変動停止コマンド(S170−6−3でセット)を受信したか否かが判断される(S605−6)。そして、第1変動停止コマンド又は第2変動停止コマンドであると判断された場合には(S605−6でYES)、第1特別図柄81A〜81C又は第2特別図柄82A、82Bの演出表示を終了させるための変動演出終了コマンドを出力バッファにセットする変動停止設定処理が実行された後(S605−7)、S605−8の処理が実行される。
この変動演出終了コマンドが上記コマンド送信処理(S608)で表示制御基板210に送信されると、表示装置10の表示部11にて仮停止表示(仮変動停止)されている第1特別図柄81A〜81C、又は、第2特別図柄表示領域82にて仮停止表示(仮変動停止)されている第2特別図柄82A、82Bが停止表示(変動停止)されて変動表示演出が終了する。
一方、上記S605−6において、第1変動停止コマンド及び第2変動停止コマンドでないと判断された場合には(S605−6でNO)、上記第1種大当たりのオープニングコマンド(S160−7−4でセット)か否かが判断される(S605−8)。そして、第1種大当たりのオープニングコマンドであると判断された場合には(S605−8でYES)、特別遊技演出選択処理が実行された後(S605−9)、S605−10の処理が実行される。
この特別遊技演出選択処理(S605−9)では、オープニングコマンドが解析されて、第1種大当たり遊技(第1特別遊技)時、又は、第2種大当たり遊技(第2特別遊技)時に実行する特別遊技演出のパターン(内容)が選択される。そして、この選択された特別遊技演出パターンにて特別遊技演出を開始するためのオープニング演出開始コマンドが出力バッファにセットされる。尚、特別遊技演出には、第1種大当たり遊技又は、第2種大当たり遊技のオープニング中に実行されるオープニング演出と、第1大入賞口45の開放中及び開放間のインターバル中に実行されるラウンド演出パターンが含まれている。
そして、このオープニング演出開始コマンドが、上記コマンド送信処理(S608)で表示制御基板210に送信されると、所定のオープニング演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、1ラウンドから15ラウンドの第1大入賞口45の開放に合わせて表示装置10の表示部11に表示される。
一方、上記S605−8で大当たりのオープニングコマンドでないと判断された場合には(S605−8でNO)、S605−10において、上記ラウンド指定コマンド(S160−8−7でセット)か否かが判断される(S605−10)。そして、ラウンド指定コマンドであると判断された場合には(S605−10でYES)、後述するラウンド演出設定処理(S605−11)が実行され、その後、S605−12の処理が実行される。
また、一方、上記S605−10でラウンド指定コマンドでないと判断された場合には(S605−10でNO)、S605−12において、上記第1種大当たり遊技又は第2種大当たり遊技のエンディングコマンド(S160−8−13でセット)か否かが判断される(S605−12)。そして、第1種大当たり遊技又は第2種大当たり遊技のエンディングコマンドであると判断された場合には(S605−12でYES)、エンディング演出選択処理が実行された後(S605−13)、S605−14の処理が実行される。
このエンディング演出選択処理(S605−13)では、エンディングコマンドが解析されて、第1種大当たり遊技(第1特別遊技)又は第2種大当たり遊技(第2特別遊技)のエンディング中に実行されるエンディング演出のパターン(内容)が選択される。そして、この選択されたエンディング演出パターンにてエンディング演出を開始するためのエンディング演出開始コマンドが出力バッファにセットされる。そして、このエンディング演出開始コマンドが、上記コマンド送信処理(S608)で表示制御基板210に送信されると、所定のエンディング演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、表示装置10の表示部11に表示される。
一方、上記S605−12でエンディングコマンドでないと判断された場合には(S605−12でNO)、S605−14において、上記保留球数コマンド(S190−2でセット)か否かが判断される(S605−14)。そして、保留球数コマンドであると判断された場合には(S605−14でYES)、保留球数報知処理が実行された後(S605−15)、S605−16の処理が実行される。
この保留球数報知処理(S605−15)では、保留球数コマンドが解析されて、第1保留球数、及び、第2保留球数の各数値に対応して、第1保留球数に対応する演出保留画像9A、第2保留球数に対応する演出保留画像9Bのそれぞれの表示個数が決定される。そして、この決定されたそれぞれの個数で演出保留画像9Aと演出保留画像9Bを表示するように指示する演出保留表示コマンドが出力バッファにセットされる。また、普通図柄変動保留球数表示器(図示せず)で普通図柄変動保留球数の数値を点灯表示するように指示する普通保留表示コマンドが出力バッファにセットされる。
そして、この演出保留表示コマンドが、上記コマンド送信処理(S608)で表示制御基板210に送信されると、第1保留球数の数値に対応する演出保留画像9A、第2保留球数の数値に対応する演出保留画像9Bが、表示部11の下方に表示される(図2参照)。また、この普通保留表示コマンドが、上記コマンド送信処理(S608)でランプ中継基板に送信されると、普通図柄変動保留球数表示器(図示せず)で普通図柄変動保留球数の数値が点灯表示される。
一方、上記S605−14で保留球数コマンドでないと判断された場合には(S605−14でNO)、S605−16において、上記遊技状態指定コマンド(S160−8−20−5、S170−7−1−11でセット)か否かが判断される(S605−16)。そして、遊技状態指定コマンドであると判断された場合には(S605−16でYES)、遊技状態指定コマンドが解析される(S605−17)。遊技状態指定コマンドには、上記時短フラグのON・OFF状態の情報が含まれている。
続いて、遊技状態指定コマンドに含まれる時短フラグがONに設定されているか否かが判断される(S605−18)。そして、時短フラグがONに設定されていると判断された場合には(S605−18でYES)、時短状態フラグがサブ制御基板205のRAMから読み出され、ONに設定されて再度、RAMに記憶された後(S605−19)、S605−21の処理が実行される。
