JP2018080686A - エアクリーナ - Google Patents

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小百合 岡田
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Abstract

【課題】フィルタエレメントの誤組み付けを抑制することができるとともに、フィルタエレメントをケースから容易に取り外すことができる。
【解決手段】インレット24を有するケース20の開口21の周縁には、フィルタエレメント60のシール部62が当接される環状のケースフランジ25が設けられている。アウトレット34を有するキャップ30の開口31の周縁には、シール部62が当接される環状の当接部36、及びシール部62を外周側から覆う外周部37を有するキャップフランジ35が設けられている。シール部62には、外周側に突出した凸部63が設けられている。キャップフランジ35における凸部63に対応する部分には、凸部63を外周側から覆うとともに凸部63に係合する係合部38が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、エアクリーナに関する。
特許文献1には、車載内燃機関のエアクリーナが開示されている。このエアクリーナは、車両のエンジンルーム内に搭載されるものであり、インレットを有するケース、アウトレットを有するキャップ、並びにケースの開口と同開口に向かい合うキャップの開口との間に介設されて吸気に含まれるダストを捕捉するフィルタエレメントを備えている。フィルタエレメントは、濾材シートを襞折りして形成された濾過部と、濾過部の外周に設けられた環状のシール部とを有している。ケースの開口の周縁に形成された環状のケースフランジとキャップの開口の周縁に形成された環状のキャップフランジとによりシール部が挟持されることで、シール部とキャップとの間がシールされている。
ところで、フィルタエレメントにおいては、濾材シートを襞折りする装置の特性などによって、各襞がわずかながらも一様に湾曲することがある。また、フィルタエレメントが平面視長方形状や正多角形状をなす場合には、ケースに対してフィルタエレメントを組み付けることの可能な向きが複数存在する。そのため、ケースに対してフィルタエレメントが正規の向きではない向きで組み付けられると、各襞の湾曲方向に起因して濾過部を通過する際にエアの流れが想定外の影響を受けることにより、フィルタエレメントの下流側において吸入空気量を検出するエアフローメータの出力のばらつきが大きくなるなどの問題が生じるおそれがある。そこで、作業者がフィルタエレメントを正規の向きで組み付けるための補助として、フィルタエレメントの濾過部などに組み付け向きを示す目印が印字されているものがある。
特開2015−86743号公報
ところで、特許文献1に記載のものを含む従来のエアクリーナにおいては、フィルタエレメントを交換する際、作業者は、キャップを持ち上げることでキャップの開口を開放し、その状態で、ケースからフィルタエレメントを取り外す。そのため、キャップを持ち上げる動作、及びケースからフィルタエレメントを取り外す動作の2つの動作が必要となり、交換作業が繁雑になる。特に、エアクリーナがエンジンルーム内に設けられている場合には、作業者とエアクリーナとの間に他の部品などの障害物があり、作業者がエアクリーナにアクセスしにくいことから、交換作業が一層煩雑になる。
また、一般のユーザーの場合には、フィルタエレメントを正規の向きで組み付けるための補助としての目印の存在を知らずにフィルタエレメントの交換作業を行うことがある。そのため、フィルタエレメントが誤った向きでケースに組み付けられることがある。
本発明の目的は、フィルタエレメントの誤組み付けを抑制することができるとともに、フィルタエレメントをケースから容易に取り外すことのできるエアクリーナを提供することにある。
上記目的を達成するためのエアクリーナは、インレットを有するケース、アウトレットを有するキャップ、並びに濾過部及び前記濾過部の外周に設けられた環状のシール部を有し、前記ケースの開口と同開口に向かい合う前記キャップの開口との間に介設されるフィルタエレメントを備えている。前記ケースの開口の周縁には、前記シール部が当接されるケースフランジが設けられており、前記キャップの開口の周縁には、前記シール部が当接される環状の当接部、及び前記シール部を外周側から覆う外周部を有するキャップフランジが設けられており、前記シール部には、外周側に突出した凸部が設けられており、前記キャップフランジにおける前記凸部に対応する部分には、前記凸部を外周側から覆うとともに前記凸部に係合する係合部が設けられている。
同構成によれば、キャップフランジに設けられた係合部がフィルタエレメントのシール部に係合しているため、フィルタエレメントがキャップと一体に変位する。これにより、キャップを開くと同時に、フィルタエレメントをケースから取り外すことができる。
