JP2018082523A - モータおよび電動パワーステアリング用モータ - Google Patents

モータおよび電動パワーステアリング用モータ Download PDF

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Masaki Maekawa
正樹 前川
大田原 昌弘
Masahiro Otawara
昌弘 大田原
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Abstract

【課題】製造コストを低減できると共に、小型化を図りレイアウト性を向上できるモータおよび電動パワーステアリング用モータを提供する。【解決手段】開口部2aを有するモータケース2と、モータケース2内に回転自在に収納され、回転軸3aを有するロータ3と、開口部2aを閉塞するように設けられ、ロータ3の一部を回転自在に支持するブラケット4と、を備え、モータケース2に、このモータケース2に対するブラケット4の径方向への移動を規制する複数の位置決め凸部12を設けた。【選択図】図2

Description

本発明は、モータおよび電動パワーステアリング用モータに関するものである。
車両の操舵力をアシストする電動パワーステアリング装置の駆動源として、例えば、ブラシレスモータが使用されている。この種のブラシレスモータは、コイルが巻装されたティースを有するステータと、ステータの径方向内側に回転自在に設けられたロータとを備え、コイルへの通電制御を行うことによりロータを回転駆動させている。
ステータは、筒状のモータケースに内嵌固定されている。ロータは、モータケース内に回転自在に収納されている。
また、モータケースには、開口部を閉塞するブラケットが設けられている。このブラケットを介してロータの回転軸が突出されている。ブラケットには、回転軸を回転自在に支持するための軸受が設けられている。このため、ブラケットのモータケースに対する位置決めを高精度に行う必要がある。
例えば、ブラケットに円筒状のインロー嵌合部を設け、このインロー嵌合部をモータケースの開口部にインロー嵌合する(内嵌させる)技術が開示されている。
特許第5365483号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、ブラケットのインロー嵌合部の外周面全体、およびモータケースのインロー嵌合部が内嵌される内周面全体に、高精度な切削加工を施す必要がある。このため、モータの製造コストが増大してしまうという課題があった。
また、ブラケットおよびモータケースのそれぞれにインロー嵌合させるための嵌め合い代が必要になる。このため、モータの径方向の寸法が大きくなり易く、この結果、モータのレイアウト性も低下してしまうという課題があった。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、製造コストを低減できると共に、小型化を図りレイアウト性を向上できるモータおよび電動パワーステアリング用モータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係るモータは、開口部を有するモータケースと、前記モータケース内に回転自在に収納され、回転軸を有する回転子と、前記開口部を閉塞するように設けられ、前記回転軸の一部を回転自在に支持するブラケットと、を備え、前記モータケースおよび前記ブラケットの何れか一方に、前記モータケースに対する前記ブラケットの径方向への移動を規制する複数の凸部を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、複数の凸部のみ高精度に切削加工を施すことにより、モータの製造コストを低減させつつ、モータケースに対するブラケットの径方向の位置決めを高精度に行うことができる。
また、ブラケットやモータケースに、全周に渡る嵌め合い代を設ける必要がなくなるので、この分、モータの小型化を図ることができると共にレイアウト性を向上できる。
本発明に係るモータは、前記モータケースおよび前記ブラケットの何れか他方に、前記凸部の少なくとも一部を保持する保持部を設けたことを特徴とする。
このように構成することで、保持部によって、凸部の径方向および周方向の移動を規制できる。このため、モータケースに対するブラケットの径方向および周方向の位置決めを、高精度に行うことが可能になる。
本発明に係るモータにおいて、前記凸部は、前記モータケースから前記ブラケットを貫通するように、且つ軸方向に沿って突出するように設けられた円柱状であり、前記保持部は、前記凸部の半周を保持する半円状の爪部であることを特徴とする。
このように構成することで、保持部をできる限り小型化できると共に、保持部への切削加工箇所を最小限に抑えることができる。このため、モータの製造コストを確実に低減できると共に、小型化を図り確実にレイアウト性を向上できる。
