JP2018083960A - ナノダイヤモンド含有メッキ液製造方法およびナノダイヤモンド含有メッキ液 - Google Patents
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Abstract
Description
以下のような生成工程、精製工程、酸素酸化工程、および解砕工程を経て、ナノダイヤモンド水分散液X1(ND水分散液X1)を作製した。
上述のようにして得られたND水分散液X1に含まれるナノダイヤモンド粒子について、動的光散乱法によって粒度分布を測定した。具体的には、Malvern社製の装置(商品名「ゼータサイザー ナノZS」)を使用して、ナノダイヤモンドの粒度分布を動的光散乱法(非接触後方散乱法)によって測定した。測定に付されたND水分散液X1は、固形分濃度ないしナノダイヤモンド濃度が2.0質量%となるように超純水で希釈された後に超音波洗浄機による超音波照射を経たものである。測定の結果、ND水分散液X1に含まれるナノダイヤモンド粒子について、粒径D50(メディアン径)は3.97nmであり、粒径D90は7.20nmであった。
上述のようにして得られたND水分散液X1に含まれるナノダイヤモンド粒子について、Malvern社製の装置(商品名「ゼータサイザー ナノZS」)を使用して、レーザードップラー式電気泳動法によってゼータ電位を測定した。測定に付されたND水分散液X1は、固形分濃度ないしナノダイヤモンド濃度が0.2質量%となるように超純水で希釈された後に超音波洗浄機による超音波照射を経たものであり、pHが9である。ゼータ電位測定温度は25℃である。本測定の結果、ゼータ電位は−42mVであった。
以下のような生成工程、精製工程、酸素酸化工程、および解砕工程を経て、ナノダイヤモンド水分散液X2(ND水分散液X2)を作製した。
上述のようにして得られたND水分散液X2に含まれるナノダイヤモンド粒子について、ND水分散液X1中のナノダイヤモンド粒子と同様に、Malvern社製の装置(商品名「ゼータサイザー ナノZS」)を使用して動的光散乱法によって粒度分布を測定したところ、粒径D50(メディアン径)は5.05nmであり、粒径D90は7.54nmであった。
上述のようにして得られたND水分散液X2に含まれるナノダイヤモンド粒子について、ND水分散液X1中のナノダイヤモンド粒子と同様に、Malvern社製の装置(商品名「ゼータサイザー ナノZS」)を使用してレーザードップラー式電気泳動法によってゼータ電位を測定した。測定に付されたND水分散液X2は、固形分濃度ないしナノダイヤモンド濃度が0.2質量%となるように超純水で希釈された後に超音波洗浄機による超音波照射を経たものであり、pHが5である。ゼータ電位測定温度は25℃である。本測定の結果、ゼータ電位は+45mVであった。
以下のND分散液調製工程およびND分散液添加工程を経てND含有メッキ液を製造した。ND分散液調製工程では、上述のようにして作製したND水分散液X1を超純水で希釈するとともに非プロトン性極性溶媒成分たる所定量のN-メチル-2-ピロリドン(NMP)と混合して、ナノダイヤモンド濃度(ND濃度)が10g/Lであり且つNMP濃度が20g/LであるND分散液を調製した。調製されたND分散液に凝集は生じなかった。調製されたND分散液は、ND粒子に対して質量比で2倍のNMPを含有する。ND分散液添加工程では、前工程で調製されたND分散液の0.002mLを無電解ニッケル(Ni)メッキ液(商品名「ブルーシューマー」,日本カニゼン株式会社製)1mLに添加して混合した。以上のようにして、実施例1のND含有無電解ニッケルメッキ液(ND濃度0.02g/L)を製造した。実施例1のND含有無電解ニッケルメッキ液は、目視による観察では透明であり、レーザーポインターから出射されるレーザーを照射するとチンダル現象が確認された。これら結果を表1に掲げる。