また、上記構成によれば、シール部に凸部が設けられているため、フィルタエレメントを誤った向きで組み付けようとすると、上記凸部がキャップの外周部の一般部に干渉することとなり、キャップを閉じることができない、あるいは閉じることが困難となる。このため、作業者は、フィルタエレメントを誤った向きで組み付けようとしていることに気づきやすくなる。
本発明によれば、フィルタエレメントの誤組み付けを抑制することができるとともに、フィルタエレメントをケースから容易に取り外すことができる。
第1実施形態のエアクリーナを示す斜視図。 図1の2−2線に沿ったエアクリーナの断面図。 第1実施形態のエアクリーナについて、キャップの係合部を中心に拡大して示す拡大斜視図。 第1実施形態のフィルタエレメントを示す斜視図。 図3に対応するキャップの斜視図であって、キャップの係合部を中心に拡大して示す拡大斜視図。 図2に対応するエアクリーナの断面図であって、シール部の凸部及びキャップの係合部を中心に拡大して示す拡大断面図。 図6に対応する断面図であって、キャップを開く途中の状態を示す断面図。 第1実施形態のエアクリーナについて、フィルタエレメントが前後逆向きで組み付けられようとしている状態を示す拡大断面図。 第2実施形態のエアクリーナについて、キャップの係合部を中心に拡大して示す拡大斜視図。 第3実施形態のエアクリーナについて、正規の組み付け状態のエアクリーナを示す側面図。 第3実施形態のエアクリーナについて、組み付け不良状態のエアクリーナを示す側面図。 変形例のエアクリーナについて、正規の組み付け状態を示すエアクリーナの側面図。 変形例のエアクリーナについて、組み付け不良状態のエアクリーナを示す側面図。
<第1実施形態>
以下、図1〜図8を参照して、第1実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、エアクリーナ10は、車載内燃機関の吸気通路に設けられるものであり、インレット24を有するケース20と、アウトレット34を有するキャップ30と、ケース20の開口21と同開口21に向かい合うキャップ30の開口31との間に介設されるフィルタエレメント60とを備えている。なお、以降において、エアクリーナ10の搭載される車両の前後方向の前側及び後側をそれぞれ「前側」及び「後側」として説明する。また、ケース20の開口21の周方向及びキャップ30の開口31の周方向を「周方向」として説明する。
まずは、フィルタエレメント60、ケース20、及びキャップ30の基本的構成について説明する。
図2及び図4に示すように、フィルタエレメント60は、濾材シートを襞折りすることにより形成された濾過部61と、濾過部61の外周に設けられた環状のシール部62とを有している。本実施形態のフィルタエレメント60は、平面視長方形状をなしている。濾材シートとしては、例えば不織布や濾紙などが好ましい。また、濾過部61は、独立気泡のポリウレタンなどの発泡弾性体により形成されている。
図1及び図2に示すように、ケース20は、上記開口21を取り囲む周壁22及び底壁23を有している。周壁22の前側(図2の右側)の外面には、インレット24が突設されている。上記開口21の周縁には、フィルタエレメント60のシール部62が当接される環状のケースフランジ25が形成されている。
ケース20の周壁22のうち後側(図2の左側)の外面には、キャップ30側に向けて突出するとともに係合孔27を有する一対のアーチ部26が周方向に間隔をおいて形成されている。なお、図1及び図2においては、一方のアーチ部26のみが示されている。
ケース20の周壁22のうち前側の外面には、一対の支持部28が周方向に間隔をおいて形成されている。一対の支持部28には、クランプ29がそれぞれ傾動可能に支持されている。
図2及び図4に示すように、キャップ30は、上記開口31を取り囲む周壁32及び頂壁33を有している。周壁32の後側の外面には、アウトレット34が突設されている。上記開口31の周縁には、環状のキャップフランジ35が形成されている。キャップフランジ35は、フィルタエレメント60のシール部62が当接される環状の当接部36、及び当接部36の外周側の端から屈曲するとともにケース20側に向けて延設されてシール部62を外周側から覆う外周部37を有している。なお、アウトレット34には、吸入空気量を検出するエアフローメータ70が取り付けられる。
キャップ30の周壁32のうち後側(図2の左側)の外面には、外周側に向けて突出するとともに、前記一対のアーチ部26の係合孔27にそれぞれ挿入される一対の係合突部40が形成されている。なお、図1及び図2においては、一方の係合突部40のみが示されている。係合孔27を有する一対のアーチ部26と係合突部40とにより、ケース20に対してキャップ30を傾動可能に支持するヒンジ機構50が構成されている。
キャップ30の周壁32のうち前側の外面には、前記一対のクランプ29が掛止される一対の掛止部41が形成されている。ケース20の支持部28に傾動可能に支持された一対のクランプ29と、キャップ30に設けられた一対の掛止部41とにより、ケース20に対してキャップ30が閉じられた状態で互いを締結する締結機構51が構成されている。
