JP2018088891A - 作物収穫機 - Google Patents

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Abstract

【課題】収容台において上手側収容部から下手側収容部にコンテナを搬送する搬送装置に不具合が生じることを抑止できる作物収穫機を提供する。【解決手段】コンテナ搬送装置28に、電動モータ28aと、電動モータ28aにより駆動される駆動軸48と、駆動軸48に連動駆動されてコンテナを送り出し可能な押し部50aと、が備えられ、第2存否センサ54が非検出状態である場合に第1存否センサ51が検出状態になると電動モータ28aを駆動制御する駆動制御部68と、駆動制御部68が電動モータ28aに駆動指令を出力している状態で押し部50aの回転速度が所定回転速度以下の回転速度であると、電動モータ28aへの電力供給を強制的に停止させる強制停止部71と、が備えられている。【選択図】図12

Description

本発明は、作物が回収されたコンテナを収容可能な収容台が備えられている作物収穫機に関する。
上記従来の作物収穫機が、例えば、下記特許文献1に示されている。特許文献1に記載の作物収穫機では、収容台(同文献では「コンテナ収容台」)に、上手側収容部(同文献では「上手側収容台部分」)と、上手側収容部の搬送方向下手側に位置する下手側収容部(同文献では「下手側収容台部分」)と、上手側収容部に存在するコンテナを下手側収容部に向けて搬送可能な搬送装置(同文献では「強制駆動手段」)と、が備えられている。
また、この作物収穫機には、上手側収容部におけるコンテナの存在を検出可能な第1存否センサ(同文献では「第1センサ」)と、下手側収容部におけるコンテナの存在を検出可能な第2存否センサ(同文献では「第2センサ」)と、が備えられている。
また、搬送装置には、電動モータと、電動モータにより駆動される駆動回転体(同文献では「駆動スプロケット」)と、駆動回転体に連動駆動されてコンテナを送り出し可能な搬送体(同文献では「押圧体」)と、が備えられている。この作物収穫機では、第2存否センサが非検出状態である場合に第1存否センサが検出状態になると電動モータを駆動制御するようになっている。
特開2008−54623号公報
しかし、上記従来の技術では、収容台においてコンテナが詰まって搬送できない状態になると、搬送装置の電動モータに大きな負荷がかかり、例えば、電動モータが破損したり、電動モータのヒューズが飛んだりして、搬送装置の不具合を招くおそれがあった。
上記実情に鑑み、収容台において上手側収容部から下手側収容部にコンテナを搬送する搬送装置に不具合が生じることを抑止できる作物収穫機を提供することが望まれていた。
本発明の作物収穫機は、
作物が回収されたコンテナを収容可能な収容台が備えられ、
前記収容台に、上手側収容部と、前記上手側収容部の搬送方向下手側に位置する下手側収容部と、前記上手側収容部に存在する前記コンテナを前記下手側収容部に向けて搬送可能な搬送装置と、が備えられ、
前記上手側収容部における前記コンテナの存在を検出可能な第1存否センサと、
前記下手側収容部における前記コンテナの存在を検出可能な第2存否センサと、が備えられ、
前記搬送装置に、電動モータと、前記電動モータにより駆動される駆動回転体と、前記駆動回転体に連動駆動されて前記コンテナを送り出し可能な搬送体と、が備えられ、
前記第2存否センサが非検出状態である場合に前記第1存否センサが検出状態になると前記電動モータを駆動制御する駆動制御部と、
前記駆動制御部が前記電動モータに駆動指令を出力している状態で前記駆動回転体の回転速度が所定回転速度以下の回転速度であると、前記電動モータへの電力供給を強制的に停止させる強制停止部と、が備えられているものである。
本発明によれば、搬送装置の電動モータに駆動指令を出力しているのも関わらず、コンテナを送り出す搬送体を連動駆動する駆動回転体の回転速度が目標回転数よりも小さな所定回転速度以下の回転速度であると、収容台でコンテナが詰まっており、電動モータに過度な負荷がかかっていることになるので、この場合に、電動モータを強制停止する。これにより、搬送装置において、例えば、電動モータが破損したり、電動モータのヒューズが飛んだりする等の不都合が生じることを回避可能となる。
よって、本発明であれば、収容台において上手側収容部から下手側収容部にコンテナを搬送する搬送装置に不具合が生じることを抑止できる。
本発明において、
前記駆動制御部が前記電動モータに駆動指令を出力している状態で前記駆動回転体の回転速度が前記所定回転速度以下になると、異常報知を行う異常報知部が備えられていると好適である。
本構成によれば、例えば、収容台上でコンテナの詰まりが発生する等して、搬送装置を駆動する電動モータに過度な負荷がかかっていることを、作業者が容易に知ることができる。
本発明において、
前記所定回転速度以下の回転速度が零であると好適である。
本構成によれば、搬送装置を駆動する電動モータに駆動信号を出力しているにも関わらず、駆動回転体の回転速度が零になっている場合には、例えば、収容台上でコンテナの詰まりが発生する等して、電動モータに相当大きな負荷がかかっていることになる。このような場合に、電動モータへの電力供給を強制的に停止する等することで、電動モータ等を好適に保護できる。
