以下、本発明の実施例1を含む複数の実施例に係るコネクタの接続構造C1(以下、単に接続構造C1とも称する。)について、図1A〜図3Bを参照しつつ説明する。図1A〜図3Bには、実施例1に係る接続構造C1が示されている。
接続構造C1は、Z−Z’方向に着脱可能な第1コネクタCaおよび第2コネクタCbを備えている。第1コネクタCaおよび第2コネクタCbの何れか一方が雄コネクタであり、他方が雌コネクタとすると良い。例えば、図1A〜図3Bに示されるように、第1コネクタCaがレセプタクルコネクタ(雌コネクタ)とし、第2コネクタCbがプラグコネクタ(雄コネクタ)とすることが可能である。また、第1コネクタCaがソケットコネクタまたはジャックコネクタ(雌コネクタ)とし、第2コネクタCbがプラグコネクタ(雄コネクタ)とすることが可能である。こられの逆も当然可能である。
なお、図1A、図2Aおよび図2Cでは、第1コネクタCaと第2コネクタCbとが装着された状態(以下、装着状態と称する。)が示されており、図1B、図2Bおよび図2Dでは、第1コネクタCaと第2コネクタCbとが離脱された状態(以下、離脱状態と称する。)が示されている。図1A〜図2Dに示されるZ−Z’方向は、接続構造C1の着脱方向であり且つ特許請求の範囲の第1方向に相当している。Z−Z’方向のうちのZ方向は、前記着脱方向のうちの接続構造C1の装着方向であり且つ前記第1方向のうちの一方に相当し、Z’方向は前記着脱方向のうちの接続構造C1の離脱方向であり且つ前記第1方向のうちの他方に相当している。図1A〜1Bおよび図2C〜図3Dに示されるX−X’方向は、Z−Z’方向に直交しており且つ特許請求の範囲の第2方向に相当している。図1A〜図3Bに示されるY−Y’方向は、Z−Z’方向およびX−X’方向に直交しており且つ特許請求の範囲の第2方向に相当している。Y−Y’方向のうちのY方向は、前記第3方向の一方に相当し、Y−Y’方向のうちのY’方向は、前記第3方向の他方に相当する。
第2コネクタCbは第2ボディ100bを備えている。第2ボディ100bは絶縁樹脂製の筒部101bまたは収容穴を有する中実ブロックを有する構成とすることが可能である。第2ボディ100bの筒部101bまたは中実ブロックは外周面110bを有している。外周面110bは、全体としてZ−Z’方向に延びる筒状であれば良い。すなわち、外周面110bは、Z−Z’方向に延びた円筒状(図1B〜図2D参照)であって部分的に切り欠かれていても良いし、外周面110bはZ−Z’方向に延びた完全な円筒状(切欠きのない円筒状)であっても良い。第2ボディ100bの外周面110bは、少なくとも一つの第2面111bを有している。第2面111bは外周面110bの一部の凸円弧面とすることが可能であるし、外周面110bの一部がカットされた平坦面とすることも可能である。
第1コネクタCaは第1ボディ100aを備えている。第1ボディ100aは絶縁樹脂で構成されている。第1ボディ100aは、少なくとも一つの係合アーム110aを有している。係合アーム110aは、第1ボディ100aと一体的に構成されていても良いし、第1ボディ100aと別体(例えば、金属板やゴム体など)で構成され、第1ボディ100aに固定されていても良い。係合アーム110aは、Z−Z’方向に延びており、上記装着状態で第2ボディ100bの外周面110bの第2面111bに接触または若干の間隙を有して対向する(図2C参照)。係合アーム110aは、第1面111aを有している。この第1面111aは、外周面110bの第2面111bに接触可能なまたは外周面110bの第2面111bに若干の間隙を有して対向可能である。係合アーム110aの第1面111aは外周面110bの第2面111bに接触可能な凹円弧面または平坦面とすることが可能である。
第2ボディ100bの外周面110bは少なくとも一つの第2ガイド面112bをさらに有している。第2ガイド面112bは、外周面110bの第2面111bのY方向側の隣の一部の凸円弧面である。換言すると、第2ガイド面112bは、外周面110bの第2面111bからY方向に延びた凸円弧面である。第1ボディ100aの少なくとも一つの係合アーム110aは第1ガイド面112aをさらに有している。係合アーム110aの先端部の第1面111aのY方向側の隣の一部をカットされている。第1ガイド面112aは、このカットされた部分の底面であって第1面111aからY方向に延びている。第1ガイド面111aは円弧面または傾斜面とすることが可能である。第1ガイド面112aおよび第2ガイド面112bは、上記装着状態で互いに対向しており、Y’方向からY方向へ互いに離れるように延び且つその間に挿入空間αを区画している。
挿入空間αから第1ボディ100aの少なくとも一つの係合アーム110aの第1面111aと第2ボディ100bの外周面110bの少なくとも一つの第2面111bとの間の挿入空間αに解除用治具Jの少なくとも一つのアームJ1がY方向側から挿入可能である。アームJ1が、挿入空間αに挿入されると、第1ガイド面112aおよび第2ガイド面112bにより、第1ボディ100aの係合アーム110aの第1面111aと第2ボディ100bの外周面110bの第2面111bとの間へガイドされる。アームJ1が第1ボディ100aの係合アーム110aの第1面111aと第2ボディ100bの外周面110bの第2面111bとの間に挿入されると、係合アーム110aがアームJ1に押圧され、外周面110bから離れるようにX−X’方向に弾性変形する。なお、アームJ1は、前述の挿入を容易にするために、図3Aおよび図3Bに示されるようにY’方向に先細り形状となっていても良いが、これに限定されるものではない。アームJ1は、X−X’方向に延びた矩形状等とすることが可能である。