本実施形態のケース20及びキャップ30は、硬質樹脂材料により形成されている。
次に、本実施形態におけるエアクリーナ10の特徴的構成について説明する。
図4及び図6に示すように、シール部62の外周面における前側の面には、外周側に突出する凸部63が形成されている。凸部63は、シール部62の延在方向に沿って延在している。
図3、図5及び図6に示すように、キャップフランジ35における上記凸部63に対応する部分、詳しくは凸部63における延在方向の中央部分に対応する部分には、凸部63に係合する係合部38が設けられている。係合部38は、当接部36から外周側に延設された第1延設部38a、第1延設部38aの外周側の端において屈曲されるとともにケース20側に向けて延設された第2延設部38b、及び第2延設部38bの先端(同図の下端)に形成された爪部38cを有している。凸部63における延在方向の中央部分が、第2延設部38bにより外周側から覆われるとともに爪部38cによりケース20側から係合されている。また、第1延設部38aにおける爪部38cに対応する部位には、キャップ30を成形する際に、同図の上下方向に型抜きを可能とするための貫通孔38dが形成されている。
キャップフランジ35の外周部37には、凸部63における延在方向の両端部分を外部に露出させる切欠部39が形成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
フィルタエレメント60の交換作業時には、キャップ30の掛止部41からクランプ29を外し、ヒンジ機構50を介してケース20に対してキャップ30を傾動させることにより、ケース20を開く。
このとき、図7に示すように、キャップフランジ35に設けられた係合部38(爪部38c)がフィルタエレメント60のシール部62に係合しているため、フィルタエレメント60がキャップ30と一体に変位する。これにより、キャップ30を開くと同時に、フィルタエレメント60をケース20から取り外すことができる。
また、外周部37に設けられた切欠部39を通じて凸部63における延在方向の両端部分が外部に露出しているため、凸部63の両端部分を指などで摘むことが可能となる。これにより、キャップ30を開いた後に、凸部63の端部を摘んでキャップ30からフィルタエレメント60を容易に取り外すことができる。
また、本実施形態のエアクリーナ10では、フィルタエレメント60のシール部62に凸部63が設けられている。このため、図8に示すように、フィルタエレメント60を前後逆向きで組み付けようとすると、上記凸部63がキャップ30の外周部37に干渉することとなり、キャップ30を閉じることができなくなる。このため、作業者は、フィルタエレメント60を誤った向きで組み付けようとしていることに気づきやすくなる。
以上説明した本実施形態に係るエアクリーナによれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)フィルタエレメント60のシール部62には、外周側に突出した凸部63が設けられている。また、キャップフランジ35における凸部63に対応する部分には、凸部63を外周側から覆うとともに凸部63に係合する係合部38が設けられている。
こうした構成によれば、上記作用を奏することにより、フィルタエレメント60の誤組み付けを抑制することができるとともに、フィルタエレメント60をケース20から容易に取り外すことができる。
(2)外周部37には、凸部63を外部に露出させる切欠部39が形成されている。
こうした構成によれば、上記作用を奏することにより、キャップ30を開いた後に、凸部63の端部を摘んでキャップ30からフィルタエレメント60を容易に取り外すことができる。したがって、ダストで汚れている状態の濾過部61に触れることなくキャップ30からフィルタエレメント60を取り外すことができる。
(3)凸部63はシール部62の延在方向に沿って延在している。係合部38は、凸部63における延在方向の中央部分に係合されるものである。切欠部39は、凸部63における延在方向の両端部分を露出させるものである。
こうした構成によれば、凸部63の延在方向全体にわたって係合部が形成される構成に比べて係合部38の体格が小さくされることにより、キャップ30の成形に必要な樹脂量を低減することができる。また、凸部63における延在方向の中央部分に係合部38が係合されるため、シール部62に係合部38が安定して係合される。したがって、キャップ30を開くと同時に、フィルタエレメント60を確実にケース20から取り外すことができる。
<第2実施形態>
以下、図9を参照して、第2実施形態について第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態と同一または対応する構成については、同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
