JP2018083608A - サンルーフ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空力性能をより向上できるサンルーフ装置を提供する。【解決手段】開口11aの形成されたルーフパネル11及び開口11aを閉塞するフロントパネル13、リヤパネル14を有するルーフ10を備え、ルーフ10の車両の幅方向中央部には、後端部10aにおいて下方に凹む凹部12が形成されている。前記パネルは、車両の前後方向に並設されたフロントパネル13及びリヤパネル14からなり、前記フロントパネル13及び前記リヤパネル14の下方にそれぞれ配置されるフロントシェード機構及びリヤシェード機構を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、サンルーフ装置に関するものである。
従来、例えば自動車などの車両のルーフにおいて、車両の幅方向中央部を相対的に凹ませる凹部の形成されたいわゆるコンケーブルーフ(「パゴダルーフ」又は「ダブルバブルルーフ」ともいう)が知られている。このようなコンケーブルーフでは、車両の走行中に外形に沿って流れる空気が凹部で加速されることで空力性能が向上するという。
特開2005−162063号公報
ところで、車両のルーフにおいて、例えば爽快感を得るためにその一部を開閉可能なサンルーフ装置が知られている(例えば特許文献1など)。このサンルーフ装置においても、コンケーブルーフに準じて空力性能の向上が望まれている。これは、通常、同一車種であってもサンルーフ装置を搭載のサンルーフ仕様と、非搭載のノーマル仕様とが存在しており、仕様差によって空力性能に違いが生じることを抑えたいためである。
本発明の目的は、空力性能をより向上できるサンルーフ装置を提供することにある。
上記課題を解決するサンルーフ装置は、開口の形成されたルーフパネル及び前記開口を閉塞するパネルを有するルーフを備え、前記ルーフの車両の幅方向中央部には、後端部において下方に凹む凹部が形成される。
この構成によれば、前記凹部によって空力性能をより向上できる。
上記サンルーフ装置について、前記パネルは、車両の前後方向に並設されたフロントパネル及びリヤパネルからなり、前記フロントパネル及び前記リヤパネルの下方にそれぞれ配置されるフロントシェード機構及びリヤシェード機構を備え、前記リヤシェード機構は、前記フロントパネル及び前記リヤパネルの境界部の下方に配置された巻取軸と、一側の縁部である第1縁部が前記巻取軸に連結され、他側の縁部である第2縁部の車両の後方への移動に伴って前記リヤパネルを通過する光を遮断する展開状態となり、あるいは前記第2縁部の車両の前方への移動に伴ってその光の通過を許容する巻取状態となる遮光シートと、前記巻取軸に内蔵され、前記第2縁部が車両の後方に移動するように駆動する電気的駆動源と、前記巻取軸に内蔵され、前記第2縁部が車両の前方に移動するように付勢する付勢部材と、を備えることが好ましい。
この構成によれば、前記電気的駆動源及び前記付勢部材は共に前記巻取軸に内蔵されていることで、該巻取軸の車両の後方には、基本的に前記第2縁部の車両の高さ方向の寸法分のスペースが広がっていればよい。このため、前記遮光シートの作動に及ぼす影響を抑えながらも前記凹部を形成できる。
上記サンルーフ装置について、前記リヤシェード機構は、前記第2縁部に固定された操作部材と、前記巻取軸に同軸でその車両の幅方向両側に配置され、一対の前記電気的駆動源により回転駆動される一対のドラムと、前記開口の車両の幅方向両側に配置された一対の転向部材と、前記操作部材に調整可能に係止され、該操作部材の両側端部から車両の後方に延出するとともに、前記両転向部材において車両の前方に転向し、両側端末が前記両ドラムに固定され、前記両ドラムの一方向への回転に伴い巻き取られることで前記遮光シートを巻き出すように前記操作部材を車両の後方に移動させる1本のケーブルと、を有することが好ましい。
この構成によれば、前記操作部材を車両の後方に移動させて前記遮光シートを巻き出す前記電気的駆動源を有するものの、該電気的駆動源の回転が前記巻取軸の回転に同期するわけではなく、前記両ドラムにて1本の前記ケーブルを巻き取るようにした。このため、前記遮光シートの展開時に前記両ドラムに回転差が生じてそれらに同期がとれなかったとしても、前記ケーブルは、前記遮光シートに対して均等に移動するように調整されることで、前記遮光シートは平行移動することになる。このため、前記遮光シートに皺が生じることを抑制できる。
上記サンルーフ装置について、前記リヤシェード機構は、前記操作部材の両側端部の各々に一方の端末が固定され、前記各ドラムに他方の端末が固定され、前記各ドラムの前記一方向への回転に伴い巻き出されることで前記遮光シートを巻き出す前記操作部材の車両の後方への移動を許容するとともに、前記各ドラムの逆方向への回転に伴い巻き取られることで前記操作部材を車両の前方に移動させる第2ケーブルを有することが好ましい。
この構成によれば、前記各ドラムの前記逆方向への回転に伴い前記第2ケーブルが巻き取られると、前記操作部材が前記第2縁部と共に車両の前方に移動する。このとき、前記付勢部材の付勢力により前記遮光シートの緊張状態を保つように前記巻取軸が回転する。このため、前記遮光シートの巻取時に該遮光シートに皺が生じることを抑制できる。
上記サンルーフ装置について、前記パネルは、車両の前後方向に並設されたフロントパネル及びリヤパネルからなり、前記フロントパネル及び前記リヤパネルの下方に配置されるシェード機構を備え、前記シェード機構は、前記フロントパネルの前縁部の下方である第1位置及び前記リヤパネルの後縁部の下方である第2位置のいずれか一方に配置された巻取軸と、一側の縁部である第1縁部が前記第1位置に配置された前記巻取軸に連結され、他側の縁部である第2縁部の車両の後方である第1方向への移動に伴って前記フロントパネル及び前記リヤパネルを通過する光を遮断する展開状態となり、あるいは前記第2縁部の車両の前方である第2方向への移動に伴ってその光の通過を許容する巻取状態となること、及び一側の縁部である第1縁部が前記第2位置に配置された前記巻取軸に連結され、他側の縁部である第2縁部の車両の前方である第1方向への移動に伴って前記フロントパネル及び前記リヤパネルを通過する光を遮断する展開状態となり、あるいは前記第2縁部の車両の後方である第2方向への移動に伴ってその光の通過を許容する巻取状態となることのいずれか一方である遮光シートと、前記巻取軸の外部に設けられ、前記第2縁部が前記第1方向に移動するように駆動する電気的駆動源と、前記巻取軸の外部に設けられ、前記第2縁部が前記第2方向に移動するように付勢する付勢部材と、を備えることが好ましい。