人参収穫機の左側面図である。 人参収穫機の右側面図である。 人参収穫機の上面図である。 人参収穫機の後面図である。 人参搬送装置、コンテナ載置部、コンテナ搬送装置の付近を示す後面図であり、空のコンテナがコンテナ載置部に載置されている状態を示す図である。 人参搬送装置、コンテナ載置部、コンテナ搬送装置(上手側収容部)の付近を示す後面図であり、人参が回収されたコンテナがコンテナ載置部に載置されている状態を示す図である。 人参搬送装置、コンテナ載置部、コンテナ搬送装置(上手側収容部)の付近を示す後面図であり、人参が回収されたコンテナをコンテナ載置部からコンテナ搬送装置へ移動させている際の状態を示す図である。 人参搬送装置、コンテナ載置部、コンテナ搬送装置(上手側収容部)の付近を示す後面図であり、人参が回収されたコンテナがコンテナ搬送装置上に載置されている状態を示す図である。 コンテナ搬送装置(上手側収容部)、下手側収容部の付近を示す上面図であり、上手側収容部にコンテナが存在し、かつ、下手側収容部にコンテナが存在しない状態を示す図である。 コンテナ搬送装置(上手側収容部)、下手側収容部の付近を示す上面図であり、上手側収容部、及び、下手側収容部にコンテナが存在する状態を示す図である。 コンテナ搬送装置(上手側収容部)、下手側収容部の付近を示す上面図であり、上手側収容部にコンテナが満載の状態で、下手側収容部に存在するコンテナのうちの1つのコンテナの位置をずらした状態を示す図である。 制御構成を示す図である。 自動モードにおけるコンテナ搬送装置(電動モータ)の駆動条件を示す表である。
以下、本発明の一例である実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、方向については、図3に示す矢印Fの方向が「前」、矢印Bの方向が「後」、矢印Lの方向が「左」、矢印Rの方向が「右」である。
図1〜図4に示すように、人参収穫機(「作物収穫機」の一例)の機体21は、長方形状の枠状に組まれたフレームを備えている。機体21のフレームは、左右一対のクローラ式の走行装置1に支持されている。
図1〜図4に示すように、機体21の前部の右側には、操縦者が搭乗して運転操作を行う運転部2が備えられている。機体21の前部の左側には、圃場に植えられている人参A(「作物」の一例)を収穫する収穫部3が備えられている。機体21の後部には、収穫部3の後部から出て来た人参Aを右側に向けて搬送しながらコンテナ18に投入する人参搬送装置14が備えられている。機体21の中央部付近における人参搬送装置14の前側の箇所には、空のコンテナ18を載置可能なコンテナ置場35が備えられている。機体21における運転部2の右外側の箇所には、人参搬送装置14によって人参Aが回収されたコンテナ18を収容可能な収容台15が備えられている。
図1〜図4に示すように、運転部2の運転座席37の下側には、エンジン31が備えられている。エンジン31の前下側、かつ、収穫部3の後部側には、動力を変速可能なミッションケース32が備えられている。機体21の後部の左側には、エンジン31に供給される燃料を貯留可能な燃料タンク34が備えられている。
図1〜図4に示すように、エンジン31の動力は、ミッションケース32に伝達され、ミッションケース32の内部の走行用の変速装置(図示せず)により変速されて、左右の走行装置1に伝達される。また、ミッションケース32に伝達されたエンジン31の動力は、ミッションケース32の内部の伝動機構(図示せず)を介して、収穫部3、人参搬送装置14、チェーン駆動式のコンテナ搬送装置28(「搬送装置」に相当)等に伝達される。ミッションケース32の内部には、収穫部3、人参搬送装置14、コンテナ搬送装置28等に対するエンジン31からの動力伝達の入り切りを行うことが可能な作業クラッチ68が備えられている。
〔収穫部について〕
図1〜図4に示すように、収穫部3には、圃場に植えられている人参Aの葉部A1を引き起こす引き起こし装置4、圃場に植えられている人参Aの周辺の土をほぐす土ほぐし刃5、圃場から人参Aを引き抜く引き抜きベルト6、引き抜いた人参Aの先端部のひげ根を切断する根切り装置7等が備えられている。
図1〜図4に示すように、機体21の前進走行に伴って、引き起こし装置4により圃場の人参Aの葉部A1が上方に引き起こされながら、土中に入り込んだ土ほぐし刃5が振動して人参Aの横側の土が崩される。引き抜きベルト6により人参Aの葉部A1が挟持されて人参Aが引き抜かれ、その人参Aの先端部のひげ根が根切り装置7により切断されて、引き続き、人参Aが引き抜きベルト6により後方上方に向けて搬送される。
図1〜図4に示すように、機体21の左部における引き抜きベルト6の上部の後側には、葉部搬送ベルト8、及び、回転刃9が備えられている。葉部搬送ベルト8と回転刃9の下側には、搬送ベルト10が備えられている。葉部搬送ベルト8の後部には、斜め後方下方に傾斜した姿勢の第1案内板11が備えられている。機体21の後部の左部には、斜め右方下方に傾斜した姿勢の第2案内板12が備えられている。
図1〜図4に示すように、引き抜きベルト6により後方上方に向けて搬送されてくる人参Aの葉部A1は、葉部搬送ベルト8に受け渡されて挟持されて、葉部搬送ベルト8により人参Aが後方に搬送されながら、回転刃9により人参Aと葉部A1との間が切断されて、葉部A1の除去された人参Aが搬送ベルト10上に落下する。切断された葉部A1は、葉部搬送ベルト8により後方に搬送されて、第1案内板11に放出され、第1案内板11から第2案内板12に落下して、圃場に放出される。
〔人参搬送装置について〕
図2〜図4に示すように、人参搬送装置14は、機体21の後部において、搬送ベルト10の右部から機体21の左右方向に沿って延びるように配置されている。案内部材13は、搬送ベルト10の上側に配置されている。案内部材13の延び方向は、搬送ベルト10の搬送方向と斜めに交差している。
葉部搬送ベルト8から落下した人参Aは、搬送ベルト10で後方に向けて搬送される。搬送ベルト10で搬送される人参Aが案内部材13に達すると、案内部材13により人参Aが搬送ベルト10から人参搬送装置14の上に案内される。人参搬送装置14に載った人参Aは、人参搬送装置14により右側に向けて搬送される。
図2〜図4に示すように、機体21の後部には、機体21の左右方向に沿った平板状の前支持フレーム19、及び、後支持フレーム20が連結されている。前支持フレーム19及び後支持フレーム20に、人参搬送装置14が支持されている。