第1ボディ100aは少なくとも一つの第1係合部120aをさらに有し、第2ボディ100bは少なくとも一つの第2係合部120bをさらに有している。第1係合部120aは、係合アーム110aの第1面111aに設けられている。第2係合部120bは、第1係合部120aに係合可能となるように第2ボディ100bの外周面110bの第2面111bに設けられている。第1係合部120aおよび第2係合部120bの何れか一方は係合突部であり、他方は上記装着状態で係合突部に係合される係合穴とすることが可能であるが、第1係合部120aおよび第2係合部120bが互いに係合可能である限り限定されるものではない。係合穴は、貫通穴および有底穴の何れであっても良い。第1係合部120aおよび第2係合部120bは、第1ガイド面112aおよび第2ガイド面112bに対してZ方向側またはZ’方向側に位置していると良い。第1係合部120aが第2係合部120bに係合されることによって、第1コネクタCaと第2コネクタCbとの装着状態が維持される(ロックされる)。第1係合部120aは、係合アーム110aの弾性変形に伴って、第2係合部120bから離れるようにX−X’方向に変位可能である。第1係合部120aが変位することによって、第1係合部120aおよび第2係合部120bの係合が解除される(ロックが解除される)。これにより、第1コネクタCaと第2コネクタCbとが離脱可能な状態となり、この離脱可能な状態から第1コネクタCaと第2コネクタCbとをZ−Z’方向に相対的に離間させることで、第1コネクタCaと第2コネクタCbとが上記離脱状態となる。
なお、解除用治具Jの少なくとも一つのアームJ1のX−X’方向の寸法は、少なくとも一つの第1係合部120aおよび少なくとも一つの第2係合部120bの係合を解除できるように、少なくとも一つの係合アーム110aを外周面110bから離すことができる程度の寸法であると良い。
なお、第1係合部120aが係合穴である場合、第1ボディ100aの少なくとも一つの係合アーム110aは、薄肉部113aと、厚肉部114aとさらに有する構成とすることが可能である。厚肉部114aは係合アーム110aの先端部に設けられ、薄肉部113aが係合アーム110aの基端部に設けられている。厚肉部114aのX−X’方向の寸法は、薄肉部113aのX−X’方向の寸法よりも大きい。厚肉部114aに係合穴である第1係合部120aおよび/または第2ガイド面112bが設けられていると良い。このように係合アーム110aの厚肉部114aに係合穴および/または第2ガイド面112bが設けられているので、係合穴および/または第2ガイド面112bが設けられることによる係合アーム110aの強度低下を抑制することができる。なお、係合アーム110aのX−X’方向の寸法は、任意に設定可能であり、一定であっても良い。また、厚肉部114aは係合アーム110aの基端部に設けられ、薄肉部113aが係合アーム110aの先端部に設けられても良い。
第1ボディ100aの少なくとも一つの係合アーム110aは複数とすることが可能である。複数の係合アーム110aは、図1Bおよび図3Bに示されるように、X−X’方向において互いに対向する二つの係合アーム110aを少なくとも一組含んでいると良い。この場合、第2ボディ100bの外周面110bは、係合アーム110aの数に応じた数の第2面111bおよび第2ガイド面112bを有している。外周面110bの第2面は、上記装着状態で係合アーム110aの第1面111aに各々接触または若干の間隙を有して対向すると良い。外周面110bの第2ガイド面112bは、上記装着状態で係合アーム110aの第1ガイド面112aに各々挿入空間αを有して対向すると良い。少なくとも一つの第1係合部120aは複数とすることが可能であり、複数の係合アーム110aに各々設けられていると良い。少なくとも一つの第2係合部120bも複数とすることが可能であり、第2ボディ100bの外周面110bに複数の第1係合部120aと各々係合可能となるように設けられていると良い。
係合アーム110aが少なくとも二つであり、第2ボディ100bの外周面110bの第2面111bおよび第2ガイド面112bが少なくとも二つである場合、解除用治具Jは、Z−Z’方向から見て略U字状または略V字状とすることが可能である。この解除用治具Jは、樹脂や金属板で構成可能である。解除用治具Jは、Y−Y’方向に延びる二つのアームJ1を有している。二つのアームJ1の各々が、係合アーム110aの第1ガイド面112aと第2ボディ100bの第2ガイド面112bとの間の挿入空間αから係合アーム110aと第2ボディ100bの外周面110bの第2面111bとの間へ同時に挿入可能である。アームJ1の同時挿入により、少なくとも二つの係合アーム110aの第1係合部120aが、少なくとも二つの第2係合部120bから離反し、両者の係合が同時に解除される。解除用治具Jの二つのアームJ1の間のX−X’方向の寸法は、第2ボディ100bの外周面110bの第2面111bの間のX−X’方向の寸法と略同じであっても良いし、若干小さくても良い。後者の場合、アームJ1が係合アーム110aと第2ボディ100bの外周面110bの第2面111bとの間に挿入されると、アームJ1が、その間のX−X’方向の寸法が広がるように弾性変形するので、二つの係合アーム110aをより弾性変形させやすくなる。なお、図1A〜図1Bおよび図3A〜図3Bでは、解除用治具Jは金属板で構成されている。解除用治具JのアームJ1間の中間部は、その板厚がY−Y’方向に向いているのに対して、アームJ1は、その板厚がZ−Z’方向に向いている。
