JP2018081800A - コネクタ装置 - Google Patents

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嶋田 好伸
Yoshinobu Shimada
好伸 嶋田
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Abstract

【課題】アクチュエータが撓みを生じて複数のコンタクトから離脱してしまう事態を生じ難いようにする機構を、構成部品の増加と複雑化、さらには、組立作業における作業工程の増加と複雑化をまねくことなく得ることができるコネクタ装置を提供する。【解決手段】絶縁ハウジング(13)に複数のコンタクト(18)が配列配置されたもとで、絶縁ハウジング(13)における、アクチュエータ(25)が絶縁ハウジング(13)に対して伏した位置をとるもとで当該アクチュエータ(25)の板状部材押圧部(27)に対向する板状部材対面部(15)に、係合係止部(17)が設けられるとともに、アクチュエータ(25)における板状部材押圧部(27)が配された部分に、アクチュエータ(25)が絶縁ハウジング(13)に対して伏した位置をとるもとで撓みを生じたとき係合係止部(17)に係合する被係止部(28)が設けられる。【選択図】 図1

Description

本願の特許請求の範囲に記載された発明は、フレキシブル印刷配線基板(FPC)やフレキシブル平板状ケーブル(FFC)等の配線板状部材に設けられた接触端子部を、他の電気部品であるソリッド配線基板等とされる配線基板の配線部に電気的に連結された状態とするためのコネクタ装置に関する。
各種の電子機器に実装される比較的小型なフレキシブル印刷配線基板やフレキシブル平板状ケーブル等の配線板状部材は、様々な電気部品が取り付けられる配線基板への取付けが、当該配線基板に電気的接続がなされて固定されたコネクタ装置が用いられて行われることが多いものとされる。このような配線板状部材の配線基板への取付けにあたって用いられるコネクタ装置は、配線基板の配線部に接続されたもとで配線板状部材に設けられた接触端子部に接触接続される導電性のコンタクトを有していて、そのコンタクトを介して、配線板状部材に設けられた接触端子部を配線基板の配線部に電気的に連結する。
従来提案されている、例えば、フレキシブル印刷配線基板とされる配線板状部材の配線基板への取付けに用いられるコネクタ装置は、例えば、フレキシブル印刷配線基板が成す配線板状部材が差し込まれる板状部材差し込み部が設けられたものとされて配線基板に配される、絶縁材料によって形成された絶縁ハウジングを有したものとされる。そして、斯かるコネクタ装置には、絶縁ハウジングに配列配置されて設けられ、配線板状部材が絶縁ハウジングの板状部材差し込み部に差し込まれたとき、その配線板状部材に設けられた複数の接触端子部に夫々対応するものとなる複数のコンタクトと、絶縁ハウジングに対して回動可能に設けられ、絶縁ハウジングの板状部材差し込み部に配線板状部材が差し込まれたもとで回動せしめられるとき、当該配線板状部材を配列配置された複数のコンタクトに向けて押圧し、複数のコンタクトに配線板状部材に設けられた複数の接触端子部に夫々押圧当接する状態をとらせるアクチュエータとが備えられる。
アクチュエータは、例えば、全体が複数のコンタクトの配列方向に沿って伸びる細長形状を成し、複数のコンタクトに係合して当該複数のコンタクトにより支持される被支持部と配線板状部材に当接して当該配線板状部材を押圧する板状部材押圧部とが設けられていて、絶縁ハウジングに対する回動により、第1の静止位置と第2の静止位置とを選択的にとる。
複数のコンタクトの各々は、導電性の弾性材料で形成され、例えば、絶縁ハウジングに固定される部分である固定部と固定部から伸びる第1及び第2の腕状部とを有しており、第1の腕状部にアクチュエータの被支持部を支持する係合支持部が設けられ、また、第2の腕状部に配線板状部材に設けられた接触端子部に当接する状態をとる接触部が設けられる。斯かるもとにあっては、アクチュエータが、配列配置された複数のコンタクトにより支持されたもとで、絶縁ハウジングに対して回動せしめられることになる。
斯かるコネクタ装置にあっては、配線基板に配された絶縁ハウジングの板状部材差込み部に配線板状部材が差し込まれたもとで、アクチュエータが第1の静止位置から第2の静止位置へと所定の方向に回動せしめられるときには、当該アクチュエータは、それに設けられた板状部材押圧部を板状部材差込み部に差し込まれた配線板状部材に当接させて当該配線板状部材を複数のコンタクトに夫々設けられた複数の接触部に向けて押圧し、複数の接触部に配線板状部材の複数の接触端子部に夫々押圧当接する状態をとらせる。それにより、アクチュエータの第2の静止位置は、押圧動作位置を成すことになる。また、複数の接触部が配線板状部材の複数の接触端子部に夫々当接する状態をとるもとで、アクチュエータが第2の静止位置から第1の静止位置へと上述の所定の方向とは逆の方向に回動せしめられるときには、当該アクチュエータは、それに設けられた板状部材押圧部を板状部材差込み部に差し込まれた配線板状部材から離隔させて当該配線板状部材に対する押圧を解除し、複数のコンタクトに夫々設けられた複数の接触部を配線板状部材の複数の接触端子部に夫々押圧当接する状態から解放する。それにより、アクチュエータの第1の静止位置は、押圧動作解除位置を成すことになる。
このような従来のコネクタ装置にあっては、絶縁ハウジングの板状部材差込み部に配線板状部材が差し込まれていないもとでのアクチュエータの押圧動作解除位置を成す第1の静止位置から押圧動作位置を成す第2の静止位置への回動(以下、“空閉じ”という。)が可能なものとされるが、斯かるアクチュエータの“空閉じ”が行われると、アクチュエータに設けられた板状部材押圧部が配線板状部材に当接する事態が生じないので、アクチュエータに撓みが生じ、アクチュエータの被支持部がコンタクトの係合支持部との係合を解除して当該係合支持部による支持を受ける状態から脱してしまい、アクチュエータが、配列配置された複数のコンタクトによる適正な支持を失って複数のコンタクトから離脱してしまうことになる虞がある。特に、絶縁ハウジングに配列配置された複数のコンタクトの数が多数とされ、アクチュエータの複数のコンタクトの配列方向における寸法が長大とされる場合には、“空閉じ”により、アクチュエータが、配列配置された複数のコンタクトによる適正な支持を失って複数のコンタクトから離脱してしまう事態が生じ易いことになってしまう。