図2、図3に示すように、上面視及び側面視で、前支持フレーム19は、走行装置1の後端部1aよりも機体21の前側に位置し、後支持フレーム20は、走行装置1の後端部1aよりも機体21の後側に位置している。上面視及び側面視で、走行装置1の後端部1aは、人参搬送装置14の機体21の前後方向での範囲内に位置している。走行装置1の後端部1aの上側に、人参搬送装置14が配置されている。
図2〜図4に示すように、前支持フレーム19及び後支持フレーム20の左部には、機体21の前後方向に沿った駆動伝達軸(図示せず)が支持されている。前支持フレーム19及び後支持フレーム20の右部には、機体21の前後方向に沿った従動伝達軸(図示せず)が支持されている。それら駆動伝達軸及び従動伝達軸に亘って、前後一対の駆動チェーン22が取り付けられている。
図2〜図4に示すように、前後の駆動チェーン22に亘って、多数の丸棒状(または丸パイプ状)の搬送ローラ24が自由に回転自在に支持されている。搬送ローラ24は、機体21の左右方向(搬送方向)に沿って所定間隔を置いて駆動チェーン22に支持されている。互いに隣接する搬送ローラ24どうしの間には、空隙が設けられている。搬送ローラ24は、機体21の左右方向(人参Aの搬送方向)と交差(好ましくは直交)する軸心周りに自由に回転する状態となっている。
図2〜図4に示すように、搬送ローラ24は、駆動チェーン22と一緒になって搬送方向に沿って回転駆動される状態となっている。駆動チェーン22及び搬送ローラ24は、人参Aが搬送方向に沿って緩やかに上っていくように回転駆動される(図4参照)。
図2〜図4に示すように、後支持フレーム20の上部には、機体21の左右方向に沿って手摺り部26が固定されている。後支持フレーム20の上部には、人参搬送装置14の作動スイッチ25及び停止スイッチ27が備えられている。後支持フレーム20の上部には、人参搬送装置14の上面を照らすライト23が備えられている。
〔コンテナ載置部について〕
図2〜図8等に示すように、人参搬送装置14の終端部の下側には、平板状のコンテナ載置部29が備えられている。コンテナ載置部29の端部には、縦支持フレーム30が連結されている。縦支持フレーム30の上部は、前支持フレーム19及び後支持フレーム20の右部に位置する機体21の前後方向に沿った前後軸心P1周りに、揺動可能に支持されている。これにより、縦支持フレーム30も、前後軸心P1周りに上下に揺動可能(昇降可能)となっている。コンテナ載置部29は、高位置HP(図5参照)及び低位置LP(図6〜図8参照)の範囲で揺動可能となっている。コンテナ載置部29は、ガスダンパ33(図4参照)により上昇側に付勢されている。
図3に示すように、コンテナ載置部29の開口部には、第1転動ローラ40が機体21の前後方向に沿った横軸心周りに自由に回転自在に支持されている。コンテナ載置部29の開口部には、平板状の操作部38が配置されている。機体21の前後方向に沿った前後軸心周りには、操作部38を上昇側に付勢するバネ(図示せず)が揺動可能に支持されている。
図5〜図8に示すように、操作部38には、フック状の係合部38aが備えられている。機体21におけるコンテナ載置部29の下側の部分には、ピン状の係止部36が固定されている。図7に示すように、コンテナ載置部29が低位置LPに位置した状態において、操作部38の係合部38aを係止部36に係合させることにより、コンテナ18が無い状態でも、コンテナ載置部29を低位置LPに保持できる(図8参照)。
図5に示すように、コンテナ載置部29の裏面には、ポテンショメータ式の載置センサ53が連結されている。載置センサ53により、操作部38の昇降を検出できる。コンテナ載置部29にコンテナ18が載置されている状態で、載置センサ53が検出状態になる。
図8に示すように、コンテナ載置部29にコンテナ18を載置していない状態においては、バネにより操作部38がコンテナ載置部29の開口部から上昇する。これにより、載置センサ53がコンテナ18の存在を検出しない非検出状態となり、操作部38の係合部38aが係止部36に係合する状態となる(保持状態)。
人参搬送装置14の終端部の下側に位置するコンテナ載置部29に、人参Aの回収用の箱状のコンテナ18が載置され(図5参照)、人参搬送装置14の終端部から出てきた人参Aがコンテナ18に投入されて回収される(図6参照)。
このように、コンテナ載置部29にコンテナ18を載置した状態においては、コンテナ18の底部が接触して操作部38が下降する。これにより、載置センサ53がコンテナ18の存在を検出する検出状態となり、操作部38の係合部38aが係止部36から外れる状態となる(保持解除状態)。
〔作業者用の椅子、及び、作業者デッキについて〕
図1〜図4に示すように、人参搬送装置14の後側には、補助者用の椅子16及び作業デッキ17が備えられている。機体21の後部には、機体21の後側及び上側に向けて延出された支持フレーム39が備えられている。
図3等に示すように、補助者用の椅子16は、支持フレーム39に支持されている。補助者用の椅子16は、上面視で、人参搬送装置14の終端部及びコンテナ載置部29の後側の付近に位置している。図2、図4に示すように、補助者用の椅子16の座面は、人参搬送装置14の上面と略同じ高さに配置されている。
図3等に示すように、作業デッキ17は、補助者用の椅子16の下側において、機体21の後部に連結され、機体21の後側に向けて延出されている。作業デッキ17は、補助者用の椅子16の下側と、人参搬送装置14の終端部及びコンテナ載置部29の後側と、収容台15の横側と、に亘る範囲に配置されている。
〔収容台について〕
図2〜図4に示すように、収容台15は、機体21の右部(運転部2の右外側)において、機体21の前後方向に沿って延びるように配置されている。コンテナ載置部29に載置されたコンテナ18が人参Aで満杯になると、作業者は、コンテナ18を収容台15に移動させ(図7、図8参照)、空のコンテナ18をコンテナ載置部29に載置する(図5参照)。
