JP2018085287A - コネクタ - Google Patents

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岡安 恭志
Yasushi Okayasu
恭志 岡安
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Abstract

【課題】耐熱による影響を受けても端子金具とハウジングとの相対位置を安定させること。【解決手段】両側が開口している筒部30と、筒部30の前端面から前側に延出している延出部31とを有するハウジング11と、筒部30に挿入されている端子金具10であって、前後方向において一部が延出部31より前に出ているとともに一部が延出部31と重なっている平板部20と、平板部20の後端部に連なっている電線接続部21とを有する端子金具10と、延出部31に取り付けられて平板部20の一部を覆うフロントリテーナ14と、を備え、平板部20のフロントリテーナ14に覆われる部分に貫通穴25が形成されている一方、フロントリテーナ14に突起46が設けられており、突起46が貫通穴25に挿入されて端子金具10の抜けが防止される、コネクタ1。【選択図】図4

Description

本明細書で開示する技術は、コネクタに関する。
従来、電線が接続される端子金具とハウジングとを備えるコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、特許文献1に記載の電線保持装置(コネクタに相当)は端子(端子金具に相当)が接続されている電線を一対の保持部材によって挟むものであり、保持部材に電線が収容される円弧状の保持溝が形成されており、電線保持力を向上させるためにその保持溝の電線の外周面に接触する内面が面粗しされている。
特開2014−26746号公報
ところで、電線は耐熱による経時変化によって電線痩せが生じる虞がある。上述した特許文献1に記載の電線保持構造では電線痩せが生じると保持溝の電線保持力が低下し、端子金具と保持部材との相対位置が定まらなくなってしまう虞がある。
本明細書では、耐熱による影響を受けても端子金具とハウジングとの相対位置を安定させることができる技術を開示する。
本明細書で開示するコネクタは、両側が開口している筒部と、前記筒部の軸線方向の一方側を前側、他方側を後側と定義した場合に、前記筒部の前端面から前側に延出している延出部とを有するハウジングと、前記筒部に挿入されている端子金具であって、前後方向において一部が前記延出部より前に出ているとともに一部が前記延出部と重なっている平板部と、前記平板部の後端部に連なっている電線接続部とを有する端子金具と、前記延出部に取り付けられて前記平板部の一部を覆うリテーナと、を備え、前記平板部の前記リテーナに覆われる部分に貫通穴が形成されている一方、前記リテーナに突起が設けられており、前記突起が前記貫通穴に挿入されて前記端子金具の抜けが防止される。
上記のコネクタによると、耐熱による影響を受けて電線痩せが生じたとしても突起が貫通穴に挿入されている状態は維持されるので、端子金具の前後方向の移動を規制することができる。このため、耐熱による影響を受けても端子金具とハウジングとの相対位置を安定させることができる。
また、前記突起と前記貫通穴の内周面との間に、前記端子金具が前記平板部の板面に平行な方向にある程度移動することを許容するクリアランスが確保されていてもよい。
上記のコネクタによると、端子金具を機器に固定する際に、端子金具の位置を板面に平行な方向にクリアランスの分だけ調整することができる。これにより、クリアランスが設けられていない場合に比べて端子金具と機器との位置合わせが容易になる。
また、前記リテーナは、前記平板部が前記延出部から前記平板部の板面に直交する方向に離間すると前記平板部に当接してそれ以上の離間を規制する規制部を有し、前記平板部と前記規制部との間に、前記端子金具が前記延出部から前記直交する方向にある程度離間することを許容するクリアランスが確保されていてもよい。
上記のコネクタによると、端子金具を機器に固定する際に、端子金具の位置を板面に直交する方向にクリアランスの分だけ調整することができる。これにより、クリアランスが設けられていない場合に比べて端子金具と機器との位置合わせが容易になる。
