JP2018088745A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】第1ケースと第2ケースとの間のシール性をより高めることができるモータを提供する。
【解決手段】ギヤハウジング31は、ハウジング本体40及びカバー50の各縁部43,を重ね合わせてなるケースである。長尺状のシール部材81は、ハウジング本体40の第1縁部43とカバー50の第2縁部53との間で両縁部43,53に沿って周回し当該両縁部43,53によって圧潰された状態でハウジング本体40とカバー50との間をシールする。シール部材81は、シール部材81の長手方向の一端部と他端部とが、シール部材81の延びる方向と直交する断面においてハウジング本体40とカバー50との重ね合せ方向F1と交差する方向に並んだ状態で重なっている。
【選択図】図4

Description

本発明は、モータに関するものである。
例えば特許文献1に記載されているように、モータには、第1ケースの縁部と第2ケースの縁部とを重ね合わせて(突き合わせて)なる中空状のモータケースを備えたものがある。このようなモータでは、第1ケースと第2ケースとの合わせ部分からモータケースの内部に水等の液体が浸入することを抑制するために、第1ケースの縁部と第2ケースの縁部との間にシール部材が設けられることがある。シール部材は、長尺状をなし、第1ケースの縁部と第2ケースの縁部との間で両縁部に沿って1周し当該両縁部によって圧潰された状態で第1ケースと第2ケースとの間をシールする。
特開2012−147581号公報
しかしながら、上記のシール部材は、図8(a)に示すように、第1ケース101と第2ケース102とが組み付けられる前の状態で、シール部材103の長手方向の一端部と他端部とが、第1ケース101と第2ケース102との重ね合せ方向(突合せ方向)に重ねられて配置されていた。そのため、図8(b)に示すように、第1ケース101の縁部と第2ケース102の縁部とによってシール部材103が圧潰された状態であっても、シール部材103の長手方向の一端部及び他端部付近で、シール部材103と縁部との間に隙間104が形成される可能性があった。そして、このような隙間が形成されると、当該隙間からモータケースの内部に水等が浸入する虞がある。そのため、第1ケースと第2ケースとの間のシール性をより高めることが望まれていた。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、第1ケースと第2ケースとの間のシール性をより高めることができるモータを提供することにある。
上記課題を解決するモータは、第1ケース及び第2ケースの各縁部を重ね合わせてなるモータケースと、前記第1ケースの縁部と前記第2ケースの縁部との間で両縁部に沿って周回し当該両縁部によって圧潰された状態で前記第1ケースと前記第2ケースとの間をシールする長尺状のシール部材と、を備えたモータであって、前記シール部材は、前記シール部材の長手方向の一端部と前記シール部材の長手方向の他端部とが、前記シール部材の延びる方向と直交する断面において前記第1ケースと前記第2ケースとの重ね合せ方向と交差する方向に並んだ状態で重なっている。
この構成によれば、シール部材の長手方向の一端部と同シール部材の長手方向の他端部とは、第1ケースと第2ケースとの重ね合せ方向に重ねられて同方向に並ぶのではなく、重ね合せ方向と交差する方向に並んだ状態で重なっている。そのため、シール部材の長手方向の一端部と他端部とがそれぞれ第1ケースの縁部と第2ケースの縁部とに接触されて圧潰されることになる。従って、シール部材の長手方向の両端部付近で、シール部材と縁部との間にモータケースの外側から内側へシール部材を横切る隙間が形成されることが抑制される。その結果、第1ケースと第2ケースとの間のシール性をより高めることができる。
上記モータにおいて、前記第1ケース及び前記第2ケースの少なくとも一方の縁部は、前記シール部材が配置される配置溝を有し、前記配置溝は、前記シール部材の長手方向の一端部と前記シール部材の長手方向の他端部とが配置される端部収容凹部を有し、前記端部収容凹部は、前記配置溝における前記端部収容凹部以外の部分よりも幅が広いことが好ましい。
この構成によれば、シール部材の長手方向の一端部と他端部とを配置溝の端部収容凹部に配置することにより、シール部材の長手方向の一端部と他端部とを、第1ケースと第2ケースとの重ね合せ方向と交差する方向に並んだ状態で重なりを有して配置することが容易となる。また、シール部材の長手方向の一端部と他端部とは、端部収容凹部の内周面によって、前記重ね合せ方向に対して交差する方向に並んだ重なり状態に維持されやすい。