一方、時短フラグがONに設定されていない、つまり、OFFに設定されていると判断された場合には(S605−18でNO)、時短状態フラグがサブ制御基板205のRAMから読み出され、OFFに設定されて再度、RAMに記憶される(S605−20)。尚、時短状態フラグは、遊技機1の起動時に、OFFに設定されてサブ制御基板205のRAMに記憶される。
続いて、S605−21において、上記客待ちコマンド(S160−5−4でセット)か否かが判断される(S605−21)。そして、客待ちコマンドでないと判断された場合には(S605−21でNO)、その他のコマンド処理が実施され(S605−23)、当該コマンド監視処理(S605)は終了する。
それに対して、上記S605−21において、受信されたコマンドが客待ちコマンドであると判断された場合には(S605−21でYES)、客待ちコマンド処理を行い(S605−22)、コマンド監視処理(S605)は終了する。客待ちコマンド処理(S605−22)は、例えば楽曲中であればその楽曲の音量がフェードアウトするように音声制御基板220に制御させる処理等を含むものである。尚、客待ちコマンドは、上記メイン処理において、第1種大当たり、第2種大当たり、及び、普通図柄当たりの当否判定を行う保留がないとき(保留が全て消化されたとき)に、第1特別図柄81A〜81C、第2特別図柄82A、82B、及び、普通図柄が停止した後、主制御基板200から送信されるコマンドである。
[変動コマンド処理]
次に、上記変動コマンド処理(S605−3)について図41乃至図44、図49、図50に基づいて説明する。図41に示すように、先ず、演出態様乱数値、演出乱数値、第1種大当たり図柄乱数値、第2種大当たり図柄乱数値、左図柄乱数値、中図柄乱数値、及び、右図柄乱数値等が取得されて、サブ制御基板205のRAMに記憶される(S605−3−1)。そして、上記S605−1で受信したコマンドが第1変動コマンド(S160−5−7−6でセット)であるか否かが判定される(S605−3−2)。
そして、上記S605−1で受信したコマンドが第1変動コマンドであると判定された場合には(S605−3−2でYES)、この第1変動コマンドが解析される(S605−3−3)。第1変動コマンドには、第1種外れ又は第1種リーチ外れの変動パターンや、第1種大当たりの変動パターンの情報が含まれている。
続いて、第1変動コマンドに第1種大当たりの変動パターの情報が含まれているか否かが判定される(S605−3−4)。そして、第1変動コマンドに第1種大当たりの変動パターの情報が含まれていないと判定された場合には(S605−3−4でNO)、第1変動コマンドに含まれる第1種外れ又は第1種リーチ外れの変動パターンに対応する第1種外れ演出テーブル若しくは第1種リーチ外れ演出テーブルから第1種外れ若しくは第1種リーチ外れの変動演出パターン(内容)が選択される(S605−3−5)。
具体的には、上記S605−3−1で‘0’〜‘199’の上記演出態様乱数値のうちの一の演出態様乱数値が演出態様乱数用カウンタから取得され、この演出態様乱数値に対応する第1種外れ、若しくは、第1種リーチ外れの変動演出パターンが、第1種外れ演出テーブル、若しくは、第1種リーチ外れ演出テーブルから選択される。
そして、第1種外れ、若しくは、第1種リーチ外れの変動パターンに対応する第1種外れ、若しくは、第1種リーチ外れの第1停止特別図柄(第1特別図柄81A〜81C)を選択する「第1種外れ停止特別図柄選択処理」が実行される(S605−3−6)。ここで、第1種外れ停止特別図柄選択処理(S605−3−6)について図43に基づいて説明する。
図43に示すように、先ず、上記S605−3−1で取得した左・中・右図柄乱数値(以下、左図柄乱数値を特別図柄データ1、中図柄乱数値を特別図柄データ2・右図柄乱数値を特別図柄データ3と称する)がRAMから読み出され(S605−3−6−1)、特別図柄データ1と特別図柄データ2と特別図柄データ3の乱数値が全て一致しているか否かが判定される(S605−3−6−2)。そして、特別図柄データ1と特別図柄データ2と特別図柄データ3の乱数値が全て一致していると判定された場合には(S605−3−6−2でYES)、上記S605−3−5で第1種リーチ外れの変動演出パターンが選択されたか否かが判定される(S605−3−6−3)。
そして、上記S605−3−5で第1種リーチ外れの変動演出パターンが選択されたと判定された場合には(S605−3−6−3でYES)、特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に1加算した乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされ(S605−3−6−4)、この第1種外れ停止特別図柄選択処理(S605−3−6)が終了する。
一方、上記S605−3−5で第1種リーチ外れの変動演出パターンが選択されていない、つまり、第1種外れの変動演出パターンが選択されたと判定された場合には(S605−3−6−3でNO)、特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に1加算した乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされ(S605−3−6−5)、この第1種外れ停止特別図柄選択処理(S605−3−6)が終了する。
上記S605−3−6−2で特別図柄データ1と2と3の乱数値が一致していないと判定された場合には(S605−3−6−2でNO)、特別図柄データ1と3の乱数値が一致しているか否かが判定される(S605−3−6−6)。そして、特別図柄データ1と3の乱数値が一致していると判定された場合には(S605−3−6−6でYES)、上記S605−3−5で第1種リーチ外れの変動演出パターンが選択されたか否かが判定される(S605−3−6−7)。
そして、上記S605−3−6−7で第1種リーチ外れの変動演出パターンが選択されたと判定された場合には(S605−3−6−7でYES)、特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされ(S605−3−6−8)、この第1種外れ停止特別図柄選択処理(S605−3−6)が終了する。