また、前記端子金具は前記筒部に後側から挿入されるものであり、前記ハウジングに、前記端子金具が前記筒部に挿入されて前記貫通穴が前記突起の挿入位置に達すると前記端子金具に当接してそれ以上の前側への移動を規制する前止まり部が設けられていてもよい。
上記のコネクタによると、リテーナをハウジングに取り付けるとき、貫通穴が突起の挿入位置に位置していることにより、突起を貫通穴に挿入することが容易になる。
また、前記平板部は、前記延出部より前に出ている前側平板部と、板厚方向にクランク状に屈曲した屈曲部を介して前記前側平板部の後側に連なっている後側平板部であって、前後方向において一部が前記延出部と重なっている後側平板部とを有し、前記前側平板部の板面に平行な方向であって前後方向に直交する方向を前記端子金具の幅方向と定義し、前側から見て前記延出部が前記筒部の前側の開口の下に位置している姿勢を前記ハウジングの基準姿勢と定義した場合に、前記後側平板部は、前記幅方向の両側縁部から張り出している一対の張り出し部を有し、前記延出部は、前記基準姿勢において前後方向及び上下方向の両方に直交する方向である横方向に互いに離間して配されている一対の支持部であって、前記前側平板部の前記幅方向の幅以上の間隔をおいて配されており、前記一対の張り出し部を前記延出部の底面より高い位置で支持する一対の支持部を有し、前記端子金具は、前記ハウジングが前記基準姿勢にあるとき、前記前側平板部の板面が上下方向を向く姿勢で且つ前記前側平板部が前記後側平板部より下となる姿勢で前記一対の張り出し部が前記一対の支持部に支持されてもよい。
上記のコネクタによると、端子金具をハウジングに挿入するときの作業性を向上させつつ、前側平板部と機器との位置を合わせることができる。
また、前記端子金具は前記筒部に後側から挿入されるものであり、前記前側平板部の下面が前記延出部の底面に当接している状態のとき前記張り出し部の下面は前記支持部の上面より高い位置となり、前記前側平板部が前記延出部を通過して前記端子金具が下に移動すると前記張り出し部が前記支持部に当接してもよい。
上記のコネクタによると、端子金具をハウジングに挿入するときの作業性を、コネクタの形状を大きく変えることなく向上させることができる。
本明細書で開示する技術によれば、耐熱による影響を受けても端子金具とハウジングとの相対位置を安定させることができる。
実施形態に係るコネクタの斜視図 コネクタの上面図 機器に固定された状態のコネクタの側面図 コネクタの図2に示すA−A線の断面図 ハウジング及び端子金具の上面図 ハウジングの図5に示すB−B線の断面図、及び、端子金具の側面図 筒部の後面図 筒部の前面図 リテーナの図4に示すC−C線の断面図 リテーナの後面図 ハウジング及び端子金具の上面図 ハウジングの図11に示すD−D線の断面図、及び、端子金具の側面図 ハウジング及び端子金具の上面図 ハウジングの図13に示すE−E線の断面図、及び、端子金具の側面図 ハウジング及び端子金具の上面図
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図15に基づいて説明する。以降の説明において前後方向及び左右方向とは図2に示す前後方向及び左右方向を基準とし、上下方向とは図3に示す上下方向を基準とする。
先ず、図1から図3を参照して、実施形態1に係るコネクタ1の概略について説明する。コネクタ1は車両に搭載されているモータやインバータなどの車載機器(機器の一例)に接続されるものであり、端子金具10や端子金具10を保持するハウジング11などを備えている。
図3に示すように、車載機器102のケース101にはハウジング11が嵌合挿入される嵌合穴103が形成されているとともに、ナット104が埋め込まれている樹脂製の端子台100が収容されている。コネクタ1はハウジング11が嵌合穴103に嵌合挿入されて端子金具10がバスバー105と共にボルト106によってナット104に共締めされることによって車載機器102に固定される。
ここで、図3に示すように、ケース101の嵌合穴103は端子台100より少し上に位置しているので、仮に端子金具10が平らな板状に形成されているとすると端子金具10がバスバー105に重ならなくなってしまう。このため端子金具10は板厚方向(ここでは上下方向)にクランク状(言い換えると段差状)に屈曲した形状に形成されている。