そのため、上述のような、絶縁ハウジングを有し、絶縁ハウジングに配列配置された複数のコンタクトと複数のコンタクトにより支持されて絶縁ハウジングに対して回動可能とされたアクチュエータとを備えたコネクタ装置であって、アクチュエータの“空閉じ”が行われる際においても、アクチュエータが、配列配置された複数のコンタクトによる適正な支持を失って複数のコンタクトから離脱してしまう事態が生じ難いようにされたものが、改善されたコネクタ装置として従来提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に示されるコネクタ装置(フレキシブル基板用電気コネクタ)においては、絶縁ハウジング(ハウジング(1))に異種のものとされた複数の第1のコンタクト(端子(10)) と複数の第2のコンタクト(端子(20)) とが交互に配列配置されて取り付けられており、また、絶縁ハウジングに対して回動可能とされたアクチュエータ(加圧部材(30)) が備えられている。アクチュエータは、第1の静止位置と第2の静止位置とを選択的にとり、第1の静止位置から第2の静止位置へと、あるいは、第2の静止位置から第1の静止位置へと回動せしめられる。
複数の第1のコンタクト(10)の夫々は、上腕部(11)と下腕部(12)とを有しており、上腕部(11)にアクチュエータ(30)に係合する指状部(11A) が設けられていて、下腕部(12)に絶縁ハウジング(1) に差し込まれた配線板状部材(フレキシブル基板(P))に設けられた接触端子部(接続回路部)に当接する接触部(12B)が設けられている。また、複数の第2のコンタクト(20)の夫々は、上腕部(21)と下腕部(22)とを有しており、上腕部(21)にアクチュエータ(30)に係合する斜部(21A) が設けられていて、下腕部(22)に絶縁ハウジング(1) に挿入された配線板状部材(P) に設けられた接触端子部に当接する接触部(22A)が設けられている。そして、第1のコンタクト(10)の上腕部(11)に設けられた指状部(11A) は、アクチュエータ(30)に設けられた第一被案内部(31A) に、その上方(図1における上方)から係合するものとされており、また、第2のコンタクト(20)の上腕部(21)に設けられた斜部(21A) は、アクチュエータ(30)に設けられた第二被案内部(32A) にその下方(図1における下方)から係合するものとされている。
それにより、アクチュエータ(30)は、それにおける第一被案内部(31A) にその上方から係合する第1のコンタクト(10)の上腕部(11)に設けられた指状部(11A) と、それにおける第二被案内部(32A) にその下方から係合する第2のコンタクト(20)の上腕部(21)に設けられた斜部(21A) とによって支持されたもとで、第1の静止位置から第2の静止位置へと、あるいは、第2の静止位置から第1の静止位置へと回動せしめられるものとされている。従って、アクチュエータ(30)における第一被案内部(31A) と第二被案内部(32A) とが、アクチュエータ(30)の被支持部を形成しており、第1のコンタクト(10)の上腕部(11)に設けられた指状部(11A) と第2のコンタクト(20)の上腕部(21)に設けられた斜部(21A) とが、アクチュエータ(30)の被支持部を支持する係合支持部を形成していることになる。
そして、絶縁ハウジング(1) に配線板状部材(P) が差し込まれたもとで、アクチュエータ(30)が第1の静止位置から第2の静止位置へと回動せしめられるとき、アクチュエータ(30)に設けられた板状部材押圧部(加圧部(33)) により配線板状部材(P) が下方に押圧されて、第1のコンタクト(10)の下腕部(12)に設けられた接触部(12B) 及び第2のコンタクト(20)の下腕部(22)に設けられた接触部(22A) が配線板状部材(P) に設けられた接触端子部に押圧当接する状態におかれ、また、アクチュエータ(30)が第2の静止位置から第1の静止位置へと回動せしめられるとき、アクチュエータ(30)に設けられた板状部材押圧部(33)による配線板状部材(P) に対する下方への押圧が解除されて、第1のコンタクト(10)の下腕部(12)に設けられた接触部(12B) 及び第2のコンタクト(20)の下腕部(22)に設けられた接触部(22A) が配線板状部材(P) に設けられた接触端子部に押圧当接する状態から解放される。
このような特許文献1に示されるコネクタ装置にあっては、異種のものとされた複数の第1のコンタクト(10)と複数の第2のコンタクト(20)とが絶縁ハウジングに交互に配列配置されたものとして備えられたもとで、アクチュエータ(30)が、複数の第1のコンタクト(10)の夫々における上腕部(11)と複数の第2のコンタクト(20)の夫々における上腕部(21)とにより上下から挟まれて支持されたものとされることにより、アクチュエータ(30)の“空閉じ”が行われ、それによりアクチュエータ(30)に撓みが生じたとしても、アクチュエータ(30)が交互に配列配置された複数の第1のコンタクト(10)と複数の第2のコンタクト(20)とによる適正な支持を失って複数の第1のコンタクト(10)と複数の第2のコンタクト(20)から離脱してしまう事態が生じ難いことになる。
特開2001−307805号公報
上述のように、異種のものとされた複数の第1のコンタクトと複数の第2のコンタクトとが絶縁ハウジングに交互に配列配置されたもとで、アクチュエータが、複数の第1のコンタクトの夫々における上腕部と複数の第2のコンタクトの夫々における上腕部とにより上下から挟まれて支持されたものとされ、それにより、アクチュエータが交互に配列配置された複数の第1のコンタクトと複数の第2のコンタクトとによる適正な支持を失う事態が生じ難いものとされた、従来提案されている改善されたコネクタ装置にあっては、次のような構成上,組立作業上及びコスト面での問題がある。
即ち、上述のような改善されたコネクタ装置にあっては、異種のものとされた複数の第1のコンタクトと複数の第2のコンタクトとが絶縁ハウジングに交互に配列配置されることが必要とされるととに、アクチュエータが、複数の第1のコンタクトの夫々の上腕部に設けられた指状部が係合する第一被案内部と複数の第2のコンタクトの夫々の上腕部に設けられた斜部が係合する第二被案内部とを含んだ複雑な構成を有することも必要とされる。そして、これらのことにより、構成部品の増加と複雑化がまねかれるとともに、組立作業において、絶縁ハウジングに複数の第1のコンタクトを固定し、アクチュエータを挿入して定位置に保持したまま第2のコンタクトを固定して、アクチュエータを複数の第1のコンタクトの夫々における上腕部と複数の第2のコンタクトの夫々における上腕部とにより上下から挟まれて支持されたものとするという作業が必要とされ、作業工程の増加と複雑化がまねかれる。さらに、このような、構成部品の増加と複雑化、さらには、組立作業における作業工程の増加と複雑化が、コネクタ装置のコストの上昇につながるという不都合を生じる。