この構成によれば、前記電気的駆動源及び前記付勢部材は共に前記巻取軸の外部に設けられていることで、前記巻取軸の外径は、前記遮光シートの巻き取りに影響を及ぼさない範囲で小さく設定できる。このため、前記巻取状態にある前記遮光シートの外径がより小さくなることで、前記第1位置又は前記第2位置に要する車両の高さ方向のスペースをより縮小でき、前記遮光シートの作動に及ぼす影響を抑えながらも前記凹部を形成できる。
本発明は、空力性能をより向上できる効果がある。
(a)、(b)は、サンルーフ装置の第1の実施形態についてその構造を示す全閉状態及び全開状態での斜視図。 (a)は、同実施形態のサンルーフ装置のルーフに沿って流れる空気の挙動を示す概略図であり、(b)は、比較対象ルーフに沿って流れる空気の挙動を示す概略図。 (a)は、同実施形態のサンルーフ装置のルーフと比較対象ルーフとを比較してそれらを備えた車両の空気抗力係数を示すグラフであり、(b)は、同実施形態のサンルーフ装置のルーフと比較対象ルーフとを比較してそれらを備えた車両の揚力係数を示すグラフ。 同実施形態のサンルーフ装置について、シェード機構の構造を示す平面図。 図4の5−5線に沿った断面図。 巻取管及びその周辺構造を示す分解斜視図。 モータハウジングを示す分解斜視図。 ドラム及びその周辺構造を示す斜視図。 (a)、(b)は、ドラムに巻回される第1ケーブルの動作を示す断面図。 (a)、(b)は、ドラムに巻回される第2ケーブルの動作を示す断面図。 プーリの周辺構造を示す斜視図。 図11の12−12線に沿った断面図。 図11の13−13線に沿った断面図。 同実施形態のサンルーフ装置についてその作用を示す概略図。 サンルーフ装置の変形形態についてその構造を示す全閉状態での斜視図。 サンルーフ装置の第2の実施形態について、シェード機構の構造を示す平面図。 図16の17−17線に沿った断面図。 巻取管及びその周辺構造を示す分解斜視図。 シュー部材の周辺構造を示す平面図。 プーリの取付構造を示す分解斜視図。 同実施形態のサンルーフ装置についてその作用を示す概略図。
(第1の実施形態)
以下、サンルーフ装置の第1の実施形態について説明する。なお、以下では、車両の前後方向を「前後方向」といい、車両の高さ方向上方及び下方をそれぞれ「上方」及び「下方」という。また、車室内方に向かう車両の幅方向内側を「車内側」といい、車室外方に向かう車両の幅方向外側を「車外側」という。
図1(a)、(b)に示すように、自動車などの車両のルーフ10は、略四角形の開口11aの形成されたルーフパネル11を有する。ルーフパネル11(ルーフ10)の車両の幅方向中央部には、後端部10aにおいて下方に凹む凹部12が形成されている。つまり、ルーフ10は、いわゆるコンケーブルーフの形状を呈する。
また、ルーフ10は、前後方向に並設された、例えばガラス製又は樹脂製の板材からなる略四角形のパネルとしてのフロントパネル13及びリヤパネル14を有する。フロントパネル13は、開口11aの前部を開閉可能に取り付けられている。すなわち、フロントパネル13は、その前側部位を支点に後側部位が上昇するチルトアップ作動及び前後方向へのスライド作動可能に取り付けられている。フロントパネル13による開閉作動においては、チルトアップ状態のままスライド作動する、いわゆるアウタースライディング式が採用されている。リヤパネル14は、開口11aの後部を常時閉塞するように取り付けられている。フロントパネル13及びリヤパネル14は、開口11aに透光エリアを形成する。
次に、車両の走行中にルーフ10に沿って流れる空気の挙動について説明する。なお、以下では、空気の流れる方向を矢印で描いている。特に、直線の矢印の長さは、空気の流速と相関しているものとする。
図2(a)に示すように、凹部12に向かってルーフ10の車両の幅方向中央部を流れる空気F1は、その流速が相対的に遅いものの、凹部12に到達することで加速された空気F2となる。これにより、走行風が吸い寄せられて空気抵抗が減少する。そして、車両の後方で渦となる空気F3が相対的に車両からより離れるように移動して、空気抵抗が低減される。
なお、図2(b)に示すように、凹部12が省略されていることを除いてルーフ10に準じた形状を呈する比較対象ルーフ50の車両の幅方向中央部を流れる空気F51は、その流速が相対的に遅い空気F52として比較対象ルーフ50の後端に到達する。これにより、車両の後方で渦となる空気F53が相対的に車両に近付くように移動して、空気抵抗が増加される。
図3(a)は、ルーフ10と比較対象ルーフ50とを比較してそれらを備えた車両の空気抗力係数Cdを示すグラフである。同図から明らかなように、凹部12の形成によって空気抗力係数Cdが減少することが確認される。
また、図3(b)は、ルーフ10と比較対象ルーフ50とを比較してそれらを備えた車両の揚力係数Clを示すグラフである。同図から明らかなように、凹部12を形成しても揚力係数Clが同等であることが確認される。
次に、本実施形態のロールシェードシステムについて説明する。
図4に示すように、開口11aの車両の幅方向両側縁部には、例えばアルミニウム合金の押出材からなる一対のガイドレール16が前後方向に延設されている。両ガイドレール16の前端同士及び後端同士は、車両の幅方向に延設されたフロントハウジング17及びリヤハウジング18によってそれぞれ接続されている。また、両ガイドレール16の前後方向中間部同士は、フロントパネル13及びリヤパネル14の境界部に沿って車両の幅方向に延設されたセンターハウジング19によって接続されている。