ND分散液調製工程では、実施例1と同様にして、ND水分散液X1を超純水で希釈するとともに非プロトン性極性溶媒成分たる所定量のNMPと混合して、ND濃度が10g/Lであり且つNMP濃度が20g/LであるND分散液を調製した。ND分散液添加工程では、前工程で調製されたND分散液の0.01mLを無電解ニッケルメッキ液(商品名「ブルーシューマー」)1mLに添加して混合した。以上のようにして、実施例2のND含有無電解ニッケルメッキ液(ND濃度0.099g/L)を製造した。実施例2のND含有無電解ニッケルメッキ液は、目視による観察ではほぼ透明であり、レーザーポインターから出射されるレーザーを照射するとチンダル現象が確認された。これら結果を表1に掲げる。
ND分散液調製工程では、実施例1と同様にして、ND水分散液X1を超純水で希釈するとともに非プロトン性極性溶媒成分たる所定量のNMPと混合して、ND濃度が10g/Lであり且つNMP濃度が20g/LであるND分散液を調製した。ND分散液添加工程では、前工程で調製されたND分散液の0.1mLを無電解ニッケルメッキ液(商品名「ブルーシューマー」)1mLに添加して混合した。以上のようにして、実施例3のND含有無電解ニッケルメッキ液(ND濃度0.91g/L)を製造した。実施例3のND含有無電解ニッケルメッキ液は、目視による観察ではほぼ透明であり、レーザーポインターから出射されるレーザーを照射するとチンダル現象が確認された。これら結果を表1に掲げる。
ND分散液調製工程では、上述のようにして作製したND水分散液X1を超純水で希釈するとともに非プロトン性極性溶媒成分たる所定量のN-メチル-2-ピロリドン(NMP)と混合して、ND濃度が10g/Lであり且つNMPの濃度が100g/LであるND分散液を調製した。調製されたND分散液に凝集は生じなかった。調製されたND分散液は、ND粒子に対して質量比で10倍のNMPを含有する。ND分散液添加工程では、前工程で調製されたND分散液の0.002mLを無電解ニッケルメッキ液(商品名「ブルーシューマー」)1mLに添加して混合した。以上のようにして、実施例4のND含有無電解ニッケルメッキ液(ND濃度0.02g/L)を製造した。実施例4のND含有無電解ニッケルメッキ液は、目視による観察では透明であり、レーザーポインターから出射されるレーザーを照射するとチンダル現象が確認された。これら結果を表1に掲げる。
ND分散液調製工程では、実施例4と同様にして、ND水分散液X1を超純水で希釈するとともに非プロトン性極性溶媒成分たる所定量のNMPと混合して、ND濃度が10g/Lであり且つNMPの濃度が100g/LであるND分散液を調製した。ND分散液添加工程では、前工程で調製されたND分散液の0.01mLを無電解ニッケルメッキ液(商品名「ブルーシューマー」)1mLに添加して混合した。以上のようにして、実施例5のND含有無電解ニッケルメッキ液(ND濃度0.099g/L)を製造した。実施例5のND含有無電解ニッケルメッキ液は、目視による観察ではほぼ透明であり、レーザーポインターから出射されるレーザーを照射するとチンダル現象が確認された。これら結果を表1に掲げる。
ND分散液調製工程では、実施例4と同様にして、ND水分散液X1を超純水で希釈するとともに非プロトン性極性溶媒成分たる所定量のNMPと混合して、ND濃度が10g/Lであり且つNMPの濃度が100g/LであるND分散液を調製した。ND分散液添加工程では、前工程で調製されたND分散液の0.1mLを無電解ニッケルメッキ液(商品名「ブルーシューマー」)1mLに添加して混合した。以上のようにして、実施例6のND含有無電解ニッケルメッキ液(ND濃度0.91g/L)を製造した。実施例6のND含有無電解ニッケルメッキ液は、目視による観察ではほぼ透明であり、レーザーポインターから出射されるレーザーを照射するとチンダル現象が確認された。これら結果を表1に掲げる。
ND分散液調製工程では、上述のようにして作製したND水分散液X1を超純水で希釈するとともに非プロトン性極性溶媒成分たる所定量のN-メチル-2-ピロリドン(NMP)と混合して、ND濃度が10g/Lであり且つNMPの濃度が800g/LであるND分散液を調製した。調製されたND分散液に凝集は生じなかった。調製されたND分散液は、ND粒子に対して質量比で80倍のNMPを含有する。ND分散液添加工程では、前工程で調製されたND分散液の0.002mLを無電解ニッケルメッキ液(商品名「ブルーシューマー」)1mLに添加して混合した。以上のようにして、実施例7のND含有無電解ニッケルメッキ液(ND濃度0.02g/L)を製造した。実施例7のND含有無電解ニッケルメッキ液は、目視による観察では透明であり、レーザーポインターから出射されるレーザーを照射するとチンダル現象が確認された。これら結果を表1に掲げる。