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、絶縁ハウジングに複数のコンタクトが配列配置されて設けられるとともに、複数のコンタクトにより支持されて絶縁ハウジングに対して回動可能とされたアクチュエータが設けられ、配線板状部材の絶縁ハウジングへの差込みがなされたもとで、アクチュエータが回動せしめられることにより、複数のコンタクトの夫々に、配線板状部材に設けられた複数の接触端子部のうちの対応するものに対する押圧接触状態をとらせるコネクタ装置であって、構成部品の増加と複雑化、さらには、組立作業における作業工程の増加と複雑化をまねくことのない構成をもって、アクチュエータの“空閉じ”が行われる際においても、アクチュエータが、配列配置された複数のコンタクトから離脱してしまう事態が生じ難いようにすることができるものを提供する。
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項7までのいずれかに記載された発明(以下、本発明という。)に係るコネクタ装置は、配線板状部材の差込みがなされる絶縁ハウジングと、絶縁ハウジングに配列配置されて取り付けられ、各々が係合支持部と接触部とが設けられたものとされて、接触部が絶縁ハウジングに差し込まれた配線板状部材における複数の接触端子部のうちの対応するものに当接する状態をとる複数のコンタクトと、複数のコンタクトの係合支持部により支持される被支持部と絶縁ハウジングに差し込まれた配線板状部材を複数のコンタクトの接触部に向けて押圧する板状部材押圧部とを有し、絶縁ハウジングに対して回動可能に設けられて、配線板状部材が絶縁ハウジングに差し込まれたもとで第1の静止位置から回動して第2の静止位置に移行するとき、板状部材押圧部により配線板状部材を押圧して、複数のコンタクトの各々の接触部に配線板状部材における複数の接触端子部のうちの対応するものに押圧当接する状態をとらせるアクチュエータと、を備えて成り、絶縁ハウジングにおけるアクチュエータが第2の静止位置をとるもとで当該アクチュエータの板状部材押圧部に対向する部分に、係合係止部が設けられるとともに、アクチュエータにおける板状部材押圧部が配された部分に、アクチュエータが第2の静止位置をとるもとで撓みを生じたとき係合係止部に係合する被係止部が設けられたものとされる。
特に、本願の特許請求の範囲における請求項7に記載された本発明に係るコネクタ装置は、アクチュエータの長手方向が絶縁ハウジングに配列配置された複数のコンタクトの配列方向に沿うものとされ、アクチュエータがその長手方向に延びる仮想回転軸をもって回動するものとされたもとで、係合係止部が、絶縁ハウジングにおける複数のコンタクトの配列方向の中央部分となる部位に配されるとともに、被係止部が、アクチュエータにおけるその長手方向の中央部分となる部位に配されたものとされる。
上述のように構成される本発明に係るコネクタ装置にあっては、絶縁ハウジングに複数のコンタクトが配列配置されて設けられるとともに、絶縁ハウジングに対して回動可能とされたアクチュエータが設けられ、配線板状部材が絶縁ハウジングに差し込まれたもとで、アクチュエータが、第1の静止位置から回動して第2の静止位置に移行するとき、それに設けられた板状部材押圧部により配線板状部材を押圧して、複数のコンタクトの各々の接触部に配線板状部材における複数の接触端子部のうちの対応するものに押圧当接する状態をとらせる。斯かる際、アクチュエータに設けられた被支持部が、複数のコンタクトの夫々に設けられた係合支持部に係合して当該係合支持部により支持され、それにより、アクチュエータが複数のコンタクトにより回動可能に支持されたものとされる。
そして、絶縁ハウジングにおけるアクチュエータが第2の静止位置をとるもとで当該アクチュエータの板状部材押圧部に対向する部分に、係合係止部が設けられるとともに、アクチュエータにおける板状部材押圧部が配された部分に、アクチュエータが第2の静止位置をとるもとで撓みを生じたとき係合係止部に係合する被係止部が設けられる。
このようなもとで、複数のコンタクトに夫々設けられた複数の接触部は、例えば、絶縁ハウジングにおけるアクチュエータの板状部材押圧部に対向する部分に配されたものとされる。また、係合係止部は、例えば、絶縁ハウジングにおけるアクチュエータの板状部材押圧部に対向する部分に形成された突起部あるいは凹部を成すものとされ、それに対応して、被係止部は、例えば、アクチュエータにおける板状部材押圧部が配された部分に形成された凹部あるいは突起部を成すものとされる。そして、絶縁ハウジングに配線板状部材が差し込まれたもとでアクチュエータが第2の静止位置をとるとき、絶縁ハウジングにおけるアクチュエータの板状部材押圧部に対向する部分が、配線板状部材を挟んで、アクチュエータの板状部材押圧部に対向するものとされ、係合係止部が成す突起部あるいは凹部が、配線板状部材に設けられた切欠き部を通じて、被係止部が成す凹部あるいは突起部に対向する状態におかれる。
さらに、本発明に係るコネクタ装置の一例にあっては、アクチュエータの長手方向が絶縁ハウジングに配列配置された複数のコンタクトの配列方向に沿うものとされ、アクチュエータがその長手方向に延びる仮想回転軸を有したもとで、係合係止部が、絶縁ハウジングにおける複数のコンタクトの配列方向の中央部分となる部位に配されるとともに、被係止部が、アクチュエータにおけるその長手方向の中央部分となる部位に配されたものとされ、それにより、アクチュエータが第2の静止位置をとるもとで撓みを生じたとき、アクチュエータに設けられた被係止部が絶縁ハウジングに設けられた係合係止部に係合する状態が、アクチュエータにおけるその長手方向の中央部分となる部位において得られることになる。
上述の本発明に係るコネクタ装置においては、絶縁ハウジングにおけるアクチュエータが第2の静止位置をとるもとで当該アクチュエータの板状部材押圧部に対向する部分に、係合係止部が設けられるとともに、アクチュエータにおける板状部材押圧部が配された部分に、アクチュエータが第2の静止位置をとるもとで撓みを生じたとき係合係止部に係合する被係止部が設けられることにより、例えば、アクチュエータの“空閉じ”が行われ、それに伴って、第2の静止位置をとるアクチュエータが撓みを生じたとしても、その際には、アクチュエータに設けられて、例えば、凹部あるいは突起部を成す被係止部が、絶縁ハウジングに設けられて、例えば、突起部あるいは凹部を成す係合係止部に係合して当該係合係止部により係止されるので、アクチュエータに設けられた被支持部についての、複数のコンタクトの夫々に設けられた係合支持部から外れる方向への変位が規制されて、アクチュエータの複数のコンタクトから離脱する方向への移動が阻止される。