開口11aの後部には、リヤシェード機構20が配置されている。すなわち、リヤシェード機構20は、センターハウジング19の後部に沿って車両の幅方向に延在する巻取軸としての略円筒状の巻取管21を有する。この巻取管21は、車両の幅方向に延びる軸線の周りに回転自在に支持されている。
巻取管21には、リヤパネル14を通過する光を遮断する展開状態となり、あるいはその光の通過を許容する巻取状態となる遮光シート22が固定されている。すなわち、遮光シート22は、その車両前側の縁部である第1縁部22aが巻取管21に固定されており、該巻取管21の回転に伴ってこれに巻き取り・巻き出し可能となっている。
一方、遮光シート22は、その車両後側の縁部である第2縁部22bが操作部材23に固定されている。すなわち、操作部材23は、巻取管21の車両の後方で両ガイドレール16の間に橋渡しされるように車両の幅方向に延在しており、両ガイドレール16の間に跨る略長尺状のハンドル部材24と、該ハンドル部材24の長手方向両端部に取着されて両ガイドレール16に摺動自在に配設された一対のシュー部材25とを有する。そして、遮光シート22の第2縁部22bは、該第2縁部22bに沿って延在するハンドル部材24において操作部材23に固定されている。
遮光シート22は、操作部材23の両シュー部材25が両ガイドレール16を摺動しつつハンドル部材24(第2縁部22b)が車両の後方に移動することで、リヤパネル14を通過する光を遮断するように巻取管21から巻き出される。あるいは、遮光シート22は、操作部材23の両シュー部材25が両ガイドレール16を摺動しつつハンドル部材24(第2縁部22b)が車両の前方に移動することで、その光の通過を許容する。
各ガイドレール16には、巻取管21の車外側に隣接してドラム26が巻取管21と同軸で回転自在に支持されている。また、各ガイドレール16の車両の後方となるリヤハウジング18の車両の幅方向各端部には、転向部材としてのプーリ27が車両の高さ方向に延びる軸線の周りに回転自在に支持されている。
操作部材23のハンドル部材24(第2縁部22b)には、1本のケーブルとしての第1ケーブル28が固定されている。すなわち、第1ケーブル28は、ハンドル部材24の長手方向(車両の幅方向)に沿って該ハンドル部材24上に配索された連結部位28aにおいてこれに固定されている。この第1ケーブル28は、ハンドル部材24の長手方向両端から抜けて両シュー部材25において車両の後方にそれぞれ延出するように転向するとともに、両プーリ27に車内側からそれぞれ掛けられて車両の前方に延出するように転向(反転)する。そして、車両の前方に延びる第1ケーブル28の両側端末28bは、両ドラム26にそれぞれ固定されており、これら両ドラム26により巻き取り・巻き出し可能となっている。
各ドラム26には、シュー部材25に一方の端末29aの固定された第2ケーブル29の他方の端末29bが固定されている。なお、ドラム26に対する第1及び第2ケーブル28,29の巻回方向は、互いに逆向きに設定されている。つまり、例えばドラム26が第1ケーブル28を巻き取るように回転しているとき、該ドラム26から両第2ケーブル29が巻き出されるようになっている。
巻取管21には、両ドラム26を回転駆動する一対の電気的駆動源としてのモータ41が内蔵されている。また、巻取管21には、遮光シート22を巻き取る回転方向に巻取管21を付勢する付勢部材(例えば捩りコイルスプリング)42が内蔵されている。
ここで、例えば遮光シート22の巻取状態で、両モータ41により両ドラム26が一方向に回転駆動されると、第1ケーブル28の両側端末28bが巻き取られるとともに両第2ケーブル29が巻き出される。これにより、ハンドル部材24(操作部材23)は、両シュー部材25を両ガイドレール16に摺動させつつ車両の後方に移動することで、遮光シート22は、付勢部材42の付勢力に抗して巻取管21から巻き出されつつ、ハンドル部材24に固定された第2縁部22bが一体で車両の後方に移動する。これに伴い、遮光シート22は、第2縁部22bの移動量に応じてリヤパネル14を通過する光の一部を遮蔽する。そして、リヤハウジング18の近傍まで略最大限にハンドル部材24(操作部材23)を車両の後方に移動させると、遮光シート22は、リヤパネル14を通過する光を遮断する。
なお、例えば遮光シート22を閉作動の途中で停止させたとき、手動による更なる閉作動は両第2ケーブル29によって規制される。
反対に、両モータ41により両ドラム26が逆方向に回転駆動されると、第1ケーブル28の両側端末28bが巻き出されるとともに両第2ケーブル29が巻き取られる。これにより、ハンドル部材24(操作部材23)は、両シュー部材25を両ガイドレール16に摺動させつつ車両の前方に移動することで、ハンドル部材24に固定された第2縁部22bが一体で車両の前方に移動する。これに伴って弛もうとする遮光シート22は、付勢部材42に付勢されて巻取管21に巻き取られる。そして、センターハウジング19の近傍まで略最大限にハンドル部材24(操作部材23)を車両の前方に移動させると、遮光シート22は、リヤパネル14の光の通過を許容する。
一方、開口11aの前部には、フロントシェード機構30が配置されている。このフロントシェード機構30は、基本的に前後方向を入れ替えることで同様に説明される巻取管31、遮光シート32、操作部材33(ハンドル部材34、シュー部材35)、ドラム36、プーリ37、第1及び第2ケーブル38,39を有する。そして、遮光シート32は、操作部材33の両シュー部材35が両ガイドレール16を摺動しつつハンドル部材34が車両の前方に移動することで、フロントパネル13を通過する光を遮断するように巻取管31から巻き出される。あるいは、遮光シート32は、操作部材33の両シュー部材35が両ガイドレール16を摺動しつつハンドル部材34が車両の後方に移動することで、その光の通過を許容するように巻取管31に巻き取られる。
次に、巻取管21及びその周辺構造について説明する。