本発明に係るモータにおいて、前記凸部は、前記モータケースから前記ブラケットを貫通するように、且つ軸方向に沿って突出するように設けられた円柱状であり、前記保持部は、前記ブラケットに形成され、前記凸部を挿通可能な貫通孔であることを特徴とする。
このように構成することで、凸部および保持部の形状を簡素化でき、モータの製造コストをさらに低減できる。
本発明に係るモータは、前記凸部に、外部機器を取り付け可能な取付部が設けられていることを特徴とする。
このように構成することで、凸部に位置決め機能と外部機器取付機能の2つの機能を持たせることができる。このため、モータをさらに小型化できると共に、モータのレイアウト性を向上できる。
本発明に係るモータにおいて、前記取付部は、前記凸部の先端に設けられた雌ネジ部であることを特徴とする。
このように構成することで、取付部の構成を簡素化できる。このため、モータの製造コストを低減できると共に、モータを小型化できる。
本発明に係るモータにおいて、前記凸部は、前記ブラケットから前記モータケースの外周面に沿って突出するように設けられていることを特徴とする。
このように構成することで、モータケースに対するブラケットの径方向の位置決めを容易に行うことができる。
本発明に係るモータは、前記モータケースの前記ブラケットとの合わせ面、および前記ブラケットの前記モータケースとの合わせ面の何れか一方に、位置決め突起を少なくとも2つ設けると共に、前記モータケースの前記ブラケットとの合わせ面、および前記ブラケットの前記モータケースとの合わせ面の何れか他方に、前記位置決め突起と嵌合可能な位置決め孔を少なくとも2つ設けたことを特徴とする。
このように構成することで、ブラケットやモータケースの径方向の大型化を防止しつつ、モータケースに対するブラケットの径方向および周方向の位置決めを、高精度に、且つ確実に行うことができる。
本発明に係る電動パワーステアリング用モータは、上記に記載のモータを、車両のステアリング駆動用として用いることを特徴とする。
このように構成することで、製造コストを低減できると共に、小型化を図りレイアウト性を向上可能な電動パワーステアリング用モータを提供できる。
本発明によれば、複数の凸部のみ高精度に切削加工を施せば、モータケースに対するブラケットの径方向の位置決めを高精度に行うことができる。このため、モータの製造コストを低減できる。
また、ブラケットやモータケースに、全周に渡る嵌め合い代を設ける必要がなくなるので、この分、モータの小型化を図ることができると共にレイアウト性を向上できる。
本発明の実施形態における電動パワーステアリング装置の概略図である。 本発明の第1実施形態におけるブラシレスモータの斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるモータケースの開口部の近傍を拡大した斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるブラケットの斜視図である。 本発明の第2実施形態におけるブラシレスモータの斜視図である。 本発明の第2実施形態におけるモータケースの開口部の近傍を拡大した斜視図である。 本発明の第2実施形態におけるブラケットの斜視図である。 本発明の第3実施形態におけるブラシレスモータの斜視図である。 本発明の第3実施形態におけるモータケースの開口部の近傍を拡大した斜視図である。 本発明の第3実施形態におけるブラケットの斜視図である。 本発明の第3実施形態の変形例におけるブラシレスモータの斜視図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(パワーステアリング装置)
図1は、電動パワーステアリング装置(EPS;Electric Power Steering)100の概略図である。
同図に示すように、車両に用いられる電動パワーステアリング装置100は、ステアリングハンドル101と、一端がステアリングハンドル91にジョイントを介して連結され他端がギヤボックス102に連結された入力軸103と、ギヤボックス102と連結され不図示のタイヤを操舵する舵取機構104と、ギヤボックス102と連結され舵取機構104の操舵力をアシストするブラシレスモータ1と、を備えている。
ステアリングハンドル101により入力軸103が回転されると、不図示のトルクセンサが入力軸103に作用するトルクを検出し、その検出トルクにもとづいてブラシレスモータ1が駆動される。このブラシレスモータ1のトルクにより、舵取機構104の操舵力がアシストされる。
(第1実施形態)
(ブラシレスモータ)
図2は、ブラシレスモータ1の斜視図である。
同図に示すように、ブラシレスモータ1は、いわゆるインナロータ型のブラシレスモータである。ブラシレスモータ1は、一端に開口部2aを有するモータケース2と、モータケース2内に収納されている不図示のステータ、ロータ3、およびブラシレスモータ1の駆動制御を行う制御部5と、モータケース2の開口部2aを閉塞するように設けられた略円板状のブラケット4と、を備えている。
