JP2018081759A - 端子付き電線 - Google Patents
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Abstract
【課題】互いに電気的に接続される芯線と接続端子に生じうるガルバニック腐食を抑制できる端子付き電線を提供する。【解決手段】端子付き電線10は、芯線11aが絶縁被覆11bにより被覆されてなる電線11と、絶縁被覆11bから露出する芯線11aの端部にかしめ固定された第1バレル部15aを有する接続端子12と、芯線11aの端部と第1バレル部15aとの間に介在された導電性樹脂部材13とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、端子付き電線に関するものである。
従来、例えば特許文献1に開示されるように、絶縁被覆から露出する芯線の端部に接続端子がかしめ固定(圧着)されて該芯線と接続端子との電気的導通が図られた端子付き電線がある(特許文献1参照)。
上記のような端子付き電線において、芯線と接続端子が異種金属で構成された場合には、芯線と接続端子との接触部分(かしめ部分)におけるガルバニック腐食の発生が問題となる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、互いに電気的に接続される芯線と接続端子に生じうるガルバニック腐食を抑制できる端子付き電線を提供することにある。
上記課題を解決する端子付き電線は、芯線が絶縁被覆により被覆されてなる電線と、前記絶縁被覆から露出する前記芯線の端部にかしめ固定された固定部を有する接続端子と、前記芯線の端部と前記固定部との間に介在された導電性樹脂部材とを備える。
この構成によれば、芯線と接続端子の固定部との間に導電性樹脂部材が介在されるため、芯線と接続端子の固定部との電気的導通性を確保しつつも、それらに生じうるガルバニック腐食を抑制できる。
上記端子付き電線において、前記導電性樹脂部材は、前記芯線の端部の外周を覆う筒状をなす。
この構成によれば、芯線と接続端子の固定部との間の全周に亘って導電性樹脂部材が介在される構成となるため、芯線と接続端子の固定部に生じうるガルバニック腐食をより効果的に抑制できる。
この構成によれば、芯線と接続端子の固定部との間の全周に亘って導電性樹脂部材が介在される構成となるため、芯線と接続端子の固定部に生じうるガルバニック腐食をより効果的に抑制できる。
上記端子付き電線において、前記導電性樹脂部材は、熱収縮チューブからなる。
この構成によれば、導電性樹脂部材が熱収縮チューブからなるため、導電性樹脂部材を容易に装着可能となる。
この構成によれば、導電性樹脂部材が熱収縮チューブからなるため、導電性樹脂部材を容易に装着可能となる。
上記端子付き電線において、前記導電性樹脂部材は、前記芯線の端部と前記絶縁被覆とに跨って設けられている。
この構成によれば、熱収縮チューブからなる導電性樹脂部材が、前記芯線の端部と前記絶縁被覆とに跨って設けられる。これにより、芯線が突出する絶縁被覆の端部に導電性樹脂部材(熱収縮チューブ)を密着させることができ、その結果、絶縁被覆の端部の開口に対するシール性の向上に寄与できる。
この構成によれば、熱収縮チューブからなる導電性樹脂部材が、前記芯線の端部と前記絶縁被覆とに跨って設けられる。これにより、芯線が突出する絶縁被覆の端部に導電性樹脂部材(熱収縮チューブ)を密着させることができ、その結果、絶縁被覆の端部の開口に対するシール性の向上に寄与できる。
本発明の端子付き電線によれば、互いに電気的に接続される芯線と接続端子に生じうるガルバニック腐食を抑制できる。
以下、端子付き電線の一実施形態について説明する。
図1に示す端子付き電線10は、例えば、車載機器の電気的接続を図るための車載用ワイヤハーネスにおける信号線として用いられる電線である。端子付き電線10は、電線11と接続端子12とを備え、電線11の端部に接続端子12が固定されてなる。
図1に示す端子付き電線10は、例えば、車載機器の電気的接続を図るための車載用ワイヤハーネスにおける信号線として用いられる電線である。端子付き電線10は、電線11と接続端子12とを備え、電線11の端部に接続端子12が固定されてなる。
電線11は、芯線11aが絶縁被覆11bにて被覆されて構成されている。電線11の端部は、絶縁被覆11bから芯線11aが露出する処理がなされている。芯線11aは、例えば複数の素線を撚り合せてなる。また、芯線11aの素線を構成する金属としては、例えばアルミニウム系金属材料が挙げられる。