従って、本発明に係るコネクタ装置によれば、例えば、異種のものとされた複数の第1のコンタクトと複数の第2のコンタクトとが絶縁ハウジングに交互に配列配置されることも、複数の第1のコンタクトの夫々に係合する部分と複数の第2のコンタクトの夫々に係合する部分とを含んだ複雑な構成を有するアクチュエータが備えられることも必要とされない、構成部品の増加と複雑化、さらには、組立作業における作業工程の増加と複雑化をまねくことのない構成をもって、アクチュエータの“空閉じ”が行われる際においても、アクチュエータが絶縁ハウジングに配列配置された複数のコンタクトから離脱してしまう事態が生じ難いようにすることができる。
特に、前述の本発明に係るコネクタ装置の一例によれば、アクチュエータが第2の静止位置をとるもとで撓みを生じたとき、アクチュエータに設けられた被係止部が絶縁ハウジングに設けられた係合係止部に係合する状態が、アクチュエータにおけるその長手方向の中央部分となる部位において得られることになるので、例えば、アクチュエータの“空閉じ”が行われ、それにより、第2の静止位置をとるアクチュエータがそれにおける板状部材押圧部が配された部分に撓みを生じたとしても、アクチュエータに設けられた被支持部についての複数のコンタクトの夫々に設けられた係合支持部から外れる方向への変位が規制される状態が、よりバランスよく確実に得られることになる。
本発明に係るコネクタ装置の一例を、それが実装された配線基板及びその絶縁ハウジングに差し込まれるフレキシブル印刷配線基板と共に示す斜視図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例を、その絶縁ハウジングに差し込まれるフレキシブル印刷配線基板と共に示す平面図である。 図2における III−III 線断面を示す断面図である。 図2におけるIV−IV線断面を示す断面図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例について、それが配線基板に実装されてアクチュエータが第1の静止位置をとるもとでフレキシブル印刷配線基板が絶縁ハウジングに差し込まれた状態を示す斜視図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例について、それが配線基板に実装されてアクチュエータが第1の静止位置をとるもとで、フレキシブル印刷配線基板が絶縁ハウジングに差し込まれた状態を示す断面図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例について、それが配線基板に実装されてアクチュエータが第1の静止位置をとるもとで、フレキシブル印刷配線基板が絶縁ハウジングに差し込まれた状態を示す断面図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例について、それが配線基板に実装されてアクチュエータが第1の静止位置をとるもとでフレキシブル印刷配線基板が絶縁ハウジングに差し込まれ、その後、アクチュエータが第2の静止位置をとるものとされた状態を示す斜視図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例について、それが配線基板に実装されてアクチュエータが第1の静止位置をとるもとでフレキシブル印刷配線基板が絶縁ハウジングに差し込まれ、その後、アクチュエータが第2の静止位置をとるものとされた状態を示す平面図である。 図9における X−X 線断面を示す断面図である。 図9におけるXI−XI線断面を示す断面図である。 本発明に係るコネクタ装置の一例について、その絶縁ハウジングにフレキシブル印刷配線基板が差し込まれていないもとで、アクチュエータが第2の静止位置をとるものとされて歪を生じた状態を示す断面図である。
本発明を実施するための形態は、以下に述べられる本発明についての実施例をもって説明される。
図1(斜視図)及び図2(平面図)は、本発明に係るコネクタ装置の一例を成すコネクタ装置10を、それが実装された配線基板11(図2には図示が省略されている。)及びそれに装着される配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板12と共に示す。
図1及び図2において、コネクタ装置10は、合成樹脂等の絶縁材料によって形成され、電子機器等の配線基板11に配されて配線板状部材の差込みがなされる絶縁ハウジング13を備えている。絶縁ハウジング13には、例えば、フレキシブル印刷配線基板12とされる配線板状部材が差し込まれる板状部材差込み部14と板状部材差込み部14に差し込まれた配線板状部材に対面する板状部材対面部15が設けられている。板状部材対面部15には、各々が板状部材差込み部14に対する配線板状部材の差込み方向あるいは抜脱方向に沿って伸び、絶縁ハウジング13の長手方向に沿って配列配置されて形成された複数の溝部16が設けられているとともに、図2における III−III 線断面をあらわす図3にも示されるように、突起部を成す係合係止部17が、板状部材対面部15における絶縁ハウジング13の長手方向の中央部分となる部位に配されたものとされて設けられている。係合係止部17は、板状部材対面部15において、2組の複数の溝部16の配列によって挟まれている。
また、絶縁ハウジング13には、板状部材対面部15に設けられた複数の溝部16の配列の全体を挟む部位に一対の係止部13aが設けられている。これら一対の係止部13aには、板状部材差込み部14に差し込まれた配線板状部材が係合する。さらに、絶縁ハウジング13には、複数のコンタクト18が、絶縁ハウジング13の長手方向に沿って配列配置されて取り付けられていて、複数のコンタクト18の夫々が、その一部分が絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた溝部16内に配されたものとされている。それにより、複数のコンタクト18の配列方向(以下、コンタクト配列方向という。)は、絶縁ハウジング13の長手方向と一致しており、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた突起部を成す係合係止部17は、絶縁ハウジング13におけるコンタクト配列方向の中央部分となる部位に配されていることになる。