ND分散液調製工程では、実施例7と同様にして、ND水分散液X1を超純水で希釈するとともに非プロトン性極性溶媒成分たる所定量のNMPと混合して、ND濃度が10g/Lであり且つNMPの濃度が800g/LであるND分散液を調製した。ND分散液添加工程では、前工程で調製されたND分散液の0.01mLを無電解ニッケルメッキ液(商品名「ブルーシューマー」)1mLに添加して混合した。以上のようにして、実施例8のND含有無電解ニッケルメッキ液(ND濃度0.099g/L)を製造した。実施例8のND含有無電解ニッケルメッキ液は、目視による観察ではほぼ透明であり、レーザーポインターから出射されるレーザーを照射するとチンダル現象が確認された。これら結果を表1に掲げる。
ND分散液調製工程では、実施例7と同様にして、ND水分散液X1を超純水で希釈するとともに非プロトン性極性溶媒成分たる所定量のNMPと混合して、ND濃度が10g/Lであり且つNMPの濃度が800g/LであるND分散液を調製した。ND分散液添加工程では、前工程で調製されたND分散液の0.1mLを無電解ニッケルメッキ液(商品名「ブルーシューマー」)1mLに添加して混合した。以上のようにして、実施例9のND含有無電解ニッケルメッキ液(ND濃度0.91g/L)を製造した。実施例9のND含有無電解ニッケルメッキ液は、目視による観察ではほぼ透明であり、レーザーポインターから出射されるレーザーを照射するとチンダル現象が確認された。これら結果を表1に掲げる。
ND分散液添加工程において無電解ニッケルメッキ液1mLに代えて電気メッキ用の金(Au)メッキ液(商品名「ミクロファブ Au100」,日本エレクトロプレイティング・エンジニヤース株式会社製)1mLを用いること以外は実施例1〜9のそれぞれと同様のND含有メッキ液製造方法を実行し、実施例10〜18のそれぞれのND含有金メッキ液を製造した。実施例10〜18の各ND含有金メッキ液は、目視による観察では透明またはほぼ透明であり、レーザーポインターから出射されるレーザーを照射するとチンダル現象が確認された。これら結果を表1に掲げる。
ND分散液調製工程においてN-メチル-2-ピロリドンに代えてジメチルスルホキシド(DMSO)を用いること以外は実施例1〜9のそれぞれと同様のND含有メッキ液製造方法を実行し、実施例19〜27のそれぞれのND含有無電解ニッケルメッキ液を製造した。実施例19〜27の各ND含有無電解ニッケルメッキ液は、目視による観察では透明またはほぼ透明であり、レーザーポインターから出射されるレーザーを照射するとチンダル現象が確認された。これら結果を表2に掲げる。
ND分散液調製工程においてN-メチル-2-ピロリドンに代えてジメチルスルホキシド(DMSO)を用いること、および、ND分散液添加工程において無電解ニッケルメッキ液1mLに代えて電気メッキ用の金メッキ液(商品名「ミクロファブ Au100」)1mLを用いること以外は実施例1〜9のそれぞれと同様のND含有メッキ液製造方法を実行し、実施例28〜36のそれぞれのND含有金メッキ液を製造した。実施例28〜36の各ND含有金メッキ液は、目視による観察では透明またはほぼ透明であり、レーザーポインターから出射されるレーザーを照射するとチンダル現象が確認された。これら結果を表2に掲げる。
ND分散液調製工程においてN-メチル-2-ピロリドンに代えてN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)を用いること以外は実施例1〜9のそれぞれと同様のND含有メッキ液製造方法を実行し、実施例37〜45のそれぞれのND含有無電解ニッケルメッキ液を製造した。実施例37〜45の各ND含有無電解ニッケルメッキ液は、目視による観察では透明またはほぼ透明であり、レーザーポインターから出射されるレーザーを照射するとチンダル現象が確認された。これら結果を表3に掲げる。