なお、以下の説明では、ロータ3の回転軸方向を単に軸方向、ロータ3の径方向を単に径方向、これら軸方向および径方向に直交するロータ3の回転方向を周方向と称して説明する。
不図示のステータは、略円筒状に形成されており、モータケース2に内嵌されている。ステータには、不図示の複数のコイルが巻回されている。コイルは、制御部5に電気的に接続されている。
制御部5は、不図示の外部電源に電気的に接続された不図示の制御基板を有している。制御基板には、スイッチング素子等が実装されている。制御部5は、入力軸103の回転位置が信号として入力される。この信号に基づいてスイッチング素子等を駆動し、外部電源からの電流を複数のコイルに選択的に供給される。そして、コイルに電流が供給されることにより、不図示のステータに所定の磁界が形成される。
ロータ3は、不図示のステータの径方向内側に配置されている。ロータ3は、モータケース2内に回転自在に支持されている回転軸3aと、回転軸3aのステータ(不図示)に対応する位置に外嵌固定されている不図示のロータコアと、を備えている。ロータコアには、複数のマグネットが設けられている。
このマグネットとステータ側に形成される磁界との間で磁気的な吸引力や反発力が生じ、ロータ3(回転軸3a)が回転する。回転軸3aの先端は、ブラケット4を介して軸方向外側に突出している。この突出した回転軸3aの先端に、舵取機構104が連結されている。これにより、ブラシレスモータ1の回転力が舵取機構104に伝達され、舵取機構104の操舵力がアシストされる。
(モータケース)
図3は、モータケース2の開口部2aの近傍を拡大した斜視図である。
図2、図3に示すように、モータケース2は、不図示のステータが内嵌固定される円筒部6を有している。この円筒部6の一端が、モータケース2の開口部2aとされている。また、円筒部6の他端には、制御部5が収納される略四角箱状の制御ケース7が一体成形されている。この制御ケース7に、制御部5が収納されている。また、制御ケース7と内部と円筒部6の内部は、連通されている。
さらに、円筒部6の一端には、段差により外周面が径方向外側に若干張り出すように、外フランジ部8が形成されている。この外フランジ部8の端面8bは、ブラケット4との重ね合わせ面となる。
また、外フランジ部8の外周面8aには、3つのネジ座9が一体成形されている。ネジ座9は、モータケース2にブラケット4を締結固定するためのものであって、周方向に略等間隔で配置されている。また、ネジ座9は、径方向外側に突出するように、且つ先端に向かうに従って先細りとなるように、軸方向平面視で略三角形状に形成されている。さらにネジ座9は、端面9bが外フランジ部8の端面8bと面一になるように形成されている。このように形成されたネジ座9の端面9bに、それぞれネジ10(図2参照)を螺合可能な雌ネジ部9aが刻設されている。
さらに、外フランジ部8の外周面8aには、3つの位置決め座11が一体成形されている。位置決め座11は、モータケース2に対するブラケット4の径方向および周方向の位置決めを行うためのものであって、3つのネジ座9の間にそれぞれ配置されている。3つの位置決め座11は、端面11aが外フランジ部8の端面8bと面一になるように形成されている。このように形成された位置決め座11の端面11aには、ブラケット4側に向かって突出する略円柱状の位置決め凸部12が一体成形されている。
位置決め凸部12の位置決め座11からの突出高さは、モータケース2にブラケット4を取り付けた状態で、ブラケット4の一面4a(図2参照)よりも位置決め凸部12の先端が僅かに突出する程度の高さに設定されている。
また、位置決め凸部12には、軸心に雌ネジ部13が刻設されている。この雌ネジ部13は、モータケース2を舵取機構104に締結固定するために利用される。すなわち、ブラシレスモータ1と舵取機構104は、雌ネジ部13に螺合される不図示のネジによって締結固定される。
位置決め凸部12の外周面のうち、回転軸3a側に位置する半周領域には、位置決め凸部12の外周面を切除するようにしてなる円弧面12aが形成されている。この円弧面12aの円弧中心と、位置決め凸部12の外周面の円中心は、同軸上に設定されている。すなわち、円弧面12aには切削加工が施され、円弧面12aの円弧半径は、位置決め凸部12の外周面の半径よりも小さく設定される。このように形成された円弧面12aは、ブラケット4に形成されている後述の位置決め保持部23に保持される被保持面として機能する。
(ブラケット)
図4は、ブラケット4の斜視図である。
図2、図4に示すように、ブラケット4は、略円板状のブラケット本体21を有している。ブラケット本体21の外周面21aの直径は、モータケース2の外フランジ部8の外周面8aの直径とほぼ同一に設定されている。ブラケット本体21の径方向中央には、軸受保持孔27が形成されている。この軸受保持孔27には、回転軸3aを回転自在に支持するための軸受26が内嵌固定されている。これにより、ブラケット本体21は、軸受26を介して回転軸3aの先端側を回転自在に支持する。
