JP2018082751A - 座椅子用座部の前後方向傾動方法とその装置 - Google Patents
座椅子用座部の前後方向傾動方法とその装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 座部を傾動可能とした座椅子の提供【解決手段】座椅子座部の傾動装置は、下面の後方の両端側に、リクライニングギヤを介して後脚部を設け、前記リクライニングギヤを傾動軸として、前記後脚部を、少なくとも前記座部下面の後方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、前記後脚部の傾動角度に応じて、前記座部を前方向に傾動可能としたことを特徴とする。【選択図】 図2
Description
本発明は、座椅子の座部をその前後方向に傾動させる方法とその装置とに関する。
従来提供されてきた座椅子では、座椅子用リクライニングギヤ(以下、リクライニングギヤともいう)を用いて、その背部を前後方向に傾動させる装置が在ったが、その座部を当該座部の前後方向に傾動、即ち、座面を前傾させたり後傾させたりする座椅子は存在せず、座部は床面(畳面を含む)に単に水平に据え置かれるだけの構造であった。
従来の座椅子では、座者の背を座椅子の背部で受け、座者を仰向けの姿勢で楽に休息させようという設計思想に基づく構造であったため、この設計思想に添わぬ姿勢で座椅子を用いる場合、例えば、座椅子にcって座卓に向かい、座卓上でパソコン操作等何がしかの作業(以下、座卓作業ともいう)をする場合では、座者の顔(頭)は卓上に向けられるため、座者の背は前方に大きく曲げられて座椅子の背部から離れてしまう。
即ち、この場合、座者の腰は、水平な床面に座椅子の座部が水平に置かれているため、座部の座面も水平となって、座者の腰は、急角度の屈曲を強いられて、腰への負担が大きくなり、長時間の姿勢維持ができないばかりか、腰痛の原因ともなるため、座卓作業に於いては、従来の座椅子は不向きなものとなっていた。
本発明は、座椅子の座部をその前後方向に傾動させる方法とその装置を提供することによって、座卓作業に適し、座卓や座椅子を用いる日本ならではの生活を更に快適にする座椅子の提供を目的とするものである。
尚、座部の前後方向とは、座者が座部に座った状態に置いての、座者の正面側方向を前方といい、座者の背面側方向を後方という。
尚、座部の前後方向とは、座者が座部に座った状態に置いての、座者の正面側方向を前方といい、座者の背面側方向を後方という。
請求項1の座椅子座部の傾動方法の発明は、
座部下面の後方の両端側に、リクライニングギヤを介して後脚部を設け、前記リクライニングギヤを傾動軸として、前記後脚部を、少なくとも前記座部下面の後方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、
前記後脚部の傾動角度に応じて、前記座部を前方向に傾動可能としたことを特徴とする座椅子の座部をその前後方向に傾動させる方法。
座部下面の後方の両端側に、リクライニングギヤを介して後脚部を設け、前記リクライニングギヤを傾動軸として、前記後脚部を、少なくとも前記座部下面の後方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、
前記後脚部の傾動角度に応じて、前記座部を前方向に傾動可能としたことを特徴とする座椅子の座部をその前後方向に傾動させる方法。
請求項2の座椅子座部の傾動方法の発明は、
座部下面の後方の両端側に、リクライニングギヤを介して後脚部を設け、前記リクライニングギヤを傾動軸として、前記後脚部を、少なくとも前記座部下面の後方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、
前記座部下面の前記後脚部より前方の両端側に、リクライニングギヤを介して前脚部を設け、前記リクライニングギヤを傾動軸として、前記前脚部を、少なくとも前記座部下面の前方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、
前記前脚部と前記後脚部との各々の傾動角度に応じて、前記座部を前後方向に傾動可能としたことを特徴とする座椅子座部の傾動方法。
座部下面の後方の両端側に、リクライニングギヤを介して後脚部を設け、前記リクライニングギヤを傾動軸として、前記後脚部を、少なくとも前記座部下面の後方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、