上記モータにおいて、前記モータケースは、モータの駆動を制御するための駆動回路を収容していることが好ましい。
この構成によれば、第1ケース及び第2ケースを重ね合せてなるモータケースは、第1ケースの縁部と第2ケースの縁部との間のシール性がより高められているため、モータケースの内部に駆動回路が収容されても水等の液体の付着がより抑制される。
上記モータにおいて、前記モータケースに固定され回転力を発生させるモータ部と、前記モータケースに収容され前記モータ部の回転を減速する減速機構と、を備えたことが好ましい。
この構成によれば、第1ケースの縁部と第2ケースの縁部との間のシール性がより高められているため、モータケースの内部に収容された減速機構に水等の液体が付着することをより抑制することができる。
上記モータにおいて、前記シール部材の長手方向の一端部と、前記シール部材の長手方向の他端部とは、前記シール部材の延びる方向と直交する断面において前記重ね合せ方向と直交する方向に並んでいることが好ましい。
この構成によれば、シール部材の長手方向の一端部と他端部とを容易に配置することができる。また、シール部材の長手方向の一端部及び他端部のそれぞれが、第1ケースの縁部及び第2ケースの縁部のそれぞれにより接触しやすくなるため、両縁部によってより圧潰されやすくなる。そして、シール部材の長手方向の一端部と他端部とは、第1ケースと第2ケースとの重ね合せ方向と直交する方向に隣り合う。従って、シール部材の長手方向の両端部付近で、シール部材と縁部との間にモータケースの外側から内側へシール部材を横切る隙間が形成されることが更に抑制される。その結果、第1ケースと第2ケースとの間のシール性を更に高めることができる。
本発明のモータによれば、第1ケースと第2ケースとの間のシール性をより高めることができる。
実施形態のモータの側面図。 実施形態のモータの背面図。 カバー及び減速機構を除く実施形態のモータの斜視図。 (a)及び(b)は実施形態におけるモータの断面図(図2における5−5断面図)。 (a)及び(b)は実施形態におけるモータの断面図(図2における5−5断面図)。 実施形態におけるハウジング本体を除くモータの断面図(図2における5−5断面図)。 (a)は実施形態におけるカバーの斜視図、(b)は同カバーの部分拡大図。 (a)及び(b)は従来のシール部材の状態を説明する説明図。
以下、モータの一実施形態について説明する。
図1に示すように、モータ10は、車両のウインドシールドに付着した雨滴等を払拭する車両用ワイパ装置の駆動源として用いられるワイパモータであって、回転力を発生するモータ部20と、モータ部20の回転を減速して出力する出力部30とを有する。
図1及び図2に示すように、モータ部20は、例えば直流モータよりなり、略有底筒状のヨークハウジング21の内側に回転軸22と一体に回転駆動される回転電機子が収容されている。回転軸22の先端部は、ヨークハウジング21の開口部から出力部30の内部に突出している。また、回転軸22において、ヨークハウジング21の外部に延びて出力部30の内部に配置された先端側の部分には、螺子歯状のウォーム23が形成されている。
図1乃至図3に示すように、出力部30は、モータケースとしての中空状のギヤハウジング31を有し、その内部に回転軸22の回転を減速する減速機構32等を収容している。ギヤハウジング31は、第1ケースとしてのハウジング本体40と、ハウジング本体40の開口40aを閉塞する第2ケースとしてのカバー50とから構成されている。また、ギヤハウジング31の内部空間は、ハウジング本体40とカバー50との間に配置されたインナカバー60によって仕切られている。
ハウジング本体40は略皿状をなしており、その外周縁部に沿って立設された側壁部41には、出力部30にモータ部20を固定するための略円筒状の固定部42が設けられている。この固定部42に、ヨークハウジング21の開口部側の端部が螺子33にて固定されることにより、ヨークハウジング21とハウジング本体40とが固定されて出力部30とモータ部20とが一体化されている。そして、回転軸22の先端側の部分は、この固定部42を貫通してハウジング本体40の内部に突出している。ハウジング本体40は、側壁部41の内側に減速機構収容凹部40bを有しており、ウォーム23は、この減速機構収容凹部40bの内部に収容されている。また、減速機構収容凹部40bの内部には、ウォーム23と共に減速機構32を構成するウォームホイール34がウォーム23と噛合した状態で同ウォーム23の側方に配置されるように収容されている。なお、ウォームホイール34の径方向の中央部には、同ウォームホイール34の回転軸線方向に延びる出力軸35が一体回転可能に設けられており、同出力軸35の先端部は、ハウジング本体40(減速機構収容凹部40bの底部)から外部に突出している。そして、回転軸22の回転をウォーム23及びウォームホイール34にて減速し出力軸35から出力するようになっている。