ブラケット本体21のモータケース2側の端面21bには、軸受保持孔27の周囲を取り囲む大部分に、軸方向平面視略円環状の凹部22が形成されている。この凹部22は、不図示のステータに巻回されているコイル(不図示)とブラケット本体21とが接触してしまうことを防止するためのものである。この凹部22よりも径方向外側の端面21bが、モータケース2との重ね合わせ面となる。
また、ブラケット本体21の外周面21aには、モータケース2のネジ座9に対応する位置に、それぞれ3つのネジ座25が一体成形されている。これらネジ座25が、モータケース2のネジ座9と重ね合わさる。ネジ座25は、径方向外側に突出するように、且つ先端に向かうに従って先細りとなるように、軸方向平面視で略三角形状に形成されている。
さらにネジ座25は、端面25aがブラケット本体21の端面21bと面一になるように形成されている。このように形成されたネジ座25には、モータケース2のネジ座9に刻設された雌ネジ部9aに対応する位置に、軸方向に貫通する貫通孔25bが形成されている。この貫通孔25bに、ブラケット4のモータケース2とは反対側からネジ10を挿入し、このネジ10をモータケース2の雌ネジ部9aに螺合することにより、モータケース2とブラケット4とが締結固定される。
さらに、ブラケット本体21の外周面21aには、位置決め凸部12に対応する位置に、それぞれ3つの位置決め保持部23が一体成形されている。位置決め保持部23は、モータケース2の位置決め凸部12と係合(位置決め凸部12を保持)し、位置決め凸部12と協働してモータケース2に対するブラケット4の径方向および周方向の位置決めを行うものである。
位置決め保持部23は、軸方向平面視で略半円状に形成された爪部24を有している。爪部24の端面24bは、ブラケット本体21の端面21bと面一になるように形成されている。また、爪部24の円弧面24aには、切削加工が施されている。爪部24の円弧面24aの円弧半径は、位置決め凸部12の円弧面12aの円弧半径とほぼ同一に設定されている。このため、位置決め凸部12の円弧面12aの全体に、爪部24の円弧面24aの全体が接触する。
(ブラシレスモータの組立方法)
次に、ブラシレスモータ1の組立方法について説明する。
まず、予めモータケース2に制御部、不図示のステータ、およびロータ3を組み付ける。その後、モータケース2の一端に、ブラケット4を配置する。このとき、モータケース2の外フランジ部8の端面8bと、ブラケット4の端面21bとが重ね合わさるように、モータケース2に対してブラケット4を配置する。
また、モータケース2にブラケット4を配置する際、モータケース2の位置決め凸部12とブラケット4の位置決め保持部23との位置を合わせる。この状態で、モータケース2の外フランジ部8の端面8bにブラケット4の端面21bを重ね合わせると、位置決め凸部12の円弧面12aに位置決め保持部23の円弧面24aが当接するように、これら位置決め凸部12と位置決め保持部23とが係合される。このとき、位置決め凸部12の円弧面12a、および位置決め保持部23の円弧面24aには、それぞれ切削加工が施されているので、モータケース2に対するブラケット4の径方向および周方向の位置決めが高精度に行われる。
続いて、ブラケット4の貫通孔25bに、ブラケット4のモータケース2とは反対側からネジ10を挿入し、このネジ10をモータケース2の雌ネジ部9aに螺合させる。これにより、モータケース2とブラケット4とが締結固定され、ブラシレスモータ1の組立が完了する。
ここで、モータケース2にブラケット4を締結固定した状態では、ブラケット4の一面4aから位置決め凸部12の先端が僅かに突出している。このため、位置決め凸部12に刻設されている雌ネジ部13を利用して、舵取機構104にブラシレスモータ1を取り付ける際、ブラケット4が邪魔になることがない。このため、舵取機構104に、容易にブラシレスモータ1を締結固定できる。
このように、上述の第1実施形態では、モータケース2に位置決め凸部12を突出形成すると共に、ブラケット4に位置決め凸部12を係合可能(保持可能)な位置決め保持部23を一体成形している。そして、これら位置決め凸部12と位置決め保持部23とを係合させるだけでモータケース2に対するブラケット4の径方向の位置決め、および周方向の位置決めを行うことができる。このため、従来のように、モータケース2やブラケット4に、全周に渡る嵌め合い代を設ける必要がなくなる。よって、この分、ブラシレスモータ1の小型化を図ることができると共にレイアウト性を向上できる。
また、位置決め凸部12の半周分に円弧面12aを形成し、この円弧面12aのみに接触するように、位置決め保持部23を略半円状に形成された爪部24により構成している。このため、位置決め凸部12を保持する機能を持つ位置決め保持部23として、できる限り位置決め保持部23を小型化でき、ブラシレスモータ1のレイアウト性を確実に向上できる。