(1)コネクタの構成
図4に示すように、コネクタ1は端子金具10、ハウジング11、第1のOリング12、第2のOリング13、フロントリテーナ14(リテーナの一例)、及び、バックリテーナ15を備えている。
図5に示すように、端子金具10は平板部20と、平板部20の後端部に連なっている電線接続部21とを有している。図6に示すように、平板部20は前側平板部22と、板厚方向にクランク状に屈曲した屈曲部24を介して前側平板部22の後側に連なっている後側平板部23(平板部のリテーナに覆われる部分の一例)とを有している。
具体的には、端子金具10は所定形状に打ち抜かれた銅や銅合金などの金属板を曲げ加工することによって形成されたものであり、図6に示すように前端から後側に所定距離離間した位置で上に略90度曲げられ、当該位置から上に所定距離離間した位置で後に略90度曲げられることによって前側平板部22、屈曲部24、及び、後側平板部23が形成されている。
以降の説明では、左右方向(前側平板部の板面に平行な方向であって前後方向に直交する方向の一例)を端子金具10の幅方向と定義する。また、前側平板部22の下面から後側平板部23の上面までの高さH1のことを屈曲部24の高さというものとする。
図4に示すように、前側平板部22はハウジング11に設けられている後述する延出部31より前に出ている。後側平板部23は前後方向において一部が延出部31と重なっている。
また、図5に示すように、前側平板部22には板厚方向に貫通するボルト挿通穴22Aが形成されている。また、後側平板部23には板厚方向に貫通する略矩形の貫通穴25が形成されている。貫通穴25は後述するフロントリテーナ14に設けられている突起46が挿入されるものである。また、後側平板部23の後端部には左右方向(すなわち幅方向)の両側縁部から張り出している一対の張り出し部26が一体に設けられている。
電線接続部21は一対のバレルとして形成されており、それら一対のバレルがかしめられて被覆電線27の芯線が圧着されることによって被覆電線27が接続されている。
図6に示すように、ハウジング11は両側に開口している筒部30と、筒部30の軸線方向の一方側を前側、他方側を後側と定義したとき、筒部30の前端面から前側に延出している延出部31とを有している。筒部30は前側部分の内径が後側部分の内径より小さくなっている。前側部分の前後方向の幅は筒部30の前後方向の長さの概ね2/5程度である。
図7に示すように、筒部30の後側の開口30Bは円形に形成されている。これに対し、図7及び図8に示すように、前側の開口30Aは、大まかには横長の第1の長方形30Cの上に、横幅が第1の長方形30Cの横幅より狭い第2の長方形30Dであって上辺が上に凸となる円弧状になっている第2の長方形30Dを、左右方向の中心を一致させて積み重ねた形状をなしている。ただし、第1の長方形30Cは右下角部及び左下角部に後述する段部36が形成されていることによって完全な長方形とはなっていない。
また、図6に示すように、筒部30の前側部分の外周面には全周に亘って凹む溝32が形成されている。溝32には車載機器102の嵌合穴103と筒部30との間を止水する第1のOリング12が嵌着されている。また、筒部30の後側部分には上下2か所に貫通穴33が形成されている。これらの貫通穴33はバックリテーナ15に設けられている突起15C(図4参照)が係止されるものである。
図5、図6及び図8に示すように、延出部31は上側から見て略矩形の板状の底壁34と、底壁34の左右両側から立ち上がって前後方向に延びている一対の側壁35とを有している。
図6に示すように底壁34の後端部は筒部30の前側部分と後側部分との境界位置まで延びている。図7に示すように底壁34の後端部は左右両側が筒部30の前側部分の内壁面と一体化している。また、図8に示すように、上下方向における延出部31の底面(底壁34の上面)と前側の開口30Aの第1の長方形30Cの上辺との間隔H2は屈曲部24の高さH1以上の間隔となっている。