一方、上記S605−3−5で第1種リーチ外れの変動演出パターンが選択されていない、つまり、第1種外れの変動演出パターンが選択されたと判定された場合には(S605−3−6−7でNO)、特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に1加算した乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされ(S605−3−6−5)、この第1種外れ停止特別図柄選択処理(S605−3−6)が終了する。
上記S605−3−6−6で特別図柄データ1と3の乱数値が一致していない、すなわち各特別図柄データ1、2、3が全て異なると判定された場合には(S605−3−6−6でNO)、上記S605−3−5で第1種リーチ外れの変動演出パターンが選択されたか否かが判定される(S605−3−6−9)。
そして、上記S605−3−5で第1種リーチ外れの変動演出パターンが選択されたと判定された場合には(S605−3−6−9でYES)、特別図柄データ1と特別図柄データ3の値が特別図柄データ1あるいは特別図柄データ3の乱数値に割り当てられている特別図柄と同一になるように停止左特別図柄と停止右特別図柄がセットされると共に、その同一にした特別図柄データ1或いは特別図柄データ3の乱数値に1加算した乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄にセットされ(S605−3−6−10)、この第1種外れ停止特別図柄選択処理(S605−3−6)が終了する。
一方、上記S605−3−5で第1種リーチ外れの変動演出パターンが選択されていない、つまり、第1種外れの変動演出パターンが選択されたと判定された場合には(S605−3−6−9でNO)、特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされ(S605−3−6−8)、この第1種外れ停止特別図柄選択処理(S605−3−6)が終了する。
続いて、図41に示すように、S605−3−7において、上記S605−3−6で選択された停止左特別図柄、停止中特別図柄、停止右特別図柄と、上記S605−3−5で選択された変動演出パターンとを含む第1種外れ変動演出コマンドが出力バッファにセットされ(S605−3−7)、当該変動コマンド処理(S605−3)が終了する。この第1種外れ変動演出コマンドが、上記コマンド送信処理(S608)で表示制御基板210に送信されると、第1種外れ、若しくは、第1種リーチ外れの第1特別図柄81A〜81Cの変動表示演出に対応する所定の演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、変動表示演出の準備がされる。
その後、上記変動演出開始コマンドが表示制御基板210に送信されると(S605−5)、第1種外れ、若しくは、第1種リーチ外れの変動表示演出が開始され、第1特別図柄81A〜81Cが、第1種外れ図柄又は第1種リーチ外れ図柄で仮停止表示される。そして、上記変動演出終了コマンドが表示制御基板210に送信されると(S605−7)、この第1種外れ図柄又は第1種リーチ外れ図柄が停止表示されて、第1種外れ又は第1種リーチ外れが付与された旨が報知される。
一方、上記S605−3−4において、変動コマンドに含まれる変動パターンが、第1種大当たりの変動パターンであると判断された場合には(S605−3−4でYES)、当該第1種大当たりの変動パターンに対応する変動演出パターンが選択される(S605−3−8)。具体的には、上記S605−3−1で‘0’〜‘199’の上記演出態様乱数値のうちの一の演出態様乱数値が演出態様乱数用カウンタから取得され、この演出態様乱数値に対応する第1種大当たりの変動演出パターンが第1種大当たり演出パターンテーブルから選択される。
続いて、第1種大当たりの第1停止特別図柄が選択されて、RAMに記憶される(S605−3−9)。具体的には、上記S605−3−1で‘0’〜‘11’の上記第1種大当たり図柄乱数値のうち一の第1種大当たり図柄乱数値が第1種大当たり図柄乱数用カウンタから取得され、図49に示す第1停止特別図柄テーブル116に基づいて第1種大当たり図柄乱数値に対応する第1停止特別図柄が選択され、RAMに記憶される。
ここで、サブ制御基板205のROMに予め記憶されている第1停止特別図柄テーブル116について図49に基づいて説明する。図49に示すように、第1停止特別図柄テーブル116は、「第1種大当たり図柄乱数値」と、「第1停止特別図柄」とから構成されている。「第1種大当たり図柄乱数値」には、「0」〜「11」の第1種大当たり図柄乱数値が、区分されて記憶されている。また、「第1停止特別図柄」には、「0、0、0」、「1、1、1」、・・・「11、11、11」のぞろ目の第1停止特別図柄が各第1種大当たり図柄乱数値に順番に対応付けられて記憶されている。従って、第1種大当たり図柄乱数値が揃ったぞろ目の第1停止特別図柄が選択される(S605−3−9)。
続いて、図41に示すように、S605−3−10において、上記S605−3−8で選択された第1種大当たりの変動演出パターンと、上記S605−3−9で選択された第1停止特別図柄とを含む第1種大当たり変動演出コマンドが出力バッファにセットされ(S605−3−10)、当該変動コマンド処理(S605−3)が終了する。この第1種大当たり変動演出コマンドが、上記コマンド送信処理(S608)で表示制御基板210に送信されると、第1種大当たりの第1特別図柄81A〜81Cの変動表示演出に対応する所定の演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、変動表示演出の準備がされる。
その後、上記変動演出開始コマンドが表示制御基板210に送信されると(S605−5)、第1種大当たりの変動表示演出が開始され、第1特別図柄81A〜81Cが、第1停止特別図柄で仮停止表示される。そして、上記変動演出終了コマンドが表示制御基板210に送信されると(S605−7)、この第1停止特別図柄が停止表示されて、第1種大当たりが付与された旨が報知される。
他方、上記S605−3−2において、上記S605−1で受信したコマンドが第2変動コマンドであると判定された場合には(S605−3−2でNO)、図42に示すように、この第2変動コマンドが解析される(S605−3−11)。第2変動コマンドには、第2種外れの変動パターンや、第2種大当たりの変動パターンの情報が含まれている。