前記座部下面の前記後脚部より前方の両端側に、リクライニングギヤを介して前脚部を設け、前記リクライニングギヤを傾動軸として、前記前脚部を、少なくとも前記座部下面の前方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、
前記前脚部と前記後脚部との各々の傾動角度に応じて、前記座部を前後方向に傾動可能としたことを特徴とする座椅子座部の傾動方法。
請求項3の座椅子座部の傾動装置の発明は、
座部下面の後方の両端側に、各々、リクライニングギヤを介して設けられる後脚部であって、前記後脚部は、前記リクライニングギヤに接続され、前記リクライニングギヤを傾動軸として、少なくとも前記座部下面の後方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、
前記後脚部の傾動角度に応じて、前記座部を前方向に傾動可能としたことを特徴とする。
座部下面の後方の両端側に、各々、リクライニングギヤを介して設けられる後脚部であって、前記後脚部は、前記リクライニングギヤに接続され、前記リクライニングギヤを傾動軸として、少なくとも前記座部下面の後方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、
前記後脚部の傾動角度に応じて、前記座部を前方向に傾動可能としたことを特徴とする。
請求項4の座椅子座部の傾動装置の発明は、
座部下面の後方の両端側に、各々、リクライニングギヤを介して設けられる後脚部であって、前記脚部は、前記リクライニングギヤに接続され、前記リクライニングギヤを傾動軸として、少なくとも前記座部下面の後方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、
座部下面の前記後脚部より前方の両端側に、各々、リクライニングギヤを介して設けられる前脚部であって、前記前脚部は、前記リクライニングギヤに接続され、前記リクライニングギヤを傾動軸として、少なくとも前記座部下面の前方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、
前記前脚部と前記後脚部との各々の傾動角度に応じて、前記座部を前後方向に傾動可能としたことを特徴とする。
座部下面の後方の両端側に、各々、リクライニングギヤを介して設けられる後脚部であって、前記脚部は、前記リクライニングギヤに接続され、前記リクライニングギヤを傾動軸として、少なくとも前記座部下面の後方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、
座部下面の前記後脚部より前方の両端側に、各々、リクライニングギヤを介して設けられる前脚部であって、前記前脚部は、前記リクライニングギヤに接続され、前記リクライニングギヤを傾動軸として、少なくとも前記座部下面の前方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、
前記前脚部と前記後脚部との各々の傾動角度に応じて、前記座部を前後方向に傾動可能としたことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2に記載の座椅子座部の傾動方法の発明に於いて、後脚部は、その先端が、水平方向に延在する状態から略直角近くまで回動する状態に於いて、座部下面の領域より外に延在する長さであることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項3又は請求項4に記載の座椅子座部の傾動装置の発明に於いて、後脚部は、その先端が、水平方向に延在する状態から略直角近くまで回動する状態に於いて、座部下面の領域より外に延在する長さであることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項3、請求項4、請求項6の何れかに記載の座椅子座部の傾動装置の発明に於いて、
座面下面左右側の前後に位置するリクライニングギヤが各々パイプフレーム部材で連結され、
前に位置するリクライニングギヤに各々固定される左右側の前脚部の先端がパイプフレーム部材で連結されて全体が略コ字形に成形されると共に、