さらに、位置決め凸部12の円弧面12aと位置決め保持部23の円弧面24aのみに切削加工を施すだけで、モータケース2に対するブラケット4の位置決めを高精度に行うことができる。つまり、モータケース2に対するブラケット4の位置決めを行うための切削加工箇所を、最小限に抑えることができる。このため、ブラシレスモータ1の製造コストを低減できる。
また、位置決め凸部12には、軸心に雌ネジ部13が刻設されている。この雌ネジ部13は、モータケース2を舵取機構104に締結固定するために利用される。すなわち、位置決め凸部12を簡素な構造としつつ、この位置決め凸部12に、モータケース2とブラケット4との位置決めを行う機能の他に、モータケース2の舵取機構104への取付機能の2つの機能を持たせることができる。このため、ブラシレスモータ1をさらに小型化できると共に、ブラシレスモータ1のレイアウト性を向上できる。
なお、上述の第1実施形態では、位置決め保持部23は、軸方向平面視で略半円状に形成された爪部24を有しており、この爪部24には、位置決め凸部12の円弧面12aに対応するように、円弧面24aが形成されている場合について説明した。しかしながら、爪部24の形状は、軸方向平面視で略半円状に限られるものではなく、位置決め凸部12と協働して、モータケース2に対するブラケット4の径方向および周方向の位置決めを行うことが可能な形状であればよい。例えば、位置決め保持部23にV溝を形成し、このV溝に位置決め凸部12が収まるように構成してもよい。
(第2実施形態)
次に、図5〜図7に基づいて、第2実施形態について説明する。
図5は、ブラシレスモータ201の斜視図であって、前述の図2に対応している。図6は、モータケース202の開口部202aの近傍を拡大した斜視図であって、前述の図3に対応している。図7は、ブラケット204の斜視図であって、前述の図4に対応している。なお、第1実施形態と同一態様には、同一符号を付して説明を省略する(以下の実施形態についても同様)。
図5〜図7に示すように、前述の第1実施形態と本第2実施形態との相違点は、前述の第1実施形態の位置決め凸部12および位置決め保持部23と、第2実施形態の位置決め凸部212および位置決め保持部223との形状が異なる点にある。
より具体的には、モータケース202に突出形成されている位置決め凸部212は、一部の外周面212aが切除されるように形成されておらず、円柱状に形成されている。一方、ブラケット204に形成されている位置決め保持部223は、径方向外側に向かうに従って先細りとなるように軸方向平面視で略三角形状となるように突出されて保持座面を形成している。そして、位置決め保持部223には、位置決め凸部212を挿通可能な貫通孔224が軸方向に沿って形成されている。
このように構成された位置決め凸部212の外周面212a、および位置決め保持部223の貫通孔224の内周面には、切削加工が施されている。このため、位置決め凸部212の外周面212aの直径、および位置決め保持部223の貫通孔224の内径は、ほぼ同一寸法に設定されている。そして、貫通孔224に、位置決め凸部212を挿入することにより、モータケース202に対するブラケット204の径方向の位置決め、および周方向の位置決めが行われる。
したがって、上述の第2実施形態によれば、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、位置決め凸部212を単純な円柱形状にできるので、位置決め凸部212の製造コストを低減できる。
なお、上述の第1実施形態、および第2実施形態では、モータケース2,202に位置決め凸部12,212を一体成形し、ブラケット4,204に位置決め保持部23,223を一体成形した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、モータケース2,202とは別体に位置決め凸部12,212を設け、これら位置決め凸部12,212をモータケース2,202に組み付ける構成としてもよい。また、ブラケット4,204とは別体に位置決め保持部23,223を設け、これら位置決め保持部23,223をブラケット4,204に組み付ける構成としてもよい。
さらに、ブラケット4,204に位置決め凸部12,212を設け、モータケース2,202に位置決め保持部23,223を設けてもよい。
(第3実施形態)
次に、図8〜図10に基づいて、第3実施形態について説明する。
図8は、ブラシレスモータ301の斜視図であって、前述の図2に対応している。図9は、モータケース302の開口部302aの近傍を拡大した斜視図であって、前述の図3に対応している。図10は、ブラケット304の斜視図であって、前述の図4に対応している。
図8〜図10に示すように、第3実施形態におけるブラシレスモータ301は、モータケース302に位置決め凸部12(図3参照)が設けられておらず、ブラケット304に3つの位置決め凸部312が設けられている。この点、前述の第1実施形態と相違する点である。