続いて、第2変動コマンドに第2種大当たりの変動パターの情報が含まれているか否かが判定される(S605−3−12)。そして、第2変動コマンドに第2種大当たりの変動パターの情報が含まれていないと判定された場合には(S605−3−12でNO)、第2変動コマンドに含まれる第2種外れの変動パターンに対応する第2種外れ演出テーブルから第2種外れの変動演出パターン(内容)が選択される(S605−3−13)。具体的には、上記S605−3−1で‘0’〜‘199’の上記演出態様乱数値のうちの一の演出態様乱数値が演出態様乱数用カウンタから取得され、この演出態様乱数値に対応する第2種外れの変動演出パターンが、第2種外れ演出テーブルから選択される。
そして、第2種外れの変動パターンに対応する第2種外れの第2停止特別図柄(第2特別図柄82A、82B)を選択する「第2種外れ停止特別図柄選択処理」が実行される(S605−3−14)。ここで、第2種外れ停止特別図柄選択処理(S605−3−14)について図44に基づいて説明する。
図44に示すように、先ず、上記S605−3−1で取得した特別図柄データ1と特別図柄データ2がRAMから読み出され(S605−3−14−1)、特別図柄データ1と特別図柄データ2の乱数値が一致しているか否かが判定される(S605−3−14−2)。特別図柄データ1と特別図柄データ2の乱数値が一致していると判定された場合には(S605−3−14−2でYES)、特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に1加算した乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされ(S605−3−14−3)、この第2種外れ停止特別図柄選択処理(S605−3−14)が終了する。
一方、上記S605−3−14−2で特別図柄データ1と特別図柄データ2の乱数値が一致していないと判定された場合には(S605−3−14−2でNO)、特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされ(S605−3−14−4)、この第2種外れ停止特別図柄選択処理(S605−3−14)が終了する。
続いて、図42に示すように、S605−3−15において、上記S605−3−14で選択された停止左特別図柄、停止右特別図柄と、上記S605−3−13で選択された変動演出パターンとを含む第2種外れ変動演出コマンドが出力バッファにセットされ(S605−3−15)、当該変動コマンド処理(S605−3)が終了する。この第2種外れ変動演出コマンドが、上記コマンド送信処理(S608)で表示制御基板210に送信されると、第2種外れの第2特別図柄82A、82Bの変動表示演出に対応する所定の演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、変動表示演出の準備がされる。
その後、上記変動演出開始コマンドが表示制御基板210に送信されると(S605−5)、第2種外れの変動表示演出が開始され、第2特別図柄82A、82Bが、第2種外れ図柄で仮停止表示される。そして、上記変動演出終了コマンドが表示制御基板210に送信されると(S605−7)、この第2種外れ図柄が停止表示されて、第2種外れが付与された旨が報知される。
一方、上記S605−3−12において、変動コマンドに含まれる変動パターンが、第2種大当たりの変動パターンであると判断された場合には(S605−3−12でYES)、当該第2種大当たりの変動パターンに対応する変動演出パターンが選択される(S605−3−16)。具体的には、上記S605−3−1で‘0’〜‘199’の上記演出態様乱数値のうちの一の演出態様乱数値が演出態様乱数用カウンタから取得され、この演出態様乱数値に対応する第2種大当たりの変動演出パターンが第2種大当たり演出パターンテーブルから選択される。
続いて、第2種大当たりの第2停止特別図柄が選択されて、RAMに記憶される(S605−3−17)。具体的には、上記S605−3−1で‘0’〜‘11’の上記第2種大当たり図柄乱数値のうち一の第2種大当たり図柄乱数値が第2種大当たり図柄乱数用カウンタから取得され、図50に示す第2停止特別図柄テーブル117に基づいて第2種大当たり図柄乱数値に対応する第2停止特別図柄が選択され、RAMに記憶される。
ここで、サブ制御基板205のROMに予め記憶されている第2停止特別図柄テーブル117について図50に基づいて説明する。図50に示すように、第2停止特別図柄テーブル117は、「第2種大当たり図柄乱数値」と、「第2停止特別図柄」とから構成されている。「第2種大当たり図柄乱数値」には、「0」〜「11」の第2種大当たり図柄乱数値が、区分されて記憶されている。また、「第2停止特別図柄」には、「0、0」、「1、1」、・・・「11、11」のぞろ目の第2停止特別図柄が各第2種大当たり図柄乱数値に順番に対応付けられて記憶されている。従って、第2種大当たり図柄乱数値が揃ったぞろ目の第2停止特別図柄が選択される(S605−3−17)。
続いて、図42に示すように、S605−3−18において、上記S605−3−16で選択された第2種大当たりの変動演出パターンと、上記S605−3−17で選択された第2停止特別図柄とを含む第2種大当たり変動演出コマンドが出力バッファにセットされ(S605−3−18)、当該変動コマンド処理(S605−3)が終了する。この第2種大当たり変動演出コマンドが、上記コマンド送信処理(S608)で表示制御基板210に送信されると、第2種大当たりの第2特別図柄82A、82Bの変動表示演出に対応する所定の演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、変動表示演出の準備がされる。
その後、上記変動演出開始コマンドが表示制御基板210に送信されると(S605−5)、第2種大当たりの変動表示演出が開始され、第2特別図柄82A、82Bが、第2停止特別図柄で仮停止表示される。そして、上記変動演出終了コマンドが表示制御基板210に送信されると(S605−7)、この第2停止特別図柄が停止表示されて、第2種大当たりが付与された旨が報知される。
[ラウンド演出設定処理]