図5及び図6に示すように、各ガイドレール16には、巻取管21の車外側に隣接して略L字状のブラケット51が取着されている。このブラケット51には、巻取管21と同心で車両の幅方向に開口する略四角形の嵌合孔51aが形成されている。一方、巻取管21のブラケット51に対向する開口端には、モータハウジング43が装着されている。このモータハウジング43は、巻取管21の内径と同等の外径を有する有蓋略円筒状の軸受部43aを有するとともに、該軸受部43aの車内側端に接続されて軸受部43aよりも縮径された有底略円筒状の延出部43bを有し、更に該延出部43bの車内側端に接続された略柱状のスプリング係止部43cを有する。また、モータハウジング43には、軸受部43aの車外側端に接続されて該軸受部43aと同心で車外側に略四角柱状の嵌合突部43dが突設されている。
モータハウジング43は、軸受部43aが巻取管21に回転自在に挿入された状態で、嵌合突部43dがブラケット51の嵌合孔51aに嵌挿されている。従って、ブラケット51を介してガイドレール16に固定されたモータハウジング43は、軸受部43aにおいて巻取管21を軸支する。なお、軸受部43aに摺接する巻取管21の内周面には、低摩擦係数の樹脂材(例えばテフロン(登録商標)などのフッ素樹脂材)による加工処理を施しておくことが好ましい。
モータハウジング43には、軸受部43a及び延出部43bの形成する内部空間において、前述のモータ41が収容されている。すなわち、図7に示すように、モータハウジング43は、その中心線を含む一平面で2分割された第1ハウジング部44及び第2ハウジング部45を有しており、それら第1ハウジング部44及び第2ハウジング部45の各々の形成する略半円形の内部空間に収められる状態でそれらに挟持されている。そして、モータハウジング43に収められたモータ41は、複数のボルト46によりモータハウジング43に締結されている。
図5及び図6に示すように、軸受部43a(モータハウジング43)の巻取管21から突出する車外側部には、径方向に向かって略四角柱状のモータ側コネクタ部43eが突設されている。このモータ側コネクタ部43eは、モータ41の両端子に電気的に接続されるとともに、電源(例えば車載バッテリ)に電気的に接続される略四角筒状の電源側コネクタ部52に嵌挿されることで電源に電気的に接続される。つまり、モータ41は、モータ側コネクタ部43e及び電源側コネクタ部52を通じて電源から給電されるようになっている。
モータハウジング43の嵌合突部43dには、これと同心で円形の軸受孔43fが形成されている。この軸受孔43fの内周部には、軸受部43aを貫通するモータ41の回転軸41aが配置されている。この回転軸41aは、略四角柱状に成形されている。一方、各ガイドレール16には、ブラケット51の車外側に隣接して略L字状のブラケット53が取着されている。このブラケット53には、回転軸41a(巻取管21)と同心で車内側に向かって円筒状の軸受部53aが突設されている。そして、軸受部53aには、ブラケット51との間で車両の幅方向に挟まれた状態で、前述のドラム26が軸支されている。このドラム26には、回転軸41a(巻取管21)と同心で車内側に向かって円柱状の連結部26aが突設されている。連結部26aは、回転軸41aが一体回転するように嵌挿された状態で軸受孔43fに軸支される。これにより、ドラム26は、モータ41によって回転駆動される。
巻取管21の車両の幅方向中央部には、略円環状のホルダ54が回動不能に嵌着されている。このホルダ54には、巻取管21と同心で車両の幅方向に開口する略八角形の嵌合孔54aが形成されている。この嵌合孔54aには、略八角柱状のエンド55が嵌合する。そして、エンド55には、モータハウジング43のスプリング係止部43cに一方の脚部が掛止された、例えばコイルスプリングからなるトーションスプリング56の他方の脚部が固着されている。従って、トーションスプリング56は、モータハウジング43の周りに巻取管21が回転することで、その捩れ量(即ち付勢力)が変化する。本実施形態では、巻取管21が遮光シート22を巻き出す方向に回転するに従い、トーションスプリング56の捩れ量(付勢力)が増加するように設定されている。トーションスプリング56の捩れが巻取管21の回転に同期することはいうまでもない。
次に、ドラム26に固定される第1及び第2ケーブル28,29について説明する。
図8に示すように、ガイドレール16には、ドラム26及びプーリ27の間に配索されるアウターチューブ81のドラム26側の先端部がクランプ82を介して取着されている。一方、第1ケーブル28は、ドラム26及びプーリ27の間に配索されるようにアウターチューブ81に挿入される第1ケーブル部83を有する。そして、第1ケーブル28は、アウターチューブ81から露出する第1ケーブル部83の先端部においてドラム26に固定されている。従って、図9(a)、(b)に示すように、第1ケーブル部83(第1ケーブル28)は、例えばドラム26の回転時にクランプ82を起点にアウターチューブ81と共にドラム26の軸線方向に振れることでドラム26に追従する。なお、第1ケーブル部83のアウターチューブ81から露出する先端部は、ドラム26の上部に向かって延びて図示反時計回りに巻回されている。
図8に示すように、ガイドレール16には、遮光シート22の巻取状態に相当するシュー部材25の配置に合わせてストッパ91が取着されている。そして、ストッパ91には、ドラム26との間に配索されるアウターチューブ92の一端が固定されている。第2ケーブル29は、アウターチューブ92から露出する先端部においてドラム26に固定されている。従って、図10(a)、(b)に示すように、第2ケーブル29は、例えばドラム26の回転時にストッパ91を起点にアウターチューブ92と共にドラム26の軸線方向に振れることでドラム26に追従する。なお、第2ケーブル29のアウターチューブ92から露出する先端部は、ドラム26の下部に向かって延びて図示時計回りに巻回されている。