図3に示すように、収容台15は、上面視で機体21の前後方向に長い長方形状に構成されている。収容台15には、機体21の前後方向に配置された外縦フレーム42、内縦フレーム43、外縦フレーム42及び内縦フレーム43に亘って連結された前横フレーム44等が備えられている。
図3、図9〜図12等に示すように、収容台15には、上手側収容部Q1と、上手側収容部Q1の搬送方向下手側に位置する下手側収容部Q2と、上手側収容部Q1に存在するコンテナ18を下手側収容部Q2に向けて搬送可能なコンテナ搬送装置28と、が備えられている。上手側収容部Q1(コンテナ搬送装置28)は、コンテナ載置部29の右側部側に位置している。
上手側収容部Q1のコンテナ搬送装置28上には、横向き姿勢のコンテナ18を1つ載置可能となっている。下手側収容部Q2には、横向き姿勢のコンテナ18を機体21の前後方向に並んで3つ(複数の一例)載置可能となっている。なお、コンテナ18の横向き姿勢とは、図3、図9〜図11に示すように、上面視で、コンテナ18の長辺部が機体21の左右方向に向き、コンテナ18の短辺部が機体21の前後方向に向く姿勢をいう。
図3、図4に示すように、収容台15は、機体21の右部の前後方向に沿った前後軸心P2周りに、図3、図4に示す横向き姿勢の作業位置と、起立した縦向き姿勢の格納位置(図示せず)と、に姿勢変更可能に支持されている。
〔コンテナ載置部とコンテナ搬送装置との間の構造について〕
コンテナ載置部29に載置されたコンテナ18が人参Aで満杯になると、作業者は、図6〜図8に示すように、コンテナ18をコンテナ載置部29からコンテナ搬送装置28に移動させる。
図3に示すように、コンテナ載置部29とコンテナ搬送装置28との間には、機体21の前後方向の横軸心周りに回転自在となるように第2転動ローラ59が支持されている。第2転動ローラ59の上面と、遊転ローラ47の上面とは、略同じ高さに設定されている。
図3、図5に示すように、コンテナ載置部29とコンテナ搬送装置28との間には、機体21の前後方向に沿った前後軸心P3周りに上下に揺動可能となるように、上面視で台形状の揺動体60が支持されている。揺動体60は、バネ(図示せず)により上昇側に付勢されている。揺動体60のコンテナ載置部29側の部分には、機体21の前後方向の横軸心周りに回転自在となるように、中継ローラ60aが支持されている。
図5〜図8に示すように、揺動体60の下側には、ポテンショメータ式の中途センサ52が備えられている。中途センサ52により揺動体60の昇降を検出できる。図5、図6、図8に示すように、コンテナ18が揺動体60に載っていない状態では、バネにより揺動体60が上昇し、固定のロッド61に当接することで揺動体60が上限位置の姿勢になっている。揺動体60が上限位置に位置することで、中途センサ52がコンテナ18の存在を検出しない非検出状態となる。
一方、図7に示すように、コンテナ18が揺動体60に載った状態では、コンテナ18の底部が揺動体60に接触することで、揺動体60が下降し、中途センサ52がコンテナ18の存在を検出する検出状態となる。揺動体60が下降した際に、揺動体60の端部が内縦フレーム43に当接することにより、揺動体60の下限位置が決められる。
図12に示すように、コンテナ搬送装置28を自動モード(後述する)または手動モード(後述する)に設定する設定スイッチ64、及び、コンテナ搬送装置28を手動モードに設定した状態での駆動スイッチ65が、後支持フレーム20の上部に備えられている(図4参照)。また、作業者に報知を行う報知装置69が備えられている。報知装置69は、例えば、ブザーやスピーカ等の発音を行う発音装置、ランプやディスプレイ等の視覚表示を行う表示装置等の中から適切な装置で構成できる。
〔コンテナ搬送装置について〕
図9〜図12等に示すように、コンテナ搬送装置28には、電動モータ28aと、電動モータ28aにより駆動される駆動軸48(「駆動回転体」の一例)と、従動軸49と、駆動軸48と従動軸49とに亘って取り付けられる搬送チェーン50と、搬送チェーン50に取り付けられ、駆動軸48に連動駆動されてコンテナ18を送り出し可能な2組の丸パイプ状(または丸棒状)の押し部50a(「搬送体」の一例)と、が備えられている。駆動軸48は、後横フレーム46の前側において回転自在となるように支持されている。従動軸49は、後横フレーム46の後側に回転自在となるように支持されている。2つの押し部50aは、搬送チェーン50に、互いに180度の位相差を空けて取り付けられている。
駆動軸48には、駆動軸48の回転速度を検出可能な回転センサ67(図12参照)が備えられている。コンテナ搬送装置28の前部には、搬送チェーン50の押し部50aが接触することで、搬送チェーン50の押し部50aの存否を検出可能な位置センサ62(図12参照)が備えられている。
図2、図3に示すように、コンテナ搬送装置28の近傍には、外縦フレーム42及び内縦フレーム43に亘って、前後一対の後横フレーム46が連結されている。後横フレーム46には、機体21の前後方向の軸心周りに回転自在に遊転ローラ47が支持されている。
図3、図4に示すように、コンテナ搬送装置28の上面では、コンテナ18の底部が遊転ローラ47に支持される所定領域E1が設定されている。所定領域E1は、上面視で、横向き姿勢のコンテナ18の外周部と略同じ形状(四角形状)となっている。
図3、図5に示すように、コンテナ搬送装置28の右部に位置する外縦フレーム42には、機体21の前後方向の横軸心周りに上下揺動可能となるように接触部55が支持されている。接触部55は、バネ(図示せず)により上側に付勢されている。接触部55の下側に、リミットスイッチ式の第1存否センサ51が備えられている。第1存否センサ51は、上手側収容部Q1(コンテナ搬送装置28)におけるコンテナ18の存在を検出可能となっている。1つの第1存否センサ51が、1つのコンテナ18に対応している。つまり、1つの第1存否センサ51で、1つのコンテナ18を検出するようになっている。