次に、上記ラウンド演出設定処理(S605−11)について図45に基づいて説明する。図45に示すように、先ず、ラウンド指定コマンドが解析される(S605−11−1)。ラウンド指定コマンドには、現在実行中の第1種大当たり遊技又は第2種大当たり遊技のラウンド数の情報や、現在実行中の大当たり遊技の種別(第1種大当たり遊技か第2種大当たり遊技かの区別)等が含まれている。尚、現在実行中の大当たり遊技の種別は、上記変動コマンドの解析(S605−3−3、S605−3−11)で取得してもよい。
続いて、時短状態フラグをRAMから読み出し、この時短状態フラグと現在実行中の大当たり遊技の種別とに基づいてラウンド演出パターンを決定し、このラウンド演出パターンから現在実行中の大当たり遊技のラウンド数に対応するラウンド演出が選択される(S605−11−2)。
具体的には、時短状態フラグがONに設定されており、現在実行中の大当たり遊技が第2種大当たり遊技の場合には、第2種大当たり遊技に対応するラウンド演出パターンから、現在実行中の大当たり遊技のラウンド数に対応するラウンド演出が選択される(S605−11−2)。また、時短状態フラグがOFFに設定されており、現在実行中の大当たり遊技が第1種大当たり遊技の場合には、第1種大当たり遊技に対応するラウンド演出パターンから、現在実行中の大当たり遊技のラウンド数に対応するラウンド演出が選択される(S605−11−2)。
そして、この選択されたラウンド演出を実行するためのラウンド演出開始コマンドが出力バッファにセットされ(S605−11−3)、このラウンド演出設定処理(S605−11)が終了する。このラウンド演出開始コマンドが上記送信処理(S608)で表示制御基板210に送信されると、現在実行中の大当たり遊技のラウンド数に対応するラウンド演出の演出画像が表示制御基板210のROMから読み出されて、当該ラウンド演出の演出表示が開始され、次のラウンド指定コマンドが受信されるか(S605−10でYES)、エンディングコマンドが受信されるまで(S605−12でYES)、表示される。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係る遊技機1では、所謂左打ちを行い、第1始動入賞口41への入賞(入球)によって「第1種大当たり」が発生する。そして、第1大入賞口45が15ラウンド開放される「第1種大当たり遊技」が終了すると、「通常状態」から「時短状態」に切り替わる。この「時短状態」は、所謂右打ちを行い、第2始動入賞口42への入賞(入球)による「2種大当たり」の当否判定(第2当否判定)が連続して最大99回行われるまで、又は、第2大入賞口86に入賞(入球)した遊技球が、第2特定領域101に入球し、第1大入賞口45が15ラウンド開放される「第2種大当たり遊技」が行われて終了するまでを1セットとして、3セット行われるまで「時短状態」とされる。そして、「時短状態」が3セット行われた後は、当該「時短状態」が解除され、次の「第1種大当たり遊技」が終了するまで「通常状態」となる。
一方、「時短状態」において、所謂右打ちを行い、第2大入賞口86に入賞(入球)した遊技球が、転落領域97を通過して、第1特定領域98に入球した場合には、「第2種大当たり遊技」が行われた後、再度、「時短状態」が3セット行われるまで、「時短状態」とされる。そして、「時短状態」が3セット行われた後は、当該「時短状態」が解除され、次の「第1種大当たり遊技」が終了するまで「通常状態」となる。
これにより、「時短状態」において、第2大入賞口86に入賞(入球)した遊技球が、転落領域97及び第1特定領域98に入球した場合には、再度、「時短状態」が3セット行われるまで、「時短状態」とされるため、遊技者の興味を第2大入賞口86に入賞(入球)した遊技球が、転落領域97及び第1特定領域98に入球するか否かに強く惹きつけることが可能となり、遊技の趣向性を高めることが可能となる。
また、振分け部91は、透明な樹脂で構成され、内部の構造や内部を転動する遊技球が視認可能に構成されているため、遊技球が第1振分片106によって開放された転落領域97に入球するか否かに対して遊技者の興味を強く惹きつけて、遊技の趣向性を更に高めることが可能となる。
「時短状態」時の遊技では、詳細を後述するように、普通図柄当たりの抽選確率が1/300から60/300(1/5)に向上すると共に、第2始動入賞口42の開閉部材42A、42Bの拡開時間が0.3秒から2秒に長くなり、拡開回数も1回から3回に増える。従って、「通常状態」時には、普通図柄当たりが成立しても第2始動入賞口42に入賞し難く、一方、「時短状態」時には、普通図柄当たりが成立すると第2始動入賞口42へ入賞し易くなり、持ち球を減らすことを抑制しつつ「第2種大当たり」を期待して遊技を行うことができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
(A)例えば、上記第1振分片106や第2振分片109等に替えて、略箱体状に形成された振分け部91内に、椀形に湾曲した椀形転動部を設け、椀形転動部の中心部に転落領域97及び第1特定領域98、第2特定領域101、非特定領域102のそれぞれに連通する3つの入球口を横並びに配置し、椀形転動部内を遊技球が旋回するように転動しながら何れかの入球口に入球する構造(所謂、「クルーン役物」)にしてもよい。
(B)また、例えば、第1大入賞口45が15ラウンド開放される「第1種大当たり遊技」が終了すると、所定確率(例えば、1/2の確率である。)で「通常状態」から「時短状態」に切り替わるようにしてもよい。これにより、「時短状態」への獲得に対する遊技者の興味を惹きつけ、遊技の趣向性を高めることが可能となる。
(C)また、例えば、「時短状態」において、第2大入賞口86に入賞(入球)した遊技球が、転落領域97を通過して、第1特定領域98に入球した回数をカウントし、このカウント値が所定カウント値(例えば、「3」回である。)に達した場合には、「第2種大当たり遊技」が行われた後、第2大入賞口86に入賞(入球)した遊技球が、転落領域97を通過して、第1特定領域98に入球しても、「時短状態」が3セット行われた後は「時短状態」が解除され、次の「第1種大当たり遊技」が終了するまで「通常状態」となるようにしてもよい。
1 遊技機
10 表示装置
11 表示部
44 第1大入賞装置
85 第2大入賞装置
200 主制御基板
205 サブ制御基板
210 表示制御基板
240 払出制御基板