図15に示すように、一対の側壁35の左右方向の間隔(後述する段部36を含まない間隔)は後側平板部23の右側の張り出し部26の右端と左側の張り出し部26の左端との間隔と略一致している。また、図6に示すように、各側壁35の内壁面は筒部30の前側部分の内壁面と面一になっている。
また、図5及び図6に示すように、延出部31には、後側平板部23の一対の張り出し部26を延出部31の底面(底壁34の上面)より高い位置で支持する一対の段部36(支持部の一例)が左右方向(横方向の一例)に互いに離間して配されている。段部36は延出部31の側壁35の内壁面(段部36の後端部分については筒部30の前側部分の内壁面)から底壁34の全長(底壁34の前端から後端まで)に亘って内側に張り出しており、下端部が底壁34と一体化している。段部36は以下の条件A〜Cを満たしている。
条件A:図11に示すように、一対の段部36の左右方向の間隔は、前側平板部22の左右方向の幅以上の間隔となっている。
条件B:図4に示すように、段部36の上面の位置は、前側平板部22がバスバー105に重なっている状態において、張り出し部26の下面に接する位置(あるいはほぼ接する位置)となっている。
条件C:図12に示すように、段部36の上面の位置は、前側平板部22の下面が延出部31の底面(底壁34の上面)に当接している状態のとき、張り出し部26の下面より低い位置となる。逆に言うと、前側平板部22の下面が延出部31の底面に当接している状態のとき、張り出し部26の下面は段部36の上面より高い位置となる。
また、図5及び図6に示すように、側壁35の内壁面には段部36の前端部の上に張り出すように前止まり部37が一体に形成されている。前止まり部37の下端は段部36と一体化している。詳しくは後述するが、前止まり部37は端子金具10が筒部30に後側から挿入されたときに張り出し部26に当接してそれ以上の前側への移動を規制するものである。
また、図1及び図2に示すように、各側壁35の外壁面にはフロントリテーナ14に設けられているロックアーム44が係止される係止部38と、係止部38の前後に設けられている一対のリブ39とが一体に形成されている。一対のリブ39の前後方向の間隔はロックアーム44の前後方向の幅と略一致している。
以降の説明では、図6及び図8に示すハウジング11の姿勢、すなわち、前側から見て延出部31が筒部30の前側の開口30Aの下に位置している姿勢をハウジング11の基準姿勢と定義する。
図4に示すように、第2のOリング13は被覆電線27が挿通されている状態で筒部30に後側から圧入されている。第2のOリング13は後側から筒部30に侵入した水を止水するためのものである。
図1及び図4に示すように、フロントリテーナ14は延出部31に取り付けられて後側平板部23の一部及び電線接続部21の一部を上から覆うものである。フロントリテーナ14は図9に示す上壁40、上壁40の左右両側に一体に設けられている一対の側壁41、図1に示す前壁42、及び、図10に示す後壁43を有している。図1及び図9に示すように、側壁35の外壁面には下に延びるロックアーム44が一体に形成されている。
また、図4及び図9に示すように、上壁40の前端部には左右方向の概ね中央において板面が左右方向を向く姿勢で下に延出している壁状の規制部45が一体に設けられている。規制部45は後側平板部23が延出部31から上方向(平板部の板面に直交する方向の一例)に離間することを規制するためのものである。ただし、図4に示すように、後側平板部23と規制部45との間には端子金具10が延出部31から上方向にある程度離間することを許容するクリアランスが確保されている。
また、図4に示すように、規制部45の下端面には下に向かって突出する突起46が一体に設けられている。突起46は後側平板部23の貫通穴25に挿入されて端子金具10の抜けを防止するものである。ただし、図4に示すように、突起46と貫通穴25の内周面との間には端子金具10が前後方向(平板部の板面に平行な方向の一例)にある程度移動することを許容するクリアランスが確保されている。