芯線11a端部の露出部位と絶縁被覆11bの一端部の外周面は、筒状の導電性樹脂部材13によって被覆されている。導電性樹脂部材13は、金属粉やカーボンブラック等の導電性粉体を含む樹脂材である。また、本実施形態の導電性樹脂部材13は、熱収縮チューブからなる。
接続端子12は、芯線11aとは異種の金属(例えば銅や黄銅等)からなり、金属板材からプレス加工によって形成される。接続端子12は、図示しない相手側端子と接続される端子接続部14と、芯線11aが露出する電線11の端部と接続された電線接続部15とを一体に有している。
電線接続部15はオープンバレル構造をなしている。具体的には、電線接続部15は、第1バレル部(ワイヤーバレル部)15aと第2バレル部(インシュレーションバレル部)15bとが、電線11の軸方向(長手方向)に連設されて構成されている。第1バレル部15aは、芯線11aの端部を導電性樹脂部材13の上から包囲する態様でかしめ固定(圧着)されている。つまり、第1バレル部15aと芯線11aとは、導電性樹脂部材13を介して電気的に接続されている。また、第2バレル部15bは、絶縁被覆11bの一端部を導電性樹脂部材13の上から包囲する態様でかしめ固定(圧着)されている。これにより、導電性樹脂部材13が、絶縁被覆11bの外周面に対して水密に密着されるようになっている。
次に、上記の端子付き電線10の製造態様について説明する。
まず、図2(a)に示すように、収縮前の状態の導電性樹脂部材13の内側に、芯線11aの端部の露出部位と絶縁被覆11bの一端部とを配置する。この状態で、導電性樹脂部材13を加熱して縮径させる。すると、図2(b)に示すように、導電性樹脂部材13が、芯線11aの端部の露出部位と絶縁被覆11bの一端部に密着する。
まず、図2(a)に示すように、収縮前の状態の導電性樹脂部材13の内側に、芯線11aの端部の露出部位と絶縁被覆11bの一端部とを配置する。この状態で、導電性樹脂部材13を加熱して縮径させる。すると、図2(b)に示すように、導電性樹脂部材13が、芯線11aの端部の露出部位と絶縁被覆11bの一端部に密着する。
次に、図2(c)に示すように、導電性樹脂部材13が装着された電線11を、電線接続部15上に配置する。そして、電線接続部15の第1バレル部15aを、導電性樹脂部材13にて被覆された芯線11aの端部の露出部位を包囲するようにかしめる。また、第2バレル部15bを、導電性樹脂部材13にて被覆された絶縁被覆11bの一端部を包囲するようにかしめる。これにより、図1に示すように、電線11の端部に接続端子12が固定される。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)芯線11aの端部と該端部にかしめ固定される第1バレル部15aとの間に、導電性樹脂部材13が介在される。このため、互いに異種の金属よりなる芯線11aと第1バレル部15aとの電気的導通性を確保しつつも、芯線11aと第1バレル部15aとが直接的に接触しないように構成でき、その結果、それらに生じうるガルバニック腐食を抑制できる。
(1)芯線11aの端部と該端部にかしめ固定される第1バレル部15aとの間に、導電性樹脂部材13が介在される。このため、互いに異種の金属よりなる芯線11aと第1バレル部15aとの電気的導通性を確保しつつも、芯線11aと第1バレル部15aとが直接的に接触しないように構成でき、その結果、それらに生じうるガルバニック腐食を抑制できる。
なお、本実施形態の端子付き電線10は、ワイヤハーネスにおける信号線に用いられるため、導電性樹脂部材13を介在することによる芯線11aと第1バレル部15aとの間の抵抗の増加の影響は少ない。
(2)導電性樹脂部材13は、芯線11aの端部の外周を覆う筒状をなす。これにより、芯線11aと第1バレル部15aとの間の全周に亘って導電性樹脂部材13が介在される構成となるため、芯線11aと第1バレル部15aに生じうるガルバニック腐食をより効果的に抑制できる。
(3)導電性樹脂部材13が熱収縮チューブからなるため、導電性樹脂部材13を芯線11aの端部に対して容易に装着可能となる。
(4)熱収縮チューブからなる導電性樹脂部材13が、芯線11aの端部と絶縁被覆11bとに跨って設けられる。これにより、芯線11aが突出する絶縁被覆11bの端部に導電性樹脂部材13(熱収縮チューブ)を密着させることができ、その結果、絶縁被覆11bの端部の開口に対するシール性の向上に寄与できる。