第1コネクタCaの第1ボディ100aは、筒部101aまたは図示しない開口を有するケースをさらに有する構成とすることが可能である。この場合、以下のa)〜c)のとおりとすることが可能である。a)少なくとも一つの係合アーム110aは、筒部101a(図1A〜図3B参照)またはケースの一部をカットして作成することが可能である。この場合、第2コネクタCbがZ−Z’方向において筒部101aまたはケース内に挿脱可能な構成とすることが可能である。b)一つの係合アーム110aが筒部101aまたはケースからZ−Z’方向に延びた構成とすることが可能である。この場合、第2コネクタCbがZ−Z’方向において筒部101aまたはケース内に挿脱可能な構成とすることが可能である。c)複数の係合アーム110aが筒部101aまたはケースからZ−Z’方向に延びた構成とすることが可能である。この場合、c−1)第2コネクタCbがZ−Z’方向において複数の係合アーム110a間に挿脱可能な構成、またはc−2)第2コネクタCbがZ−Z’方向において複数の係合アーム110a間、および筒部101aまたはケース内に挿脱可能な構成とすることが可能である。
d)第1コネクタCaの第1ボディ100aは、筒部101aまたはケースに代えて、中実ブロックをさらに有する構成とすることが可能である。この場合、複数の係合アーム110aが中実ブロックからZ−Z’方向に延びた構成とすることが可能である。第2コネクタCbがZ−Z’方向において複数の係合アーム110a間に挿脱可能な構成とすることが可能である。
上記a)の場合、筒部101aまたはケースは、少なくとも一つの係合アーム110aに加えて、少なくとも一つのガイド溝130aを有する構成とすることが可能である。ガイド溝130aは、筒部101aの内面に設けられており且つZ−Z’方向に延びている。第2コネクタCbの第2ボディ100bは、少なくとも一つのガイド突部130bおよび少なくとも一つのガイド凹部140bをさらに有する構成とすることが可能である。少なくとも一つのガイド突部130bは、第2ボディ100bの外周面110b上の第2ガイド面112bよりもY方向側の部分に設けられており且つ少なくとも一つのガイド溝130a内にZ−Z’方向に移動自在にガイドされ得るようになっていると良い。少なくとも一つのガイド突部130bは、Z−Z’方向に延びた突脈であっても良いし、突起であっても良い。少なくとも一つのガイド凹部140bは、解除用治具JのアームJ1が挿入空間αへガイド可能となるように、少なくとも一つのガイド突部130bの第2ガイド面112bのY方向側の部分をY−Y’方向に貫通していると良い。筒部101aまたはケースの少なくとも一つのガイド凹部140bのY方向側の部分が切り欠かれていても良い。
少なくとも一つのガイド溝130aは少なくとも二つとすることが可能である。二つのガイド溝130aは、上記装着状態で係合アーム110aのY−Y’方向の両隣に位置するように筒部101aまたはケースに設けられている。この場合、少なくとも一つのガイド突部130bは少なくとも二つであり、Y−Y’方向に間隔をあけて隣り合っている。隣り合う二つのガイド突部130bは、第1ガイド突部130bと第2ガイド突部130bとを含む。第1ガイド突部130bは、上記装着状態で係合アーム110aのY方向の隣に位置し、第2ガイド突部130bは、上記装着状態で係合アーム110aのY’方向の隣に位置する。第1ガイド突部130bにガイド凹部140bが設けられている。この二つのガイド突部130bは、二つのガイド溝130a内に各々Z−Z’方向に移動自在にガイドされ得ると共に、二つのガイド突部130bの間で係合アーム110aがZ−Z’方向に移動自在にガイド可能となっている。
図1A〜図3Bでは、係合アーム110aが二つであり、第1コネクタCaの第1ボディ100aの筒部101aには、五つのガイド溝130aが設けられている。ガイド溝130aのうちの二つが上記装着状態で係合アーム110aのうちの一方の係合アーム110aのY−Y’方向の両隣に位置するように筒部101aに設けられ、別の二つが上記装着状態で係合アーム110aの他方の係合アーム110aのY−Y’方向の両隣に位置するように筒部101aに設けられている。ガイド突部130bは五つである。ガイド突部130bのうちの二つは、上記二つのガイド溝130a内に各々Z−Z’方向に移動自在にガイドされ得ると共に、当該二つのガイド突部130bの間で一方の係合アーム110aがZ−Z’方向に移動自在にガイド可能である。ガイド突部130bのうちの別の二つは、上記別の二つのガイド溝130a内に各々Z−Z’方向に移動自在にガイドされ得ると共に、当該二つのガイド突部130bの間で他方の係合アーム110aがZ−Z’方向に移動自在にガイド可能である。残りのガイド突部130bは残りのガイド突部130bに各々Z−Z’方向移動可能にガイドされ得る。