図4に示すように、バックリテーナ15は筒部30に後側から挿入されて第2のOリング13の脱落を防止するものである。バックリテーナ15は筒部30に嵌合挿入される大径部15Aと被覆電線27が挿通されている小径部15Bとを有している。図4では大径部15Aと小径部15Bとが一体化されていないように見えるが、これらは図示しない接続部を介して一体化されている。大径部15Aの外周面には上下2か所に突起15Cが形成されており、大径部15Aが筒部30に挿入されると突起15Cが筒部30の貫通穴33に係止されてバックリテーナ15の脱落が防止される。
(2)コネクタの組み立て
図6に示すように、ハウジング11が基準姿勢にあるとき、端子金具10は前側平板部22の板面が上下方向を向く姿勢で、且つ、前側平板部22が後側平板部23より下となる姿勢で筒部30に後側から挿入される。
そして、前述したように一対の段部36の左右方向の間隔は前側平板部22の左右方向の幅以上の間隔となっているので(前述した条件A)、図11及び図12に示すように前側平板部22は一対の段部36に支持されず、下面が延出部31の底面(底壁34の上面)に当接した状態で前側に移動する。
ここで、前述したように前側平板部22の下面が延出部31の底面に当接している状態のとき段部36の上面の位置は張り出し部26の下面より低い位置となるので(前述した条件C)、この状態のとき張り出し部26は段部36に支持されない。
そして、図13及び図14に示すように、前側平板部22が延出部31を通過して端子金具10が下に移動すると張り出し部26が段部36に当接する。これにより一対の張り出し部26がそれぞれ段部36に支持される。なお、図14では張り出し部26が段部36から少し浮いた状態を示している。
そして、図15に示すように、一対の張り出し部26が段部36に支持されている状態の端子金具10が更に前側に移動すると一対の張り出し部26がそれぞれ前止まり部37に当接してそれ以上の前側への移動が規制される。ここで、前止まり部37は、端子金具10が筒部30に挿入されて貫通穴25がフロントリテーナ14の突起46の挿入位置に達すると端子金具10に当接する位置に設けられている。
そして、図4に示すように、その状態でフロントリテーナ14が延出部31に取り付けられることにより、後側平板部23の一部(平板部のリテーナに覆われる部分の一例)がフロントリテーナ14によって覆われるとともに、フロントリテーナ14の突起46が後側平板部23の貫通穴25に挿入されて端子金具10の抜けが防止される。なお、図4では張り出し部26が段部36から少し浮いた状態を示している。
(3)実施形態の効果
以上説明した実施形態1に係るコネクタ1によると、耐熱による影響を受けて電線痩せが生じたとしても突起46が貫通穴25に挿入されている状態は維持されるので、端子金具10の前後方向の移動を規制することができる。このため、耐熱による影響を受けても端子金具10とハウジング11との相対位置を安定させることができる。
更に、コネクタ1によると、突起46と貫通穴25の内周面との間に、端子金具10が前後方向にある程度移動することを許容するクリアランスが確保されているので、端子金具10を端子台100に固定する際に、端子金具10の位置を前後方向にクリアランスの分だけ調整することができる。これにより、クリアランスが設けられていない場合に比べて端子金具10と端子台100との位置合わせが容易になる。
更に、コネクタ1によると、フロントリテーナ14に設けられている規制部45と後側平板部23との間に、端子金具10が延出部31から上方向にある程度離間することを許容するクリアランスが確保されているので、端子金具10を端子台100に固定する際に、端子金具10の位置を上方向にクリアランスの分だけ調整することができる。これにより、クリアランスが設けられていない場合に比べて端子金具10と端子台100との位置合わせが容易になる。
更に、コネクタ1によると、貫通穴25が突起46の挿入位置に達すると張り出し部26(すなわち端子金具10)に当接してそれ以上の前側への移動を規制する前止まり部37が設けられているので、フロントリテーナ14をハウジング11に取り付けるとき、突起46が挿入される位置に貫通穴25が位置していることになる。このため突起46を貫通穴25に挿入することが容易になる。
更に、コネクタ1によると、端子金具10をハウジング11に挿入するときの作業性を向上させつつ、前側平板部22と端子台100との位置を合わせることができる。以下、具体的に説明する。