(4)熱収縮チューブからなる導電性樹脂部材13が、芯線11aの端部と絶縁被覆11bとに跨って設けられる。これにより、芯線11aが突出する絶縁被覆11bの端部に導電性樹脂部材13(熱収縮チューブ)を密着させることができ、その結果、絶縁被覆11bの端部の開口に対するシール性の向上に寄与できる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、導電性樹脂部材13を熱収縮チューブで構成したが、これに限らず、シート状の導電性樹脂部材を巻装した構成としてもよい。
・上記実施形態では、導電性樹脂部材13を熱収縮チューブで構成したが、これに限らず、シート状の導電性樹脂部材を巻装した構成としてもよい。
・上記実施形態において、導電性樹脂部材13の開口を、例えば樹脂材等によってシールすることで、導電性樹脂部材13の内部への水の浸入をより確実に防止するように構成してもよい。
・上記実施形態では、導電性樹脂部材13が、芯線11aの端部と絶縁被覆11bとに跨って設けられたが、これに限らず、絶縁被覆11bから露出する芯線11aの端部のみに導電性樹脂部材を設けてもよい。
・上記実施形態の芯線11aは、複数の素線を撚り合せて構成されたが、これに限らず、例えば単芯線で構成してもよい。
・芯線11a及び接続端子12を構成する金属材料は、上記実施形態に限定されるものではなく、構成に応じて適宜変更してもよい。
・芯線11a及び接続端子12を構成する金属材料は、上記実施形態に限定されるものではなく、構成に応じて適宜変更してもよい。
・上記した実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
10…端子付き電線
11…電線
11a…芯線
11b…絶縁被覆
12…接続端子
13…導電性樹脂部材
15a…第1バレル部(固定部)
11…電線
11a…芯線
11b…絶縁被覆
12…接続端子
13…導電性樹脂部材
15a…第1バレル部(固定部)
Claims (4)
- 芯線が絶縁被覆により被覆されてなる電線と、
前記絶縁被覆から露出する前記芯線の端部にかしめ固定された固定部を有する接続端子と、
前記芯線の端部と前記固定部との間に介在された導電性樹脂部材と
を備えたことを特徴とする端子付き電線。 - 請求項1に記載の端子付き電線において、
前記導電性樹脂部材は、前記芯線の端部の外周を覆う筒状をなすことを特徴とする端子付き電線。 - 請求項2に記載の端子付き電線において、
前記導電性樹脂部材は、熱収縮チューブからなることを特徴とする端子付き電線。 - 請求項3に記載の端子付き電線において、
前記導電性樹脂部材は、前記芯線の端部と前記絶縁被覆とに跨って設けられていることを特徴とする端子付き電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016221538A JP2018081759A (ja) | 2016-11-14 | 2016-11-14 | 端子付き電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016221538A JP2018081759A (ja) | 2016-11-14 | 2016-11-14 | 端子付き電線 |
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JP2018081759A true JP2018081759A (ja) | 2018-05-24 |
Family
ID=62198995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016221538A Pending JP2018081759A (ja) | 2016-11-14 | 2016-11-14 | 端子付き電線 |
Country Status (1)
Country | Link |
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2016
- 2016-11-14 JP JP2016221538A patent/JP2018081759A/ja active Pending
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