図11及び図12に示すように、第1ケーブル28は、プーリ27及びアウターチューブ81の間に配索されて第1ケーブル部83に繋がる第2ケーブル部84を有する。この第2ケーブル部84は、アウターチューブ81に対向するようにガイドレール16に固着された略筒状のケーブルガイド85に挿入されている。ケーブルガイド85の先端部には、雄ねじ85aが形成されている。一方、第1ケーブル部83は、ケーブルガイド85に対向してアウターチューブ81の先端に嵌着された略筒状のケーブルガイド86に挿入されている。ケーブルガイド86の先端部には、雄ねじ86aが形成されている。そして、両雄ねじ85a,86aには、略筒状の調整部材87に形成された雌ねじ部87aが螺合する。この調整部材87は、ケーブルガイド85,86に対して捩ってアウターチューブ81を伸縮することで、第1ケーブル部83(第1ケーブル28)の張りを調節する。例えば調整部材87を一方向に捩って両ケーブルガイド85,86が互いに近付くように締め付けると、アウターチューブ81が伸長することで第1ケーブル部83(第1ケーブル28)の張りが増す。
図13に示すように、各シュー部材25には、第2ケーブル29と略同心の収容部25aが形成されている。一方、第2ケーブル29の収容部25aに進入する先端には、収容部25aに沿って前後方向に摺動自在なケーブルエンド93が固着されている。そして、第2ケーブル29の収容部25aに位置する先端部には、ケーブルエンド93との間に介装されたスプリング94が巻回されている。従って、第2ケーブル29は、収容部25aでスプリング94により常にシュー部材25側に引っ張られることで、例えば両ドラム26の間で回転差やアウターチューブ92の伸縮が発生しても第2ケーブル29に弛みが生じることが抑えられる。なお、ガイドレール16には、遮光シート22の展開状態に相当するシュー部材25の配置に合わせてストッパ95が取着されている。
一方、フロントシェード機構30も、図5〜図13で示した構造を同様に有する。それら構造は、基本的に前後方向を入れ替えることで同様に説明される。
次に、本実施形態の作用とともに、その効果について説明する。
(1)本実施形態では、フロントパネル13で開口11aの前部を開閉するとともに、リヤパネル14で開口11aの後部を閉塞することで爽快感が得られるサンルーフ仕様でありながらも、凹部12によって空力性能をより向上できる。
(2)本実施形態では、モータ41及び付勢部材42は共に巻取管21に内蔵されていることで、該巻取管21の車両の後方には、基本的に第2縁部22b(ハンドル部材24)の車両の高さ方向の寸法分のスペースが広がっていればよい。このため、遮光シート22の作動に及ぼす影響を抑えながらも凹部12を形成できる。つまり、凹部12の形成によってルーフパネル11(ルーフ10)の車両の幅方向中央部が凹んだとしても、第2縁部22b(ハンドル部材24)に要する車両の高さ方向の寸法が縮小されることで、リヤシェード機構20の設置が可能である。
また、図14に示すように、遮光シート22が展開状態になるときの第2縁部22b(ハンドル部材24)の位置(即ち開口11aの後端)が、例えばリヤ席の乗員の頭部Hの頭上にあったとしても、当該位置にモータを配置する必要性がないことで、当該頭部Hのスペースを十分に確保できる。このため、リヤパネル14の採光開口量を十分に確保でき、より開放感を得ることができる。そして、サンルーフ装置としての商品性をより向上できる。
(3)本実施形態では、遮光シート22を巻き出すモータ41を有するものの、該モータ41の回転が巻取管21の回転に同期するわけではなく、両ドラム26にて1本の第1ケーブル28を巻き取るようにした。このため、例えば遮光シート22の展開時に左右のドラム26に回転差が生じてそれらに同期がとれなかったとしても、第1ケーブル28は、遮光シート22に対して均等に移動するように調整されることで、遮光シート22は平行移動することになる。このため、遮光シート22に皺が生じることを抑制できる。
(4)本実施形態では、各ドラム26の逆方向への回転に伴い第2ケーブル29が巻き取られると、操作部材23が第2縁部22bと共に車両の前方に移動する。このとき、付勢部材42の付勢力により遮光シート22の緊張状態を保つように巻取管21が回転するため、遮光シート22の巻取時に該遮光シート22に皺が生じることを抑制できる。
(5)本実施形態では、付勢部材42により遮光シート22,32を巻き取る回転方向に巻取管21,31を付勢することで、遮光シート22,32に皺が生じることを抑制できる。
(6)本実施形態では、同一車種であれば、サンルーフ仕様及びノーマル仕様に関わらず凹部12を形成できることで、それらの間の意匠差を縮小して空力性能を同等にできる。
(第2の実施形態)
以下、サンルーフ装置の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態のロールシェードシステムを変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明は省略する。
図16に示すように、本実施形態においても、第1の実施形態に準じて一対のガイドレール116、フロントハウジング117、リヤハウジング118及びセンターハウジング119を備えている。
開口11aには、シェード機構130が配置されている。すなわち、シェード機構130は、リヤハウジング118に沿って車両の幅方向に延在する巻取軸としての略円筒状の巻取管131を有する。つまり、巻取管131は、第2位置としてのリヤパネル14の後縁部(車両後側の縁部)の下方に配置されている。この巻取管131の外径は、前記巻取管21,31の外径よりも小さく設定されている。巻取管131は、車両の幅方向に延びる軸線の周りに回転自在に支持されている。
巻取管131には、フロントパネル13及びリヤパネル14を通過する光を遮断する展開状態となり、あるいはその光の通過を許容する巻取状態となる遮光シート132が固定されている。すなわち、遮光シート132は、その後縁部である第1縁部132aが巻取管131に固定されており、該巻取管131の回転に伴ってこれに巻き取り・巻き出し可能となっている。
一方、遮光シート132は、その前縁部(車両前側の縁部)である第2縁部132bが操作部材133に固定されている。すなわち、操作部材133は、巻取管131の車両の前方で両ガイドレール116の間に橋渡しされるように車両の幅方向に延在しており、両ガイドレール116の間に跨る略長尺状のハンドル部材134と、該ハンドル部材134の長手方向両端部に取着されて両ガイドレール16に摺動自在に配設された一対のシュー部材135とを有する。そして、遮光シート132の第2縁部132bは、該第2縁部132bに沿って延在するハンドル部材134において操作部材133に固定されている。