前記目的を達成するため請求項1に係る遊技機は、遊技領域に設けられた第1始動入賞口と、前記第1始動入賞口への入球に基づいて遊技の第1当否判定を行う第1当否判定手段と、前記第1当否判定手段による第1当否判定の判定結果を報知する第1報知手段と、前記遊技領域の所定の第1位置に設けられ、流下する遊技球が入球し易い状態と入球し難い又は入球不能な状態との間を変化可能な第1可変入賞装置と、前記第1当否判定の結果が当たりである旨が前記報知手段によって報知された後、前記第1可変入賞装置による遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることによって第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、前記遊技領域に設けられて遊技球が通過可能な通過ゲートと、前記遊技領域に設けられて遊技球が入球し難い状態と入球し易い状態に変化可能な第2始動入賞口と、前記第1特別遊技が終了した後、遊技球の前記通過ゲートの通過を契機に前記第2始動入賞口への入球確率を通常遊技状態よりも高めた時短遊技状態を所定の終了条件が満たされるまで継続させる時短遊技継続手段と、前記第2始動入賞口への入球に基づいて遊技の第2当否判定を行う第2当否判定手段と、前記第2当否判定手段による第2当否判定の判定結果を報知する第2報知手段と、前記遊技領域の所定の第2位置に設けられ、流下する遊技球が入球し易い状態と入球し難い又は入球不能な状態との間を変化可能に構成されると共に、内部に入球した遊技球が通過可能な転落領域と、前記転落領域を通過した遊技球が通過可能な第1特定領域と、内部に入球した遊技球が通過可能な第2特定領域と、内部に入球した遊技球が通過可能な非特定領域とを有する第2可変入賞装置と、前記第2当否判定の結果が当たりである旨が前記第2報知手段によって報知された後、前記第2可変入賞装置による遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることによって可変遊技を実行する可変遊技実行手段と、前記可変遊技が実行された際に、前記第2可変入賞装置に入球した遊技球が前記第1特定領域又は前記第2特定領域を通過した場合には、前記第1可変入賞装置による遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることによって第2特別遊技を実行する第2特別遊技実行手段と、前記第2可変入賞装置に入球した遊技球が前記転落領域を通過した後、前記第1特定領域を通過した場合には、前記第2特別遊技が終了した後、前記時短遊技継続手段が前記時短遊技状態を再度前記所定の終了条件が満たされるまで継続させるように制御する再継続制御手段と、前記第1特別遊技が終了した後、遊技球が前記第1特定領域又は前記第2特定領域を通過するまで連続して前記第2当否判定が行われた連続判定回数をカウントする連続判定回数カウント手段と、前記時短遊技状態が継続しているか否かを判定する継続判定手段と、前記継続判定手段によって前記時短遊技状態が継続していると判定された場合には、前記連続判定回数が予め設定された規定上限回数に到達した際に、又は、前記連続判定回数が前記規定上限回数に到達するまでに遊技球が前記第2特定領域を通過した際に、前記連続判定回数を初期化した後、再度、前記連続判定回数カウント手段が前記連続判定回数をカウントするように制御する再カウント制御手段と、前記連続判定回数が前記規定上限回数に到達した回数と、前記連続判定回数が前記規定上限回数に到達するまでに遊技球が前記第2特定領域を通過した回数との合計回数をカウントする合計回数カウント手段と、を備え、前記時短遊技継続手段は、前記合計回数が所定回数に達することを前記所定の終了条件として、前記合計回数が所定回数に達するまで前記時短遊技状態を継続することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、遊技領域に設けられた第1始動入賞口と、前記第1始動入賞口への入球に基づいて遊技の第1当否判定を行う第1当否判定手段と、前記第1当否判定手段による第1当否判定の判定結果を報知する第1報知手段と、前記遊技領域の所定の第1位置に設けられ、流下する遊技球が入球し易い状態と入球し難い又は入球不能な状態との間を変化可能な第1可変入賞装置と、前記第1当否判定の結果が当たりである旨が前記報知手段によって報知された後、前記第1可変入賞装置による遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることによって第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、前記遊技領域に設けられて遊技球が通過可能な通過ゲートと、前記遊技領域に設けられて遊技球が入球し難い状態と入球し易い状態に変化可能な第2始動入賞口と、前記第1特別遊技が終了した後、遊技球の前記通過ゲートの通過を契機に前記第2始動入賞口への入球確率を通常遊技状態よりも高めた時短遊技状態を所定の終了条件が満たされるまで継続させる時短遊技継続手段と、前記第2始動入賞口への入球に基づいて遊技の第2当否判定を行う第2当否判定手段と、前記第2当否判定手段による第2当否判定の判定結果を報知する第2報知手段と、前記遊技領域の所定の第2位置に設けられ、流下する遊技球が入球し易い状態と入球し難い又は入球不能な状態との間を変化可能に構成されると共に、内部に入球した遊技球が通過可能な転落領域と、前記転落領域を通過した遊技球が通過可能な第1特定領域と、内部に入球した遊技球が通過可能な第2特定領域と、内部に入球した遊技球が通過可能な非特定領域とを有する第2可変入賞装置と、前記第2当否判定の結果が当たりである旨が前記第2報知手段によって報知された後、前記第2可変入賞装置による遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることによって可変遊技を実行する可変遊技実行手段と、前記可変遊技が実行された際に、前記第2可変入賞装置に入球した遊技球が前記第1特定領域又は前記第2特定領域を通過した場合には、前記第1可変入賞装置による遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることによって第2特別遊技を実行する第2特別遊技実行手段と、前記第2可変入賞装置に入球した遊技球が前記転落領域を通過した後、前記第1特定領域を通過した場合には、前記第2特別遊技が終了した後、前記時短遊技継続手段が前記時短遊技状態を再度前記所定の終了条件が満たされるまで継続させるように制御する再継続制御手段と、を備えているため、第2可変入賞装置への入球による遊技の趣向性を高めることが可能となる。