後ろに位置するリクライニングギヤに各々固定される左右側の後脚部の先端がパイプフレーム部材で連結されて全体が略コ字形に成形されて、
座部下面に配設される複数のリクライニングギヤと複数の脚部とが全体として略長四角形の枠状に一体化されたことを特徴とする。
座面下面左右側の前後に位置するリクライニングギヤが各々パイプフレーム部材で連結され、
前に位置するリクライニングギヤに各々固定される左右側の前脚部の先端がパイプフレーム部材で連結されて全体が略コ字形に成形されると共に、
後ろに位置するリクライニングギヤに各々固定される左右側の後脚部の先端がパイプフレーム部材で連結されて全体が略コ字形に成形されて、
座部下面に配設される複数のリクライニングギヤと複数の脚部とが全体として略長四角形の枠状に一体化されたことを特徴とする。
請求項1乃至請求項7の発明によれば、何れも、リクライニングギヤを介して脚部を水平状態から適当に回動させることによって、座椅子座部をその前後方向に所望の角度で傾動させることができ、座者の腰への負担を大きく軽減させて長時間の座卓作業を快適に行える座椅子を提供することができる。
請求項2又は請求項4の発明によれば、何れも、座部を床面に接しさせた接地水平状態から、任意の傾斜角度で前傾状態にしたり、後傾状態にすることができるだけでなく、座部を床面から任意の高さ位置で、水平状態にしたり、前傾状態にしたり、後傾状態にしたりすることができるから、座卓の高さや座卓での作業内容に応じて、座部の高さ位置や座部の前後傾斜角度を最適な状態に設定(固定化)できる座椅子を提供することができる。
請求項5や請求項6の発明によれば、何れも、後脚部の先端(床面との接地点)が座部下面領域より後方に位置する構造となるので、座者が座椅子の背部に体を預けても、座椅子が後倒する虞を解消することができ、座者を仰向けの姿勢で楽に休息させることができる。
請求項7の発明によれば、座部下面に配設される複数のリクライニングギヤと複数の脚部とを全体として、単体としての枠状に一体化できるので、座面下部への取付け作業を容易且つ迅速化することができると共に、単体としての取り扱いや保管管理等を容易にすることができる。
以下、本発明の最良の形態の実施例1として座椅子座部の傾動装置、即ち、座部下面の後方の両端側に、リクライニングギヤを介して後脚部を設け、前記リクライニングギヤを傾動軸として、前記後脚部を、少なくとも前記座部下面の後方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、前記座部下面の前記後脚部より前方の両端側に、リクライニングギヤを介して前脚部を設け、前記リクライニングギヤを傾動軸として、前記前脚部を、少なくとも前記座部下面の前方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、前記前脚部と前記後脚部との各々の傾動角度に応じて、前記座部を前後方向に傾動可能とした構成の座椅子座部用傾動装置を、図1乃至図19に示す図面に基づいて説明する。
図1乃至図8に於いて、座部1の下面(以下、座面下部(1)ともいう)の後方、即ち図5〜図7に於ける図中左側の座椅子の座部1の両側縁側に相応する両端側に位置するよう、各々、後脚用のリクライニングギヤとしてのギヤ(以下、後脚用リクライニングギヤともいう)2、2が配設されており、このギヤ2、2を介して設けられる後脚部3、3は、前記リクライニングギヤ2、2に接続され、このリクライニングギヤ2、2を傾動軸として、少なくとも座部下面(1)の後方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、この略水平方向から座部下面(1)側に向けて略直角となる範囲で回動自在とされている。
座部下面(1)の後脚部3より前方の両端側には、各々、前脚用のリクライニングギヤ4、4を介して前脚部5、5が配設されており、この前脚部5、5は、前記リクライニングギヤ4、4に接続され、このリクライニングギヤ4、4を傾動軸として、少なくとも座部下面(1)の前方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、この略水平方向から座部下面(1)側に向けて略直角となる範囲で回動自在とされている。
上記のようにこの実施例1に示す座椅子座部用の傾動装置11は、座椅子座部1の下面に配設される、前記一対の後脚用のリクライニングギヤ2、2と、このギヤ2、2に接続されて傾動する後脚部3、3と、前脚用の一対のリクライニングギヤ4、4と、このギヤ4、4に接続されて傾動する前脚部5、5とで構成されておいる。