複数のコンタクト18の夫々は、弾性を有した導電性材料をもって形成された板状部材とされていて、図3に示されるように、絶縁ハウジング13に固定される固定部19と固定部19から伸びる一対の腕状部20及び21とを有している。腕状部20は、絶縁ハウジング13に対して固定されていて、後述されるアクチュエータと係合する鉤状部を成す係合支持部20aが設けられたものとされており、また、腕状部21は、絶縁ハウジング13に対して弾性変位可能な作動部とされていて、絶縁ハウジング13における板状部材差込み部14に差し込まれた配線板状部材に当接する接触部21aが設けられており、接触部21aが設けられた部分が、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた溝部16内に配されている。斯かるもとで、腕状部21に設けられた接触部21aは、その一部分を溝部16から板状部材対面部15外へと突出させている。さらに、複数のコンタクト18の夫々における固定部19には、接続端子部22が設けられており、接続端子部22は、絶縁ハウジング13の外部へと伸びて、絶縁ハウジング13が配される配線基板11に設けられた配線部に、例えば、半田付けにより接続される。
また、コネクタ装置10にあっては、絶縁ハウジング13に対して回動可能とされたアクチュエータ25が備えられている。アクチュエータ25は、その長手方向がコンタクト配列方向、即ち、絶縁ハウジング13の長手方向に沿うものとされた細長い板状体を成しており、図1及び図2に示されるような、絶縁ハウジング13に対して立ち上がった位置となる第1の静止位置と、後述される図8に示されるような、絶縁ハウジング13に対して伏した位置となる第2の静止位置とを選択的にとるものとされている。
アクチュエータ25における、当該アクチュエータ25が第2の静止位置をとるとき絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に対向することになる部分には、図1及び図2に示されるような、複数の溝部26が、絶縁ハウジング13の長手方向、即ち、コンタクト配列方向に沿って配列配置されて形成されており、さらに、各々が複数の溝部26のうちの隣り合う2個の間となる位置に配されたものとされた複数の板状部材押圧部27が形成されている。従って、複数の板状部材押圧部27も、絶縁ハウジング13の長手方向、即ち、コンタクト配列方向に沿って配列配置されていることになる。このようにコンタクト配列方向に沿って配列配置された複数の板状部材押圧部27は、絶縁ハウジング13における板状部材差込み部14に配線板状部材が差し込まれたもとでアクチュエータ25が第2の静止位置をとるとき、板状部材差込み部14に差し込まれた配線板状部材を、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた複数の溝部16に夫々配された複数のコンタクト18の腕状部21の各々に設けられてその一部分を溝部16から板状部材対面部15外へと突出させた接触部21aに向けて押圧する。
そして、アクチュエータ25に形成された複数の板状部材押圧部27は、アクチュエータ25が第2の静止位置をとるとき、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた複数の溝部16に夫々対向する位置をとるものとされている。それにより、絶縁ハウジング13における板状部材差込み部14に配線板状部材が差し込まれたもとでアクチュエータ25が第2の静止位置をとるとき、複数の板状部材押圧部27の夫々は、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた溝部16に配されたコンタクト18の腕状部21に設けられた接触部21aに配線板状部材を挟んで対向する位置において、当該配線板状部材を接触部21aに向けて押圧することになる。その結果、アクチュエータ25に形成された複数の板状部材押圧部27は、絶縁ハウジング13における板状部材差込み部14に差し込まれた配線板状部材を、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた複数の溝部16に夫々配された複数のコンタクト18の腕状部21に設けられ、各々の一部分を溝部16から板状部材対面部15上に突出させた複数の接触部21aに、適正かつ確実に押圧当接させる。
また、アクチュエータ25における、当該アクチュエータ25が第2の静止位置をとるとき絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に対向することになる部分には、図2におけるIV−IV線断面をあらわす図4にも示されるように、2組の複数の溝部26の配列に挟まれて形成された凹部を成す被係止部28が、アクチュエータ25の長手方向の中央部分となる部位に配されたものとされて設けられている。アクチュエータ25の長手方向は、コンタクト配列方向に沿うものとされているので、アクチュエータ25に設けられた被係止部28は、アクチュエータ25におけるコンタクト配列方向の中央部分となる部位に配されていることになる。このように、アクチュエータ25におけるコンタクト配列方向の中央部分となる部位に配された凹部を成す被係止部28は、アクチュエータ25が第2の静止位置をとるとき、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられて絶縁ハウジング13におけるコンタクト配列方向の中央部分となる部位に配された突起部を成す係合係止部17に対向する位置をとるものとされる。
さらに、アクチュエータ25には、図3に示されるように、複数のコンタクト18の腕状部20の夫々に設けられた鉤状部を成す係合支持部20aに係合して、当該係合支持部20aにより支持される軸状部を成す被支持部29が設けられている。斯かるアクチュエータ25は、被支持部29が複数のコンタクト18の腕状部20の夫々に設けられた係合支持部20aによって支持されたもとで、絶縁ハウジング13に対してアクチュエータ25の長手方向に伸びる仮想回転軸をもって回動可能とされていて、絶縁ハウジング13に対して立ち上がった位置となる第1の静止位置と、絶縁ハウジング13に対して伏した位置となる第2の静止位置とを選択的にとることになる。そして、アクチュエータ25は、絶縁ハウジング13における板状部材差込み部14に配線板状部材が差し込まれたもとで第1の静止位置から回動して第2の静止位置に移行するとき、それにおける複数の板状部材押圧部27の夫々により、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた溝部16に配されたコンタクト18の腕状部21に設けられた接触部21aに配線板状部材を挟んで対向する位置において、当該配線板状部材を接触部21aに向けて押圧する。