ND分散液調製工程においてN-メチル-2-ピロリドンに代えてN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)を用いること、および、ND分散液添加工程において無電解ニッケルメッキ液1mLに代えて電気メッキ用の金メッキ液(商品名「ミクロファブ Au100」)1mLを用いること以外は実施例1〜9のそれぞれと同様のND含有メッキ液製造方法を実行し、実施例46〜54のそれぞれのND含有金メッキ液を製造した。実施例46〜54の各ND含有金メッキ液は、目視による観察では透明またはほぼ透明であり、レーザーポインターから出射されるレーザーを照射するとチンダル現象が確認された。これら結果を表3に掲げる。
ND水分散液X1に代えてND水分散液X2を用いること以外は実施例1に関して上述したのと同様のND分散液調製工程およびND分散液添加工程を経て、実施例55のND含有無電解ニッケルメッキ液(ND濃度0.02g/L)を製造した。実施例55のND含有無電解ニッケルメッキ液は、目視による観察では透明であり、レーザーポインターから出射されるレーザーを照射するとチンダル現象が確認された。また、ND水分散液X1に代えてND水分散液X2を用いること以外は実施例2〜9,19〜27,37〜45のそれぞれに関して上述したのと同様のND分散液調製工程およびND分散液添加工程を経て、実施例56〜63,73〜81,91〜99のそれぞれのND含有無電解ニッケルメッキ液を製造した。実施例56〜63,73〜81,91〜99の各ND含有無電解ニッケルメッキ液は、目視による観察では透明またはほぼ透明であり、レーザーポインターから出射されるレーザーを照射するとチンダル現象が確認された。また、ND水分散液X1に代えてND水分散液X2を用いること以外は実施例10〜18,28〜36,46〜54のそれぞれに関して上述したのと同様のND分散液調製工程およびND分散液添加工程を経て、実施例64〜72,82〜90,100〜108のそれぞれの電気メッキ用のND含有金メッキ液を製造した。実施例64〜72,82〜90,100〜108の各金メッキ液は、目視による観察では透明またはほぼ透明であり、レーザーポインターから出射されるレーザーを照射するとチンダル現象が確認された。実施例55〜108に関するこれら結果を表4〜6に掲げる。
ND水分散液X1をND濃度10g/Lに超純水で希釈したND水分散液X1’を用意した。0.002mLのND水分散液X1’を無電解ニッケルメッキ液(商品名「ブルーシューマー」)1mLに添加して混合したところ、濁ったスラリーが得られた(比較例1)。0.01mLのND水分散液X1’を無電解ニッケルメッキ液(商品名「ブルーシューマー」)1mLに添加して混合したところ、濁ったスラリーが得られた(比較例2)。0.1mLのND水分散液X1’を無電解ニッケルメッキ液(商品名「ブルーシューマー」)1mLに添加して混合したところ、濁ったスラリーが得られた(比較例3)。0.002mLのND水分散液X1’を電気メッキ用の金メッキ液(商品名「ミクロファブ Au100」)1mLに添加して混合したところ、凝集塊が生じて沈降した(比較例4)。0.01mLのND水分散液X1’を金メッキ液(商品名「ミクロファブ Au100」)1mLに添加して混合したところ、凝集塊が生じて沈降した(比較例5)。また、0.1mLのND水分散液X1’を金メッキ液(商品名「ミクロファブ Au100」)1mLに添加して混合したところ、凝集塊が生じて沈降した(比較例6)。