図8に示すように、コンテナ18が上手側収容部Q1に搬送されてコンテナ搬送装置28上に位置して、コンテナ18の底部が遊転ローラ47に支持された状態になると、コンテナ18が接触部55に接触し、コンテナ18で接触部55が押し下げられて第1存否センサ51が検出状態となる。一方、コンテナ18がコンテナ搬送装置28上に位置していないと、接触部55が第1存否センサ51から上側に離れ、第1存否センサ51が非検出状態となる。
図2〜図4に示すように、コンテナ搬送装置28の後側で遊転ローラ47よりも少し高い位置には、上面視で四角形状の支持台41が備えられている。支持台41は、収容台15に連結されており、支持台41にコンテナ18を載置できる。
図3に示すように、支持台41の前辺部は、コンテナ搬送装置28の後辺部に沿った状態となっている。コンテナ18がコンテナ搬送装置28上に位置した状態で、コンテナ18の後面部が支持台41の前辺部に接することが可能となっている。これにより、コンテナ18がコンテナ搬送装置28から後側に移動しようとしても、支持台41によってコンテナ18が止められる。
図3、図9〜図11に示すように、コンテナ搬送装置28から収容台15の前部に亘って、左右の案内レール56が備えられている。左右の案内レール56の間には、案内板57が備えられている。収容台15の前部には、起立した作用姿勢及び倒伏した非作用姿勢に姿勢変更自在なストッパー58が備えられている。
図3、図9〜図11に示すように、収容台15の下手側収容部Q2には、機体21の前後方向に沿って並ぶようにして、下手側収容部Q2におけるコンテナ18の存在を検出可能な第2存否センサ54が複数(本実施形態では3つ)備えられている。1つの第2存否センサ54が、1つのコンテナ18に対応している。つまり、1つの第2存否センサ54で、1つのコンテナ18を検出するようになっている。
各第2存否センサ54は、それぞれ、収容台15のうち機体内側に近い内縦フレーム43の上面側に設けられている。各第2存否センサ54は、それぞれ、接触式のセンサで構成されている。つまり、各第2存否センサ54は、それぞれ、収容台15の下手側収容部Q2において、下手側収容部Q2に載る横向き姿勢のコンテナ18の左右中心よりも機体内側(運転部2に近い側)寄りの箇所に配置されている。各第2存否センサ54は、コンテナ18の前後方向向きの短辺部の長さと同じ程度の間隔を互いに空けて配置されている。
各第2存否センサ54は、それぞれ、コンテナ18の底部で押し下げられることで検出状態となる。また、各第2存否センサ54は、それぞれ、コンテナ18が存在しない状態で、バネ(図示せず)で突出状態に復帰し、非検出状態となる。これら第2存否センサ54により、収容台15の下手側収容部Q2の各箇所においてコンテナ18の存在を検出可能となっている。
〔制御構成について〕
図12に示すように、人参収穫機には、人参搬送装置14及びコンテナ搬送装置28の駆動制御や報知の制御等を行う制御装置63が備えられている。制御装置63には、搬送制御部70と、駆動制御部71と、駆動保留部72と、警告報知部73と、強制停止部74と、異常報知部75と、交換報知部76と、が備えられている。
制御装置63には、作業クラッチ68の検出信号、停止スイッチ27の操作信号、作動スイッチ25の操作信号が入力されている。また、制御装置63には、設定スイッチ64の操作信号、中途センサ52の検出信号、第1存否センサ51の検出信号、複数の第2存否センサ54の検出信号、位置センサ62の検出信号、回転センサ67の検出信号、駆動スイッチ65の操作信号が入力されている。また、制御装置63には、載置センサ53の検出信号が入力されている。
搬送制御部70は、入力される各信号に基づいて人参搬送装置14の駆動制御を行う。搬送制御部70は、作業クラッチ68が入り状態になると、人参搬送装置14を駆動し、人参Aを、コンテナ載置部29に向けて搬送する。補助者により停止スイッチ27が操作されると、人参搬送装置14の駆動を停止する。そして、補助者により作動スイッチ25が操作されると、人参搬送装置14を再び駆動する。
駆動制御部71は、中途センサ52がコンテナ18の存在を検出する検出状態であると、コンテナ搬送装置28を駆動しない。駆動制御部71は、中途センサ52がコンテナ18の存在を検出しない非検出状態であると、コンテナ搬送装置28の作動を許容する。
また、駆動制御部71は、全ての第2存否センサ54が検出状態である場合には、第1存否センサ51が検出状態になっても、電動モータ28aにモータ駆動信号を出力せず、コンテナ搬送装置28を駆動しないように構成されている。また、駆動制御部71は、駆動保留部72から保留信号を入力している間は電動モータ28aにモータ駆動信号を出力せず、コンテナ搬送装置28の駆動を一時的に禁止する。
また、駆動制御部71は、作業クラッチ68が入り状態になっており、全ての第2存否センサ54のうち少なくともいずれか1つの第2存否センサ54が非検出状態である場合には、第1存否センサ51が検出状態になると、駆動保留部72から保留信号が出力されていなければ、電動モータ28aにモータ駆動信号を出力し、コンテナ搬送装置28を駆動するように構成されている。
駆動保留部72は、全ての第2存否センサ54が検出状態となっている状態から複数の第2存否センサ54のうち少なくともいずれか1つの第2存否センサ54が非検出状態になると、所定時間(例えば、5秒程度)だけ駆動制御部71に保留信号を出力するよう構成されている。
つまり、駆動保留部72は、全ての第2存否センサ54が検出状態となっている状態から複数の第2存否センサ54のうち少なくともいずれか1つの第2存否センサ54が非検出状態になってから所定時間だけ駆動制御部71によるコンテナ搬送装置28の駆動を禁止して、その所定時間が経過すると駆動制御部71によるコンテナ搬送装置28の駆動を許可するように構成されている。
警告報知部73は、駆動保留部72によりコンテナ搬送装置28の駆動が禁止されると、警告報知を行うように構成されている。