絶縁ハウジング13における板状部材差込み部14に差し込まれる配線板状部材を成すフレキシブル印刷配線基板12には、その本体平板状部30の一端部に、板状部材差込み部14に挿入されて、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15が対面する状態におかれる端子板部31が設けられている。端子板部31における図1及び図2に現れている面(便宜上、上面という。)32に対向する面(便宜上、下面という。)33側には、複数の接触端子部34(図3及び図4等に示されている。)が、板状部材差込み部14に対する端子板部31の挿入又は抜脱方向に直交する方向に配列配置されている。また、フレキシブル印刷配線基板12の端子板部31には、それにおける複数の接触端子部34の配列方向の中央部分となる部位にスリットを成す切欠き部35が設けられている。切欠き部35は、端子板部31が板状部材差込み部14に挿入されるとき、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた突起部を成す係合係止部17に係合する。さらに、フレキシブル印刷配線基板12の端子板部31には、それにおける複数の接触端子部34の配列方向の両端部に係合突起36が夫々設けられている。これらの係合突起36は、板状部材差込み部14に対する端子板部31の挿入が完了したとき、絶縁ハウジング13に設けられた係止部13aに係合して係止される。
上述のコネクタ装置10にあっては、アクチュエータ25が第1の静止位置をとるもとにおいて、図1及び図2に示される状態におかれた配線板状部材としてのフレキシブル印刷配線基板12が、その端子板部31を絶縁ハウジング13における板状部材差込み部14に挿入させる状態をもって、当該板状部材差込み部14に絶縁ハウジング13の長手方向に直交する奥行き方向に沿って差し込まれる。斯かる際、端子板部31に設けられたスリットを成す切欠き部35が、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた突起部を成す係合係止部17に係合して、係合係止部17が端子板部31の板状部材差込み部14への挿入を妨げないものとされる。
そして、板状部材差込み部14に対するフレキシブル印刷配線基板12の差込みが完了し、それに伴って板状部材差込み部14に対する端子板部31の挿入が完了すると、図5及び図6に示されるように、端子板部31に設けられた係合突起36が絶縁ハウジング13に設けられた係止部13aに係合して係止され、それによりフレキシブル印刷配線基板12の位置決めがなされるとともに、板状部材差込み部14に挿入された端子板部31が絶縁ハウジング13における板状部材対面部15を覆うものとされて、当該端子板部31の下面に板状部材対面部15が対面する状態がとられる。また、斯かるもとで、図6に示されるように、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた係合係止部17は、端子板部31に設けられた切欠き部35を通じて端子板部31の上面側に臨むものとされる。
このようにして、フレキシブル印刷配線基板12の端子板部31が絶縁ハウジング13における板状部材差込み部14に挿入されたもとにあっては、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた複数の溝部16に夫々配された複数のコンタクト18の腕状部21の各々に設けられてその一部分を溝部16から板状部材対面部15外へと突出させた接触部21aが、端子板部31の下面33側に配列配置された複数の接触端子部34に夫々対応する位置をとるものとされる。そして、図7に示されるように、複数の接触部21aの夫々は、複数の接触端子部34のうちの対応するものに当接する状態をとる。
続いて、アクチュエータ25が、第1の静止位置から第2の静止位置へと絶縁ハウジング13に対してアクチュエータ25の長手方向に伸びる仮想回転軸をもって回動せしめられ、図8及び図9(配線基板11は図示が省略されている。)に示されるように、第2の静止位置をとるものとされると、図9における X−X 線断面をあらわす図10に示されるように、アクチュエータ25に配列配置された複数の板状部材押圧部27が、絶縁ハウジング13における板状部材差込み部14に挿入されたフレキシブル印刷配線基板12の端子板部31を、一部分を絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた複数の溝部16の夫々から板状部材対面部15外へと突出させた接触部21aに向けて押圧する。それにより、複数のコンタクト18の腕状部21に夫々設けられた複数の接触部21aが、フレキシブル印刷配線基板12の端子板部31の下面33側に配列配置された複数の接触端子部34に夫々押圧当接するものとされ、各々が接触部21aを有した複数のコンタクト18が複数の接触端子部34との電気的接続状態におかれる。
斯かる際、アクチュエータ25に配列配置された複数の板状部材押圧部27の夫々は、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた溝部16に配されたコンタクト18の腕状部21に設けられた接触部21aに、フレキシブル印刷配線基板12の端子板部31を挟んで対向する位置において、当該端子板部31を接触部21aに向けて押圧するので、複数の板状部材押圧部27は、端子板部31の下面33側に配列配置された複数の接触端子部34を、複数の溝部16に夫々配された複数のコンタクト18の腕状部21に設けられ、各々の一部分を溝部16から板状部材対面部15外へと突出させた複数の接触部21aに、適正かつ確実に押圧当接させることができる。
また、このとき、図9におけるXI−XI線断面をあらわす図11に示されるように、アクチュエータ25において2組の複数の溝部26の配列に挟まれて形成された凹部を成す被係止部28が、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられて端子板部31の切欠き部35を通じて端子板部31の上面側に臨むものとされた、突起部を成す係合係止部17に対向する位置をとるものとされる。
その後、絶縁ハウジング13における板状部材差込み部14にフレキシブル印刷配線基板12の端子板部31が挿入され、その端子板部31に設けられた係合突起36が絶縁ハウジング13に設けられた係止部13aに係合して係止され、それによりフレキシブル印刷配線基板12の位置決めがなされたもとにおいて、必要に応じて、アクチュエータ25が第2の静止位置から第1の静止位置へと絶縁ハウジング13に対して回動せしめられると、絶縁ハウジング13における板状部材差込み部14に挿入されたフレキシブル印刷配線基板12の端子板部31がアクチュエータ25に配列配置された複数の板状部材押圧部27により押圧される状態が解除される。それにより、端子板部31が板状部材差込み部14に挿入されたものとされたフレキシブル印刷配線基板12を絶縁ハウジング13から離脱させることができることになる。