ハウジング本体40の縁部としての第1縁部43は、ハウジング本体40の開口40aの周縁部となっている。なお、本実施形態では、開口40aは、側壁部41の先端部分により構成されている。第1縁部43の複数箇所には、締結穴44が設けられている。締結穴44は、回転軸22の回転軸線と直交する方向と平行な方向(即ち、出力軸35の回転軸線L1と平行な方向)に凹設されている。
また、第1縁部43には、ハウジング本体40の開口40aに沿って第1挟持面45が第1縁部43の全周に亘って設けられている。第1挟持面45は、固定部42付近の一部(出力軸35の回転軸線L1方向に高低差がある部分)を除き、出力軸35の回転軸線L1と直交する平面状をなしている。
また、第1縁部43には、第1挟持面45の外側に第1挟持面45よりも側壁部41の基端側に一段低くなった位置に段差面46が設けられている。段差面46は、第1挟持面45に沿って延びており、第1縁部43の全周に亘って設けられている。そして、第1縁部43において、段差面46の内側で同段差面46よりも側壁部41の先端側に位置する部分は、嵌込み部47となっている。
図4及び図5に示すように、ハウジング本体40には、嵌込み部47の内側に、インナカバー配置凹部48が設けられている。インナカバー配置凹部48は、ハウジング本体40において減速機構収容凹部40bよりも外周側に設けられるとともに、減速機構収容凹部40bよりも深さが浅い。また、インナカバー配置凹部48の底面48aは、出力軸35の回転軸線L1方向(図4及び図5において略上下方向)の位置が段差面46と略等しく、且つ、第1挟持面45と平行をなしている。
また、ハウジング本体40には、第1挟持面45よりも内側の部分にインナカバー当接面49が設けられている。インナカバー当接面49は、インナカバー配置凹部48の内側面、即ち嵌込み部47の内側の側面に設けられており、第1挟持面45よりも側壁部41の基端側に一段低くなった位置に位置している。また、インナカバー当接面49は、嵌込み部47に沿って部分的に設けられるとともに、第1挟持面45と平行をなしている。
図3及び図4に示すように、インナカバー60は、略板状をなしており、その外形は、第1縁部43よりも一回り小さい。このインナカバー60は、インナカバー配置凹部48に同インナカバー配置凹部48の底面48aに外周部分が当接した状態で配置され、減速機構収容凹部40bの開口部を略閉塞している。このため、減速機構収容凹部40bに収容された減速機構32は、ハウジング本体40とインナカバー60との間に収容されている。なお、インナカバー60のハウジング本体40に対する重ね合せ方向は、ハウジング本体40とカバー50との重ね合せ方向F1(以下、単に重ね合せ方向F1とする)と同じ方向である。
図4(b)及び図5(b)に示すように、インナカバー60の外周縁部には、インナカバー当接面49に対応する部分に、挟持部61が設けられている。挟持部61は、インナカバー60の外周縁部からインナカバー当接面49の方へ延出された形状をなしている。挟持部61における重ね合せ方向F1の両側の側面のうちハウジング本体40側の側面は、インナカバー当接面49に当接するインナカバー側当接面62となっている。また、挟持部61における重ね合せ方向F1の両側の側面のうちカバー50側の側面は、インナカバー側挟持面63となっている。インナカバー側挟持面63は、インナカバー60がハウジング本体40に組み付けられた状態において、第1挟持面45と平行をなすとともに、重ね合せ方向F1の位置が第1挟持面45よりも僅かにインナカバー当接面49側に位置する。更に、インナカバー側挟持面63は、第1挟持面45よりも内側に位置する。
図7(a)に示すように、カバー50は、略皿状をなしており、その外周縁部に沿って立設された側壁部51には、モータ10に電源を供給するために外部コネクタ(図示略)が嵌挿される筒状のコネクタ部52が設けられている。カバー50の縁部としての第2縁部53は、側壁部51の先端部にて構成されており、ハウジング本体40の第1縁部43に対応した形状をなしている。第2縁部53には、第1縁部43に設けられた締結穴44に対向する複数箇所に締結孔54が設けられている。締結孔54は、出力軸35の回転軸線L1方向(図2参照)にカバー50を貫通している。