強制停止部74は、駆動制御部71が電動モータ28aにモータ駆動信号を出力している状態で駆動軸48の回転速度が、目標回転速度未満の所定回転速度以下の回転速度になると、電動モータ28aへの電力供給を強制的に停止させるように構成されている。
異常報知部75は、駆動制御部71が電動モータ28aにモータ駆動信号を出力している状態で駆動軸48の回転速度が、目標回転速度未満の所定回転速度以下になると、異常報知を行うように構成されている。
本実施形態では、上述の所定回転速度以下の回転速度は零である。
交換報知部76は、コンテナ載置部29においてコンテナ18の交換が行われていることを報知するように構成されている。
〔人参搬送装置の動作について〕
人参搬送装置14は、基本的に、作業クラッチ68が入り状態になっている際に駆動し、作業クラッチ68が切り状態になっていると駆動しない。人参搬送装置14は、搬送ベルト10から搬送されてくる人参Aを、コンテナ載置部29に載置されているコンテナ18に向けて搬送する。
図2〜図4に示すように、人参搬送装置14では、搬送ローラ24間に空隙が設けられていることにより、人参Aに付着した泥等を下方に落下させることができる。また、搬送ローラ24間に空隙が設けられ、搬送ローラ24が自由回転するので、人参搬送装置14で搬送される人参Aは、人参Aの軸心を中心に自転しながら搬送される。これにより、人参Aの周部をくまなく観察可能となるため、補助者が、不良の人参Aを発見し易くなる。
図3、図4、図12に示す停止スイッチ27を補助者が操作することにより、人参搬送装置14を一時的に停止させることができる。これにより、人参搬送装置14から不良の人参Aを容易に取り出すことができる。また、図3、図4、図12に示す作動スイッチ25を補助者が操作することにより、人参搬送装置14を再び作動させることができる。
〔コンテナ載置部における作業について〕
図5、図6等に示すように、人参搬送装置14により搬送される人参Aは、人参搬送装置14の終端部に達すると、人参Aが人参搬送装置14の終端部からコンテナ載置部29に載置されているコンテナ18に投入され、コンテナ18に回収される。
ここで、コンテナ載置部29に載置されているコンテナ18に回収されている人参Aの量が少ない場合は、ガスダンパ33の作用により、コンテナ載置部29が高位置HPに近い箇所に位置し、人参搬送装置14の終端部と、コンテナ載置部29に載置されるコンテナ18の底部のうち人参Aが落下する箇所との間の落差が小さくなっている。
そして、コンテナ載置部29に載置されているコンテナ18に回収されている人参Aの量が増えてくると、人参Aの重量でガスダンパ33が収縮作動し、コンテナ載置部29が高位置HP(図5参照)から低位置LP(図6参照)に近付いていく。このように、人参搬送装置14の終端部から落下する人参Aの落差を常に小さく抑えられるので、落下により人参Aに痛みが生じることを抑制できる。
図6に示すように、コンテナ載置部29に載置されているコンテナ18が人参Aで満杯になると、コンテナ載置部29が低位置LPに達して停止する。この状態になると、補助者は、図7に示すように、人参Aの入ったコンテナ18を、コンテナ載置部29からコンテナ搬送装置28に向けて、手で押し出す。
この際、図7に示すように、コンテナ18が揺動体60の中継ローラ60aの上側に載る状態となって、揺動体60が下限位置に達するまで下降側に操作される。コンテナ18により揺動体60が下降側に操作されると、中途センサ52がコンテナ18を検出する検出状態となる。つまり、中途センサ52が検出状態になっていると、コンテナ18が、コンテナ載置部29とコンテナ搬送装置28との間に位置していることがわかる。
図8に示すように、コンテナ18がコンテナ搬送装置28側へさらに押されると、コンテナ18が操作部38から右側に離れ、バネ(図示せず)により操作部38が上昇側に操作される。これにより、載置センサ53がコンテナ18の存在を検出しない非検出状態となる。また、この際、コンテナ載置部29において、操作部38の係合部38aが係止部36に自動的に係合する状態となり、コンテナ載置部29は低位置LPに保持される。
〔コンテナ搬送装置の動作について〕
コンテナ搬送装置28は、基本的に、作業クラッチ68が入り状態になっている際に駆動し、作業クラッチ68が切り状態になっていると駆動しない。コンテナ搬送装置28は、設定スイッチ64の操作により、動作モードを、自動モードと手動モードとに切り換えることができる。
自動モード及び手動モードにおけるコンテナ搬送装置28の動作の概要について説明する。
コンテナ搬送装置28が駆動されると、搬送チェーン50に設けられた一方の押し部50aが上手側収容部Q1にある横向き姿勢のコンテナ18を前側に押す。これにより、図9に示すように、コンテナ18が横向き姿勢のままで遊転ローラ47に支持されながら前側に移動し、下手側収容部Q2における最も搬送上手側の箇所に移動して停止する。この場合は、下手側収容部Q2における搬送方向の最も上手側から数えて1つ目の第2存否センサ54にコンテナ18が載って1つ目の第2存否センサ54が検出状態となり、2つ目と3つ目の第2存否センサ54は、非検出状態のままとなる。
そして、図10に示すように、下手側収容部Q2の最も搬送上手側の箇所に既にコンテナ18が存在している場合は、コンテナ搬送装置28により搬送されるコンテナ18が、搬送下手側のコンテナ18を押し、その搬送下手側のコンテナ18は、下手側収容部Q2におけるコンテナ18の1つ分だけ前側にずれた位置に移動して停止する。この場合は、下手側収容部Q2における搬送方向の最も上手側から数えて1つ目及び2つ目の第2存否センサ54にコンテナ18が載って1つ目及び2つ目の第2存否センサ54が検出状態となり、3つ目の第2存否センサ54は、非検出状態のままとなる。
以上の動作を繰り返すと、図11に示すように、下手側収容部Q2に、横向き姿勢のコンテナ18が満載された状態となる。この場合は、全ての第2存否センサ54にコンテナ18が載って、全ての第2存否センサ54が検出状態となっている。この状態では、第1存否センサ51が検出状態になっても、コンテナ搬送装置28は駆動されない。