このようなコネクタ装置10において、フレキシブル印刷配線基板12等とされる配線板状部材が絶縁ハウジング13における板状部材差込み部14に差し込まれていないもとで、アクチュエータ25が、第1の静止位置から第2の静止位置へと絶縁ハウジング13に対して回動せしめられて第2の静止位置をとるものとされる、所謂“空閉じ”が行われると、アクチュエータ25に配列配置された複数の板状部材押圧部27が、配線板状部材を介在させることなく、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に直接的に対面することになり、また、アクチュエータ25において2組の複数の溝部26の配列に挟まれて形成された凹部を成す被係止部28が、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた突起部を成す係合係止部17に近接対向する位置をとるものとされる。
斯かるもとでは、アクチュエータ25に配列配置された複数の板状部材押圧部27がフレキシブル印刷配線基板12等とされる配線板状部材に当接することがないので、アクチュエータ25が、例えば、被係止部28が設けられた長手方向の中央部分が絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に向かって変位することになる撓みを生じ、それにより、アクチュエータ25に設けられた軸状部を成す被支持部29が、複数のコンタクト18の腕状部20の夫々に設けられた鉤状部を成す係合支持部20aとの係合を解除して係合支持部20aから外れてしまい、その結果、アクチュエータ25が複数のコンタクト18から離脱してしまう事態が生じる虞がある。しかしながら、実際には、図12に示されるように、アクチュエータ25が、例えば、被係止部28が設けられた長手方向の中央部分が絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に向かって変位することになる撓みを生じたときには、当該中央部分に設けられた凹部を成す被係止部28の一端部28aが、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた突起部を成す係合係止部17の一端部17aに係合し、被係止部28が係合係止部17により係止される状態がとられ、それにより、アクチュエータ25に設けられた被支持部29についての複数のコンタクト18の腕状部20の夫々に設けられた係合支持部20aから外れる方向への変位が規制されて、アクチュエータ25の複数のコンタクト18から離脱する方向への移動が阻止される。
このようにして、コネクタ装置10にあっては、アクチュエータ25が、例えば、被係止部28が設けられた長手方向の中央部分が絶縁ハウジング13における板状部材収容部15に向かって変位することになる撓みを生じた場合においても、当該中央部分に設けられた凹部を成す被係止部28が絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた突起部を成す係合係止部17に係合して当該係合係止部17により係止されることにより、アクチュエータ25の複数のコンタクト18からの離脱が防止されるのである。
なお、上述のコネクタ装置10にあっては、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた係合係止部17が突起部を成すものとされ、アクチュエータ25における当該アクチュエータ25が第2の静止位置をとるとき絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に対向することになる部分に設けられた被係止部28が凹部を成すものとされているが、コネクタ装置10において、係合係止部17が突起部を成すとともに被係止部28が凹部を成すことは必ずしも必要ではなく、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた係合係止部17が凹部を成すものとされ、アクチュエータ25における当該アクチュエータ25が第2の静止位置をとるとき絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に対向することになる部分に設けられた被係止部28が突起部を成すものとされてもよい。
また、上述のコネクタ装置10にあっては、絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に設けられた係合係止部17が、絶縁ハウジング13におけるコンタクト配列方向の中央部分となる部位に配されており、アクチュエータ25における当該アクチュエータ25が第2の静止位置をとるとき絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に対向することになる部分に設けられた被係止部28が、アクチュエータ25の長手方向の中央部分となる部位に配されているが、コネクタ装置10において、係合係止部17が、絶縁ハウジング13におけるコンタクト配列方向の中央部分以外の部位に配されたものとされ、被係止部28が、アクチュエータ25の長手方向の中央部分以外の部位に配されたものとされてもよい。
上述の本発明に係るコネクタ装置の一例を成すコネクタ装置10においては、絶縁ハウジング13における、アクチュエータ25が第2の静止位置をとるもとで当該アクチュエータ25の複数の板状部材押圧部27に対向する板状部材対面部15に、例えば、突起部あるいは凹部を成す係合係止部17が設けられるとともに、アクチュエータ25における複数の板状部材押圧部27が設けられた部分に、アクチュエータ25が第2の静止位置をとるもとで撓みを生じたとき係合係止部17に係合する、例えば、凹部あるいは突起部を成す被係止部28が設けられることにより、例えば、アクチュエータ25の“空閉じ”が行われ、それに伴って、第2の静止位置をとるアクチュエータ25が、例えば、その長手方向の中央部分が絶縁ハウジング13における板状部材対面部15側に変位することになる撓みを生じたとしても、その際には、アクチュエータ25に設けられた被係止部28が、絶縁ハウジング13に設けられた係合係止部17に係合して当該係合係止部17により係止され、それにより、アクチュエータ25に設けられた被支持部29についての複数のコンタクト18の腕状部20の夫々に設けられた係合支持部20aから外れる方向への変位が規制されて、アクチュエータ25の複数のコンタクト18から離脱する方向への移動が阻止される。