図9に示すように、キャップフランジ35には、一対の係合部38が周方向に互いに間隔をおいて設けられている。一対の係合部38は、凸部63における延在方向の両端部分にそれぞれ対応した位置に設けられている。一対の係合部38の爪部38cは、凸部63の両端部分にケース20側からそれぞれ係合される。
キャップフランジ35の外周部37には、凸部63における延在方向の中央部分を外部に露出させる切欠部39が形成されている。
以上説明した本実施形態に係るエアクリーナによれば、第1実施形態の効果(1)、(2)に加えて新たに以下に示す効果が得られるようになる。
(4)凸部63はシール部62の延在方向に沿って延在している。係合部38は、凸部63における延在方向における両端部分にそれぞれ係合されるものである。切欠部39は、凸部63における延在方向の中央部分を露出させるものである。
こうした構成によれば、凸部63における延在方向の両端部分に係合部38が係合されるため、シール部62に係合部38が安定して係合される。したがって、キャップ30を開くと同時に、フィルタエレメント60を確実にケース20から取り外すことができる。また、凸部63の延在方向全体にわたって係合部が形成される構成に比べて係合部38の体格が小さくなることにより、キャップ30の成形に必要な樹脂量を低減することができる。
<第3実施形態>
以下、図10及び図11を参照して、第3実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。また、図10及び図11では、手前側の締結機構51(支持部28、クランプ29、及び掛止部41)の図示を省略して示している。
図10及び図11に示すように、ケース20の周壁22の外面のうち前側(同図の右側)の面には、規制突起52が設けられている。規制突起52は、周壁22の外面から外周側に突出する第1突出部52aと、第1突出部52aの外周側の端において屈曲してキャップ30側に向けて突出する第2突出部52bとを有している。また、周壁22の外面と第2突出部52bとの間には、係合部38を収容可能な空間である収容部52cが形成されている。規制突起52は、アーチ部26の係合孔27に対する係合突部40の挿入深さが正規の深さである状態において、閉じ位置までのキャップ30の傾動を許容する一方、上記挿入深さが正規の深さよりも浅い状態においては、キャップ30の係合部38に当接することにより閉じ位置までのキャップ30の傾動を規制する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
エアクリーナ10においては、アーチ部26の係合孔27に対する係合突部40の挿入深さが正規の深さよりも浅い状態でキャップ30が閉じられるとともに、その状態のまま締結機構51(支持部28、クランプ29、及び掛止部41)によりケース20とキャップ30とが締結されることがある。この場合、キャップフランジ35の当接部36がシール部62に対して適切に当接しないためにシール性が損なわれるなどの組み付け不良が発生するおそれがある。
この点、本実施形態のエアクリーナ10によれば、図11に示すように、アーチ部26の係合孔27に対する係合突部40の挿入深さが正規の深さよりも浅い状態でキャップ30が閉じられようとすると、係合部38が規制突起52の第2突出部52bの上面に当接することにより、閉じ位置までのキャップ30の傾動が規制される。このため、作業者は、クランプ29を掛止部41に掛止させることができず、このことから係合孔27に対する係合突部40の挿入深さが正規の深さよりも浅い状態であることに気づきやすくなる。
一方、図10に示すように、アーチ部26の係合孔27に対する係合突部40の挿入深さが正規の深さである状態でキャップ30が閉じられようとすると、係合部38が周壁22の外面と第2突出部52bとの間の収容部52cに収容される。これにより、閉じ位置までのキャップ30の傾動が許容される。
以上説明した本実施形態に係るエアクリーナによれば、第1実施形態の効果(1)〜(3)に加えて新たに以下に示す効果が得られるようになる。
(5)ケース20の周壁22の前側の外面には、規制突起52が設けられている。規制突起52は、係合孔27に対する係合突部40の挿入深さが正規の深さである状態において、閉じ位置までのキャップ30の傾動を許容する一方、上記挿入深さが正規の深さよりも浅い状態においては、キャップ30の係合部38に当接することにより閉じ位置までのキャップ30の傾動を規制する。
こうした構成によれば、上記作用を奏することから、前述したような組み付け不良の発生を抑制することができる。また、こうした誤組み付けを抑制する機構としてキャップ30の係合部38が用いられることから、誤組み付けを抑制するために規制突起52に当接する部位をキャップに別途設定する場合に比べて、キャップ30の形状を簡単にすることができる。
<変形例>