また、請求項1に記載の発明によれば、第1特別遊技が終了した後、遊技球が第1特定領域又は第2特定領域を通過するまで連続して第2当否判定が行われた連続判定回数が規定上限回数に到達した回数と、連続判定回数が規定上限回数に到達するまでに遊技球が第2特定領域を通過した回数との合計回数がカウントされる。そして、この合計回数が所定回数に達するまで時短遊技状態が継続される。これにより、第1特別遊技が終了した後、第2当否判定が行われた連続判定回数が規定上限回数に到達した回数と、連続判定回数が規定上限回数に到達するまでに遊技球が第2特定領域を通過した回数との合計回数が所定回数に達するまで時短遊技状態が継続可能となり、遊技の趣向性を高めることが可能となる。
(C)また、例えば、「時短状態」において、第2大入賞口86に入賞(入球)した遊技球が、転落領域97を通過して、第1特定領域98に入球した回数をカウントし、このカウント値が所定カウント値(例えば、「3」回である。)に達した場合には、「第2種大当たり遊技」が行われた後、第2大入賞口86に入賞(入球)した遊技球が、転落領域97を通過して、第1特定領域98に入球しても、「時短状態」が3セット行われた後は「時短状態」が解除され、次の「第1種大当たり遊技」が終了するまで「通常状態」となるようにしてもよい。
(付記)
また、本発明に係る遊技機を具体化した実施例について上記に説明したが、遊技機は以下の構成を有することも可能であり、その場合には以下の効果を奏する。
例えば、第1の構成は以下のとおりである。
遊技領域に設けられた第1始動入賞口と、前記第1始動入賞口への入球に基づいて遊技の第1当否判定を行う第1当否判定手段と、前記第1当否判定手段による第1当否判定の判定結果を報知する第1報知手段と、前記遊技領域の所定の第1位置に設けられ、流下する遊技球が入球し易い状態と入球し難い又は入球不能な状態との間を変化可能な第1可変入賞装置と、前記第1当否判定の結果が当たりである旨が前記報知手段によって報知された後、前記第1可変入賞装置による遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることによって第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、前記遊技領域に設けられて遊技球が通過可能な通過ゲートと、前記遊技領域に設けられて遊技球が入球し難い状態と入球し易い状態に変化可能な第2始動入賞口と、前記第1特別遊技が終了した後、遊技球の前記通過ゲートの通過を契機に前記第2始動入賞口への入球確率を通常遊技状態よりも高めた時短遊技状態を所定の終了条件が満たされるまで継続させる時短遊技継続手段と、前記第2始動入賞口への入球に基づいて遊技の第2当否判定を行う第2当否判定手段と、前記第2当否判定手段による第2当否判定の判定結果を報知する第2報知手段と、前記遊技領域の所定の第2位置に設けられ、流下する遊技球が入球し易い状態と入球し難い又は入球不能な状態との間を変化可能に構成されると共に、内部に入球した遊技球が通過可能な転落領域と、前記転落領域を通過した遊技球が通過可能な第1特定領域と、内部に入球した遊技球が通過可能な第2特定領域と、内部に入球した遊技球が通過可能な非特定領域とを有する第2可変入賞装置と、前記第2当否判定の結果が当たりである旨が前記第2報知手段によって報知された後、前記第2可変入賞装置による遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることによって可変遊技を実行する可変遊技実行手段と、前記可変遊技が実行された際に、前記第2可変入賞装置に入球した遊技球が前記第1特定領域又は前記第2特定領域を通過した場合には、前記第1可変入賞装置による遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることによって第2特別遊技を実行する第2特別遊技実行手段と、前記第2可変入賞装置に入球した遊技球が前記転落領域を通過した後、前記第1特定領域を通過した場合には、前記第2特別遊技が終了した後、前記時短遊技継続手段が前記時短遊技状態を再度前記所定の終了条件が満たされるまで継続させるように制御する再継続制御手段と、を備えたことを特徴とする。
上記構成を有する遊技機によれば、第2可変入賞装置への入球による遊技の趣向性を高めることが可能となる。
また、第2の構成は以下のとおりである。
前記第1特別遊技が終了した後、遊技球が前記第1特定領域又は前記第2特定領域を通過するまで連続して前記第2当否判定が行われた連続判定回数をカウントする連続判定回数カウント手段と、前記時短遊技状態が継続しているか否かを判定する継続判定手段と、前記継続判定手段によって前記時短遊技状態が継続していると判定された場合には、前記連続判定回数が予め設定された規定上限回数に到達した際に、又は、前記連続判定回数が前記規定上限回数に到達するまでに遊技球が前記第2特定領域を通過した際に、前記連続判定回数を初期化した後、再度、前記連続判定回数カウント手段が前記連続判定回数をカウントするように制御する再カウント制御手段と、前記連続判定回数が前記規定上限回数に到達した回数と、前記連続判定回数が前記規定上限回数に到達するまでに遊技球が前記第2特定領域を通過した回数との合計回数をカウントする合計回数カウント手段と、を備え、前記時短遊技継続手段は、前記合計回数が所定回数に達することを前記所定の終了条件として、前記合計回数が所定回数に達するまで前記時短遊技状態を継続することを特徴とする。
上記構成を有する遊技機によれば、第1特別遊技が終了した後、遊技球が第1特定領域又は第2特定領域を通過するまで連続して第2当否判定が行われた連続判定回数が規定上限回数に到達した回数と、連続判定回数が規定上限回数に到達するまでに遊技球が第2特定領域を通過した回数との合計回数がカウントされる。そして、この合計回数が所定回数に達するまで時短遊技状態が継続される。これにより、第1特別遊技が終了した後、第2当否判定が行われた連続判定回数が規定上限回数に到達した回数と、連続判定回数が規定上限回数に到達するまでに遊技球が第2特定領域を通過した回数との合計回数が所定回数に達するまで時短遊技状態が継続可能となり、遊技の趣向性を高めることが可能となる。
また、第3の構成は以下のとおりである。