遮光シート132は、操作部材133の両シュー部材135が両ガイドレール116を摺動しつつハンドル部材134(第2縁部132b)が車両の前方(第1方向)に移動することで、フロントパネル13及びリヤパネル14を通過する光を遮断するように巻取管131から巻き出される。あるいは、遮光シート132は、操作部材133のハンドル部材134(第2縁部132b)を車両の後方(第2方向)に移動させつつ巻取管131に巻き取られることで、その光の通過を許容する。
巻取管131の車両の幅方向各端部には、巻取管21と同軸に配置された略円錐台状のドラム136が、例えば接着剤にて一体回転するように固定されている。また、各ガイドレール116の車両の前方となるフロントハウジング117の車両の幅方向各端部には、プーリ137が車両の高さ方向に延びる軸線の周りに回転自在に支持されている。
操作部材133の両シュー部材135の各々には、ケーブル138が固定されている。すなわち、ケーブル138は、車両の幅方向に沿ってシュー部材135上に配索された連結部位138aにおいてこれに固定されている。このケーブル138は、連結部位138aの車外側端において車両の前方に延出するように転向するとともに、プーリ137に車内側から掛けられて車両の後方に延出するように転向(反転)する。そして、車両の後方に延びるケーブル138の端末138bは、ドラム136に固定されており、該ドラム136により巻き取り・巻き出し可能となっている。
なお、ドラム136に対するケーブル138の巻回方向は、巻取管131に対する遮光シート132の巻回方向とは逆向きに設定されている。つまり、例えば巻取管131が遮光シート132を巻き取るように回転しているとき、各ドラム136からケーブル138が巻き出されるようになっている。このとき、ケーブル138の巻出位置は、各ドラム136の直径の小さい側から大きい側に向かって、即ち車内側から車外側に向かって軸線方向に変位するようになっている。これは、遮光シート132の巻き取りの進行に伴ってその直径(ロール径)が増加することに対応して、巻取管131の1回転当たりの遮光シート132の巻取量の増加に合わせてケーブル138の巻出量を増加させるためである。
巻取管131の車両の幅方向片側(図示下側)の端部には、ドラム136の車外側に隣接して従動ギヤとしてのウォームホイール147が、例えば接着剤にて一体回転するように固定されている。そして、リヤハウジング118の車両の幅方向片側(図示下側)の端部には、ウォームホイール147に隣接して電気的駆動源としてのモータ141が載置されている。このモータ141の回転軸には、ウォームホイール147に噛合する駆動ギヤとしてウォーム148が固着されている。従って、ウォームホイール147は、巻取管131及び両ドラム136と共にモータ141によって回転駆動される。
ここで、例えば遮光シート132の巻取状態で、モータ141によりウォームホイール147が巻取管131及び両ドラム136と共に一方向に回転駆動されると、両ケーブル138の端末138bが両ドラム136に巻き取られる。これにより、両シュー部材135(操作部材133)は、両ガイドレール116を摺動しつつ車両の前方に移動することで、遮光シート132は、ハンドル部材134に固定された第2縁部132bを車両の前方(第1方向)に移動させつつ巻取管131から巻き出される。これに伴い、遮光シート132は、第2縁部132bの移動量に応じてフロントパネル13及びリヤパネル14を通過する光の一部を遮蔽する。そして、フロントハウジング117の近傍まで略最大限にハンドル部材134(操作部材133)が車両の前方に移動すると、遮光シート132は、フロントパネル13及びリヤパネル14を通過する光を遮断する。
反対に、モータ141によりウォームホイール147が巻取管131及び両ドラム136と共に逆方向に回転駆動されると、遮光シート132が巻取管131に巻き取られるとともに、両ケーブル138の端末138bが巻き出される。これにより、ハンドル部材134において第2縁部132bに固定された操作部材133は、両シュー部材135を両ガイドレール116に摺動させつつ車両の後方に移動する。そして、リヤハウジング118の近傍まで略最大限に操作部材133が車両の後方に移動すると、遮光シート132は、フロントパネル13及びリヤパネル14の光の通過を許容する。
次に、巻取管131及びその周辺構造について説明する。
図17及び図18に示すように、各ガイドレール116には、ドラム136の車外側に隣接して略L字状のブラケット151が取着されている。このブラケット151には、巻取管131と同心で車両の幅方向に開口する略円形の軸受孔151aが形成されている。軸受孔151aの内径は、巻取管131の外径と同等に設定されている。巻取管131は、軸受孔151aに挿入されることでブラケット151に回転自在に支持されている。
なお、ウォームホイール147は、該当する片側のブラケット151の車外側に隣接配置されている。つまり、車両の幅方向において、ドラム136及びウォームホイール147の間にブラケット151が介設されている。そして、モータ141のウォーム148は、ウォームホイール147の下方でこれに噛合する。
次に、操作部材133及びその周辺構造について説明する。
図19に示すように、各シュー部材135には、ケーブル138の連結部位138aと略同心の収容部135aが形成されている。一方、連結部位138aの収容部135aに進入する先端には、収容部135aに沿って車両の幅方向に摺動自在なケーブルエンド138cが固着されている。そして、連結部位138aの収容部135aに位置する先端部には、ケーブルエンド138cとの間に介装された付勢部材(例えば圧縮コイルスプリング)142が巻回されている。この付勢部材142は、ケーブルエンド138cが車内側に移動するように、即ちドラム136からケーブル138を巻き出す方向に付勢する。ドラム136からケーブル138を巻き出す方向が、第2縁部132bが車両の後方(第2方向)に移動する方向に一致することはいうまでもない。
次に、プーリ137の取付構造について説明する。