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・第3実施形態では、規制突起52をケース20の周壁22の前側の外面に設けたが、図12及び図13に示すように、規制突起52を周壁22の外面のうちヒンジ機構50が設けられている後側の面と前側の面との間に介在する側面に規制突起53を設けるようにしてもよい。この場合、フィルタエレメント60のシール部62の凸部63及びキャップフランジ35の係合部38を上記側面に設けるようにすればよい。図12に示すように、規制突起53は、アーチ部26の係合孔27に対する係合突部40の挿入深さが正規の深さである状態でキャップ30が閉じられた状態において、係合部38よりも前側に位置している。そして、図13に示すように、係合孔27に対する係合突部40の挿入深さが正規の深さよりも浅い状態でキャップ30が閉じられようとすると、キャップ30の係合部38がケース20の周壁22の外面に設けられた規制突起53に当接することにより、閉じ位置までのキャップ30の傾動が規制される。なお、図12及び図13に示す例では、キャップフランジ35の外周部37には切欠部39が設けられていない。
・第1実施形態では、係合部38が凸部63における延在方向の中央部分に係合され、切欠部39が凸部63における延在方向の両端部分を露出させるものについて例示した。これに代えて、係合部38が凸部63における延在方向の一方の端部に係合され、切欠部39が凸部63における延在方向の他方の端部を露出させるものとして具体化することもできる。
・フィルタエレメント60の形状は平面視長方形状をなすものに限定されない。他に例えば、正五角形などの正多角形状をなすものであってもよい。
10…エアクリーナ、20…ケース、21…開口、22…周壁、23…底壁、24…インレット、25…ケースフランジ、26…アーチ部、27…係合孔、28…支持部、29…クランプ、30…キャップ、31…開口、32…周壁、33…頂壁、34…アウトレット、35…キャップフランジ、36…当接部、37…外周部、38…係合部、38a…第1延設部、38b…第2延設部、38c…爪部、38d…貫通孔、39…切欠部、40…係合突部、41…掛止部、50…ヒンジ機構、51…締結機構、52,53…規制突起、52a…第1突出部、52b…第2突出部、52c…収容部、60…フィルタエレメント、61…濾過部、62…シール部、63…凸部、70…エアフローメータ。

Claims (5)

  1. インレットを有するケース、アウトレットを有するキャップ、並びに濾過部及び前記濾過部の外周に設けられた環状のシール部を有し、前記ケースの開口と同開口に向かい合う前記キャップの開口との間に介設されるフィルタエレメントを備えたエアクリーナにおいて、
    前記ケースの開口の周縁には、前記シール部が当接される環状のケースフランジが設けられており、
    前記キャップの開口の周縁には、前記シール部が当接される環状の当接部、及び前記シール部を外周側から覆う外周部を有するキャップフランジが設けられており、
    前記シール部には、外周側に突出した凸部が設けられており、
    前記キャップフランジにおける前記凸部に対応する部分には、前記凸部を外周側から覆うとともに前記凸部に係合する係合部が設けられている、
    エアクリーナ。
  2. 前記外周部には、前記凸部を外部に露出させる切欠部が形成されている、
    請求項1に記載のエアクリーナ。
  3. 前記凸部は前記シール部の延在方向に沿って延在しており、
    前記係合部は、前記凸部における前記延在方向の中央部分に係合されるものであり、
    前記切欠部は、前記凸部における前記延在方向の両端部分を露出させるものである、
    請求項2に記載のエアクリーナ。
  4. 前記凸部は前記シール部の延在方向に沿って延在しており、
    前記係合部は、前記凸部における前記延在方向の両端部分にそれぞれ係合されるものであり、
    前記切欠部は、前記凸部における前記延在方向の中央部分を露出させるものである、
    請求項2または請求項3に記載のエアクリーナ。
  5. 前記ケースの開口を取り囲む周壁には、係合孔を有するアーチ部が形成されており、
    前記キャップの開口を取り囲む周壁には、外周側に突出するとともに前記係合孔に挿入される係合突部が形成されており、
    前記アーチ部と前記係合突部とにより、前記ケースに対して前記キャップを傾動可能に支持するヒンジ機構が構成されており、
    前記ケース及び前記キャップには、前記ケースに対して前記キャップが閉じられた状態で互いを締結する締結機構が設けられており、
    前記ケースの前記周壁の外面のうち前記ヒンジ機構が設けられている面とは異なる面には、前記係合孔に対する前記係合突部の挿入深さが正規の深さである状態において、閉じ位置までの前記キャップの傾動を許容する一方、前記挿入深さが正規の深さよりも浅い状態においては、前記キャップの前記係合部に当接することにより閉じ位置までの前記キャップの傾動を規制する規制突起が設けられている、
    請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のエアクリーナ。
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