図1乃至図3、及び図7(a)に示すように、ハウジング本体40とカバー50とは、第1縁部43と第2縁部53とを重ね合せ(突き合わせ)、各締結孔54に貫挿された螺子71が各締結孔54と重なる各締結穴44に螺合されることにより、互いに固定されている。なお、ハウジング本体40とカバー50との重ね合せ方向F1は、本実施形態では、回転軸22の回転軸線と直交する方向と平行な方向であって、出力軸35の回転軸線L1と平行な方向である。
図5(a)に示すように、カバー50の内側には、モータ10の駆動を制御するための駆動回路72が形成された回路基板73が固定されている。ギヤハウジング31の内部では、駆動回路72及び回路基板73は、カバー50とインナカバー60との間に収容されている。
図3及び図7(a)に示すように、第2縁部53には、全周に亘って第2挟持面55が設けられている。第2挟持面55は、ハウジング本体40の第1挟持面45に対応した形状をなしており、カバー50において固定部42付近に重ね合される一部(重ね合せ方向F1に高低差がある部分)を除き、重ね合せ方向F1と直交する平面状をなしている。そして、カバー50がハウジング本体40に重ね合された状態においては、第1挟持面45と第2挟持面55とは平行をなす(図4(b)参照)。
また、図4(b)、図5(b)及び図7(a)に示すように、第2縁部53には、第2挟持面55の外側に第2挟持面55よりも突出した囲繞壁56が設けられている。囲繞壁56は、第2挟持面55の外周を全周に亘って囲んでいる。また、囲繞壁56の高さ(第2挟持面55と囲繞壁56の先端面との間の距離)は、ハウジング本体40における第1挟持面45と段差面46との間の距離と略等しい。カバー50がハウジング本体40に重ね合わされると、囲繞壁56の内側に嵌込み部47が挿入され、嵌込み部47の先端部を外周側から囲繞壁56が囲むようになっている。そして、囲繞壁56の内側で第1挟持面45と第2挟持面55とが重ね合せ方向F1に対向するようになっている。
第2縁部53には、第1縁部43と第2縁部53との間を液密にシールするシール部材81を配置するための配置溝57が設けられている。配置溝57は、第2挟持面55に凹設されるとともに、第2縁部53の全周に亘って延びており環状をなしている。また、配置溝57は、その延びる方向と直交する方向の断面形状が、円弧状(半円形状)をなしている。また、配置溝57は、何れの部位においても深さが一定に形成されている。なお、第2縁部53において、配置溝57の内周側と外周側とには、何れの場所においても第2挟持面55が存在している。
図4(b)及び図7(b)に示すように、配置溝57は、その一部に端部収容凹部58を有する。端部収容凹部58は、配置溝57における端部収容凹部58以外の部分よりも幅が広い。詳しくは、配置溝57の延びる方向と直交する断面において、端部収容凹部58の幅D1は、配置溝57における端部収容凹部58以外の部分の幅D2よりも重ね合せ方向F1と直交する方向F2に広くなっている。また、端部収容凹部58の深さは、配置溝57における端部収容凹部58以外の部分と同じ深さとなっている。また、端部収容凹部58の底面58aは、第2挟持面55と平行な平面状をなすとともに、重ね合せ方向F1から見た形状が四角形状をなしている。また、端部収容凹部58の内側面58b,58c(底面58aに対してカバー50の内周側と外周側に位置する側面)は、配置溝57における端部収容凹部58以外の部分と同じ曲率の円弧状をなしている。2つの内側面58b,58cのうち、カバー50の内周側に位置する内側面58bは、端部収容凹部58から延びる配置溝57(図7(b)において端部収容凹部58から下方に延びる配置溝)の内周面と直線的に繋がっている。一方、2つの内側面58b,58cのうち、カバー50の外周側に位置する内側面58cは、カバー50の外周側から端部収容凹部58に繋がる配置溝57の内周面に対して曲がりながら繋がっている。