位置決め凸部312は、ブラケット304を構成するブラケット本体321の外周面321aに一体成形されており、それぞれネジ座25を避けるように、且つ周方向にほぼ等間隔で配置されている。また、位置決め凸部312は、ブラケット本体321の外周面321aからモータケース302側に向かって突出している。さらに、位置決め凸部312は、径方向外側に向かうに従って先細りとなるように軸方向平面視で略三角形状となるように形成されている。そして、三辺のうち、回転軸3a側に面する一辺は、モータケース302の外フランジ部8の外周面8aに沿うように、円弧面312aとされている。
また、位置決め凸部312のモータケース302とは反対側の端面312cには、雌ネジ部33が刻設されている。この雌ネジ部33は、モータケース302を舵取機構104(図1参照)に締結固定するために利用される。
このような構成のもと、モータケース302の開口部302aを閉塞するようにブラケット304を取り付ける場合、位置決め凸部312をモータケース302側に向ける。すると、モータケース302の外フランジ部308の外周面308aに、ブラケット304の位置決め凸部312に形成されている円弧面312aが当接する。これにより、モータケース302に対するブラケット304の径方向の移動が規制される。
また、ブラケット本体321のモータケース302との重ね合わせ面となる端面321bには、ネジ座25に対応する位置に、位置決めピン31が3つ設けられている。位置決めピン31は、モータケース302側に向かって、且つ軸方向に沿って立設されている。
一方、モータケース302の端面308bには、位置決めピン31に対応する位置に、この位置決めピン31を挿入可能な位置決め孔32が形成されている。モータケース302の端面308bとブラケット304の端面321bとが重なり合う際、位置決め孔32に位置決めピン31が挿入されることにより、モータケース302に対するブラケット304の周方向の移動も規制される。
ここで、図10に詳示するように、位置決めピン31の突出高さH1は、位置決め凸部312の突出高さH2よりも低く設定されている。このため、モータケース302の端面308bとブラケット304の端面321bとを重ね合わせる際、先にモータケース302の外フランジ部308の外周面308aに、ブラケット304の位置決め凸部312の円弧面312aが当接する。続いて、位置決め孔32に位置決めピン31が挿入される。すなわち、位置決め凸部312が、位置決め孔32に位置決めピン31を挿入する際のガイドとして機能する。よって、位置決め孔32に位置決めピン31を挿入する際、これら位置決め孔32と位置決めピン31との相対位置が視認しにくい状況であっても、位置決め孔32に位置決めピン31を容易に挿入することができる。
したがって、上述の第3実施形態によれば、前述の第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、ブラケット304に位置決めピン31を設けると共に、モータケース302に位置決め孔32を設けるので、モータケース302に対するブラケット304の径方向、および周方向の位置決めを、より高精度に行うことが可能になる。
なお、上述の第3実施形態では、ブラケット304に位置決めピン31を設けると共に、モータケース302に位置決め孔32を設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、モータケース302に位置決めピン31を設け、ブラケット304に位置決め孔32を形成してもよい。また、モータケース302またはブラケット304の何れかに、位置決めピン31を一体成形してもよい。
また、上述の第3実施形態では、ブラケット本体321に位置決めピン31を3つ設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、少なくとも2つの位置決めピン31を設ければよい。このように構成することで、モータケース302に対するブラケット304の位置決めを高精度に行うことができる。
さらに、上述の第3実施形態では、位置決めピン31および位置決め孔32により、モータケース302に対するブラケット304の周方向の移動を規制する場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、図11に示すように、ブラケット304の位置決め凸部312をネジ座25の周方向両側に配置してもよい。このように構成することで、モータケース302にブラケット304を取り付けた際、2つの位置決め凸部312によってモータケース302のネジ座9を周方向で挟持する形になる。このため、2つの位置決め凸部312によって、モータケース302に対するブラケット304の周方向の移動を規制できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、ブラシレスモータ1,201,301を電動パワーステアリング装置100の駆動用に適用した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、ブラシレスモータ1,201,301は、例えばエアコンのコンプレッサ駆動用のブラシレスモータ等、種々の装置に適用することができる。