上記b)、c)またはd)の場合、第2コネクタCbの第2ボディ100bは、複数のガイド突部130bと、少なくとも一つのガイド凹部140bとをさらに有する構成とすることが可能である。複数のガイド突部130bは、Z−Z’方向に延びた突脈であり、互いに間隔をあけて配置されている。複数のガイド突部130bのうちのY−Y’方向で隣り合う二つのガイド突部130bの間で少なくとも一つの係合アーム110aがZ−Z’方向に移動自在にガイド可能である。隣り合う二つのガイド突部130bは、第1ガイド突部130bと第2ガイド突部130bとを含む。第1ガイド突部130bは、上記装着状態で係合アーム110aのY方向の隣に位置し、第2ガイド突部130bは、上記装着状態で係合アーム110aのY’方向の隣に位置する。少なくとも一つのガイド凹部140bは、解除用治具JのアームJ1が挿入空間αへガイド可能となるように、第1ガイド突部130bの第2ガイド面112bのY方向側の部分を各々Y−Y’方向に貫通している。ガイド凹部140bは、上記装着状態で挿入空間αのY方向側に位置している。
なお、少なくとも一つのガイド凹部140bは、少なくとも一つの第1係合部120aおよび少なくとも一つの第2係合部120bに対してZ方向側に位置していると良い。この場合、少なくとも一つの第1ガイド面112aおよび少なくとも一つの第2ガイド面112bも、少なくとも一つの第1係合部120aおよび少なくとも一つの第2係合部120bに対してZ方向側に位置していると良い。ガイド凹部140bは、Z方向側の第1面141bと、Z’方向側の第2面142bとを有していると良い。なお、ガイド突部130bおよびガイド凹部140bは省略可能である。ガイド溝130aも省略可能である。
第2コネクタCbは、少なくとも一つの保持部150bをさらに備えた構成とすることが可能である。保持部150bは、第1係合部120aおよび第2係合部120bよりもZ’方向側で、係合アーム110aの第1面111aと第2ボディ100bの外周面110bの第2面111bとの間に挿入された解除用治具JのアームJ1を保持可能である。保持部150bは、例えば、下記1)〜3)の何れかの構成を有する構成とすることが可能である。1)保持部150bは、ガイド凹部140bの第1面141bと、ガイド凹部140bの第2面142b(当接部)とを有する構成とすることが可能である。この場合、ガイド凹部140b内に挿入された解除用治具JのアームJ1に第1面141bがZ方向側から当接し、第2面142bがZ’方向側から当接することによって、解除用治具JのアームJ1が保持される。2)保持部150bは、ガイド凹部140bの第1面141bと、第2ボディ100bの当接部151bを有する構成とすることが可能である。当接部151bは、第2ボディ100bに設けられており且つガイド凹部140bの第1面141bよりもZ’方向側に設けられたフランジの少なくとも一部である。図1〜図3Bでは、第2ボディ100bの外周面110bからリング状のフランジ102bが延びており、このフランジ102bの第2係合部120bに対向する部分が、当接部151bとなっている。この場合、ガイド凹部140b内に挿入された解除用治具JのアームJ1に、第1面141bがZ方向側から当接し、当接部151bがZ’方向側から当接することによって、解除用治具JのアームJ1が保持される。3)保持部150bは、第2係合部120bと、ガイド凹部140bの第2面142bまたは当接部151bとを有する構成とすることが可能である。この場合、ガイド凹部140b内に挿入された解除用治具JのアームJ1に第2係合部120bがZ方向側から当接し、第2面142bまたは当接部151bがZ’方向側から当接することによって、解除用治具JのアームJ1が保持される。上記1〜3)は任意に組み合わせ可能である。なお、保持部150bは、解除用治具JのアームJ1の数に合わせて複数とすることが可能である。また、保持部150bは省略可能である。
第1コネクタCaおよび第2コネクタCbの少なくとも一方は、少なくとも一つのストッパ160bをさらに備えた構成とすることが可能である。ストッパ160bは、解除用治具JにY’方向側から当接し、解除用治具Jを少なくとも一つの係合アーム110aと第2ボディ100bの外周面110bとの間に所定以上挿入されるのを防ぐ構成となっている。少なくとも一つのストッパ160bは、例えば、少なくとも一つの係合アーム110aと第2ボディ100bの外周面110bの少なくとも一つの第2面111bとの間に挿入された解除用治具JのアームJ1にY’方向側から当接するように、第2ボディ100bの外周面110bおよび係合アーム110aの少なくとも一方に設けられた突起または突脈である。図1A〜図3Bでは、ストッパ160bは、第2ボディ100bの外周面110bに設けられた第2ガイド突部130bを兼ねている。
なお、ストッパ160bは省略可能である。この場合、解除用治具Jの少なくとも一つのアームJ1は、Y方向側からだけでなく、Y’方向側からも、少なくとも一つの係合アーム110aと第2ボディ100bの外周面110bの少なくとも一つの第2面111bとの間に挿入可能な構成とすることが可能である。この場合、少なくとも一つの係合アーム110aの第1面111aのY’方向側(例えば、第1面111aのY’方向側の隣)に、図示しない第3ガイド面が設けられていても良く、第2ボディ100bの外周面110bの少なくとも一つの第2面111bのY’方向側(第2面111bのY’方向側の隣)に、図示しない第4ガイド面が設けられていても良い。第3ガイド面および第4ガイド面は、Y方向からY’方向へ互いに離れるように延びていると良い。第3ガイド面および第4ガイド面が、その間にY’方向から挿入される少なくとも一つのアームJ1を少なくとも一つの係合アーム110aと第2ボディ100bの外周面110bの少なくとも一つの第2面111bとの間へガイドするようになっていると良い。