図4(b)及び図5(b)に示すように、シール部材81は、長尺状をなし、第1縁部43と第2縁部53との間で両縁部43,53に沿って1周だけ周回して当該両縁部43,53によって圧潰された状態でハウジング本体40とカバー50との間を液密にシールするものである。シール部材81は、弾性を有する樹脂材料又はゴム材料から形成されており、例えば、ブチルゴムにて形成されている。シール部材81は、第1縁部43と第2縁部53とによって圧潰されていない状態(図4(b)及び図5(b)に二点鎖線で示す状態)では、配置溝57の円弧状の内周面と同様の半径を有する断面円形状の紐状をなしている。そして、シール部材81は、同シール部材81の長手方向の一端部(以下、第1端部81aとする)が端部収容凹部58に配置された後、配置溝57に順に配置されていき、第2縁部53を1周して同シール部材81の長手方向の他端部(以下、第2端部81bとする)が端部収容凹部58に配置される。即ち、シール部材81の第1及び第2端部81a,81bは、何れも端部収容凹部58に配置されるものである。そして、端部収容凹部58に配置された第1端部81aと第2端部81bとは、端部収容凹部58の底面58a上で、第1端部81aがカバー50の内周側に位置し、第2端部81bがカバー50の外周側に位置する。また、シール部材81の延びる方向と直交する断面において、第1端部81aと第2端部81bとは、重ね合せ方向F1の位置が等しい状態で重ね合せ方向F1と直交する方向F2に並んでいる。即ち、第1端部81aと第2端部81bとは、重ね合せ方向F1と直交する方向F2(第1縁部43と第2縁部53とにおけるギヤハウジング31の内外方向)に重なっている。
そして、カバー50がハウジング本体40に重ね合わされて螺子71にて固定された状態では、シール部材81は、ハウジング本体40の第1挟持面45とカバー50の第2縁部53(第2挟持面55及び配置溝57の内周面)とによって重ね合せ方向F1に圧潰され、第1縁部43と第2縁部53とに液密に密着している。また、シール部材81の第1端部81aと第2端部81bとは、第1縁部43と第2縁部53とによって圧潰された状態では、第1端部81aと第2端部81bとが重なる方向(即ち重ね合せ方向F1と直交する方向F2)に隙間無く密着している。
なお、図5(b)に示すように、シール部材81の一部は、第1縁部43及びインナカバー60の外縁部(挟持部61)と、第2縁部53との間で圧潰されており、インナカバー60の外縁部にも液密に密着している。
また、図4(b)及び図6に示すように、インナカバー60の挟持部61の一部は、端部収容凹部58の内周側の端部に重なる。そのため、シール部材81の第1端部81aは、第1縁部43及びインナカバー60の外縁部(挟持部61)と、第2縁部53との間で圧潰されており、インナカバー60の外縁部にも液密に密着している。
次に、本実施形態の作用について説明する。
シール部材81の第1端部81aと第2端部81bとは、ハウジング本体40とカバー50との重ね合せ方向F1に重ねられて同方向F1に並ぶのではなく、重ね合せ方向F1と交差する方向(本実施形態では、重ね合せ方向F1と直交する方向F2)に並んだ状態で重なっている。そのため、シール部材81の第1端部81aと第2端部81bとがそれぞれハウジング本体40の第1縁部43とカバー50の第2縁部53とに接触されて圧潰されることになる。従って、シール部材81の長手方向の両端部付近(即ち第1及び第2端部81a,81b付近)で、シール部材81と第1及び第2縁部43,53との間にギヤハウジング31の外側から内側へシール部材81を横切る隙間が形成されることが抑制される。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)ハウジング本体40とカバー50との間のシール性をより高めることができる。
(2)カバー50の第2縁部53は、シール部材81が配置される配置溝57を有する。配置溝57は、シール部材81の第1端部81aと第2端部81bとが配置される端部収容凹部58を有し、端部収容凹部58は、配置溝57における端部収容凹部58以外の部分よりも幅が広い。そのため、シール部材81の第1端部81aと第2端部81bとを配置溝の端部収容凹部58に配置することにより、シール部材81の第1端部81aと第2端部81bとを、重ね合せ方向F1と交差する方向(本実施形態では、重ね合せ方向F1と直交する方向F2)に並んだ状態で重なりを有して配置することが容易となる。また、シール部材81の第1端部81aと第2端部81bとは、端部収容凹部58の内周面によって、重ね合せ方向F1と交差する方向に並んだ重なり状態に維持されやすい。
(3)ギヤハウジング31は、モータ10の駆動を制御するための駆動回路72を収容している。ハウジング本体40及びカバー50を重ね合せてなるギヤハウジング31は、ハウジング本体40の第1縁部43とカバー50の第2縁部53との間のシール性がより高められているため、ギヤハウジング31の内部に駆動回路72が収容されても水等の液体の付着がより抑制される。
(4)モータ10は、ギヤハウジング31に固定され回転力を発生させるモータ部20と、ギヤハウジング31に収容されモータ部20の回転を減速する減速機構32と、を備えている。ギヤハウジング31においてハウジング本体40の第1縁部43とカバー50の第2縁部53との間のシール性がより高められているため、ギヤハウジング31の内部に収容された減速機構32に水等の液体が付着することをより抑制することができる。