また、上述の第1実施形態および第2実施形態では、モータケース2,202に位置決め凸部12,212を設け、ブラケット4,204に位置決め保持部23,223を設けることにより、モータケース2,202に対するブラケット4,204の径方向、および周方向の移動を規制する場合について説明した。また、上述の第3実施形態では、ブラケット本体321に位置決め凸部312を設けると共に位置決めピン31を設け、モータケース302に位置決め孔32を形成することにより、モータケース302に対するブラケット304の径方向、および周方向の移動を規制する場合について説明した。
しかしながら、これらに限られるものではなく、少なくともモータケース2,202,302に対するブラケット4,204,304の径方向への移動が規制できるように構成されていればよい。例えば、モータケース2,202,302、またはブラケット4,204,304の何れか一方に位置決め凸部12,212,312のみを設け、これら凸部12,212,312によって、モータケース2,202,302、またはブラケット4,204,304の何れか他方に対する径方向への移動が規制できればよい。このように構成することで、少なくともモータケース2,202,302の中心とブラケット4,204,304の中心とを合わせることができる。このため、ブラケット4,204,304に、軸受26を介して回転軸3aを確実に回転自在に支持できる。
1,201,301…ブラシレスモータ(モータ、電動パワーステアリング用モータ)、2,202,302…モータケース、2a,202a,302a…開口部、3…ロータ(回転子)、3a…回転軸、4,204,304…ブラケット、8,308…外フランジ部、8a,308a…外周面、8b,308b…端面(合わせ面)、12,212,312…位置決め凸部(凸部)、13,33…雌ネジ部、21,321…ブラケット本体、21b,321b…端面(合わせ面)、23,223…位置決め保持部、24…爪部、31…位置決めピン(位置決め突起)、32…位置決め孔、101…ステアリングハンドル(ステアリング)、104…舵取機構(外部機器)、224…貫通孔

Claims (9)

  1. 開口部を有するモータケースと、
    前記モータケース内に回転自在に収納され、回転軸を有する回転子と、
    前記開口部を閉塞するように設けられ、前記回転軸の一部を回転自在に支持するブラケットと、
    を備え、
    前記モータケースおよび前記ブラケットの何れか一方に、前記モータケースに対する前記ブラケットの径方向への移動を規制する複数の凸部を設けた
    ことを特徴とするモータ。
  2. 前記モータケースおよび前記ブラケットの何れか他方に、前記凸部の少なくとも一部を保持する保持部を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記凸部は、前記モータケースから前記ブラケットを貫通するように、且つ軸方向に沿って突出するように設けられた円柱状であり、
    前記保持部は、前記凸部の半周を保持する半円状の爪部である
    ことを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  4. 前記凸部は、前記モータケースから前記ブラケットを貫通するように、且つ軸方向に沿って突出するように設けられた円柱状であり、
    前記保持部は、前記ブラケットに形成され、前記凸部を挿通可能な貫通孔である
    ことを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  5. 前記凸部に、外部機器を取り付け可能な取付部が設けられている
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のモータ。
  6. 前記取付部は、前記凸部の先端に設けられた雌ネジ部である
    ことを特徴とする請求項5に記載のモータ。
  7. 前記凸部は、前記ブラケットから前記モータケースの外周面に沿って突出するように設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  8. 前記モータケースの前記ブラケットとの合わせ面、および前記ブラケットの前記モータケースとの合わせ面の何れか一方に、位置決め突起を少なくとも2つ設けると共に、
    前記モータケースの前記ブラケットとの合わせ面、および前記ブラケットの前記モータケースとの合わせ面の何れか他方に、前記位置決め突起と嵌合可能な位置決め孔を少なくとも2つ設けた
    ことを特徴とする請求項7に記載のモータ。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか1項に記載のモータを、車両のステアリング駆動用として用いることを特徴とする電動パワーステアリング用モータ。
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