図20に示すように、フロントハウジング117の車両の幅方向各端部には、プーリ137の配置に合わせて、例えば金属板からなる略平板状のブラケット161が載置されている。このブラケット161には、車両の高さ方向に開口する取付孔161aが形成されている。この取付孔161aは、前後方向に延びる略長円形の長孔形状を呈する。そして、プーリ137は、その中心部を貫通する締結具(例えばボルト)162が取付孔161aに挿通された状態でフロントハウジング117に締結されることで、該フロントハウジング117に回転自在に支持される。従って、ブラケット161(フロントハウジング117)に対するプーリ137の取付位置は、取付孔161aの範囲で前後方向に調整可能である。これは、シェード機構130の組付工程において、ドラム136及びプーリ137の前後方向の離間距離を伸縮させて、ケーブル138の張力を調整するためである。すなわち、例えばプーリ137の取付位置を相対的に車両の前方に移動させると、ケーブル138の張りが増し、反対にプーリ137の取付位置を相対的に車両の後方に移動させると、ケーブル138の張りが減る。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(1)、(6)の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、モータ141及び付勢部材142は共に巻取管131の外部に設けられていることで、巻取管131の外径は、遮光シート132の巻き取りに影響を及ぼさない範囲で小さく設定できる。このため、巻取状態にある遮光シート132の外径がより小さくなることで、リヤパネル14の後縁部の下方(第2位置)に要する車両の高さ方向のスペースをより縮小でき、遮光シート132の作動に及ぼす影響を抑えながらも凹部12を形成できる。つまり、凹部12の形成によってルーフパネル11(ルーフ10)の車両の幅方向中央部が凹んだとしても、巻取状態にある遮光シート132に要する車両の高さ方向の寸法が縮小されることで、シェード機構130の設置が可能である。これにより、広大な開口11aを一つのシェード機構130で開閉する、いわゆる1開口シェードが実現できる。
また、図21に示すように、巻取状態にある遮光シート132の位置が、例えばリヤ席の乗員の頭部Hの頭上にあったとしても、当該頭部Hのスペースを十分に確保できる。このため、リヤパネル14の採光開口量を十分に確保でき、より開放感を得ることができる。そして、サンルーフ装置としての商品性をより向上できる。
(2)本実施形態では、遮光シート132を展開状態にするべくこれを巻取管131から巻き出す際には、モータ141は、ドラム136がケーブル138を巻き取るようにこれを回転させる。つまり、モータ141は、遮光シート132を展開状態にするべく第2縁部132bが車両の前方(第1方向)に移動するように駆動する。このとき、シュー部材135に設けられた付勢部材142は、ドラム136からケーブル138が巻き出されるようにこれを付勢する。つまり、付勢部材142は、第2縁部132bが車両の後方(第2方向)に移動するように付勢する。このため、遮光シート132の展開時にその緊張状態を保つように巻取管131が回転するため、遮光シート132が弛んで皺が生じることを抑制できる。
(3)本実施形態では、プーリ137の取付時にドラム136との前後方向の離間距離を伸縮させることで、ケーブル138の張力を調整できる。このため、左右のケーブル138の張力を互いに同等に設定することで、両シュー部材135を同期させて前後方向に移動させることができる。そして、ハンドル部材134及び第2縁部132b(遮光シート132)の移動時の姿勢をより安定化できる。
(4)本実施形態では、遮光シート132の展開時、両ケーブル138を巻き取る左右のドラム136に回転差が生じてそれらの同期が外れようとしても、両付勢部材142に調整されることで、第2縁部132b(遮光シート132)を前後方向に平行に移動させることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図15に示すように、ルーフ10に準じたルーフ110の車両の幅方向中央部に形成される凹部112は、ルーフパネル111の後端部を超えてリヤパネル114の後端部まで延伸していてもよい。つまり、凹部112の一部がリヤパネル114に形成されていてもよい。なお、凹部(112)は、リヤパネル114を超えてフロントパネル(13)の後端部まで延伸していてもよい。
・前記第1の実施形態において、第2ケーブル29を省略してもよい。この場合、例えば遮光シート22を巻き取る回転方向に巻取管21を直に回転させるモータ(電気的駆動源)を巻取管21に内蔵すればよい。
・前記第1の実施形態において、第1ケーブル28を省略してもよい。この場合、例えば遮光シート22を巻き出す回転方向に巻取管21を直に回転させるモータ(電気的駆動源)を巻取管21に内蔵すればよい。
・前記第1の実施形態において、リヤシェード機構20及びフロントシェード機構30の少なくとも一方を省略してもよい。
・前記第2の実施形態において、ドラム136及びウォームホイール147の少なくとも一方は、例えば溶接にて巻取管131に結合されてもよい。
・前記第2の実施形態において、ケーブルエンド138c等の収容部135aは、ハンドル部材134に形成されてもよい。
・前記第2の実施形態において、巻取管131及びモータ141の間の回転伝達は、ウォームギヤ以外のギヤ機構やリンク機構、カム機構、ケーブル(ロープ、ベルト)伝動機構、ねじ機構、あるいはこれらの組合せ等を適宜採用すればよい。
・前記第2の実施形態において、フロントパネル13の前縁部の下方(第1位置)に配置される巻取管131であってもよい。この場合、第1縁部132aが巻取管131に連結され、第2縁部132bの車両の後方(第1方向)への移動に伴ってフロントパネル13及びリヤパネル14を通過する光を遮断する展開状態となり、あるいは第2縁部132bの車両の前方(第2方向)への移動に伴ってその光の通過を許容する巻取状態となる遮光シート132であればよい。