(5)シール部材81の第1端部81aと第2端部81bとは、シール部材81の延びる方向と直交する断面において重ね合せ方向F1と直交する方向F2に並んでいる。そのため、シール部材81の第1端部81aと第2端部81bとを容易に配置することができる。また、第1端部81a及び第2端部81bのそれぞれが、第1縁部43及び第2縁部53のそれぞれにより接触しやすくなるため、両縁部43,53によってより圧潰されやすくなる。そして、シール部材81の第1端部81a側の端は、同シール部材81の第2端部81b付近と、重ね合せ方向F1と直交する方向F2に隣り合う。また、シール部材81の第2端部81b側の端は、同シール部材81の第1端部81a付近と、重ね合せ方向F1と直交する方向F2に隣り合う。従って、シール部材81の長手方向の両端部付近(即ち第1及び第2端部81a,81b付近)で、シール部材81と第1及び第2縁部43,53との間にギヤハウジング31の外側から内側へシール部材81を横切る隙間が形成されることが更に抑制される。その結果、ハウジング本体40とカバー50との間のシール性を更に高めることができる。
(6)モータ10は、ギヤハウジング31に固定されたモータ部20と、ギヤハウジング31の内部でギヤハウジング31の内部空間を仕切るインナカバー60と、ハウジング本体40とインナカバー60との間に収容された減速機構32と、カバー50とインナカバー60との間に収容された駆動回路72と、を備えている。そして、シール部材81の少なくとも一部は、ハウジング本体40の第1縁部43及びインナカバー60の外縁部と、カバー50の第2縁部53との間で圧潰されている。このように、シール部材81の少なくとも一部は、インナカバー60の外縁部によってもカバー50の第2縁部53に向けて加圧されることになるため、インナカバー60の外縁部の少なくとも一部とカバー50の第2縁部53との間でもシール性を確保することができる。また、ギヤハウジング31の内部でインナカバー60ががたつくことをも抑制することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、シール部材81の一部は、ハウジング本体40の第1縁部43及びインナカバー60の外縁部と、カバー50の第2縁部53との間で圧潰されている。しかしながら、シール部材81は、第1縁部43と第2縁部53とのみによって圧潰されるものであってもよい。
・上記実施形態では、シール部材81の第1端部81aと第2端部81bとは、重ね合せ方向F1の位置が等しい状態で重ね合せ方向F1と直交する方向F2に並んでいる。しかしながら、第1端部81aと第2端部81bとは、シール部材81の延びる方向と直交する断面において重ね合せ方向F1と交差する方向に並んだ状態で重なっているのであれば、必ずしも上記実施形態のように配置されなくてもよい。例えば、第1端部81aと第2端部81bとは、シール部材81の延びる方向と直交する断面において、重ね合せ方向F1の位置がずれた状態で重ね合せ方向F1と交差する方向に並んでいてもよい。この場合、例えば、カバー50の内側に向かうほど端部収容凹部58が深くなるように(もしくは浅くなるように)底面58aを傾斜させてもよい。このようにしても、シール部材81の第1端部81aと第2端部81bとがそれぞれ第1縁部43と第2縁部53とに接触されて圧潰されることになる。従って、シール部材81の長手方向の両端部付近で、シール部材81と第1及び第2縁部43,53との間に隙間が形成されることが抑制される。その結果、ハウジング本体40とカバー50との間のシール性をより高めることができる。
・上記実施形態では、減速機構32を収容するギヤハウジング31において、ハウジング本体40の第1縁部43とカバー50の第2縁部53との間に配置されるシール部材81の第1端部81aと第2端部81bとを、シール部材81の延びる方向と直交する断面において重ね合せ方向F1と直交する方向F2に並ぶように配置している。しかしながら、ギヤハウジング31に限らず、第1ケース及び第2ケースの各縁部を重ね合わせてなる中空状のモータケースにおいて、両縁部の間に配置されるシール部材の長手方向の一端部と他端部とを、シール部材の延びる方向と直交する断面において第1及び第2ケースの重ね合せ方向と交差する方向に並ぶように配置してもよい。この場合、モータは、必ずしも減速機構32を備えなくてもよい。