第1コネクタCaは、少なくとも一つの端子200aをさらに備えている。端子200aは、第1ボディ100aの筒部101a又はケース内で、一または複数の部材によって保持される構成、または第1ボディ100aの筒部101a、ケースまたは中実ブロックに直接保持される構成とすることが可能である。端子200aのZ’方向の端部が第1ボディ100aから突出または露出している。
第2コネクタCbは、少なくとも一つの端子200bをさらに備えている。端子200bは、第2ボディ100bの筒部101b内で、一または複数の部材によって保持される構成、または第2ボディ100bの筒部101bまたは中実ブロックに直接保持される構成とすることが可能である。端子200bのZ方向の端部が第2ボディ100bから突出または露出している。端子200aのZ’方向の端部と端子200bのZ方向の端部とが上記装着状態で接続可能である。このようにして第1コネクタCaと第2コネクタCbとが接続される。
図1A〜図3Dでは、第1コネクタCaは、ホルダ300a、シェル400a、シール510a、520a、530aと、グランド接続部600aと、カバー700aとをさらに備えている。ホルダ300aおよびシール510aは、Z−Z’方向に積層されており且つ互いに面接触している。端子200aは複数であって、ホルダ300aおよびシール510aをZ−Z’方向に貫通するようにZ−Z’方向に延びており、且つホルダ300aに保持されている。シェル400aは、Z方向側の大径筒と、Z’方向側の小径筒と、両筒を接続するリング上の接続部と、この接続部からZ’方向に延びた支持部とを有している。シェル400aの大径筒内にホルダ300aおよびシール510aが収容保持されている。第1ボディ100aは、筒部101aと、Z方向側が開放されたボックス102aとを有しており、筒部101aがボックス102aからZ’方向に延びている。この第1ボディ100aの筒部101aおよびボックス102a内に端子200a、ホルダ300a、シール510aおよびシェル400aが収容されている。筒状のシール520aは筒部101a内に内嵌している。シール520aのZ方向の端部がシェル400aの支持部と筒部101aとの間に圧縮状態で介在している。シール520aの残りの部分と、シェル400aの小径筒との間に筒状の空間が生じている。筒状のシール530aは、シェル400aの大径筒とボックス102a内に設けられ且つZ−Z’方向に延びた筒部103aとの間に圧縮状態で介在している。カバー700aは、ボックス102aをZ方向側から閉塞している。グランド接続部600aは、筒部103aとカバー700aとの間に挟持されるリングと、リングからZ方向に延び且つ筒部103aに保持される複数の接続部と、リングからZ方向に延び且つカバー700aとシェル400aの大径筒との間から突出する複数の端子とを有している。
図1A〜図3Dでは、第2コネクタCbは、第1ホルダ300b、シェル400b、第2ホルダ500bと、ケーブル保持部600bと、カバー700bと、ケーブル800bとをさらに備えている。端子200bは複数であって、Z−Z’方向に延びている。第1ホルダ300bは複数の端子200bを各々収容保持する複数の収容孔を有しており、端子200bのZ方向の端部が第1ホルダ300bの収容孔内でZ方向に各々露出している。シェル400bは、第1ホルダ300bを部分的に収容した筒状のシェル本体と、このシェル本体からZ方向に延びており且つ第1ホルダ300aとの間に間隙を有して対向した複数のアームとを有している。このシェル400bのアームと第1ホルダ300aとの間に、第1コネクタCaのシェル400aの小径筒がZ−Z’方向に挿脱可能であると共に、第1ホルダ300bの収容孔内に第1コネクタCaの端子200aのZ’方向の端部が各々挿入され、収容孔内の端子200bのZ方向の端部に各々接触可能である。第2ホルダ500b内に第1ホルダ300bおよびシェル400bが保持されている。第2ボディ100b内に、端子200b、第1ホルダ300b、シェル400bおよび第2ホルダ500bが収容保持されている。第2ボディ100bは、筒部101bと、リング状のフランジ102bと、保持部103bとを有している。筒部101bは、大径部と小径部とを有している。第2ボディ100bの外周面110bは、筒部101bの大径部の外周面である。筒部101bの小径部は、第1コネクタC1aのシール520aとシェル400aの小径筒との間に挿脱可能である。フランジ102bは、筒部101bの外周面110bのZ’方向の端部から延びている。保持部103bは、フランジ102bのZ’方向の端面上に設けられている。ケーブル800bは、長手方向の第1端部を有している。ケーブル保持部600bは、図1〜図2Bに示されるように、ケーブル800bの略L字状に折り曲げられた第1端部を保持する構成とすることが可能である。この場合、ケーブル800bは、ケーブル保持部600bからY’方向に引き出されていると良い。または、ケーブル保持部600bは、ケーブル800bのZ−Z’方向に直線状に延びる第1端部を保持する構成とすることが可能である。この場合、ケーブル800bは、ケーブル保持部600bからZ’方向に引き出されていると良い。ケーブル保持部600bは、カバー700b内に収容保持されている。第2ボディ100bの保持部103bがケーブル保持部600bおよびカバー700bを保持している。ケーブル800b内の複数の接続線が第2ボディ100b内で端子200aに各々接続されている。