更に、この傾動装置11では、座面下面(1)の左右側の前後に位置するリクライニングギヤ4とギヤ2とが各々パイプフレーム部材6で連結されている。
又、前に位置するリクライニングギヤ4、4に各々固定される左右側の前脚部5、5の先端がパイプフレーム部材7で連結されて、一対の前脚部5、5の全体が略コ字形に成形されている。
又、前に位置するリクライニングギヤ4、4に各々固定される左右側の前脚部5、5の先端がパイプフレーム部材7で連結されて、一対の前脚部5、5の全体が略コ字形に成形されている。
同様に、後ろに位置するリクライニングギヤ2、2に各々固定される左右側の後脚部3、3の先端もパイプフレーム部材8で連結されて、一対の後脚部3、3の全体が略コ字形に成形されている。
従って、この実施例1の傾動装置11は、複数のリクライニングギヤ2、2、4、4と複数の脚部3、3、5、5とが、複数のパイプフレーム部材6、6、7、8を介して、全体として長四角形の枠状に一体化された構成とされている。
従って、この実施例1の傾動装置11は、複数のリクライニングギヤ2、2、4、4と複数の脚部3、3、5、5とが、複数のパイプフレーム部材6、6、7、8を介して、全体として長四角形の枠状に一体化された構成とされている。
尚、図中の符号9、9は、左右のパイプフレーム部材6、6の間に、平行に架け渡された取付用部材であり、この取付用部材に各々2ヶ所穿設されたビス穴10にビス(図示せず)を通して、一体化された上記傾動装置11が座部下面(1)に装着されるのである。
このように、傾動装置11を単体としての枠状に一体化構成することによって、座部下面(1)への取付け作業を容易且つ迅速化することができ、単体としての取り扱いや保管管理等を容易とすることができる。
このように、傾動装置11を単体としての枠状に一体化構成することによって、座部下面(1)への取付け作業を容易且つ迅速化することができ、単体としての取り扱いや保管管理等を容易とすることができる。
この傾動装置11に用いられる座椅子用のリクライニングギヤ2、2、4、4は、一般に座椅子の背部の傾動用として提供されているギヤであって、傾動範囲内に於いて複数段の傾動角度で固定化される機構を備えており、座者は複数段の内の所望の傾動角度を任意に選択できるものであって、この座椅子の背部用のリクライニングギヤを座椅子座部の下面側に設ける脚部の傾動用として転用したものである。
上記で説明した図2〜図8の傾動装置11は、図1に示すように、傾動装置11を備えた座椅子(以下、単に座椅子ともいう)の座部1を、前後に傾けずに床面(図示せず)に水平にした状態、即ち、傾動装置11を備えていない座椅子を床面に単に置いた状態と同様の状態での、当該傾動装置11の状態(以下、接地水平状態ともいう)を示したものである。
尚、図1に示す傾動装置(11)は、座椅子の座部1や背部と同様のクッション材で覆ってあるが、必ずしも、このようなクッション材で覆う必要はない。
尚、図1に示す傾動装置(11)は、座椅子の座部1や背部と同様のクッション材で覆ってあるが、必ずしも、このようなクッション材で覆う必要はない。
次に、座部1を前傾させた状態(以下、前傾状態ともいう)を、図2、図9乃至図12に基づいて説明する。
図2のように座部1を前傾させた状態における傾動装置11は、図9及び図10に示すように、接地水平状態に在った後脚部3、3を、略40度下方(座部下面から離す方向)に傾けて固定化させたものである。この場合、他方の前脚部5、5は作動させない。
この固定化は、一般の座椅子において、その背部を任意の角度に傾ける操作手法と同様の要領で行う。
図2のように座部1を前傾させた状態における傾動装置11は、図9及び図10に示すように、接地水平状態に在った後脚部3、3を、略40度下方(座部下面から離す方向)に傾けて固定化させたものである。この場合、他方の前脚部5、5は作動させない。
この固定化は、一般の座椅子において、その背部を任意の角度に傾ける操作手法と同様の要領で行う。
次に、座部1を後傾させた状態(以下、後傾状態ともいう)を、図3、図13乃至図16に基づいて説明する。
図3のように座部1を後傾させた状態における傾動装置11は、図13及び図14に示すように、接地水平状態に在った前脚部5、5を、略40度下方(座部下面から離す方向)に傾けて固定化させたものである。この場合、他方の後脚部3、3は作動させない。この固定化も、一般の座椅子の背部を任意の角度に傾ける操作手法と同様の要領で行う。