・ギヤハウジング31は、必ずしも駆動回路72を収容するものでなくてもよい。
・配置溝57は、必ずしも端部収容凹部58を備えなくてもよい。
・上記実施形態では、カバー50の第2縁部53に配置溝57が設けられている。しかしながら、ハウジング本体40の第1縁部43に配置溝57を設けてもよい。この場合、第2縁部53の配置溝57は省略してもよい。また、第1縁部43及び第2縁部53の何れにも配置溝57を設けなくてもよい。この場合、シール部材81は、第1挟持面45もしくは第2挟持面55上に配置された後、重ね合された第1縁部43と第2縁部53とによって圧潰される。
・上記実施形態では、モータ10は、車両用ワイパ装置の駆動源として用いられているが、そのほかの装置の駆動源として用いてもよい。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のモータにおいて、前記モータケースに固定され回転力を発生させるモータ部と、前記モータケースの内部で前記モータケースの内部空間を仕切るインナカバーと、前記第1ケースと前記インナカバーとの間に収容され前記モータ部の回転を減速する減速機構と、前記第2ケースと前記インナカバーとの間に収容され前記モータ部の駆動を制御するための駆動回路と、を備え、前記シール部材の少なくとも一部は、前記第1ケースの縁部及び前記インナカバーの外縁部と、前記第2ケースの縁部との間で圧潰されていることを特徴とするモータ。
この構成によれば、シール部材の少なくとも一部は、インナカバーの外縁部によっても第2ケースの縁部に向けて加圧されることになるため、インナカバーの外縁部の少なくとも一部と第2ケースの縁部との間でもシール性を確保することができる。また、モータケースの内部でインナカバーががたつくことをも抑制することができる。
10…モータ、20…モータ部、31…モータケースとしてのギヤハウジング、32…減速機構、40…第1ケースとしてのハウジング本体、43…第1ケースの縁部としての第1縁部、50…第2ケースとしてのカバー、53…第2ケースの縁部としての第2縁部、57…配置溝、58…端部収容凹部、72…駆動回路、81…シール部材、81a…シール部材の長手方向の一端部としての第1端部、81b…シール部材の長手方向の他端部としての第2端部、D1…端部収容凹部の幅、D2…配置溝における端部収容凹部以外の部分の幅、F1…重ね合せ方向。

Claims (5)

  1. 第1ケース及び第2ケースの各縁部を重ね合わせてなるモータケースと、
    前記第1ケースの縁部と前記第2ケースの縁部との間で両縁部に沿って周回し当該両縁部によって圧潰された状態で前記第1ケースと前記第2ケースとの間をシールする長尺状のシール部材と、
    を備えたモータであって、
    前記シール部材は、前記シール部材の長手方向の一端部と前記シール部材の長手方向の他端部とが、前記シール部材の延びる方向と直交する断面において前記第1ケースと前記第2ケースとの重ね合せ方向と交差する方向に並んだ状態で重なっていることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記第1ケース及び前記第2ケースの少なくとも一方の縁部は、前記シール部材が配置される配置溝を有し、
    前記配置溝は、前記シール部材の長手方向の一端部と前記シール部材の長手方向の他端部とが配置される端部収容凹部を有し、
    前記端部収容凹部は、前記配置溝における前記端部収容凹部以外の部分よりも幅が広いことを特徴とするモータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のモータにおいて、
    前記モータケースは、モータの駆動を制御するための駆動回路を収容していることを特徴とするモータ。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のモータにおいて、
    前記モータケースに固定され回転力を発生させるモータ部と、
    前記モータケースに収容され前記モータ部の回転を減速する減速機構と、
    を備えたことを特徴とするモータ。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のモータにおいて、
    前記シール部材の長手方向の一端部と、前記シール部材の長手方向の他端部とは、前記シール部材の延びる方向と直交する断面において前記重ね合せ方向と直交する方向に並んでいることを特徴とするモータ。
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