以下、図1A〜図3Bに示される第1コネクタCaと第2コネクタCbとを装着させる方法について詳しく説明する。
第1コネクタCaと第2コネクタCbとをZ−Z’方向において相対的に接近させる。第2コネクタCbの複数のガイド突部130bを第1コネクタCaの筒部101aの複数のガイド溝130aに各々挿入する。これと共に、第2コネクタCbの第2ボディ100bの筒部101bが第1コネクタCaの第1ボディ100aの筒部101a内に挿入される。すると、ガイド突部130bがガイド溝130aに各々ガイドされると共に、第1ボディ100aの二つの係合アーム110aの先端が二つの第2係合部120bに各々当接し、二つの係合アーム110aが外周面110bから離れるように各々弾性変形する。二つの係合アーム110aの第1係合部120a内に二つの第2係合部120bが各々係合されると、二つの係合アーム110aが各々復元する。これにより、二つの係合アーム110aの第1面111aが第2ボディ100bの外周面110bの第2面111bに各々接触または若干の間隙を有して対向し、当該係合アーム110aの第1ガイド面112aが第2ボディ100bの外周面110bの二つの第2ガイド面112bに各々対向し、第1ガイド面112aと第2ガイド面112bとの間に挿入空間αが各々区画される。第2コネクタCbの二つのガイド凹部140bが挿入空間αのY方向側に各々位置する。以上のように第1コネクタCaと第2コネクタCbとが装着される。この装着状態において、第1コネクタCaの端子200aと第2コネクタCbの端子200bとが各々接触し、第1コネクタCaと第2コネクタCbとが接続される。
以上のとおりに接続された第1コネクタCaと第2コネクタCbとを離脱させる方法について詳しく説明する。略U字状の解除用治具Jを用意する。その後、解除用治具Jの二つのアームJ1を第2コネクタCbのガイド凹部140bから挿入空間αに各々挿入する。すると、アームJ1が第1コネクタCaの係合アーム110aの第1ガイド面112aと第2コネクタCbの第2ボディ100bの外周面110bの第2ガイド面112bに各々ガイドされ、係合アーム110aの第1面111aと外周面110bの第2面111bとの間に各々挿入される。これにより、アームJ1が係合アーム110aを各々押圧し、係合アーム110aを外周面110bから各々離れるように弾性変形させる。この係合アーム110aの弾性変形によって、係合アーム110aの第1係合部120aが外周面110bの第2係合部120bから各々離反するように変位し、第1係合部120aと第2係合部120bとの係合が各々解除される。このようにして第1コネクタCaと第2コネクタCbとが離脱可能な状態となる。この離脱可能な状態から第1コネクタCaと第2コネクタCbとをZ−Z’方向に相対的に離間させることで、第1コネクタCaが第2コネクタCbから離脱する。このとき、第1コネクタCaの端子200aと第2コネクタCbの端子200bとが各々非接触となり、第1コネクタCaと第2コネクタCbとの接続が解除される。
上記のとおり解除用治具JのアームJ1が係合アーム110aの第1面111aと外周面110bの第2面111bとの間に各々挿入されたとき、アームJ1はストッパ160b(第2ガイド突部130b)に各々当接し、それ以上のY’方向への移動が阻止される。これと共に、アームJ1は、第2コネクタCbの保持部150bに各々保持される。例えば、アームJ1は、第2コネクタCbのガイド凹部140bの第1面141bにZ方向側から当接されると共に、第2コネクタCbの当接部151bにZ’方向側から当接される。第1コネクタCaと第2コネクタCbとが離脱するとき、アームJ1は保持部150bに各々保持されたまま、第2コネクタCbと共にZ’方向に移動する。なお、解除用治具JのアームJ1が係合アーム110aと第2ボディ100bの外周面110bの第2面111bとの間に各々挿入された状態で、解除用治具Jの中間部が第2ボディ100bのフランジ102bに沿う。解除用治具Jの中間部の板厚は、Y−Y’方向に向いているので、解除用治具Jの中間部が邪魔になりにくい。
以上のような接続構造C1は、以下の技術的特徴および効果を奏する。第1に、第1コネクタCaの少なくとも一つの係合アーム110aの第1係合部120aと、第2コネクタCbの第2ボディ100bの外周面110bの少なくとも一つの第2係合部120bとの係合(ロック)を容易に解除することができる。その理由は以下の通りである。1)少なくとも一つの係合アーム110aの第1ガイド面112aおよび第2ボディ100bの外周面110bの少なくとも一つの第2ガイド面112bは、Y方向からY’方向へ互いに離れるように延びているため、第1ガイド面112aおよび第2ガイド面112bの間に解除用治具JのアームJ1を挿入すると、第1ガイド面112aおよび第2ガイド面112bがアームJ1を係合アーム110aの第1面111aと第2ボディ100bの外周面110bの第2面111bとの間にガイドする。このため、解除用治具JのアームJ1を係合アーム110aの第1面111aと第2ボディ100bの外周面110bの第2面111bとの間に容易に挿入できる。2)第2ボディ100bの少なくとも一つのガイド突部130bにガイド凹部140bが設けられている場合、解除用治具JのアームJ1をガイド凹部140bにガイドさせることにより、第1ガイド面112aおよび第2ガイド面112bの間に容易に挿入させることができる。