なお、コンテナ18は、2段積みにすることも可能であり、その場合は、下手側収容部Q2に並べることが可能な数の倍の数のコンテナ18を下手側収容部Q2に収容できる。
〔自動モードについて〕
自動モードでは、作業クラッチ68が入り状態になっており、中途センサ52が非検出状態で、全ての第2存否センサ54が検出状態でなく、第2存否センサ54が検出状態から非検出状態になって所定時間経過していれば(駆動保留部72から保留信号が出力されていなければ)、第1存否センサ51が検出状態になると、コンテナ搬送装置28が駆動され、上手側収容部Q1から下手側収容部Q2へコンテナ18が搬送される。
図13に、自動モードにおけるコンテナ搬送装置28の駆動条件の概要を示してある。図13では、作業クラッチ68が入り状態で、中途センサ52が非検出状態であることを前提としている。
自動モードでは、基本的に、複数の第2存否センサ54のうちいずれか1つの第2存否センサ54が非検出状態になっている場合には、第1存否センサ51が検出状態になることにより、コンテナ搬送装置28(電動モータ28a)が駆動される。また、全ての第2存否センサ54が検出状態になっている場合には、第1存否センサ51が検出状態になっても、コンテナ搬送装置28(電動モータ28a)は駆動されない。また、駆動保留部72から保留信号が出力されている間(第2存否センサ54が検出状態から非検出状態になってから所定時間が経過するまでの間)は、複数の第2存否センサ54のうちいずれか1つの第2存否センサ54が非検出状態になっており、第1存否センサ51が検出状態になっていても、コンテナ搬送装置28(電動モータ28a)は駆動されない。
自動モードにおけるコンテナ搬送装置28の駆動制御の流れの一例は、以下のとおりである。
まず、中途センサ52が非検出状態であるか否かが判定される。中途センサ52が非検出状態であると、次に、第2存否センサ54のいずれかが非検出状態であるか否かが判定される。一方、中途センサ52が検出状態であると、コンテナ搬送装置28は駆動されない。
第2存否センサ54のいずれかが非検出状態であると、次に、第1存否センサ51が検出状態であるか否かが判定される。一方、全ての第2存否センサ54が検出状態であると、コンテナ搬送装置28は駆動されない。
第1存否センサ51が検出状態であると、次に、第2存否センサ54が検出状態から非検出状態になって所定時間経過したか否かが判定される。第2存否センサ54が検出状態から非検出状態になってから所定時間が経過するまでは、駆動保留部72から保留信号が出力されており、コンテナ搬送装置28は駆動されない。一方、第2存否センサ54が検出状態から非検出状態になってから所定時間が経過していると(駆動保留部72から保留信号が出力されていないと)、コンテナ搬送装置28の電動モータ28aにモータ駆動信号が送出され、コンテナ搬送装置28が駆動される。
通常は、作業クラッチ68を切り状態にして、収容台15からコンテナ18を降ろす作業を行うのであるが、例えば、面積の広い圃場等においては、作業クラッチ68を入り状態にしたまま、コンテナ18を収容台15の下手側収容部Q2から降ろす作業を行う場合がある。その場合、下手側収容部Q2に載っているコンテナ18を、機体横外側(運転部2から離れる側)に移動させて地面等に降ろすことが多い。
図10に示すように、各第2存否センサ54は、収容台15の下手側収容部Q2の左右中心よりも機体内側(運転部2に近い側)寄りの箇所に配置されているので、下手側収容部Q2から機体横外側へコンテナ18を降ろそうとすると、コンテナ18を降ろす作業が完了する前に、第2存否センサ54が非検出状態になる。このため、いずれかの第2存否センサ54が検出状態から非検出状態になって所定時間の間は、下手側収容部Q2からコンテナ18を降ろす作業を行っている途中である可能性が高いことから、コンテナ搬送装置28の駆動を所定時間だけ保留するようにしている。
そして、コンテナ搬送装置28の電動モータ28aのモータ駆動信号が送出され、コンテナ搬送装置28が駆動されると、次に、位置センサ62が非検出状態から検出状態になったか否かが判定される。位置センサ62が非検出状態から検出状態になると、コンテナ搬送装置28の電動モータ28aへの電力供給を停止し、コンテナ搬送装置28を停止する。一方、位置センサ62が非検出状態から検出状態になるまでは、基本的には、コンテナ搬送装置28の駆動は継続される。
〔手動モードの詳細について〕
手動モードでは、中途センサ52が非検出状態となっていることを条件に、駆動スイッチ65に操作により、電動モータ28aに駆動信号が出力され、コンテナ搬送装置28が駆動される。
手動モードでは、例えば、上手側収容部Q1のコンテナ搬送装置28上にコンテナ18を2段に積み重ねて、駆動スイッチ65を操作すれば、2段に積み重ねたコンテナ18を、上手側収容部Q1から下手側収容部Q2へ搬送させることができる。
〔コンテナ搬送装置における電動モータの保護について〕
コンテナ搬送装置28の電動モータ28aの駆動制御には、例外処理が存在する。
以下、電動モータ28aの駆動制御の例外処理について具体的に説明する。
まず、電動モータ28aにモータ駆動信号を出力してから、回転センサ67により検出される駆動軸48の回転速度が、目標回転速度未満の所定回転速度以下の回転速度になっているかを判定する。回転センサ67により検出される駆動軸48の回転速度が、所定回転速度以下の回転速度になっていると、電動モータ28aへの電力供給を強制的に停止し、コンテナ搬送装置28によるコンテナ18の搬送を強制停止する。一方、回転センサ67により検出される駆動軸48の回転速度が、所定回転速度以下の回転速度よりも大きい場合は、通常通り、電動モータ28aへの電力供給を継続し、コンテナ搬送装置28の駆動を継続する。本実施形態では、上述のように、本実施形態では、所定回転速度以下の回転速度は、零に設定されている。