図3のように座部1を後傾させた状態における傾動装置11は、図13及び図14に示すように、接地水平状態に在った前脚部5、5を、略40度下方(座部下面から離す方向)に傾けて固定化させたものである。この場合、他方の後脚部3、3は作動させない。この固定化も、一般の座椅子の背部を任意の角度に傾ける操作手法と同様の要領で行う。
次に、座部1を床面から上方に水平に浮かせた状態(以下、遊離水平状態ともいう)を、図4、図17乃至図19に基づいて説明する。
座部1を遊離水平状態にするには、図1乃至図8に示した座椅子の接地水平状態に在った後脚部3、3を、略40度下方(座部下面から離す方向)に傾けて固定化させると共に、同じく、図1乃至図8に示した座椅子の接地水平状態に在った前脚部5、5を、略40度下方(座部下面から離す方向)に傾けて固定化させる。
即ち、座部1を遊離水平状態にするには、前後の脚部(5、5と3、3)を、接地水平状態から同じ傾動角度で固定化するだけで実現できる。又、座部1の床面からの高さ位置は傾動角度の大小で任意に選択できる。
座部1を遊離水平状態にするには、図1乃至図8に示した座椅子の接地水平状態に在った後脚部3、3を、略40度下方(座部下面から離す方向)に傾けて固定化させると共に、同じく、図1乃至図8に示した座椅子の接地水平状態に在った前脚部5、5を、略40度下方(座部下面から離す方向)に傾けて固定化させる。
即ち、座部1を遊離水平状態にするには、前後の脚部(5、5と3、3)を、接地水平状態から同じ傾動角度で固定化するだけで実現できる。又、座部1の床面からの高さ位置は傾動角度の大小で任意に選択できる。
この実施例1の傾動装置11によれば、上記の傾動装置11の操作から容易に推測できるように、座部1を床面から適当な高さ上方に浮かせた状態(以下、遊離状態ともいう)に於いて、座部1を前傾させたり、後傾させたりすることができる(図示せず)。
即ち、上記の遊離水平状態に於いて、前後の脚部(3、3と5、5)の一方を他方の脚部の傾動角度を異ならしめればよい。
即ち、上記の遊離水平状態に於いて、前後の脚部(3、3と5、5)の一方を他方の脚部の傾動角度を異ならしめればよい。
例えば、座部1が遊離水平状態に在る図4及び図17に於いて、座部1を前傾させる(以下、遊離前傾状態とういう)には、前脚部5、5の傾動角度を図示の角度から小さくするか、後脚部3、3の傾動角度を図示の角度から大きくするかの何れかの選択で、任意の傾斜角度での遊離前傾状態とすることができる。
又、同じく、座部1が遊離水平状態に在る図4及び図17に於いて、座部1を後傾させる(以下、遊離後傾状態とういう)には、前脚部5、5の傾動角度を図示の角度から大きくするか、後脚部3、3の傾動角度を図示の角度から小さくするかの何れかの選択で、任意の傾斜角度での遊離後傾状態とすることができる。
又、同じく、座部1が遊離水平状態に在る図4及び図17に於いて、座部1を後傾させる(以下、遊離後傾状態とういう)には、前脚部5、5の傾動角度を図示の角度から大きくするか、後脚部3、3の傾動角度を図示の角度から小さくするかの何れかの選択で、任意の傾斜角度での遊離後傾状態とすることができる。
この実施例1の座部1の傾動装置11によれば、座部1を接地水平状態から、任意の傾斜角度で前傾状態にしたり、後傾状態にすることができるだけでなく、座部1を床面から任意の高さ位置で、水平状態即ち遊離水平状態にしたり、前傾状態即ち遊離前傾状態にしたり、後傾状態即ち遊離後傾状態にしたりすることができる。
従って座者は、座卓の高さや座卓での作業内容に応じて、座部1の高さ位置や座部1の前後傾斜角度を最適な状態に容易に設定(固定化)できる座椅子を得ることができる。
従って座者は、座卓の高さや座卓での作業内容に応じて、座部1の高さ位置や座部1の前後傾斜角度を最適な状態に容易に設定(固定化)できる座椅子を得ることができる。
実施例2として座椅子座部の傾動装置、即ち、座部下面の後方の両端側に、リクライニングギヤを介して後脚部を設け、このリクライニングギヤを傾動軸として、前記の後脚部を、少なくとも座部下面の後方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在として、後脚部の傾動角度に応じて、座部を前方向に傾動可能とした座椅子の座部を、その前方向に傾動させる構成の座椅子座部用傾動装置を図1乃至図12の図面を借りて説明する。