3)第2コネクタCbが保持部150bを備えている場合、解除用治具JのアームJ1が少なくとも一つの係合アーム110aと第2ボディ100bの外周面110bとの間に挿入され、当該係合アーム110aの第1係合部120aおよび第2ボディ100bの外周面110bの少なくとも一つの第2係合部120bとの係合を解除した状態で、アームJ1が第1係合部120aおよび第2係合部120bよりもZ’方向側で保持部150bに保持される。よって、保持部150bに解除用治具JのアームJ1を保持させたまま、第2コネクタCbと第1コネクタCaからZ’方向に離脱させることができる。4)係合アーム110aが二つであり、第2コネクタCbの第2ボディ100bの外周面110bの第2面111bが二つであり、且つ外周面110bの第2ガイド面112bが二つである場合、略U字状または略V字状の解除用治具Jの二つのアームJ1を、二つの係合アーム110aの第1ガイド面112aと外周面110bの二つの第2ガイド面112bとに各々ガイドさせ、二つの係合アーム110aの第1面111aと外周面110bの第2面111bとの間に各々同時に挿入し、二つの係合アーム110aの第1係合部120aと外周面110bの二つの第2係合部120bとの係合を各々略同時に解除することができる。
第2に、第2コネクタCbの少なくとも一つの第2ガイド面112bは、第2ボディ100bの外周面110bの一部(円弧面)をそのまま利用しているため、第2ガイド面112bを別途第2ボディ100bの外周面110bに形成する場合に比べて、第2コネクタCbの製造コストを低下させることができる。
第3に、第1コネクタCaの少なくとも一つの係合アーム110aおよび第2コネクタCbの第2ボディ100bの外周面110bの何れか一方にストッパ160bが設けられている場合、ストッパ160bが解除用治具JにY’方向側から当接することによって、解除用治具JのアームJ1が少なくとも一つの係合アーム110aと第2ボディ100bの外周面110bとの間に、所定以上挿入されるのを防ぐことができる。
以下、本発明の実施例2を含む複数の実施例に係るコネクタの接続構造C2(以下、単に接続構造C2とも称する。)について、図4Aおよび図4Bを参照しつつ説明する。図4Aおよび図4Bには、実施例2に係る接続構造C2が示されている。接続構造C2は、第2コネクタCbの第2ボディ100bの外周面110bの形状および第1コネクタCaの第1ボディ100aの形状が接続構造C1の第2コネクタCbの第2ボディ100bの外周面110bおよび第1コネクタCaの第1ボディ100aの形状と相違している以外、接続構造C1と略同じ構成である。よって、その相違点について詳しく説明し、接続構造C1と重複する説明は省略する。なお、図4Aおよび図4Bにも、X−X’方向およびY−Y’方向が示されている。Z−Z’方向については、図1A〜図2Dを借りて参照する。
第2ボディ100bの外周面110bは、Z−Z’方向に延びた五角筒以上の多角筒状である。図4Aおよび図4Bでは、外周面110bは八角筒状とすることが可能である。外周面110bは5以上の外面を含む。外周面110bの少なくとも一つの第2面111bは、外周面110bの外面のうちの一つ又はその一部とすることが可能である。外周面110bの少なくとも一つの第2ガイド面112bは、外周面110bの外面のうちの第2面111bの第3方向の隣の別の一つ又はその一部とすることが可能である。少なくとも一つの第2ガイド面112bは、外周面110bの少なくとも一つの第2面111bから第3方向に延びており且つ当該第2面111bに対して傾斜した傾斜面である。この第3方向は、Z−Z’方向に直交し且つX−X’方向に交差している。なお、実施例2を示す図4Aおよび図4Bでは、第3方向はY−Y’方向に相当しているが、実施例2以外の実施例では、Y−Y’方向が第3方向に相当するとは限らないことに留意されたい。
第1コネクタCaの第1ボディ100aが筒部101aを有する場合、筒部101aの形状は、第2ボディ100bの外周面110bの形状に対応した五角筒以上の多角筒状とすることが可能である。第1コネクタCaの第1ボディ100aが開口を有するケースまたは中実ブロックを有する場合、ケースの外周面110bが上記のとおりであると良い。第1ボディ100aは、上記a)〜d)の何れかの構成とすることが可能である。
第1コネクタCaの少なくとも一つの係合アーム110aの第1面111aは、上記装着状態で外周面110bの第2面111bに接触可能または若干の間隙を有して対向可能な平坦面とすることが可能である。第1コネクタCaの少なくとも一つの係合アーム110aの第1ガイド面112aは、上記装着状態で外周面110bの少なくとも一つの第2ガイド面112bに対向可能な円弧面または傾斜面とすることが可能である。第1ガイド面112aおよび第2ガイド面112bは、上記装着状態で、互いに対向しており、第3方向の他方から第3方向の一方へ互いに離れるように延び且つその間に挿入空間αを区画している。なお、図4Aおよび図4Bでは、第3方向の一方はY方向、第3方向の他方はY’方向に相当している。