仮に延出部31の底面が段部36の上面と同じ高さであるとすると、屈曲部24が筒部30の前側の開口を通過し難くなってしまう。このため、作業者は屈曲部24を通過させるために端子金具10を斜めに傾けて挿入しようとすることがある。しかしながら、端子金具10を斜めにして挿入する作業は端子金具10を真っ直ぐに挿入する場合に比べて作業性が低下する。ここで真っ直ぐに挿入するとは、前側平板部22の板面が上下方向を向いた姿勢を維持したまま挿入することをいう。
これに対し、コネクタ1によると、延出部31の底面が段部36の上面より下にあるので、屈曲部24が前側の開口を通過するときに上下に余裕を持たせることができる。このため作業者は端子金具10をハウジング11に真っ直ぐ挿入することができ、端子金具10をハウジング11に挿入するときの作業性が向上する。
そして、前側平板部22が延出部31を通過して端子金具10が下に移動すると張り出し部26が段部36に支持される。前述したように段部36の上面の位置は前側平板部22がバスバー105に重なっている状態のときに張り出し部26の下面に接する位置(あるいはほぼ接する位置)となっているので(前述した条件B)、端子金具10は前側平板部22がバスバー105に重なる高さ(あるいはほぼ重なる高さ)でハウジング11に保持される。
よってコネクタ1によると、端子金具10をハウジング11に挿入するときの作業性を向上させつつ、前側平板部22と端子台100との位置を合わせることができる。
ところで、延出部31の底面の位置をより下げれば、前側平板部22が延出部31を通過中の時点で後側平板部23の張り出し部26を段部36に支持させることもできる。しかしながら、そのようにすると延出部31の底面の位置が大きく下がることによってコネクタ1の形状が大きく変わってしまう。コネクタ1によると、前側平板部22の下面が延出部31の底面に当接している状態のとき、張り出し部26の下面は段部36の上面より高い位置となるので、端子金具10をハウジング11に挿入するときの作業性を、コネクタ1の形状を大きく変えることなく向上させることができる。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では平板部として、前側平板部22と、屈曲部24を介して前側平板部22の後側に連なっている後側平板部23とを有する平板部20を例に説明した。これに対し、平板部20は屈曲部24を有していない平らな形状であってもよい。
(2)上記実施形態では突起46と貫通穴25との間に端子金具10が前後方向にある程度移動することを許容するクリアランスが確保されている場合を例に説明した。これに替えて、あるいはこれに加えて、突起46と貫通穴25との間に、端子金具10が左右方向にある程度移動することを許容するクリアランスが確保されていてもよい。ただし、その場合は延出部31の一対の側壁35の左右方向の間隔(段部36を含まない間隔)を後側平板部23の右側の張り出し部26の右端と左側の張り出し部26の左端との間隔以上にすることが望ましい。
(3)上記実施形態では端子金具10が前後方向及び上下方向にある程度移動することを許容するクリアランスが確保されている場合を例に説明したが、これらのクリアランスは不要であれば確保されなくてもよい。
(4)上記実施形態では延出部31の底面から段部36の上面までの高さが、前側平板部22の下面から後側平板部23の下面までの高さより低い場合を例に説明した。これに対し、延出部31の底面から段部36の上面までの高さは、前側平板部22の下面から後側平板部23の下面までの高さより高くてもよい。その場合は前側平板部22が延出部31を通過中の時点で後側平板部23の張り出し部26が段部36に支持されることになる。
(5)上記実施形態では段部36の上面と第1の長方形30Cの上辺との間隔が屈曲部24の高さ分より高いが、段部36の上面と第1の長方形30Cの上辺との間隔は屈曲部24の高さH1より低くてもよい。その場合であっても延出部31の底面と第1の長方形30Cの上辺との間隔を屈曲部24の高さH1より高くすることにより、屈曲部24が前側の開口を通過できるようにすることができる。