この実施例2の傾動装置(図示せず)は、実施例1の傾動装置11において、図1乃至図12の符号4で示す前脚部用のリクライニングギヤを無くし、前脚部5、5を座部1の座面と平行に、即ち、水平方向に延在するように、傾動不能に固定したものであり、 図示の例では、左右のパイプフレーム部材6、6に直線的に前脚部5、5を直接接続させた構造となり、その他の構造は実施例1の借図と同様である
即ち、座部下面1の後方の両端側に設けられる後脚部3、3は、各々、後脚用のリクライニングギヤ2、2を介して座面下面(1)に装置されており、リクライニングギヤ2、2に接続された後脚部3、3は、リクライニングギヤ2、2を傾動軸として、少なくとも前記座部下面(1)の後方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面(1)側に向けて略直角となる範囲で回動自在とされ、後脚部3、3の傾動角度に応じて、前記座部1が前方向に傾動可能となる構造である。
従って、この実施例2の傾動装置(11)による動作は、実施例1における水平状態の前脚部5、5が存在しないため、この前脚部5、5を作動させないで、実施例1の後脚部3、3だけの操作によって行われるのと同様である。
例えば、図2(図9及び図10)のように座部1を前傾させた状態にするには、図5に示す接地水平状態における後脚部5、5を、座部下面(1)から離す方向に、同図では略40度下方(座部下面から離す方向)に傾けて固定化させることになる。
例えば、図2(図9及び図10)のように座部1を前傾させた状態にするには、図5に示す接地水平状態における後脚部5、5を、座部下面(1)から離す方向に、同図では略40度下方(座部下面から離す方向)に傾けて固定化させることになる。
尚、実施例2の傾動装置(11)では、実施例1の傾動装置11に於ける前脚部5、5は無用となるので、必ずしも、傾動不能の前脚部5、5は必ずしも必要でなく、例えば、座部1の前縁側を、当該座部の座面が水平となるように、その座部の上下幅即ち厚みを当該座部の後縁側よりも厚く構成してもよいし(図示せず)、或いは、後脚部3、3自体を、座部1の下面に当該脚部を収め得る凹部空間を装着空間として設けてもよい(図示せず)。
この実施例2の傾動装置(図示せず)では、上記実施例1の傾動装置11に較べて、座部1を接地水平状態から任意の傾斜角度の前傾状態にすることだけが可能である。
尚、上記実施例1や実施例2の傾動装置では、その後脚部3、3の先端が、当該脚部3、3を水平方向に延在する状態(接地水平状態)から略直角近くまで回動する状態(前傾状態)に於いて、座部下面(1)の領域より外(後方)に延在する長さとすることによって、座椅子の背部に座者が体を預けた際に、座椅子が後方に倒れないようにしてある。
本発明は、座椅子に広く適用することができる。
1 座部
2 リクライニングギヤ(後脚部用)
3 後脚部
4 リクライニングギヤ(前脚部用)
5 前脚部
6 パイプフレーム部材
7 パイプフレーム部材
8 パイプフレーム部材
11 傾動装置
2 リクライニングギヤ(後脚部用)
3 後脚部
4 リクライニングギヤ(前脚部用)
5 前脚部
6 パイプフレーム部材
7 パイプフレーム部材
8 パイプフレーム部材
11 傾動装置
Claims (7)
- 座部下面の後方の両端側に、リクライニングギヤを介して後脚部を設け、前記リクライニングギヤを傾動軸として、前記後脚部を、少なくとも前記座部下面の後方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、
前記後脚部の傾動角度に応じて、前記座部を前方向に傾動可能としたことを特徴とする座椅子座部の傾動方法。 - 座部下面の後方の両端側に、リクライニングギヤを介して後脚部を設け、前記リクライニングギヤを傾動軸として、前記後脚部を、少なくとも前記座部下面の後方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、
前記座部下面の前記後脚部より前方の両端側に、リクライニングギヤを介して前脚部を設け、前記リクライニングギヤを傾動軸として、前記前脚部を、少なくとも前記座部下面の前方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、