挿入空間αから第1ボディ100aの少なくとも一つの係合アーム110aの第1面111aと第2ボディ100bの外周面110bの少なくとも一つの第2面111bとの間に解除用治具Jの少なくとも一つのアームJ1が挿入可能である。アームJ1が、挿入空間αに挿入されると、第1ガイド面112aおよび第2ガイド面112bにより、第1ボディ100aの係合アーム110aの第1面111aと第2ボディ100bの外周面110bの第2面111bとの間へガイドされる。アームJ1が第1ボディ100aの係合アーム110aの第1面111aと第2ボディ100bの外周面110bの第2面111bとの間に挿入されると、係合アーム110aがアームJ1に押圧され、外周面110bから離れるようにX−X’方向に弾性変形する。
第1ボディ100aの少なくとも一つの係合アーム110aは複数とすることが可能である。複数の係合アーム110aは、図4Bおよび図4Bに示されるように、X−X’方向において互いに対向する二つの係合アーム110aを少なくとも一組含んでいると良い。この場合、第2ボディ100bの外周面110bは、係合アーム110aの数に応じた数の第2面111bおよび第2ガイド面112bを有している。外周面110bの第2面は、上記装着状態で係合アーム110aの第1面111aに各々接触または若干の間隙を有して対向すると良い。外周面110bの第2ガイド面112bは、上記装着状態で係合アーム110aの第1ガイド面112aに各々挿入空間αを有して対向すると良い。少なくとも一つの第1係合部120a(図1A〜図2Dを借りて参照)は複数とすることが可能であり、複数の係合アーム110aに各々設けられていると良い。少なくとも一つの第2係合部120b(図1A〜図2Dを借りて参照)も複数とすることが可能であり、第2ボディ100bの外周面110bに複数の第1係合部120aと各々係合可能となるように設けられていると良い。なお、係合アーム110aが少なくとも二つであり、第2ボディ100bの外周面110bの第2面111bおよび第2ガイド面112bが少なくとも二つである場合、上記した略U字状または略V字状の解除用治具Jを用いて第1コネクタC1aと第2コネクタC1bとのロックを解除可能である。
以上のような接続構造C2も、接続構造C1と同様に、第1コネクタCaと第2コネクタCbとを接続させ、且つ接続された第1コネクタCaと第2コネクタCbとを離脱させることができる。接続構造C2は、接続構造C1の第1技術的特徴、第3技術的特徴およびこれらの効果を奏する。
さらに、第2コネクタCbの少なくとも一つの第2ガイド面112bは、第2ボディ100bの外周面110bの一部(傾斜面)をそのまま利用しているため、第2ガイド面112bを別途第2ボディ100bの外周面110bに形成する場合に比べて、第2コネクタCbの製造コストを低下させることができる。
なお、上記した接続構造、第1コネクタおよび第2コネクタは、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載範囲において任意に設計変更することが可能である。以下、詳しく述べる。
本発明の第2コネクタの第2ボディは、金属など絶縁樹脂以外の部材で構成されていても良い。この場合、本発明の第2コネクタの少なくとも一つの第2係合部も、金属など絶縁樹脂以外の部材の一部で構成されていても良い。または、本発明の第2コネクタの第2ボディが絶縁樹脂で構成され、当該第2ボディの外周面が当該第2ボディを覆う金属シェルで構成されていても良い。この場合、本発明の第2コネクタの少なくとも一つの第2係合部も、金属シェルの一部で構成されていても良いし、絶縁樹脂で構成されていても良い。
本発明の第2コネクタの第2ボディの形状は、上記実施例に限定されず、任意の形状とすることが可能である。本発明の第2コネクタの第2ボディの少なくとも一つの第2面は、当該第2ボディの外周面の一部であれば良く、任意の形状とすることが可能である。本発明の第2コネクタの第2ボディの第2ガイド面は、第2ボディの外周面の第2面の第3方向の一方側の一部であれば良い。なお、第3方向は、Z−Z’方向に直交し且つX−X’方向に交差していれば良い。
本発明の第1コネクタの少なくとも一つの係合アームの第1面は、本発明の第2ボディの外周面の第2面に接触または若干の間隙を有して対向可能であれば良い。本発明の第1コネクタの少なくとも一つの係合アームの第1ガイド面は、当該係合アームの第1面の第3方向の一方側に設けられ、本発明の第2ボディの外周面の第2ガイド面に挿入空間を有して対向可能であり、且つ第1ガイド面および第2ガイド面が互いに対向した状態で第3方向の他方から第3方向の一方へ互いに離れるように延びていれば良い。
本発明の第2コネクタの保持部の当接部は、解除用治具のアームにZ方向側から当接すれば良い。当接部は、ガイド凹部よりもY’方向側に位置していても良い。本発明の第1コネクタおよび第2コネクタの少なくとも一つの端子は、基板上の導電ラインやケーブルの信号線などの接続部材に置換可能である。
なお、上記実施例の各態様および設計変形例における接続構造、第1コネクタおよび第2コネクタの各構成要素を構成する素材、形状、寸法、数および配置等はその一例を説明したものであって、同様の機能を実現し得る限り任意に設計変更することが可能である。上記した実施例の各態様および設計変更例は、互いに矛盾しない限り、相互に組み合わせることが可能である。なお、上記した何れかの態様の接続構造は、上記何れかの態様解除用治具をさらに備えていても良い。なお、本発明の第1方向は、本発明の第1コネクタと第2コネクタとの挿脱方向ある限り任意に設定可能である。本発明の第2方向は、第1方向に直交する限り任意に設定可能である。本発明の第3方向は、第1方向に直交し且つ第2方向に交差する限り任意に設定することができる。