これにより、例えば、第2存否センサ54が検出状態から非検出状態になって所定時間経過しても、コンテナ18を降ろす作業が完了しておらず、コンテナ搬送装置28が駆動されて、収容台15においてコンテナ18に詰まりが発生した場合であっても、コンテナ搬送装置28の電動モータ28aに過度な負荷が掛かることが抑止され、電動モータ28aが故障したり、電動モータ28aのヒューズが飛んだりする不都合が回避され、コンテナ搬送装置28に不具合が生じることを好適に回避できる。
〔コンテナの交換作業時の報知について〕
上記のように、コンテナ載置部29のコンテナ18が人参Aで一杯になると、コンテナ載置部29のコンテナ18をコンテナ搬送装置28に向けて移動させ、新たな空のコンテナ18をコンテナ載置部29に載置するコンテナ交換作業が行われる。コンテナ交換作業を行っている最中に、コンテナ載置部29にコンテナ18が載置されていない状態では、載置センサ53が非検出状態となる。載置センサ53が非検出状態となっている間は、交換報知部76により報知装置69を用いてコンテナ18の交換作業を行っていることが、運転部2の操縦者等に報知される。これにより、運転部2の操縦者が、後方の補助者の行っている作業状況を把握し易くなり、作業者間のコミュニケーションを円滑にとることができる。
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態について説明する。下記の各別実施形態は、矛盾が生じない限り、上記実施形態に対して複数選択して組み合わせることができる。なお、本発明の範囲は、これら実施形態の内容に限定されるものではない。
(1)上記実施形態では、回転速度を検出する「駆動回転体」として駆動軸48を例示しているが、これに限られない。例えば、従動軸49や搬送チェーン50等の電動モータ28aの駆動に連動して駆動される部材を「駆動回転体」としてよい。
(2)上記実施形態では、第1存否センサ51や第2存否センサ54が接触式のセンサで構成されているものを例示しているが、これに限られない。例えば、第1存否センサ51や第2存否センサ54が光学式等の他の方式のセンサで構成されていてもよい。
(3)上記実施形態では、チェーン駆動式のコンテナ搬送装置28において押し部50aが「搬送体」であるものが例示されているが、これに限られない。例えば、押し部50aを有しないベルト駆動式のコンテナ搬送装置に変更し、コンテナ18の底部を支持しながら搬送可能な搬送ベルトを「搬送体」として用いてもよい。
(4)上記実施形態では、第2存否センサ54の数が、3つのものを例示しているが、これに限られない。例えば、第2存否センサ54の数が、1つ、2つ、4つ以上であってもよい。この場合、下手側収容部Q2に並べられるコンテナ18の数は、第2存否センサ54の数に対応して、1つ、2つ、4つ以上でもよい。また、下手側収容部Q2に並べられるコンテナ18の数が、第2存否センサ54の数よりも多くてもよい。
(5)上記実施形態では、コンテナ搬送装置28に関して手動モードが備えられているものを例示しているが、これに限られない。このような手動モードを備えていなくてもよい。
(6)上記実施形態では、「所定回転速度以下の回転速度」が零である場合を例示しているが、これに限られない。例えば、「所定回転速度以下の回転速度」が、零より大きく目標回転速度より小さい特定の回転速度であってもよい。
(7)上記実施形態では、警告報知部73、異常報知部75、交換報知部76に対応する1つの報知装置69を例示しているが、これに限られない。例えば、警告報知部73、異常報知部75、交換報知部76に対応する報知装置69を各別に備えるようにしてもよい。この場合、警告報知部73、異常報知部75、交換報知部76に対応する報知の方式(音、表示)を、全く異なる方式にすると、作業者にとって判別し易いものとなる。
(8)上記実施形態とは、左右が逆の構造であってもよい。
本発明は、上記の人参収穫機以外にも、作物として大根を収穫可能な大根収穫機や作物として玉葱を収穫可能な玉葱収穫機等の種々の作物収穫機に利用できる。
15 :収容台
18 :コンテナ
28 :コンテナ搬送装置(搬送装置)
28a :電動モータ
48 :駆動軸(駆動回転体)
50a :押し部(搬送体)
51 :第1存否センサ
54 :第2存否センサ
71 :駆動制御部
74 :強制停止部
75 :異常報知部
A :人参(作物)
Q1 :上手側収容部
Q2 :下手側収容部

Claims (3)

  1. 作物が回収されたコンテナを収容可能な収容台が備えられ、
    前記収容台に、上手側収容部と、前記上手側収容部の搬送方向下手側に位置する下手側収容部と、前記上手側収容部に存在する前記コンテナを前記下手側収容部に向けて搬送可能な搬送装置と、が備えられ、
    前記上手側収容部における前記コンテナの存在を検出可能な第1存否センサと、
    前記下手側収容部における前記コンテナの存在を検出可能な第2存否センサと、が備えられ、
    前記搬送装置に、電動モータと、前記電動モータにより駆動される駆動回転体と、前記駆動回転体に連動駆動されて前記コンテナを送り出し可能な搬送体と、が備えられ、
    前記第2存否センサが非検出状態である場合に前記第1存否センサが検出状態になると前記電動モータを駆動制御する駆動制御部と、
    前記駆動制御部が前記電動モータに駆動指令を出力している状態で前記駆動回転体の回転速度が所定回転速度以下の回転速度であると、前記電動モータへの電力供給を強制的に停止させる強制停止部と、が備えられている作物収穫機。
  2. 前記駆動制御部が前記電動モータに駆動指令を出力している状態で前記駆動回転体の回転速度が前記所定回転速度以下になると、異常報知を行う異常報知部が備えられている請求項1に記載の作物収穫機。
  3. 前記所定回転速度以下の回転速度が零である請求項1または2に記載の作物収穫機。
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