前記第2可変入賞装置に入球した遊技球が前記転落領域を通過した後、前記第1特定領域を通過した場合には、前記再継続制御手段は、前記合計回数カウント手段がカウントする前記合計回数を前記所定回数に設定した後、該合計回数カウント手段がカウントする前記合計回数を初期化するように制御することを特徴とする。
上記構成を有する遊技機によれば、第2可変入賞装置に入球した遊技球が転落領域を通過した後、前記第1特定領域を通過した場合には、第2当否判定が行われた連続判定回数が規定上限回数に到達した回数と、連続判定回数が規定上限回数に到達するまでに遊技球が第2特定領域を通過した回数との合計回数が再度所定回数に達するまで時短遊技状態が継続可能となる。これにより、第2可変入賞装置に入球した遊技球が転落領域を通過することに対して遊技者の興味を強く惹きつけることが可能となり、遊技の趣向性を高めることが可能となる。
また、第4の構成は以下のとおりである。
前記第2可変入賞装置は、内部に入球した遊技球を前記転落領域及び前記第1特定領域と、前記第2特定領域と、前記非特定領域のうちのいずれかに振り分ける振分け部材を有し、前記振分け部材は、遊技機の正面側から視認可能に設けられていることを特徴とする。
上記構成を有する遊技機によれば、第2可変入賞装置に入球した遊技球が振分け部材によって振り分けられる状態が視認可能となるため、遊技球が振分け部材によって転落領域へ振り分けられる状態に遊技者の興味を強く惹きつけて、遊技の趣向性を高めることが可能となる。

Claims (4)

  1. 遊技領域に設けられた第1始動入賞口と、
    前記第1始動入賞口への入球に基づいて遊技の第1当否判定を行う第1当否判定手段と、
    前記第1当否判定手段による第1当否判定の判定結果を報知する第1報知手段と、
    前記遊技領域の所定の第1位置に設けられ、流下する遊技球が入球し易い状態と入球し難い又は入球不能な状態との間を変化可能な第1可変入賞装置と、
    前記第1当否判定の結果が当たりである旨が前記報知手段によって報知された後、前記第1可変入賞装置による遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることによって第1特別遊技を実行する第1特別遊技実行手段と、
    前記遊技領域に設けられて遊技球が通過可能な通過ゲートと、
    前記遊技領域に設けられて遊技球が入球し難い状態と入球し易い状態に変化可能な第2始動入賞口と、
    前記第1特別遊技が終了した後、遊技球の前記通過ゲートの通過を契機に前記第2始動入賞口への入球確率を通常遊技状態よりも高めた時短遊技状態を所定の終了条件が満たされるまで継続させる時短遊技継続手段と、
    前記第2始動入賞口への入球に基づいて遊技の第2当否判定を行う第2当否判定手段と、
    前記第2当否判定手段による第2当否判定の判定結果を報知する第2報知手段と、
    前記遊技領域の所定の第2位置に設けられ、流下する遊技球が入球し易い状態と入球し難い又は入球不能な状態との間を変化可能に構成されると共に、内部に入球した遊技球が通過可能な転落領域と、前記転落領域を通過した遊技球が通過可能な第1特定領域と、内部に入球した遊技球が通過可能な第2特定領域と、内部に入球した遊技球が通過可能な非特定領域とを有する第2可変入賞装置と、
    前記第2当否判定の結果が当たりである旨が前記第2報知手段によって報知された後、前記第2可変入賞装置による遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることによって可変遊技を実行する可変遊技実行手段と、
    前記可変遊技が実行された際に、前記第2可変入賞装置に入球した遊技球が前記第1特定領域又は前記第2特定領域を通過した場合には、前記第1可変入賞装置による遊技球の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることによって第2特別遊技を実行する第2特別遊技実行手段と、
    前記第2可変入賞装置に入球した遊技球が前記転落領域を通過した後、前記第1特定領域を通過した場合には、前記第2特別遊技が終了した後、前記時短遊技継続手段が前記時短遊技状態を再度前記所定の終了条件が満たされるまで継続させるように制御する再継続制御手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1特別遊技が終了した後、遊技球が前記第1特定領域又は前記第2特定領域を通過するまで連続して前記第2当否判定が行われた連続判定回数をカウントする連続判定回数カウント手段と、
    前記時短遊技状態が継続しているか否かを判定する継続判定手段と、
    前記継続判定手段によって前記時短遊技状態が継続していると判定された場合には、前記連続判定回数が予め設定された規定上限回数に到達した際に、又は、前記連続判定回数が前記規定上限回数に到達するまでに遊技球が前記第2特定領域を通過した際に、前記連続判定回数を初期化した後、再度、前記連続判定回数カウント手段が前記連続判定回数をカウントするように制御する再カウント制御手段と、
    前記連続判定回数が前記規定上限回数に到達した回数と、前記連続判定回数が前記規定上限回数に到達するまでに遊技球が前記第2特定領域を通過した回数との合計回数をカウントする合計回数カウント手段と、
    を備え、
    前記時短遊技継続手段は、前記合計回数が所定回数に達することを前記所定の終了条件として、前記合計回数が所定回数に達するまで前記時短遊技状態を継続することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第2可変入賞装置に入球した遊技球が前記転落領域を通過した後、前記第1特定領域を通過した場合には、前記再継続制御手段は、前記合計回数カウント手段がカウントする前記合計回数を前記所定回数に設定した後、該合計回数カウント手段がカウントする前記合計回数を初期化するように制御することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記第2可変入賞装置は、内部に入球した遊技球を前記転落領域及び前記第1特定領域と、前記第2特定領域と、前記非特定領域のうちのいずれかに振り分ける振分け部材を有し、
    前記振分け部材は、遊技機の正面側から視認可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊技機。
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