前記前脚部と前記後脚部との各々の傾動角度に応じて、前記座部を前後方向に傾動可能としたことを特徴とする座椅子座部の傾動方法。 - 座部下面の後方の両端側に、各々、リクライニングギヤを介して設けられる後脚部であって、前記後脚部は、前記リクライニングギヤに接続され、前記リクライニングギヤを傾動軸として、少なくとも前記座部下面の後方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、
前記後脚部の傾動角度に応じて、前記座部を前方向に傾動可能としたことを特徴とする座椅子座部の傾動装置。 - 座部下面の後方の両端側に、各々、リクライニングギヤを介して設けられる後脚部であって、前記脚部は、前記リクライニングギヤに接続され、前記リクライニングギヤを傾動軸として、少なくとも前記座部下面の後方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、
座部下面の前記後脚部より前方の両端側に、各々、リクライニングギヤを介して設けられる前脚部であって、前記前脚部は、前記リクライニングギヤに接続され、前記リクライニングギヤを傾動軸として、少なくとも前記座部下面の前方側延長面と略水平方向に延在可能とすると共に、前記略水平方向から座部下面側に向けて略直角となる範囲で回動自在とし、
前記前脚部と前記後脚部との各々の傾動角度に応じて、前記座部を前後方向に傾動可能としたことを前記座部を前後方向に傾動可能としたことを特徴とする座椅子座部の傾動装置。 - 後脚部は、その先端が、水平方向に延在する状態から略直角近くまで回動する状態に於いて、座部下面の領域より外に延在する長さであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の座椅子座部の傾動方法。
- 後脚部は、その先端が、水平方向に延在する状態から略直角近くまで回動する状態に於いて、座部下面の領域より外に延在する長さであることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の座椅子座部の傾動装置。
- 座面下面左右側の前後に位置するリクライニングギヤが各々パイプフレーム部材で連結され、
前に位置するリクライニングギヤに各々固定される左右側の前脚部の先端がパイプフレーム部材で連結されて全体が略コ字形に成形されると共に、
後ろに位置するリクライニングギヤに各々固定される左右側の後脚部の先端がパイプフレーム部材で連結されて全体が略コ字形に成形されて、
座部下面に配設される複数のリクライニングギヤと複数の脚部とが全体として略長四角形の枠状に一体化されたことを特徴とする請求項3、請求項4、請求項6の何れかに記載の座椅子座部の傾動装置。
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JP2016225942A JP2018082751A (ja) | 2016-11-21 | 2016-11-21 | 座椅子用座部の前後方向傾動方法とその装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6993736B1 (ja) | 2020-08-27 | 2022-01-14 | 裕彦 箕浦 | マット、およびマット用の骨組み構造 |
Citations (3)
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JPH10192090A (ja) * | 1996-12-31 | 1998-07-28 | Takaaki Sayama | い す |
US7328953B2 (en) * | 2003-09-12 | 2008-02-12 | Columbia Medical Manufacturing, Llc | Customized articulating anatomical support |
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2016
- 2016-11-21 JP JP2016225942A patent/JP2018082751A/ja active Pending
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