ND水分散液X2をND濃度10g/Lに超純水で希釈したND水分散液X2’を用意した。0.002mLのND水分散液X2’を無電解ニッケルメッキ液(商品名「ブルーシューマー」)1mLに添加して混合したところ、濁ったスラリーが得られた(比較例7)。0.01mLのND水分散液X2’を無電解ニッケルメッキ液(商品名「ブルーシューマー」)1mLに添加して混合したところ、濁ったスラリーが得られた(比較例8)。0.1mLのND水分散液X2’を無電解ニッケルメッキ液(商品名「ブルーシューマー」)1mLに添加して混合したところ、濁ったスラリーが得られた(比較例9)。0.002mLのND水分散液X2’を電気メッキ用の金メッキ液(商品名「ミクロファブ Au100」)1mLに添加して混合したところ、凝集塊が生じて沈降した(比較例10)。0.01mLのND水分散液X2’を金メッキ液(商品名「ミクロファブ Au100」)1mLに添加して混合したところ、凝集塊が生じて沈降した(比較例11)。また、0.1mLのND水分散液X2’を金メッキ液(商品名「ミクロファブ Au100」)1mLに添加して混合したところ、凝集塊が生じて沈降した(比較例12)。
ND粒子のゼータ電位がポジティブであるND水分散液X1に由来するND粒子を含有する実施例1〜9,19〜27,37〜45の無電解ニッケルメッキ液、ND粒子のゼータ電位がポジティブであるND水分散液X1に由来するND粒子を含有する実施例10〜18,28〜36,46〜54の金メッキ液、ND粒子のゼータ電位がネガティブであるND水分散液X2に由来するND粒子を含有する実施例55〜63,73〜81,91〜99の無電解ニッケルメッキ液、および、ND粒子のゼータ電位がネガティブであるND水分散液X2に由来するND粒子を含有する実施例64〜72,82〜90,100〜108の金メッキ液においては、凝集体を生じることなく安定なナノダイヤモンド分散状態が実現された。これに対し、比較例1〜12のそれぞれにおいては、メッキ液へのナノダイヤモンド水分散液の添加によってナノダイヤモンドが凝集した。
S2 ND分散液添加工程
Claims (11)
- 一次粒子として分散しているナノダイヤモンド粒子、および、当該ナノダイヤモンド粒子に対して質量比で2倍以上の非プロトン性極性溶媒成分、を含有するナノダイヤモンド分散液を調製する工程と、
メッキ膜の金属マトリックスをなすための金属イオンを含有するメッキ液、および、前記ナノダイヤモンド分散液、を混合する工程とを含む、ナノダイヤモンド含有メッキ液製造方法。 - 前記ナノダイヤモンド分散液は、一次粒子として分散するナノダイヤモンド粒子を含有するナノダイヤモンド水系分散液と非プロトン性極性溶媒成分との混合によって調製される、請求項1に記載のナノダイヤモンド含有メッキ液製造方法。
- 前記非プロトン性極性溶媒成分は、N-メチル-2-ピロリドン、ジメチルスルホキシド、およびN,N-ジメチルホルムアミドからなる群より選択される少なくとも一種を含む、請求項1または2に記載のナノダイヤモンド含有メッキ液製造方法。
- 前記金属イオンは、ニッケルイオンおよび/または金イオンを含む、請求項1から3のいずれか一つに記載のナノダイヤモンド含有メッキ液製造方法。
- メッキ膜の金属マトリックスをなすための金属イオンと、
非プロトン性極性溶媒成分を表面に伴うナノダイヤモンド粒子とを含む、ナノダイヤモンド含有メッキ液。 - 非プロトン性極性溶媒成分を表面に伴う前記ナノダイヤモンド粒子は、一次粒子として分散するナノダイヤモンド粒子と当該ナノダイヤモンド粒子に対して質量比で2倍以上の非プロトン性極性溶媒とを含有するナノダイヤモンド分散液中のナノダイヤモンド粒子に由来する、請求項5に記載のナノダイヤモンド含有メッキ液。
- ナノダイヤモンド濃度が0.002〜2g/Lである、請求項5または6に記載のナノダイヤモンド含有メッキ液。
- 前記ナノダイヤモンド粒子は爆轟法ナノダイヤモンド粒子である、請求項5から7のいずれか一つに記載のナノダイヤモンド含有メッキ液。
- 前記非プロトン性極性溶媒成分は、N-メチル-2-ピロリドン、ジメチルスルホキシド、およびN,N-ジメチルホルムアミドからなる群より選択される少なくとも一種を含む、請求項5から8のいずれか一つに記載のナノダイヤモンド含有メッキ液。
- 前記金属イオンはニッケルイオンを含む、請求項5から9のいずれか一つに記載のナノダイヤモンド含有メッキ液。
- 前記金属イオンは金イオンを含む、請求項5から10のいずれか一つに記載のナノダイヤモンド含有メッキ液。
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