(6)上記実施形態では電線接続部21として一対のバレルを例に説明したが、被覆電線27の接続方法はこれに限定されるものではなく、任意の方法で接続することができる。
1…コネクタ、10…端子金具、11…ハウジング、14…フロントリテーナ(リテーナの一例)、20…平板部、21…電線接続部、22…前側平板部、23…後側平板部、24…屈曲部、25…貫通穴、26…張り出し部、30…筒部、30A…開口(前側の開口の一例)、31…延出部、36…段部(支持部の一例)、37…前止まり部、45…規制部、46…突起

Claims (6)

  1. 両側が開口している筒部と、前記筒部の軸線方向の一方側を前側、他方側を後側と定義した場合に、前記筒部の前端面から前側に延出している延出部とを有するハウジングと、
    前記筒部に挿入されている端子金具であって、前後方向において一部が前記延出部より前に出ているとともに一部が前記延出部と重なっている平板部と、前記平板部の後端部に連なっている電線接続部とを有する端子金具と、
    前記延出部に取り付けられて前記平板部の一部を覆うリテーナと、
    を備え、
    前記平板部の前記リテーナに覆われる部分に貫通穴が形成されている一方、前記リテーナに突起が設けられており、前記突起が前記貫通穴に挿入されて前記端子金具の抜けが防止される、コネクタ。
  2. 前記突起と前記貫通穴の内周面との間に、前記端子金具が前記平板部の板面に平行な方向にある程度移動することを許容するクリアランスが確保されている、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記リテーナは、前記平板部が前記延出部から前記平板部の板面に直交する方向に離間すると前記平板部に当接してそれ以上の離間を規制する規制部を有し、前記平板部と前記規制部との間に、前記端子金具が前記延出部から前記直交する方向にある程度離間することを許容するクリアランスが確保されている、請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記端子金具は前記筒部に後側から挿入されるものであり、
    前記ハウジングに、前記端子金具が前記筒部に挿入されて前記貫通穴が前記突起の挿入位置に達すると前記端子金具に当接してそれ以上の前側への移動を規制する前止まり部が設けられている、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のコネクタ。
  5. 前記平板部は、前記延出部より前に出ている前側平板部と、板厚方向にクランク状に屈曲した屈曲部を介して前記前側平板部の後側に連なっている後側平板部であって、前後方向において一部が前記延出部と重なっている後側平板部とを有し、
    前記前側平板部の板面に平行な方向であって前後方向に直交する方向を前記端子金具の幅方向と定義し、前側から見て前記延出部が前記筒部の前側の開口の下に位置している姿勢を前記ハウジングの基準姿勢と定義した場合に、
    前記後側平板部は、前記幅方向の両側縁部から張り出している一対の張り出し部を有し、
    前記延出部は、前記基準姿勢において前後方向及び上下方向の両方に直交する方向である横方向に互いに離間して配されている一対の支持部であって、前記前側平板部の前記幅方向の幅以上の間隔をおいて配されており、前記一対の張り出し部を前記延出部の底面より高い位置で支持する一対の支持部を有し、
    前記端子金具は、前記ハウジングが前記基準姿勢にあるとき、前記前側平板部の板面が上下方向を向く姿勢で且つ前記前側平板部が前記後側平板部より下となる姿勢で前記一対の張り出し部が前記一対の支持部に支持される、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のコネクタ。
  6. 前記端子金具は前記筒部に後側から挿入されるものであり、前記前側平板部の下面が前記延出部の底面に当接している状態のとき前記張り出し部の下面は前記支持部の上面より高い位置となり、前記前側平板部が前記延出部を通過して前記端子金具が下に移動すると前記張り出し部が前記支持部に当接する、請求項5に記載のコネクタ。
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