・前記各実施形態において、フロントパネル13は、リヤパネル14に準じて開口11aの前部を常時閉塞する固定パネルであってもよい。
・前記各実施形態において、リヤパネル14は、フロントパネル13に準じて開口11aの後部を開閉自在な可動パネルであってもよい。
・前記各実施形態において、開口11aの後部及び該後部を閉塞するリヤパネル14を省略してもよい。つまり、フロントパネル13の後端まで車両の前方に延伸するルーフパネル(11)であってもよい。この場合、ルーフの車両の幅方向中央部の後端部に形成される凹部は、フロントパネル(13)の後端部まで延伸していてもよい。
・前記各実施形態において、凹部(12,112)の傾斜角度は、走行方向(地面)に対して15度前後であることが好ましい。
・前記各実施形態において、フロントパネル13又はリヤパネル14は、通常の無機ガラスであってもよい。あるいは、フロントパネル13又はリヤパネル14は、加熱状態にある板ガラスの表面に空気を吹き付けて急冷することで圧縮応力層を形成した強化ガラスであってもよい。あるいは、フロントパネル13又はリヤパネル14は、板ガラスの表面でイオン交換を起こさせることで圧縮応力層を形成した化学強化ガラスであってもよい。あるいは、フロントパネル13又はリヤパネル14は、ポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂製(いわゆる樹脂ガラス)であってもよい。
10,110…ルーフ、10a…後端部、11,111…ルーフパネル、11a…開口、12,112…凹部、13…フロントパネル(パネル)、14,114…リヤパネル(パネル)、20…リヤシェード機構、21,131…巻取管(巻取軸)、22,132…遮光シート、22a,132a…第1縁部、22b,132b…第2縁部、23,133…操作部材、25…シュー部材(端部)、26…ドラム、27…プーリ(転向部材)、28…第1ケーブル(ケーブル)、28b…端末、29…第2ケーブル、29a,29b…端末、30…フロントシェード機構、41,141…モータ(電気的駆動源)、42,142…付勢部材、130…シェード機構。

Claims (5)

  1. 開口の形成されたルーフパネル及び前記開口を閉塞するパネルを有するルーフを備え、
    前記ルーフの車両の幅方向中央部には、後端部において下方に凹む凹部が形成された、サンルーフ装置。
  2. 請求項1に記載のサンルーフ装置において、
    前記パネルは、車両の前後方向に並設されたフロントパネル及びリヤパネルからなり、
    前記フロントパネル及び前記リヤパネルの下方にそれぞれ配置されるフロントシェード機構及びリヤシェード機構を備え、
    前記リヤシェード機構は、
    前記フロントパネル及び前記リヤパネルの境界部の下方に配置された巻取軸と、
    一側の縁部である第1縁部が前記巻取軸に連結され、他側の縁部である第2縁部の車両の後方への移動に伴って前記リヤパネルを通過する光を遮断する展開状態となり、あるいは前記第2縁部の車両の前方への移動に伴ってその光の通過を許容する巻取状態となる遮光シートと、
    前記巻取軸に内蔵され、前記第2縁部が車両の後方に移動するように駆動する電気的駆動源と、
    前記巻取軸に内蔵され、前記第2縁部が車両の前方に移動するように付勢する付勢部材と、を備えた、サンルーフ装置。
  3. 請求項2に記載のサンルーフ装置において、
    前記リヤシェード機構は、
    前記第2縁部に固定された操作部材と、
    前記巻取軸に同軸でその車両の幅方向両側に配置され、一対の前記電気的駆動源により回転駆動される一対のドラムと、
    前記開口の車両の幅方向両側に配置された一対の転向部材と、
    前記操作部材に調整可能に係止され、該操作部材の両側端部から車両の後方に延出するとともに、前記両転向部材において車両の前方に転向し、両側端末が前記両ドラムに固定され、前記両ドラムの一方向への回転に伴い巻き取られることで前記遮光シートを巻き出すように前記操作部材を車両の後方に移動させる1本のケーブルと、を有した、サンルーフ装置。
  4. 請求項3に記載のサンルーフ装置において、
    前記リヤシェード機構は、
    前記操作部材の両側端部の各々に一方の端末が固定され、前記各ドラムに他方の端末が固定され、前記各ドラムの前記一方向への回転に伴い巻き出されることで前記遮光シートを巻き出す前記操作部材の車両の後方への移動を許容するとともに、前記各ドラムの逆方向への回転に伴い巻き取られることで前記操作部材を車両の前方に移動させる第2ケーブルを有した、サンルーフ装置。
  5. 請求項1に記載のサンルーフ装置において、
    前記パネルは、車両の前後方向に並設されたフロントパネル及びリヤパネルからなり、
    前記フロントパネル及び前記リヤパネルの下方に配置されるシェード機構を備え、
    前記シェード機構は、
    前記フロントパネルの前縁部の下方である第1位置及び前記リヤパネルの後縁部の下方である第2位置のいずれか一方に配置された巻取軸と、
    一側の縁部である第1縁部が前記第1位置に配置された前記巻取軸に連結され、他側の縁部である第2縁部の車両の後方である第1方向への移動に伴って前記フロントパネル及び前記リヤパネルを通過する光を遮断する展開状態となり、あるいは前記第2縁部の車両の前方である第2方向への移動に伴ってその光の通過を許容する巻取状態となること、及び一側の縁部である第1縁部が前記第2位置に配置された前記巻取軸に連結され、他側の縁部である第2縁部の車両の前方である第1方向への移動に伴って前記フロントパネル及び前記リヤパネルを通過する光を遮断する展開状態となり、あるいは前記第2縁部の車両の後方である第2方向への移動に伴ってその光の通過を許容する巻取状態となることのいずれか一方である遮光シートと、
    前記巻取軸の外部に設けられ、前記第2縁部が前記第1方向に移動するように駆動する電気的駆動源と、
    前記巻取軸の外部に設けられ、前記第2縁部が前記第2方向に移動するように付勢する付勢部材と、を備えた、サンルーフ装置。
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