従って、斯かるコネクタ装置10によれば、例えば、異種のものとされた複数の第1のコンタクトと複数の第2のコンタクトとが絶縁ハウジングに交互に配列配置されることも、複数の第1のコンタクトの夫々に係合する部分と複数の第2のコンタクトの夫々に係合する部分とを含んだ複雑な構成を有するアクチュエータが備えられることも必要とされない、構成部品の増加と複雑化、さらには、組立作業における作業工程の増加と複雑化をまねくことのない構成をもって、アクチュエータ25の“空閉じ”が行われる際においても、アクチュエータ25が絶縁ハウジング13に配列配置された複数のコンタクト18から離脱してしまう事態が生じ難いようにすることができる。
特に、アクチュエータ25が第2の静止位置をとるもとで上述の撓みを生じたとき、アクチュエータ25に設けられた被係止部28が絶縁ハウジング13に設けられた係合係止部17に係合する状態が、アクチュエータ25におけるその長手方向の中央部分となる部位において得られることになるので、例えば、アクチュエータ25の“空閉じ”が行われ、それにより、第2の静止位置をとるアクチュエータ25が、例えば、その長手方向の中央部分が絶縁ハウジング13における板状部材対面部15に向かって変位することになる撓みを生じたとしても、アクチュエータ25に設けられた被支持部29についての複数のコンタクト18の腕状部20の夫々に設けられた係合支持部20aから外れる方向への変位が規制される状態が、よりバランスよく確実に得られることになる。
以上のような本発明に係るコネクタ装置は、配線板状部材の差込みがなされる絶縁ハウジングと、絶縁ハウジングに配列配置された複数のコンタクトと、絶縁ハウジングに対して回動可能とされて第1の静止位置と第2の静止位置とを選択的にとるアクチュエータとを備えたコネクタ装置であって、構成部品の増加と複雑化、さらには、組立作業における作業工程の増加と複雑化をまねくことのない構成をもって、アクチュエータの“空閉じ”が行われ、それにより、第2の静止位置をとるアクチュエータが撓みを生じる際においても、アクチュエータが複数のコンタクトから離脱してしまう事態が生じ難いようにすることができるものとして、様々な電子機器等に広く適用され得るものである。
10・・・コネクタ装置, 11・・・配線基板, 12・・・フレキシブル印刷配線基板, 13・・・絶縁ハウジング, 13a・・・係止部, 14・・・配線板状部材差込み部, 15・・・板状部材対面部, 16,26・・・溝部, 17・・・係合係止部, 18・・・コンタクト, 19・・・固定部, 20,21・・・腕状部, 20a・・・係合支持部, 21a・・・接触部, 22・・・接続端子部, 25・・・アクチュエータ, 27・・・板状部材押圧部, 28・・・被係止部, 29・・・被支持部, 30・・・本体平板状部, 31・・・端子板部, 34・・・接触端子部, 35・・・切欠き部, 36・・・係合突起

Claims (7)

  1. 配線板状部材の差込みがなされる絶縁ハウジングと、
    上記絶縁ハウジングに配列配置されて取り付けられ、各々が係合支持部と接触部とが設けられたものとされて、上記接触部が上記絶縁ハウジングに差し込まれた配線板状部材における複数の接触端子部のうちの対応するものに当接する状態をとる複数のコンタクトと、
    上記係合支持部により支持される被支持部と上記絶縁ハウジングに差し込まれた配線板状部材を上記接触部に向けて押圧する板状部材押圧部とを有し、上記絶縁ハウジングに対して回動可能に設けられて、上記配線板状部材が上記絶縁ハウジングに差し込まれたもとで第1の静止位置から回動して第2の静止位置に移行するとき、上記板状部材押圧部により上記配線板状部材を押圧して、上記接触部に上記複数の接触端子部のうちの対応するものに押圧当接する状態をとらせるアクチュエータと、
    を備えて成り、
    上記絶縁ハウジングにおける上記アクチュエータが上記第2の静止位置をとるもとで該アクチュエータの板状部材押圧部に対向する部分に、係合係止部が設けられるとともに、上記アクチュエータにおける上記板状部材押圧部が配された部分に、上記アクチュエータが上記第2の静止位置をとるもとで撓みを生じたとき上記係合係止部に係合する被係止部が設けられたことを特徴とするコネクタ装置。
  2. 上記複数のコンタクトに夫々設けられた複数の接触部が、上記絶縁ハウジングにおける上記アクチュエータの板状部材押圧部に対向する部分に配されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
  3. 上記係合係止部が、上記絶縁ハウジングにおける上記アクチュエータの板状部材押圧部に対向する部分に形成された突起部を成し、上記被係止部が、上記アクチュエータにおける上記板状部材押圧部が配された部分に形成された凹部を成すことを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
  4. 上記絶縁ハウジングに配線板状部材が差し込まれたもとで上記アクチュエータが上記第2の静止位置をとるとき、上記絶縁ハウジングにおける上記アクチュエータの板状部材押圧部に対向する部分が、上記配線板状部材を挟んで上記アクチュエータの上記板状部材押圧部に対向するものとされ、上記係合係止部が成す突起部が、上記配線板状部材に設けられた切欠き部を通じて上記被係止部が成す凹部に対向することを特徴とする請求項3記載のコネクタ装置。
  5. 上記係合係止部が、上記絶縁ハウジングにおける上記アクチュエータの板状部材押圧部に対向する部分に形成された凹部を成し、上記被係止部が、上記アクチュエータにおける上記板状部材押圧部が配された部分に形成された突起部を成すことを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
  6. 上記絶縁ハウジングに配線板状部材が差し込まれたもとで上記アクチュエータが上記第2の静止位置をとるとき、上記絶縁ハウジングにおける上記アクチュエータの板状部材押圧部に対向する部分が、上記配線板状部材を挟んで上記アクチュエータの板状部材押圧部に対向するものとされ、上記被係止部が成す突起部が、上記配線板状部材に設けられた切欠き部を通じて上記係合係止部が成す凹部に対向することを特徴とする請求項5記載のコネクタ装置。
  7. 上記アクチュエータの長手方向が上記複数のコンタクトの配列方向に沿うものとされ、上記アクチュエータが該アクチュエータの長手方向に延びる仮想回転軸をもって回動するものとされたもとで、上記係合係止部が、上記絶縁ハウジングにおける上記複数のコンタクトの配列方向の中央部分となる部位に配されるとともに、上記被係止部が、上記アクチュエータにおける該アクチュエータの長手方向の中央部分となる部位に配されたことを特徴とする請求項1記載のコネクタ装置。
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